- 1二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 17:36:09
- 2二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 17:36:41
- 3二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 17:38:34
このレスは削除されています
- 4二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 17:39:05
立て乙
いえこれはアロスですね - 5二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 17:40:10
3です、一瞬アリスと勘違いしてしまったので消しました・・・今日も暑いね・・・
- 6二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 17:41:07
- 7二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 17:46:50
前回のあらすじ
・夏だ!うみだ!サメ映画だ!
・葬長を常識人扱いするのはもうやめよう!
・アリス、始めての弔い
・司祭ちゃん、死との向き合い方を考える
・AL-OS、起動
・アロス、ゲヘナ送り…! - 8二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 17:49:24
いやあ前スレのSAW長VSペロロシャークはクソ映画でしたね…
- 9二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 17:52:17
だからデスゲームとサメの相性は悪いとあれほど・・・
- 10二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 17:56:46
デスゲームのデス要素がほぼサメ マイナス10点
謎解き関係なくサメは襲ってくる マイナス10点
途中から普通にサメを倒し始める マイナス30点
全体適正なストーリーと雑な伏線、雑な終わり方 マイナス50点
途中で出てきた食事シーンは美味しそう プラス10点
合計、10点w! - 11二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 17:58:34
- 12二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 18:05:10
情報量が多すぎる・・・
- 13二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 18:12:26
- 14二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 18:18:43
乙。いつも助かってます
- 15二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 18:21:10
~我らMTR部連合ゲヘナ支部!~
「ようこそアロスちゃん、我らがMTR部連合ゲヘナ支部へ! あ、自分はファイアフライの下っ端で、ゲヘナでは風紀委員会の警備隊やってる者っす。親しみを込めて警備ちゃんって呼んでほしいっす!」
「はじめまして、私は万魔殿保安部の者です。MTR部での派閥はこの子と同じくファイアフライ。私のことは鉄砲玉ちゃんとお呼び下さい」
「はじめまして、MTR部連合ゲヘナ支部の皆さん。今日からこちらでお世話になる、戸守アロスです」
「そういえば、自分達って身バレ防止のために部活の中では基本的に本名呼びNGみたいなルールがあったと思うんすけど、アロスちゃんは本名名乗ってて大丈夫なんっすかね?」
「否定します。本機の正式名称は型式AL-0S、個体名ALO(NE)'S。MTR部内での通称は戸守アロスです」
「あ、アロスちゃん的にはそっちが通称って認識なんすね……ともかく、よろしくっすアロスちゃん!」
「よろしくお願いします」
「さてと。あとは支部長への紹介っすかね。気まぐれな人だからいつ帰ってくるか……っと、噂をすれば」
「やっほー! キミが噂のアロスちゃん? あたしがこのゲヘナ支部の支部長だよ! というか、誰もやりたがる人がいないから押しつけられたっていうか……まあ、細かいことは気にしないで!
あ、そうだ! せっかくだし今からみんなでアロスちゃんの歓迎会やらない? どっか美味しいお店でご飯食べに行こうよ!」
「成程、それはいいアイデアですね。ぜひアロスさんにも我々ゲヘナ支部の流儀というものを早めに知って頂ければと思います」
「おお! さすがっす支部長! 太っ腹ぁ!」
「あぁ? 誰の腹が太いってェ!?」
「? ですが全員が出払ってしまったら、その間のこの支部の警備は誰が……」
「だーいじょうぶだいじょうぶ! ちょっとくらいなら問題ないって! ささ、そうと決まれば善は急げ! しゅっぱーつ!」
(……本当に大丈夫なのでしょうか)
……その後、当然のようにゲヘナ支部は炎上し、葬長からのカミナリが落ちましたとさ。 - 16二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 18:24:34
あろすちゃんは普段はありすねえぇーさん!先生! MTR!
はつらつとした子供だが内面にはみんな死んでしまった後も続く自分の倦怠に対する恐怖とか、一人残されたことに対する恐怖とかがあれこれあって隣に人がいるとよくくっつくし、団体写真などが好きな女子高生に成長してくれると私は嬉しい - 17二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 19:09:14
「あの…葬長、今日はアロスと一緒に寝てくれませんか?」
「ええ…構いませんが…どうしましたか?」
「…一般部員の方と映画を見ました…人々が、罪の有無に関わらず、凄惨な死に方をする映画を…」
「アロスは初めて怖いと思いました…気持ち悪くなりました。それで…心細くなって…一人で居ることが怖くなって…」
「ええ…ええ…わかりました…それは辛い経験をしましたね…私と共に居る事が慰みになるのであれば…共に眠りましょう…」
「…葬長には何か怖い物はありますか?なんだか葬長はいつも堂々としていて、そんな物が無さそうに思えます」
「ありますよ…?例えば…鉛筆とか消しゴムが怖いですね…」
「まんじゅうこわいのような落語は今求めていません…」
「いえ、本当に苦手なんですよ…鉛筆や消しゴムは小さくなるに連れて使いにくくなりますが…最終的にはまだ書ける、まだ消せるというのに使われなくなります」
「これは死んでいる状態と生きている状態が混在しているような物で…看取るべきかまだ看取らぬべきか…とすごい気持ち悪くなるのです…」
「ふふっ…変な葬長ですね…ちょっと気分が紛れました」
「これ本当に辛いんですけど…?何時まで経っても終わらないループ動画くらい…ああ、寝てしまいましたか…」
「…おやすみなさい、アロス…」 - 18二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 19:12:10
全ての死を平等に見て、ある意味死そのものを見ている葬長からしたら白黒はっきりしない曖昧な死はとても気持ち悪いものなのだろう…
- 19二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 19:18:55
在宅時にゲヘナ支部が壊滅するような襲撃があった場合、他のメンバーはアロスちゃん逃がすために全力で戦いそう
そしてアロスちゃんは逃げながら、自分の製作者達が自分を守って全滅したことを思い出し心に大ダメージを受ける - 20MTR部の禁止リスト23/07/30(日) 19:26:34
葬長がサメ映画を作成することは禁止されました。
我々はその結果赤字を叩き出しかけました。
1.三つ首のサメ映画でもです。 - 21二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 19:31:22
出しかけたってことは一応黒字なんだ…
- 22二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 19:32:29
- 23二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 19:33:20
流石の葬長もそこまでしないでしょー
……しないよね? - 24二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 19:51:26
MTR部の予算を握っている私にはクソ映画を作る権利があるとか言ってるので…その…ダメそうですね
でも葬長はアロスちゃんのママだから(話題逸らし) - 25二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 20:04:42
こんなママは嫌いです! もっと素晴らしいお母さんを見つけるために、しばらく家出します!
- 26二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 20:10:41
- 27二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 20:17:34
やっぱこの部活ウォッチャーへの依存度高い欠陥組織すぎる…
ノアーッ!アビドス砂漠から回収した歴史的文書の保存の為の予算頂戴!!! - 28二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 20:27:10
元々はMTR願望を持ってる各校の生徒達が集まって理想のMTRシチュを語らうだけの部活だったから、そもそも予算どころか収益源を持つ必要すらなかったんだ
それが思いのほか規模が大きくなって、ウォッチャーと合流してからは葬儀や終末医療を請け負ったり、どーなつぐみがワケありの子供達の保護を始めたり、ファイアフライが無駄に戦場に突っ込んでは武器弾薬を浪費したり、ゲヘナ支部が頻繁に爆破されたりするから、活動を維持するためには儲かってるところから持ってくるしかないんだ…… - 29二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 20:29:41
今更だけど兼部勢がそれぞれの派閥から物品流用するの問題視されてそう
- 30二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 20:36:30
なんだかんだ組毎に装備はちゃんと支給されてるんじゃない?ファイアフライが会議で弾薬代やべーって事言ってたし
どこの組にも所属はしてないけど治安維持組織に属してる子?
そうねぇ… - 31二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 20:51:26
そこらへんはトリニティの自警団が参考になるかも
あそこ非公認だから多分予算みたいな概念がない治安維持組織だし
まあ足りないぶんは各々バイトなりで何とかしてるでしょう(投げやり) - 32二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 21:28:20
個人的にファイアフライは理想の看取られ場所を探すために傭兵バイトとかも積極的に受けたりしてて、後先考えてなさそうなイメージとは裏腹に財政的にはわりと自派閥内で回せてそう
どーなつぐみは……お茶会はともかく訳アリな子達の保護にもお金かかってるだろうし、ウォッチャーみたいに安定した収入源があるわけでもないし……
一部の組員が部内の汚れ仕事を引き受けることで福祉に充てる分の予算を回してもらってるとか……あかんまた園長の闇が深くなってしまう - 33二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 21:36:42
- 34二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 21:39:58
でも葬長は皆が思ってる以上にいい人なんですよ!
ウォッチャーの7割ぐらいが葬長に付いていきたいからウォッチャーに来てるぐらいにはいい人なんですよ! - 35二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 21:40:16
- 36二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 21:41:24
- 37二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 21:42:23
- 38二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 21:43:18
はい!!!!
- 39二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 21:47:00
- 40二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 21:53:28
なおさら汚れ仕事出来ないじゃねぇか!
- 41二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 22:06:53
どーなつぐみに所属してる子達ってだいたい3パターンくらいに分けられると思ってて
A. 単純に他の学園の子たちと仲良くなりたい子(どーなつちゃんとか)
B. 心に傷を負ったり訳アリの事情持ちで、他に行き場もなくて派閥内で保護されてる子(アリウスのお姉ちゃんとか)
C. 組の上層部で粛清とかある程度の裏の事情も知ってて、その上でBみたいな子達を助けるために手を尽くしたいと考えてる子(園長、副園長とか)
エンゼル隊みたいな粛清を担当したりする実働部隊はだいたいCで、たぶん派閥内では一番割合が少ない
単純なアルバイトやボランティアならAの子達もできるだろうけど、Bの子達の割合が増えていくとそれだけじゃ厳しそうだし、その分の資金源はどこから賄われるんだろうなと……
いやまあ自分で言い出しといてなんですが、汚れ仕事って言っても部内の異端者の粛清とか収容施設の管理とかそのくらいだろうし……
園長もどーなつぐみのみんなも優しくていい子ですよ! - 42二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 22:15:05
「これは非常に組織としてよろしく有りません…」
「現在のMTR部の資金源の約7割はウォッチャーによる物、残りの2割はファイアフライの指名手配の鎮圧報酬、最後の1割はどーなつぐみのフリーマーケットや部員の自主的なバイトの給料…」
「これではウォッチャーに負担を強い過ぎています…!いくら葬長が私に着いてきてくれるとはいえ…薄氷の上で成り立っているような物です」
「ですので、これからあなた達には私達の稼ぎ頭になってもらいますよ?ミコ、カンナギ、フゲキ」
「…我らに何をさせるおつもりで?部長の命令とあらばなんでも致す所存ではありますが」
「配信でもして媚売りでもしますか?」
「バケモノが居なくて暇しないならさいこーなんだけどねー」
「キヴォトスには数多の放棄された遺跡と、それらを守るように危険なロボット達が跋扈しています」
「それらを分解して流せば…中々良いお金になるとは思いませんか?」
「…面白い」「…鼻が硝煙で馬鹿になっちゃうかも?」「いつもの事でしょー」
「ふふふ…今までは葬長に金食い虫などとは言われて来ましたが…今こそ見返すチャンスです!我らの財政に革命をおこしますよ!」
「「「おー!」」」
(正直アイドルとか言い出さなくて良かった…)(アイドルはキャラじゃないしね…)(歌って踊るなんて恥ずかしくて出来ないよねー) - 43二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 22:23:07
ミコ、カンナギ、フゲキは部隊名であると同時にこの子らの通称でもあるのかな
このあとアリウスの遺跡でAL-OSちゃんにしっちゃかめっちゃかされるんですね! - 44二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 22:30:37
いらっしゃいませー……お饅頭いかがですかー……いらっしゃいませー……お饅頭いかが……
おっと? ああ、先生! 丁度いいところに、お饅頭いかがですか?
……何してるのって、アルバイトですよアルバイト!
