あ、あれぇ〜? PartIII 星ぼルート

  • 1123/07/19(水) 21:46:27
  • 2二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 22:14:11

    星ゅ

  • 3二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 22:45:19

    星ぼルート確定か
    あとはこのままゴールできるかだな…

  • 4123/07/19(水) 22:58:06

    「あの二人どこ行ったのかな……」

    「張り切りすぎ」


    「先輩方〜!ここです!ここ、ここ!」

    聞き覚えのある陽キャの声は、高い展望台へと続く石段の中間地点から聞こえてくる


    「まさかあそこまで登れと?」

    「横に見えるピンクはぼっちちゃん?片腕引っ張り挙げられてるけど意識あるの!?」

  • 5123/07/19(水) 22:59:02

    「……はぁ…はぁ……やっと着いた」

    「喜多ちゃん…ぼっちちゃん連れてるのに……よくここまで…登れたね…」


    「それはみなさんと一緒に楽しい思い出を作りたいからです!ね、後藤さん」

    「……ス……」

    「ほら後藤さんも、”はいっす”って返事をしてます!」

    「そういう返事には聞こえなかったんだけど!」


    「……スカ…」

    「何?ぼっちは何が言いたいの?」

    「……エスカー…」


    「おお!エスカーでてっぺんまで登れるみたいだよ!」

    「ぼっちでかした!」


    「歩いて登りましょうよ!歩いてみる景色こそ最高の──────」

    「見る景色なんてどうせ変わんない。私は行く」

    「私も〜」

    「……エスカー…」

  • 6123/07/19(水) 22:59:52

    喜多の抗議も虚しく、一同は対価を支払うことで楽な道のりを進んだ


    「楽チン〜」


    「……これもこれでいいですね。無理したら後藤さん、景色見れなかったかもしれませんし」

    「楽できてよかったです。リョウさんにお金をまた貸すことになったのはアレですけど」

    「ぼっち優しい。私にお金を貸してくれる」


    「…みんなで水着買いに行った後に、何かと引替えにお姉ちゃんからお金もらってたでしょ?それで返してあげなさいよ」

    「そんな殺生な!」

  • 7123/07/19(水) 23:00:54

    そしてさらに歩いて登って展望台へ


    「あはっ!やっと着きましたね、この景色を見るために私たちはここまで───」

    「クーラー気持ち〜」

    「これだけでお金払った価値がある」

    「……払ったの私です」


    「……ほら、みなさんも景色見ましょ!高いところから見ると感動しますから」

    「うーん、そうでもないかな?」


    「動画で見るのと変わらない」

    (…二回目だからなんとも言えない)

    「喜多ちゃんも満足しただろうし降りよっか」


    「…インドア人たちめ!」

  • 8123/07/19(水) 23:01:33

    「疲れた〜、お腹すいたしどっかで食べない?」

    (……そういえば虹夏ちゃんしらす丼食べたがってたっけ)


    「しらす丼食べに行きませんか?」


    「いいの!?私ずっと食べたいなーって思ってたんだ」

    「だったら尚更行きましょう!売り切れる前に」

    「言い出しっぺはぼっちだから私の分だけでも奢って」

  • 9123/07/19(水) 23:02:26

    ────────────


    「不思議だね。たこせんもしらす丼も食べたのにまだアイス食べれるくらいお腹がすいてる」

    「みんなと遊ぶと自然とそうなるものですよ」

    (……全く共感できない)

    「…なんで私一人にアイス買いに行かせたの」


    「ぼっちちゃんからお金を借りてるから。すぐに返せないならそれくらいはしなさい。私が渡したお金のお釣りはぼっちちゃんに返すこと!」

    「……返すの遅くなってごめんなさい」

    「……残りも待ってます」

  • 10123/07/19(水) 23:02:55

    「暑い夏に食べるアイスはこれまた美味しいですね」
    「だね、ぼっちちゃんはどう?」
    「私は──────」

    ひとりが口を開けた途端、どこかから生き物の透き通る鳴き声が聞こえてきた
    すると即座にひとりは身を丸めて防御耐性を取り始める

    「後藤さん!?急に何を……きゃっ!?」
    「トンビがぼっちちゃんを襲ってる!」


    「……」

  • 11123/07/19(水) 23:03:49

    「こらー!あっち行けー!私の妹にちょっかい出すなー!」

    「……妹?」

    「後藤さん大丈夫?私のアイス食べる?」


    (……怖い、トンビ怖い)



    「遅いしもう帰ろう。これ以上居てもぼっちのダメージ増えそうだし」

    「ですね。後藤さん歩けます?肩貸しますよ」

    「……あ、ありがとうございます」

  • 12二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 23:04:22

    虹夏ちゃん、欲漏れてますよ

  • 13二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 23:06:18

    トンビよりもか弱き生き物…

  • 14123/07/19(水) 23:14:50

    夕暮れ空の下、四人は人が居ない電車に乗って夏休み最後の時間を過ごす


    「疲れた…寝る」

    「私も〜、着いたら起こして」


    「みなさん相当疲れたみたいですね。後藤さんは大丈夫?もし眠かったら寝ていいわよ。着いたら起こしてあげるから」

    「いえ…行きの電車で意識があんまりなかったので目は冴えてて…」

    「そう?ならまだまだ楽しいが続くのね」

    楽しい気持ちが内から溢れでているからか、喜多は足のつま先を上げて左右に揺らして楽しんでいる


    「……えーっと…その…今日は私のためにありがとう、ございました。新学期もなんとか……なんとか……」

    「……後藤さん」

    (喜多さんの顔が曇った…ここは嘘でも言いきらないと!)


    「な、なんとか頑張れそうです!……多分」


    「うん!私も休み時間にちょくちょく会いに行くようにするわ」

    「そ、そんな!そんなこと……」

    「遠慮しなくてもいいのよ」

  • 15123/07/19(水) 23:18:34

    九月一日


    「はぁ〜……学校行きなくない」


    「でももう電車降りたし…今からサボる勇気なんて私には……」


    「……あるかも」


    dice1d2=1 (1)


    1.サボってスターリーへ

    2.い、イキってすみません!すぐに学校に行きます〜!

  • 16二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 23:24:40

    おい!!!!!!!???????こら!!!!!!!!!!!

  • 17二次元好きの匿名さん23/07/19(水) 23:32:41

    喜多ちゃんからめっちゃフォローされてるのに店長依存が止まらない!

  • 18二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 06:03:03

    さすがの店長も怒るぞ

  • 19123/07/20(木) 09:23:19

    (……逃げよう。星歌さんがいるスターリーに)



    ──────


    〜Starry前〜


    「……なぁ、なんでここにいる。学校はどうしたんだ?」


    「……あそこは私の居場所じゃありません」

    「…店の中で話すか」

  • 20123/07/20(木) 09:24:40

    「……で、居場所じゃないってどういう事だ?」

    「学校に居ても誰も見てくれない…誰も私を認めていない。独りなんです、私は」

    「だから、行きたくないってことか」

    「……はい」


    「喜多がいるだろ。クラスは違うけどちょくちょく会いに行けるんじゃないか?」

    「…喜多さんから”会いに行く”と言われましたけど、私はそんなことして欲しくないです。喜多さんには喜多さんを必要としている友達が沢山いるから」


    (──────優しすぎるせいで自分に向けられる優しささえも拒んでるな)

  • 21123/07/20(木) 09:25:54

    「わかった。それで休むこと親や担任に伝えたのか?何も言わなかったら心配させてるぞ」

    「それは大丈夫です……お母さんには電話で言ってあるので…喜多さんにもロインで謝罪文を…」

    (今にも泣きそうじゃねぇか。何かやらせて気を紛らわせるしかないな)


    「ぼっちちゃん。これからゴミ箱の掃除をする予定だったんだけど、一緒にやってくれる?」

    「はい!」

  • 22123/07/20(木) 09:28:29

    「ぼっちちゃん手馴れてるな」

    「ふへへ…ありがとうございます。ゴミ箱の性質はよく入る私がよく知っているので、どこをどう拭けばいいかだいたい分かるんです」

    「そうか、日々の習慣が役に立ってるんだな」


    (……学校に行きたくない、かぁ。そもそも私は高校ろくに行ってないからアドバイスできないな。PAは高校中退してるけどあいつは朝がキツイって理由だからぼっちちゃんとは噛み合わなさそうだ)

    (そもそも無理をさせてでも高校に行かせる必要があるのか?ぼっちちゃんならギター一本で食っていけるし、ダメでもここで働けばいい。それなのにぼっちちゃんが辛い思いしてまで高校に行くメリット……)



    「……(星歌さんさっきからずっと私を見てくれている。学校にいたらこんな素敵な事起きないもんね。明日もサボってここに来ようかな)」


    (でも始業式をサボった私ってロックだから注目されているのでは!?行くか…行かないか……うーん…)

  • 23123/07/20(木) 09:29:32

    ──────時間はあっという間に過ぎ去り、青空はあかね色となり学生達が下校する時間へ移り変わる


    下北沢の街を歩く虹夏とリョウ。彼女たちは一学期と同様に、学校からそのままスターリーに向かっていたのだ


    「……あれ喜多ちゃんじゃない?おーい!」

    「…ぼっちがいない」


    「先輩方!後藤さんからなにか連絡ありませんでしたか?」

    「ぼっちちゃんから?特にないけど」

    「ないない」

    「私だけでしたか。何か奇妙なメッセージを送られて来まして…それで直接聞こうとしたら後藤さん今日休んでいて…これは何かあったんじゃないかって心配で」

  • 24123/07/20(木) 09:31:32

    「……ひたすら謝ってる文章。郁代、ぼっちに何かされたの?」


    「何もされてません!なにか意図があるんじゃないかって、何時間も解読しようとしていたけど何一つ分からなくて」

    「ここにいるのも暑いし、お店に行ってお姉ちゃんにも見せてみようよ、何かわかるかもしれないから」

    「……だといいんですけど」



    〜Starry〜

    「お姉ちゃん!ぼっちちゃん今日学校休んでたみたいなんだけど、それについて何か知らない?」


    「あ?ぼっちちゃんなら私の隣で寝てるけど」

  • 25二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 10:17:14

    ぼっちちゃんにパーフェクトコミュニケーション続けてるのに最後!

