【閲覧注意】CoC水星の魔女三次創作スレ

  • 1二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 19:51:35

    「というわけでこのスレでは、CoCスレシリーズの三次創作をまったりやっていくぞ。SS、イラスト、コラ等の投稿は自由にどうぞ。KP(スレ主)のポンコツは……ゆるせ……」

    「水星の魔女本編とは大幅に違う展開ばかりですので、以下リンクから過去卓を見ていないとわからないものが多い……と思います!」

    「他所様からシナリオを借りてきたり、思いつきでダイスSSを書いたり……ということを想定しているよ。暇つぶし程度に思ってくれたら嬉しいな」

    「性質上カプ要素が多くなるよ!都度注意書きはするけど、主になりそうなのは『スレッタ・ミオリネ』『スレッタ・エラン』『ミオリネ・シャディク』『グエル・ラウダ』かな?あと今回に関しては『スレッタ・ニカ』も」

    「主に前回の『望みの果てに夢を見た』のキャラクターを使うと思うけれど、もしリクエストなどあれば、やれる範囲でやるので、是非言ってくれると嬉しいな」

    今までの卓の様子 
    過去卓リンク集※基本的にすべて単発です。

    『助けるの、遅くなってごめんね』『私が、守る。それ以上に理由は必要ない』『次は君かな』『俺はお前のためならなんだってできるよ』

    「アスティカシアの夜明け」

    KP:グエル SKP:ラウダ

    ノリで女装&女体化するKPC、軽率に人を撃つエラン、三角関係など Tタリオン様制作『異界の笛』に秘匿HOを追加し、いくつかの要素を改変したもの

    https://bbs.animanch.com/board/1577296/


    『俺が殺した』『僕は君が望むならどこへでもついていくよ』『好きになって、ほしかったな……』『あなたは今日から人間じゃない』

    「星の魔女SEED」

    KP:スレッタ SKP:ミオリネ

    ガッツリPvP、三角関係にすらならないハーレム、狙っているのではないかというほどダイスに愛されないグエルなど 某奉仕種族が『GUND』=独自要素として登場する

    https://bbs.animanch.com/board/1628509/


    『眠るまで、傍にいてくれますか』『愛してるから、じゃだめ?』『お前は何者だ』『__でも、こんなのは幻だッ!』

    「祝福は愛する貴方のために」

    KP:シャディク SKP:エランず…
    telegra.ph
  • 2case0-223/07/17(月) 19:55:34

     普通の、よくある家庭だった。両親の仲は良い方だった。たまにけんかはするけれど、そういう時は決まって甘いものを買ってきて、「ごめんなさい」をしていた。優しくて厳しくて、愛情深い両親だった。……なんにも、へんなところなんて、なかった。
     だから今でも、彼等があの、巷を騒がせた残虐な事件の犯人だなんて、信じることができずにいるんです。

     二十年前、スレッタが高等学校に通っていたころ。
     スレッタの両親は、突然、逮捕された。
    「飯だ水星女」
     投げ捨てるように床に置かれた皿には、残飯のがギリギリマシなレベルの食事が置かれていた。罵詈雑言。軽蔑や侮蔑。生きることすら否定される。……でも、ここ最近は、それはもう、日常茶飯事だった。
     両親が捕まってしまったあの日から、スレッタの日常は変わった。両親とは面会もできず、警察からは「二度と会えないだろう」と言われた。どんな罪を犯したのかと聞けば、『クエタ一家連続惨殺事件』の犯人だと言うのだ。
     まだ未成年の範疇にいるスレッタは、あちこちたらいまわしにされることになった。両親があの事件の犯人だということは知られていないが、どちらにせよ終身刑を喰らうような重罪を起こしたということだけは、伝わっている。
     犯罪者の娘であるスレッタのことを、誰も引き取ろうとはしなかった。ネグレクトを受けた。虐待を受けた。冷遇されるのは常だった。犯罪者の子供であるスレッタのことを、誰も助けてくれなかった。みんな、当然の報いだ、としか言わなくて。
     __ああ、でも、違う。一人だけいたっけ。
     たった一度、遠縁の遠縁の遠縁だとかいう名家にほんの一瞬、つなぎのような形で預かられて世話になったとき、優しくしてくれた、もう名前も思い出せないあの子__彼は、彼だけは、あなたに優しくしてくれた。まだ幼くて、そのうえ両親が不在がちとかで、情操教育がうまく行っていない様子だった、子。それでもその子は、あなたをぎゅうっと抱きしめて、おねえちゃん、なんていって、いっしょにいて、って、甘えてくれて。
     嬉しかった。愛される、求められることを。久々に思い出した気がした。
     結局数か月の逗留ののち、次のところにうつったけれど。そうしてあちこちに連れられ続けて、いつの間にか三年が経過していた。成人したスレッタは、たらいまわしにされる日々に終止符をうつべく、一人暮らしを始めて__

  • 3case0-223/07/17(月) 19:55:59

    「考え事? 水星ちゃん」
    「どわああっ、せ、セセリアさんんんん!?」
     この少女。セセリア・ドートに出会ったのだ。
     彼女との出会いは、不動産屋に行った帰りだった。当然のことではあるが、身元を保証してくれる大人のいないスレッタが、一人きりで物件を探すのは、困難を極めた。そんな時に、ブランドもの仕立てがいいスーツに、革製のバッグに、ピカピカに磨かれた靴に、とどこからどう見ても「上流階級」であるこの少女__セセリアが、突然話しかけてきたのだ。
    「スレッタ・マーキュリー?」
    「え、……はい、そうですけど」
    「やっぱり。私はセセリア・ドート、あんたの両親の……友人、って言えばいいかな。ところで、何故こんなところに?なんでそんなボロボロの服着てるの?……てかなんか細くない?」
    「そっ、それ、それはぁ……」
     スレッタが言葉を詰まらせていると、セセリアは見る間に顔を歪ませた。それからスレッタの手を両手で握り、「実はまだ昼ごはんを食べていないから、一緒に食べて」とワゴンのホットドッグとコーラを奢ってくれた。スレッタは、泣きそうになるのをこらえながら、「ありがとうございます」と言った。
     しばらく話をしてから、セセリアは大きくため息を吐く。澄んだ海色の瞳は悲しみに潤み、スレッタを真っ直ぐに見つめている。
    「……よく聞いて、水星ちゃん。あれは冤罪なの。だって、彼等が罪を犯すような人だと思う?」
    「そ……そんなわけ、ない、です。お母さんは……お父さんは……そんな人じゃ、ない」
    「きっと誰かに罪を着せられたんだよ。あんたは、何も間違っていない。……ねえ、一緒に証明しようよ。あいつらの無罪を」
    「え」
    「警察がすべきことは、疑うこと。To Doubtってやつよ」
     スレッタが目をぱちぱちと瞬かせた。セセリアが立ち上がり、スレッタの手から、既に空になったホットドッグとコーラの容器を奪い取ると、こちらを見下ろし、ニコリと笑った。
    「私と同じところに来て。一般人では、調べることはできないだろうから。警察に__「キャリバーン」になるの。大丈夫、水星ちゃんならできる。私も、やれることをやるから」
     セセリアは微笑み、スレッタの手を握る。
     海よりも青い目と目が合う。ひどく、温かい手だと思った。

  • 4case0-423/07/17(月) 19:59:36

     九年前。
     エランが大学から帰ってくると、家の中から何かが焼けるような良い香りが漂ってくることに気づいた。
    「おかえり、エラン」
     厨房に顔を出せば、兄であるオリジナルが、珍しく起き上がって、パイを焼いているらしいのを見つける。エランは視線を下ろし、「母様は?」と尋ねる。「仕事だって」。いつも通りの返答だ。エランは小さく、そう、と頷いて、既に出来上がったパイを一切れ取ると、無表情のまま、食堂に向かった。どうせまたひとりだ。だったらこんなもの、何の意味があるのだろう。そう、考えていたから__
    「あ、エラン。久しぶり」
     扉を開けた瞬間、爽やかな声が聞こえてきて、面食らった。
    「シャディク……来てたの」
    「うん。ペイルグレードに呼ばれて」
     長らく聞いていない母の名を聞いて、エランは少しだけ視線を伏せた。最後にその姿を見たのはいつだっただろうか。半年は前な気がする。それが、どうして。と、考えたところで、目の前の青年__シャディクが、「エラン?」と不思議そうに首を傾げた。
     シャディクは、ケレス家の遠縁にあたるとか、そういう感じらしい。エランも詳しくは知らない。口の周りをフィリングで染めながら、シャディクは年上だとはとても思えないほど無邪気に笑って見せた。
    「ねえ、エラン。良ければ今度うちの職場に見学に来てよ。紹介したい人がいるんだ」
    「ふうん」
    「真面目で真っ直ぐでいいやつだから、きっとすぐ友達になれるよ」
    「そっか」
     エランは表情を変えることなく、もぐもぐとパイを頬張る。顔を見るのが、怖かった。シャディクの顔に、侮蔑の色が宿っていたらどうしようと、そればかり考えていた。ひとりぼっちのエランに本当の意味で優しくしてくれたのは、幼い日に出会ったあの子だけだ。なんでも両親がどうとかでほんの一時期うちで預かっていたあの子だけだ。エランはあの子に恋をした。たぶんもう二度と会えない。
    「シャディク様。ペイルグレード様がお待ちです」
    「……あっ、はあい」
     シャディクが、気まずい雰囲気に耐えかねたのか、立ち上がる。エランのことにはあれだけ無関心なのに、シャディクは自ら呼び出すくらいかわいがるのか。部屋に、静寂が訪れる。エランは再びフォークを動かして、最後の一切れを食べた。
     __何か事件でも起こせば、構ってくれるかな?
     ケレス家で爆発騒ぎが起きたのは、翌日のことであった。

  • 5case0-423/07/17(月) 20:00:16

     爆破騒ぎが起きた二年後。つまるところ、七年前の早朝。
     朝早くにも関わらず、ドミニコスの隊服を身に纏った女性__爆破事件が起きた日から、監査兼訓練、ついでにエランの爆発物に関するセンスに目をつけて、「将来はウチで働くのはどう?」というような名目で、そこそこの頻度で交流のあった、かの機関の、指揮官__ミオリネが、エランのもとにやってきた。硝煙の香りをまとった彼女は、きっと任務あけだったのだろう。汚れた制服もそのままに、泣き腫らした目でぼろぼろの隊服を差し出した。
    「ごめん」
     深々と頭を下げたミオリネは、エランにドックタグを差し出す。そこには確かに、シャディク・ゼネリと書かれていた。それと、遺品を、いくつか。呆然と立ち尽くして、「シャディクが……」とどこか他人事のように言うエランの後ろ姿を、何人ものメイドが見ていた。
    「エラン。シャディクは、あんたにこれを渡すように言っていた」
    「どうして」
    「あんたのことを心配していたから。俺がいなくなったら、ひとりになってしまうかも。そうしたら、どうしようって。……こんなことになって、本当にごめん」
     ミオリネは、再び頭を下げる。エランは「やめて」と小さく言った。ミオリネに頭を下げられている、ということが、どういうわけか、ひたすらに苦痛で、苦しくて、ならなかった。
     シャディク・ゼネリは優秀な男だった。スポーツでも勉強でもいつも一番だった。人気者で、優しくて。思いやり深くて、いつでもポジティブで、明るくて。オリジナルももちろんだが、ペイル・グレードは、あとに残された遺体を見て、酷く悲しんでいるようだった。エランが起こした爆破騒ぎでは、こちらに会いに来ることもなく、淡々と金で全てを解決しただけだと言うのに。そう思ってしまうのは、エラン本人、参っていたからなのかもしれない。
     __年間、殉職してしまった人物を数えれば、きっと三桁はくだらない。
     そのうちのひとりになってしまったシャディクは、ドミニコスの中でもひどく惜しまれたのだと聞いた。
     あまりにも、呆気なく。
     好きだったわけではない。さして仲が良かったわけでもない。だけどもその事実はおもくおもく、エランの胸に圧し掛かった。
    「……どうして……」
     エランは呆然と、形見として残されたドックタグを握りしめた。

  • 6二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 20:05:11

    グエル「……正直あんま印象なかったが、スレッタ視点だとセセリアはすっごい重要NPCだったんだな」

    スレッタ「はい!ニカさんもセセリアさんもだいじ、です!」

    エラン「前スレ最後にはツッコミを入れた方がいいの?」

    ラウダ「エランだってCON対抗の目標値が200になっていた時期もあった。120くらい許されるべき」

    ミオリネ「そうね。ここで全員、幸運をふってくれる?」

    シャディク「そうだね!……ふふ、楽しみにしてね?」

    グエル「なんだ怖い!」

    スレッタ「とつぜんなんです!?」

    エラン「もうそういうのは終わったはずでは?」

    ラウダ「与太……だよね!?」

    グエル幸運:dice1d100=91 (91) (70)

    スレッタ幸運:dice1d100=51 (51) (55)

    エラン幸運:dice1d100=76 (76) (60)

    ラウダ幸運:dice1d100=65 (65) (55)

    →ねくすと

    ???????

  • 7二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 20:08:12

    誰も!成功して!いないのである!

  • 8二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 20:10:11

    スレッタは成功してるよ!
    グエルが一番出目デカいのはさすがというか…色ボケでしか輝けない男よ

  • 9二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 20:12:25

    >>8

    そうだった見間違えたごめん!

    あとKPさんたておつ!いつも楽しく読ませてもらってます!

  • 10二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 20:20:30

    ミオリネ「そうね、それじゃあ、1番出目悪かったヤツってことでグエル。選ばれたのはあんたよ」

    グエル「??????」

    スレッタ「さすがすぎる」

    エラン「元祖寵愛枠」

    ラウダ「なんで与太スレにまで引っ張ってくるんです?」

    シャディク「そうだね。じゃあ、グエルは、」


     ふらり、と。一瞬目眩に襲われる。

     最近体調不良が続いていたが、それだろうか。そう思って息を吸って吐き、気を整え__手で顔を覆い目を開けると、一面真っ白な壁に覆われた部屋にいた。

     一面真っ白な壁に覆われた部屋にいた!?

    「はッ__!?」

     グエルは咄嗟に周囲を見回す。100㎡ほどの明るい部屋で、床や壁は真っ白だ。壁の一面にロッカーが五個横に並んでいる。壁は見渡す限り白く、窓や通気口はおろか出入り口のようなものも見えない。中央の床には薄らと、『ここにはロッカーがある。ここにはロッカーしかない。さぁ出口はどこでしょう』とあるのがわかった。え何怖……

     思ってぐるりとあたりを見渡せば、ふと、見覚えのある顔を見つけて、はっと目を見開く。その人物もこちらを見てヒュウと息を飲んだようだ。何故ならそこにいたのは、

    「__ペトラ!?」

     ペトラ・イッタ、その人だった。

     彼女はどこか困惑したような顔でこちらを見ると、壁に向かって何かを唱え始めた。「何をして、てかここは……」と聞けば、「たぶんアトゥの気まぐれかと」とよくわからないことを言い始める。コイツ染まりすぎだろ神話的世界に。

     ペトラはしかし、しょんぼりと肩を落としたようだった。それからじっとグエルを見つめ、尋ねるように聞く。

    「……どうしてあなたまでここにいるんです」

    「いや知らんが」

    「私はここに門を用意しておくっていうちゃんとした任務を受けているのに」

    「本当に何の話だ!?!?」

     しばらくもしないうちに、謎の魔法陣的なものが完成した。

     ペトラはさっさと帰還を促しているようである。だが、何か一つくらいなら話ができそうだ。

     ……なんの話をしよう?

    dice1d3=2 (2)

    1:ペトラやフェルシーのことについて

    2:キャリバーンのことについて

    3:ラウダのことについて

  • 11二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 20:42:21

    「……ミオリネにチュチュに、スレッタにエランにラウダ……キャリバーンのやつらは元気してるよ」

    「そうッスか。それはよかった。セセリアは大丈夫そうですか?」

    「ああ。ロウジが言っていたが、そろそろ退院できそうだって」

    「よかった」

     ペトラは心底ほっとしたような顔をして、腕を振り下ろす。ぶん、と低い音がして、『門』が開いた。ペトラはなんてことない調子だ。以前門を繋げるだけで顔を真っ青にして倒れかけていたことを思い出し、「体は大丈夫なのか」と尋ねれば、「さんざやらされて慣れましたんで」と事も無げに言った。

    「……なあ、ペトラ。キャリバーンに戻らないか」

     グエルの提案に、ペトラはきょとんとしたような顔で首を傾げる。

     きゅっと拳を握る。じくんと何かが痛む。しばらく深く呼吸をして、それからペトラの手に、己の手を重ねる。

    「帰ってきてほしい。俺たち、仲間だろう」

     __ペトラは、言葉の意味を理解したらしい。

     ふっと力を抜くと、「無理です」と言って首を横に振った。「何故」「無理です」「頼む」「無理ってば」としばらく不毛なやり取りを繰り返したあと、ペトラがそっと、グエルの頭を撫でる。

    「無理です。私は警察であることを__正義の執行人であることを諦めた。夜の底で、誰か、みんなの『日常』を守る選択をした」

    「でも、」

    「みんなに伝えて!」

     ペトラに胸を押される。見た目に反して存外虚弱なグエルは、それで門の中に放り込まれた。最後に見えたのは、

    「もし困ったら、『水星の魔女』に助けを呼んで!」

     ペトラの笑顔、だった。


    『なんか知らない展開になってる。まぁいいか。また別の人間を適当に見繕ってくることにしよう』


     眩しい光に包まれ、目を開けた時には、最初に自分が気を失った場所に立っていた。時計をみると、時間は五分ほどしか経っていない。いや体感も五分程度しか経っていない。

    「……」

     ペトラに押された感触が、今なお残っている。

     グエルは自分の胸をぎゅっと掴み、それから日常に戻ることにした。みんなにどうやってこのことを説明しようか、なんて考えながら。

    (今回RTAされたシナリオ/「ロッカー」)

    #クトゥルフ神話trpg #クローズド系シナリオ ロッカー - shinaeの小説 - pixivロッカー ―――ここにはロッカーがある。 ここにはロッカーしかない―――― ※こちらのシナリオはクトゥルフ神話TRPGルールブック7版以降には対応しておりません。 推奨技能:目星 人数:1人~ 時間:オンセで30分~3時間予想 簡単なクローズドシナリオです。初心者PLの技能ロール...www.pixiv.net
  • 12二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 21:53:49

    グエル「……ペトラ……」

    スレッタ「なにがあったんです?」

    エラン「やたら感傷的」

    ラウダ「さあ……」


    →ねくすと

    スレッタちゃんとニカちゃんのドキドキ!恋愛講座

    1:参加する 2:参加しない

    グエル:dice1d2=1 (1)

    エラン:dice1d2=1 (1)

    ラウダ:dice1d2=2 (2)

    (以下別シリーズより)

    祝愛/作家ちゃん:dice1d2=1 (1)

    魔女裁判/村娘ちゃん:dice1d2=2 (2)

    ロック/ドラム:dice1d2=2 (2)

    あと一歩/SAN値2:dice1d2=2 (2)

    夜明け/共有者A:dice1d2=2 (2)

    最初から/CEO:dice1d2=1 (1)

  • 13二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 22:50:17

    青鬼CEO見れるの嬉しい!

