千年樹を継いで挑む聖杯戦争代2局

  • 1二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 20:21:32

    俺はユグドミレニア再興を賭けて聖杯戦争に挑んだが、特に悪いことをして……して……ないのにいきなりアーチャー、ランサー、ライダー、キャスター、バーサーカーの5陣営に同盟を組まれてしまい、一気に四面楚歌に陥った

    何とか窮地を脱するべく何度も死に掛けながらキャスター陣営を斃したセイバーのマスターだ

    ただアサシン陣営を斃しただけでなんでそんなに恨まれるのか?

    まだまだ4陣営が俺を狙っているし、碌に動かないライダーの存在等懸念も多いが、ユグドミレニア再興を賭けて、この戦争……勝ってみせる


    前スレ

    【悲報】どうして……|あにまん掲示板俺は幸運にも最優のセイバーを引き当てた。さらに幸運な事にとても強力なサーヴァントだ。けれど聖杯戦争で油断は出来ない。まずは他のサーヴァントと戦って各陣営の戦力を測った。真名迄は把握し切れていないけど戦…bbs.animanch.com
  • 2二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 20:21:58

    ふーっ仕事終わったー。さて、スレはどうなってるかな?反応が少しはあったら嬉しいんだけど……
    …( ゚д゚)ポカーン …( ⊃д⊂)ゴシゴシ …(*゚д゚)エッ?!
    埋まって、る?

    な、何てこったー!!
    因みに私は日中は基本仕事でスレを触れません。しかも基本外ではIP規制喰らってます。その為移動中、奇跡的に規制が掛かって無いタイミングでしか日中は投稿とか管理とかができないのである!

    なので家にいる夜中とか朝の出社する前のかにしか何かしらの作業ができないので、落ちそうになってたら助けてください!

    ただ、休暇時間とかにスレは覗かせて貰ってるので皆の意見や考察は楽しく見させて展開の肥やしにしております。いやー、スレ民の発想や考察は凄いですね。驚くばかりです

  • 3二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 20:23:21

    前スレを立てた本人の証拠うp

  • 4二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 20:24:19

    立て乙、こっちで次スレ立てちゃまずいと思ってたら気づいたら埋まってた

  • 5二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 20:25:50

    立て乙
    わーい、新スレだー!

  • 6二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 20:26:50

    とりあえず一陣営でしれっと全部敵に回してさらに2つ陣営を落としてるのは控えめに言ってバケモノよ

  • 7二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 20:28:53

    保守代わりに前スレからの陣営メモ

    セイバー陣営:シグルド。マスターはユグドミレニア所属。願いは血族の復興
    アーチャー陣営:アタランテ。マスターは他系統所属でセイバーのマスターの後輩?願いは栄光と成り上がり ボクっ娘、ボクっ娘
    ランサー陣営:ヘクトール。マスターは時計塔の一級講師、1000年級の歴史持ち、願いは不明
    ライダー陣営:不明。不明
    キャスター陣営:キルケー。マスターは死霊術師。願いは一族が抱える精神異常の克服。脱落
    アサシン陣営:静謐のハサン。不明、脱落済み

  • 8二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 20:34:03

    立て乙
    最後に変なレスで終わっちゃったから不安だったけど続いてくれて嬉しみ
    こっちとしてはスレ主の発想力と文章力の方が凄えと思うよ!?

  • 9二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 20:36:54

    立て乙
    ライダーが誰なのか楽しみ

  • 10二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 20:39:08

    このレスは削除されています

  • 11二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 20:40:56

    >>9

    今んとこマイケルが第一候補だったよね、次いでゲオル先生だったかな

  • 12二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 20:41:07

    シグルドとか強いサーヴァントは主人公にするのは難しいと思ってたからスレ主尊敬するわ

  • 13二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 21:00:10

    立て乙ー
    ライダー陣営も気になるし、地味にヒッジのマスターも情報が無いから楽しみ〜

  • 14二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 21:03:04

    立て乙ー
    俺はいつものように月カテでネタスレを見ていたと思っていたらApocryphaの正統続編を読まされていた……!?
    何を言ってるか分からねーと思うが(ry

  • 15二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 21:12:19

    初っ端で油断させ、ガチガチの文章で引き摺り込む二段構えよ
    これがツヴァイテ・シーセン………!

  • 16二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 21:30:27

    2スレ目立ってた!嬉しい!!
    スレ主、ありがとうございます。
    これからのセイバー陣営の活躍楽しみです!!

  • 17二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 22:09:43

    アーチャー主従と交渉が失敗に終わり、仕方なく拠点に戻るセイバーのマスターだ
    さて、此処からが勝負所だ。ランサー陣営、バーサーカー陣営、アーチャー陣営、ライダー陣営、どこから墜としに掛るべきか……。
    ランサーはアレ以降ガチガチに防御を固めて来ている。バーサーカーは特に動きはないが、マスターの方がめんどくさい。ライダーは、情報が無さすぎるし前回アーチャーを追っていた時に戦って以来姿を見せないのが不穏だ。どうせアーチャーはまた何処かへ移動しているのだろうし……。

    「マスター、少し良いだろうか」

    どうした?セイバー

    「アーチャーの件は、アレで良いのか?」

    と、聞いて来た。交渉が決裂したのが不満か?

    「否定。勝利に拘るマスターが、その勝利に近づく為の手段としての交渉は納得がいくが……」

    決裂したにも関わらず、特に怒っても焦っても居ないのが気になったのか?

    「肯定。アーチャーの機動力は脅威だ。それを理解していないマスターでは無いはず。それを……」

    大したことじゃ無いアイツとはそれなりに付き合いがある。俺は魔術師だが、人間関係は大事にする派でね
    そはに、今は敵対しているだけで殺したい訳じゃない。敵だからって誰から構わず殺してはユグドミレニアは零れ落ちた魔術師達の受け皿になり得ない
    だから殺す必要がないなら極力マスター狙いも控えたい。それをして勝ったところで、聖杯戦争の勝者とは呼べんさ
    それに、俺のサーヴァントは強いからな。そもそも必要ないだろう?

    「ーー了解した、マスター」

    セイバーは四角四面な表情を僅かに緩め、それ以降何も言うことはなかった。
    ……何だったんだ?一体
    さて、あと数時間で日が沈む。次に俺達が狙うべきは、バーサーカーだ。
    土方歳三……アイツの能力に見合わない異常な迄のタフネスとそれを頼みにした特攻は脅威だ。1対1ならまだしも、複数戦であんなのに突っ込まれたら洒落にならん。
    前回は思わぬ反撃をら受けたが、今回はそうはいかない。その首、獲らせてもらうぞ、バーサーカー……!

  • 18二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 22:11:18

    絆レベルが上がりました

  • 19二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 22:13:28

    これはグッドコミュですね、よきよき

    後、地味にバーサーカー陣営マスターめんどくさいって何だ

  • 20二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 22:41:47

    幕間

    ハズレにある教会。此処は神の家であると同時に、今回の聖杯戦争の監督役の場所でもある。
    今回の亜種聖杯戦争、その主催者である魔術師は時計塔なら属していない代わりに、聖堂教会と繋がりがあった。そのコネを通じて監督役を派遣してもらっていた。その監督役ーーカソックに身を包んだ神父は今は所用で外出しており、代わりに静かに祈りを捧げる人物がいた。
    銀色の髪を腰の丈迄の伸ばした、修道服に身を包む女性。両手を合わせて祈る姿は純粋かつ真摯な信仰を伺わせている。
    やがて彼女は静かに立ち上がる。その仕草は清らかで洗練された美しさが備わっていた。もしこの場に他の人がいたならばその誰もが一瞬、見惚れてしまうだろう

    「祈りは済んだかい?」

    いつの間に居たのか、長椅子に座っていた1人の男性がその女性に声を掛ける。女性はその男に振り返り、淡い緑色の瞳がその男を映し出す。女性は首に下げた十字架を服の下へしまいながら微笑んだ

    「ええ、待たせてしまった?」

    「いや、貴婦人が祈りを捧げるのを邪魔すてはバチが当たるからね」

    「調子の良い事……戦況は?」

    男の言葉に呆れたような声を出すが、その声色も鈴のような優しい印象を与える。
    その問いに男は微笑みを携えながら言った

    「依然変わらず、同盟もまだ切れてはいないよ」

    「そう……。なら、そろそろ私達も動きましょうか?」

    男の返答に、女性は教会の出口へと向かって歩き始める。男はその女性の少し後ろへ付いていく。女性の表情は穏やかな笑顔のまま、銀の髪をかき上げるように指ですく。そして、教会の扉を音きく開いた。外は夕陽で茜色に彩られ、まるでこれから起きる出来事を暗示しているかのように彼女達を朱に染める。

    「第八秘跡会として、この聖杯は必ず回収します。いくわよ、『ライダー』」

    「ああ。君の望むまま、どこまでも付き合うさ」

  • 21二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 22:44:08

    ライダーのマスターは第八秘蹟会のシスターか、手ごわそうだね

  • 22二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 22:45:02

    口調的にライダーはコンスタンティノスかな?

  • 23二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 22:45:36

    ライダーはコンスタンティノスで確定かな?

  • 24二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 22:46:11

    ああ…聖杯が聖杯だしそりゃあ、動くよね…動いて当然だわ

  • 25二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 22:51:55

    大丈夫?この人代行者だったりしない???

  • 26二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 22:52:32

    うーん、ライダーはコンスタンティノスかな?ゲオル先生との竜殺し対決も見たかったけどグラムvs三重防壁も楽しそうだ

  • 27二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 23:14:46

    >>26

    祈誓たるは三重の貴壁(テオドシウス・コンスタンティノス)

    ランク:B+

    種別:対軍宝具


    壊劫の天輪(ベルヴェルク・グラム)

    ランク:A+

    種別:対城宝具


    ライダー……行けるか、勝てるか? 令呪、令呪があれば何とか……。

    スキル終焉特権もあるから、土壇場での足掻きも可能ではあるか…_?

  • 28二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 23:15:58

    >>27

    でも宝具の使用上、必ず穴がひとつ小さいけどできてしかもシグルドは叡智を持ってるから…

  • 29二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 23:18:42

    ぶっちゃけグラム君が生前にぶち抜いた結界のこと考えたらマイケルの宝具でも若干キツそうなのが……

  • 30二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 23:20:29

    >>28

    ほら終焉特権で戦闘続行スキルを保持できるし(多大な魔力消費するけれど)…。

    他人への特権の譲渡も可能だから、マスターへの最後の援護として…ね?


    敗戦濃厚じゃないですかーやだー。

  • 31二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 23:46:16

    というかこのシスター何となくヨハンナ感があるな…被せてきたか?

  • 32二次元好きの匿名さん23/07/28(金) 23:54:42

    >>31

    そうか?

    寧ろ腹に一物抱えてるのを隠してる感強いと思うけど

    第八秘跡会名乗ってる時点でもう物騒なの確定なんよ

  • 33二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 00:44:33

    前回前々回のように複数対1の戦況を繰り返すのは懲り懲りだが受けに回るのはもっと怖いので囲まれるリスクを背負って攻めに行くセイバーのマスターだ
    バーサーカーの拠点は外れの外れにポツンと建っている廃工場だ。立ち入り禁止のフェンスが周囲を囲い、それに合わせて人払いと侵入警報の結界が張ってある。当然踏み入れば侵入を気取られてしまい、少なくとも奇襲は出来ない。する必要も無いけど
    懐から出したるはガラスの小瓶。これをポイと放り投げて一言。

    「雫、金を崩れよ」

    小瓶が弾け、中の霊水がフェンスにかかると、金属製のフェンスは音も無く、跡形もなく朽ちるように崩れていった。さて、行こうか
    ぐずぐずに朽ちていくフェンの残骸を跨いで工場内に入る。とっくに侵入は悟られているだろうが、工場入り口に立っても、特に罠や出迎えの類は無かった。
    ……誘っている?
    まあ、考えても仕方ない。どうせ碌な事にはならないなら、さっさと突っ込んで終わらせよう。工場の扉を先ほどと同じ様に崩して中へ入る。
    どうやら工作機械野良類は既に回収されているらしく、中は拍子抜けする程広く、もぬけの殻だった。
    殺風景な景色に混ざる二人組の影。バーサカーとそのマスターだ。

    「ようこそー俺達の陣地へ。歓迎するヨ?」

    「白々しいんだよ傭兵」

    そう、バーサーカーのマスターは傭兵として知られている男で、金次第でどんな汚い仕事もやるという噂だ。何度かダーニックも政敵の排除にこの男を利用してた事があるらしい。恐らく、この聖杯戦争も、誰か他の魔術師の依頼で参加しているのだろう
    一見何も無いこの空間も、見えないだけで奴の仕掛けた罠で溢れかえっているはずなのだ

    「おいおい。つれない、ネ!」

    言うや否や指を鳴らすバーサーカーのマスター。その直後、工場の高い天井から、無数の呪詛が降り注ぐーーー

  • 34二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 00:46:17

    「『水面よ/氷雨よ』『渦巻け/車軸となれ』」

    全く同時に、異なる術式を発動させる。頭上には渦巻く水流で呪詛を流す壁を。
    そして左右から敵を射抜く水の矢を。壁は呪詛を、全て呑み込み、流水のもつ「浄化」の特性で打ち消していく。
    水の矢は左右から2本ずつ、4本放たれたはバーサーカーのマスターなら当たる寸前、奴を通り抜けたかの様に奴の後ろの壁に穴を穿った

    「成程、完璧な射撃……このレベルで戦える奴は久しぶり、ダ」

    「チッ、だからめんどくせえ」

    こいつの魔術は種は知れているもののいざやられるとほんとにめんどくせえな。
    だがこの程度は戦いの前の、魔術師同士の軽い挨拶の様なものだ。魔術師同士の戦いは、この後己の魔術による意地の張り合いになるが、今回は少し違う。この後に待ち受けているのは

    「倒せ、セイバー」

    「了解」 

    サーヴァント同士の戦いになるわけで……

    「やれ、バーサーカー!」

    「フン」

    マスターはマスター同士の魔術戦に、サーヴァントはサーヴァント同士の聖杯戦争となる訳だ。
    マスターとサーヴァント。どちらがより強いのかを此処で決めさせてもらおうか!

