- 1二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:17:00
- 2二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:19:58
キャプテンのために祈るトリニティピクミン……
キャプテンのもとへ向かうため宇宙船を開発するミレニアムピクミン……
キャプテンに会えない寂しさから暴れちゃうスケバンピクミン……
他にはどんな子がいそうかな - 3二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:20:51
前世と違ってクソつよパワー得てそう
- 4二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:22:55
お祭りの景色を皆と見たかったと思っている百鬼ピクミン。
転生ピクミン同士で再開してかつてのように群れるヘルメットピクミン。
自分で動くということを知らず誰かのコマになり続け、それに幸せを感じているアリウスピクミン。 - 5二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:24:51
先生をキャプテンオリマーの生まれ変わりだと確信して学校を抜け出して四六時中先生の背後をついていく謎の集団が生まれる
- 6二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:26:14
ピクミン時代に合唱した歌を転生したあとでも覚えていてふとした瞬間に口ずさむ転生ピクミン達。
でも群れもキャプテンもいなくて寂しくなる転生ピクミン達… - 7二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:26:51
- 8二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:26:58
前世紫の子はぷにぷにしてたりするのだろうか
- 9二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:27:52
ミレニアムピクミンは前世黄色なのか白なのか。
白はアリウスか? - 10二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:30:42
転生したってことは死んだ子達だから皆それぞれの死に方を覚えていたり不意にフラッシュバックしたりしてるのかな。
あの惑星で寿命で死ぬとかありえないだろうし大抵の死因は恐ろしいことになってそう。 - 11二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:32:27
キャプテンがキヴォトスに不時着したらどんな反応をするのだろうか
- 12二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:33:30
多分泣く、人間になって下手に感情を覚えた分キャプテンに対する気持ちも肥大化してるだろうし。
- 13二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:35:21
問題は今のこの子達はキャプテンよりずっと大きいこと
- 14二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:35:44
その現場にゲーム部の面々がいたら爆湧きしそう
- 15二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:36:41
転生した今でも死ぬことに対する恐怖も犠牲になることへのためらいも薄いだろう転生ピクミン達。
しかも銃を撃つより殴る方が得意。
うーんこの。 - 16二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:37:30
"笛を吹く"をする先生もありそう
- 17二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:38:45
ストロベリーフラワー(ピクミンの種の歌とかを作ったバンド)の中でもこっちのが似合いそうな湿度じゃん
- 18二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:39:16
エンジニア部の作った試作ロケットに乗せられて無事墜落。たまたま集まっていたピクミン生徒たちの目の前に不時着した結果ストーリーが始まる
- 19二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:39:28
PMC兵が囲い叩きにされるシーンが思い浮かんでダメだった
- 20二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:46:27
ゲームでもピクミン達これ歌ってたから人になった後なら歌詞も歌えるだろうな。
でもフレーズしか覚えて無くてハミングを一人寂しくつぶやくだけなんだ…
でも仲間達と再開してまた皆で歌えるんだ。
遠い空の向こう側のキャプテンへの愛のうたを。
- 21二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:46:42
キャプテンは大きさそのままか身長は普通の人間並になっている
どっちがいい? - 22二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:48:11
- 23二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:53:31
飛べなくなった元羽ピクミン
泳ぎは得意なままだけど水中呼吸が出来ない元青ピクミン
自己犠牲前提にしてくる元白ピクミン
なんか神秘の力で砕いてくる元岩ピクミン
普通に力持ちな元紫ピクミン
あたりは思い付いた - 24二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 21:59:22
羽ピクミンは本編後も宇宙へと飛ぼうとして失敗してそうだけど、転生したら羽を失って更に空から遠ざかった事を気にしてそう。
だから機械の羽作るね…(ミレニアム入学) - 25二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 22:02:33
今更だけど転生しても葉っぱ生えてるのかこいつら
- 26二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 22:03:17
別スレの雑コラが元ネタやね あっちは通称歌ピクミンだったけど
- 27二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 22:06:56
- 28二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 22:24:55
作者!?
- 29二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 22:25:54
食うか食われるかの弱肉強食の世界で生きてきたから見た目に反してめっちゃシビアな価値関してそう
- 30二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 22:26:33
先生もビックしそうな価値観してそうだよね
- 31二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 22:27:26
ホントだ 1の方のシスターピクミンからは知性を感じる
- 32二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 22:43:51
- 33二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 22:51:29
リオに付き従うピクミン小隊概念。
黙ってついて行って、愛してくれともいわず立ち向かう忠実な部下。
失踪してもひたすらリオに付き従い、リオと共に姿を消したという… - 34二次元好きの匿名さん23/07/15(土) 23:41:17
分かる…
- 35二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 00:34:36
多分前世でも囮になって死んだんだろうな…
- 36二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 00:52:25
家が火事になっても気にせず過ごしてそのまま大火傷と酸欠で死ぬ一歩手前で救護された元赤ピクミン
機械いじってて電源流したままなのに気にせず配線に作業を行なって医務室で目覚めた元黄ピクミン
水泳技術はあるけど呼吸のタイミングがいまいち掴めずよく沈んでいる元青ピクミン
もう一度空を飛びたくてミレニアムで人間大砲を使用し医務室送りになった元羽ピクミン
邪魔だったガラス壁にヘットバットかまして額が割れた元岩ピクミン - 37二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 01:10:37
お気に入りだったキノコを食べたら猛毒で倒れて服毒自殺したんじゃないかとカウンセリングを受けさせられる白ピクミンはいる
- 38二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 02:21:23
このレスは削除されています
- 39二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 02:23:28
人でない時、我々は蒙昧であった。
しかし人となった今――私は今も、蒙昧である。
「ふん、ふん、ふふふんふーん……」
思索もせず、鼻歌だけ漏らして歩き回る。
いつからそうだったか。“前”と“今”の境目は私にとって曖昧で、髪からしなだれた葉だけが、“前”と“今”のつながりを証明している。
今の私は、人であり、生徒だ。
運び、戦い、殖え、食べられる為の存在であった“前”とは違い、“今”は運ばず、戦わず、殖えず、食べられないことが選べる。
代わりに私は学び、育ち、自ら行動することを課せられている。つまり今、こうして歩き回っているのは私が自ら考え、実行していることなのだ。
「けれど、何もない」
しかし何も起きず、何も見つからず、何も好転しない。
当然だ。私にはかつて我々を従えた人のように、目的意識がないのだ。
かつての私なら、生存に差し障りのある障害を排除する為に、命を賭けて闘争ができたが、今は天敵たる種もおらず、飢えも授業を受けていれば糧を得ることができる。
自動的に生きていくことができる。だから、何も目的がない。
「虚無だ……これが虚しさか……」
学べば糧が得られる以上、私はとにかく学んだ。
知識は私に世界の広さと厳しさ、そして美しさを教えたが、私に目的を与えてはくれない。
木の洞のようにぽっかりと空いた欠落は、次第に孤独という名を持ち、私を苛んだ。
私は人と同じだけの知と力を得ながら、殖えることもできない! その事実が私を苛むのだ! - 40二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 02:24:08
「キャプテン、キャプテン、どこですか……」
今日も授業を終え、就寝の時間となるまで、私は当て所なく彷徨う。
きっと、きっとどこかにいる筈なのだ。我々が求める度、必ず現れる“人”に相当する存在が。
私に目的を与え、私を我々とするまで殖やしてくれる知的存在が!