  • 14二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 23:05:38

    「というわけで、スレッタちゃんとニカさんのドキドキ恋愛講座です!特別ゲストとして有名恋愛作家『教祖』さんもおよびしています!」

    「わーい!!」

    「えへん。お呼ばれしちゃいました、頑張りますよ~!!」

    「僕は連行されてきただけなんだけど……てかなんか知らん人いる……」

    「あなたたちが好きかって使ってるせいで風評被害が生まれつつあるホテル・アスティカシアのオーナーだよ」

    「なんかスマン」

     そういうわけで始まった、謎のコーナー。スレッタはドヤ顔をして、ニカはそんなスレッタをみて笑っている。二人を目にした教祖は盛大に気ぶっており、エランは遠い目をしていた。ラウダは今日潜入捜査がどうとかで欠席だ。代理というようにグエルの隣で参加するのは何故か割としっかりメモを片手に傾聴している若きCEO。コイツまだ記憶取り戻してなかったのかよ。PLグエルは心底思った。

     スレッタが咳払いをする。そして真剣に三人を見回し、ふんすとドヤ顔をして言ってみせた。

    「というわけで、私に従えばぜったいかんぺきに意中の人を振り向かせることができるので、安心してくださいね!えへへ」

    「それは僕への盛大な煽りかな?」

    「助かる。とても」

    「もしかして俺メインターゲットの趣旨から離れているか?」

     三者三様の反応を繰り返す三人に、スレッタはしばらく考えたのち、実際にアドバイスをしてみる!ことにした。というわけで__


    スレッタ「なにさせましょうかねぇ……」

    ミオリネ「……教祖のRPってこれであってる?」

    ラウダ「あってるんじゃない?多分」

    グエル「なんか嫌な予感がするんだが」

    エラン「何させられるの僕たち

    シャディク「ふふ。……心理学で対抗に成功すれば、何かがおかしいと気づけるよ?派手に失敗すると鵜呑みにするんじゃないかな」

    dice1d2=2 (2)

    1:ミオリネ「……ンン、こほん。『いいですか?今からいう台詞を意中の人に言うんですよ』」教祖説得:dice1d100=41 (41) (70)

    2:スレッタ「とりあえず押し倒してキスすればいいんですよ」スレッタ心理学:dice1d100=31 (31) (70)

    グエル心理学対抗:dice1d100=29 (29) (5)

    エラン心理学対抗:dice1d100=8 (8) (70)

    CEO心理学対抗:dice1d100=6 (6) (100)

  • 15二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 23:13:36

    CEOバカ強い 自動成功なのに出目まで強いのはチートですよ!

  • 16二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 23:22:48

    CEOあいかわらずなぜ逃げられたのかわからない程のラスボスステータス

  • 17二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 23:33:16

    グエル心理学ないから仕方ないし出目自体は(他二人がやばすぎるだけで)十分いいはずなのに唯一失敗するのなんからしくて笑ってしまう

  • 18二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 23:34:54

    恋人がこんなこと言い出したらニカもビックリだろ
    グエルだけ鵜呑みにするの草

  • 19二次元好きの匿名さん23/07/17(月) 23:46:54

    ていうかCEOたとえ記憶取り戻したところでもはやこの期に及んで…感あるな?

  • 20二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 06:49:46

    「いやそれはないでしょ。何とかいってあげてよニカ」

    「ふふ。懐かしいなあ」

    「待ってどういうこと!?!?」

    「相手はちょっと【支配】をかけるだけでも怖がるんだ。もうすこし穏やかな方法を提案していただきたい」

    「コレに関しては突っ込んだ方がいいのか別につっこまなくてもいいのか微妙なラインだね」

    「なるほど。ありがとうスレッタ、帰ったらラウダに実践してみる」

    「グエルーーーーッ!?!?」

     一人ツッコミ役を担いゼエゼエと息を吸って吐いてするエランの肩を、教祖がぽんと叩き、何やらサムズアップをしてみせた。なんだコイツ……

     とにもかくにも、と顔を上げ、こほんと咳払いをする。それからあたりをぐるりと見回して、もしかしてこれ割と『恋愛講座』には向かないメンツなのかも、と気づきつつあった。

     あと三千歩進んでるスナイパー。進んだ結果一緒にいる女。小説家(愉快犯)。青鬼CEO。あとついでに最近何故か__そう何故かエランには全く分からないのだが__体調不良だなんだと言って休むことが増えた男。

     ここはエランが『恋愛』について教示するべきなのかも。相手いないけど。

     エランはすっと息を吐き、ぐるりとあたりをみまわした。

    dice1d3=3 (3)

    1:エラン「いい?恋愛はね、まず交換日記からなの!」エラン心理学:dice1d100=61 (61) (70)

    2:エラン「いきなり押し倒すなんて性急すぎ。まずは口説かないと」エラン心理学:dice1d100=38 (38) (70)

    3:教祖「……?……!なるほどね、理解しました」教祖心理学:dice1d100=22 (22) (70)

    グエル心理学:dice1d100=16 (16) (5)

    スレッタ心理学:dice1d100=16 (16) (70)

    CEO心理学:dice1d100=40 (40) (100)

    3の場合エラン心理学:dice1d100=70 (70) (70)

  • 21二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 07:16:28

    体調不良…おめでとうございます…

  • 22二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 07:18:31

    三千歩進んでるスナイパーかっこいい〜!!!(ヤケ)

  • 23二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 07:53:18

    「冷静に考えてほしい。いきなり押し倒しても相手は怖がるだけだよ。そもそも押し倒すってまんま攻撃行為だし。まずはゆっくりと会話して仲を深めて~……」

    「あ」

    「……翻訳作家さん?」

     エランはぱっと顔を上げ、花が咲くように笑ってみせた彼女を見て、こう、サッと顔を青ざめさせた。何かこう嫌な予感がする。何かこう心底嫌な予感がする!

     咄嗟に後ずさったエランの肩を掴み、教祖はおっとりと微笑んでみせる。そこにはエランなら普通に押し勝てそうな腕力と、しかしそれをさせない迫力が存在していた。

    「私気づいたんです。エランさんが会話をして仲を深めた人物」

    「待って」

    「こっちのスレッタちゃん。こっちのグエルさん。しかしそれ以外にもう一人いましたね」

    「ちょっと」

    「大丈夫です!どっかのジェタークが前例を作りまくってるしなんなら現在進行形で前例してるCEOが目の前にいるのでこの世界ではきょうだいでカップリングになってもセーフです!!」

    「どういうことかな」

    「ほんとにどういうことかなだよ!!」

     グエルは「エラン……なるほど……」と何か納得している。スレッタはなんとなく教祖ちゃんがただただからかっているだけだと察していたが、楽しいのでほうっておくことにしてニカに甘えるように頭を擦り付けた。ニカは「もう」とふにゃふにゃ笑ってスレッタの頭を撫でる限りだ。

     そこでグエルが、ふと立ち上がる。それから「すまん」と言って扉の方に向かった。

    「そろそろ帰ってくるらしいから、先に帰るよ。えっと、押し倒してキスすればいいんだったか?それともゆっくり会話をすればいいんだった?」

    「前者ですね」

    「前者です」

    「ふふふ、スレッタったら」

    「まあ好きにすればいいんじゃない?」

    「もう忘れろよこの部屋での会話!!」

     どこまでも不憫、寵愛枠の片鱗を感じさせるエランであった。

    1:スレッタのアドバイスを実践する 2:エランのアドバイスを実践する 3:しないよ!!

    グエル:dice1d3=2 (2)

    スレッタ&ニカ:dice1d3=2 (2)

    エラン:dice1d3=2 (2) …?

    CEO:dice1d3=1 (1)

  • 24二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 08:01:31

    口ではああ言っといてCEOはさあ…

  • 25二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 09:47:36

    エランが1実行してたらよくわからんがなんか大変なことになりそうなので安パイでよかったというか…ちょっと残念というか…

  • 26二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 09:50:06

    ※スレッタ・ニカ、五号・様(?)

     皆がかえったあとも、スレッタはまだ、ニカにすりすりと甘えるように寄り添うだけだった。ニカは穏やかに微笑み、そうっとスレッタの頭を撫でる。
    「もう……あんまりからかったらかわいそうだよ」
    「押し倒してキスしてきたのは事実じゃないですか」
    「あれはその、咄嗟にというか……」
     ニカが微かに頬を赤らめさせる。
     __二人の出会いは五年前、ヴァナディース抗争でのことだった。スレッタはいざ任務を終えてから帰還するまでの間に、一人の少女を拾った。もしマフィアの関係者だったらまずいからと、スレッタはとりあえず自宅に連れ帰り保護し、手当して__目が覚めたニカは、スレッタを一目見て「ここはどこ?あなたが助けてくれたの?だいすき!」とキスしてきたのである。
     今思えばあれは発狂状態と記憶の混乱と一種の幼児退行が合わさってうまれた暴挙であったが、記憶も行く場所もないことをしったスレッタがニカを保護することに決め(冷静に考えればこの時点でだいぶやられていた)、結論的にこうして恋人になったのだから、事実は奇なりというやつである。
    「ねえニカさん、久々にゆっくりお話しましょう。これまでのこと、これからのこと」
    「……うん」
     二人は指を絡めて、微笑みあう。
     穏やかな日が差し込む、いい日だった。

    「ただいま兄様パイ!」
    「兄様はパイじゃありません!」
     エランは頬を膨らませてどかりとリビングルームのソファに座りこんだ。言いながらもオリジナルは律儀に作り置きをトースターでチンしてくれるのだからエランに対して甘い。とてもあまい。パイくらいあまい。
     ……座ったまま、エランはオリジナルの横顔を見上げる。
     こちらを見て笑う顔には、確かな優しさと愛がある。今となっては、たったひとりの、家族だ。同じ血を持つ、兄弟だ。
     ……アイツらのせいでヤキがまわったかな、なんて言い訳して、エランは立ち上がり、紅茶を用意する。そうして二人分つぎわけると、片方を「ん」とオリジナルに差し出す。
    「……エラン?」
    「一緒に食べよ」
     オリジナルはしばらく、そのへちょい顔をさらにへちょくさせたあと、ふにゃりと笑ってみせた。
    「もちろんだ」

  • 27二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 11:22:32

    そっちがやったんかい!!!
    ヴァナディース抗争、アース・ギャング、フォルドの夜明けの詳細情報とかありますか?
    アリヤの言ってた「あいつ」とかフォルドを狂ってると判断した理由とか

  • 28二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 12:16:13

    >>27

    ミオリネ「そうね……シナリオ中に出たものも含めて挙げると、だいたいこんな感じかしら?」


    ヴァナディース抗争:五年前に起きたギャング抗争。「フォルドの夜明け」と「ヴァナディース(フォルドに壊滅させられた)」が市街地でドンパチやった事件。実は元フォルドの構成員現データストームキメまくって無形の落とし子と化した方々(case1でグエルが燃やしたやつと同じ境遇のもの)や、ふつうにマジの無形の落とし子が投入されていたりする。この時点でニカはフォルドに拾われていたが、紆余曲折あってこの化け物たちを目撃し、発狂してしまう。そこをスレッタに助けられて惚れた。

    フォルドの夜明け:トップはサビーナ。三十年以上前からアド・ステラ東部を管理してきたギャング集団。逮捕しても保釈金を支払いすぐに解放されることもふくめ、要注意団体のひとつに数えられている。十年前程度からはペイルグレードと契約し、違法ドラッグ(データストーム)で稼いでいる。アリヤは上記のニカとだいたい同じ経緯で無形の落とし子をフォルドが従えているのを目撃、ついでにヴァナディースといい今回といい市街地を戦場にするなんて……というかリリッケを攫いやがって……ということもあり、「あいつ」=サビーナやレネは狂っていると判断した。ただし彼女たちのSAN値や無形の落とし子の詳細まで知っているわけではない。

    アース・ギャング:トップはマルタン。三十年以上前からアド・ステラ西部を管理してきたギャング集団。いくあてもない若者たちの面倒を見ている。時たま軽犯罪こそ起こすが、薬物なんかには手を出していない。ティルシェフのジビエレストランは実はアース・ギャングがよく作戦会議に使っている場所だったりする(なのでティルはある程度その辺に詳しい。あそこで説得成功していたら裏カジノの場所を教えてもらえたよ!)。チュチュは五年前までここに所属していたが、ヴァナディース抗争で市街地が戦場になったことをきっかけに足を洗った。

  • 29二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 12:42:09

    ※グエル・ラウダ×2


    「ただいま。セド、シーシア」

    「おかえり」

    「ラウダ、お土産は!?」

    「なんでンな馴染んでんだよ!!」

     __休暇をとる前にデカめの仕事だけ終わらせていけ。

     ミオリネの指示により約一ヶ月と半分、ぶっ通しでオックスアース区域のマフィアに潜入していたラウダは、帰ってくるなりその足でジェターク家に向かった。ずっとマフィアのフリをしていたのでなんだか表情筋がほわほわから復讐者寄りになった気がする。それでも笑顔は優しいし、金色の目が心做しかお星様みたいにきらきら輝いている気がする。

     慣れた手つきで二人の頭を撫で(シーシアにはむすっとされた)、土産物のキーホルダーを並べていると、不意にグエルがソファに腰掛け、紅茶を並べた。ラウダは首を傾げて、「兄さんはコーヒーが好きだったんじゃなかったっけ?」と尋ねる。

    「ああ。でも、お前は紅茶が好きだろう」

    「そうだけど……」

    「いつもあわせてくれるから。それにお前と、ゆっくり話したいと思って。これまでのこと。これからのこと」

     なあ、『ラウダ・ジェターク』さん。

     二人の視線がぱちりと交わる。

     爽やかな朝の日差しが差し込む、いい日だった。


     笑顔が優しい(当社比)。

     金色の瞳が獲物を前にした肉食獣もかくやとばかりにぎらぎらと輝いている(比喩)。

     久々に仕事を四号やボブに任せ、のんびり機械いじりでもしようかなーとか思っていた矢先、ぴんぽんと鳴ったインターホンにのこのこと出ていき、目の前に立つ『ソレ』を認識すると同時に思考を止め、結果として現在進行形で押し倒されているという現状を、怪盗グエルはようやく理解し、悲鳴をあげそうになった。ギリ目の前にいるのは弟だと五回言い聞かせ、ギリギリと掴まれている腕の痛みを誤魔化し、努めて真剣な表情で見つめ返せば、青鬼__ではなくジェタークCEO、ラウダ・ジェタークは真剣な顔で見つめ返してきた。

    「突然なんだ。サスペンスごっこか?」

    「恋愛相談をしたら押し倒してキスするのが効果的だと聞いた」

    「今すぐ忘れろその部屋での会話!!」

     ……せっかくなのでダイスを振ることにした。このまま抵抗が許されないのは可哀想なので。

    怪盗グエルSIZ対抗:dice1d100=29 (29) (65)

    CEOラウダSIZ対抗:dice1d100=27 (27) (80)

  • 30二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 13:08:09

    落差がひでえや…
    SIZ対抗すごいいい勝負で笑う

  • 31二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 13:52:28

    ピンポン鳴ってもドアチェーンすぐ外しちゃダメだよって4号くんに言われたでしょ!

  • 32二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 14:01:18

    CEO、期待を裏切らない面白さ

  • 33二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 14:33:39

    セド君すっかり懐いてるなあ…微笑ましいね
    それに比べてCEOはよぉ~…面白いから続けて?
    怪盗君はちゃんとセセリアさん探してあげてるんですか??

