- 1二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 07:24:51
「KPのミオリネ・レンブラン。どうしてこうなった」
「SKPのシャディク・ゼネリです。強いて言うなら寵愛かな」
「出目がおかしい!」
「私は負けません!」
「割と行けそう……かな?」
「(複雑そうな顔)」
前卓の様子
【ルートにより閲注】CoCシナリオ『望みの果てに夢を見た』をやるわよ|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/img/2060378/1「というわけでKPのミオリネ・レンブランです。よろしく」https://bbs.animanch.com/img/20527…bbs.animanch.com【ルートにより閲注】CoCシナリオ『望みの果てに夢を見た』をやるわよ part2|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/img/2060378/1「KPのミオリネ・レンブランよ。最初からフルスロットルね」https://bbs.animanch.com/img/2052…bbs.animanch.com※画像ミスに気づいて立て直しました。ころしてくれ
- 2二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 07:25:20
グエル(リーダー)
HP:13 MP:14
SAN:44 アイデア:50 幸運:70
CON:50 SIZ:80 POW:70 INT:50
特徴:やさしい
目星、医学、応急手当、信用、説得(これは80とする)
スレッタ(狙撃班)
HP:12 MP:11
SAN:64 アイデア:80 幸運:55
CON:55 SIZ:60 POW:55 INT:80
特徴:癒し系
聞き耳、精神分析、心理学、射撃(拳銃)、隠密(これは80とする)
エラン(爆発物処理班)
HP:12 MP:12
SAN:58 アイデア:80 幸運:60
CON:60 SIZ:70 POW:60 INT:80
特徴:プライドが高い
目星、鑑定、射撃(ライフル)、近接戦闘(格闘)、心理学
ラウダ(潜入班)
HP:13 MP:12
SAN:59 アイデア:65 幸運:55
CON:60 SIZ:85 POW:55 INT:65
特徴:不思議ちゃん
目星、図書館、精神分析、回避、変装、隠密 - 3二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 07:36:37
目を開ければ、そこは見慣れたキャリバーン本部だった。
テレビでニュースがやっている。GUND刑務所の脱獄犯が、ドミニコスの捜査官によって射殺されたとのことだ。外は白み始めており、時計は朝の六時を指している。
しばらく呆然としていると、セセリアがあらわれた。彼女は「……なにしてるんですか?」と驚いた顔をして、コーヒーを差し入れしてくれる。
「とりあえず、ミオリネが来るまでシャワーでも浴びてきたらどうですか。ひっどい格好ですよ」
「あ、……すまない」
「ひっどい格好」筆頭ことグエルが小さく俯く。スレッタは「帰ってきたんですか……?」とまだ信じられないような顔をして、エランも「今のは、一体」と不思議そうな顔をしている。フェルシーとチュチュは「生きてるよ!」「生きてるな……」と生還を喜ぶように手を取りあい、ラウダは呆然と、ペトラの方を見ていた。
ノレアは。
崩れ落ちて、静かに泣き始めた。
「……ソフィ……」
事の次第をミオリネに報告すれば、彼女は渋い顔をしながら、「ノレアはうちで保護する」と言った。上層部が怪しい。ノレアの生存はしばらく伏せて、身を潜めていた方がよいだろう、ということだ。
「一応、警察に報告はしておく。信じがたい話だけど、その話が本当なら、教団本部には死体が転がってるはずだし、あんたたちがフライトチケットもなしに帰ってきたことにも説明がつく。とりあえず、任務自体は達成。上には、我々は関与していないと言っておくけど__一応、あんたたちも何を聞かれても、自分には関係ないことだけきちんと。巻き込まれないように、可能な限り守るけど。できるだけ、自衛して」
__書面上では、この事件は解決したことになった。
ソフィはあんなになり、それでもそのことについて具体的に説明したとて、きっと誰も信じない。警察に通報されたあとどんな処理になったのか、グエルが知ることはなかった。セセリアの指示の元随分「ありきたり」にまとめられた報告書を、上層部は不思議なことに追求しなかった。そしてこころのうちに何か、言葉にはできないもやもやを残したまま、それでも、それぞれの通常業務へと戻ることになったのである。
「平和と正義のために」
__我々キャリバーンがしなければならないことはなんだったのだろう?
case1 『巡る思い』
mission complete! - 4二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 07:40:25
ミオリネ「というわけで、case2『巡る思い』、シナリオクリアよ。お疲れ様」
シャディク「クリア報酬は1d10。さらに、ノレアを救ったから1d6だ」
グエル「……ソフィ……」
スレッタ「ソフィさん……」
エラン「すごくダメージを受けてる」
ラウダ「かわいそう」
ミオリネ「SAN値回復処理をしたら閑話に入るわ。case2.5よ。場合によっては他のキャラのHO内容について探れるかもしれないから、よく考えて決めること。とはいってもまあ、ただの与太よ。本編クリアのご褒美ね」
シャディク「2.5として選べる内容は以下の通りだよ!何もでなければdice1d5=3 (3) をするけれど、もしこれが見たい!などあったら、夜までに教えてくれれば、そちらを優先して行うから、是非是非書いてほしいな!」
エラン「だから誰に言ってるの?」
ラウダ「気にしちゃだめだよ」
グエルSAN値回復:dice1d10=1 (1) +dice1d6=2 (2)
スレッタSAN値回復:dice1d10=10 (10) +dice1d6=1 (1)
エランSAN値回復:dice1d10=9 (9) +dice1d6=4 (4)
ラウダSAN値回復:dice1d10=6 (6) +dice1d6=3 (3)
case1.5 題目候補
1:グエルさんちの今日のご飯 ミオリネ「グエルの家でホームパーティーするみたいね。セドやシーシアと戯れられるわよ」
2:ディナー・おぶ・スレッタちゃん セセリア「いつもの四人で食事に行くはずが、水星ちゃんだけ『用事』で欠席みたいですねェ?」
3:追え!ラウダ・ニール フェルシー「大変っす!ラウダ先輩とペトラがデートするって!!」
4:はつこい ペトラ「HO目隠し初恋ボクシング終了のお知らせってやつッスね。まあグエル先輩たちはもう終わってるみたいだけど……」
5:デートイベント チュチュ「PCかNPCの一人を指定して一緒に出掛けられる。パン屋さんにも行けるぞ!あと、相手のHO内容や秘密を知ることができるかもな」
- 5Case0-423/07/05(水) 07:46:43
二十年前。
冬の太陽が、じりじりと肌を焼く。そんな日のことだった。
「おかえり、ラウダ。今日は友達が来るから、チョコチップクッキー焼いたよ」
「友達?」
「うん。お母さんの職場の友達なんだけど、ラウダと同い年くらいの子がいてね。紅茶を買ってきてくれる?おつりで好きなもの買っていいから」
「……うん、わかった。いつものでいい?母さん」
母は財布にいくらかの硬貨をいれると、ラウダに預けてくれた。「いってきます」と手を振れば、「行ってらっしゃい」と手を振り返してくれた。
__あちこち巡ったけれど、運が悪かったのか、家に帰ることには、夕方どころか、もう夜に差し掛かるような時間になっていた。それでも根がのんびりとしているラウダは、いつも通り、帰り道をゆっくりとあるいて、いつも通り、かわらない家の扉を開けた。
変わっていたのは、におい、だ。
鉄臭いにおい。玄関から右側の、キッチン。そこからだ。くぐもった悲鳴が聞こえる。震える足を叱咤してそちらに向かえば、あまりの光景に絶句する。
部屋に「あった」のは肉片だけだった。赤い、ぬめりとした臓器が部屋中に散らばり、いつも使っていたソファや椅子、机やテレビ、壁、床天井、あらゆる所を真っ赤に染めていた。それらが表す意味はいったい何なのか、ラウダが考える前に、暗闇の中で人影が二つ、動いた。
「ぁ……たす、け……」
その影は、たぶん母が言っていた「ラウダと同い年くらいの子」に覆いかぶさり、それを殺さんとしていた。名も知らぬその子は、ラウダに助けを求めるように、血まみれで真っ赤な手を伸ばす。それを、影が踏みつける。絶叫がこだまする。影は、ラウダを見て、じっとりと笑った。暗闇の中で口角が上がる。それを見た瞬間、ラウダは咄嗟に後ずさった。
本能的な恐怖だった。このままだと死ぬ。影が、ラウダに向けて一歩踏み出す。何も言わず、笑いながら。殺される!ぎゅっと目を閉じた、ところで。不意に外からけたたましいサイレンの音が聞こえてきた。
影はその子供を抱え上げて踵を返すと、窓を開け、闇の中に消えていった。最後に見えたのは、名も知らぬ子どもの顔。
ラウダに残されたのは、惨殺された両親らしきもの。
そして、もしかしたら友達になるかもしれなかった子供を、助けることができなかったという事実だけだった。 - 6二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 07:47:51
グエル一番削れたのに…
- 7Case0-423/07/05(水) 07:48:26
「……また手紙書いてるんですか?」
「違うよ。読んでる」
「飽きないですねえ。もう何年続いてるんです?」
「えっと……十三年?」
彼女はしばらくわなわなとくちびるを震わせたあと、「そういうことじゃないッス!」と頭を抱えた。
彼女の名は、ペトラ・イッタ。ラウダがあのあと出会った同志だ。
ペトラもあの事件__『クエタ一家連続惨殺事件』と名付けられた事件にて、両親を喪い、ラウダと同じ孤児院にやってきた。
誰かが言った。あれは不幸な事件なのだと。
ラウダはそうは思わなかった。あれは意図的な蹂躙、殺戮、悪意、人による憎しみだと知っていた。そうでないと理解ができないのだ。どうして、あんなことになったのか理由がわからないのだ。時として説明のできない、人の悪意に、人は翻弄される。自分の身に起きたあの事件は、言葉にしようもない誰かの、何かの「悪意」によってもたらされたものなのだ。
ペトラも、同じように考えたらしい。そうして、誓ったのだ。絶対に__絶対に、犯人を探して、復讐してみせるのだと。あの凄惨なる過去を、影の正体を、探し出すのだと。
そういうわけで、毎週日曜日はかつて二人が暮らしていた孤児院に付属している教会にやってきて、現状の報告や作戦会議などをしている。ミサを装って、絶対に、周囲に、ばれないように。集合時刻に少し遅れてきたペトラは、ラウダがペンと紙を持っているのを見て、盛大にため息をついた。
「お熱ですねえ」
「ちがうよ。別にそんなっ、文通相手のことなんて、ぜんぜんすきじゃないんだからね!」
「そういうのいいんで!!」
ラウダは十三年前から、とある人物と文通をしている。
ほんの一度、出会っただけ。少し、話しただけだ。だけどラウダは、その人に心を奪われた。たぶん一目惚れで、初恋というやつなんだと思う。向こうも忙しいのか、それから終ぞ顔を合わせていないが、ひと月に一度、孤児院の近くの木に手紙を括り付けておくと、必ず返信をしてくれる。その文も愛おしくて、どんどん、どんどん惹かれていく。なんというか奇妙な関係だと思うが、それもそれで、心地よかった。手紙を書いている時だけは、あらゆる不安を忘れて、幸せな気分でいられた。
好きだ。
……でもそれは、正しくない。 - 8Case0-423/07/05(水) 07:53:58
「……ラウダ先輩、わかってますよね」
「ああ」
そう。
正しいのは、この道なのだ。
ラウダはペンを置き、あの合歓の木に手紙を括り付けると、顔を上げる。ラウダの使命は、あの日の影の正体を見つけること。
……ただそれだけなのだから。
HO4『ラウダ・ニール』
あなたの目的は『クエタ一家連続惨殺事件の犯人を見つけだし、復讐する』ことである。
〈情報ファイル(一部)〉
ペトラ:あなたと共に復讐を誓った大切な仲間だ。あなたが文通をしていることを複雑に思っているらしい。
文通:あなたは孤児院で本当に復讐していいものか思い悩んでいる時に、不思議な人物と遭遇した。彼はあなたの話を親身に聞き、励まし、慰めてくれた。__多分初恋というやつだった。その時「困ったことがあったらこの白い花の咲く木に手紙を括り付けておくこと」と約束をして、それからおよそひと月に一度のペースで文通を続けている。つまり十三年文通を続けていることになるわけだが、あれ以来会っていないし、名前すらも知らない。 - 9閑話23/07/05(水) 08:00:17
ミオリネ「という訳で追えラウはこれの開示だったから別のにしましょう」
ラウダ「誰と話してるの?」
ミオリネ「だってまさかCase1であそこまでいくとは思ってないし……」
ラウダ「まあそれは僕もそう思う。エランのAFの効果説明欄、見た感じ僕が使うことも想定されてたんでしょ?」
ミオリネ「というか一応正解した人数分用意しようと思ってたのにエランしか向かわなかったから……というわけで、候補はdice1d4=3 (3) に変更しておくわ」
1:グエルさんちの今日のご飯 ミオリネ「グエルの家でホームパーティーするみたいね。セドやシーシアと戯れられるわよ」※
2:ディナー・おぶ・スレッタちゃん セセリア「いつもの四人で食事に行くはずが、水星ちゃんだけ『用事』で欠席みたいですねェ?」
3:はつこい ペトラ「HO目隠し初恋ボクシング終了のお知らせってやつッスね。まあグエル先輩たちはもう終わってるみたいだけど……」
4:デートイベント チュチュ「PCかNPCの一人を指定して一緒に出掛けられる。パン屋さんにも行けるぞ!あと、相手のHO内容や秘密を知ることができるかもな」※
※がついているのはノレア含めたNPCを登場させられます。ついていないものはだめ
以下10まで保守をしておくよ
- 10二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 08:00:36
(保守)
- 11二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 08:05:21
がっつりSAN値減ったのに回復でほぼ最低値引くとこ好きだよ(哀れみ)
- 12二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 09:26:32
ダメージに比べて回復イベントのない本編の反映か(切ない)
- 13二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 09:52:27
グエルのSAN値もっと回復したかったな…
シナリオが後どのくらいあるのかわからないけど、この先生きのこれるのか… - 14二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 10:58:23
グエル応急手当:dice1d100=93 (93) (70) グエル医学:dice1d100=84 (84) (70)
※両方成功すれば、十分な休養をしたのと合わせて全員HP全回復
『×月×日の正午、白い花の咲く木の下で待っています』
「……直接言えばいいのに」
わざわざ平日の非番に合わせやがって。セドとシーシアが学校に行くのを見送ってから、グエルは大いに悩みながらなんとか服を決めると、あの時受けた傷にぐるぐると包帯を巻きなおし、切に思った。それからふと、「痛いの痛いの飛んでけ」と呟き、自身の傷口にキスを落としてみる。微かに血の味がした。沁みた。痛い。グエルはINTが低かった。
__柔らかな日差しが差し込む正午時。
白い花の咲く木の下で、柔らかな木漏れ日を浴びて、ラウダは眩しそうに目を細めていた。その手には、真っ白い便箋が握られている。この手紙は、直接渡したかったから。
目が、合う。
ラウダが笑って、ひだまりの方に一歩足を踏み出した。
「待っていたよ、兄さん」
「__というわけで、グエルさんとラウダさんは今日は来ないらしいです」
「そっかあ」
「あれ?なんか反応薄いですね。てっきり暴れるかと思ったんですけど」
「……」
「エランさん?」とスレッタが首を傾げた。エランは持ち上げたカップに入った紅茶の、微かに揺れる赤い水面を見つめ、くちびるを噛む。
解は、『思い出』。胸に提げたままの『はつこいのペンダント』を、服越しにぎゅっと握りしめて、顔を上げる。ひとりぼっちだった。兄様も、あいつも、優しくはしてくれたけれど、結局そばにいてくれなかった。だけど、あの子は。あの子だけは、違う。
「あのさ」
君って、二十年くらい前に、この家に来たことがある?
……スレッタが、目を見開いた。
case2.5『はつこい』
グエル・ラウダ:dice1d4=4 (4) スレッタ・エラン:dice1d4=3 (3)
1:ボブ印のパン屋さん(ボブとサムがいる。グエルはヒートが誘発される可能性がある)
2:薬屋レンブラン(謎の預言者とエリィがいる。特にそういう罠はない)
3:バル・ディランザ(お酒がおいしい)
4:HO番号がdice1d2=2 (2) (1:小さい方 2:大きい方)の家
ついでにグエルのヒート判定:dice1d100=89 (89) (70)
- 15二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 11:13:23
寵愛加速してたりします…?
