あ、あれぇ〜? PartⅡ

  • 1123/07/09(日) 10:04:19

    アニメ1話に戻された12話後藤ひとり


    前スレ

    あ、あれぇ〜?|あにまん掲示板バイト先に向かってたはずなのにいつの間にか夜だし部屋にいる……うえ゛!昨日買ったギターが無い!お父さんのギターしか無い!しかも壊れてないそしてこのパソコンに映ってるギターヒーローの登録者数、三万人未満…bbs.animanch.com

    各キャラの記憶状況

    ・虹夏、喜多 忘れている

    ・山田 5話まで覚えている

    ・店長 11話まで覚えている

    ・PA 6話まで覚えている

    ・廣井 6話まで覚えている

    ・ファン1号2号 忘れている

  • 2123/07/09(日) 10:07:52

    〜翌朝〜


    「……日付が進んだ。約束通り借金のこと虹夏ちゃんと店長さんに報告しとこう」

    寝起きのひとりはスマホを手に取り、山田にお金を貸していること、そしてその累計額をメッセージにして送信した


    「……あの日のお姉さん、酔いつぶれてたから前と同じ時間にあの場所で待ってても会えるか不安だ」


    「それに私のこと覚えているかも不明だから…いやお姉さんは優しいから私の事覚えていなくても協力してくれるはず、大丈夫」


    「今日も頑張るぞ」

  • 3123/07/09(日) 10:09:30

    〜外から出て数時間後〜

    「……あれ〜?来ない…なんで?」


    「や、やっぱり私から探してみよう」

    (どこに行けば……)


    dice1d3=1 (1)


    1.路地裏

    2.川辺

    3.付近のコンビニ

  • 4123/07/09(日) 10:17:07

    「暗くて狭い……落ち着く〜」


    「はっ!こんなことしてる場合じゃない、お姉さんを探さないと」

    ひとりは路地裏のゴミ箱の中まで確認した


    dice1d5=1 (1)

    1~4.しかし見つからなかった

    5.するとゴミ箱が突然動きだし……

  • 5123/07/09(日) 10:22:51

    「見つからなかった…ここにいないなら次は……」


    1.元いた場所に戻る

    2..川辺

    3.付近のコンビニ

  • 6123/07/09(日) 10:23:19

    >>5

    dice1d3=3 (3)

  • 7二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 11:18:54

    保守

  • 8二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 11:19:05

    >>7

    保守

  • 9二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 11:19:21

    >>8

    保守

  • 10二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 11:19:42

    >>9

    保守

  • 11123/07/09(日) 14:44:17

    「……もしかしてあそこのコンビニで倒れてたり」


    「路地裏に入ったら元気出てきたし今ならコンビニに入れる!それに何かを買うわけじゃないし、うん、いける!」


    ────────────


    「……えぇ」


    「……うぅ、みずぅ…」

    自動ドアが開くとひとりの視線に、店の床で倒れる女の姿が入る


    「ご、ごごごご迷惑をおかけしました〜!」

    ひとりはその人物が今探している人と同一であることをすぐさま察知し、自動ドアが閉まる前に担ぎあげ店内から逃げ出した

  • 12123/07/09(日) 14:45:28

    そしてひとりは最初に廣井を待っていた場所へと戻る

    (お姉さんなんであんな場所で倒れてたの…私のことは誰にも見られてないよね?)

    「……うへへ〜やっと会えた」

    「え?お姉さんもしかして記憶が……?というか意識あったんですね(良かった)」


    「知ってるよ〜ギターの妖精ひとりちゃんでしょ!」


    「……はい?」

    「お酒を飲んだらごく稀に現れるギターがすごく上手な妖精でしょ?幻覚なのに私を持ち上げられるなんてすごいね」

    「……家から酔い止めとスープ持参してきたのでそれ飲んで一旦頭落ち着かせてください」

  • 13123/07/09(日) 14:46:27

    (話を聞くとどうやらお姉さんは私と路上ライブをしたことまでしか覚えていない。それで次目が覚めた時には時間が巻き戻ってしまったから、今まで経験したことが全て夢と幻覚だと信じ込んでいるみたいだ)

    「あ、あの私は本物です。ややこしいんですけど……カクカクシカジカ」


    「──────え?まじ?めっちゃ奇妙なこと起きたね。理解するために"幸せスパイラル"キメさせて」

    (理解することから逃げようとしてる…)


    「……そうだ。お姉さんに言いたかったことがあるんです」

    「私がギター売るのを止めようとした時のお姉さんの言葉…あれのお陰で友達をバンドに勧誘することが出来たんです。ありがとうございました」

    「え?私なんか言ったっけ?」


    (忘れている……)

    「それにその時のひとりちゃんの虚言、めっちゃスラスラ言っててやばかったよね」

    (そっちは覚えてるの?)

  • 14123/07/09(日) 14:47:54

    「まだライブチケット売れてないでしょ?また私と一緒に路上ライブする?」

    「し、したいです!お姉さんともう一度」

    「良かった〜私もひとりちゃんみたいな子と演奏したいからね。早速人が集まるとこに行こ!」

    「……あの、ベースや機材は……」

    「あ、無かった。ベースは多分居酒屋…かな?アンプとかはまた持ってきてもらうよ」

    「先に居酒屋に取りに行くよ〜!」

    (相変わらず命が軽い……)

  • 15123/07/09(日) 14:49:08

    一方その頃スターリーでは、


    「二人とももうノルマ捌けた?私は他のバンドのファンに売り込んで何とかなったけど」

    「ここに来るまでになんか売れた」

    「さすがリョウ先輩!私も売れました。友達誘ったら来てくれるそうです」


    「あとは……」


    (後藤さん)(ぼっち)(ぼっちちゃん)

    「……大丈夫かな…」


    「そういえばさ、学校でのぼっちちゃんってどういう感じなの?大事な場面では決めてくれるから案外 委員長とかやってたり?」


    「いえ、そんな役職には付いてません。クラスが違うからよく分からないけどいつも一人らしくて、私が友達と一緒に昼食でも…って誘ったら逃げ隠れして三十分探しても見つけられなかったことが……」

    「やっぱりぼっちは面白い」

    「だからって金借りていい理由にはならないから!」

    三人のひとり語りはその後も続く

  • 16123/07/09(日) 14:50:26

    居酒屋にベースを取りに行くだけではなく、ライブハウスにアンプセットも取りに行ったため空は午前の青空から夕方の赤色の空に移り変わっていた


    「いや〜ギリギリ間に合ったね。まだ人も集まってるし……ひとりちゃん準備できた?」

    「は、はい!(お姉さんとまた演奏できるんだ、人前だけどそれでも楽し……)」


    (何でも前と同じってのはつまらなくない?)


    「……えっ?(なんで今更アー写撮影の日のリョウさんの言葉を……)」

    (つまらなくなんかない……私はそれでいい)


    (……でも、それで私は成長できているの)

  • 17123/07/09(日) 14:51:20

    (喜多さんにギターを教えるのが上手くなってもそれは喜多さんがより上手くなるだけで私は成長できていない)


    (経験を積んだバイトだって相変わらず他の子のように接客できない、たまにしか相手の目を真っ直ぐ見つめられない……そしてそれを心のどこかで仕方ないと思ってしまう)


    (店長さんに反論した時だって成長出来ているように思えたけど、結果はライブのオーディションの予定を勝ち取っただけ)


    (前と同じ状況を作り出して甘えている……このままじゃダメだ!私は変われていない)

  • 18123/07/09(日) 14:52:17

    「あ、あの!!」

    「ん〜?どした?」

    「きょ、協力してくれて嬉しかったです。お姉さんとの演奏も楽しみにしていて……でも、この路上ライブは私一人でやりたいんです。"結束バンド"の私が……私達のバンドのためにお姉さんの力を借りる訳には……」


    「……でも呼び込みは出来ないでしょ?代わりに私がやるからひとりちゃんは自分のやりたいように演奏しな」

    「お姉さん……」

    「大丈夫!演奏始まったらすぐに君の側に戻るから。何かあったらサポートするよ」


    「……はい!」

  • 19123/07/09(日) 14:53:14

    廣井の呼び込みで人が集まると、ひとりのもたついた演奏が始まった


    (……一人だけでの演奏、こんなにも緊張するなんて思いもしなかった。前できていた片目だけ開けることも出来ていない、誰か帰ったりしてないかな……一点に集まる周りの視線が怖くて前も向けない)


    (駄目だ……前できていたことすら…成長しようとせずに甘えていた今の私には……)


    「頑張れ〜!」


    (……あの声は、)

  • 20123/07/09(日) 14:54:31

    「ちょっとあんた何言ってんの?」

    「だってあの子不安そうだったから」


    (……私何焦ってたんだろう。成長しなきゃとか勝手に自分を追い込んで実力を発揮できずにいた)

    (ひとりちゃん音が……)


    (ここに立ち止まってくれた人には私の音を聞いて欲しいのに……こんなグダグダな音じゃなくて)

    (目を開けて姿勢も戻って私の知ってる音に……いや、)


    (私の音を──────)


    (それ以上の…)


    "聴け、私はここにいる"と主張する音の叫びが周囲を轟かす

  • 21123/07/09(日) 14:55:34

    ひとりだけの演奏は幕を終え、主役は……

    死んだセミのように地に転がっていた


    「……うぅ、だれもチケット買ってくれなかった(少し変われたけど状況は悪化した……)」


    「まぁそういう日もあるって!ひとりちゃんも早く幸せスパイラルキメれる年になるといいね」


    「良かった!まだ居た!」

    ひとりにとって見覚えの二人組がピンク色のセミに近寄る

    その手には演奏後に風に飛ばされたビラが掴まれている。どうやらこれを取りに行ったため駆け寄るのが遅くなったようだ


    「あのすみません。このライブのチケット」

    「二枚ください!」

  • 22123/07/09(日) 14:56:29

    「……は、ああ」

    「良かったね、正真正銘ひとりちゃんの実力で勝ち取った結果だよ」


    「あ、ああありがとうございます!」

    ピンク色のセミは起き上がり、まるで人間の少女のような綺麗な顔を見せる

    目と目を合わせての会話が終わるとひとりはチケットを売買し、二人の背中を見送った


    「やったじゃん……ん?なんでまた縮こまる?」

    「……二枚売れてもあと三枚。当日来れない父母に渡してもあと一枚……」


    「最後のチケットは私が買うよ。同情とかじゃなくてひとりちゃんに魅かれたからね」


    「お姉さん……」


    「……ってかっこつけたけど電車賃途中で使ったから財布空っぽだ。電車賃と併せてライブの時にチケット代払うからお金貸して?」

    「……あ、はい」

  • 23123/07/09(日) 14:57:43

    (私は無理なんてしなくていいや、それで失敗する方が怖い)


    (……虹夏ちゃんたちにロインしとこ、"バイト休んでごめんなさい。それとチケット全部売れました")


    (そーしん…)


    ────────────

    「……ぼっちから来たロイン、嘘っぽい」

    「プレッシャーかけすぎたか…明日の練習は優しく迎えてあげよう」

    「はい!」

  • 24二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 15:43:16

    うーん青春

  • 25二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 18:46:44

    廣井の師匠っぽさが原作よりも上がってる?

