- 1二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 21:46:25
強化人士であるスレッタと、何も知らないそのオリジナルがひょんなことから出会ってしまった世界
- 2二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 21:47:33
- 3二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 21:50:11
※注意※
・オリジナル設定と本編由来の設定・展開の混ぜこぜ
・スレ主は創作初心者（何なら初めて）
・更新が…更新が遅い！（毎日ちょっとずつの予定）
感想・アドバイスその他もろもろ、気軽にレスください！ - 4二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 21:50:57
保守
- 5二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 21:52:54
まだ有望なコラリストがいてくれて嬉しいよ
- 6二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 22:03:02
まずは毎度のごとくキャラ紹介から
スレッタ・マーキュリー(強化人士3号)
■学籍番号：LP-029
■所属 ：ペイル寮
■搭乗機体：ファラクト・レヴェリ
ペイル・テクノロジーズに所属する引っ込み思案な性格の強化人士
パイロット技能は決して低くないのだが、性格が災いして成績は伸び悩んでいる
偶然にも何も知らない自身のオリジナルと接触してしまい、なんやかんやで友達になってしまった
オリジナルの性格の良さから純粋に好意を寄せていたが、とある出来事をきっかけに亀裂が生まれることに… - 7二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 22:09:40
スレッタ・マーキュリー（オリジナル）
■学籍番号：LP-041
■所属 ：地球寮
■搭乗機体：エアリアル
同じく所属はペイル
元々病弱で療養のため引きこもりだったが、
「学校に行きたい」
という夢を諦めきれず無断でアス高に突撃
3号と接触する
飛び抜けて天然な性格であり、自分と同じ名前と顔を持つ3号に出会っても
「なんて偶然！」で済ませてしまう
プロスペラの許可を得てアス高にエアリアルとともに編入する - 8二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 22:11:29
ヘアバンドは編入とともにプロスペラから与えられており、それ以前は髪を下ろしていた
- 9二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 22:19:16
エラン・ケレス(強化人士4号)
■学籍番号：KP-002
■所属 ：ペイル寮
■所持MS ：ファラクト
3号とともに学園でガンダム実験に参加していた強化人士
「氷の君」と呼ばれるほどに冷たいが、3号のことはとても気にかけており、3号に対してはとても甘かった
4号の存在が先述した2人のスレッタの関係に溝を作る要因となってしまった(前スレのお話) - 10二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 22:25:18
プロスペラ・マーキュリー
スレッタの母であり、この世界ではペイルに所属している
ペイルのファラクトの開発に協力する傍らで隠れてエアリアルを開発していたり、3号がすでに「スレッタ・マーキュリー」として学園にいるにも関わらずオリジナルのスレッタもエアリアルとともに学園に送り込んだりと行動に謎が多い - 11二次元好きの匿名さん23/07/26(水) 22:31:20
ミオリネ・レンブラン
3号とオリジナルの共通の友人
オリジナルが決闘でホルダーの座を得ているため本編同様花嫁でもある(3号もほんの一時期偶然からホルダーになっていたことがある)
オリジナル編入前から3号とはそこそこ仲がよく、温室に入れる唯一の相手でもあった - 12二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 08:46:31
たておつ保守
- 13二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 09:32:11
たておつ！
- 14二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 19:47:28
３号ちゃんはどうなってしまうんだろう
- 15二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 20:38:55
大変お待たせしました
昨日はスレ立てだけして力尽きて寝ちゃったのでようやっと進めます - 16二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 20:39:52
- 17二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 20:41:23
【前スレまでのざっくりストーリー①】
偶然から出会ってしまった3号とオリジナル。
3号は最初戸惑うもののオリジナルの純粋な優しさに心を許していく。
3号はガンダムや強化人士のことには関わらずに生きて欲しいと願っていたが、なんとプロスペラの手引きによってオリジナルがエアリアルに乗ってアス高にやって来てしまった！ - 18二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 20:42:25
【前スレまでのざっくりストーリー②】
なんとかオリジナルをガンダムから引き離したい3号の願いを叶えてあげたいと考えた4号は、決闘によりエアリアルを奪い取ろうとする。
しかし敗北し、ペイルに処分されてしまった。 - 19二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 20:43:04
一番の心の支えであった4号を失った3号は心を病んでしまい、あらゆる関係を拒絶し原因の一端であるオリジナルに対して黒い感情を募らせていく。一方で、オリジナルへの好意的感情も捨てきれずにいた。
- 20二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 20:43:46
