- 1二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 19:42:43
ライスシャワーは、不思議な世界に迷い込む。
体が浮かび上がり、ふわふわと宙を漂う。
「えっ?何?ライス....浮いてる?」
するとライスシャワーの制服が光だし、光は一気に広がり全身を包みこむ球体になった。
光の中は、沢山のシャボン玉が浮かんでいて、キラキラしている温かい空間だ。
そこへ一糸まとわぬ姿で漂うライスシャワーの体に、シャボン玉がぷにゅっとくっつく。
「きゃあ!な、なんですか!?」
ぷにょ~ん、ぷにょ~んと、ライスシャワーの体を包み込むように、次々とシャボン玉がまとわりつき全身を覆う。
ぷにゅっと体を揉まれるような感覚に戸惑うライスシャワー。
それどころか段々と力が抜けて、ぷにぷにの感触とふわふわする浮遊感による心地よさのあまり
ぽわぽわした気分になってくる。 - 2二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 19:43:07
期待
- 3二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 19:43:59
「なんだか気持ちいい。あれシャボン玉の形が変わって.....これって……」
ライスシャワーの体は、いつの間にか薄いシャボン玉の膜に覆われていた。そして気がつくと顔以外の全身が覆われていた。
(なんだか、体中がムニムニする?)
シャボン膜は体のラインがくっきりと分かるほど薄く、手で触れるとツルツルとした手ざわりだ。両手を広げてみると、まるで透明な手袋をつけているようだ。
そして、ライスの体を覆ったシャボン玉の膜はプクっと膨れ上がり、次第に形を変えていき、ドレスのようなシルエットを形成し始める。
「これって?ドレス....?」
その時、ドレスの形成するよゆに膨らんだシャボン膜が、パチッンと弾けとぶ。
「わっ!?あれ?....わぁ...綺麗...」
するとライスシャワーは、不思議なドレスを身に纏っていた。
ドレスは、沢山のフリルやリボンで装飾されていて、裾の中にはボリューミーなパニエが詰め込まれふわっと膨らんでいる。まるで不思議の国のアリスを思わせる水色のエプロンドレスだが、ふわっと膨らんだ肩のパフスリーブをさらに上から包むように、ぷくっと丸いシャボン玉が覆っており、同じように半球状のシャボン玉が、スカートの上をぽよんっと覆っている。
両手にはシャボン膜の透明な手袋がはめられている。 - 4二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 19:45:04
足にも同じ透明なシャボン玉のニーハイソックスが装着されており、
よく見ると両足首から膝にかけても細長くふんわりとしたシャボン玉が覆っていて、脚全体が ふわりとしている。
そして頭には、水色の大きなリボンのカチューシャが被せられ、大きめのライスシャワーの耳を包むカバーはシャボン膜になっているのか、柔らかく透明で半円状に盛り上がっている。
「凄い……。これが不思議の国のアリスみたいな服……それに、ぷにぷにのシャボン玉まで.....この手袋のはめ心地もとっても素敵...」
変身が、終わるとライスシャワーを包んでいた光の球が弾け飛ぶ。
そこには絵本に出てくるような可愛らしい少女がいた。
「えへへ……可愛い....」
嬉しそうに、自分の身に纏ったコスチュームを眺める。
「それにしても、ここどこだろう?」 - 5二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 19:46:53
気がつくとそこは雲の上だった。
そして、ライスシャワーはゆっくりと雲の上に降り立つ。
「わー♪雲の上なんて初めて!」
ライスシャワーが降りると、そこに一人のウマ娘が現れた。
「お待たせしました」
「ひゃああああっ!!!!」
突然現れたウマ娘の姿に驚き、柔らかい雲の上に尻餅をつくライスシャワー。
「驚かせてごめんなさい。ライスさん...」
そのウマ娘の姿を見てライスシャワーは目を丸くする。
「ブ、ブルボンさん!?そ、その格好は?」
ライスシャワーの前に現れたのは、白とピンクを基調としたロリータ風のワンピースを着たミホノブルボンだった。ライスシャワーのエプロンドレスと同じく、シャボン玉で装飾された不思議な衣装だ。
「ブルボンさんも、かわいいな!どう?ライスのも似合ってる?えへへっ袖や裾のシャボン玉がぽよんっとして面白いよね」
「はい、とてもよく似合っています。ですが……いえ、なんでもありません。それより早くこの雲の世界で、シャボン玉や雲を使って遊びましょう」
「遊ぶって、どうやって?」
「それは行ってみてのお楽しみです」
二人は手を繋ぎ、雲の上を走り出した。 - 6二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 19:47:05
「わああ!すごい!雲ってこんなにふかふかなんだ!」
「ふふっ楽しそうですね。では、ここで遊びましょう」
そう言うと、ミホノブルボンはライスシャワーの手を引いて、白い雲でできた大きなベッドに飛び込んだ。
「わっぷ…………ふわふわぁ...柔らかくて、それに温かい...」
飛び込んですぐにライスシャワーが雲のベッドの寝心地に魅了される。
「ライスさん……とても気持ちよさそうですね……それなら私も……」
するとミホノブルボンは、雲のベッドの上で仰向けになり、両手を広げた。 - 7二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 19:48:42
「ライスさん、一緒に....もっと、この柔らかな雲を感じたいのです……」
「うん♪いいよ!」
ライスシャワーは、嬉しそうな笑顔を浮かべると、そのままミホノブルボンの隣に寄り添う
「うわ~♪ほんとだ~すごく気持ち良いね。ブルボンさんの体、あったかい♡」
「はい、二人だと……さらに温かくなって……幸せを感じます……」