  • 26二次元好きの匿名さん23/07/09(日) 22:42:46

    お姉さんがまとも(に見えた)頃だからめちゃくちゃ頼もしいな

  • 27二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 06:39:36

    次は後藤家に招く予定だったけど服はデザインは前スレで決まったんだよね?

  • 28123/07/10(月) 11:02:14

    〜翌日〜

    (昨日の路上ライブの反動で身体が重い……路上で私一人の演奏をやり遂げた優越感よりも、無理をしたのにそれでも前と結果が変わらなかった悲壮感の方が大きいなんて……)


    (……そろそろスターリーに着く…こんな状態でバイトしたくないけど、昨日休んだ分頑張らなきゃだし……辛いけどやるしかない)


    「あっ、おはようございます」

  • 29123/07/10(月) 11:03:25

    「お〜、ぼっちちゃんおはよ!」

    「後藤さんおはようございます」

    「おはよ、ぼっち」


    (((凄く落ち込んでる。やっぱり昨日のロインは嘘か)))


    「……じゃあ着替えてき、」

    「あぁ待ってぼっちちゃん!今日はそのまま…ぼっちちゃんの好きな服でいいよ」

    「……え?」

    「それとこれをあげるね!」


    虹夏はひとりの体に大きなタスキをかける

    そのタスキには"今日の主役"と書かれていた

  • 30123/07/10(月) 11:04:36

    「……えっ、」

    「それつけた後藤さんかっこいいね!」

    「あと疲れたら何時でもゴミ箱に入って休んでいいからね。ドリンク係には喜多ちゃんがいるから」

    「はい!後藤さんが居なくても私がいるから安心してください」


    「……はは、」

    (どういう状況なのか手に取るようによく分かる)


    (この優しさ、待遇……今日で私をクビにする気だ!)

  • 31123/07/10(月) 11:06:24

    (バイトを辞めれるのはいいけど、自分から辞めるのとクビにされるは違うくて……今後ライブハウスに入りづらくなるし……)


    (──────ここは責任者の店長さんに泣きつくしかない)


    「ちょっと店長さんと話してきます」

    「お姉ちゃんならいつもの部屋だよー!」


    「あ、はい……」

  • 32123/07/10(月) 11:07:23

    (ドアを開けるのが怖い。そもそも私をクビにしようとしているのは店長さんだろうし…でもその選択を変えることができるのも店長さんだけだ……)

    ひとりがドアを開けようとすると、手を動かしてもいないのにノブが回る

    扉の向こうの人物がドアを開けたからだ。そしてひとりはその人物と即座に目が合う


    「ぼっちちゃん。おはよう」

    「……お、おはようございます」

  • 33123/07/10(月) 11:09:15

    「何か私に用事でもあるのか?」

    「……え、えと……ええと……」

    (どうする、どうする、どうする……)


    「ごめん、虹夏に話があるからまた後で、」

    「……まっ、待ってください」


    dice1d2=2 (2)


    1.袖を掴む

    2.腕に抱きつく

  • 34二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 11:12:59

    星歌さん内心クッソ喜んでそう

  • 35123/07/10(月) 11:22:34

    ひとりは背を向ける店長の細い腕に、自身の腕を巻き付けて後ろから抱きついた


    「……うぇっ?」


    「あ、あの……」

    「見捨てないでください……」


    「──────何か勘違いしてるみたいだから座って一から話そう。な?だからお、おち、おち…落ち着いて」

  • 36123/07/10(月) 12:02:11

    「──────え?私がぼっちちゃんをクビにする?そんなことするわけないだろ」

    「……じゃあなんでみんな優しくしてくれたんだろ…」


    「それは知らないけど、私はぼっちちゃんを見捨てたりなんかしないぞ。ちゃんと見続けてやるからな」


    「店長さん……(そうだよ、店長さんは優しいんだ。みんなもただ優しくしてくれただけ、私の勘違いだったんだ)」


    「あっ、ありがとうございました。私また頑張れそうです」


    「ん、少しは自信がついたようだな。私も少ししたら出るから、ぼっちちゃんはあいつらの所に戻って優しくしてくれた理由でも聞いときな」


    「はい!失礼しました」





    「……ぼっちちゃん可愛い」


    Special Eventの選択肢に"星歌"が追加されました(このモードはライブ終了後に解放されます)

  • 37二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 12:42:02

    店長にはひたすらパーフェクトコミュニケーションで笑う

  • 38二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 12:42:49

    星ぼルート開拓してて草

  • 39123/07/10(月) 13:08:10

    「ぼっちちゃん、お姉ちゃんと何話してたの?」

    「た、大したことでは……(虹夏ちゃんのいつもと違う笑顔が怖い!店長さんごめんなさい、やっぱり聞くのは辞めます…)」

    (ゴミ箱入ろ……)

    「うんうん、好きなだけ入ってていいからね」


    「……」


    「何とかしてライブまでにぼっちちゃんを元に……戻したら戻したで危ないな。とにかくオーディションの時みたいな実力でライブできるようにしないと」

    「ですね!」


    (そうすれば友達に見せてあげられる。……後藤さんのかっこいいところを)

  • 40123/07/10(月) 13:56:16

    ──────その後もゴミ箱に入り続けたひとり。箱から顔を半分しか出さない奇妙な生命体はバイトが始まっても接客など到底できず、裏で客に頼まれたドリンクの補給をし、それを接客が上手でメイド服も似合う喜多郁代に渡すことしか出来なかった


    それでもバイト終わりの二人だけの練習の間だけは、箱から出ていつも通り優しく親しく丁寧に距離を詰めてギターを教えることができていた

  • 41二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 15:30:40

    このレスは削除されています

  • 42二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 23:31:11

    いい感じに踏襲しつつ、無理のない変化もあるの良いね

  • 43二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 08:27:40

    青春してるな~
    これなら文化祭も問題ないな!

  • 44123/07/11(火) 11:46:13

    〜ライブ当日〜

    残念ながら天候は変わらず、台風がもたらす灰色の雲が大雨を降らせ、スターリーに滞在する面々の心にもモヤをかける


    「雨すごかったですね〜……っ!?知らないスターリー!」


    結束バンドと星歌より少し遅れて入店したPAは店内の天井を見て驚愕する

    照明が少ない入口の階段付近、そしてドリンクコーナーの天井をてるてる坊主が埋めつくしていたのだ


    「……ぼっちちゃんたちが練習時間減らしてでも作ってったんだよ。……まぁこんなことしても無駄だったってのは分かってたんだけどさ」

    ドリンクコーナーでは店長の星歌が机に顔を埋めて萎れていた


    「ハンカチいります?」

    「あっちいってよ」


    「それにしても、こっちのてるてる坊主と比べて、入口のモノは少し不出来ですね」


    「……ハンカチ貸して」

    「どうぞ〜」(あれ店長が作ったんですか!)

  • 45123/07/11(火) 11:47:08

    そこに最後の合わせを終えて練習部屋から出てきた結束バンドが現れる

    彼女たちは客がなかなか現れないこの状況に何も言えず、二人の近くに佇んだ


    (空気が重い!何か言いたいけどなんて言えば……こういう時パリピなら…)

    パリピの人格をインストールしようと脳でイメトレし始めたひとり。

    しかしその陽気さに脳がパンクし拒否反応からか、体の痙攣が始まる


    「КЙЗЁЁКЙЙЗИНК」


    「ぼっちちゃん!今日は真面目なライブだからふざけないで」

    ひとりの作戦は失敗したが皆の心にある曇り空はしばし晴れ、星歌は机から顔を上げる

  • 46123/07/11(火) 11:48:46

    「うへへ〜ぼっちちゃん来たよ〜」


    最初に客として現れたのは、ひとりが前日出会った酔っ払いベーシストの廣井だった

    酔った動きで階段をふらりふらりと降りる彼女の元に立ち上がった星歌が駆け寄る


    「え?なんすか先輩。介抱ならいらな、」

    「てめぇ!どうせぼっちちゃんから金借りてんだろ!今すぐ返せ!!」

    先輩から肩を貸される展開などなく雨に濡れた彼女は、濡れ雑巾を絞るような星歌の絞め技を浴びせられる


    「いでで!先輩ギブ!ギブ!」

    廣井が取りだしたお金、その金額を見て星歌の技はさらに力強くなる

    「前より借りてんじゃねぇか!」

  • 47123/07/11(火) 11:51:21

    「あっ、ひとりちゃん」

    廣井に続いて後藤ひとり目当ての客が二人来店

    先日の路上ライブでファンになることが約束されていた二人組の女の子だ


    彼女たちは危険な匂いを放つ大人二人組の事など気にもせず、いつの間にか正気に戻ったひとりに今日のライブが楽しみだということを伝えた

  • 48123/07/11(火) 11:52:27

    〜開始十分前〜

    結束バンドは楽屋で客の入りを扉を少し開けて観察していた


    「……全然来ていない。……こうなったら今からでもライブ配信にして初めから無観客ってことに……」

    状況を確認した山田は珍しく小刻みに震えている

    「しないしない、それに他のバンド目当ての子もいるから聞いてくれるっ、」


    「一番目の結束バンドって知ってる?」

    「知らない興味無い」

    少しでもメンバーの気持ちを回復させようとする虹夏の言葉を、ステージから見て反対の壁によりかかり手元のスマホ画面を見つめる女子二人の放った言葉が否定する

    彼女たちの態度から"全く興味がない、聞きたくもない"ことを悟った虹夏は扉をそっと閉めた

  • 49123/07/11(火) 11:53:52

    「……あはは、知名度低いから仕方ないよね」



    「雨が酷くて私の友達も来てくれ無かった……」

    (せっかくかっこいい後藤さんを見せられるチャンスだったのに)


