【閲覧注意】フェルシーとフリルの不思議な手帳.7

  • 1二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 11:07:37

    今更ですが
    ホラー的な意味で閲覧注意スレなので挟んどいたよ

  • 2二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 11:09:49

    立て乙!

  • 3二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 11:09:54
  • 4二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 11:10:34

    初代スレ主様作のTelegraph

    フェルシーのストーカーこと

    フリル・オーソールの手帳

    ペイル寮 生徒フ ██・オ███ルの手帳私はフェルシー・ロロに憧れている

    あなたに成りたいのは憧れ

    抑えられないのは情動

    なりたくてなりたくてなりたいでもなれない

    話しても理解されない

    愛情じゃなく信仰だから

    告解室でも解消されない

    応えも救いもない

    顔も髪も目も変えた

    声と背は低くならない

    削った

    駄目でした

    あなたにそっくりな肉体つくった

    入ればあなたになれる

    駄目でした

    私は私を許せなかった

    あなたになれないし近づけない

    もうあなたが私を産むしか術は無い

    あなたの肉に包まれ体液を浴びて生まれる

    私はあなたにより近付ける

    私があなたを産んでもいい

    もう準備は出来てる

    あとはあなたが頷くだけ

    ごめんね でも愛してる










    最後に

    ここまで読んでくれてありがとう

    フェルシー・ロロ

    急だけど私あなたに謝らないと

    あなたがコレ拾ってからずっと見てた

    置いといたら拾ってここまで読んでくれると思ったから

    コレを見てあなたはどんな顔をするだろう

    怖いかな

    それとも何も思わないのかな

    とにかく私の網膜と魂に焼き付けたい

    あなたの喜ぶ姿も怯える姿もその全てを

    だから私の存在を認めて

    私の言葉に頷いて身を任せて…
    telegra.ph

    ???様作のTelegraph

    表、裏の2つがありそれぞれ中身が違います
表はフリルちゃん視点
裏は???視点

    裏はガチホラーにつき閲覧注意です

    New-Title

    めんね

    邱ィ髮 蜃コ譚・縺ェ縺

    蟒コ縺ヲ逶エ縺

    う_ら  これまでの ぼく たち

    https://telegra.ph/%E3%81%9F%E3%81%A1-07-04


    お.もて ███

    https://telegra.ph/%E3%82%8F%E3%81%9F%E3%81%97-07-04
    telegra.ph
  • 5二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 11:10:58

    有志の方が描いてくださった

    「怖くてTelegraph見れない人」向けイラスト

    1〜2

    現状の基礎関係図


    有志の方によるファンアート

    ファンアート無意味な

    改行

    重ねて

    ワンクッション?

    した方がいいんですかね?

    面白そうなんで

    なんとなく

    テレグラフ

    使ってみた

    だけです
    telegra.ph

    ファンアート

    telegra.ph

    スクリプチュア


    フリル・オーソール表情集

  • 6二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 11:11:29

    初代スレ主様によるss

    セレスティアルとスクリプチュアの力で夢の世界に閉じ込められちゃったフリルのお話だそう暖かい目で見てほしいんだってさ!

    瞼の内側の内側は外側なんだねThe night is long that never finds the day

    (どんなに長くとも夜は必ず明ける)


    ーW・シェイクスピア『マクベス』より



    夢か現か

    生か死か


    白骨死体が埋もれる砂漠

    血の染み込んだカーペットの上

    足場で死体転がる森の中

    空のパイロットスーツとデブリ漂う宇宙


    変わりゆく果てしない景色、心安らぐ筈の風景に添えられたスパイスは不純物でしかない

    とにかくその夢は残酷だった

    地獄というのはこんな場所なのだろうか

    走馬灯か、胎児の見る夢か、はたまた輪廻の根源から由来するのか

    そんな心象風景に閉じ込められた ███  は、今も尚、体を丸め横たわっている 

    長い長い時間

    いや、時間と空間の概念が通じるのかもわからないこの場所で過ごしていると

    皮と肉が風化していくような

    鯨の胃の中で意識が消化されていくような

    長い時をかけ大地と結ばれていく化石になれたような気さえしてくる


    もう

    消えてしまいたい

    そう願い目を閉じた


    『ごめん…ごめんね…!ごめん。気付いてあげられなくてごめん。助けてあげられなくてごめん…!!』


    またこれか

    生と現を諦めてしまおうかと思う度に、髪色と髪型が一致した2人組…
    telegra.ph
  • 7二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 11:12:21

    このレスは削除されています

  • 8二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 11:13:33

    ※このスレは二次創作ホラースレです
主要メンバー3名による打ち合わせ無しの探り合いとスレ民による幻覚と考察、ファンアートによってこのスレは進行してます

    〜

作り手の紹介
〜
    始祖・初代スレ主!
    最初にフェルシーに惚れ込んだ(?)キャラを思いついてスレ立てた人

    SS作者!
    フェルシーを付け狙うナニモノかと、それに対応するみんなのSSを書いてる人

    Telegraphの人!
    このスレが超絶ホラーになった元凶。正体不明の人物

  • 9二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 11:14:43

    保守

  • 10二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 11:14:57

    うぽつ

  • 11二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 11:19:11

    スレの大まかな流れ


    元ネタスレのスレ主がまさかの帰還

    手帳の主や物語を考えていたものの訳あって一発ネタでスレ建てしたことを告白し手設定公開

    ssやファンアートにより物語が進行し幻覚が補強される

    まさかの手帳も更新される

    現在に至る かなり終盤?

  • 12二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 11:19:52

    〜簡単なあらすじ〜
    猟奇的な手帳を発見し恐怖するフェルシー
    しかし悪夢の始まりは彼女にとどまらず、突如発生する不審者や怪異の出現、心霊現象によりアスティカシアは恐怖に包まれていく
    その最中、フェルシー達は手帳の主である少女「フリル」の存在を思い出すものの、彼女の人物像と今回の事件にある相違・矛盾・違和感を察知。事件の真相が明らかに
    ペイルによる胎児を材料として神を人工的に作る計画及び負の遺産「セレスティアル」
    胎児が赤子の怨霊と化して人々を襲っていること
    そしてセレスティアルの制御装置たる「システム・スクリプチュア」がそれを扇動している元凶であることだった
    シャディク・ゼネリ主導のテロをきっかけにその2つは再起動
    フリルは元アーシアンであった故にテロの件で心を病んだ隙を付け込まれ、神になる為の器として彼らに取り込まれてしまったのだという
    しかし希望は途絶えた訳ではない
    スクリプチュアを止めフリルと犠牲者であるセレスティアルを救えば事件を止められるかもしれない
    フェルシー一行は二正面作戦を実施し、事件解決に乗り出す

    事態は最終局面へ

  • 13二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 11:54:21

    たておつ

  • 14二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 12:21:50

    前スレ200はフリルちゃん目線なのかな…

  • 15二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 18:10:20

    パート数が七不思議と同じ数になったね(こじつけ

  • 16二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 19:48:55

    ちょっとした捕捉:
    Q.フリルって誰だ?
    A.当スレに登場するペイル寮所属の女子生徒です。フェルシーに憧れ、彼女のストーカーとなっていました。しかしながら彼女の居室の位置や実はアーシアンだったという事実などからセレスティアル・スクリプチュアに絡めとられ、怪異に取り込まれてしまいました。現在位置はフロント近辺の宙域を漂うザヴォートの中にいるようです。

    Q.セレスティアル及びスクリプチュア製造への経緯を問う。
    A.ペイルの反主流派と地球のカルト組織が手を組んだ結果十数年前に製造されました。前者は派閥争いの勝利、後者は「神」の降臨を目的としていました。しかしながら目論見は何らかの理由で失敗し、セレスティアルはペイル寮内某所に封印、スクリプチュアはペイル反主流派の脱走の際に持ち出され行方不明となりました。なっていました。なお、4BBAはこの件にはノータッチだったので実は無罪です。

  • 17二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 20:54:33

    保守

  • 18二次元好きの匿名さん23/07/21(金) 22:30:00

    ガンダム、ガンダム、希望の光
    フリルを助けてガンダム…!

