【続々々々】フェルシーとフリルの不思議な手帳

多分フリルはフェルシーの画像を元に作られたんだろうがパーツ変わるだけでこんなに別人に見えるもんなんだな

17二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 00:18:03

フリルの方が年上に見えてくる

18二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 00:22:54

こらこらそんなのしたら

ゴリラさんが出てくるかもでしょうが

19二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 00:50:47

···？、裏に文章がついかされてる？0:50

20二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 00:55:29

今更だけどあの検閲表示は赤子たちの妨害だったのね

21二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 01:02:05

このレスは削除されています

>>22

22二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 01:17:58

>>21

漏れてる漏れてる

23二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 03:41:52

「そろそろ最深部ですね。…大丈夫ですか、皆さん。その…臭いもですけど、それよりも…」
「大丈夫…っていうか、臭いは慣れたっていうかそんなのどうでも良くなってきたっていうか…何なのよ、このイヤな感じ…！」
「行かなくちゃ…早く……ダメ……だけど私は……」
（…フェルシーの様子がおかしいな。何かに干渉されてる？だが、なぜ彼女が…）
「さて、いよいよご対面だ。…ここだけの話、流石の俺も少しビビってるよ。だが今更ってな…！」

「…着いたわね。この扉を開ければ……って、うわっ！勝手に動き出した…！？」
「至れり尽くせりだね。じゃあ早速その面を拝ませ……て……」

「…なんですか、これ」

スレッタは茫然とした表情でそれを見る。他の者も…あの真エランですら恐らく同じような表情を浮かべていただろう。誰一人としてこのような光景など、想像すらしていなかった。

そこは講義室より少し小さいぐらいの空間。床の至る所には白衣や戦闘服らしき物の残骸と既に黒く変色した染みが広がり、その傍らにはへし折られたり捩じ切られたりした銃器の成れの果てが転がっている。少なく見積もっても、ここで１０人は軽く超える人間が息絶えたのだろう。

そして部屋の中央に『それ』は異様な気配を放ちつつ佇んでいた。血のような赤黒い光を放ち続けるシェルユニットを組み込んだ中枢らしき機械。上部には何かを取り外した跡と思わしき大きな空洞が空いている。
その周囲をぐるりと取り囲むのは１８基の思考ユニットだ。それぞれに繋がれた１０個のシリンダーが恐らく、憐れな胎児達を閉じ込めた棺だろう。その多くは既に破損しているが、ユニットはそれでも動力の供給もないまま静かな起動音を立てている。

まるで墓標の如くそこに佇む狂人達の妄執の残骸。これこそがかつて『セレスティアル』と名付けられたモノの正体だった。

24二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 03:59:43

ｳｰﾑブラボじみてきたな...

25二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 04:39:43

少し時間を遡り、学園周辺宙域…

「！！…隊長、信号の発信源を補足しました！あと２０分で接触します！」
「よし、手筈通りに進めるぞ。…若社長、本当は安全面を考えるとあなたには引っ込んでいて貰いたいが…今回は一人でも多く戦力が欲しい。何より我々と違ってあなたは怪異と接触している。お恥ずかしい話だが、きっとあなたの方が今回の件においては我々よりも適任かも知れない」
「分かっている。…あいつに託されているからな。初めから俺も出るつもりだ。だからこそダリルバルデを持ってきて貰った」
「…全く、相変わらずですね。それにしてもあの機体、あの後修復していたんですか。もしかして、かなり思い入れが？」
「ああ。…父さんの形見みたいな物だからな」
「………なるほど。きっと、父上殿も感無量でしょう」

(…あの時、ダリルバルデは独りでに動いて俺の所に駆けつけた。それがどうしてかは分からないが……父さん、貴方の残した力のお陰で俺はまだ生きている。…ダリルバルデ。あともう少しだけ、俺に力を貸してくれ…！)

「よーし、出撃だ！今日は真っ当な軍人らしく悪霊退治と洒落込もうか！！」
「「「「「了解！！」」」」」
「こちらグエル・ジェターク。ダリルバルデも出る！」

艦から７機のMSが飛び立ち、宇宙を駆けていく。騎士達が向かう先は事件の発端たるシステム・スクリプチュア。今まさに、宇宙においても決戦の幕が上がろうとしていたのだった…。

《へえ、来るんだ。だけど、残念ながら今回は君達の勝ちは無い。前回とは状況からして違うからね。さて、システムの慣らしを始めようか。私が完全に起動するまで、その僅かな時間だけが君達に遺された時間だ。

さて、あっちの方もそろそろ始まるね。心配は無いだろうけど万が一が有り得そうなら、こちらからも手を貸そうかな？》

26二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 07:03:44

ファンアートの更新内容凄まじいブラックジョークだけど内容自体は健気で微笑ましいな

>>27

27二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 09:21:57

>>26

フフッてなったわいや笑えないんだけどお！？

28二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 11:42:13

目描いたのかな？それとも誰かのパーツ使った？

>>29

29二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 12:25:58

>>28

イリーシャの目っぽくない？

>>30

30二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 18:09:12

>>29

確かにそれっぽいな

31二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 19:55:52

ファンアート見たら微妙に更新入ってたけど名指しでエラン様の寝顔の汚さを指摘されてて笑った

>>32

32二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 22:08:07

>>31ちょっと癒やされた

33二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 23:12:34

ほ

34二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 23:13:12

ファンアートのフリルちゃんが健気すぎて手帳やポエムの内容もあってもうフェルシー狂のストーカーなんて呼べないぜ…

>>35

35二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 23:17:33

>>34

盗撮してたことを除けば普通に良い子なんだよなぁ

36二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 00:05:41

今のところ目立った変化はなし...

37二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 00:24:35

スレの性質上主要メンバーの動きがないと進展ないのが難点やね

>>47

38二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 00:54:44

元スレを建てた者です

画像の人みたく自分もTelegraphの編集が出来なくなったので建て直させていただきます

ペイル寮生徒フ ██・オ███ルの手帳私はフェルシー・ロロに憧れている
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
あなたに成りたいのは憧れ
抑えられないのは情動
なりたくてなりたくてなりたいでもなれない
話しても理解されない
愛情じゃなく信仰だから
告解室でも解消されない
応えも救いもない
顔も髪も目も変えた
声と背は低くならない
削った
駄目でした
あなたにそっくりな肉体つくった
入ればあなたになれる
駄目でした
私は私を許せなかった
あなたになれないし近づけない
もうあなたが私を産むしか術は無い
あなたの肉に包まれ体液を浴びて生まれる
私はあなたにより近付ける
私があなたを産んでもいい
もう準備は出来てる
あとはあなたが頷くだけ
ごめんねでも愛してる