私もMTR部連合のメンバーではありますが、同時に普段は普通の生徒ですからね。
何かと先立つものは必要ですし、こうして自分で用意できるものは用意しないとです。
……それが出来ない子もいますし。いえ、そういう子たちを責めるつもりはこれっぽっちも。
MTR部連合も大所帯ですし、あれで結構お金はかかるんです。おやつ代とか、弾薬とか、他にも色々。
しかし収入は特定の方々に頼っている部分が多く、それではちょっと財政としては不健全ですよね。
なので、私は考えました。特定の派閥やメンバーに頼らず、誰でも参加できる収入向上方法はないものかと。
で、ふとどーなつぐみの面々を見て閃きました。
「MTR部連合ブランドのお菓子を作って売ったらよいのでは?」と。
人前に出るのが難しい子でも、裏方として参加できる。裏方でも参加することで、社会復帰の一助になる。
開発・生産・販売までをMTR部連合で完結させれば、外部へ支払うコストを削減できる。
食べ物ならば万が一売れ残ってもMTR部連合内で消費でき、腐らせることもないでしょう。
どうです? 我ながら中々の案だと思うのですが。餡だけに。
……と、意気込んだものの。思った以上に売れ行きが良くないんですよね。
頑張って作ったんですけどねえ……先生はどう思われますか?
このMTR部連合手作りお菓子シリーズ第一弾、『MTRまんじゅう』。MTR部連合のロゴ入りですよ!
……え、"縁起が悪そう"? そんなー。 - 45二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 22:40:33
墓碑をデフォルメした墓碑クッキーはどうだろうか。 カルトさも少ないし、拒否感も少しは···
- 46二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 22:41:57
そうだお饅頭で思い出したんですが・・・お墓参りの時に故人へのお供え物としてお酒やお饅頭など、生前その方が好きだった食べ物を持ってくる方もいると思うんですけど。アレちゃんと持ち帰ってくださいね?
基本的に善意で行ってることは十分に分かってるんですけど物によってはカラスなどの野生動物や虫がたかって悲惨なことになるんですよねぇ。墓地を管理しているお寺や教会の方々にも迷惑になってしまいますし何よりお墓に入っている方々に失礼ですのでお供え物は十分だと判断したらご挨拶してからちゃんと持ち帰りましょう。
仏壇に飾ったお菓子もちゃんとお参りしてからいただきましょうね。
墓守こと私との約束ですよ? - 47二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 22:48:13
- 48二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 22:52:54
さすがは墓守ちゃん
ありがとうございます - 49二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 23:02:14
猫の墓前で線香を焚いて、餅を供養して、しばらく待って静かにモクモク食べるアリス&アロスが見たい
- 50二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 23:12:05
ユメ先輩のお墓の前でおんなじことをする墓守ちゃんとホシノの姿が見たい
- 51二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 23:19:37
「…ホシノ先輩、すごいじゃりじゃりしますねこのお饅頭」
「そうだねぇ、個包装じゃないからもろに砂浴びちゃってるんだと思うよ、だからもう食べない方が良いと思うな…」
「でも食べ物と命は粗末にするなって…」
「うへ…流石にここまで砂まみれになってたら誰も文句は言わないんじゃないかな」
「…モグ」
「食うな」 - 52二次元好きの匿名さん23/07/30(日) 23:27:05
まぁ部活として公認されてる学校では在校部員数に応じた規模の部室と活動費が配布されてしかるべきだから
支部ビルとか諦めて一般文化部として部活棟で活動すれば……
まぁゲヘナの部活棟ってスケジュール曰く”自由に使えるスペース”扱いなんですけどね - 53二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 00:32:12
「アリスお姉さん、お餅を食べる時は少しずつ食べてよく噛んでから飲み込んでくださいね、喉に詰まってしまうの…で…………カッ…コッ……」
「アロス…?大丈夫ですか?なんだか顔色が…!」
「……………ッ!!!!!…………ッ!!!?」
「ア、アロス!しっかりしてください!ああああどうしましょう、アリスは窒息の状態異を解除するスキルは習得していません!誰かっ!誰か居ませんか!」
(これは…もしかしてアリスに看取られるチャンス…なのでは…?)
「嫌です!逝かないでください!私はもう誰も失いたくありません!」
(ああ、アリスが…私の為にこんなに悲しんでくれている…短い生でしたが…こんな終わりなら…そんなに悪くは…)
「なんとかなってください!光よ!!!!!」
(アンドロイド特有の超パワーから放たれるアームハンマー)
「お゛っっっ!!!???オ゛エ゛ッ…カヒュッ…カヒュー…」
「アロスが再起動しました!良かった…アロスに先立たれてしまったらアリスはどうしようかと…」
「あ、アリス…」
「なんですかアロス…?」
「取り敢えず修理の為にエンジニア部に運んで貰っていいですか?胸部が粉々です」
「あっすいません」 - 54二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 00:52:19
アリスとアロス、いつか二人が仲良くなれる日は来るのだろうか……
- 55二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 01:14:28
深夜なので空気読まずに新キャラでも
~刑事魂~
「せ、先輩……いえ刑事(デカ)長、カンナ局長から連絡です! 『あのバカは仕事もせずにどこをほっつき歩いている! さっさと職務に戻れ!』とのことでした!」
「なぁにィ~!? せっかく絶好のサボり場を見つけたというのに……嫌だ、ワシは働かんぞ! 巡査ァ! 本部にはいつも通り、ワシは潜入捜査中だと伝えておけ!」
「えぇ~、勘弁してくださいよ刑事長ぉ!」
「あ、デカ長ちゃん! またこっちに来てたんだ。そんなにお仕事サボってて怒られないのー?」
「ん、おおドーナツの嬢ちゃんじゃないか。残念ながらワシはサボってるんじゃない。要警戒対象のカルト集団であるこのMTR部連合を内部から監視するために、ヴァルキューレ公安局長の特命により潜入捜査官としての極秘任務を遂行中なのだ!」
「むー、デカ長ちゃんまでそういう呼び方する! ていうか極秘って、それ私に話しちゃってもいいやつなの?」
「でも潜入って……それ先輩が勝手に言ってるだけで、そんな指示カンナ局長からは一言も……」
「うるさいぞ巡査ァ! そんな細かいことを気にしてたらヴァルキューレではやっていけんぞ!」
「そ、そんなぁ……」
「んー、まあいいや。それより、ヒマなんだったらいっしょにどーなつ食べようよどーなつ!」
「おお、ありがたい! さっきまでスナックを食っててな、ちょうど甘いものをつまみたいところだった! しかし嬢ちゃんは本当にドーナツが好きだな。合歓垣のヤツとは気が合いそうだ。……まあ、ワシも大好きなんだがな!(ムッシャムッシャ)」
「うえぇー、デカ長ちゃん食べ方お行儀悪いー!」
「た、大変です刑事長!」
「しつこいぞ巡査ァ! だからワシは潜入捜査中だと……」
「ヴァルキューレ本部より緊急入電です! D.U.シラトリ区にて『災厄の狐』が目撃されたとの報告が!」
「……何?」ガバッ
「わ、わっ? 急にどうしたのデカ長ちゃん!?」
「……悪いな嬢ちゃん。ちょいと野暮用ができちまったもんでね。おやつの時間はお預けだ」
「──モタモタするなよ巡査ァ! 仕事の時間だ! 今度こそあの憎き女狐を地獄へ道連れにしてくれるわ! 待っていろワカモォ!!」
「ま、待ってくださいよ先輩! 局長からは余計なことせずに大人しくしてろって……ああもう~!」 - 56二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 01:17:27
おやっさん的なゲストキャラ枠!
- 57二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 01:20:04
このレスは削除されています
- 58二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 01:24:08
銭形!あの人も確かにいいMTR感を持ってらっしゃる方だ・・・!
ひとたびルパンが捕まると破滅的に凹むのいいよね - 59二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 01:25:51
>>57 ワカモの苗字間違った…
【MTR部員紹介】
刑事(デカ)長
ヴァルキューレ警察学校3年。公安局所属。本来はMTR部のような危険思想を持った団体を取り締まる立場の人間だが、とある事情からMTR部に所属している。
普段は職務に全くやる気を見せずにサボってばかりの自堕落を絵に描いたようなダメ警官。しかし七囚人・狐坂ワカモの出現情報を聞くや一変、狂気じみた行動力で猟犬のようにワカモを追い詰める鬼刑事と化す。
不良警官らしく……かどうかは不明だがドーナツ好きで、どーなつちゃんとは仲が良い。
元々はエリート刑事として将来を嘱望されており、ヴァルキューレの威信を賭けてワカモの逮捕に執念を燃やしていたが、FOX小隊がワカモを逮捕したことで公安局の権威は失墜。彼女自身も熱意を失って堕落し、現在のような不良警官へと成り果ててしまう。
その後、SRT特殊学園の解体や七囚人脱獄などの相次ぐニュースを受けて情熱を取り戻し、今度こそ自らの手でワカモを逮捕するべく情報源としてMTR部に接触。部長直々の「入部試験」の中で自らの願望を包み隠さず語ったことで半ば特例気味に入部を許可された経緯を持つ。
理想のMTRは「狐坂ワカモを道連れに地獄へ堕ちること」。
字面だけならMTR部の中でもかなりの過激思想だが、決して人命を軽視しているわけではなく「自分の命を賭けてでもワカモを逮捕したい」「拘置も矯正も望めない重犯罪者を野放しにするくらいなら、市民の安全を守る警察官として最後の手段を取ることも辞さない」という決意の表れであり、可能ならば生きたまま逮捕・更生させることを望んでもいる。
見た目はグラマラスなお姉さん、中身は〇津〇吉+銭〇警部。
巡査
ヴァルキューレ警察学校1年。公安局所属。
刑事長の後輩の新米刑事。彼女自身はMTR部の正式な部員ではないが、公安局長のカンナから問題行動の多い刑事長のお目付け役を言い渡されており、その関係でMTR部に出入りする機会も多い。
ヴァルキューレの生徒らしく至って真面目で常識的な性格だが、若干押しに弱く、破天荒な先輩やMTR部の面々に振り回される苦労人。
ということで4スレ目に出てきたワカモ逮捕に執念を燃やすアメリカポリスの子
巡査ちゃんはこういうキャラには振り回される後輩がいた方が面白いだろうなって勝手に生やしましたごめんなさい……
- 60二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 02:04:15
- 61二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 06:42:27
- 62二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 07:38:42
- 63二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 08:12:01
- 64二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 09:14:29
「メリットを提示しなさいな」から始まって中々うまく行かないけどクソ映画愛好家だったから出資されたとか?
- 65二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 10:59:04
最高だ。一緒に死ぬのもいいけど、生きたまま更生させるのもいいと思う部分で善良なキボトスな感じが出ていい..
