お母さん、スレッタ…とうとう来たよ

  • 1二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 22:03:19

    入学おめでとうエリクト、分かんないことあったら聞いてね!


    って感じの外伝ください

  • 2二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 22:11:15

    微かな起動音と共に足を動かし一歩踏み出す。

    そして、一歩。また一歩と、学園へ続く道を歩く。

    あの頃よりも低い視線。あの時とは違う姿。

    新しい身体(機械の身体)には、まだ馴れないけれど、これが僕にとっての新たな始まりだ。

    「入学おめでとうエリクト、分かんないことあったら聞いてね!」

    声をかけられた視線の先には、あの頃よりも髪を短くした懐かしい人がいた。

    「久しぶりニカ。これから、よろしくね」

    僕の、エリクト・サマヤの学園生活が、今日から始まる。



    >>1

    ニカが入学してから1~2年位たったイメージで

    こんな感じでいいですか?分かりません

  • 3二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 22:12:10

    >>2

    👍

  • 4二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 22:13:43

    >>2

    👍👍

  • 5二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 22:20:41

    >>3

    >>4

    🙌わーい!

    続き何方かお願いします

  • 6二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 22:43:58

    10歳くらいサバ読んでそう(偏見)

  • 7二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 22:55:29

    この身体は、全身ガンドで出来ている。

    そのガンドを被う人工皮膚で出来た顔は、スレッタにそっくりだ。赤く長い髪を黒いバンダナでまとめる。最初の頃は戸惑った細かな作業も、今では大分馴れてきた。

    株式会社ガンダムの技術と、今は無きペイルグレードの技術が合わさって出来た僕の身体。

    でも、この事を知るのは学園ではニカだけだ。

    一応、先の戦争の所為で体の大部分は、ガンドを使っているということは学園に伝えている。

    歩くたびに鳴る金属音は、どうしても隠せない。足に人工皮膚を貼っていないのは、そのためだ。

    「大分、歩くの上手くなったね」

    「スレッタと、いっぱい練習したからね」

    我がことのように嬉しそうに言うニカに、頑張った自分が誇らしくなる。

    「寮は、私と同じだったよね」

    「そうだよ。これからよろしくね先輩」

    MSの中から見ていたスレッタの学園生活。本当は、少しだけ羨ましかった。でも、僕には手に入れることの出来ないものだと諦めていた。

    でも、その夢が今叶おうとしている。スレッタと同じ様に制服を着て、スレッタと同じ様に友達と学校へ通う。

    本当は、スレッタも隣にいたら良かったんだけど――。

    「どうしたの?エリクト」

    「ううん。なんでもない。学校、楽しみだなって」

    「私も、エリクトと一緒の学校楽しみ」

    「ありがとう。ニカ」

    今度の学園にスレッタはいない。でも、友達はいてくれる。

    これから始まる学園生活に期待と不安を乗せて、僕は、校舎へ続く一歩を踏み出した。


    >>5です

    誰か書いてとか言いながら、自分で>>2に続く話を書いちゃったよ

    スレ主様、思ってたのと違ってたらごめんね

  • 8二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 23:05:43

    >>7

    👍

  • 9二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 23:06:43

    >>8

    🙌

  • 10二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 23:13:11

    書き込んでおいてかなんですが、私も他の方の外伝も読みたいです

  • 11二次元好きの匿名さん23/07/06(木) 23:24:37

    いいぞーどんどんリレーしてけー(他力本願)

  • 12二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 00:45:55

    どこまでも飛んで行ける共鳴の風、どんなものも守ってあげられる翼の盾。何でも切れる光の剣に、嫌いなものを消せる炎の杖。
    昔持っていたものを懐かしむたび、スレッタはどんな風に思っていたんだろうなぁと頭に浮かぶ。

    机に向かう習慣はほとんどなかったし、勉強もあまりできなかった。少しだけスレッタとのいたずらの為に調べたりはしたけれど、知らないものの方が多くて困るばかり。あわあわして大人らしさなんてありゃしない。
    きっとあの子も、そうだったんだろうなぁ————そう呟いて、僕は手元の「あらし」の台本をベンチに置いた。

    あれよあれよとスレッタの周りで事が動くのを見ていたのは楽しかったけれど、自分がそうなると存外たまったものではない。新しくできた学園祭に何をすると話が出てなんだかんだと意見が出てきて、適当に演劇と例を出したらそれに決まって、役をどうすると発展すれば、ちょうど歌の綺麗な人がいるじゃないと流れて。
    ああ、どうしてそうなってしまったんだろうなぁ。

    フロントの空は、もう赤く傾いていた。
    最後の練習の終わった後。逃げることのできない、進むしかない日の残り。

    お母さんがスレッタに教えたのを何度も聞いたけれど、自分がすることになるのは、少し。

    「進めば二つ、だったけどなぁ」

    小さくため息をつくと、バサリと台本が落ち、膝にかかる白髪がわずかに重みを変える。

    僕はそれを起こさないようにと、まだ音の出ない腕をゆっくりと伸ばした。けれど体勢が少し悪く、膝からウィンと音が響く。
    しまった!