最後に
ここまで読んでくれてありがとう
フェルシー・ロロ
急だけど私あなたに謝らないと
あなたがコレ拾ってからずっと見てた
置いといたら拾ってここまで読んでくれると思ったから
コレを見てあなたはどんな顔をするだろう
怖いかな
それとも何も思わないのかな
とにかく私の網膜と魂に焼き付けたい
あなたの喜ぶ姿も怯える姿もその全てを
だから私の存在を認めて
私の言葉に頷いて身を任せて…telegra.ph

>>79

39二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 01:01:58

「忘れて欲しいんだ」···ん¨ん¨ん¨ん¨(語彙力喪失)

40二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 01:21:53

やっぱセカイ系ヒロインじゃないか

41二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 03:58:08

「…信号の発信源はあれか…MSの残骸？ザウォートか？」
「ペイルの機体…もしかして、あいつが乗ってきたのか？だが、どうして手足が無いんだ…？」
「！！…隊長、大破したMSに何かが組み付いています！アレは……バックパック、か…？」
「…いや、アレが兵器としての運用を前提としていたならMSとドッキングする機能があってもおかしくない。つまりアレが…」
「システム・スクリプチュア…？あんな程度のサイズの物が今回の騒動を…？」

《それはそうさ。私は言わば動力が外付けだからね。コンパクトに収まっているんだ》

「！！…通信？いや、これは…！！」
「頭の中に…！？おいおい、こういうの勘弁なんだがね…嫌な事を思い出す…！！」
「子供？いや、それを模した音声か？…」
《性質上、私には相手と会話する機能が必須だからね。あっちは…ほら、少し気難しいし》
「…お前がシステム・スクリプチュアか？」
《分かりきった事を聞くのは無駄だと思うんだけどね？だけど評価はしよう。まさか私の存在までこんなに早く補足されるとは思っていなかった》
「それはどうも。……一応聞いておくが、今すぐに敵対行動を中止してその機体を開放するつもりは？」
《だから分かりきった事を聞くものじゃないよ。むしろ、私に聞きたい事は他にもあるんじゃないか？特にそこの若社長さん？》
（！！…おいおい、確か最後にあいつをそう呼んだのは…まさか艦内の会話も聞いていたのか！？通信も無しに！？）
「……彼女はその機体の中にいるのか？」
《ああ。これだけ近い距離なら私だけの力でも生命活動は続行させられるからね。色々とイレギュラーはあったが、何とか器として仕上がりそうだよ》
「そうか。それだけ聞ければ……十分だ！！」

42二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 04:39:29

コレ大丈夫か？
終わった瞬間フリル死んじゃったりしない？

43二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 04:52:49

直後、放たれたイーシュヴァラがザウォート…正確にはその背部に結合したスクリプチュアへと向かう。同時にビームカタナを構え、一気に距離を詰めていく。

（このままではあいつまで巻き込んでしまう…まずはザウォートから引き剥がす！！）
《血気盛んだね。分かりやすくて助かるよ》

ほぼ同時にスクリプチュアの外装が展開し、内部から淀んだ血を思わせる赤黒い光が溢れる。そしてザウォートの周囲にその光と同じ色の『何か』が満ち始めた。

「！！…戻れ、グエル！！」

叫ぶが早いか、ケナンジのベギルペンデがライフルをザウォートに撃ち放つ。だが狙い違わずコクピットに放たれたビーム弾に対し、予測していたと言わんばかりに赤黒い力場が壁のように展開する。その表面に着弾したビーム弾は、力場に沿って瞬時にばらけ霧散した。

「なっ…バリア！？いや、それ以外の…！？」

グエルは突撃を中断しつつイーシュヴァラを引き戻す。その眼の前で、赤黒い力場は明確な形を取りつつあった。それは四肢。かつて自ら奪った物を作り直したそれは、MSとはかけ離れた人間そのもののような…それでいて微妙に有るべきバランスを欠いた、見る者に本能的な異物感を感じさせる形状だった。

「常識は通用しないって言ったでしょう！？…悪いが、ザウォートのパイロット保護は後回しにしてください。アレは…余所見していちゃマズい」
「くっ…！！」
《お褒めに預かり光栄だね。もっとも、こっちにしてみれば手遊びのような物なんだけど。じゃあ、お手並み拝見といこうか？》

スクリプチュアは前方に手をかざす。直後その腕は木の枝のように先端から別れつつ延長され、多数の血の腕がダリルバルデに襲いかかった。

44二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 08:53:10

うわーコレは苦戦待ったなしかな

45二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 09:28:09

エアリアルと似たようなバリアか
ローレンツ力だっけ？

機械から人間の手が生えるってエヴァみたいだあ

46二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 10:01:52

ファンアートのタイトル…泣く

47二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 12:00:34

>>37

まぁスレ伸ばし続けるのもアレだし

ゆっくり進行でいいんじゃないかな

48二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 18:46:07

手帳更新されてる
「〜〜を君に」ってあるけど何なんだー？

>>49

49二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 18:49:49

>>48

祝福を君に？

>>50

50二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 21:06:00

>>49

過去スレでは細◾️祝福を君にって解読されてたね

51二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 21:31:23

ファンアです

>>52 >>54

52二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 21:33:01

>>51

怖いけどかっこいいな…

腕とか足の表面に胎児の顔が浮かんでるのを勝手に想像した

>>53

53123/07/07(金) 22:05:48

>>52

攻撃する度に赤子の鳴き声と笑い声が聞こえそう

54二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 22:18:51

>>51

劇中や設定画だとあまり目立たないバイザー下の複眼センサーがすごいいい感じに不気味さに貢献してる。

全くの偶然なんだろうがハインドリーやディランザではこうはならなかっただろうしとにかくとても良い…

55二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 22:21:08

これ表Telegraphのほう更新入ってる？
文章追加されてる気がする

>>56

56二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 22:25:28

>>55

本当だどこまでも自己犠牲だな…

57二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 01:29:10

保守

58二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 04:14:56

「ビーム…いや、腕！？どういう武器だ…！？」

すかさず回避運動を取りつつ避けきれない物を盾で防いでいく。だが続け様に受けた攻撃で、貫かれこそしないもののダヤ・アンビカーは大きくその姿勢を崩した

（なっ…重い！？）

ブースト。強引に速度で振り切ろうとするが、一発が脚部を掠める。その瞬間、まるで実体兵器で殴られたような衝撃が機体に走り、ダリルバルデは姿勢を崩す。続け様に襲いかかる腕の群れを何とか避けるものの、グエルは背筋に冷たいものを感じていた。

「何だこれは…ビームなのにこの質量だと…？」

爪が掠めた脚部の装甲には赤熱した傷が生々しく残っている。あと少し深ければ内部にまでダメージを負っていただろう。何よりあの衝撃。ビーム兵器にとてそれは存在するが、それとは比べ物にならない重みだ。質量のあるビームというよりは、ビームの熱量を併せ持つ物体として見るべきか。