- 66二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 17:50:11
- 67二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 19:38:13
ぶっちゃけ園長自身がトリニティのお嬢様だから、福祉活動は私費で何とかしてる可能性もあるっちゃある
- 68前スレの件、お詫び申し上げます23/07/31(月) 19:44:39
冥銭という形で現実の紙幣を模した紙銭(沖縄ではカビジンとも読むとか)とかを燃やして供養する文化は、アジア圏に結構あるみたいですけどね
後は金で思い出しましたが、カタコンベの聖人という過去の聖人の栄光を残すために、骸骨を貴金属や宝石で着飾る文化があったそうです
アロスとは関係あるかどうかは不明ですが、参考までに…
- 69二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 19:51:09
このレスは削除されています
- 70二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 19:53:18
このレスは削除されています
- 71二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 19:54:34
数スレッドぶりになりますがどうにもSSが仕上がらなかったのでひとまず副園長の過去の概要をこちらに貼らせていただきます
申し訳ありません
自分の解釈だとこの子がどーなつぐみのややダークな部分(武力制圧、尋問等)を半ば一手に引き受ける形になるので過去も悲劇的とまではいきませんがかなり波乱に満ちています
どーなつぐみ副園長の過去について元々は物静かな読書家で学者肌なところのある少女だったが、目立つ外見を理由に不良に付け狙われるようになる。襲撃された際に天性の戦闘センスを見せたことからそれはさらに深刻化し、最終的に当時住んでいたアパートと蔵書の殆どを焼き払われてしまう。これによって自暴自棄になった彼女は辺り一帯の不良グループを襲撃しては支配下に置き、自分の指示無くしては動かない私兵としていった。そのような日々にも疲れ、何故ともなくふらりと自治区から出たある日、後の園長となる少女と出会い意気投合する。その際MTR部連合を紹介され、所属を超えて様々な生徒が平和的に交流している事、貴重な資料を数知れず保有しそれらすべてを丁重に保管していることに感銘を受け入部。その後彼女とともにどーなつぐみの前身となるグループを形成していく。telegra.ph - 72二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 20:11:26
- 73二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 22:03:31
知識人の戦闘力が優れているのは私の好みだから+100ポイント
- 74二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 22:14:21
園長の妹についてはまだなにもわからないままだね
そういえば初代スレのバッドエンドの
看取ってすら貰えなかった子には姉さんがいるらしいけどもしかして… - 75二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 22:19:30
「あれ?墓守ちゃんがこんなところまで来るなんて珍しいね?」
「あ!ホシノ先輩!実は部長から資金集めの為にアビドス方面の遺跡の調査を依頼されて、なんでもあそこを任せれるのは私しかいないとかで、ただそこまで深く調査はしなくても良いそうです」
「へぇ〜、ちなみに何を集める気なの?もうなんにもないと思うけど」
「昔使用されていた機械達らしいです、壊れていても金にはなるだろうと」
「なるほどね〜、確かにミレニアムに売れば多少は稼げるだろうね」
「やっぱりそう思いますよね!でも本部に持ち帰ったら分解して機械の基盤を売りに出すらしくて」
「あ〜、取れた場所によってはどこで取れたか聞かれたら何も言えないからね」
「そういえば、前に来てた子達は?」
「今は私しか居ませんよ?」
「……え?もしかして1人で調査するの?」
「はい、私の派閥以外部長の権限がないと入れませんし入ろうともしませんから、それに墓守は何故か部下を増やすことが出来ないので」
「………本当は厄介払いされたとかじゃない?」
「そんなことは、ないはず、です。じゃあ行ってきますね!」
「……大丈夫かな?あの子」
~~~~~~
ホシノやアビドスメンバーの地雷を踏み抜いた子達が居たから普通の子はアビドスに入れなさそう&部長直属部隊は他の遺跡の調査中という所から1人で砂漠を歩く墓守ちゃんが出来ました、グレイブ小隊は居ても良かったかもしれない - 76二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 22:50:25
もしかしたら心配でこっそり着いてきてるかもしれない
- 77二次元好きの匿名さん23/07/31(月) 23:13:43
タタタンタ~タ~タタタン~と鼻歌を歌いながらインディアナ○スの服装でついてくるアロースチャン···
- 78二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 00:18:59
夜も更けていくので、理想のMTRシーズーを打ち明けて眠りに行きます。
ネルちゃんの胸に抱かれて、圧倒的な腕力で殺されたいです!!!! ベアハグで!!!!
転ぶと骨が折れるほど弱い病弱天才美少女の私vsC&C設立当初の1年生ネルちゃん!(脳内設定)が見たいです!
病弱なので病院に閉じ込められていた私は、当時小学生だったネルちゃんとの出会いをきっかけに外を満喫する! 女の子=胸がある程度に思っているから、ねるちゃんを王子様と勘違いしてしまって脳が焼ける(比喩)私!
私を心配して財力と権力で隔離してしまう金持ちのお父さん! どうして燃える家! 逃げる雇い人! ドアを壊して入ってきて、私を救うネルちゃん! 仲良くなる私たち! 頭脳の病弱天才美少女&腕力のネルちゃん!
中学校に進学して私たちは別れるが、遠い将来、素敵な大人になって再会しようという約束を交わす!
見事高校デビューしたネルちゃん。 しかし、険悪な目つきや言動で友達が少ない!(偏見)だが、不良からミレニアム女子高生を救ってくれたことをきっかけに、人気者になる!
ボコボコ殴られたならず者が引っ張ってきた犯罪組織の手下たちとかも一掃!手下たちに呼び出された何かすごいエネミーも一掃!大体こんな流れでリオ会長の注目を集め,C&Cの前身となる組織に入ったり,C&Cの初期メンバーになったりする。 - 79二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 00:19:16
キボトスの平和を脅かす、ざっとカイザーPMCの上位互換のような犯罪組織が飛び出し、犯罪組織の後ろからちらつく組織のヘッド。 Mrs.グラスの影。 何かすごい流れで仲間を集めて、ピンチに陥り、スピーカー越しに病弱美少女のような声が聞こえてきたりして"この声…··· まさか■■■?」みたいなこともある。
SF映画の狂った科学者のように追い込むと逃げ出し、どこかで再び出現することを繰り返す私。 増える被害。
最終的にはどうしても口にできない犯罪を犯し、病弱天才美少女らしい計略でC&Cを危機に追い込むが、ネルーの圧倒的なフィジカルで計画が粉砕され、Mrs.グラスと向き合うネルー。
何かすごい巨大ロボットに乗って攻撃してくるが、圧倒的なフィジカルの前ではすべてが武力。 巨大ロボットが倒れる衝撃で全身骨折して逃げることもできない私。 口から血を吐きながら、うごめく私の前に立つネル。 "■■■...どうして?」「あはは…··· 久しぶりですね、ヒーロー…」同じ会話をしたい。
最終的には、こいつは閉じ込めるだけで抜け出る。 ここで全部仕上げる。 同じ結論が出て、私が痛くないように優しく抱きしめたネルー。 自分の最期を受け入れて静かに目を閉じた私。 ネルーが両腕に力を入れると、骨が潰れる音とともに口から血を吐き出しながら即死する私。 これがC&Cの始まりだ··· 同じ感じでジエンド。
安物新派劇になってしまうのでネルちゃんに知られたくはないが、実は私は遺伝的な原因で不治の病にかかってゆっくり死んでいくところだったらいいな。 病院に閉じこもっていた子供の頃の記憶やネルーに対する重い感情が重なって私がいたという証拠を残したい + ネルーちゃんをヒーローにしてあげたいという動機で全てを始めた。 というバックグラウンドストーリーがあったらいいな。 誰もいないところで、私の診断書が風化するラストシーンが欲しい。
- 80二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 00:19:35
- 81二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 00:22:12
うん…将来黒歴史にならないと良いね…
- 82二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 00:34:21
こんなこと言っておきながら成績は普通だし体は健康そのものだしなんならネルちゃんともお話したことないんですよね?なパターンのモブかなうん
- 83二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 02:38:57
がんばれどーなつちゃん!
どーなつぐみとMTRミレニアム支部の未来は君の手にかかっているんだ!
~どーなつの輪・ヒマリ編~
「うおお、おっとっと……確かに、これは……歩けますね」
「立った! ヒマリ先輩が立った!」
「ど、どうどう? ヒマリ先輩! 今度は部品の寸法も間違わなかったし、悪くないって思うんだけど……」
「うーん……ぶっちゃけ車椅子の方が楽ですね」
「!!?」
「動作も緩慢ですし、軽さを優先した分バッテリーの容量も心許ないですし……そもそも平地での移動だけを目的とするなら二足歩行に拘るメリットもありません。
実際にこういう体の人間として率直な意見を述べるなら、実用性に関しては疑問符を浮かべざるを得ませんね」
「ぼろくそ!? そ、そうだよね……実際に使う人のことを考えてなきゃだめだもんね……ごめんなさい、先輩」(しゅん……)
「……でも、発想自体は悪くはありませんよ。オートマタの技術を応用した歩行アシストロボット。普段使いとしてはともかく、お年寄りや重病・重傷者の方々のリハビリテーションには効果が見込めそうですし。何より今までミレニアムではこの手の分野の研究はあまり盛んではありませんでしたから。私個人としても応援したい活動です」
「!!! ほんとっ?」(ぱあぁぁ)
「ふふっ、ウタハ部長から面白い後輩がいるとは聞いていましたが、本当に見ていて飽きない子ですね。
生体医工学部、でしたか。あなたがこのミレニアムに新たな部活を発足させたいと考えているなら、私も百人力……もとい、微力ながら力になるといたしましょう。
この先あなたがどんなものを生み出していくのかには興味がありますし……なかなかどうして面白い部活になりそうですから」
「! それじゃ……」
「ええ。この美人薄命を体現する病弱系天才美少女ハッカーである私が、まさかミレニアムの大地を自らの足で踏み締めて歩く日が来るなんて……確かにこれは歴史的な偉業かもしれません。セミナーを納得させるための『実績』の一つとして使って頂いて構いませんよ。
そしてあなたの活動が認められた暁には、この日をミレニアム公認の『明星ヒマリが大地に立った記念日』として……」
「ありがとうヒマリ先輩! んー、でも記念日云々はちょっとわけわかんないかな!」
「ぐっ、純粋な子かと思ってたら、なかなか歯に衣着せない子ですね……」 - 84二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 02:48:49
- 85二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 04:32:18
- 86二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 06:44:00
たまに改造済み車いすに乗って120km/hと暴走しますが健康優良です!!!!!
- 87二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 12:40:54
どーなつちゃんはまだまだ掘り下げたいです
- 88二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 14:46:52
「時に先生…葬儀とはどのような物であるか考えた事はありますか…?」
”急な質問だね?…ただ死者を弔う行事ってくらいにしか考えた事がないかな”
「ええ…普通はそのようにお考えになる物かと…」
「しかし、我々ウォッチャーは葬儀を行うにあたってもう少し踏み込んだ解釈をする必要があるのです…」
「まず、葬儀は死者を弔う為…これは弔いという行為を通じてこの世から魂を切り離すという意味でもあります…、死はある種の不可侵であるべきですし…何より生とは離された物で無ければならないからです…」
「そしてもう一つはこれからを生きる人達の為です…葬儀とは一見すると死者の為のように思われるかもしれませんが、結局の所は生者の自己満足でしかありません」
「こう言うとあまりにも冷たい印象を与えてしまうかもしれませんが…死と生を切り離し、明日を見据える切っ掛けを与え、今日という日を刻み込む事、それが我々ウォッチャーの葬儀に対する考え方なのです…」
「…それ故に依頼者の意向を汲んで些か奇抜な葬儀を執り行う事もあるのですが…それはまた別のお話ですね…」
”えっ気になる…!”
「…内緒ですよ?棺桶を肩に乗せてダンスしながら運んだり、棺桶をミサイルのように打ち上げて爆破したりするのです…」
”ええ…” - 89二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 16:27:54
....?