  • 26二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 11:19:53

    >>22

    踏ん張れ星歌、お前が堕ちたらもう誰もぼっちちゃんのサルベージができないんだぞ

  • 27123/07/20(木) 15:02:26

    「……お姉ちゃん。それはさすがに距離の詰め方ヤバいって私でも思うよ」

    「…何か勘違いしてないか?ほらぼっちちゃん起きて。みんな来たぞ」


    「……あ、みなさん。おはようございます」

    「おはようぼっち」

    「呑気にあいさつしてる場合じゃないですよね!後藤さんなんで学校に来なかったの?」


    「……ごめんなさい」

    「何かあったの?もしかしていじめ?」

    「いえ…私をいじめてくれる物好きなんてクラスにはいません」

    「それは良かっ…いえ良かったのかしら?」

  • 28123/07/20(木) 15:04:18

    「私心配してたんですよ。朝行っても居ないし、後藤さんが休んでるって聞いたらロインに変なメッセージ送られてきて、何かあったんじゃないかって……」

    「……ごめんなさい」

    「ううん、それはもういいの。でも教えて、なんで学校に来なかったの?」


    「……あそこは私の居場所じゃないんです」

    「居場所じゃない?」


    「……私は円満な学校生活を送るために私のことを知る人がいない地元から離れた学校を選んで…でも高校デビューも友達作りも失敗して、今度はバンドメンバーを集めようとしてバンド女子の格好で登校して……また失敗」

    (過去に戻ったんだからテストで無双出来ると思ったのに、テストの出題問題など到底覚えているわけなく、これまた失敗)


    「……あそこは失敗する場所なんです。成功したことなんて一度もない。それでいてあの場にいる私は誰からも必要とされてないし見向きもされない、何者でもいられない。だから……」

    「行きたくないのね」

    「……はい」

  • 29123/07/20(木) 15:07:31

    「──────分かりました。正直に話してくれてありがとう、私はもう無理に学校に行けなんて言いません。でも」


    「後藤さんの学校での居場所を作ることは諦めませんから」

    「……えっ、それってどういう」

    「はい、この話はおしまいです!練習時間になったから今日もギター教えてください」


    「え、あ……はい」


    後藤ひとりは不燃ごみの箱から体を出して喜多と共にスタジオへと向かう


    「後藤さん可燃ごみの方が似合ってたよ?」


    「……今の私はもう不燃ごみです」

  • 30二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 17:20:44

    光の星ぼは至高だが安定のぼ喜多も素晴らしい

  • 31二次元好きの匿名さん23/07/20(木) 20:50:10

    これで星歌さんが闇落ちしなきゃぼっちちゃんはかなり精神的に安定するはず
    頼むぞダイス

  • 32二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 07:37:13

    保守

  • 33二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 18:32:54

    保守

  • 34123/07/21(金) 20:45:34

    〜一日後〜


    (昨日家に帰っても、誰も私が学校サボってライブハウスに行ったことに強く言わなかったな。今日はどうしよう、)


    dice1d3=2 (2)


    1〜2.星歌さんに会いに行こう(一度サボったらこれからもサボってもいいんだって気になったし)


    3.(……そういえば喜多さん、学校に私の居場所をどうとか言ってた。私なんかのために無駄に動いて欲しくないから今日は学校に行こう。)

  • 35二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 21:03:34

    星歌さんにズブズブになっていくぼっちちゃんいいぞ……!

  • 36二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 22:57:33

    星歌、OUT!\デデーン!/

  • 37二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 23:34:26

    一回サボったら二回も三回も変わらないってなるの変なリアルさある

  • 38二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 10:36:11

    保守

  • 39123/07/22(土) 11:15:03

    〜Starry前〜


    「……私が来るまでここで待ってたのか」

    「……(さすがに怒らせたかな)」


    (何も言ってくれない。昨日より相当気が落ち込んでいるのか。だったら優しくしてあげないといけないな)


    「……ほら、これあげる」

    「…鍵?」


    「私の家の合鍵だ。ここが開いてなかったら上の私の家に来い」

    「…は、はい」

  • 40123/07/22(土) 11:16:07

    〜放課後〜


    (やっぱり後藤さん今日も来てなかったな。学校に居場所を作ってあげたいけど……何も思いつかない。そもそも私以外の子がいると萎縮するから予め居場所を作ることから間違いなのかも…)

    (……だったら後藤さんの活躍を見せて、みんなの方から後藤さんに近づけさせれば……でもそんな機会どこに……)


    「喜多ちゃん!おつかれ〜、私たちと一緒にスターリー行こっ」


    「…はい!」

  • 41123/07/22(土) 11:17:03

    「ただいま〜!お姉ちゃん、ぼっちちゃん来てる?」

    「朝から来てたが今はここにいない」

    「どこにいるの?」

    「掃除とか色々させて疲れてたからな、私たちの家で寝てる。安心しろ、お前のじゃなくて私のベッド使わせてるから」


    「……ちょっと様子見てくる!」

    「あ、おい!休ませてやれ!」


    (間違いおかしてないよね!?犯罪なんてしてないよね、大丈夫だよね!?)

  • 42123/07/22(土) 11:18:42

    「……ぼっちちゃん?まだ寝てる?」

    「…グズッ…ウゥ……」


    「……やばっ」



    ────────────


    「お姉ちゃん!ぼっちちゃんベッドで泣いてたよ!」

    「後藤さんが!?」


    「ぼっちちゃんに何したの!?好きでもやっていい事と悪いことがあるんだから!」


    「……やっぱりか」


    「いいから教えて!」


    「それはな──────」

  • 43123/07/22(土) 11:20:53

    時間は遡り、正午のスターリー

    ひとりは辛い気持ちを少しでも紛らわすために、今日も掃除と楽器の手入れに勤しんでいた


    「そろそろご飯にするか」

    「あ、はい」

    「虹夏の作り置き食べるか?美味しいぞ」

    「いえ、私にはお母さんの弁当がありますから──────あっ…」


    弁当の蓋を開けて中身を確認すると、白ご飯の上には海苔で作られた文字があった


    ”HITORI

    GANBATTE”

  • 44123/07/22(土) 11:21:51

    「……うぅ…お”か”あ”さん…ごめんなさい」

    「…頑張るにも種類があるだろ。学校に行くのを頑張るのか、ここで働くのを頑張るのか。これを作ったお母さんの気持ちをどう受け止めるかはぼっちちゃん次第だぞ」


    「……私次第…」

    「弁当を食べ終わったら私のベッドで寝とけ。ぼっちちゃんはここで頑張ったんだからしっかり休まないと」

    「……はい」

  • 45123/07/22(土) 11:22:51

    時は戻り伊地知姉妹、リョウそして喜多だけのスターリーへ


    「……ってことがあったんだよ。だから今はベッドで休ませてんだ」

    「……そうだったんだね。疑ってごめん」

    「私後藤さんと話してきます」

    「郁代、今はそっとしておこう。それに郁代が行ったら陽のオーラで、弱り切ったぼっちが消滅しそうだし」

  • 46二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 11:58:43

    ぼっちママの優しさに触れた店長はなにを思うのか…

  • 47123/07/22(土) 12:34:24

    「……そろそろバイトの時間だ」


    ぼっちは部屋から出てStarrayに……



    dice1d2=2 (2)

    1.行けた

    2.行けずまた泣いてしまう

  • 48二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 13:08:37

    どうしてダイス神はおつらい選択肢ばかり狙うのか

  • 49二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 13:11:14

    このレスは削除されています

  • 50二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 16:02:09

    ぼっち可哀想に

  • 51二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 20:30:22

    保守

  • 52123/07/22(土) 20:44:20

    「…あ、あれ…なんで……今まではできたのに……なんで……」

    「……グズッ…もう頑張れないのかなぁ」

    彼女は部屋どころかベッドからも出れずにまた泣き出してしまう


    ────────────


    「ぼっち来ないね」

    「私がだめなら伊地知先輩が行ってあげてください!」

    「私!?……一番事情を分かってるのはお姉ちゃんだから行くのは……」


    「……分かったよ。行ってくる」

  • 53123/07/22(土) 20:46:47

    「……ぼっちちゃん大丈夫か?」

    「……ウゥ…ヒック……星歌さん」


    「みんな心配してるぞ、バイトはいいから顔だけでも出してやれ」

    「……」

    「このままだとここでの居場所も失うぞ、いいのか?」

    「……いやです。でも……」


    「いやなら頑張りな」

    「……」


    「そっか自分のためには頑張れないんだよな。だったらあいつらを安心させるために顔を出せ。それなら頑張れるだろ?」


    (──────”頑張る”…)


    dice1d2=2 (2)


    1.「…はい」

    2.「……閉店してからなら行けそうです」

  • 54123/07/22(土) 21:04:44

    「……閉店してからならいけそうです」

    「そうか。頑張ってくれてありがとう」


    「あ、あの星歌さんは戻らないんですか?」

    「閉店までここに残るよ。バイトの子の面倒を見るのも店長の仕事だからな」


    「……仕事を増やしてごめんなさい」

    「謝んなくていいから。…それに本音を言うとさ」


    「ライブハウスの店長の立場とかじゃなくて、虹夏の姉って立場でもない。私は一人の人間としてぼっちちゃんのことをほってはおけないんだ」

    「……星歌さん」

    「さっきはすぐ近くにいたのに見てあげられなくて悪かった。もっと早く声をかけてやるべきだったよな」

    「そんなこと…ないです」


    「約束するよ。今日はぼっちちゃんが帰るまで絶対に目を離さないって」


    「…ありがとうございます。」

  • 55123/07/22(土) 21:08:16

    二人は閉店時間まで──────


    dice1d3=1 (1)


