- 1SS23/07/23(日) 21:55:23
- 2二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 21:56:05
このレスは削除されています
- 3二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 21:56:13
たておつです
待ってましたー!!楽しみ - 4二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 22:32:22
たておつ
- 5SS23/07/23(日) 22:43:50
主要人物 概要 ・男(オリキャラ) カイドウの実弟で(本人含め誰も知らない)ウタとゴードンを連れ出した張本人で四皇最高幹部相当の実力者。現在はウタを返すついでにシャンクスにケジメをとらせるべく捜索中
・アイン 男と共にシャンクスを捜索中。元々ゼファーと共にネオ海軍を結成するつもりだったが、ゼファー自身が退役後まもなく病死した結果、この世界線では厳密な意味でのネオ海軍は誕生すらしていない
・ウタ 12年前に男がエレジアからゴードン諸共回収(強引)した為、現在無名の島内で細々と活動中。また男の教育によって映画時空よりも博識で精神面でも成熟している
・シャンクス
キッド海賊団を壊滅させた後、エルバフ近海で発生した濃霧に紛れて航行していた
※ちょっとミスったのでもう一回 - 6SS23/07/23(日) 22:45:34
新世界 エルバフ近海
数メートル先すら見えない程の濃霧の中、レッド・フォース号は宴で盛大に賑わいながらゆっくり進んでいた
ベックマン『おいお前ら‼︎あんまり羽目外しすぎるなよ‼︎』
船員『『へい‼︎』』ギャハハハハハ‼︎
ベックマン『ホントに分かってんのかアイツら……』
副船長としての役目を果たしたベックマンは船首で1人静かに酒を飲んでいるシャンクスの元に歩いていく
シャンクス『………』
ベックマン『……どうしたんだお頭?宴だってのに随分冷めてるじゃねぇか』
シャンクス『………何でもねぇよ。エルバフで腹が膨れたちまっただけだ』
ベックマン『………キッドの野郎とやり合ってから何黄昏てんだお頭。そんな調子じゃあアイツらにも示しがつかねぇぞ』
シャンクス『………アイツの歳、23だったろ』
ベックマン『あぁ』
シャンクス『………もしウタを置いていかなきゃあ……アイツぐらいになったんだろうって、思っちまったんだけだ』
ベックマン『………もう12年か……また会いてぇな。俺達の娘に……』
シャンクス『……あぁ、嫌われてたっていぃ………いつか……会いてぇもんだ』 - 7二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 22:52:40
乙です
お待ちしておりました - 8二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 23:37:28
おつです
シャンクス… - 9二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 23:46:51
たておつ!
やっぱり会いたいよな… - 10二次元好きの匿名さん23/07/23(日) 23:56:46
たておつ
大事な娘だし何年たっても忘れないよね - 11SS23/07/24(月) 08:25:53
同時刻 レッド・フォース号左斜め後方100m
『……しかしアレやのぉ』
ウタ『うん?どうしたのおじさん……?』
『…いや、仕返しもあるとはいえ……ちょっと意地悪が過ぎる気がしてのぉ……』
ウタ『まぁね。理由が理由だったけど、12年も放ったらかしだったんだからコレくらいは大丈夫でしょ‼︎』
『……………まぁ、それもそうやな』
アイン『何処の誰に似たんだか……』
お祭り状態のレッド・フォース号とは真逆で、ウタの考えた作戦の為とても静かだった
ウタ『あぁ……早く会いたいなぁシャンクス…‼︎』
『だから槍を構えながら言うなやそがいな事……あと、今回お前は手出すんちゃうぞ』
ウタ『え⁉︎』
『赤髪に会いに行くんやろ?……何で闘志むき出しやねん』
ウタ『だって……シャンクス達に私の成長見て欲しいし………』
アイン『あなた音楽家でしょ……?力で成長を見せる必要が何処にあるのよ……』 - 12二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 08:28:49
このレスは削除されています
- 13二次元好きの匿名さん23/07/24(月) 18:10:11
前スレ読んでる途中だけど面白いから期待!
- 14SS23/07/25(火) 00:24:47
ウタ『いや……海賊だったらこうするかなって……』
アイン『海賊以前に家族でしょ……今日手を出すのは彼と私だけだからね』
ウタ『はぁい……』
『………さて、行くか』パキッポキッ
ウタ『……うん‼︎』カチャ‼︎
『よし、しっかり捕まっとれよ……‼︎』ガシ‼︎
アイン『……ハァァ………(何で私までこんな方法選んでるのかしら……)』
同時刻 レッド・フォース号
男達とは裏腹にレッド・フォース号ではいまだに宴が盛り上がっていた
船員1『飲め飲め‼︎ギャハハハ‼︎』
船員2『すんません……俺もう、食えねぇ…………』バタッ
ルゥ『何だ〜?もう終わりか?俺はまだまだ帰るぞぉ‼︎』バクバク‼︎
船員3『バァカ‼︎ルゥさんに大食いで勝てるわけねぇだろ‼︎』アハハハハ‼︎
船員4『違いねぇ‼︎ほら、お前も飲め‼︎』ゴクゴク - 15SS23/07/25(火) 00:25:55
『おぉ、悪いのぉ兄ちゃん……ワシも混ぜてくれや』
船員1『おぉ来い来い‼︎飲んでけ飲んでけ‼︎』
ロックスター『ハァ……お前らいい加減に…っ⁉︎テメェ誰d』
『あぁ……ホンマに悪いのぉ…………‼︎』ドン‼︎
いつの間にか乗り込んでいた男は覇王色でレッド・フォース号の船員の殆どを気絶させた。残ったのはシャンクス含めた幹部達だけだった
船員『』バタッバタッ‼︎
ロックスター『クッ……‼︎』ガクッ‼︎
『ほぅ……やるやないか。アレ食らって堕ちひんとは、中々筋があるみたいのぉ』
ロックスター『テメェ……‼︎何が目的だ‼︎お頭の首か⁉︎』
『惜しいのぉ。ワシはアイツの首なんざ興味ないわ』
ロックスター『何だと……⁉︎じゃあ何が目的で…………‼︎』
シャンクス『もういい。下がれ』
膝を落とし、僅かに体が震えたロックスターがくつろぐ男を問い詰めていると幹部達を引き連れたシャンクスが男の元にやってきた
『……ようやっと見覚えのある顔が来よったか。随分遅かったやないか?なぁ、赤髪…』ギシ
ガチャ‼︎ガチャ‼︎ - 16SS23/07/25(火) 00:26:27
男がテーブルに置かれた酒瓶を取ろうとすると、ベックマンとヤソップが即座に銃を構えた。しかし男は気にせず酒瓶を取った
ベックマン『随分久しいじゃねぇか。16年ぶりだったか……?』
シャンクス『………何だってアンタがここにいるかは知らねぇが、俺は今気が立ってるんだ。それにこれだけの事しでかしておいて……タダで済むと思ってる程、アンタも馬鹿じゃねぇだろ?』
『………』グビッグビッグビッグビッ…トン
男はシャンクス達の話を一通り聞くと持っていた酒瓶を飲み干した。そしてその場に立ち上がる
『………タダじゃ済まんか……まぁ、四皇に喧嘩売ったんやしそらそうやろうのぉ』
ベックマン『……何で分かった上でやったんだ………?まだ荒稼ぎしてるのか?』
シャンクス『とっくの昔に隠居したって話だったが……16年でアンタも標的を変えたんだな……』
『………お前ら、なんか勘違いしてへんか……?』
シャンクス『……勘違い……』
ヒュウウウウウ……
『"ワシら"はただ……』
ヒュウゥゥゥゥ……‼︎
『……12年分のケジメ…取らせに来ただけや…………‼︎』
ヒュウゥゥゥゥ‼︎ - 17SS23/07/25(火) 11:29:40
ベックマン『っ⁉︎上だ‼︎』
ドオォォォン‼︎
突然男の真横に何かが降ってきた。レッド・フォース号が揺れ動く程の衝撃は爆音となって霧の中を駆け巡った
ヤソップ『ゲホッゲホッ‼︎な、何だ⁉︎砲撃か⁉︎』
ベックマン『テメェの仕業か‼︎』ガチャ‼︎
そう言うとベックマンは男に銃を向けるが、その時レッド・フォース号の左側から黒い船、ホワイトタイガー号が船体をぶち当ててきた
ドオォォォン‼︎
ベックマン『クッ……‼︎今度は何だ…⁉︎』
『……えぇタイミングや、完璧やのぉ…………』ニヤ
レッド・フォース号より一回り巨大なホワイトタイガー号、体当たりの衝撃が無くなるとアインが乗り移ってきた
アイン『上手くいったみたいね』
『あぁ、我ながらいい腕しとったわ……っておい、いつまで伸びとるんや。早ぉ来い』
アインを確認した男は先ほど落ちてきて煙に包まれたソレに声をかけた。そしてそこから聞こえてきた声にシャンクス達は驚愕する事になる
ウタ『痛たたたた………もぅ強く投げすぎだよおじさん……』
シャンクス『⁉︎…まさか……‼︎』 - 18二次元好きの匿名さん23/07/25(火) 22:42:36
ついに再会か
- 19SS23/07/26(水) 08:33:33
赤髪海賊団『『っ⁉︎』』
煙が晴れると、そこには立派に成長した自分達の愛娘の姿があった。自分達が12年前に置いてきた娘が突然目の前に出てきた事にシャンクス達は衝撃を受けた
シャンクス『……ウ…ウタ………なのか……?』
ウタ『………何?私がここにいたらいけないの?』
シャンクス『い…いや、そんな事はないが………』
ウタ『……まぁ、今はそんな事どうでもいいけど。ね?おじさん』
『あぁ、その通りや』
アイン『………さ、こっちに来なさい。そこだと巻き込まれるわ』
ウタ『………ホントにダメ?』カチャ
アイン『 は・や・く 来なさい』
ウタ『はぁい……』トボトボ…
槍を構えながら目で訴えたウタだったが、アインに念押しされ渋々アインの元へ歩いて行った - 20二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 19:14:24