    そう目を落とすけれど、彼女はまだ眠ったまま。

    きっと遅くまで練習したんだろう。こんなになるまで練習するなんて————そう思う前の感情に気づいて、僕は小さく、小さく甘く、息を吐く。
    もう明日だ。リハーサルもばっちり。だったら今は、こうしてあげよう。

    「学園祭、楽しい日にしようね」

    きっとスレッタと同じ感情かなぁ。細い手を取り、僕は呟く。
    じゃなけりゃ、こんなに暖かいわけがない。

  • 13二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 07:16:20

    保守

  • 14二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 09:48:52

    白髪ってミオリネ?

  • 15二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 13:28:27

    >>12

    👍

  • 16二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 18:48:11

    このレスは削除されています

  • 17二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 21:28:28

    このレスは削除されています

  • 18二次元好きの匿名さん23/07/07(金) 22:24:42

    >>17

    16を書き込みました

    折角返信してくださったのに、自分の書き込み消してごめんなさい

  • 19二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 07:21:04

    保守

  • 20二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 17:28:50

    保守

  • 21二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 17:33:30

    >>12

    スレミオの子供?いや、デカすぎるか

  • 22二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 21:23:48

    >>21

    お母さんかなと思ったけど、違うかな?

  • 23二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 21:39:01

    懲りずに投降
    エリクトが初恋もまだだという独自設定があります


    恋とはどんなものかしら? 


    春が来た。
    と言っても、僕にではなく僕の友人にだ。
    今度、憧れの先輩と一緒に出かけることになったらしい。
    「それがそんなに嬉しいの?」と訊ねたら、
    「エリィは好きな人できたことないの?」と言われた。 
    素直に「ない」と答えれば、「いつか好きな人がでしたらエリィにも分かるよ」と笑われた。
    恋とはいったいどんなものだろう。
    「好き」だという気持ちは、分かる。
    お母さんやお父さんは好きだし、スレッタも好きだ。ニカに、友達に……そして、ミオリネのことだって。
    でも、こういった好きとは、違うものらしい。
    意識だけをパーメットに飛ばして、お父さんに聞いてみたら、「エリーもとうとうそんな年頃に……」と言って泣いていた。
    だからといって、スレッタやミオリネに聞いても、赤くなってなかなか教えてくれず、お母さんにかぎっては、嬉しそうに笑うだけ。
    「恋とはいったいどんなものなんだろう」
    「なになに?エリクト好きな人でもできたの?」
    ポツリと呟いた言葉がニカの耳に届いたのか、興味津々といった顔で、こちらを見てくる。
    「違う。ただ思っただけ」
    初恋すらまだのこの身には、恋とはまさしく未知の領域だ。
    ああ、全く――

    恋とはどんなものかしら?

  • 24二次元好きの匿名さん23/07/08(土) 22:06:37

    いいじゃん。青春を取り戻してる感じがいいね

  • 25二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 00:34:00

    「名演だったよ、キャリバーン」

    「それはどうも、エアリアル」

    オーバーヒートしかけの身体を、ニカが仰いだ。

    「どうか皆さま、拍手によって我が戒めを解き、自由をお与えくださいな!」

    後ろでは『プロスペラ』が最後の一続きを表現している。みんなやれるだけやったし、自分でリハーサルを見返しても完璧だった。勿論今のだってそうだ————だから当然、セリフが終わり切る前から拍手は止まらない。だから『プロスペラ』は自由になって、物語は幕を閉じる。

    「あとはカーテンコールだけど……左腕、持つかな?」

    僕はニカに問う。そのくらいならと、彼女は名の通り微笑む。

    「なら次は、地球でやろうよ。来られなかった皆にも、ちょっとだけでも見せたいからさ」

    それに「いいね」と僕が返すと、エレベーターがゴウンと響く。舞台へ皆が運ばれて行き、アンサンブルでファンファーレ。再度幕開けカーテンコール、リズムに応えて、演者がお辞儀。

    プロスペラ、ミランダ、エアリアル、キャリバーン。だから次が、僕の番。

    コツリコツリと身体を進め、してきた通りにぺこりとお辞儀。返すようにして客席見れば、アスティカシアの友たちが皆、僕へと祝福を向けてくれている。

    けれどそれだけじゃないと気づいて僕は留まり、続いて前に出たニカに、あそこだよと耳打ちした。

    えっと彼女が見ると、そこにいるのは、息を切らしたトマトのような優しい色であり、車いすを押してやってくる義妹であり、ポンポンのようでも占い師のようでもある、色とりどりの宝箱。来てくれたんだと小さく言うと、彼女は僕の手を取って言った。

    「皆!来てくれてありがとう!」

    だから僕も続けるんだ。
    お母さんと二人の妹、身体をくれたみんなへと、いつもいつもありがとうって。

  • 26二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 07:18:53

    劇が無事終わって良かった

  • 27二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 18:06:01

    自分も他の方の外伝も読みたいので保守

  • 28二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 01:04:09

    保守

  • 29二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 01:17:38
  • 30二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 08:34:08

    保守

  • 31二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 19:12:26

    >>29

    🙌

  • 32二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 03:04:30

    保守

  • 33二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 08:22:04

オススメ

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