    「あ〜あっ……」

    「き、喜多さん!?なんで私なんかによりかかって……」

    (皆がこの調子でライブ出来るかな……やっぱり店長さんの予定に反対なんかしないで来月まで待った方が、全部私のせい──)


    「おい、お前たちそろそろ出番だぞ」

  • 50123/07/11(火) 11:55:17

    開始時刻となりステージ上に立つ結束バンド。冷たく重い空気の中MCをする虹夏と喜多、それに対し無反応な観客。

    彼女たちを期待の眼差しで見つめる者、見定めるかのように遠くから見つめる者、ステージを見ずに手元のスマホを見つめる者。

    その多種多様な観客達を一通り確認した後、虹夏がドラムスティックを叩いて演奏の始まりを告げようとした。


    が、会場に鳴り始めたのはスティックを叩く音ではなく、荒れ狂うギターの音だった

  • 51123/07/11(火) 11:57:04

    観客達を見て各々が思ったことなど当然それぞれだ。

    精一杯頑張ろうとする者、夢の続きがこんなものだったのかと落ち込む者、もう一度逃げ出してしまいたいと考えてしまう者。


    そしてひとりは──────

    (……このままじゃだめだ。前と同じなんて)

    (確かにこの初ライブの出来は良くなかったけど私にとっては胸を張れる日だった)

    (だからって今のみんなに一曲目の辛い思い出を味あわせていいの……?)


    (絶対に嫌だ!みんなのあんな顔はもう見たくないから!)

    軽くギターを鳴らしたひとりはペダルを強く踏み、彼女の音をかき鳴らす


    (これは私の独断、失敗しても非難されるのは私だけだから……)


    (怖いけど、怖くない!)

  • 52123/07/11(火) 12:12:33

    ひとりのギターソロが観客をステージ上へと目を輝かせて佇む者に統一させる
    当然、皆がその技量、音に魅了されたからだ

    観客だけでは無い、不調子だった他のメンバーも目線を吸い寄せられるようにひとりを見つめてしまう。
    やがて彼女のソロがイントロへと繋がるものに変わると虹夏と山田は目を変えそれぞれの楽器に熱意を注ぐ。
    少し遅れて喜多も調子を整える
    四人の音が合わさりひとつの音楽へと変わる

  • 53123/07/11(火) 12:13:21

    彼女たちの序曲は誰も帰ることなく終わった

    ひとりは、結束バンドは革命を成し遂げたのだ

    (か、勝手にやりすぎた……虹夏ちゃん怒ってないかな……)

    恐る恐る後ろを振り返るひとり。

    それに対して虹夏は"良くやった!"と伝えるように笑顔でスティックを向ける


    他のメンバーもひとりに笑顔を向ける


    ──────外はすっかり晴れていた

  • 54二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 13:22:51

    一曲目からベストを尽くせていいな...!

  • 55123/07/11(火) 13:47:13

    ライブ終了後に結束バンド、星歌とPA、廣井は居酒屋で打ち上げをしていた


    「今日は私の奢りだ!いっぱい飲め」

    「お姉ちゃん、私たち飲めないんだけど」

    「優しい先輩好き〜」

    「今は機嫌がいいからな、お前は酒以外なら奢ってやる」

    「え〜!それって私には奢らないって言ってるようなもんじゃないですか」



    「お前ら本当によく頑張ったな!特にぼっちちゃんは──────」


    星歌は向かいの席に座る結束バンドの面々に顔を向けたが一人足りない。

    当然そのひとりとは後藤ひとりだ。

    彼女は部屋の隅っこで縮こまり小刻みに震えている

    (……心臓の鼓動がうるさい、イキリすぎた。次のライブは完熟マンゴー被りたい)

  • 56123/07/11(火) 13:48:11

    「──────っちちゃん?ぼっちちゃん?」

    「……うえっ!?私いつの間に居酒屋なんかに……」

    「そこから覚えてないのか、フライドポテト来たから沢山食べな」

    「あ、ありがとうございます」




    (……美味しいけど心がすり減っているからか楽しくはない……こんな私が居ても空気を悪くするだけだ、しばらく外にいよう)

    「その、風に当たってきます」

  • 57123/07/11(火) 13:49:23

    「……涼し〜、ヴァッ虹夏ちゃん!?」

    (忘れてた、虹夏ちゃんも外に出てたんだ)


    「お〜!ぼっちちゃんも涼みに来たの?」

    「まぁ……はい」

    (どうしよう…一人でいられる場所がもう無い!こうなったら先に帰って……)


    「あのさ、」

    「ぼっちちゃんって"ギターヒーロー"……なんでしょ?」

  • 58123/07/11(火) 13:50:57

    「……えっ?えええ…えええ……」

    (あれぇ……なんでバレた?今回は虹夏ちゃんからその名前一度も聞いてないし、家にも入れてないから背景バレも無しで大丈夫だと思ってたのに……)


    「今日の演奏聴いたら分かるよ〜ギターも服装も一緒だし」

    「……あっ(そういえばそれでバレたんだった。もう少し人間として成長としてからバレて欲しかった)」


    「……そうです、ガッカリ……しましたか?虹夏ちゃんが思うような人じゃなくて……」

    「ううん。むしろぼっちちゃんで良かったって思ったよ」

    続いて虹夏はオーディション直前の夜に言えなかった"あのね"の後、自分の本当の夢を告げる

  • 59123/07/11(火) 13:53:27

    「──────だから、私の本当の夢はね、お姉ちゃんの分まで人気のあるバンドになること!Starryをもっと有名にすること!」

    「…………」


    「だけど私の夢って無謀だよね。今日だって演奏が始まるまで序盤の掴みは最悪だった」

    「そ、そんなことは……」


    「……でも、とんでもなくヤバい状況をいつも壊してくれたのがぼっちちゃんなんだよね」

    「公園であったばかりの私に付いてきてくれて、逃げた喜多ちゃんを説得して、オーディションの日程を勝ち取った。そしていつも私たちを演奏で助けてくれた」


    「だから、ぼっちちゃんは私にとって本物のヒーローだよ!」

    「……虹夏ちゃん」

  • 60123/07/11(火) 13:55:50

    「今度こそ聞かせてもらえるかな?ぼっちちゃんがなんでバンドに入ってくれたのか?」

    息を整えたひとり。目が変わった彼女はその問いに対し答える


    「ギタリストとして結束バンドを最高のバンドにすることです!」


    「……それで売れて高校中退…」

    「重っ、暗っ、でも託された!」

    「……はは、(確かにそうだけどこれが私の本心だから変えようが無い…)」

  • 61123/07/11(火) 13:59:56

    「……ぼっちちゃんのお陰で確信したよ。ぼっちちゃんがいたら夢を叶えられるって」


    「だからこれからも見せてよ、ぼっちちゃんのロック」


    「ぼっち・ざ・ろっくを!」

    "あのね"その後が言えた日の虹夏の笑顔は何よりも眩しかった


    「……はい!」

    (良かった。こっちでも虹夏ちゃんの本当の夢が聞けて……頑張ったかいがあった)

  • 62123/07/11(火) 14:01:51

    ※超重要ダイス※


    〜SpecialEvent〜


    dice1d3=3 (3)

    1.山田リョウ

    2.喜多郁代

    3.伊地知星歌

  • 63二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 14:08:35

    綺麗に回収していくぅ

  • 64二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 18:43:23

    ここから星ぼになるってマジ!?

  • 65二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 21:27:55

    まさかの逆行から星ぼルートにつながるとは思わなかった

  • 66二次元好きの匿名さん23/07/11(火) 23:13:22

    地味に店長は1番後の期間まで記憶が残ってるってアドがあるからな

  • 67二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 09:58:40

    保守

  • 68123/07/12(水) 12:58:45

    〜伊地知星歌ルート〜


    ──────居酒屋前

    (ようやく解散だ、疲れたしさっさと帰ろう)


    「待ってぼっちちゃん」


    「へ?て、店長さん……」

    「今日のライブのことだけど……」

    (なんで私だけに話を……もしかしていきなりソロなんか始めて虹夏ちゃんの邪魔をしたの怒ってる!?今からでも謝ったら許される?)


    「ご、」

    「悪かった。ぼっちちゃんのこと、結束バンドのことを甘く見ていた」

    「……へ?」

    「台風が来てチケットを売った観客がほとんど来ない状態……前と全く同じ状況を見てまたお前たちは開幕から実力を発揮出来ずに観客が帰る姿を見てしまうんだと…そう勝手に思ってた」


    「でも違った。ぼっちちゃんは勇気をだして虹夏たちのために動いてくれた。そしてそんなぼっちちゃんに惹かれて、あいつらの演奏も良い方向に変わった……」

    (正直に話すのもそろそろ恥ずかしくなってきた、虹夏はよくこれができるな)


    (今日の店長さん、凄く褒めてくれる)


    dice1d2=1 (1)

    1.継続

    2.(……あれ、急にめまいが……)

  • 69123/07/12(水) 13:20:14

    「とにかく!ぼっちちゃんはやればできる子なんだからもっと自信を持って」

    「うぅ…でも……わたしなんか……」

    「今日のライブ、ぼっちちゃん目当ての客が三人もいたんだぞ。それでもまだ自信が持てないか?」

    「……ごめんなさい」


    「……私はぼっちちゃんのこと認めてるぞ。ギターの実力だけじゃなくて、バイトで頑張ってる姿も私が見れている限りの日常の姿も全部な」

    「て、店長さん?」

    「お前をしっかり見ていて応援している人間がここにいる。それだけは忘れるなよ」

    「……はい。ありがとうございます」


    1.継続

    2~3.めまいで気絶

  • 70123/07/12(水) 13:20:49

    >>69

    dice1d3=1 (1)

  • 71二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 13:29:44

    このレスは削除されています

  • 72二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 13:31:39

    つよい

  • 73二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 13:37:39

    ぼっちちゃんが店長さんのことを好きになりすぎてしまう...!!