  • 34二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 15:17:19

    シナリオ中の、ドアを開けたら青鬼さんがいて → ドアを閉めて → また開けられて の流れにめちゃくちゃ笑ったのでまた見られてすごくうれしい
    なお、怪盗さんの気持ち

  • 35二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 17:32:18

    ※ちょっと閲覧注意!グエル・ラウダ(↑の続き)、スレッタ・エラン

    「もう、責任取ってよね。あの時僕を誘ったのはあなたでしょう」
    「何の話をしている!てか痛い離せHPとSAN値が減る!!」
    「ちょっ暴れないで、バランスが崩れ、んぐッ……!?」
    「ッはぶ、ぅ……!?」
     適切な言葉を当てはめるのであれば、バタバタと足癖悪めに暴れていたグエルの膝が、ラウダの腹部を強かに抉った。グエルがなんだかんだ手加減していたのと、ついでにここはギャグ世界なのでさして痛みを与えなかった。代わりにずっと拮抗していたその肉体、ラウダの体勢がぐらりと崩れて。
     駄菓子をねだるこどももかくやというほどよく回っていた舌が、同じく矢継ぎ早にまくしたてる舌とぶつかって、ぴたりと止まる。お互いの睫毛が触れ合うくすぐったさを感じて、仄かに生温い感触、あるいは味がして。
     ラウダがゆっくりと身体を持ち上げた。グエルは全身を硬直させ、その様を凝視する。見つめ合ったまま__例えるなら熊と出会った時目を離さないようにするかのごとく__ラウダは後ずさり、顔を真っ赤にして叫んだ。
    「……でっ、出直してくる!!!」
    「逃げるなダブスタ弟ォ!?!?」
     ラスボス・チートステータスとはいえ、恋愛経験はほぼゼロ。いくら青鬼できる行動力や独占欲はあっても、そこから出力される行為が『ソファで座って一緒にお話しする』や『結婚するって宣言する』等になる初心さ。
    「これ、記憶取り戻さない方が幸せなのでは……?」
     グエルは死んだ目で呟いた。

    「……ふふふん、次の新作は~」
    「スレッタ?」
    「どわああああエランちゃん!?!?」
     翻訳作家、PN『教祖』こと、スレッタが盛大に悲鳴を上げる。エランは彼女を見て、こてりと首をかしげてみせた。
    「あの二人、今日は帰ってこないらしいよ。ミオリネは職場に新入りが来たから歓迎会、シャディクは心配だから迎えに行くと」
    「は、はひ!」
    「スレッタのお料理、食べたいな。夜は一緒に眠ろうね。ふふ、なんだかこうして二人きりなの、久しぶり」
    「わ、わかりました、すぐにお仕事終わらせますから、あんまりぎゅうってくっつかないでくださいぃ……」
     スレッタは顔を真っ赤に上気させる。エランが、小さく笑ってみせた。

  • 36二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 18:18:08

    元々キスしようとしてたくせに事故チューかましちゃったら逃げ出すとかお前…
    なんだ二面性で勝負する気か?かわいいね…

  • 37二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 19:03:35

    そこに至るまでの行動力はカンストしてるのに実際にそれを行えるほどの経験はないCEO……
    そういや確かにあのシナリオ中でも「一緒にいて欲しい」が言動の根っこにある感じで、実際のやり取りはかなりほわほわしてたもんな
    初恋()でバグって行動力と独占欲が先走りステータスがラスボスなだけで、実際のところは全てが初めてだからすぐに限界に達しちゃうCEOかわいいな……

  • 38二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 21:19:53

    「リドリック……これは内密の話なんだが、今度グエルに子が産まれるらしい」

    「……??????」

     久々に探偵事務所まで会いに来た元同僚、ケナンジ・アベリーのそんな発言に、リドリック・クルーヘルこと『オルコット』は思わず手に持っていた新聞を落とした。

     その横にいるのは、これまた同じく元同僚、ミオリネ・レンブランだ。ケナンジと彼女とグエル、そして今はいなくなってしまったがシャディクとで、昔はよく事件の解決にのりだしたものだ。シャディクがいなくなってから彼女には何か変化があったように思っていたのだが__だめだ思考が変な方向に逸れている。自覚したオルコットはこほんと咳払いをし、落ち着くためにカートリッジを確認する。

    「アイツ、この期に及んで働き詰めで休暇を取ろうとしないの。オルコットから言ってやって」

    「待て。相手がいたのか?少し前に会った時は全くそんな素振り見せなかったが」

    「スレッタやチュチュは心配してるし、エランもなんだかんだ止めてる。あとはあんたの一押しがあれば落ちる」

    「話を聞け」

    「本来はもうちょっとゆっくりする予定だったらしいんけど、まあ係数的にぶっ通しで六回でしょ?女神の導き的に逃げられないなって」

    「何の話だ!?」

     「いやあ、あのグエルさんがねえ……」「よく一緒に突撃したっけ」「グエルさんがいると五倍の速度で事件が動くんですよね。例の闇オク侵入の時も」「あの時はシャディクがグエルのこと五億で競り落としたっけ」と何やらほのぼのと思い出話に浸っている二人を見て、オルコットは頭を抱えた。それから混乱する頭のまま、大きくため息をつく。

    「……とにかく、相手の方に挨拶をしたい。グエルが迷惑をかけていないか、それに妊娠中だという彼女を支えるためにも__」

    「ああ違うよオルコット。相手の方はお前も知っている、『ドミニコスのエース』だ」

    「は?」

    「ついでに言うと産むのはグエルよ」

    「は???」

     ……オルコットは考えるのをやめた。

    ねくすと→dice1d4=2 (2)

    1:CEOの恋愛相談

    2:ボブ印のパン屋さんにPCdice2d4=2 3 (5) が向かう

    3:まだ性転換薬(?)をのんでいない人がいますね……

    4:フェルペト神話生物講座

  • 39二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 21:26:31

    オルコットさんがキャパオーバーにw
    そして五億で競り落とされるグエル何があったんだ…

  • 40二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 21:34:28

    みんな普通に受け入れてるけど最初は宇宙猫になったのだろうか…
    ラウダも最初は脳が理解を拒んでたしなあ

  • 41二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 22:12:06

    case1拉致騒動を考えると競売にかけられるグエルはごく日常的に見える

  • 42二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 22:13:15

    グエルが産む側、改めて聞くと訳が分からん過ぎて草

  • 43二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 22:16:01

    爆速で事態を動かす交渉担当な最年少(謎のヒロイン属性付き)シンプルに面白い

  • 44二次元好きの匿名さん23/07/18(火) 23:24:11

    「っはあ、つかれたあ……」

    「お手柄だったね、スレッタ!はいこれ奢り」

     エランはフードコートの机に突っ伏したスレッタに、ベーカリーで購入してきたサンドイッチを差し出す。スレッタは「カツとレタス……」と端的に事実を指摘しながら、もしゃもしゃと食べはじめた。

     今日は二人で任務に出ていた。

     主な仕事としては、神話生物の関与が疑われる暴行事件が起きているというので、その鎮圧に向かったのだ。ちなみにグエルは火炎放射器を振り回すといけないからと説得し置いてきた。ラウダとチュチュはその監視役に、ついでに残ってる書類仕事をやらせておくために置いてきた。

     そもそも現在のキャリバーンにおいて戦闘能力のツートップはスレッタとエランだ。下手に人数を連れていくより、二人で戦場を回した方がむしろやりやすい。エランは対面に座り、ハムチーズのサンドイッチを食す。昔はこういうときわざわざカトラリーを使って切り分けていて、しかも別段それを鼻にかけるでもなく「当然でしょ?」みたいな顔をしていたものだが、今はぱくりと大口をあけてかぶりついている。それをまじまじと見ていると、エランは「何か?」と不思議そうな顔をしてこちらを見た。

    「あ、……いえ、なんでもないです。おつかれさま、です!」

    「お疲れ様。かんぱーい」

    「かんぱーい」

     さすがにこんな時間から酒を開けるわけにはいかないので、ソフトドリンクのオレンジジュースをからりと鳴らした。

    「……あ、これ、ジャムが使われてるんですね」

    「うん。なんでも横のくすりやさんと提携してるんだって!おいしいよね」

    「ですね~!」

     二人はぱくぱくと昼食を済ませながら、ニコニコと笑いあう。そこには甘い色こそないが、共に死線を潜り抜けたもの特有の、理解りあった空気がある。ごくん、と最後の一口を呑み込んだところで、スレッタがふと、顔をあげた。

    dice1d3=2 (2)

    1:ボブくんとサムさんに話しかけに行く

    2:くすりやレンブランに行ってみる

    3:もう少しエランとお話する (???:dice2d100=21 41 (62)

  • 45二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 07:20:07

    「いらっしゃい」

    「わあ、わあ、見てくださいエランさん、色々売ってますよ!」

    「ね~……グエルはここの飲んだんだっけ?僕が飲んだ時はなんともなかったけど」

     どこか古風な露天商。どうやらこのあたりでは珍しい__効果も怪しいとされるが、実際には割と『効く』らしいことを2人はしっている__薬が売られているようだ。ひとつ手に取ってみると、「鈍化薬」と銘打たれている。店主の銀髪の少女は、頬杖をついて二人を見つめた。それからスレッタの方に視線を向け、ぼそりと「エリィに似てる……」と呟いた。

    「何か?」

    「いいえ、こっちの話。何か買ってく?」

    「そうですね~……エランさんどうします?」

    「そうだね、せっかくだからひとつずつ買っていこうよ!どうせ今日の任務はこれでおしまいなんだから、多少遊んで帰ってもバレないよ!」

    「おお……いい、ですね!どうしますか?」

     二人は棚の薬瓶を見つめる。一番気になるのはもちろん『性転換薬?』だが、それ以外も割と気になるものが多い。特にあれは、つい今しがた話していた、ボブ印のパン屋におろしているというラズベリージャムではないか。ふたりはるんるんと鼻歌を歌いながら、薬瓶を手に取った。


    ミオリネ「というわけで性転換薬?を買え」

    スレッタ「アスティカシア王国編はじまりましたね」

    エラン「僕はβになったって話じゃん」

    ミオリネ「もう一人くらい餌枠が増えた方が面白いじゃない」

    スレッタ「本性表しましたね」

    エラン「トークン管理しなくてもいいからってコイツ……」

    スレッタ:dice1d4=1 (1)

    エラン:dice1d3=2 (2)

    1:何も買わない 2:性転換薬を買う 3:きもちいいくすりを買う 4:「性転換薬?」を買う

  • 46二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 07:24:12

    ミオリネ「そっちか~~~~~~」

    エラン「そっちのおもいどーりになってたまるかよ」

    スレッタ「祝福は愛するあなたのためにの方では四号さんだけ女体化していましたね。私の四号さんだけ」

    エラン「その限定詞は必要なのかな」

    ミオリネ「ま、とにかく誰が飲むかだけ決めてよ。選択肢はあんたとあんたのにーさまと……あとはスレッタかな」

    スレッタ「私ですか!?!?」

    dice1d3=1 (1)

    1:エランが高身長童顔美少女になる

    2:オリジナルが儚げ病弱美少女になる

    3:スレッタが癒し系スナイパーイケメンになる

  • 47二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 10:53:15

    このレスは削除されています

  • 48二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 10:55:27

     この度弟が妹になった。

     何を言っているかわからないがオリジナルも何を言っているかわからない。頭がどうにかなりそうだった。何かこう大いなる力の片鱗を味わったぜ__

    「兄様どう?僕可愛い?」

    「知らんわ!てか何があったらそうなるんだよどういう展開だよ!!」

    「なんとなく?」

    「なんとなくで性転換をするな!!」

     外ではツッコミ役のエランも家に帰ればボケになる。キャリバーン内部の女性比率が著しく増えたことを憂いながら、オリジナルは膝から崩れ落ち、ゼエゼエと肩を揺らすだけだった。全くの裏設定であるが、オリジナルはCONが30だった。


    エラン「美少女になりがちなエラン・ケレスです。通してください」

    ミオリネ「かわいい」

    シャディク「女神の癖かな?」

    グエル「……コホン!それで次のシナリオの構想だが」

    スレッタ「一応ざっくりとしたイメージだけはできてるらしいですよ!とはいっても、まだなーんにも書いていないので、きちんとNPC関連をつめたいらしいらしい、です」

    ラウダ「全員1d100を振って、シャディクとミオリネを除いた4人のうち出目が高かった二人が次のKPとするよ。出目はそのまま低い順に1からHO番号になる」

    スレッタ「えへへ。がんばりますよ~!」dice1d100=56 (56)

    ミオリネ「また何も決まってないのに宣言してる……」dice1d100=43 (43)

    グエル「言うな」dice1d100=1 (1)

    エラン「そろそろ本物様も遊ばれるべきだよね」dice1d100=11 (11)

    シャディク「次こそ生き残るよ」dice1d100=48 (48)

    ラウダ「うん。やろう」dice1d100=81 (81)

    (HO予定イメージ)

    HO1『正義』あなたは秘密がある。

    HO2『恋慕』あなたはすきなひとがいる。

    HO3『友愛』あなたは大切な思いがある。

    HO4『財産』あなたはハチャメチャに金持ちだ。

    NPC1『??』某ラウダCEOと関わりがある。

    NPC2『??』某四号さんと関わりがある。

  • 49二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 11:02:22

    (HO予定イメージ)

    HO1『グエル・ジェターク』

    あなたは秘密がある。

    HO2『エラン・ケレス』

    あなたはすきなひとがいる。

    HO3『ミオリネ・レンブラン』

    あなたは大切な思いがある。

    HO4『シャディク・ゼネリ』

    あなたはハチャメチャに金持ちだ。

    NPC1『ラウダ・ニール』

    某ラウダCEOと関わりがある。

    NPC2『スレッタ・マーキュリー』

    某四号さんと関わりがある。


    ラウダ「嘘でしょ僕水星女と回すの?」

    スレッタ「開口一番それです?おこりますよ」

    グエル「いよいよ俺が主人公になる時が来たな……」

    シャディク「僕が金持ちかあ……ハハ、ハハハ……」

    エラン「僕好きな人いるの?また失恋するのイヤだよ!?」

    ミオリネ「大切な思い……ねえ……」

    ラウダ「……コホン。そうだな、じゃあ……dice1d2=2 (2) (1:このまま 2:HOdice2d4=2 3 (5) を入れ替え)かな」

    グエル「というかCEO……出て……くるんだな、今回で以外とウブだとバレた……」

    エラン「四号に関しては便利に使われすぎでは??」

    スレッタ「なんです不服ですか?」

    ミオリネ「不服ではないけども」

    シャディク「俺たちも便利に使ってる側だしね~……?」

  • 50二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 11:03:36

    ラウダがラウダCEOと関わりがある……!?

  • 51二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 11:23:18

    某ラウダCEOと関わりがあるラウダ・ニール...
    一体何者なんだ...

    それはそれとして、正義のグエル、恋慕のエラン、友愛のミオリネ、財産のシャディク
    本編考えるとめっちゃ似合ってるね...
    楽しみ

  • 52二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 12:28:24

    このレスは削除されています

  • 53二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 13:07:12

    「出目はそのまま低い順に1からHO番号になる」と言われて1を出すの、絶対にグエルを弄びたい女神の意思を感じるな
    主人公に……なれるといいですね(何故かおめでたになった今回を見ながら)
    そういえばラウダとスレッタでKPやるのって初か、本編的に考えてもほぼ唯一の妹()と(異母)弟な二人だし楽しみだな

  • 54二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 19:13:38

    このレスは削除されています

  • 55二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 19:15:04

    HO1『グエル・ジェターク』

    あなたは秘密がある。(元の予定より微改変アリ)

    HO2『ミオリネ・レンブラン』

    あなたはすきなひとがいる。

    HO3『エラン・ケレス』

    あなたは大切な思いがある。

    HO4『シャディク・ゼネリ』

    あなたはハチャメチャに金持ちだ。

    NPC1『ラウダ・ニール』

    某ラウダCEOと関わりがある。

    NPC2『スレッタ・マーキュリー』

    某四号さんと関わりがある。


    「……この仮面ですか?」

    「はい、水星の磁場にやられて」

    「本当ですよ?」

    魔女、プロスペラ・マーキュリーはにこりと微笑んだ。

    「大丈夫だ。必ず見つけてみせるから」

    「こちらを向いて、私の事好きになって」

    「きっと、僕は……僕は……!」

    「__五億」

    美術館×デート×サスペンス

    CoCシナリオ『眺めて手を伸ばす(仮)』、鋭意製作中!


    ねくすと→dice1d3=1 (1)

    1:CEOがdice1d5=2 (2) (PC番号。5なら怪盗)に恋愛相談する話(もしかしたら次回のNPC1ラウダの情報がちょっぴり手に入るかも)

    2:シャディクがグエルを五億で買った時の話

    3:フェルペト神話生物講座

  • 56二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 19:21:03

    全部気になるんですけど一個だけですか?

  • 57二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 19:24:09

    あれ?またスレッタちゃん??
    今度は真面目な話になるのだろうか

  • 58二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 19:24:47

    >>56

    一度に全部は無理だから順番決めでは?

  • 59二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 22:47:35

    「……と、いうわけで、その……、……したら、恥ずかしくなって、逃げてしまって……」

    「私が言うのもなんですけど実行したんです?」

    「ぼく、どうしたらいいのか、わかんなくってぇ……」

    「なにがあったんですか……?」

     わざわざキャリバーンのカフェテリアにまでやってきてスレッタを捕まえたのは、いつものラウダCEOだった。彼は頬や顔を真っ赤に上気させ、俯いている。スレッタは頬杖をついてその様子を見つめていた。

     ……キス以上のことをしたとか? 少なくともここまで顔を真っ赤にするということは、もしかしてちょっと大人なキスだったとか。いやそうでなくともまさか「ただ口をくっつけるだけのキス」でここまで恥じらうわけがないだろうし。

     自分が三千歩踏み出せる人間だった故にその辺の想像は容易なスレッタに対して、いやそのまさかですよと突っ込んでくれる人はいなかった。オレンジジュースの氷が、からりと音を立てる。

    「……うう、きらわれちゃったかな……」

    「私にはなんともいえないのですけれど、なんというか、聞いてる限りかなりいまさらだとおもいますよ。少なくともプロポーズした以上進む以外の方向はないかと」

    「ぼ、僕……いっしょにいたい、あのひとに、きらいっていわれたら、耐えられない……」

    「その殊勝さをもう少し別方面に発揮すればよいようにも思いますけどねえ」

     ごくりと飲めば、少しだけ薄くなったオレンジジュースが、口をさっぱりさせる。考えた結果、スレッタは「そうですね」とくちを開いた。

    dice1d3=3 (3)

    1:スレッタ「素直にその気持ちを伝えてみたらどうですか?」スレッタ心理学:dice1d100=66 (66) (70)

    2:スレッタ「うーん次は壁ドンとかしてみましょうか!(笑)」スレッタ心理学:dice1d100=21 (21) (70)

    3:スレッタ「……そういえばどうやって怪盗さんの住所を特定したんです?」スレッタ心理学:dice1d100=27 (27) (70)

    ラウダCEO心理学:dice1d100=82 (82) (100)

  • 60二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 22:54:04

    ラウダceoすごく可愛くて情が湧くと思う

  • 61二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 23:00:46

    「あ、……えっと、知り合いが」

    「知り合い」

     CEOの頬に、少し紅が差す。軍に所属していて、いわゆる戦闘狂? みたいな性格なんだけど、家の関係で結構付き合いがあって、昔から。割とお互いに貸し借りがあるから、影武者やってもらったり、いろいろ融通してもらったり、そのお礼にSPや警護のの仕事回したり、食事券を譲ったり、

     なんだか嫌な予感がしてきましたね。スレッタが「あっもういいです」の形でそっと右手を挙げたところで、ラウダはにっこりと無邪気な笑顔のまま、こう言った。

    「もともと機械技師としても優秀だったグエルは、そこに務めたり、部品を卸したりしていることがあったみたいで。『たまたま』もらったんだよね、そこ経由で」

    「なんか爽やかに言ってますけど個人情報漏洩ですよね!?大丈夫なんですか!?!?」

    「大丈夫大丈夫。あいつ基本ヒートアックス振り回すこと以外興味ないから」

    「ぜんぜんだいじょうぶじゃなさそう!!」

     藪蛇だった。

     完全にホラーだった。

     最近(当社比)なんだかほわほわした初心な面が強調されていたせいで忘れがちだが、彼はそういえばプロポーズした相手に対し逡巡の過程・ゼロセンテンスで呪文を行使し、それが失敗するや否や速攻で婚約発表して外堀埋めにかかるタイプのこわい青鬼CEOだった。ゼエゼエと息を荒げていると、対面するラウダはこくりとハニーレモンソーダを傾けて、「それはそれとして」と真摯にスレッタを見つめる。

    「アドバイスがほしいんだけど」

    「その感じで!?!?!?」

     スレッタは頭を抱えた。

    dice1d3=2 (2)

    1:スレッタ「あー……なんかもうきゅるんってしたら割とおちるんじゃないですか」スレッタ心理学:dice1d100=81 (81) (70)

    2:スレッタ「先方はあなたのことを弟だと思ってるんですよね?じゃ『兄弟ならこれくらい普通』理論で攻めてみては?」スレッタ心理学:dice1d100=96 (96) (70)

    3:スレッタ「めんどくさいですねフィックスリリースすれば全部解決なんですよ」スレッタ心理学:dice1d100=89 (89) (70)

    ラウダCEO心理学:dice1d100=21 (21) (100)

  • 62二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 23:03:07

    すごい全部失敗な上にファンブル引いてる…

  • 63二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 23:26:47

    「思ってる」というか実際弟なんだよなぁ!!!