........? - 90二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 16:41:52
ご希望の葬礼式のシチュエーションはありますか? 今ならロケット発射、投石機、風場、火葬、宇宙船などのオプション追加も15%オフで···
『断るよ』 - 91二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 17:41:13
棺桶ダンスは現実でもマジに存在するんだよな…
- 92二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 17:47:52
- 93二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 18:50:53
「もちろん、こうした特殊な葬儀に…時たま不謹慎だという声が挙がることも…承知しております。当然のことです…
ですが…古来より鳥葬や土葬…『死』との向き合い方は時代や地域によって多種多様でした…
自分の葬儀には、生前好きだったアニメソングを流してほしいと望む故人の意思…故人の遺灰をダイヤに加工して身につけたいというご遺族の意思…
そこに真摯な想いさえあれば…可能な限りそれを尊重するのが…私共の役目と考えております…」
「 それはそれとして…近頃弊社で人気を博しているのが、特殊火葬に分類される『流星葬』サービスです…
弊社が所有する巡航ミ…小型ロケットで故人のご遺体を大気圏外まで打ち上げ、地上へと落下させます…
遺体は大気圏で文字通り流星のように燃え尽き、『死んでお星様になりたい』という故人の願いを叶えると同時に…ご遺族の方は地上からその最期の輝きを看取る…一生に一度の思い出となるサービスです…
先生も、ご興味がおありでしたら…ご予約は生前から仰せつかっておりますが…いかがでしょうか…?」
“いや…そういうのは一回やったから、もういいかな…”
「そうですか…それは残念で……えっ!?」 - 94二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 19:36:28
あー。クロコがいるなら、ね
- 95二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 21:16:36
もしかしてウォッチャーがめちゃくちゃ稼いでる要因って
そもそもの取り扱う葬儀にかかる費用が莫大だから、そういうお金持ちがめちゃくちゃ払ってくれるからなんじゃ… - 96二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 21:47:31
~タイラントミッシェル~
「はぁ。こないだの園長は怖かったなぁ、危うく粛清されちゃうところだったよ。アロスちゃんにもあれから避けられちゃってるし……ああ~、今はもう誰とでもいいから映画が見たい気分! っと、噂をすれば丁度いいところに純真そうな子が二人も。おーい!」
「うげ! 映画のお姉ちゃん……わ、私これからどーなつ食べる用事があるんだった! 逃げるよアリウスのお姉ちゃん!」
「? お茶会はさっき終わったんじゃないのか?」
「おおっと逃がさないよどーなつちゃん、それにアリウスちゃんも。キミ達はこれから私と一緒にとっておきの映画を見るのだよ」
「えーやだ! こないだお姉ちゃんと見た映画すっごく悪趣味だったじゃない! いくらどーなつがあったってあんなのもう見たくないよ!」
「ま、待って! あれから私も反省したんだって! 今回は比較的マイルドなやつを選んできたからさ。ほら、この通り!」
「むー、しょうがないなぁ。……アリウスのお姉ちゃんもいっしょに見る?」
「映画……あまり詳しくはないが、ただの作り物だろう? そんなものを見ても虚しいだけではないのか?」
「おおっと、聞き捨てならないなーその台詞! いいよ、今日はアリウスちゃんにB級ホラーの魅力をたっぷり教えてあげるから。今日のは胸糞描写もあんまりないし、ただ単に突然現れたバケモノに歴戦の兵士たちが蹂躙されてくだけのパニック映画だから初心者向けだよ!」
「うえぇ~相変わらず悪趣味! それに血とかいっぱい出てきそうだし……その、アリウスのお姉ちゃんは大丈夫?」
「ああ。血なら故郷で散々見慣れている。作り物くらい問題ないさ」
「ふふ、話は決まったね。それじゃ早速上映会! 今回のタイトルはとっておき、あまりの過激描写のためにトリニティで発禁になった幻のパニックホラー。その名も……」
~~~
『タイラントミッシェル ~鮮血に染まる聖愛~』
あ……あいつは天使なんかじゃない! バケモノだ!
う、嘘だろ……ぼ、防護壁を素手で……?
ひぃっ! 銃弾をまともに喰らったはずなのに、なんで……
応答しろ! 応答しろ中隊長! ……まさか、全滅? バカな、ものの数分で……
く、来るな! 来るなああああ!!
──KYRIEEEEEEEEEEE!!!!!
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!! - 97二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 21:48:02
~~~
「あー面白かった! やっぱりスプラッターは派手にぶっ殺してこそだよねぇ!」
「うぇぇ、やっぱり趣味悪いよぉ……でも、ここまで突き抜けてたら逆にフィクションだって割り切って楽しむのもアリなのかも。ねえ、アリウスのお姉ちゃんはどう思……お姉ちゃん?」
「──やめてやめてやめてやめてなぐらないでけらないでぶたないでうでおれちゃうあしおれちゃうおれちゃうおれちゃうおれちゃったいたいいたいいたいいたいいたいよなんでなんでなんでなんでもしゃべるからゆるしてゆるしてゆるしてどうしてどうしてどうしてどうしてあんなにわたしたちにやさしくしてくれたのになかよくなりたいっていってくれたのにしんじてたのにしんじてたのにしんじてたのになんでこんなことするのわたしたちのいばしょがお助けくださいマダム私達をお見捨てになったのですか誰か誰か誰か誰か助けて助けて助けて助けてどうか慈悲を慈悲を慈悲を慈悲を慈悲を虚しい虚しい虚しい虚しい虚しい虚しい虚しいもう なに もしん じら れな い──」
「お、お姉ちゃんっ!? ど、どうしよ……しっかりして、お姉ちゃんっ!!!」
「あ、あれー? ……これって、流石にシャレにならないやつ、じゃ」
「何を、しているのかしら」
「ひっ!? え、園長、いつからそこに……」
「どーなつちゃん、その子をお願い。……ねえ。私、何度も何度もあなたには言って来たわよね。悪趣味な映画を見せる相手は選べって。仏の顔も三度までって言葉、知ってるかしら?」
「ち、違っ! いや違わないけど……私も今回ばかりは悪いとは思ってるけど! そ、その、ごめんなさい! ごめ……」
「一度、ふたりきりで……ゆっくりお話しましょうか」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」
~THE END~
嫌がる人に無理矢理趣味の合わない映画を見せるのはやめよう(教訓) - 98二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 21:55:02
初見で地雷を見破ることほど難しいことは無いけど・・・
まあ常習犯だし勉強料ってことで。代償があまりにもデカすぎる気がするが・・・ - 99二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 21:57:34
「………ふふ……
なんでだか…視聴覚室2人がいませんね……
お仕事も一段落しましたし……
映画でも…見ますか……
せっかく…ですし…
………見るのに誰も誘えない、あの映画でも……」
「大変だよ部長!
葬長が裸の女性がおどろおどろしいチープな音楽とともに盆踊りし続けてる映像見てる!
見た感じ30分間似たような絵面ばかり続いてるし葬長はいつもより死んだ目で映画見てるよ!!」
「……ああ、苦痛でしたね…
本物のクソ映画を見たあとは…それのレビュー動画を作る…
ふふ…そしてその動画の反応を見るのが…私の趣味…
さて、編集でも……ん…?
あれ…なんだか廊下が騒がs」
その後葬長はウォッチャー部員と部長とゲヘナ支部長と一部部員達に謝られながら保健室に運ばれたのだった。
皆もクソ映画を見るときは気をつけようね! - 100二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 22:07:00
トラウマは 忘れた頃に やってくる (心の俳句)
- 101二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 22:12:46
クソ映画レビュアー葬長概念!?
また動画配信サービスの収入が増えちまったなァ〜〜〜!! - 102二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 22:27:13
まあこれは…分からないのも無理はないけど相手をきちんと考慮するべきだったというのはある
それはそれとしてトラウマの原因と思しき子は暴走してても泣き叫ぶ相手を痛めつけて四肢をへし折れるようなメンタルはしていない、気もするかも - 103二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 22:45:46
「あの、葬長がかれこれ2時間程固まった画面の前でしかめっ面をしています。アロスが復旧して差し上げるべきでしょうか…」
「何も気にしなくても大丈夫ですよ、あれは四季の移り変わりの名物なので」
「名物…?アロスにはただ固まっているだけのように見えますが」
「葬長はアニメの1クールの度にああやって、最終回を見たいけど見たら終わってしまうという葛藤と戦っているのです」
「それは…さっさと見てそのアニメを看取るべきなのでは…?」
「いいですかアロス、世の中には最終回を見なければその物語はずっと続いていると信じる事が出来る方々がいらっしゃるのですよ…観測さえしなければ箱の中で猫が生きている可能性を内包するシュレディンガーの猫のようにね」
「ええ…」 - 104二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 23:12:46
「何なら最終回を見終わった後も翌週になったら未練がましくありもしない最新話の感想をSNSに書き続ける人種もいます」
「しかしその行為もまた・・・ある種のMTRの形なのです・・・」
「あっ復活した」
(宇宙猫アロス) - 105二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 23:32:29
MTRの基本概念のひとつは忘れないこと
生前はこうだったから、もし故人が存命なら今はこうなるだろう…というのは(不)定期に思い出すことで記憶を風化させない試み
なるほど理には適っている - 106二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 23:44:56
コッワ~
- 107二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 23:46:09
鬱SSが来たらぁ!葬長を接種!
闇SSを読んだらぁ!葬長を接種!
これがMTRスレの循環だぁ!!
わりとマジで葬長清涼剤になってんな… - 108二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 23:47:58
まあいつまでもその場にいると幻視せずにいかに終わりに向き合うかなんですけどね
最終回が終わって寂しい気持ちもわかるしありもしない最新話の感想を述べるのもいい
そうしてればいつかは第2期が来るかもしれないけどそれもそのうち限界が来る
要するにいかに思い出に昇華すべきかなんですよね
そうでなくとも心の負担を減らせるように向き合っていくことが大事なんですよね
これはMTR部でなくとも誰しも心の隅に置いておいてほしい想いだと個人的に考えてます
~談・とあるMTR部~ - 109二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 23:51:44
葬儀とは残された人たちの心の整理のための儀式だからね
別に自分の中で綺麗に人の死に折り合いつけられるなら衛生上必要な埋葬作業以上を行う必要はない
普通はつけられない人の方が圧倒的に多いから葬式をすることで区切りとするだけなので
というわけでアニメが完結したら見返し上映会しましょうね - 110二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 23:56:51
この辺で恐怖!海辺のサメ人間vsドラキュラ伯爵! を見て宇宙猫になったアロースちゃん
- 111二次元好きの匿名さん23/08/01(火) 23:57:12
- 112二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 00:11:05
- 113二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 00:12:00
- 114二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 00:17:53
(どーなつぐみは一応ほのぼのした集まりのはずだったのだけどなんだか偉いことになっている)
- 115二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 00:25:45
MTR全体もテーマがテーマなだけに陰鬱としたSSが集まってきておりますな。
そしてそれら全てを中和するべく駆り出されている葬長よ… - 116二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 00:27:48
葬長という存在がスレ民にとってもMTR部にとっても万能選手すぎる…
まるで水おじみたいだぁ - 117二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 00:30:16
このレスは削除されています
- 118二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 00:32:00
このレスは削除されています
- 119二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 01:16:08
彼岸への道標
「ホシノ先輩、それってもしかして花火ですか?」
「そうだよ〜、後輩たちと花火をしたんだけど余っちゃって、墓守ちゃん貰ってくれない?」
「え〜、私は貰ったところで遊ぶ機会がそんなに無いんですよね、他の派閥の子達に話しかけるのは少し気が引けますし」
「そっか〜、じゃあどうしようかなこれ」
「……せっかくですし今ここで使っちゃいません?」
「うへ、墓地でそんなことしていいの?」
「ええ、元々花火はご先祖さまの為の道標だったり、『こっちは元気ですよ』っていうメッセージを伝えるためなんだとか」
「まぁ流石にここでやるのはアレなので入口でやりましょう」
「火消しはゴミバケツに砂を入れて使い切った花火をそれに突っ込んじゃいましょう、ゴミは私が持っていきますから安心してください」
「準備もできたし、始めようか〜」
「そうですね!花火をやるのは久しぶりだから楽しみです!」
「付属の蝋燭とマッチが付いてて助かったね〜」
「じゃあまずは定番の色が変わるやつにします!」
「お?じゃあおじさんはこれにしよっかな〜?」
「やっぱり最後は線香花火になっちゃうよね〜」
「……ホシノ先輩」
「どうしたの?墓守ちゃん?」
「ここの人達に届きますかね?花火。」
「………届くよ、きっと」 - 120二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 01:24:24
夏にぴったりで切ないSS…
墓守ちゃんもいいキャラになったなぁ - 121二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 03:35:39
唐突だけど理想のMTRシチュを語るね。
本当に唐突だから頭に幾つか「?」が浮かぶかもしれないけど、死ってそういうものだと思うんだ。
いつその瞬間が来るか分からないもの、だからいつ来てもいいように備えておくもの。それが死だよ。多分。
話を戻すけど、私は百合園セイアさんに看取られたいんだ。
トリニティ総合学園の生徒会にあたるティーパーティーのメンバーで、代表格3人の中で一番ちっちゃい子。
どうでもいいけど、各学園のトップ層って一人ずつはちっちゃい子いるよね。まあどうでもいいんだけど。
セイアさんには不思議な力があるって話は聞いたことある?