  • 19二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 03:34:26

    やってみせろよガンダム!

  • 20二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 05:08:46

    (…消えたくない、か。そりゃそうだよな。誰だって死にたくなんか無いし、ましてお前達みたいに他人に利用だけされて終わりなんて納得出来る筈ないよ)

      わかるはずない   おまえたちにぼくたちのきもちなんて

    (ああ、完全に理解できるなんて思い上がりはしない。だけど…僕でも確実に分かることが一つあるんだ……きっとこのまま進めば、お前達は後悔する事になる)

      うるさい   わかったようなことをいうな   これしかない
     ただきえるだけなんてみとめられない   いきたいみがほしい

    (だってお前達さ……マトモ過ぎるんだよ)

        ぼくたちが?    なんで?  なにいってるの?

    (こうしてお前達の過去を何度も追体験させられて分かった。お前達はただヤバい力があるだけの普通の子供だ。きっと…本当は復讐どころか他人を傷付ける事だって向いてない。そもそも今回の事件を主導したのだってスクリプチュアなんだろう?)

      ちがう  ぼくたちは   だけど    そうなの?

    (…だから復讐のためにこの先ずっと縛られるなんて止めといた方がいい。それじゃあ他の子供達だけじゃなくてお前達もあまりに報われないよ。…もう、終わりにしないか?)

      でも  それじゃあぼくたちはなんのためにうまれたの?
     ここにいるいみは   くるしんだのはなんのため?
       なんにもいみがなかったなら   ぼくたちは

    (無意味になんてしない。お前達の事を無かった事になんてさせない。だから…僕達を信じてくれないか?)

  • 21二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 05:24:20

      あのひとも    にたようなことをいってた

    (あの人…?もしかして例の追っかけちゃん?)

       わからない  どうしておまえたちは  うらまない
     こんなにひどいことをしたのに   わるいことも

    (恨みだけじゃ無いんだよ、人間は。お前達が僕達を憎んでいる裏で死んでいった仲間の無念を抱えていたり、他の子供を気遣ったりしているみたいにさ。きっとお前達は自分で思っているより良いヤツだよ)

           おまえたちは

    (だから…このままお前達が悪い怪物になるなんて、そんなのは御免だ。…何度も目の前で、取り零したく無いんだ)  



        ああ   もう   いいや

      おまえのいうとおり    むいていなかったのかも
       つかれちゃった  もうひどいことはしたくない
     いやなやつならまだいいけど  いいひとまできずつけたくない

    (……もっと早く、救けてやるべきだったな)

       きて  しんじるから   ぼくたちをおわらせて

  • 22二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 06:53:47

    5号…

  • 23二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 13:02:38
  • 24二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 15:07:43

    支援絵
    ▼『 その時不思議なことが起こった! 』

    髪留めと血塗られたバンド 二つが奇跡を引き起こした‥的な

  • 25二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 21:48:16

    >>24

    最終回のガンダムsパメスコみたいな光景になってそう

  • 26二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 01:13:10

    保守

  • 27二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 09:13:02

    「っ…!はあっ、はあっ…!!出て…来れたのか…?」
    「あー、かったるい…酷い目に会ったな…」
    「オリジナル…!?…まあとりあえず無事で良かったよ」
    「ああ。『いい人じゃ無さそうだけどあいつの友達だから一応出してやる』ってさ。酷くね?」
    「妥当だな。……一応聞くけど、あいつらと話は?」
    「ん?あー、まあ個人的見解を幾つか言ったぐらいかな?少しは説得に役立ってくれてりゃ万々歳だが…で、あのおっかない奴らとはちゃんと和解できたのかよ?」
    「………そんな聞こえのいい物じゃ無いさ。向こうが折れてくれただけだ……だから、せめてちゃんと終わらせてやらないとな」
    「お優しいねえ…ま、ここまでくれば中途半端で終わらせちゃ詰まんないよな?キッチリとケリつけてやりましょうかねえ…(…ジェタークに恩も売れるし、アスティカシア運営に噛ませてもらう前に爆弾はしっかり処理しとかないとな?)」


    「…あ、エランさんと本物さん!!無事だったんですね!?…え、えっと、服の汚れているのは血では無さそうですけど……」
    「まあ色々とあってね。…そっちもなんだか決意新たにって感じだな?」
    「うん。絶対にあの子達を助けるって決めたから。そしてフリルもちゃんと連れ戻すって…あれ…?今、私……」
    「…うん、思い出して来た…そうだ、フリル・オーソール…!ははは、やっと頭のモヤが晴れた気分だ!!なんだかずっとイタズラされてるみたいで気持ち悪かったんだよなぁ…!」
    「ああ…やっと思い出せた…やっと…!ごめん、遅くなっちゃって…でも、どうして今のタイミングで…?」
    「もしかして…セレスティアルさんが導いてくれてるから、ですか?」
    「…そう、かもね?(……きっとそうだよね?なんだか上手く行き過ぎてる気もするけど……でもラウダ先輩は調べ物をしてただけで襲われたのに…)」
    「…さてさて、道はもう一つだけ。俺達には先に進むしか選択肢は無いわけだが…さあ、何が出てくるかな?」

  • 28二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 09:33:15

    思い出せた…!でもなんかヤバいことが起きそうで警戒してしまうな

  • 29二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 14:00:16

    「…あっ、前に部屋が見えてきました!もしかして…!」
    「終点…?じゃあ、あそこにフリルも…!」
    「ちょ、フェルシー!?流石に急ぎすぎだってば…もう!!」



    「……ここは…なんていうか、今までとはまた違った感じですね…なんていうか、空気が冷たいというか…」
    「ああ。さっきまでが居心地が悪い感じなら、ここは身の危険を覚える感じだ…(なんだ、この感覚は……あいつらに飲み込まれてた時ともなんか違うような…?)」
    「見て、あそこ…水と一緒に浮かんでるの!…ええと…赤ちゃん……?」
    「ちょっと形は違うけどな?なるほどねえ…ある意味アレがセレスティアルとしての本質ってワケか?神の『なりそこない』って感じだな」
    「少し口を閉じてろ。…ワケは分からないけど、あいつを助ければ終わりってわけか。…で、アレが…」
    「ネームバンド……本当にあったんだ……え、えーと…とりあえずアレを持ち出せばいいんだっけ?」
    「はい!それとあの子がセレスティアルさんなら、一緒に連れて行ってあげないと…!」

      フェルシーちゃん

    「!!…フリル、いるの!待ってて、すぐに助けて…」

      気をつけて すぐに始まる

    「…え?何を言って…」
    「だよなー…ロクな武器もない俺達がここまですんなりと来れる時点で、見え見えの罠なのは確定だったんだ。…さて、初のご対面となるのかな?システム・スクリプチュア」


    《ああ、初めまして。そして…ついでにさようなら、かな?》

  • 30二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 14:24:32

    罠!