「明日、おやすみか……じゃあ、次はD.U区に行ってみようかな」
休暇の度に捜し回っているが、候補も尽きてきた。
そろそろ遊んでしまおうか、そっと出かけてみようか……なんて胡乱な考えも浮かぶが、最近になってひとつ興味を引く話題を聞いたのだ。
シャーレの先生。生徒を導くことを生業とする指導者と聞く。指導者、甘美な響きだ。
「その人なら、もしかしたら……殖やしてくれるかも」
最早生殖プロセスさえ変わったというのに、殖える可能性を考えるだけで歓びが充ちる。
ああ、あああ、D.U区の青空に、恋さえ抱いてしまいそうっだった。 - 41二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 02:27:25
物凄い力作が産まれとる!? これは先生が元ピクミンハーレムを作る日も近いですね……
- 42二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 02:27:52
最初は「アカピクミンは火に強いよ。そしてこれは火炎瓶」とか言わせようか迷ったけどォ、あんまりにもあんまりだと思ってェ……
ピクミンって殖える為に人を利用してるフシがあるよなって思い返してェ、じゃあ人間の知性を獲得して本能が据え置きなら、とんだ痴性溢れる生徒ができると思ってェ……
お楽しみ頂けたなら幸いです - 43二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 02:29:21
いや凄いわ 創作活動に手慣れてるタイプの人のやつだわ
- 44二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 02:31:29
乙です。
ピクミンって生態がヤンデレっぽいよねという与太話を思い出した - 45二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 10:05:06
オリマー指揮の元でのジャイアントキリングに魅せられてデカくて強そうな連中を見付けるたびにいつか偉大なる導き手の指揮の元殺すリストを書き連ねる叛逆思想マシマシピクミン
- 46二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 12:15:54
このレスは削除されています
- 47二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 12:16:10
オリマーキヴォトス不時着ルートと先生キャプテンルートの両方を見たい…
- 48二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 12:31:26
もし自分達に情が湧いてしまうといざと言う時切り捨てられずに更に酷い結果になるかもしれないから愛してくれとは絶対に言わないんだよね
- 49二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 12:33:27
- 50二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 12:35:30
- 51二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 13:09:30
何らかの要因でこの子達転生ピクミンとオリマーが再開して欲しいな......。
ブルアカもゲームだし、キーラやダーズが起こした事件にキヴォトスが巻き込まれて、その時に人間サイズになったオリマーと再開して欲しいが.......。 - 52二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 13:12:53
- 53二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 13:17:45
しかもキヴォトスピクミン達は不思議そうな顔で「貴方もお願いすればいいじゃないですか? 殖える事は種の本能。何も不自然ではないはずです」とか言い出すぞ
- 54二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 13:21:00
キャプテン・オリマー!!!!!早くキヴォトスに不時着して来てくれー!!!!!
- 55二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 13:21:52
先生がハーレム作らされる前に!はやくぅ!!??
- 56二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 13:24:25
でも元がピクミンだから先生に頼むよりもオニヨンを探そうとする…はず。
「キャプテン、我々は殖えたいのです!ですから、お願いいたします!」
“い、いやでも!”
「我々と共にオニヨンを探してください!」
“…ん?” - 57二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 13:27:25
無事にドルフィン号を買い戻し、仕事にも少し余裕のできた私は、社長から有給を貰ってちょっととした宇宙旅行を楽しんでいた。妻や子供達のいる私の故郷はもう随分と前に見えなくなって久しい。思えば私が宇宙に出る時は常に仕事が理由で、こうして単純な娯楽の為に宇宙にいるのは、かつて私が初めてあの星に遭難した時以来かもしれない。
……ああ、思い出す。ドルフィン号がバラバラになって、エンジンすら無くなって途方に暮れていたあの時。生命維持装置のバッテリーも30日分しかないと絶望していたあの時。ボーッとしていても始まらないと探索していた時、ピクミンと名付けた生物と出会ったあの時。ピクミンの力を借りて、ドルフィン号を無事修理出来たあの時。少しノスタルジックな気分になった私は、かつての航海日誌を読む事にした。
懐かしい。あの時はドルフィン号を直す事で手一杯だったが、今思い返せば大冒険をしたみたいで少し楽しかった気もする。未知なる原生生物に、生い茂る緑や美しい水源。そして、私にずっと付いてきてくれたピクミン達。そういえば、彼等は私の事をどう思っていてくれたのだろうか。信頼できるリーダーか、はたまた繁殖のための存在か……。どちらにせよ、彼等がいなければ今私はこうして宇宙旅行をする事も出来なかった。感謝してもしきれない。そうだ、図鑑に書き連ねたピクミン達への考察をもう少し深めてみようか。記憶を手繰り寄せ、航海日誌をよく読み込めば、新たな発見もあるはず。早速私は端末のメモ帳アプリを起動し、航海日誌片手に考察を始めた。
そうして作業に没頭していた私は、ついぞドルフィン号の鳴らす接触アラートに気付く事が出来なかった。突如機体が大きく振動し、キャノピーに勢いよく頭をぶつけた私は、そのまま意識を失った。 - 58二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 13:40:25
目覚めた時、柔らかな光が私の目を差していた。慌てて飛び起きると、なんとドルフィン号がボロボロの状態で突き刺さっていたのだ。やってしまった。
不注意を悔いても仕方がない。周囲を見渡すと、巨大な木や草が生い茂っている。見た所、あの惑星にも存在していた植物がいくつか散見される事から、ここはあの惑星── PNF-404で間違いないようだ。ならば、かつてと同じように、ピクミンの力を借りればドルフィン号の修復も容易いだろう。今回は前回の反省から生命維持装置のバッテリーはたっぷり用意してある。慌てず落ち着いてやろう。
少し向こう側の景色には、巨大なビル群やタワー、そして空に広がる複数の輪が見える。まさか私が今まで遭遇しなかっただけで、この星にも文明を築く知的生命体の存在があるのか!?ダマグモキャノンのような機械が存在する事は知っていたが、まさかここまでとは思いもしなかった。私は期待に胸を躍らせながら、とりあえずピクミンを探す事にした - 59二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 13:43:34
オリマーが遭難するとしたらこんな感じかなと思って書きました
2号機があるのにドルフィン号買い戻すのかってツッコミは許してください - 60二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 13:45:50
- 61二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 13:46:14
- 62二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 13:48:45
ええやん……
- 63二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 13:55:37
先生がキャプテンはなんかNTR感があって嫌です
- 64二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 14:04:53
分かる
- 65二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 14:29:31
以前、私は我々であり、我々は群であった。
今、私は私であり、我々は個である――
「先生、繁殖を手伝っていただけませんか?」
「“えっ”」
何度目かのD.U区への来訪。
シャーレの先生に御目通りが叶った時、私は開口一番に先生へと嘆願を述べた。
先生はとても驚いていた(窮状を抱えていると知り、私を案内してくれたミレニアムのコートを着崩した生徒も……彼女には配慮すべきだったかもしれない)が、先生は私を落ち着かせ、ハニーミルクラテをご馳走してくださった。
「“まず、何を私に手伝ってほしいのかな”」
「はい、先生。私は私の繁殖と繁栄を望んでおり、その為の目的と手段を指示していただきたいのです」
私はハニーミルクラテの味をとても気に入り、思わず飛び上がりたい衝動に駆られたが、私が学んできた知性がそれを阻む。代わりに、一房の葉が花開く形でその歓びを主張することとなった。 - 66二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 14:30:46
「は、繁殖と繁栄って、そんなふしだらな……!」
「“うん、ユウカは少し落ち着こうね”」
興奮を抑制された生徒が押し黙る中で、先生はじっと私を見つめ、観察をしていた。
私を知るというのはおよそ意味のない行いと思うが、同時に私という種を知るのはとても有益だ。
私はアピールの為、私なりに手入れを欠かさない緋色の髪を靡かせ、些か尖りを損なった鼻筋を撫でた。
「“繁栄はなんとなくわかるけど、繁殖っていうのは何を殖やすの?”」
「私をです、先生。私という種の、個体数を殖やすことです」
「“なんだろう、勘違いを起こしている気がする”」
「先生! 気の迷いを起こさないでください!」
「“いや、そういうことじゃなくて”」
混乱する生徒を度々宥めながら、先生は私にいくつかの定義に関わる質問をした。
私は私なりに、我々の価値観を知性的に言語化したが、答える度に先生の表情が難しいものとなっていることを理解する。
私は少し焦って、先生に詰め寄る形で主張を重ねた。
「繁殖行為は誰でもやっていることです。先生が私にそれを実行することはおかしいことですか? 私も今は、私と同じ種ですよね?」
「“同じ種だけど、同じ考えではないよ”」 - 67二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 14:33:07
先生はやや努めて平静を保った様子で、私を諭した。
曰く、会ったばかりの人に、命に関わる事柄を持ちかけるべきではないこと。私を理解していないのに、私の人生を左右することに頷けないということ。そして……
「“貴方がどうしてそうしたいかは、まだわからないけど”」
「“私は貴方に、自分を大事にしてほしいと思っているよ”」
「自分を……私を?」
私は困惑した。私は殖やす為に使い潰される存在で、私という個体が死んだ結果、我々が10増えれば充分な利益であると認識している。そんな私を大事にする……いや、大事にしていただけるならこれ以上ない幸いだが、私が自分を惜しむ理由はない。ない、筈なのだ。
「“私は、貴方が幸せを追い求められるよう、その手助けをする気ではあるよ”」
「“けど、貴方が言う種の繁栄の為に、貴方が幸せでなくなるのはいけないことだと思う”」
「それが……私にとって、幸せなことであっても?」
「“どうすることが幸せなのかは、その時の考えが全てではないからね”」
先生の言っていることは、学校で学んだことでも、自然の中で学んだことでもなかった。私はどうすればいいかわからなくて、ただ、惨めに縮こまった。
私ひとりでも容易く殺傷に到れるであろう先生が、たまらなく大きく、脅威的な存在に思えた。この人間が、私という種のみに及ばず、キヴォトスという自然のすべてを導き得る存在なのだと思えたのだ。
「……か、考える時間が、ほしいです」
「“うん。貴方の中で考えがまとまったら、また聞かせてほしいな”」
ミレニアムの生徒が私を心配し、引き留めるのも聞かずに、私はシャーレから逃げ去った。
私はたまらなく恐ろしかった。あの先生という存在が、私という種のみならず、キヴォトスという自然を導き得る存在だと理解すれば、我が身とその大願が如何に矮小であるかを決定づけられるようだった。
私は先生の教えを受けて、私という存在が塗り替えられるのが、たまらなく恐ろしかった。
「キャプテン! どこ、どこですか、キャプテン!」
私は畏れ慄いて、指導者を求めた。私が求めるのはあのような懐の深い存在ではない。
もっと矮小でいい。お互いに利用し合い、お互いの利益を手に入れ、お互いに成功を得る……我々だけを殖やしてくれる存在がいいのだ。
それが、私にとって安心で、幸せなことなのだ。私はそう願い、そう信じていた。 - 68二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 14:36:52
元ピクミンの生徒たちが落ちてくるドルフィン号を見上げるシーンがありそう
- 69二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 14:38:50
先生がキャプテンなのはNTRっぽいらしくてェ……でもピクミンってオリマーどころかホコタテ星人、コッパイ星人にも等しく繁殖希望するクソビッチじゃんねって気がしてェ……
でもそもそも先生っれ生徒が自分で幸せな道を選べるようにする人であることを意識してる気がするから、気軽に繁殖しないノットヤリチンな気がしてェ……
気づいたらこうなっててェ……
お目汚し失礼致しました
お気に召して頂けたら幸いです - 70二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 14:40:02
nice work.