- 16二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 11:22:34
グエル応急と医学両方とも失敗って…
ミオリネの薬屋に行ったあたりからずっと出目悪くない? - 17二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 11:23:35
今までスレッタに対するヒート判定は回避できてたのに何故ラウダになると失敗するのか
- 18二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 11:35:16
精神が不安定になったあまり何一つ解けない···
- 19二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 11:44:51
このレスは削除されています
- 20二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 11:50:10
このレスは削除されています
- 21二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 11:53:55
このレスは削除されています
- 22二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 11:56:06
このレスは削除されています
- 23二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 11:57:31
グエル「待て」
ラウダ「嘘でしょ」
スレッタ「餌枠が餌枠していると聞いて」
エラン「ちょっとしばらく見学してていい?」
シャディク「アスティカシア王国KP組だ。たのしそう。グエルはあまりたのしくなさそう」
ミオリネ「これそれぞれの思いを話し合うっていう……可愛くて健全なイベントだったはずなんだけど てかどういう運してるの?」
グエル「待て!!!!!!!!!」
ラウダ「また秘匿五連発(隠語)するんです?」
ミオリネ「……ちょっとスレッタ、エラン~!ヒート処理の凡例貸して!!」
エラン「は~い、こっちが魔女裁判のやつだよ。20*回数、成功で祝言って描いてね。当時の僕楽しそう」
スレッタ「殺人事件の時のはこっちですね。10*回数。あとそこに入るまでに一応SIZ判定やPOW判定をいれています」
グエル「KP!KP医学と応急手当のプッシュを要求する!死にたくない!!!!」
ラウダ「あそっちなんだ。シンプルにそっちなんだ。いやそっちもだけど」
ミオリネ「どうするのよこれ。場合によってはSAN値回復させてあげようかなとか考えてたんだけど」
グエル「とりあえずHP回復さえできればもうなんでもいい」
ラウダ「もしかして若干慣れてきた?」
ミオリネ「……dice1d2=1 (1) (1:魔女裁判処理 2:殺人事件処理)。その他判定は適宜当意即妙的なので。てかさっきから三回かいてはけしてを繰り返してるんだけど……これで行くわ、うまくかみ合えば係数をゼロにできる、エリィを呼べる……うん、納得した」
グエル応急手当:dice1d100=87 (87) (70)
グエル医学:dice1d100=16 (16) (70)
初期係数:dice1d5=3 (3) -1
グエル説得:dice1d100=62 (62) (80) 成功で係数+1
ラウダ精神分析:dice1d100=42 (42) (70) 成功で係数-1。またSAN値回復dice1d6=5 (5)
グエルSIZ対抗:dice1d100=56 (56) (80) 勝利で係数+1
ラウダSIZ対抗:dice1d100=28 (28) (85) 勝利で係数-1
ラウダPOW判定:dice1d100=13 (13) (55) 成功で係数-2。失敗で係数+2
????:dice1d100=24 (24) (処理による。係数は上により適宜変更
- 24二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 12:00:51
色ボケばっかり成功するのさぁ
- 25二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 12:05:00
グエルSAN値回復:47→52
グエル「あっぶな!?」
ラウダ「係数は__ピッタリゼロ。僕たちは勝ったんだよ、兄さん……!」
ミオリネ「エリィ呼び出し判定書き忘れたけどこれ以上やり直すのもアレだしこれで提出するわよ」
スレッタ「ずっと『何……何……??』って悩んでましたもんね。お疲れ様です」
エラン「がんばったよ、ミオリネは……」
シャディク「ココア飲む?」
ミオリネ「はあ……ちょっと、応急手当プッシュ失敗処置だけしたら休みますか……」
グエル「本気で疲れてる」
ラウダ「かわいそう」
スレッタ「かなり草臥れてますね」
エラン「そりゃまあ覚悟ができてるアスティカシア王国とは違って一般世界だもんね……」
シャディク「とりあえずお昼食べよっか、あ、応急手当失敗処理は……dice1d3=3 (3) (1:シンプルに怪我の手当てがてきなかった。次のシナリオは初期HP7で参戦 2:次にラウダの復讐を止めようとするとき出目にマイナス補正 3:係 数 + 2)かなあ?」
エリィ呼び出し判定(グエル幸運):dice1d100=7 (7) (70) ※失敗の場合係数+1
- 26二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 12:32:52
ファンブルで係数がプラスされてる…
- 27二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 12:39:45
奇跡的に削除前のレス見てたから本当に悩んでたんだろうなって
個人的には失敗してカオスになっても面白かったかなとは思うけど落ち着いて良かった お疲れ様です
あとグエルはSAN値回復おめでとう - 28二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 12:49:30
あっ…
- 29二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 13:14:59
このレスは削除されています
- 30二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 13:16:46
「……え」
酒場の雑踏。
スレッタが目を見開く。
エランは微かに頬を紅潮させ、うつむく。ブランデーの入った紅茶が、芳醇な香りをこちらに漂わせていた。ぎゅっと拳を握り、どこか険しい顔をして、自身の指を見つめる。スレッタはじっとエランを見つめ、しばらく目をぱちぱちさせたあと、「ああ!」と声をあげた。
「も、もしかして、水の妖精さん……!?」
「水の妖精さん!?僕どういう扱いだったの!?」
「いっつも井戸の近くにいて、それなのに楽しそうにしてたし、すっごくきれいで優しかったから、きっと妖精さんなのだとおもってたんですけど……」
「井戸の近くにいたのはたまたまだよ!というかそれでなんで妖精になるの!?」
エランはがばりと顔をあげて、ぱちぱちと目を瞬かせる。スレッタはにこにこと笑って「そっかあ、エランさん、妖精さんだったんですねえ」とほのぼの紅茶を飲む。別にエランは妖精ではないし、CoC的に水も精も別々の意味でアレなのでやめてほしい。
スレッタが「あの頃たらいまわしにされてたけど、エランさんは私に酷いことしなかった」と嬉しそうに言う。「嬉しかったんです。ありがとう」紅茶を、煽る。エランの指先が、微かに赤らむ。
「あ、あのね。スレッタ__」
dice1d2=1 (1)
1:エラン「HOの開示をする」エラン????:dice1d100=76 (76) スレッタ????:dice1d100=85 (85)
2:エラン「これどうせアレだし黙ってていいかな?」
スレッタ「なんとなく向こう二人が知り合いだったのとHOに描いてあるこれからそんな気はしてましたが」
エラン「前回は恋人で、今回は初恋を奪われた人かあ。なんかやけに運命的だね」
スレッタ「四号さんじゃダメだったんです?この枠」
エラン「言うなよ。僕でもいいじゃん!別に。ところで向こうは」
ミオリネ「シャディクぅうううううう!?!?(肩を揺さぶる)」
シャディク「(高笑い)」
グエル「なあこれどうなるんだ?一応エリィの呼び出しには成功しているわけだが」
ラウダ「しらない……」
dice1d2=1 (1)
1:係数「1」として扱う。やることはやったことになるが 有情!
2:係数「2」として扱う。つまり1d100=24(40)となり騎士団長の再来 現実は非情
- 31二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 13:20:07
うーん…セウトってやつ?
- 32二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 13:22:08
なんとか致命傷で済んだな(目逸らし)
- 33二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 13:36:57
「__あのね。初恋の人だったんだ」
エランは呟く。
スレッタが「え」と素っ頓狂な声をあげた。そうだよね。ごめんね、困るよね。エランは笑っ、少し泣いて、立ち上がる。財布から乱雑に紙幣を取り出し、投げる。
「ごめん。行く」
「待って!」
スレッタがエランの裾を引き留めた。エランが立ち止まる。スレッタは、微笑む。
「……あなたと話している時間は、あの頃の私にって、救いでした。私は__あなたが、たぶん、あの頃、好きだったんだと思います」
「すれった」
「でも、今のエランさんはグエルさんが好きなんですよね?それでいいじゃないですか。過去は過去で、今は今です」
エランが__
沈黙、する。
そっか。そうだよね。バチリ、バチリ。脳裏でなにかが赤く過る。バチリ、バチリ、バチリ__赤。赤、あか。グエルの色。スレッタの髪の色。ラウダの瞳もたまにこの色。あるいは ほ のお の 爆発の い ロ
「そうだよね。ごめんね、変なこと言って。ありがとう」
dice1d2=1 (1)
1:もう少しここで飲む 2:dice1d2=1 (1) (1:スレッタ 2:エラン)の家に向かって二次会する
「……ラウダ」
何が引き金だったのか、あるいはたっぷりの水がたたえられていたコップの表面張力が決壊するように、穏やかな時間がきっかけになってしまったのか。
グエルは、子を、『産まなければならない』。それは一種の義務感であり、強い使命感だった。ちなみにどこからか銀の鍵で空間を捻じ曲げてやってきた謎のスレッタ似の少女に「顔の似てる別人とはいえ気になったからね」と抑制剤?を渡された。口先八兆でまるめこみ(逆に落ち着く用宥められた)、その身体を押さえつけ(逆に取り押さえられた)、半ば蹂躙する(いや冷静に考えるとラウダは終始冷静だった気がする)ようにしてそれを果たさんとしていたグエルは、薬を飲んで、「あ」。はっと、我に返る。
「ごめ、ごめん……」
「いいんだよ、兄さん」
ラウダがすべてを許すような、慈しむような笑みを浮かべる。自分は、ラウダを、全てを__
……穢して、しまったのだ。
グエルSANc:dice1d100=56 (56) (52)0/1
dice1d3=2 (2)
1:ラウダ「当初の予定通り兄さんとお話しするよ」 2:ラウダ「……兄さんに精神分析」 3:ラウダ「係数を1追加していい?」
- 34二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 13:42:47
このレスは削除されています
- 35二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 13:48:09
グエルSAN値:52→51
「おいしいねえ、スレッタ」
「ねー!」
二人は穏やかに酒を飲み交わす。きっとこれから先、お互いはお互い、二人はふたつの道を歩くだろう。その道は時たま交わることもある。だけどきっと、交わることはない。
……それでも。
きっと、この感情は、淡い初恋は、いつまでも残り続ける。それでいい。そんな気がしていた。エランの瞳が、ふと__
ばちり
赤く、染まる。
「俺は、……ラウダ、ごめ、ごめん、ごめん、ごめん……」
「謝らないでよ。僕は気にしていないし」
「でも、許されないことをした。どうか、どうか俺を、俺は__」
グエルの両の目からぼろぼろと涙があふれる。俺を、どうしてほしいのだろう。グエルには、何故今しがた自分がこのような暴挙に打って出たのかがわからなかった。連続性がない。記憶がない。わからない。こわい。たすけて。ごめんラウダ。ごめん、……ごめん、
『セドとシーシアは俺が見ておくよ』
『……外は寒い、暖炉をいれてくれないか?コーヒーを飲もう。話なら、聴いてやる』
『グエル、……無事?』
シャディク・ゼネリ。
グエルの脳裏に、鮮烈に。その人の姿が、映し出される。「あ、あああ、あ」と低くぶつ切りの悲鳴を上げるグエルの背を、ラウダは不思議そうな顔をして撫でた。なんでグエルこんなショック受けてるんだろう。ラウダとしてはなんかよくわからないけどむしろラッキー?くらいに思っているのに。
「……落ち着いて。傍にいるから」
「ごめん、ごめん、ごめん……」
「泣かないで」
ラウダが抱きしめて、撫でてくれる。何かが、ゆっくりと埋められていくような、そんな、優しい感覚。だから、
なんだか、涙があふれて、とまらなかった。
ラウダ精神分析:dice1d100=14 (14) (70)
グエル色ボケ対抗:dice1d100=73 (73)
ラウダ色ボケ対抗:dice1d100=2 (2)
※ラウダが勝った場合グエルの優先度が故シャディク<ラウダとなり、出目が派手ならむしろ惚れるまである ラウダが勝った場合グエルの優先度がドカンと上がり復讐の優先度が下がる
- 36二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 13:55:35
やったぜ。……やったぜ?あれ???これ良い結果なんだよな?????
- 37二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 14:01:39
色ボケクリティカル!
どっちもラウダが勝った場合になってるけど片方はグエルの間違い? - 38二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 14:13:40
グエルが勝ってシャディクの優先度が下がるってのは変な話だから、もし間違いがあるとしたら後者かな?
そしてクリティカルだから間違いなく惚れたな、これは - 39二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 14:21:52
※記載ミス。前者がラウダ勝利の場合、後者がグエル勝利の場合でした!きょうずっとミスしてばかりである ころしてくれ
グエルSAN値回復:dice1d6=2 (2)
グエル「嘘だろ?」
ラウダ「め い い っ ぱ い の 祝 福 を 君 に」
ミオリネ「愛されてるわねえ……」
グエル「俺シャディクのこと好きだったんじゃなかったのか!?」
ラウダ「おつかれ」
ミオリネ「かわいそう」
「大丈夫。僕が傍にいるから」
ラウダがそっと、グエルの頭を撫でる。その手は、あたたかくて、やさしくて。頭の中にくっついてはなれなかった何かを、優しく洗い流していく。壊れていく。ぱちり、と瞬きをする。
文通の内容が、浮かんでは消える。辛かったとき、苦しかったとき、あの手紙はいつもグエルを慰めてくれた。それこそ父がいなくなったときも、シャディクがいってしまったときも。いつも、いつも、いつも__
「……ぁ……」
__ああ
グエルの瞳が、見開かれる。ぱちぱちと瞬く。こちらを見下ろすラウダのひとみが、いつもよりきらきらと、輝いて見える。胸が、どきりとする。いっぺんにあたまがのぼせる。ずっとずっとあったなにかが、蓋を弾き飛ばして溢れ出たような、鍵がことんとはずれるような、朦朧として、バターたっぷりのケーキみたいな甘い香りのする、あまりに切ない、あまりに柔らかい感情。
たとえなにかこう今この状況が色々とこう アレであったとしても。
グエルは今、たぶん。ラウダのことが__
case2.5『はつこい』
End
〈情報ファイル更新〉
・ラウダ:紆余曲折あって何故か褥を共にする(婉曲表現)ことになったのは本当にごめんと思っている。……あなたは、ラウダのことが……
- 40二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 14:24:46
あぁ…復讐を止める人間が…
- 41二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 14:31:39
このレスは削除されています
- 42二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 14:32:56
そうそう
スレッタのことだって大事な仲間だし惚れてるからこそ間違ったことはしてほしくないはず…たぶん - 43二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 14:35:16
このレスは削除されています
- 44二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 14:35:26
自分のことを兄さんと呼ぶ本人より大柄な年上の男性が好きになるの?
- 45二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 14:38:31
このレスは削除されています
- 46二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 14:42:26
そういう表面上の属性じゃなく長年の文通で培った相手の人間性への信頼とかそういうのに基づいた感情だろうから…
- 47二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 14:42:29
うるせぇ兄さんとは魂の在り方なんだよ
- 48二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 14:43:33
PCラウダじゃなくどうしても兄さんと呼びたがるPLラウダが悪いのだ
- 49二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 15:28:02
少なくともこれ以上片思いではなく双方向の感情であることから大きな進展ではないか!
- 50二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 15:57:08
例のフィックス・リリース(婉曲表現)があった、数日後のこと。いつも通り出勤するべく、身支度をすませ、家から出た。そこで、家の扉の前に、梱包されたファイルがあるのを見つける。あけてみれば、中には「クエタ一家惨殺事件」というタイトルの事件ファイル、そしてその証拠となる物品の写しが、どさどさと出てきた。
『ラウダ・ニールへ
クエタ一家連続惨殺事件の犯人を告発します
犯した罪には断罪を
犯人の名はプロスペラ・マーキュリー
その子の名は、スレッタ・マーキュリー
今こそ復讐を果たすとき
あなたの同志より』
「……ぁ……」
セミの鳴き声。
照り付ける太陽。
曇りなき快晴を、カードが弾いた。
『パーメットの向こう側より、愛をこめて』
ラウダ色ボケ判定:dice1d100=79 (79) (強めの出目で色ボケたら復讐<グエルになる……かもネ!)
「ねえ。できるよね?」
「……」
スレッタは迷うような顔を彼女に向ける。彼女はスレッタの指先を撫で、身を寄せ、とろけるように微笑む。エラン、ラウダ、チュチュ、フェルシー、ペトラ__ミオリネと、グエル。皆大切な仲間だ。だから、……だから。スレッタは、ぎゅっと胸のあたりを握る。
ふるふると、首を横にする。
「ずっと、力になってくれていたのに。ごめんなさい、私にはできな__」
彼女の顔から、表情が抜け落ちる。
「ごめんね、スレッタ・マーキュリー」
低く、そう呟くのが聞こえると同時に。
……意識が、途切れる。
- 51二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 16:08:11
グエル「おいお前色ボケろ 俺を惚れさせた責任を取れ」
ラウダ「……?それはそれ、これはこれというか」
スレッタ「た、すけ……タスケテ……」
エラン「何が起きてるの?え?ほんとに……」
美しい女性が街中を歩いていた。
緑色の髪に手袋を身につけたその女性は、優雅な動作で何かを開ける。そのままくちびるに煙草を挟むと、近くにいた人に声をかけた。
「火を貸してくれない?」
その美しさに一瞬我を忘れた男性は、慌ててジッポを取り出し、わたした。その瞬間__目の前で人間が燃えて、爆ぜた。
「ありがとう」
コツコツと、靴音が響いていた。
case3『罪過の輪』
冬も近づくころ。
今日はキャリバーン恒例「スポーツ大会」だ。この大会においては地位も年齢も性も立場も問われず、勝者だけがこの場を制す。下剋上を目指す若者、日々パワハラに怯える現場担当、あるいは立場を『理解』らせようとする上司たちが、今日ばかりは文字通り「なにをしてもゆるされる」ということで、本部内は血気盛んに盛り上がっている。「やっぞスレッタぁ!」と腕捲りをしたのはチュチュ、「負けないのだ!!」と腕をつきあげるのはフェルシーだ。ペトラは何も言わないが、目をキラキラと輝かせている。
「あまりはしゃぎすぎるなよ。」
「や、やってみせ、みせます!」
「負けないよ。絶対にね」
「……うん」
どうやら大会自体は四種目あるらしい。どこに出場しようか?
グエル:dice1d5=5 (5) スレッタ:dice1d5=3 (3) エラン:dice1d5=5 (5) ラウダ:dice1d5=5 (5)
1:武道会~NG:首絞め OK:それ以外~(近接技能を振り、出目勝負。セセリアとミオリネが出るみたいだ)
2:ボクシング大会~優勝者には喫茶ちきゅうりょう無料券一年分~(SIZ判定を振り、出目勝負。フェルシーと謎の怪盗が出るみたいだ)
3:射撃大会~パネルはニャル~(射撃技能を振り、出目勝負。チュチュと謎のファラクト仮面が出るみたいだ)
4:マラソン大会~ビリはセセリアさんの椅子~(CON判定を振り、出目勝負。ペトラが出るみたいだ)
5:やってらんねーよ 参加しない(ドリンクの提供などをする。ノレアとロウジはここにいるみたいだ)
- 52二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 16:09:46
ノリが悪すぎる…
- 53二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 16:39:20
全然出ねえじゃん笑うわ
- 54二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 18:55:56
あいつらしっぽりとお過ごししてやがる!!!!!!
- 55二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 19:22:34
でもスレッタちゃんと特技を生かした競技に出てるな
- 56二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 19:45:10
3/4やってられてなくて草
- 57二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 21:37:12
「……ちょっと!なんでみんなでないんです!?」
「俺去年ミオリネに投げ飛ばされたから……」
「僕フェルシーに吹き飛ばされた……」
「ペトラと一緒にゴールしようねって約束したのに……」
「哀しき過去」
スレッタは言いながら、射的用のピストルを手に取る。それからチュチュや謎のエラン似の長身の男(ファラクト仮面で登録されていた。ミオリネに呼ばれたらしい)の方に向かって、おずおずと頭を下げる。
「よ、よろしくおねがいします」
「スレッタが相手か。へへ、負けねーから」
「……よろしく」
ファラクト仮面は無の表情で、どこか鴉にも似ているその仮面を下ろす。
勝負は一発で決まる。
遠くにある的に向けて、銃を撃つ。真ん中からの距離を計測し、一番中心近くに中てられた参加者の優勝。たったこれだけだ。ただしかなり遠くに設置されているため、別の参加者は皆外して「うおおおおあ!!!」と雄叫びをあげている。
__精神を、統一する。
余計なことを考える必要はない。あれもこれも、悩みも憂いも、全てこの一発に込めて、撃ち抜いてしまえばいい。背筋は真っ直ぐ、身体の芯に、ピンと糸を張るようにして。
両手で、構える。狙いを定める。ほんの少しのぶれもない、完璧なフォーム。キャリバーンの誇るスナイパーが、今。
引き金を引く!
スレッタ射撃(拳銃):dice1d100=43 (43) (70)
チュチュ射撃(拳銃):dice1d100=50 (50) (70)
ファラクト仮面射撃(ライフル):dice1d100=90 (90) (70)
「……やってるなあ」
グエルは目を細めて参加者を見やる。ああしてみると楽しそうだ。ノレアはようやく傷がいえてきたのか、ロウジといっしょにちびちびとココアを舐めている。
さて。
時間は有限だ。せっかくだから、なにか有意義なことに使いたい。考えてみる。差し迫って復讐的な意味で心配なのはラウダだが、オリジナルのことや、エラン自身のことも気になる。どうしようか?
dice1d3=3 (3)
1:グエル「ラウダに復讐をやめるよう諭す」グエル説得ハード:dice1d100=84 (84) (40)
2:グエル「エランに近況を聞く」
3:グエル「ラウダとイチャついてエランの脳を破壊するぞ!」グエル色ボケ対抗:dice1d100=11 (11) エラン色ボケ対抗:dice1d100=85 (85) ラウダ色ボケ対抗:dice1d100=99 (99)
- 58二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 21:41:26
スレッタさすが!ってグエルさんは何やってんの!?
あれでもこれ復讐優先度下げられるのでは??てかラウダ極端だな - 59二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 21:50:39
ジェターク兄弟はこれだから……
- 60二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 22:02:57
有意義なことに使いたいとか言っときながらやることそれですか!?