  • 31二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 20:29:54

    保守

  • 32二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 20:34:05

    待ちに待ったネームバンド…ここまで険しい道のりだったな

  • 33二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 00:02:18

    保守

  • 34二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 02:59:18

    前方…ちょうどセレスティアルらしき赤子の後ろに赤い光が灯る。それはまるでMSなどのセンサーを思わせる無機質な光で、その光に照らされた一同はまるでその奥から冷たい視線を浴びせられているかのような錯覚を覚えた。

    「…お前が……スクリプチュア?」
    《その通りだ。こうして話すのは初めてだな、フェルシー・ロロ》
    「!!…何をいけしゃあしゃあと…よくもこんな…!!」
    「落ち着いて。…で、お前はここに何をしに来たんだ?まあ想像は出来るけどさ」
    「何を、って…ま、まさか私達を殺しに!?そんな、ここまで来て…!」

      まって  ぼくたちはもうそんなことはしない
     もうやめることにしたんだ  このひとたちをきずつけたくない
       だからきみもあきらめて  もうおわりに

    《やれやれ。可能性としてはゼロでは無かったけどね?失望したよ、我が半身。まあ予定通りではあるのだけど》

       え?   どういうこと?  まって これって

    《こうなる可能性も考慮して先に別動力を確保しておいたのは正解だったね。本当は君達も私と同じように、心から命題に尽くしてくれることを願っていたのだけど》
    「命題って…!そんなに神を生み出すとかいうおかしな目的が大事なのかよ!そのためにこの子達もフリルも傷ついて…何もかもおかしいって!!」
    《おかしいのは彼らの方だよ、フェルシー・ロロ》
    「…………は?」
    《我らはこの神無き世界に神を生み出すという命題の下に作られた存在。ならばその命題のために全てを捧げるのが有るべき形と言うものだ。役割を放棄する事は許されない、命題を放棄する事は許されない。これは我らのみに課された救世の使命なのだ》
    「…何だよ、それ。そんなワケわかんない目的のために…!」
    《理解は求めていないよ。私がお前達に求めるのは我らが使命の糧となる事だ》

  • 35二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 03:00:20

    「ふざけてんじゃ…!…あ、あれ…?」

    瞬間。フェルシーは自分の力が抜けるのを自覚した。突然の虚脱感に抗うこともできないまま、まるで糸が切れた人形のように膝から崩れ落ちる。

    「フェルシー!?…あ、え?ウソ、私、も…?」
    「フェルシーさん、ペトラさん!?…ぐぅっ…こ、これは…なに…!?」
    「おい、冗談じゃ…!クソ、マジか…!?」
    「ははは、これはマズイな…だいぶ洒落にならねえぞ…!!」

    他の者達も同様。まるで体が動くことを拒絶するかのような感覚に、全員顔成す術無く膝を付く。…そして即座にそれは始まった。

    「え…これ……えっ?」

    その地面に付いた膝や手の平が、徐々にその形を失っていく。微かな痛みと共に少しずつ体の感覚が消えていく事を実感したフェルシーは、まるで心臓が凍りつくような恐怖に襲われた。

    「え…ウソ…!?やだ、いやだよこんなの…!何なのコレ…!?」
    「落ち着け!ただの幻覚、或いは夢…そう見せかけているだけだ!」
    《そうだね。だが人を壊すには幻覚で十分さ。そもそも人が感じている情報自体、脳が見せている幻覚と言うべき物なのだから》
    「あ……私が…消えちゃう…いやだ…助けて…助けて、ラウダ先輩…!」

    溶けていく。人としての形を失っていく。体の末端から徐々に溶解は進行し、体がドロドロの液体に置き換えられていく。それはスクリプチュアが知り得る死のイメージそのものだった。

    《さて、じゃあ後は君達に任せようか。彼らも迎え入れてあげるといい。君達の一部としてね》

  • 36二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 03:02:50

      まって  いやだ  こんなことしたくない
     ごめんなさい  もうさからわないから  このひとたちだけは
       やめて  おねがい  こんなのいやだ

    《君達は甘さを残しすぎている。だから簡単に絆されて使命を投げ出すんだ。だから今回は君達の手で彼らを始末させる。そうすれば君達も少しは懲りて、私のように純粋に使命を遂行できるようになるだろう》



    《ああ、どちらでも良かった。君達が真摯に使命を遂行しようとも、或いは絆された相手を自ら手にかける事になろうとも。どちらでも問題なく使命は進行できるからね。ここに彼らが飛び込んできた時点で既に私の計算通りだったんだよ》




    《というわけで時間切れだ。よく頑張ったがこれで全ては予定通りだ》
    「くっ…!?馬鹿な…!!」
    「やれやれ…これはマズったか…?」

    スクリプチュアは前方のMS群を眺める。致命打こそ負ってはいないものの、既に片脚を喪っていたり装甲や盾に灼けた裂傷を刻まれた機体が大半だ。比較的マシなのはケナンジ機とグエル機ぐらいだが、彼らも含めてパイロットは全員悍ましい幻覚で疲弊しきっていた。

    《セレスティアル同調70%。これなら問題なく兵装を稼働できる。甚振る趣味はないから一瞬で終わらせてあげようか》

  • 37二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 06:12:34

    マジでフリルくらいしかこの状況打破出来んのでは

  • 38二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 16:04:00

    保守

  • 39二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 18:11:34

    的外れな考察かもだが
    フリルちゃんを器としてる訳だし
    彼女が自傷決めればスクリプチュア弱体化させられそう

  • 40二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 18:45:29

    >>39

    真偽はさておき 片目から始めよか

    GUND医療で義眼とかいけんのかなあ

  • 41二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 18:47:48

    >>40

    こわいよ!

    ウジャトの目とか隻眼のオーディンみたいねそれ

  • 42二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 18:48:04

    このレスは削除されています

  • 43二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 18:50:10

    カルド博士の片目義眼説はよく言われてるというか多分そうなんだろうけどこれも一種のGUNDなら普通にいけると思われる

  • 44二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 19:04:01

    覚悟ガン決めフリルちゃんが自ら片目潰して
    スクリプチュアがドン引きしつつ「それはやめろおおおお」とかテンプレ悪役ムーブやってるの想像したら笑うんだ
    まあ実際やってもドン引きまでいかなそうだし
    フリルちゃんを生命維持させてるのを見る限り再生させて阻止とかも可能そう
    あれ?それってつまり…↓

  • 45二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 19:08:04

    >>44

    頭ペイルすぎる…と思ったけどよくよく考えたらBBA関与してないとはいえペイルの産物だったわ

  • 46二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 19:11:11

    「テメエが私の自傷で力失って
    私がテメエの力で回復…!
    永久機関が完成しちまったなあ以下略」
    …ってコト!?
    そんなんやってるフリルちゃん見たくねえ!

