- 1二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 10:25:21
- 2二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 10:27:18
サビーナは情けが深い人だ。
それゆえに怒りも、憎しみも、深く強い・・・。 - 3二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 10:28:20
ひとたび怒りに火をつければ彼女は決してそれを許さないだろう。
それは火を得た石炭のように、火を見せることなく燃え滾るのだ。 - 4二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 10:30:37
エナオは彼女を大悟に至る存在になりうると考えた。
同時にこう危惧する。
「神は慈悲深く、それでいて残酷である。平等に愛する慈愛と平等に滅する冷酷さが同時に存在しうるのだ」
子を愛し、敵を許さないその心の源が母としての慈愛からくるものならば
それを誰が止められよう。 - 5二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 10:48:21
保守
- 6二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 10:48:34
建て保守
- 7二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 10:48:46
ほしし
- 8二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 10:48:59
ほしほし
- 9二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 10:49:15
ほしゆぅ
- 10二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 10:49:30
これでいけるのか?ほsy
- 11二次元好きの匿名さん23/07/13(木) 22:17:59
ほし
- 12二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 08:47:56
保守
- 13二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 18:38:21
サビーナは目を覚ました。久しぶりにぐっすりと眠ったサビーナは身動きが取れないことに気付いた。
「なにかに挟まれて・・・あ」
「ううん・・・」
不意にシャンプーの香りとともに誰かの頭が揺れた。頭頂部だけで判断は難しいが声からするにイリーシャか。
後ろにも誰かが居る事には人肌の温かさで分かった。イリーシャが前ならおそらくメイジーだろうか。
シーツも満足に被っていないのに寒くないのはこれが原因らしい。
「どうしたものか・・・」
大き目とはいえ一人用のベッドに三人だ。動くとイリーシャかメイジーかどちらかが転げ落ちそうだ。
しかもどちらもほぼぴったりと私に張り付いている。
まったく動けない。
部屋のドアがそんな時にノックされた。
『サビーナ、イリーシャとメイジーがいないが心当たりはある?』
ドア越しの声に体を起こして応答しようとしたときに体が引っ張られる感覚に慌てて下を見ると
メイジーの手が私のズボンのポケットに、イリーシャの手がシャツの中に入っていて私の肌着を掴んでいる
「ちょ!脱げる!メイジー!」
肌が離れると寒いのか離れようとするとさらにくっつこうとするのでズボンは脱げるし、インナーも引っ張られて伸びる。ってかまろびでる。 - 14二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 18:55:05
『サビーナ?大丈夫?』
「だ、だっ、大丈夫!二人はここでねて・・・ひゃっ!」
イリーシャがいつの間にかシャツの中に頭を突っ込んでいる。
『サビーナ?』
怪訝そうなエナオの声がする。
「すまない、ちょっと大変なことになった」
『大変?とりあえず入るよ』
『あれ、エナオ?どうしたんだい?』
聞こえたのはシャディクの声だ。そこで私もさすがに今の姿を見られたくない衝動に駆られる。
「ちょ!さすがにシャディクはダメだぞ!待ってくれ!」
『サビーナ・・・?まあ、俺は先に出てるから後から来てくれ』
とりあえずシャディクは入ってこないことに安堵してホッとする。
「助かった・・・っ!」
お腹に違和感を感じる。ちょ、イリーシャ?!
- 15二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 18:55:15
「イリーシャ!ちょっと!やめなさい!」
「Zzz・・・・ちゅー」
「ひゃっ!」
お腹に吸い付くイリーシャ。メイジーが引っ張ったせいで露わになった腹に何故か吸い付いたようだった。
「ちょ、いり・・・ひゃ、うふっ!やめっ!」
下半身を固定された状態でなにができるわけもなく。
「がぶっ」
「いだーっ!!」
叫んだ私の声を聞いて駆け込んだエナオはベッドから派手に転げ落ちた私とメイジー
下敷きになって頭にこぶを作ったイリーシャを見て呆然としていた。
- 16二次元好きの匿名さん23/07/14(金) 23:42:44
ほしし
- 17二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 06:08:39
保守
- 18二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 08:40:40
ほしゅ
- 19二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 19:34:12
(新スレ作成、ありがとうございます!)