  • 64二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 06:31:03

    「あー……先方はあなたのこと弟だと思ってるんですよね?だったら……」

    「は?」

     地を這うような低い声が聞こえた。

     顔をあげれば、薄く影の落ちた顔の中、向日葵のような色の瞳だけが爛々と輝いている。怖いとか怖くないとかそういう次元でなく探索者としてのラスボス枠に対する本能的な恐怖がこれ以上ないほど煽り立てられて、スレッタは一歩、無意識に後ずさった。

     ラウダは頬杖をつき、ぐらぐらと燃える表情でこちらを見つめてくる。そうしてそうっと、くちびるを開いた。

    「弟じゃない。僕は弟じゃないもん。だから結婚できるし、振り向いてもらえるし、その、き、キスだって、できる」

    「地雷踏んじゃいました?」

    「僕はあの人と、あの人の勘違いを利用するんじゃなくて、心を通わせて一緒にいたいの!」

    「そ、そうですか……」

     怪盗ご本人が聞けば膝から崩れ落ちそうな独白に、スレッタはそうっと椅子を引いて逃走体制を取るだけだった。ちなみにスレッタはある程度の概要しか聞いていないので、金持ちにありがちな「突然知らない親類が生える現象」みたいなものだろうな~と認識していた。まさか事実がアレだとは思わないし、どこかのねこみみセセリアさんの影響でどれだけ調べてもラウダ・ジェタークCEOに兄がいるという情報は手に入らないので。

     CEOはコップの中身を飲み干すと、前髪をぐるぐると指にまきつけながら立ち上がる。そうしてラスボスじみた__しかしどこか迷子の子供のような表情で__むすっとふくれて、きびすを返す。

    「かえる!!!!」

    「そ、……そうですかあ……」

     がんばってくださいね~……と手をふりふりすれば、ラウダCEOは顔を真っ赤にして駆け足でかえっていった。

     若きCEOの婚約者なら引く手あまただろうに、一途ですねえ。

     スレッタは現実逃避にそう思い、オレンジジュースを飲み干した。

    ねくすと→dice1d3=2 (2)

    1:続・CEOの恋愛相談(今までのシナリオdice1d11=5 (5) よりいい感じになってる子たちを招集)

    2:シャディクが五億でグエルを買う

    3:フェルペトちゃんのパーフェクト神話生物教室

  • 65二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 06:42:52

    CEOかわいいな…たまにホラーやけど

  • 66二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 07:01:36

    CEO、ラスボスなのにキスでどもるくらい純粋で可愛い

  • 67二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 11:23:30

    なんか概要だけ見ると昔のスーパー攻め様みたいなシャディクで笑っちゃう 楽しみです

  • 68二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 16:57:03

    次のシナリオではシャディクがお金の多い役だということで次のシナリオプレビューだとこんがらがったww

  • 69二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 17:18:16

    オークションで人間を5億で買うとか、肩幅ものすごいありそうw

  • 70二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 17:37:39

    高層マンションに住んでる肩幅滑走路シャディク想像しちゃった
    CEOが言ってるヒートアックス振り回して暮らしてる戦闘狂が次のシナリオのNPCラウダなのかな…?
    いや字面ヤバ

  • 71二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 17:44:21

    軍に所属してて影武者やったり仕事回したり食事券譲ったりってとこで今回のシナリオラウダかな?と思ったけど
    ヒートアックス振り回すことしか考えてないって…
    まあ潜入班なのにクソデカ斧持ち歩いてたりはしたけど

  • 72二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 17:49:26

    「いい?今回はオルコットやケナンジの協力を取り付けられなかったから、くれぐれも、そう、くれぐれも、無茶はしないこと!」

    「もちろんだって!ふふんっ、俺に任せろ」

     グエルはドヤ顔で胸を叩く。

     今日の仕事は闇オークションの摘発だった。先んじて客として潜入しているシャディクから、ある程度警備の位置は割れている。無線の向こう側にいるミオリネは、いざという時のために出入口を押さえている。グエルの仕事は、ここで行われている取引が違法であるという証拠を見つけることだった。狭い通気口にでかめの図体を押し込んで、這うようにして進む。

    「言っておくけど。ほんとに、見つかったらシャレにならないのよ?今回は助けてくれるオルコットもいないんだし。あんたが酷い目にあったらセドやシーシアが悲しむんだから」

    「大丈夫だって。俺は負けん」

    「……なら信じるけど……」

     そうこうしているうちに、目当ての場所にたどり着いた。この闇オークションのオーナーと、そこに「商品」を卸しているマフィアが取引を行う、貴賓室。ボディガードの姿も何人か見えた。小型カメラと盗聴器をセットして、決定的な場面をおさえる準備はできた。

     __ここでの「商品」は、人間である。

     臓器や盗品なども勿論売られているが、それだけではない。ある人間を、奴隷という形に貶めて切り売りする。決して許されないことだ。憤慨したグエルは、ギッと眉間に皺をよせ、身を乗り出し__

    「あっ」

     めきょり。

     体重を支えきれなくなった通風孔の網戸が、べこりと落ちた。

     必然、マフィアと、オーナーと、屈強なボディーガード複数名の中に、グエルが真っ逆さまに落ちていくことになる。どさりと間抜けにしりもちをついたグエルは、「あ、アハハ……」と誤魔化すように笑って__

    「うわああああああああああッ!?!?」

    「待ちやがれ小僧ぉおおおおッ!!!!」

     おとした無線が「グエルうううう!?!?」とミオリネの悲鳴を吐き出していた。

    グエルの状態:dice1d3=3 (3)

    1:アーマーが没収されている。リボルバーは無事

    2:装備品を全て没収されているが、とりあえず服は着ている

    3:全裸 いや 何か一つくらいは着たままかもしれない 温情で

  • 73二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 17:50:49

    >>72

    寵愛…

  • 74二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 18:02:12

    この最年少ひょっとして毎回こんな即落ち2コマみたいなことやらかしてるんです?!

  • 75二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 21:26:15

    なんで!?!?

  • 76二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 21:44:30

    もしかして:ドジっ子

  • 77二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 23:45:12

     全裸にひん剥かれて、武器や防具の類は全て奪われ、温情とばかりに局部だけ隠せるような体勢をとらせて、ギリdice1d3=1 (1) (1:靴下 2:ネクタイ 3:ブッカブカのワイシャツ)だけは残して手足を見事に拘束されて、猿轡まで嚙まされて__と、だいぶ屈辱的な格好をさせられて、グエルはしかし、赤面するではなく、顔を真っ青にさせた。

     何故ならグエルは理解しているからだ。

     自分がこれから、どうされるのか。

    『お待たせしました、本日最後の商品となります!若く張りのある屈強な肉体!明晰な頭脳と強い精神!臓器はいずれも健康で、元警官であるため戦闘の心得もあります!解体するもよし、労働させるもよし、愛玩するもよし!それでは500万からスタートです!』

     照り付ける照明に、グエルはそっと天井を仰いだ。広いホール、体育館よりやや広いステージにて、キンキンとマイクのハウリングする音が響く。随分とあれこれ言われている気がするが、やや現実逃避が入ったグエルの思考を遮るには値しなかった。

     600。750。800。1000。1200。1500。4000。8500。一億__このあたりで、札が上がらなくなる。それがグエルの価値らしい。あまり想像はできないが、人間の人生が有価価値で取引されていいはずがないのに。

     でっぷりと太って息の荒い、ガマガエルのような__みるからにわかりやすくモブおじさんである__「一億二千」の札をあげているのが、グエルを購入したらしい。おわりだ。何かもう何もかもが嫌な予感がする。ごめんセド、ごめんシーシア、養父さんは先に逝くよ! 思考停止をしようとした、その時。

    「五億」

     静かに鳴った空間に、楽しげな声が響いた。

     はっと、顔をあげる。目をむけるとそこには長い金色の髪を、今日はお団子にまとめあげて、集団に埋没しようとしていながらも、その青色のひとみが、きれいで。すぐに、わかる。グエルのひとみが、__にわかに、輝いた。

    「……シャディク?」

     シャディクがニコリと、笑みを深めた。

    dice1d3=3 (3)

    1:グエル「ミオリネの元に直行する」グエル幸運:dice1d100=28 (28) (70)

    2:シャディク「いったんどこかの部屋でお説教だよ」

    3:グエル「さっさとミオリネの元に……うん?あれは」dice1d2=2 (2)

  • 78二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 23:57:06

    「いやあシャディク、助かった!ほんとにありがとう!!」

    「もう……ほんとにグエルは。これに懲りたら、気を付けてよ?今回だって、本気で心配したんだから」

    「ごめんってば……でも、どこにそんな金があったんだ?」

    「あー……まあ、ポケットマネー、みたいな感じ?」

     シャディクは『購入』したグエルに、どうやら予備で持ってきたらしい自分の服を着せると、こくりと頷いた。全裸に三つ折りの靴下だけという屈辱極まりない恰好からのがれたことで、グエルはほっと溜息をついた。それからシャディクを見つめ、どきどきと心臓が高鳴るのを感じる。

     ……好きだ。

     いつも助けてくれる、かっこいい、ほんとうに、好きだと思う。

     ようやく頬に血の気が差す。だけどもそれを気取られないようにして、「ありがとう!」と再び繰り返し、シャディクの腕をぎゅっと握った。シャディクは「そんな顔したって、帰ったらきちんとお説教だよ?」と困ったように微笑むばかりである。

    「ミオリネもきっと心配しているだろうから、早く合流しよう」

    「もちろん!……、……?」

     グエルはふと、顔をあげる。

     今すれ違った二人組の会話が、やけに気にかかった。ほんの単語でしかわからないが、確かに、聞こえたのだ。深いキャラメル色をした髪の女性と、爛々とした金色の瞳が印象的な青年は__

    「クエタ一家連続惨殺事件、……」

    「キャリバーン入隊、裏ルート、……」

     ……。

    「シャディク、少しいいか」

    「また厄介ごとに首を突っ込むつもり?」

    「今回は厄介ごとじゃない。俺達にもかかわることだ」

    「グエル。……お前を危険な目にあわせたくない」

     グエルが振り返る。

     __シャディクの瞳は、真摯だ。

    dice1d3=2 (2)

    1:グエル「知るか。さっさと近づくぞ」グエル説得:dice1d100=61 (61) (80) 青年心理学:dice1d100=20 (20) (70)

    2:グエル「おっしゃあああ色ボケで情報ゲット!色ボケで情報ゲット!(素振り)」グエル色ボケ対抗:dice1d100=20 (20) 青年色ボケ対抗:dice1d100=93 (93)

    3:シャディク「グエルを強制連行するよ」

  • 79二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 23:57:09

    靴下だけ残すのはもはや温情やなくて性癖で草

  • 80二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 00:06:54

    靴下 ネクタイ ワイシャツ 全部性癖では??
    相変わらず色ボケだけ強いグエルだな

  • 81二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 00:24:11

    >>78

    三つ折りだったのか…

  • 82二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 00:25:31

    この世界でもやっぱり靴下は三つ折りなんだな

  • 83二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 00:28:15

    わざわざ三つ折りにしてんの完全に趣味ですねこれは

  • 84二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 07:55:04

    「__すまない」

     グエルは迷わずその人物に近づく。長身のグエルをしても見上げるほど背の高い人物だ。臙脂色のスーツが、よく似合っている。彼は困ったように眉を下げると、「何か?」と尋ねた。

    「いや、ただお前のことが気になって」

    「へ?」

    「アンバーの瞳もダークブルーの髪も。気になるんだ、お前のことが」

    「え……あ、あの、僕は……さがしもの、あって、ここなら売っているかもって……」

     どう見てもこちらより年上だろうに、彼はあわあわと顔を真っ赤にするだけだ。こういう相手には愚直に説得するより、色仕掛けめいたことをする方が効果的である。グエルは少し背伸びをして耳元にくちびるを寄せ、文字通り吹き込むように、いたずらに甘く囁いた。

    「教えてくれ、知りたい」

    「っあ……」

    「ちょっと!」

     そこで後ろにたっていた女性が、青年の頭をぱしんと軽く叩いた。彼は「ぅあ!?」小さく悲鳴をあげる。女性が目を細めて、グエルの姿を上から下まで見聞した。コイツ、確かさっきのオークションで取引されてたヤツですよ。何が目的か知らないけど引っかからないでください。

    「すんません。私たちホント、なんでもないんで。いくよラウダ先輩」

    「あっ、待って、ペトラ!」

     二人が去っていく。

     グエルはしばらくその後ろ姿を、呆然と見つめていた。シャディクがけらけらと笑い、「逃げられちゃったね?」とグエルの頭を撫でる。今度はグエルが羞恥二割憤怒八割で顔を真っ赤にする番だった。

    「ヤキモチ、やいたか?」

     ふと。

     グエルが小さく聞いてみる。シャディクはきょとんとしている。言ってからその意味をようやく悟り、あちょっと大胆すぎたかも、と顔を真っ赤にさせた。グエルはすぐに「忘れろ!」と言おうとくちびるを開くが、それより前にシャディクはふわりと笑みを浮かべる。

    「やいたよ。すっごく」

    「……そ、そうか」

     グエルの顔が羞恥十割で真っ赤になった。

     __このあと、ミオリネとシャディク、ついでに応援に来たオルコットとケナンジに正座でお説教されたことは、言うまでもない__

    グエルINT:dice1d100=27 (27) (50)

    ラウダINT:dice1d100=46 (46) (65)

  • 85二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 08:46:58

    おおおおお...!!!
    え、もうここで実はグエルとラウダとペトラは(覚えてなくても)面識あったってこと???
    すげー...与太イベが本編に繋がる音...

  • 86二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 11:48:16

    「……ってことが昔あったんですよね!いやあ売られてるグエル先輩面白かったなあ」

    「懐かしい。もっときちんと見ておけばよかった」

    「グエルさん、なんでそんなに拉致される率が高いんです……?」

    「やめろ掘り返すな!!」

    「ねえ兄様起きてよ!寝てんじゃねえよ説明しろ!まさかだけどさあっ、あの時のシャディクさあ……!」

     case1とcase2の間頃。エランの家にお見舞いの名目で集まった五人は、思い出話に花を咲かせていた。

     グエルとしては心外である。拉致されたり捕まったりと不服なタイプのヘマをするのはおよそdice1d10=8 (8) 回出動するごとに一回程度である。むうとむくれていると、ふと、エランが立ち上がり、ふらふらと棚に向かった。そうして何かを、そっと撫でる。確かあそこに置いてあったのは、ドックタグだ。シャディクの__

    「……エラン」

    「グエル先輩。今からでもやりません?全裸靴下」

    「さすがに突然剥かれるのは可哀想なので、トランプか何かでもしますかあ」

    「ア゜!?」

     ペトラとスレッタがしゃらっとそんなことを言い出す。ラウダだけは一応「兄さんが可哀想だよ」と言っているが、愉快犯二人はニコニコとにじりよってきた。運こそあれど基本的にそこまで頭の回転が速くないグエルは、この手の知的遊戯をするとやたら頭のいいスレッタやエラン、ペトラ等にボロ負けしがちだ。咄嗟に一歩後ずされば、エランが、その儚げな表情をこちらに向けた。

    「エラッ、たすけ__」

    「グエル……少し、寂しくなってしまった。ぎゅってしていい?」

    「話聞いてたか!?」

     『ぎゅってする』がしばらくあとに叶えられる(ただし同時に死にかける)ことを知らないエランの無垢な瞳にグエルは叫んだのだった。

    カードゲームは(出目が低い順に順位)

    グエル:dice1d100=5 (5) スレッタ:dice1d100=6 (6) エラン:dice1d100=71 (71) ラウダ:dice1d100=12 (12) ペトラ:dice1d100=7 (7)

    ねくすと→dice1d3=3 (3)

    1:シナリオdice1d10=1 (1) のあの人達は今 with今回のPCdice1d4=3 (3)

    2:PCdice1d4=4 (4) がRTAに巻き込まれる

    3:CEOの恋愛相談 withdice1d4=3 (3) (スレッタを除いた今回のPC。4なら怪盗ご本人)

  • 87二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 12:07:24

    エラン以外接戦じゃない? グエル頑張ったな

  • 88二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 13:17:19

    みんな全裸靴下に本気すぎるだろ…
    そして貞操()は守られた

  • 89二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 16:36:40

    これラウダがラウダに恋愛相談することになるの?絵面面白いな

  • 90二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 16:53:09

    >>72

    グエルとラウダは以前にも教会の前?でペンパルを始めた時に一度会ったことがない? お互い気づかなかったようだね

  • 91二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 23:39:18

    このレスは削除されています

  • 92二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 00:53:18

    「……というわけで、教えを乞いにきた」

    「なるほどね」

     キャリバーン潜入班所属三十三歳の方のラウダ・ジェターク(以降ラウダと呼称する)は、ジェターク社CEO兼ホテル・アスティカシアオーナーのラウダ・ジェターク(以降CEOと呼称する)にそんな相談をされて、頬杖を着いた。

     要約すれば、「エランもスレッタもアドバイスとしては信用出来ないので、あのときあの場にいなかったラウダに助けを求めに来た」ということらしい。それとラウダ族の中では数少ないきちんと結ばれたのがどうこうとかいう理由で。なんだラウダ族って

     CEOは弱り果てた顔を手で覆い、「どうしよう、どうするべきなのかな……」と顔を真っ赤にさせる。結婚するなら、その。キス、するんだよね。キス……うわあああッ、は、ずか、しくて! なんだかやたらと初々しすぎる気がする、というのは、ラウダの気の所為なのだろうか。