  • 74123/07/12(水) 14:19:45

    「絶対に見捨てたりなんか……あ、悪い!時間見てなかった。もう電車の時間ギリギリだ」

    「えっ!?」

    「駅まで急ぐぞ!ギターは私が持つから」

    「ひゃっ、ひゃい〜!」

    (疲れてるから走りたくないけど、ここで間に合わなかったらせっかく私のことを認めてくれた店長さんに申し訳ない。頑張らないと…)


    dice1d2=2 (2)

    1.電車に間に合った

    2.間に合わなかった

  • 75二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 14:24:00

    終電、逃しちゃったね…

  • 76123/07/12(水) 14:33:40

    >>74


    dice1d2=2 (2)

    1.終電

    2.あともう一本あった

  • 77123/07/12(水) 15:39:12

    〜駅のホーム〜

    ひとりと星歌は椅子に座りこんでいた

    それしか今の二人には出来ないからだ


    「……間に合わなかったな」

    「ハァ……ハァ…ごめ……んなさい」

    「……(なんでこの子はすぐ謝るんだ。他人の失敗や不幸は全て自分のせいだとでも思っているのか?……自信がないのはそのせいもあるのか?)」

    (謝る度にペナルティを与える方向に持っていくのもありだが、それだと抑制させるだけで根元の気質は治らないだろう……だったら結果だけじゃなくて過程の努力を称えてみるか)


    「疲れてるのに私に合わせてよく走ってくれたな。ありがとう」

    「そ、そんな〜えへへ……」


    (よし、この路線でいこう)

  • 78123/07/12(水) 15:48:53

    「……ウゥ」

    (さすがにめまいがぁ……)


    「眠いか?肩貸してやるから次の電車が来るまで寝ていいぞ」


    「そ、そんなこと頼めま……せ…」

    自分のヨダレで店長の肩を汚してはならないと、その提案を断るひとり

    しかし疲れている体を無理に動かしたからか、その体は糸が切れた操り人形のようにパタリと動かなくなる

    その傷だらけの人形の頭を星歌は優しく抱きしめ自身に寄せ、癒す


    「おやすみぼっちちゃん」


    ☆全継続ボーナス発生☆


    「……せいか…さん」モゴモゴ

  • 79二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 16:17:44

    こんな健全な星ぼ初めて見た

  • 80二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 18:11:14

    珍しくキレイな店長

  • 81二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 19:10:30

    他所の店長が真心こめて下心を地で行くせいで聖域と化した星ぼスレ

  • 82二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 21:32:23

    この店長なら安心してぼっちちゃんを任せられるよ

  • 83123/07/12(水) 21:50:27

    ────────────


    「……ングッ…揺れ?」

    「電車の揺れで起きちまったか。全く…乗客にもう少し気を利かせろよ」


    「……店長さん…あれ?私いつの間に電車に乗って……え?店長さん!?」

    「私が担いで乗せた。よく寝てたしこのまま一人で帰すのは不安だったからな」

    「で、でもそれなら私だけ乗せて家に帰っていれば……店長さんまで乗ったらもう帰る電車が……それに虹夏ちゃんを一人きりに……」


    「虹夏なら平気だ。それに私がホテル探して泊まるってロインで伝えたらむしろ私の方が心配された」

    「……(これも電車が来る前に寝てしまった私のせ、)」


    「私はこの選択に後悔していなんかいない。だからぼっちちゃんがそんな顔するな」


    「……それと…私のことは"星歌さん"でいい」

  • 84123/07/12(水) 21:53:25

    ────────────


    「……あの…家までついてくる必要あります?」

    「ライブで疲れた子をこんな時間まで付き合わせてたんだ。バイト先の店長としても納得のいく説明を親御さんにしないと駄目だろ」


    「もし殴られても一発までなら我慢してやる」

    「うちの親そんなにロックじゃないので安心してください!それにロインで私から既に説明しているので……」

    (……ミジンコ以下の私にここまで優しくしてくれて嬉しいな。時々怖いけど、でももっと一緒にいたい)


    「何笑ってんの?」

    「い、あぁ……な、内緒です!」

    「いいじゃん、教えてよ!」

    「星歌さんには特にだめです〜!」

  • 85123/07/12(水) 21:55:01

    その後は何事も無く後藤家にひとりを送り返した星歌。歳の近い両親に説明を終えると、怒られるどころかむしろ娘に付き添ってくれたことを二人に感謝され、食事をもてなすという話になり更には今夜は家に泊まらないかという提案が飛ぶ


    厄介になるわけにはいかないと星歌は断り、ドアノブを握り彼女の家から退散しようとする


    「ぼっちちゃん、明日はゆっくり休めよ」


    dice1d2=1 (1)


    1.「……あ、あの!」

    2.「──────は、はい」

  • 86二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 21:58:16

    うお……うお……

  • 87123/07/12(水) 22:02:29

    「……あ、あの!」




    「──────今夜は一緒がいい…です」


    「……やっぱりお世話になります」

  • 88二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 22:05:59

    星ぼ!星ぼ!星ぼ!

  • 89二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 22:11:21

    同じ布団で寝るんだろ!?なあ!?

  • 90二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 22:13:28

    やっぱり星ぼが一番っすね

  • 91二次元好きの匿名さん23/07/12(水) 23:34:01

    すげえルート確立していってる

  • 92二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 05:38:39

    心が洗われるようだ

  • 93123/07/13(木) 07:12:08

    〜ぼっちの部屋〜


    「お風呂、湯加減大丈夫でしたか?」

    「あぁいい湯加減だった。溜まってた疲れが取れたよ」

    「えへ、良かったです」


    「……カワイイ」


    「え?何か言いました?」

    「大した事じゃない。それよりもう寝るぞ」

    「はい……(そういえば星歌さんってぬいぐるみがないと寝られないんじゃ……私はもってないし、寝てるふたりの部屋から持ってくるのも……)」


    「……あ、あの」

  • 94123/07/13(木) 07:14:15

    「ぬいぐるみじゃないけど、私で良ければ抱いて寝ていいです…よ」


    「──────いいの?」

    「星歌さんが良いなら……」


    「……ありがとう、優しくするから」


    「絶対に痛くしないから」


    「……(星歌さんの腕の中、暖かい)」

  • 95二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 08:17:31

    店長のやり直しぼっちちゃん攻略ルートだった…?

  • 96123/07/13(木) 11:07:04

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


    「…ぅ、せいかさん…?」


    「いない……」


    1.「…六時……ならまだ玄関にいるかも」

    2.「うわっ、もう昼だ。私よっぽど疲れてたんだな」


    dice1d2=1 (1)

  • 97二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 11:12:29

    健全星ぼだ!!!!!!!!!!!

  • 98123/07/13(木) 11:27:12

    〜玄関〜


    「じゃ、お世話になりました」

    星歌は昨夜の内に洗濯からアイロンまでされた服を着込み、後藤父に礼と別れの挨拶をしていた

    「うちの娘をこれからもよろしくお願いします!(見た目怖いけど多分まともな人だ。見た目怖いけど…)」


    「待ってくださ……グヴェ!ヴァッ!」

    「ひとり!大丈夫か!?」

    寝起き、筋肉痛、いつもの奇行癖。様々な弱体化を体に宿しているひとりは階段から転げ落ちる


    「…いてて、お父さん!星歌さんは!?」

    「右にいるけど……?」


    「……ゆっくり休めって言っただろ」

  • 99123/07/13(木) 11:28:46

    「……あの昨日はありがとうございました」

    「それはもう散々聞いた。早く布団に…」


    「バイトや練習の日以外にもスターリーに遊びに行っていいですか?」


    「……駄目だ。」

    「──────」


    「……明日からならいいけど」


    「……はいっ!」


    〜SpecialEvent終了〜

  • 100二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 12:03:45

    綺麗すぎて浄化されそう

  • 101二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 12:05:02

    困ったちゃんとした大人やってる店長にはちょっと勝てない

  • 102二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 12:06:02

    あにまんでこんな綺麗な店長が見れるとは

  • 103123/07/13(木) 19:57:00

    「──────まさか本当に来るなんて」

    「……星歌さんがいいって言ったんじゃないですか。それに家より落ち着きますし(ふたりが友達とはしゃいでいる声がキツい)」


    「あ〜その気持ちわかります(ん?後藤さんが店長のことを"星歌さん"呼び?)」


    「ぼっちちゃんはこのままでいいのか?また夏休み来たんだから今度こそ虹夏たちと海行ってみたいだろ?」

    「そうですけど、でも誘う勇気が無くて……折角休みを同じ日に重ねてもらったのに……」


    (店長と普通に話せている?打ち上げの後に何かありました?)