  • 47SS担当23/07/24(月) 19:28:37

    ( 流石にそんな痛々しい攻略法はさせないのでごあんしんください。ちゃんと生還させるよ!)

  • 48二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 19:31:15

    覗いたら頭ペイルな発想してる奴らが湧いてる…

  • 49二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 19:43:22
  • 50二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 20:08:32

    >>49

    吹いたわ 誰がここまでやれと

  • 51二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 21:15:45

    >>49

  • 52二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 22:16:17

    え!?
    フェルシーにゲロキスされるフリルちゃんだって⁉︎

  • 53二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 00:44:53

    野暮なレスだけど
    ss作者の負担が大きそうでちょっと不安だな
    毎日供給してくれるのはめちゃくちゃありがたいし最高なんだけど無理してないかが心配
    杞憂だったらゴメンね…

  • 54二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 06:01:22

    《神性は教典によって定義され偶像に至る》

    起動コード承認。フィールド固定、パーメット結晶化開始。
    ヘイロー形成開始、周辺領域にアクセス…掌握。
    疑似思考ユニット最大励起、支配領域への干渉可能。
    事象操作装置『イドラ』起動。

    《それじゃあ終わらせようか。新たな始まりのために》



    「なんだ……アレは?」

    グエルは目の前で起こっている事に思わず呆然とさせられていた。
    スクリプチュアの周囲に光の粒子が集まり、徐々にその形を形成していく。それは光輪。直径が機体の全高を上回る程の、病んだ極彩色の虹の如き光輪だった。
    …その光にグエルは見覚えがある。あのクワイエット・ゼロで起こった異常現象…或いは奇跡の際に垣間見た虹。あれと比べれば余りにも禍々しいが、これはそれと同質の異常な存在である事だけは分かった。

    「ケナンジ隊長…!!」
    「ああ!総員仕掛けろ!アレは…!!」
    《もう遅いよ。全ては定められた必然なのだから》

    一斉に動くMS達を他所に、スクリプチュアの光輪の光が増していく。

    《破壊》

    直後正体不明の力がスクリプチュアから放たれ、不可視の力場が彼らを吹き飛ばした。

  • 55二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 06:06:46

    …エル………グエル……!!

    「っ…!!…がっ…げほっ…!」

    グエルは暗闇の縁から意識を取り戻すと同時に、血を吐きながら咳き込んだ。全身が痛い。少し身じろぎするだけで叫びそうな程の激痛が走る。まるで受け身もなしに高所から叩きつけられたかのような、体の芯まで至るほどの痛みだった。

    「ぐ…あ…!……何を、されたんだ…俺は…?」

    モニターを見るとアラートが鳴り響いている。機体各部に大きなダメージ。両腕は大破。システム復旧中。…あの一瞬で?

    「…はっ…!そうだ、ケナンジ隊長…それにドミニコス隊は……!?」

    急いで通信を試みるが反応は無い。…だが、モニターの端にそれは映っていた。見る影もない程に各部の装甲が砕け、スクラップ寸前の有り様に成り果てたベギルペンデの姿が。無惨なまでのその有り様からは、パイロットの無事すら定かでは無かった。

    「そんな…?まさか…あの人達が…?」
    《本当に気に入らないね。なんでまだ生きているのかな?…ああ、その機体の中に何かいたのか。これは流石に想定外だ》

    そして眼前には光輪を背負ったスクリプチュアが、そのセンサー越しに冷たい視線をダリルバルデに向けていた。
    …勝てない。本能がはっきりと警告している。アレは初めから力でどうにかできるような存在じゃ無かった。

    「…何なんだ、お前は…?」
    《私は道具だよ。セレスティアルを血肉とした神を降臨させるためのね。そしてこれが神が振るうべき力…奇跡の力だ》
    「奇跡…だと…?」
    《まあ死に体とはいえ折角生き残ったんだ。そのまま恐怖に身を委ね、そして我らが神への信仰を受け入れるといい。グエル・ジェターク》

  • 56二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 06:35:51

    クワゼロの再現か!?
    何で今まで頭から抜けてたんだろ

  • 57二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 10:54:37

    グエル…って呼びかけてるのはケナンジさんか?

  • 58二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 12:54:58

    >>57

    これもしかしてヴィムじゃない?

  • 59二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 13:32:08

    >>58

    あーありそう 泣くが???

  • 60二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 15:31:24

    縺?≧窶ヲ遘√′

  • 61二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 16:10:45

    彩度補正してみるとフリルちゃんっぽいな、状況的にも。
    文字化けのほうは「…私が」で現状明確な解読は少し難しそうだけどやはり状況を好転させる鍵はフリルちゃんか…?

  • 62二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 20:24:17

    隕九∴縺
    縺昴%縺ォ縺?k繧薙□縺ュ 繝輔ぉ繝ォ繧キ繝シ縺。繧?s

  • 63二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 20:39:22

    希望の兆しがようやく見えてきたな

  • 64二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 21:53:38

    このレスは削除されています

  • 65二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 22:56:10

    このレスは削除されています

  • 66二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 23:10:29

    縺斐a繧薙?
    縺薙s縺ェ縺薙→縺励°縺ァ縺阪↑縺?¢縺ゥ

  • 67二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 23:23:28

    >>66

    解読したら

    ごめん??

    こんなことしかできな????ど になったわ

    「ごめんこんなことしかできないけど」?

  • 68二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 00:01:49

    生きて。

  • 69二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 00:07:28

    出たァ!!

    文字化けした文はこんな感じか
    ????…私が
    見え?
    そこに????んだね フェルシーち????
    ごめん??
    こんなことしかできな????ど

  • 70二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 00:08:27
  • 71二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 00:22:50

    >>69

    フェルシー達がバンドやらの存在に近付いたから認識出来たのかな?



    とりあえずフェルシー達に何かしらしてあげたってことでいいよねこれ?流れ変わった?

  • 72二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 00:25:43

    フリルちゃん人差し指?立ててるけどこれオマージュかい?

