- 1二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 12:27:04
- 2二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 12:28:17
実家が幼稚園とかもう運命やんけ
- 3二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 12:29:11
二重の意味で就職活動始めそう
- 4二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 12:29:18
よく知らんけど、個人経営の幼稚園ってあるんか......?
- 5二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 12:29:24
おいおいおいとんだ初恋キラーだよ
- 6二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 12:32:19
何気にドーベルのトレーナーもかなりカッコよかったよな
男性が苦手な少女漫画脳の少女にスパダリをぶつけるのどうかしてるぞ女神 - 7二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 12:33:16
こりゃ、ずっとの付き合いになりますわ
- 8二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 12:38:22
- 9二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 12:39:50
そういうつもりで来たくせに何言ってんだお前ェ!!
- 10二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 12:41:03
- 11二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 12:44:51
- 12二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 12:46:05
いつのまにか実家とお歳暮とか年賀状とかメールとか電話とかのやりとりをしてるタイプの外堀埋めだ
というか親が積極的に埋めにきてる - 13二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 12:46:37
- 14二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 12:48:22
かわいい
- 15二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 12:49:24
- 16二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 12:51:50
- 17二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 12:52:59
やっぱあのトレーナー少女漫画の相手役だろ
言動行動があまりにもドーベル特効過ぎる - 18二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 12:53:29
少女漫画よく知らんけど闇鍋したり崖登ったりするん?
- 19二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 12:55:07
マッマ「実はこの前アンタ宛にお見合いのお話が来てねえ」
トレ「えっ俺に!?何で!?」
ドーベル「……」ニコニコ
マッマ「しかも聞くところによるととんでもない名家の箱入り娘らしくてねえ」
トレ「め、名家…?」
ドーベル「……」ニコニコ
マッマ「しかもとてもべっぴんさんなんだけどまだ学生の身らしいのよ?困っちゃうわよね〜?」
トレ「いやいや…」
ドーベル「……」ニコニコ
トレ「ドーベルはさっきからなんでニコニコしてるのかな?」 - 20二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 12:55:28
- 21二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 12:58:32
これには気ぶりブライトもにっこり
- 22二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 13:12:25
- 23二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 13:13:12
- 24二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 13:16:18
寺生まれのTさんじゃん
- 25二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 13:25:07
- 26二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 14:08:04
(はよ結婚しろ…)
- 27二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 14:12:24
- 28二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 17:06:53
- 29二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 17:42:44
トレーナーがそんなことないぞって否定してドーベルがちょっとムッとするラブコメあるあるだ……
- 30二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 17:44:27
関係ないけどこのスレ画、ドーベルの左上の手すりが電球とかぐるぐるマークが出てるように見える…
- 31二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 17:57:43
ベルトレはバレンタインイベの「気になる?」とか「…2人になっちゃったな?」とか軽く茶化しながらさりげなく意識させに来るムーブが好き
- 32二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 18:00:35
力の差で一緒に遊んでもらえなかったウマ娘がドーベルおねーさんに懐いてなんやかんやで皆とも仲良しになるんだ
- 33二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 18:02:21
きぶり園児になっておままごとしてええか…?
お父さん役とお母さん役で意識し合ってくれ - 34二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 18:02:23
ドーベルはメジロ家にお婿を迎え入れるより、逆にメジロ家から離れて嫁ぎそうなイメージある
- 35二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 18:12:55
- 36二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 18:14:11
気ぶりガキ共め…
- 37二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 18:16:11
三之助「バブ(バ鹿共が!もっと自然にやらねェとバレるだろうかッ!)
- 38二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 18:16:13
ドーベルの少女漫画の主人公感すごい
- 39二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 18:17:27
そして仲良くなったウマ娘が将来トレセンに入ってトレーナーを探すんだ…
- 40二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 18:21:57
- 41二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 18:38:11
メジロになるってことだよ
- 42二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 18:52:54
つよい
- 43二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 20:37:32
わかる
- 44二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 20:42:41
ママ「いやーメジロ家が援助してくれた御蔭で幼稚園の設備が良くなったのよ!!(息子よわかってるよな?な顔)」
ドーベル「ニコニコ(目が笑ってない)」
ドベトレ「」 - 45二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 20:58:38
ドベトレは男性観ぐちゃぐちゃにしたのとかもろもろの責任とろうね
- 46二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 21:00:01
親はトレセン近郊の商店街個人事業主かな?