  • 104123/07/13(木) 20:00:45

    「だったら私を虹夏と思って試してみろ。ロインで伝えるメッセージ文はひとまず置いといて、日時、行先、集合場所。まずはそこから考えてみな」

    「"そこから"のハードルが既に高すぎます!それに星歌さんを練習のための踏み台みたいにするのは……嫌です」


    「……(優しい)」


    「なら私と行きたい場所を言え。そして今からそこに向かうぞ。それなら只の練習じゃなくなるだろ」

    「はい!(星歌さん優しい……好き)」

  • 105123/07/13(木) 20:03:10

    (ええと…お店に近い所で私が入れそうなところ……)

    「ファミレス……なんでどうでしょうか?」

    「いいな、近いし小腹が空いてたんだ。ぼっちちゃんは気が利くな」

    「えへへ…」


    「私も当然行っていいですよね?」

    「お前はここの掃除を、」

    「ライブハウスに来る人なんて埃がまってようが気にしませんよ」

    「……うん。一緒に行くか」

    「あ、はい。よ、よろしくお願い…します」


    (私相手だと吃るんですね。それとも店長が相手の時だけ……だとしたら余計可愛いですね)

  • 106123/07/13(木) 20:47:21

    「……あの……これ、片方のソファーにみんなで座らなくても…向かいの席空いてますよ」

    「え〜?三人で無理なく座れてますから、移動なんてしなくてもいいじゃないですか」

    「そうだぞ、ぼっちちゃんは真ん中で堂々とすることも覚えてみな」


    「……星歌さんがそう言うなら…端っこ以外の席も頑張ります」

    「その意気だ。落ち着いたら注文も、」

    「それは無理です!」


    「……ごめん、注文は私がやるから。フライドポテト盛り合わせと唐揚げでいいよな?おいPA、お前は……なに落ち込んでんだ?」


    「……いいな、作った料理を美味しい美味しいって言われながら食べて貰えて……」


    「分かった、お前は水だけ飲んでろ」

  • 107123/07/13(木) 20:49:27

    「このポテト美味しいですね〜」

    「こいつ、さっきまであんなに落ち込んでたのに…」


    (私この調子でみんなを誘えるのかな……早く誘わないと海で泳げない。いや、泳ぎたい訳じゃないんだけど…ないんだけど、でも……)


    「後藤さん、さっきから手が止まってますよ。あ〜んっ!」

    「……むっ!(おいしい…)」


    「あっ、てめぇ!!」

    (なんで星歌さん怒ってるんだろう。PAさんが大きいサイズのポテトを私に食べさせたからかな。他に大きいのは……これかな?)


    「星歌さん、これ食べます?」

    「─────えっ、あーんしてくれるの?」

  • 108二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 22:08:11

    PAさん呼び方が変わって気になってるだけなのか?

  • 109二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 22:22:29

    なんだこの両手に花持った花のデートは……ここだけ百合が咲き乱れてる……

  • 110123/07/13(木) 22:26:54

    「……私でよければ…やった事ないし失敗するかもしれませんけど……」


    「……お願い」


    ────────────


    「…満足しましたか?(多分もうこれ以上のものは無い……どうかな?)」


    「……ぼっちちゃん」

    「はい!」

    「最高のサプライズだったよ」


    「?よく分からないけど喜んでもらえてよかったです」


    (みんな美味しそうに食べて……私だってその気になればこれくらい料理できるのに……!)

    (そうだ、次の結束バンドのスタジオ練習の日には賄いを出してみよう。この子達なら美味しいって言ってくれますよね)

  • 111123/07/13(木) 22:29:34

    〜帰り道〜


    「ぼっちちゃん、どうだ?明日のスタ練の後にみんなを誘う自信がついたか?」

    「……ごめんなさい、まだ不安です。」


    「…そうか、だったら私から虹夏に……」

    「で、でも!」


    「星歌さんが見てくれていたら出来る気が…します」

    「──────明日もちゃんと来いよ。近くにいないと見てやれないからな」


    「はい!」

  • 112二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 23:05:50

    手のかかるもう一人の妹かな?

  • 113二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 02:43:13

    PAさんは1人が寂しいのか?

  • 114二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 08:38:08

    星ゅぼ

  • 115123/07/14(金) 10:56:27

    〜スタ練〜


    「ふぅ〜…うん、いいね!みんな前よりずっと良くなったよ」

    「うん、特にぼっち。練習でも実力がほんの少しだけど出せるようになってきてる」

    「そ、そうですかね……」

    「そうですよ!それに普段は下を向いているのに今日は少しだけ前向きですし!」

    「…そ、それはほんの少し自信がついた……から、かもしれません」


    (か、可愛い)


    (そうだ、この自信を無駄にしてはダメだ。言うんだひとり!明日みんなで海に行きませんかって)


    「…あ、あ……」

    「みなさ〜ん、練習お疲れ様です。フライドポテト作ったので食べてください」

  • 116123/07/14(金) 10:59:52

    「このポテト美味しい!でもなんで急にこんなものを?」

    「…詮索せずにそのまま美味しい美味しいって言って食べてください」

    (何か圧を感じる!?)


    「……(この美味しそうなポテトを食べれば誘う勇気が出るかな……でも緊張で喉を通らなさそう……)」

    「ほら後藤さん。早く食べないと冷めちゃいますよ」

    「…あ、ありが……んむっ!?(また口の中に無理矢理入れられた。もしかして私が知らないだけでこれがみんなでポテトを食べる時のルールなのか!?)」

  • 117123/07/14(金) 11:04:56

    「……美味しい」

    「はぁ〜これでみんなから好評の感想を聞けました。では後はごゆっくり」


    皿に残った衣を落とさぬよう丁寧に両手でもつ喜色満面のPA。彼女は退室する前にひとりの横でかがみ、耳打ちをする


    「それと後藤さん。大好きな店長さんがドア越しですけどあなたのことをしっかり見てますよ」

    「……っ」


    「ただ料理を食べてもらいたかっただけなのね」

    「これからも出して欲しい。食費が浮く」


    「そういえば後藤さん、さっきなにか言おうとしてましたよね?」

    「あ、あの……ええと……」


    「みなさん、明日と明後日の予定空いて……ますか?」

  • 118123/07/14(金) 11:08:03

    「え?なになに?もしかしてぼっちちゃん、私たちとどっか行きたいの?」


    「えと!…はい……海に行きたい、です」

    「いいね!行こ行こ!今ならまだ泳げるし」

    「どうせなら海は明後日にして、明日はみんなで水着買いに行きませんか?絶対楽しいですよ」

    「私はパス……ん?(ロイン、店長から?──────まじか)」

    「ぼっち、私も楽しみにしてる」


    「あ、ありがとうございます!(良かった、みんなを誘えた)」

  • 119123/07/14(金) 13:39:21

    当日の集合時間と場所の話し合いが終わると結束バンドの面々はスタジオを出て、ドリンクコーナーの椅子に腰を掛ける


    (えへへ…これで私も少しは人間に近づいた)

    「後藤さんまた顔溶けてる」


    各々好きなジュースを手に取り団欒していると、後藤ひとりだけが奥の壁に寄り掛かっている店長の星歌に呼ばれた

    そこでメンバーはまたもやひとりの異変に気づく。店長に指名されたというのに物怖じせず、むしろ笑顔に戻って嬉しそうに彼女の元に歩いたのだ

  • 120123/07/14(金) 13:43:14

    「……怪しい。ぼっちちゃんがあんなに懐くなんて、お姉ちゃんが居酒屋の後何話してたのか気になる」

    「私もあの夜に話したかったことあったのに先越されました」

    「……私も」

    ライブハウスは静かだが遠すぎて会話が聞き取れないため、三人は鋭い目付きで店長とひとりの話し合う姿を観察し続ける



    「星歌さんが見ていてくれたから誘えました。……待ち合わせ時間とかはみんなに決めてもらいましたけど」

    「でも自分から誘えたんだろ?ならぼっちちゃんにとっては千歩前進したってことになる。違うか?」


    「……っ!そうですね。千歩前進です」


    (((何話してるか分からないけど怪しい雰囲気が出てる)))


    (……でもお姉ちゃんに懐いたならスターリーにもよく顔を出してくれるようになるよね、昨日も遊びに来てたみたいだし。自信が持てるようになったのも多分お姉ちゃんのお陰……それって私にとってもだいぶプラスかも)

  • 121二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 19:46:58

    追いついた
    こんな……こんな光の星ぼがあったなんて……

  • 122二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 22:53:39

    保守

  • 123二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 01:27:08

    他スレと原作にエグイのがいるせいでこっちの店長を原作に導入してほしくなった

  • 124二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 11:04:43

    保守

  • 125123/07/15(土) 12:09:56

    〜後日、ショッピングモール〜


    時間厳守の虹夏と彼女に連れられた山田は建物の中で、喜多と後藤を待っていた


    「あの二人いつも遅いね」

    「多分ぼっちがまたやらかしてる」


    「お待たせしました〜!」

    「ほんとだよ、しかもぼっちちゃんいないし」

    「後藤さんなら居ますよ。ほら後藤さん、いつまでも私の背中に隠れてないで出て来て」


    「……お、おはようございます」

  • 126123/07/15(土) 12:14:12

    「……ぼっちちゃん」

    「ひぃ…(星歌さんにアドバイスされたとはいえ、やっぱりこんな綺麗な服着るんじゃなかった)」

    「その服よく似合ってるよ」

    「私も同感です!ここに来るまでに何枚も写真取っちゃいました」

    「ぼっち、今日はついでにジャケット用の写真撮りに行こう」




    「……(さっきからすれ違う人の視線が怖い。場違いだから……?)」

  • 127123/07/15(土) 12:17:04

    「でもぼっちちゃん、なんでそんな服で来たの?」

    (そんな服!?……やっぱりこの綺麗な服は私には縁のない遠い存在なのか)


    「……その、星歌さんがいつもと違う服装で出かけてみたら……って言っていたので…」


    (((星歌さん!?)))