いつかの未来が見えるとか、遠く離れた場所の様子がわかるとか。見通す力がある、って感じ。
その力で上手くいったことも、逆に大変なことになっちゃったこともあるんだろうね。
彼女の力が個人を相手に使われるかは分からないけど、とりあえず使える、使われるって前提で進めるね。
身体が丈夫じゃないって話のセイアさんがあるとき病院に行くと、ふと誰かの未来を見るんだ。
その誰かっていうのが「私」で、見えた未来っていうのが「病室のベッドの上で私が息を引き取る」場面。
とりあえず件の病室に行ってみると私がベッドの上に寝てて……とりあえず自己紹介から始まるのかな。
面識もない相手の病室になんで来たのか……って疑問には、どうなんだろう……セイアさん、正直に言うのかな。
多分だけど、言わないんじゃないかな。少なくとも、初対面の相手には。
色々と──多分私が一方的に──お喋りして、そろそろ解散ってタイミングで、私が『またね』って言うんだ。
だって、病院のベッドで一人ぼっちは寂しいし、どうして私のいる病室に来たのかまだ教えてもらってないし。
そしたらセイアさんは少し難しい顔をして、『機会があれば』なんて言うんだ。想像だけど。 - 122二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 03:35:53
当たり前だけど、セイアさんはティーパーティーのメンバーで、つまりは忙しい立場にある。多分。
キヴォトスでも特に大きなトリニティ総合学園の代表なんだから、自由な時間もそう多くは無いと思うんだ。
だから、わざわざ私のお見舞いになんてめったに来られない。
来られるとすれば、セイアさん自身が病院に用事があるときくらいだろうね。
その日も久しぶりに病院に行って、いつかと同じように廊下を通って、そして私がいる筈の病室に着いて。
ドアを開くと、やっぱり私がいて。前に来た時と違うことがあるとすれば、私がもう長くないってこと。
また会いに来てくれたことが嬉しくて、私は体を起こしてセイアさんを笑顔で迎えようとする。
でももう体を起こすことも難しくて、顔を入り口に向けてちょっと笑うのが精一杯なんだ。
それでも嬉しいのに違いはないから、一生懸命掠れた声でお喋りするんだ。今度は、一方的じゃなくて双方向で。
で、頃合いを見て私はセイアさんに尋ねる。『どうして私のところに来たの?』って。
多分、答えてくれると思うんだ。『君の命の灯が消える未来が見えたから』って。
それを聞いて、私は納得して、そして最後のメッセージを伝える。
『きっと、あの子はまた来てくれる。だって、私のところに来た理由を教えてくれなかったから』
『真面目そうな子だから、いつか教えに来てくれる。だから、私はそれまであの子を信じて待とう』
『でも、ただ待っているだけじゃダメだ。ずっと病室にいた今の私じゃ、あの子にできるお話が全然ない』
『なら、あの子がまた来てくれるまでに、色んなことを学んでおかなくちゃ』
『──私は、あなたのおかげで、とても楽しい日々を過ごせた』
『ありがとう、セイアさん。さようなら』──って。
そして、そのまま。私と彼女しかいない静かな病室、真っ白なシーツの上、側に座る彼女の見守るなかで、私は眠るんだ。
……長くなっちゃったけど、これが私の理想のMTRシチュエーション。
ちなみに笑っちゃうくらい叶えられそうにないんだ。なにせ私、今まで一度も風邪さえ引いたことないから!
……あ、いま「バカなんだな」って思ったでしょ。失礼な! - 123二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 03:48:52
原点回帰なMTRシチュ語り好き
セイアちゃんに看取られたい子かぁ - 124二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 06:30:16
- 125二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 06:34:02
- 126二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 09:55:09
もうすぐお盆なので夏のイベントの妄想
MTR夏の恒例行事
・盆飾り展示会:厳密に言えば盆飾りではなくキュウリ馬・ナス牛の制作発表会。よく見る普通の物から変わり種まで多種多様なキュウリ馬・ナス牛がそろう。
・納涼花火大会:かつてMTR部に所属していたある生徒が花火に込められた鎮魂の想いに共感し企画したものが発端とされている。以降その時の部員数によって花火大会の規模はまちまちだが毎年行われている。担当生徒曰く今年はシャーレを巻き込んでそれなりのスケールで行う目論み。(まだ誘ってない)
・夏季休暇:前スレで言及された通り夏の中頃、MTR部部室にてお参りののち解散。その日の活動はお休みになる。あくまでMTR的活動が休止になるだけなのでどーなつぐみは通常通りお茶会を行うしウォッチャーは業務の関係で通常業務に戻る。(別日に振替休日が用意されているらしい)
その他に最近では「葬長のいつもの発作・サメ映画撮影会」「各リーダー持ち回りで主導されるボランティア活動」などが行われているそう - 127二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 10:24:16
MTR部を追い出して夏祭りで大金を稼ごうとする独眼竜を先生の助けで退けるストーリー···ありますか?
- 128二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 11:37:56
『■■■■……君は一時期、私たちの自治区を支援してくれていたな』
震えそうな手で銃を構え、彼女へと向ける。威嚇する、ここから先へは踏み込むなと。
内心の動揺を押し殺し、あえて冷淡に聞こえるように言葉を紡ぐ。
『それを考慮して、今すぐここから消えるなら、手出しはしないでおいてやろう』
だから、私に貴女を撃たせないで。
本当は悲鳴を上げたかった。貴女は私たちの救いの天使で、救世主だったはずなのに。
それなのに。どうして、こんなことになってしまったんだろう。
「なになに? その程度の人数で私の相手をするってこと? ちゃんと脳みそ入ってる?」
どれだけ現実を疑っても変わらない。目の前にあるのは、張り付いたような笑顔のまま銃を構える彼女の姿で。
あなたたちと仲良くしたいと。
あなたたちのことを助けたいと。
無邪気な笑顔でそう口にしていた彼女は。
何の躊躇も葛藤もなく……私たちに向けて引き金を引いた。
どうして。
どうして、貴女が。
~タイラントミッシェル2~
「お、お姉ちゃん! ……よかった、目が覚めたんだ。その、すっごく魘されてたけど……やっぱり、あの映画のせい? ごめんね。私、気づけなくって……」
「……そっか、心配かけちゃったんだね。ううん。映画は関係ないよ。だから、どーなつちゃんもあの子も、気にする必要なんてない」
「ただ……ほんの少しだけ、昔の夢を見ていただけだったから」 - 129二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 11:39:12
~~~
「……あ」
「あっ、アリウス、ちゃん……え、ええっと、この間の映画のことは、その……」
「……この前は、ごめん」
「えっ」
「な、なんでアリウスちゃんが謝るの? だって、悪いのはどう考えたって私で……」
「……映画。楽しそうに見てたのに、水を差しちゃったから」
「!? あ、謝るのは私の方だよ! その、言い訳になっちゃうけど。アリウスちゃんがああいうの駄目な子だって知らなくって」
「ううん、それは謝らなくていいんだ。私もまともに映画を見るのは初めてだったし、自分が一番驚いてる。
……ただの作り物だって頭では分かっていても、あんなに心を揺さぶられるだなんて思わなかったから」
「……それに、ああいう映画そのものがダメなんじゃなくって。あの映画を見てたら……少しだけ、昔のことを思い出して」
「昔の、こと?」
「……昔、ね。私たちに、たくさん良くしてくれた人がいたんだ。
初めて会った時……私にとってあの人は、救いの天使に見えて。
もしかしたら、この人なら私たちのことを助けてくれるんじゃないかって、本気で思ったこともあったんだ。
だけど……いろんななことがあって。私たちだって、許されないようなことを散々やってきて。
……むしろ私達の方が、あの人をたくさん傷つけて、たくさんのものを奪ってしまったのに。
それなのに、私が勝手に裏切られたなんて思い込んで、もう何も信じられないって勝手に絶望していただけで……恨むだなんて烏滸がましくて。
だから……誰かが悪いとかじゃなくて。全部、どうしようもないことだったんだ。きっと……」
「……ううん。それでもやっぱり、悪いのは私だよ。
どーなつぐみ……ここにいる子達は、軽々しく触れちゃいけないものを抱えてる子もいるって知ってたはずなのに。……軽率だって、園長からも叱られちゃった」 - 130二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 11:40:42
「私からも一つ、聞いていい? ……あの後、園長に連れて行かれてから……何があったの?」
「……『お話』された」
「え?」
「だから、お話。園長の部屋で、二人っきりで。そういうのトラウマになっちゃう人もいるんだから、自分の趣味を安易に押し付けちゃダメって、ずっとお説教されてた。ものすごーく真剣に」
「……えっと、その……懲罰で殴られたとか、拷問されたとかじゃなくて?」
「されないよ!? 園長のこと何だと思ってるの!? ……いやまあ確かにあの人は怒らせるとすっごく怖いけどさ。それでも、優しい人だから。
ここにいる子達のことを誰より大切に思ってるし、それを傷つけるような真似は誰だろうと絶対に許さない。厳しいけど優しい人。……でなきゃ、どーなつぐみなんてやってないよ」
「……そうだね、知ってる」
「あはは。でも、もしかしたら今回ばっかりは、殴られてた方がまだマシだったかも。
自分が取り返しのつかないことをしたって思い知っちゃったし。……映画ならまだしもさ。現実で後味悪いの、嫌だから」
「……その。よかったら、また映画に誘ってほしい」
「えっ……」
「この間のアレは……色々と、無理だったけど。……それでも、映画は面白いものだって、ちゃんと思えたから。
だから……他にお勧めの映画とかがあったら、どーなつちゃんも誘って、また、みんなで観よう。……ダメ、かな」
「……アリウスちゃん」
「いいの? 私、映画のチョイス、手加減しないよ?」
「うん。のぞむところ」
「ほんとっ!? よかったぁ! 実はこないだの映画、続編も出てるんだよね! 『タイラントミッシェル2 ~目覚めた聖愛~』、『タイラントミッシェル3 ~悪夢の中の聖愛~』、『タイラントミッシェル4 ~声なき聖愛の嘆き~』……ぶっちゃけ内容は毎回あんまり変わらないんだけど、だからこその様式美的な良さもあるっていうか。よかったら今度ぶっ通しで上映会でも……」
「そ、それだけはもう絶対嫌だからっ!!」
なんだか想定してた以上に後味の悪いお話になっちゃったみたいなので、例によってとってつけたようなフォローを
タイラントミッシェルちゃんは特に拷問とかしてたわけじゃなくて、歯向かってきたところを普通にぶん殴ったら色々とバキバキになっちゃっただけです
アリウスちゃんも映画のお姉ちゃんもミッシェルちゃんもごめんね…… - 131二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 12:24:09
趣向尊重と対話は平和なサークルへの近道。 ワカンネエ?
- 132二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 17:54:38
ランボーばりに続編作られててワロタ
今度はアロスちゃんと観てみる? アロスちゃんが暴に染まったらマズいか - 133二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 18:17:48
本性はアリスと似ているだろうし、暴力に染まってしまっても死者の安息を妨げるお前には横になるところもない! ドゴうん!同じ方向だからだいじょうぶ
- 134二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 18:33:06
- 135二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 18:34:29
古書館の守護者みたいな感じの女子高生になって、ウイの前で死にたいんだ。 牛耳が図書館の魔術師なら、私は図書館のガーゴイルのような感じで、古書館の最深部に通じる通路を開くには必ず必要な鍵を守護しているダークソウルのボスみたいな学生になりたい。
エデン条約編周辺の視点で古書館をユスティナたちのような敵から守り抜き、無事に守り抜いた鍵をウイッチャンに渡して目を閉じたい。
満身創痍の身で「前に進もうとしたら······ ワガハイの体を越えて行け!」 同じセリフを言って。 銃声が鳴って。 結局、先生率いる増員部隊が来るまで耐えたい。 先生が向き合う部隊の構成はユスティナ聖徒数人+瀕死状態のアンブロシウスであってほしいという、個人的な願いがある。 古書館よ永遠に!
……こんな私も今は元気に退院し、楽しいスクールライフを送っています。 - 136二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 18:37:33
血まみれになった手で、ほこり一つついていない鍵をウイちゃんの手に握らせてあげたいけど、尊い手を私の血で汚すことはできない..これが自己矛盾。
- 137二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 21:35:20
- 138二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 23:16:14
- 139二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 23:17:55
ペロロ様は白ナスを使えばリアルでもいい感じに作れそう
Bluetoothと変形合体機能を搭載したアバンギャルド君とパンちゃんは無理 - 140二次元好きの匿名さん23/08/02(水) 23:21:12
アバンギャルドくんは無理でもザ●とか●ムとかMS精霊馬を作るバkもとい天才入るので興味があるヤツはSNSをあさってみてほしい
- 141二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 01:33:44
「先生が我らMTR部と接触してからそれなりの時間が経ちましたね」
「我らの理想を知り、活動理念を理解し、各々が抱える様々な苦悩への向き合い方を見て…」
「ようやく…お互いを理解する小さいながらも大きな一歩を踏み出す事が出来ました」
”そうだね…君達の事を初対面の時にはとても勘違いしてた”
「ええ、ですが先生はそこで決して我らを見捨てる事なく向き合う事を決意なされました」
「そこで先生には今まで主に本部での活動をお見せして来たわけですが…この辺りで先生には更なるMTR部への理解の為、各学校の自治区に存在する支部へと行って頂きたいと思っています」
「各学校が独自の文化を築いているように、またMTR支部も様々な特色を持っていますので」
「まずはそうですね…最近は暑いですし、丁度用事もあるのでレッドウィンター支部で涼むのが宜しいかと」 - 142二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 01:41:47
おお、新展開
- 143二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 02:16:14
"わかってはいたけど…涼を通り越して寒い…!"