《おや、年齢の割にはいい腕だね？身の程知らずとばかり思っていたけど》
「っ！！…舐めるなよ…！」
《そうさせて貰おう…おっと？》

スクリプチュアは奇怪な挙動で身を翻す。直後、対比したダリルバルデの後方からロングスナイパーライフルを構えたベギルペンデが不意打ちを仕掛ける。一筋の閃光。だが既に回避に移っていたスクリプチュアには、その攻撃は掠りもしない。

「くっ…読まれた！？」
「焦るな、一歩前進だ。避けるって事は効くってこと…どうやら多少は変わった真似が出来ても、無敵って訳じゃあ無いようだな？」
《ああ、その通りだとも。…今はね？》

ケナンジの言葉に答えつつスクリプチュアは両腕を広げる。その動きに、その場の全員が次の行動を察した。

「総員、身を守れ！！」
《じゃあ、今度はこちらからも攻めてみようか》

赤黒い両腕の表層が内側で何か暴れているように波打つ。そして次の瞬間、まるで破裂するかのような勢いでその両腕が枝分かれしつつ肥大化し、血の腕の嵐が周囲に巻き散らかされた。

59二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 04:49:09

一方ペイル寮地下、封印された研究室…

「…これは…流石に笑えねえな。婆さん達が聖人に見えるレベルだぞ？」
「腹立たしいけど同意だ。強化人士なんてこれに比べれば慈善事業だね」
「それよりあの子は…あの子はどこ…！？」

　きた

「え…声が……これは子供…ですか…？」
「え、ウソ、やだ……！まさかテレパシーとかってやつ！？」

　たくさんいるね　　ひさしぶりだね　　　だして
　　　いいなあ　　だして　いっていたとおりだ
　　いいひと？　　　まま　　なんだかふしぎなかんじ　　ここはいやだ
　だして　　　　はやく　　　　ぼくたちをうんで

「！！…あ、頭が…割れそう…！！」
「落ち着いて…！ただの叫びだ…１００人分以上だけど…！！」
「わ、私が…少しはデータストームで慣れてますから…！あの！あなた達はセレスティアルさんですか！？」
（さん付けかよ…！？）

　しらない　　でもそうよばれてた　　　うらぎられた
　　だして　　　きづいたらここにいた　　何普通に会話してるのかな？
　ぼくたちは　　　はやくはやく　　　　ここでうまれた
　　　かみさまに　　　　たすけて　　　なるために

「そ、それより…あの子！！あの子もここにいるの！？私は…あの子を迎えに来たんだ！！」

60二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 05:05:00

　だれ？　　ふぇるしー　　　ままになって　　　そうだった
　　■■■がいってたひと　　　きてくれたんだ　　　うらやましいな
　いるよ　　　だせ　　　　はんぶん　　　なかみだけ　　
　うつわは　　　たかいたかい　　くらいくらい　　そらのうえに

「中身…器…？待って、どういう意味…？」
「えっと、もしかして…魂とか、そういう感じのはこっちにいるって事…？」
「……婆さん方いわく、システム・スクリプチュアの行方はこれまで分からなかったらしくてな。宇宙に逃された後にペイルの追手と戦闘して機能を停止した辺りまでは掴めたらしい」
「じゃあもしかして、あの子の体は宇宙に…？…いや、それより…つまりあの子の心はこっちにあるんだよね！？お願い、もうその子を開放してあげて…！！」

　　いやだ　　ぼくたちのうつわ　　　やっとだ　　もうやめよう　
　そとにでたい　　　ないてたよ　　　　ぼくたちもうまれたい
　　ずっときみたちをみてた　　　たくさんいたね　　たのしそう
　ずっとここにいるのはくるしいよ　　まま　　どこにいるの

「…なるほどね。彼女の魂に入り込むつもりか」
「そんな…！？」

　いっしょ　　　まっさらななかみ　　これならみんなはいれるね
　　■■■もかみさまになる　　　ぼくたちといっしょに
　でもいいのかな？　　それが私達の存在意義だ　　そうだよね
　おねがい　　　あきらめて　　ぼくたちをうまれさせて

61二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 08:08:17

戦闘描写も上手くて惚れ惚れするよ…
てかこれまで宇宙にあったってことは普通に被害起きてそうまぁ死ぬか生還したとしても荒唐無稽なそれ過ぎて信じる人は少なそうだけど

62二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 10:11:15

どうなるのか楽しみで仕方ない

63二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 16:32:26

裏追加されてる寄り添う姿勢…？

64二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 18:32:48

フリルちゃんを見てるどうにもある曲の
All that precious bravery is gonna get your hurt
In a world that feeds on the minority
(マイノリティを食い潰すこの世界では、
その尊い勇気が、いずれ貴方を傷付けるだろう)
っていう歌詞がよく頭を過る。性善さによる優しさと地獄犠牲の精神がフリルちゃん自身を過度に傷つけてもいるのがなんとももどかしい…

>>65 >>68

65二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 19:00:57

>>64

勢いに任せて打ったせいで自己犠牲が地獄犠牲になるとかいうすごいタイプミスしたなこれ

66二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 22:18:16

ついに物語も最終局面!次のssも楽しみだなぁ

67二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 22:48:09

このレスは削除されています

68前スレ主23/07/08(土) 22:50:43

>>64

MiliのString Theocracyかな

ありがとうめっちゃ似合ってて良いですね

手帳の内容は花を唄うと言う曲に影響受けて書いたのは余談です(主に復元したやつ)

>>69

69二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 23:31:49

>>68

「ねぇ、待って？届かないなら私はただ君の幸せを願おうこれでいいって自分に言い聞かせるの

物憂げに見つめた君に唄う天邪鬼な希う唄」

ああああ…辛い…

70二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 00:39:54

ポエム帳の■■■■■、「細やかな愛」だったりしないかな…？

>>71

71二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 00:42:25

>>70

細やかな祝福を君にと勝手に思ってるがそれもありそうだね

72二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 02:32:45

人間のエゴと業がこのマシーンと彼らを生んだ…自らを裁くために…楽になろうぜ…

73元スレ主23/07/09(日) 02:54:39

気付けば深夜テンションで書いてました

セレスティアルとスクリプチュアの力で夢の世界に閉じ込められちゃったフリルのお話です

暖かい目で見てください

瞼の内側の内側は外側なんだねThe night is long that never finds the day
(どんなに長くとも夜は必ず明ける)