とうとう一線を超えそうになる3号だったが、彼女の異変に気付いたグエルによって阻止され、自分の気持ちと向き合うためオリジナルときちんと対話するよう諭されるのだった。
- 21二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 20:46:26
ということで時系列としては本編9話、グラスレー戦後から始まります。
- 22二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 20:53:18
[融和１]
ー地球寮ー
「エアリアルを引き取る？」＞ミオリネ
『グラスレー寮との決闘でだいぶやられちゃったでしょう？
寮の皆さんだけじゃ修理は難しいと思うの』＞プロスペラ
そうなの？とメカニックのメンバーに視線を送るミオリネ。
「…まあ、それは確かに」＞ニカ
「ちょっと損壊が激し過ぎるからなー」＞ヌーノ
- 23二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 20:57:32
[融和２]
「でも、ペイル・テクノロジーズから分離したばっかりの株ガンにそんな余裕あるんですか？」
『大丈夫よ。私用の修理設備があるから』
「…そんなの社長の私は聞いてないんだけど？」
『あらーそうだったかしら？
ごめんなさいね、ミオリネ”社長”』
ペイルのガンダム開発部門を丸々買い取ったので、その一員であるプロスペラは名目上社長であるミオリネの部下になる。ただ、ミオリネはまだプロスペラを信用しきれていなかった。 - 24二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 20:58:21
「お母さんごめんなさい…あたしがうまく扱えなかったばっかりに…」
『自分を責めないのスレッタ。
あなたはよく頑張った。お母さんは嬉しいわ』
「はあ…まあいいわ。エアリアルをよろしくお願い」
エアリアルがあのままじゃスレッタも悲しむか…ここはプロスペラの提案を飲むほうがいい。ミオリネはそう判断した。 - 25二次元好きの匿名さん23/07/27(木) 21:00:48
[融和３]
地球寮との通話を切る。
「エアリアルがスコア6に到達…
3号をその気にさせたのは無駄だったかしら」
プロスペラの想定では、4号の件で3号を煽りエアリアルと決闘させるつもりだった。
エアリアルはスコアが上がり、3号は4号のように敗北を理由にペイルに処分されスレッタに不用意な接触ができなくなる。まさに一石二鳥のはずだったのだが。
グラスレー…余計なことを。 - 26二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 07:32:13
ピロン スレッタから個人用の通話が入る。
『お母さん…ちょっといい？』 - 27二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 07:33:22
[融和４]
「なあにスレッタ。エアリアルのことなら」
『違うの。友達のことで…仲直りしたいなって』
「あのそっくりな娘のこと？」
『うん』 - 28二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 07:34:03
スレッタは相変わらず3号を気にかけているのね。結局役に立たなかったし、邪魔になるからいい加減引き離そうかしら。
「あの子の方から絶交してきたんでしょ？
地球寮の子たちがいるしいいじゃない、
その子のことは忘れて」
『でも…あの子すごい悲しそうな、苦しそうな顔してた。何か抱えてると思うの。助けてあげたい』 - 29二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 18:53:15
ほしゅ
- 30二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 21:46:52
[融和５]
困ったわね。スレッタは割と素直なのにひょんなことで急に頑固になるから。
「スレッタ、その子があなたを拒絶するならもうどうしようもないでしょ？
人間関係は時とともに移り変わるものよ。
歩み寄ることができない相手に執着したって…」
『歩み寄ることができない…そっか！
あたし、分かった気がする！
やっぱり仲直り頑張るよ。ありがとうお母さん』
「え、ちょっとスレッタ？」
諦める方向に誘導したつもりだったんだけど、変にやる気にさせちゃった？
最近スレッタの勝手が分からなくなってきたわ。
…ある意味、良いことね。 - 31二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 22:03:06
[融和６]
あたしは今まで、あの子が自分から戻ってくるのを”待ってた”。でもそれじゃ駄目だったんだ。
あの子はきっと今、自分から歩き出せないんだ。だったら、あたしから進んで行かなきゃ！
「でも、どうやったらいいかな？
呼び出すだけじゃ来てくれないだろうし
…ミオリネさんに聞いてみよう」 - 32二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 22:07:18
ーーー
「あっちのスレッタに会いたい？無理じゃない？
…私も会ったけど、大分やばかったわよ」
「そんなこと言わずに～ ミオリネさんあの子と付き合い長いんでしょう？
何か、何かありませんか？ あの子が会ってくれる方法」 - 33二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 22:07:58
スレッタの必死さに少し考えるミオリネ。
「…決闘」
「え？」
「あの子、根は真面目だし決闘委員会の仕事はちゃんとやってるって聞いた。
それ関係なら、あの子も無視しないかも」 - 34二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 08:30:11
[融和７]
ーペイル寮 3号自室ー
私はあの子をどう思っているんだろう。あの子にどうなって欲しいんだろう。
私はあの子を好きなの？嫌いなの？
ーーー
「手を出す前に、まずちゃんと話し合え」
ーーー
あの時のグエルさんの言葉がよぎる。
「…やらなきゃ、いけないのかな」
正直、今さらあの子と顔を合わせる気にはなれない。自分から絶交宣言しておいて、どんな顔して会えば、何を話せばいいんだろう。 - 35二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 08:30:46
ピロン 着信音が鳴る。決闘委員会から…
…決闘の申込み…?!