一触即発だった…
- 21SS23/07/27(木) 01:33:00
『………さぁ、これで邪魔者も消えた……後はお前のケジメだけや』
シャンクス『クッ……‼︎アンタ、何でウタを…⁉︎』
『そないな事どうでもえぇ。どうしても聞きたい言うんやったら………力尽くで聞いてみろや‼︎』バッ‼︎
そう言うと男は着ていたコートを勢いよく脱ぎ捨てた
シャンクス『……本気か…あの時以来だな………もうやり合いたくは無かったんだが……』
『今のお前相手に加減なんてしたら勝てへんからのぉ……それに、12年間積もりに積もったケジメや。加減なんぞする訳ないやろ』
シャンクス『……あぁ』カチャ
シャンクスも対抗して愛刀であるグリフォンを抜いた
ベックマン『待てお頭‼︎今のアンタは戦える状態じゃねぇだろ⁉︎ここは俺m』
ドン‼︎
ベックマン『ッ…‼︎』
ヤソップ『ッ⁉︎』ガチャ‼︎
ドン‼︎
ヤソップ『グッ…‼︎』カン‼︎
アイン『………』シュ〜… - 22二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 07:01:51
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- 23SS23/07/27(木) 18:55:28
シャンクスの状態の悪さを察していたベックマンは共闘を持ちかけようとしたが、その瞬間シャンクスとベックマンの間をアインが銃撃した。そしてそれに反応したヤソップがライフルを構えようとしたが、既に構えていたアインは冷静にヤソップのライフルを銃弾で弾き飛ばした
シャンクス『なっ……⁉︎』
ベックマン『何の真似だテメェ…‼︎』
アイン『……このケジメ、双方の頭同士での決闘で決めてもらうわ』
ヤソップ『何だと……⁉︎』
『仮に四皇最高幹部のお前らが、そいつにしてやられたんや。赤髪に限らずお前らも冷静やないっちゅう事や……そんな奴ボコったところでケジメにもならんし、何より性に合わんからのぉ』
ベックマン『テメェ……‼︎』
シャンクス『待てベック、ここは俺だけでいい……』
ベックマン『誰よりも冷静じゃねぇのはアンタだろお頭‼︎今のお頭じゃあ……‼︎』
シャンクス『ケジメなんだ。四の五の言ってられるもんじゃねぇだろ』
『どうせお前らも、ついさっきキャプテンキッド相手にケジメ……取らせたんやろ?まさか自分らがケジメを取らされるのは嫌なんて言う訳ないやろうな?』
シャンクス『……あぁ…その通りだ………』
『そんな思い詰めた顔する必要ないやろ。ようはワシに勝てばええんやからな………?お前が勝てば、まぁソイツがここにいる経緯くらいは教えたる。まぁ……………』
男は既に構えているシャンクスの真正面に行くと同じく構えた
『………お前がワシに勝てばの話やけどのぉ…………赤髪……』 - 24二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 21:06:20
まさか勝負になるのかこの男
- 25二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 08:27:24
さてどうなる
- 26二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 08:28:43
保守
- 27SS23/07/28(金) 17:00:38
ベックマン『……ッ』
双方共に構えてしまった為、もはや止める手立てがないと悟ったベックマンは諦めた。他の幹部達もベックマンの様子を見て傍観に徹する事にした。その様子を見たアインは構えていた2丁の銃を仕舞い込み、男に視線を移した
アイン『……フゥ…』カチャ
ウタ『……ねぇアインさん』ボソボソ
アイン『……何』ボソボソ
ウタ『……どっちが勝つと思う………?』ボソボソ
アイン『………』
返事を返さず2人を見るアインを見たウタは2人に向き直る
『……覚悟は出来とるやろな』ズゥゥン‼︎
シャンクス『……あぁ…‼︎』ズゥゥン‼︎
シャンクスはグリフォンに、そして男は両腕に武装色を纏わせた
『………赤髪ぃ‼︎』バッ‼︎
シャンクス『ハァァァ‼︎』バッ‼︎
ドオォォォン‼︎
グリフォンと拳、互いの攻撃がぶつかり合い凄まじい衝撃波が起こった。それは両者共に負けられない戦いが始まった事を示していた - 28二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 04:18:49
このレスは削除されています
- 29二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 07:49:11
シャンクスたちはエレジア崩壊の罪をウタのために引き受けてるけど、ウタはもう知ってるからこの後「おれ達の12年はなんだったんだ」がまってるのか
ロジャー船長の教えを破るカタギ殺しなうえ恩を仇で返した仁義のない海賊団の汚名はトットムジカの件を公表しない限り死んでも拭えないけどウタの名誉のためだし仕方ないね
これからも被害者遺族には恨まれていこう
- 30二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 14:54:27
マムの仁義パンチもだけど
船長判断でゾロを殺してケジメつけさせようとするルフィ(勘違い)だとかワンピ世界の海賊だろうとやっちゃいけねぇ外道働きをウタはトットムジカにさせられたんだよな
まぁ、その罪は対外的に全部赤髪海賊団が代わりに背負ってくれてるからウタには関係ない話だけど
- 31SS23/07/29(土) 17:18:39
シャンクス『……相変わらず硬いな…アンタの覇気は……‼︎』ギギギギ…‼︎
『…そう言うお前こそ、随分強なったみたいやな………赤髪…‼︎』ググググ…‼︎
2人は互いに押し合いながら双方の実力を確かめ合った。しかし当人達の会話とは裏腹にその衝撃は凄まじく、その場にいた殆どの人は手すりや壁の段差に捕まったりして何とか持ち堪えていた。特にアインとウタは能力者の為、赤髪海賊団の面々以上にがっつりしがみついていた
アイン(ホントにケジメで終わらせるんでしょうねアイツ……‼︎)
ウタ(想像以上に2人共強い……‼︎今にも吹き飛ばされそう‼︎)
ベックマン(……お頭…)
何とかその場に踏みとどまっている彼らをよそに、2人は本格的に戦い始めた
カン‼︎ガシッ‼︎
シャンクス『っ⁉︎冗談だろ……⁉︎』
『なまくらが……‼︎オラッ‼︎』ブン‼︎
鍔迫り合いを解いたシャンクスはそのまま切りかかったが、真正面から掴まれて止められてしまった。シャンクスが驚いていると男はそのまま後ろに投げつけた
シャンクス『グッ‼︎』バキッ‼︎
『まだ始まったばっかやぞオラァ‼︎』バッ‼︎
壁に投げつけられたシャンクスが痛がる傍ら、男は飛びかかった勢いそのままに顔面に飛び蹴りを仕掛けた - 32二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 18:57:06
このレスは削除されています
- 33二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 00:29:14
保守
- 34二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 11:16:26
おっさん強い
- 35二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 15:16:30
強い覇王色は気絶しなくても近くにいるだけで骨が折れる(物理)するけど
2人とも周りに気を使ってるのかまだまだこれからが本番なのか - 36二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 02:14:35
保守
- 37SS23/07/31(月) 03:02:59
シャンクス『マズッ‼︎グググ……‼︎』メキメキ……‼︎
『………フン‼︎』バキッ‼︎
間一髪グリフォンで直撃を防いだシャンクスだったが、男はグリフォンごとシャンクスを蹴飛ばし船内へ突き飛ばした。勢いそのままに床を突き抜けたシャンクスはさらにダメージを負う
パラパラパラパラ……
シャンクス『クッ……‼︎相変わらず…滅茶苦茶だ……‼︎床ごと貫ぬくなんざ……獣のやり方だろ……‼︎』ゴホッゴホッ‼︎
『……悪かったのぉ。獣のやり方で』
シャンクス『生憎俺は、アンタほど頑丈じゃねぇんだ……‼︎ケジメとは言え、馬鹿正直に付き合ってたらこっちが持たねぇよ……‼︎』ハァ…ハァ…
『重々承知しとるよ……まぁ、ケジメやからな。そんなもん関係なくやらせてもらうけどな』
____________________
ドォン…‼︎ドォンドォン…‼︎
アイン『……相変わらず、派手な暴れっぷりね。船を揺らすなんていつぶりかしら?』
ウタ『やった事あったんだ……でも、ただ力任せに暴れてもシャンクスには勝てないと思うけど……』
アイン『………それ本気で言ってるの?』
ウタ『え?まぁ……うん。今のシャンクスがどれくらいの強いかは分からないから、予想みたいなものだけど……』
アイン『そっちじゃないわ。彼の事よ』
ウタ『おじさん?どう言う事?』 - 38二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 08:50:22
保守
- 39SS23/07/31(月) 20:24:07
アイン『確かに彼の基本的な戦術は力押しよ。でもね……ただの脳筋とは全く違うわ』
ウタ『……?何が違うの?』
アイン『……彼の武器は知ってるかしら?』
ウタ『うん、銃剣付きの大きい銃だよね?』
アイン『えぇ、でも彼は今回それを使ってない。何故だと思う?』
ウタ『使わない理由…?うーん………人相手だと使いにくいから?』