- 61二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 22:06:12
スレッタ「ファラクト仮面よわよわじゃないですか」
ミオリネ「やる気なかったんでしょ(適当)」
グエル「跪いて命乞いをしろ」
エラン「おかしいおかしいおかしいおかしいおかしい」
ラウダ「???????????????」
シャディク「出目どうなってんのさ。あー……ラウダのファンブル処理とするか、エラン含めたグエルの完勝処理とするかだけど、ここはdice1d3=3 (3) (1:なんか……復讐とかどうでもいいや……ってなる 2:二人とも一回ずつわざマシンにならなきゃダメ 3:おや?こんなところに景品として出す予定だったらしいdice2d2=2 2 (4) (1:性転換薬 2:性転換薬?)が……)かな
優勝したのはスレッタだった。
「完敗だよ」と言って困ったように手を叩くチュチュと、感情の読めない無表情をしたファラクト仮面。景品としてミオリネから巨大キャリバーンぬいぐるみをもらうと、スレッタはえへへ、とはにかんだ。ちなみにキャリバーンぬいぐるみはもちもちのもふもふである。ぎゅってできる。かわいい。
一方その頃。
グエルは、ふと思い立ったようにラウダの頬を撫でた。それから微かに紅潮した顔を寄せ、耳に吹き込むように囁く。
「もう、してくれないのか?あの時のこと、忘れられないんだ」
「はへ?……、……!?ラウダぁ!?」
「っ……???」
揶揄うように笑うグエル。脳を破壊されてしまったエラン。あとショートしたラウダ。
カオスであった。
そんなふうにそれぞれがそれぞれの時間を過ごしていると、突然。けたたましいアラートが鳴り響く。はっとして周囲を見回していると、すぐにアナウンスが聞こえてきた。
『ドミニコスよりキャリバーンに応援要請。ジェターク区域の一角にての一角が爆発、死傷者二名のち犯人が自爆とのこと。至急で頼む』
その知らせを聞いた瞬間、ミオリネがニイと口角をあげる。
「さ。仕事の時間よ」
グエル:dice1d3=2 (2)
スレッタ:dice1d3=3 (3)
エラン:dice1d4=4 (4)
ラウダ:dice1d4=3 (3)
1:武器強化 2:追加武器 3:防具支給 4:HO固有
- 62二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 22:07:33
性転換薬?出すぎですのだ…
- 63二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 22:08:36
草すぎる
- 64二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 22:12:54
勝利したはずなのに自ら死地に赴くような出目が…
- 65二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 22:18:00
このレスは削除されています
- 66二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 22:19:12
※↑支給品目録に変更があったので削除しました!ごめんね
支給品一覧
PC
グエル:護身用リボルバー(ダメージ1d6)、防弾チョッキ、バール
スレッタ:デザートイーグル(ダメージ1d10+1d6+3)、軍事用アーマー(装甲3)
エラン:警棒(ダメージ1d8)、ゲージショットガン(ダメージ近づいて撃つなら4d6、遠くから撃つなら1d6)、防弾チョッキ(装甲1)、小型時限爆弾「アルケビュース」×dice1d6=4 (4)
ラウダ:護身用リボルバー(ダメージ1d6)、軍事用アーマー(装甲3)
チュチュ:アサルトライフル(ダメージ2d6)、防弾チョッキ(装甲1)、スパナ
フェルシー:護身用リボルバー(ダメージ1d6)、軍事用アーマー(装甲3)、救急箱
ペトラ:ベレッタ(ダメージ1d10)、仕込み靴(ダメージ1d6)、防弾チョッキ(装甲1)
ミオリネ「知らない展開ね……」
シャディク「性転換薬?には苦い思い出しかないんだよね。というわけでお前らも道連れだ」
グエル「全面的にシャディクに同意する」
エラン「酷い話だ」
ラウダ「だれもしあわせにならない」
スレッタ「アスティカシア王国続編はじまりました?……」
ミオリネ「処理によっては少し考えるから一旦止まって、先に振って」
シャディク「さあ__運命の1d3だ」
グエル「おいでおいで こちらへおいで」
エラン「ホラーゲームの敵キャラじゃん」
ラウダ「餌枠はいやだ餌枠はいやだ餌枠はいやだ」
スレッタ「ぐりふぃんどーるが出るといいですね」
エラン:dice1d3=1 (1) ラウダ:dice1d3=1 (1)
1:何も起きなかった。現実は有情である
2:たまたま蛇がおりα種となった。つよい
3:どういうピタゴラかΩ種となった。現実は非情である
※α種がいた場合その場でグエルも含めてPOW判定。α種枠がいない場合はΩ種になっていてもとりあえずPOW判定しなくてもよい。
- 67二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 22:21:15
クソワロタ
- 68二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 22:23:13
ダイスの女神様がひどい(有情)
- 69二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 22:23:24
これはこれでグエルの勝利が報われないような……?いやαとか引いても巻き込まれて地獄だけど
- 70二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 22:25:28
草
グエルは一身に女神の寵愛を受けていることを誇っていこ!! - 71二次元好きの匿名さん23/07/05(水) 22:30:02
グエル「は?は??は????」
シャディク「ゆるせないよね。」
エラン「君たちとは違うので」
ラウダ「一緒にしないで欲しいよね」
スレッタ「内ゲバ始まりましたね」
ミオリネ「さて。それじゃあ、ジョークグッズなので何も起きなかったあなたたちは、ジェターク区域の一角に向かう」
ジェターク区域にたどり着けば、ドミニコスの隊服を着た人物が数名いた。そのうちのひとりは四人とも顔なじみ、キャリバーンとの顔繋ぎことケナンジ・アベリーだ。グエルを見ると「グエルさん、ひさしぶりですね!」と言ってニコニコと笑った。そうしてアパートに、視線を向ける。
__可燃物のにおいがする。
「古いアパートの一室で突然爆発事故が起きて。まだ何が何だか。犯人は自爆死者は犯人含めて三人。身元判別について、鑑識は終わってないんですけど」
「……ならどうしてわかったんだ?」
「ああ、それは__」
「俺が答える」
部屋の隅から現れたのは、どこか草臥れた雰囲気の男だ。ただし澄んだ青色の瞳には、抜け目ない色が宿っている。グエルになら、見覚えがある。確か、オルコットという男だ。凄腕の探偵で、ドミニコス時代は何度も世話になった。
「俺が身元を判断した」
「オルコット……久しぶりだな。どうしてわかったんだ」
「どこをどうみたって、全てが答えた。見ればわかるだろう」
オルコットは端的にそう言うと、無表情のまま続ける。「グエル、久しぶりだな」と、どこか気安い口調で。次いでその隣に視線を向け、「お前は__ああ、ドミニコスのエースだったか。そんな恰好をしていたか?」と、驚くように目を見開いたラウダに視線を向けながら。
「残りは初めましてか、俺はオルコット。……この中で一番敏いのは、お前だな、エラン・ケレスか。来い」
「あっちょ」
オルコットはそう言って、問答無用でエランを引っ張る。他の六人も慌ててそれを追いかけるだろう。爆発が起きた部屋はひどいことになっているが、調べものはできそうだ。
グエルdice1d5=4 (4) :dice1d100=62 (62)
スレッタdice1d3=2 (2) :dice1d100=31 (31)
エランdice1d5=5 (5) :dice1d100=58 (58)
ラウダdice1d5=2 (2) :dice1d100=8 (8)
1:部屋全体(目星/聞き耳) 2:被害者の遺体(アイデア/医学) 3:爆発跡(アイデア) 4:犯人の遺体(目星) 5:本棚(目星)
- 72二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 06:44:11
「……この遺体、妙なのだ」
フェルシーがふたつの遺体を見比べて、首を傾げた。グエルも、こくりと頷く。スレッタとラウダも、どうやら気づいたらしい。
焼死であるのかどうかを判断するのに重要な所見となるのが、血中一酸化炭素ヘモグロビン濃度である。焼身自殺のように、ガソリンや灯油を全身にかぶって点火し、短時間のうちに死亡したような場合には、血中一酸化炭素ヘモグロビン濃度濃度の上昇が見られない場合がある。調べてみると、犯人の口内は薄紅色で、被害者の痛いは鮮紅色だった。つまり、
「犯人はどこか別の場所で被害者を殺して、この場所に連れてきて自爆した……?」
でも、いったいどうして、そんなことを。
……炭化した部屋全体には未だ煙がくすぶって、ひどい匂いがする。エランは部屋全体をぐるりと見渡して、違和感に気づく。半壊した本棚の近くの壁が少しだけ剥けて、その隙間から銀色の扉のようなものが見えるのだ。近づいてみれば、どうやら金庫で、このタイプのナンバーロックは__あれだ。一度パスワードを間違えると、中で爆発するタイプのやつだ。
「わあお。オルコット、これのパスワードわかる?」
「四桁の数字か。この部屋の住民が設定しそうな数字とはなにか?それを考えれば自ずと答えに辿り着くだろう」
「その答えが知りたいんだけどなあ」
エランは、考えてみる。
__爆破の規模からしておそらくプラスチック爆弾だ。プラスチック爆弾を作ること自体は難しいことではない。ただし爆弾としての機能を有するためには、起爆装置が必要だ。一般人がそれを入手するのは大変なので、どこかの工場から盗んだのかもしれない。
「……そろそろいい時間だ。今日はこの辺りでホテルをとって休もう」
ミオリネに申請をしたグエルは、端末を閉じてそう言った。セドとシーシアにも連絡をすると「明日には絶対帰ってこい!」ときつく言われる。そういえば明日はシーシアの誕生日だ。今年もパーティーをしないと。
微かにはにかんだグエルを見て、スレッタが何かを言おうとくちびるを開き、閉じた。
夜ご飯食べる場所
グエル:dice1d4=4 (4) スレッタ:dice1d4=2 (2) エラン:dice1d4=1 (1) ラウダ:dice1d4=3 (3)
1:居酒屋「夜明け」 2:バー「祝福」 3:ラウンジ「偶像」 4:レストラン「バステト」
グエルヒートPOW判定:dice1d100=59 (59) (70)
- 73二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 07:33:10
こんなキレイにわかれることある?
- 74二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 13:02:54
みんな食べたいものを食べたいんだという意志が強すぎる
- 75二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 13:06:44
グエルのヒートの件、(処理面倒だし)治療薬的な何かを出してもいいかもしれない
……最終決戦までこれ続く可能性があるのノイズすぎて - 76二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 13:56:22
様々な処理判定があるのは(HOや過去卓からのおまけ要素とかもあって)この卓の特徴でもあるし、個人的には面白くて結構好きだったんだが…
そうか… ノイズに感じる人もいるか… - 77二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 13:58:26
- 78二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 14:04:05
まぁそれを決めるのはKPであるスレ主よ。
ぶっちゃけちゃうと、君の意見通っちゃうと「スレを見てる人の意見をスレ主が聞き入れて進行を変更した」って前例が出来ちゃってそれを知った他の人が後で…って可能性もあるから出来れば採用されないでほしい
- 79二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 14:15:12
Alea jacta est
ただ、ダイスの結果のみが真実 - 80二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 14:23:14
ベビーな回だからこそ重くなりすぎないようにリカバリーの一助になるようにあって欲しい派
です
🎲次第で反対にもっと重くなることだってあり得る要素なんだし
ただそっちの理由でなくスレ主処理大変じゃない? 大丈夫?て意味では治療薬出してキャンセルもありだと思うよ - 81二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 15:33:59
>>75~
(スレ主です。
正直処理に困っているのは、実はそれはそう……案件。ただ、🎲神原理主義者としてはこの設定を活かしていきたいという思いが存在するのも事実です。
グエルのPOWが割と高めなこともあり、「周囲に戦闘技能が高めな人物がいて、失敗しても最悪ぶん殴って止められる」状況か、「茶番やNPCとの交流など、進行上スキップしても大きな問題はないイベント中」かのいずれかのみPOW判定チャンスかどうかを検討しています。逆に言えばこれが出ている間はまだヤバ・パートには入っていないと認識していただいて大丈夫!
ただ、処理しきれなくなった場合はエリィちゃんが銀の鍵で治療薬を渡しに来るデウスエクスマキナ展開があるかも。そうなったらKPが敗北したということです、ごめんね!)
「……あ、オルコット!」
グエルはレストランに入ると、見知った顔を見つけて片手をあげた。グエルは勝手におなじテーブルに座ると、勝手に注文を取る。ちなみにレシートはまとめてもらった。オルコットが眉をピクリと跳ね上げる。
グエルは頬杖をついて、向かいに座るオルコットをニコニコと見つめる。オルコットは「食べづらい」と文句を言ったが、グエルはやめなかった。
dice1d2=1 (1)
1:グエル「普通にお話しする」グエル信用:dice1d100=53 (53) (70)
2:グエル「……聞きたいことがある」グエル説得:dice1d100=62 (62) (80)
「あ、ペトラさん!」
スレッタはふと、どこかうつろな表情をしてウイスキーを飲むペトラを見つける。スレッタは隣に座ると__ふと。ペトラの左手の薬指に、銀の指輪が嵌められていることに気づく。
「……あれ?ペトラさんって結婚されてたんですか?」
「してないししてても教える義理はない」
「ええ、私たち、仲間じゃないですか!」
ペトラはそれを聞いて、くちびるを噛んだ。それから、「戒めだよ」と呟く。見てみれば、嵌められたそれには、小さく文字が刻まれていた。
「エリーニュス」
ペトラはそれきり沈黙した。
dice1d2=1 (1)
1:スレッタ「しらべます」スレッタ幸運:dice1d100=33 (33) (55)
2:スレッタ「ペトラさんを口説きます!!」スレッタ色ボケ対抗:dice1d100=24 (24) ペトラ色ボケ対抗:dice1d100=5 (5)
- 82二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 18:04:49
復讐の女神かあ…
- 83二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 18:05:35
ペトラの色ボケ対抗強すぎて草
スレッタが仇の娘ということを考えると、間一髪命拾いしたね - 84二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 22:31:58
「お。美味い!オルコット、こっちのハンバーグ一口食えよ。でお前の唐揚げは一個頂く!!」
「はあ……お前は変わらないな」
「どういうことだ」
グエルが頬を膨らませれば、オルコットは無表情のまま、さらさらと何かを書きつけた。
「個人的な連絡先だ。もし困ったことがあればここにかけてくれ」
「いいのか?」
「出るかどうかは知らんがな」
「ありがとう、オルコット!」
グエルは無邪気に笑い、オルコットに頭を下げた。
『復讐の女神』
神話によればクロノスがウーラノスを襲ったとき、ウーラノスの傷口からあふれた血が大地母神の上にしたたり落ち、そこから生まれたという。
ペトラは何も言わず、ウイスキーを煽る。それから立ち上がり、スレッタを見下ろした。温度のない焦げ茶色の瞳が、真っ直ぐにこちらを射抜いてくる。睫毛が伏せられた瞳の中、ただでさえ薄暗いバーの中では、少しの光も映し出されていない。
「スレッタ。私は、信じてるから」
「なにを?」
さあね。ペトラがくるりと踵を返す。スレッタはその背中を、じっと。瞬きすらすることなく、見つめて、いた。
__
夢を、見る。
赤い。あかい、あかい、あかい、あかい。赤い。ここは。そうだ、シャディク。シャディクだ。シャディクが、グエルの身体を、抱き寄せる。「シャディク?」グエルが素っ頓狂な顔をあげて、抱き返してみる。シャディクが微笑む。微笑む。か細い呼吸音が聞こえる。触れた背中がじわりと熱く、濡れてぬかるんでいる。そこには__
なまあたたかい血が、広がっていた。
悲鳴が聞こえる。ミオリネが泣いている。「シャディク!シャディク!!」と悲痛な絶叫をあげ、ミオリネが泣いている。鉄錆と硝煙のにおいがする。グエルは呆然と立ち尽くし、シャディクの、穏やかな微笑みを見つめていた。
「ミオリネ、……グエル」
くちびるが、動く。
「どうして救ってくれなかった」
グエルSANc:dice1d100=28 (28) (53) 1/dice1d3=3 (3)
スレッタSANc:dice1d100=93 (93) (75) 1/dice1d3=1 (1)
エランSANc:dice1d100=20 (20) (71) 1/dice1d3=2 (2)
ラウダSANc:dice1d100=76 (76) (68) 1/dice1d3=1 (1)
- 85二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 23:00:25
成功した人も失敗した人も減少量が同じだ
- 86二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 23:49:29
グエルSAN値:53→52
スレッタSAN値:75→74
エランSAN値:71→70
ラウダSAN値:68→67
はっと、目を覚ます。
……昔はよく見た夢だ。グエルは静かに目を伏せ、顔を上げる。窓の外が眩しい。目の上にかざした手には、まだ生温い血の感触が残っている気がする。よかった。ラウダにクリティカルで惚れていなければ取り返しつかないレベルでハチャメチャにSANcの値が増えていた気がするので本当に良かった。グエルは心底思った。
そこでふと、端末を見る。
どうやらロウジから全体チャットで連絡が来ているらしい。
「遺体のDNA鑑定ができました。被害者は心臓をナイフで抉り出されたことで死亡していた。その後焼かれたみたいですね。ただし臓器の場所はわからない。一方犯人は、爆発による焼死。逮捕歴は駐車違反などの軽犯罪のみ。ただ、捕まった際に、エリクト・サマヤに色々相談にのってもらってたみたいです。エリクトは色々な犯罪者に話しているから、あまり関係ないかもしれないけど。ついでにいくつか、この当たりの工場もリストアップしておきました」
ミオリネ「さて。行ける場所は『1:犯人の家』『2:工場』『3:住宅街』『4:ビーチ』よ。NPCは、ペトラはスレッタに、フェルシーはエランに、チュチュはラウダについてくるみたい。それとは別に、グエルは幸運に成功すればオルコットを呼べる。まあお助けキャラよ」
シャディク「行動できるのは朝昼晩の三回!よく考えて決めてほしいな?」
グエル「うーん……とりあえずオルコットは出しておくか」グエル幸運:dice1d100=24 (24) (70)
スレッタ「全員で固まると、全部を回ることは出来なくなりますね。どうするべきでしょう」
エラン「重要な情報がありそうなのは犯人の家と工場だよ。そこに集中してもいいと思うけど」
ラウダ「うーん……どうする?リーダー」
dice1d4=4 (4)
1:グエル「俺からHO順にdice4d4=1 4 1 4 (10) を探索しよう。各自頼む」
2:グエル「俺とスレッタでdice1d4=1 (1) に向かう。エランとラウダはdice1d4=1 (1) に言ってくれ」
3:グエル「俺とエランでdice1d4=4 (4) に向かう。スレッタとラウダはdice1d4=1 (1) に言ってくれ」
4:グエル「俺とラウダでdice1d4=2 (2) に向かう。スレッタとエランはdice1d4=4 (4) に言ってくれ」
- 87二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 23:54:42
オルコットさんとかいうなんだかんだ何とかしてくれそうなお助けNPCうってつけおじさん好き
- 88二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 23:55:03
ビーチと犯人の家に行きたがる選択肢が多い中唯一犯人の家に行かないダイスを引くという…
というかビーチってなんぞデートスポット? - 89二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 07:17:27
ロウジが名を挙げてくれた工場に向かうと、工場長が対応してくれる。彼は警察であるキャリバーンの姿を見ると、少し警戒するように身を引いた。
「な、なんの御用でしょうかね」
「少し聞きたいことがあってきた」
グエルはいつも通り、いやいつもより五割増しで堂々とした様子を見せる。何故ならラウダとオルコットがいるので。不安は無いし、かっこいいところをみせたいので!