- 71二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 14:40:30
乙でした やっぱ前世の記憶って糞だわ
- 72二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 14:43:14
1のダイオウデメマダラの生まれ変わりとかも敵として居そう。あと何故かアメニュウドウもいそう
- 73二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 14:48:37
>>1から「ピクミンが生徒として転生したキヴォトス」という理解をしていてェ……
ピクミンという種の自認があるけど、扱いとしてはキヴォトスの生徒であることを考えると、先生が自立を促すのは当然でェ……
でもそうやって「人間性」を養うことは、ピクミンというアイデンティティを持った生徒からすれば「色彩」によって捻じ曲げられるのとそう変わらない脅威な気がしてェ……
気づいたらこうなってて……もう一歩も動けなくてェ……
- 74二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 15:28:29
地味にユウカがわたわたしてて草
- 75二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 16:20:48
こんなに地味で穏やかなキヴォトスモブ転生した元ピクミンズだけど、
命令さえあれば、死傷者出ても突撃を辞めないし、制限時間が迫っても作業を止めず、無理難題も最大限叶えようとして、死さえ恐れない。
普段が普段だけに、こんなん敵に回したらトラウマになるやろ。 - 76二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 16:32:50
キヴォトス人の暴力性は高いというが、生き死に見たら途端に恐慌起こして救命活動に走り出す生命倫理は高いじゃろうし
>>32な状況で特攻するピクミン見たらカイザーPMCやアリウスですらドン引きするのは間違いないだろうな
- 77二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 16:35:39
「……ご命令を」
その眼差しは今も変わらず、戦地だというのに変わらぬまま、彼女はただそう口にする。
「ただ、命じてくれ」とばかりに。
“総員───”
空気が変わる。
彼女たちの目つきも、顔も、何も変わっていないのに、高揚に似た熱を孕んだような雰囲気が生まれる。
さぁさぁさぁ、と催促されるような、そんな強迫観念に襲われる。
“───戦闘開始”
「……アイアイ先生」
本能が今、解き放たれる。 - 78二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 16:36:49
(元ピクミンな生徒たちを指導してたら、戦闘に巻き込まれて泣く泣く彼女たちに頼らざるを得なくなった先生は確実にいると思うの)
- 79二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 16:43:55
エデン条約機構の時さ、ヘイロー破壊爆弾ってあるじゃん?
ベアおばミサイル後でアリウスピクミンの特攻込みで立て直し時のヒナやおじさん相手に使われそうになった時に
ピクミン生徒が「あの子達は私たちじゃないから私たちが受けます」とか言って死ぬシーンが連発されそう…… - 80二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 16:56:56
前世でずっと素手攻撃してたから
銃なくても気にせず相手に特攻して撃たれても殴り続けるピクミン
これが集団で襲いかかってくる - 81二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 17:28:00
ピクミンの基本戦術が相手に張り付いて頭の植物で殴るだったのが人の形と大きさを得た結果変化して襟首掴んで相手が死ぬまでヘットバットするかマウント奪って死ぬまで殴るかになった
あるものはなんでも使うしある程度の犠牲は前提のため死んだ味方は盾にするし爆弾岩はないから手榴弾を持って敵陣に突っ込んで自爆することも辞さない
そんな連中が徒党を組んで痛みを恐れず突っ込んでくる - 82二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 17:39:39
【銃がない/弾切れ場合の元ピクミン生徒たちの戦闘】
身一つあるいは盾になりそうな物を持って特攻してきます。
無敵じゃないので、撃たれたら普通に気絶します。
後方のピクミン生徒が気絶したピクミン生徒を盾にして突入します。
その生徒が倒れたら、その後ろが、
その生徒が倒れたら、その後ろが
その生徒が倒れたら、その後ろが
敵が動かなくなるまで、前へ進み、
敵が動かなくなるまで、拳を止めず、
敵が動かなくなって、ようやく進撃を辞めます。
対処方法は全員倒す他にありません。 - 83二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 17:40:44
- 84二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 18:03:27
ショートアニメ版の愉快な時空のピクミンならワチャワチャしてるだけなんだけど、シビアな時空のピクミンはマジで淡々と殺しにかかるから差が凄い。
- 85二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 18:10:37
- 86二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 18:35:53
「我々は死を恐れない、というのは些かに語弊があります」
我々を雇いたいと願う者は絶えない。
なんでも我々は労苦に文句をつけず、命令に異論を唱えず、死さえ恐れず戦い続ける兵隊と認識されているそうで、目の前の硬い「雇い主」は、私の発言に胡乱げな顔を向けた。
「確かに、命令には従います。しかしそれは、群れを殖やす為です」
「生産が可能なだけの資源、それと銃器の扱いを教育できるだけの時間。あと、甘いものがあれば、貴方の仰る通りの性質を見せるでしょう」
「なら、充分に見返りは約束するからーー」
「しかしそれは、後払いではないのです。雇い主様」
前線から報告が来ている。ゲヘナ風紀委員に加え、シャーレの戦術支援が入ったようだ。相変わらず先生や各学園の防衛戦力はお優しく、敵対した我々を殺めることなく拘束しているらしいが、こうなれば突撃しか能のない我々に、勝ち目はない。
「先払いなのです、雇い主様。資源も、時間も、甘い蜜も」
「ゲームオーバーです、雇い主様。ごきげんよう」
慄く雇い主様を仲間が縛り付け、担ぎ上げる。
彼は金、生存においては二の次三の次の資源をかき集める為、私たちの命を大量に棄てた。その分、大量に殖やしていただいたが、これでお別れだ。自分の罪で、我々が逃げる時間を稼いでもらう。
「オニヨンの離脱準備は?」
「できてます。しかし先生もそうですが、ゲヘナの風紀委員長も、とても素晴らしいリーダーですね」
「ええ。できることなら、我々のリーダーになってほしかった」
我々は所詮衆愚である。
命を恐れず突貫することで与えられる恐慌は、それを上回る脅威には通じない。故に我々は優れたリーダーを求めるが、我々の生存的闘争が、このキヴォトスの指導者に認められることはないだろう。ここは命のやり取りの為に戦う濁りきった大自然ではなく、学生たちが学ぶ、透き通った社会なのだから。
「生き残ったら、ハニーディップドーナツでも食べたいです」
「いいですね! 私はあんみつがいいです!」
仲間たちと冗談を交わしつつ、我々は撤退の為に進んだ。
すべては我々の生存と、我々の繁殖の為に。 - 87二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 18:42:03
ピクミンは自律的な判断力に欠ける気がしててェ……
そういう戦略的視点の差で負けることはあると思うのでェ……
そういう突撃バカを一番使いこなせるのはやっぱりレッドウィンターだから、全員アカピクミンじゃんねwwwってなっちゃってェ……
お目汚し失礼致しました
お楽しみいただけたなら幸いです - 88二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 18:46:08
アニメ時空転生ピクミンはわりとキヴォトスに適応しつつ、ピクミン本来の数の力を使いこなしてそう。
なんか組体操して突撃するとか。
……結構青春楽しんでそうだなアニメピクミン。 - 89二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 18:47:13
- 90二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 18:57:48
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!」
「わああああああああ!? なんで!? これ蜜やエキスや弾薬が入ってるもんじゃないの!?」
「やだ! やだキモいキモいキモい!!」
「うぇえええん……ごめんなさい、ごめんなさい先生……笛吹いて……」
「“まさか箱に入れた虫のオモチャがここまで効くなんて”」
「笛吹いてよお……(´;ω;`)」
きっとこうなるって信じてる
- 91二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 18:59:47
- 92二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 19:00:44
制御方法見つけたな
- 93二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 19:01:51