  • 35二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 00:46:40

    厄介だなぁ、傭兵ってことは魔術使いだから近代武器とかも使ってくるんだろ?セイバーのマスターとは相性が悪いかなぁ…いやでもフェンスに使った霊薬みたいな性質の水で盾作りゃ銃弾は怖くないか

  • 36二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 00:54:00

    「『水面よ/氷雨よ』『渦巻け/車軸となれ』」
    これが前スレでちらっとだけ出してた二重詠唱かな?

  • 37二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 01:04:14

    バーサーカーのマスター語尾がカタカナでモリアーティみたいな口調だな

  • 38二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 01:07:04

    この傭兵見た目スキンヘッドで頭に刺青入ってるグラサンのマッチョメンみたいなイメージがある。もしくは呪術廻戦のミゲル見たいな感じ

  • 39二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 08:26:48

    水属性メインかっこいいなー

  • 40二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 08:32:47

    >>36

    同じ属性とはいえ防御と攻撃を同時に行えるって割とヤバくない?確かにコスパは赤ザコの方が良いかもしれんけど速度はこっちが勝ってるよ

  • 41二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 09:38:56

    >>39

    水属性の魔術師ってレミナちゃんと同じ属性なんだ。そういえば、この戦争はアスラウグと時期被ってるのか?だとしたらゴッフとカウレスの心労がマッハな気がするけど(笑)

  • 42二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 10:42:50

    バーサーカー陣営と戦闘に入り此方はマスター同士の死闘に入ったセイバーのマスターだ
    バーサーカーのマスターは魔術使いの傭兵で、相当な凄腕だ。ナイフを手に駆ける傭兵。ナイフを一目見て理解する。
    あれは呪詛の塊だ。掠っただけで呪いによって身体を蝕んでいくだろう。男は真っ直ぐ此方に駆ける。俺の迎撃手段をまるで意に介していない。
    迎撃のために展開した雨の矢はやはり男には届かず、全く違う方向の壁や床に突き刺さる。
    更にーーー

    「ハッハア!」

    傭兵が此方へ向けて拳銃を発砲する。それに対して防壁を張る。渦巻く水のベールは拳銃の弾丸程度なら粉砕する水流のミキサーだが
    その防壁を無視する様に、防壁の内側から弾丸が飛んで来るーーー!

    「ほらほらぁどうしタ!?」

    わかっていたとはいえ、めんどくさい事この上ない
    傭兵が此方の魔術を掻い潜り、防壁の内側に弾丸を届かせる手段は一つしか無い

    置換魔術。それも空間置換
    置換魔術自体は「強化」「投影」に並ぶ魔術の基本だが、奴は極々小さい規模の空間を目標の座標の空間と「置き換える」事で此方の攻撃は粗な方向へ飛ばし、自身の攻撃は相手の防御の内側へ直接届ける、と言う手法を持つ
    単純だが、故に極めて凶悪。自身の実力に自信のある魔術師ほど、あっさりと殺されるだろう
    何せ自分が構えた防御の裏から攻撃されるのと道義、防ぎようが無いのだから。しかもーーー

    「そこは危険地帯だ、ゼ?」

  • 43二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 10:45:10

    踏みしてた床に仕掛けられた術式、それはまたしても呪詛の類だ。踏んだ足元から、猛毒の様な呪いが駆け上がる
    此処は向こうのホーム分かってはいたがこちらの不利。セイバーの方はバーサーカーと戦っており、戦局はセイバーが押している
    以前は兎も角、基本性能で言えばセイバーが優勢なのはいうまでも無い。向こうの勝ち筋はバーサーカーが粘っている間にマスターである俺を殺す事だろう

    「『流水/時雨』『清め流せ/逆巻け』」

    流水の浄化で呪いを流し、同時に床から逆再生するように雨の壁を作り出す
    これは防御というよりは姿を隠すため。置換魔術で空間を繋ごうが俺の姿が見えなければ狙えまい

    「甘い甘い。ショコラテだネ」

    と、そんな狙いはすぐに見破られ、ナイフ、拳銃ときて次は手榴弾による攻撃が飛んできた
    爆発する手榴弾。粉々に足金属変に紛れ、人骨がま混じっている様で、それらにも呪詛が込められている。誰だけ呪う気なんだと抗議したいところだが
    しかも全て別系統の呪詛なだけに一度掛かれば解呪の手段も異なる為時間は掛かるし、さらに時間を掛ければかけるほどどんどん弱っていく事になる。
    まるで一度噛めばバクテリアで獲物を衰弱させるコモドドラゴンの様だ
    一応、この周囲には防音の結界が張ってあり、周囲が気づくにはもう少し時間があるだろう
    だが、このまま時間を掛けるとそれこそ3体1なり4対1になりかねない。それはもうごめんだ。今まで掻い潜れたから、今後も大丈夫だろうなんて思えるほどおめでたくは無い
    振り下ろされたナイフを小瓶を水蒸気爆発させて躱し、一度互いに距離をとる形になる。想像以上に手強いがこれ以上時間は掛けられない

    深呼吸を一つ。忌まわしい手段だが、アレをやろう

  • 44二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 11:05:11

    め、めんどくさえやつやんけ

  • 45二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 11:07:02

    笑い方のせいで某ライダーが頭をよぎる………

  • 46二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 11:14:42

    コモドドラゴンには毒がある
    と思いきや口内のバクテリアが毒の役目を果たしていた
    と思いきややっぱりバクテリアじゃなくて毒だったというのが最近の研究結果らしい

  • 47二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 11:27:41

    >>46

    そうなん!?

    バクテリアのおかげじゃ無いんだー

  • 48二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 11:34:56

    >>45

    やめい!迷彩服きたレジライが出てくるじゃねーかw

  • 49二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 12:43:00

    フェスの生中継終わって来てみたら進んでたわ
    傭兵でしかも空間置換で弾丸転送してくんのか!これは面倒くさい
    ケイネス先生の水銀で防御してもその内側から飛んで来る弾には対処できないもんなw

  • 50二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 19:09:13

    マスター同士が対峙する一方、此方はひと足先に激戦を繰り広げていた
    互いの獲物をぶつけ、鎬を削るセイバーとバーサーカー。日本刀と魔剣がぶつかるたびに激しく火花を散らし、セイバーはそのまま、バーサーカーは僅かに姿勢を崩す。剣を交えるたびにバーサーカーは傷を負い、セイバーは無傷。以前の戦いの時と全く変わらない力関係
    バーサーカー、土方歳三は新撰組として文字通り死ぬまで誠にの旗の下、数多の修羅場を抜けて戦い尽くした武士である
    だが、神代において最強を誇った大英雄には遠く及ばない。その力の差は歴然なのだ

    ⬜︎Saber ⬜︎ Berserker
    power :A+ power :C
    toughness:A+ toughness:C
    agility :B agility :C
    magic :C magic :E
    luck :E luck :D
    noble :A++ noble :C+

    幸運以外の全ての値で、バーサーカーはセイバーに劣る。無論、この値が全てを決める要素では無いが、全く無意味な要素では決して無い
    今現在繰り広げられる戦いの中で、押しているのはセイバーだ
    当然の帰結としてバーサーカーでは、セイバーには敵わない

    「俺は負けん!俺がいる限り、新撰組は、不滅だ!!」

    「否定。当方がいる限り、貴殿の敗北は揺るがない」

    セイバーを斃すには前回の戦闘、初見時時で倒し切るしかなかったのだ。バーサーカーの宝具『不滅の誠』は効果時間中、消滅しない限りあらゆるダメージを無視して行動するという物
    それは初見時に限り、圧倒的なアドバンテージを待っていた。それはセイバーをして倒した、倒せたと判断した攻撃すら無視して、セイバーに大きなダメージをら負わせることが出来たのだから
    だが、今はセイバーもその点を既に考慮に入れて戦闘を行なっている。故にセイバーに隙はなく、バーサーカーが完全に消滅するまで決して攻撃の手を緩めることはないだろう

  • 51二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 19:18:18

    この戦いにおいて、バーサーカーのできることはその特性を活かした時間稼ぎ。1体1では敵わないのなら、味方が来るまで耐え忍ぶという選択だ。

    「ウォオオオオオア!!」

    狂い叫びながら、本能で理解しているバーサーカーは深くは踏み込みすぎず、かと言ってセイバーに攻め切らさない程には浅すぎない程に攻撃を続けていく。鍔迫り合いに押し負けてもすぐさまライフルを抜き、発砲。いかに耐久が高いセイバーと言えど、バーサーカーによる不用意な被弾は後の敗北につながる
    バーサーカー陣営の目的がマスター同士による決着、若しくはそれが敵わぬなら時間稼ぎなのは明白だった

    「……ぬうっ」

    戦いながらセイバーは思案する。幾らサイバーな劣るといえど、同じサーヴァントという基盤を用いている以上は決して油断をしていい相手では無い。あらゆる神経はバーサーカーの一挙手一投足に集中しているものの、竜より得た叡智が、頭の隅で思索を巡らせていた
    今此処でバーサーカーを倒すためには、必ずバーサーカーから反撃を受けるだろう。そのダメージを負ったまま、他のサーヴァントとの連戦になるリスクを取るか此処で負傷する事を避け、2体1以上になるリスクを取るか
    バーサーカー倒すためには今一歩深く踏み込む必要がある。しかし、それではバーサーカーの反撃を回避するのは困難になる
    彼の戦いの執念は凄まじい。消滅の間際、必ずコチラに一撃を撃ち込んでくる。そうなると前回のランサーの時と同じ状況を生み出しかねない

  • 52二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 19:18:22

    バーサーカーのマスターの傭兵、呪詛使いで語尾がカタカナでナイフも使うと、Requiemの某アフリカ神霊を彷彿とさせるな

  • 53二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 19:36:00

    前回は互いに真名を知らず、宝具を知らなかった。故に自身の宝具による反撃にキャスターは致命打に近いダメージを受け、想定外の反撃を受けた他2騎も一度は退けた
    だが、今は違う。先に宝具を切った結果は向こうだけが此方の宝具と真名を把握しているという事が重要だった。聖杯戦争において、サーヴァントの真名は重要だ。把握しているのとしていないのとではそのサーヴァントへの対応も大きく変わる
    此方は残りのランサー、アーチャーの真名を把握してはいないのだ。どの様な宝具を待っているかも分からない。
    加えて、未だに表立った動きを見せないライダー陣営。彼は2度戦闘を行ったが、対して情報を得られていない。
    真名が一方的に露呈している事と、詳細不明のサーヴァント。これらの存在もまた、セイバーに決断を躊躇わせていた

    「俺があ!!新、撰、組だあアア!!」

    バーサーカーが低い姿勢で斬り込んできたのを掬い上げる様に弾き、短剣で斬りつける。バーサーカーはその程度の傷を意に介さず特攻を続けていく。

    ーーこのシグルドともあろうものが、儘ならぬなーー

    これが聖杯戦争。これが国を、時代を超えて英霊がぶつかり合うと言うことか。セイバーは一旦、問題を棚上げとした。それは考える事をやめたわけでは無い。どちらに転ぼうとも何かしらの問題が残る以上、後は流れに従って対処を変えるまでと結論付けたのだ。マスターからも何も無いなら、現状維持のまま、マスター同士の方の動きを待つことにする
    それがシグルドの結論だった

  • 54二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 20:20:59

    所々派手にやってるけど、状況的には確実に追い詰められつつあるのかセイバー陣営は
    正直シグルドなら一強でしょと思ってたけど、強いからこそ追い込まれるってのは成程って思えるわ……

  • 55二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 20:22:35

    1強になりそうならそいつを皆で叩く、確かにその通りだし納得のさせ方が上手だなこのスレ主

  • 56二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 20:34:08

    四方八方から敵が突っ込んでくる状況で、情報が不足していて、尚且つどちらに転んでもまだ不安要素が多いってなりゃあ、流石のシグルドと言えど難しい舵取りを強いられるよなぁ…

  • 57二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 21:18:10

    下手すればここの戦いが終わったあとにマイケルの壁で囲まれて上からボイボスカタストロフェとドゥリンダナが飛んでくんのか……恐ろしや

  • 58二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 21:18:46

    スレ主今生きてる?