    「……それで、アドバイスか」

    「うん。お願い」

     CEOの顔は真剣だ。

     下手なことを言ってはいけない。ラウダは息を吸って、吐いて、こちらもまた、真剣な顔を返してみせた。


    スレッタ「……なにさせましょうかねえ……」

    ラウダ「ううっ、僕のPCを好き勝手動かしやがって!!」

    スレッタ「えー、アドバイスしてくれそうなPCで今回のPCラウダを思いついてRPしてくれるひとさがしてたのはラウダさんじゃないですか!私はひきうけただけですよ!!」

    ラウダ「信じるよ!?誓って変なこといわないでね!!」

    dice1d3=1 (1)

    1:スレッタ「こほん……『この薬を、飲ませてみるといいよ』」ラウダ心理学:dice1d100=90 (90) (70)

    2:スレッタ「えっと、『まずは文通からはじめてみてはどうかな』」ラウダ心理学:dice1d100=12 (12) (70)

    3:スレッタ「『一回フィックス・リリースすれば落ちるよ』」ラウダ心理学:dice1d100=96 (96) (70)

    CEO心理学:dice1d100=38 (38) (100)

  • 93二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 01:00:43

    一番マシそうなの外してるしほぼファンブルだし

  • 94二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 08:09:55

    スレッタ「み゛ゃあああああ!!!!」

    ラウダ「ッハハハハハ!墜ちろ水星女!!」

    スレッタ「……いやでもこれ心理学対抗ロールで、私は別に嘘を言っているわけじゃありませんよね」

    ラウダ「は?何言って……」


    「……えっとね、薬屋レンブランって知ってる?」

    「え?ああ、あそこか」

    「そこの薬を飲ませるんだ。さすればいい感じになる」

    「本気で言ってるの!?」

     CEOは愕然とする。

     特になんかこう、嘘が全くなさそうなラウダの様子に愕然とする。

     いや盛ろうと思った過去が全くないと言ったら嘘になるが、それでもきちんと安全なものを選んでいるし、そもそも全部思いとどまっている。あくまでCEO的には心の底から一緒にいてほしいだけで、薬で意志を奪うなんてやっぱりよくないし、本末転倒なことだからだ。

     ラウダはふるふると首を横に振って、「治療薬」とつぶやく。そうして何やら青い薬瓶に入ったそれの写真を取りだして、ふにゃり、と笑って見せた。

    「これを使えば結ばれるよ」

    「なんでまったくうそがないの!?」

    「結果的なこととはいえペトラには感謝しないといけないね」

    「こっちの世界のペトラ何やってんだよ!!」

     あの時はまさかこんなことになるとは思ってなかったんスよ!というペトラの悲鳴が聞こえてきそうだし、私を復讐鬼と一緒にしないでください!という向こうのメイドペトラの悲鳴も聞こえてきそうだが、二人には届かなかった。

     ……CEOは少し考える素振りをする。

     それからふっとかおをあげて、ラウダを見つめた。

    dice1d3=2 (2)

    1:ラウダ「わかった。薬屋レンブランにいけばいいの?」買ったもの:dice1d3=3 (3)

    2:ラウダ「やっぱり薬なんてよくない。包み隠さず、正直に、あなたたちの馴れ初めの理由を教えてほしい」CEO心理学:dice1d100=4 (4) (100) ラウダ心理学:dice1d100=15 (15) (70)

    3:ラウダ「薬なんてよくない。あなたたち結婚したんでしょう?何がきっかけで恋に落ちたの」CEO心理学:dice1d100=25 (25) (100) ラウダ心理学:dice1d100=20 (20) (70)

  • 95二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 08:31:17

    CEO!!えらい!!

  • 96二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 08:38:25

    リーダーが餌枠になっていなかったら結婚までいっていなかった可能性もあるから、マジで嘘は言っていない…。
    復讐者ラウに惚れてなかったら途中退場してたかもしれない事も考えれば、あれ?真っ当に相談に乗ってる???

  • 97二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 09:40:35

    きちんと安全なものとはいえ盛ろうとしてたの草

  • 98二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 10:23:50

    このレスは削除されています

  • 99二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 10:25:42

    おくすりはダメで呪文は良いのか?というツッコミは入れておいた方がいいだろうか?

  • 100二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 11:46:12

    このレスは削除されています

  • 101二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 11:47:45

    >>99

    ラウダ「……?僕以外のものがグエルに入るのはいやだけど、呪文なら僕そのものだからね。なんて言うんだっけ、おーがにっく?ってやつだよ。ふふふ」


    「……馴れ初め」

     ラウダはほわりと頬を赤く染めた。

    「えっと……はじめてあったのは教会孤児院で、懺悔していたところに現れたから、天使様か神様かとおもっちゃった。それから約束して、ずっと文通を続けて……それからようやく再開したあとも、一緒にお仕事をしたんだけど」

    「なるほど、文通に仕事か……後者は難しいかもしれないけど、前者なら」

    「それから紆余曲折あっておうちに呼んだら不可抗力とはいえ誘われたからしたら落ちた」

    「うん!?!?」

     CEOがのんでいた珈琲を吹き出しそうになり思いっきりむせた。ラウダはそのほわほわした顔にふしぎちゃん的な穏やかでぽやりとした笑みを乗せ、おっとりと続ける。

    「そこから世界を救ったり何らかの判定がクリティカルしたり堕胎薬を飲んだり結果発狂したりして、紆余曲折あって『出るまで回せば100%』理論に無事辿り着いた」

    「待って待って待ってなにか明らかに色々とおかしいところがあった!!」

    「そうかな?婚約者いるのに無理矢理したり神様に乗っ取られて一日中したりするよりまともだと思うけど」

    「なんのはなしをしているの!?!?」

     CEOがツッコミ役をやる貴重なシーンである。ラウダは柔らかな笑みをたたえたままだ。どことなくスレッタに似ているような気がする。きのせいである。

    「それで、役に立ったかな」

    「えっ……あ、ええ……?」

     CEOの顔が真っ赤に染まっている。

     ラウダはきょとんと首を傾げるだけだった。

    dice1d3=2 (2)

    1:ラウダ「……文通か」

    2:ラウダ「……お仕事か」

    3:ラウダ「……『出るまで回せば100%』か」

    怪盗さん幸運:dice1d100=79 (79) (40)

    CEO幸運:dice1d100=41 (41) (85)

  • 102二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 12:04:57

    青鬼CEOシナリオ(青鬼CEOシナリオではない)読み返してきたけどやっぱ面白いわ

  • 103二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 12:09:37

    怪盗くんの幸運そういえば低かったな…
    いけー!頑張れCEO!

  • 104二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 13:17:28

    曲がり角でぶつかったり、扉開け閉めのシーン大好きだから、もうこのままずっと追いかけっこしててほしいわw
    怪盗くんの幸運が低いのが良いスパイスだわ〜

  • 105二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 13:54:50

    扉開け閉め、今でも時々思い出して笑ってる

    それにしても、兄弟に生まれなくても頑なに兄さん呼びなのに、本当に兄弟に生まれるとグエル呼びなのがおもしろいというか情が深いというか

  • 106二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 19:24:18

    「すんませーん……あれ、ここでって言われたんだけどな……」

     グエルは首をかしげなら、指定された場所に向かった。

     フリーランスでエンジニアをやっているグエルのもとに、その日やってきた依頼は、なんともすこし、奇妙だった。ざっくりといえば『箱の修理』の仕事だったのだが__その箱というのが、明らかに神話的物品であったのである。グエルはその類の鑑定ができるわけではないが、ドリームランドへの門を開くタイプのものであるように見えた。「実家の倉庫にあった」とのことで、一応四号経由で組織の方でちらっと見てもらってから修理した。幸いグエルでも構造さえ理解出来れば簡単に直すことができたのである!グエルつよい

     ……そうして、できあがったものを片手に、受け取りのための集合場所まで来たのだが。

     そもそも郵送で送ってきた箱を手渡しでわたしてほしいとはどういうことなのかかなり疑問に思ったが、まあきちんと直っていなかったら責任問題になるもんなあ、と納得した。ボブ兄さんにきちんと確認してもらったので、まず失敗はない。と思われる。……大丈夫だよな?

     そうして余裕なくあちこちきょろきょろとみまわして、依頼人の姿を探していると。

    「あ」

     __ふと。

     誰かに後ろから抱きしめられて、はっとする。

    「完成したんだ。うまくできている」

     どくどくと脈拍があがる。指先がそうっと、グエルの手の中の箱を撫でる。なぜならその手はその体格は、姿は、スーツの感触は。

    「ありがとう、『グエル』」

     仕事で使っている偽名ではなく、グエルの本名を呼ぶ声は。

    「……しばらくぶりだね?」

    「ッ、ら、ラウダ様ァ……!?」

     ジェタークCEOラウダ・ジェターク。

     その人だった。

    dice1d3=2 (2)

    1:グエル「と、とりあえず拘束から抜け出す!」怪盗SIZ対抗:dice1d100=76 (76) (65) CEOSIZ対抗:dice1d100=86 (86) (80)

    2:グエル「サクッと口先八丁で乗り切れないか!?」怪盗言いくるめ:dice1d100=17 (17) (70) CEO心理学:dice1d100=27 (27) (100)

    3:ラウダ「【支配】(定期)」怪盗POW対抗:dice1d100=39 (39) (40) CEOPOW対抗:dice1d100=56 (56) (85)

  • 107二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 19:41:50

    CEOほんとに怪盗くん相手の対抗ロールがクソザコだな…

  • 108二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 19:55:02

    またしても僅差で草

  • 109二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 20:02:55

    ステータスもりもりのラスボス枠で、支配の呪文(定期)ってなっているのに探索者1人支配できていない事実が、CEOかわいいね!ってなるのバグだなって。怪盗くんはヨシヨシしてあげて!お兄ちゃんでしょ!

  • 110二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 02:05:06

  • 111二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 09:04:56

    流れぶった斬ってすまんが、4号くんにとってイス人のボブくんは神話生物じゃなくて家族になったのかな。グラビティな湿度のままお持ち帰りしてたけど、割と自由?行動させてるっぽいので元の世界に帰ろうとしなきゃokなんだろうか。イス人のボブくんもドジっ子可愛いので気になる…

  • 112二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 13:17:55

    >>111

    エラン「……協力してくれるのであれば。彼の技術は役に立つ。仲間であるうちは庇護するし、家族としてもいい。だけどもし逃げるというのなら、次は容赦なく撃つ」

    グエル「コワ~……」


    「こ……今回のお仕事は、ラウダ様が頼んだんです?」

    「うん。あと敬語はやめてほしい」

    「どうして」

    「どうしてって、知り合いに教えてもらって」

    「そ、そっかあ……」

     グエルはそっとラウダに依頼の品を差し出した。ラウダはあちこち検分して、「ちゃんと直っているね」と微笑む。あれなんか今までの経験則上速攻結婚してくれ(十八番掠奪)だと思っていたのだが。そう思う時点でグエルはだいぶラウダに毒されていた。

    「ありがとう」

    「俺は仕事をしただけだ。それじゃ、」

    「待って。あの、一緒に食事でも__」

    「忙しいからごめん!」

     そう言って離れようとした、ところで。ふと、グエルが立ち止まった。ラウダをじっと見つめ、そっと手を握る。

    「隈ができている。眠れていないのか」

    「……!」

     ラウダの目がはっと見開かれた。

     まさかここ最近毎日グエルとこうして出会ったときに何を言うか考えているため全然寝れなかったという遠足前日の子供現象が起きていたとは言えない。グエルは心配100%で「そいつはドリームランドの箱だ、影響してるのかも」「怖くなったらすぐに呼べ」「大丈夫か?SAN値減ってないか?」と声をかけてくれる。ラウダの顔が徐々に上気していき、ぱくぱくとくちびるを動かした。そうしてぎゅっとグエルの手を握り、「あの!」という。グエルの肩がぴくりと跳ねるが、謎の義理から逃げようとはしなかった。

    「お、……踊ってほしい」

    「どうした急に」

    「だめかな。久々に、その、会った。から」

    「いや別にダメとは言わんが」

     グエルは小さくため息をついたあと、近くにあるラウダの顔を見上げて、ニイと笑って見せた。それなら、退屈させてくれるなよ。

    「__Shall we dance?」

    グエル芸術(社交ダンス):dice1d100=98 (98) (70)

    ラウダ芸術(社交ダンス):dice1d100=14 (14) (90)

  • 113二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 13:19:25

    期待を裏切らないファンブル大魔王グエル

  • 114二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 13:50:36

    はたして社交ダンス(70)成功したことがあっただろうかドンマイ

  • 115二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 13:51:57

    かっこいいRPをすると必ずファンブルするの法則

  • 116二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 13:54:37

    もう芸術的ですらある

  • 117二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 14:07:25

    >>112 

    実際に戸惑いなく四肢撃ち抜いた男は違うぜ!信用はしているのだろうけど、眠るときは変わらずボブくんの四肢拘束していそう…。あの、存在抹消されているなら簡単に帰りようがないだろうから、優しくしたげて…

  • 118二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 14:23:36

    ある観点からは(記憶喪失後の)初出会い再現だからロマンチックかも…?

  • 119二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 15:55:58

    さりげない変化に気がつけて声をかけるの本当にそういうとこやぞ〜!その人間性に触れたCEOがより好きになっちゃうだろ!と思ってたら、笑って誘って70ある社交ダンスをファンブるの……お前、本当にそういうとこやぞ……

  • 120二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 16:33:48

    グエル「何故?何故??何故????」

    ラウダ「ざぁこ♡ざぁこ♡出目弱♡ファンブル製造機♡♡」

    グエル「とても調子に乗ってる!!」

    ラウダ「僕がイクストリーム成功だから形にはなってるよ」

    グエル「ああもう与太時空でのファンブルこそどう処理したらいいのか分からない!!」

    ラウダ「そんなの決まってるだろ」

    グエル「……は……?……、……!?まってまってまっ」


    ※ちょっと閲覧注意!

     手を取って、踊る。ふわりとターンして、ステップを踏んで。路地裏の片隅、薄暗い場所。音楽はないけれど、三拍子さえ守れば、基礎はできているふたりだ、余程のことがない限り失敗しない。何よりラウダは無駄にリードが得意なので、適当に合わせるだけでも様になる。

     はずだった。

    「んぎゅッ……!?」

     突然__強いて言うなら無に躓いて、グエルがよろめいた。それはもう盛大に。そのままびたんと倒れ込むところだったが、ラウダは「危ない」と言って支えてくれる。が、駄目ッ……!逆にラウダをそのまま勢いよく引き倒すかたちになる。そして、

     ごちん、と額に酷い痛みがあった。

     くちびるにふにゅりと柔らかい感触があった。

     はっとして目を開ける。眼前には、驚いたように瞳を瞬かせるラウダがいた。

     グエルは例えるならと出会った時目を離さないようにするかのごとく、それをじっと見つめる。長い横髪が頬にあたってくすぐったい。ゆっくりとラウダの顔が離れていく。ラウダが、しかし__あの時とは違い、やけに据わった目をしていた。

    「覚悟は出来ていた」

    「何のだ!?」

    「グエル。僕、責任取ってあなたと結婚する」

    「何のだ!?!?」

     グエルは全力でじたばた暴れた。全力で四号さんをよんでみたがそういえばあの人は今日ボブ兄さんと仕事なんだった。とにかく助けを、というところで、ふと、ラウダが、どこか静かに、怒ったような顔をする。

    「……僕の前で、他の人の名前、呼ばないでほしいな」

     やっぱコイツ怖い。

     グエルは心底思った。

    →ねくすと

    今シナリオのdice2d4=2 3 (5) (1:文通コンビ 2:初恋コンビ 3:グエとミオ 4:スレとセセ)でお出かけ

    ※ちなみに怪盗さんが勝ったら逃げられるよ!

    怪盗SIZ対抗:dice1d100=43 (43) (65)

    CEOSIZ対抗:dice1d100=24 (24) (80)

  • 121二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 16:37:07

    とうとうつかまっちゃった…

  • 122二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 16:39:29

    結婚おめでとうございます!
    ご祝儀包みますね(気が早い)

  • 123二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 16:43:26

    すごい懐かしい会話してて、兄弟ーってなった。煽り煽られ仲良し兄弟。

    それにしても四号くんにいつも嫉妬してるなこのCEO。
    その内「四号さん」がCEOの地雷ワードになりそうw

  • 124二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 16:52:31

    このレスは削除されています

  • 125二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 16:52:51

    だって大体いつも四号さんに助け求められて掻っ攫われてるんでしょ
    そりゃ怖い顔にもなる

  • 126二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 16:58:09

    懐かしいやり取り 良い
    何はともあれおめでとうございます(??)

  • 127二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 17:01:05

    久しぶりに社交ダンス(70)の失敗が見られて良かった
    これがあるからCoCスレはやめらんねぇ

  • 128二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 17:34:55

    >>120

    なんだかミスっちゃった!ちょっと軌道修正

    dice1d3=2 (2)

    1:初恋コンビ

    2:グエとミオ

    3:ダブルデート(語弊)

    怪盗くんは

    dice1d3=2 (2)

    1:しめやかに挙式対抗ロール(怪盗:dice1d100=15 (15) CEO:dice1d100=13 (13) )

    2:幸運成功でdice1d2=2 (2) (1:4号さん 2:ボブ兄さん)を召喚できるdice1d100=59 (59) (40)

    3:挙式こそしていないが事実上逃げられないぞ♡状態

    ????:dice1d4=2 (2)

  • 129二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 17:42:40

    順調にヴァージンロードへの道を歩んではりますなぁ

  • 130二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 17:43:48

    CEO覚悟決めたらなんか急に強いな

  • 131二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 17:48:16

    とっ捕まっても即フィックスとまではいかなそうだし、まだ逃げられる!いける!青鬼継続しててくれ〜

  • 132二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 17:53:07

    「……美味しいな。さすが地球街産だ」

    「最近開発が進んでるんだっけ」

    「今度パトロールにいかないとな」

    「もう。きちんと休みはとりなさいよ」

     ミオリネの言葉に、グエルは曖昧に微笑んだ。

     ここはとあるレストラン。元は遊郭であったらしいが、今は料亭と化している。花魁だったらしい少女が「おまたせしました!」と料理を運んできた。セドとシーシアはミオリネの子だという例の謎の子供(ぶん投げたため詳細不明)と一緒に「オハシはこうやって使うんだぜ」「私たちが教えてやるよ」「ありがとう!」と微笑ましい会話をしている。

     今日は愚図るシーシアとセドを連れて墓参りに行ったあと、帰りにこの店に寄った。最近あまり食事を受け付けないと話したら、あっさりしているから食べやすい、奢る、と半ば無理矢理。とりあえず楽しそうなので何よりだ。帰ったらラウダに怒られてしまうかもしれないが。

    「……って、言ってる__」

    「__、……」

     不意に言い争うような声が聞こえて、顔を上げる。

     ミオリネも同じらしい。喧嘩なら仲裁しないと、と思って見回せば、声の主はどうやら、銀髪の少女と赤髪の少女の二人組であるらしい。いつでも止められるように注意深く伺っていると、会話の内容も耳に入ってくる。

    「だからっ、私が、あんたと一緒にいたいのは、その……察しなさいよ!」

    「あの、えっと……ごめんなさい、私、そういうのよく分からなくて」

    「……ッ、もう知らない!」

    「あっ、待ってください!」

     銀髪の方が立ち上がり、数枚の紙幣を乱暴に叩きつけると去っていってしまう。赤髪はしばらく困ったようにきょろきょろと当たりを見回していた。

     銀髪とすれ違う。

     その表情を見て__グエルは小さく笑って、ミオリネの方を見た。

    「……俺あんなにわかりやすく『恋してます』って顔してる人見たのはじめてかも」

    「ラウダと一緒にいるときのあんたはだいたいあんな感じよ」

    「えっ嘘」

    「ホント」

     ミオリネは素知らぬ顔で箸を口元に運んだ。グエルは顔を真っ赤にした。


    怪盗さん抵抗タイムdice1d2=1 (1)

    1:挙式対抗(抵抗成功であらがえる)怪盗:dice1d100=64 (64) CEO:dice1d100=82 (82)

    2:【支配】(抵抗成功であらがえる)怪盗:dice1d100=63 (63) (40) CEO:dice1d100=7 (7) (85)

  • 133二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 17:57:50

    ここで負けちゃうのがCEOだなあ…

    2が選ばれるか>>128の対抗ロールなら勝ってたのに

  • 134二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 18:00:18

    ところで128の謎ダイスisなに?