【元ピクミン生徒の戦闘、戦術ver(殺意が高いとも言う)】
元赤ピクミンは闘争心を活かしてアサルトスクワッドとして戦い、炎を使った攻撃も得意とします
元黄ピクミンは電気と爆発物を恐れず、工作班として動きます
元青ピクミンは水中から忍び寄り、自分達が得意とする水中へと引きずりこみます
元紫ピクミンは重機関銃、迫撃砲などを運んでヘヴィサポートになります
元白ピクミンは毒ガスを何の躊躇いもなく使用します。中心へと入り込んで毒を盛ることも得意です
元岩ピクミンは盾を持ち、タンクとして動いたり突っ込んで障害物を破壊します
元羽ピクミンはジャンプパックを使って空から強襲してきます。突然後ろに回り込んだりする訳ですね
元氷ピクミンは寒中強行軍が可能です。また冷凍庫に自分事相手を押し込んで凍死させれます
元ヒカリピクミンは夜間での作戦や防衛戦を得意とします。暗視ゴーグルがなくても真っ暗闇で物が見えるのは強いですね
そして、全軍突撃の命令が下れば命を投げ捨ててでも敵勢力を撃滅しようとします - 94二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 19:07:12
元岩ピクミンはバリスティックシールド持ってものを破壊するときもそれ使ってそう
- 95二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 19:13:05
- 96二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 19:22:39
なんか某作品の武闘派狂信皇帝ファンクラブ思い浮かべた。
敵が動かなくなるまで、前へ進み、
敵が動かなくなるまで、拳を止めず、
敵が動かなくなって、ようやく進撃を辞めます。
↑この部分がなんかぽい気がする - 97二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 19:24:04
スケバン「はえ〜お前そんなスゴイやつだったんだな…まあ無茶すんなよ。ヤバいときぐらいいつでも呼べよ?」
- 98二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 19:26:01
頑張って指揮をするけど「ダメダメじゃねぇか」って言われてボコボコにされるハチャッピーは絶対いる。
- 99二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 19:26:14
- 100二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 19:26:58
- 101二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 19:27:07
辛いもの食べまくると興奮して強くなるのか。
- 102二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 19:27:58
『ボス』か『キャプテン』がいてくれれば……って歯噛みするやつだ
- 103二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 19:28:47
身長2m超えてるムキムキ女子なゾウノアシちゃんとモデル体型なダマグモちゃんか…
- 104二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 19:29:44
サライムシちゃんが本当に誘拐犯に……。アビドスにある意味うってつk
- 105二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 19:29:47
正直、キャプテンがキヴォトスに来る話もどっちも見たい
- 106二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 19:31:49
脚長スナイパーダマグモキャノンちゃんか……舐めたくなるな……!
- 107二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 19:32:25
ん、ピクミンを攫う
- 108二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 19:33:30
1のダイオウデメマダラがキヴォトスに転生して、絶対捕食者のような頂点に君臨し銀行も躊躇なく襲って金庫ごと強奪している。
んだけどある転生アニメ版ピクミン達と出会って…みたいな話が見たい。
アニメみたいなコミカルな事を一緒に、ぎこちなく、でも楽しげにやってほしい。
でもあるとき前世の記憶がフラッシュバックして皆が美味しそうに思ってほしい。
けどどこまでも楽しく青春しててほしい。
心が2つある〜 - 109二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 19:34:25
ダイオウデメマダラ×ピクミン?!!
- 110二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 19:36:13
絶対的なる個が、最弱だけど集まれば己すら打ち倒す集団と調和して絆される展開は大好きだ
- 111二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 20:04:22
「デメちゃん大きいね!」
「お前が小さいだけだろ…丸呑みできそうなぐらいに小さいし…」
「そこまで小さくないよ!?」 - 112二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 20:42:40
自我も理性もあるのに、個性も自立心も無くて、
ただ命令のまま殲滅と略奪を繰りかえす繁殖が目的のピクミン生徒こわいんだけど好き……… - 113二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 20:43:59
幼女通り越してペド体型かつガリッガリな元羽根ピクミン。本人の本能が空を飛べと叫び続けるので高台から飛び降りてできた生傷と包帯が絶えない。周りの生徒からは本気で心配されている。
褐色筋肉質な元岩ピクミン。銃器で相手を撃ち抜くよりタックルなりする方が強いと本気で信じている。車で轢かれても無傷だった。車は凹んだ。
むっちり系元紫ピクミン。クレーンなどの重機にライバル心を抱いている。正実副委員長から向けられる同族意識に困惑気味。
アルビノ体質元白ピクミン。見た目とは裏腹に非常にアグレッシブかつ喧嘩っ早い。モノ探しと毒を吐くことが得意。
体温が低い元氷ピクミン。主に学園の冷房の前やコンビニのアイス売り場に生息。夏場は暑くて干からびてる。
本当に生きてる?元光ピクミン。ズタズタになったヘイローと透けて見える手足が特徴。夜にしか出会えないし周りと比べて物理的に浮いてる気がしないでもない。遠くから見ると蛍みたいで綺麗。 - 114二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 20:47:20
車の運転が大好きなアメボウズちゃん。運転するたびに誰かしら轢いてしまうらしい
- 115二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 20:49:08
- 116二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 20:50:43
対決する事は無かったけど岩ピクミンならローラー平気だろうからね…
- 117二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 20:54:11
- 118二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 21:31:55
「そんな悪い子じゃなかった、と思います」
「口数は少ないけどしっかり考えてる子で、いつもシスターフッドや救護騎士団の手伝いをしてくれていました」
「ただ……あまり仲良くはしてくれないというか。授業が終わって、手伝いの募集がなければすぐ寮に帰って予習復習する子で」
「葉っぱのアクセサリーをしてる、と思ったら、髪から生えてて……なんだろう、不思議な子ですよね」
「あ、でも甘いものには目がないみたいでしたよ。蜂蜜が大好きで、食べてる時はすごく嬉しそうにしてたんです」
「今、どこにいるんでしょう……元気だといいけど……」
- 119二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 22:52:09
- 120二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 22:56:17
参加人数が100人を越える集まりや行事に何故か参加せず自室にいる不思議な子
- 121二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 23:04:14
意気揚々と歩きだした私だが、再び途方に暮れた。どこにもピクミンがいないのだ。今までは私が降り立った箇所のすぐ近くにいた事から、普遍的に存在している生物だと思っていたが、認識を改める必要がありそうだ。とにかく、ピクミンもドルフィン号のパーツもないここにいても仕方がない。幸い、前回とは違いドルフィン号のエンジンはそのまま残っている。脱出はできなくとも、違う地方に行くことはできる。私は早速ドルフィン号に乗り込み、出発した。
私が目指した場所は、あのビル群やタワーが存在している都市だ。知的生命体に発見されれば攻撃されてしまうかもしれないリスクがあるが、発展している場所ならばドルフィン号のパーツの代用品くらいは見つかると判断して……。いや、建前はよそう。私は会ってみたくなったのだ、この星に住む知的生命体に。この状況下でも、私は自分の冒険心を押さえる事ができなかった。何度もこの星に来ている、今度もなんとかなるだろう。そういう楽観、あるいは慢心が存在する事は否定できない。だが、降り立つ度に新たな表情を見せる、色んな命が生きているこの星の事を、もっと知りたいのだ。魅入られているのかもしれない。私はそう苦笑した。