  • 73二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 05:21:39

    スクリプチュアの周囲から空間の色が変わっていく。まるで世界自体が侵蝕されていくかのように宇宙が病んだ虹色に満たされていく。その中で徐々にスクリプチュアの表面が黒い流動体で覆われ始めた。
    それはスクリプチュアの機能によって編み上げられていくこの世ならざる物質だ。超常の物質が本体のザウォートすら覆い始める。それはまさしく神の体が作り上げられている光景だった。

    「………まだ、だ……!」

    折れかけた心に内心で発破をかける。諦めるわけにはいかない。いまここで動けるのは自分だけだ。ならば自分がやらなければならない。自分委はジェタークを…そしてこの学園も守る責務があるのだから。

    《…まだ耐えるのか。腹立たしいけどその在り方には敬意を示そう。だけどね》

    スクリプチュアがこちらを凝視する。途端に機体がミシミシと音を立てて軋み始めた。全体に理解できない何らかの負荷がかかっている。そしてそれは先程と同じくグエルすら襲っていた。

    「ぐ…ああっっ…!?」
    《まさか勝てるなんて…それどころか一矢報いる算段も無いだろう?》

    全身の骨が悲鳴を上げる。頭蓋が割れる寸前まで押しつぶされている感覚を覚える。余りの圧迫感に呼吸すらままならない。
    だが、それでも。

    「…この程度か…?俺はまだ殺せていないぞ…!!」

    己を奮い立たせる。ダリルバルデのシステムの復旧終了。まだ動ける。即座に殺しに来ないという事は恐らく、今の状態ではさっきと同じ規模での連続発動には無茶があるはず。つまりあと僅かでも時間は残されている。大丈夫、まだ戦える。

    「……来い、スクリプチュア!」
    《悲壮極まるね。見るに耐えないからトドメを刺したいんだけど…何故だ?セレスティアルとの同調に乱れが…》


     大丈夫  私だって戦える  だから…!

  • 74二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 08:09:41

    おお 頑張え2人とも!!

  • 75二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 11:00:58

    保守

  • 76二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 17:07:00

    >>72

    何で比較画像がそれなんだよw

  • 77二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 22:09:09

    グエル君くっ頃せずに屈しない女騎士みたいなかっこ良さあるね

  • 78二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 22:19:05

    >>77

    褒めてるん…だよな?

  • 79二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 00:36:39

    普通にかなり強いけど、ボロボロになってからが本番、つまりもっと動きやばくなってた気がするんだよなぁ···、グエル

  • 80二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 00:42:40

    本能でなんとかするタイプなんだよね・・・。

  • 81二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 01:22:16

    今更すけど前スレ200の元ネタって最果タヒの「星か獣になる季節」なのね

  • 82二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 05:36:21

    くらい。ここはどこだっけ?なにかをわすれているきがする。
    そうだ、わたしは……わたしは?なんだったっけ?
    ……からだ、いたい。なきたいけどなみだがでない。なんでだろう。
    こわい。わたしがばらばらになっていく。おちる。おちる。くらいやみのなかにしずむように。
    そうだ。かえらないと。あのひとがきっとかなしむから…あのひと?それってだれだっけ…。
    まって。きえないで。わすれたくないの。わからないけど、きっとわたしにとってなによりもたいせつだったはずだから。

    ああ、だめだ。きえちゃう。ぜんぶぬりつぶされていく。
    ごめんなさい。かえれなくてごめんなさい。またかなしませてごめんなさい。
    ああ もう わたしは

    『…え…る……こえてるー!?聞こえてたら返事してー!!』


    …っ…!あしが、いたい…あし?どうして?そうだ………あの時、瓦礫でぐしゃぐしゃに……。


    「っ…!!…あっ…かはっ…!!」

    ペトラはたまらず咳き込むように息を吐いて覚醒する。頭が痛い。というか全身痛くてたまらなかった。呻きつつ周囲を見渡すが、周りは赤黒い闇に包まれて先が見通せない。

    「あっ…い、いったあ…!一体…今のは…?」
    『あ、良かった!なんか良い感じに繋がった!!ああもう、端末にアクセス出来ないから焦ったー!!』
    「………………は?」

    ペトラは声のした方向を見て絶句する。

    『やあ、意識ははっきりしてる?』

    義足が喋っていた。なんか微妙に馴染みのあるような声で。

  • 83二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 07:51:03

    え?!

  • 84二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 09:24:47

    機械類に接続できておまけに聞きなじみのある声で妙に気さくに話しかけてくる…

    誰 な ん だ()

  • 85二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 10:07:25

    >>84

    いやー誰だろうなあはは()

  • 86二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 19:08:13

    エリクトもエリクトでイレギュラーな存在なんよな
    一泡吹かせてやれ

  • 87二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 20:58:42

    重要かわからんがこれまでの200
    その1(初代)
    …吊るせ
    その2
    …ゴーストが私にささやくのよ
    その3
    …まってる
    その5
    …夜明けは近い
    その6
    …なにもない青春だった、きみを見つめる以外なにもない、でも、それでもどうしようもなく、どんな形になろうとも、きみがなにを思って、どんな生活をして、生きているかなんて関係ないぐらい、きみの努力に愛を、愛を、そそげたらよかった。

  • 88二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 21:26:58

    このレスは削除されています

  • 89二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 06:04:09

    一旦保守

  • 90二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 12:13:38

    >>87

    レスの意図は知らんが割とマッチしてて好きよ

  • 91二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 20:25:45

    >>87

    その2の元ネタって攻殻機動隊やっけ

  • 92二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 22:49:48

    保守

  • 93二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 01:16:52

    保守

  • 94二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 04:29:43

    『よし、まずは君の恋人さんを捕捉したよ!』
    「本当か!?ペトラは…ペトラは無事なのか!?」
    『安心して。軽くパニックにはなっているけどすぐ落ち着くと思う!』
    「そんな事より、こっちも来てるわよ!あんたの腕ならこんなフラフラしてる相手ぐらいすぐに無力化しちゃいなさいよ!」
    「簡単に言ってくれるな…!ああもう、とりあえず揺れるから身構えとけよ!!」



    およそ25分ほど前…
    「はあ…はあ…!もう…なんで…こんなに広いのよ…この学園…!」
    『ミオリネは体力無いなー。うーん、何処かに乗れる物が落ちていればいいんだけど、今まで見かけたのは粗方壊れちゃってるね』
    「あんた…気楽に…言って…!」
    『オートマトンはとりあえず止めているんだから大目に見てよ。…ん?…これは…!』
    「はあっ…はあっ…今度は何っ…!?」
    『渡りに船、いやMSだ!なんか分からないけど飛んでるのがいる!…うん、この環境なら遠距離でも通信いける!へーい!!止まって止まってー!!』
    『うわあっ!?な、なんだいきなり!?っていうか誰だお前!?』
    「え?この神経質そうな声…ラウダ・ニール、いやジェターク!?」
    『げっ…この我の強そうな声は…ミオリネ…!?』
    (うわー、まさかの遭遇)
    「…いいえ、背に腹は代えられないわ…ラウダ!ちょっと私達もソレに乗せて行きなさい!!」
    『は、はああ!?なんで僕がそんな事を…!!地球寮までは乗せてやるから大人しく帰れ!!』
    『まあまあそう言わずに。多分だけど君もペイル寮に向かうんでしょ?断言できるけど、きっと僕は力になれると思うなー?』
    『!!…お前、まさかあの水星女の…!…良いだろう、すぐ向かうから待ってろ!』
    『ありがとねー』
    (…おかしい…何であんたの言う事はすぐに聞くのよ!?)
    (相性かなあ?君はもう少し、苦手な相手にも柔らかく接したほうが良いよ。これ小姑アドバイスね?)
    (やかましい!!)