交渉はグエルの十八番だ。というわけで、少し考えてみる。工場長が知っていそうかつ、事件解決のために有意義そうな情報とは、何だろうか。
dice1d3=3 (3)
1:グエル「最近盗まれたものはないか?あるとしたら、どう対応している?」グエル信用:dice1d100=49 (49) (70)
2:グエル「犯人の様子は?」グエル信用:dice1d100=86 (86) (70)
3:グエル「なにか不審なことはあったか?」グエル説得:dice1d100=77 (77) (80)
美しく、青い海。
もう冬も近づく時期なので泳いでいる人はいないが、散歩をしている人などもいるようだ。ここでも誰かに話が聞けそうである。
「そういえば、ペトラさんはこっちでよかったんです?」
「うん。私は、ペトラといっしょ、うれしいけど……ラウダ先輩の方じゃなくていいの?」
ふと、スレッタとフェルシーが訪ね聞いた。エランは特に気にしなかったが、そういえば、確かにあのふたりは仲がいい。ペトラはぎゅっと、自身の左手の薬指を握り込み、目を伏せて微笑んだ。
「……いいの。今は、スレッタのそばにいたい」
dice1d3=2 (2)
1:スレッタ「その辺にいる人に、最近変わったことは無いか話を聞きます!」スレッタ説得:dice1d100=100 (100) (15) エラン説得:dice1d100=69 (69) (15)
2:エラン「その辺にいる人に犯人の人物像について聞こうかなあ」スレッタ説得:dice1d100=87 (87) (15) エラン説得:dice1d100=28 (28) (15)
3:スレッタ「……ペトラさんに精神分析」スレッタ精神分析:dice1d100=85 (85) (70)
- 90二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 07:19:23
100久しぶりに見ましたね()
- 91二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 07:20:08
スレッタの出目コワ〜…
危ないところでしたね(セーフとは言ってない) - 92二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 08:16:58
全部失敗してる中で一番マシっぽい選択肢でよかったね…
- 93二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 11:24:10
「不審なこと」
工場長は不思議そうな顔をする。それからはっと顔をあげて、ああ、と声を上げた。
「そういえば、ここ一週間前かな、変なものを見るんですよ。ビーチとか、住宅街とか、いろんな場所で」
「変なもの?」
「はい。なんか火の玉みたいなのがふよふよ~って浮いてて、人が立っていたんです。背は……あなたと同じくらい、いや向こうのお兄さんくらい?だったかな。女性っぽかったので、もしかしたらヒールとか距離感とかで大きく見えただけかもしれないけど」
工場長がグエルとラウダを交互に見ながら、そう告げる。オルコットが「ふむ」と考え込むような顔を見せる。チュチュは「そんなに背が高いヤツが……あーしも牛乳を……!」とギリギリ歯軋りをしていた。ラウダが「兄さん」と困ったような顔を見せる。グエルはニコリと微笑み、小さく敬礼をした。
「ご協力、感謝します!」
dice1d4=4 (4)
1:もう少しここで話を聞いていく 2:犯人の家に向かう 3:住宅街に向かう 4:ビーチに向かう
スレッタ「アッ……あ……あッ……」
エラン「出目が死んでるねえ。人のこと言えないけど」
スレッタ「ぷ、プッシュは……やめておきましょう。期待値低いですし、情報は落としたくない……うう~っ、グエルさんがいれば……!というか交渉技能持っていれば!!」
エラン「僕達心理学しかもってないもんね」
シャディク「ふふふ。じゃあ『なんか陰気な人』『爆破事件を起こすような度胸のある人には見えない』というような、なんかこう、月並みな感じの言葉しか返ってこないよ」
スレッタ「……な、なるほど。うーん、どうしましょうか……?」
エラン「ちなみにフェルペトは交渉技能使えないの?」
シャディク「使えると思う?」
スレッタ「魅惑(もふもふ)ならなんとか」
エラン「威圧(威圧)ならいけそうじゃない?」
シャディク「公権力の敗北」
dice1d3=2 (2)
1:もう少しここで話を聞いていく 2:犯人の家に向かう 3:住宅街に向かう
【朝 終了】
- 94二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 15:20:45
幸いにもグエル組がビーチに行くから取りこぼした情報拾ってくれるかも 失敗しなければ
- 95二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 22:31:25
魅惑(もふもふ)←かわいい
- 96二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 06:13:13
ビーチ側に不安しかない
- 97二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 13:26:27
「あーしも牛乳を」←かわいい
- 98二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 21:59:30
(課題が立て込んでいてゆっくりになりました!ゴメンネ!!)
グエル「ビーチに来たぞ」
ラウダ「水着イベントかな」
シャディク「お前ら冬の海で泳ぐつもりか?」
グエル「寒中水泳だ。いける気がしてきた」
ラウダ「負ける気がしない」
シャディク「CON50と60は並も並か平均より虚弱なんだよ。悪いことを言わないからやめておいた方が良い」
グエル「えー」
ラウダ「けちんぼ」
シャディク「怒るぞ?」
dice1d3=2 (2)
1:グエル「火の玉について聞き込みしてみる」グエル説得:dice1d100=2 (2) (80)
2:グエル「犯人の人物像について聞き込みしてみよう」グエル信用:dice1d100=5 (5) (70)
3:グエル「ラウダに説得!!!!」グエル説得ハード:dice1d100=32 (32) (40)
ロウジが教えてくれた犯人の家に向かえば、そこには既にドミニコスが待ち構えていた。進入禁止テープを潜り抜けて中に入れば、どうやら玄関扉の鍵を壊して入ったらしい。役目をなくしたドアノブが転がっていた。
「やあ、スレッタさん、エランさん。元気そうですね!」
中に入ると、ケナンジがにこやかに話しかけて来て、どうやらス〇バで買ったらしいグランデサイズのコーヒーをわたしてくれた。クソデカ
「やっぱりカフェインが入ると元気が出ますからね!じゃ、がんばってください!」
「たりきほんがん」
「ケナンジさんもおてつだいしてよ」
二人はぶつくさと文句を言いながら、とっとと探索を始めることにした。
1:部屋全体 2:寝室 3:私室 4:本棚 5:キッチン 6:冷蔵庫
スレッタアイデア:dice2d100=100 45 (145) (80) dice2d6=1 2 (3)
エランアイデア:dice2d100=40 4 (44) (80) dice2d6=6 5 (11)
- 99二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 22:05:42
グエル全部成功で2個クリティカルってすげーな
その運をもう少し分散してですね…
そしてスレッタは100ファン!! - 100二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 22:18:48
エランはなあに?お腹すいてるの?
- 101二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 22:20:25
グエル「完 全 勝 利」
エラン「勝ったな、風呂食ってくる」
スレッタ「????????」
ラウダ「どんまい」
シャディク「……どうしたの急に?怖いよ」
私室はかなり荒れていた。生活感があると言えばそうなのだが、これはかなり私生活からして荒れてそうだ。スレッタは思いながら、部屋の中を歩いてみる。なんだかやけに油臭い。
ふと、何かが落ちているのを見つける。
「なんでしょ、こ、れ……!?」
そこにはこう、蚯蚓がのたくったような酷い字で、「嗚呼、窓に!窓に!!」と書かれていた。
スレッタSANc:dice1d100=33 (33) (74) 0/1
エランはふと、キッチンを探していると、気付く。亜麻仁油の減りが、異様に早いのだ。それともう一つ。……メモが、貼ってあるのを、見つけた。
『フォーマルハウト』
恒星名。みなみのうお座のα星。2008年に発見された。秋の南天に低く輝く星で、実視等級(肉眼または望遠鏡などで見たときの星の明るさの等級)1.2等。アラビア語の「南の魚の口」を意味する語の「魚の口」に由来する名である。中国では北落師門の名がある。秋の南天では目だつ星であり、航海では重要な星とされた。
2008、に赤く線が引かれている。思い浮かぶのは当然、昨日見つけた、あの金庫だ。
「もしかして、これ、かな?」
dice1d2=1 (1)
1:もう少し探索する 2:昨日の家に向かう
「すまない。火の玉、について何か知らないか?」
「火の玉ぁ?いやあ、俺は見たことないなあ」
オルコットという頼れる先輩、チュチュという可愛い後輩。そしてラウダに見守られて、グエルが普段より五割増し堂々としてみせた。それに気圧されたのか、「そういえば」と続けてみせる。
「火の玉を見たって人の性格がさ、正反対に変わったって話を聞いたぜ。例の犯人も、そうだったとか」
「へえ……それはどういう?」
「もともとはいい人だったけど、突然陰気になったって話だ。俺は面識あったわけじゃないから、詳しいことは知らんが」
グエルは考えてみる。
犯人は火の玉に出会ったことで何らかの大きな心情の変化があり、起爆剤を盗んで、爆破事件を起こすような輩になった?
……まだ推測の域は出ない。それでも、と。グエルはこくりと、一つ頷いて見せた。
dice1d3=3 (3)
1:犯人の家に向かう 2:住宅街に向かう 3:昨日の家に向かう
- 102二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 22:32:11
風 呂 は 食 う な
亜麻仁油?何に使うんだろ…? - 103二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 22:46:09
「あまにゆ」
「うん。所謂乾性油~ってやつだね。乾燥するときに酸化して、熱が発生するんだ。だから油を含んだウエスをまるめたり、重ねたりしたら、勝手に発火するくらいにまでなるの」
「へえ……詳しいんですね?」
「いちお、爆発物処理班だからね」
エランが胸を張る。ペトラは「ふうん」と興味なさそうにして、フェルシーは「悪用は厳禁なのだ」と誰向けかわからない注釈をいれた。四人はそのまま、もう少しこの部屋を調査することにしてみた。
……ふと。
ペトラが、スレッタに視線を向けた。
1:私室 2:本棚 3:PCに話しかける(数値によって何かが起きるかも) 4:NPCに話しかける(スレッタならペトラ、エランならフェルシー。数値によって何かが起きるかも)
スレッタアイデア:dice1d100=7 (7) (80) dice2d4=2 1 (3)
エランアイデア:dice1d100=78 (78) (80) dice2d4=2 2 (4)
グエルたちは事件現場に戻り、エランに指示されたパスワードを入力してみれば、どうやら危なげなく、中身が開く。四人はそろって、それを覗き込んだ。
……なかには、一枚の布が入っていた。
模様の下には、「教会」と書かれており、揺らめくほむらのような、不思議な形の模様が彫られていた。それは小さな、首にかけるタイプのロザリオが入っていた。見ているとなんだか、嫌な予感がする。
「……兄さん」
「証拠品だ。持って帰るぞ」
グエルの指先が、少しだけ震えていた。
グエルSANc:dice1d100=40 (40) (52) 0/dice1d3=3 (3)
ラウダSANc:dice1d100=92 (92) (67) 0/dice1d3=1 (1)
dice1d3=1 (1)
1:グエル「……ラウダに復讐をやめるよう説得する」グエル説得ハード:dice1d100=86 (86) (40)
2:ラウダ「兄さんに精神分析だ。落とすよ」ラウダ精神分析:dice1d100=25 (25) (70)
3:グエル「ウワアアアア色ボケしてお茶を濁すぞ!!」ラウダ「勢いがすごい」グエル色ボケ対抗:dice1d100=86 (86) ラウダ色ボケ対抗:dice1d100=57 (57)
- 104二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 22:49:43
だからもう少し分散しろっていったでしょ(呆れ)
さっきの数値なら成功してたのにさあ… - 105二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 22:50:36
(本棚がかぶっているので、二人で私室と本棚とを両方調べきれたとします)
スレッタはdice1d2=1 (1) (1:エラン 2:ペトラ)と話すとする
エランはdice1d2=1 (1) (1:スレッタ 2:フェルシー)と話すとする
それぞれ
スレッタ:dice1d100=77 (77)
エラン:dice1d100=45 (45)
グエル「?????????????????」
ラウダ「あこっちの方が安心するなあ……」
ミオリネ「どうする?プッシュしておく?プッシュ失敗した場合はdice1d3=2 (2) (1:逆に復讐の後押しをしてしまう 2:いよいよ本格的に惚れて以降説得イクストリームになる 3:単純に色ボケ)とするけど」
グエル「……dice1d2=2 (2) (1:プッシュするぞ 2:しないでおく。怖いので)」
プッシュする場合グエル説得ハード:dice1d100=73 (73) (40)
- 106二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 22:59:16
「……なあ」
グエルがふと、呟く。それから真摯に、青いひとみを合わせて、説得するように言う。
「ラウダ。本当に復讐をするつもりなのか?スレッタは__」
「兄さんは僕のこと好き?」
「す、すき……」
まるめこまれるまでが秒だった。
オルコットがため息を吐く。チュチュは「なにこのやりとり……」と宇宙チュチュ顔をしていた。
「……」
スレッタは、私室を調べて、すぐに気づく。カレンダー、昨日の日付に星マークがつけられていた。つまるところこれは、計画的な犯行だったとみてもいい。
エランが本棚を見てみれば、天文学辞典などが多く置かれていることに気づく。また、それだけではなく、どうやらパソコンが開きっぱなしになっているらしいことにも気づいた。見れば、「S」という人物とやり取りをしているらしいことに気づくだろう。
「例のものを盗みました」「わかった。じゃあ実行に移そう」「わかりました。……あなたの元に行けますか?」「君は神に選ばれたんだ。神は君を待っている」「どうかこの世界を正しい世界に」「過ち亡き、誰もが平等な世界を」「過ち亡き、誰もが平等な世界を」
「……」
エランは閉口した。それからふっと、スレッタの方に目を向ける。それから何事かを言おうとして、やめた。
「ねえ。グエルってラウダのこと好きなのかなあ」
「何があったのかはしりませんがそう見えますね」
「オルコットとも仲良さそうだったよね」
「何があったのかはしりませんがそう見えますね」
「脈ナシなのかなあ……」
「あきらめたらそこでしあいしゅうりょうですよ。グエエラもエラグエもわりとにんきです!」
「なにそれ」
「さあ?」
そんな話をしていると、当のグエルから連絡が入った。どうやらいったん集合してから、キャリバーン本部に帰ろう、とのことらしい。二人は顔を見合わせて、こくりと頷いた。 - 107二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 23:08:07
わあ…Sって絶対あの人じゃん…
- 108二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 23:14:05
探索を済ませた隊員たちは、いったん本部へと帰還することになる。ミオリネに報告をしなければならないし、普通にそろそろ家に帰りたい。タクシーを呼ぼうとしていると、ふと。突然、美しい女性が話しかけてきた。
「火を貸してくれない?」
深い緑色の髪と、同じくらい深い紫色のひとみを持ったその少女は、しかしその顔に、どこか不気味なまでに明るい笑顔をこちらに向けて。そうして、エランに、近づいてくる。他の七人、全てを無視して。
エランは「へ?僕?」と不思議そうな顔をしてぱちぱちと目を瞬かせた。それからくるくると困ったようにあたりに視線を巡らせて、申し訳なさそうに眉を下げた。
「ごめん、ライターは持っていないんだ。誰か__」
「意外だね!」
彼女はエランの言葉をさえぎって、こう続ける。
「エランくんが、火を持っていないなんて」
__瞬間。
エランの指先に、ぼうっと、火が付いた。
それはみるみるうちに、腕へ、肩へ、全身へ広がっていく。「あ」と悲鳴をあげる間もなく、エランは、炎につつまれていく。あつい、あつい、あつい、あつい、あつい!火の玉が、揺れる。ゆっくりとそれは動いて、火文字を作った。
『主よ 深き淵より 私はあなたを呼び求めます』
「水を!!」
叫んだのはフェルシーだった。
すぐに、チュチュが近くから水をもってくる。なんとか水をかければ、エランに灯っていた炎は消えた。グエルはしゃがみこんで、冷静に確認する。酷いやけどあとだ。特に最初に発火した指は黒焦げになっており、神経まで焼かれているとしたら、動かなくなる可能性だってある。とにかく、今すぐにでも適切な処置を受けさせなければ、エランの命が危ない!
「……エランさん……」
スレッタが呟く。ペトラは、ラウダは、それを見て、それから視線をエランに戻した。
女性の姿は、いつの間にか消えていた。
しばらくすれば、救急車がやってくる。三人は呆然として、ひゅうひゅうと浅い呼吸を繰り返すエランを見つめていた。
グエルSANc:dice1d100=9 (9) (52) 0/dice1d6=4 (4)
スレッタSANc:dice1d100=17 (17) (74) dice1d4=1 (1) /dice1d8=6 (6)
ラウダSANc:dice1d100=37 (37) (67) 0/dice1d6=4 (4)
- 109二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 08:43:30
スレッタSAN値:74→73
エラン「もうちょっと傷ついてよ!」
スレッタ「まあ導入時点で誰かが焼かれるんだろうとは」
グエル「運がなかったな」
ラウダ「アーメン」
エラン「つめたいにんげん!覚えててよ!?」
ミオリネ「……そうね。じゃあグエルはこっち」
エランはアスティカシアにある大病院の集中治療室に運ばれて、緊急手術をすることになる。ミオリネは事の顛末を聞くと「人体発火現象ね」と端的にまとめた。これは基本的に、「人間が自然に発火した」と判断した人が、その事例に用いている。例えば、ある人が友人や同僚の家や仕事場に行ってみたら、その友人や同僚の身体が一部ないしほとんどが燃えてしまった状態で発見され、なおかつ周りには火の気が無く、人体の周囲だけが焦げ、部屋全体は燃えておらず、しかも人体そのものはほんの一部を残して炭化ないし焼失してしまっている状態で発見された、といったような事件などがそれに該当する。それからふと、こちらからも報告がある、と背もたれに身を預ける。
「……GUND刑務所から脱獄したもののうち、スレッタの親だけ見つからなかった。死亡者の中には、ソフィやノレアの関係者__ルブリス教団の人間がいた。ついでに、妙なものがうつっていてね……これ。この、スレッタの親を庇って、逃がしている女」
「……セセリア!?」
グエルは目を見開く。ミオリネはふるふると首を横に振って、「確証は持てない」とだけ返した。
「エランの母親に関しては情報がつかめていない。裏社会で活躍しているとも聞いたけど……こちらは、まだエランには伝えないでほしい」
「わかった」
「ついでに。ペトラが最近、怪しい動きをしているらしい。気を配って」
「あっあーー……!わかった!!」
グエルが胡乱にそういうと、ふと、ミオリネが目を細め、揶揄うように言った。「あと」と、続ける。
「文通は続いているみたいね?応援してるから。ラウダのこと、頼むわよ」
「おまなんで知ってる!?!?」
グエルが顔を真っ赤にして叫ぶ。ミオリネは「企業秘密」と高笑いするだけだった。
そうして、ふと、どこか、遠いところを見て。少しだけ普段より上擦った声で、グエルに訊いた。
「__ねえ。シャディクのこと、覚えてる?」
dice1d2=2 (2)
1:……ラウダに上書きされたはずの何かが、蘇りそうになる。
2:シャディクが?と首を傾げる。
- 110二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 08:59:48
ぅゎラウダっょぃ
- 111二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 09:13:40
ミオリネ知ってたのか! と思ったけど、よく考えたら知らないわけないわな
- 112二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 12:28:42
「シャディク?」
グエルが首をかしげる。ミオリネはどこか遠くを見て、ぎゅっと拳を握った。
「たくさんあった。いろいろなことがあった。馬鹿なことをたくさんした。まだ酒が飲めないあんたの前で、シャディクが死ぬほど飲み散らしてグロッキーになったこととか。セドとシーシアがシャディクにやたらと懐いてて、あんたが悔しそうにしてたこととか。あんたがおいしいごはんをつくってくれたこととか。たった二年だけど、あんたと、私と、シャディクとで、将来を語り合ったこと、絶対忘れない」
でも、と前置きをする。白い指先が、つう、と、胸から腹にかけてを、撫でおろした。それはまるで、自分を労わっているようにも、責めているようにも見える。
「たまに、思うの。なんでシャディクだったんだろうって。なんでシャディクが死ななきゃだめだったんだろうって。恨んだ。憎んだ。私たちからシャディクを奪った世界をめちゃめちゃにしてやりたくなった」
「ミオリネ、」
「でもね、グエル」
ミオリネが立ち上がる。それから、病院の窓に近づいた。ネオンライトが燦然と輝く、うつくしい街__アスティカシア。いまもきっと、この街に生きるひとびとは、それぞれの生を必死に生きている。
「シャディクは、世界を愛していた。当たり前のように紡がれる日々を、人々の当たり前をまもることを、誰より生きがいにしていた。だから、……彼が愛した世界を壊すなんて、できない」
「……ミオリネ、俺はお前の味方だ」
「グエル。私たちのしていることは、間違いじゃない。シャディクだってきっとそう言う」
ミオリネが微笑んだ。
「今日はもう、帰りなさい。セドとシーシアが待っているわ」
「おかえり、スレッタ!」
「ニカさん」
ニカはスレッタをリビングに誘導する。見れば、机の上に豪勢な食事が盛りつけられていた。白ワインに、鶏肉と檸檬のソース、サラダに煮込みに……どれもおいしそうだ。
「今日は何でもない日だけど、スレッタがつかれている気がして、腕によりをかけてみました!」
「ニカさん……!」
「ねえ、スレッタ。今度一緒に海に行こうよ。きっと冬の海も素敵だと思うから」
「……もちろん」
スレッタはほっと微笑む。
それから、ニカの前に座った。
????:dice1d100=45 (45) (??)
