え？ボクをパーティーに誘ってくれるの？でもドレス持ってない………

1二次元好きの匿名さん21/12/10(金) 21:21:27

聖夜の夜に働くなんて勿体ない！
　だけども友達のモルガンは生き生きした顔で周回へ！　ボクはお仕事終えたから食堂へ！

　待ってましたのクリスマスディナー！　連日連夜の、ご馳走の、最初を飾るのはシュトレン！
　切り分けられた断面のナッツとレーズンの美味しさに舌鼓！　偶には珈琲でもと席を立ったら、人影が。

　彼女はボクにコーヒーを差し出して。
　代わりにお願いをしてきたんだ。

『弟じゃないけど、彼によく似た騎士に誘われた。彼らの前に出ても恥ずかしくないドレスを頼むよ』

　どうやら妖精仕立て屋ハベトロットのしゅつげきだ！　納期は今夜のデッドライン！　良い子はギリギリに頼むなよ！　ハベにゃんとの約束だ！

　相手は湖の妖精、メリュジーヌ。素材だけでキラキラ光る磨く必要のない、宝石。
　だけれど、更に目を惹く為にアクセサリーのように飾るのがボクのお仕事だ！

　彼女の普段着の配色を利用しよう。その方が自然に仕上がるからね！　澄み渡る空の蒼と、雲のような白さを、柔らかい藤の色で繋いでこう。

　空を超えて、どこまでも。
　境界の彼方へ願った永遠なる思いをゆびさきに。

　華やかさより清廉さを！
　カッコ良さより少女らしさを全面に！

　偶には竜から姉へと変わってもいいじゃない！
　夢を清算していても、輝くものは手の中に！

　だからボクは紡ぐのさ！
　花嫁の守護者のハベトロットが送るハッピーな物語をね！