    1.手を握り合った

    2.抱きしめ合った

    3.無言だが幸せそうに並んでベッドに座っていた

  • 56二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 21:09:40

    ぼっちちゃん心身共に依存がヤバいな……
    もうふたりちゃんとかどうでもよくなって移住するって言いかねんぞこれ

  • 57二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 00:05:56

    光の星ぼがずぶずぶに落ちていく…

  • 58123/07/23(日) 11:09:24

    〜閉店後のStarry〜


    「み、みなさん。顔も出せずバイトも休んで心配をかけてすみませんでした!」

    「そんなのいいのよ。後藤さんは朝から働いてたみたいだし」

    「私はぼっちの分も働いたからその時給分ご飯奢って」

    「ドリンクやったのは喜多ちゃんでしょ!」


    「え、喜多さんごめんなさい」

    「ううん、気にしないで。私はいつも後藤さんにギター教わってるからこれはそのほんのお返しよ」

  • 59123/07/23(日) 11:11:39

    「……ところでぼっちちゃん。なんでお姉ちゃんの手をずっと握ってるの?」

    「…えっと……えっと……(こうしていないと寂しくて、みんなの前に顔を出すことさえできない…なんて虹夏ちゃん相手ならともかくみんながいる場所では言えない)」


    「私の趣味だ、バイトをサボったから代わりに私の手を握ってもらってる」

    「……えっ?(星歌さん何言って…もしかして私のために…?)」

    「店長、それはおかしいって私でも分かる」

    (……店長さんの言葉が足らなくて私が変な誤解をしているだけだよね?それとも店長さんってもしかしてそういう人なの?…でも後藤さん嫌がってる様子ないし…)


    「質問は終わりか?なら今日はもう解散。ぼっちちゃんは残って、まだやることがあるから」

    「はい」


    「後藤さん明日こそはギター教えて欲しいな。それとなにかあったら私にロインして」

    「え…あ、はい」

  • 60123/07/23(日) 11:13:41

    「……あの、やることっていったい?」

    「ぼっちちゃんは今日何を頑張った?」


    「……ええと、ここの掃除と楽器の手入れ…入れていいのか分からないけど、みんなに顔を出しました」

    「それをお母さんは見れるのか?」

    「えと…見れないです」


    「どうせならお母さんにも見える努力をしたいよな。ぼっちちゃん、弁当箱出して」

    「あ、はい。でもまだ洗ってなくて……」

    「だから出すんだよ。そしてこれから弁当箱を綺麗にするんだ」


    「ぼっちちゃんが頑張ったってところ、お母さんに見せてあげよう」

    「はい!頑張ります!」

  • 61123/07/23(日) 11:51:30

    「……綺麗になりました」

    「お疲れ。なにか飲んでいくか?」

    「い、いえ!もう充分お世話になったので帰ります!お疲れ様でした!」

    「そっか、もうここに用がないなら一緒に駅に行くか」

    「…え、え?はい?」

    「約束しただろ。今日はぼっちちゃんが帰るまで絶対に目を離さないって」


    「私も行く!」


    「お前は明日も学校だろ。往復四時間もかかるんだから駄目だ、寝とけ」

    「えー!電車の中で寝ればいいじゃん!それにぼっちちゃんも私がいた方が楽しいよね?」



    dice1d2=2 (2)


    1.「あ、はい。虹夏ちゃんがいいなら……」

    2.「むむむ無理しないでください!それに私が乗る電車、結構揺れるので……」

  • 62二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 12:43:46

    京急はめっちゃ飛ばすから揺れるのは仕方ないんだ

  • 63123/07/23(日) 12:53:07

    「無理なんかしてないよ!」

    「お前ぼっちちゃんの優しさを無下にするのか?」


    dice1d2=1 (1)


    1.「うん!行こっ、ぼっちちゃん」

    2.「わかったよ。妹の頼みだもんね」

  • 64123/07/23(日) 13:02:46

    「うん!行こっ、ぼっちちゃん」

    「え……あ、、はい」

    「…学校で寝るなよ。私まで学校に呼び出しされるなんて嫌だからな」



    「ぼっちちゃん、もうお姉ちゃんの手繋がなくていいの?」

    「…(私はしたいんだけど星歌さんはいいのかな)」


    (なんでチラチラ見てくるんだ?繋いでいいか迷っているのか?それとも私から繋ぐべきなのか?)


    「焦れったいなー!もう、私が繋がせてあげる!」

    「……ふへへ」

  • 65123/07/23(日) 13:59:44

    「私とも手繋ごっか!」

    「…いいんですか?」

    「うん。私だけ繋がないってのもアレだし」

    「わかりました…(両手に家族以外の手が繋がってる。いつもだったら溶けるほど喜べるんだけど…)」


    「いいねこれ!家族になったみたい!」

    「 ブフッ……!!? 」


    「に、虹夏お前いきなり何変なこと言ってんだ!ぼっちちゃんだって困って……?」

    「……」


    (……もしかして満更でもない…のか?)

    「お姉ちゃん立ち止まらないでよ、電車逃すよ?」

  • 66123/07/23(日) 14:02:35

    〜電車内〜


    「間に合ってよかったね。ねぇぼっちちゃん!」

    「……」


    「さっきから一言も喋ってないけど大丈夫か?顔が赤い、もしかして熱があるのか?」

    「……大丈夫でしゅ」


    「眠いんじゃない?少しでも寝やすいようにお姉ちゃんが膝枕してあげなよ?」

    「…そ、そうだな。ぼっちちゃんがいいならしてあげるけど……してほしいか?」


    dice1d2=1 (1)


    1.「ひゃい」

    2.「……はい」

  • 67123/07/23(日) 14:17:39

    「ひゃい!…お願いします」

    「あ、うん。おいで、揺れないように頭抑えててあげるから」


    ぼっちは──────


    dice1d2=2 (2)


    1.すぐに寝れた

    2.寝れなかったが、目を閉じて静かだったため二人は寝ていると勘違いした

  • 68123/07/23(日) 14:46:46

    「……(寝れないけどこんなにしてもらったのに寝れませんでしたって起き上がったら二人に悪い。ここは寝たふりをしよう)


    「ぼっちちゃん寝れたみたいだよ。お姉ちゃんさすがだね」

    「……なぁ虹夏。もしかして……もしかしてだけどさ、ぼっちちゃんって」


    「私のこと好きなのか?」


    (……!?せ、星歌さん!?)




    (……答えるべきかな。ここでぼっちちゃんの気持ちを教えて、もしもお姉ちゃんが今後より積極的になっていまよりも更に真摯に接してくれたら、ぼっちちゃんの弱り切った心も徐々に回復するかもしれない)


    dice1d2=2 (2)


    1.「そうだよ。一番見てたくせに気づかなかったの?」

    2.「……さぁ?わかんないよ」(……嘘ついてごめん。でもそれは本人の口から聞いて欲しいから)

  • 69二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 15:48:21

    これを聞いているぼっちちゃんの心情やいかに

  • 70二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 17:44:39

    虹夏ちゃんの選択は人間として正しい
    でも、これでぼっちちゃんがさらなる奇行に走る可能性あるんだよなぁ

  • 71二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 18:15:25

    >>70

    あくまで人間としての正しさだからな

    人外のぼっちにとっては・・・・・

  • 72二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 22:48:19

    伊地知姉妹に挟まれるぼっちちゃんを見たらふたりちゃんはどう思うか

  • 73二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 07:44:02

    ほしゅ

  • 74123/07/24(月) 11:16:06

    「……さぁ?ぼっちちゃんの気持ちなんて私にはわかんないよ」

    「…そうか、そうだよな」


    (……虹夏ちゃん、なんで嘘を…もしかして本当は私が星歌さんと付き合うのに反対して…いやいやそれは無い!虹夏ちゃんは私のことを応援してくれている、それに優しいし絶対にそんなことは無い……はず)


    「最近のぼっちちゃんは私に懐いていたからてっきりその気があるんだと勘違いしちまった」

    (勘違いじゃないです。星歌さん気づいて…)


    「この子はただ、私に見てもらえて喜んでるだけなんだよな」

    「……それは…まだわからないじゃん。ぼっちちゃんから聞いてないんだから」

    「聞かなくても分かるよ。ぼっちちゃんはそういう子なんだからな」

    (……確かに前はそうだった、けど今は…)


    「……ふぁ〜ぁ。なんか話してたらねむくなった…」

    「だから家にいろって言ったんだ。膝は空いてないから肩で我慢しろ」

  • 75123/07/24(月) 11:17:19

    ────────────

    「ぼっちちゃ〜ん!ぼっちちゃん!」

    「……虹夏ちゃん?(いつの間にか寝てた…)」


    「家に着いたよ。ここで合ってるよね?」

    「あ、はい。えと…どうやってここまで?」

    「お姉ちゃんがおんぶして運んだんだよ」


    「えぇ!?…ありがとうございます!」


    「そんな頭下げなくていいから、家に帰んな」

    「ぼっちちゃん、また明日会おうね」

    「……そ、その虹夏ちゃん」

    「なに?私にしか話せない事?」

    「…はい」

    「そっか。お姉ちゃんはあっち行ってて」

    「分かったよ」

  • 76123/07/24(月) 11:18:54

    「…で?虹夏”お姉ちゃん”に何の用かな?」

    「そ、その……星歌さんの好きな物ってなんですか?」

    「うーん……(ぼっちちゃんが送るものならなんでも喜びそうだからな〜…)」


    「物じゃないけど、サプライズかな?」

    「サプライズですね!ありがとうございます!」


    (ぼっちちゃん、お姉ちゃんのこととなると普通の人間みたいになるんだよね)


    「お姉ちゃん!もう戻って来ていいよ」

    「…いや、話が終わったならもう帰るぞ。ぼっちちゃんお疲れ」

    「お疲れ様です。(……サプライズか)」

  • 77123/07/24(月) 11:20:43

    ──夕食

    「ひとりちゃん頑張ったんだね。店長さんからもロインでいっぱい写真が届いたよ」
    「うん」

    「それでね、お母さんたち話し合ったんだけど、学校はやめて店長さんのお世話になる?」
    「うん……え!?」
    「ひとりちゃん、家でも人の話をするようになってそれも楽しそうに話すから、店長さんさえよければ一緒に暮らせばいいなって」
    「家もお店のすぐ上にあるなら何時でもスタジオ練習ができるだろ?それにバンドメンバーとの合わせの時間も取りやすくなるぞ」

    「…私も高校中退して一緒に暮らしたいけど……」
    「あっ!別にお父さん焦らせるつもりは無いからな!ひとりの人生なんだからゆっくり考えればいい。ね、母さん?」
    「そうね。店長さんの返答もどうなるか分からないもの。もし、その道を決めてもひとりちゃんが店長さんに言えないなら、お母さんから伝えてあげ、」
    「ううん、いい。私から伝えてみる……頑張る」

  • 78123/07/24(月) 11:23:47

    ──────就寝前


    (星歌さんの気持ちか……一人の人間として私のことを見てくれているみたいだけど、それってどういう事なんだろう)