文面には
”【決闘申込通知】
申込者：地球寮 LP-041 スレッタ・マーキュリー
申込先：ペイル寮 LP-029 スレッタ・マーキュリー”
と書かれていた - 36二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 19:04:35
[融和８]
ー決闘委員会ラウンジー
「…来てくれたんですね。スレッタさん」
「…」
3号は俯き無言だ。
「あたし、あなたともう一度ちゃんとお話したくて…」スッ
「…っ」ジリッ
スレッタが一歩進むも、3号は半歩下がる。
来てくれたとはいえ、まだ話せる雰囲気ではない。
ならば… - 37二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 21:04:29
[融和９]
「…そろそろよろしいですか？
双方、魂の代償を天秤(リーブラ)に
LP-041 スレッタ・マーキュリー、あなたは決闘に何を賭ける」
「…あなたの気持ち、ちゃんと全部教えてくださいスレッタさん」
「！」 - 38二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 21:05:02
スレッタの望みを聞き、驚く3号。
私の気持ち…
3号も賭けるものを決める。
「LP-029 スレッタ・マーキュリー、あなたは決闘に何を賭ける」
「…エアリアルを、廃棄処分してください」
「スレッタさん、どうして？」
「…それが今の私の望みだから」
「Alea jacta est 決闘を承認します」 - 39二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 21:05:47
[融和１０]
「決闘までしろなんて言ってないわよこのバカスレッタ!!」
「いやーでも、そうでもしないと話してくれそうになくて…」
「…まったく、アンタはいつも考えなしに
そもそも！ エアリアルは修理に出しちゃったし、機体はどうすんのよ」
「…あ」
「考えてなかったのね…」
勝手に決闘の約束を取り付けた上、機体のことを完全に忘れていたスレッタにミオリネは呆れる。 - 40二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 21:06:19
[融和１１]
「…しょうがない。私が何とかしてやるわよ」
「ミオリネさん…！」
「別に、アンタが勝手に決闘取り付けたこと許したわけじゃないわよ
…私もあの子のこと、ちゃんと知りたいから」
ミオリネもずっと、3号のことを気にかけていた。
これは、あの子の心の内を知るチャンスかもしれない。
少々手荒かもしれないが、塞ぎ込んでいるあの子とちゃんと話すにはこれぐらい必要だ。 - 41二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 07:15:37
保守
- 42二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 16:50:10
[融和１２]
「聞いたぞ。決闘するんだってな」
3号に話しかけるグエル。
「…はい。あなたの言う通り、話してみようと思いましたけど、勇気が出なくて。
…結局、あの子の決闘の願いに逃げてしまいました。
やっぱり私は…」 - 43二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 16:50:36
「まあ、何はともあれチャンスはできたんだ。
…頑張れよ。俺も、俺のすべきことをやる」
「はい。あの、グエルさん」
「ん？」
「ありがとうございます」
「ふん。俺は別に何もしていない」
話を切り上げ、お互い反対方向に歩き出した。
今度は少し、前向きな気持ちを持って。 - 44二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 21:19:50
[融和１３]
ーペイル社ー
「スレッタちゃんと3号、決闘させちゃってよかったの？」
「まあ、別に良いでしょう
スレッタ・マーキュリーの操縦能力についてデータが取れますし、3号が勝てばエアリアルを奪取できます」
「もし負けたら？」
「3号が余計なことを喋らなければよいことです
もし機密をスレッタ・マーキュリーに漏らすようなら…」
「なら？」 - 45二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 21:20:17
「2人共々処分します。
プロスペラ・マーキュリーは信用し難い。
最早娘の方も保護する価値はないでしょう」
「……あっそう」 - 46二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 21:21:17
[融和１４]
ー地球寮ー
「…で、モビルスーツの支給をペイルにかけ合ってみたんだけど」＞ミオリネ
「…断られたのか」＞アリヤ
「まあ、グラスレー寮との決闘で4機もザウォート壊しちゃったしね…」＞ニカ
「そんな訳だから」ピッ
- 47二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 21:25:29
ミオリネがリモコンを操作すると、格納庫にあるコンテナが開く。
中には…壊れたザウォート。
「…ねえミオリネ、もしかして」
「そ、この間の決闘で壊したザウォートよ
部品はあるからコレ修理しておいて」
「…マジかー」＞ヌーノ
- 48二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 21:32:36
「皆さんすみません
でも、どうしても決闘に出なきゃいけないんです」 - 49二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 21:33:42
「分かった。修理は何とか間に合わせる
…だから、ちゃんと仲直りしてきてね」
「はい よろしくお願いします！」 - 50二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 09:19:10
ミオリネと地球寮のみんなが頼もしい保守
- 51二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 20:44:52
保守
- 52二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 21:44:33
[融和１５]
．．．
「あーそれはそっちに…ん？」 - 53二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 21:49:17
「ハア…うう…っ」
「スレッター？大丈夫ー？」
ザウォートの修理中、ふとスレッタを見ると体調が悪そうに見え心配するニカ。
「大丈夫、です…ちょっと発作が
薬を飲めば落ち着きますから
おかしいな…最近調子良かったのに」 - 54二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 21:52:32
「ホントに決闘出て大丈夫？」
「大丈夫です…ご心配おかけしてすみません」
「無理しちゃだめだよ
何かあったらすぐ言ってね」
「ありがとうございます…」
…スレッタ、大丈夫かな。
ニカは少し不安になる。