「そうだね♪なんだか眠たくなってきたかも……」
「ライスさん、もう少しだけこのままでいたい……お願いします……」
「んぅ……わかった……ふふっ」
ライスシャワーとミホノブルボンはそのまま眠りについた。
すると、二人を載せたベッドの周りに透明なシャボン玉の膜が膨らみ始める。
二人の体を覆い尽くすように膨張したシャボン玉の膜は、プクっと膨らむと、膨らんだシャボン玉の中にさらにもう一つのシャボン玉が現れる。
二人を包むシャボン玉の中では、二人の体にシャボン玉のクッションと雲のベッドの2つが優しまとわりつき、共に全身を包み込み。 - 8二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 19:49:26
まるで繭の中で抱き合っているような感覚だった。
ぷくっと膨らんだシャボン玉は、雲のベッドとシャボン玉のクッションに揉まれる二人ごと宙に浮かび上がり、シャボン玉の中は無重力状態になる。
そして、シャボン玉の中の二人が、互いに目を開けると、シャボン玉の膜越しに互いの顔がはっきりと見える。
「あれ?私たちまたシャボン玉の中にいる?」
「はい。どうやら雲のベッドごと、シャボン玉の膜で包まれたようです。」
「このぷにぷにしたシャボン玉....柔らかい...ムニムニするシャボン玉にクッション♪ぷにぷに♪」
「ライスさん、そのぷにぷにのシャボン玉は……私の頬にも触れて……気持ちいいですね」
「えへへっ♪でもブルボンさんのほっぺの方がずっと触り心地が良さそう……えいっ」
ライスシャワーは、無邪気に微笑むと、ミホノブルボンのもち肌に触れようとする。
「ひゃあっ!!ライスひゃん!?」
突然頬に触れたシャボン膜の感触に驚き、思わず声を上げるミホノブルボン。 - 9二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 19:50:36
「あ、ごめんなさい!びっくりさせちゃった?」
「はい、少しだけ...ですが、ライスさんのそのシャボン玉の手袋の感触がとても心地良いです。もう一回優しくお願いします」
「はい。こうかな」
そう言うと、今度はゆっくりとシャボン玉の手袋をはめた手で、ミホノブルボンの頬を優しく撫でる。
先程と同じぷにぷに、むにゅっとした柔らかい感触に、ミホノブルボンの表情が緩む。
「ライスさん、ありがとうございます……。これはとても素晴らしいシャボン玉の手袋ですね……」
ムニムニ
「えへへっ♪ライスも好き!むにゅっとして不思議な感じで♪」
ぷにぷに
「癖になりそうですね…」
雲の上に浮かぶ大きなシャボンも、ゆっくりと雲の上に降りていき、二人は雲のベッドの上で再び横になる。
「ふわぁ〜もうダメぇ〜」
「私も……また眠たくなってきました……」
二人は、そのまま深い眠りに落ちていった。 - 10二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 19:51:33
「おはようございます。ライスさん」
「んぅ……ふわあああ」
ミホノブルボンの声に目を覚ますライスシャワー。
「ブルボンさん……?」
「はい、ミホノブルボンです」
「そっか、昨日はここで遊んでたんだっけ……」
二人の衣装は昨日と変わらず、シャボン玉が装飾された、アリス風のエプロンドレス、ピンクのロリータドレスだ。
「えへへっ、やっぱりこのワンピース、ふわっとして、ぷにっとして可愛くて面白い!」
くるりとその場で回転し、スカートを揺らすライスシャワー。
「私は、この雲のベッドの寝心地が良くて気に入っています。それに、この雲の枕が柔らかくて、それも寝心地が良いのです」
ミホノブルボンもまた、雲のベッドから起き上がると、両手を広げ、雲のベッドの感触を確かめるように、手を動かしながら感想を言う。
「うん!確かに雲のベッドって気持ちいいよね!あとね、シャボン玉のクッションもあるよ。これもすごくぷにぷにしてて、シャボン玉に揉まれてるみたいで気持ちいいよよ♪」
そう言って、ベッドの周りにあるシャボン玉でできたクッションを指差す。 - 11二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 19:54:01
「なるほど……それは興味深いです。早速試してみましょうか?」
そう言うと、ミホノブルボンはベッドから出て立ち上がる。
「そうだね!はい、どうぞ!」
ライスシャワーは、シャボン玉のクッションの一つを差し出す。
「では失礼します」
ミホノブルボンは、そのシャボン玉のクッションを受け取り、胸に抱きかかえるようにしてぽふっと雲のソファに座ると、「うーん」と背中を曲げて強く抱きしめる。
「ブルボンさん、どうかな?気持ちいい?」
「はい。弾力のあるシャボン玉の膜が、私の身体を優しく包み込んでくれているようです。」 - 12二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 19:54:21
「じゃあ、こっちは?」
ミホノブルボンは、もう一つのシャボン玉のクッションを受け取ると、それを自分の顔に押し当てる。
「こちらも柔らかですが、先程のよりも更に柔らかいですね。まるでお餅のような感触です」
「そうなんだよ!それにとっても伸びるの!むにゅっーって」
「この弾力、癖になりそうですね」
「ほんとうだね!ブルボンさん!」
二人は楽しげに会話をしながら、今度は二人で一つのシャボン玉のクッションに顔を押し付ける。
「むぎゅー♪」
「むにゅむにゅ♪」
しばらくすると、二人とも楽しくなってきたのか、お互いに向かい合うような体勢になると、お互いに向かて、シャボン玉のクッションを押し付け合う。
「むにゅにゅー♪」
「ブルボンさん!楽しいね!」
「ええ、これは素晴らしいものです」 - 13二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 19:54:31
そして、暫くの間二人はシャボン玉のクッションを使った遊びを続けた後、突然、大きなシャボン玉のドームが、落ちてきた!