  • 135二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 18:01:15

    周りにバレバレなのに気づいてないグエル可愛いな…
    喧嘩してるのはどこのコンビだろ

  • 136二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 18:51:25

    子供トリオかわいいな
    CEOをついつい応援してしまう

  • 137二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 20:23:34

    そろそろCEOも報われるか?と思ったところで失敗するんだから詰めが甘いよな
    グエルはもう自分一人だけの身体じゃないんだから無茶するなよー

  • 138二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 21:05:08

    >>134

    >>135

    「……なによッ、あいつ……!」

     ミオリネ・レンブランはむすっと頬を膨らませてみ瀬田。

     __ミオリネは恋をした。一目惚れだった。スレッタ・マーキュリーという名以外は知らない、不思議な女性に。

     特段待ち合わせをしているわけではないが、何故か時たま、巡り合う。運命のように。そうしてあの優し気な笑顔を夢に見て、眠れなくなってしまうのだ。今回は「一緒に食事でもどう!?」と我ながら非常に勇気を出して誘って、なんとかOKしてもらって、ようやく取り付けた食事会だった。

     のだが。

    「あなたはどうしてそんなに幸せそうにしているんです?」

     あんたといるからだわバカ!!

     とは、ミオリネには言えなかった。そうしてまた、逃げて来て、しまった。盛大にため息をつく。どうしてこうなった。ほんとうにどうしてこうなった。

     ……また、会えるだろうか。

     もしあったとして、どんな顔をして巡り合えばいいのだろうか。

     きゅっとくちびるをとじて、「わああ」と炉端で頭を抱える。通行人が不思議そうな顔で、そんなミオリネを見ていた。見世物じゃないんだけど!と叫ぶ余力は、ミオリネにはなかった。


    HO2『ミオリネ・レンブラン』

    あなたはすきなひとがいる。


    →ねくすとdice1d3=1 (1)

    1:フェルペトちゃんの愉快な神話生物講座

    2:過去シナリオdice1d10=5 (5) のHOdice1d4=4 (4) たちは今!

    3:下三つのレスで好きなキャラを書いてね!そこからダイスを振ってそのキャラで描くよ!

  • 139二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 21:20:24

    次のシナリオのキャラだったのか
    誰が出るかの謎ダイスだったってことかな
    すきなひとってそうなんだ…へえ…(ニチャア)

  • 140二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 21:37:57

    「四号とボブのパーフェクト神格教室はじまるよ」
    「僕たちみたいな戦闘員目指してがんばっていってね」
    「きらきら輝く星のように栄光目指してってやつですね!」
    「天才秀才トップ目指してゴーゴーッス!」
     フェルシーとペトラが盛り上がっているのを、ボブはにこやかに、四号は無表情に見つめる。ホワイトボードに教本にとふざけているようにしか見えないかんじだが、少なくとも当人たちは真面目である。こほん、と咳払いをして、マーカーを取り出した。
    「まず、『神格』と『そうでないもの』にわけるよ。神格は『旧支配者』『外なる神』『旧神』『大いなるもの』に、そうでないものは『独立種族』『奉仕種族』に大別される」
    「なるほど……色々な種類があるんですね!」
    「なんだか難しそう」
    「そうでもない。遭遇頻度が全く異なるから。神格でお前らが一番関わることになるのは、宇宙を統べる1d10/1d100__『外なる神』。ニャルラトホテプやアザトース、シュブ=ニグラスがこれに当てはまる。次いでかつて地球を支配していた『旧支配者』。クトゥルフ、ハスター、ツァトゥグア、クトゥグア、この四つさえ覚えておけばとりあえず間違いはない。あと今まで出てきたのでいうとヴルトゥームもそうだな。外なる神と対抗する『旧神』はバステトやヒュプノス等。ドリームランドの神である『大いなるもの』はそれこそリリスなんかが挙げられるが、正直『その他』でくくってもいいレベルだな」
     ホワイトボードでわかりやすく図説しながら、聞けばSAN値と引き換えに神話的技能をゴリゴリ得られそうな授業が続けられていく。なるほどなるほど、と言ったところで、ふいにフェルシーが顔をあげた。
    「『それ以外』の特徴はなんですか?」
    「殺せる」
    「ハ?」
    「殺せる」
     四号が力強く繰り返す。電気銃とライフルをぎゅっと握り、割とガン決まった目を向ける。
    「強いものもいるけれど、対策をきちんとたてれば殺せる。そこのイス人もそうだ」
    「わあ怖」
    「ユゴスのゴミもバカみたいな鳴き声のアメーバも全部殺せばいい」
    「まあでもやろうと思えば殺せるのは事実だ!」
     ボブがからから笑う一方、フェルペトはそっと身を寄せ合ってお互いの体を抱きしめた。
    「ぐ、グエル先輩……」
    「たすけてほしいッス……」
     ちょっとこの組織にはいったのを後悔しつつあった。

  • 141二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 22:10:01

    血が出れば殺せるし出なくてもワンチャンある!みたいなノリおつよい

  • 142二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 22:13:39

    本人も閉じ込められたのと同じだけど、目の前にグエルの体を奪ったイス人がいてさ······

  • 143二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 22:15:59

    イス人のボブくんは不可抗力だから…。返す暇もなかったし

    >>142

  • 144二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 23:00:09

    四号が装置破壊しちゃうから…

  • 145二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 08:04:20

    ボブくん「わぁ怖」で済んでるのすごいな…。

    大らかってレベルじゃないぞ⁉︎

    >>140


    あの人は今っていうと、どうにもジェターク兄弟関連になりがち。魔女seedは相変わらずサンドバッグのままなのかとか。この兄弟拗らせすぎてて、その後が気になるのよね。

  • 146二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 09:26:58

    >>145

    そういえばseed兄さん、濡れ衣サンドバッグENDでしたね…

    報われることはあるのか

  • 147二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 18:45:53

    >>145

    なんかどっかのエラン相手に拗らせたツンデレみたいな複雑な心境吐露してなかった?

  • 148二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 18:57:25

    >>145 >>146

    (書いてる人は割とハピエン厨の傾向にあるので、実際に出るときはギャグナイズ(ギャグナイズ?)されていることが多いよ!せっかくなのでかくよ!!)


    「ただいま」

    「お、おかえり。風呂わいてるぞ」

     グエルはパソコンをせわしなく操作しながら答えた。

     最近では物理的に拘束される生活にも慣れたもので、ひらひらと手を振る余裕まで見せている。もともと不動産や株なんかの不労所得で収入を賄い、それを例の何らかの宗教の布教活動なんかにあてていることが多かったグエルだ。正直外に出なくても全く問題はないし、なんならアシを使って宗教新聞を配るなどしなくなっただけむしろ健全な生活になったとすらいえるかもしれない。ラウダは苛々と髪を抓りながら、椅子に腰かけて足をくんだ。

    「週末、シャディクが来るって。今日わざわざ事務所まで来てそれだけ言ってった」

    「あいつまだ失恋引きずってるのか。こじらせてるなあ」

    「……お前は」

    「なんだ」

     ラウダが顔に憎々し気な色をのせて、グエルを見る。「またあんなことになったらいけないから」と前置きして、「最近は体調に変化はないか」「またあのよくわからない角が生えた形態にはならないか」「また診察を取り付けておいたから大人しく受けるように」とあれこれ言い募る。グエルはそれに一つ一つ返事をして、それから小さく、ぽつりとつぶやいた。

    「強いて言うなら、外に出たい」

    「だめ」

    「きちんとした法の裁きを受けたい。父さんのこと」

    「無理」

    「なぜ?」

     ラウダは答えない。ぎゅっと膝の上で拳を握るだけだ。

     __リマ症候群がどうたらとか、もともと兄弟仲は悪くなかった方とか、いろいろ理由はあると思う。それでもここ最近は、彼に折檻として罰を与えることができなくなった。特に、頬を張ったあの日、グエルがどこか悲しそうに微笑んで、「ラウダの目は父さんに似ているな」と言った、あの日から、ずっと。

    「……ごはん。ハンバーグがいい」

    「わかった」

     グエルが立ち上がる。その手足には、枷はつけられていなかった。

    せっかくなのでグエルCON判定(成功で美味しい料理がつくれるよ):dice1d100=6 (6) (70)

    やってきたのは?:dice1d6=1 (1)

    1:四号さん 2:ボブくん 3:怪盗ジェターク 4:本シナリオミオリネ 5:本シナリオフェルペト 6:星の魔女シャディク

  • 149二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 19:08:53

    とってもおいしいハンバーグじゃん!
    しかしラウダ二進も三進もいかなくなってるな…ガンバ

  • 150二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 19:19:23

    闇の兄弟になってるの、しんどいけど興奮する ごめんグエル

  • 151二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 19:33:52

    >>147

    確か比較的新しい方で出てたと思うから、ロックのやつ?かなと思う。


    >>148

    法の裁きを〜ってセリフのグエルなら言うね!感よ…。

    情報取り逃がしとか在りどころ的に、冤罪がはれなそうなだけに幸せになれ〜と思う。うん。seedと騎士団長のグエルはお労しさがすごい。

    ともあれ、その後の開示ありがとうございます!

  • 152二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 19:40:35

    色ボケサンドバッグどうなることかと思ったけど、割といい感じに落ち着いている?
    気になってたので、ありがとうございます!

  • 153二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:07:55

    >>147

    >>151

    『一番ロックなやり方』の喫茶ちきゅうりょうでのやりとりだったはず

  • 154二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:31:40

    「……夕食までいただいてしまってよかったの?」
    「ちょうどつくりすぎてしまったからな。うん、おいしくできている」
    「いつもすみません、四号さん。助かっています」
     四号は「こちらこそありがとう」と言って、ハンバーグに手を伸ばした。なるほど肉汁の味がしっかり感じられる程度には肉の比率が高めで、ふわふわというよりはしっかりとした作りだが、たまねぎの甘味やソースの旨味もあり、単なる焼肉では出せない味わいがある。四号のくちびるが無表情にそれを咀嚼し、こくりと頷いた。ほんの少しだけ目許を緩ませ、おいしい、と呟く。
    「そうか。それはよかった。……それで」
    「地獄の植物の種は外科的に確認できるけれど、それもないということは、もう大丈夫だと思う。聞かなければ、君がかつて寄生されていたことなどわからないだろう」
    「と思うやだろうじゃだめなの!断言してよっ……!」
     ラウダがもぐもぐとごはんを食べながら眉間に皺を寄せる。四号は「神話生物に関しては解明できていないことも多い」と端的に説明する。グエルはもぐもぐ、ごくん、とくちのなかにあったものを飲み込むと、不意に自分の額を撫でた。
     あの時生えた角がなんだったのか、どういう原理で生えていたのか、どうしてあのナイフで切っただけで何もかもなかったことになったのか、グエルには未だわからないままでいる。
     まあでも割とその辺は雑なところがあるので、まあそういうところもあるよな!切り替えていこう!!というつもりでサクッと流していた。感受性が壊れたSiriだった。
    「四号さんにはいつもお世話になっている。だが、もう大丈夫だ。四号さんにもお仕事があるだろうし、仮にまた発芽しても一人で死んでしまえばいいだけだ」
    「ハ?だめ」
    「お前は何故毎度止める。俺のこと嫌いなんだろう」
    「グエル・ジェターク、それ本気で言ってるなら君もぽんこつ認定するよ」
     四号は食事を終えると、立ち上がる。そうして「また一か月後に経過観察に来る」とだけ言い残して、とっとと踵を返した。それからくるりと振り返り、不意に、自分の指にはめられた、硝子の飾りがついた指輪を見つめる。
    「……神話生物に寄生された人間、か」
     『彼女』は元気にしているだろうか。あるいは、自分は『彼』のことを、どう位置付ければよいだろうか。
     __嘆息して、顔をあげる。それからくちびるを閉じて、再び歩き出した。

  • 155二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:37:27

    なにかとポンコツになりがちグエル族
    エラン族とかは「困った時のエラン!」感あるのになんでだろうね…女神の趣味かな…

  • 156二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:54:46

    ラウダ「はい」

    スレッタ「はい?」

    ラウダ「突然ですが、書いている人が『他にやってみたいスレができた』とか言いだしたので、しばらくCoCスレの更新が著しくなくなったり、進行がとんでもなく遅くなったりするかもしれません。まあなんだかんだクトゥルフのこと大好きだからどうせ夏休みフィーバーを使ってどっちもやるんだろうけど」

    スレッタ「集中講義と補講で半分つぶれてるくせによく言いますね。あたまわるいんでしょうか」

    ラウダ「コホン!……とはいっても、書いている人は基本文章を書くのがさして得意ではないからね。その練習も兼ねて、ちょっとだけしばらく1d2から1d3程度で回すダイスSS形式(たまに1d100)にチャレンジしてみるよ。さして書置きはしてないけどがんばるよ!」

    スレッタ「たのしそう」

    ラウダ「というわけで、せっかくなので過去卓から探索者を引き抜いてこようか。dice1d10=4 (4) のHO/NPCdice1d6=3 (3) を主人公にするよ!」

    1:アスティカシアの夜明け 2:星の魔女SEED 3:祝福は愛する貴方のために 4:最初からきっと 5:その魔女は偶像に恋をした 6:red:bruise 7:slash your delusion 8:あと一歩キミに踏み出せたなら 9:一番ロックなやり方 10:望みの果てに夢を見た

  • 157二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 22:04:49

     元れこみみ幽霊系美少女・現人形系美少女のスレッタ・マーキュリーちゃんはその日とても混乱していた。

     何故なら気が付いたら、スレッタは海にて呆然と立ち尽くしていたからだ。ちなみにこれが起きる前の記憶といったら、いつも通りミオリネと遊んで、グエルをからかって、エランに構いに行って、シャディクにメンテナンスしてもらって、それきり。まるでそこで記憶がぷつりと途切れて、そこから先が新たなテープとして現れたように、唐突にそこに立っていたのである。

     白い砂浜。青い空。藍色の波。

     波が一定の速度でスレッタの爪先を濡らす。ちなみに人の気配はない。これがクトゥルフならSANc0/1を喰らっているところだが、クトゥルフではないので特段そういうのはない。ついでにようやく、鞄などの手荷物もなくなっていることに気づいた。これがクトゥルフならSANc0/1を喰らっているところだが、クトゥルフではないので特段そういうのはない。

    「……えっと、これは、どういう状況なんです……?」

     スレッタがきょろきょろとあたりを見回す。身体をおこせば、濡れた服の重みや、ながく、長く泳いできたような疲労感が体を重くした。ゆるりと周囲を眺めてみると、近くに家らしき建物と、そこへと続く階段らしきものが見えた。

     __その時だ。

    dice1d6=3 (3)

    1:銀髪の少女がこちらに歩み寄ってきた。

    2:こう__前衛的な髪型をした人物がこちらに歩み寄ってきた。

    3:緑色の瞳をした人物がこちらに歩み寄ってきた。

    4:dice1d2=2 (2) (1:金髪 2:金色の瞳)をした人物がこちらに歩み寄ってきた。

    5:dice1d2=1 (1) (1:桃色髪 2:紺色髪)の人物がこちらに歩み寄ってきた。

    6:うさぎみたいな少女がこちらに歩み寄ってきた。

    ???:dice1d100=76 (76) (??)

  • 158二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 22:18:34

    ※以降ダイス次第でちょっとだけエラン・スレッタ要素が入るかも!ガッツリ恋愛というわけではないよ


    「おや」

     ブーツを慣らして階段からおりてくるのは、白いシャツに紺色のパンツを履いた、緑色の瞳をした青年である。スレッタは彼に、非常に見覚えがあった。

    「え、エランさん……!?」

    「……?なにか流れ着いた、とおもったら、人だったんだ」

     エランによく似た人物は、無表情のままスレッタの傍にしゃがみこんだ。スレッタが「ふ、服が汚れてしまいます……!」と固辞すると、少し悲しそうな顔をしながらも、しかし存外意志が強いらしく、半ば無理矢理スレッタを抱え起こす。

    「珍しい。こんなところに流れ人なんて」

    「ながれびと?」

    「君がどこから来たのかは知らないけれど、うちにおいで。このあたりには僕の家くらいしかないから」

     揺れる髪から、ひんやり、さらさらと指の間をすり抜けていってしまいそうな、涼やかな__しかし、仄かに甘い、儚げな香りがする。

     ……確かに彼の言う通り、このあたりに建物はなさそうだ。この異常な疲労感もある。「いいんですか?」と尋ねれば、彼は小さく頷いた。とりあえずスレッタは、お世話になることにした。


     彼の肩を借りて階段を上ると、小さな洋風の一軒家が立っている。「どうぞ」と手を引かれるまま家の門をくぐれば、そのままどうやら浴室らしい場所に案内された。

    「とりあえずその砂を流した方がいい。タオルと着替えはあるから、ゆっくりどうぞ」

     彼はそのまま浴室を後にした。スレッタは「ふぁい……」と、まだどこか呆然としたまま、泥だらけの服を脱いで、そのままふらふらと浴槽に向かうのだった。

    dice1d3=2 (2)

    1:リーフグリーンのハンドソープを使い、洗面所で口をゆすぐ

    2:ヘリオトロープのボディーソープを使い、シャワーを浴びる

    3:サンダルウッドのバスソルトを使い、湯船につかる

    ???:dice1d100=30 (30) (??)