    (……分からない。けど、今やれることはやろう。私のことを結婚したいと思ってもらえるくらい好きになってもらいたいから、明日朝イチの電車に乗ってサプライズしに行こう)


    (上手くいけば星歌さんから告白されるかも)



    「うぇへへ…うぇへへへ」

    ひとりは天井に余すとこなく貼られた店長の顔写真を見て、気味の悪い笑みを浮かべた

  • 79123/07/24(月) 11:27:53

    (服もいつもと違うのにすればサプライズになるよね)


    明日のひとりの服装


    dice1d2=1 (1)


    1.ジャージ(メイド服を持って、伊地知家で着替える)

    2.ジャージ(下に、夏に褒めてもらった水着を着ている)

  • 80二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 11:32:15

    0か100しかできない女

  • 81二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 12:53:01

    水着よりはメイド服のほうがましだから…

  • 82123/07/24(月) 13:14:14

    〜翌朝〜

    「よし!時間通りに起きれた、まだ歩いても電車に間に合う」


    「ひとりちゃん?もうお店に行くの?」

    「あ、うん」

    「今日も学校行かないと思ったからお弁当ふたつ作っておいたよ。店長さんと一緒に食べてね」


    「ありがとう…あとさ、」


    dice1d2=2 (2)


    1.「香水貸してほしいの」

    2.「ううん、なんでもない」

  • 83123/07/24(月) 13:48:16

    〜そのころ伊地知家〜


    「お姉ちゃん起きてこないな。帰り道疲れてるように見えたし、無理に起こさなくていいか。午後には起きるよう目覚ましだけセットして休ませておこう」


    星歌の部屋から退室した虹夏は最後に作り置きしたご飯に解凍方法のメモを貼って家を出た


    ────しばらく時は経ち、場面は学校へ


    一限の開始を告げるチャイムの音で虹夏の脳に電撃が走る

    (……しまった!お姉ちゃん寝かせてたらぼっちちゃんが店の前でぼっちになる!)


    ひとりは星歌から自宅の合鍵を渡されているが、そんなことを到底知らない虹夏は帰宅するべきかという悩みで授業中は上の空だった

  • 84123/07/24(月) 13:51:47

    〜虹夏が出た少しあとの伊地知家〜


    「お、お邪魔します…」

    好きな人に会うために人が多い電車を乗り越え、合鍵で扉を開けたひとり。彼女は靴を見て家に星歌しかいないことを確認すると、その場で服を脱ぎ鞄に入れたメイド服に着替える


    「……音がしない。まだ寝てるのかな」


    ──────

    「……」


    「……寝てる。起こさないように……ヴェッ」

    サプライズとして身の回りを綺麗にするために掃除用具を取ろうとしたひとり

    しかし、散らかったコードにつまづいてしまう

    その音で星歌は──────


    dice1d2=1 (1)


    1.起きた

    2.寝言でほんの少しだけ反応したが起きることはなかった

  • 85123/07/24(月) 14:00:48

    「……なんだ?虹夏、もう朝か?…虹夏じゃない」


    「……ぼっち…ちゃん?」

    「あ、えと…ええと……」


    「さ、サプライズ!です…」


    「……(もしかしてまだ夢の中か?)」

  • 86二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 16:10:47

    もってくれよ店長の理性!

  • 87二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 19:55:30

    >>78

    安定の写真まみれだけど、一人の人の顔写真とかヤンデレの域なのよwww

    まあこのぼっちちゃんは病んでるけども

  • 88二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 02:20:08

    保守

  • 89二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 14:00:47

    保守 

  • 90二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 22:03:50

    虹夏ちゃんは学校でそわそわしてるのに姉とぼっちちゃんは部屋でいちゃこらするのか

  • 91123/07/26(水) 07:58:13

    (反応が無い!サプライズに失敗した!?)


    (…夢なら視界がこんなにはっきりするわけが無い。でもさすがのぼっちちゃんもこんな行動は取らないだろうし……これは夢だな。夢ならこの状況を堪能しないとな)


    「ぼっちちゃん」

    「は、はい!」

    「お腹がすいた。ご飯作ってくれない?」

    「あ、はい!(サプライズのことスルーされた!?)」


    (夢なのにお腹が空くのか。もしかしてぼっちちゃんに料理してもらってそれを食べたいという私の願望が影響した?)

  • 92123/07/26(水) 08:00:02

    (……返事してキッチンに来たものの、そもそも私は料理上手じゃない…学校の調理実習だって同じ班に四人しかいなかったのにいつも火を見るだけだったから──────フラッシュバックがァァァァ!!!)


    「…今から謝りに行こう、これもある意味サプライズだよね。ん?テーブルに作り置きがある、冷蔵庫にも…解凍方法のメモまで!虹夏ちゃんありがとう」


    ────────────

    〜その頃、下高前では〜


    「……ブェックシュン!…誰か噂でもしてるの?そんなことよりも少しでも早く帰ってぼっちちゃんを安全な私の家に隔離させてあげなきゃいけないと!授業なんて受けてる場合じゃなーい!ダッシュだダッシュ!」

  • 93123/07/26(水) 08:01:41

    「これでいいのかな?」

    「ぼっちちゃん!料理は順…ちょ?」


    「……あ、はい。虹夏ちゃんが作り置きしてくれていたのでレンジであっためてます」


    (夢とはいえ想像できないものは見れないか。私はぼっちちゃんが料理できないと勝手に決めつけているから……)


    「…ごめんねぼっちちゃん。私がもっと想像力豊かだったら料理させてあげられたのに…」

    「え?あ…え?(今日の星歌さん話が噛み合わない。私を家まで送り届けたから疲れてるんだきっと)」


    「えと…他に何か私にもできることはありますか?」

    「それなら”あーん”してほしいんだ!」

  • 94123/07/26(水) 08:03:39

    「…加熱直後なので”あーん”はできない…です。星歌さんの口が火傷してしまいます」


    (優しい……それに上目遣い可愛すぎる)


    「じゃあぼっちちゃんの口で”ふーふー”してから”あーん”してほしいんだ」


    「それなら出来ます!…多分」

    (私の欲望丸出しのお願いにこんな笑顔で返事するとは…夢とはいえ罪悪感が芽ばえる…)

  • 95123/07/26(水) 08:05:56

    「それじゃあやってみます」

    「うんお願い」


    ひとりは熱々の肉じゃが鍋からじゃがいもを箸ですくい、自らの口元に寄せて息を吹きかける


    「…ふ〜ふ〜」

    (…私相当疲れが溜まってたんだな。夢から覚めたら真っ先にぼっちちゃんに謝ろう)


    「星歌さん、口開けてください」


    「あ、うん」

    (でも今はもう罪悪感なんて捨ててこの瞬間を楽しもう!ぼっちちゃんからあーんして貰える!)

  • 96123/07/26(水) 08:09:22

    「……あっ、ごめんなさい。落としてしまいました……」

    「……私の方こそごめん(手づかみできるものじゃないとぼっちちゃんは私の口まで料理を運べないとでも思っているのか私は!?どこまでぼっちちゃんを小動物として見ていたんだ……)」


    「も、もう一回やってみます!」

    「お願い、私も出来るって信じてみるから」

  • 97123/07/26(水) 08:12:17

    「……やった!できた!」

    「…んむんむ…(幸せすぎる…口の中熱いけど。夢なのに)」


    「もしかしてまだ熱かったですか!?ジュース取ってきます!」



    「どうぞ!」

    「…ゴクゴク…んぅ、夢なのにリアルな刺激だった」


    「…?…その、星歌さん」


    dice1d2=2 (2)



    1.「なんでこんなやり方で食べたかったんですか?疲れていて手を動かすと痛む…とかそういう状態なんですか?」

    2.「……変と思われるかもしれないけど楽しかった…です。毎朝やりたい…です」

  • 98123/07/26(水) 11:19:53

    「……変と思われるかもしれないけど楽しかった…です。毎朝やりたい…です」

    「……ゴグゴグ…(夢とはいえぼっちちゃんにも楽しんでもらえたみたいだな。それに楽しかったから毎朝やりたいなんて可愛いな)」


    「……ブフッ!!ま、毎朝ァ!?」

    「ッ……星歌さん!?大丈夫ですか?」


    (”毎朝”ってこれプロポーズだよな?ぼっちちゃんにプロポーズさせるとか私の脳疲れすぎだろ、なんか起きたあとの身体が心配になってきたぞ)


    「……あっ、ごめん。私が吹き出したせいで服がびしょ濡れに…」

    「大丈夫です…着ていたジャージが玄関にあるので」


    dice1d2=1 (1)


    1.しかし玄関の床に脱ぎっぱなしにしていたため汚れていた


    2.畳まれたジャージを着るために…… dice1d2=2 (2)


    1.玄関に行き星歌の前でメイド服を脱いだ

    2.玄関で服を拾い、トイレで着替えた

  • 99123/07/26(水) 12:04:59

    「…脱ぎっぱなしにしてたから汚れてる。これだとどっちを着ていても家を汚してしまう。かくなる上は……」


    何らかの覚悟を決めたひとりは突然メイド服を脱ぎ始める


    「無価値なものを見せ続けることになってごめんなさい!」

    「落ち着いて!無価値なんかじゃないし私は見たいけど、いくら現実じゃないとはいえぼっちちゃんにこんなことさせられないよ!」


    部屋を汚さぬようこのままずっと下着姿になるためにひとりは服を脱ごうとし、それを星歌が手で服を抑えて止めている状態となる

    しかし傍から見たらそれは、抵抗しているメイド服を着た女の子を二十代ギリギリの変態が無理やり脱がそうとしているものであった



    その状況の中で虹夏は──────


    dice1d2=2 (2)

    1.玄関を開けた

    2.まだ下北を走っていた

  • 100123/07/26(水) 13:54:43

    「ぼっちちゃん!おちつい……て!」

    しばらくして星歌は暴れるひとりの手を抑えることができ、更には足も上から踏んで抑えることでようやく彼女の行動を封じた


    「……星歌さん。そんなに近づいたら服が汚れます」

    「いいよ夢の中なんだから」

    「え?…いや、え?……うわっ!?」

    星歌の理解し難い発言の真意を考えつつ服を汚さないように少しでも距離を取ろうと体を後ろに倒すひとり

    そのせいで体のバランスを崩し、彼女は背を地面につけて倒れ込んでしまう


    「…いてて、星歌さん怪我してないですか?」


    「……ん(顔近っ…というかこれ私がぼっちちゃんを押し倒してるみたいになってない!?)」


    dice1d2=2 (2)