ーW・シェイクスピア『マクベス』より

夢か現か
生か死か

白骨死体が埋もれる砂漠
血の染み込んだカーペットの上
足場で死体転がる森の中
空のパイロットスーツとデブリ漂う宇宙

変わりゆく果てしない景色、心安らぐ筈の風景に添えられたスパイスは不純物でしかない
とにかくその夢は残酷だった
地獄というのはこんな場所なのだろうか
走馬灯か、胎児の見る夢か、はたまた輪廻の根源から由来するのか
そんな心象風景に閉じ込められた ███ は、今も尚、体を丸め横たわっている
長い長い時間
いや、時間と空間の概念が通じるのかもわからないこの場所で過ごしていると
皮と肉が風化していくような
鯨の胃の中で意識が消化されていくような
長い時をかけ大地と結ばれていく化石になれたような気さえしてくる

もう
消えてしまいたい
そう願い目を閉じた

・
・
・
『ごめん…ごめんね…！ごめん。気付いてあげられなくてごめん。助けてあげられなくてごめん…！！』

またこれか
生と現を諦めてしまおうかと思う度に、髪色と髪型が一致した2人組…telegra.ph

>>74 >>75 >>76 >>77 >>98

74元スレ主23/07/09(日) 02:59:15

肝心なこと言い忘れてましたが

ホラー画像とかは断じて無いSSです

75ss担当23/07/09(日) 03:44:33

いい…やっと目覚めが近づいた…生存ルート入れなくちゃ…その前にもう一波乱あるけど…

76二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 10:25:45

不覚にもちょっとウルッと来た

起きなよ寝坊助(作:フェルシー?)はズルい

>>77 >>81

77二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 10:38:34

うおおお新作だ！！！

小説版を意識したシェイクスピアの引用から始まり

どこか虚しさと儚さが感じられる空気感が展開されて最高でした

あと時系列と空間？が入り混じってるめちゃくちゃな世界観故に過去に描いただろう手帳を記せる演出がいいなあと思いました

>>76

犬フリルちゃんの絵のところ

血界戦線のトータスナイトを思い出して自分もちょっと大変だった

そういえばこの下りは実際過去にあったりしたのかね

だとしたらフリルちゃんがフェルシーちゃんに興味を持つきっかけだったりする？

78二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 10:41:30

犬かライオン(ジェタ寮意識？)なのかで論争が起きると見た

>>80

79二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 11:11:42

>>38

裏で例の画像が追加されてる！！！！！！

やっぱ実際過去に起きた出来事じゃんか！

80二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 16:30:33

>>78犬でしょ

81二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 16:33:51

自分のことが嫌いだった少女が

自身を取り戻すきっかけが過去の自分が綴った愛する人への想いで押し込んでいた「会いたいよ」が出てくるの美しいよ…

無辜な少女の自己犠牲で終わる結末なんて誰も求めてないんだフェルシーと会う為に生きようと起きようとしてくれて嬉しい

>>76

多分手帳の落書きはフェルシーからすれば記憶にないくらいの軽い行動だったと勝手に解釈してる

その程度のことがフリルを救うきっかけになったのもすごくイイ

82二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 16:35:37

「…駄目、駄目だ…だってあの子は苦しんでる…！あんた達の事も、その、可哀想だけど…それでもこんな事をしていいワケ無い…！！」
「同感だ。そもそもお前達がなろうとしている神って何だ？それが今みたいに他人を傷付けるだけの存在なら、僕も許容は出来ないな」

　かみさま　　　かみさまってなに？　　　えらいひとっていってた
　　そうだ　　みんなをみまもる　　　とてもえらくてすごいひと
　ぼくたちもたすけてくれるよね？　　　がんばったらほめてくれる？

（…いや、おかしいだろ。器という表現からしてスクリプチュアの目的が達成されれば、こいつらは多分《おまえ、うるさい》

「ッッ…！！？？…がッ…ハッ…！！」
「えっ…本物さん！？血がこんなに…！！」
「はあっ…はあっ…！クソ、気を付けろ……頭ん中覗かれてるぞ…！」
「それより傷は！？…いや、外傷はない…中を直接…！？」

　だせ　　じゃまするな　　　やっとだ　　まって　やめて　　
　　つるせ　　つるせ　　　このひとたちは　　ざいにんをつるせ
　やっとでられる　　　くるし　　　まま　　どうして
　　　ゆるさない　　すてられた　　　うらぎられた
　　どうしてぼくたちだけ　　　でんげんをきらないで
　　　　　じゃまものは　　いらない

83二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 17:36:38

このレスは削除されています

>>85

84二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 17:39:56

読んでて気づいたけど、止めようとしてるっぽい子ってフリルちゃんだったり？

85二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 17:40:12

>>83

（実は彼らの多くは生まれたいだけで傷付けたい訳では無いのです）

>>86

86二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 17:41:19

>>85

ああ、なるほど

87二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 20:06:14

再会の仕方は最終回のスレミオっぽいやつやろか

88二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 20:55:16

セレスティアルの中枢から赤黒い力場が溢れ出す。奇妙な感覚を覚えたエランが足元を見ると、そこには得体の知れない液体が湧き出してきている。

「これは血…いや、それとは別の…！？」
「呑まれ…るな…幻覚だ…赤ん坊と同……がはッ…！？」

言いかけた真エランが再び血を吐く。殺す気の攻撃を二度に渡って耐えているのは、異常な現実を理性で否定し捻じ伏せるその強いエゴ故だ。認識によってより存在格を増すセレスティアルの特性故に突けた隙だが、逆に言えばこの方法でもこれが限界という事である。

「……見て、あれ…装置の一つが…！？」

ペトラが指差した先には１８のユニットの内の一つ。だがそれは明らかに他のユニットとは違う存在感を放っていた。一際大きな稼動音、破損したシリンダーから溢れる濁った培養液、カビのように周囲を侵し始める血塗れの肉塊。
見た瞬間に理解できる。あれこそ、この溢れ返る怨念の温床なのだと。

　みんなはゆるした　　でもぼくたちはゆるさない
　　うみだしたやつらをゆるさない　うまなかったやつらをゆるさない
　だからざいにんはつるす　　かみさまになってつるす
　　　いまはできない　　　だけどもうすぐできる
　　そのために　　うつわがひつよう　　だから
　　　　　いけにえ　　を　　つるさなきゃ

89二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 21:11:32

久しぶりに見に来たら展開もクライマックスで楽しいような寂しいような…

ファンアートも更新されてるけど可愛い
2人が無事再開することを願う

90二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 21:31:57

この場合イリーシャちゃんと中の人が被ってしまうものの某有名ゲームでの気弱でかつ自己肯定感低めのキャラの演技の印象が個人的には強いせいで結構前からフリル•オーソール(CV:前川涼子)でずっと脳内再生されてる