「おーい先生!こっちですよこっち!レッドウィンター支部はここです、早く中に入って暖を!」
"ああ、ありがとう…あれ?君は…トリニティの子?わざわざレッドウィンター支部まで来てるの?"
「その質問には私が答えよう、まずは中に入って…ジンジャーティーでも飲みながら語ろうじゃないか」
ーーーーーーーー
「では改めて…初めまして先生、私はこのMTRレッドウィンター支部の支部長だ」
「最近は本部の命令でアイスキャンディーを製造しているんだ、本部の連中はいつもこの部の維持の為に金を求めているからね、これも資産獲得の為の行いらしい…ただジュースを型に入れて置くだけで金を生む商品になるとは、欲のない私にはよくわからない話だよ」
"…たまにはここから降りて、見識を広めてみると良いんじゃないかな?そうすればきっと答えが見つかるはずだよ"
“ってそうじゃなかった、さっきの子の事を教えてくれるって言ってたよね?“
「そうだった、あの渡り鳥達の事を話さなければ」
「彼女達は元トリニティ生で、レッドウィンターに転校してきた子達なんだ」
“わざわざトリニティからここに…?“
「ああ、彼女達は元々MTR部の中で仲良しだったんだが…トリニティに入学してからは派閥の関係で表立って仲良くする事が出来なくなってしまってね」
「そこで彼女達は秘匿、秘密基地といった特色が濃いトリニティ支部で集まるようになった」
「しかし、ある時彼女達は考えてしまったんだ『どうしてここでは皆仲良く出来るのに外では出来ないんだろう』…とね」
「そして彼女達はそうした差別を取り払う為の活動を始め…当然の如く周囲の怒りを買い、凄惨な虐めの標的になってしまった」
"だから…レッドウィンターに?"
「その通り、実態はどうあれここは平等を謳い、差別の存在しない彼女達にとっての理想郷だったからね」 - 144二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 02:16:29
「…ある物語では裏切り者は氷結地獄に送られるというが…ただ平等と平和を愛した彼女達はいったい何を裏切ったと言うのだろうね」
「おっと、また話題が逸れてしまった…私はこれから工務部のデモがあるので席を外すが、帰りにアイスキャンディーをいくつか勝手に持っていっても構わないよ」
「ここだけの話…結構下だとこのアイスが有名になっているらしいから、きっとシャーレのクローリク達に喜ばれる筈だから、くれぐれも帰り道には気を付けて」
「あっ、そうそう部長には渡り鳥は元気にやっていると伝えておいてくれ!それじゃあ今度こそさよなら!」 - 145二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 02:39:33
地味に1スレ目からいたミノリに看取られたい子!
レッドウィンターにも救いはあるんだな…… - 146二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 03:05:29
そんな誰かの救いになっている部を廃部といった人がいるとかいないとか
真面目な話追い詰められた子達の最後の砦みたいなものだから
廃部になったら大爆発しかねないんだよね - 147二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 07:25:34
なのでBADENDルートではキヴォトス全域を巻き込んだ戦争を引き起こすんですね
- 148二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 07:25:45
元々は非公式な集団がそうなったのがそもそもイビツというか
- 149二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 07:35:38
アルさんがいないはるかのような子供たちが多い所だから···
- 150二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 07:35:56
最初は善意で善良な活動をしていた組織が次第にカルト化していったっていうよくある展開じゃなくて、最初っからカルトで後期から人助けも始めてるからなMTR部
まず基盤がカルトなのが周りとの溝を深めてるんだけど、そもそもそのカルトで無ければ人助けをしていないっていう
めんどくせぇなんだこの部活! - 151二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 11:31:59
~ゲヘナの支部長・上~
「ようこそ先生、MTR部連合ゲヘナ支部へ! その説はどうもっす!」
“久しぶり。アロスもこの間ぶりだね”
「……正確には四日と十一時間二十八分ぶりです。先日、本部の方で顔を合わせたばかりですので」
「あ、先生じゃん! 前にもちょっと会ったことあるけど、改めて自己紹介! あたしがこのゲヘナ支部の支部長だよ。よろしくね!」
“うん、よろしく支部長。それと、アロスの『留学』を受け入れてくれてありがとう”
「いいっていいってー! アロスちゃんにはうちの支部の癒しになってもらってるしねー!」
“前から支部長には一度ちゃんと挨拶しておきたかったんだ。ゲヘナ支部には前にも一度来たことがあったけど、あの時はろくに話す時間もなかったから”
「ああ、そういえばそんなこともあったっけ。あの時は事務所が襲撃されて大変だったんだよねえ。あっはははー!」
“笑い事じゃないと思うけど……それにしても、ゲヘナ支部は大所帯なんだね”
「まあねー。元々ゲヘナは生徒数も多いし、うちは体験入部の子とかも積極的に受け入れてるから、正式な部員じゃない子も結構いたりするよ」
「あ、そうだ! せっかく先生も来てくれたことだし、これからみんなでパーッと歓迎会行こう!」
「……アロスは賛成しかねます。前回もアロスの歓迎会と称して部室を空っぽにした結果、襲撃を受けて支部ビルが炎上しましたから。せめて留守番を置くべきだと提案します」
「なーに言ってんのアロスちゃん、そんなことしたらその子が仲間外れになっちゃうじゃん! 楽しいことはみんなで分かち合うのがあたし達ゲヘナ支部のモットー、ていうか今あたしがそう決めた!」
“襲撃って……いつもそんなことが?”
「んー、本当によくあることだから気にしないで。葬長にはいつもお小言貰っちゃってるけどさ。……毎回毎回拠点の場所は変えてるはずなのに、どこから嗅ぎつけてくるんだろうなあ。
ま、これがあたしらのスタイルってことで、だから先生も廃部とかはカンベンね!」
“……でも、部長からは君が支部長になってから、ゲヘナ支部から怪我人は一人も出てないって聞いたよ”
「え? そりゃまあ偶然っていうか、運が良かっただけで……」
“本当は支部長。いつ部室が襲撃されるか、前もって分かってたりする?”
「…………」
「……参ったな、ホント」 - 152二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 11:33:34
~ゲヘナの支部長・下~
「……あたし、昔からカンだけは無駄によくってさ。自分や周りの人達に身の危険が迫ってくるのが、なんとなく分かったりするんだ。
ほら、ゲヘナってバカで血の気の多い連中ばっかりだから、MTR部ってだけで因縁つけられることも珍しくなくて。……どうせ死にたがってる奴らの集まりだから何されたって文句ないだろ?って感じ。
失礼しちゃうよね。あたしたちは、いずれ来る『その時』を少しでも良く迎えたいだけで、誰かの憂さ晴らしの道具になりたいわけじゃないのに」
「誤解しないでほしいんだけどさ、ゲヘナだからって誰もがみんな荒事が好きなわけじゃない。あの美食研とか温泉開発部みたいなテロリストまがいの連中が目立ってるだけで、非力で争いを好まない子たちだってたくさんいる。
一度ドンパチ始まっちゃったらさ。そういう子たちは隅っこの方に隠れて、嵐が収まるまで震えてるしかないんだ」
“……もしかして、この部にいる子たちって”
「……このキヴォトスじゃ、爆破テロで家や建物が吹っ飛ぶなんて珍しくないから、みんな麻痺しちゃってるけどさ。
たとえ命の危険がなくても、住む場所がなくなるって結構キツいよ。……そういう子たちにとっては、雨風を凌いで安心して過ごせる場所があるってだけでも、少しはマシになるから」
「……あはは! 湿っぽい話しちゃってゴメンね! あの風紀委員長みたいに、あたしが戦ってみんなを守れるくらい強かったらよかったんだけどねー。
残念ながらあたしは戦闘じゃクソザコで……警備ちゃんや鉄砲玉ちゃんみたいに戦うのが得意な子もいないわけじゃないけど、戦えない子たちを守りながらってのは厳しいし、そもそも多勢に無勢だし……下手にやり返したら、後でもっと酷い報復を受けるかもしれない。
だったらさ。あたしたちにできるのは、せいぜい戦いに巻き込まれる前に尻尾を巻いて逃げ出すことくらいで。
……ほら。建物は直せるけど、人の心とか命って、そうはいかないじゃん?」
“…………”
「というわけで、もうすぐここに血の気の多いやつらが殴り込んで来るから……その前にさっさと逃げよ!
先生がいたらなんとかなるかもしれないけど、どのみちこの場所がバレた時点で終わりだからさ。
……あ、今話したこと、部のみんなには内緒だからね!」
“……分かった”
“…………ごめんね” - 153二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 11:47:33
たぶん狼煙組のスカウト何回か断ってるなコイツ?
- 154二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 18:17:50
すすと血、ほこりをかぶって死んでいく子供の顔をおしぼりできれいに拭き取り、命の拍動が止まるまで膝枕をしてくれる傘系MTRお嬢さんキッタ~
- 155二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 18:47:22
もう先生だけじゃどうにもできそうにないな
特にゲヘナ支部はこのままだと悪化する予感しかしないし
先生も誰かに頼らないとつぶれそうだ - 156二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 20:00:04
なんで有志がこんなことしてるかというと、公的組織が全然救ってくれないからで……わりと詰んでる
- 157二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 20:05:46
避難する生徒たちの後尾で避難所だった建物を一度振り返り、遠くから聞こえる銃声と爆発音で座り込んだ生徒を優しく促すのだろうか。
- 158二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 20:06:02
「……シンプルな解が時に……
全てを救うことも……あるのです……」
“葬長…?”
「先生…私はですね……
怒っています、しつこく襲ってくる襲撃者に、誰も頼らなかった支部長に……そして……
何もできていない、自分自身に……」
“葬長は悪く…”
「いいえ、悪いのです……
悪い…そう…極悪葬長なので……
少しだけ…悪い子になります…」
“えっ?”
「そ、葬長…?こ、これって…」
「なにか問題でも……?
ゲヘナ支部に少しだけ…ウォッチャーの名前を付けただけですよ…」
「え、で、でも…いいの?
自分で言うのも何だけどしょっちゅう破壊されるし…
こんな広告看板、こんなに付けたって…」
「………。
ウォッチャーは企業ですから……」
「……?」 - 159二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 20:08:26
よく考えたらあれだけの業務を抱えてる会社に大人が居ないわけないよな・・・
もちろん生徒中心の企業だろうけど大人の社員さんもいそうではある - 160二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 20:11:04
「あはは!またアイツラ留守にしてる!!」
「死にたがりに何したって、構わ…なんだこの看板?」
「ウォッチャー…?どこかで見たことがあるような…」
「構わない!壊しちまえ!」
〘ビー、ビー〙
「「えっ?」」
『企業が襲撃されました。
セキュリティ管理会社に連絡します』
「き、企業!?」
「嘘だろ、こ、ここってただの部室なんじゃ…!?」
「動くな襲撃者共!」「セキュリティチーム、到着しました」「企業保安サービス、到着、保守を開始します」
「な、なんで!?ま、間違えた!?」
「に、逃げろ!!」
「……企業には信頼があり…実績があり…顧客があり…そして繋がりがある…
だからこそ……多くが集まり、利用することもできます…
あまり、使いたい手ではないですが…引っ越すよりは、安上がりでしょう…」 - 161二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 20:24:55
ゲヘナと言えど企業にセキュリティサービスは付いている。
そして手が広く資本もあるっぽいウォッチャーならその手の伝手も勿論あるし雇用だって勿論できる。
子ども同士のいざこざだから問題になるなら企業が関わる事案にすればいい。
これが企業の戦い方か… - 162二次元好きの匿名さん23/08/03(木) 20:35:42
やはり葬長は全てを解決する…
個人的な解釈なんですが
イカレてるイカレてる言われてるMTR部だけど、本当にイカレてるのは町中で何の悪意も殺意も無しに銃ぶっ放したり戦車や爆弾持ち出したりするキヴォトス民の方で
今MTR部にいる彼女たちの何割かは、そんなイカレた青春を送る周りについていけなかった普通の子たち、みたいなイメージです - 163二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 00:51:08
「いらっしゃいませ、会員制カフェ『スティールアイ』へ。ご予約はされていますか?」
”『渡り鳥』で予約した者だけど”
「…はい、確かに確認しました。このキーカードを使う奥の扉の先へどうぞ」
「ああ…やはり葬長はとても聡明であらせられますね…あのようにしてゲヘナ支部をお救いになるとは、素晴らしき慧眼でございます…」
"えっと…こんにちは?"
