- 1二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 16:26:16
- 2二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 16:27:09
- 3二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 16:27:41
「ミラ子?」
「えへへっわたしもいつの間にかここにいたんですよ〜トレーナーさんも、どうですか?ここ居心地よくて〜ふわふわがいっぱいあって気持ちいいですよ〜えいっ!」
「ちょっと!?」
急にミラ子に手を引っ張られる。私は、ぽふっと音を立て柔らかい雲の地面に上半身から突っ込む。
「わっ!?ちょっとミラ子!」
「どうです?ふわふわでしょう〜」
今まで触ったことのないような、優しくて癖になるようなサラッとした表面の肌触りに、もちもちとした柔らかい弾力が全身を包みこむ。まるで巨大なマシュマロと触れ合っているような気分だ。
「なにこれ...すごくふわふわする」
心地いい感触にすぐに魅了された。
「癒やされますよね〜わたしも最初はびっくりしたんですけど〜すぐにふわふわの虜に〜」
「そうね〜ミラ子、こういうふわふわに誘惑に弱そうだしね〜」
「そういうトレーナーさんも、即落ち2コマみたいに一瞬で気持ちよさそうにしてじゃないですか〜」
これがダメになるって事なんだ。とにかく心地よさに抗えない。 - 4二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 16:27:52
「ねぇ?ねぇ?トレーナーさん〜こっちにぬいぐるみとかたくさんありますよ〜」
「ぬいぐるみ?」
ミラ子の言う方を見るとたくさんの動物のぬいぐるみが積み重なってる。
「可愛いですね〜みんな大きくて抱き心地最高〜」
「本当〜ずっと抱きしめていたい...あれ?」
ふとトレーナーは、手に取った巨大なシロクマのぬいぐるみの背中にファスナーがある事、顔の口の部分が開いてる事に気がつく。
「ねぇ?ミラ子、この子...このシロクマのぬいぐるみ、顔出し着ぐるみになんじゃない?」
「あっ..本当ですね〜」
「着てみない?ミラ子?」
「えっ?わたしがですか!?」
「かわいいと思うな〜どう?」
「うーん……」 - 5二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 16:39:08
確かにふっくらモコモコの着ぐるみを着てみるのは楽しそうだが、少し気恥ずかしさもある。
「しょうがないですね〜後でトレーナーさんも着ぐるみ着てくれるなら着ます」
「楽しみだな〜はい、これ」
「わぁ..大きい、けどふわふわだぁ」
ミラ子は着ぐるみを受け取ると背中のファスナーから足をいれる。
「わぁ〜すごくモコモコですね♪よいっしょっ、よいっしょっ」
ふかふかモコモコの着ぐるみの中へ足を入れて、上にひっぱり、腕も中に通していく「ん〜」
モゾモゾと着ぐるみの頭部の動かして、頭を入れる。
スポッという音ともにミラ子の顔が着ぐるみの口の部分から現れる。
「すみません、背中締めてもらえます?」
「いいよ」
最後にトレーナーが着ぐるみのファスナーを上に上げる。
むぎゅっ
「はっわっ!?なっ何ですか急に!?」
「ごめん...我慢できなかった」
ファスナーを上げた瞬間、トレーナーはシロクマの着ぐるみに包まれたミラ子を思いっきり抱きしめた。
「でもなんだか...嬉しいです。モコモコで暖かくて...えへへっ」
ミラ子は気恥ずかしい気持ちは、もう忘れ去ってしまった。 - 6二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 16:54:06
シロクマの顔出し着ぐるみは全身にたくさんの中綿が詰められていて、表面はふさふさの白い毛に覆われてる。ふかモコッとした柔らかさが全身を覆い尽くす極上の着心地と、トレーナーに抱きしめられて感じた多幸感がミラ子の心を満たしていく。
「えへへっ、トレーナーさん、わたしとっても幸せな気分です。たぶん今オキシトシンドバドバ出ちゃってます」
「やっぱ癒しに誘惑に弱いねミラ子は...ふさふさでふかふかなシロクマミラ子もとってもかわいくて私も我慢できなくて、もうこしこぎゅっとしていたいの」
「思う存分抱きしめちゃってください!たぶん...ぬいぐるみの気持ちってこんな感じなんでしょうね〜」 - 7二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 18:03:28