>>91

91二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 22:04:05

>>90

自分は最近になって見たアニメの主人公に引っ張られてだけど相川奏多さんで脳内再生される

前川涼子さんもいいね

92二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 06:05:25

ほ

93二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 10:15:36

宝石の国の誰だろう可愛いねの状況になっててくそ焦ったけど大丈夫そうだしなんなら生存ルート突入?で安心した

94二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 17:07:59

何故だろうエラン様のなんだかんだ死なないでしょって安心感が凄い

>>95

95二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 17:52:16

>>94

5号が割とそんな感じだったし納得

96二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 21:07:54

今更だがファンアートのフリルが↓やってて可愛いね

>>99

97二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 21:53:40

表に文章追加されてね？
だからみんな
もうやめようよってとこ

>>98

98二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 22:30:12

>>97

>>73のssよりも前くらいにはあった気がする

99二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 02:07:09

>>96

なつw

100二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 04:54:43

「クソっ…取りあえずアレ止めるぞ！！」
「と、止めるってどうやってよ！？」
「ネームバンドを探せ！それしか手がかりはない！！」

言うが早いかエランはセレスティアルを観察する。…しかし、少なくとも見える場所には血塗れのネームバンドなど見当たらない。そもそも胎児達にネームバンドを付ける機会があったのかすら不明瞭だ。

「ああもう、ヒントが抽象的過ぎる！いったいここからどうしろと…」

　　　きて

「！！…あの子…あの子の声だ…！！」
「はい、私にも聞こえました！！来てって声が…！！…でも何処に？」

　このこたちのなかに　　　たすけてあげて
　わたしも　　　いっしょにがんばるから

直後、セレスティアルを中心として足元が奈落に包まれていく。突然の事態に反応できた者はエランのみだった。

「これは…そうだ、あいつ…！？」

エランはすかさず蹲ったままの真エランに駆け寄って肩を貸す。だがそこで足元に虚空が追い付いた。

「おい、マジかよ…！？」
「はは…虎穴に入らずんば、ってか…？」

そのまま彼らは落下する。その姿は一瞬で奈落に満ちる闇の中に呑み込まれ見えなくなった。

「エランさん！？…あ、うそ、こっちも…！！」
「ちょ、落ちる、落ちちゃうって…ひゃああああっ！？」
「え、待ってよ、いきなりこんなの…きゃああああっっ！！」

101二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 05:18:15

そしてスレッタ、フェルシー、ペトラも成す術なく奈落に落ちていく。そしてセレスティアルも闇に融けていき…部屋は完全な暗黒に包まれたのだった。

　どうして？　　よけいなことをするな　　やっとこのひがきたのに

『もうやめよう？こんなの復讐ですら無いよ…きっとあの人達なら、あなた達も救けてくれる』

　いやだ　　　いまさらおそい　　ずっとくるしかった
　　だれもたすけてくれなかった　　　なかったことにされた
　わすれない　　おまえらがわすれても　みんながわすれても
　　　ぼくたちはおまえらにされたことをわすれない

『…うん、なかった事になんてしないよ。だから教えて。あなた達の苦しみを、怒りを…そして、本当の思いを』

「う…うーん…」
「フェルシーさん！？良かった、やっと目を覚ました…！！」
「え、あー…スレッタ？ペトラは…」
「ここにいる。……はあ…最悪。なんなのよ、この場所は…？」

三人が目覚めたのは細い通路。無機質な壁や床の一部には黒ずんだ跡が残り、照明の類は無いが全体が仄暗く照らされている。

「もしかして…ここがセレスティアルさんの…中…？」
（（……やっぱりさん付けなんだ……））

102二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 09:27:06

抽象風景…繋がるのか❔

103二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 15:01:46

能天気なスレッタが心の支えだからそのままでいてくれ

104二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 21:07:39

こんな面白いスレ初めてだわ

>>105

105二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 22:14:24

>>104

匿名掲示板の良さが発揮されてるスレだと個人的に思う

FA更新されてるフェルシーは確かに折り畳み傘忘れて学校行くことありそう

106二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 22:42:43

フリルちゃんの健気さに救われる命がある…

107二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 01:13:22

あ

>>108 >>109 >>111 >>112 >>113 >>119

108二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 01:19:48

ラウダw

109二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 01:24:46

薄目で見たら一瞬騙せそうなやつ作りやがった…

110二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 12:06:07

一旦保守

111二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 12:50:17

フェルシーより一回りくらい身長高そうなのいいネ

112二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 18:31:46

もうちょい画風寄せたり色々したら劇場版ヒロインの嘘リーク的なやつ出来そう(適当

113二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 18:45:08

左下で不覚にもグッときたぞ…

なんというか初期スレッタとも異なる魅力を感じる

114二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 21:49:00

保守

115二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 22:11:07

「…で、ここがセレスティアルの中だとして…何なのさ、この通路」
「そ、それは私にも…ですが、なんか寂しい感じですね…」
「………本当にただの道、とか？」
「へ？」「何言ってんの、ペトラ？」
「いや、思い付きだから！…ただロクに外に出たことも無いなら、あまりちゃんとした風景とかも分からないんじゃない？だからこんな殺風景に…」
「ああ…言われてみれば、エリクト達はもう少しちゃんとイメージも出来てた気がします…」
「…エリクト？」
「あー、そういえばペトラは意識不明だったからねー…なんかエアリアルの中にはスレッタの姉さんが入ってたんだって。私もクワイエット・ゼロの事件が終わってから聞いてさ」
「…うん、詳しい話は今度にして…流石にキャパオーバー…」
「ですよねえ…と、とにかく！ペトラさんの予想は正しい気がします。この壁の質感もどうにも不思議ですし…なんというか、硬いんだけど硬くないというか…」
「え、そうなの？……本当だ。感触がおかしいっていうか…無い？」
「ちょ、ちょっと気になるじゃん……へー、確かに不思議な感じね…」

「…いや、それどころじゃ無いって！なに三人揃って壁ペタペタしてんのよ！？」
「じょ、情報収集ですから…まずは周囲の状況を掴まないと…！」
「も、元はと言えばペトラが気になることを言ったからー！！」

116二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 22:13:09

裏の方一文増えてるな…

>>117

117二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 22:18:57

>>116

信じてか… 成長したなフリル

118二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 23:00:44

保守

119二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 23:10:59

さらっとお労しいのが混ざってんな…

120二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 04:55:55

「…取りあえず進むわよ。…ええと、どっちに…？」
「あ、待って。それは分かるかも……うん、多分だけどこっち。そんな感じがする」
「ええ…大丈夫？ただの思い込みじゃない？」
「私もこっちだと思います。なんていうか…肌で感じる気がするんです。より大きい何かがいる方向を」
「本当かなあ…」