アイン『……まぁそれもあるでしょうね。ビームライフル?だったかしら……アレの威力はケジメに使っていい物じゃないわ。でもそれだけじゃない………彼は最初から肉弾戦でやり合うつもりだったのよ』
ウタ『えっ⁉︎シャンクス相手に……⁉︎何で⁉︎』
アイン『元々肉弾戦が得意だったって言うのもあるみたいだけど………それ以上に、赤髪の剣技相手じゃあ武器でやり合っても負けると確信していたからよ』
ウタ『シャンクスと前に会ったのって12年前だよね⁉︎何でそんな事まで分かって……』
アイン『それは本人に聞かないと分からないわ………分かってるのは、彼は常に優位性を意識して戦ってる事は確かよ』
ウタ『………』
____________________
ガン‼︎
シャンクス『チッ……‼︎やられたか…‼︎』ギギギギ…‼︎
『……さぁ、どうなんかのぉ………‼︎』バン‼︎ - 40二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 08:16:19
保守
- 41SS23/08/01(火) 09:32:18
男は鍔迫り合いをしていたシャンクスの腕をグリフォンごと上に弾き飛ばすと、無防備となったシャンクスの腹に蹴りを入れた
ガン‼︎
シャンクス『っ⁉︎しまっ…⁉︎』
『よそ見ぃすなや‼︎』バキッ‼︎
シャンクス『ガッ…アァ‼︎』ドオォォォン‼︎パラパラ…
当然、片手しかないシャンクスにこれを防げる訳もなく、男の蹴りを真正面から受けることになった。そしてそのまま壁を突き破り、反対側の廊下に飛び出た
シャンクス『ヴァア……‼︎ハァ…ハァ…(何でだ……何で俺の動きが……‼︎)』
『"何でお前の動きが分かるんだ?"っちゃう顔やな?』
シャンクス『っ……‼︎』
『簡単な話や。ワシはただお前の動きを見て、次の行動を予想しとるだけや』
シャンクス『っ⁉︎』
『未来視とか言ったか?アレに比べりゃあ精度なんてクソみたいなもんやろうけど……今は互いに見聞色使えへんからのぉ。無いよりわマシっちゅう訳や』
シャンクス『アンタ……ただの予想で俺の動きを読み切ったってのか⁉︎』
『年季の差や。ワシはのぉ……お前が生まれるより前から、ずっと修羅場潜ってきとんねん。こんだけやり合えばもう覇気なんざ使わなくても十分や』
シャンクス『……やっぱりアンタ…只者じゃねぇな………‼︎』 - 42二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 21:20:13
維持
- 43二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 08:50:21
保守
- 44二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 15:15:50
カイドウと無傷で小競り合い出来るシャンクス相手に戦えるなら4皇全員と戦える実力があるのかおっさん
野生のミホークかな? - 45二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 23:18:13
保守、
- 46SS23/08/03(木) 00:12:08
『四皇のお前が言うんかそれ……?まぁ、ワシがやらんでも今のお前相手やったらどうにかなりそうなもんやけどな』
シャンクス『冗談はよせ……アンタみたい奴じゃなきゃ無理だろ……‼︎』
『何や、まだ気づいてへんのか?お前……ワシが何も考えんとお前をここまで叩き落としたと思っとるんか?』
シャンクス『……どう言うことだ』
『人が通るとはいえ、ここはあくまでも居住空間………お前の立派なサーベルぶん回すには狭すぎるわな?』
シャンクスは戦闘中にグリフォンを振り切れなかったり、振りにくいと感じた事を思い出した
シャンクス『っ⁉︎』
『いくら海賊言うても、自分の船ぶっ壊してまで暴れたりは出来ひんわなぁ……?ましてや…自分とこの船員と、愛娘が見とる中でのぉ……?』
シャンクス『そこまで見越して……⁉︎』
『いくら年季の差がある言うても、所詮は予想や……確実なもんなんか一つもあらへん。せやったら…相手の選択肢を狭めたらえぇ……その結果がこれや。ホンマやったらお前が圧倒しなおかしいこの状況で、あろうことかワシ相手にここまでやられるとはのぉ……』
シャンクス『……これが本当の年季の差か…‼︎』
『そういう事や。圧倒的な力の差は技量と技で埋める……戦闘の基本やろ?』
シャンクス『フッ……まさかアンタからそんな事言われるとはな……』
『そんだけ今のお前は弱い言う事や………まぁせやけど、伊達に皇帝は名乗っとらんな。わりかしダメージ与えたと思うとったけど流石にしぶとい。旧四皇の面々には遠く及ばんけど、それなりに頑丈やなぁ』
シャンクス『アイツらと一緒にしないでくれ……だから俺は覇気を鍛えてに鍛えたんだからな……‼︎』 - 47二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 07:00:00
保守
- 48SS23/08/03(木) 18:54:21
『なら、もう少し傷んでもらうで……‼︎』ガン‼︎
そう言うと男は、足元にあった瓦礫をシャンクスの右手に向けて蹴飛ばした。飛んで行った瓦礫はシャンクスの右手の甲に直撃してしまいグリフォンを弾き飛ばした
ドン‼︎
シャンクス『なっ⁉︎しまった……‼︎』
『ちょっと気緩めすぎちゃうか……‼︎オラァ‼︎』バキッ‼︎
弾かれたグリフォンに注意を向けた一瞬の隙を突いた男は、そのまま突進してタックルを喰らわせた。通路を吹き飛ばされていったシャンクスが床に落ち、その場に男が向かうとシャンクスの横に名札のついた扉があった
シャンクス『ハァ……ハァ……』
『………ここが、アイツの部屋か』
シャンクス『ハァ……ハァ……あぁ、そうだ……ハァ………12年前から…何も変わっちゃあいねぇよ……ハァ……ハァ……』
男はウタと書かれた扉の先を見た。戦闘の振動で微かに開いた扉から見える部屋の中には、ウタの幼少期の写真などが少し見えた
『……見た感じ、掃除も行き届いとるみたいやのぉ………12年もこんな調子やったんか?』
シャンクス『ハァ……当然だろ…‼︎あの日から……一度だって忘れた日なんてねぇよ‼︎』
『(……少しけしかけみるか)そうなんか?その割にはあの日……随分笑いながら置いてってたみたいやが?』
シャンクス『ッ……それは…』
『アイツから聞いたで?財宝の山の上で酒飲みながら、宴状態で随分盛り上がっとったらしいやないか?とても心配しとる人間の行動には見えへんけどなぁ……?』 - 49二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 04:47:11
保守
- 50二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 07:17:39
原作もそうだったろうけどウタにそこ見られてるとは思わんかったろうな
- 51二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 15:21:32
国滅ぼした罪かぶってるんだから見せて恨まれるためにわざとやってるのかと思った
- 52二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 23:21:02
待ってます
- 53二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 03:41:17
保守
- 54SS23/08/05(土) 15:16:56
シャンクス『………』
『………とんだ矛盾やな。笑いながらアイツを置いてきた連中が、そいつの部屋を12年も綺麗にしとる………腐っても親っちゅう訳か?』
シャンクス『……俺に…………』
『ん?』
シャンクス『俺に……今更アイツの…………親を名乗る資格なんざねぇ……そんな事は分かってる。だがな…‼︎』
『………』
シャンクス『俺たちだって……好きで別れた訳じゃねぇ‼︎』
『……別れたんやなくて、捨てたんやろ……?少なくともあの日のアイツは…そう思っとったわ』
シャンクス『ッ……』
『…………せやけどな、そこから12年間…アイツはお前らの事を忘れる事はなかったわ。事の真相を知る前からな』
シャンクス『ッ⁉︎話したのか⁉︎ウタに⁉︎』
『それがワシの教育やからのぉ。まぁワシが何もせんでも、アイツは事実を知ったやろうけどな』 - 55SS23/08/05(土) 15:17:28
シャンクス『どう言う意味だ……?』
『12年前の事件……どっかの誰かが一部始終を電伝虫で撮っとったんや』ポイ
男はズボンから例の電伝虫をシャンクスに放り投げる
シャンクス『あの事が……撮られてた…?』
『あぁ。そしてこの電伝虫がいた場所は燃えずに残った……この電伝虫も生き残っとったやろうし、どっちにしろ時間の問題やったっちゅう訳や』
シャンクス『……嘘…だろ…………』
『……まぁそう言う事や。アイツにとってお前らは……まぁ切っても切れない奴やったって訳や』
シャンクス『……ウタが…俺達を………』
『ま、それはそれとしてケジメは取ってもらうけどのぉ………どうせまだ力は有り余っとるんやろ?少しはワシを楽しませてくれや』
シャンクス『……フッ、あぁ………ようやく重荷が取れた気分だ……なら、俺も全力でいかせてもらう‼︎』ガチャ‼︎
どこか吹っ切れたように微笑んだシャンクスは、近くに刺さっていたグリフォンを手に取った - 56二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 18:39:56
保守
- 57二次元好きの匿名さん23/08/06(日) 06:31:56
保守
- 58二次元好きの匿名さん23/08/06(日) 06:33:38
w7での麦わら状態な精神だったけろうけどようやく本領発揮か
- 59SS23/08/06(日) 18:24:42
同時刻 甲板
ウタ『………静かだね』
アイン『……あの2人、見聞色に引っかからないから何してるか分からないわね………』