トレーナーはミラ子の正面に回ってお互い抱きしめ合った。
「んっー♪」
「ふふっ♪ふわふわミラ子♪」
ぎゅっーとシロクマミラ子にだきしめられる。柔らかい着ぐるみにふさふさの毛が肌と触れ合う。幸せだ。
「えへへっ、トレーナーさん、次はトレーナーさんの番ですよ。」
「そういう約束だったね。ちょっと楽しみ」
「さぁさぁ、よく見ると他の着ぐるみもいっぱいありますよ〜どれがいいかな〜キツネに、こっちはうさぎ〜リスもあるんだ〜えへへっ、尻尾もふもふ♪あっこれなんかどうですかね〜ペンギン!」
ミラ子はぬいぐるみの山の中からペンギンの顔出し着ぐるみを見つけた。
「ペンギンかぁ〜かわいいの見つけたね」
「トレーナーさんに似合うと思って〜ペタペタ歩くのが可愛いんですよね〜」
「じゃあペンギンになろうかな♪手伝ってミラ子」
「わかりました!でもこんなモコッモコの手でチャック掴めるかな〜」
「あははっ、なんとか頑張ってね。よいっしょっ、わぁ結構重たい...まず足を入れてと..」
モゾっと着ぐるみの中に足を入れる。
「着ぐるみに入っていくのも楽しいですよね〜足を入れた瞬間モコッと包まれて埋もれていくような〜」
「本当!すごくワクワクするよね♪あははっふかふか気持ちいい〜よいっしょ」
黄色い足ヒレまで足を通すと、ぐいっと着ぐるみを上に持ち上げ腕を通していく。
「んっ〜よっ」
着ぐるみの頭の方に頭を入れる。すぽっとくちばしが開き、そこからトレーナーの顔が出た。
「ミラ子ファスナー上げて頂戴!」
「はいはい〜...ん〜やっぱ掴みにくいな〜」
「できそう?」
「あっ掴めた!よいっしょ〜」
ミラ子が背中のファスナーを上げてくれた。
「どうかな?ミラ子?」
「すっごく可愛いいです!トレーナーさん!ペタペタ歩いてみてくださいよ〜」
「うん、わかった...あっ..でも雲の上だから歩きにくくて...うわっ!」
ぽふっん! - 8二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 18:06:55
「あぁ〜トレーナーさん!」
「ごめん...転んじゃった...よいっしょ..あぁお腹の綿が邪魔で立てない...ミラ子起こして頂戴!」
「私だって動きにくいんですよ〜はい!いっせーの!」
「ふーありがとうミラ子...っ!?」
ぎゅー
「さっきのお返しです。トレーナーさんも着ぐるみ着てみた気分はどうですかね〜」
「ふわふわモチモチ柔らかくて……あったかい……着ているだけでもすごく気持ちいいのに....ミラ子にハグされてもっと幸せな気分だよ」
「トレーナーさん……」
ぎゅっーーーーーー 抱き合ったまま二人は雲のふかふかの地面に倒れ込む。
「わたしたち幸せですね〜♪ずっとこのままでいたいです」
「そうね。ふわふわに癒やされて、モコモコ可愛くなったミラ子とこうやって抱きしめ合って...とても幸せ」 - 9二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 18:22:41
「んっ〜♪」
ミラ子は気持ちよさそうに、ペンギンの着ぐるみのふっくらとしたお腹に顔を押し付けている。
私もミラ子のシロクマの頭をぎゅっと抱きしめる。
「もうっ〜トレーナーさん〜もふもふしすぎですよ〜」
「ごめんごめん、つい……この感触が癖になってしまってね」
「わたしも……トレーナーさんに抱きしめられてると……なんだか……眠くなってきちゃいました……ふわぁ」
着ぐるみの気持ちよに癒やされてミラ子はウトウトし始める。トレーナーはペンギンの翼で覆われた腕でシロクマミラ子を優しく撫でる。
「寝てもいいよ……ミラ子……」
「はい……トレーナーさん……」
シロクマの着ぐるみに包まれたミラ子は、ペンギンの着ぐるみに包まれたトレーナーに抱かれ眠りについた。
(あぁ〜私もなんだか気持ちよくて眠くなってくる)
着ぐるみに包まれたミラ子の身体を抱きしめながらトレーナーは心地よい微睡みの中へと落ちていった。
雲の上に横たわりながら、シロクマの着ぐるみとペンギンの着ぐるみに包まれた二人が仲良く寄り添い眠る姿はとても愛らしい。 - 10二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 18:50:59
ーーートレーナー自宅ーーー
「あっ.....夢?....」
目が覚めて先程までの幸せな体験が夢であったと気づく。
しかし、ベッドに違和感を感じる。
「なんだろう?えっ!?ミラ子!?どうして!?」
何故か私と同じベッドでミラ子も眠っていた。
「あれ〜トレーナーさん?ここは?さっきのは夢?」
「なんでミラ子がうちに??」