「…ねえ、本当に合ってる？何も無いけど…」
「うん、少しずつだけど近づいてる…向こうも私達を見てる気がする」
「うう……そ、そういえばあの二人は大丈夫かな？私達とは別の場所に落ちてるみたいだけど…」
「…分かりません。今は無事だって信じるしか…それにしても、どうして本物さんだけが攻撃されてしまったんでしょうか？」
「それよね…性格の問題？」
「無くは無さそうだけど……或いは何かに気付いたとか？あいつ頭はかなり良さそうだし」
「そういえば、セレスティアルからの声も何だかゴタゴタしてた…向こうも一枚岩じゃないって事かなあ…」

「あ、やっと部屋に出た…でも、やっぱり何も無いわね」
「いえ…見てください。何だか光があそこに。ほら」
「えっと…取りあえず近づいてみる？」
「……それしか無いかあ…じゃあ３人で…」
「はい、一緒に行きましょう！いち、にの…あれ、なんか光が強く…！？」
「え、待って、不意打ちは――――――」

121二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 05:32:16

（ユニット１の稼働率が低下。駄目だな…多分、幾つか壊れかけてる。予備のやつと交換したほうがいいんじゃないか？）
（無茶言わないで下さいよ、パーツだってタダじゃ無いんです。本部の気狂い共は気楽に言ってくれますけど、メチャクチャ手間かかりますよコレ）
（当たり前だろ。生体パーツなんて機械の完全下位互換に決まってる。まあ性能は確かに凄いが…簡単な奇跡なら再現できたんだろう？）
（それでもサイズには見合わない。これはハードというよりはソフトの問題だな。自分の可能性への理解が無い…もっと凄いことが出来るはずなのにスペックを持て余しているんだ）
（理解も何も、そんな知能あんのか？あくまで本体はこっちで制御するコアユニットで思考ユニットはその補助だろ？）
（殆ど思考ユニットは消耗品だからなあ…コアユニット以外はパーツも度々入れ替えてる。強いて言うならユニット１８だけは古株か？こいつらはだいぶ長持ちしてるからな）
（アタリ引いたのかも知れませんね。神様に感謝しないと…それより、知能の件ならアレで解決するかも知れませんよ？）
（ああ、ペイルが送ってくるってアレか。確かに外付けの制御装置っていうのは悪くないアプローチかもな）
（私は反対だ。神体の完全性が失われる）
（完全も何もこのままじゃ欠陥品だ、ここは有り難く頂戴しておこう。このままカンヅメ状態で宇宙に永住なんて真っ平御免だろ？）

　　　あのこはぜんぶおぼえていた　　いちばんとしうえだったから

「……光、収まりましたね」
「………………」
「…ペトラ……」
「……なんで？なんであいつらは…ヘラヘラしながらあんな事が出来てたの？なんで平然と子供を部品みたいに扱えてたの？…分かんない…訳分かんないって！！」
「……そういう事もあるのかも知れません。人間って意外とあっさり踏み越えてしまう物ですから。たとえどんな優しい人だったとしても…」
「…あいつらはあんたの母親とは違うよ。それだけは間違い無い」
「………ありがとうございます、フェルシーさん」

122二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 09:23:28

マジで惨過ぎる…

123二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 09:46:41

ベルさんなら実行せずともギリギリこの発想が浮かんでそうな謎の信頼がある

124二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 13:30:52

1時間ほどで最初から読んで追いついたけど普通に泣きそうになってきた。是非とも完結まで見たい。フリルちゃんから手渡しで髪留め受け取ってつけて一緒に学園生活して欲しい…！頑張れフェルシー、頑張れフリル

125二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 18:51:12

何故かこのスレとフリル視点の話を見てるとダンテの神曲を思い出す
本当になんでだろう
扉を潜って地獄とも言える場所へ踏み入れたからだろうか

126二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 19:55:55

保守

127二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 23:29:05

Title○
こないで
○
○
○
○
○
きえたくない
○
○
○
○
○
わたさない
これしかない
ぼくたちのしょうめい
しんじてみる？
わたすのこわい
きえないかな
わすれられたくない
やめようよ
こわいよ
きえるなら
つるす
やめてtelegra.ph

>>128 >>129 >>130 >>132 >>165 >>169

128二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 23:32:05

ひえっ

129二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 23:36:11

怖いけど悲しいな…

130二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 23:55:59

>>127悲しいね

131二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 00:11:16

被害者だもんな彼ら胎児も…

132二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 00:31:19

フリルちゃんの精神性が凄いわ…

自分をあそこまで傷つけた奴らに言えることか？

133二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 04:53:30

一方、エランチーム…
「また行き止まり…この道も不正解か」
「やれやれ…順調に足止めされてるな…あいたたた…」
「おいおい、大丈夫なのか？さっきはかなり血を吐いてたけど…」
「どうやら、な。恐らく今の俺達は夢を見ているのに近い状態なのかも知れない。だから痛みはあっても体のダメージは影響しづらくなっているらしい」
「…無茶はするなよ。目の前で死なれても寝覚めが悪い」

「…それで、どうしてお前は攻撃されたんだ？なんか変な事でも考えたのかよ」
「あー、それは……うん、襲っては来ないな。どうやらちゃんと隔離されちまってるらしい」
「隔離…？」
「ああ。ざっくり言えば俺が襲われたのは気付くべきでない事に…このままだとセレスティアルの中の連中もお先真っ暗だって事に気付いたからだ。だから隔離された。恐らく他の奴らに声が届かない場所にな」
「で、駆け寄った僕も巻き込まれたと…お先真っ暗っていうのは？」
「器だの神になるだの言ってただろ、あいつら。ほぼ間違い無くその実態は新しい器にあいつらが移し替えられるだけだ。生まれ直すって言えば聞こえはいいが、少なくともそこに真っ当な幸福なんてありはしないさ」
「…つまり、騙されてるって事か？」
「どうかね。あのおっかないユニット君は必死に隠してるが俺でも辿り着くような答えだ、他の奴らも確信はなくとも薄々勘付いてはいるんじゃないか？もっとも他に道も無いんだろうが」
「……だからお前を隔離しようとしたのか」
「所詮は問題の先延ばしだけどな。或いはそれも理解しているからこそのあのブチ切れっぷりなのかも知れないけどな」
「救いがないから復讐に走る、か。……あまり良くないな、そういうの」