- 113二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 12:39:28
「おいグエル!」
グエルが帰ると、セドとシーシアが突然、花を渡してきた。「うお!?」と素っ頓狂な声をあげると、目の前にあったのは、12本の桃色のカーネーションである。これは、と呟けば、二人は気恥ずかしそうに眼を逸らしながら言った。
「ダーズンフラワーってやつ。ニカ先生に教えてもらった。誕生日は、産んでくれたことを感謝する日だって」
「……ほんとの父さんじゃないけど、グエルのことは、嫌いじゃない」
誰に似たのかそんな台詞を吐く二人の頭を、グエルはふっと笑いながら、撫でてやった。
「そうだな。父さん__ヴィムも、ここにいればよかったんだが」
「ほんとにな~!次産まれたら私、ヴィム父さんの子供がいい~!」
「どうしてヴィム父さんだったんだろうな。……グエルは俺たちのことをおいて行くなよ、約束!」
「……ニカさん、あまり元気がない、です?」
スレッタがふと、顔をあげて、言う。
なんだか顔が青ざめているし、食事にあまり手を付けていない。ニカは少し顔色を悪くして、無理するように笑った。そうしてなんとかゆるゆると息を吐いて、「別に何でもないんだけどなあ」と言った。
「ねえ。スレッタ、私はね、スレッタのこと、信じてるから」
だいすきだよ、スレッタ。
__ペトラが、ラウダの家に前に立っていた。その手には、ラウダが見たものとよく似た__クエタ一家連続惨殺事件について書かれたフォルダが、握られている。
「今朝、これが私の家の前に置かれていました。確認してみましたが、間違いありません。……証拠が、うまれてしまったんです」
ペトラがぎこちなく、ラウダの方に視線を向ける。
「ラウダ先輩、……私は、これが本当なら、許せない。スレッタのことも、スレッタの親のことも、いくら仲間だからって、私、ぜったい、許せない。どうします、ラウダ先輩。あなたは、どうしたいですか」
「……僕は」
ぎゅっと、胸の前で手を握る。それから何かを言いたくて、言えなくて。ぱくぱくとくちびるを開き、閉じる。
ペトラはふっと、力を抜いた。無邪気な、昏い笑顔だった。
「大丈夫ですよ。私たちなら、ちゃんとできます」
ちゃんとアイツに、復讐できる。
????:dice1d100=70 (70)
????:dice1d100=24 (24)
????:dice1d100=79 (79)
- 114二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 12:51:22
ああ~なんかいろいろと不穏なフラグが…
謎ダイス何の判定なんだろ - 115二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 17:41:21
あからさますぎるくらいにフラグが乱立してますが大丈夫ですかね?
ダイスも失敗してそうなのあるし… - 116二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 22:15:25
ミオグエシャディの関係が面白くてシャディクの裏話が気になる~!
- 117二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 23:18:59
__翌朝。
「エランの手術が終わった。病院に来て」
ミオリネからの連絡通り、病室に向かえば、そこではミオリネと、ついでにフェルシーがエランの傍に座っていた。ミオリネはエランの手を両手で握りしめ、その手を自身の額に於いている。祈るように、願うように。なんだかやけに、親密そうに見える。チュチュとペトラは先に来ていたらしいが、何故かペトラは頬にガーゼをつけている。
「……階段で転んだだけです」
ペトラはグエルが何かを尋ねる前に、小さく呟いた。
はっと、ミオリネがそれで、こちらの存在に気づいたらしい。慌てて手を放して、こほんと咳払いをした。
「来たのね。……医者が言うには、全身酷い火傷で、生きているのも不思議なくらいだと。回復の見込みはあるが、とにかく絶対安静。……手に関しては、今後動かなくなるかもしれない、と。エランのためにも、絶対に犯人を特定するわよ!」
ミオリネが言えば、ふと。ロウジが、こちらに近づいてきた。「セセリアは今日休みです、体調を崩したと」と端的に言い、ノートパソコンを広げる。
「__ノレアと、ソフィのこと。覚えていますか。あの時、あなたたちはルブリス教団と敵対する組織に襲われた。疑問に思って調べていたんです。そうしたら、遺体の持ち物に、こんなバンダナがあったんです」
そこにうつしだされていたのは、明らかに先日の爆破事件で犯人が持っていたものと、同じマークがしるされた布だった。グエルははっと顔をあげて、ロウジを見つめる。
「……教会。このあたりで『教会』といったら、怪しい場所は、『ガンダム唯一教会』と『エアリアル正教会』、それから『レストポーズ教会』です。くれぐれも、お気をつけて」
今日はどうやら、チュチュとペトラは休みを取るらしい。それでもグエルは__スレッタは、動くことにした。ロウジのリストアップしてくれた教会に、向かうことにした。
……エランをあんなふうにした犯人を、見つけたかったから。
エラン「暇」
シャディク「ココア飲む?」
エラン「飲む~!」
シャディク「俺も!!」
ミオリネ「出番がない組だ」
最初に向かうのはdice1d3=3 (3)
1:ガンダム唯一教会
2:エアリアル正教会
3:レストポーズ教会
- 118二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 23:22:33
…ラウダはどこ行ったんだ?
- 119二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 08:03:11
保守
- 120二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 10:32:35
ラウダ「兄さんやスレッタと一緒にいるよ!わかりづらくてごめんね」
本部から西南。ビーチ付近にある。レストポーズ教会は、比較的大きな教会で、参列者も多かった。中に入ると、シスターが参列者に挨拶を交わしているのが見える。そのうちの一人が、フェルシーを見て、「あ!」と声をあげた。
「フェルシー!こんなとことでなにしてるの?」
「先生!ひさしぶり、きょうはね、キャリバーンとして捜査しにきたの!お仕事、頑張ってるよ」
「ああ、そうだったのね。元気そうでうれしいわ」
フェルシーたちがふわふわとそんな会話をするのを、グエルは微笑ましいものを見るような目で見ていた。ただ、ラウダが少し顔をしかめたのが、やけに気になった。
話を聞きたいといえば、執務室の方に案内される。そこには、青銀色の髪をした女性が、本を読んでいるのが見えた。彼女はふと顔をあげると、無表情のまま四人を見つめる。
「……お客様?」
「ああ。すまない、話を聞かせてほしく江」
「そう。__私はエナオ、こちらへどうぞ」
来客用のソファに誘うと、彼女は__エナオは、静かに腰かけた。スレッタは青色のひとみを興味深げにあちこちに向け、ラウダは居心地悪そうに身を縮こまらせている。フェルシーはやけにくつろいで「ひさしぶりなのだー」なんて言っていた。
「忙しいから、質問はひとつだけ。……何を聞きたいの?」
彼女はお茶をひとくち飲んで、グエルを真摯に見つめた。
dice1d3=2 (2)
1:グエル「この印のことを知っているか?」グエル説得:dice1d100=23 (23) (80)
2:グエル「爆破事件のことを知っているか?」グエル説得:dice1d100=58 (58) (80)
3:グエル「ルブリス教団のことを知っているか?」グエル説得:dice1d100=70 (70) (80)
- 121二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 11:05:44
全部成功してるの流石だな
- 122二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 16:29:06
「爆破事件のことを知っているのか?」
「……?」
「ああ、えっと__」
グエルは端的に状況を説明する。エナオが腕を組んで、考え込むように視線を巡らせた。
「……なるほど。おそらくだけど、それは邪なる神を招来しようと動いているのだと思う。何人殺したの?死体の状態は?」
「殺したのは二人、その後自身も自爆した。死体は、心臓がなくなっている状態だった」
「なら十中八九生贄として殺されたのでしょうね」
スレッタはそこで、しょんぼりと眉を下げた。拳を握り、じっとエナオの姿を見つめる。
「……あの。邪なる神、とは、なんです?」
「その名の通り。この世に混沌をもたらす神よ」
「えっと……どうして、そんなに詳しいのか、とか……」
「それは今必要な情報?」
エナオがゆっくりとソファにもたれかかる。でも、そうね、と付記して、少しだけ目を伏せた。もしも、あなたたちに覚悟があるのなら。
「エアリアル正教会に向かいなさい」
「どうして」
「さあね」
エナオはそれきり黙りこくった。
ラウダが嘆息して、立ち上がる。「行こう、兄さん」と半ば無理矢理グエルの腕を引っ張った。グエルは引きずられるまま、そちらに向かう。フェルシーは不安げにエナオとラウダの間をいったりきたりして、スレッタはじっと、エナオを見つめていた。
「エアリアル正教会とやらに、向かう」
グエル「エアリアル正教会って、エリクトが所属していた、っていうあれか?」
スレッタ「何があるんでしょうねえ、一体」
ラウダ「……、……………」
グエル「でアイツは一体何を引いてあんなにバグった挙動してるんだ」
スレッタ「さあ?」
→エアリアル正教会
グエルアイデア:dice1d100=54 (54) (50)
スレッタアイデア:dice1d100=63 (63) (80)
ラウダアイデア:dice1d100=92 (92) (65)
- 123二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 17:28:06
ラウダファンブルギリギリやんけと気を取られてたらしれっとグエルも失敗してた
- 124二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 21:07:26
野郎2人〜!!
- 125二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 21:11:09
ペトラは怪我?してるしラウダは挙動不審だし何があったんだ…
- 126二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 22:37:30
キャリバーン本部からほど近い場所に、絵本から出てきたような、小さくもうつくしい教会がある。白い漆喰の壁、白詰草で編んだ冠がかけられた青い扉、敷地内にはたくさんの花が咲いている。
子供たちと和やかに会話しているのは、この教会のシスター、エリクトだ。彼女は四人が来たことに気づくと、ふっと顔をあげて、こちらに駆け寄ってきた。
「あれ、みんな。どうしたの?というか、エランは今日いないのかな」
「ああ、すまない、エリクト……少し、聴きたいことが合って」
グエルが簡単に状況を説明すると、エリクトは「ええっ!?」と顔をあげて、祈るように手を組んだ。
「そんなことが……大変だったんだね。どうか、あの子をお守り下さい」
清廉をかたちにしたような姿で、エリクトは祈る。フェルシーが困ったような顔で、「ありがとう」と小さく言った。……そういえば、彼女はエリクトと関係があるのだっけ。グエルは頭の中で整理をして、それから、残り二人の方を見た。
ラウダはどこか距離を取って、ぼんやりと佇んでいる。逆にスレッタは、ふっと顔をあげて、どこかに走り出した。グエルが「おい!」と言うと、スレッタはちらりと振り返り、そのまま再び歩き出す。
「呼ばれているんです。いかなきゃ」
「どこに」
「聞こえないんです?」
冷静になって耳を澄ませてみれば、確かにどこからか子守唄のようなものが聞こえてくる。歌詞はおよそ、このあたりでも、グエルでもよく聞くものだ。
ボートを漕ごう
流れに乗って
陽気に楽しく
人生はただの夢__
どこかで聞いたこののある声である気がする。教会から少し離れた場所だ。だが、フェルシーとエリクトのことも、ラウダのことも、気になる。グエルは少し考えてみる。
……どこに向かおうか?
dice1d3=1 (1)
1:グエル「フェルシーといっしょにエリクトに聞き込みする」グエル説得ハード:dice1d100=86 (86) (40)
2:グエル「スレッタについていってみるぞ」
3:グエル「らウダに復讐を(以下省略)」
- 127二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 22:52:21
row row row your boat♪ なつかしい
- 128二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 23:02:19
あっちもこっちも大変だ…
- 129二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 23:06:50
グエル「ぐっ……う……」
スレッタ「どんまいです」
ラウダ「かわいそう」
ミオリネ「もちろん情報は堕ちないわよ。お疲れ様」
「……なるほど、この布が。ごめんだけど、僕には見覚えがないなあ」
「そうか。すまなかった」
グエルは腕を組み、困ったように視線を彷徨わせる。……読めないのだ、彼女の真意が。この言葉が嘘なのか本当なのかすらわからない。
なんだか不気味だ。
グエルが思っていると、スレッタがにこにこと笑いながら帰ってきた。何があったのか尋ねてみたら、たまたま校外学習でこのあたりに遊びに来ていたニカと出会ったらしい。
「セドさんとシーシアさんもいたので、グエルさんも来ればよかったかもしれませんね」
「おや。ニカが来ていたの?」
「はい!エリクトは、ニカさんとお知り合いなんです?」
「まあそんな感じ。よく遊びに来てくれるからね」
二人はにこやかに言葉を交わす。その間も、フェルシーは黙りこくって、きゅっと俯き、こぶしを握るだけだった。エリクトはそれに気づいたのか、「どうしたの?君」と尋ねる。フェルシーは気丈に笑って、「なんでもないのだ!」と言った。
ある程度話していると、電話がかかってくる。見てみれば、ミオリネだ。電話を取れば、端末の向こう側から、少し苛立ったような、焦ったような、声が__聞こえてくる。
「グエル?」
「どうしたんだ、ミオリネ」
「すぐに帰ってきて。フェルシーはロウジが呼んでいたから、そちらに向かわせること。あと、とにかく、調査報告を」
「どうした。深呼吸をしろ」
「グエル、シャディク、いや、いや、いや……ちがう、わたし、どうして」
「ミオリネ、落ち着け!」
ミオリネのくちびるが、震えるような声を放つ。それから、酷く泣きそうな声が、聞こえてきた。
「……エランが、病室から失踪したって」 - 130二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 23:11:32
ニカもなあ…なんかありそうなんだよな…
- 131二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 07:05:58
保守
- 132二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 10:55:04
もう夜も遅い時間。三人はなんとか、病院にたどり着く。顔を青くしたミオリネは、エランが入院していた病室で、くったりと身体を背もたれに預けていた。医者や看護師が複数人いる。
「少し目を離したすきに、どこかへ行ってしまったようで」
「監視カメラには女性と話している姿がうつっていましたが……」
「正確な現在地は特定できません」
スレッタは、渡された監視カメラの映像を、見る。玄関の扉が開き、包帯のほどけかかったエランが急ぎ足で向かっていくのが見える。彼は緑色の髪をした女生徒しばらく話して、黒塗りの車にのっていった。
「……このひと、エランさんに火をつけたひとと、おなじ……」
ミオリネは眉間に皺を寄せる。端末を見て、投げる。小さく舌打ちをして、髪をかきあげる。
「車のナンバーはもうかえられているみたい。エランがあぶない、とにかく、とにかく、探さないと」
__その時。
ふと、グエルの端末に、着信が届いた。メッセージだ。そこには、件名もなく、ただ動画だけが、乗せられている。
セドとシーシアが、昏い場所で横になっていた。横たわった彼らの背後にはシャッターがあり、それ以外は何もない。虚ろなひとみでカメラを見つめる二人の頭を、だれかがそうっと、撫でていた。
「いたいの、いたいの、とんでいけ……」
そうつぶやいて、二人の額に順にくちびるを落とす。暗くてよくわからない。やがて、誰かが何かを囁いた。するとシーシアが立ち上がり、ぱくぱくと何かをつぶやくようにくちびるを動かす。
『えありあるせいきょうかい はやく たすけにきて』
__セドとシーシアが誘拐されて、人質にとられて。
あぶないのだ、と。気づくのに、さして時間はかからなかった。
グエルSANc:dice1d100=42 (42) (52) 0/dice1d3=1 (1)
あつい あつい いたい あつい あかい。ねえ、きみはだあれ?どうしてそこにいるの?ぼくのからだのこれはなあに。ちがう。ちがう、ぼくは、ちがう。これがあれば、きみをまもれる。あるいは、そう。ぼくのこれは、ああ、どきどきする。なにかをわすれていく。あれはなんだった?わからない。あつい。きもちい。赤い。ここちいい。これさえあれば いい ねえだって 手に入れられる ああ
__愛しているよ グエル。
エランSANc:dice1d100=66 (66) (70) dice1d6=1 (1) /dice1d20=19 (19)
- 133二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 11:17:14
おあああああ!!!!よくやったエラン!!!!