    「一応写真送ったら、か…可愛いって言ってくれたので自信あったんですけど……あはは気遣って貰ってただけだったんですね!」

    「いやいや!そんな事ないから、すごく可愛いから!普段着にしなよ」

    「……そ、それは考えておきますので早く行きませんか。さっきから私に向けられる周りの視線が怖くて……」

  • 128123/07/15(土) 12:20:09

    結束バンドの四人は水着売り場へと歩き出そうとするが、臆病なひとりは周りの目線を気にして動けなくなってしまう

    先程まで介護していた喜多に代わり今度は虹夏がひとりに肩を貸した


    「……で、ぼっちちゃん」

    「は、はい」


    「さっきお姉ちゃんのこと"星歌さん"って呼んでたよね。居酒屋の後何があったの?お姉ちゃん何も言わないから分からなくてさ……もしかして二人でお泊まりしてたとか?」


    虹夏は面白おかしく、ひとりをからかうように問いかける


    「……えと…私のこと励ましてくれて、電車に乗遅れた私を介抱してくれて…それで無理言って私の家に泊まってもらいました」

    (へ〜、そりゃあそこまでされたらお姉ちゃんにも懐くよね)

    「それでぬいぐるみ代わりにしてもらいました


    「……そ、そうなんだ。よかった……ね?」

  • 129二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 13:11:49

    姉のあれやこれやを聞かされる虹夏ちゃんの心境やいかに

  • 130123/07/15(土) 13:59:07

    「──────あの…さっきからずっと私に着せてばかりですけど、みなさんは水着決めなくて…いいんですか?」


    「私達はだいたい決まったからいいんですよ!それより次はこれ着てみてください」

    「あ、はい……」

    すっかり着せ替え人形と化したひとり。彼女が着替える度試着室からはシャッターの光が溢れでる


    「……き、着てみましたけど」


    「今までで一番いいかも!ぼっちちゃん的にはどうかな?」

    「ええと……どれも他の人が着ると可愛いですけど私が着たら地味ですね」

    「またそう言って下を向く。だったらお姉ちゃんに写真送ってどれが一番似合うか聞いてみようか?」

    「そ、そんなこと…………お願いします」

  • 131123/07/15(土) 14:01:52

    「いいよ、私がもう全部送ってあるから」


    「えっ?」

    「─────今着てるのが一番いいってさ」

    「じゃあこれにします」

    「うわぁ、今日イチいい返事」

    (ぼっちちゃん私たちよりもお姉ちゃんに懐いているような……)




    「へへ……えへへ」

    購入した水着が入った袋を両手で抱きしめるひとり。行きとは違い、他人に見られているというのに彼女の顔は笑ったままだ

    (もう恋する女の子の反応じゃん)

  • 132123/07/15(土) 15:12:36

    「みんな新しい水着とついでに服も買ったし、明日のためにも今日はもう解散しよう」

    「ですね。明日が楽しみだね後藤さん」

    「はい!」

    (みんなと一緒にいたら他人の目が少し怖くなくなった。よ、よし!明日は海楽しむぞ〜)


    〜一日後〜


    「いっ、イキってすみません……」

    「突然どうした!?」


    (どこを見渡してもパリピに陽キャカップル……私にはこの砂浜を歩く資格がない。このパラソルの下で大人しくしています…)

    「暑いからここから出たくないよね。ぼっち、私には分かるよ」


    深刻なダメージにより心が折れたひとりは砂の城を作り始め、後に周りの陽キャカップルの言動を受け意気消沈した虹夏と山田、更には”一人で騒いでもしょうがないから"と喜多も城作りに貢献した。

    青色の海が朱色になる頃には天まで届くぼっちの孤城が出来上がっていた


    「みなさんお城の前で写真取りますよ〜!笑ってください」


    「「は……あはは……」」

  • 133二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 17:22:12

    しめやかに爆発四散しないだけ成長してるなヨシッ!

  • 134二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 17:59:12

    これ見た後の関連スレに汚い星歌さんのスレ画出てくる悲しさよ
    汚ぇのを早くきこりの泉に放り投げてこっちの星歌さんにしたい(血涙)

  • 135二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 19:05:05

    >>134

    すまない…

    きこりがきくりに見えた

    本当にすまない…

  • 136二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 00:00:10

    保守

  • 137二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 07:07:35

  • 138123/07/16(日) 09:51:27

    翌日、バイトの日。ひとりはいち早く開店前のスターリーに到着し、大好きな星歌と話をしていた


    「──────そうか…虹夏も言ってたが思い描いていたより上手く楽しめなかったのか」

    「はい……」

    「でもみんなで共有できる思い出がひとつ出来たんだから、それはいい事なんじゃないか?」

    「そうですよね!もし次があるならもっと楽しんで思い出を増やしたいです…でも……」


    「次なんてぼっちちゃんが誘えばいくらでも来るだろ。今のぼっちちゃんならそれができる、私は見守ってるし信じてるからな」


    「ありがとうございます!……星歌さんが見ていてくれるなら頑張れそうです」

  • 139123/07/16(日) 09:55:48

    「それと…今日は星歌さんに見て欲しいものがあって……」

    「なんだ?──────っおい!何で服脱いでんの!?」


    「……どうですか?星歌さんには写真でしかお見せできなかったので…直に見た感想を聞きたかったんです」


    「──────(え?下着代わりに水着着てここまで来たの?ぼっちちゃんの行動力エグイな。それになんかジャージ脱いだら髪型変わってるし。じゃなくて!感想を……)」



    「ぼっちちゃんは何着ても可愛いけど、これは格別だぞ。髪型もいつもと違って──────」


    水を得た魚のように星歌の口調は流暢なものへと変わる。そしてその言葉は常人では聞き取れない速度に到達する

    しかし後藤ひとりは聞き取れた。彼女は人外で、それでいて年上でお姉さんのような星歌のことが大好きだったからだ


    「おっはよーございまーす!……うわぁ!ぼっちちゃん何してるの!ここライブハウスだよ!」

  • 140二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 11:24:58

    このレスは削除されています

  • 141二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 12:22:52

    虹夏ちゃん?

  • 142二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 12:52:26

    光の星ぼに照らされて闇の虹夏が浮き出るのかよ……
    早く筆しらべで照らさなきゃ(使命感)

  • 143123/07/16(日) 13:01:59

    ※ダイス要素無かったので展開書き直します


    「えへへ……いっぱい褒めてもらった」

    「よ、良かったね。落ち着いたら服着て私と練習部屋に行こ」

    「え?あ、はい」



    「……二人きりになったから聞くけどさ、ぼっちちゃんってお姉ちゃんのこと好きなの?」

    「……うえっ!?」


    dice1d2=2 (2)


    1.…優しくて…年上のお姉さんみたいだから好きです。妹になりたい…です(擬似的な姉妹愛)

    2.……好きです。出来れば両思いになりたいですけど…(恋愛)

  • 144123/07/16(日) 13:23:06

    「……好きです。出来れば両思いになりたいですけど……あはは、それは高望みですよね!」

    「……まじか。(ぼっちちゃんがそこまでお姉ちゃんに惚れ込んでたのにも、ずっと特別扱いしているお姉ちゃんの気持ちに気づいていないのも両方驚いたよ)」


    「ぼっちちゃんのお姉ちゃんへの思いはよく分かった!私も協力してあげるから安心せい!」

    「虹夏ちゃん…(伊地知家の人みんな優しい)」


    (問題は二人にお互いのことを本人の口から好きって言わせることかな?そのためにも急がずお互いの好感度と親密度を高めてあげよう)


    (もし成功したらぼっちちゃんを、ギターヒーローをスターリーの所有物にできる。そうすれば無謀だった私の夢も叶えられるようになるはず)

  • 145二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 14:45:09

    このレスは削除されています

  • 146二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 14:45:41

  • 147123/07/16(日) 15:06:46

    「私は先に戻ってるからぼっちちゃんもメイド……お店の制服に着替えたらおいで」

    「は、はい」


    〜〜〜


    (もうお姉ちゃんの気持ちは大体わかるけど念の為聞いとくか)

    「お姉ちゃん!ぼっちちゃんのこと大好きでしょ?」

    「はぁ!?お前突然何言ってんだ」

    「いつも見てるじゃん」

    「それはぼっちちゃんに自信を付けてもらうためで…」

    「じゃあライブ中やバイト中の写真撮ってパソコンに保管してるのは?ぼっちちゃんをぬいぐるみにして抱いて寝たのは?それって自信を付けさせるための行為に入らないよね」


    「ぼっちちゃんなら入るんだよ!それにぬいぐるみのこと誰から聞いた!?」


    「お姉ちゃん素直になりなよ」

    「……私はぼっちちゃんを」


    dice1d2=1 (1)

    1.嫁にしたい

    2.妹として養いたい

  • 148二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 15:38:16

    はい犯罪
    でも相思相愛ならセーフか?

  • 149二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 16:04:32

    ちょっと待て、「ギターヒーローをスターリーの所有物にできる」って言ってる虹夏ちゃんもなかなかのものだぞ

  • 150二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 16:50:04

    ぼっちちゃんは店長が好き(恋愛)
    店長もぼっちちゃんが好き(結婚)
    虹夏ちゃんはギターヒーローを確保

    三方よしってことになりません?

  • 151二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 20:06:37

    この店長なら結婚したとしてもぼっちちゃんにとって良環境だろうね、性欲むけてないし
    けどギターヒーローのコメント欄で所有物宣言しそうな虹夏がやばい

  • 152二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 06:03:02

    2週目ぼっちちゃんssを見ているつもりがいつのまにか正統派星ぼssを見ていた…

  • 153123/07/17(月) 11:31:58

    「私はぼっちちゃんを嫁にしたい。……だが言っとくけどな!か、可愛いからとか愛らしいからとかじゃなくて優しすぎて悪い男に騙されないか心配だからだ。今日だって私に見せたいからって下着代わりに水着着てたし…保護目的だ!」

    「もう少し素直になりなよ。そんな言葉でぼっちちゃんに告白しても失敗するよ」


    「……慣れないことでも虹夏たちのためなら一生懸命動ける、そんな姿が好きだから」


    「うんうん!そういう言葉をぼっちちゃんの前で言えるように写真で練習しておいてね」


    (どんどん楽しくなってきたな〜)


    〜〜〜〜〜〜


    「ぼっちちゃん。二人きりの時は私のこと”お姉ちゃん”って呼んでいいからね」

    「は、はい!!?」

  • 154二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 11:33:34

    気ぶりすぎだろ虹夏ちゃん!!!!
    早まった団長かな?