  • 59二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 21:19:34

    >>58

    多分執筆中だと思われる、感想であいだをつなごうや

  • 60二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 21:19:59

    >>58

    どしたん急に?

  • 61二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 21:33:00

    バーサーカーのマスターに翻弄されながら反撃の狼煙をあげようとしているセイバーのマスターだ
    この魔術はこれは余り使いたくは無い。悪辣な術式であり、多くの恨みを買い続け、挙句に殺された父親が創り出した術だ。だが、此処で万が一にも負けるわけには行かない。勝つ為に使う必要があるのなら、躊躇わないーー!

    「『霧雨 惑いを誘え』」

    懐から小瓶を出して頭上に放り投げる。小瓶は空中で砕け、濃霧が周囲を覆う。この霧は視界だけでなく魔術的な探査、走査を妨害する。無論、この霧が忌まわしい術では無い。あんな風に空間を飛び越えて銃撃をされたらたまった物では無いから術式を完成させるまでの間だけ、隠れさせれて貰うだけだ

    「チッ、なんだこのフォッグ。これで目眩しのつもりカ!?」

    あの男の言葉を無視して、取り出すの今までの透明なものではなく、緋い小瓶。この瓶には俺の血と霊薬を混ぜた物を入れている。瓶の蓋を抜いて床に霊薬を垂らしていく。この瓶は中身を魔術で弄っており、掌に収まる程度の大きさしかない小瓶とは思えないほどの容量を持つ。あっという間に、床にはそれなりの大きさの赤い水溜りが完成した。

    「『厄招いて這い回り、喰らいて生を簒奪せん』」

    赤い水はゴポゴポと気泡を立てながらまるで生き物の様にざわめき出す。これが忌まわしき呪術の一つ

    「『汝、我等より生を奪いて屍を打ち捨てん』」

    「アア!?何をする気か知らねえが、このフォッグ、こうして払ってやル!」

    男のいた方向手榴弾のピンを抜く音が聞こえる。だが、持つ詠唱は止まらない。

    「『変若の澱みは大蛇となる 死したる我等は水へと還えす』」

    最後の節を結ぶと同時、赤い水溜りから音を立てて変生する

    「何だ、それハ……」

    深い霧が霧散し、顕になったソレは緋色の大蛇。霊薬自体がうねり、形を成した赤い水の蟒蛇である。蛇に関する逸話で有名なのは、ギルガメッシュ叙事詩の不死の薬草の一件だが、実は沖縄にも似た様な民間伝承があってな?蛇が不死の薬を盗み、結果として人は短命になったーーーて内容なんだが、言い換えるならそれは、蛇のせいで人間は死ぬ様になったという事になる。死の概念を浴びせられたと、ね?まあつまるところ……

    苦しんで、逝け

  • 62二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 21:37:15

    怖っ!?躊躇無く切り札切ってるのはすごいけども少しお慈悲を……

  • 63二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 21:38:53

    詠唱かっけえ……
    これ劇中語だとドイツ語とか何だろうか

  • 64二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 21:43:27

    霊薬の中身次第じゃサーヴァントにも刺さりそうな

  • 65二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 21:44:57

    >>64

    つまりは蛇の持つ死の概念を擬似的に再現してるわけだから蛇に弱い逸話持ってたりしたら効きそう

  • 66二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 21:56:22

    >>65

    この呪いがギルガメッシュに直撃したらどうなるんだろ。あいつ結果的に蛇のせいで不死身にならなくなったし。

    それ以外だと蛇の毒で死んだヘラクレスみたいなやつに特攻するのかな

  • 67二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 22:04:11

    >>66

    ギルガメッシュの場合は多分対魔力で弾かれると思いつつ、ブチギレるだけな気がするわ。アレって機嫌がいい時じゃないと指摘したら断罪もんだし

  • 68二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 22:11:52

    >>66

    ヘラクレスはどうなんだろう…この魔術のランクがAランクなら喰らえば一発分は行けるかもしれんが

  • 69二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 22:30:42

    このレスは削除されています

  • 70二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 22:32:15

    これ極めたらキングハサンレベルの死の概念の付与みたいなの出来そうじゃね?
    さすがにキツイかな

  • 71二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 22:32:35

    何気にセイバーのマスターの親父も結構すごい事やってるな
    あと、セイバーのマスターも今の状況、割と父親と似たり寄ったりでは...?

  • 72二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 22:33:58

    >>71

    これ開発したの親父さんだしね

  • 73二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 23:12:18

    全長をして3mはあろうかと言う大蛇が地を這いながらバーサーカーのマスターに迫る。男はすぐに手にした手榴弾を投げるが、大蛇はそれをバクン、と飲み込んでしまう。手榴弾はすぐに爆発するが、赤い胴体が微かに揺らぐだけで大した効果はなかった。男は距離をとりつつ銃弾を蛇に打ち込むが、水の蛇は形を多少崩しても、あっという間に再生して再び這い回る

    「ーーッ」

    間一髪、飛び掛かる蛇を躱し、バーサーカーのマスターは体制を立て直そうとする

    (一目見て理解したゼ。ーー当たったら死ぬ程の呪いダ)

    あれはダメだ。今まで幾つもの呪いを見て、扱ってきたからわかる。あの呪いは命を終わらせる事に特化した呪いだと理解した。下手に防ごうとすれば障壁ごと飲み込まれるーーー。そんな未来を簡単に想起させる
    幸い、この廃工場は自分の工房。大仰な仕掛けは無いが、逃げ回って打開策を考えるくらいのことは出来るだろう。傭兵の取った選択は、逃走ーーー。勇気ある決断であり、プライドのある魔術師には出来ない事でもあった

    傭兵は一目散に逃げ出した。だが、あれは一度捉えた獲物を蛇だけにしつこく追い回す。あれを攻略するには工夫が必要だが、それを思いつく間にこちらは動かさせて貰う。
    バーサーカーのマスターを追い詰めるべくその後を追う。どうやら奴は奥の部屋ーーー資材倉庫に逃げた様で、水の大蛇が扉を突き破り侵入していくのが見えた。俺と中へーーと思った瞬間、室内から閃光が奔る

  • 74二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 23:15:25

    「ーーっっ」

    駆け巡る衝撃と爆音。そして火が爆ぜて焼ける匂いが鼻を突く。チッ、やりやがったな。と思った瞬間、ナイフを構えて突撃してくる傭兵、爆炎の中を突っ込んで来たその男の攻撃を咄嗟に服の袖を硬質強化して受け止める

    「全く、大した魔術ダ!あんなもの、見た事なかったゾ!」

    そりゃどうも、で?どうやってあれを凌いだ?あれでも相当強力な呪詛だ。魔術で干渉したら術越しに魔術回路を伝って終わりなんだがな!

    「アレは水の持つ生と死の輪廻を照応させているんだろウ?だからスネーク何ダ!それさえ理解すればーーC4で、ナ!」

    成程。その見識はずばり正解だ
    あの魔術は水の特性である生命の循環を最大限に伸ばし、蛇という生き物が持つ伝承と照応させる事で発揮する呪詛だ
    そして蛇は不死の生き物として伝承に伝わることから僅かでも形が残っていれば幾らでも再生するのだがーーー物理的に粉々にして仕舞えば、術式が成立しなくなり唯の水に還る
    それにしてもC4で部屋毎爆散させるとはな!

  • 75二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 23:17:46

    >>魔術で干渉したら術越しに魔術回路を伝って終わり

    ……えっ、やばくない?

    ……えっ、やばくない?

  • 76二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 23:19:02

    起源弾見てぇな魔術じゃねぇか…、そらヘイト買いまくるわ親父殿……

  • 77二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 23:24:26

    >>75

    だから恨み買いまくって殺されたんですね...

  • 78二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 23:25:26

    セイバーのマスターもヤバいが、傭兵も上手いな
    呪いに対する知識を活用して、現代兵器で対処するのは場数踏んでるプロって感じ

  • 79二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 23:27:49

    アインツベルン城入る前の切嗣ってこんな感じだったのかなって感じね
    いや決めに行った大技をこうもアッサリ対処されちゃ魔術師サイドじゃたまったもんじゃないわ

  • 80二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 23:30:53

    >>77

    起源弾は切嗣しか作れないからいいけど同じような効果を呪詛として確立してやろうと思えば誰でも出来るようにつくってんのはマジでやべえよ

  • 81二次元好きの匿名さん23/07/29(土) 23:38:22

    >>80

    これは恨みを買うのも当然だし使いたく無くなるのも残当だわ

    多分発動の仕方を見るに簡易儀式に分類されるから魔術刻印でも即時発動とはいかなそうなのが救いか

  • 82二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 03:52:20

    すげぇ濃密な戦闘だァ……、マスター同士の戦いが勝敗を決するって従来のFateだとあまりなかったパターンな気がする

  • 83二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 07:36:37

    >>80

    前スレで水は命の象徴であり循環を意味すること

    そして蛇の伝承を照応させた呪いである事

    こう言った付箋を混ぜた理屈をコネコネを見てると事件簿味を感じて美味しいね

  • 84二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 10:41:45

    バーサーカーのマスターはナイフを振い、セイバーのマスターの首を狙う。セイバーのマスターは服の袖を硬質化させて防ぎ、回し蹴りを放つ。
    傭兵でもあるバーサーカーのマスターはそれよりも速く蹴りを放ち回し蹴りを弾いた。更にナイフを囮にしてボディブローを叩き込んでいく
    左手で腹部を抑え、苦悶に表情を浮かべるセイバーのマスター。しかしすぐに立て直し、下段蹴りで膝を狙うものの、逆に蹴りに合わせて膝をぶつける様に止められ、フックパンチを放たれる。それをギリギリで躱すもののグローブが掠り、薄く頬が切り裂かれる。

    「まだまダ!」

    傭兵が追撃に仕掛けた組技を外し、首を狙った上段足刀蹴りはウェービングをする様に上体を逸らすように躱されてしまう
    こと近接戦闘に於いてセイバーのマスターはバーサーカーのマスターには敵わない。体格も、技能も、潜り抜けてきた鉄火場の数が全てにおいて負けていた。

    「甘イ!」

    たたらを踏みながら小瓶を取り出そうとしたセイバーのマスター。それを咎める様に傭兵は袖口から細身の仕込みナイフを飛ばす。それは正確に小瓶を撃ち抜き、霊水の入った瓶は砕けてしまった

    「ほらほら、どうしタ!?」

    言ってろ
    セイバーのマスターは一見冷静に返すが内心の焦りは隠せきれていなかった。何せ虎の子の呪詛をアッサリと攻略されてしまい、一転して追い詰められているのだから。奥の手自体はまだ持ってはいるが、ここ迄接近されては使えない。かと言って距離を離せば不利になることは相手もわかっているはず。拳銃を使わず近接戦闘で此方を圧倒しにかかっていると言うことは、拳銃はあの蛇に持っていかれたか爆発で喪失したのだろう。
    だが、この男は単純に鍛え上げた身体だけでセイバーのマスターを圧する実力は備えていたのだ。
    傭兵の撃ち込まれた砲弾のような蹴りを両腕をクロスさせて防御する。が、強烈な蹴りの衝撃を殺せずに後方へ5mは吹き飛ばされた。

    コンクリートの壁がヒビ割れる程の威力で叩きつけられ、肺から空気が強制的に吐き出される
    小さなコンクリの破片と共に崩れ落ちるセイバーのマスター。バーサーカーのマスターは更なる追撃の為に駆け出す。
    セイバーのマスターは決して油断ならない相手。この手の魔術師は常に勝ちの為の手段を冷静に構え、わずかな隙間を通す瞬間を狙っている。他ならぬ己自身がそうやって勝ちを、生を拾ってきたのだから

  • 85二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 12:26:53

    駆け出すバーサーカーのマスター。その気迫は完全に俺を仕留める気だ。奴の蹴りで空いた5mの距離は瞬く間に詰まる。
    だが、丁度傭兵と一瞬距離も空いて、場所も最初に戦った場所に近い。此処で一度仕切り直す

    「『氷面鏡 我を映せ』」

    大気中の水分が自身の周りに集まっていく。バーサーカーのマスターも直ぐに異変に気づく。たが、敢えて止まることはしない。何をしようとしていても隙を与えるのが一番まずい。これは傭兵としての勘でもある。止まるどころかさらに加速し、セイバーのマスターにナイフを突き立てようて、その刃は
    標的の眼前で停止した。

    「これハーーー」

    氷だ。氷の壁が二人の間を隔てるように作られている。これにナイフが突き刺さっているのだ
    更に氷はナイフを侵食するように覆い始める。
    咄嗟にナイフを手放して飛び退く。氷壁に突き刺さったナイフは瞬く間に氷に覆われてしまった

    「器用なことダ……」

    随分と器用に水属性の魔術を用いる。
    単純に水を操作して攻撃する物や障壁、霧を生み出して視界を遮断したかと思えば金属を腐食させたり、挙句には重篤な呪いを被せる術を使ってくる。
    当初の勢いに任せて仕留めたかったが、こうなっては仕方ない。セイバーのマスターに仕切り直しの時間を与えてしまうのは歯痒いが、それならば此方にもできることは多い