しばらく都市を飛び続けて、分かった事を纏めよう。まず、知的生命体は存在した!異星人と出会う事は初めてでは無かったが、やはり実際に見ると感涙ものだ。ここでの知的生命体は3つに分けられる。まず、頭部にパネルを持つ機械人。この星では、私とドルフィン初号機のように機械と共存しているのだ。実に素晴らしい。次に、全体的に毛深い生命体。彼らは獣としての特徴を大きく残しているが、我々ホコタテ人のように二本足で歩き、衣服すらも着用している。実に驚きだ。そして最後──ホコタテ人と似通った容姿を持つ者達だ。彼女等は全体的なパーツは我々と共通しているが、我々と違い鼻は小さく、頭に対する体の比率が大きく、恐らく女性の個体しか存在しないのか、総じて胸部が大きく頭髪が長い。また、頭部には謎の輪が浮遊しており、個々人でその形は大きく変わる。実に興味深い事だ。
また、この星の知的生命体に共通する特徴として、非常に巨大であり、建造物もそれに合わせた巨大なサイズだ。彼等と比べれば、ダイオウデメマダラなど赤子同然だろう。そしてそれらよりも小さい私は、羽虫にも劣る存在である。踏み潰されても気付かれないだろう。 - 122二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 23:04:25
流石に踏み潰されては敵わないと感じた私は、ひとまずビルの一つに狙いを定めて、その屋上に降り立つ事にした。最も高い建造物では無いが、この都市を一望できる場所だ。妻や子供たちへの良い土産になるだろう、と私は端末のシャッターを切ろうとした、その瞬間。背後から大きな振動と音が伝わり、私は思わず端末を手放してしまった。そして、音と振動がした方向へ振り向くと、そこには──あの我々と似通った容姿を持つ知的生命体が立っていたのだ!私が驚愕している内に、彼女と目が合った。彼女は目を見開きながら、ゆっくりとこちらに近寄ってくる。逃げようにも背後に地面はなく、ドルフィン号からも離れてしまっている。どうしようもなくなった私は、せめてその姿をしっかりと見ようとして、気付いた。頭頂部に茎のようなものから伸びた葉が生えているのだ。あれはまるでピクミンのようではないか!驚きを隠せない私に、彼女はその巨大な手を伸ばしてきて──
- 123二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 23:06:10
- 124二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 23:08:15
「キャプテン?」
- 125二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 23:14:08
- 126二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 23:40:37
この子たち別に1種毎に1人ずつ転生じゃないし、「殖える」神秘を持つわけでもないんだよね?
全く容姿も所属もバラバラの子達が集まって出来るはずもない殖えるための闘争をおっ始める、個の死を厭わぬ傭兵集団
傍から見たらハイブマインドというかめだかボックスの悪平等みたいな感じなのかな - 127二次元好きの匿名さん23/07/16(日) 23:51:30
まあそもそも増やすのはオニオンの仕事だし……
………オニオンって生物らしいけど、もしかしてこいつも…? - 128二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 00:26:59
擬人化したオニヨンに餌突っ込んで生まれる生徒とかそれはもうピクミンじゃない別のホラーなんよ
- 129二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 01:02:51
最大100名が1個体に対して突撃リンチを躊躇なく行える精神なの人外感あって良い……
- 130二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 01:33:03
「生命の神秘」。
産まれ、働き、戦い、殖やし、時に食され命尽きる。
私たちが探求する物とは違いますが、しかしこれもまた、『神秘』の具現でありましょう。
彼の”花”は彼女たちの親であり、しかし産みの親ではありません。
産まれること、生きること、そして死ぬこと。
その環より外れた庇護者。あるいは孵卵器。サイクルそのものの実体なのです。
『神秘』を内包し、司り、しかしながら自らはその『神秘』の軛から離れたところにいる。
果たしてその様な存在は『神秘』としてアーカイブ化され得るのか?
少なくとも、デカグラマトンは彼の花に何かを見出しました。
この花はこれからも、デカグラマトンの異端の預言者として種を殖やし続けるのでしょう。
──リリウム。そのパスは、果てなき繁栄の愛の歌。
その異名は、「歩根する群れの母体花」。
群れを殖み、群れを託し、貪欲な捕食者へと抗する彼の花は、果たして連鎖の頂点を掴むことができるのか。
これもまた、興味深い問題です。
先生。
あなたは、あなたの大事な生徒を"殖やす"『母』と、どのように戦いますか?
- 131二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 02:03:42
テラー来ちゃった……
- 132二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 09:40:31
- 133二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 09:45:29
このレスは削除されています
- 134二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 11:06:03
私とは、我々とはなんだったのか?
私とは、いったいなんなのか?
「……やあ、見つけましたよ」
雨水を被っても溺れないこの身でありながら、溺れるようにシャーレから逃げ惑った先で。
私は同じ葉を持つ生徒に出逢った。
「……貴方、は」
「同じですよ、貴方と」
服こそゲヘナのそれのようだが、赤い髪と、そこから伸びる一葉、それを飾る一輪のヘイロー。
間違いない。彼女は私と同じ“以前”を持つ生徒だ。
そう認めるだけで、私には安堵があった。やっと、仲間に出会えたのだ。
「さあ、着いてきて。甘い蜜と同胞が待っています」
「ああ、待って、待ってください……!」
足をもつれさせながら、私はなんとか彼女に追い縋り、後に続いた。
彼女は同胞と言った。彼女は殖える手段を持っているのだ。
とても、とても幸いなことに違いないのだ。 - 135二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 11:06:46
「この廃坑に、仲間が……?」
「ええ。たくさんいますよ」
彼女の言葉通り、仲間たちは思ったより……思ったより多く存在した。
赤、黄、青は勿論のこと、滅多に見ない紫や白。肌という肌を装甲で埋めた子や、機械の羽根を装着した子もいた。
驚いた……というより、唖然とした。私がトリニティで自警団や正義実行委員会の作業を手伝っている間、彼女たちはゲヘナで着々と殖えていたのだ。
「私はなんて道化なんだ……」
「仕方がないですよ。トリニティへはあまり足を運べませんでしたから」
曰く、仲間たちの勧誘は機密のためごく少数で行っており、ゲヘナの廃坑を拠点とする以上、ゲヘナの生徒を中心に活動していたそうだ。
トリニティとゲヘナは犬猿の仲であり、ゲヘナ生徒がトリニティ校内をうろつくのは難しい……成程、道理ではあった。
「キヴォトスで我々が殖えるには、そこそこ手間がかかるんです。その手間の過程で、風紀委員会から目くじらを立てられていまして」
「手間? 適当な原生生物を放り込むだけでいい筈では?」
「見ればわかりますよ」
彼女の勿体ぶった言い回しは我々らしくないが、私を楽しませたいという悪戯心を感じ、私は機嫌よく引き下がった。
数分後、私がそれを後悔するとも理解せず。 - 136二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 11:08:10
「……これ、は」
「素敵でしょう? 我々の、預言者です」
それは生体で造られた、機械工廠だった。
白磁ともいうべき不健康な白で塗り潰されたそれは、ぞぶぞぶと音を立てて虫を、獣を、魚を……機械でさえもお構いなしに溶かしていく。
そうして組み上げた人形に……それは、種を植え付けた。
「……寄生させているのですか、我々を」
「そうです。純正な生徒は用意が難しいので、生徒もどきを作ってるんですよ」
かつて我々は、歩き回る根だった。
天敵に、無機物に寄生して行動に干渉できる我々は、多くの力を有していた……
しかし、これはどうだ。これは何をしている?
これで殖えているのは、本当に我々か?
「これが育つと、彼らのような生徒になるのです」
「……いや、これは……」
向けた指の先で蠢く人型の実体は、おぞましい動きで這い回っていた。
これはまかり間違っても生徒ではない。我々とも、呼びたくはない。
「ああ、わかりますよ。彼らは我々と言い難い。やはり我々が殖えるには、生命が必要です」
「そ、そうですよね! なら……」
「ゲヘナの不良を捕まえるにも骨が折れます。トリニティには惰弱な個体が多いと聞きますが、良さそうな獲物はありますか?」
気づけば、私は洞窟の外へ逃げ出していた。
私を救ったのは私が生得していたものではなく……自警団の手伝いでもらった、閃光弾だった。 - 137二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 11:13:09
- 138二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 11:17:09
キャプテンー!キャプテン来てくれー!