「む?ああ、これは大変失礼致しました。歓迎致しますよ先生、私はMTRトリニティ支部の支部長です。以後お見知り置きを」
"こちらこそよろしくね"
"それで…いきなりなんだけどトリニティの支部は他の所みたいにビルじゃ無くて完全に地下なんだね"
「ええ…それがこの支部の特色、秘匿性です」
「そもそもの関心が薄いミレニアム・レッドウィンター・百鬼夜行、なんでもアリ過ぎて問題視されないゲヘナ、そもそもウォッチャー以外存在しない山海経…とどこの支部も公認か非公認か等の差はありますがそこに在る事ぐらいは赦されてます」
「しかしトリニティは違います、ここではMTR部員とバレれてしまうだけで凄惨な虐めの標的となり得る程に嫌悪されているのです、先生も先に渡り鳥達の話は聞いているでしょう?」
「故に我らは結束し、隠れ潜まねばなりません。自分の為にも、皆の為にも…」
"そういえば、園長と学長はトリニティの生徒だって聞いてるんだけど…結構矢面に立って活動してるけど大丈夫なの?"
「あの方達は…自分に降りかかる火の粉は自分で払えますので、皆が皆あれぐらい身も心も強ければもっと大手を振って活動出来るのですが…ままなりませんね、この世の中は」
"そんなシンプルな理由なんだ…"
「シンプルな物は単純であるが故に強い、摂理ですね」 - 164二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 01:23:00
ただでさえドロドロしてるトリニティ内部のMTR部の扱い……ちょっと想像したくないですね
- 165二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 01:26:13
メインストーリーの所為で正義棒で叩いていいならよくわかって無くても遠慮なく叩いちゃう子が多数居ると判明してしまったからな……
- 166二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 01:29:04
なんだかんだカフェの美食研の評価は高そう(論点が違う
- 167二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 01:36:34
まあ単純に値段相応の素材をちゃんと料理してまともな接客をするだけでテロを回避出来るんだから、そうするに越したことはないよね
- 168二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 01:40:39
美食研にMTRれたい部員とかもいるんだろうか
なんだかヤバい想像しかできないけど - 169二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 02:05:06
~狼煙組・上~
「ん? 誰かと思ったら先生じゃねえか」
“あれ、班長? ……なんだか、こんな平和そうな場所で班長と会うのは新鮮かも”
「あー、そういや先生と会うのはいつも最前線ばっかだったからなぁ……そういう先生は近頃、支部の方を見て回ってるんだってな」
“うん。……最近は、自分の力不足を思い知らされてばっかりだけどね”
「……その、さ。俺らが言えた義理じゃねえけど、あまり気負い過ぎんなよ先生。元々俺らで解決しなけりゃならなかった問題の尻拭いに走り回ってくれてるだけでも感謝しきれないし、それに少なくとも、先生が来てくれてから狼煙組の仕事は随分楽になってるんだぜ」
「……ありがとう」
“そういえば……班長や他の狼煙組の子のことってあんまり知らないかも”
「ああ……まあ無理もねえか。むしろ俺みたいな現場主義者がイレギュラーで、狼煙組には見えねぇ所で働いてる裏方の方が多いくらいだし。それに、そもそも自分が狼煙組の所属だってことを他の部員にも隠してる部員もいるしな」
“そうなの?”
「前にも説明したが、狼煙組ってのはMTR部の諜報機関。誰かの命に関わりかねない危険な騒動の火種を見つけては、それを報せるべく狼煙を上げるのが俺らの役目だ。
そして、その『火種』ってのは身内に対しても同じだ。バカげたことをしでかしかねない不届き者や、他の勢力からのスパイの疑いがある者……そういう連中の内偵捜査も俺らの仕事ってわけさ。
だからこそ、俺らの活動は部内ですら滅多に表沙汰にならねぇ。時に身内すら騙さなきゃいけねぇってのも心苦しいけどな」
“…………”
「──言っとくが、先生が気付いてないだけで『俺ら』はどこにだっているぜ。ミレニアムのハッカー連中や、クロノスのマスコミにヴァルキューレの公僕共……連邦生徒会の役員にだってな」
“へえ、そうなんだ”
「……いや反応軽くね!? 俺今結構な秘密を暴露したよな? そこは驚くなりビビるなりしろよ!」
“だって、少なくとも班長は、そうやって得た情報を悪用したりはしないでしょう?”
「……ったく。そういうとこが厄介なんだよな、先生は」
“でも、危ないことをする前にはちゃんと私にも言ってね”
「へいへい、分かってるよ」 - 170二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 02:07:07
~狼煙組・下~
“他の子のこともだけど、班長のことも知りたいな。どこの学校の生徒で、どうしてMTR部に入ったのかとか、ちゃんと聞いたことなかったから”
「……え、俺? あー、その、改めて先生に告白するのは気が引けるんだが……実は俺、学校には通ってねえんだよ」
“えっ!?”
「まぁ、話すと長くなるんだが……色々あって前に通ってた学校を追い出されちまってね。
それからは行く当てもなく各地を転々としてて、一時期寝床にしてたスラムで隊長と喧嘩してダチになったり喧嘩別れしたり……って話は前にしたっけか。
……で、そんな根無し草だった俺を拾ってくれたのが今の部長でね。俺がMTR部に入った理由は……部長への恩返し、ってことになるかな」
“……そう、なんだ”
「あ! 言っとくけど学校に通ってないってだけでちゃんと勉強はしてるぜ?
この部にいれば大抵の学校の教育BDも手に入るし、実際にテストを受けたらそこらの生徒よりは良い点取れる自信はあるからな。
ただ……学籍があるわけじゃねえから、厳密には俺はMTR部の『部員』とは言えねぇのかもな。それどころか、先生が面倒見る義務のある『生徒』ですら……」
“そんなことないよ!”
「……!」
“班長がここにいる限り、君だって私の大切な生徒の一人だよ。だから……班長も何か困っていることがあったら、私に相談して。絶対、力になるから”
「……ありがと、先生」
「けどさ、俺の心配なら無用だぜ! 先生が生徒を助けることを生きがいだって思ってるのは知ってるけど、俺だって同じだから。
……このMTR部にいるのは危なっかしい連中ばっかりだけどさ。だからこそ放っておけないし、道を外れてほしくもない。だから、あいつらが少しでも真っ当な死に場所を選べるように、精一杯裏方として力を尽くす。それが今の俺のやりたい事なんだ。
悪いがこの役は、たとえ先生にだって譲れねぇよ」
“……そっか。すごいね、班長は”
“そういえば、班長の望んでるMTRって?”
「……俺はさ。『無駄死に』ってやつが一番嫌いでね。他人がそうなるのも、自分がそんな風に死ぬのも御免だ。
だから、俺の望みはその真逆。言葉にするなら……そうだな。
いつか自分が死んだ時、それまでの自分の生き様が、誰かにとって少しでも『意味』を遺すものであってほしい……そんなとこかな」 - 171二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 02:29:05
「ハルナ会長、綺麗だよね……文字通りに命を懸けて料理を作って、人生最期の一品を食べて貰いたい……」
「一口食べて『……まだまだですわね。精進なさいな』って、まるで次の機会があるかのように言ってほしいよね……」
「当然料理に手は抜かないから完璧な料理が出来上がって、それを食べて笑顔になってくれるのが一番だけど……」
「『美味しいですわ。ええ、掛け値なしに』……そう言って微笑むハルナ会長を霞む目に見ながら、ゆっくりと瞼が……」
「「「「いいね……」」」」
「アカリさんに看取られるのもいいかも……あの明るいだけじゃない笑顔に見送られたい……」
「冷たいピンク色の瞳孔が開いた目でも、勿論いつもの朗らかな笑顔でも……」
「正々堂々大食い勝負を仕掛けて、当たり前に負けて、でも諦めずに何度でも挑んで、少しずつ交友を深めたりして……」
「最期に見るのはフードファイトの戦友を称える目か、それとも敗者を無慈悲に見下ろす勝者の目か……」
「「「「どっちもいい……」」」」
「イズミさんは何でも美味しく食べてくれそうでいいよね……」
「そういえば遺骨を噛んだりする弔いの形もあるって聞いたことある……やってくれるかな……」
「そういう知識は無さそうだけど、前々から仲良くなって教えてあげればやってくれそうな気もする……」
「イズミさんに限らないけど、相手の一部を食べて偲びたい……それくらい仲のいい人に看取られるの、いいよね……」
「「「確かに……」」」
「ジュンコちゃんはいつもお団子食べそこなってるよね……お団子食べさせてあげて力尽きたい……」
「『私が持ってたらいつもダメになるの! 食べる直前までアンタが持ってて!』って言われて預かって……」
「運悪く戦闘に巻き込まれる私たち……ジュンコちゃんを庇って死に瀕しつつも、お団子の3分の2は守り抜いて……」
「『庇ってあげたご褒美に、お団子一口ちょうだい』って言って、お団子を二人で一口ずつ食べながら息絶える……」
「「「「いい……」」」」
- 172二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 02:38:47
美食研は隠れファン多そう
- 173二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 04:54:15
カニバリズムに進みそうなのがなんとも
- 174二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 07:18:10
今日も今日とて資金繰りに悶える部長!
そんな部長を助けたいアロスちゃんは、ある日アビドス書庫で宝の地図っぽい物を見つけてしまう!
最近イン○ィ・ジョーンズシリーズを観たアロスちゃんは、遺跡のお宝を見つけてお金を稼ごうと思いつく!
目指せ金字塔に眠るファラオの副葬品! 探せ大海賊の隠し秘宝! 掘り出せT川埋蔵金!
近頃スペラ○カーにハマって財宝探しに興味津々のアリス&保護者なゲーム開発部と一緒にひと夏の冒険へ繰り出そう!
なんかイベントの幻覚電波を受信した - 175二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 07:21:30
相手に理想のMTRを押し付ける事は御法度だから思いはしても自重はしてくれると思う
そういや各学園や部員にいるMTR部について生徒たちは個人的にはどう思ってるんだろうね - 176二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 09:28:30
葬長が見た目と口調に反して光りすぎる。
そりゃウォッチャー部員が葬長目当てで集まってくるわけだ。 - 177二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 11:48:39
~結成『M.T.R』! 前編~
「お久しぶりですねぇ、先生。最近は本部の方にも顔を出せていませんでしたので。……件の『AL-OS』には我々も興味が尽きないところですが、今はミレニアム内での諸々の変革に注力したい時期でしたから。
それと……改めて、アリスちゃんの件ではありがとうございました」
“私は何もしてないよ。むしろ、私の方こそお礼を言わなくっちゃ。アリスと話をしてくれて、ありがとう”
「いえ……彼女が立ち直れたのだとすれば、それはアリスちゃん自身の力です。私など……」
“それでも、だよ。ありがとう”
“……ところで、ここって古代史研究会の部室だよね。ここがミレニアムのMTR支部なの?”