ウタ『……船内滅茶苦茶だろうなぁ』
アイン『…まぁ…………あれだけ派手に暴れてたんだし、そうでしょうね』
ウタ『………私の部屋残ってるのかなぁ?まぁ残ってたとしても、流石にもうぐちゃぐちゃかなぁ……いろんな意味で』
アイン『……どうかしらね(彼がそんな見境なく暴れるとも思えないけど………)』
と、2人が静かになったレッド・フォース号の上で雑談していると
ドオォォォン‼︎バキッ‼︎
ウタ・アイン『『ッ‼︎⁉︎』』
突然船内から、甲板を何かが高速で貫いてきた。そのまま空中に浮いたそれはそのまま甲板に落ちた
バタン‼︎
ウタ『ッ⁉︎おじさん⁉︎』
アイン『‼︎』
そこには額から血を流しながら、甲板で仰向けに倒れる男の姿があった - 60二次元好きの匿名さん23/08/07(月) 06:21:42
シャンクスはやっぱり強いか
- 61二次元好きの匿名さん23/08/07(月) 18:11:43
保守
- 62SS23/08/07(月) 18:19:58
『ハァ……ハァ……想像以上やな……(割とダメージ喰らっとるはずやねんけどのぉ……まるで弱っとらんなありゃ……)』ムク
シャンクス『……アンタの言った通り、自分の船で大暴れしたとあっちゃあアイツらに示しがつかねぇもんでな……もうそんな事はどうでもいいが』
『寝とる連中に気使う必要なんざ無いやろ』
シャンクス『あぁ。その通りだ』
『ハァ……まぁ何はともあれ、これでようやくちゃんとやり合えるって訳やな』
シャンクス『……あぁ、本気でいかせてもらう‼︎』バッ‼︎
『ッ‼︎』ガアァァァン‼︎
いきなり飛び掛かってグリフォンを振り翳してきたシャンクスに、男は武装色を纏わせた拳でグリフォンを受け止める
『…クッ…‼︎』
シャンクス『……アンタも昔から変わってねぇな。そうやって拳で受け止めるところとかな‼︎』ギィィィバキッ‼︎
シャンクスはグリフォンを男の拳の表面を滑らせて自身の体勢を傾かせた。そしてそのままの勢いで男のみぞおちに蹴りを加えた
『ガッ……⁉︎』ドン‼︎
蹴られた男はそのままマストまで吹き飛ばされた - 63SS23/08/08(火) 05:12:52
『グゥ……‼︎』
シャンクス『相変わらず頑丈だなアンタも………さっきの蹴り喰らって平然としてる奴なんざ見た事ないぞ』
『やろうな……前やり合ってから20年でここまで化けるとは思わんかったわ……せやけど、このままやられるワシやないぞ‼︎』バッ‼︎
シャンクス『ッ⁉︎』
『オラァ‼︎』バキッ‼︎
シャンクス『グッ……フン‼︎』ガン‼︎
飛び出した男はシャンクスの顔面に右ストレートをぶち当てた。しかしシャンクスは顔を歪めこそしたものの、大して後ろには下がらなかった。それどころかグリフォンで男の顔面をぶん殴り反撃してきた
『ヴッ‼︎……フン‼︎オラァ‼︎』バキッ‼︎ボキッ‼︎
左に体勢を崩された男だったが、負けじと左ストレートでシャンクスを殴るが、やはり大した効果は無くその場で耐えられてしまった。しかし男はシャンクスの腰と右肩を掴むと、そのまま右膝でシャンクスのみぞおちを蹴飛ばした
シャンクス『ガハッ⁉︎』ドン‼︎
『喰らえやぁ‼︎』バキッ‼︎‼︎
吹き飛ばされたシャンクスがマストにぶつかり、もたれかかった瞬間に男は再び右ストレートで顔面を狙った。しかしこれは避けられてしまう。そして両者は再び距離を取り向き合った
シャンクス『ハァ…ハァ…危ねぇ……今のを喰らったらヤバかった……‼︎』
『ハァ……ハァ……もう体力が持たんのぉ……ハァ……ハァ……ハァ……そろそろケリつけるやないか。赤髪……?』
シャンクス『ハァ……ハァ……アンタも歳をとったって訳か……前やり合った時のアンタはなら、まだまだ元気だったからな』 - 64二次元好きの匿名さん23/08/08(火) 16:55:47
保守
- 65二次元好きの匿名さん23/08/08(火) 17:00:10
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- 66二次元好きの匿名さん23/08/08(火) 17:00:29
このレスは削除されています
- 67二次元好きの匿名さん23/08/08(火) 17:13:27
グリフォンで殴るって峰打ちならぬ峰殴りかな?
- 68二次元好きの匿名さん23/08/08(火) 19:00:51
このレスは削除されています
- 69二次元好きの匿名さん23/08/09(水) 06:58:46
保守
- 70SS23/08/09(水) 18:50:22
『お前かて言うほど若くないやろが……』
シャンクス『ハハハ…アンタ程じゃないさ……』バリバリ‼︎
『……‼︎』
シャンクス『さぁ……行くぞ‼︎』バッ‼︎
『来いやぁ‼︎』ガン‼︎
多少の雑談を済ませたシャンクスは再び飛びかかった。男は飛びかかるシャンクスを押さえつけるように受け止めたが、勢いは殆ど落ちずそのまま手すりにぶつかった
ドオォォォン‼︎
『グッ……‼︎甘いわボケェ‼︎』ガシッ‼︎
シャンクスと手すりに挟まれた男だったが、そのままシャンクスを頭を鷲掴みにすると後ろの手すりに武装色を纏わせた。そして硬化させた手すりにシャンクスの顔を叩きつけた
ガン‼︎
シャンクス『ガッ…‼︎オラァ‼︎』ブン‼︎
『なっ…⁉︎』
しかし、シャンクスは全く動じてなかった。叩きつけられた後シャンクスは1m近く体格差のある男を船側に投げつけた。投げられるとは思っていなかった男は空中に止まってしまった。そしてその隙をシャンクスは見逃さなかった
シャンクス『‼︎』バッ‼︎バリバリバリバリ‼︎
『しまっ…⁉︎』 - 71SS23/08/09(水) 18:50:43
シャンクス『"神避"‼︎』ドオォォォン‼︎
左下から右上にかけて切ったシャンクス。ロジャーから引き継いだ神避は無防備だった男の腹部を完璧に捉えた。男は反射的に武装色を上半身全体に纏わせたが、神避を防ぐ事は叶わず覇気ごと切られてしまった。神避をもろに喰らった男は倒れこそしなかったが、大きな傷を押さえながらその場で膝を落とした
『ガッ……‼︎ハァ…ハァ…ハァ…』ガクッ
シャンクス『ハァ……ハァ……流石に…1日で2発は色々くるな…ハァ……ハァ…で?満足したか……?』
『ハァ…ハァ…あぁ……ワシの…負けやな……ハァ…』ドサッ
男はそのまま仰向けに倒れた。それを見たシャンクスはグリフォンを収めると、その場に座り込んだ
シャンクス『……ハァ…』カチャン…ドサッ
アイン『……終わったわね…(彼が終始圧倒されるなんて……これが四皇…)』
ウタ『………』スッ
勝敗が付いた2人を一瞥したウタは男の方へ駆け寄ろうとした。しかしアインが肩を掴んでそれを止める
アイン『待ちなさい。何してるの?』ガシッ
ウタ『何って……大怪我したおじさんを運ばないと……』
アイン『……ハァ、何の為に彼が戦ったと思ってるのよ………駆け寄る相手が違うでしょ?』
ウタ『‼︎』
アイン『……いってらっしゃい。彼は私が見るから』 - 72二次元好きの匿名さん23/08/10(木) 06:48:49
保守
- 73二次元好きの匿名さん23/08/10(木) 06:51:01
やっぱり四皇の壁は厚いか
- 74二次元好きの匿名さん23/08/10(木) 18:50:13
保守
- 75二次元好きの匿名さん23/08/10(木) 19:49:41
神避って雷鳴八卦みたいな通常技(海賊王&四皇基準)かと思ってたけど体力ごっそり持ってかれる技設定にしたのか
- 76SS23/08/10(木) 21:30:17
自分も神避は雷鳴八卦に近いポジションの技だとは思うんですけど、じゃあ今のシャンクスがロジャー並の覇気かカイドウ並のヒィジカルがあるのかと言われると個人的にはちょっと疑問なんですよね。だからルフィで言うギア4ぐらいの感覚で設定しました(間を開けたら連発出来るけど割と体力も減る感じ、通常技ほど軽くないけど最終奥義ほど重くもない技みたいな)
- 77SS23/08/11(金) 04:41:36
ウタ『……うん‼︎』ダッ‼︎
アインの言葉を聞いたウタは一目散にシャンクスの元へ向かった。そんなウタの背中を見届けたアインは、男の元へ向かった
『ハァ……ハァ……お前か…ハァ……』
アイン『私じゃ不満かしら?』スッ
『まさか……ハァ……ハァ……フッ、女神に微笑まれた気分や……ハァ……ハァ……』
アイン『軽口叩けるなら、まだ大丈夫そうね。はい、じっとしてて……今から傷口を縫うから』カチャカチャ
『?……何で顔を見とるんや…ハァ……ハァ……切られたんは腹やぞ……?』
アイン『……気づいてないの?唇、切られてるわよ。上下一緒にね』
神避の範囲は男の予想を超えていた。上半身だけと考えていた傷口は、そのまま唇の左側を切断していた
『……マジか…ハァ……ハァ……余計人相悪ぅなるのぉ……』
アイン『真っ先に気にする所がそれなのね……ホントに気づいてなかったの?血の味くらい感じてそうなものだけど』
『生憎……アイツに叩き上げられた時に…ハァ……ハァ……口の中切れてもうてのぉ……ハァ……途中からはずっと血の味で一杯やったわ……』
アイン『そう……じゃあ、始めるわ。まずは麻酔からね……』プス
『ッ……』
アイン『……ハイおしまい。麻酔が効くまで少し待つわ』 - 78SS23/08/11(金) 16:28:01
『……お前…治療なんて出来たんやな……初めて知ったわ…………』
アイン『一応ね……あの娘から医学を学んでくれってせがまれたのよ。"貴方はよく怪我をして危なっかしいから"って』
『……ラミ…か…』
アイン『えぇ……まぁ、こんなに早く大怪我するとは思わなかったけど。さっ、そろそろ縫うわよ。痛かったら……まぁ頑張って手を上げて』
『出来たらな……』
そう言うとアインは男の唇を縫い始めた。男は僅かに感じる痛みを横目に、シャンクスとウタを遠目で眺め始めた
ウタ『…………』
シャンクス『…………』
シャンクスに駆け寄ったウタだったが、当のシャンクスが全く口を動かさない為、全く会話が起きない気まずい空間となっていた。男とアインが話していた間は両者共に全く言葉を発していなかったが、ようやくシャンクスが重い口を開けた