134二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 06:29:50

様の存在がチートすぎる
いなかったら絶対詰んでた場所が多すぎる
さすがパイロット以外なんでも出来る男

135二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 06:34:11

ファンアート変わってる？
4号とノレアっぽい足見えてる？

>>136 >>139

136二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 12:35:55

>>135

ほんとだ見守ってくれてんのかね

137二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 18:04:10

もう成仏させるくらいしか救いは無いのか…？

>>138

138二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 00:02:21

>>137

エリクトみたいに仮の体を与えるとか…は難しいか

>>142

139二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 00:07:03

>>135

タイトルっていつから変わってたっけ

140二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 07:42:23

「…ここに閉じ込めているのは多分、あの特にヤバそうなユニットの人格なんだろう？どうにか説得は出来ないか？」
「向こうに話を聞く気があるかどうかだな。……正直な所、未だに俺が無事な事は驚いているよ。思っていたよりはよほど理性的だ。まあ油断しているだけの可能性も高いけどな？」
「……上から目線なのかも知れないけど、やっぱり自分から最悪の結末に進んでいるのを見過ごすのは御免だ。こうして内側に潜り込めたなら何とかして話し合えれば…」
「どうせ正面からじゃ勝てないしな。まさかここまで圧倒的とはねー…」

「…で、さっきからお前の先導で進んでるけどさ…行く宛あるのか？」
「一応ガンダムに乗ってデータストームを味わっているからか、何となくだけど向かうべき方向は分かるんだ。この感覚は言葉では説明し辛いけど。問題はあくまで方向だけって事だな」
「コンパスだけでも御の字だ、贅沢は言わねえよ。…それより、向こうから何のアクションも無いのが気になるな」
「一応あいつらの中だからかもね？だからこそあの子や他のユニットはセレスティアルの中に僕達を導いたんだろうし…ん、あれは…？」
「…うわあ、明らかに質感の肉々しい壁だな…しかもお誂え向きに丁度いい感じの穴まで空いてるし…入れって事か？マジで？」
「…………よし、行くか」
「正気か？言うまでもなく安全の保証は無いぞ？」
「お前は待ってろよ、流石に素人には危険だろうし。僕のほうがまだこういう変な物に入るのは慣れてるからさ」
「………チッ、流石にそこまでダサい真似出来るか。俺も行くぞ。考えてみれば向こうのアクションに乗らない選択肢なんてそもそも無いしな」
「無茶するなよ。留守番しててもいいんだぞ？」
「舐めるなっての。ほら、さっさと入るぞ！」

（…真っ当に救うには遅すぎるのかも知れないけど…まだ伸ばした手が届くと言うのなら。せめて最悪の結末を防げると言うのなら。……きっとこうするべきなんだろうな、ノレア）

141二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 08:16:20

ノレア… ノレアもお前を導いてるよ…

142二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 15:34:25

>>138

アレ自体パメスコ&クワゼロが必要な本当に魔法みたいなもんだろうしな

143二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:50:59

保守

144二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 00:14:29

二人は肉の壁の中を進む。壁は生々しい質感をしながらもどこか生きている気配に乏しく、手や体が触れると温く湿った感触が伝わってきた。

「うへえ…腐ってはいないだけマシだけどこれはキツい…」
「…さっきから思ってたけど、あの赤ん坊やこの肉のイメージはやっぱりスクリプチュアからの？」
「どうだろうな。俺はそもそも開発者のやらかしって踏んでるが…現状見えてくる要素からして奴らがマトモな神を信仰していたとは思えない。だとすればそれに関連するデータも…」
「……本当に理解出来ないな、カルトってやつは。…ん？」

ふと違和感。道が僅かに狭くなった感覚。エランは真エランに注意を促そうと振り返り…そして絶句する。

「っ！！…おいおいマジか！？」

背後に見える壁の入口、そこから見える光が明らかに小さくなっていた。通路全体が狭まっている。だが既に彼らは進むことも戻ることも出来ない状態だ。肉の壁は徐々に二人を飲み込み、押し潰していく。

「ぐっ…クソっ、こんな…！？」
「おいおい…いい趣味じゃないか、畜生…！！」

　ここがなんなのか　　はじめはわからなかった　　
　　そもそもぼくたちがなんなのかすら　なにもわからなかった
　　　　ぼくたちにとってのせかいはかべとひかりだけ
　　あいつがおしえてくれるまで　　それがぼくたちのすべてだった

　そうぞうできないよね　　だからあじわって
　　くらくてこわくてくるしくて　　それでもきえたくなかった
　ぼくたちみたいにくるしんで　　　　ぼくたちのいたみをしって
　　　なかったことになんてさせない　　　なにもかも

　だからうけとめて　　そうすればゆるしてあげる　　うけいれてあげる
　　　　　ぼくたちのおわりを

145二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 00:20:50

うわあああ助けて4号ノレアゴリラさんエリクトナディク！！！

>>147

146二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 00:25:03

これは予想以上にマジで「まともに闘っちゃ死んじゃう」だな…

147二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 00:31:18

>>145

なんか余計なの混じってないか

148二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 07:00:01

この肉壁あれか、出産経路か

>>149

149二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 14:49:00

>>148

急にグロく見えてきた…

150二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 21:28:00

一方、アスティカシア周辺宙域…

《ふむ、面白い流れだね。こうなる可能性も予測はしていたけど思った以上の早さだ。やはり『彼女』があそこにいるのが影響しているのかな？》
「何を訳の分からないことを…！？」
「聞いている場合じゃない！来るぞ！！」

ケナンジの指示に合わせて全機が防御体勢を取る。直後、まるで無差別に伸びる枝のように血の腕がスクリプチュアから放たれる。

「数は多いが速さはそこまででもない！出来る限り撃ち落とせ！」
「根元を落とせば追ってこなくなる！焦らずに対応しろ！」
（厄介な相手だが、エアリアルに比べれば…！！）

既にドミニコス隊機とグエル機共に度重なる血の腕の攻撃で徐々にダメージは蓄積していたが、彼らはその中で徐々に血の腕への対策を編み出しつつあった。ベギルペンデはシールドで危険な軌道の物を防ぎつつライフルで追ってくる血の腕を撃ち落とし、ダリルバルデはライフルに加えてイーシュヴァラでその腕を切り落としていく。

《なるほど、興味深いね。機体性能はもちろんだけどパイロットの腕が１０年前とは段違いだ》
「お世辞も言えるとは良いAIだな！話が通じるなら尚の事、言うこと無しなんだが！！」
《それは無理な相談だ。これは私達の存在意義にして命題だからね。彼らも理解してくれれば良いのだけど》
「セレスティアルか…！」

呻きながらケナンジは迫っていた血の腕をシールドで防ぎつつ、幾度もスクリプチュアに攻撃を試みる。だがライフルの火力のみでは不可解な力場を突破できない。

（冗談きついね…撃っても効かないとは、まさに亡霊か…！？）

151二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 22:10:45

グエル+ドミニコスはスレッタとか除けば最高戦力だろうし頼もしさあるよな

152二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 22:21:51

「だが…ダリルバルデなら…！！」
「なっ、若社長！？」

突如、グエル機が一気にスクリプチュアに突貫する。いきなりの動きにケナンジが止める暇すら無かった。

「悪いが援護頼む！！」
「っ…ああもう、手のかかる！総員、若社長を援護しろ！邪魔な腕を撃ち落とせ！」

ドミニコス隊の援護射撃がダリルバルデに迫る血の腕を吹き飛ばし、その中でダリルバルデは残った腕の攻撃を掻い潜りつつスクリプチュアに接近する。スクリプチュアはすかさず迎撃のためにその両腕をダリルバルデに向けてかざす。