クエタの一件以来、シャディクは対外的に動く事が増えた
その際の秘書はエナオが務め、私は寮長代理の様な形で学園に詰めている
……聡いあの男のことだ、クエタの件で反感を持った私を身近に置く事を避けているのだろう
心配しなくとも、今は何もしない
契約があるからな
今心配するべきはスレッタだ
あの一件で、ミオリネから避けられる様になったのに
あの子はまだ婚約者として、果敢に決闘している
もう何人目だ?スレッタに挑んで破れ、それでも挑む奴等が減らないのは
あぁ……スレッタ、もうやめてくれ
パーメット耐性があっても、ガンダムに乗り続ける以上、いつかガンダムに殺される!
ノレアも、スレッタも、ガンダムに殺される!
やめろ、やめろ、やめろ!
スレッタに挑むな!スレッタの命を削らせるな!
スレッタ……、そんなにミオリネが好きなのか?
命を削る程の恋愛なんて、私は望まない
プロスペラはそれでいいのか?
ガンドの技術者なら、危険性だって分かっているはずだ
それを上回る目的があったとしても、我が子の命を削らせるほどなのか?
エリクトのためか?だがエリクトはもう20年も前に死んでいる
あの時、エアリアルの中にいた子供が、本当にエリクトだとしても
お前が今一番目をかけてやるのは、スレッタだろう! - 20二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 23:17:01
ほしゅ
- 21二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 08:30:55
ほし
- 22二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 13:20:39
ほしゅ
- 23二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 22:25:53
正しい引き金を引いたつもりで、悲しい言い訳をして、それでも涙なんて性に合わないだろうと
何もできない現状を打破するために全てにお別れをしたはずなのに。
「この空も、この景色も変わらない」
ビルも、道路も、道行く人々も。
壊れる、燃える、倒れていく。それを、避ける術を探しているのに。
無力な自分にさよならをするのにどれだけ痛みに耐えればいいんだろう。
ああ、誰か、私に力を貸してくれ。傍らに居てくれれば、抱きしめてくれれば。
流されて彷徨う私にも意味が産まれるはずなんだ。 - 24二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 07:13:28
ほししし
- 25二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 18:31:16
ほしゆ
- 26二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 22:49:42
ほし
- 27二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 06:45:38
ほ
- 28二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 09:07:15
ほしゆ
- 29二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 21:05:05
ほし
- 30二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 21:34:19
アスティカシアの学園祭で、いよいよシャディクの計画が動き始める
学園祭には、負傷したデリングに代わり、サリウス代表が視察に来る事になっている
シャディクは、催しのランブルリングにフォルドを介入させて騒ぎを起こし、その隙にレネ達が拘束する手筈を整えた
……実行役となるフォルドのエージェントは、当然ノレア達だ
クエタの一件で、地球にいるフォルドは魔女狩り部隊によって構成員の一部を失ったと聞いた
が、元より襲撃するのはガンダムパイロットの役割だったのだろう
……シャディクもフォルドも、ノレアを何だと思っている
先行してノレアと、パートナーのソフィという少女が推薦編入生という形でアスティカシアにやって来た
しかし2人との事前の接触は、情報漏洩の危険があるという事で禁止された……シャディクらしい事だ
学園で過ごすノレアとソフィを、私は遠くから見ていた
ソフィという子は、随分と明るい性格らしい
ノレアを引っ張りながら、ノレアよりよっぽど学園を堪能している
だが本命はスレッタの様だ
何かにつけてスレッタの側にいて、スレッタもソフィを構っている
一人っ子で育ってきたスレッタだ、年下の子を妹の様に思えて嬉しいのだろう
事前に得た情報によれば、スレッタを魔女と呼んで随分と執着しているそうだ
……歪だ、きっとあの子もガンダムの呪いに毒された被害者なんだ……
ノレアは、ずっと無愛想な顔をしている
昔から表情の乏しい子だったが、あそこまで酷くはなかった
ソフィとは裏腹に、学園で過ごしている姿からは喜びの感情は伺えない
それどころか、時折凄まじい怒りの色を見せる
それも、あんなにいい子達が多い地球寮の生徒に対してもだ
取り寄せた情報によれば、ノレアは随分と過激な反スペーシアン思想の持ち主となっていた
……あんなに優しかったあの子が、そんなに苛烈な人間になってしまうなんて……
- 31二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 07:06:31
ほしし
- 32二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 18:47:34
ほししし