ウタ『………』
シャンクス『………ウタ』
ウタ『……何?シャンクス』
シャンクス『ウタは……まだ俺達の事を、親って思ってくれてるのか……?』
ウタ『……そんなの当たり前じゃん。私の親は赤髪海賊団だけだよ』
シャンクス『……本当にそんなのか………?』 - 79SS23/08/11(金) 18:57:19
ウタ『……何が言いたいの……?シャンクス…………』
シャンクス『理由が理由とは言え……俺達はお前に親として……いや、人としてやってはいけない事をしたんだ。そんな俺達が親を名乗っていい訳がねぇだろ……?』
ウタ『………』
シャンクス『それに俺達は四皇を名乗ってるだけの屑の集まりだ……そんな俺達がお前の親を名乗っちゃあ、色々まずいだろ………?』
ウタ『シャンクス……』
シャンクス『お前の歌は最高なんだ……海軍に追われる俺達がお前の才能ごと囲っちまう訳にはいかねぇ……それに俺は、お前に海賊なんざやってほしくはない……何も知らないカタギとして、真っ当に生きてかっt』
パチン‼︎
シャンクス『⁉︎』
シャンクスの話を遮るように甲高い音が、静かなレッド・フォース号に響いた。その正体は話を聞きかねたウタによるビンタだった
ウタ『………』プルプル……‼︎
シャンクス『……ウタ………?』
ウタ『……シャンクスの馬鹿‼︎』
シャンクス『‼︎』
ウタ『私がいつシャンクス達を屑の集まりなんて言ったの⁉︎何で私が音楽家を目指したと思ってるの⁉︎あの時もそう……私の気なんて知りもしないで‼︎勝手に思い込んで勝手に決めて‼︎』
シャンクス『…ウタ……』 - 80二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 06:50:22
仲直りできそうか
- 81二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 18:18:33
お互い本音を言い合えたかな
家族なんだから繕わず本音言える方がやっぱりいいよな - 82SS23/08/13(日) 02:56:20
ウタ『……そう思ってたんだったら………ちゃんと言ってよ……‼︎言ってくれないと……私分かんないじゃん……‼︎親に捨てられたって……思っちゃうじゃん‼︎』ポロポロ
シャンクス『………』
ウタ『……音楽家を目指したのだってそう………シャンクスは覚えてる………?私がまだおじさんと会う前に、気まぐれで歌った私の歌をベタ褒めした事』ポロポロ
シャンクス『……あぁ、よく覚えてる。確か……何故か俺が、アイツらに自慢して回ったのを必死に止めてきたんだったな……』
ウタ『……そうだよ………確かにあの時は、嬉しさより恥ずかしさの方が勝ってたけど………あの時のシャンクスの喜びが嬉しくて……私は音楽家を目指したんだよ……?』ポロポロ
シャンクス『………』
ウタ『……そんなシャンクスと………赤髪海賊団の皆と、一緒にいたくない訳……ないじゃん………‼︎』ポロポロ
シャンクス『………』
『……赤髪』
シャンクスが返答に迷っていると唇を縫い終え、体を縫い始めたアインを横目に男が話しかけた
シャンクス『………』
『……えぇ加減分かったやろ……そいつの覚悟は生半可なモンやない。本物やっちゅうことぐらい……』
シャンクス『……だが、俺は………』 - 83二次元好きの匿名さん23/08/13(日) 14:51:23
保守
- 84二次元好きの匿名さん23/08/13(日) 15:15:43
ウタ自信のケジメと言うかエレジア国民に対する償いはどうするんだろ?
このまま国を滅ぼしたことになってる赤髪海賊団の音楽家に戻ったら慰霊コンサートとか出来なくなるけど - 85二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 03:03:35
保守
- 86SS23/08/14(月) 03:06:57
『………まぁ、親としてのお前の言い分も分からん訳やない。せやけど……自分の考えを子に押し付けるのは、親のやる事やないやろ?』
シャンクス『……あぁ………』
『……そいつは12年間、形も大きさもまるで違う鞘に何とか収まっとったんや……えぇ加減、元鞘に戻したれ。これ以上は……ただただそいつが錆びてくだけやで………?』
シャンクス『………』
男からの言葉を聞いたシャンクスはその場で顔を伏せて考え込んだ。しばらくの間そうしていたシャンクスだったが、意を決したようにウタに向き合った
シャンクス『…ウタ』
ウタ『……』
シャンクス『……俺達が親でいいのか………?また、親を名乗っても……いいのか……?』
ウタ『……馬鹿』ダキッ…
シャンクスの懇願とも取れる言葉に、ウタは一言答えながら抱きしめた。そんなウタの回答にシャンクスは1本しかない腕でウタを抱きしめ返した
『……フッ、えぇモン見れたわ………怪我した甲斐があったもんや……』
アイン『そうね……少し対価が見合ってないような気もするけど………』
『大怪我で済んどるだけマシやろ。相手が相手やしのぉ』
アイン『どっちもやり過ぎなのよ。治療する身にもなりなさいよ………はい。終わり…あくまで応急処置だからね?』
『分かっとる分かっとる。ありがとさん……さて…えぇモンも見れて、やる事やれたしさっさと帰るか』 - 87SS23/08/14(月) 15:00:14
アイン『そうね』
2人はその場で立ち上がるとレッド・フォース号から離れようとした。するとウタが彼らを引き止めた
ウタ『ねぇおじさん‼︎』
『ん?』ピタッ
ウタ『……私、夢を追いかけて………いいのかな……?私……本意じゃなかったけど、エレジアを滅ぼしちゃった事は変わらないし……あの時死ん………殺しちゃった人達に、どう償ったら……』
アイン『………』
『………"夢を追いかけ続ける"か……"贖罪に人生を費やす"か……お前はどうしたんや……?』
ウタ『‼︎……夢を捨てる気はないよ。でも……やった事の責任も……取るつもり、何年かかるかは分からないけど』
『……"両方"か、それがお前の選択なんやな………?』
ウタ『……うん‼︎』
『……なら、好きに生きるんやな。お前のやり方でのぉ………お前に選択させたケジメ、ワシはちゃんと取るつもりや。その上で……頼みがある』
ウタ『頼み……?』
『まず1つ、お前の夢の為の活動は前渡した電伝虫でやってくれ。そして2つ、赤髪海賊団との関係は一切出すな。この2つ守ってればえぇ……後はワシがどうにかしたるさかい』
ウタ『……それだけでいいの?』
『あぁ……それだけでえぇ。それ以外は好きにしたらえぇ……じゃあな』バッ‼︎ - 88二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 16:56:32
なんか話の方向性変わった?最初はケジメつけるのシャンクス達だけでウタ達には関係ない終わったことって感じだったけど
- 89SS23/08/15(火) 04:40:28
アイン『……貴方と一緒にあの島で暮らした事は絶対に忘れないわ。いつ会えるか分からないけど……またね』バッ‼︎
2人は短い別れを告げると、ホワイトタイガー号に飛び乗った。それを静かに見届けたウタとシャンクスだったが、ベックマン達はある事を気にしていた
ベックマン『……行ったか…』
ロックスター『……あの…』
ベックマン『何だ?』
ロックスター『………あの人は結局何がしたかったんです?ケジメ取らせるとか言ってましたが……』
ベックマン『……さぁな。だがまぁ……お頭とやり合いたかっただけかもしれねぇな』
ロックスター『えっ⁉︎そんな理由でお頭を⁉︎』
ベックマン『予想だがな……だが少なくとも、前攻めてきた時はそんな感じの理由だったと思うが……』
ロックスター『……とんでもねぇ男ですね……アイツ……』
ホワイトタイガー号
アイン『……ねぇ』
『ん?』
アイン『結局貴方の言うケジメって何だったの?あの娘を赤髪に戻す事?』
『………あぁ…まぁアレや。こんな事言うのもなんやけど………ケジメっちゅうのはある種の言い訳みたいなもんや』 - 90SS23/08/15(火) 06:25:38
アイン『……は?』
『考えてみぃ?ワシらの目的はアイツを元の場所に戻すだけやで?当の本人は赤髪を全く恨んどらんし……そもそも12年前にアイツのやり方に乗ったワシらが、アイツにケジメ取る立場にあると思うか……?』
アイン『……ホントに赤髪と殴り合いたかっただけって事?』
『それもある……せやけど、本命はそこちゃう。あの殴り合いは……赤髪の認識を捻じ曲げる為のもんや』
アイン『認識を捻じ曲げる……?』
『12年経っても赤髪がアイツやワシの知っとる通りの男やったら、12年前の行動に良い思いはしとらん筈やからのぉ……そんな状況が12年も続いたんや。当の本人連れてきただけやと、受け入れへん可能性があると思ったんや』
アイン『……まぁ、赤髪は嫌われる覚悟であの娘を置いていったでしょうし…………それが12年続けば、そうなっても不思議じゃないわね……』
『そう言う事や。そこでワシが赤髪に喧嘩売って、アイツの事を溢しながらやり合えば、その辺の蟠りを流せると思った訳や…………まぁ、そのせいで赤髪に惨敗する羽目になってもうたけどな……』ハァ……
アイン『……ホント、無茶苦茶と言うか…ぶっ飛んでると言うか…そこまで分かってたんだったら、他の方法くらい思い浮かばなかったの?』
『生憎ワシは、強い奴とやり合えるならそっちを選ぶ男や。文字通り血が騒いでしゃあないからのぉ……』
アイン『ハァ……』
『まぁそう言う事や。ほな、さっさとここ離れようやないか……なんか来とるみたいやしのぉ?』チラッ
そう言うと男はホワイトタイガー号の左側に目をやった。しかし視線の先にあるのは相変わらずの濃霧だけだった
アイン『?……来るって何が……』
『さぁのぉ……誰なのかは分からん。せやけど…………かなり強い奴の集まりっちゅう事だけは確かや……』 - 91二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 11:19:49
誰が来るんだろ?