「きゃあっ!?」
「っ!?」
ぽよよんと大きなシャボン玉が佇む。
「これは...?」
「わかった!シャボン玉のトランポリンだよ!」 - 14二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 19:55:45
「なるほど……つまりこのシャボン玉の上で、ジャンプすることができるということですか……」
「きっとそうだよ!」
「ではやってみましょう」
二人はそう言うと、大きく膨らんだシャボン玉に向かって走り出した。
「どうやって登ろうかな?表面はツルツルだし」
「こういうのはどうでしょう、この雲のベッドを重ねて、雲の階段を作ってみては...」
ミホノブルボンの提案通りに雲のベッドを重ねると、そこには立派な雲の階段が出来上がつた。
「すごいすごーい!これなら簡単に登れるよ!」
ライスシャワーはその雲の階段を使ってシャボン玉の上に行き、ぴょんとシャボン玉のトランポリンの上に飛び込む。
ぷにゅっ!ぽよ〜ん!ぽよ〜ん!そんな音が聞こえてきそうな感じで、シャボン玉の上を跳ね回る。
「ブルボンさんも早く!ぽよんっと跳ねて楽しいよ」
ミホノブルボンは、ライスシャワーの様子を見て微笑ましいものを見つめるような表情を浮かべた後、同じようにしてシャボン玉に飛び乗った。ぽよんぽよん……ぽよん……ぽよ……ぽよ……ぽよ……ぽ……ぽ………… ミホノブルボンは何度か跳躍を繰り返してから、その動きを止める。
「これは....とても楽しいですね...ライスさん。ただ跳ぶだけではなく、時には滑ったり、上下左右の動きをしたりするので飽きません。」
いつの間にか二人は夢中になって、シャボン玉のトランポリンを楽しんでいた。 - 15二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 19:57:17
ライスシャワーは自分の背丈より高いところまで跳び上がってから、
そのまま落下してきて、ミホノブルボンの胸にダイブする。
「ブルボンさーん!」
ミホノブルボンは両手を広げてライスシャワーを抱き止めて受け止め、シャボン玉のトランポリンの上に倒れ込む。ぽよん・・・ぽよん・・・ぽよ……ぽよ……ぽよ……ぽよ……
「ブルボンさん、わたし、このシャボン玉のプールに入ってみたい!」
「……それはまた不思議な提案ですね。ですが、面白そうです。」
ミホノブルボンはそう言うと、両手の指で輪っかを作り、雲の窪みに、向かってシャボン玉を飛ばし次々と埋めていく。ライスも手伝って数分でいっぱいになった。
そして二人はシャボン玉のプールに足を踏み入れる。
ぷにゅり……ぷに....ぷに...
「なるほど……これは気持ちいいですね。体がぷにぷにされます」
ミホノブルボンは、ゆっくりと歩きながら、シャボン玉のプールの中を進んでいく。
「ほんとうだね♪」
ライスシャワーは、ミホノブルボンの隣を歩いていく。
「えへへっ、ぷにぷに気持ちいい♡」
沢山のシャボン玉のに埋もれる二人。顔以外の全身がぷにぷににシャボン玉に揉まれる。
二人は暫くの間、シャボン玉のプールを楽しんだ。 - 16二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:07:00
プールから出ると、先程のシャボン玉のトランポリンとして遊んだ巨大シャボン玉と雲の大地がぐにゃぐにゃと融合して、形を変える。
「これは...」
「雲とシャボン玉のお城だぁ!すごい!もこもこ、ぽよぽよのお城だよ」
二人が見上げる先に現れたのは、巨大な泡と雲でできたお城だった。
「なんという大きさでしょうか……」
「うん!すごい大きい!入ってみよう!ブルボンさん!」
「はい...」
入り口には、シャボン膜が張られている。 - 17二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:08:48
ほのぼの...!
- 18二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:15:35
「どうやって、入ればいいのでしょうか?」
「えへへっ、ぷにぷにっー、ぎゅっー」
「ライスさん?」
ライスが体重をかけ寄りかかると扉の膜にかけると、こぽっんぷにゅんっとシャボン膜を通り抜けた
「入れた!ブルボンさんも!」
「ではまえります。」
むにゅーこぽっーぷにゅん!