    「ではナーーー」

    こちらも一度仕切り直すべく、床にフラッシュバンを叩きつけて退散した

    ふう……。取り敢えずは何とかなったか
    霧散した霧の水分と魔力をもう一度かき集めて氷壁を生み出した迄は良かったが、お陰で此方も打てる手が無くなってしまい、あのまま構わぬと攻撃を続けられてたら終わっていた……
    あのバーサーカーのマスターが警戒して引いてくれて正直助かった。そこそこ時間が経過した今、バーサーカーのマスターにも余裕はないはず
    後は……
    懐から二本の小瓶を取り出して地面は転がす。詠唱を唱え今一度濃霧を張り直した。そして、指を咥えて指笛を鳴らす
    これで、決着だ

  • 86二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 12:48:23

    そりゃあ、弱点が判り切ってる手札だけじゃないだろうなぁ

  • 87二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 12:49:54

    うーん多彩
    水だけでこんなやれるなんてやっぱ強いな水属性は

  • 88二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 13:51:40

    バサカマスターも普通に強っ
    こう如何にも戦ってるって感じが凄え楽しい

  • 89二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 14:05:27

    剣主従どっちも優勝レベルの優秀さなのに
    それ故に警戒され情報戦で後手後手になってどんどん丸裸にされてってるってのが面白い
    こういう苦境の演出法もあるんだな

  • 90二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 14:53:05

    >>89

    数で圧倒的に不利だから慎重に動かざるを得なくて、でもまたまたしてると囲んで叩かれて

    いざ攻めても結局囲まれる事になって

    窮地を退けてもその分情報を抜かれていく…

    このセイバー主従も強いけど周りもガッツリ勝ちに行ってるから結果苦戦が続く

    状況の説得力の持たせ方がホント上手いわスレ主

  • 91二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 14:56:07

    >>90

    アーチャーと同盟組めなかったのあんま重要に考えてなかったけど今考えるとあれだいぶ痛手だな…

  • 92二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 15:03:12

    改めて、これが無料ってマジ?

  • 93二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 15:03:38

    何もかんも初手でアサシン抜くという行為が尾を引いてるから自業自得ではある
    アポ時空だと戦術的には間違ってないどころか最適解まであるのがなんとも……

  • 94二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 15:15:59

    幻想種すら殺れる猛毒をばら撒ける化学兵器とか即殺不可避なのよ

  • 95二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 16:02:50

    >>94

    ん?スレ違いか?ざっと見返しても幻想種を殺せる毒もそれをばら撒ける化学兵器も書いてないと思うが…

  • 96二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 16:06:21

    >>95

    ああ、静謐ちゃんのコト言ってるつもりだった、すまぬ

    あの子の毒、幻想種でも殺れるレベルに至ってる上、揮発させてばら撒けるから即殺がベストオブベストの対応なのよ

  • 97二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 16:10:08

    なるほど、つまりとんでも化学兵器の静謐は即殺不可避だからセイバー陣営は間違ってないけど不利状況に入っちゃったよねってことか

  • 98二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 16:10:14

    まあ結果オーライだったとはいえこの状況になってでも潰す価値はあった
    一度でも静謐ちゃん見失ったら本当に死にかねない

  • 99二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 16:15:52

    ぐだが耐毒持ちで感覚麻痺するけど、あの子の毒って死体に触れた人間に二次被害出るレベルだからね………

  • 100二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 16:50:30

    すっげー今更ながら、この聖杯?作ったの地味にすげぇな
    冬木の聖杯での聖杯戦争以外だと、クラス重複、欠落がしょっちゅうだったみたいだし

  • 101二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 19:35:53

    >>100

    前スレ見たかい?

    この聖杯は冬木の大聖杯をモデルに、特級聖遺物やその他多くの遺物を用いて造られた模造品なんだ

    だから普通の亜種聖杯戦争に使われてる物とは性能が違って七騎呼んでも問題ない性能をしている

  • 102二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 20:37:00

    バーサーカーのマスターは天井近くに居た。
    一度あの場を引いた後、自身に音と匂いを打ち消す結界を張り、骨組みを組んである天井の梁を伝ってセイバーのマスターがいるはずの真上に来ている
    いる筈、と言うのは先程の場所を中心に再びあの霧が立ち込めているのだ。この霧は視界や魔術的な探査を遮断するだけでなく、何をどうやってかは知らないが赤外線をも少なからず撹乱しており、サーマルゴーグル越しなも熱源が人型として映らずぼんやりとこの辺にいるな、程度のレベルでしか見えないのだ

    (本当に、厄介な魔術を使ウ……)

    現代の魔術社会においても、魔術師の多く、特に歴史の長い魔術師は現代兵器よりま自分の魔術の方が優れていると思い込んでいる人種は特にその傾向が強い。そしてそう言った魔術師たちはこう言った科学的な探査に対しては疎く、隙だらけである事の何と多いこ事か
    対して、セイバーのマスターは400年の歴史を持つ魔術家系だからか、科学技術に対してもかなり造詣が深いようだ
    更に、何やら指笛の音が聞こえてきた。また何か厄介な術を用意しているに違いない
    だが、居る場所がわかっている以上やることは変わらない。頭上から奇襲して相手に何の反応を許す事なく一撃で仕留める
    普段は自分の持つスモークグレネードを使うが、今回は都合よく濃霧を展開しているのでそれを利用する。霧を見ればわかる。この霧は本人にだけ見えると言う便利な物ではない。恐らく、あらゆる探索方法を遮断するようにした故に自身にも効果を発揮してしまっているのだろう。そうでなければあの蛇の呪いを展開した時に態々自ら霧を払う必要がないからだ
    こちらの音は聴こえない。匂いすらも感知できない
    相手の位置は、飛び込んだ時の空気の流れを読んで、後は培った勘に頼る。中々にスリリングな賭けになるが、今回の相手はそうしなければ勝てないと判断した
    此方にもあまり余裕は無い。バーサーカーに暴れさせている分、魔力の消費が著しい。援軍を期待して粘るなら、仕留めに行く
    梁を蹴り込み、床に向かって突撃する。霧の中に突入し、熱源の縁へ飛び込むとーーー

    「ーー」

    飛び込んだ時に霧が大きく揺らいだ為か、一瞬、微かにだが息を呑む気配を感じた。その場へナイフを突き出すーーー

    「殺ったゾ!!」

    手応えーー有り!

  • 103二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 20:56:50

    丁寧に丁寧に積み立てたフラグが今ここで回収される...

  • 104二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 21:14:31

    バーサーカーのマスターも本当に強かったな
    魔術戦だけじゃ無くて頭脳戦と肉弾戦を使って傭兵らしいクレバーな戦いを見せてくれた

  • 105二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 22:31:33

    >>101

    ドイツの技術は世界一ィ!

    じゃ無いけど本当にやってそうで困る

  • 106二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 22:51:15

    ナイフの刃は確かにズブリと、肉を貫いた感触を得て、勝利を確信した

    ーー残念、ハズレだ

    その声を聞いた瞬間、何かを考える前に体に熱い感触が奔る。顔を下に向けると、床に、自身の胸に、赤い染みが広がっていた。

    「な、ニーーー?」

    霧が霧散し、目の前にいたのは半透明の透けた、人形だった

    「これ、ハ……?」

    幻覚。そう理解した瞬間がくん、と身体から力が抜け落ちた。意思に反して崩れ倒れる四肢。どうやら自分が刺したのは現実の肉体に近しい感触を持った幻覚だったらしい
    だが、おかしいーーー

    「何故、幻覚にーー」

    ーー実体と変わらなかっただろう?
    声のした方向へかろうじて動く顔を向けると、底には当然と言うべきか、セイバーのマスターがそこにいた

    ーーこれは俺が作った術式でな。霧を触媒にした幻覚を作る物だ。ある条件を満たす事で魔力を帯び現実に近い感触を持たせている

  • 107二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 22:51:42

    「ーーーなる、ほド」

    理解した。その為の指笛、そしてこの術式の特性が。確かに、その条件が揃えば僅かの間、現実のそれに近い感触を持たせる事ができる
    あと、熱源は霧の粒子を集める事で赤外線を撹乱させ、俺自身は幻覚の近くで伏せていた。そう聞いて、全ての謎が解けた。

    「オレ、ハーー。2手、ミスった、カ……」

    ああ、俺が氷壁を作った時に引いた事と、俺を確実に仕留めるために接近戦を仕掛けた。それがあんたのミスだ
    ナイフではなく、手榴弾を投げ入れていれば、俺の策は全て瓦解していた。どうやらあの蛇を攻略する為に手持ちの大部分を消費していたようだな
    因みに今あんたを撃ったのは水の弾を高圧で射出する魔術だ。ウォーターカッターに原理は近いな

    「あア、クソーー」

    自分自身に悪態をつくが、結果はすでに出てしまった。もう身体ばピクリとも動いてはくれず、衰退していく家が唯一残せた魔術刻印が己を生かそうとするが、それも長くは保つまい。完全に俺の負けだ
    何か言い遺す事はあるか?セイバーのマスターに問われるが生憎と気の利いた言葉は思いつかない。
    だがーーそうだな、一つだけ

    「ーーオレ、の……刻印は、娘に、やって、くれないカ……?」

    たとえ衰退していくのみだとしても、是は今まで繋いできた一族の宝だ。あの子に全てを押し付けるのは自分自身歯がゆい思いだが、受け入れてもらうしかない。すまない、父は敗れたーーー

    「それと、オレの娘を、どうか……たの、むーー」

    果たして言いたい事をを言い切れただろうか。それを思う前に、意識は遠のいていくーー

    ああ、任された
    そう、聞こえたような気がした

  • 108二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 22:55:22

    決着……か、そうだよなバーサーカーのマスターにも肉親はいるだろうしな、刻印の件に関してもユグドミレニアの復興目的がアレの時点でセイバーのマスターはしっかりやってくれるだろうな…

  • 109二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 23:38:27

    おお、決着がついたか
    裏の裏を掻くような策略の応酬で、現実と変わらぬ実体を持つ幻術って凄え魔術が出てきたな
    二人の口ぶりからして簡単に出せる物じゃないんだろけど、剣主の手札の数が凄まじい
    水属性ってこんなできる事が多いのか

  • 110二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 23:39:47

    水の本質は流転だったり流水だったり形がないものだから応用が効くのかもね、マキリの魔術も分かりずらいけど根底は水属性だしね

  • 111二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 00:44:13

    セイバー主従がついにバーサーカーを陣営を落としたか!さアサシンを抜いてこれで2陣営
    幕間でライダー陣営が動き出す様な感じだったけど、あれはどうしてるんだろうか

  • 112二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 01:00:41

    セバマスの死.ねない理由が増えちまったなァ!!

  • 113二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 08:11:30

    其々のマスターの戦いに決着がつく頃、セイバーとバーサーカーの戦いは依然激しい攻防が繰り広げられていた

    「ウオオオオオオ!」

    「ーーフンッ」

    バーサーカーの特攻をセイバーは冷静に捌き、斬り返す。その度にバーサーカーは傷を負い、無視して再び突撃する。かと思えば突如フェイントを織り交ぜたり、性格に攻防の隙間を縫う様に銃を撃つなど、油断のならない場面が多く、セイバーも気を抜く事な決して出来ない、緊張した持久戦の様相を呈している。
    しかし、その戦いにもついに終止符が打たれようとしていた。
    バーサーカーの連撃を魔剣で打ち返すセイバー。強烈な切り上げに既に刃が欠け落ちていたバーサーカーの刀がついに悲鳴を上げ、自身も大きくのけぞる。そこへすかさずセイバーは強烈な蹴りを叩き込む。
    バーサーカーは間一髪左腕で蹴りを防御するものの後方へ大きく後ずさる。

    しかし、地面を削る様に後退してもバーサーカーは止まらない。すぐさ床を転がる様にセイバーの攻撃の軸から外れるように動き、牽制にライフルを撃つが、セイバーはそれを短剣で弾き飛ばす。そこへすかさず突貫するバーサーカーだが、ここで彼に異変が生じる。

    「ーーっ!?グウッ!」

    いきなり苦しみだした様子で後ずさる。それは恐らく、魔力切れによる宝具の効果が途絶した影響により、今まで受けてきたダメージが一気に押し寄せてきたのだろう

    (マスター、勝ったか)

    それは詰まるところ自身のマスターが相手のマスターに勝利したことを意味していた。
    以前此方とマスターの繋がりは切れておらず、それが勝利したと言う確信を齎す。

    「勝敗は決した」

    「まだだ……まだ終わらん……!」

    バーサーカーは自身へのダメージが既に限界近く、魔力もほとんど消費しているであろうに、まだ戦うつもりの様だ。その生き様はまるで炎(ローゲ)の様で、凄絶であったろう生前の在り方を想起させた
    しかしーーー

  • 114二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 08:13:17

    「その命、断たせて貰う」

    ならば、トドメを刺すのみ。セイバーは短剣を上に放り投げそれらを次々と拳で撃ち出す。バーサーカーの持つライフルもかくやという威力で短剣は全て、バーサーカーの急所を余さず抉る。

    「ーーーハァッ」

    バーサーカーは吐血し、崩れた。片膝を突き、ボロボロの刀を杖にして支えているが、既に消滅が始まり、サーヴァントの肉体を構成するエーテルが解け始めた。凄まじい戦意を持った敵であったーーーだが、セイバーは土方歳三という男を測り切れてはいなかった

    「ーーー俺は、死なん!!」

    「なっ!?」

    肉体の半ばが消滅しかけていたにも関わらず、バーサーカーは立ち上がる。何と言う戦いへの執念。何と言うーーー

    「俺がいる限り、新撰組は不滅だ……!」

    狂気。この男にとって、新撰組こそが己であり己こそが新撰組。誠の旗のもとに武士として生きる事を誓い、ただ一人遺された男の末路なのか

    「ーーーオオオオオオオオオオオァ!!!」

    再び立ち上がるバーサーカー。狂気と化した気合いと根性のみで消滅仕掛けていた身体を繋ぎ止め、既に魔力は底をつき、本来ならば立つ事すら出来ない体を、既に半ば血肉を失った身体を稼働させる。そんな事がーーー神代の英雄でもない神の血を引くでもないただの人間に可能だと言うのか

    「むうッ!」

    セイバーは再び魔剣を構える。しかし、バーサーカーの振り翳した腕は、二度と降りてくることは無くーーー

    「ーーー見事」

    バーサーカーは、最期まで戦いの意志を見せたまま、消滅していった

  • 115二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 08:26:35

    土方ヤベェ
    マスターからの供給が切れてセイバーの攻撃喰らいまくって尚生前の様に突撃するか…
    やっぱり日本鯖はおかしい

  • 116二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 08:29:53

    歳さん……あんたこそ新撰組だよ……!