- 47二次元好きの匿名さん21/12/11(土) 02:16:56
- 48二次元好きの匿名さん21/12/11(土) 06:44:21
何?人生二週目なの?
- 49二次元好きの匿名さん21/12/11(土) 12:39:45
ぶっちゃけドーベルはご実家の家業に理解あるどころか天職なまであるからな……
鴨がネギ背負って鍋に入ろうとしてる - 50二次元好きの匿名さん21/12/11(土) 14:59:58
- 51幻覚21/12/11(土) 15:04:15
「クリスマスの予定?勿論入ってるよ。」
クリスマスを控えたある日のトレーニング後。
何やら思い詰めた様子でこちらに問いかけてきた担当ウマ娘のメジロドーベルにそう告げると、彼女はピシリと固まって動かなくなってしまった。
「そ、そうなんだ……。」とドーベルはずいぶん落ち込んだ声で返事をしてきたが、何か不都合があっただろうか?お互い話し合ってスケジュールの調整はしていた筈だが……。
「実家の幼稚園でサンタクロース役としてプレゼントを配らなくちゃいけなくてね。」
「実家の幼稚園?」
「言ってなかったっけ?うちは実家が幼稚園なんだけど、クリスマスには自分が毎年サンタクロース役になってプレゼントを園の子ども達に配ってるんだ。子どもたちはいつも楽しみにしてくれてて、去年も大喜びしてくれてね。それでその準備があるからどうしてもクリスマスが近くなると忙しくなっちゃうんだけど……。」
「そうだったんだ。」と少しホッとした様子のドーベル。
「もしかして何か付き合ってほしい予定があるとか?少しなら時間取れるけど……。」
「つ、付き……っ!!い、いや、なんでもない。ただ、その、アンタがクリスマスにどう過ごしてるかが気になっただけ。去年も忙しそうだったから……。」
「まあ好きでやってることだからね、苦にならないよ。ドーベルはクリスマスどうするの?誰かお友だちと遊びにいくの?」
「ア、アタシは、その……。」
──などと話をしていると不意に着信音が響いた。実家の母からだ。
「ごめんね、ドーベル。ちょっと電話出るね。」
「あ、うん……。」
「もしもし?母さん?」
『もしもし、いま大丈夫かい?』
「ああ、いまトレーニング終わったところだよ。」
『そうかい、よかった。今度のクリスマスのことなんだけどね──』 - 52幻覚21/12/11(土) 15:06:09
「うん、うん、わかった。じゃあ今回はそうしようか。」
計画を詰めていたら少し長くなってしまった。
「それじゃあまた連絡するから──」
『それよりアンタ、毎年クリスマスにこうやって来てくれてるけど、一緒に過ごす彼女とかいないのかい?』
「彼女って……。最近そればっか訊いてくるけど、忙しくてとてもじゃないけどそんな余裕ないよ。」
視界の隅でドーベルの尻尾が揺れた。
『アンタもそろそろ、そういうの考えてもいい歳なんじゃないの?何だったらお見合いでもセッティングしてあげようか?』
「いや、いきなりお見合いって……。話が飛びすぎだよ。」
今度は尻尾がピンと立った。
『アンタにそういう話が無いから心配してるんじゃないか!!まったくね、うちの父さんといい──』
「あーわかった、わかったから!!その話はまた今度ね!!じゃあまだ仕事残ってるから!!」
半ば強引に話を終わらせて電話を置く。
「ごめん、ドーベル。電話が長くなっちゃって──」
そう言いながら彼女の方を向くと、手をギュッと握りしめて俯いている。
「……ドーベル?」
「なっ、なに!?」
「あ、いや、電話終わったよって言っただけなんだけど……。」
「そ、そう。それで今度のクリスマスどうするか、だったよね。」
「そうそう、その話だったね。もしトレーニング用品とか買いに行きたいなら知り合いのトレーナーに──」
「……行く。」
小声で何か呟いた。
「ん、なに?」
「アッ、アンタの家に、行くっ!!」
「えっ」
「あ、いや、違っ、そういうんじゃなくて!!弟妹の世話で子どもの相手には慣れてるし!!幼稚園のクリスマス会、手伝ってあげるって言ってるの!!」
一気に捲し立てるように言いきったドーベル、なんだか顔が赤い。
「ああ、そういうこと。いや、気持ちはありがたいけど、せっかくのクリスマスなんだから──」
「そっ、そういうのはいいから!!これは、アタシが、やりたくて言ってること!!」 - 53幻覚21/12/11(土) 15:06:59
ずいぶん必死な様子なのが気にかかるが、人手があって困るということはないし、子どもたちもスペシャルゲストの登場で喜んでくれるかもしれない。