「入れましたね」
ライスシャワーとミホノブルボンの
二人はシャボン玉の城の中へと入っていく。
「うわあ、ここもふわふわの雲の絨毯、床や天井も壁はシャボン玉で出来てる」 - 19二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:58:08
「はい……それにしても、ここは広いですね。」
二人は城の廊下を歩く。すると、沢山のドレスやぬいぐるみが、並ぶ部屋に迷い込んだ。
「この部屋は一体何なのでしょう?」
「子供部屋?あっ、ブルボンさん、あれ見て!」
そこには、数m程の大きなテディベアが置いてあった。
「このくまさん、ちょっとブルボンさんに似てないかな……?」
「私に?ですか?」
「可愛いな……触ってみてもいいよね……えいっ!」
ライスシャワーは、そのテディベアに手を伸ばし、巨大なお腹にしがみつく。
「えへへっふかふかぁ♡」
ライスシャワーはそのテディベアに抱きつき頬擦りする。
「ブルボンさんの毛の色と同じ色だし、瞳の色も同じだからブルボンさんみたい!」
「確かに言われてみればそうかもしれませんね。ライスさんの方がとても可愛らしいですよ。」
ちょっと熊に嫉妬したような感情を感じた
ミホノブルボンはそう言うと、ライスシャワーを抱きかかえる。 - 20二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 20:58:39
「えっ?」
「この世界のライスさん、とても軽くてふわっとしてますね。」
「えへへっ照れちゃうな〜」
「ライスさん、こっちにも....」
「わぁ〜ドレスや衣装がいっぱい...」
沢山のドレスや衣装が並んでいる。
「綺麗だね!どれか着てみたいな……。ブルボンさんはどんなのが好き?」
「私は、これですね。」
ミホノブルボンは、ふかもこっとした白うさぎの着ぐるみを手に取る。
「今のライスさんに合わせるなら、これが適当かと」
「白ウサギさんだぁ♪」
「せっかくですし、着てみます」
「うん♪」
ミホノブルボンは、今まで着ていたロリータドレスから、ジャケットと懐中時計を装備する白うさぎの着ぐるみに着替える
「どうでしょうか……」 - 21二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 21:01:01
「似合ってるよ!もこもこで、とっても可愛い♡」
「ありがとうございます。」
「あっちにチェシャ猫や帽子屋さんや、女王様のドレスもあったよ。」
「では、そちらも試してみましょう。」
「うん!」
二人は再び歩き出す。
「ライスさん、こちらを見てください。」
「ん?何かあるの?」
目の前には、大きな鏡がある。
「改めてみると、その衣装はライスさんにとっても似合ってますね。」
「えへへっ...自分で言うのもなんだけど、結構、かわいいなって」
鏡を前にしながらくるりと回ってみる。
「あとね。ブルボンさんもさっきのドレス本当に似合ってたよ。」
「本当ですか」 - 22二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 21:02:08
「うん!あのね!本当に絵本の中から出てきたお姫様みたいだよ!すごく素敵だと思う!」
「そうですか。嬉しいです...///」
ミホノブルボンは嬉しそうな表情を浮かべると、両手でそっと自分の頬に触れ、少し赤らめる。
そんな姿を見たライスシャワーもつられて真っ赤になる
「あぅ……なんか恥ずかしくなってきたかも……///」
少し赤くなる二人、ミホノブルボンが話題を変える。
「まだお城もよく見てませんね。次の場所に行ってみましょう」
「そうだね!」
ブルボンは、着ぐるみを脱ぎ、元のロリータドレスに再び身を包み。
二人は、さらに奥へと進む。
するとまた扉があり、先程と同じく膜をすり抜けて中へ入る。
「ここは?今度は何処だろう?」
そこは、真っ白い部屋だった。辺り一面もこもこの綿雲の壁で覆われている。天井はなく空が見える。その中心に大きなベッドがあった。
そして、そこには……
「んっん?なんですの?気持ちよく寝てる所を」 - 23二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 21:02:15
「マックイーンさん?」
そこには、メジロマックイーンがいた。
「ライスさん?それにブルボンさんまで!?」
メジロマックイーンは、驚く。
「マックイーンさん?どうしてここにいるのですか?」 - 24二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 21:03:28
「私には分かりませんの……気がついたらここにいて……けど、この雲のようなベッドがあまりの心地よくて」
「私たちも同じ状況です。」
「ちょっと色々楽しくて、どうしてここにいるのとか、考えていなかったね」
「ここで目覚めて、私は何故かライスさんの事を待っていました。そして、今に至ります……」
「夢?なのでしょうか?けれどいくら寝てもひっぱたいても醒めませんの。不思議な事もあるものですね……」
「あれ?」
ふと、ライスシャワーは空の方を見る。
「どうかしましたか?」
「いえ、なんでもないかな……」
「あっ!」
その時、マックイーンも何かを見つける
「ねえ!あれって……」
「テイオー!?」
「おーい!みんなー!」
「テイオーさん!?」 - 25二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 21:04:09
「どう?ボク、羽が生えて空を飛べるようのなったんだ。すっごーく楽しいよ!」
トウカイテイオーは白バの王子様を思わせる純白の衣装に背中には、白く大きな翼が生えて、空の方を飛び回ってる。
「まるで、御伽噺のペガサスのようですわね。」
「わぁ〜♪」
「マックイーンもライスもブルボンも、一緒に遊ぼう!」
「はい♪けど私達には羽なんてないし」
「チッチッチー!テイオーさまに掛かれば、ほら」パチッ
そう言うと指を鳴らすトウカイテイオー、すると皆の背中に不思議な感覚が走る。
「これは一体?」
「なんでしょう?」
「わっ!?」
メジロマックイーンの背中から、真っ白い翼が飛び出す。それはライスシャワーやブルボンの背中にも現れた。
「うわぁ……」
「すごい……綺麗……」
三人は自分の背中に現れた天使の様な翼に見惚れる - 26二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 21:06:27
「じゃあ!行こうよ!ほら早く〜」
トウカイテイオーは大きく手を振る。
「行こう!ブルボンさん!マックイーンさん」
「あっ!ちょっとまってマックイーン!いつもの制服じゃ、雰囲気でないよ。ボクからプレゼント!えいっ!」
トウカイテイオーはもう一度、指を鳴らすと、メジロマックイーンの体は光に飲み込まれた。
「わっ!なんですので?あれ...なんだか..温かく」
光の中でメジロマックイーンの体をライスシャワーの時と同じくシャボン玉が、ぷにゅぷにゅっとまとわりつく
「ひゃっ?なんですの?くすぐったいですわね」
ぷにゅ..