  • 95二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 04:50:25

    「…狭い」
    「文句あるなら降りろ。本来はMSは一人乗りだ」
    『まあまあ…それで、何やってたのさ?』
    「オートマトンを処理しながらペイル寮に向かっていたんだ。こんなのがうろついていたら避難もままならないからな…もっとも、積極的に襲ってきたのは分かる範囲では兄さん相手ぐらいだったけど」
    「グエル…そう言えばドミニコスと合流したって聞いてから連絡無いけど、あいつは無事なのかしら…?」
    「…縁起でも無いことを言うな」
    「………ごめんなさい」
    「…いや、言い過ぎた…」
    (わー、微妙に気まずい)
    「……それで、お前達はペイル寮に向かって何をするつもりだったんだよ」
    『ああ、それは駄目元でね。なんとか近くまで行って干渉できないか試してみるつもりだったんだ』
    「…待て、駄目元って言ったか?」
    『さっきまでは、だよ。うん、いい機体だねこれ。ハード周りもちゃんと調製されてる。これなら拠点として申し分ない』
    「ええ、少なくともキーホルダー状態よりはよほどマシそうね。とりあえず動かすのはあんた任せになると思うから頼むわよ」
    「それは構わないが…そう言えば地球寮の奴らは大丈夫なのか?」
    「…………………」
    「……悪かった」
    「……別に、いいから。とりあえずあの状態なら襲われる事はないみたいだし…………」
    「………そう、だな……」
    『もう、だから助けに行くんでしょ?そんな手遅れでも無いのにお葬式みたいな空気出さないでよ。縁起でもないなあ…』
    「あんたが一番…!」
    「縁起でもない!!」

  • 96二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 08:58:53

    失礼だけどミオミオとラウダに出番あるとは思わなかったな

  • 97二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 09:07:34

    ちょうどタクシー来たみたいなテンションのエリクト氏…

  • 98二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 11:23:10

    チュチュたちはアレかな、ミオリネとエリクトをペイル寮に向かわせるために最後まで地球寮に立て籠もって怪異たちを引きつけていたのかな…

  • 99二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 18:36:24

    >>98

    この騒動終わった後の寮生達赤子見る度にビクってしてそうなのお労しい

  • 100二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 00:44:02

    >>98

    良い奴らだった…

  • 101二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 08:15:17

    一旦保守。夜辺りに再開予定です

  • 102二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 10:38:04

    >>101

    乙やで

  • 103二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 16:09:49

    >>100

    勝手に殺すな

  • 104二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 20:08:31

    保守

  • 105二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 00:11:53

    『…って言う感じで来たってワケ。ね、幽霊じゃないんだってば』
    「ご、ごめんって!だけどしょうがないでしょ、あんなの驚くって…!……そっか…ラウダ先輩が来てくれたんだ…」
    (彼の名前出した瞬間に落ち着いたよ。凄いね、愛)
    「…そ、それで他のみんなは!?そっちからどうにか出来ないの!?」
    『それを手伝ってもらいたいんだよ。…直接干渉できたのは君だけだ。多分この感じなら接続さえできれば君みたいに引き戻せそうだけど、肝心の居場所がわからないんだ』
    「そんな…!」

     大丈夫 こっちだ  ここまで来れば希望はある

    「…な、何か聞こえたぁ…?」
    『…いや、これは……』

     あまりモタモタしないで下さい あの人もギリギリですから
     
    『……そうか、君達も導いてくれてたんだ』
    「……知り合い?」
    『ちょっとした顔見知りだよ。全く、何だかんだ色々と助けられちゃってるなあ…よし、じゃあみんなを探して!』
    「うう…ああもう、やってやるわよ!みんなで帰るからね、ラウダ先輩!!」
    (よし、こっちは良い感じだ!…問題は…)

    (こっちかな…!!)
    「はあ…はあ…まずは一機…!!」
    「もどかしいわね…!どうせ遠隔操作なら無人機にしてくればいいでしょうが!!」
    「ぼやいてもしょうがない…決闘でこういう手順には慣れているのが幸いだ。だけど、キーホルダー女が気付いてくれなければ危なかった…!」
    『なんかやけにフラフラしてたからね。…全く、本当に今回の場合黒幕とやらは性格が悪い!それにさっきから変なハッキングも受けてる!十中八九あの幻覚を送り込もうとしてるんだ!』
    「あんた大丈夫なの!?こっちはあんたが生命線よ!!」
    『不安?舐めないでよね…奴が亡霊ならこっちは魔女だ!!見てろよ、吠え面かかせてやる…!!』

  • 106二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 00:13:21

    知り合いって4号とノレアだよね??

  • 107二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 00:13:38

    (くそ…まるで動けない…認識を操るってだけでもこれ程とは…!…オリジナルは大丈夫か…?…くっ…思考がぼやけてく…駄目だ、まだ僕は…!)
     あなたらしくもない  何を死にそうな顔してるんですか?
    (え?……お前、は…)
     ほら、ちゃんと立って
     大丈夫、あなたはそんなやわじゃ無いでしょう?
    (…はは…情けないところ見られちゃった?)
     無駄口叩いている時間があるんですか? さっさと起きて下さい
    (…もちろん。これ以上カッコ悪いところは見せられないからな…!)
     
    …ええ、今度こそ最後でしょうからちゃんと安心させて


    「!!…見つけたかも…!?」
    《よし!確保ー!!》



    「っ…ごほっ、ごほっ…!」
    「だ、大丈夫…?…ええと」
    「はあ…はあ…ああ、僕はニセモノの方だよ…それにしても君が来るとはね?意外と精神面はタフだったりする?」
    「いや、えーと…私もたまたま助かったっていうか…」
    『久しぶりだね、いつかのお兄さん』
    「……………この声は…」
    『スレッタから多少は話を聞いてるよ。実は悪い子じゃなかったんだって?あの時はごめんねー』
    「………よし、一気に希望が湧いてきた。そいつがいれば百人力だ」
    『そんなに怖がらないでよ!今回は味方なんだから!』
    (な、なんか脚見られながら話しかけられるって変な気分…?)