「じゃあお言葉に甘えてお手伝いをお願いしようかな。」
「そ、それじゃあ、そういうことで。よ、よろしく……。」
肩の荷が降りたのか少し緊張がとけたドーベル。将来のことも考えて幼稚園での仕事を体験してみたいということだろうか?真面目で面倒見のいいドーベルなら母も大歓迎だろう。ひとまず人手が増えたことを連絡して、それから……。
「ところでトレーナー。」
「ん、なに?」
「トレーナーのご両親の好きなお菓子とかあったら教えてほしいんだけど……。」
「いやいや、こっちが手伝ってもらうのにそんなことさせられないよ。堅苦しい挨拶でもないんだから──」
「いいから!!」
気を遣わなくてもいいよと言いたかっただけなのだが、ドーベルは真面目だなあ……。
(続かない) - 54幻覚21/12/11(土) 15:08:06
- 55二次元好きの匿名さん21/12/11(土) 15:09:53
続かないじゃないんだよ続けるんだよ!
- 56二次元好きの匿名さん21/12/11(土) 15:52:13
- 57二次元好きの匿名さん21/12/11(土) 16:43:34
- 58幻覚21/12/11(土) 17:15:30
遅筆なので……
書けたら書きます(保険) - 59二次元好きの匿名さん21/12/11(土) 19:38:43
ありがてぇ…
- 60二次元好きの匿名さん21/12/11(土) 19:59:22
ドーベルちゃんはマジで少女漫画でキュンキュンしちゃうしトレーナーは責任を取れ
- 61幻覚21/12/11(土) 21:03:24
>>53 (続いた!)
クリスマス当日。あれからなんとかクリスマスの準備を終えて、ドーベルと共に実家の幼稚園に向かっている。
「トレーナー、けっこう荷物多いんだね。」
「まあね。サンタ衣装とか小物とか着替えをまとめるとどうしてもね。そういうドーベルこそ、色々持ってきてくれたみたいだけど?」
「そんなたいそうなもんじゃないよ。夏に作ったべじキャロリンの紙芝居とか、ご両親への手土産くらいで……。」
「手土産なんてわざわざ……。本当に気を遣わなくてもよかったのに。」
「ダメ、こういうのは最初が肝心って言うでしょ!」
(もしかしたら、長い付き合いになるかもしれないんだし……。)
「別にうちの手伝いに来てくれるだけなんだから──」
「それより、トレーナーのご両親はどんな方なの?」
「えっ、改めて訊かれると難しいな。そうだな──」
などと2人で話していればあっという間で。
ひさびさの実家に到着した。
玄関の方から「ただいまー」という声がする。どうやらサンタ役のご到着のようだ。今日はうちの幼稚園のクリスマス会。トレセン学園に勤めている多忙なわが子だが、親孝行なことにサンタ役で毎年このクリスマス会に参加してくれている。まあ、こうも毎年参加だとクリスマスを一緒に過ごすようなパートナーがいないのかと将来が心配になってくるけども……。
そういえば前回の電話のあと「手伝ってくれる人が1人増えたからよろしく」とメールがあった。なんでも「子どもの相手をするのに慣れていて、面倒見もいい」人らしいのだが、果たしてどんな人を連れてきたのやら。
「はいはい、おかえり。早かったね──」と言葉を続けようとして絶句してしまった。なぜなら帰ってきたわが子の隣に眩いばかりの美少女が立っていたのだから。
- 62幻覚21/12/11(土) 21:04:33
「ただいま、母さん。紹介するよ。今年のクリスマス会を手伝ってくれる担当ウマ娘のメジロドーベル。」
「あの、はじめまして。アタシ、メジロドーベルといいます。いつもトレーナーさんにはお世話になっています。それと、これ、お土産なんですけど、よかったら皆さんで召し上がってください。」
「あ、これは、ご丁寧にどうも……。トレーナーの母です。いつもうちの子がお世話になって……。ちょっとうちの子と話があるので、おかけになって休まれてください。」
来賓ににこやかにそう告げて私はわが子を連行する。
「ちょっと!1人増えるとは聞いてたけど、メジロの子が来るなんて聞いてないよ!」
「え、言ってなかったっけ?」
「あんなお嬢様を連れて来るなら、どうしてちゃんと言わないの!」
「いやお嬢様って言っても──」
「わかってればこっちも色々準備を──」
などと話していると
「あの、すみませんお母様。アタシがお邪魔してご迷惑でしたよね。アタシがトレーナーさんに無理を言ってお願いしたんです……。」
と言ってメジロドーベルさんは俯いてしまった。
(しまった!)
