- 1二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 19:26:10
「アヤベさんって、何でふわふわが好きなんですか?」
いつものように布団乾燥機を動かしていた折、カレンさんから質問を投げかけられた。
「……別に、昔からの癖みたいな物」
私は本心を隠すように、素っ気無く返事を送った。
「……嘘」
カレンさんは一瞬顔色を変え、こう言った。
「アヤベさん、また今日もオーバーワークしてる」
カレンさんは叱るようにも、心配するようにも見える表情でこう言った。
「貴女には関係ないでしょう」
確かにトレーナーさんに通告された以上のトレーニングはしている。
だが、そうでないと私は、私を許せない。
焦燥と罪悪感に満ちた感情が、私を支配する。
だが、
「カレン、アヤベさんが傷付つくのは嫌」
カレンさんはきっぱりと言い切った。
「それは……貴女のエゴよ」
「何が悪いんですか」
正面から開き直られ、返答に窮してしう。
「なら、質問を変えますね」
真っ直ぐな彼女の目はすべてを見透かしているようで、冷たく突き返すように、拒絶するように返した。
「……何」
「アヤベさんは、ふわふわに何を求めてるんですか?」
核心を突いた質問。
探るようなQではなく、答え合わせのA。
「……それは」
「多分、安心感ですよね」
正解。
身体は精一杯虚勢を張ったが、顔に出た解答は嘘をつけない。 - 2二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 19:26:20
「カレンも同じだから分かるんです。精一杯頑張って頑張って、それでも自分を許せなくて、自分自身を縛り付ける」
「……やめてっ」
か細く、ぽつりと呟いたのは、自罰の一言。
または、自分を許したくない拒絶の印。
自分自身への鎖が、解けていくような感覚だ。
「カレンはアヤベさんに何があったのかは分からないし、聞くつもりもありません。でも」
カレンさんは私を思い切り抱きしめ、こう言った。
「私は、アヤベさんのふわふわになりたい」
駄目だ。これ以上は、私が私でなくなってしまう。
あの子との約束を破ってしまう。
自分の罪から逃げてしまう。
違う、自分か許せなくなってしまう。
「あぁ……うぁっ……ああぁ…………!」
声にならない呻き声が、苦しみを溶かすように絞り出される。
カレンさんはそんな私の懺悔を受け止め、背中をさすりながら慰めてくれた。
「大丈夫、大丈夫ですよ。カレンは、アヤベさんの味方ですから」
私は、ただただ泣いた。
全てを吐き出した。
ここにいるのはもう、アドマイヤベガではなかった。 - 3二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 19:26:47
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- 4スレ主23/07/10(月) 19:27:04
- 5二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 19:27:59
- 6二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 19:29:10
これで未所持ってどうなってんだ
- 7二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 19:29:55
- 8二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 19:30:15
いつものように布団乾燥機を動かしてる折で笑ってしまった
それはそれとして、ふわふわするものへの依存の解釈がなるほどと思わされました - 9二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 19:31:59
タイトルがyou look like meってのもいい……
- 10二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 19:35:00
未所持のハードル上げてくスタイル嫌いじゃないよ
- 11スレ主23/07/10(月) 19:37:17
因みにスレタイはRtt見てて思ったイメソンから取りました
なんか直すとことかあるかな - 12二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 19:41:55
これ以上の変える所を申せと??????
- 13二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 20:01:07
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- 14二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 20:02:02
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- 15スレ主23/07/10(月) 20:02:21
そりゃ、解釈ミスってたら怖いからだよ(保険)
- 16二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 20:02:40
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- 17二次元好きの匿名さん23/07/10(月) 20:03:28
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- 18スレ主23/07/10(月) 20:04:02
悪いけど管理させてもらうぞ