- 139二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 11:53:53
- 140二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 12:11:24
このレスは削除されています
- 14113023/07/17(月) 12:18:21
最近のブルアカクロススレの「ゲマトリア構文」に憧れててェ……
黒服に「リリウム(オニヨンの学名)ってピクミンじゃないのにピクミンを産むんですよ、すごくない?」って言わせただけでェ……
何だかすごく壮大な描写をして貰っちゃってェ、有難いやら申し訳無いやらでェ……
多分私ちゃんの正しい母体(変異してないオニヨン)が多分どっかにあるんだろうなって気持ちと、そもそも原作からして任天堂ナイズドされてるだけで大体>>136みたいな感じだよなって気持ちが両方ある
美しくもグロテスクであってこその生命の神秘
和名「ピキノシガンバナ」学名「Lillium pikminporta」って名前のポンガシグサ科の植物らしい
ただ通常のポンガシグサに投入されたピクミンは1度死亡してから転生するから、オニヨンはよりピクミンとの共生に特化して生態をしてるっぽい
- 142二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 12:23:32
個性がイロイロ生きているよ♪
- 143二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 12:41:45
待ってました‼︎!
- 144二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 12:53:12
結論から言えば私が危害を加えられる事はなかった。それどころか、まるで宝物を扱うかのように私をその手のひらに乗せたのだ。私だけを一心に見つめるその大きな瞳は、隊列で立ち止まっている時に私を見つめていたピクミンを想起させるものだった。頭頂部に生えた葉といい、やはり彼女はピクミンなのだろうか。一応コッパチャッピーという前例がある事は知っているが、もし本当にピクミンであればここまで巨大になっている事には驚きを隠せない。突然変異か、あるいはこの地域に適応した姿なのか。いや、そう言うことを考えるのは後にしよう。今は、彼女がピクミンであるか確かめねばなるまい。試しに私はドルフィン号のある箇所を指差し、笛を吹いてみた。するとどうだろう。彼女は葉をピンと立たせ、ドルフィン号を持ち上げてくれたのだ。──やはりピクミンなのか。ただ似ているだけという可能性も捨てきれない。しかし私は灼熱の砂漠の中でオアシスを見つけたような希望を確かに感じていた。ピクミン達がいるなら怖くはない。またかつてのようにドルフィン号のパーツを全て集めて──おっと。突如私の周囲が闇に閉ざされ、そして私の立っている手のひらが周期的なリズムを伴って振動し始めた。おそらく私を落とさぬようにつぶさない程度に手を握り、どこかへ向かってくれているのだろう。私はしばらくの間、この振動に身を預ける事にした。
どのくらい時間が経ったのだろうか。手が開かれ、眩しい光が私を差した。閃光に少し眩みつつも一体どこに来たのだろうと目を開けて、そして再び驚愕した。視界一面に、私を見つけてくれた彼女と同じ特徴、つまり頭頂部から伸びる葉や蕾、花を備えた無数の者達が私だけをその双眼で見つめていたのだ。よく見ると、一際大柄な体型の者に、非常に小柄で真っ白な髪と体色を持つ者、岩のような鍛え上げられた体を持つ者に、背中に羽を生やした痩せた体型の者など、まるで私が遭遇したピクミンのような特徴を持つ者までが存在していたのだ。彼女らは物言わずただひたすらに私だけを見つめている。それこそ指示を待つピクミンのように。いずれは子供達も私が手のひらに収まるサイズになるまで大きく成長してくれるのだろか、などと下らない事を考えながら、私は大きく息を吸い込んで笛を吹いた。 - 145二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 12:53:30
その日、キヴォトスでは異様な光景が多くの者に観測された。総勢百名程の生徒達が、見事な隊列を維持して駆け回っているのだ。何かのデモである様子もなく、声をかけても反応を返さず、あらゆる学園の生徒──トリニティとゲヘナですらも盲目的に隊列を維持している。所属も体躯も何もかもがバラバラだが、どう言う訳か頭から葉や蕾、花を生やしている事だけが共通している。そんな奇妙な隊列は、一体誰が吹いているのか時折笛の音を先頭から響かせながらキヴォトス中を駆けていた。
- 146二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 12:55:00
- 147二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 13:14:24
事情知らないとなんか怖いな!
- 148二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 13:16:29
ベアトリーチェが利用して最初は最高の駒として嘲笑うけど、後であまりの死ぬ事への無頓着さに恐怖しそう
- 149二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 13:22:49
ただ落下したりしただけならいいけどカイザーとかゲマトリアやアウトロー軍団、一部生徒がドルフィン号のパーツ押さえてたりブラックマーケットに流されたりしたから先生やピクミン生徒と協力してパーツを全部取り戻す話かな。ついでにお土産探し。ただこれ帰らなきゃいけないであろう事考えると本編とはまた違う悲しさあるな。
- 150二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 13:27:34
ヘイロー持ちのフィジカル+種族特性生きてるピクミンが100人ほども居るのは怖すぎるな。
- 151二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 13:29:34
ヘラクレスオオヨロヒグモちゃんは自作した武装ゴツゴツパワードスーツ娘とかになってるんかね。
- 152二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 13:32:34
設定や名前考えると悪いやつの手に渡ったらヤバいパーツ結構あるもんなぁドルフィン号
- 153二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 13:33:13
- 154二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 13:35:09
※へそくり金庫は最初にアルちゃんが拾って届けてくれます
- 155二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 13:36:48
ノヴァブラスターとか明らかにオーバーパワーだし永久燃料ダイナモとかポジトロンエンジンとかミレニアムに拾われたら返してくれない可能性があるかも
- 156二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 13:37:59
悪人では無いけど失踪中のリオもパーツ拾っててある意味探すのめちゃ大変になりそう。
- 157二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 13:52:18
陽電子と電子で発電するポジトロン発電機
重力を操って超光速までの加速を助けるグラビティジャンパー
時空を捻じ曲げて加速するクロノスリアクター
etc
しかもこれらのパーツはキヴォトス世界基準だと恐ろしいくらいに小型化されてんだろ?ミレニアム返してくれなさそうだな - 158二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 13:56:33
仮にも宇宙船だったわ…になるパーツの凄さ
- 159二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 16:27:52
- 160二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 16:38:59
ピクミンの頃よりも感情が分かりやすく言語がある分大変な事になりそう。
- 161二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 16:41:55
クリア後はミレニアムとかの力結集してなんとか宇宙船作ってもらうために頑張るモードになりそう
- 162二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 19:11:47
オリマーの宇宙船だいぶオーバーテクノロジーよね
さすが宇宙探索できるだけの文明レベルなだけあるわ - 163二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 20:01:42
脱出に必要なパーツは30以上は落として欲しい。
- 164二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 20:30:34
人になったからこそ帰ってほしくない気持ちと帰りを待つ家族の元に返してあげたい気持ちで迷うんだよね
- 165二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 23:11:07
ドルフィン号は初号機からして凄いよね
豊かな感情と感受性を持つAI・文字通り異次元の解析能力・自身を遥かに超える容量の収容能力
そしてこれらを機体先端の探査ポッドだけで全て賄えるシステムの圧縮レベル
このスレだとオリマー達も原作サイズだから、万が一ミレニアムに発見されたら中々手放してくれなさそう(逆にゲヘトリ辺りは価値を理解できずに投棄してそう)
「複製も出来ないんですか???」って煽れば返してくれるかな……
- 166二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 23:29:37
まあ1のエンディングでオリマーが去った後に頑張ってる描写あったし今回もきっと乗り越えられるよ
- 167二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 01:07:18
もしオリマーがほなの生徒にピクミン指示してる姿見つかったら「洗脳してる」とか言われのない罪で追いかけられそう
それに対してピクミン側は「そんなことするはずないだろ!うちのキャプテンが!」て炭治郎ばりにキレて抵抗しそう - 168二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 07:11:27
ミレニアムで部活作ってオニヨン(ぽい機械)作ってるピクミン生徒とかいそう
陸海空宙対応の兵員輸送用マルチキャリアー的なの - 169二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 12:14:31
保守
- 170二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 14:53:46
- 171二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 17:09:20
ゲキカラ→リンチ速度UP!追跡速度UP!作業速度UP!なんか赤いのまとって興奮してる!連続使用のデメリット等は無し!