「ち、違うのよ、ドーベルさん!ちょっとね、色々連絡に行き違いがあったみたいだから、確認してただけよ。来てくれて嬉しいわ!今日一日だけど、よろしくお願いね!」
「あ、ありがとうございます……!こちらこそ、よろしくお願いします!それじゃあ、トレーナー。何から準備したらいい?」
「そうだね、まずは──」
いい子だ……。よく考えれば、お友達と遊びたい盛りの年頃の子が、それもクリスマスの日にわざわざ担当とはいえトレーナーの用事を手伝いに来てくれているのだ。悪い子のはずがない。
(今日一日、たっぷり時間はある。色々訊いてみよう。)
ああ、それにしてもいい響きだった。「お母様」という言葉の響きは……。
(続く……か?) - 63二次元好きの匿名さん21/12/11(土) 22:09:36
お前が始めた物語だろ
- 64二次元好きの匿名さん21/12/11(土) 22:30:24
まだ幻覚から覚めるには早すぎる
- 65二次元好きの匿名さん21/12/11(土) 22:37:18
お前が続けた物語だろ
- 66二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 00:40:55
俺の役目はこのスレを保守しこのストーリーを支援する事だとわかった
- 67二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 00:42:40
- 68幻覚21/12/12(日) 12:25:27
- 69二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 12:35:22
書いてくれるだけでも嬉しいぜ!!
- 70二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 17:14:24
- 71二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 17:20:22
ああ、俺たちが灯を絶やさなければな……
- 72二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 18:42:14
幻覚剤打てばいいのか?
- 73幻覚21/12/12(日) 21:12:23
スペシャルゲストを迎えたクリスマス会は、例年にない大盛況のなか無事成功に終わった。子どもたちにもみくちゃにされ疲労でグッタリしているわが子を空部屋で休ませて後片付けをしていると──
「アタシも片付け手伝います。」
「あら、助かるわ。ありがとう。」
ドーベルさんが片付けを手伝いに来てくれた。慣れない場所で慣れないことをして疲れてるだろうに……。いい機会だ、片付けながら色々訊いてみよう。
「ドーベルさん、今日は本当にありがとうね。メジロ家のお嬢さんが来てくれるなんて聞いてなかったからちょっと心配だったんだけど、子どもたちの面倒を見るのが上手なのねえ。」
「うちにも小さい弟と妹が居て、それでちょっと慣れてるんです。今日の紙芝居も、弟妹にせがまれて作ったもので。」
「そうだったのね。かわいい上手な絵だったから、手作りってきいてビックリしちゃったわ。」
「実は、紙芝居の背景はトレーナーさんにも手伝ってもらったんです。」
「あら、あの子が!」
「はい、アタシが1人で紙芝居をどう作ろうか悩んでるときに──」
わが子の職場での様子がわからなかったからうまくやれてるかちょっと心配だったけど、担当ウマ娘の子にこれだけ信頼されてるなら、いらない心配だったみたい。
- 74幻覚21/12/12(日) 21:13:10
「──っていう風に、ずっとそばでトレーナーさんにサポートしてもらったおかげでここまで強くなれたんです。」
「そうだったの。それにしても、トレーナーも大変な仕事なのねえ。わたし、電話であの子に余計なこと言っちゃったかしら。」
「余計なこと、ですか?」
「あの子も大人なのに、毎年こうやってクリスマスにはうちに帰ってきてくれるでしょう?だからクリスマスを一緒に過ごすようないい人は居ないのかって。」
「えっ、それは……。」
ドーベルさんの耳がピクっと跳ねた。ん?