  • 117二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 08:36:00

    凄え
    狙ったかどうかは分からないけど最後の突撃で銃弾を浴びて戦死→シグルドの短剣発射
    そこからの消滅しながらの奮起は生前の逸話を超えて立ち上がったと言う見方もできて
    スレ主、アンタ……!

  • 118二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 10:39:16

    土方歳三というサーヴァントの魅力が溢れた一戦だった……
    とりあえずスレ主に聖杯捧げたいんだけどどこのメニュー行けばできる?

  • 119二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 11:42:28

    土方の書き方も魅力に溢れてるけど、其々の戦力差を残酷に書くのも凄え…結果だけ見たらバーサーカー完敗だし、確かに土方の能力は厄介だけど初見で倒し切るしかシグルドには勝ち筋無いもんな
    勝ち筋があるだけでも強いんだけど

  • 120二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 12:06:48

    やっぱこれ無料なのおかしいよ

  • 121二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 13:31:47

    >>119

    基本シグルドに対して他の鯖もタイマンだと勝ち目は薄いけど複数で囲ってボコせば勝てる可能性が高まる、って絶妙なバランス

    何よりマスター側の背景、聖杯戦争に参加した経緯や動機が察せる様にできてるから魅力が深まること

  • 122二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 14:22:29

    セイバーのマスターが使った幻術って、実体を持つレベルなのすげえ
    これって霧に加えて指笛とかの音で作り出してる魔術って認識でおk?
    どっちか欠けたら術として成立しないって事?

  • 123二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 14:49:11

    >>122

    霧で視界を奪い、水で実体を持たせてそっちと誤認させた、ってとこかな

    いや、改めてこのマスター、かなりの技巧派だな?

  • 124二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 17:27:14

    >>123

    ある条件ってのがミソかな

    幻術自体は霧を触媒にしてるって言ってるから態々指笛を吹くあたり何かしらやってるんだろうけど

  • 125二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 18:00:54

    霧を媒体に人の皮を引っつけた感じだと思ってた、実態部分は霧の水分から作った人形で皮だけ幻術で補う感じ

  • 126二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 19:48:09

    「ーーーああ、遺体の方は俺が魔術で保存してあるーーああ、頼む」

    潜伏している血族に連絡を取り、バーサーカーのマスターに託された依頼の段取りを進める。バーサーカーのマスターは傭兵として有名だったが、魔術師としては歴史がある一方名は知られておらず、かなり前から衰退を始めていたらしい。恐らく、聖杯戦争へはそれを憂いての事なのだろう。勿論、時計塔からの依頼もあったはずだろうが、彼自身願いがあったとすれば、矢張り魔術師としての再起を願うつもりだったはずだ

    「ーーああ、それで構わない。彼女が望むならな。その点については俺の方からカウレスさんに伝えておく」

    一通りの作業を終えて連絡を切る。これで頼まれた事は片付きそうだ。しかし一件、気になることを報告された
    先行して潜伏していた一族の魔術師が消息を絶ったーーー
    彼らには聖杯戦争における神秘の隠匿を頼んでいた。電波を用いた記憶操作、認識阻害なを得意とした魔術師を多く送り込み、徹底した情報統制を敷いていたのだが、その魔術師たちが失踪する。何かしらに巻き込まれたと見て良いが、聖杯戦争に参加している魔術師たちが手を出すとは考えにくいーー

    パチパチパチ

    思考は拍手の音に遮られる。振り向く先ーーー崩れた瓦礫の影に隠れて、誰かがいる
    あの女か?否違う。あいつはこう言う悪趣味な演出はできない。ランサーのマスターならもっと正々堂々出てくるはず。なら回答は自ずと絞られる

    「ライダーのマスターか」

    今まで、サーヴァントを動かしてちょっかいをかける事こそすれどそれ以上動くことなく潜んでいたライダー陣営が、とうとう動き出した。その狙いは当然、俺達だろう

    「ええ、貴方の想像の通り」

    ライダーのマスターはクスクスと笑いながら一歩一歩、ゆっくりと前へ進む。
    だが、その姿を表さずとも、声を聞いた瞬間に、俺の背に戦慄が走った
    ーーーバカな、何故この聖杯戦争に、奴が。聖杯の中身が露呈した?だとしても対応が速すぎるし決断が重すぎるーーー何故、よりにもよって奴なんだ

    「ハアイ、久しぶりね?魔術師さん」

    「『銀狼』……!」

    聖堂教会、第八秘跡会の鬼札がここにいるーー!

  • 127二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 20:46:55

    消滅したバーサーカーを見届けたセイバーは彼のいた場所へ魔剣を突き刺す。それはまるで墓標の様で、セイバーはそれを前に何を思うのか

    「感謝……貴公と魂の削り合いが出来たことを、嬉しく思う」

    セイバーは数瞬、黙祷を捧げると静かに剣を引き抜き、ゆっくりと振り返る。そして何もない虚空へとその赤い剣先を向けた

    「姿を見せろ。さもなくば此方から仕掛けるが」

    「ーーーああ。今見せるとも」

    セイバーの向けた剣の先から、霊体化を解除してその姿を現したのは、ライダーであった


    「『銀狼』……!」

    「ロンドンの一件以来だから、9ヶ月ぶりかしら?相変わらずの様ね」

    修道服に身を包むこの女は、時計塔と対立する組織、聖堂教会の代行者、悪魔殺し。しかもタチの悪い第八秘跡会に所属している信徒で、同組織の鬼札と呼ばれる程の実力者。魔術師に例えるなら時計塔の頂点に君臨する君主、それらと並ぶとさえ言われている

    その女がこの聖杯戦争に関わっているとなると、目的はやはり聖杯

    第八秘跡会は聖遺物の管理、改修を任務とし、その為ならばどんな実力行使も行う特務機関。恐らくこの聖杯戦に使われる聖杯の正体を知り、回収に来たと言うことだろう
    まさか、お前が参加しているとはな。「聖血」を追っているものとばかり思ってたよ

  • 128二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 20:47:36

    「この聖杯戦争が始まる前、貴方が世界中の蒐集家達の元を訪れたって聞いてね?それで私も参加枠にねじ込ませてもらったの」

    「そう言うことか。姿を見せなかったのも素性を知られて他の魔術師に警戒されない為、って訳かい」

    しかも、初動で俺たちが派手に動いたせいで各陣営の意識が此方へ向いたことも都合が良かったのだろう。そして、今になって動き出した理由は一つ

    「俺達の消耗、か」

    「エクセレーント♪」

    弾みつけて答えるライダーのマスターだが、その瞳は冷たく此方を射抜いている。

    「貴方達の消耗度と、此方の戦力の消耗度。貴方を脱落させるなら今がBig Chanceだとお姉さん思うわけ。本当はランサーも来ると踏んでいたんだけど、あのお爺ちゃん拠点に篭りっきりね」

    令呪を使ってまで奇襲をかけて失敗してるからな、相当慎重に動いてるんだろう。どうあっても自分の有利な状況で戦いたいらしい

  • 129二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 20:49:00

    想像以上の化け物だったシスターさん...

  • 130二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 20:50:23

    「ま、アーチャーは来てくれてるから、問題ないかしら?セイバーには勝てなくても……」

    ライダーのマスターは何処に隠してるのだろうか、修道服を脱ぎ去ってその下に着込んでいる戦闘服を晒す。そして、その手には身長を上回る程の巨大な戦槌が握られていた

    「ここで貴方が斃れれば、結果は同じよね?」

    チッ。
    正直、消耗度で言えばセイバーよりも俺の方が重傷だ。身体のあちこちに打撲、切り傷があり、魔力自体も相当消費している。先ほどまでの様な戦闘は出来そうにない。正直逃げの一手を打ちたいが……

    「結界か」
    「せいかーい♡」

    工場周囲を覆う結界が敷かれている。令呪を切ればセイバーを呼ぶことはできるが、それでも俺が逃げる手立てにはならない
    結論として、ほぼほぼ詰みーーー

    「舐めるなよ」

    魔術回路を隆起させる。そして懐から小瓶ーー中身が青い霊薬を取り出してそれを飲み干す

    「此処まで来て、はいそうですかと負けを受け入れるほど、俺はおとなしくはない!」

    この霊薬は俺の魔術回路を一時的に活性化させる。要は超速攻、超強力なエナジードリンクの様なもの。後のことを考えると無闇に使用して良いものではないがこの瞬間、俺の魔術回路の性能は3割は増強される

    「そのハンマーごとプライドを粉砕してやるよ」

    「ええーーーいらっしゃい」

    激闘の第二幕が上がる
    故に誰一人、気づくものはいなかった。
    この時既に、濁り水がゆっくりと流れ始めていたことをーーー

  • 131二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 20:54:51

    なんですか、聖堂教会には怪物しかいとでも言うんですか?

  • 132二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 21:10:51

    それはまぁ、はい。というか作中に出てた聖堂教会関係者がことごとく化け物なせいでハードルがね...

  • 133二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 21:13:40

    ……おかしいな?俺にはこれが無意識やっちゃいましたか?系にはとても見えない……

  • 134二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 21:15:04

    「無意識にやっちゃいました?」系というより「戦術的な最善手取ってるのに全然状況好転しないんですけどぉ!?」系だな……

  • 135二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 21:21:13

    >>133

    え、どこでそんなこと書かれたたん?

  • 136二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 21:27:57

    >>135

    前スレの1レスからだと思う。俺何も悪いことしてないのになんで!?で閉められてるし。

  • 137二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 21:28:31

    >>135

    このシリーズの始まりはまさにそんな感じのノリだった

  • 138二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 21:30:13

    最後が不穏だな
    切嗣vs言峰みたいな事になるんだろうか

  • 139二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 21:31:40

    >>135

    上2人のレスにプラスすると、もう爆破されたスレ(スレ画が静謐)に沸いた荒らしがそんなふうな事を喚いてたな

  • 140二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 21:32:16

    ヤバい聖遺物混ぜちゃって汚染されてたか?