- 92二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 15:16:35
ある意味家族に対して恨みや怒りと言った蟠りのないウタより色々抱え込んでる親の方にメンタル手助けが必要な話だったのかもね
- 93二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 02:00:32
保守
一体誰が来るのやら - 94二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 13:09:12
シャンクスはすごくいろいろ抱えてそうだからね
- 95二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 16:35:00
推定実父の在り方次第じゃ「もしかしてトットムジカの件がなくてもいづれウタとは……、」になるかもしれないフィガーランドの血筋ってなんだ
- 96SS23/08/17(木) 01:13:46
アイン『……貴方がそう言うなら、相当な手練れみたいね。早く離れないと……ん?』
『?……どないしたんや?』
アイン『……そう言えば、彼の事忘れてたわ…………』
『……あぁ…おっさんか。早ぉ呼んだ方がええのぉ……』
住民2『ゴードンさんだったら、さっき誰かが呼びに行きましたよ?もうすぐ来ると思いますけど……』
住民3『おーい‼︎連れてきたぞぉ』
ゴードン『すまない……‼︎つい眠ってしまっていた………』
『アイツはもうあっちの船に移っとる。早い事別れの言葉をかけたれ』
ゴードン『あぁ………‼︎』
そう言うとゴードンはレッド・フォース号側の手すりに駆け寄ると、大声でウタに別れを告げ始めた。そんな様子を見た元住民達もゴードンに続き、別れを告げるべく手すりに向かって行った
『……また傾くなぁ。早ぉ行く言うてんのに…………操舵は頼むで』
アイン『ハァ………』
傾いた船の操舵を一度経験していたアインは、また同じ状況になってしまった事を嘆いてため息をついた。するとホワイトタイガー号から微かに軋む音が聞こえてきた
ギギギィ……ギギ………グギィィィ……ギギ…
アイン『………何かしら』 - 97二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 08:11:58
何か乗ってる?
- 98二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 19:28:33
何が来たんだ?
- 99SS23/08/17(木) 21:43:52
アインが謎の軋む音に疑問を持ち始めたその時だった。突然ホワイトタイガー号がゴードン達がいる方向とは逆方向に傾き始めた
ギギギィィィ……‼︎
アイン『⁉︎クッ……‼︎』ガシッ‼︎
『なっ何や一体……⁉︎』ガシッ‼︎
アインや男は咄嗟に突起物にしがみついた。ウタに別れを告げていた元住民達は手すりや前の人にしがみついて難を逃れていたが、最後尾にいた数名は掴みきれずにそのまま反対側の手すりまで転がり落ちた
アイン『いきなり何……⁉︎』
『……‼︎まさか‼︎』バッ‼︎
何かを察した男が反対側の手すりに駆け寄った。するとそこには濃霧で全容が見えない巨大な渦潮が、巨大な船体を持つホワイトタイガー号をレッド・フォース号から引き剥がそうとしていた
『こりゃ………デカいぞ……⁉︎おい‼︎デカい渦や‼︎早ぉせんと沈んでまうぞ‼︎』
アイン『渦……⁉︎何でいきなり……規模は⁉︎』
『霧でよう分からん‼︎せやけど……洒落にならんデカさなのは確かや‼︎』
アイン『嘘でしょ……⁉︎ここはモベジュムール海域じゃないわよ……⁉︎クッ…‼︎』ガラガラガラガラ‼︎
アインはしがみついていた舵輪の前に立つと、急いで右に舵を切った。しかし大した効果はなくホワイトタイガー号は徐々に渦の中心へ引き摺り込まれていく
『クッ……‼︎本格的にヤバくなってきよったな……‼︎』
アイン『そんな事言われなくても分かってるわよ‼︎どうするの⁉︎このままだと船ごと全滅するわよ⁉︎』 - 100二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 08:16:07
ピンチだな
- 101SS23/08/18(金) 18:56:09
『分かっとる……‼︎しゃあない………少し乱暴やが、やるしかないか……‼︎』ズゥゥン‼︎
そう言うと男は自身の下半身を武装色で覆った。そして足元から伸ばすようにホワイトタイガー号の右側の甲板も武装色で覆い始めた
アイン『何してるのよ‼︎覇気を纏わせたところで……っ⁉︎まさかアンタ⁉︎』
『おぅお前ら‼︎しっかり掴まっとれよ‼︎』スッ‼︎
アイン『全員‼︎衝撃に備えて‼︎』
『うおぉぉぉぉおおお‼︎』ドオォォォン‼︎
男は覇気を纏わせた甲板を、同じく覇気を纏わせた足で全力の四股踏みをした。するとホワイトタイガー号は一気に渦潮の外側に押し出され、無事?に渦潮から脱出した。むしろ渦潮で加速していた分、船としての性能以上の速度で霧の中を爆走し始めた
『ふぅ……流石に傷口が痛むのぉ…………』
アイン『無茶苦茶すぎるでしょホント………』
『難は逃れたんや。今はそれで…………ん?』
アイン『?……黒い…船………?』
話していた男はふと霧の奥を目をやった。するとそこには霧の隙間から一瞬真っ暗な船が見えた。すると男は足元に転がっていた砲弾を掴み上げるともう見えない黒い船に向かって砲弾をぶん投げた
アイン『………もう投げないでね。牽制は1発で十分だから……それにしても、何だったのかしら……あんな真っ黒な船…見たことも聞いたこともないわ……』
『………あぁ…そうやな……(……あの男…………まさか、最近聞くようになった"火ノ傷の男"っちゅう奴か……?)』
男は頭の中で思考を凝らした。元住民達がざわつく中、ホワイトタイガー号は濃霧の中に姿を消した - 102二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 06:37:50
霧の中だからまだ何あるか分からないな
- 103二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 14:50:56
このレスは削除されています
- 104二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 14:52:03
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- 105二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 14:52:59
このレスは削除されています
- 106二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 15:41:40
なんだこの焼き畑っぷりは…
- 107SS23/08/19(土) 22:18:58
シャンクス『ハハハ……相変わらずだな。あの人は……』
ウタ『昔からあんな調子だったんだね……』
一連の状態を見ていた2人は乾いた笑いを浮かべていた
シャンクス『だが……安心は出来ねぇな。あの渦潮……多分アイツだろう、いくらあの人でもタダじゃあ済まないはずだが………』
ウタ『そんなに凄い人がいたの?』
シャンクス『あぁ。新世界ならいきなり渦潮が発生しても何ら不思議じゃないが…………あの規模の渦潮が自然に出るとなると、場所は限られてくる……十中八九アイツだろう』
ウタ『………まぁ、おじさんがいるんだし大丈夫だよ』
シャンクス『フッ……そうだな』
ウタ『……シャンクス。私の部屋って……まだ残ってる?』
シャンクス『当たり前だ。12年前から何も変わっちゃあいないぞ。見てみるか?』
ウタ『うん。そうする………ねぇシャンクス』
シャンクス『ん?』
ウタ『………ただいま‼︎』
おわり(おまけあり) - 108SS23/08/20(日) 06:32:50
おまけ1 数日後
濃霧を切り抜けたホワイトタイガー号は、偉大なる航路前半の海を目指し航海していた
アイン『………そろそろね…』ガラガラ
『……モベジュムール海域、不機嫌海域とも言うんやったか?』
アイン『えぇ、本当に油断ならない海域よ………いつ船が沈んでも不思議じゃないわ。気を引き締めないと………』
『……気を引き締めてどうにかなるもんなんか?あの海の異常気象っちゅうのは』
アイン『………無理ね。無いよりマシ程度だけど』
『やろうな……』
アイン『……ところで、これからどうするの?特に彼、このまま船に乗せておく訳にもいかないでしょ?』
アインは少し遠い場所で音楽を奏でているゴードンを指差しながら男に聞いた
『取り敢えずおっさんは前半の海のどっかに降ろす。その後の事はまだ決めとらんが……まぁ、自由に過ごすのもありやと思うわ』
アイン『そう。彼を降ろす場所は決めてるの?』
『うーん……今の所"東の海"か"南の海"のどっちかかのぉ。"南の海"は故郷に近いし"東の海"は平和の象徴らしいしのぉ……まぁ当の本人次第やろうなぁ。……ん?』
男が話していると、遠くからニュース・クーが船に向かって飛んできていた
『おっ……来よった来よった。ご苦労さん』 - 109SS23/08/20(日) 06:33:11