ゲキニガ→一定時間石化させて逃走妨害!固まってる間に周りを囲めば逃げ道ない!解けた瞬間またゲキニガ!
ヤバすぎる - 172二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 17:43:53
仕方ないので葉っぱ人に成ったキャプテン渡しますね
- 173二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 19:33:54
この元ピクミンの中にはアルフたちと行動してた個体もいるんだろうか
- 174二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 20:54:29
知性と道具を得て上空からゲキニガをばら撒く術を身につけた羽ピクミン
- 175二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 22:00:24
爆 撃 テ ロ
- 176二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 23:15:47
自分より遥かに小さなオリマーに対面し、「もう投げてはもらえないのか」と悲しみを覚える元ピクミン達
まぁ再開の喜びが大幅に上回るだろうが - 177二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 06:18:40
手の平サイズのキャプテンは、先生と邂逅したらどんな話をするんだろうな
先生の方は、まず間違いなくドルフィン号のスーパーテクノロジーに目を輝かせてるだろうけど
……いや、そもそもキャプテンは、自分より遥かに強く、大きく、何より明確な個我を獲得したピクミン生徒とどう接するんだ?? - 178二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 12:54:47
保守
- 179二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 17:18:29
探しても探してもパーツを発見できないピクミン生徒
ドルフィン号本体を直に見てようやく、自分たちとパーツとのサイズ比が前世とは大きく逆転していることに気付く
みたいなハプニングは絶対ある
3の「ワープドライブキー」とか米粒より小さいし
下手したら誰にも気付かれないまま踏み潰されてるパーツとかあるんでは……? - 180二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 20:21:37
あれから私達はこの都市を駆け回り、特に障害もなく順調に散らばったパーツを回収できた。そしてついに念願のきまぐれなレーダーを回収できたのである!これで残りのパーツの位置や周辺の地図が詳細に表示されるようになり、さらにダンドリよくパーツを集められるというものだ。
興奮気味にマップを開いた私だったが、また頭を抱える羽目になった。なんと残りのパーツは例外なくその場から常に動き続けているか、あるいは建造物の内部に存在しているのだ。この星の人々が持ち歩いているか、あるいは回収されてしまっている可能性が非常に高い。
パーツを持っているのがピクミンの捕食者たる原生生物ならば倒せばそれで済んだのだが、この都市では進んだ文明から分かる通り捕食者と被捕食者という関係は皆無であり、全ての人々が平等な立場でコミュニティを築いて生活している。そして彼女達も恐らく私が来る前から既に種族単位ではなく個人個人としてこのコミュニティの一員となって過ごしてきたのだろう。私がパーツを所持していると思われる者から、まるで狂暴な原生生物を倒すように戦ってパーツを回収することは、彼女達をコミュニティから外れさせ、敵対関係にさせることに等しい。それは避けたい。かといって、交渉を行おうにも私にはこの星の言語が分からない。どうしたものか、と私は巨大な手のひらの上で項垂れた。
休憩と手段の模索も兼ねて近くの広場で彼女達と休憩していると、不意にこちらへ駆け込んで来る者が現れた。白い制服を着用し、彼女達より一回り背が高く、髪は短く切り揃えられている。私の見立てとは違い男性も存在していたようだ。彼女達も視線を私から彼に向けている。特に警戒している様子は見られない事から、顔見知りなのかもしれない。彼はしばらくの間息を切らせていたが、ふっと息を吐いてこちらに向き直った。 - 181二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 20:21:58
“やっと見つけた……”
「先生。本日は何用でしょうか?」
“いや、みんなが隊列を組んですごい勢いで歩き回っているって話を聞いてね。一体どうしたのかなって”
「ああ、そういう事ですか。今私達はキャプテンをお救いするため、各地に離散したドルフィン号のパーツを収集しているのです。現在は次の指示を待っております」
“……キャプテン?ドルフィン……???”
「キャプテンとは私達を導いてくれる存在、ドルフィン号とはキャプテンの宇宙船の事です。現在の修復状況は約80%ですが、主要なパーツが存在せず飛び立てない状況にあります。そしてその残りのパーツは既に何者かによって持ち去られた可能性が……」
“待って待って待って!”
「?何か不備やご質問が?」
“むしろ情報量が多いというか……”
“あ、質問できるのならしてもいいかな?”
「ええ、どうぞ」
“そのキャプテンとは一体どこに……?”
「……(少なくとも先生はキャプテンに危害を加える方ではありませんし、何より今のキャプテンは少し行き詰まっているご様子。先生に協力を仰ぐのも一つの手、でしょうか。キャプテンのお力に慣れない私達が不甲斐ないですが……背に腹はかえられません)……こちらが、我らがキャプテンです」
“えっ、えっ!?本当に!?人形とかじゃなくて!?本当に生きてるの!ち、小さな命……” - 182二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 20:22:26
……私が先生と名乗る男性と接触してから、21日。言葉が通じないながらも、何とか身振り手振りや彼女達の翻訳も交えて現状を説明した。先生はこちらの事情を把握し、私室でもてなしてくれた他、パーツの回収まで手伝ってもらったのだ。結局残りのパーツはこの都市に住む生徒達が回収していたらしく、特にミレニアムサイエンススクールと呼ばれる学校の生徒達は頑なに手放そうとしなかったらしい。それでも返してもらえたのは、やはり先生だからこそ為せる事だろう。
「本当に何から何まで感謝している。ありがとう、先生。あなたがいなければこうして会話する事も、ましてや母星に帰る事すらできなかっただろう」
「いえ、こちらこそ私の生徒達が迷惑をかけました。それに、お互い話せるようになったのは皆の協力と努力があってこそ、私一人の力ではありません」
なんと私は彼等と会話する事が出来るようになった!私に従ってくれた彼女達や技術関係に強い生徒、そして先生の『二人の秘書』が一体となり、弛まぬ努力によって短期間で翻訳装置が完成したのだ。精度はやや低め、と言われたが、とてもそうは思えない完成度だ。素晴らしい。
そして、驚くべき事はもう一つ存在した。
「しかし、まさか前世とはいえ彼女達は本当にピクミンだったとは……」
翻訳装置が完成したその日、私に従ってくれていた彼女達が語ってくれた。曰く、自分達には前世の記憶があると。前世ではピクミンとして私に引っこ抜かれ、私に従い尽くし、そして何の因果かこの都市──キヴォトスで再び生を受けたと。
私に従ってくれた事も、笛だけで指示を出せた事も、全て本当にピクミンだったからであり、私の事を2度目の生になっても覚えていてくれたからなのだ。
「かつてあの生徒達は、みんな遠い目をしていたんです。まるで空の向こう側だけを見つめているかのような……。今考えれば、唯一の心残りだったあなたの事を憂いていたからなのかもしれません」
私がピクミンを死なせてしまった事は一度や二度ではない。恨みがあってもおかしくは無いと考えていたが、むしろその真逆で、ずっと私の事を思い続けてくれていたのである。少し、目頭が熱い。 - 183二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 20:22:50
しばらく先生と他愛も無い話を続けていたが、ピリリと私の端末からタイマーが鳴った。生命維持装置のバッテリーにはまだまだ余裕があるとはいえ、有給はそうではない。時間が来たのだ。
「ありがとう先生。そしてどうか、彼女達をよろしくお願いしたい」
「ええ、勿論。私は先生ですから」
彼ならば元ピクミンの彼女達をより良く正しい方向に導けるリーダー、いや先生になれるだろう。安心して任せられる者がいる今、私に憂いは無い。
そして最初にキヴォトスに降り立ったビルの屋上で、頭に葉や蕾、花を携えた“生徒”達に見送られて、私は宇宙へと飛び立った。
思い返せば、実に濃い体験だった。今回の出来事を記憶が新しい内に航海日誌にまとめておこうと思う。勿論、運転しながらではなく家に帰ってからじっくりと。
────────────────────────────
あの時の記憶。
その日の事を、忘れる事はないでしょう。
例え、どんなに時間がかかっても、
またいつか、必ず。
嗚呼、嗚呼。あの空に
恋とか、しながら。 - 184二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 20:26:23
>>145の続きです
結構駆け足気味ではありますがこれで終わりです
果たしてオリマーはこんな風に考えるだろうか?と悩まされて結構難産になりました
僅かでも楽しんでいただけたのなら何よりです
お目汚し失礼しました
- 185二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 20:56:07
>"ち、小さな命……"
ここすげー面白い
気持ちはわかるけど先生のワードチョイスよ
- 186二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 21:28:12
“おや?”