  • 155123/07/17(月) 11:41:54

    「…ど、どうぞ……」


    (お客さんの目を見て渡そうと頑張ってるけど相変わらず表情硬いな。せっかくの可愛い顔があれじゃ台無しだよ、ここは喝を入れよう)


    「ぼっちちゃん、ぼっちちゃん」

    「あ、はい…」


    「笑顔で接客してる所をお姉ちゃんに見てもらえば好感度上がるよ。やってみたら?」

    「そんなの無……や、やってみます!」

    「頑張って!私も応援するから(無理って言わなくなってる、一歩前進したね)」

  • 156123/07/17(月) 11:47:50

    「お姉ちゃん、ぼっちちゃんの方見てあげて」

    「んな事言われなくても常に見てるぞ。さっきコソコソ話してたけど何かあるのか?」



    「……どうぞ」


    なんとひとりは笑みを浮かべてドリンクを名も知らない客に渡せたのだ

    (これはいい!笑顔になれば目を瞑っていても相手に不快感を与えずに済む。これからもこれで……うっ、慣れないことしたからまた胃酸がァ……洗面台まで間に合ぇ)


    「ヴォェェ」



    (……ぼっちちゃん頑張ったけど、これはさすがにお姉ちゃんへのアピールに失敗したかなぁ…)


    (スターリーのために吐くほど頑張ってくれるなんて…ぼっちちゃん優しい。それに私はぼっちちゃんのダメダメな姿も含めて好きなんだ)

  • 157二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 11:53:13

    >>言われなくても常に見てる

    もう抑えきれてないじゃないか(驚愕)

  • 158二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 12:22:31

    虹夏ちゃんはノリノリだけどPAさんはどんな気持ちで見てるんだこれ

  • 159123/07/17(月) 13:38:49

    〜バイト終了〜


    「ぼっちちゃんお疲れ。今日は人一倍頑張ってたな」

    「ふへへ……ありがとうございます(星歌さんに褒められた)」


    「でも無理はするなよ。ぼっちちゃんが無理して幸せにした人より、体を壊して悲しむ人の方が多いんだからな」

    「……星歌さんも悲しんでくれますか?」

    「悲しまない」

    「……」


    「代わりにお前の家まで行って面倒見てやる」

    「そこまでしてもらわなくても大丈夫ですですぅ!(嬉しいけど、店長さんには仕事や虹夏ちゃんを優先して欲しい)」

    「あ、うん。ごめん(さすがにそれは迷惑か)」

  • 160123/07/17(月) 13:47:18

    「明日もここに来るか?」

    「いえ、明日はふたりと遊ぶ予定が」

    「──────そっか、よくここに来るようになっても妹の事を大切にしてるみたいだな。安心したよ」


    「……ぁぁぅ(頭撫でられた…)」



    「…これでもお互いの気持ちに気づかないの?」

  • 161二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 13:48:53

    虹夏ちゃんは落ち着いてもろて……
    ギターヒーローを囲いたさのあまり冷静さなくしてんじゃん

  • 162123/07/17(月) 14:57:21

    「ぼっちちゃん、駅まで一緒に行こ!」


    「え、あ、はい。ありがとうございます。星歌さんお疲れ様でした」

    「お疲れ様、気をつけて帰れよ。虹夏は帰りにいつものジュース買ってきて」

    「はいはい」


    〜〜〜〜〜


    「今日も頑張ってくれてありがとう。スターリーがいつもより輝いて見えたよ」

    「そ、それは虹夏ちゃんも頑張っていたから……です」

    「そう?妹に言われるとお姉ちゃん照れちゃうな〜」

    「……恥ずかしいです」

  • 163123/07/17(月) 15:01:55

    「いいじゃん。いつかは私の義理の妹になるんだから」

    「…なれるといいんですけどね……」



    「──────そうだぼっちちゃん!次からギターヒーローの動画収録、ウチのライブハウスでやってみない?開店前ならステージ使えるからさ」

    「それにお姉ちゃんへのアピールになるよ?どうかな?」

    「ごめんなさい、周りに人が居なくて慣れた場所じゃないとギターヒーローの実力出せなくて……」


    「そっか…なら練習用のスタジオでなら出せるかな?もちろんぼっちちゃんが好きなように物を動かしていいし、私たちは部屋に入らないから」

    「……それだとアピールにならないんじゃ…」

    「なるなる!ギターヒーローがスターリーで収録してるってだけでもウチの宣伝になるんだから!それで人気が更に出たらお姉ちゃん大喜びするよ」


    「……か、考えておきます。(その場合星歌さんにもギターヒーロー=私って教えないといけない。でもそしたら概要欄の虚言がバレて悪印象持たれるんじゃ……どうしよう)」


    「うんいい返事待ってるよ!それじゃまたね!」

  • 164二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 16:43:53

    虹夏ちゃんは掛かってしまっているかもしれません冷静さを取り戻せるといいのですが

  • 165二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 16:51:29

    マジで焦ってんな虹夏ちゃん。原作だとこういう時は大概……

  • 166二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 20:38:04

    保守

  • 167二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 07:20:43

    保守

  • 168123/07/18(火) 11:03:11

    〜後藤家〜


    (どうしよう。虹夏ちゃんの夢にも繋がる頼みだから断りずらい…けどあそこでギターヒーローの実力を出し切れるかって言われると……うーん…)


    ふたり「お姉ちゃん!明日のことだけどふ──────」


    (それに最近調子に乗って概要欄に”この曲バイト先の店長さんと一緒に演奏した!”って書いちゃったし…正体が私って星歌さんにバレたら絶対引かれる)


    ふたり「─────らね、私もお姉ちゃんと一緒にラ──────」


    (編集で概要欄変えるか?でも自信満々で書いてたこれを消したらコメント欄で絶対いじられる。そしたらネットでの私の居場所がぁぁ)


    ふたり「全然聞いてくれない!もういい!あした話すから!」

  • 169123/07/18(火) 11:06:02

    〜一日後〜


    「……今日は来ないんじゃなかったっけ?」

    「その、ふたりがどうしても行ってみたいって聞かなくて」

    「え〜話聞かなかったのは昨日のお姉ちゃんじゃん!」


    「可愛いね。ぼっちちゃんの妹?」


    「はい”はじめまして”!後藤ふたりです」


    「私は伊地知虹夏。虹夏お姉ちゃんって呼んでね」

  • 170123/07/18(火) 11:08:55

    「朝からうるさいな。虹夏、何騒いでんだ?」

    「あっ星歌さんおはようございます…」

    意中の相手が目に入ると、咄嗟にひとりは恋する少女のように頬を赤らめ、少しでも外見を良く見せようと長い髪を手で整える


    「ぼっちちゃん!?……妹と一緒に遊びに来たのか。歓迎するよ、私は……」


    「ふたり おねえさんのことしってる!」


    dice1d3=3 (3)


    1.お姉ちゃんの部屋におねえさんの写真がびっしり貼ってあった!

    2.”せいかさん”でしょ!お姉ちゃんが寝言でよく名前呼んでる人!

    3.前に家にお泊まりした人でしょ?

  • 171二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 19:12:06

    一番安全な選択肢撃ち抜いてて草。2なら恥ずか死だったな

  • 172二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 21:03:51

    ふたりちゃん空気読めてえらい!

  • 173123/07/18(火) 22:02:57

    「この前ふたりたちのおうちに泊まった人でしょ!」

    「そうだぞ。よく分かったな、その日ふたりちゃんはもう寝てたはずなんだが」

    「朝起きたら玄関からお姉ちゃんの声と知らない人の声が聞こえてたの。でも見に行こうとしたらもう居なくて…」


    「ふたり以外にあんなに楽しそうに話してるお姉ちゃんの声、ふたり 初めて聞いたから最初はお姉ちゃんがまた動画の声とお話してると思ってた!」


    「そ、そっか……」

  • 174123/07/18(火) 22:03:44

    「つづきはすわってて話そう!あっちのイスに座ってみたい!」

    「いいけど足元ちゃんと見て。暗いから」

    「えー、じゃあおねえさん手つないで」



    「…ふたりちゃん。すっかりお姉ちゃんに懐いたね」

    「うっ!急にみ、耳元で囁かないでください!」


    「ごめんごめん。でもこれっていい傾向だよ。懐いたってことは私たちがふたりちゃんと家族になっても、仲良くやっていけるって分かったんだから」

    「……か、家族……」

  • 175123/07/18(火) 22:06:12

    (星歌さんと結婚して家族になったら……)


    (片道二時間かけずに毎日星歌さんと虹夏ちゃんと一緒に居られて……結婚を理由に高校中退できて……練習部屋も使い放題…メリットしかない!)


    (やらなきゃ!今すぐプロポーズしなきゃ!星歌さんに断られたら生きていけないほどショックだけど…どの道このままバンドが売れないと私はニートになって生きていけないんだ。やろう、今すぐに!)