  • 159二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 22:27:36

     浴室は洋風だ。ねこあしのバスタブには、シャワーがついている。隅にはアメニティがまとめてあり、栓をひねれば水が出るし、しばらく待てばお湯になる。

     簡単に体を流しているうちに、彼が「着替えを置いておくね」と扉越しに声をかけてくる以外には、落ち行く水の音以外、何も聞こえなかった。身体や髪、顔などを洗っていると、そのうちに、ほのかに甘いヘリオトロープの香りが小波のように広がって、思考が奪われていく。ぼんやりとこれまでの経緯を思い出そうとするが、どうにも記憶にノイズが走る。何も……わからない……怖……

     浴室から上がれば、着替えが用意されていた。白いシャツと洗いあがりのジーンズだ。流石にあらかじめ用意されているわけではなく、多少はサイズが違う。おそらくあのエランによく似た青年のものなのだろう。

     __そこでふと、気付く。

     石鹸などのアメニティの類は、女性のものがいくつかそろえられていた。それなのに着替えはこれしかない。何かが、ひっかかる。なにか疑問におもってしまう。ほんの些細なことではあるが、心に引っかかる。

     扉を開ければ、かすかに歌声が聞こえてきた。どうやらあの青年の声らしい。知らない歌だ。スレッタは意を決して、「あの」と声をかけてみた。

    「あの、お風呂、ありがとう、ございます……」

    「……少し、大きさが血があったかな。ごめんね。食事はどうかな?おなかはすいている?」

    「あ……」

     スレッタはおなかを押さえた。たしかに、全身が飢餓感を訴えている。青年は無表情に、「向こうの応接間で待っていて」と指示をしてみせた。

    dice1d4=1 (1)

    1:本棚を調べてみる(探索者の性)

    2:机を調べてみる(探索者の性)

    3:おとなしく待っている

    4:……なんかあやしいのでここから出る!

  • 160二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 22:34:34

    「『ロミオとジューリエット』、『初恋』、『落窪物語』、『夜明けの追想曲』……」

     スレッタは背表紙をなぞって、不思議なことに気づいた。どれもこれも、恋愛モノの小説や戯曲ばかりである。最終的にくっつくか否かはおいておくとして、とにかく純愛、二人が思いあう、という内容を主軸としたものが多い。何とはしに、一冊取り出して、ページをめくってみた。

    『ああ、ロミオ、ロミオ、どうしてあなたはロミオなの?

    お父さまをお父さまと思わず、名前を捨てて。

    それが無理なら、私を愛すると誓って。

    そうすれば私はもうキャピュレットではない。


    その言葉どおりに受け取ろう。

    恋人とだけ呼んでくれれば、それが僕の新たな洗礼。

    今からはもうロミオではない』

    「ロミオとジュリエット、好きなの?」

    「どわあああああああああっ!?!?」

    「すきなの?」

    「え、えっと、えっと……!?」

     スレッタは素っ頓狂な悲鳴を上げた。好きと言うか、選んだというか、適当に手にとっただけなので、特段理由はない。勝手に部屋を物色したことを怒るでもなく、彼はスープとパンを配膳して、自分も腰かけた。

    「名乗ってなかったね。僕は『四号』と呼んでほしい。君は?」

    「わ、私は……スレッタ、です。スレッタ・マーキュリー」

    「なるほど。……一応、先程君らしき人が行方不明になっていないか、警察に問い合わせておいた。ちかいうちに返答がくるとおもうから、それまでゆっくり食事でもしていて」

     四号は無表情のまま、自分もパンを食べ始めた。

    dice1d3=3 (3)

    1:「あなたはなにもの?」と聞いてみる。

    2:「アメニティの類や服はなに?」と聞いてみる。

    3:「助けてくれてありがとうございます」と言ってみる。

  • 161二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 22:40:45

    「た、たすけてくれて、ありがとうございます」

    「僕は当たり前のことをしただけだよ」

    「いえ!その、なにか、お礼を、させてほしくて」

    「お礼、か。なら……」

     四号はふと、スレッタの横においてあった『ロミオとジューリエット』を手に取る。そうしてぱらぱらとページをめくり、淡々と呟いた。ジューリエットが死んだと思って、ロミオは毒を飲んで死ぬ。目覚めたジューリエットはそれを知って、短剣でそのあとを追う。そういった物語だ。

     それは、悲劇の愛。

     だけどもひどく、激しい愛。

    「教えてくれ、スレッタ・マーキュリー。君にとって愛とはなんだ?悲しいものか?ほしいものか?嬉しいものか?いらないものか?僕は、愛が知りたい」

    「えっと……どういうこと、ですか?」

    「なんでもいい。恋愛じゃなくても。家族愛でも、博愛でも、友愛でも、慈愛でも。生きとし生けるものすべてを愛しているひとだっているに決まっている。得られる、得られない、失う、捨てる。それは、なんだ?」

     四号が顔をあげる。そうして淡々と、繰り返した。

    「スレッタ・マーキュリー。君にとって、愛とは、なんだ」

    dice1d3=1 (1)

    1:「愛とはすてきなものです!」と言ってみる。

    2:「愛とはおそろしいものです」と言ってみる。

    3:……こたえられない。

  • 162二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 22:45:35

    「愛とはすてきなものです!」

     スレッタはまっすぐに、目を輝かせて応える。

     たとえばミオリネとフェルシーは、最近よく一緒にデートに出かけている。たとえばエランはあのエリクトという少女と、今でもたまに組んで護衛や警護の仕事をやっている。たとえばラウダはなんだかんだ諦めてないし、グエルは未だにセセリアを探している(らしい)。

     愛とは、そういった行動の原理になる。人を動かす力になる。四号は「そっか」と頬杖をついて、スレッタを見つめた。

    「ならきっと、相手も幸せなんだろうね。ありがとう」

    「いえいえ、この程度であれば」

    「……」

     四号はしばらく黙りこくる。そうして小さく、呟いた。

    「もし。もしだけれど、君がその『愛』のひとかけでも、僕に向けてくれたら。と、言ったら、どうする?」

    「え」

     四号が、スレッタの手を取る。そうしてじっと、見つめた。

    「協力してほしいんだ」

    dice1d2=2 (2)

    1:ついていく

    2:ついていかない

    ???:dice1d100=100 (100) (??)

  • 163二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 22:51:02

    何を100ファンしたんだ?

  • 164二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 22:53:10

    「いえ、私は__」

     スレッタが首を横に振ろうとした、時だった。

     甘い香りが、漂ってくる。色濃く。そっと伏せた瞼の奥、淡く色づくペールムスキーノートが、沁みとおって、浸み込んで。震える。喉の奥が渇くような、奇妙な感覚に陥る。そうしていつの間にか、スレッタは、うなずいて、いた。

    「ありがとう」

     四号はスレッタの手を引いて、勝手口らしきドアをあけ、外階段を上る。しばらく無言で歩けば、灯台の最上階のような吹きさらしの部屋にたどり着いた。風が吹き抜けて、真ん中にポツンと、机がある。中には蓋の閉ざされた小瓶が置いてあった。

     四号に手を引かれるまま近づけば、それはどうやら小さなテラリウムであるようだった。中をよく見れば、切り立った崖に小さな家、それから階段。崖下に砂浜、そして森__

     ふと、あたりを見渡す。

     これはまるで、この場所そのものだ。

     これがクトゥルフならSANcが入りそうな事実を前に、スレッタはとりあえず愕然とするだけだった。四号は瓶に手を伸ばし、指先を震わせる。これは、僕には触れられない。

    「……嘘を、ついた。警察になんていっていない。僕はここから出る手段を持っていないから。きっと君はここに『偶然』巻き込まれたんだね。これはきっと、君にとって、夢なんだ。君はあいつと関係ない」

     あいつとは誰、と聞くことは、スレッタにはできなかった。四号は、目を伏せたまま話し続ける。

    「あいつはこの瓶を『壊してはならない』と言った。ここはあいつの、『愛』の箱庭。アイツが来なくなっても、僕はここを守り続けた。愚かだよね。きっとあいつは僕のことを忘れているのに__壊してしまったらどうなるのかわからない。元の僕に戻るかも、死ぬのかも、自由になるのかも。でも__僕は、帰らなければ、と、君を見た瞬間思ったんだ。もし君が、僕を愛してくれるなら」

     四号の指先が、そうっと、スレッタの手に重なる。

    「その手で、この瓶を__箱庭を、壊してほしい」

    dice1d2=2 (2)

    1:瓶を壊す

    2:瓶を壊さない

  • 165二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 23:01:24

    「こ、……壊しません」

    「何故」

    「なんでもです!」

    「……そっか」

     四号は目を伏せた。それから顔をあげて、踵を返す。

    「寝台を準備する。広くない家だから、男女同室なのはごめんね」

     日が暮れる。

     ベッドは柔らかく、あたたかく、日向のにおいがする。

     スレッタはそこに腰かけて、ふと、四号を見つめ、呟いた。「あいつ」とは、誰ですか、と。四号はぼんやりと外を見上げて、穏やかな月の光を浴びながら呟いた。

    「かつて僕をここに閉じ込めた人だよ。僕のことが好きだから、この箱庭で永遠に暮らしてほしいって」

    「あなたはそのひとのこと、愛していたのですか?」

    「……」

     __それきり、四号は少し離れたベッドで眠ってしまった。

     瓶を壊す。もしあれがこの世界なら、あれを壊したら、四号は死んでしまうかもしれない。そうでなくても、消えてしまうかも、あえなくなってしまうかも。……このうたかたの夢のような穏やかな世界が、消えてしまうかもしれない。スレッタはその選択が、とれなかった。

     愛とは何だろう。

     瓶の中に閉じ込めることが愛なのか。

     あの瓶を壊すことは、愛だったのだろうか?

     ……別にここで、平和に、永久に、暮らすことだって。悪いことじゃない。退屈かもしれないけれど、少なくとも二度と、無用に命を懸ける必要はなくなる。

     スレッタの思考が、どろりととろける。眠りの世界に、落ちていく。

     深く。

     底へ。

    dice1d2=2 (2)

    1:……

    2:元の世界に帰る

  • 166二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 23:13:19

     ……
    「あ、気が付いた?」
     目が覚めると、スレッタはシャディクの人形工房にいた。
    「あれ、シャディクさん、私……」
    「もう。うちに来るなり突然倒れちゃってさ、心配したんだよ」
    「……四号さんは……」
    「ヨンゴウ?誰それ」
     シャディクはねこみみをぴるぴると動かしながら、不思議そうにぱちぱちと目を瞬かせた。あれは夢、だったのだろうか。そう思えば何とか納得するような気がする。
     スレッタが関節を伸ばすと、あちこちぱきぱきと音を立てる。なんだかやけに身体が軽い。シャディクの指先がそれを順に確かめて、「特に異常はないね」と端的に言った。
     不意に気になって、スレッタは、夢の中の四号の家にあった本のタイトルを検索してみる。『ロミオとジューリエット』、『落窪物語』、『夜明けの追想曲』。順に調べていると、ふと、ひっかかる一文を見つけた。『初恋』、という詩だ。

    『やさしく白き手をのべて 林檎を我にあたへしは
     薄紅の秋の実に 人こひ初めしはじめなり』

     ……。
     スレッタは不意に、自分の肌に鼻を近づける。かすかに甘い、ヘリオトロープの香りがした、気がする。頭の中に、四号の声がよみがえった、気がする。
    『スレッタ・マーキュリー。君にとって、愛とは、なんだ』
     愛とは、なんなのだろう?

    ノーマルエンド【現世への帰還】


    スレッタ「……なんですこの」
    エラン「お疲れさま」
    スレッタ「なんですこの、なんです?この絶妙なほろ苦さ」
    エラン「花ある君と思いけりというところかな」
    スレッタ「まあ生還できたからいいや」
    エラン「共感性がゼロだね」

  • 167二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 02:53:21

    >>156

    スレ主の好きな様に、無理のないように、スレ立ていただければと思う。

    COCスレも他スレも楽しみにしてますね!

  • 168二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 07:07:23

    サラッとしすぎてるスレッタ好き

  • 169二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 18:17:05

    エンド分岐と謎ダイスどうなってんだろ

  • 170二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 20:08:03

    あの、つまり、やってみたい新スレってこういうダイスSSをどんどんやっていくということで……!?!?!?💃💃💃💃💃
    スレ主の創作意欲と向上心に感謝いたします。楽しみ〜〜! 無理はしないでね!

  • 171二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 20:28:32

    スレ主さんのクトゥルフも文章も大好きなので、クトゥルフも新スレの方も楽しみにしてます~!ご無理のないように!

  • 172二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 20:55:54

    >>169

    エラン「↑でやったやつをきちんとまとめたよ。ざっくりまとめると、四号はある時神様に一目ぼれされて、魂の束縛みたいな感じの呪文を受け、そのまま閉じ込められてしまった。スレッタはここに夢という形で紛れ込むよ。エンド分岐はいつつ、今回はそのうちノーマルエンドだね」

    スレッタ「偉い」


    四号を置いて出ていく、愛について答えない等四号に冷たく接する→バッドエンド【アイとは?】(生還できるが、折あるごとにその姿を夢に見るだろう)


    瓶を壊さない選択をして

    ……四号と、共に暮らす→トゥルーエンド【覚めない夢】(いなくなった神さまのことなんて忘れましょう。死んで得る自由よりも私たち愛し合いつづけましょう。ここで永久に共にくらしましょう)


    瓶を壊す選択をして

    四号を連れていく→ハッピーエンド【愛とは何か】(行く当てのなくなった四号と一緒に暮らすことになる。この四号の愛はマジで重いので責任 取ってよね)

    四号を連れて行かない→ノーマルエンド【元の日常】(四号のことは思い出せなくなる。ただ少しだけ、胸が痛むような気がする)

    四号に愛を語るとき「おそろしいものだ」と伝えた→トゥルーエンド【あのひとへ】(普通に目覚める。ただし、ニュースをつけると、「原因不明のままずっと昏睡状態だった四号と言う人物が亡くなった」というニュースが流れる)


    ときどきあった1d100は四号のもつちょっとした催眠効果のある甘い香りにあらがえるかスレッタちゃんのPOWで判定していました。成功すると違和感に気づける(例:着替えがおかしいなど)が、失敗すると四号に無条件で従ってしまう(例の100ファンなど)


    >>170 >>171

    ラウダ「えへへ。やってみたいんだよね、ホラー系恋愛ADV風ダイススレ(エンド回収周回可)。エンドを回収するのと途中で死ぬかもしれないこと以外はいつものって感じになりそうだけど」

    スレッタ「ラウダさんも来るんです?」

    ミオリネ「元祖マグカップにいないくせに?」

    グエル「忖度枠だ。あとペア作りの関係上偶数の方がやりやすいらしい」

    エラン「要素の盛り方につっこみを入れた方がいいのかな」

    シャディク「まあそれこそ星の魔女SEEDとか書けなかったエンドですごく忸怩としてたもんねえ」

  • 173二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 21:16:12

    解説ありがとうございます!
    エンド回収式は面白そうですね
    概要だけ聞いて気になってたやつもあったりしたので

  • 174二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 05:52:43

    保守

  • 175二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 06:42:23

    後日談編

    今回のシナリオのdice1d4=3 (3) とそれに関連するdice1d2=1 (1) (1:PC 2:NPC)がデートする話


    ちょっとホラー系恋愛ADV用に

    dice1d3=3 (3)

    1:順に1からスレッタちゃん

    2:以下を採用

    スレッタ:dice1d100=2 (2)

    ミオリネ:dice1d100=48 (48)

    グエル:dice1d100=50 (50)

    エラン:dice1d100=97 (97)

    シャディク:dice1d100=12 (12)

    ラウダ:dice1d100=21 (21)

    3:スレたてたときダイスを振る

    ※出目の低い順に『(主人公枠)』『(ともだち枠)』『(ライバル枠)』『???』『???』『???』

    ※ダイス目によって様々CPが誕生しうるアホ色ボケスレ(ただし趣旨はホラー)になる予定!