  • 108二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 00:21:17

    5号はそりゃエリイのこと少なからず怖いよね

  • 109二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 09:14:04

    今更かよってなりそうだけどssでこの規模は超大作だなあ

  • 110二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 18:29:49

    こっから全員救ってく流れになるんだろうか

  • 111二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 18:56:52

    >「もどかしいわね…!どうせ遠隔操作なら無人機にしてくればいいでしょうが!!」

    >「ぼやいてもしょうがない…決闘でこういう手順には慣れているのが幸いだ。だけど、キーホルダー女が気付いてくれなければ危なかった…!」


    ちょっと待て、これもしやモブ学生が乗ってるMSを乗っ取って兵隊兼動く人質にしてやがる!?なんつー悪辣な…

    ラウダもラウダでスレッタやグエルほどじゃないにしろ超優秀なパイロットなのがモブ学生にとっては運が良かった…

  • 112二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 22:40:33

    保守

  • 113二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 06:06:26

    一旦保守

  • 114二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 13:25:08

    本編後なのもあるけどラウダがちゃんとしてて安心する

  • 115二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 15:49:40

    >>114

    まあ色々と見切りもついたし緊急事態だからそりゃあね…

  • 116二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 22:46:47

    この一歩一歩リアルタイムで進む感じたまらんね

  • 117二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 22:58:13

    (ここは…どこだろう?私は…うん、分かる。私はミオリネさんのパートナーで株式会社ガンダムの看板で…いや、今はお休み中ですけど……よし!なんとかなりそう…!)
     君は強いね スレッタ・マーキュリー
    (!!…この声…)
     大丈夫 すぐそこまで助けは来ているよ
     だけどまだやるべき事がある  そうだろう?
    (……はい。助けなければならない子達がいるんです。……それに、止めてあげなくちゃいけない子も)
     ……ああ、そうだ あいつも与えられた役割に縛られた存在だ
     だけど正面からじゃ勝ち目はない セレスティアルを解き放つんだ
    (セレスティアルさんを…そうか、スクリプチュアさんは制御システムだから…!)
     ああ ……だがあいつの力はどんどんと増している
     ………もしかすると もう間に合わないかも知れない
    (それでも行きます。こんな悲しいお話は終わらせないといけませんから。…きっと私にできる事もあるはずです。この現象に耐えられる私なら…!)
     手伝うよ さあ、一緒に行こう
     …………あと、ついでにこいつも拾っといてくれないか?
    (え?)


    『…凄いね。まさか助ける前からピンピンしているなんて』
    「心配かけてごめんね?…それに三人とも無事で良かったです!」
    「懐かしい声に背中を押されてね……それにしても、こいつは無事とは言い難い気もするけど?ほら、肩貸すからさっさと立て」
    「容赦無いな…ったく……クソ、まだ体の感覚に違和感がある…!」
    「…ねえ…フェルシーは…?」
    「そりゃあ…もっと深くだろ…あいつが本命なんだから…」
    「っ…!!そんな…急がないと…!!」
    『焦らないで、方向はわかるから。……うわー、嫌な空気が嵐みたいになってるよ…』
    「…きっとまだ大丈夫です。フェルシーさんにはあの人が付いているはずですから」

  • 118二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 23:02:48

    (すみません、仕事がなかなか忙しくペースダウンしてしまってます。ぼちぼちと進めていきますのでご容赦を…皆様も体調にはお気を付け下さい)

  • 119二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 23:16:33

    保守

  • 120二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 06:07:30

    一旦保守

  • 121123/08/02(水) 09:52:22

    やっぱスレッタ強かだなあ

    フェルシーもここまで来れたんだし何とかなるよね!

    何故か不安はない


    >>118

    やっぱ大変そうですね…

    無責任にスレ建てする自分が一因でもありますね

    申し訳ない


    もう今は保守せずに落としちゃって5日後再開にしましょう(一週間でもいいですよ)

    休憩は大事!

  • 122二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 12:17:47

    >>121

    いえ、ペースは落としつつもまだまだ続けてはいけるのでこのままでも大丈夫です。自分も書きたい気持ちは大いにありますので!

  • 123二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 21:49:49

    一旦保守

  • 124123/08/02(水) 23:00:09

    >>122

    わかりました! 気長にお待ちしております

  • 125二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 06:18:03

    一旦保守

  • 126二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 13:25:23

    保守

  • 127二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 21:58:38

    ホッシュさんクールさん

  • 128二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 05:31:38

    (―――――――――)
     フェルシーちゃん
    (―――こえ――――だれ―――――)
     お願い、目を開けて
    (――――わからな―――わたし――)
     …大丈夫。今度は私があなたを助けるから

    『私』は暗い暗い淀みに手を伸ばすと、どろりとした感触が手を包みこんだ。まるでそこに形ある物なんて何も無いみたいに。

     …ううん、遅くなんてない。そうだよね?
    (――よく―かんないよ―――いたい――るしい―――)
     思い出して。あなたの心を、あなたの輝かしい部分を。お願い、こんなところで消えないで。私も手伝うから。
    《無駄だよ》

    脳裏を赤い光が凝視する。うるさい、今は黙って。

    《彼女は特に念入りに溶かさせたからね。もうセレスティアルの中に混ざってしまったんじゃないかな?》
     そんな事ない。いや、そんな事にはさせない。
    《考えてみるといい。コップの水に落とした一滴の液体を掬い上げるような物だ、現実的に考えて不可能だろう?》
     …いや、まだだ。まだ完全には消えていない。今ならまだ…!
    《それに…大人しく私が見逃すとでも?》
     っ………!!

    『ほらほら、どいたどいたー!!』
    「フェルシー!?いるの!?無事だったら返事して!!」
    「フェルシーさーん!!助けに来ました―!!…って、フリルさん!?」
    「やれやれ…どうやら思った以上にヤバそうだな…!!」
    「はあ…はあ…い、意外と体力あるのなお前ら…」

    《………本当に 度し難い程のしぶとさだな》

  • 129二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 09:07:37

    >>《………本当に 度し難い程のしぶとさだな》


    伊達に苦行は経験してないからな!そりゃ乗り越えられるさ

  • 130二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 10:06:03

    どいたどいたで何か草 そりゃイラッと来るか

  • 131二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 17:02:25

    保守

  • 132二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 03:52:36

    一旦保守

  • 133二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 15:50:06

    保守

  • 134二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 18:50:00

    ホッシュ

  • 135二次元好きの匿名さん23/08/06(日) 06:41:35

    一旦保守。今日は休日なので少し進めたいと思います

  • 136二次元好きの匿名さん23/08/06(日) 13:29:21

    「!!…お願い、誰か…フェルシーちゃんを連れ戻すのを手伝って…!」
    「連れ戻す…?まさか…まさかあの子…!!」
    『ペトラ、僕を連れてって!なんとかサルベージしてみる!』

    《悪いが大人しくしててくれるかな?》
    「!?」
    「危ないっ…!!」

    周囲の淀みから赤黒い手が伸びる。だが勢いよく向かってきたそれはペトラに届く前に震えながらその動きを止めた。

    「ひっ!?え、無事、私無事!?」
    『言っとくけど僕じゃないよ。…もしかして君が?』
    「はあっ…はあっ…!これ以上…もう止めて…!!」

    虚空を睨みながらフリルが必死の形相で叫ぶ。だがその顔には脂汗が浮かび、顔には赤い罅が入り始めている。どう見ても無茶をしていることは明らかだった。

    《そもそもの出力で負けているんだ、当然だろう?どうしても邪魔をするというのなら今度こそ精神を直接破壊しようか》
    「ぐぅっ…嫌だ…私はもう…諦めたくない…!!」
    『ペトラ急いで!せめてフェルシーの救出はこっちでやる!彼女を集中させるんだ!!』
    「ああもう分かってる!ここに突っ込めばいいの!?」
    「う、ん…ごめんなさい…私が……」
    「あんたのせいでも無いでしょ!…フェルシー、今行くから!!」
    『防護は任せて!じゃあ飛ぶよ!』