    走り続ける虹夏は──────

    1.家に着き扉を開けた

    2.未だ下北を走り続けている

  • 101123/07/26(水) 14:00:21

    (……もう罪悪感とかどうでもいいよ。夢なら夢を楽しもう。起きたらぼっちちゃんに謝ればいいよね)


    「あ、あの星歌さん?私が言うのもなんですけど…無言が怖いです」


    dice1d3=1 (1)


    1.キスをする(dice1d2=2 (2) 1.口 2.首)

    2.告白する

    3.正気に戻る

  • 102二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 14:17:56

    本性現したね。

  • 103123/07/26(水) 16:03:04

    (いつもはジャージで隠れてる首筋…唆るな)


    突然の首へのキスにぼっちは……


    dice1d5=1 (1)


    1.悦んだ

    2〜3.溶けた

    4.泣いた

    5.困惑した

  • 104二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 17:40:49

    ああ……これは腑抜けぼっちコースだ……
    もうギター弾けないねえ

  • 105二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 18:24:39

    下北があまりに広いせいで虹夏ちゃんが間に合わなかった…

  • 106123/07/26(水) 19:11:48

    「…あっ、あ…あっ……」

    (ききき…キスされた!?なんで首に?…分からない…けどゾクゾクする。何かロックなことをしているような……)



    下北を走り続ける虹夏は──────


    dice1d2=2 (2)


    1~2.やっと家に着き玄関の扉を開けた

    3.姉と将来の妹の状況を知らずにまだ外を走り続けている

  • 107123/07/26(水) 19:35:36

    「はぁ…はぁ……せ、星歌しゃん…」

    (いつもより呂律が回っていないぼっちちゃん…堪らない。こんな夢ずっと続けばいいのに──────)


    「お姉ちゃん起きて!お姉ちゃんからぼっちちゃんを迎えにいけば好感度……が……」


    ようやく。ようやく家に戻った虹夏が真っ先に目にしたのは、地面に背を預け腕で目を隠し息と喘ぎ声を上げ、何らかの液体で汚れたメイド服を着たバンドメンバーと、そのメンバーを押し倒し首元に口付けをしている姉の姿だった


    「……なんだ夢はもう終わりか。目覚まし役が虹夏とはな、私の生活が虹夏に頼りっぱなしってことか」


    「何わけわかんないこといってんの!それにぼっちちゃんに何してるの!まだ未成年なんだよ!」

    「だから夢の中で手を出したんだろ。それに起きたらぼっちちゃんに謝るから」

  • 108123/07/26(水) 19:36:44

    「……お姉ちゃん、これが夢だとでも?」

    「え?違うの?」


    「ここで大人しくしてて」

    その言葉を受け星歌はひとりの身体から離れたが、ぼっちは未だに息をあげている


    「ほらこの音をよく聞け!」


    玄関に戻ってきた虹夏が姉に差し向けたのは目覚まし時計だった

    アラームの設定時間を正午から現在時刻に変更されたその時計はジジジジと、耳元に残るサウンドを全方位に放った


    「……嘘…ぼっちちゃん!?ぼっちちゃん大丈夫か!?ごめん私ずっと夢の中だと思ってて……それで……」

  • 109123/07/26(水) 20:05:05

    後藤ひとりの後遺症

    (悦んだから少し重め)

    dice1d4=3 (3)


    1.承認欲求がすべて星歌に向く(星歌以外にチヤホヤされても嬉しくなくなる)

    2.星歌以外の誰かのためにがんばることが出来なくなる

    3.星歌以外どうでも良くなってしまう

    4.いつも着る服がジャージからメイド服になる

  • 110123/07/26(水) 20:32:03

    「……ぼっちちゃん?」

    「…続きしないんですか?」


    「お、お邪魔みたいだから学校に戻るね。ぼっちちゃんまた後でね」

    「……」

    (えっ?ぼっちちゃん、こっち見ないし声もかけてくれない)


    「続きしないんですか?」

  • 111二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 20:38:40

    いっそ行き着くところが見てえぇ(店長、大人としてちゃんと諭してくれよな)

  • 112二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 20:40:17

    あぁ……もうギター捨てちまう……

  • 113123/07/26(水) 20:44:49

    星歌は壊れてしまったぼっちの首に


    dice1d2=1 (1)


    1. dice1d11=8 (8) 回キスした(7以上で後遺症ダイスもう一回)

    2.キスしなかった

  • 114123/07/26(水) 21:00:40

    後藤ひとりの後遺症

    (一回目で1.と2.が合わさった3.を引いてしまったため内容を変えました)


    dice1d3=1 (1)


    1.星歌が近くにいないとイライラしてしまう

    2.星歌以外どうでも良くなってしまったことで誰を相手にしても吃ることがなくなる

    3.いつも着る服がジャージからメイド服になる

  • 115123/07/26(水) 21:42:59

    「……満足しましたか?……しましたよね?首にこんなにも跡を残したんですから」

    「…はぁ…はぁ……(この性格の変貌…ぼっちちゃんに何が……あっ私のせいか)」


    「星歌さんのキスのおかげで生まれ変わったみたいです。はっきりと自分の気持ちに正直になれて自信がつきました」

    「それは本当!?バンドでも自分の音が、実力がだせるか!?」

    「……バンド?……あぁ、別に星歌さんがやって欲しいって言うんならやってもいいですよ…はぁ」


    「……なんでそんな冷めた反応するんだよ」

  • 116二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 21:48:25

    もうだめだぁおしまいだぁ……

  • 117二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 21:50:59

    このままぼっちちゃんと結婚したら虹夏ちゃんから白い目で見られるぞ
    大事な妹のために頑張ってぼっちちゃんを更生させるんだ、店長

  • 118123/07/26(水) 22:07:53

    「話したいことは山ほどあるが先に洗濯だ。私はトイレでこれに着替えるからぼっちちゃんは私の部屋で────なんでもう脱いでんだ!」

    「なんでって、星歌さんは見たくないんですか?もう無価値じゃない私の体を」


    「大人をからかうな。(虹夏の服はさすがに貸せないよな。サイズは合わないが私の服で我慢してもらおう)」


    「私の部屋で待ってろ」

    「……ひゃっ、ひゃい!(もしかして告白される!?)」


    「なんで急に元に戻った」

  • 119123/07/26(水) 22:31:59

    「洗濯ってどうやんだっけ。こんなに一気に入れていいのか?メイド服はネットに入れるべきなのか?」


    「あーめんどくせー。ぼっちちゃんがいなかったらとっくにタバコ吸ってたぞ」



    「洗濯の種類だぁ?念入りでいいよな。動いた!……止まった?なんだこれ洗剤の量?1.7杯って…その一杯は何を基準にしてんだよ、マグカップか?ダルいからそれっぽい量ぶちこむか」


    「……また動きだした。あとは待つだけでいいよな?ぼっちちゃんに早く服着せてあげたかったのに、手間取らせやがって」

  • 120123/07/26(水) 22:46:42

    その頃星歌の部屋でひとりは


    dice1d3=1 (1)


    1.星歌が普段抱いているぬいぐるみを抱いていた

    2.既に星歌の服を着ていた

    3.慣れない仕草をしたため疲れて眠ってしまった

  • 121二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 05:37:01

    こんなのもう据え膳じゃん
    店長理性大丈夫?

  • 122123/07/27(木) 07:24:47

    「…遅かったじゃないですか。星歌さんのぬいぐるみ抱いてなかったらとっくに風邪引いてましたよ」

    「…ごめん。(ぼっちちゃんの親御さんごめんなさい!娘さんを完全に壊してしまいました後で謝りに行きます!)」


    「……下着姿の私に何もしないんですか?風邪引いてしまいますよ?」


    星歌は──────


    dice1d5=4 (4)


    1~4.理性を保ちクローゼットにしまった自分の服を着せた

    5.ぼっちを抱いてしまった

  • 123123/07/27(木) 08:56:05

    「ほら、私の服貸してやる。そんなに風邪引きたくないんだったらさっさと着な」

    「…は、はい(これは世間で言う彼シャツなのでは…!?)」




    (……気まずい。変化後のぼっちちゃんはやけに扇動的だし、それでいてどこか冷めてるしで前みたいに気安く声をかけられない)


    「あの…着替えました」

    「……ブッ!」

    「星歌さん鼻血が!ティッシュ持ってきます」

  • 124123/07/27(木) 08:56:55

    「大丈夫ですか?」

    「……うん」

    「鼻血が出たってことは……もしかして私に興奮しました?」


    「もう寝ろ!寝て頭冷やせ!」


    「……星歌さんを抱かないと寝れないです」

    「嘘つくな」

    「嘘じゃないです」


    「…洗濯が終わるまでなら……いいけど」

    「やった!」

  • 125123/07/27(木) 08:59:16

    ────────────


    (……起きてからの出来事全てが本当に夢ならよかったのに。眠っているぼっちちゃんの首に残った跡がそれを否定する)


    (せめてぼっちちゃんの性格だけでも元に戻さないと)


    悩む星歌の耳に洗濯終了を知らせる音が届く


    「ぼっちちゃん少し離れるけど洗濯物干したらすぐ戻るから」


    腕から星歌の温もりが消えるとひとりは───


    dice1d2=2 (2)


    1.泣いてしまった

    2.少しいびきをかいた

  • 126123/07/27(木) 09:07:07

    「……セ…カ」

    「離れても大丈夫そうだな」



    数十分程で洗濯物を干し終え部屋に戻ると


    dice1d2=2


    1.ひとりは起きていた

    2.ひとりはまだぐっすりと眠っていた

  • 127123/07/27(木) 09:07:59

    >>126

    結果削除し忘れました


    dice1d2=1 (1)

  • 128123/07/27(木) 09:23:47

    「……星歌さん。なんで私から離れたんですか?」


    「なんでって…最初に洗濯が終わるまでって言ったよね?」

    「……あ、はい。ごめんなさい」


    (少し寝て多少マシにはなったか?)