- 134二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 11:37:47
エランSAN値:70→69
病院から出れば、「合流遅れました」とペトラがやってくる。彼女は頬のガーゼを撫でながら、困ったようにニコリと笑って見せた。
「エラン先輩がピンチだって聞いて、黙ってられませんもん」
「……ペトラ」
ペトラがふと、ラウダに何かを後ろ手に手渡すのが見えた。それについて尋ねようとも思ったが、とにかく今は緊急事態だ。誘われている、罠だ、とわかっているが、逃げ出すわけにはいかない。
「すまないが、準備をする時間は取れない。いつも通り、俺とラウダは護身リボルバー、スレッタはデザートイーグル、ペトラはベレッタと仕込み靴。急ぐぞ」
真っ暗闇に包まれた教会には、静けさが満ちている。先程来た時と同じように、入口には扉が一枚、まわりには色とりどりの花、そして__
「……エランさん!?」
スレッタがそちらに駆け寄る。そこには、一人の人影が倒れていた。エランは病院議のまま、不思議なことに少しも火傷はおっていない。エランはゆっくりと身を起こすと、こてりと首をかしげてみせた。
「あれ、僕は……ここは……」
「エランさん、無事でよかった」
「スレッタ。ありがと、ごめ……ラウダも、ペトラも。……グエルも」
スレッタはほっと、一息つく。どうやら手もあしも、問題なく動くらしい。エランはグエルの方を見て、ぱちり、と瞳を瞬かせる。グエルは、彼に見つめられて__
ふ、と。
背筋がぞわりとするような、逆に灼けるように熱くなるような、奇妙な感覚を覚えた。
グエル・スレッタ:dice1d2=2 (2)
1:グエル「さっさと突入するぞ」
2:スレッタ「あたりの確認をします」
エラン:dice1d2=2 (2)
1:エラン「……」エランアイデア:dice1d100=9 (9) (80)
2:エラン「さ、さっきまでのこと……話す」
ラウダ:dice1d2=2 (2)
1:ラウダ「ペトラにもらったものを確認する」
2:ラウダ「ウワア!兄さんと色ボケて点数を稼いでおくよ!!(?)」ラウダのPOW判定:dice1d100=90 (90) (55) グエルの色ボケ対抗:dice1d100=93 (93) ペトラの復讐対抗:dice1d100=24 (24)
- 135二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 11:52:55
ラウダ「よわい!!!!」
グエル「しないほうがまし」
スレッタ「何の判定です!?」
エラン「ペトラが強かった 以上」
ミオリネ「ふふふ。ま、さっきのと相殺かな」
シャディク「そうだね。じゃあ__」
グエルとスレッタは、周囲の確認をしてみる。扉からは、かち、かち、と音がした。どうやら時限爆弾か何かが設置しているらしい。おそらく扉を開けた瞬間爆発するようになっているのだろう。ぐるりと回り込んでみれば、汚れた壁の一部に、あの時__サビーナたちから逃げた時、ペトラがつかっていたような、まがまがしい魔法陣が見えた。
「……きな臭くなってきましたね。起動するだけなら簡単なので、ちょっと待ってて」
ペトラは懐からスキットルを取りだして、中からアルコールの香りのする液体を、ぱしゃぱしゃとかけた。そうしてふと、まがまがしい呪文を唱える。それからふと、声をあげた。
「いい機会です。私の知ってる呪文、教えますよ。知っておいたほうがいいとおもうので」
「えっと、ペトラさんはどうしてそんなものを知っているんです?」
「さあね」
エランはそれを見て、ふと、グエルの服の裾を掴んだ。グエルがそちらを見下ろせば、エランは震える声で、あのね、と小さく語りだす。それはどこか錯乱していて、まくしたてるようで、脈絡がない。
「彼女に__メイジーに連れられて。どこかに、つれてかれそうになったんだ。母様は、ペイルグレードは、オリジナルをあんな目にあわせたのは、母様じゃないって、少なくとも母様はいってた。トランク詰めバラバラ事件の犯人は僕の母様じゃない! ほんとかどうかはわからないけど。そして。……そして__」
よんでいたんだ。
メイジーたちは、知らない神の名をよんでいた。人間にはおよそ発音できないような、おぞましい発音だった。狂気に目を輝かせて、叫んだ。
「『いあ いあ クトゥグア』って」
【呪文:門の創造】をペトラちゃんから1:教わる(この場合INTハードに成功する必要がある) 2:教わらない
グエル:dice1d2=2 (2) dice1d100=8 (8) (25)
スレッタ:dice1d2=1 (1) dice1d100=78 (78) (40)
エラン:dice1d2=1 (1) dice1d100=18 (18) (40)
ラウダ:dice1d2=1 (1) dice1d100=98 (98) (65)
探索可能場所:dice1d3=1 (1)
1:トイレ 2:広間 3:礼拝堂
- 136二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 11:54:58
わあ…よりによってエランが成功しちゃうんだ…
- 137二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 17:24:05
エラン「……これって……」
グエル「どうした?」
スレッタ「あ、あう、しっぱいです……」
ラウダ「うあああああファンブル!!」
ミオリネ「かわいそう」
シャディク「……迷うけど、ファンブル処理はなしでいいよ。ただちょっとペトラ……何……?ってなる程度で」
トイレはどうやら男女兼用らしい。とても清潔だ。ホースやバケツなどがあり、当然だが水道が通っている。もしも水が使いたければ、ここから汲んでこればよいかもしれない。
……ふと。
青白い顔をしたペトラが、すん、と壁を嗅いだ。「アルコールのにおい……、ここ、割と日常的に使われて……」と小さく呟く。どういう意味か尋ねようとしたところで、ふと、ペトラがこちらを振り仰ぎ、四人に尋ねた。ねえ、聴いてもいいですか。
「以前、話したことがあるんです。犯罪者を裁くことが救いだと言っていた。ミオリネは犯罪者だろうが信じていた。そのどちらが正解で、どちらが間違っているか、私にはわからない」
犯罪者を信じる、のあたりで、グエルはふと、エランを見た。エランはもとをただせば爆破テロ容疑者だ。だけどミオリネは彼を許し、こうしてキャリバーンに入隊させている。ペトラは目を閉じて、続ける。
「__ひとりの男がいたとします。男は脅されて、仕方なく誰かを殺したとします。この場合、男は罪に問われるべきでしょうか。ミオリネはきっと、「人質をとられたから情状酌量を問うべき」というでしょう。セセリアはきっと、「何が在ろうと詰みは罪だから、問答無用で裁くべき」というでしょう。どちらが正しいと、思いますか。わからなくなってしまった。きっとどちらも、間違っていないから」
ペトラの瞳は、ずいぶんと凪いでいた。そこにはあらゆる悪意も、殺意も感じない。ただただ純粋に、こちらに疑問を投げかけているのだ。
「……みんなの意見が聞きたいんです。教えてくれませんか?」
グエル「なにこれ」
スレッタ「てつがくてき」
エラン「ねえラウダ、どうなってるの。君の相方でしょ」
ラウダ「知らん、怖……とりあえず、応えてみようよ」
1:許すべき 2:裁くべき
グエル:dice1d2=1 (1)
スレッタ:dice1d2=2 (2)
エラン:dice1d2=2 (2)
ラウダ:dice1d2=1 (1)
- 138二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 17:32:34
「……俺は、ミオリネが正しいと思う」
最初に口火をきったのは、グエルだ。ぎゅっと痛いほどに拳を握り、きつく目を閉じて、「ミオリネを信じているから」と付け加えた。そうじゃなければ、エランと一緒に仕事はできなかった。そうじゃなければ、自分は、いろいろなことに折り合いがつけられなく、なってしまう。エランはそれを見て、ゆるゆると首を振った。
「僕は裁かれるべきだと思う。何があろうが、犯罪者は犯罪者だ。僕は__裁かれたかったよ……」
グエルがはっと、顔をあげる。
エランはきゅっと目を瞑り、眉間に皺を寄せて、ふるふると首を振る。この男が__エランが、存外ここにいるのを、気に病んでいたのだと、グエルはようやくさとった。ならばこうしてエランと一緒に仕事をしたいと思う気持ちも、エゴなのだろうか? スレッタはエランに同意して、こくりと頷く。
「そうです。罪は、罪。償わねばならない。たとえそれがだれであっても、償わせるべきです。私はそのために力を尽くす」
スレッタがどこか遠いところを見つめる。そうだ__スレッタの、母は、父は。だけどもそれを裁いてでも、スレッタは。……スレッタは、強い。グエルは思って、そちらを見つめる。
唯一ラウダだけは、ゆるゆると首を振り、グエルの手を握る。はっとして顔をあげると、ラウダはこちらを見ないまま、ただ手だけはしっかりと握って、まっすぐに、ペトラを見つめている。
「事情があったなら、それを聞いてから判断するべきだ。それが妥当なら、許すべきだ。僕達は、許すべきだよ。違う? ペトラ」
ペトラがじっと、ラウダを見つめる。
それからふっと視線を下ろして、ふふふ、と無邪気に小さく笑った。ありがとう、皆。突然変なこと聞いて、ごめんなさい。
「それじゃあ、行くとしましょうか!」
ペトラはいつも通りの明るい声で言ってみせる。
__どこか、空回りするほどに、明るい、あかるい声だ。
dice1d2=1 (1)
1:グエル「広間に行ってみる」グエル・エラン・ラウダ目星:dice3d100=18 94 41 (153) (70) スレッタアイデア:dice1d100=74 (74) (80)
2:グエル「礼拝堂に向かう」スレッタ聞き耳:dice1d100=41 (41) (70) スレッタアイデア:dice1d100=52 (52) (80)
- 139二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 17:42:24
スレッタ「よ、よし、足りました、足りましたよ~!」
エラン「ッヒィ セーフ せーふ……」
グエル「ご覧ください。ギリ成功とファンブル一歩手前です」
ラウダ「よわきもの」
グエルとラウダは、ふと、教会が発行しているらしい新聞を見つける。暗い中でなんとか懐中電灯を頼りに確認してみれば、どうやら「今日は××の日!」というようなコラムがのっているらしい。
『死者の日』
聖地から帰った巡礼者が嵐によってとある孤島に打ち上げられた。そこには一人の修道士が住んでいた。男はその修道士からある岩を示された。その岩のすきまから煉獄の様子が伺えるというのだ。男が覗き込むと煉獄で苦しむ人々の声が聞こえる。修道士は悪魔が「死者のために祈られると死者の魂が早く天国へいってしまうから不愉快だ」とぼやいているのも聞いたと男に語った。男は故郷に帰ると、すぐに友人に会ってその話を伝えた。そこで友人は死者の日を定め、死者の霊魂のために祈りを捧げる習慣が生まれた。系列修道院へとその習慣は伝えられ、やがてアスティカシア全体へと広まった。
「……死者のために、祈る、か」
「兄さん、あなたの父は……えっとその、同僚は……」
「いいんだ、気を遣わなくても。俺はもう大丈夫だから」
グエルが気丈に笑えば、ラウダはそれでも心配するようにこちらを見てくる。ちなみにエランは検討違いのところを探していた。なにやってんだろ
「っひ……!?」
ふと。
悲鳴が上がる。スレッタはぴゃっと悲鳴をあげて、ペトラに抱き着いていた。ペトラは「何?」と胡乱な目をスレッタに向ける。スレッタは「ひ、ひのたま。火の玉が……!」と言って階段上部を指さした。ペトラはそちらを見て、首をかしげる。
「なにもないけど」
「へっ……じゃ、おばけ……!?」
スレッタの顔が微かに青くなった。
__だが、ここでもない、ということは。十中八九わかってはいたが、そう。本命は__
「行くしかないか」
グエルは意を決して、そちらに向かう。
「礼拝堂へ」
スレッタSANc:dice1d100=50 (50) (74) 0/1
- 140二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 18:08:06
部屋の床には、平伏できるように等間隔でスペースがあった。しかし、異質なのはその壁だった。壁一面に大きく書かれたなにかの印。見覚えがある。犯人が持っていたあの布と、同じだ。
__奥から、誰かが歌う声が聞こえてくる。
耳をすませば、あまりに、聞き覚えのある声だ。スレッタのくちびるが震える。目を、見開く。
ボートを漕ごう
そっと流れに乗って
陽気に楽しく
人生はただの夢
じんせいはただのゆめ__
天窓のステンドグラスがうつくしくきらめいていて、そのすぐ下に、座り込んだ子ども、セドとシーシア。そして、その二人の近くに、シスター、エリクト・サマヤ。そして__月明かりに照らされて、「人生はただの夢」と震えた声で繰り返し続ける、ニカ・ナナウラがいた。
「人生はまるで、儚い夢のようなもの。そう言いたいんだね、可愛いニカ」
エリクトがふと、ニカの額にくちづけた。「スレッタ。グエルさん」ニカが呟き、立ち上がり、くるりと振り返る。悲しそうに顔を歪めて、ラウダを見つめる。グエルはぽかんとして、二人の間で視線をあちこち巡らせた。
「……『ラウダくん』。私たち、あの日、友達になるはずだったよね。どうして私の手を取ってくれなかったの。どうして私を、助けてくれなかったの?」
「いったい、どういう__」
「まだ、断片的に思い出しただけだけど。私はあの日__あなたのお母さんに、私のお母さんと私がお呼ばれして、私たち、友達になるはずで__クエタ一家連続惨殺事件が起きた日に、私を見捨てて逃げた」
「僕は」
「近寄らないで、セドとシーシアに何があってもいいの!?」
ニカが叫ぶ。エリクトがその背を、優しく撫でた。ニカはゼエゼエと息を切らし、顔をあげて、ペトラを見つめる。
「私は、ニカ。ニカ・ナナウラ。ペトラ、そうでしょ?」
「うん」
ふっと、ペトラが笑って、歩み寄る。ペトラはニカの手を取り、微笑んだ。グエル先輩は、知っているだろうけれど。エラン先輩のために、説明しますね。声は淡々として、どこか昏い。
「……復讐を、果たすんです。ニカは何も知らなかった。だから教えてあげた」
言えよ、スレッタ・マーキュリー。
お前の母親が、何をしたのか。
dice1d3=2 (2)
1:スレッタ「今、全てをお話しします……(神妙な顔つき)」
2:スレッタ「違うんです。お母さんは、冤罪、なんです」
3:スレッタ「……」
- 141二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 18:23:37
「冤罪?」
訝しむように声をあげたのはグエルだ。
ヴィムの捜査は完璧だった。冤罪なんて、あろうはずがない。だがスレッタはふるふると首を振って、ぎゅっと拳を握る。グエルがそれに対し、反論しようとした途端__
「そうだよね!」
ニカが、ぱっと笑って、スレッタに駆けよった。
「そうだよね、そうだよね。ほらペトラ言ったじゃん、スレッタは私に嘘なんてつかない!」
「ニカさ、」
「お願いペトラ、スレッタを信じて、スレッタ、すれった、」
ニカのくちびるから、笑い声めいた叫声が漏れる。スレッタは咄嗟にニカの身体を抱き寄せた。ひどい、過呼吸。荒く肩を揺らして、ニカはスレッタを抱きしめる。
「スレッタ、私は、あなたのこと、信じてる__!」
懇願するようにその手が伸ばされた瞬間、
ニカが、倒れた。
「……馬鹿だな」
ペトラが低く呟く。それからくちびるを噛んで、スレッタを見つめる。
「いいよ。なら、私が話す。ニカと私とラウダ先輩は、家族を失った。犯人は、まず父さんの手のひらを床に釘でうちつけた。母さんの内臓をめちゃめちゃにした。目の前で、父さんを、母さんを、殺されて、ラウダ先輩も、ニカも、きっと! 『クエタ一家連続惨殺事件』__実名報道はなかった。でも、見つけたの」
ペトラの指先が、スレッタに伸びる。
「そして、思いついた。犯人には子供がいる。ならばアイツの目の前で、スレッタ・マーキュリー……お前を殺せば、私たちの苦しみを理解する。罪は裁くべき、なんでしょう?」
スレッタ、あなたが来てくれれば、セドとシーシアは返してあげる。
ラウダ先輩、いきましょう。私と一緒に、今度こそ、復讐を果たしに!
ペトラがにこりと微笑む。子供めいて無邪気に。
……お前たちは選択しなければならない。「スレッタを人質にするか否か」。「ラウダがペトラについていくか否か。
__決断せなければ、ならない。
スレッタ:dice1d3=3 (3)
1:スレッタ「私が行けば、解放してくれるんですね?」
2:スレッタ「や……ひ、いや、こわい、しにたくない……」
3:スレッタ「……行きます。私の生に、意味などないのだから」
ラウダ:dice1d3=3 (3)
1:ラウダ「ああ。いこう、ペトラ!」
2:ラウダ「__ごめん」
3:ラウダ「『許すべき』なんだろう。……ペトラ」
- 142二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 19:17:13
うわああああめちゃくちゃクライマックス…スレッター!!
ニカがあの時の子供だったのか
でもラウダは「許すべき」を貫いたんだな… - 143二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 22:34:43
「……私が、行けばいいんですね」
「スレッタ!!」
スレッタが一歩、前に出るのを、グエルは袖を掴んで止めた。
「ペトラ、俺が行く。セドたちが人質なら、俺が交換に応じるべきだ」
スレッタが、儚く笑う。そうして一歩、脚を踏み出した。「いいんです。私に価値などないのだから」。それが何を意味するのか、グエルにはわからなかった。いやだ、いやだ。いなくなって、しまう。ペトラがラウダに手を伸ばし、懇願するようにいった。
「さあ、ラウダ先輩。復讐を果たしに行きましょう」
「ペトラ。……許すべきだよ」
__その手が、
空を、きる。ペトラが信じられないとでも言わんばかりの顔で、「どうして」。音にこそならなかったが、そう言っているように聞こえた。
「復讐は、何も生まない。僕達は先に進むべきだ」
「……あなただけは、私の味方だと思っていた」
「ううん、仲間だよ。みんな、ペトラの__」
「結局、私をおいて、そちら側に行くんですね。私じゃなくて『文通相手』を選ぶんですね」
泣きそうな顔で、ペトラは俯いた。そのままスレッタが踏み出し、ペトラがセドたちを突き飛ばすように追い出した、瞬間。
「そろそろいいかな?」
エリクトが、くちびるを開いた。
「フォーマルハウトの光がうつくしいと思わない?きっと僕たちの神もよろこんでいるよ。君も、そう思うだろう」
ね、エラン?
彼女が、呟いた__瞬間。
エランの身体が、びくり、と痙攣した。
「……ぁ、ひ、いや、またくる、いや、いや、い、」
あ、あ、ああああ。と。叫んだエランの指先に、からだに、ちかり、ちかり。燃え盛る三つの星を持つ、ほむらの円が灯る。それはまるで、花開くように。指先に点った燐光はちかちかとエランの体を覆い、あっという間に全身が炎に包まれていく。
「ッ、あ__」
次に炎が落ち着きを取り戻した時、そこには、炎よりも蒼き瞳を持った、エランの姿をした何かが。
生ける炎、その化身がいた。
「……ああ、クトゥグア様__」
エリクトが、恍惚に微笑んだ。
グエルSANc:dice1d100=77 (77) (52) dice1d6=4 (4) /dice1d10=9 (9)
スレッタSANc:dice1d100=57 (57) (74) dice1d6=5 (5) /dice1d10=3 (3)
ラウダSANc:dice1d100=76 (76) (69) dice1d6=5 (5) /dice1d10=4 (4)
- 144二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 22:49:43
ラウダが復讐を辞めてくれたみたいで良かったんだけど、エランは何が起きたの? 生贄にでもされたのか?
- 145二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 22:49:57
容赦ない!!!