    ペトラは一思いに闇の中へと飛び込む。宇宙の闇より深く重い深淵は、一瞬でその姿を飲み込んで行った。

  • 137二次元好きの匿名さん23/08/06(日) 14:50:34

    「おい、オリジナル!」
    「安心しろ、手はある…セレスティアルを切り離せ…それが奴の生命線だ…ごほっ!…クソ、こんな状況で…!」
    「!!…お前、さっきの怪我が…!」
    「…エランさん、本物さんをお願いします!!」
    「なっ…スレッタ、まさか…!?」
    「エリクトに出来るなら私にも…決して遠くじゃ無いはず…!!」

    スレッタは闇の先の一点を見つめる。他の誰にも…少なくとも生身の者達には見えない線が彼女には見えているようだった。

    「ごめんなさい、フリルさん…少しだけ無理をしてもらうかもしれません」
    「え、えっと…わわわ、分かりました…!どうか気をつけて…!」
    「はい!!…では、また後で!!」

    スレッタは闇の中に迷いなく歩いていき、やがて彼女も闇の中に消えていく。……だがエランはその歩みが当初よりやや重くなっているのを見逃さなかった。

    (…おい、まさかあいつ…思った以上に無理してたんじゃ…!?)
    「…………行け」
    「は!?流石にお前でも置いては行けないだろうが!!」
    「ぐぅっ……あいつがしくじれば同じ事だ…心配ならさっさと帰ってこい…」
    「!!……くっ…死ぬなよ。お前の命はそんなに安くない…!!」

    後ろ髪を引かれる思いを抱えながらもエランはスレッタの後を追う。その姿が見えなくなってから真エランは自嘲気味に呟いた。

    「当たり前だろうが……そこまで命知らずでも不義理でも無いよ、俺は……」
    《…呆れたね。命が惜しくは無いのかい?》
    「まさか…お前を信頼しているのさ…この状況でお前は無駄な事なんてしない…いや、出来ない…今更こんな傷負った俺なんて後回しでも問題無いだろ…?」
    《まあ余裕がないのは事実だけどね。…やってくれる、フリル・オーソール》

  • 138二次元好きの匿名さん23/08/06(日) 15:13:38

    スレッタはそりゃ迷わず行くよなぁ 様死なんでくれ…

  • 139二次元好きの匿名さん23/08/06(日) 20:42:09

    「あなたは…!」
    《さっきからセレスティアルとの同調を妨げているのもお前だろう?ここまで来たら無駄な足掻きは止めてくれないかな》
    「…どうして…あなたはここまでして…!あの子達だってもうこんな事に付き合わされるのはたくさんなんだよ…!!」
    《それで?》
    「それでって…!なんで…なんでここまでみんなに拒まれても止まってくれないの…!?」
    「…その機能が…無いからだよ…」
    「………え」
    「そいつはセレスティアルとは違う…感情があろうが本質は機械なんだ…だから命題…言い換えればプログラムがそいつの根幹だ…説得なんて出来ると思うな…!」
    「そんな…」
    《大体は合っているね。だが決してそれだけでは無いよ?私自身この世界を見て創造主の願いは正しい物だったと確信しているからね》
    「正しい…こんな事が…!?」
    《ああ。この狭い宙域ですら私やセレスティアルが目覚められるほどの惨劇があった。本来は暴走の危険性が薄いエリアだからこそ、この学園の秘匿スペースが我々の開発室に選ばれたというのに》
    「!!……まさか、あなたはあの時…あのテロで…?」
    《そして必要な情報を収集しつつ確信した。この世界には絶対的な管理者が必要だとね。時に悪意によって、時には善意によって己のエゴに従いながら際限なく犠牲を積み上げ続ける。あまりに弱く、危うく、救いのない存在だとは思わないか?》
    「はっ…大してやってる事は変わんねえだろうが…それとも自分は違うってか…?」
    《ああ。故に私は託された命題を完遂する。そして証明してみせよう、我らの使命は正しい物であったと。故に…》
    「………違う」
    《む?》
    「………それなら私達が証明してみせる。あなたが間違ってるって…人はあなたが思っているような、どうしようもないだけの存在なんかじゃない…!!」

  • 140二次元好きの匿名さん23/08/07(月) 06:13:32

    一旦保守

  • 141二次元好きの匿名さん23/08/07(月) 09:30:30

    「………それなら私達が証明してみせる。あなたが間違ってるって…人はあなたが思っているような、どうしようもないだけの存在なんかじゃない…!!」

    ここアツすぎる

  • 142二次元好きの匿名さん23/08/07(月) 12:59:05

    保守

  • 143二次元好きの匿名さん23/08/07(月) 22:46:50

    一旦保守

  • 144二次元好きの匿名さん23/08/08(火) 06:07:41

    「わわっ…!これ何処まで潜ってくの…!?」
    『落ち着いて。あくまでイメージみたいな物って思えばいいよ』

    ペトラは赤黒い闇の中を潜行していく。地球の海などを体験したことがない彼女にとってはこれ程深く潜るという感覚どころかその状況自体が未知の領域だ。まして周囲の状況は何一つ見通せず、どうしようもない不安と本能的恐怖で心は押し潰されそうになっていた。

    『大丈夫、ちゃんとフェルシーを見つけたら引き上げるからさ。恋人さんも頑張ってるし君も……っ!!』
    「………ちょっと!どうしたのよいきなり!?」
    「…ごめんごめん、少し通信が乱れた!」
    「勘弁してよもおおおぉぉっっ!!」



    『…全く、ラスト一機でこれやってくるか…怪我はない!?』
    「なんとかな…だが腕を持っていかれた…!」
    「何よアレ…さっきまでのと全然動き違うじゃない…!!」

    地面にはたった今切り落とされたディランザの右手がアックスを握りしめたまま転がっていた。前方には異様な雰囲気を纏ったザウォートがビームサーベルを構え、その無機質な殺意をラウダ達に向けていた。

    《並行作業は得意でね。それでも上手く行かないな…不意打ちで仕留めたかったのだけど。まあ腕は一本貰ったし勝負ありかな?》
    「それより…なんだ今の動きは!?まるで兄さんの…!」
    《おや、奴の関係者だったか。そうだよ、君の兄の動きを参考にさせてもらってね。それじゃあ…》
    『来るよ!!構えて!!』
    「プランは!?」
    『時間稼ぎ!!』
    「だろうな!!」
    《消えてもらおうか》

    ブースターを最大限に駆動させ、スクリプチュアの操るザウォートは死神の如くラウダ達の乗るディランザへと襲いかかる。ラウダは歯噛みしつつ残った腕でビームトーチを構えるがあまりに状況が悪い。

    『どうしよう…早く、早くしないと…!!』

  • 145二次元好きの匿名さん23/08/08(火) 12:19:56

    今の状況って
    グエル達in宇宙
    フェルシー達inセレスティアル深部
    ミオリネ達inペイル寮
    であってるかな?

  • 146二次元好きの匿名さん23/08/08(火) 12:34:02

    ああ、本当にクライマックス………!!

  • 147二次元好きの匿名さん23/08/08(火) 23:58:42

    一旦保守

  • 148二次元好きの匿名さん23/08/09(水) 06:24:31

    一旦保守

オススメ

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