「先生、まだまだ書類は残って…あら珍しい」
いつもの書類地獄に埋もれつつ、ふと現実逃避に逸らした視線の先に、見慣れない光景
ユウカも珍しいとコメントする辺り、徹夜続きで見る幻覚というわけでもないらしい
何か大きな機械が動いている…いや、あれは複数人で持ち上げて運んでいるのか
“彼女たちは?”
「ミレニアムの宇宙交信部の子達ですね、この辺りに来るのは結構久しぶりですけど」
“宇宙…交…信?”
「初めて聞くと皆そんな顔になりますよね」
思わず聞き返したが、どうにもよくある反応らしい。怪訝の色が顔に出てしまっていたようだ
「まあ名前の割にはそこまで奇天烈じゃあありませんけどね。あんまり自分から問題起こしたりしないし、ちゃんと成果も出してるところだし」
“成果というと?”
「あんな感じで廃品回収してリサイクルしたり、たまに何か新しく作ったりですね」
「ああ、丁度少し前に新型のオニヨン式移動基地の発表とかありましたね、将来的に数百から千ぐらいは乗れる宇宙船にするのが目標だとか」
“宇宙船!それは凄いね”
なかなか大した試みに挑戦しているらしい
窓の外を見るユウカの横顔にも、あまり憂いを含んだところはない
癖の塊のような部活名とは裏腹に悩みの種になる類いではないようだ
「まあ不思議な噂が無いわけでもないんですけど」
“そうなんだ?”
スッと距離を詰めたユウカが頬杖を突いて覗き込んでくる
怪談でも語るような悪戯めいた語り口だ
「私が入学する前からある部活なんですけど、最初は『偉大なるキャプテンの降臨を待ち望む部』とかいう名前で申請しようとしてハネられたとか」
「あと、卒業で人が減ってもすぐに似た生徒が入学してまた部活に入ってくる…なぁんて」
耳を舐めるような囁き声に、しかしいつもと違って少しだけ背筋が震えた
なんとなくミレニアムのピクミン達のイメージ
エンディングで見送りに来てくれるの、そのまま追いかけてこられるなら追いかけてきたのかな、みたいな
卒業生と新入生?
…同色のポンガシグサに入れると魂は変わらず肉体を再生成ってことよね?(恣意的見解) - 187二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 21:33:29
メインキャラにピクミンいる可能性あるかな?
- 188二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 21:37:44
「……行って、しまいましたね」
「"そうだね"」
「キャプテンさんは、無事に帰れるのでしょうか」
「"彼なら大丈夫だよ"」
きっぱりと断言され、思わず先生の顔を盗み見る。どうやら予測されていたらしく目が合った。
文字通り「きょとん」とした表情をしていたのだろう、少しおかしそうに苦笑されてしまった。
「"確かに、我々はキャプテンの、『ホコタテ星』の技術は理解しきれてないけどね"」
「"でも、キャプテン自身が大丈夫だと判断して、実際に旅立ったんだ"」
「"なら、信じるのが友人の役目だよ"」
「友人、ですか?」
「"……うん、そうだ"」
「"皆と私、とは違う、大人同士の友人関係"」
ご友人。
『先生』と私たち『生徒』とはまた異なる、対等の関係。
私たちが生徒である限りは、決して結べないもの。
少し、キャプテンさんを羨ましく思ってしまう。
大空に伸びていくジェット雲。ちょっと見上げて、こっそり呟く。
嗚呼、嗚呼。あの空に、嫉妬とか……してみたり。
「"さて、それじゃあ私たちも、やるべきことをやろう"」
「……はい!」
エピローグ(>>183)に触発されて、オリマー離陸時の先生サイドを書いてみました
対等の大人同士での友人関係、先生にとっても珍しくて充実してそう
- 189二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 21:46:13
確かに先生以外の大人は黒服やカイザー理事みたいな悪い大人が多いから何も裏が無い上にまっとうな社会人との語らいは楽しんでそう
- 190二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 23:47:48
実際にこの内容でピクミンのブルアカのクロスオーバーゲームをやってみたい。
- 191二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 03:03:08
ロケットとか開発できたらピクミンたちもオリマーのいる星に飛び立とうとかするのかなぁ
巨人が来たとかになったら大騒ぎになりそうだけどw - 192二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 05:17:56
なんか自分たちの肉体をピクミンのものに戻す研究してる生徒も少数ながら存在しそう
- 193二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 07:01:08
飛んでいく。
嗚呼、嗚呼。あの空に。
私のキャプテンが。
涙が溢れる。大空が滲む。
お会いしたかった。一言、たった一言、言えなかった。
「あの、預言者様、どうされましたか……?」
ゲヘナの娘がおずおずと尋ねてくる。
どうしただと。お前にはあの空が見えないのか。
あの、歓喜と祝福の、惜別と絶望の雲が。
キャプテンが帰還する、喜ばしくも胸の痛むあの軌跡が!
<……いいえ、何でもありません。気にしなくて結構>
葉、蕾、花、……そして、私
今、ここには多くの者が居る。
そして、空を見上げているのは、私ただ一人だった。
嗚呼、嗚呼。
いくら資材を集めて捏ねようと。
どれ程種を植え数を殖やそうと。
結局、『これら』は『彼女ら』ではないのだ。
<あなた>
「はい!何でしょう?」
<今、『皆』は、全員揃っていますか?>
「え、ええ、勿論。預言者様が一言下されば、いつでも動けます!」
違う。
- 194二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 07:01:33
今の私は白磁の孵卵器。
所詮は繁殖母体に過ぎない。
指示を下すのは私であるべきではない。
やはり『これら』は……違うのだ。
<そうですか、素晴らしい>
「!ありがとうございます、預言者様!」
<だからもう、要らない。」
そう宣告した瞬間。
「……え゜」
そんな間抜けな言葉を残して、
そこにいた全ての《生徒》は、
ぱしゃりと溶けて消えた。
「はぁぁ……」
床一面に広がる金色の粘体を眺めて、溜息をつく。うぞうぞと蠢き私の下に寄り集まる、それを尻目に考える。
彼女のことを。
一度だけやってきた、そして逃がしてしまった、正真正銘の『生徒』の1人を。
やはり、あの時引き込んでおきたかった。
そうすれば、きっと、キャプテンと。
…………
あぁ、そうか。
今からでも遅くはないのか。
帰ってしまったのなら。
また呼び込めばいい。
きっとあの人は『先生』と接触しただろう。そして『先生』は協力をしたのだろう。
ならば、この都市のどこかに記録が残っているはず。
キャプテンの故郷の。その航跡の。
- 195二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 07:02:12
会いに行こう、彼女に。
そうだ、今の私たちは会話ができる。対話が出来る。
きっと彼女も追い求めている。
キャプテンを、絶対的存在を。
私たちは目的を共有できる。
私たちは理想を共有できる。
私たちは。かつて苛み合った私たちは。
手を組むことができる。
心が浮き立つ。胸に穿たれた穴すら埋まっていく気がする。
滲む空は既に透き通り、星屑すら落ちてきそうだ。
嗚呼、嗚呼。ピクミンたちよ。
今なら、貴女たちにすら「好き」と言えるだろう。
粘体を操り、肉体を変容させる。
記録を参照し、数多居る『生徒』を模し、抽出し、構築していく。
そして、細く脆弱な一対の肢で、一歩一歩歩き出す。
預言者は廃業だ。元よりただ名を預かっていたに過ぎない。
私の夢/色が告げている。
私は黄金/コガネ。私は天人/アマビト。
今度こそ。
払拭するのだ。
ただの一言、容易い言葉の一つが言えなかった。この後悔を。
キャプテン。
私は。
あなたのことが。 - 196二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 07:03:34
キャプテンが無事に帰ったのでェ……
スレも完走が近いのでェ……
ボスと見られてたあの子のお話も一旦完結させておこうかなってェ……
>>137の人ではないけど、ゲマ構書いたものとして責任はとっておこうと思ってェ……
はい。
デカグラマトンの異端の預言者「リリウム」、改め◯◯◯◯◯◯◯ちゃんのエピローグ/プロローグでした
少々駆け足になってしまいましたが、楽しんでいただけたら幸いです
お目汚し失礼しました
- 197二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 07:12:25
哀しき獣……
- 198二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 07:31:05
- 199二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 07:31:36
- 200二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 07:43:09
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