    「まぁそれでも離れたのは悪かったよな。埋め合わせはするけど何して欲しい?」


    dice1d4=2 (2)


    1.「星歌さんが私をどう思っているか教えてください」

    2.「もう一度首にキスしてください」

    3.「私をここに居候させてください」

    4.「今度こそ離れないで一緒に寝てください」

  • 129123/07/27(木) 09:42:59

    「もう一度首にキスしてください」

    「……駄目だ」

    星歌はその提案に一度目を輝かせヨダレを垂らしそうになったが、これ以上目の前の彼女を壊さぬよう堪えて堪えて必死に堪えて提案を拒否した


    「……さっきはあんなにしたくせに」


    「それは!」

    「この首を見てください。まだ跡残せますよ」


    dice1d2=1 (1)


    1. dice1d11 = 回キスした

    2.キスしなかった

  • 130123/07/27(木) 09:43:42

    >>129


    dice1d11=8 (8)

  • 131二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 10:53:35

    首筋キスにはまってらっしゃる
    PAさんみたいなチョーカーを着ける日も近いな

  • 132123/07/27(木) 13:19:28

    「……はぁ…はぁ……星歌…しゃん」


    (やってしまった……つい乗せられて…もうしないって決めてたのに…ぼっちちゃんが可愛すぎるから…)


    「しゅき……星歌しゃんしゅき…」

    (体全体を小刻みさせながらそんな事言わないでよ)


    「……え!?ぼっちちゃんって私の事好きなの!?」

  • 133123/07/27(木) 13:21:17

    「……ひゃい(星歌さんにキスされる度に頭がボーってなって自分の気持ちを素直に伝えられるようになれる)」


    「…私がキスしたからとかじゃないよね」

    「ライブの打ち上げ後からずっと好きです」


    (あの時からか、単に私に懐いているだけだと思ってたのに…近くで見ていたくせに気づけなかったのか)


    「星歌さんはどうなんですか?」

    「……好きだぞ。ずっと前から、いつ好きになったか分からないほど」


    「うぇへへ…じゃあ私が十六歳になったら結婚しましょうね」

    「……」


    白いシーツが敷かれたベッドの上で、目元を腕で隠し悦に入るひとり

    ニタリと笑う彼女の様子を見て星歌はここで改めてひとりの親への謝罪だけでは事態は収まらないことを確信する

  • 134123/07/27(木) 13:23:06

    ──────時刻は飛んで午後六時


    普段は頻繁に揺れる電車の車内だが、今日は揺れることなく動いている


    その空席だらけの車内でひとりに膝枕をしている星歌はひとりの親にどう説明すればいいかを考えるために今日のことを振り返る


    (……始めは出来心だった。夢だから私の欲望を叶えようと”あーん”してもらった。そこで止まっておけばよかったんだ)


    (エスカレートして首にキスをしてしまった。そこからだ、ぼっちちゃんが壊れたのは)


    (私にキスの続きを迫るようになり、虹夏に対して言葉を返さなかった。そしてもう一度…いや八回ほど首にキスをしたら、自信はついたみたいだがバンドのことなどどうでもいいかのような冷めた反応をされた)


    (更にはまた同じ箇所にキスを要求されて……ついまた八回キスしてしまった)


    (……そしてそれから虹夏たちが帰ってきた後には……)

  • 135123/07/27(木) 13:24:45

    〜十六時頃 Starry〜


    「おっはよーございまーす!今日も頑張るぞー!」

    「……」

    バンドメンバーが勢揃いできたというのにひとりは見向きもせずに星歌の横の椅子に座っていた


    「ぼっちちゃん今日はバイト頑張れそうかな?」

    「……まぁ、はい。ここは星歌さんのライブハウスなので」

    「なに、その返しは?ちょっと今のぼっちちゃん怖いな〜。こっち向いてー」

    「……」


    「とても渡せる雰囲気じゃないね」

    「何をだ?」

    三人相手に全く興味を示さないひとりの代わりに星歌は尋ねる


    「私と後藤さんの高校でやる文化祭の演し物の提出用紙です。個人ステージがあるので結束バンドとして出ようって思って学校で書いてきたんです!先輩方は了承してくれたのであとは後藤さんさえ良ければ……どうかな?」

    「……」

  • 136123/07/27(木) 13:26:45

    「みんなの前でやるライブ、絶対楽しめると思うんだ!」


    「……(なんでだろう。いままでだったらここまでしてくれる喜多さんのために頑張ろうとしていただろうけど、今は何も思わない)」


    「…ぼっち、郁代の話聞いてる?郁代はぼっちのためにこの用紙を用意したんだよ」

    「……そう、ですか。でも私はさんかし、」

    「いいじゃん。やってきなよ」

    「…星歌さんがそう言うならやります」


    「あ、うん。後藤さんも乗り気?になってくれて良かった」

    「いやいや全然乗り気じゃないよね!?ぼっちちゃん冷めてるよね?」

  • 137123/07/27(木) 13:28:29

    「郁代、陽のオーラで一度ぼっちを滅して。多分元に戻るから」

    「はい!」キターン!!


    「……」

    「効いていない!?後藤さんに一体何が起きたの!?」

    「お姉ちゃん隠さずに説明して」

    「……簡単に言うとな、多分ぼっちちゃんは私以外に興味を無くしている」

    「「「は?」」」

    「……そうですよ。」

    「な?」


    「な?…じゃないよ!どうしてくれんの!これはもう壊れてるよ!お姉ちゃんがぼっちちゃんに無理やりキスしたから!」

    「……後藤さんに?」

    「ごめん虹夏。さすがに通報する」


    「しなくていいですよ。合意の上ですから」

    ニタニタ笑いながらひとりは乾燥したジャージのファスナーを下ろし首元を露出させる

    その肌白い首にはいくつもの跡が残っていた

  • 138123/07/27(木) 13:30:23

    「……私バイトの準備してきます」

    「私も。お姉ちゃん、後でしっかり話そう」

    「──────ぼっち」


    「今のぼっち。死んでるよ」

    「……これが今の私の個性です」


    「店長さんのせいでクズバンドマンみたいになってしまいましたね」


    「うおっ…ビビらせんなよ」

    「これからバンドが解散ってことにならなければいいですよね」

    「……それは大丈夫だ。ぼっちちゃんが私の言うことを聞いてくれる限りは」

    「後藤さんが抜けなくても他の誰かが抜けるかもしれないってことですよ」

  • 139123/07/27(木) 13:31:31

    「……どうぞ」


    (相手の目は見れるようになってるけど、感情は死んでるなー。お姉ちゃんに何かされた今のぼっちちゃんにドリンクを任せても成長しなさそうだし…お客さんが不愉快になる前に別の係に替え、)


    「あの子ライブハウスのダークな雰囲気が出てたね!」

    「ね!メイド服なのに!それに気のせいかドリンクも濃い味になってる」

    (意外と好評!?)

  • 140123/07/27(木) 13:33:40

    ────────────


    「お疲れさん。スタジオ好きに使っていいから時間見て練習しな」


    「後藤さん!今日もご指導お願いします!」

    「……はい(本当は星歌さんと一緒にいたいけど私が教えるって言ったんだから仕方ないか)」



    「……じゃあ今日はこのコード教えるから…多分文化祭でも使うから喜多さんよく聞いて」


    「はい!(いつもより優しさが感じられないけどライブしてる時と同じ顔だからこれはこれでいいかも)」


    「……(あれ?上手く弾けない)」

    何度も何度も繰り返すひとりだが満足には弾けないままであった


    「……はぁ(イライラする…)」

    「後藤さん?」

    「……少し休憩してきます」

  • 141123/07/27(木) 13:35:02

    休憩なら身一つで出ればいいものをひとりはわざわざギターを背負ってスタジオを出た

    (……めんどくさい)


    彼女は喜多を置いて帰るつもりだったのだ。


    「ぼっちちゃん。それは無いだろ」


    「……」

    「私が一緒に見ててやるから戻れ」

    「……それならまあ…はい」

  • 142123/07/27(木) 13:36:12

    「……遅くなりました」

    「ううん、いいの。それよりどうかな?私も今のパート練習してみたんだけど?」

    「……そうで、」

    またもや興味を示さない返答をしようとしたひとりの口を星歌の視線が止めた


    「……聴かせてください」

    「うん!」


    「──────どうだったかな?」

    「星歌さんはどう思いましたか?」

    (初めてから数ヶ月でかなり上手くなってる。喜多だけの演奏を聞いたのはこれが初めてだがリセット前よりも数段上手いってのは分かる。ぼっちちゃんの指導が上手くいって喜多も熱心に練習に打ち込んでるからだろうな)


    「初心者にしては悪くない」

    「ありがとうございます!(長く考えてた割になんか短くないですか?)」

    「じゃあ私もそれで」

    「後藤さん。いくら顔が良くても言っていいことと悪いことがあるのよ」

  • 143123/07/27(木) 13:37:36

    「───そろそろ終わりにしたらどうだ?」

    「そうですね。後藤さんありがとうございました」

    「……はい」

    「この後文化祭のセトリ決めるけど後藤さんも参加する?」

    「……帰ります」

    「そっか。うんまた明日」



    「あいさつは返せよ」

    「……次からはそうします」

    「嘘つくな。今日も一緒に家まで行くぞ」

    「お母さんたちに婚約発表しに?」

    「バッ!?……謝るためだ!」

  • 144123/07/27(木) 13:38:20

    ────時は戻り、振替終えれば午後七時


    (こうして今は電車に乗っている。)


    (……駄目だ!どうまとめればいいんだ!色々ありすぎだろ!)


    (……ぼっちちゃんとは親密な仲になれたけど…対価が大きすぎた。だからって私がぼっちちゃんから離れれば性格も態度も全て元通り……なんてことにはならない。私はどう責任を取ればいいんだ)

  • 145123/07/27(木) 13:39:29

    〜後藤家〜


    星歌はただ土下座した。慌てふためく後藤家の両親の前でひたすら頭を下げ続けた


    「──────ということがありまして、娘さんを傷物にした償いも今後取りま、」

    「まあまぁ頭上げてください!それにひとりちゃんのことをそこまで思うなら今すぐ貰ってあげてください」

    「……はい?」

    「ひとりちゃんから聞いてないんですか?私たちも同棲には賛成なんです」

    「そうそう、それにバンドマンが恋をしておかしくなるのはよくある事なんだから」

    (……え?そうなの?)