ニュース・クー『クー』
『5つ買うわ。釣はいらん』スッ
ニュース・クー『クー』バサバサ‼︎
新聞を売ったニュース・クーはそのまま飛び立って行った。男は買った新聞の内4つを足下に置くと、残る1つを広げて読み始めた
『………』
アイン『……どうだったの?』
『………フッ、何やあのクソ鳥……まだ約束守るだけの仁義は持っとったみたいやのぉ……』クックックッ
アイン『やらせたの間違いでしょ?内容は?』
『ほれ』バサッ‼︎
アインに内容を聞かれた男は、"見た方が早い"と言わんばかりに見ていた面をアインに向けた
アイン『……"衝撃‼︎12年前の大事件は意図的な隠蔽だった⁉︎今は無きエレジアで起こった真相とは‼︎"ね……新聞というよりゴシップじみた見出しね……詳細はどうなってるの?』
『あぁ、ちゃんと頼んだ通りの内容になっとるみたいや。ちゃんとあの怪物の事も誇張して書いとるようやしのぉ』
アイン『上手くいった訳ね……これで万が一あの娘の素性がバレても、致命傷は避けられるかも知れないわね。わざわざ脅しに行った甲斐があったわ……』ハァ……
『まぁ……新型電伝虫と一緒に白電伝虫も渡したんやし、少なくともアイツの居所が割れる事は無いやろう……ワシらに出来んのはここまでや。後はアイツの好きにさせればえぇ』 - 110二次元好きの匿名さん23/08/20(日) 18:24:44
シャンクスと仲直りできたようでよかった
ゴードンさんはこれからどうするんだろう - 111二次元好きの匿名さん23/08/21(月) 06:18:33
保守
- 112二次元好きの匿名さん23/08/21(月) 18:13:49
色々うやむやにできる鳥の影響力すごいな
- 113SS23/08/22(火) 05:18:58
1日前 とある島 世界経済新聞本社前
『………陸地におったかんか。ワシらも運がえぇのぉ』
アイン『私は正直行きたくないわ………あの娘の為だから行くけど』
『相変わらずやのぉ、お前のクソ鳥嫌いは』
アイン『当たり前でしょ。海兵だった時期から嫌いだったわよ』
『安心せぇ。ワシもや』
アイン『でしょうね……それより、どうやって嘘の記事を書かせる気?奴が交渉に望むとは思えないし、約束を守るとも思えないんだけど?』
『まぁ見とけ……邪魔すんでぇ〜』ガチャ
そう言うと男は、さも当然かのように本社の扉を開けた。当然3m台の大男が急に入ってきた為、中にいた社員達は慌てていた。しばらくすると奥からビビが出てきた
ビビ『あら?誰その2人、2人も記者さん?』
『ん?アンタ確か………』
アイン『‼︎……ネフェルタリ・ビビ王女……?何でこんな所に……』
『……あぁ、そんな名前やったのぉ。確か…………レヴェリーで失踪しとったっちゅう、アラバスタ王国の王女やったか?』
ビビ『そうだけど……』
『いや"そうだけど"やないやろ……何王女がこんな所で油売っとんねん。早ぉ国に帰ったれや……』 - 114二次元好きの匿名さん23/08/22(火) 17:06:09
モルガンズをなにで乗せたんだろうね
よっぽどおいしい情報でもあったかな - 115SS23/08/22(火) 19:00:16
アイン『ちょっと……相手は王女なんだから、もっと礼節を……』
男達が困惑していると、ビビとは別の所から記者とモルガンズが話を盛り上げながら出てきた。しかし男の存在を知るや否やモルガンズの表情は一変した
モルガンズ『そうだ‼︎その案件はもっと派手に……って⁉︎アンタ何でここに……⁉︎』
アイン・男『『…………』』キョロ……キョロ……ハァ……
モルガンズ『……なっ何だ………‼︎何でビビ王女と俺を見比べるんだ‼︎』
男を警戒して気が高まっているモルガンズとは対照的に、男達は冷め切った目でビビとモルガンズを交互に見始めた。そしてアインは赤丸と黒丸を、そして男は2丁のビームライフルを構え始めた
男・アイン『『………ハァ……』』カチャ‼︎
モルガンズ『おいおい……⁉︎いきなり押しかけておいて何のつもりだ⁉︎』
『……お前も堕ちたもんやのぅ。初めて会った日から嫌いやったし、死んだ方がえぇクズやとは思っとったけど…………クズなりの道理くらいはちゃんと通す奴やと思っとったんやが……どうも買い被っとったみたいやなぁ。こんな事ならさっさと殺しとくんやったわ』
アイン『…………まぁ、まともな男だとは思わなかったけど……社員達はどうするの?』
『んなもん皆殺しに決まっとるやろ。こんなクソ鳥に着いて来とる奴らや、碌な奴おらんぞ』
アイン『……それもそうね』
↑
モルガンズがスクープ欲しさにビビを拉致ったと思っている2人
モルガンズ『待て待て待て待て‼︎お前達、何かとんでもない勘違いしてるぞ⁉︎弁明くらいさせろ‼︎』
結果、モルガンズは男達の説得にそこそこの時間を費やした - 116二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 06:55:52
モルガンズとばっちりだな
- 117二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 18:41:53
日ごろの行いが悪いから…
- 118二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 19:38:42
- 119SS23/08/24(木) 00:50:51
一時間後
『………その、何ちゅうか……悪かったのぉクソ鳥』
モルガンズ『いや良い……疑われる事には慣れてるからな……』ハァ…ハァ…
アイン『疲れすぎよ。一応は動物系の能力者よね……?』
モルガンズ『2人から銃を突きつけられながら弁明したんだ……息くらい上がるだろ………ところで、何の用だ?アンタに依頼を出した覚えはねぇぞ』
『そらお前、今回はワシが用あって来たんやからそらそうやろ。まぁ何や……ちょっと2人で話そうやないか』ガシッ
モルガンズ『引っ張るな引っ張るな‼︎服が伸びるだろうが‼︎』
男は半ば強引にモルガンズを引っ張ると、慣れた手つきで部屋に入って行った
ビビ『……ねぇ…』
アイン『どうしましたか?ビビ王女』
ビビ『ビビでいいわ。あと敬語も大丈夫……あの人、モルガンズと知り合いなの?』
アイン『……私は聞いた事ないわね………王女にタメ口で話すのは慣れないわ…』ハァ……
ビビ『話しやすい方法でいいわよ』アハハハ…… - 120SS23/08/24(木) 07:00:05
室内
モルガンズ『……それで?本当に何の用なんだ。わざわざここを探し出してまで』
『まぁちょっとした依頼や。まずはコレを見てくれや……』ゴソゴソ
そう言うと男は懐から電伝虫を取り出した。12年前に男がエレジアから回収した物だった、男がそれを取り出したのを見たモルガンズは慌てて部屋の灯りを消して中身を見た
モルガンズ『これは………⁉︎』
『……まぁ見て分かるやろうが…………12年前のエレジアで撮られたもんや』
モルガンズ『それは見れば分かるが……あの怪物は何だ⁉︎あんなもの、聞いた事もないぞ⁉︎』
『その辺も含めて話すから落ち着け………』
そして男は自身の知るエレジア事件の全容をモルガンズに話した。メモをとりながら聞いていたモルガンズは興奮を抑えきれず、話が終わる頃には思わずその場で立ち上がっていた
モルガンズ『こりゃとんでもねぇビックニュースだ‼︎今すぐにでも記事に……‼︎』
『まぁ待てや。ワシが何もなしにコレ見せる訳ないやろ』
モルガンズ『じゃあ何で見せたんだ?』
『ワシなぁ、その化け物呼び出した奴とは懇意な関係でのぉ。最近門出したそいつの為にも不安要素は極力潰しときたいんやわ』
モルガンズ『…………情報操作か……?』
『話が早くて助かるわ。ほれ』スッ - 121二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 18:53:01
袖の下かな
- 122SS23/08/24(木) 21:52:17
男はポケットから小切手を取り出した
モルガンズ『おほー‼︎こりゃスゲェ額だな‼︎政府の小切手よりよっぽど高額じゃねぇか‼︎』
『守銭奴相手に取引持ち出しとるんや……出し惜しみはせん』
モルガンズ『よく分かってるじゃねぇか‼︎で?何をどう変えて欲しいんだ?』
『あぁ、まずこの事件の事実を全て載せる事。そんでその事実の一部を誇張してほしいんや……誇張する所の内容はこれに沿って書いてくれ』スッ
男は何行かの短文が書かれた紙を手渡した
モルガンズ『……成る程なぁ、まぁ構わねぇが………少し足りねぇなぁ……?』
『あ"?』
モルガンズ『確かに破格の条件だが……今回に関しては内容が内容だからなぁ……ちょっと額が足りねぇかも知れねぇなぁ?』
『…………』
男は考え込む仕草をしながらモルガンズを見た。そしてしばらくすると、少し笑みをこぼしながら喋り始めた
『………フッ、相変わらず図太い奴やのぉお前も………ワシ相手に金をたかる奴なんざそうおらんぞ?』
モルガンズ『そりゃ俺は守銭奴だからな‼︎で?どうするんだ?』
『とは言ってものぉ……小切手はそれしか持っとらんし…………そうやのぉ……お前にとって情報と金の価値は同じなんか?』 - 123二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 06:56:30
情報・・・シャンクスとの関係かな?