マックイーンの全身を覆うシャボン玉の膜はぷくっと膨らむ。さらに、形を変えて、弾け飛ぶ。光が晴れるとそこには…… - 27二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 21:06:55
「えぇ!?これって!?」
そこには、レース飾りのついたエメラルドグリーンを基調とし大量のフリルとシャボン玉のオーバースカートが目を奪うプリンセスラインのドレスに身を包んだ、メジロマックイーンの姿があった。
手袋はライスシャワーの物と同じくシャボン玉で出来ていて、ガラスの靴を思わせる透明なシューズもシャボン玉で出来ている。
「わぁ…シンデレラみたい…///可愛いよマックイーンさん///」
「すごく似合ってます」
「……これが私……?」
「うん!似合ってるよ!かわいいね、マックイーン。」
「そ、そうですか……///」
「じゃあ飛んでみよっか。ライス、ブルボン、マックイーン!」
「はい!」
「分かりましたわ!」
「では行きましょう」
四人は空へ舞い上がる。
「うわぁ!」
「本当に飛んでいますわね!」
「凄い……!」
「みんなー楽しいでしょー」 - 28二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 21:19:45
こんなメルヘンで楽しい夢見たことないから憧れる
- 29二次元好きの匿名さん21/12/13(月) 21:25:45
シャボン玉の手袋のライスにほっぺ揉まれたい
- 30二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 00:46:10
「はい!とても楽しいですわ!!」
「こんな経験が出来るなら悪くありませんね」
「またこうやって遊びたいな♪」
こうして、四人の不思議な世界での時間は過ぎていった……。
そして、その日の夜は、お城に帰った。
パジャマに着替えるため脱いだ衣装は、シャボン玉の中に入れて宙に浮かばせて保管する。
シャボン玉に入って宙に浮いてる可愛らしい衣装を眺めているだけでも楽しい。
それから背中の羽は帰ってくると自然に体に戻って跡形もない。
「ふぅ、今日一日楽しかったけど、これからどうなるのかな……」 - 31二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 00:46:35
ライスシャワーは、ペンギンの着ぐるみパジャマに着替えてシャボン玉のベッドの上で横になりながら考える。
「明日になったら、元に戻っていたりして……けど、ずっとここにいたいかも」
そんな事を考えていると、シャボン玉のカーテンが開く。
「ライスさん。もう寝てますか?」
入ってきたのは、ふんわりとしたパジャマを着たメジロマックイーンだった。
「あれ?マックイーンさん?どうかしたの?」
「いえ、少しライスさんとお話がしたくて」
「そうなの?いいよ?どうぞ入って……」
「失礼します……」
メジロマックイーンは、ライスシャワーの隣にぽよんっと座る。
「どう?今日の事は、夢みたいだけど夢じゃないよね」
「はい、あの不思議な体験は忘れませんわ」 - 32二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 00:46:46
「あのね。マックイーンさん、この世界に来る前の事、覚えてる?」
「っ!?言われてみれば、その記憶は曖昧ですわね」
「ここにいると、すごく幸せで楽しくて、ずっと遊んでいたくなるけど....元の世界の事、忘れそうで...」
「確かに、それは言えてますわね」
「だからそうなる、帰る方法を探してみようと思うの、マックイーンさんも手伝ってくれる?」
「もちろん、私もそのつもりですわ」
「ありがとう、マックイーンさん。」
「けれど、今考えても仕方ないですわね」 - 33二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 00:48:21
「とりあえず今日はもう休もう。えへへっシャボン玉のベッド、ぽよぽよで気持ちいい♪」
「ふふっ、そうですわね。それでは、おやすみなさいライスさん」
「うん、お休みマックイーンさん」
ライスシャワーはシャボン玉に、ぷにゅんと沈み込んで包まれるように眠る。
マックイーンは自分の部屋の雲のベッドに潜り込む。
「ふふっ、ふかもこですわ。ふふっ」
ライスシャワーたちが不思議なの世界に来てから1日ほどが経とうとしていた - 34二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 00:58:50
結局、このメルヘンなワンダーランドに飲み込まれてしまいそう。けど、見知らぬ不思議な世界でもみんなと幸せに生きてくれるなら
- 35二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 01:01:21
シャボン玉ベッドいいね。ぷにぷにの泡の膜に挟まれるのか、その感触全裸で体験したい。
- 36二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 03:20:56
なんか…いいな
- 37二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 05:31:51
何か不穏な展開になるかと思ったらマジでただほのぼの遊んでるだけなのは逆にこの掲示板では新鮮((