  • 141二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 21:33:16

    やっぱりイレギュラー混じるじゃないですかーヤダー

  • 142二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 21:54:24

    クソデカハンマーを振り回すシスターとか性癖を打ち抜きに来てる...なんなのこのスレ主、ストーリーもキャラ造形もいいとか

  • 143二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 23:24:02

    バーサーカーのマスターとの死闘を制し、何とか包囲網の一角を削ったは良いものの、とんでもない餓狼に襲われているセイバーのマスターだ

    チクショウ、舐めるなよーーなんて息巻いたは良いものの、なす術なんて微塵もないんだよチクショウめ!
    あの戦鎚はあの女の魔力で特異な振動を発っしている。触れた物体や魔力をその振動波で粉微塵に粉砕する、規格外の戦闘礼装だ。あの一撃を喰らいでもすれば俺なんて床に叩きつけたトマト宜しくとても見せられない末路を迎えることになる。魔術も同様、障壁を張ったところで文字通り粉々だ。しかも生体にはあの振動波は一定の周波を保ったまま滞留する
    つまり生き物にぶつけたら単純に潰れたトマトになるだけでなく残留する振動で壊され続け、肉片すら残らない同質量のスープになると言うわけだ。普通の手段では死ぬことのない死徒を抹殺するには打って付けの礼装であり、それ以外の生命に向けて良い物ではない。しかも、この女はーー

    「『五月雨/氷雨』『篠突け/車軸となれ』」

    「アッハア!」

    前方と上から同時に発射される雨の矢を見る事もせずに打ち払い、躱していく。前方の矢はともかく上からの矢は完全に死角であるにも関わらずに、だ
    まるで蝙蝠だが、実際その通り。この女は自分のあらゆるアクションに対して耳では聞こえない音波を放ち、それが返ってくる反響で周囲の情報を得ている。謂わば五感に次ぐ第六感とでも言うべき超感覚を持っているのだ。お陰でこいつの前にはあらゆる死角は死角ではなくなる。隔てたれた壁越しにでもその向こうが何をしているのか見ているかの様に捉えることができるのだ

    「アッハハハハ!」

    「グッーーーチィ!」

    しかも身体能力一つとっても先の傭兵を一笑に付すもので、身体強化を施しても追いつくことが出来ない隔絶の差が存在する。こうして、辛うじて戦闘の体を成せているのは、2度に渡る共闘の経験があるからに他ならない。それが無ければあっという間にミンチにされている

    「『霧雨 迷いを再び 我らは耳を遠ざけん』」

    逃げ回って、閉所へと何とか辿り着き霧散させた霧を再度展開。今度は音の遮断に特化させた術式に組み直す。これで多少はマシになるだろうが

    「ふーん?バーサーカーのマスターを仕留めた霧ね……て事は」

    狙いなんてバレバレだろうが他に選択肢はない。指笛を鳴らし、幻覚を作り出す

  • 144二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 23:28:02

    「やっぱり、ソレね」

    作り出された幻覚はバーサーカーのマスターの姿をしている。それも1人ではなく、4人5人と増えている。これこそがこの幻覚の真骨頂
    バーサーカーのマスターと戦った時とは違い、魔術回路をブーストささているから出来る芸当だ
    条件を満たす限り、こうして現実と変わらない実態を持った幻覚を多数展開することも出来る。数を増やした以上、一つ一つの幻覚は単調な動きしかしないが、其々に実体が宿る。一つでも零せば、死ぬだけだーー

    「ふーん……こんなこともできるんだ?」

    音波で探知しようにもこの霧はその手の類の波を吸収してしまい上手く情報をつかめない。感覚の一つを塞がれたが、手にした戦鎚を縦横無尽に振り回しナイフを構えて襲いくる幻覚を次々とあしらい、捌いていく銀狼。
    だが、幻覚は倒した側から倒した数だけ発生し、正にキリがない。戦鎚にぶつかるナイフの衝撃はとても偽物とは思えないほどリアルに手に伝わる。
    銀狼は顔に亀裂のような笑みを浮かべたまま幻覚の蹂躙を続けるが、それもいつまでも続く物てではない。このまま数で圧倒しながら追い込み、反応が乱れた時を狙って、水の弾丸を撃ち込んでやる

    「ーーーで、も、ね?」

    横に戦鎚をスイングし、複数の幻覚を纏めて薙ぎ払う銀狼、その表情には一つの焦りもない
    それどころか、悪戯を思いついた様な、底意地の悪い笑顔を浮かべてさえいた

    「おねーさん。この幻覚の弱点、見破っちゃった♪」

  • 145二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 23:29:01

    持ってる礼装がエグすぎるぜシスターさん...

  • 146二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 23:29:32

    銀狼って知ってたりと、もしかして彼女とも顔見知りか?
    ………グラヴィティな感情向けられてない?大丈夫?

  • 147二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 23:33:31

    >>145

    再生能力を持つ死徒に対しては確かに特攻だけど、コレはエグい

    あと音波で周囲を知覚するのか…あれ、やばくね?

  • 148二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 23:34:30

    >>146

    どちらかと言えば獲物に逃げられた狼みたいな感じじゃないかなぁ、執着はしてるけどあくまで獲物としてしか見てないみたいな

  • 149二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 23:44:51

    >>148

    今の所は立ったとも取れる様な感じ

    殺意と好意が混ざった様な感じがする…

    少なくとも共闘した経験があるっぽいから多少憎からず思ってる可能性はあると思う

  • 150二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 08:05:48

    ーーーハッタリだ。と、言おうとしたが、その余りにも確信に満ちた笑みを前に、言葉が出なかった。まさか、本当にこの術を破る手段を?

    そう思っていると、銀狼は飛び上がり、天井に両足をつけ、逆さまにしゃがむ様な体制をとると、今度は真下へ加速した。
    まずい、本当にーー

    「ヤァアアアア!」

    あらゆる物を粉砕する戦鎚を叩きつけられ粉々に砕ける床面、そして同時に響き渡る高音と衝撃波。それにより幻覚は掻き消される様に四散し、濃い霧もまさに雲散霧消といった様子で散らされた。
    やられたーーーそう思った時には既に霧は消え、再び銀狼と対峙する形になる

    「貴方の幻術は、霧と幻覚そのものでそこにあると思わせて、音波催眠で実態があると誤認させる物でしょ?」

    ついでに魔力で攻撃の時だけ本当に実体を持たせてるみたいだけどーーと、解説する銀狼

    その通りだ。俺の作る幻覚は霧の特性である迷い、と幻を、霧を触媒にした幻術でそこにある、そこにいる。と脳を誤認させた後笛の音に乗せた音波で催眠、ないは洗脳状態に陥らせる事で、あたかも本物の実体がある様に見せている物だ。それが分かったとしても、脳がそう言うふうに認識している以上触れば感触があるし本物だとら勘違いする。加えて幻覚が攻撃する一種だけその部分に魔力を集中させる事で本当に魔力による実体攻撃を行なっているから当たれば傷付くし最悪幻覚に殺される

    だが、この幻覚には霧と音による二方面での脳の誤認が必要となり、どちらが一方を認識ら外されると幻覚は消えてしまう。ただ耳が聞こえないだけなら音波の振動が骨を伝って脳に届くから意味がない。
    有効な手段は一定以上の周波と大きさの音を鳴らしてやりのこちらの幻覚為に発しているの音をらかき消してやる事だ。

    「さあて、次は?此処からどうやってひっくり返す?」

    そんな手段があればとっくにしている
    しかし、これをこうもあっさりと見破られるとは、マジで畜生だなこの女……!
    魔術回路を限界まで稼働させ、四散した霧を魔力戻し集結させる。このままやり合っていても埒が開くどころか俺が潰される集めた魔力はパスを通してセイバーへと全て送り込む。俺で対応できないなら、こっちで無理矢理埒を開けるまでだ

    セイバー、宝具で建物ごと吹き飛ばせ!

  • 151二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 08:10:02

    なんなんだこのスレ
    野性のプロ?

  • 152二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 08:12:23

    >>151

    多分東出祐一郎が暇つぶしに書いてるんだよ(直感:A)

  • 153二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 08:14:38

    >>151

    稀に出てくる隠れた良スレさ

  • 154二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 08:26:49

    >>151

    さあ君も前スレから見るのだ!

  • 155二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 09:44:38

    はえー、分かってみたらかなり単純な幻覚の構造なのね。脳に作用させる辺り単純な分条件を満たす限りは分かってても止まらないっぽいけど

  • 156二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 11:22:28

    つ、次々と繰り出す手札の数々があっさり攻略されていくセイバーのマスターカワイソス

  • 157二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 11:24:12

    幅は広いけど、タネ自体はシンプルだからなぁ………ユグドミレニア入りも納得というか

  • 158二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 11:38:55

    一流ではある
    時計塔でも恐らく一目は置かれる
    が、そこ止まり感あるよなあプライドにはなれそうだけど、ブランドには届かなさそうな…

  • 159二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 11:44:47

    時臣感があるなこのマスター君、並大抵のこととかはできるけど超一流にはギリギリ届かないかん(時臣は土地ブースト込で自前のみケイネスと互角にやれるくらい)

  • 160二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 12:32:48

    銀狼怖え。振動波で物質を破壊するのは良くあるけど、それが残留するってなにさ?

  • 161二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 17:54:31

    セイバーとライダーの戦いは、徐々に加速していく。しかし、バーサーカーの時は時とは対照的に、セイバーが攻めて、ライダーが受けに回る戦運びとなっていた
    セイバーの魔剣を器用に防ぐライダー。ライダーは防衛戦が得手の様だ。上手くいなす様にセイバーの斬撃を受けており、致命傷にならぬ様距離を取りながらセイバーの攻撃から身を守っている

    「ふんっ!」

    ライダーが距離を取ったタイミングで魔剣を撃ち出す。ライダーは長剣を両手持ちで弾く。どうやらあの剣は祝福により強化されている様だ。直ぐに短剣を両手に斬り込むが、側面からの矢を左手の短剣で斬り落とす。その隙をついてライダーが斬りかかってくるのを右手の短剣で防ぎ、逆に押し返す

    「ーー!」

    「甘い」

    息を飲むライダーから一度飛び退き弾かれ、落ちてきた魔剣を再び掴み斬り込むが、聖光を放つ剣で受け止められた
    やはり守りが固い。それだけなら、ルーンを使って崩しようもあるが、アーチャーだろう。建物の影からあらゆる角度、頻度で矢が飛んでくる。恐らくこの建物内や外を持ち前の移動速度で駆け回りながら矢を射てきているのだろう中にはAランク級の攻撃も混ざっている。その対処の為にライダーへ攻め切ることが難しい。ライダーへ集中すれば容赦なく致死の矢を捩じ込んでくるに違いない
    逆もまた然り、ライダーも現状は防戦一方ではあるが隙あらば此方は反撃を行うのは眼に見えている
    時間を掛ければいずれ崩せるだろうが、マスターが保たないだろう。バーサーカーのマスターとの戦闘でかなり消耗している筈。もしライダーのマスターの狙いがそれであるなら
    彼の身が危険だ。それを承知でライダーも敢えて防衛戦に徹しているのだろうが

    『セイバー、宝具で建物ごと吹き飛ばせ!』

    マスターからの念話。いきなりの宝具行使の指示であるが、それ程に状況は切迫していると言う事だろう。一応の確認を取るが、マスターは宝具の余波に巻き込まれない位置にいる様だ

    「ーーー展開準備」

  • 162二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 19:08:52

    瞬間、膨れ上がるセイバーの魔力。その上昇量は尋常でなく、宝具を使うつもりなのは明らかだった。
    同時に、セイバーは自身の所有する短剣4本にルーンを刻む。その短剣は1人でに宙を舞い、セイバーの周囲を回り始める。

    「ーーー宝具か!」

    直近にいるライダーは即座に悟る。セイバーは此処で宝具を使うつもりだと。セイバー、シグルドの宝具となれば話に聞く魔剣グラム。前回の使用時はキャスターが展開した固有結界内だったが故、確認は出来なかったが、聞いた情報では対城宝具ーーー
    受ければひとたまりもない。サーヴァントの霊基なぞ、瞬時に蒸発してしまうだろう。
    更に、セイバーの周囲を巡る短剣はアーチャーの矢を自動で迎撃している。宝具の妨害はできないと見ていい。ならば、眼には眼をーーー宝具に対抗する術はやはり宝具しかない。

    『マスター』
    『わかってるわ。彼も思い切ったわね』

    己のマスターへ念話を繋ぐ。マスターも状況を把握している様で、普段の余裕のある淑女振りは消えていた。

    『此方も宝具で対抗するしかない。だがーーー』

    相手は北欧が誇る神話の大英雄。如何に自身の宝具でも対抗できるかどうか……

    『魔力の心配はいらないわ。幾ら使っても良いから、全力で耐えなさい』

    そう言われてしまっては、やる他ないだろう。文字通り死力を尽くして対抗して見せようーーー

    アーチャーはその様子を見た瞬間、以前のキャスターへ放たれた光景がフラッシュバックする。あれ程の宝具をこの空間で放てば、自分は建物事吹き飛ぶのは確実だろう。すぐさま矢を番え引き絞る。直ぐ様矢を放つが、死角から放たれた矢はセイバーの周囲を舞う短剣に弾かれてしまう。

    「なんでもありかアレは」

    思わず毒付く。セイバーは宝具発動の隙をしっかりと埋めている。自分の宝具は、屋根のある建物の中ではその真価を発揮することができない。マスターの位置は幸いな事に、セイバーのマスターの近く、宝具の余波は届かないだろう

    「こうなっては仕方ないな」
    アーチャーは状況に見切りをつけてマスターの元へ向かった

  • 163二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 19:41:22

    相変わらずでたらめなシグルドだが、サーヴァント規格のお陰で相手も打ち合えてるか

  • 164二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 19:49:02

    Q.敵アーチャーが高機動でどこから矢を撃たれるかわかりません。どうすれば良いですか?
    A.ルーンで自動迎撃する様にします。宝具発動の隙も対応できます

    そりゃアタランテも「なんでもありか」って言いたくなるよ

  • 165二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 20:26:55

    「魔剣完了……!」

    煌々と輝く真紅の剣。上昇を続ける魔力は周囲に熱波を発生させセイバーの周りの構造物を融解させていく。そのあまりにも埒外の光景に思わず戦慄が走る。その剣こそはかの大神オーディンがシグムントに与えた王を選定する剣
    一度は砕けたそれをシグルドが自らの手で打ち直したと云われる太陽の魔剣。その刀身から噴き出る魔力は正に太陽を思わせる輝きと焦熱を放っている放たれれば最後、この工場は文字通り吹き飛ぶだろう
    それを前にしてライダーは恐れることなく床に剣を突き立てた。