- 124SS23/08/25(金) 17:36:06
モルガンズ『情報の価値と金額にもよるが、まぁ基本は一緒だ』
『そうか………なら何とかなりそうやのぉ。ほれ、これで勘弁してくれや』ガチャガチャ……ポイッ
そう言うと男は懐から小さな鍵付きの箱を取り出した。鍵を開けて中から1冊のボロボロの手帳を取り出すと、それをモルガンズに放り投げた
モルガンズ『ん?古い手帳……?これが何だってんだ?』
『………中身見てみぃ…』ゴソゴソ
モルガンズ『……?』ペラ…
手帳を渡した途端、男の雰囲気が変化した事に疑問を持ちつつモルガンズは手帳を読み始めた。しかし最初のページを読んでいたモルガンズはある事に気づき、酷く驚いた
モルガンズ『…………っ⁉︎おいアンタ‼︎何なんだこの手帳……⁉︎』
『………見た通りや……』
モルガンズ『……何で……いや、どうやってこれを…⁉︎』
『それをお前が知る必要は無い………報酬はこれでえぇやろ?』
モルガンズ『いや……それはそうだが………』
『……先に言っとくわ。その手帳の中身をどうしようがお前の勝手や……せやけど、斜陽とはいえ相手は世界政府…………今の政府がおる中でソレの中身を世に出したら………お前、確実に死ぬで?』
モルガンズ『っ‼︎』
『………頼んだ内容は明日の新聞に出せ。分かっとるやろうけど……こんだけお前に譲歩させといて、万が一約束破ったら…………そん時はワシがお前を殺しに行く。絶対に逃がさんから覚悟せぇよ……?』 - 125SS23/08/25(金) 18:57:47
モルガンズ『……分かった‼︎絶対にやる‼︎約束だ……‼︎』
『…………ならえぇ。悪かったのぉ‼︎忙しいやろうに、時間取らせてもぅて』
モルガンズ『いや、大丈夫だ……想像以上の収穫もあったからな………』
『期待に応えられて良かったわ。じゃあ、頼んだでぇ』ガチャ
そう言うと男は部屋から出て行った。そして1人残されたモルガンズは、男が残して行った古びた手帳見ながら小さく呟いた
モルガンズ『……こんなビックニュース、大事すぎて出したくても出せねぇよ……………』ボソッ
____________________
『…………』
アイン『……ところで』
『ん?』
アイン『どうやって世経の本社の位置を突き止めたの?あの新聞社、本社を常に移動させてるって話だったと思うんだけど……』
『ん』スッ
アイン『……ビブルカード?』
『"移動目標に対しては最も大きなビブルカードの一部を目標に付けて追跡しろ"………大将さんが海賊相手にやっとった常套手段やろ?』
アイン『…フフフ……そうね』
おまけ1終わり - 126二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 06:55:44
手帳はなにが書かれてたんだろ
ヤバい代物なのは確かだけど - 127二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 18:42:38
モルガンズが出せない情報か
- 128SS23/08/27(日) 06:09:59
※これからおまけ2を書きますが書きたいシチュがあるので閲覧注意です
- 129二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 17:56:03
保守
- 130SS23/08/28(月) 03:15:50
おまけ2 1年後 南の海
朝日が水平線から顔を出し程よい風が吹く中、ホワイトタイガー号の中で1人魘される男がいた
『………』
____________________
39年前 ???
『……何でワシにこないなもんを…………?』
????『さっきから言ってるだろ?俺はお前を気に入ったんだよ。貰えるもんは貰っとけ‼︎』
『…………こんな古びた手帳、何の役に立つんや…』
????『俺は世界の王になる男だぞ?その男が使っていた手帳なんだ、とんでもない価値になる。そうでなくても何かしらの役に立つだろう』
『………そこまで言うなら、これは貰っていくで。ほなそう言う事で……』
????『あぁ、また何処かでな…………坊や?』
____________________
『‼︎』バッ‼︎
男は文字通りベットから飛び起きた
『ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……』スッ
全身から滝の様に汗をかいていた男は顔を手で拭った。その手は少し震えており、顔にあった大量の汗がついてずぶ濡れだった。そんな自分の手を男が見つめていると廊下から部屋に向かってくる足音が聞こえてきた - 131SS23/08/28(月) 03:16:29
アイン『……あら?珍しいわね。もう起きてるなんて……いつも扉を開ける音で起きるのに』ガチャ
『……まぁな』
アイン『…………酷い顔ね。悪い夢でも見たのかしら?』
『そんな所や………正直見とぉなかったけどのぉ……』
アイン『悪夢なんて大抵そんな物じゃない?あなたが怖がるのは意外だけど……はいこれ』
『……手紙?』
アイン『えぇ、見知った人からよ。どうやって届けたのかは知らないけど』
『………赤髪か。まぁワシの見知った奴となると限られるしのぉ………』ペラ
男は手渡された手紙の封を開けて中身を見た
『……"こうやって手紙を送るのは初めてだから上手く書けてないかもしれない、先に謝っておく。今回アンタに手紙を出したのは他でも無い、ウタの初ライブにアンタも是非来てもらいたいんだ。既に聞き及んでると思うがウタはこの1年で世界的な歌手になったんだ。凄いだろ俺達の娘は‼︎それでウタがエレジアでライブをやりたいって言うもんだからアンタ達にも来て欲しいんだ。手紙と一緒にチケットを入れてあるから是非来てくれ
アンタ達以外にもハートの海賊団に招待状を送ってある。当然無理にとは言わないが……娘の晴れ舞台だ、育ての親であるアンタにも娘の成長を見て欲しい"……か……』
アイン『……まぁいいんじゃない?久しぶりに会えるなら、皆喜ぶわよ?』
『そやけどなぁ………何でよりにもよってエレジアなんや……言っちゃ悪いが縁起悪いやろ絶対』
アイン『1年前に降ろしたゴードンさんが数ヶ月前にエレジアを復興させたのは知ってるでしょ?多分著名になったあの娘のライブで入国を促したいんじゃないかしら?』
『あのおっさんも随分逞しくなったもんやな……う〜ん…………またあの化け物が出てきたらそれこそ面倒やしのぉ……あんま行く気が出ん……』 - 132二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 03:35:04
このレスは削除されています
- 133二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 07:32:56
もしかして復活しちゃう?それとも別案件か
- 134二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 19:02:23
フラグかな?
- 135二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 04:34:46
ほしゅ
- 136SS23/08/29(火) 06:07:57
アイン『………因みにだけど、もう1通手紙が来てるわよ?……"絶対来てね。おじさん‼︎"…ですって』
『………………行くか。エレジア……今から行って間に合うんか、ライブ…………?』
アイン『……フフフ、天候に阻まれなければ問題ないわ(何だかんだ言って、ちゃんと親してるのよねぇ)』
『そうか………しかし、ハートの海賊団も来るっちゅう事は…ラミも来るんか』
アイン『でしょうね』
『………楽しみやな…』
アイン(溜めに溜めたわね……まぁ素直になってる分、まだマシかしらね。正直私も楽しみだけど……)フフッ
『……さぁ、さっさと飯食いに行くか………』ヨロヨロ
アイン『ちょ…ちょっと……ホントに大丈夫なの?酔っ払いみたいになってるけど……』
『あ"ぁ……ちょっと汗かきすぎたかもしれんのぉ…………なんか飲むか……』クラクラ
アイン『ちょっ……キャ‼︎』バタン‼︎
男がよろめいてその場に倒れそうになったのを、アインは咄嗟に支えようとした。しかし倒れゆく3m超えの巨漢相手にはアインの体では力不足だった為、そのまま押し倒される形となった
『ヴゥ……すまん、すぐ退くさかい………』
アイン『えぇ……///(……事故とはいえ、流石に恥ずかしいわね……無反応な彼を見てると少し苛立ってきた……)』
男は全身の気だるさで特に気に留めていなかったが、そういった経験もなく不意をつかれたアインは恥ずかしさで赤面していた。しかしアインとは対照的に全く無反応な男を見たアインは少しやり返す事にした - 137二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 17:39:14
ちょっと拗ねてやり返そうとするアインかわいいな
- 138二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 19:01:56
保守
- 139二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 06:56:27
保守
- 140二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 18:39:14
アイン何するつもりだ?
- 141SS23/08/31(木) 05:53:34
アイン『まって』ガシッ
『何や……』
アイン『……流石に無反応は傷つくんだけど?』
『いやまぁ………っておい、何しとんねん』
アインは頬を赤らめながら胸元を少し開けて、ぎこちなく男を誘惑し始めた
アイン『………私って魅力ないかしら?若くはないから仕方ないかもしれないけど……///』
『歳の話するんやったら美魔女やろお前は……』
アイン『……喜ぶべきなのか、それとも若くない事を悲しむべきなのかしら………』
『………歳がどうあれ美人なんやからそれでえぇやろ』
アイン『………そう…///』
どこか甘酸っぱい空気に満たされた一室だったが、1人の女性によって換気される事になる
コゼット『2人共‼︎もうご飯出来てま………‼︎///』
アイン・男『『………』』
コゼット『……失礼しまぁす………』スゥ…ガチャ - 142SS23/08/31(木) 16:47:17
『(……気不味い)……飯、行こか』
アイン『……えぇ』
気不味い空気に包まれた2人は、さっさと身支度を整えて室内から出た
『………』
アイン『………ねぇ』
『……ん?』
アイン『さっき言ってくれた事って、お世辞だったのかしら……?』
『………ワシなりに本音を喋ったつもりやったんやけど……伝わらんかったか?』
アイン『………ちゃんと伝わったわよ。しっかりとね……』
『……そうか』
アイン『……さっ‼︎早く朝食を済ませて、エレジアへの航路に船を向けないとね』
『……そうやな』
アイン『今日から少しだけ忙しくなるわよ?問題は無いけど、天候によっては遅れるかもしれないからね』
『やろうな。さぁ……アイツらの成長を見に行くとするかのぉ……‼︎』
おまけ2 終わり - 143SS23/08/31(木) 16:52:13
※以上で長々とやっていた男関係のSSは終了です。最初のSS投稿からほぼ5ヶ月とかかってしまい申し訳ない。そんな中付き合ってくれた人達、本当にありがとうございました(もうそんなに見てる人いないだろうけど)
- 144二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:18:30
その長々とやってくれたお陰で出会うことができたので個人的には嬉しいです
次回はエレジアで成長を見る回なのかな? - 145SS23/08/31(木) 23:27:02
まぁ見たい人がいるなら書くけど、流石に少し間を開けるかな。こうも連続して書いてると見にくいかもしれないし………一応書く事自体は決めてるから気長に待って欲しい。すぐ見たいって人が多いならすぐに書くけど
一応タイトルは"エレジアの後始末"で決定してるのですぐじゃなかった時はこれで見つけてみてください
- 146二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 10:54:43
完結お疲れ様でした