続きが見たくなりますねえ...! - 38二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 08:38:12
「おはようございます。ライスさん」
「ブルボンさんも、おはよう。気持ちよく眠れたよ」
ライスシャワーは、シャボン玉の中に入れて宙に浮かぶ、いつものアリス風のドレスを取り出す。
「お洋服、ちょっと着替えるね」
「わかりました」
「よし、これでオッケー」
ライスシャワーは、シャボン玉のベッドから立ち上がる。
すると、シャボン玉のカーテンをめくりメジロマックイーンが顔を出す。
「あら、二人とも早いんですのね」
「みんなー、おっはよー!」
「あっ!マックイーンさん!テイオーさん!」
「おはようございます」
二人は挨拶をする。 - 39二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 08:40:24
「ねえ、テイオーさん、マックイーンさん、今日は何して遊ぶ?」
「ボクすっごくでっかいシャボン玉の中をふわふわしてみたーい!」
「シャボン玉の中って体がふわふわ浮いて、気持ちいいよね。」
「では、大きいのを膨らましますわ」
メジロマックイーンは両手で輪を作り、息を吹き込み、直径50mほどのシャボン玉が出来上がり、城の上に浮かんだ。
「では、シャボン玉の中へ入りましょうか」
四人は城の上に登り、ぷにゅんぷにゅんとシャボン玉の中へ入る。
「うわぁ~すごいなこれ」
「やはり、とても心地良いですね」
「まるで宇宙にいるような気分になれますわ」
「今日はここで遊びたたーい。飛ぶのよりふわふわ浮かぶのもすっごく気持ちいい」
「じゃあ、まずは何をしようかな……」
「では、テイオーさんのやりたいことからどうぞ」
「そうだね。テイオーさん何かある?」
「えっと、ボクはこれかな……マックイーン!いっくよー」
テイオーは、自分でシャボン玉を膨らまして抱きかかえると、シャボン玉の壁を蹴って、宙に浮かぶシンデレラのドレスに包まれたメジロマックイーンへ向けて突進する。 - 40二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 08:42:16
ぷにゅん「きゃ!!」
そして、マックイーンを反対側の壁に飛ばしへて跳ね返り、今度はテイオーの抱えるシャボン玉のしがみつく。
「ちょっ!!テイオー!?大丈夫なんですの!?」
「えへへ、ごめん。けど楽しかったでしょ」
「まぁ、ぷにゅんという感触が面白かったですわね。」
「うんうん、次はライスも一緒にやろー」
「わかった。いっくぞーえいっ!」
ぷにゅん
「わっ!?」
ライスも、テイオーと一緒に反対側から同じようにシャボン玉を抱えてマックイーンにめがけて突進する。
ぷにゅん、ぷにゅん
マックイーンは2つのシャボン玉にサンドされる
「ひゃっ!!ライスさんまで…けど、先程よりぷにゅっとして気持ちいいですわね...」
「えへへ、楽しいね」
「そういえば、ブルボンさんは?」
「私はこちらをやります」 - 41二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 08:45:20
なんかかわいいな
絵本の中みたい - 42二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 10:41:44
保守
- 43二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 16:49:00
着ぐるみ着せられたブルボンかわええ
- 44二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 19:36:16
ブルボンは、ライスに向けて大きなシャボン玉を投げる。
ライスは、ブルボンが投げたシャボン玉に当たると、ぷにゅんっとたわみ、その反動でライスを取り込む。
「あわわっ!!」
ライスシャワーはそのままシャボン玉の中で浮かぶ。シャボン玉は少し狭く細長い。
ブルボンは、ライスを閉じ込めたシャボン玉をぎゅっと抱きしめる。
「ライスさん入りの抱き枕です。なかなか良いものですね」
「ブルボンさん…///」
「絶対に離しません」
ブルボンは、ライスが入ったシャボン玉をさらに強く抱きしめる。
互いが、シャボン玉の薄い膜を境に触れ合う。
「ありがとう、ブルボンさん」
「いえ、私もとても癒されています」
「そっか、それなら良かった」
二人はそのまましばらくシャボン玉の越し触れ合う。 - 45二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 19:36:46
一方その頃、トウカイテイオーとメジロマックイーンは
「まったくもう……お二人とも自由すぎますわ」
「けど、幸せそうだなぁ..ボクたちもやる?」
「それは結構ですけど……」
「ボクはやっぱりこれだな〜♪」 - 46二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 19:36:53
テイオーは、自分の小さな手でシャボン玉を膨らまし、その中にマックイーンと一緒に入り、二人だけの空間を作る。
「ふふっ、なんかこうしてると気持ちいいよね〜。はいっ、これ抱きしめてみて」
むにゅ、マックイーンはテイオーから差し出された小さなシャボン玉を抱きしめる
