私はマヤノに幸せになってほしい

  • 1二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 23:17:03

     だから私はトレーナーを辞めました。
     相談もせずに勝手に決めてしまったのは本当に申し訳ないと思っています。でも駄目なんです。私にはもうマヤノの隣に立つ資格はないんです。
     ずっとマヤノのことを考えてきました。
     どうしたらレースに勝てるのか。もっといいトレーニングはないのか。最初はそんなことばかりでした。純粋に君に立派なウマ娘になってほしかった。
     でも、いつからでしょう。その気持ちに邪なものが混ざり始めたのは。自分でも信じられませんでした。同性でしかも一回りも年下の相手にこんな想いを抱くなんて。すぐにこれは駄目だと思いました。同性であろうとマヤノはまだ子どもで、私はトレーナーです。彼女を傷つけるような真似は絶対に許されません。だからこの気持ちは押し殺すしかありませんよね。
     いつものようにメニューを組んで、走りを見て、マヤノのワガママに振り回されたりもして。押し殺せていたと思っていました。これで大丈夫だと……そう思っていました。

  • 2二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 23:19:33

    その日は朝から暗い雲が立ち込めていました。案の定土砂降りになって私たちはトレーニングを切り上げました。マヤノは「びしょびしょだねー」なんて言って笑っていました。その、濡れて僅かに透けた彼女の肢体に、毛先から水が滴る髪に、上気した無垢な笑顔に、何かが外れる音がしました。
     気づけばマヤノの身体が私の下にありました。細い、細い身体でした。何千メートルも走るなんて信じられないくらい、華奢で、か弱い少女の姿にしか見えませんでした。
    「と、トレーナーちゃん……?」
     驚きと困惑が混じった彼女の声。しかしその時の私には聞こえていませんでした。私は彼女の頬に触れていました。マヤノは僅かに身体を震わせてキュッと目を閉じました。その眦に涙が滲んでいるのを見て私はハッと我に返りました。私は何をしようとしていたのか。私は慌ててマヤノから離れました。

  • 3二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 23:20:25

    それからはあまり覚えていません。気づけば私は自室のベッドに倒れ込んでいました。私は取り返しのつかないことをしてしまった。押し殺していたはずの気持ちを暴走させてマヤノを傷つけてしまった。でも、マヤノは私のことを拒絶しませんでした。私より何倍も力のある彼女なら私を振り払うくらい造作もないでしょう。しかし、彼女はそうしなかった。マヤノはただ目を瞑っただけでした。それは私に対する信頼の現れだったのかもしれません。けれどそれが逆に私の心を絞め殺していきました。彼女の信頼を踏みにじった私を許せなかった。そして決めたんです。トレーナーを辞めようと。私はもう彼女に会ってはいけないと。

  • 4二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 23:20:57

    続けろください

  • 5二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 23:21:02

    マヤノ……本当はもう一度会いたかったよ。でもまた君の顔を見たら私はどうなっちゃうかわからない。だから会えないんだ。ごめんね、こんなことになっちゃって。私のこと恨むかな……そうだとしても仕方ないよね。でも私はこれからもずっとマヤノのこと応援してる。その気持ちは変わらないよ。マヤノは優秀だから私なんかいなくても大丈夫。きっと夢を叶えられる。だから頑張ってね。マヤノ……これからもずっと大好きだよ。今までありがとう。さようなら。
                  《了》

  • 6二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 23:22:30

    マヤノ視点ください

  • 7二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 23:29:08

    救いはないのですか

  • 8二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 23:30:05

    なんか戦闘機の音聞こえね?

  • 9二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 23:30:25

    ブーン✈︎

  • 10二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 23:30:39

    マヤノの気持ちも考えろよお前よォ

  • 11二次元好きの匿名さん21/08/28(土) 23:31:35

    >>8

    >>9

    エアロスミスかな?(すっとぼけ)

  • 12二次元好きの匿名さん21/08/29(日) 03:09:33

    抵抗しようと思えばできたマヤの気持ち考えろよ!

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