    幸せな未来を掴み取るために最初の一歩を踏み出すひとり。彼女の目には意中の相手と大切な妹が映る


    (──────そっか。私が伊地知家に嫁いだらふたりと離れ離れ……)


    dice1d2=1 (1)


    1.告白はもう少し待とう

    2.その問題は後で考えよう。フラれる可能性だって大いにあるんだし……絶対にフラれたくないけど

  • 176二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 22:07:31

    このレスは削除されています

  • 177123/07/18(火) 22:13:38

    (急ぎすぎても良くないからやめよう。それにふたりもいる時に言い出すなんて恥ずかしいし、冗談だと勘違いされることもあるかもだし……)


    「あれ止まった?急にブツブツ言い始めたから何かするのかなーって見てたけどいつもの奇行だったか」


    「お姉ちゃん!せっかく姉妹同士が揃ったんだから買い物にでも行かな──────何その髪型?」

    「ふたりが結んだの!おねえさんの髪綺麗だったから!」


    (ぼっちちゃんと結婚出来たら毎日ふたりちゃんに頼んで髪結んでもらおう)

  • 178123/07/18(火) 22:28:05

    「……あ、うん。今日はこのままここにいよっか。開店したらお姉ちゃん部屋で休んでていいよ」


    「おい、なんだその反応は」


    「ぼっちちゃんは?私のこの髪型見てどう思う?」

    「……えと……ええと……」


    dice1d2=1 (1)

    1.「か、可愛い…です」

    2.「……(惚れて何も言えない)」

  • 179123/07/18(火) 22:37:41

    「か、可愛い……です」

    「……うぇっ!?」

    「だよね!ふたりもそう思うもん!」


    「…ぼっちちゃんはこの髪型の方が好きか?」

    「……えと……ええと……」


    dice1d2=2 (2)


    1.「そ、そうですね!私と結婚して家に来てくれたら毎日ふたりに頼んで結んでもらいたいくらいですよ!あっ、でもそうなると下北沢まで片道二時間かかるから生活大変になりますね!あははは!!」

    2.「…いつもの髪型が好きです」

  • 180123/07/18(火) 23:00:00

    「いつもの髪型が好きです」

    「そ、そっか。」


    「…だって星歌さんはかっこいいんだから」


    「…そうか、ありが……うえっ!?」


    「あはは!驚いたら髪が元に戻った!おねえさん、ふたりのお姉ちゃんと同じことができるんだ!お姉ちゃんどうしお似合いだね!」


    「ね〜。少し面倒な姉を持つ妹としては似たもの同士くっついて欲しいんだけど」



    その後もこんな状態が幾度も繰り返され、八月三十日は終わった

  • 181123/07/18(火) 23:00:59

    (夏休み…前回と違ってみんなと遊べたし、好きな人と一緒にいられてなんだかんだ充実してたな〜)


    八月三十一日。部屋のカレンダーを何度確認しても、スマホの日付を確認、更新してもその数字は変わらない


    (…やだ!明日から学校…つまりまたぼっちに戻る!学校行きたくない…高校中退したい)


    駅の中でも、電車の中でも、アイスを買いに行ったコンビニの中でも彼女の口からは呪いのような独り言が漏れ出ていた


    (学校行きたくない。学校行きたくない)


    スターリーの前まで着くと、前回同様店の前の花壇に食べ終えたアイスの棒を突き刺し、セミの墓を作り始める


    (学校やだ…話す相手喜多さんしかいない……でもクラス違うし放課後くらいしか会えないし……あ、このアイスの棒当たりだ。小遣い制の子供じゃなくて、引き換える勇気も無いこんな私なんかが引き当ててごめんなさい)


    (……私もここに埋められたい)

  • 182二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 02:06:42

    蝉の墓作るのは変わらないのか……

  • 183二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 05:39:38

    ここでクラスに友達を作ろうとならないのがぼっちちゃん安心したよ…

  • 184二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 16:20:33

    保守

  • 185123/07/19(水) 18:01:49

    (星歌さんと結婚出来たら骨はここに埋められるんだろうな。……いつの間にか何をするにも星歌さんと結婚しなきゃ進まない状態になってる。断られたらいくつものプランが崩れる。スマホで理想のプロポーズの仕方を検索してみよ)


    (……”結婚 プロポーズ”でいいかな?……サプライズ…星歌さんサプライズ好きなのかな?ファミレスに行った時サプライズがどうとか言ってたような……ん?…ヴェッ!?)


    (結婚可能年齢……18歳以上!?)

  • 186123/07/19(水) 18:03:21

    (──────終わった。結婚できるの高校卒業直前じゃん…結婚を理由に高校中退できない…)

    (でも同棲は出来るのか。ふたりが小学生になったら下北沢周辺の学校にしてもらって、お母さんたちには悪いけどふたり共々伊地知家のお世話になろう)


    (でもそれは一年後の話ぃぃ!先が長い!あと何日出席すればいいの?何回補習受ければいいの?……中退したい、高校中退したい)


    (親や先生に中退したいって真っ向から言える勇気が欲しい)

  • 187123/07/19(水) 18:08:02

    (逃げたい…高校から……)


    「───うさん!」


    (…私の居場所はネットとスターリーだけ……)


    「後藤さん!!」

    「うぃっ!?き、喜多さん?」


    (いつの間に喜多さんが横に…もしかして考えてたこと口から漏れてた!?)


    「ずっと意識なかったんですか?着きましたよ!」


    「……どこに?」


    「江の島です」

  • 188二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 19:09:01

    電車の中でずっと結婚のこと考えてて笑う

  • 189二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 20:24:08

    >>ふたり共々伊地知家のお世話になろう

    >>私の居場所はネットとスターリーだけ

    めちゃくちゃ依存してて草。星歌さんは超重量の愛を受け止めろ

  • 190123/07/19(水) 21:31:22

    (江ノ島!?なんでまたここに…嫌じゃないんだけど、むしろみんなでまた来れて嬉しいんだけど!…なんで……?)


    「後藤さん未だぼーっとしてるけど大丈夫?熱中症とかじゃないよね?」


    「…あっ!その大丈夫…です。ただ何が何だか分からなくて……」


    「道中本当に意識が無かったのね。その説明は先輩たちが戻ってからにするわ。いま水を買いに行ってるから」

  • 191123/07/19(水) 21:34:42

    「おまたせー!自販機で手頃なの買ってきたよー!」
    「虹夏のおごり、優しい」

    「あ、ありがとうございます」
    「伊地知先輩ありがとうございます!この”いろはす”新しいデザインですね!……100%リサイクルペットボトル?環境にやさしいってことですかね?」
    「別に宣伝活動するわけじゃないんだからそんな深く考えなくていいでしょ。飲も飲も〜……ん!前のボトルよりも内側がなだらかになって水の流れがスムーズに!飲みやすい!」
    「飲み終わったボトルも絞るんじゃなくて、叩いて潰す気持ちいいのに変わってる。郁代、飲み終わったら私に潰させて」
    「はい!私ごと潰してください!」

    (なんで急に宣伝口調で話し始めたんだろ…)

  • 192123/07/19(水) 21:35:57

    「ぷはぁ〜生き返った!ぼっちちゃんはどう?もう会話できるようになるまで戻った?」

    「あ、はい」

    「なんでここにって話でしたよね。それは──────」



    (どうやら結婚の事は口に出てなかったけど新学期が、学校がやだってのは言葉になって出てたみたいで…それで少しでも私が新学期を頑張れるようにとみんなで夏休み最後の思い出を作りに江ノ島まで私を運んだようだ)


    (みんな優しい……でも学校が始まったら今より会う時間が短くなる……)


    「また泣いてる。そんなに新学期が嫌なの?」

    「……”新学期”。ШУЦЪЮЙЁμθβ/▲!!」


    「もう!それ禁句って電車で決めたでしょうが!」

  • 193123/07/19(水) 21:37:02

    「……何が新学期。何が青春……」

    「後藤さん、美味しい物食べて忘れましょ?例えば……たこせんとか!」

    「……たこ…そういえば体育祭のクラスの打ち上げタコパだったっけ。私行ってないけど。誘われなかったから…はは……あはは」


    「だったら私たちで一緒に食べてそんな思い出忘れましょ!私いまからリョウ先輩と買いに行ってくるので伊地知先輩は後藤さんのケアお願いします!」

    「うん任せといて〜」


    「……ぼっちちゃん。二人きりになったから”お姉ちゃん”に甘えていいよ」


    「……虹夏ちゃんがそうなるのはかなり後になりそうです…万が一に星歌さんと両思いでも私が十六歳になるまで結婚出来ないみたいなので」

  • 194123/07/19(水) 21:38:35

    「あー、だから結婚出来ないって言ってたのか」

    「……えっ!?声に!?」

    「なってたよー、聞こえてたの担いでた私だけだろうけど」


    「…私、早く結婚を理由に高校中退したいんです。…いや!中退したいから星歌さんと結婚するんじゃなくて一緒にいたいからするのであって……!」


    「学校には私の居場所なんてなくて、星歌さんのような一緒に居て安心できる人も、虹夏ちゃんみたいにチヤホヤしてくれる人も居ない……だから夏休みにいくつもの楽しい思い出を作れたのはすごく嬉しくって、それと同時に終わるのが辛くて……」


    「────はい、その話ストーップ!」

    「今のぼっちちゃんに必要なのは”お姉ちゃん”に甘えることよりも、みんなと楽しむことってことが今一度わかったから先のことに関してのお話は無しで遊び尽くそう」

  • 195123/07/19(水) 21:39:38

    「ほら、ちょうど”楽しいの天才”が戻ってきたし」

    「へ?」

    「お待たせしました!たこせん買ってきましたよ!」

    「はぁ…はぁ……並び疲れた」


    「はい後藤さんの分」

    「ありがとう、ございます」

    「天気もいいし、みんなでたこせんを持って写真撮りましょう!」

  • 196123/07/19(水) 21:41:27

    「このあとの予定は全部喜多ちゃんに任せるよ。ぼっちちゃんを楽しませてあげて」

    「はい!私が後藤さんを引っ張って見せますから!あっ!早速面白そうなものがあそこに!後藤さん行きますよ〜」

    「は、はい〜!」


    「喜多ちゃんすごく楽しそう」

    「うん」

    「…ぼっちちゃんが喜多ちゃんを勧誘した時みたいに最初の一歩を踏み出せれば…他にも友達できそうなのに」

    「できないからぼっちなんだよ」


    「おい発言キツイな」

  • 197123/07/19(水) 21:43:12

    「ぼっちは私たちのためになることしか出来ない。私たちがボーカルを探していることをぼっちに話してなかったら多分郁代に話しかけてなかっただろうし、なんなら一生話さずにいたと思う」

    「でもぼっちは郁代に話しかけた。郁代がバンドに戻らないことを何度示してもぼっちは郁代に結束バンドに戻るよう声を掛け続けて…そして郁代の本心を引き出した」


    「ぼっちは出来る子なんだよ。自分のためにしかならない行動ができないだけで」

    「…たこせん食べて少しテンション上がった?」

    「からかわないでよ」


    「…あれ?私ってぼっちちゃんに初めて会った時に”ギターの子が逃げた”とは言ったけどボーカル探してるなんて一言も言ってないんだけど?なんか話違うくない?」

    「……忘れて。こっちの話だから」

  • 198123/07/19(水) 21:46:48
  • 199二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 23:42:23

    >>175

    うーんこれはおねえちゃん

  • 200二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 23:44:28

    このレスは削除されています

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