「確かに、これは癖になりますわね」
「ふふっ、ボクのお気に入りなんだ〜」
テイオーとマックイーンは、互いの体を寄せ合いながらシャボン玉の中で浮き続ける。
一方その頃、ミホノブルボンとライスシャワーは、一緒にシャボン玉の抱き枕の中に入っていた。
「うぅ……ちょっと恥ずかしいね」
「はい、ですがとても心地よいです」
「でも、ライスのシャボン玉の中狭いよ?大丈夫?」
「問題ありません。むしろ、ライスさんと密着できて嬉しいくらいです」
「そ、そうなんだ……」 - 47二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 19:37:25
「はい、もっとくっついて下さい」
ブルボンは、両手でライスを抱き寄せる。
ライスの小柄な体は、ブルボンの腕の中にすっぽりと収まる。
「きゃっ!!ブルボンさん!?」
「もう少しだけこのままでお願いします」
「うん……」
二人は、互いに顔を見合わせ、目を瞑る
ブルボンは、ライスの小さな体を優しく抱きしめ、その暖かさを確かめる様に腕に力を入れる。
ライスシャワーの方はといえば、顔を赤面させながらもブルボンを引き剥せようとせず、彼女の好きなようにさせている。
一方で、一番高い所に浮かんでいる二人の姿があった。
「テイオー、私の事も...その...」
「いいよ。マックイーン」 - 48二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 19:38:17
むにゅ、ぎゅっと、マックイーンをテイオーはシャボン玉を挟みながら抱きしめる。
「とても幸せな気分ですわ...ずっとこうしていたいくらい」
「ボクもだよ...」
ライスシャワーとミホノブルボン、トウカイテイオーとメジロマックイーン、それぞれの幸福感が昂ぶると、4人の体に変化が現れる。
足先、指先から次第に体が透明になり始め、形が丸みを帯びながら、ゆっくりと膨らみ始める。
「あれ、なんだろうこの感じ……」
「私たち...体が...」
「ボクの体が...マックイーンも..」
「なんですの?体がまるでシャボン玉みたいに...」
ぷくーん、ぷくーん と4人は、徐々に膨張していく自身の体に戸惑っていた。
しかし、不思議と恐怖感はない。
それと共に、この一時の夢の終わりを直感する。 - 49二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 19:38:31
「どうやら時間のようですね」
「そうみたいだね……」
「残念ですが仕方ないですわね」
「楽しかったね。ブルボンさん」
「そうですね。とても幸せでした」
4人の体と服も次第にシャボン玉に変わっていき、むにゅんと柔らかくなり大きく膨らみ顔から下が完全に球体のシャボン玉になり、シャボン玉への変化は頭にまで達しようとしていた。 - 50二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 19:39:00
(体が...わぁ、膨らむってこんな感じなんだ)
(すごく...気持ちいい.....ですわね……)
(なんか、体中がぽわぽわ、ゆらゆらするよー)
(私が溶けてしまう。そんな感覚です)
4人の体は完全にシャボン玉に変化したが、不思議と意識は残っている。
(じゃあねみんな……また遊ぼうね)
(約束ですわ)
(絶対だからね)
(待っています)
4つのシャボン玉は、そのまま空高く浮かび上がり、パチンと弾けた。
すると、辺りの雲もシャボン玉も割れて吹き飛び、そこには何も残らなかった。ただ、真っ青な青空が広がるばかりである。 - 51二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 19:39:38
4人は、それぞれ寮のベッドで目を醒ました。不思議な夢を見たはずなのに、何故か鮮明には覚えていない。
ただ一つ言えることがあるとすれば、
「あの夢の続きを見てみたいな」
そう思うのだった。 - 52二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 19:40:07
完
- 53二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 19:47:09
完成おめでとう
独特な雰囲気でかわいい世界が広がってて良かった - 54二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 19:59:48
こんなかわいい一色の話初めて読んだ
- 55二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 20:07:17
本当にただゆる〜くほのぼのかわいく冒険してるだけってピュアピュアすぎて逆に新鮮!!((おもしろかった!!
- 56二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 20:39:21
ゆめかわいい!
こういうの癒やされる
アリス服のライスとかすごくかわいい概念
セイちゃんやマチタンにもこの夢の世界で遊んで欲しい。
私もシャボン玉に触ったり乗ったり閉じ込められたりしたい! - 57二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 07:09:43
体がシャボン玉に?