    「星歌さん荷物はもうまとめてあるから何時でも行けるよ」

    「…両親が良くてもふたりちゃんのことはどうするんだ?」

    「……なんで私と星歌さんの話にふたりが入ってくるんですか?」

  • 146123/07/27(木) 13:42:51

    「……妹だろ。たった一人の大事な妹だろ」

    「毎日会わなくなるだけで大事なことには変わりないですよ」

    「……(そんな目で言われても信じられねぇよ)」


    「早く行きましょう。電車逃しますよ」

    「……お邪魔しました」



    「待って!お姉ちゃんもう星歌おねーさんのお家に行っちゃうの?」

    「うん。」

    「えーつまんない!」

    「ふたりにはお母さんたちにジミヘン、友だちもいるんだから寂しくないでしょ」

    「…お姉ちゃんクソめんどくなったね」


    「はいはい、それじゃあお姉ちゃん行ってくるから。お休みの日には帰るね」

    「……わかった。まってる」


    「行きますよ星歌さん」

    「……」

  • 147二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 13:52:48

    どんどん世界が崩壊してるんだけど……

  • 148二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 14:14:37

    ふたりちゃんにこんな冷たいぼっちちゃん初めて見た...つれぇわ

  • 149123/07/27(木) 15:05:18

    「……ゥ…」

    (ぼっちちゃんが私のベッドで寝ている。多くの代償と引き換えに…いや、そう思っているのは私だけだろうな。今のぼっちちゃんは私と一緒にいればそれでいいと思っているから、私以外のことに関心を持たないから)


    「……虹夏と話してくる。すぐ戻るからな」


    ──────


    「お姉ちゃん。どう責任取るの?」

    「……分からない」

    「分からないって何?無理矢理襲っといてぼっちちゃんを壊したくせに!」

    「大声出すなぼっちちゃんが起きる」


    「なんだよもう……そんな気遣いあるなら最初から襲わないでよ」


    虹夏は涙を堪えた声で姉に歯向かう


    「……これは悪い夢だ。明日起きたら全部元通りになるから」

    「夢なんかじゃない。いい加減目を覚まして」

  • 150二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 15:41:38

    何でこんなお辛い話に...?
    ぼっちちゃん元に戻れる?

  • 151二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 18:11:27

    他の人を蔑ろにするぼっちちゃんとか悪い冗談としか思えない…
    途中まではうまくいってたはずなのになあ…なんでこんなことに…

  • 152123/07/27(木) 19:43:54

    ──────夢なんかじゃなかった。

    (私が抱いて寝ていたのはぬいぐるみではなくピンクの長い髪を下ろしている少女だった)


    「おはようございます星歌さん」


    「……おはよう」

    (キッチンにいる虹夏に会いに行くのが怖いな)



    「ぼっちちゃんおはよう!…あとお姉ちゃんも」

    「…おはよう。ほら、ぼっちちゃんも挨拶」

    「…おはようございます」


    (完全に興味を無くしているな。でも失ったら取り戻させればいい。虹夏と交流させて絆を復元させよう)

    「ぼっちちゃん、虹夏と一緒に皿に盛り付けしてくれるか?」

    「……まあ、はい」


    「よろしくねぼっちちゃん!」

    「……」


    「だから返事!」

    「……よろしくお願いします」

  • 153123/07/27(木) 19:47:27

    「盛り付け上手いね!家でもよくやってたの?」

    「……はい」

    「そうなんだね!それに私の言葉に返事してくれて嬉しいよ!」


    「……虹夏ちゃんが嬉しいと星歌さんは喜びますか?」


    「え?そりゃあ喜ぶと思うけど」

    「じゃあこれからは虹夏ちゃんとも仲良くします」

    「なんだかよく分からないけど…うん、ありがとう。またよろしくね」

    「はい!」


    (……虹夏ちゃん。…! そういえばお店の宣伝のためにギターヒーローの動画収録をスターリーでやって欲しいって言ってたっけ。何故かいつの間にか忘れてた…いや、思い出そうとしなかったけど……)


    (やるか。星歌さんのために────)

  • 154二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 21:16:25

    どうして一番巻き戻しアドバンテージがあるはずの二人がこうなっちゃったんですかどうして…

  • 155二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 21:26:43

    もうどう転んでもおつらいじゃないかたまげたなあ(白目)

  • 156二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 21:59:55

    こうなる前のぼっちちゃんは絶対こんな酷い態度を周りの人に取ったり打算ありきで行動したりするような人格になりたがらないだろうけど
    こうなってしまった後のぼっちちゃんは逆に一々下らないことで周りに過剰に気を使ってはビクビク怯えたり
    その反動で膨れた承認欲求を御しきれずに暴走して恥を晒すような人格に戻るの絶対嫌だろうな…

  • 157二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 23:11:24

    このままだとリョウがバンド辞めちゃいそうで怖い

  • 158二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 23:55:41

    リョウは最後な気がする
    最初は一番ぼっちちゃんと接点多い喜多ちゃんが耐えられなくなる、次にバンドを繋ぎ止めようと色々頑張ってた虹夏ちゃんが限界を迎える、最後リョウ先輩が虹夏ちゃんがリタイアした直後くらいに店長とぼっちちゃんに一言ブチまけて出ていく

  • 159二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 08:26:11

    え?今からでも入れる保険があるんですか!?

  • 160123/07/28(金) 08:35:02

    「うん、盛り付け終了!ぼっちちゃんのおかげで早く終わったよ」

    「はい、星歌さんが早く食べれるようになって良かったです」

    「……あ、うん。そうだね」



    「ふ〜…ふ〜……」

    意中の相手にお熱のひとりは箸でご飯をすくい、熱を覚ますために何度も息を吹きかけた


    「星歌さん冷めましたよ。あーん」

    「…あ、あーん」


    「ふざけないでよ……ぼっちちゃんを壊したのも得してるのも全部お姉ちゃんじゃん……」

  • 161123/07/28(金) 08:36:57

    〜登校前〜

    「ぼっちちゃん、これが家事のリストね。分かんなかったらやらなくてもいいから」

    「あ、はい」


    「……ッ!」

    何かを必死に塞き止めていた虹夏の心のダムは以前のようなひとりの返答を受けて崩壊し、そして泣きじゃくる彼女はひとりに飛びつき強く抱きしめた


    「ごめんね。私がもっと早く家に着いていれば……ごめん、ごめんね」

    「?……言葉の意味は分かりませんが、これからも仲良くしていきましょう。」


    「星歌さんの妹さん」

  • 162123/07/28(金) 10:30:32

    「……うん。そうだね」

    (ぼっちちゃんはもう私のことを好きな人の妹としか見てないんだね)


    「留守中お姉ちゃんの事頼んだよ」


    「任せてください!星歌さんに不自由はさせませんので」


    「まぁ…ぼっちちゃんならできるだろうね」

    (みんなに向けていた優しさも努力も今は全部お姉ちゃんに向けられて、それ以外の私たちには何も向けられない。私ともう一度仲良くしたいのもお姉ちゃんのため……本当にお姉ちゃん以外には無関心になったんだね)


    「……行ってきます」

    「いってらっしゃい」

    虹夏を送るひとりの笑顔は綺麗だが、輝きも人間らしさを微塵も感じとれなかった

  • 163123/07/28(金) 10:33:22

    「星歌さん、お皿の片付け終わりました!褒めてください!」


    「…そうか、よく出来たな」


    頭を撫でるために立ち上がった星歌。そしてその顔を見るために頭を上げるひとり。それによって星歌の視界に昨日つけた首元の跡が映ってしまう


    「……ッ!」

    欲を抑えるためにも咄嗟に視線を逸らす星歌。しかしそれをひとりは見逃さない


    「今日もしますか?キスする場所ならまだこんなに空いてますよ?」


    ジャージのファスナーを下ろし首元を露出させて挑発する変わり果てたひとりを前に星歌は───


    dice1d3=3 (3)


    1.我慢しきれず襲ってしまう

    2.我慢して椅子に座った

    3.家から飛び出した

  • 164123/07/28(金) 10:48:42

    「ぼっちちゃんごめん!買い物してくる!」


    「……いってらっしゃい」




    「……なんでこうなったんだろう。星歌さんは喜ぶと思ったのに」


    「やりたがっていたから私から誘ったのに…」



    星歌はすぐに落ち着いて……


    dice1d2=2 (2)


    1.帰ってきた

    2.帰ることなどできず近くの裏路地で俯いていた

  • 165123/07/28(金) 10:59:31

    「……星歌さん帰りが遅い。なんでこうなったかな」


    「一緒の家に住んでいるのに星歌さんが隣にいない。……イライラする。私が不登校になった頃に星歌さんが言ってたっけ、掃除すれば気が紛れるって。部屋でも掃除するか」



    「……全然気が紛れない、イライラも増すばかりで…ん?星歌さんってタバコ吸うんだ」


    「────私も吸えばイライラが消えて逃げた星歌さんの気持ちを理解できるのかな」


    ひとりはタバコを……


    dice1d2=1 (1)


    1.吸った

    2.二十歳じゃないなら、絶対に吸っちゃダメだ!

  • 166123/07/28(金) 12:05:39

    「……ゲホゲホ……不味いし全然スッキリしない。こんなものを吸ってるなんて、ますます星歌さんの気持ちが分からなくなった」

    ひとりはベッドに背をつけ無気力のまま倒れる

    「……もう一本吸ってみるか」


    ひとりが二本目のタバコを手に取ると……


    dice1d3=1 (1)


    1.二本目に火をつけた

    2.星歌が帰ってきた

    3.酔っぱらいの廣井がやってきた

  • 167123/07/28(金) 12:18:51

    「……一本目と変わらない。頭がボーってなるだけ、なんも感じない」


    「……三本目吸うか」


    dice1d3=2 (2)


    1.三本目のタバコを手に取る(次で中毒発症)

    2.星歌が帰ってきた

    3.酔っぱらいの廣井がやってきた

  • 168123/07/28(金) 13:05:22

    「……ぼっちちゃんごめん、さっきは逃げ出し─── 何やってんだ!」

    部屋の扉を開けるとその暗い部屋の中では、まだ結婚すらできない十五歳の少女が自分のタバコを中指と人差し指でつまんでいた


    「星歌さんおかえりなさ、」

    「吸ったのか!?二本も!自分の体を大切にしろよ!なんで吸ったんだ!?」


    「……星歌さんの気持ちを理解したくて」

    「なんだよそれ……」

    強く叫んでいた星歌だったが、その返しに心が折れてしまい涙ぐんだ声を吐き出して膝から倒れてしまう

  • 169二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 13:09:11

    お客様の中にタイムマシンの開発者はいらっしゃいませんかー!?