    「ーーー数多の侵略あれど、我らが信仰に叶うものなしーーー」

    太陽の魔剣、何するものぞ。我らの信仰、我らの戦い、我らの祈りこそが無敵であると、高らかに謳い上げよう。
    その輝きは、決して太陽に劣るものでは無いと
    構築されるは煉瓦の城壁。しかし侮る勿れ、これこそがライダーの誇る宝具。難攻不落を誇った無敵の城塞である。それは嘗て在った帝国を今なお健在だと知らしめた不壊の防壁。聖なる数字。3つの壁を携しその名はーーー

    それを前にしてセイバーは不動。揺らぐことなく自らの宝具を解放する。
    どの様な城壁、防壁を揃えようとも、我が魔剣は全てを焼き尽くす太陽の魔剣
    例えどの様な護りを持ってこようとも、正面から粉砕するのみである。それでもーーー
    我が真名、我が伝説を知って尚、防ごうと言うのなら、それを承知した上でその壁を以って対抗しようと言うならば、面白い

    「貴殿の矜持、見せてもらおう」

    これなるは破滅の黎明、輝ける炎によって、全てを燃やし尽くす太陽ーーー

    「『壊劫の天輪』!!」

    「『祈誓たるは三重の貴壁』!!」

    コンスタンティノープルを不沈の城塞として見せた三重防壁が、太陽の前に立ち塞がるーーー

  • 166二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 23:05:24

    赫躍と炎が如き魔力を携え、魔剣は城塞へ激突する。この聖杯戦争で初めての宝具同士における対決は、魔剣と貴壁のぶつかり合いとなった
    焦熱の魔剣は軌道上の物質を全て融解させて尚燃え盛る炎を撒き散らしながら城壁を喰い破らんと猛っている。コンクリ床の融点を遥かに超える熱量は溶かし崩すどころか一瞬で沸騰させる勢いだ
    対する三重防壁は嘗てその帝国に生きた人々の祈りを体現するかの様に凛として魔剣の暴威を食い止めている。
    しかし、その拮抗は一瞬、わずか数秒の出来事。すぐに均衡は破られた

    防壁の第一層目が徐々に融解し、魔剣の貫徹を許す
    続く第二層目も魔剣の威力の前に徐々に亀裂を産み始めた

    「ぐぅ……ッ!」

    魔剣グラムの真名解放『壊劫の天輪』のランクはA+。およそ考え得る法具の中でも最上級の神秘を誇る。対する三重防壁『祈誓たるは三重の貴壁』のランクはB+。十分強力な神秘ではあるがセイバーの宝具には届かない
    神秘はより強い神秘に塗り潰されるーーーその大原則がある以上ライダーの宝具ではセイバーの宝具に敵わないと言う、至極当然の結論が現実として突き付けられていた。
    そして打ち砕かれる第二層目。最後の層へ到達した魔剣は尚も勢いを落とす事なく破壊の嵐を城壁に叩きつけている。このままではライダーの宝具が完全に破壊されるのも時間の問題だ。それどころかーー

    「っぐぅううーー!」

    防壁が破壊され、その分だけ魔剣はライダーに近づく。その意味する所は、魔剣の灼熱の余波をその身に受けると言うことに他ならず、ライダーは太陽が如き灼熱と炎が生む熱嵐に身を晒される事となるのだ
    膨大な熱はライダーの鎧を熱し、剥き出しの皮膚を灼く。炎が生み出す火炎旋風はその勢いでライダーの頬に鋭利な傷を刻んだ

    「っぐ、くーー我らは、決して屈さぬ」

    でも、崩れない。既に最後の防壁にも亀裂が生じ、徐々に大きくなっていく。だが、それでも膝は折れていない。何故なら、それこそが我が身が滅びゆく帝国にできた事だから

    「我が真名、コンスタンティノスの名に賭けて、この意志を折ることはなし!」

    吠えても何をしようとも、亀裂の生じた防壁が崩れるには秒読みであり、それを防ぐ術は有りはしない
    さらに亀裂は大きくなり、魔剣が突き刺さる部分以外からも、太陽の嵐に耐え切れず彼方此方から罅が入る。今にも破砕されそうな防壁に、何ができると言うのだろうか

  • 167二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 23:06:09

    「ーーーむ?」

    魔剣を投擲したシグルドは、気づく
    何故、崩れないーー
    最早いつ粉々になってもおかしく無い防壁が、未だその形を保っている。
    今にも、ちょっと指で突けばあっけなく崩壊しそうにまで破壊されているにもかかわらず、ライダーの宝具はその力を発揮し続けている。何がそこまでの力を出しているのかーーー

    「ーーーたとえこの身が滅びようとも、我が祖国は永遠なり!!!」

    それは、ライダーの意志の力
    サーヴァントの中には例え消滅必至の傷を受けたとしても、気合だけでその存在を保つことの出来る規格外がいる様に、ライダーもまた、意志の力で宝具を保たせているのだ。

    「ならば」

    セイバー、シグルドは直観した。このままでは己の宝具を受け切られてしまう恐れがあると。何故ならこれは聖杯戦争。時代を超え国を超え集いし英霊が戦うのだ。この現代において我ら英霊が現界している
    そんな奇跡を前に、我が宝具が防がれると言う奇跡の一つや二つは起きて当然だろう

    故にーーー決断する

    「仕留めさせてもらうーーー!」

    シグルドは跳躍した。拳を構え真っ直ぐに太陽の嵐へ踏み入れる。狙いは、投擲した魔剣ーーー

    「ぬううう!!」

    「ッグゥ、ォオオオオオオ、!」

    拳を剣に突き立てる。太陽の魔剣、その魔力を一気に解き放つシグルドの宝具の第二段使用
    爆縮する太陽。その輝きは祈りの集う貴壁を包み込み、一瞬ーーーまるで真昼にように工場を耀かせた

  • 168二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 23:11:08

    嘘でしょ……!?まさかの叡智の結晶を使わずに突破する脳筋戦法……、なんで貫通するんですかねぇ!?

  • 169二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 23:11:18

    普段見慣れたはずの宝具演出が文字になるだけでこんなカッコよくなるんだなぁ……

  • 170二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 23:20:41

    マイケルくっそカッケー!!
    シグルドも容赦ねえしアーチャーの矢を自動防御とかマジかよ

  • 171二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 23:31:50

    ブリュンヒルデさんが団扇持ってシグルドー!って座から応援してそう

  • 172二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 23:48:31

    >>171

    多分娘婿と娘も応援してるな

  • 173二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 07:46:31

    良質な文章でしか得られない栄養はある

  • 174二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 08:21:09

    爆光が収まり、夜の静けさが戻る。あの耀きの前には夜を照らす月明かりのなんと頼りないことか。

    光の中心にあった廃工場はその大部分が焼失していた。その様は、まるでミニチュアの太陽が炸裂したかの様で爆光の凄まじさを物語っている。

    その中心、爆心で太陽に呑まれたコンスタンティノープルの防壁は、跡形もなく消滅していた。そこには既に祈りの体現たる三重防壁は存在せず、赤熱し融解したコンクリートと鉄筋の残滓と、マグマの様に赤く沸騰する床と壁だけであった。果たして、ライダーはーーー

    「ーーっ、ハアッ……ハァ……ハァ……」

    その存在を保っていた。城壁が砕け散り、魔剣の光に晒されながら、セイバーの宝具を、マスターの命令通りに凌ぎ切って見せたのだ

    剣を杖にして、それでも膝を屈する事なく立ち続けている。真紅の鎧は黒く焼き付き、鎧を覆う外套は焦げ落ちてその顔にも多くの火傷や傷を負いながらも、ライダーは消滅する事なく立っている
    奇跡と呼ぶ他ないだろう。ランクで劣る宝具で凌いだ事も、そもそも魔剣の一撃を受けて生存している事も、何もかもがそう呼ぶにふさわしいものだ。立場上、気軽にその呼称を使う事は憚れる身だが、今回ばかりはその名称を使っても許させざるを得ない偉業である

    無論、奇跡を起こすには相応のカラクリが存在する。無償の真なる奇跡は、主にしか成せない御技なのだから

    第一に宝具の特性だ。ライダー、コンスタンティノス11世の宝具は対軍宝具。これは自軍を守護する為の宝具であり最大で7000人の軍勢を対象にできる。しかし、守る対象が多いほど守りは薄くなり、失陥の可能性が高まってしまう。嘗て、たった一つの施錠で陥落してしまった逸話の様に。その為ライダーは十全な守護を行えるのは1000人程度が限度だろうと見なしている。今回、ライダーはそれをたった1人、自らのマスターを守る為に使用した
    人数が増えただけ護りが薄くなるという事は、逆に言えば守る対象が少ない程、強固な壁となる。その特性を利用して極限まで宝具の防御力を高めたのだ

  • 175二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 08:43:11

    無論、これだけで『壊劫の天輪』を防ぐには足りない。向こうは対城宝具、事破壊力においては、数ある英雄達の中でも最高ランクに位置するのは明白だった
    次にはスキル。ライダーには「ハギア・ソフィアの祈り」というスキルがある。ハギア・ソフィア聖堂の守護を獲得する。現代においては、強い加護は得られないが効果そのものが消滅したわけでは無い。さらに自身マスターが教会に属する信徒である事が、このスキルに良い影響を与えた。さらにライダーには「終焉特権」というスキルもある。事実上、最後のローマ皇帝であるライダーは、歴代皇帝達が有する「皇帝特権」の亜種スキルを得ていた。本来、自身が持ち得ないスキルでも、多大な魔力消費と引き換えにして獲得、行使することができる。その力で彼が得たスキルはーー「魔力防御」
    魔力によるジェット噴射で自身を強化する「魔力放出」の対になるスキルで魔力によるバリアフィールドを発生させる物というべきスキルだ。保有する魔力量が多い程にその力は高まり、膨大な魔力元では一国をも守護する聖なる壁となるだろう。
    これも全て程の魔力を支えるマスターが、彼女だったからできた事。彼女の持つ魔力精製量は普通の魔術師達よりも遥かに多い
    比較すれば、セイバーのマスターの魔力精製量を50とすると、彼女の精製量は凡そ3000という、文字通り桁違いである
    だからこそ魔力消費の激しい「終焉特権」で、さらなる魔力消費を行う「魔力防御」を発動させるという暴挙に等しい行為にも及べたのだ。加えて、予め工場内に結界を張り、簡易的に自らの陣地とした事も大きい
    元々はバーサーカーのマスターの拠点であり工房だったが、バーサーカーのマスターが斃れた事で工房の機能もなくなり、護符で結界を張った時に、簡易ではあるが銀狼が自身の陣地に仕立て上げた。
    聖職者が作る陣地は、即ち教会である。ライダーの宝具は守護の壁。何も無い平野よりも、自軍陣地の方が当然力を発揮しやすい。そして、この場が教会ときう、信仰が集まる場所とした事で、ライダー達にとってはホームグラウンドに近しい場所、逆にセイバー達にとってはアウェーでの戦いという形になった
    これらの要素を噛み合わせ、ライダーはセイバー、シグルドの宝具を耐え切るという偉業をら成し遂げたのだ。本来ならば如何ともし難い埋めようのない圧倒的な格差を、瀬戸際で耐え切れると言う程度の差にまで縮めたのだ

  • 176二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 09:15:43

    魔術師として普通に優秀であろうセイバーのマスターの約60倍ってそれもう生きた魔力炉心じゃん…
    怖ー…

  • 177二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 10:28:43

    そんだけのバカげた魔力ぶっ込んでギリギリって改めておかしいよシグルド………

  • 178二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 12:43:31

    >>176

    公式で一般的な魔術師の魔力は20くらいとされてるからセイバーのマスターも2人分+αくらいの実力はあるから相当優秀なんだよな

    銀狼ちゃんのせいで霞んでるけど

  • 179二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 18:52:30

    ライダーが真名当てしてた時にマイケルの宝具でどうやってグラム耐えるんだって話になってたから、成程こうくるかあ

  • 180二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 19:28:42

    何このスレ?
    なんでこんな所に野生の東出がいるの?