- 58二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 09:25:42
かわいいがいっぱい
- 59二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 16:15:08
もふっと雲に飛び込むセイウンスカイ
「ふかふか〜♪やっぱり雲の上が一番落ち着くな〜」
むぎゅーっと、柔らかい雲に沈み込み、寝転がる。
「ふぁ〜眠たくなってきちゃった。少しだけ、お昼寝しようかな〜」
そのまま、静かに眠りにつくのだが、彼女の背中にシャボン玉がくっつく。
ぷにゅ
「ふぇ?」
そして、それはみるみると広がり、彼女のにまとわりつき包み込んでいく。
「えっ、ちょっとまって……ひゃああ!!」
スカイは悲鳴を上げるが、もう遅い。
シャボン玉は、彼女を丸ごと飲み込んだまま上昇する。シャボン玉の中で体は宙に浮かび上がる。雲のもこもことした柔らかな感触の心地良よさとは、また違う温かくて全身がふわふわとする感覚に包まれる。
「これ……まさか」
彼女は、シャボン玉の外に手を伸ばす。
しかし、むにょーん と、伸ばした手をシャボン玉の膜は、柔らかい弾力で押し返す。
「すごーい、本当に割れない……シャボン玉の中に」
スカイの顔が緩む、その表情のままスカイを包むシャボン玉は上昇を続ける。
やがて、スカイの視界いっぱいに広がったものは... - 60二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 16:16:11
「うそぉ!?」
スカイの入ったシャボン玉の中を大量のシャボン玉が満たしていく。
ぷくーん、ぷくーん
「ほー、シャボン玉がいっぱい……」
スカイは、少し大きなシャボン玉を手に取る。
彼女が、むにゅりと強く抱きしめてもシャボン玉の膜は、その形を変えるだけで破れることは無い。
「ぷにぷに〜♪」
スカイはその感触を楽しむように何度も握ったり離したりを繰り返す。
ぷにゅーぽよん!
「あっ、すごい!」
今度は、両手で掴んで上に持ち上げる。
むにん、むにょん
「楽しいーーー!!もっと、もっとーーー!!」 - 61二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 16:16:50
スカイは、大声で叫ぶと、シャボン玉はさらに膨らみ始める。
「あれ?なんかみんな膨らんで...ひゃっ..ふふっくすぐったいよぉ」
膨らんできたシャボン玉たちにスカイの体が弾かれたり挟まれたりを繰り返し、シャボン玉たちとおしくらまんじゅう状態になる。
「あはは、くしゅぐったいぃ……でも、気持ちいいかも……」
そう言うと、スカイもシャボン玉を押しのけたり、逆に掴んで抱きしめたりして、柔らかい感触をさらに楽しむ。 - 62二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 16:17:45
このかわいさは…自分が子供の頃に無くしたものを取り戻せる気がする
- 63二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 17:28:02
シャボン玉と戯れるセイちゃんきゃわ
- 64二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 22:31:50
すると、シャボン玉たちはさらに大きくなっていく。
むにゅ、むにゅ
「えへへ、楽しくなってきたーーー!!!」
さらに大きくなったシャボン玉たちがスカイを囲み始め、スカイの姿は完全に見えなくなる。
むにゅ、むにゅ
「うふぅ、こんなに膨れたら私どうなるんだろかぁ?」
スカイはドキドキしながらつぶやく。
むにゅ、むにゅ
だんだん、腕や足などあちこちが圧迫されていく。
「ちょっと苦しいけど、なんだか癖になりそうだね〜」
そんなことを言いながら、スカイはシャボン玉たちと一緒にどんどん膨れ上がっていく。
むにゅ、むにゅ
やがて、彼女の体全体がシャボン玉で密着されてしまう。
「んむー、息できない……」 - 65二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 22:33:22
しかし、スカイにとってはそれも嬉しいようで、むしろ自分から体を押し付けていく。
むにゅ、むにゅーん
「んー、このままずっといたいなぁ」
スカイは幸せそうな顔を浮かべる。
そして、しばらく時間が経ち…… ぷにゅん
「ぷはっ!シャボン玉の外?!」
突然、シャボン玉の膜を突き破ってスカイの頭が現れる。
「わー、すごーい!空飛んでる!!」
「このシャボン玉、浮かぶだけじゃなくて飛ぶこともできるのか〜便利だなー」
スカイは外に出ようと、まず上半身を膜の外に出して、柔らかい膜をむにゅっと押して全身を外に出そうと踏ん張る
「よいっーしょっと...へへっーぽよん~ぽよんだなぁ」
スカイはシャボン玉の上でぴょんぴょんと飛び跳ねて遊ぶ。
ぷにゅ、ぽよーん、ぽよーん
「わーい、わーい!」
スカイが遊んでいると、膜がまた少しづつ小さくなっていき、ついには元の大きさに戻る。 - 66二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 22:33:40
「えーー!もう終わりー?まだ遊びたいよー」
スカイは、不満の声をあげるが、シャボン玉は彼女を乗せたまま、雲の上に降りていく。
「わっ!!」
そして、雲の上に着地すると、シャボン玉はパチンと割れて、スカイは雲の上にぽふっと放り出される。
「もうすこし遊びたかったなーけど雲の上もふかふかでいいや」
スカイは、再び仰向けに寝転がると、シャボン玉に包まれた時の感覚を思い出す。
「けどあのぷにぷにの感触、あれは、なかなか良かったな〜またやりたいかも」 - 67二次元好きの匿名さん21/12/16(木) 10:03:25
かわいいなぁ、ぷにぷにされて気持ちよさそう
- 68二次元好きの匿名さん21/12/16(木) 20:15:14
いいなぁ
- 69二次元好きの匿名さん21/12/17(金) 08:15:51
保守