「そしたら仕事で忙しくてそんな暇はないって怒られちゃって。だったらお見合いでもセッティングしてあげようかって言ったんだけど──」
「お見合い!?」
今度は尻尾がピンと立った。
「そう。そしたらそれも話が飛びすぎだって──」
「ダッ、ダメですッ!!」
「えっ!?」
ドーベルさんの初めての大声にビックリ。
「あ、いや、そのダメじゃなくて、えっと、そう!!トレーナーにはまだ早いんじゃないでしょうかというか──」
おかしい、この話題になった途端しどろもどろ。これはもしや。
「もしかしてドーベルさん、うちの子のこと……。」
「あっ、えーっと……。その、うぅ……。」
これはビンゴだ!
「あら、あらあらあら!そういうことだったのね!」
ドーベルさんは顔を真っ赤にして固まってしまった。
こんないい娘なら応援しなくっちゃ!!
「ドーベルさん、よかったら私と連絡先を交換しない?」
「れ、連絡先……ですか?」
「そう、色々教えてあげるわよ。例えば……あの子のこととか!!」
「!!」
「それとドーベルさんのこと、ベルちゃんって呼んでいいかしら?私のこともお母様じゃなくてお母さんでいいわよ!」
「は、はい!よろしくお願いします、お母さん!」
「それじゃあ一緒に頑張りましょうね、ベルちゃん!!」 - 75幻覚21/12/12(日) 21:14:09
子どもたちにもみくちゃにされた疲労からか、少しうとうとしてしまったようだ。そろそろ学園に戻らないといけない時間だ。そう思って休憩部屋を出ると、随分と打ち解けた様子の母とドーベルが目に入った。
「ごめん母さん、片付け任せちゃって。」
「いいのよ、今日は疲れたでしょう?それにベルちゃんが手伝ってくれたからなんてことなかったわ!」
……予想以上に打ち解けたようだ。いったい2人で何を話していたのだろうか。
「ドーベルもお待たせ。そろそろ学園に戻ろうか。」
「そうだね、トレーナー。」
「それじゃあ母さん、帰るから──」
「ベルちゃん、今日は来てくれて本当にありがとうね。またいつでも遊びにいらっしゃい。」
「こちらこそ今日はありがとうございました、お母さん。そのときはまた連絡させてもらいますね。」
「アンタもこんないい娘はそうそういないんだから、ちゃんと大事にしてあげるんだよ!!」
「わかった、わかったって……。それじゃあね。」
「それにしても随分母さんと打ち解けたんだね、ドーベル。」
「トレーナーが休んでるあいだに2人で色々話させてもらったから。連絡先も教えてもらったし。」
「色々って……。なんだか怖いけど、変な話とかしてないよね?」
「し、してないしっ!疑いすぎじゃない!?」
「ごめんごめん……。」
などと話しながら歩いていたが、ふと思い出す。
「あれ、そういえば……。」
「どうしたの、トレーナー?」
「そういえばこの前電話で言われたお見合いだなんだって話、されなかったなあと思って。」
「あー、たぶん、それはもう大丈夫だと思うよ。」
「え、なんでそんなことわかるんだ?」
「それは……。まだ内緒だよ!」
そう言ったドーベルの笑顔は、どこかいたずらっぽかった。
(終) - 76幻覚21/12/12(日) 21:17:46
- 77二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 22:35:58
とてもいい…ありがとう…
- 78二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 22:56:23
君がいてくれてよかった……
- 79二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 23:06:09
ありがとうとしか言えない
- 80二次元好きの匿名さん21/12/12(日) 23:14:26
ありがとう…
- 81二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 07:39:40
すごい…素晴らしい…
- 82二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 08:19:18
ありがとう!
- 83二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 08:20:35
最高…
- 84二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 12:03:38
スバラシスバラシ
- 85二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:07:18
これお見合いまでいってドーベルがでてきたらそのままゴールインだな