  • 181二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 20:56:39

    爆光はマスター達の元へも届いていた
    如何に影響が少ない場所にいると言っても、工場の大半を覆い尽くす光球を前には全くの無傷とはいかない
    セイバーのマスターは水の壁を半球のシールド状に展開、ライダーのマスターも防御姿勢を取る。セイバーの宝具が爆縮する直前、セイバーのマスターの足元に何かが飛んできたが、それを機にする余裕はなかったーー

    強烈な閃光と熱風が2人を襲う。水のシールドは激しく波紋を広げて揺らぎ、銀狼の姿は光に掻き消される
    その輝きは一瞬。数秒で光は弱まり、熱風も静まっていく。太陽の如き光が収まると、景色は一変していた
    工場の大半が消滅し、マスターが集うこの場だけが辛うじて原型をとどめている。だが、壁は赤熱化し、天井の半分が消滅し月が此方を見下ろしていた。

    「此れが……太陽の魔剣」

    その言葉は誰の呟きか。大英雄の宝具の威力は想像を絶していた。前回の真名解放の際、その威力の程を目撃したのはセイバーのマスターと敗退したキャスターのマスターの二名。しかも固有結界の中だ
    各々サーヴァントから話だけは聞いていたが、やはり実際に目にすると背筋に悪寒が走る。この廃工場はそれなりの規模だった。それをこうも、ライダーの宝具で威力を大きく減衰させた上で、周囲に張った結界ごと吹き飛ばすなど、埒外にも程がある。
    セイバーのマスターが如何に優秀だとしても5陣営に囲まれた上でここまで生存するのは不可能だ。それをここまで辿り着いたのは、やはりかの大英雄の力あってこそなのだ

    「ーー動くな、セイバーのマスター」

    その声は、ライダーのマスターのものではない。足元からの声にゆっくりと視点を下げると、そこにいたのは、アーチャーだった。彼女は腰を深く落とした体勢で、番えた矢をセイバーのマスターのへ向けている。その眼は鋭く殺意を伝えている。下手な動きをすれば、本当に首と頭が永遠にさようならするに違いない

    「ーーー行ったハズ、必ず、吠え面かかせてやるって」

  • 182二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 21:06:43

    一難去ってまた一難……
    今更だけど鯖もマスターもレベルが高いねこの聖杯戦争

  • 183二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 21:33:49

    ライダー陣営も持てる力を使ってセイバーの宝具を耐えるし、アーチャーは宝具の隙をついてクレバーにマスター狙いを敢行するしで、本気でセイバー陣営を崩しにかかって来るの良いよね

  • 184二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 22:03:26

    「あらあら、これは詰みかしら?」

    ライダーのマスターは、状況に介入せず一部始終を見守ることにした。アーチャーのマスターから、2人の関係性は聞いている。時計塔の先輩後輩対決、特等席で拝ませて貰おうかしら

    アーチャーのすぐ側、同じ様に腰を落としている彼女のマスター。どうやら水盾を展開した時に足元に滑り込んできたのは彼女達の様だった。恐らく、俺達の近くにいたマスターを、アーチャーがここまで運んだのだろう。その証拠に、マスターの方は少し埃をかぶっている
    態々ここまでご苦労さん。セイバーの宝具には巻き込まれなかったかい?

    「減らず口。この状況でまだ言えるんだ?」

    アーチャーのマスターの憎まれ口を聞き流しながら、どうしたものかと思案する。一難去ってまた一難。状況は最悪を更新し続けている
    マスターだけなら兎も角、流石にサーヴァントの目を盗んで術式の発動は無理がある。僅かでも魔術回路を駆動させれば即刻番えた矢で頭を射抜かれるだろう。不幸中の幸いなのは、ライダーのマスターが焼け落ちた壁の瓦礫なら腰掛けて見に回った事だろう。状況は対してよく放ってないが、最悪中の最悪は避けられたがしかし、俺にできる抵抗はできない。このまま大人しく彼女達の要求に粛々と答えるしか無いだろう
    「全部の令呪でセイバーを自害させて」

    ま、やっぱりそうくるわな

    「さて、セイバーの対魔力で効くかな?」
    「余計な事は喋らないで」
    いつのまに所持していたのか、クロスボウを手に突き付けてきた。怖っ、降霊術師がなんでそんなもん持ってるの
    「アンタを殺すのは簡単。でも、それをして無いのは私の情け。分かったら速く令呪でーーー」
    「わかった、分かった。そう急くな」
    彼女を刺激しない様に宥めながらちら、とアーチャーを見る。彼女の方も此方の一挙手一投足全てを見逃すまいと射殺さんばかりの目付きで睨んできている
    どうしようとも八方塞がりの状況。最早俺自身に成す術は無いらしい。絶体絶命の窮地、いやーーーもう終わってるのか
    そう考えていると、思わず笑ってしまった
    「ーーハハッ」
    「何がおかしいの?」
    「……いや?終わる時はあっさり終わるものかと思ってな……」
    ゆっくりと令呪の刻まれた手を上げる。そしてーーー深呼吸
    「ーーー令呪を以て、告げるーーー」
    俺の聖杯戦争は、どうやらここでーーー

  • 185二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 22:29:46

    その音を真っ先に感知したのは、アーチャーだった。狩人にとって、耳は目と同様、時にはそれ以上に重要なものとなる。小枝の折れる音、草木をかき分ける音、そんな微かな音を聞き分けられるアーチャーだから勘付いたのだろう。

    ーーー風切り音!

    その音の聞こえた位置、音の迫る速さから迫る脅威を感じた。アーチャーの聞こえた音は2つ。一つは己へ、もう一つはマスターへ向けての音
    いち早く行動に移すアーチャー。例えセイバーのマスターをこの場で射殺したとても、自身のマスターが斃れてしまったら意味がない。セイバー陣営を墜とす千載一遇のチャンスであったが、マスターの命には換えられなかった

    「マスター!」

    「え、きゃーーー」

    アーチャー即座に番えていた矢を棄て、脇に自分のマスターを抱える。いきなりの行動に驚かせてしまったが、説明の暇がない。即座に跳躍、崩れかけた工場の2階部分へ飛び込んだ。そこへ飛来する物体、それこそがアーチャーへ危険を感じさせた張本人であるーーー
    風切り音の正体は、セイバーの短剣だった。
    短剣には光を放つ文字、ルーンが刻まれている。
    そう、セイバーが宝具を開張する際、アーチャーからの矢を防ぐ為に展開させたあの剣である

    その短剣が、アーチャーとそのマスターは向けて発射されたのだ。セイバーの宝具で廃工場自体が殆ど焼失してしまいった事で、周囲を遮るものが殆どなく、故にこの短剣は最短距離で2人の元へ飛来してきた

    だが、問題なのはそれではない。問題は、このタイミングで短剣が飛んできたと言う事は、セイバーが、アーチャーの行動を先読みしていたことになる。まさかーーーとアーチャーは己の想像に戦慄する。しかし、そうでも無ければ自分たちの元へ短剣が飛んできた説明がつかない。アーチャーはハッ、とした。それはセイバー、シグルドに纏わる一つの伝承である
    シグルドは邪竜ファヴニールを討伐し、その功績から竜殺しの呼び名を獲得するのだが、問題はその後、シグルドは討ち滅ぼした邪竜の心臓を喰らい、叡智を得たと言う
    尽きることの無い、竜の智慧を

  • 186二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 22:40:31

    ちょっと運営ー!シグルド強すぎるからナーフしてよー!
    ………え?これで原典よりナーフされてるの?

  • 187二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 23:12:59

    ゴリラスペックに知識を与えてはいけないと言う好例
    原初のルーンが無法すぎる
    けどこれ以上のことを公式でやってるから何も言えねえ……

  • 188二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 07:13:55

    ボクシングの大会に戦車で参加してるようなもんだろこれ

  • 189二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 07:30:30

    >>188

    みんなRPG持って出場してるからヘーキヘーキ

    シグルドって蒼銀でもこれ以上の無法やってんだぜ?

  • 190二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 08:01:59

    だからと言ってこんなのは無法もいい所だらう!アーチャーは辛うじて残された2階部分からセイバーを睨みつける。奴はすごい速度でマスターの元へ向かっていた。セイバーのマスターもすぐに障壁を展開する。あの程度の壁なら此方の矢で簡単に突破できるがーーー

    「チッ」

    またしてもセイバーから短剣が放たれる。弓で弾き飛ばすが、これは牽制と警告だろう。
    ーーー次にマスターを狙えば、其方のマスターを撃つーーー
    そう告げているのだ

    「化け物め」

    アーチャーは思わず歯軋りをした。これが大英雄。神話の頂点に座す存在かと
    実の所、セイバーはアーチャーの行動を全て予期していたわけでは無い。ただ、あの瞬間、自らの立ち位置とライダー、アーチャー、マスターの位置関係。そしてアーチャーの脅威的な機動力を考えた場合、自身が宝具を放った場合、どうなるのが一番都合が悪いかを考えた結果、あらかじめ対策をしていたのだ。
    事前に、アーチャーの主従に直に会い、会食の場を得られた事で彼女達の事を観察できた事が、今回の結果に繋がった。さしものセイバーも如何に竜の叡智を待っていても相手のことを何も知らなければこの様な具体的な対策は講じれない
    アーチャーのマスターは、自身の主人に対して強い感情を持っていた。それは尊敬と対抗心。相手をリスペクトしつつ、必ずや打ち負かしてやると言う、反骨精神に似た執着だ。
    故に、絶好の機会でも、初手でマスターに手を掛けるとは考え難かった。尤も、それだけでは無いが、それ以上の事はあえて言うまい。

    「成程……先輩後輩対決は、後輩の勝ち……だけど」

    盤面をセイバーがひっくり返した、て、所ね。ライダーのマスター、銀狼は事の試合を見届けた上で状況の変わり様を楽しんでいた

    まさか、アーチャーのマスターがほぼ勝ちにまで状況を持ってこれたとは思わなかったが、セイバーの力は彼女達の想像を上回っていた、と言う事だろう。事実として、この聖杯戦争に呼ばれた各サーヴァントは夫々が他の亜種聖杯戦争に於いては優勝候補に位置付けられる者達ばかりだ。その中でも、キャスターとセイバーは飛び抜けて強力な英霊と言える

  • 191二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 08:24:09

    アタランテも弱くはない、んだけど基盤が狩人だから、一騎当千の英雄にはやや劣るんだよな………

  • 192二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 09:01:06

    >>191

    アルカディア越えで常に高速で移動できその気になればAランク攻撃も出来る単独行動A持ち

    燃費とかを考慮してアーチャーの中では当たりだよね

  • 193二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 10:04:36

    直接対決を避けて数で囲んで漁夫の利で王手までかけたのに情けと回りくどい方法を選んだせいで逆転されてるのは勝ちでいいんですかね…
    まあ反骨心があるとはいえ尊敬もしてる相手をそんな方法で殺したら一生引きずりそうだけどさ
    多分殺したいんじゃなくて認めさせたい、上に行きたいが主軸だろうし

  • 194二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 11:53:13

    >>193

    セイバーがシグルドじゃなきゃ勝ってたから……

  • 195二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 12:45:55

    間も無く、セイバーとライダーが各々のマスターの元へと到達する。いち早く到着したセイバーはマスターの側、アーチャーとライダーからマスターを護るように立つ。

    「マスター、無事で何よりだ」

    「全くだ。あと数秒遅れてたら何もかも終わってたぞ」

    本気で胸を撫で下ろすセイバーのマスター。その額からはかなりの汗が滲んでいる。そこへ一瞬遅れてライダーも参じる。マスターの前へ守護する様に立つ

    「済まないマスター。セイバーに押し切られた」

    「良いのよ。セイバーはやっぱり強力ね」

    3つの陣営が相見える。この中で一番ダメージが多いのはライダーだ。何しろ正面から、セイバーの宝具を受け切った。未だに鎧の3割近い部分は黒く焼きつき、顔にも傷が残っている
    対するセイバーは、バーサーカーから続く連戦に加え宝具発動までをこなしているにも関わらず平然と立っているあたり、竜殺しの名は伊達ではない、と言ったところ。
    逆に一番消耗が少ないのはアーチャーだ。何しろあちこち飛び回りながら矢を撃っていただけなのだから 
    改めて対峙するセイバー、アーチャー、ライダー。3騎共、状態はそれぞれ異なれど、戦闘そのものは十分に継続はできる
    逆にセイバーのマスターは限界が近づいてた。バーサーカーのマスターとの戦闘に加え、ライダーのマスター、銀狼からの一方的な蹂躙。そして英霊であるアーチャーの、殺気に晒されると言う本来ならば昏倒してもおかしく無い修羅場で、彼は既に撤退の意思を固めていた。元より、当初の目的であるバーサーカー陣営を撃破している以上ここに長居する理由は無い。これ以上の戦闘は本当に敗退への直前コースとなるだろう
    霊薬瓶は、最後の3本……撤退するだけなら、なんとかなるか。想定外の連戦で魔力もいい加減底を突き掛け、もうすぐ霊薬のドーピングも限界が近い。潮時だろう。セイバーに撤退の旨を伝えると、セイバーからは時間稼ぎの提案を受けた
    頼む。なるべく派手に動いてくれ
    セイバー陣営の命運を分ける、撤退戦の火蓋が落とされるーーー

    3者は目の前の事象に気を取られ、故気づかない。既に異変はすぐそこまで迫っている
    廃工場の周囲、夜の闇に紛れて近づく「それ」らにーーー

    「ーーーーーーHAAAAAAAA………」

    四つ脚の獣は、人外の呼吸を吐き出しながら、英霊達が集う場を囲み、その時を待つ

    濁り水はーーー堰を切って、流れ出す

  • 196スレ主23/08/03(木) 12:56:02
  • 197二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 12:56:46

    獣………まさかヴァナルガンド?

  • 198二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 12:57:28

    いや、群れだから違ったわ………群れる獣ってなんぞ?!

  • 199二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 13:08:50

    埋め
    やっぱりイレギュラー入るねえ
    外部からの差金?だとしたら何処だ?

  • 200二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 13:10:31

    次回、混戦の予感

オススメ

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