ラウダが頼りな状況になってきたのとグエルのSAN値が相変わらずピンチ - 146二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 22:54:13
ソレは無邪気に「あは」と笑い、きまぐれに、グエルに向けて手を伸ばす。グエルは咄嗟に抵抗するように逃げようとするが、勝てない。明らかに人間のスピードじゃない! エランはそのほむらのなかに、グエルを閉じ込め、捕らえて、微笑む。
「ようやく、__ようやく捕まえた、ああ、グエル、グエル」
グエルが足をばたつかせるのを、エリクトは興味なさげに見ていた。それからスレッタとラウダの方を向き、ニコリと微笑む。
「すべては神のため。この世のため。過ちを犯し続ける愚かな世界のため。燃えろ、燃えろ、炎のごとく。クトゥグア、来たれ! どうかあさましく、醜い世界に復讐を!」
狂ったように笑ったエリクトのくちびるが、名状し難き呪文を唱える。ふんぐるい むぐるうなふ くとぅぐあ ふぉーまるはうと うがあ=ぐああ なふる たぐん いあ いあ くとぅぐあ__
エリクトの周囲に、火が灯る。青い炎が、エリクトを囲うように円を描いて燃え上る。それは、スレッタが見たものを同じ、ふたつの火の玉だった。
「さあ、僕が呪文を唱え終える前に、消し炭にして」
「待って、約束が違__ッ!」
「ペトラ・イッタ。君は実に、有用だったよ」
ペトラのひとみが、絶望に歪んだ。
グエルSAN値:52→43
グエルアイデア:dice1d100=19 (19) (50)
成功の場合グエル一時的狂気:dice1d10=1 (1)
スレッタSAN値:74→69
ラウダSAN値:69→65
グエル「お゛っ……あ……!?」
エラン「……けて 助けて……」
スレッタ「主人公スレッタちゃんモード来ましたね」
ラウダ「主人公ラウダくんモードだけど?」
ミオリネ「特殊ルールについて説明するわ。火の玉は物理ダメージがきかないかわり、水をかければ消火できる。ペトラは説得すれば戦闘に参加してくれるかもしれない」
シャディク「それと、エランは邪神に身体をのっとられつつある。POWロールに失敗すれば、敵味方構わず攻撃をしてしまうだろうね。グエルはエランにCON対抗で勝てば逃げ出せる。じゃあ」
ミオリネ「戦闘開始よ」
スレッタ行動方針:dice1d2=1 (1) (1:消火優先 2:エリクトへの攻撃優先)
ラウダ行動指針:dice1d2=2 (2) (1:消火優先 2:ペトラへの説得優先)
エランPOW判定:dice1d100=32 (32) (60)
- 147二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 07:31:31
グエルのヒロインポジ確率ヤバくない??
- 148二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 10:19:20
グエル一時的狂気:dice1d2=1 (1) (1:気絶 2:金切り声の発作)
グエルの脳に、ばちり、バチリ、と、何かが翻る。逃げなければ。逃げなければ。逃げ、
「ああああああああああッ!?」
グエルのくちびるから、上等の布を引き裂くような、金切り声めいた悲鳴があがる。エランははっとして、グエルの身体を解放しようとし__はなせないことに、愕然とした。自分のからだが、思うように動かせない。自分のなかに、自分じゃない、なにかが、いる。それが、グエルを求めているのだ。
「ごめ、グエル、ごめ__」
「ぁ、……あ……」
グエルのひとみから、生気が、失われた。
グエル「……けて 助けて……」
エラン「ちがっ……そんなつもりじゃ……」
スレッタ「かわいそう」
ラウダ「がんばれ」
『エラン?』
(抵抗成功)
『エリクト』
(呪文を唱える)
『ペトラ』
(立ち尽くす)
『火の玉A』
対象:dice1d3=1 (1) 攻撃方法:タッチdice1d100=62 (62) (70)
『火の玉B』
対象:dice1d3=1 (1) 攻撃方法:タッチdice1d100=49 (49) (70)
『ラウダ』
対象:ペトラ 説得(判定は心理学:dice1d100=39 (39) (70))
『スレッタ』
戦闘マヌーバ:水をとってくる(CON判定:dice1d100=50 (50) (55)に成功すれば、そのまま火の玉Aを消火できたことにする)
『グエル』
気絶している場合:POW判定:dice1d100=13 (13) (70)に成功すれば俺は正気に戻った!しても、よい
気絶していない場合:グエルCON対抗:dice1d100=34 (34) (50) エラン?CON対抗:dice1d100=36 (36) (200)
- 149二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 10:33:06
いいぞ!
- 150二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 10:38:47
全員成功とか幸先いいね 反動が怖いけど 火の玉は余計だけど
- 151二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 10:48:20
グエル「おい……おいなんだよCON200って!!いっそ気絶していたかったんだが!?!?」
エラン「えへ えへへ えへ ちなみにINTも200だよ ついでにHPは80だよ ふふふ」
ラウダ「同僚が神話生物になっていた件」
スレッタ「地味に私のことも助けてほしいんですけど!?」
「っや__」
あらかじめ確認していたトイレから、バケツにたっぷりの水を汲んできたスレッタのもとに、炎の玉が触れる。あつい。あつい、あつい、痛い! 咄嗟にばしゃりと水の中に患部をいれれば、なんとか火傷は回避でき、さらにそのうちひとつの火の玉が消える。だが、それでも__
「いたい、痛い、しにたく、ないぃ……ッ!」
ぐず、と泣きそうになることは、変わらない。スレッタはぎゅっと歯を食いしばって、ざぶんと頭から水を被る。これで余程でなければ火傷にはならないだろう。グエルは一瞬気絶していたが、すぐにはっと気を取り直す。エランの__
「ごめ、……ぐえる、逃げて」
エランの、赤い、あるいは、青いひとみが、じっと、泣きそうに、こちらを見下ろしてくるのが、やけに、気にかかった。
ラウダはじっと、ペトラを見つめる。ただ、そっと、手を差し伸べる。
「復讐するにしても、しないにしても。死んだら、どうにもならないよ。ペトラ」
ペトラの視線が上がる。
は、と。息を吐き出す。それから立ち上がり、スレッタがもってきた水バケツのうちのひとつを手に取り、腰に提げていたベレッタをくるくると回して構えると、火の玉に向き直った。焦げ茶色のひとみを、すうっと細める。
「……あなたを、これ以上巻き込むわけには、いかないので」
スレッタ回避:dice2d100=59 88 (147) (23)
回避失敗の場合火の玉Aダメージ:dice1d6=4 (4)
回避失敗の場合火の玉Bダメージ:dice1d6=2 (2)
ペトラ行動指針:dice1d2=2 (2) (1:消火を優先する 2:エリクトへの攻撃を優先する)
スレッタ行動指針:dice1d2=2 (2) (1:消火を優先する 2:エリクトへの攻撃を優先する)
ラウダ行動指針::dice1d2=1 (1) (1:消火を優先する 2:グエルの助けにはいる)
※全員消火を優先していた場合、ペトラ>ラウダ>スレッタの優先度で代表して一名が消火を行うとします
- 152二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 10:56:28
スレッタHP:12→6
スレッタ「いだ……いだいですぅう……」
ラウダ「回避を持ってる僕に来てくれればいいんだけどね、うーん……」
グエル「おう、そうだな。応急手当してやるから俺を助けてくれ。切実に」
エラン「クリティカルを出せばいいだけだよ ふふ がんばって(笑)」
スレッタ「アレがすごく怖いんですけど、私はどうすれば?」
ラウダ「えっと、僕は戦闘技能をあまりもっていないから、消火を優先するよ。射撃ができるスレッタとペトラでエリクトに攻撃して。おねがい」
グエル「おい助けてくれよ 俺を助けてくれよ ここでエランがPOW判定失敗したときが一番怖いんだよ」
エラン「いやあ 僕は 何にも わかんないなあ……ははは……」
『エラン?』
邪神に抵抗する POW判定:dice1d100=33 (33) (60)
失敗した場合は対象:dice1d2=1 (1) (1:グエル 2:エリクト) 攻撃方法:炎の接触dice1d100=65 (65) (70)
『ペトラ』
対象:エリクト 攻撃方法:射撃(拳銃)dice1d100=69 (69) (70)
『スレッタ』
対象:エリクト 攻撃方法:射撃(拳銃)dice1d100=58 (58) (70)
『エリクト』
(呪文を唱える)
『火の玉B』
対象:dice1d3=2 (2) 攻撃方法:タッチdice1d100=31 (31) (70)
『ラウダ』
戦闘マヌーバ:水をとってくる(CON判定:dice1d100=45 (45) (60)に成功すれば、そのまま火の玉Bを消火できたことにする)
『グエル』
グエルCON対抗:dice1d100=65 (65) (50)
エラン?CON対抗:dice1d100=29 (29) (200)
- 153二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 11:02:37
エランのPOW判定が失敗した瞬間に灰になりそうでこわいね(白目)
- 154二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 11:05:46
「ねえちょっと、まじめに、抵抗して……ぼく、自分じゃ動けないから……」
「してんだよこのバ怪力!クソッ、離れな、い……!」
グエルは必死にぱたぱたと足を暴れさせ、腕で押し出すようにして全力でエランから離れようとしているが、体勢がおかしいとかちょっと身体に力が入らないとかそういう問題でなく、本当に離れない。人間の力じゃ、ない。
ラウダは身にかかる火の粉に少しだけ顔をしかめたあと、水バケツでばしゃばしゃと消火した。スレッタは__ペトラは、拳銃をもって、エリクトに向き直る。
「どうしてなの。私はあなたのこと、信じてた」
「僕もだよ、ペトラ。君の復讐心は、本当に」
「__黙って!」
ペトラは叫んで、数度発砲する。それを追うように、スレッタも自らの銃を抜いた。エリクトは回避しない。あたる。はっと、撃ってから、目を見開く。だが、__しかし、その銃弾は__
「……は……」
エリクトに届く前に、薄く光る障壁によって遮られた。
ペトラ分ダメージ:dice1d10=3 (3)
スレッタ分ダメージ:dice1d10=3 (3) +dice1d6=3 (3) +3
ラウダ回避ハード:dice1d100=5 (5) (35)
失敗の場合ラウダダメージ:dice1d6=3 (3)
『エラン?』
邪神に抵抗する POW判定:dice1d100=92 (92) (60)
失敗した場合は対象:dice1d2=1 (1) (1:グエル 2:エリクト) 攻撃方法:炎の接触dice1d100=60 (60) (70)
『ペトラ』
対象:エリクト 攻撃方法:射撃(拳銃)dice1d100=87 (87) (70)
『スレッタ』
対象:エリクト 攻撃方法:射撃(拳銃)dice1d100=24 (24) (70)
『ラウダ』
対象:エリクト 攻撃方法:射撃(拳銃)dice1d100=66 (66) (40)
『エリクト』
(呪文を唱える)
『グエル』
グエルCON対抗:dice1d100=71 (71) (50)
エラン?CON対抗:dice1d100=95 (95) (200)
- 155二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 11:13:25
ダイスが荒れ始めたな 物理的にグエル死にそうなんだけど大丈夫?
- 156二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 11:15:44
ミオリネ「あっ」
シャディク「あっ」
エラン「あっ」
グエル「ああああああああああああああッ!?!?」
ラウダ「やったあ。回避クリティカル」
スレッタ「よかったですねえ、ラウダさん」
ラウダ「ふふ。スレッタも、拳銃ハードであてててすごいね」
スレッタ「えへへ、それほどでも……」
グエル「ほのぼのしてんじゃねえええええ!!!!」
エラン「馬鹿!馬鹿!馬鹿!!」
ミオリネ「そうね。じゃあ__」
スレッタが撃ちだした銃弾が、エリクトのバリアをパリンと砕いた。翳ったフォーマルハウトではなく、月の光をあびて、きらきら、きらきら、煌めきながら散っていく。
「……おや、潮時かな」
どこか残念そうにつぶやいて、エリクトは炎の円から出てくる。そうしてペトラに近づいて、セドとシーシアのうち__シーシアに、近づいた。
「残念だけど時間切れかな。キャリバーンたる君たちには、そう簡単に勝てないとは思っていたけれど。……最後の華だ、エラン。一緒に行かせてあげて」
「……あ」
こちらを見下ろすエランのひとみが、狂気に滲む。グエルははっと、目を見開く。くちびるが緩やかに弧を描き、エランの指先に、青白い火が灯るのが、見える。
「あのね。僕ね、グエルのこと、大好きだよ」
「え、……ぁ……待、」
「だけどもグエルは僕のものにはなってくれない。なら__なら、こうすればよかった、最初から!ふふ。きっと、ぼくのものに」
「ひッ、やだ、嫌、たすけ、」
炎が近づいてくる。
それが、グエルの胸に、身体に、__
触れ、た。
グエル応戦:dice1d100=38 (38) (20)
成功の場合:グエル火傷(ダメージ1)
失敗の場合:ダメージdice8d10=7 10 9 5 10 2 9 5 (57)
?????:dice6d10=6 8 10 8 4 6 (42) +20
?????:dice2d10=4 9 (13)
- 157二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 11:31:01
「ッあ__!?」
エランのひとみに、はっと生気が戻る。あれほど感じていた、自分の中にいた神の存在が、一気に収まる。
ただ、腕の中に残されたのは。
__ほむらに包まれた、グエルのすがた。
赤く、あかく。先程のエランのように、包まれて。悲鳴すらあげることなく、真っ赤に。
「あ……ごめ、ごめん、グエル__」
エランの瞳から、涙があふれる。こんなに、……こんなに、見事に炎で包まれてしまっては、きっと、灰すら残らない。エランは__僕は、グエルを、殺してしまった。焼き殺してしまった。あ、あ、あああ。と、悲鳴が上がりそうになる。炎が、ゆっくりと収まる。そこには__
……先程までと変わらぬ姿の、グエルがいた。
「……へ」
「ばか!ばか!ばーーーか!!」
はっと、エランが顔をあげる。声の方を見れば、そちらには、肩で息をしながら憤怒の表情をしたフェルシーと、それを支えるチュチュがいた。
「それが使えるのは、エリィだけじゃないの!私だって、みんなの役に立て__ぅ、」
「あんま喋るな。……グエル、ラウダ、スレッタぁ!あとエラン!!自分だけかっこつけてんじゃねえ!!!」
フェルシーはそのまま、チュチュに導かれるようにスレッタに近づく。その指先が触れると同時に、スレッタの火傷が、きれいに癒えた。
「……世界を滅ぼすわけにはいかないの。てかこんなことやってんなら話してよ、私はそんなに薄情者だと思われてたの!?」
「っつーわけだ。大人しくお縄につけよ、エリクト・サアヤ。人数はこちらが圧倒的に上だ」
エリクトは「わあ」と感情の読めない声をあげる。それからすっとペトラの手を取ると、ニコリと微笑む。
「ペトラ、準備はできてる?」
「……おう」
「じゃ、この女の子は人質としてもらっていくね」
エリクトは笑いながら、首輪を取り出して、シーシアにつける。よくみるとそれには爆弾がついていて__エリクトが、ニコリと、エランの方を向いた。そうそう、これを作った人に、教えてもらったんだけど。
「この爆弾の名前、『アルケビュース』って言うんだって」
「……え?」
「じゃあ、またね」
エリクトは、いつの間にかペトラが開いていたらしい門に消えていく。ペトラもしばらく俯いたあと、そちらに向かって、一歩、脚を踏み出した。
dice1d2=1 (1)
1:ペトラを引き留める
2:ペトラを引き留めない
- 158二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 11:31:10
謎ダイス何?おいうち?救済?コワ〜!
- 159二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 11:32:58
救済っぽかった!やっらー!
ここにフェルシーちゃんの銅像を建てよう - 160二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 11:33:17
ロストですね?????????
え、これプッシュするしかねえ!!!!!