  • 176二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 09:37:46

    スレッタ「私とシャディクさんとラウダさんで仲良し三人組! になる世界線があったんです?」

    シャディク「よりにもよってな選択肢だね」

    ラウダ「これ笑った方がいいやつ?」

    ミオリネ「いいじゃないの。結局採用されなかったんだし」

    グエル「なんだかんだこっちも地獄みたいな雰囲気になりそうだったしな」

    エラン「……ちなみに僕は誰になるんだろうね……」


    「わあ……ほんとにおんなのこになってる」

    「ふふ、どう?可愛い?」

    「おようふくのサイズがあっていないですね」

    「もう少し容姿に対して言及してほしかったなあ」

     エランは柔らかなからだをスレッタに押し付けてニコニコと天使のような笑みを見せる。スレッタは特段それに反応せず、淡々と返した。どこかクールすぎる気もするが、たぶんきのせいである。スレッタにはニカがいるしうわきよくないので。

     エランはスレッタのからだをぎゅうと抱きしめると、その膝の上に座り、くるくるとスレッタのほほをつついた。「でもねえ」と続けて、もたれかかる。

    「実際困ってんだよ。サイズはあわないし、下着がどうこうもわからないし。それで、君に頼んでみようと思って」

    「チュチュ先輩に頼めばよかったのでは?」

    「君がよかったの!」

    「そうですか……」

     スレッタは困惑しながらも、一応お姉さんなので付き添ってあげることにした。スレッタちゃんえらい。そうでなくても、女となったエランは、そのプライドの高さや良家の血筋、強さやしたたかさや儚さそのまま、見事なまでの美少女と化していた。

     これを着飾らせるのも面白いかもしれない。

     スレッタはふと思いついて、「わかりました」と笑みを浮かべた。エランは突然笑い始めたスレッタに不思議そうな顔をしながら、しかし「ありがとう」と微笑むことにした。

    dice1d4=3 (3)

    1:スレッタ「おじょうさま、ですからね!上品なワンピースやブラウスをあげましょう!」

    2:スレッタ「もともとは男の子なんだからボーイッシュなのとか似合いそうですよね」

    3:スレッタ「ファラクト!ゴスロリ!ガーター!!カワイイ!!!!」

    4:スレッタ「ここにメイド服をご用意しました」

    スレッタ色ボケ:dice1d100=11 (11)

    エラン色ボケ:dice1d100=20 (20)

  • 177二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 11:04:54

    絶対似合う(確信)

  • 178二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 20:58:32

    保守

  • 179二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 06:17:12

    保守

  • 180二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 11:10:43

    「わあ……かわいい……!」

    「……こんなにゴテゴテ盛る必要はあったのかなあ?」

    「似合うと思っていたんです!」

    「まっていつから!?」

     エランは頭を抱える。さすれば頭にかざられたふわふわのボンネットが邪魔をして、さらに苛立ちが止まらなかった。

     連れてこられたのは、やたらめったらふりふりした衣装がたくさんおいてある店である。スレッタはその中から首尾よく黒系統のものを見つけると、ぽいぽいとエランの元着ていた服を放り捨てて無理矢理着せて上から下までお願いしますで買ったのである。結果として今のエランは、どこか儚げな趣を残しながらも愛らしい顔に、黒のケープや濃紺のブラウス、赤いリボンでアクセントがいれられたジャンパースカートに黒いガーターソックスに同色のストラップシューズにと、なんの防具かと聞きたくなるような重装備をさせられていた。肌が出ている部分が顔くらいしかない。

     色素の薄いエランにそれは恐ろしいほどよく似合っていたのだが、本人としては「これじゃアーシアンキックは無理かな……」であるのだから根っからの軍人思考である。

    「エランさん。最後にこれ」

    「えっと……それって」

    「手袋です!ミオリネさんが刺繍をいれていた」

    「なんで君が持ってるの!?」

    「エランさんの鞄に入っていたので」

    「そうだけどさあ!!」

     言われながらもエランは大人しくそれを嵌めた。全身真っ黒な中で、白い指先だけが異様に浮いている。スレッタは「あまりに可愛い……」とエランの頬をむにむにした。仮にも初恋の人にそうされているという状況は、しかしエランを全く慰めなかった。むしろ何?怖……という感情にしかならない。本当に何?

    「早速皆に見せに行きましょう!」

    「はまじでいってんの?」

    「まじです。おおまじです」

    「やめっ、ちょ、力強__!?」

     ぐいぐいと腕を引っ張られながらエランは心底思った。

     その積極性を閑話でも出せよ。case3.5とか。裏でとんでもないことになっていた一方こっちはおうちで恋愛ドラマなんていうだいぶ初々しい案件だったのまだ根に持ってるんだからな。

     思いながらもエランは引きずられていった。何せ靴のヒールが高すぎてスレッタの支えがないとろくすっぽあるけないので。

    dice1d4=1 (1)

    1:グエル 2:ミオリネ 3:オリジナル 4:ニカ

  • 181二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 11:51:42

    5号根に持ってたんだ…お家デートかわいらしくてよかったじゃないか
    閑話のたびに大変なことになる文通組の方がおかしいんや()
    おかげでほのぼのしたお話してるとこ全然見られなかったよ面白かったけども

  • 182二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 20:58:42

    衣装想像したら似合いすぎてて最高

  • 183二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 06:55:49

    ほしゅ

  • 184二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 11:37:40

    ほしゅー

  • 185二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 20:53:27

    保守

  • 186二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 00:33:49

    癒される……

  • 187二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 07:35:07

    「どう、グエル?似合う?」
    「おー似合う似合う」
    「適当だね!?」
    「エランさん、しーっ。今日はラウダさんの目を盗んできたんですから」
    「うちのラウダは殺人事件と比べてそんなに怖くないよ」
    「擁護できないもんなアレ」
    「グエルさんアレとかいわない!」
     エランがくるりと回りひらひらとしたスカートを見せつけるのを、グエルはやや微妙な顔をして見ていた。グエルにとってエランとは可愛い後輩で、年上の優しいお兄さんで、ついでにどっかのcase3で自分のことを殺しかけた怖いヤツなので。
     そんなグエルに、エランはぎゅうっとしがみつく。さすればただでさえめちゃめちゃだった編み目がすごい勢いで崩れて、顔を顰めた。さして器用でもないのに挑戦するからこうなるのかもしれない。期待値的にラウダにやらせるか、等と思考が変な方向にそれつつあるところで、不意にエランの指先がグエルの頬をつついた。
    「僕、きれい?」
    「口裂け女か?」
    「正直に答えても殺さないよ」
    「……きれいだとおもうよ、すごく」
     手に持っていたかぎ針を机に置いて、グエルは顔をあげ、微笑みかけた。
     それは、事実である。儚げな容貌に黒がよく似合い、まるでお人形のような印象となっている。スレッタと並んでいると若干縮尺がバグって「等身大人形に追いかけられる!」みたいなホラーに見えるのが玉に瑕ではあるが。
    「ほんとに?」
     エランの頬がかすかに赤らんだ、直後に少しだけ、視線を伏せた。
    「……なら、うれしい」
     声には嬉しさと、一抹の寂しさが混じっている。
     それに気づかない振りをして、グエルは毛糸の色を選び始めた。スレッタはただエランの背を撫でるだけだ。なんというかその、ラウダが異様に強かったのとHOの目隠しが開示された時点で既に割と詰んでいたのは可哀想だと思う。労いと慰めの気持ちを込めて、スレッタは少し背伸びをし、エランの頭にキスを落とした。

    ラウダ「……これがCoCじゃないスレの雛形?」
    スレッタ「まだ詰めてないですけど」
    ラウダ「僕と水星女のCoCシナリオは?」
    スレッタ「NPCは完成しました!!」
    ラウダ「それ以外は何も出来てないってことだね!?……はあ。リクエストでも来ない限り三次創作は一旦ここで止めるよ。リクエストが来たらまだ書くからどんどんどうぞ!キャラ名とシナリオ名くらいでも書くから教えてくれると嬉しいな」

  • 188二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 11:38:16

    新スレ楽しみでワクワク
    一番ロックなやり方の、なんか、カップ…ル? なに? わからん……みたいなことになったスレミオエラとグエシャディラウ(順不同)のその後が気になってる!

  • 189二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 12:08:49

    全作楽しみに見ていて、時々以前のを読み返したりしています

    Slash your delusionの侠客と騎士団長がどんな家庭を築いているのか気になります

  • 190二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 12:20:30

    新スレ楽しみです!
    赤い月のその後が気になります!
    もう発狂解消されてるけど、グエルに兄さん連呼されてタジタジになったてラウダ(「家族だけども!」(PC的に血縁はない))が面白かったのも印象に残ってるので。無邪気で純心なグエルも、全然脈がなかった貴重種の珍しいスレちゃんも可愛かったので。PLの裏会話もめっちゃ可愛かった。

    ご無理のない様に開示いただければ、ありがたく。

  • 191二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 12:29:25

    正直に言っちゃうと、全作その後が気になってしまう強欲さ。

    夜明けから始まって(最新作は抜くとして)ロックまで、その後の余地を想像させてくれるけど公式の回答が欲しいファン心理。


    たまに過去作を読み返すの、めちゃくちゃわかります。

    >>189

  • 192二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 13:16:31

    >>191

    読み返すと結構読み落としがあったり、後から「そういうことだったのか」と答え合わせができたり「ここが分岐かー」とか「この謎ダイスが」とか「うわー別のエンディングも面白そうだったー!」とか、ホント何回でも読み応えがあって楽しいです。

    「全作その後が気になる」は本当に正直言うとその通りだったりします。


    全く関係ありませんが、ときどきフッと「まだ幼い山羊の結晶に父親がいないというのもよくない」というパワーフレーズを思い出してしまって笑ってます。


    なんでも楽しみですが、どうぞスレ主さんにはご無理のないよう

  • 193ロックな世界23/07/29(土) 15:10:23

    >>188

    「結局私たちってどういう関係なの?」

    「私とエランさんと下僕」

    「意義なし」

    「あんたらさァ!!」

     ミオリネはココアを練りながら叫んだ。二人はからからと笑って、ミオリネの髪を撫でたり背中をさすったりとちょっかいをかけてくる。

     __三人で付き合っているのだとしたら爛れすぎている。かといって下僕だということを認めるのも耐え難い。ミオリネの精神状態としてはそれであった。

     まあエランで遊ぶ(てにをはは間違っていない)のは楽しいので、ここで真っ向から関係を否定されたら悲しいのだが__と思っていると、不意に、スレッタのくちびるがふわりと緩んで、ミオリネの髪の一筋にくちびるを落とした。

    「……関係の種類に名前なんて必要ないです。だって一つに縛るなんて、ロックじゃない」

     ミオリネは閉口する。

     そうして、はあ、と大きくため息をついて、エランの肩を、スレッタの肩を抱き、割とそこそこ不純な関係であるとは思えないほど無邪気に笑った。

    「そうね、ロックにいきましょ!!」

    「ミオリネココア焦げてる」

    「エラン黙って」


    「……関係に名前なんていらないじゃないか。だってそれはロックじゃない」

    「兄さん。その婚姻届は何かな」

    「成立した暁にはシャディクを養子にしてやろう。お前もジェタークにならないか?」

    「えっ……」

    「揺らぐな!!」

     ラウダは一人でツッコミ役を担いながら、様子のおかしい兄とメンバーを必死で食い止める作業に従事していた。最近ヤバさに拍車がかかっている気がする。

     シャディクが「グエル……父さん……それはそれで……」とちょっと頬を赤らめている。それでいいのかシャディク・ゼネリ。ラウダは心底思った。

     __ついでとばかりに、グエルが二人を押し倒す。

     そうして、ニイ、と笑う。「最近やってなかったよなあ」と、あの時のように笑いながら、二人を押さえつける。SIZ的に無理じゃね?とか言わない ここはギャグ時空なので

    「やるか 勝敗はダイス運のみで決まらず 女神の寵愛のみで決まらず」

    「ただ結果だけが真実 フィックス・リリース」

    「誰かコイツら止めろ!!!!」

    シャディク色ボケ:dice1d100=75 (75) グエル色ボケ:dice1d100=75 (75) ラウダ色ボケ:dice1d100=56 (56)

  • 194騎士団長様と下町のプリンス23/07/29(土) 15:19:08

    >>189

    「今日の公演は、なんでもろっく?という音楽をモチーフにしたオペラらしい。彼女も__フェルシーも、舞台に上がる」

    「わあ……楽しそう。なんかついさっきお揃いの出目でマネージャーに敗北したような気がするけど誤差だよね誤差」

    「ふふ。シャディクは本当にオペラが好きだな。席をとった甲斐があるというものだ」

    「違うよ。もともとお上品な音楽なんて嫌いだった。でも、グエルが俺のためにかんがえて、俺のためにがんばってくれたんだろう。お前が、好きにしてくれたんだ」

    「……そうか」

     グエルがシャディクの髪を結んだ。長い金色の髪がひとつに括られて、深い色をした項が晒される。グエルはしばらく悩んだあと、そこを覆い隠すように、かちゃりと首輪をつけた。これでよし、と呟けば、シャディクはほんの少しだけ、悲しそうな顔をする。

    「外出するときは毎度、気を使わせてしまって……ごめんね」

    「いや。お前がそうであったおかげで、出会えた。それに感謝こそすれ、嫌う道理はないよ」

    「……」

    「シャディク、愛してる」

     形のよい頭頂部にくちびるを落とし、「今日もきれいだ」と言って、片膝をたてる。そうしていたずらっぽく微笑んで、片手を差し出した。

    「お手をどうぞ、プリンセス」

    「お前さあ」

    「気障ったかったか?」

    「……嫌いじゃない」

     端的に言って、シャディクはグエルの手を取り、立ちあがる。およそ同程度の体格であるから、一度隣に並んでしまえば、どちらがよりかかるでもなく、支え合うような形になる。そこでふと、シャディクはぱちり、と瞬きをした。

    「そういえば、グエルはどうして最近、外に出る時は首の詰まった格好をしているの?Ω種でもあるまいに」

     グエルの足が、ぱたりと止まった。

     __ゆるゆると首を振り、「なんでもない」と続ける。たとえニール商店の前を通らないようにしても、たぶんアレとは出会うんだろうなあ。グエルは遠い目をして、扉を押し開けた。

  • 195すれったちゃんがんばる23/07/29(土) 15:32:24

    >>190

    「はいっ、三名様~……って、ラウダさん、エランさん、グエルさん!?」

     スレッタが目を丸くして三人を見やれば、代表するようにグエルが「きちゃった!」とブイサインをしてみせた。

     __地球街、という通称がほとんど用いられなくなってから、もうしばらくが過ぎる。

     それに伴い歓楽街の規制も厳しくなって、スレッタが暮らしていた遊郭は廃業を余儀なくされた。今のスレッタは、その後身となった料亭でホールスタッフとして働いている。以前のように、一夜で何百万と稼げるわけではないが、さして生活には困らないし、何より、自由だ。最近学校に行きはじめたらしいニカやソフィやノレアの話を聞いているうちに、なにとはなしに、傷も癒えてきた。

     はずなのだが。

    「グエルが久々に君に会いたいと。だったら僕もついていこうかなって」

    「兄さんは俺が引っ張ってきた!ですよね、兄さん!」

    「だから僕はあなたの兄さんじゃないっていうか、家族ってその、そういう意味じゃ……」

    「……そうですか。お久しぶりです、『怪盗』さん!」

    「『今夜、アスティカシアタワーの赤い月を頂きに参上します。怪盗ダリルバルデ』」

    「ふたりとも、あまり兄さんをからかわないであげて」

    「に、兄さん……!」

    「ラウダさんからグエルさんも、グエルさんからラウダさんも、両方とも兄さんなんですか……」

    「なんだか混乱してきたね……」

     言いながらも、三人は手際よく注文を決め、スレッタに伝える。スレッタは以前の妖艶な笑みではなく、どこか犬のような無垢な笑みを顔にのせて、大きく頷いた。はずみでふわりと、赤い髪が揺れる。ぱたぱたとキッチンに消えていく前に、ふと、小さく振り返った。

    「そういえばエランさんたちってもう『した』んです?」

    「した」

    「なにを?」

    「察してほしい」

     スレッタは「あっ……」と小さく呟いた。触れてはいけない話題だったらしい。別世界では倫理のないフィックス・リリースしてるのにコレは、その、なんというか。「御愁傷様です?」と小さく手を立てて、スレッタはこてりと首をかしげる。エランは少しだけ項垂れた。

    「__焼き飯1、焼き魚1、唐揚げ定食1入りました~!」

     ぱたぱたと小走りでキッチンに駆け込みそう言えば、「あいよ!」と元気な返事が返ってくる。それがなんだか心地よくて、スレッタはふにゃり、と笑みを浮かべた。

  • 196二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 15:58:47

    ロックでリアタイしてからシリーズにドハマリしたファンです、構想中の新作も楽しみです

    青鬼CEOの登場回で『アスティカシアの夜明け』の女装させられたラウダが出てましたが、ホテル墜落後は姉弟()ともお変わりありませんか?
    スレ主の負担にならないようならその後を知りたいです

    (あと質問なんですが姉さん(元兄さん)って本人の性別の認識ってどうなってるんでしょう?
    グエルをダリルバルデしたボブが4号にダリルバルデされたから、ボブにダリルバルデされた記憶も消えてるのですか?)

  • 197二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 16:12:01

    いろんな後日談見られて楽しいです、ありがとうございます!


    >>194

    これシャディクはグエルがΩになったこととか、クリティカル()されちゃってることとか気がついてないのかな…?

    商人さんの様子も気になります!

  • 198二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 16:29:20

    >>196

    ラウダ「えへへ、ありがとう!見てくれるのはすなおにとってもうれしいよ!もちろん、きょうだい仲良く過ごしているよ。姉さんのSAN値がゼロだしもしかしたらここで描くわけにはいかないことが起きている可能性があるので詳しく言及するのはやめておくけど」

    グエル「うーん……どうなんだろう?ラウダに最後姉さんって言わせて『あっ……(察し)』するためにやったところがあるからな。まあ『元々女の子として生まれたけど男兄弟がいたからかなり男勝りに育った』みたいな感じじゃないか?ボブ関連の記憶が消えている、そこまで思い入れもなかっただろうからな」


    >>197

    「……」

     『偶然にも』オペラのチケットを手に入れたラウダ・ニールは、仲睦まじい様子でオペラを鑑賞しいちゃつきながら劇場から出てくる婚約者コンビを見て脳が破壊されていた。は?BSSだが?もうまじむり……シャディク襲お……(生命的な意味で)

     __どうやらグエルは、あの時のことを徹底的に周囲に隠しているようだった。

     気づいているのは元々薬屋を営んでいたミオリネ、彼女と仲のいいエランを除けば、未来から来たというあの女くらいだろう。ビラでも撒けば状況は変わるだろうが、ジェターク家が本気で潰せばそれぐらいの噂一瞬で風化する。ラウダはそこそこ詰んでいた。一番勝ってるのに。

    「……やるしかない、か」

     決意を胸にぎゅっと服をつかめば、瞳孔が開いて縦に割れる。

     見開かれた目は金色。くちびるを噛む。だって兄さんが悪いんだ。こんなに僕のこと好きにさせたのに他の人と婚約するなんて(HO既定路線)、しかもあんことしたのに僕を放置するなんて(知らん展開)。

     ラウダが顔を上げる。

    「せいぜい僕を諦めさせてね。兄さん」

     手のひらには、ラズベリーの香りのする瓶が握られていた。

    ラウダ(物理)対抗ロール:dice1d100=39 (39)

    シャディク(物理)対抗ロール:dice1d100=19 (19)

    ラウダ(精神)対抗ロール:dice1d100=1 (1)

    グエル(精神)対抗ロール:dice1d100=40 (40)

    上ふたつにラウダが勝っていた場合dice1d100=31 (31) (出目によって既成事実 本当に酷い単語)

  • 199二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 16:33:32

    1だしとる
    これ処理どうなるんだ

  • 200二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 18:07:31

    レス数の関係上次以降のCoCスレでサラッと触れるだけになるよ、ゴメンネ!

    dice1d3=3 (3)

    1:シャディつよ NTR阻止

    2:さすラウ(周知&外堀埋め完了)

    3:さすラウ ただしシャディつよ(既成事実※2回目はできたが、周知にはいたらなかった)

オススメ

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