「貰った！」

直後、ドミニコス隊の遠距離からのロングレンジライフルの攻撃が放たれた。力場で逸らされたが出力に押し負け、片腕が吹き飛ばされる。そこまで織り込み済みの一撃だった。片腕を失ったスクリプチュアに、更に近距離からダリルバルデのライフルが続けざまに叩き込まれる。

「こっちも…！！」
《ふむ》

スクリプチュアがそのまま手をかざすと、腕の前方でビーム弾がまたも不可視の力場に阻まれる。だがそれに合わせて攻撃直前だった腕の不気味な脈動が収まった。

（よし、やはり攻撃と同時には…！！）

これまでの戦闘から、こちら側からの攻撃を防ぐ際に幾らか敵の追撃の手が緩んでいたことは突き止めていた。いくら超常の機体とてその性能は決して完璧ではない…だとすれば。

（攻撃を仕掛け続ければ…必ず隙は生まれる！）

153二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 23:08:38

《血の気が多いな。懸命さを何処かに置いてきたのか？》
「似たような事はよく言われる！」

突き刺したビームカタナをその腕で防がれる。力場に阻まれたビーム刃は霧散こそしないものの、その腕に触れるか触れないかの辺りで押し留められている。あと少しだけ後押しがあれば。

「このまま押し切る…！」
《焦っているね。こちらが時間稼ぎに徹している事に気付いたのかな？》
「！…何を考えているかは分からないが、このまま思い通りにはさせん…！」
《だがいい判断だ。確かにここで私を仕留められなければ君達の勝利は無い。準備は整いつつあるからね》
「なら今のうちにカタをつけるまでだ！」

ドミニコス隊の援護射撃が四方からスクリプチュアを襲う。グエルへの対応のためにそちら側への攻撃が緩み、体勢を立て直す時間を得たのだ。
狙いはザウォートの背面に歪に融合したスクリプチュア。ビームの雨が力場で阻まれるも、徐々にその範囲が狭まっていく。

《これは良くないね。仕方ない、アプローチを変えようか》
「何を………は？」

グエルはその手に何か不快な感触を覚える。思わず見下ろしたそこには血塗れの赤ん坊達が…学園で多くの生徒を襲った異常存在が縋りついていた。そして当然ながらそれが現れたのはグエルに対してだけではなく、他の者達もその異常に晒されていた。

「な…なんだこれは…しがみついて来て…クソ、離れろ！！」
「た、隊長…！これは一体…馬鹿な、スーツの上から入って…！？」
「慌てるな！向こうのペースに飲まれるぞ！…あだだ、噛むなって！！」
「これは…まさかラウダを襲った…！？」
《今はまだ学園の外だと出力は下がるけど、これでも邪魔する分には十分だ。さて、もう少し時間稼ぎに付き合ってもらおう。遠慮なく向かってくるといい。もっとも、そんな暇があればだけど》

154二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 23:30:59

パイロットにダイレクトアタックはヤベェ

155二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 07:33:34

ケナンジさん意外と余裕あるね…

156二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 16:02:52

保守

157二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 17:40:59

>>5

ファンアート更新されてる

やっぱ下の絵はフェルシーフリルだったか

158二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 23:32:12

保守

159繧ｳ繧ｯ繝斐ャ繝23/07/18(火) 00:44:39

ファイルなう - アップロードされたファイル息てる。.m4a (580 KB)d.kuku.lu

>>161 >>163

160二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 00:53:58

うおっ！

161二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 00:59:27

>>159

生きてるだろうけど手を移す意味がわかんねえ

>>170

162二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 01:04:08

ハンドルネームの文字化けは"コックピット"っぽいな

163二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 01:05:22

>>159

名前、コクピットって書いてる

164二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 01:10:54

とにかく生存説は確定したってことで良いっぽい

165123/07/18(火) 02:04:37

この最後の18番目のやり取りっていつくらいからあったんでしょうか昨日あたりは無かった気がする

それにしても

提示されたフリルちゃん考案の救済方法は理に適ってるけどマッドっぽさも感じるな

>>166

166123/07/18(火) 02:04:56

>>165

18番目の胎児ね

167二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 05:25:01

「くっ…！？」

縋り付いてくる悍ましい感覚に思わず振り払いたくなる衝動に駆られるが、現状そのような事をしている暇などない。だが必死に耐えても確実に操縦に影響は出ていた。

《この際だ、今度こそ君には消えてもらおうか》

目の前で消し飛ばされたままだった片腕が再生し、そのままダリルバルデに掴みかかる。とっさにシールドで防ぐが腕は更に膨らみ、盾を覆うほどのサイズとなってそのまま握り潰しにかかる。

《思えばここまで面倒な事になったのも君のせいだよ。あのまま彼女が怪物だったら自己否定と拒絶の果てに容易く心を壊せていた》
「何を勝手な…！」
《だが君が歩み寄ろうとしたお陰で彼女は自分を取り戻し始めてしまった。彼女に関する認識まで弄っておいたのにね？そのせいでセレスティアルとの同調にまで支障が出てきてしまったんだ》

限界か。グエルは歯噛みしながらスクリプチュアから一気に距離を取る。一瞬遅れて肥大化した腕がダヤ・アンビカーの一基を握り潰す。真紅の盾は潰されながら赤熱し、血の闇の中に飲み込まれていった。

《だからプランを変えた。最低限の動力は他に確保して、改めてセレスティアルを掌握するプランに》
「……何？…待て、まさか今のお前は…！？」
《ああ、実はセレスティアルの能力は半分も使えていない。代わりにこの学園の生徒の恐怖、或いは信仰が今の私の動力だ。成長した頭脳は確かに純粋性こそ損なわれているが、それ故により強固な認識を植え付けることも出来る。取りあえず思考ユニットよりは人道的だろう？》

…学園からの避難船。既に通信不能になってからしばらく経ったその内部では、乗員や生徒たちが虚ろな目で虚空を見つめていた。必死に彼らを介抱する者達も脳裏に焼き付く光や赤子や血の幻影の前に心が擦り減っていく。
そしてその現象は…学園内においても広がりつつあった。

168二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 05:39:42

あれ？、これやばくないか？、やばい状況が更にやばくなってない？

169二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 09:05:41