やばいね…あれ、もしかしてこれ、グエル初ロスト? - 161二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 11:34:20
- 162二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 11:34:42
さすフェル ジェタークの守護神の二つ名は伊達じゃないぜ
- 163二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 11:37:37
「ペトラ、待ってよ!」
ラウダは無意識に、ペトラの腕を引き留めた。額に汗を垂らしながら、言葉を探すように、あれこれぱくぱくとくちびるを動かす。ペトラは、うつむいたまま、「さっきも言いましたね」と言って、ラウダを振り払う。
「ごめんね。私、あなたのことをこれ以上、危険なことに巻き込めない。……シーシアが人質になったのは、私の責任です。だから、連れ戻してくる」
ペトラが顔をあげる。そうして振り返り、スレッタの方を見て、微笑んだ。
「スレッタ。あなたに恨みがないと言えば嘘になる。グエル先輩も、もしかしてあなたがクエタ一家連続惨殺事件を隠蔽しているんじゃないかって疑ってた。でも、……今は、信じてる」
ペトラが門に消えていく。フェルシーが、「ペトラ!」と叫んで、縋りついた。ペトラはゆるゆると、首を振った。
「私に、責任を負わせて。ラウダ先輩は何も関係ない。だから__グエル先輩、どうか、頼みましたよ。ラウダ先輩、私のこと、引き留めてくれて嬉しかった」
だからこそ、この先に行かせるわけには、行かない。
できれば一緒に痛かったけれど、それは叶わぬ願いです。私はあなたに、日の当たる道を歩いてほしいから。
「……みんなとは、これでお別れです」
ペトラが門の中に消える。
……しんとした部屋の中に残されたのは、倒れたニカとセド。呆然としたラウダと、崩れ落ちたスレッタ。両目から涙をこぼしたフェルシーと、それを拭うチュチュ。そしてあまり状況がわかっていないため首をかしげるしかないグエルとエランだった。
__夜明けが、訪れつつあった。 - 164二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 11:55:13
キャリバーン本部に戻ると、青ざめた顔のミオリネが駆け寄ってくる。彼女はエランの無事を確かめると、安堵したように肩を落とした。
「フェルシー、チュチュ……間に合ったのね。よくやった」
「フン。突然呼び出された時はビビったけどな」
「えへへ、フェルシーちゃんがんばったのだ! ……でも、ペトラは__」
フェルシーは言いづらそうに、スレッタとラウダの方を見やる。二人は気まずそうに、お互いに視線を交わした。グエルはその様子を見て、しばらく考えるように目を閉じて__目を開けて、ミオリネを見つめる。
「ペトラは休暇を取るらしい。しばらくもすれば、キャリバーンに戻ってくるだろう」
「……そっか」
「必ず、助ける」
「ええ」
ミオリネは、それで何かを察したらしい。
静かに、グエルの頭を撫でた。
__エリクトが、今回の人体発火現象や、連続爆破事件の指示をした犯人だったことは、調査ですぐに明らかになった。トランク詰め事件にも関わっているとして、ドミニコスが捜査を続けている。あのエリクトが邪教におちていたことに、キャリバーン本部にも激震が走った。
シーシアの足取りは未だに不明だ。ペトラとも連絡が取れない。どうやら連絡先を全て変えてしまったらしい。ニカは心神喪失状態で、精神病院に入ることになったため、参考人としての役割は期待できそうにない。ついでにセセリアは連絡しても既読がつかないし電話にもでない。
ある時フェルシーが、グエルの袖を引いて、「ごめんね」と言った。
「迷惑かけて、ごめんね……ずっと、見ていたから、エリィよくない道に進もうとしていること、わかってたの。もっと早くみんなに相談していたら、何か違ったのかな。……全部私のせいだ」
「フェルシー」
「私、責任を取らなきゃなんです。……キャリバーンを辞めなきゃって、思った。……でも、今度こそねーねを止めるために、キャリバーンにいたい。私__ここにいても、いいの?」
グエルはふっと笑って、フェルシーの頭をぐしゃぐしゃと撫でる。フェルシーは、唖然としたようにグエルを見上げていた。
「許すも許さないも。俺たちは、お前に命を救われたんだ。お前のやっていることは、何も間違っていないよ」
「……グエル先輩」
ありがとう、と。
フェルシーが、泣き笑いを浮かべた。
case3 『罪過の輪』
mission complete! - 165二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 12:06:26
ミオリネ「case3、『罪過の輪』。シナリオクリアよ、お疲れ様」
シャディク「クリア報酬としてSAN値回復1d10。「ゆるすこと」を選んだグエルは1d6、ついでにスレッタは例のシーンでこっちを選んだから1d6。ラウダは復讐をやめることを決意したので1d6だ」
エラン「ねえ僕は?」
シャディク「邪神に負けたのでボーナス無し」
グエル「フェルシー様を一生あがめて生きようと思った(小並感)」
スレッタ「なんかラウダさんとペトラさんから凄まじいヘイトが向いていることだけはわかった(小並感)」
ラウダ「ぺとらいなくなっちゃった(小並感)」
ミオリネ「……捜査本部が立っても、エリクトの動きは不明。シーシアの捜索は、証拠もつかないまま一か月が経過したわ。セセリアからは、長期休暇をとるという連絡がきた。セドはシーシアがいなくなったことを気に病んでいる」
シャディク「SAN値回復処理をしたら閑話に入るよ。case3.5だね。今回はいくつか特殊な状況の閑話が入る__とはいってもまあ、ただの与太だよ。本編クリアのご褒美だね」
ミオリネ「3.5として選べる内容は以下の通りよ。何もでなければdice1d3=2 (2) をするけれど、もしこれが見たい!などあったら、夜までに教えてくれれば、そちらを優先して行うから、是非是非書いてほしい」
グエル「誰に話しているんだ」
エラン「さあね」
グエルSAN値回復:dice1d10=4 (4) +dice1d6=3 (3)
スレッタSAN値回復:dice1d10=1 (1) +dice1d6=2 (2)
エランSAN値回復:dice1d10=9 (9)
ラウダSAN値回復:dice1d10=2 (2) +dice1d6=2 (2)
case3.5 題目候補
1:欠・グエルさんちの今日のご飯 ミオリネ「シーシアがいなくなったこと、慰めてあげましょうね」
2:おはなし会 ペトラ「スレッタとラウダ先輩、グエル先輩とエラン先輩で、過去や現在の出来事の精算をするみたいですね」
3:デートイベント フェルシー「大変っす!グエル先輩とラウダ先輩、水星女と水の君が、デートに行くって!」
- 166二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 12:10:53
ボーナスなしのエランが一番回復してる
- 167二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 12:40:21
こんなときこそデートして気分転換だ
- 168二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 13:23:15
復讐組からスレッタへのヘイト何とかしておきたいが…と思ったけどラウダも許す方向行けたしもう大丈夫なのかな
- 169二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 13:43:21
何故グエルが生き残ったのかどういう処理が走ったのか知りたい…
- 170二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 13:51:19
たぶん6d10で相殺されたのかなとは思うが
しかし8d10ダメージえげつない消し炭どころか痕跡も残らないのでは… - 171二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 14:15:00
デートイベント
フェルシーは誰に報告してるんだw - 172二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 14:36:10
フェルシー「……えへへ。実は私、エリィが使ってたバリアとは、ちょっと違うんだけど、似たもの……『ナーク=ティトの障壁の創造』の呪文が使えるの。これに2MPと2d10のSAN値を費やして、6d10+20の耐久力を持った障壁を、エラン先輩とグエル先輩の間にうみだしたのだ。これを使って、グエル先輩を守ったの!ちなみにほかにも、『治癒』と『肉体の保護』も使えるよ。守ることに特化した呪文構成なのだ!」
グエル「エランの炎のダメージが相殺されて、俺は生き残ることができた。フェルシーには頭が上がらないな……あ、本当はフェルシーが間に合うか否かの幸運判定が必要だったみたいだが、ラウダがクリティカル出してたから省略した、とのことだ」
ミオリネ「……本当はもう少し待つ予定だったけど、始めましょうか」
シャディク「そうだね~、きぶんてんかん!」
「行ってくるよ、セド」
「行ってらっしゃい!……グエル、ぜったいユーカイされちゃだめだよ!」
「大丈夫だ」
「グエルあぶなっかしいもん!気をつけろよ」
グエルはセドの頭を撫で、くしゃりと笑った。それからふっと顔をあげ、微かに頬を上気させて、鏡を見つめる。
「ねえ兄様、服はこれでいいと思う?」
「知らん。それは病み上がりの俺を捕まえてまで言うことなのか」
「やっぱこっちのほうがいいかな」
「聞けってば」
「いやあ、でもなあ、青はなあ……」
オリジナルは身体をベッドに横たえながら、うきうきとあれこれ服を引っ張り出しているエランを見つめた。その表情は、あまりに輝かしい。
今日は、絶好のデート日和だ。
case3.5『デートイベント』
文通コンビ:dice1d4=1 (1) 初恋コンビ:dice1d4=3 (3)
1:ボブ印のパン屋さんでランチ(ボブとサムがいる。グエルはヒートが誘発される可能性がある)
2:薬屋レンブランでお買い物(謎の預言者とエリィがいる。ジョークグッズが買える)
3:HO番号がdice1d2=1 (1) (1:小さい方 2:大きい方)の家でおうちデート(特に罠はない)
4:ウオオオオオ色ボケ!!(文通コンビは フィックス・リリース…… となるかもしれない 初恋コンビはホテル・アスティカシアのバイキングチケットを貰う)
ついでにグエルのヒート判定:dice1d100=81 (81) (70)
- 173二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 14:48:44
本当にラウダ相手だとヒート判定すぐ失敗しますね…
兄様は意識戻ったんだねよかったね - 174二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 15:41:04
ついにパン屋さん登場! ヒート判定は本家に引っ張られたか?
- 175二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 16:09:50
このレスは削除されています
- 176二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 16:12:27
「お、お邪魔しまーす……」
「はあい、いらっしゃ~い……♪」
スレッタの家は、ごく一般的なマンションの一室であった。物は少ないが、数少ない家具はどこか少女趣味な、愛らしいものでまとめられている。エランは借りてきた猫のようにきゅっと身を縮こまらせて、あちこちに視線を向けた。
スレッタはるんるんとどこからかディスクをたくさん取り出して、きらきらと輝いた目でエランを見つめる。そうしてふんすと得意げに笑って、微かに頬を上気させ、モニターをつけた。
「エランさんに紹介したいの、たくさんあったんです。ほんとにきてくれるなんて、嬉しい……」
「う、うん。どれから見る?」
二人は拳三つ分の距離を開けてソファに座り、どれにしようかな、と見分し始めた。
dice1d3=3 (3)
1:ずっと見たかったホラー映画を見る!
2:シューティングゲームで対決!
3:これは……恋愛ドラマ!?
エランアイデア:dice1d100=44 (44) (80)
グエル「待て」
ラウダ「嘘でしょ」
スレッタ「餌枠が餌枠していると聞いて」
エラン「ちょっとしばらく見学してていい?」
シャディク「アスティカシア王国KP組だ(二回目)」
ミオリネ「おかしいわね。これシナリオ本編の癒しになる癒し系の可愛くて健全なイベントだったはずなんだけど」
スレッタ「翻弄されるKP面白い」
エラン「がんばって~」
ミオリネ「み……ミーオミオミオミオ!!(高笑い)」
シャディク「ミオリネが壊れた」
dice1d3=1 (1)
1:サムくんが何かに気づいて抑制剤をくれた。もう一度POW判定できる
2:ボブくんがうっかりラズベリージャムいりのパンを渡してきたらしい。POW判定(ハード)できる
3:そもそもパン屋にたどり着けなかった。目と目が合う瞬間目的地がホテル・アスティカシアに変わった
上記に応じてグエルPOW判定:dice1d100=73 (73) (70)
- 177二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 17:20:27
チャンスもらったのにまーた失敗してる…
初恋組はおうちデートで恋愛ドラマとかかわいらしくもちょっとドキドキ!?って感じなのにねえ…
アイデアは何の判定なんだろ - 178二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 19:05:55
「あ……これ、ニカさんが好きな恋愛ドラマですね。見ましょう」
「え゛!?恋愛ドラマ!?!?」
「確か題名は、魔女裁判がどうとか……?」
「それほんとに恋愛ドラマなの!?」
エランの抵抗虚しく、ドラマが再生される。大筋としては山あり谷ありのサスペンスだが、その間に小っ恥ずかしい台詞やシーンがいくつも含まれている。この手のテーマに慣れていないエランは「ヒィ……」と顔を真っ赤にすることしか出来ない。ちなみにスレッタは何が楽しいのかニコニコ笑っている。
「エランさんはこれ、好きですか?」
スレッタが無邪気に聞いた。
エランはとてもとても迷った末に、「……たぶんすき、だよ」と答えることにしたのだった。
スレッタ恋愛ドラマ耐性:dice1d100=78 (78)
エラン恋愛ドラマ耐性:dice1d100=11 (11)
※エランの出目が低かった場合アイデア内容についてスレッタに確かめられます。
「……あ」
ベーカリーにて。コーヒーと菓子パンで会話に花を咲かせていたグエルとラウダは、ふと__どこかラウダに似た青年がこちらを見ていることに気づき、首を傾げる。青年はこちらに近寄ってくると、二人に向けて何かを差し出した。青臭い、深い緑色をした液体だ。首を傾げていると、青年__サムという名札をつけている__はラウダを見つめ、真摯にこう言った。
「殺さないようにね」
「何が?」
サムの指先が自分に近づいた瞬間__
グエルは、自分の心臓が跳ねるのを感じた。
スレッタ「……えへ、ふふふ……」
エラン「もう、スレッタのいじわる」
グエル「ウワア最大限の温情を!!キャンセル!!!!」
ラウダ「兄さあああああああん!!!!!」
シャディク「シャーディシャディシャディシャディ(高笑い)」
ミオリネ「は何ふざけてんの?」
dice1d2=2 (2)
1:抵抗を許さない。当初の処理通り係数2で以下の判定に進む
2:抵抗を許す。ラウダがSIZ対抗に勝ったら係数1で以下の判定に進む。派手に勝ったらキャンセルできる。
グエルSIZ対抗:dice1d100=13 (13) (85) ラウダSIZ対抗:dice1d100=93 (93) (90)
?????:dice1d100=2 (2) (20*上記の係数)
- 179二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 19:13:56
何らかの判定がクリティカルしているな…
おや既視感が - 180二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 19:14:44
ようやくグエルが成功したのにここでラウダが失敗するかー
- 181二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 19:18:50
ただ結果のみが真実
フィックス・リリース(意味深) - 182二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 19:23:04
係数1でも2でもクリティカルだから関係ないすね(遠い目)
- 183二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 19:28:24
ダイスの女神はジェタハラ(ジェタークハラスメント&ジェタークは孕みやすい)がすき
KPかわいそう(かわいそう) - 184二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 19:33:13
SIZ対抗派手に失敗しといてそんなとこばっかクリティカル出してんじゃないよどうなってんだこの兄弟(兄弟ではない)
- 185二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 19:48:57
「……そっか」
エランは静かにうなずいた。スレッタはこてりと背もたれに身体を預け、呟く。
「ニカさんと暮らしはじめてから、引っ越しも検討してるんですけど。結局、この家が捨てきれなくて」
「思い出、なんだね」
「はい。セセリアさんが、くれた」
エランは__明らかにかなりの年月使われたらしい家具が、いくつも散見されるところから、なんとなく、疑問に思ったのだ。そこそこの年数親戚連中をたらいまわしにされた、つまるところ後見人もない人物が、マンションなんて借りられるのか、と。
尋ねてみれば答えは簡単だった。たまたまスレッタを見つけたセセリアが、援助し、助けてくれたらしい。出世払いでいいですよ、なんて言って。それから今に至るまで、セセリアはスレッタの味方だった。……味方だった、はずだ。スレッタは困ったように微笑んで、きゅっとエランの手を握り、どこか遠くを見た。
「今日はお泊り会しましょう!このシリーズ全部見ますよぉ~!」
「エ!?」
「もちろん完徹です。絶対寝かせませんからね!」
「スレッタ!?!?」
きゃいきゃいとはしゃぐ二人の外で、赤い太陽が、少しずつ沈みつつあった。
ミオリネ「三度にわたる温情の末なので言い逃れできない」
シャディク「おわりだ」
グエル「だんだん楽しくなってきたな」
ラウダ「HP低くなると強くなるタイプの敵になった気分」
スレッタ「痛覚麻痺しました?」
エラン「目が死んでる……」
グエルはサムからもらった薬を飲み干して、ゆるゆると息を吐き出す。これでようやく、何かが落ち着いた気がする。
ふ、と。
ラウダがぎゅっと、グエルの背を抱きしめてきた。そうして言葉に悩むように、未だどくりと脈打つ腹を撫でる。
「出たね、クリティカル……」
「な、2……」
RPが迷子になるPL二人であった。
騎士団長的な堕胎薬dice1d2=1 (1)
1:幸運dice1d100=42 (42) (70) 成功であった。有情
2:そんなものはない
- 186二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 19:51:32
有情!よかったな日5枠キープ許されたぞ
まぁバラバラ殺人は起きてるんですが… - 187二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 19:53:09
日5許され…許されてる…かなぁ…?
まあ酷いことにならなくて(なってるけど)良かった - 188二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 19:59:00
結果は出てるけど物理的に残らないという意味なら日5的にはむしろアウトなのでは?
少なくとも朝ドラでは視聴者的にアウト - 189二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 20:09:26
グエル「騎士団長的な堕胎薬!!!!」
ラウダ「どうする?飲む?」
グエル「どうしようなあ……」
ラウダ「僕としてはこの場で瓶を叩き割っても面白いと思うけど」
ミオリネ「自分が生殺与奪の権握った瞬間調子乗ってきたわね」
シャディク「飲むよう勧めたらNPCミオリネが一番曇りそうなのバグでしょ」
グエル「……まあRP次第だな」
ラウダ「せいぜい頑張ってよ、KP(笑)」
ミオリネ「キレそう」
シャディク「コイツら~~~~」
「……そっか」
ラウダは電話口でそれを聞いて、一瞬脳が理解を拒みかけた後、こくりと頷く。僕は、そのままでいてほしい。責任だって取るつもりだ。キャリバーンはそのあたりのバックアップもしっかりしている。だけど、仕事を続けたいというのなら__あなたに、任せるよ。声は、笑顔は、どこまでも穏やかである。
次いでグエルは、考えてみる。ミオリネに言えば応援してくれるだろうか。セセリアは? フェルシーには?チュチュには?スレッタや、エランには?……ペトラには?そんな、いえるはずが、ない。
グエルはソファに座り込み、それからふと、セドの方を見やった。セドはどうやら学校の宿題をやっているらしい。しばらく考えた後、できるだけ冗談めかせて、茶化して言った。
「セド。弟と妹ならどちらがほしい?」
「は?」
「どちらもかもしれない」
「は???」
case3.5『デートイベント』
End
dice1d3=1 (1)
1:誰にも相談せずに堕胎薬を飲む
2:……瓶を……
3:dice1d4=2 (2) (1:ミオリネ 2:セセリア)に相談してみる
- 190二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 20:21:27
__ひと時だけ見た夢は、ひっそりと「なかったこと」にされた。
ラウダは何も言わなかった。ただグエルの選択を尊重し、背を撫でてくれた。キャリバーンの制度は変わった。許されたはずのそれを、グエルは葬ることにした。
……ひとつの命を、殺した。
明らかに様子がおかしいグエルを、ミオリネは咎めなかった。いつの間にか、冬がやってきた。
その日、ミオリネはパーティーを主催した。もうすぐクリスマスだから、前祝だと。色々あった今、楽しい気持ちではなくなってしまったかもしれないが、ミオリネの命令とあらば断わるわけにもいかない。いよいよケーキを食べるというところで、ミオリネはこほん、と咳払いをする。
「……さて、実はクリスマスらしく、プレゼント交換なんてしたいと思っていて。だいぶ前から、それぞれの大切な人にかけあってプレゼントを用意していたの。ちゃんと本人からのものだから、安心して。どうか、この街を。私の愛する世界を守るために……これからもどうぞ、よろしくね」
それぞれのプレゼントが、ひらかれる。あちこちで歓声が上がる。「奇跡が起こりますように。愛しているよ」と、スレッタはニカから、射撃ゴーグルが。「あなたの行く道が祝福されていますように」と、エランはミオリネから、手縫いの刺繍が入った手袋が。「最高の同志。幸せになれよ」と、ラウダはペトラから、おまもりが。それぞれ簡単なメッセージカードつきで入っている。グエルもゆっくりと、リボンを解いた。
「いつも味方でいてくれて、ありがとう。ほんとの父さんみたいに大好きだよ シーシア」
グエルの手が、止まる。
……「ほんとの父さん」になる資格を、グエルは今しがた失ったばかりだ。嘆息して、小さなボックスを開けた。そこには__『眼』が入っていた。
焦げ茶色の、ちいさな。子どもサイズの、眼玉。
どういうわけか、それに、見覚えがあった。
『シーシア・ジェターク』
ボックスの中には、カードが一枚入っている。そこにはこう記載してあった。
『パーメットの向こう側より、愛をこめて』
グエルSANc:dice1d100=60 (60) (59)2/dice2d10=8 10 (18)
※状況が状況なのでSANcにブーストがかかったよ
- 191二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 20:22:47
なんでそんなことするんですか!!!!!!
- 192二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 20:24:14
おかしいな癒し系のイベントだったはずがえげつない結果に繋がってるぞ(白目)
- 193二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 20:27:11
こんなことある?
ダイスの女神の寵愛パネェっすね… - 194二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 20:32:30
グエルSAN値:59→41
グエルアイデア:dice1d100=43 (43) (50)
グエル一時的狂気:dice1d10=9 (9)
グエル不定の狂気:dice1d10=8 (8)
グエル「ア゛!?!?!?!?」
ミオリネ「SANc倍にした私も悪かったとは思うけども」
シャディク「それにしたってなんて出目出してんだよ」
ラウダ「出目によっては『俺があの子を殺したのが全部悪かったんだ』って一生モノのトラウマになるやつだ」
スレッタ「出目によっては『もういちど』を期待するし出目によっては『もうにどと』を願うやつですね!どちらにしてもじごく」
エラン「正直さっきからずっと笑いが止まらない」
ミオリネ「このイベントも文面も予め用意していたものをそのまま使ってるはずなのになんでこんなジャストミートしてるのかしらね」
シャディク「正直どこかで2が出たあたりからずっと高笑いしてたよ。あいすぎてて」
グエル「おい!状況に笑ってないで誰か俺を憂いてくれよ!!頼むから!!!!」
スレッタ「子殺しにかける慈悲はないというか」
エラン「たのしいからほうっておこうかなっていうか」
ラウダ「責任、とります(精神分析的な意味で)」
グエル「遊ぶな!!!!!!!!!!!!!!!」
ラウダ精神分析:dice1d100=64 (64) (70)
※一時的狂気の「幻覚(7)」、不定の狂気の「幻覚(3)」「奇妙な性的嗜好(4)」「フェティッシュ(5)」は『もういちど』を願う。一時的狂気の「殺人癖(6)」、不定の狂気の「健忘症(1)」「激しい恐怖症(2)」は『もうにどと』を願うとします。ただしどちらも精神分析によって解除され得るほか、どれも引かなかった場合はとりあえずただただ発狂するだけとします。
- 195二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 20:40:32
- 196二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 20:42:08
寵愛が過ぎる
- 197二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 20:45:01
とりあえず今の状態での厄介そうな狂気は避けた…のか?
いやそもそも最初にキャラシ見た時はSANは高めでINT低め…これはSANチェック勝ち組(確信)だと思ってたのにこの惨状である - 198二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 20:45:46
堕ろしちゃったのかぁ…ってちょっとショック受けてたらシナリオ内でえらい展開になっちゃって色々と感情が追い付かないよ!
- 199二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 21:01:05
うめ
- 200二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 21:01:51
いやなんかひらがなで書くと展開と相まってこう…アレな感じになるな
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