「はっ!?えっここトレーナーさんの部屋なんですか?いつのまに」
「こっちが聞きたいよ。とにかく寮に連絡して送るから...」
慌ててクローゼットから服を取り出そうとする。
「あれ?なに...これ?」
クローゼットの服が全て夢で見た着ぐるみになっている
「どういう事?まだ夢の中なの?」
「うわっ!?」
「ミラ子、大丈夫!?って....私のベッドが...」
「トレーナーさん...これって...わたしが見た夢の中の綿雲と同じ....」
「うん..私もたぶん同じ夢を見た...」
「なんですかそれ!?怖い!怖い!...というか何が起こっているんですか!?」
「私にもわからないよ...」
すると部屋の家具や床や壁も夢の中で見たユメカワイイコンセプトの物へと次々と変貌していく。
「まさか...」
カーテンを開けて外を見てみる。外の景色も次々と変貌していく。
「そんな....どうなってるの?」
「あ、あれ?なんですか?」
「ミラ子?」 - 11二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 18:52:54
遠くから二人の人影が...飛んでいる?
そして近づいてきている。
それはよく知っているウマ娘の二人だった。
「動ける奴がいる!?そうか!見つけた!ったく...ここか爆心地は....」
「二人とも大丈夫?」
「カツラギエースにミスターシービー?」
「な、なんで空飛んでるんですか〜!?というかその格好は、魔法少女?プリファイ??」
「あははっバレバレだねーエース」
「そりゃな変身はしてるけど、変装してるわけじゃねーからなー」
「そてにしても幸せそうな夢が溢れてるね。このままにしてこういうふわふわな世界にして楽しんでもいいかもね♪」
「そういうわけにもいかねーだろ...急いでやらねーと世界を元に戻せなくなる」
「そうだね。そこの二人ちょっといいかな?」
「と、トレーナーさん、なんかすごい事になってきましたね!マンガみたいでちょっとワクワクします」
「どうなっちゃうの...私達」
「ちょっとー聞いてるの?」
つづく? - 12二次元好きの匿名さん23/07/22(土) 18:53:34
一旦、完
- 13二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 00:14:55
ふわふわ甘々イチャイチャ夢落ちからの急展開!
これはミラ子も次回変身するパターン - 14二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 00:17:18
いちゃいちゃしてるミラ子とトレーナーいい…ほんと可愛いなこいつら…とか思って読んでたら急展開でビックリだわ
- 15二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 00:20:58
ミラ子たちが見た夢が現実を侵食しはじめて
シビエスはそれを元に戻す系の変身ヒロインなのか
ミラ子「はっ!?このまま現実世界もふわふわになればトレーニングしなくていいのでは?」 - 16二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 12:09:43
イチャイチャが甘々すぎて頭ふわふわしそう
- 17二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 12:13:54
カン!カン!カン!
- 18二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 12:24:46
- 19二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 12:26:55
- 20二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 13:01:24
???「世界をふわふわにするのよ。何がだめだと言うの?」
- 21二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 15:59:36
世界は元に戻せても
トレーナーのお部屋だけはそのままになってしまい
せっかくだしそのままイチャイチャする
シビエスの闘いは続く - 22二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 16:55:30
ミラ子は普通のウマ娘だから
ヘンテコな出来事に巻き込まれてしまう
魔法少女モノの主人公感ある