  • 170123/07/28(金) 13:09:46

    (私が壊したんだ。ぼっちちゃんを、また)


    (私が目を離したから……私がぼっちちゃんから逃げたから…)




    dice1d3=3 (3)


    1.これからずっと大人として、婚約者として目を離さずに付き添ってあげよう。それが私に出来る償いだ

    2.「どうしたら…私が何をすればぼっちちゃんは幸せになれるんだ?」

    3.でももう今更何してももう遅い。とっくに壊れてるんだ。好き放題してもいいよな

  • 171二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 14:05:22

    さっきからダイスが最悪を引き続けてるんですが・・・
    純愛に戻って結束バンドで文化祭ライブするんですよね?

  • 172123/07/28(金) 14:20:52

    (──────今更何をしてももう遅い。ぼっちちゃんは壊れた、私が壊した )


    (もう治らない。ならいっその事…このまま…)


    星歌はベッドに仰向けで倒れるひとりの上に覆いかぶさり……


    dice1d4=1 (1)


    1.口にキスをした

    2.胸を揉んだ

    3.服を脱がした

    4.なにかしようとした直前、酔った廣井が部屋の扉を開けた

  • 173123/07/28(金) 14:35:35

    (ぼっちちゃん全く抵抗しない。目を閉じて顔を赤くして可愛いな。でもやっぱり吸ってたんだな、タバコ臭い)


    (……私の舌で口内を掃除してやるか)


    星歌はひとりの口に……


    dice1d2=2 (2)


    1.舌を入れてしまう

    2.更に何かをしようとしたその直前に、酔った廣井が部屋の扉を開けた

  • 174123/07/28(金) 15:24:23

    「先輩おっはー!お風呂貸してー!」


    「……あっ、」

    「……先輩何してんの!?」

    酔ってはいたが廣井は瞬時に目の前の状況をしっかりと理解した

    彼女はベッドの上で押し倒されていたひとりを抱き寄せて保護をし、平常時よりも反応が遅い星歌から離した


    「ぼっちちゃんもう大丈夫だからね。お姉さんが来たから」

    「先輩!若い子食うの辞めてくださいよ、怖がらせるだけだしそのうち捕まりますよ」


    「……怖がらせてなんかない。私たちは婚約者だ」

    「先輩見損ないましたよ。そんな見え透いた嘘言ったことも、それを私が信じると思われてることも」


    「……嘘じゃないですよ」

    「え?そうなの」

    「……もういいですか。星歌さんの所に戻りたいんですけど」


    dice1d2=2 (2)


    1.「邪魔してごめん!シャワーだけ浴びて帰るね」

    2.「二人とも変わったね。今日はシャワー浴びなくていいや、お邪魔しました」

  • 175二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 16:48:41

    地獄のような未来はもうたくさんだ!!

  • 176二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 16:54:48

    もうこうなったら新たなる記憶保持者を突入させてその人の動きで壊すしかなさそう
    もう出揃ったキャラだけじゃどうにもなんないもん・・・・・

    これ逆行モノだよね?なんでこんな重くなってんの?

  • 177二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 20:50:48

    >>174

    廣井ダメ人間なりになんとかしてくれよ廣井ー

  • 178二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 22:37:28

    >>177

    逆に考えろ、あの廣井が見捨てたんだ。もうこの星ぼはダメなんだ

  • 179二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 22:58:53

    >>176

    ぽいずんとか運動部なら記憶次第で今から引っ掻き回すことも・・・と考えたけど駄目だ

    最大値がアニメ12話な以上関わりようがない


    せいぜい「謎に日にちが戻った」的なのを山田が聞いて「より未来からの関係者?」って思うのが限界だ

  • 180二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 22:59:27

    星ぼ→幸せ…?
    後藤両親→娘が嫁入りできて幸せ
    それ以外のみんな→不幸

    最悪だなあ!ロックだなあ!

  • 181123/07/29(土) 01:25:56

    「……ぼっちちゃんごめん。やっぱりこんなことするべきじゃなかったよ」

    「……?」


    「あいつの冷めた目を見て冷静になれた。これ以上悪くならないよう虹夏が帰ったら三人で話し合おう。少しでも良い方向に歩めるように…私もタバコをやめて、」

    「……」


    「ぼっちちゃん…?」


    dice1d2=1 (1)


    1.「星歌さん、我慢なんてしなくていいんですよ」

    2..「……星歌さんがそう言うなら…」

  • 182二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 03:11:23

    やめてぇええ

  • 183二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 07:39:30

    頭の中のチャンイチがこのスレの途中からずっと「終わりだ」と頽れ続けてる

  • 184二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 08:38:46

    このレスは削除されています

  • 185123/07/29(土) 08:43:01

    「星歌さん、我慢なんてしなくていいんですよ」

    「いいや、時には我慢することも大事なんだ。周囲の人間のことを思うなら特にな」


    「……」


    「私は勝手しすぎた。でもまだやり直せる。ぼっちちゃんが協力してくれればな。だから協力してくれ。私が今一番にやりたいことはぼっちちゃんの人間関係のしゅうふ、」


    星歌のことをよく見ているからこそ、彼女の言葉をつまらない嘘としか受け取れないひとりは──


    dice1d2=1 (1)


    1.押し倒し、無理矢理に星歌の唇を奪う

    2.押し倒そうとしたが力が足りない

  • 186123/07/29(土) 09:17:04

    「なっ──────ッ!?」

    「……」


    「……我慢は身体に毒です。私の為というなら余計しないでください。それに私は今の人間関係に満足しているので」


    「…顔洗って来い」


    先日キスを受けたひとりのように、星歌は腕で目元を隠し、だらしなく部屋のの上で仰向けになっている


    ──────


    洗面台についたひとりは……


    dice1d2=2 (2)


    1.少しの間取り乱した

    2.無感情で鏡に映る自分を見つめて指先で唇をなぞる。彼女がもう以前の彼女に戻ることは不可能に近いだろう

  • 187二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 09:21:11

    逆行した結果状況が悪化するにしても限度があるだろ…

  • 188123/07/29(土) 11:37:39

    「……ふふーん」


    鏡を見て唇をなぞり悦ぶひとり

    以前の性格が微かにでも残っていれば、ここで取り乱して狂喜乱舞していただろう

    しかし彼女はもう変わってしまった。好意も優しさも承認欲求も余すことなく全てを星歌に向けてしまい、その意中の相手から愛されていることを分かってしまっている。だからこそ彼女は相手との距離感を推し量ることなく思うがままに行動する


    「…やりたがっていた事やらせてあげてもなんで星歌さんは笑顔じゃなかったんだろう」


    「……お店が賑わえば喜んでくれるかな……」

  • 189123/07/29(土) 11:38:25

    「……はぁ…はぁ」

    ひとりが部屋に戻っても星歌は姿勢を変えずに仰向けで息をあげていた


    「星歌さん、私の演奏でお店が賑わえば喜んでくれますか?」

    「…ハァ…は?…何言って……しっかり顔洗ったのか?」


    「星歌さん呼吸が安定してませんよ。大丈夫ですか?顔も赤いですし」

    「…覗くな!……もう勝手にしてよ」


    「はい!」

  • 190123/07/29(土) 11:40:05

    ────時間が経ち午後に。

    部屋にこもっていた星歌はシャワー浴びてからStarryの扉を開けた


    「店長おはようございます」

    「おはよう。早いな、あとぼっちちゃんは何処にいる?」

    「ずっとスタジオで練習してますよ。まるでライブ前のように」


    「……まさか!」


    ──────


    「ぼっちちゃん!一枠空いてるからって勝手にライブする気か!?」

    「……空いてたんですか?して欲しいならしますけど」

    「……いや、チケットのこともあるからしなくていい。なら何をする気なんだ」


    「客が入ってから演奏が始まるまでの間、繋ぎとして演奏します」

    「……虹夏たちには話したのか?」

    「なんで虹夏ちゃんに話さないといけないんですか?演奏は私のワンマンなのに」


    「──────はぁ!?」

  • 191123/07/29(土) 11:41:10

    ──チケット販売開始時刻


    (……前みたいに意味のわからない突発的行動をしてくれたから見守ってみたが……)


    がやがや…ざわざわ……


    (なんでもうこんなにも客来てんだよ!失敗すれば意気消沈して元のぼっちちゃんに戻るかもしれなかったのに!…ってかなんでぼっちちゃんにここまでの集客力が……)


    「もうギターヒーロー来てるのかな?」


    (あぁ、そういうことね)


    「すみません!ちょっと通りま〜す!」

    珍しく人で溢れた階段から人をかき分けて信号機カラーの髪をした三人の高校生が星歌に駆け寄る


    「遅いぞ」

    「ごめん、先生の話長くて〜!で、何これ!?なんでこんなに賑わってるの?」

    「ぼっちちゃんが勝手にやった」

    「はぁ!?ぼっちちゃんにこんな人を集める能力…ギターヒーローか!?」

  • 192123/07/29(土) 11:46:47

    〜ステージ裏〜

    「後藤さん、音の調節終わりましたよ」

    「……」

    「ふふっ、大好きな”店長さんのため”に頑張りましょうね」

    「……はい…ありがとうございます」




    「ぼっちちゃんが一人で人前に出て演奏できる訳ないのにどうして」

    「私のためだってさ。サプライズだったが…あんまり嬉しくないんだよな」

    「ぼっち出てきた」


    ピンクのジャージを着た少女は冷めた目でステージに現れ、会釈も何もせずに足元のペダルを踏んで音を出す

  • 193二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 11:53:35

    このレスは削除されています

  • 194二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 11:54:33

    もう暴走しないで…

  • 195123/07/29(土) 12:21:23
  • 196二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 12:40:34

    …ぼっちちゃんの頭を鈍器で強くぶん殴ったらここ数日間の記憶全部吹っ飛んで元に戻んねえかなあ!

  • 197二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 12:41:04

    ともあれ建て乙…

  • 198二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 21:14:16

  • 199二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 01:43:18

    >>190

    赤面で長時間部屋に篭もりシャワーを浴びる…妙だな

  • 200二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 09:10:24

    埋め埋め星ぼ

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