「そういうわけではありません。実のところ、ミレニアムのMTR支部の立ち位置は、他の支部とは多少異なってまして」
「ご存知かもしれませんが、他の学区と比べてミレニアム内でのMTR部員への風当たりはそこまで強くありません。ゲヘナのように頻繁に襲撃されているわけでも、トリニティのように異端扱いされているわけでもない。ただの非公式サークル、という程度の認識です。
ただ、ミレニアム生は良くも悪くも独立独歩の気風が強く、それはMTR部員であっても例外ではありません。メンバー同士の結束という面では他の支部よりも数段劣る……というか皆無に等しいですね。
ぶっちゃけた話、MTRミレニアム支部は現状、部活としての体を成していません。拠点があるわけでも、ひとまとまりに行動することもなく、他の部員が何をしていようが気にも留めない。
あくまでミレニアム内でMTR思想を持つ生徒たちの互助組織、といった程度の位置づけですね」
“じゃあ、ミレニアムには支部長みたいな人はいないの?”
「まあ、あえて誰か一人を挙げるとするなら……私ですかね」
“そうなんだ!?”
「これでもアリスちゃんを崇める私達の一派……通称『アリスちゃんに看取られ隊』はミレニアム内では最大派閥ですからねぇ。
とはいえ、あくまで支部長『代行』、ミレニアム内のMTR部員の代表者という程度の肩書きですし。特権があるわけでも、自派閥以外の動向を事細かに把握しているわけでもありません。私自身も他の派閥の者にはろくに関心もありませんでしたし。
……私がもっとしっかりしていたら、暴走してしまったあの子を止められたのでしょうかねぇ」 - 178二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 11:50:54
~結成『M.T.R』! 中編~
“……それは、君のせいじゃないよ”
「……ありがとうございます。
ともかく。諸々の問題を抜きにすれば、ミレニアム内のMTR部員が比較的平和に過ごしていることは確かです。
まあ、どーなつちゃん……先生もよくご存知のあの子が今進めている試みが上手く行けば、多少は風向きも変わってくるのでしょうけどね」
~~~
「"M.T.R"……"Medical Technology Research and Development Club"?」
「うん! 略してMTR部! 生体医工学部改め、医療技術研究開発部だよ! どうかなユウカ先輩!」
「どうかな、って言われても……なんでMTR部がいきなりそんな部活になってるのよ?」
「ほら、MTR部のミレニアム支部って、ずっと活動実績がないから正式な部として認められてなかったでしょ?
私の生体医工学部も部員が足りなくてなかなか部として認められなくて。だったら司祭ちゃんや葬長さんとも相談して、いっそ一つにまとめちゃおうかなって!」
「お、思い切ったことするわね……
事情は分かったけど、セミナーとしてはペーパー部活まがいの申請を安易に認めるわけにはいかないわ。そもそも、医療技術の研究があなたたちの言う『MTR』とどういう関係があるの?」
「関係大ありだよ! 部の子たちは違った意味で使ってるけど、『看取り』って元々は『病気の人のお世話をする』って意味だったんだって。
この部はね、前の生体医工学部から一歩進んで、葬長さん……ウォッチャーの人たちがお仕事で使うための医療機器を研究して開発するための部活なの。怪我や病気の人を元気にするだけじゃなくて、人生の終わりを間近に控えた人を安らかに見送る……そういう医療の形もあるから。
それに、葬長さんの方でも今までのお年寄りの介護から発展させて、怪我や病気で身体が思うように動かなくなっちゃった人を手助けするための事業を立ち上げる準備もしてくれてるんだ。もちろんどーなつぐみのみんなもお手伝いするよ!」 - 179二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 11:55:22
~結成『M.T.R』! 後編~
「……なるほど。そういう見方もあるのね。素直に感心したわ」
「あとあと、推薦状も書いてもらったよ! エンジニア部のウタハ先輩と、ゲーム開発部のユズ部長、古代史研究会の司祭ちゃんに、ヴェリタスのヒマリ先輩、それからそれから……」
「多っ!? 古代史研究会のあの子はともかく、ウタハ先輩にユズ……ヒマリ部長まで!? いつの間にこんな……はあ。あなたのコミュニケーション能力には舌を巻くわね」
「えへへ、私はどーなつぐみだからね! みんなと輪になって繋がるのが私達のお仕事だもん!」
「医療技術研究開発部、ですか。……ふふっ、いいんじゃないでしょうか?」
「ちょ、ちょっとノア!? そんな簡単に……」
「手続き上は特に問題は見当たりません。それにウォッチャーは介護と終末期医療の分野においてはキヴォトスの中でも屈指の企業ですし、そこと提携できるとなれば採算も取れるでしょう。ミレニアムにとっても悪い話ではないかと。
それに……客観性を抜きにすれば、私個人としてもMTR部の理念には少なからず関心がありましたし。ユウカちゃんだってこの間のアリスちゃんの一件で、彼女たちへの見方も少しは変わったんじゃないですか?」
「それは、そうなんだけど……うん」
「……そうね。思想はどうあれ、ミレニアムでは結果こそが全て。その結果を出せるのであればセミナーの立場から言うことは特にないわ。
ただし、認められるのはあくまで仮承諾まで! 次の査定日までに部の最低人数となる四人の部員を集めて、セミナーを納得させられるだけの成果を提示できなければ正式な部としては認められないから。心しておくように……」
「やったあぁぁぁ! ありがとうユウカ先輩! 大好きっ!」
「ちょ、ちょっと!? いきなり抱き着かないでってば!」
「ふふっ、ユウカちゃんったら。
それにしても、"M.T.R"部、ですか。従来のミレニアムには無かった、全く新しい思想、全く新しい研究内容、それが齎す変革……
……ああ、これはさぞや『記録』のし甲斐がありそうですね」 - 180二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 13:58:18
もしかして葬長いないとMTRってバッドエンド一直線…?
- 181二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 14:56:15
葬長は確かに重要人物なんだけど自分がいなくなっても組織が回るようにしてるだろうなって信頼感がなんとなくある
結局のところ部長がいる限りMTR部はなくならないでしょ
逆に言えば部長がいなくなると本当に終わりでだからこそ部長とか司書ちゃんとかグレイブ小隊が墓守ちゃんになんか仕込んでる - 182二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 17:53:32
おそらくアロスちゃんのメモリーには部長がいなくなった時に備えた機密映像のようなものがある。 出所は私の想像力。
- 183二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 18:27:45
要するに盗掘だが、古墳にしろ陵墓にしろ死者を悼む施設と考えるとMTRとは縁深いな
- 184二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 19:42:44
アリスやアロスも盗掘の結果目覚めたみたいなもんだし…
- 185二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 19:43:26
~ひとりじゃない場所・前~
「ねえねえ、どーなつのおねーちゃん! このドーナツ食べていいー?」
「まだ食べちゃだめ! どーなつはみんなで食べるから美味しいんだから、園長が帰ってくるまでちゃんと待つの!」
「えー、お姉ちゃんのケチー!」
「おおーアリウスのお姉ちゃんの銃かっけー! ねえねえ、触ってみていい?」
「……そんな格好いいものじゃないよ。ただの人殺しの道具だから。できれば一生関わらない方が……」
「えーでもみんな持ってるじゃん。いつか私もこんな銃バンバン撃ってみたいなー!」
「……そうだね。どのみち、この街では身を守る術は必要だし。……うん。それを持てる歳になったら、私が教えてあげるよ」
「やったぁ!」
「やっほーどーなつぐみのお子達ー! 映画のお姉さんのお出ましだぞー!」
「ぎゃー胸糞映画の姉ちゃんが来た! 逃げろー!」
「ちょっ、何そのリアクション!? せっかくみんなで見るためのとっておきの映画を用意してきたのに!」
「いやだ! またクソ映画上映会につき合わされるー!」
「はぁ!? クソ映画と胸糞映画を一緒にすんなし! そんなのは葬長にでも見せてもらえば……」
「……私が、どうかしましたか……?」
「ひぃっ葬長!? いつからそこに!」
「……ふふ。とっておきの映画のBDを、入手しまして……ご一緒に観ていただける方を、探していたのです……聞けば、あなたはかなりの映画好きだそうですね……?」
「え、えーと、私はこれからこの子たちと映画観る用事がが……あっ待って力強っ……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
「あれれ、どうしたの包帯ちゃん? そんな隅っこにいたらどーなつ食べ損ねちゃうよ!」
「え、えと。でも、わたしは……その……」
「……だいじょうぶ! みんなでいれば怖くないよ。もうすぐ園長が帰って来るから、そしたらみんなでどーなつ食べよう!」
「……うん」
「副園長のおねーちゃん、ご本読んでー!」「あー、ずるい! わたしもー!」
「みんな、我儘を言ってはいけませんよ。夜になったら読み聞かせの時間がありますから、今は良い子にして待っていてくださいね」
「「はーい!」」 - 186二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 19:44:29
葬長ナイス
- 187二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 19:45:33
~ひとりじゃない場所・中~
“副園長は、ここの子達に慕われているんだね”
「……そう、なのでしょうか。皆、私などには勿体ない子達です」
“あの子達、みんなMTR部の部員……ってわけじゃないよね”
「……はい。あの子達の中には、放っておけば誰にも看取られることなくこの世を去っていたかもしれない子もいます。園長がいなければ……私もあの子達も、こうして笑ってはいられなかったでしょうから」
“そっか。……ありがとう、あの子達を助けてくれて”
「……お礼を言われる資格など、ありません。私達に救えた者など……たかが知れていますから」
“でも、あれだけの子達のお世話をするのも簡単なことじゃないよね。人手もそうだけど、お金だって”
「……そうですね。どーなつぐみには心根の優しい方が多いので、人手については今のところ大きな問題は出ておりません。
資金面に関しては寄付活動やフリーマーケットなどの収益のほか、ウォッチャーを始めとした他派閥からの援助もありますが……このどーなつぐみの活動費用の大半は、園長ご自身の私費により賄われているものです」
“そうなの?”
「園長は元々トリニティでも格式ある家柄の出身であり、主流派でこそありませんがそれなりの規模の派閥の代表でもあります。部長なくしてMTR部が、葬長なくしてウォッチャーが成り立たないように、どーなつぐみもまた園長なしでは存在し得ません。
学区内でのチャリティなども企画・後援されておりますが……なにぶんMTR部自体がトリニティでは異端者も同然の扱いですので。ティーパーティーを筆頭とする主たる派閥からは白眼視されているのが現状です。
本日も園長はトリニティに赴き、学区内での活動の公認と福祉のための寄付を募る交渉に赴いておりますが……おそらく結果は芳しくないでしょうね」
“…………”
「どーなつぐみは、本来のMTR部の理念からは外れた一派です。比較的まともであるとも、あるいは私達自身が異端であるとも言えます。
私達は必ずしもMTRを望んではいません。できることなら生きていたいし、先生が部長に仰られた通り、死よりも生に喜びを見出したい。
……ですが、それでも私達はMTR部の一員であり、不可分な存在です。
だから私達は、私達の居場所を守るために、このMTR部を失わせるわけにはいかないのです。どんな手段を使ったとしても」 - 188二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 19:46:43
~ひとりじゃない場所・後~
「……先生。どーなつぐみに在籍している者は、学校も思想も境遇も千差万別。ゲヘナ、トリニティ、ミレニアム、アリウス、誰かとの繋がりを求める者、誰かの助けがなければ生きていけない者、そうした者達を救いたいと願う者……様々です。
それでも我々が一つの派閥として成り立っているのは……私達が皆、同じ願いを胸に秘めている者同士だからです。
私達の願いは、いつもたったひとつ。
ただ、ひとりぼっちで死にたくない……それだけなのです」
~~~
「アノワカラズヤ……。──みんなただいま! お菓子いっぱい買って来たよー!」
「あ、園長おかえりなさーい!」「おかえり!」「お帰りなさい」「今日もご無事で……」
“おかえり、園長”
「あら、先生も来てたのね。今からお茶会の時間なんだけど、よかったら先生もご一緒しない?」
“でも、邪魔しちゃ悪いし……”
「……ごめん。私の言い方が悪かったわね。私が、先生にも一緒にいてほしいの。
先生は私達にいろいろ思う所だってあるだろうけど……たまにはお互い肩の荷を下ろして、和やかなお茶会でも。……ね?」
“……うん。ありがとう。それじゃ、ご一緒させてもらうよ”
「こら騒がないの! まずは手を洗う!」「あー、つまみぐいはダメだよー!」「食事の時間くらいは、銃を置いてもいいのかな」「……え、園長がいるなら」
「く、クソ映画すぎて死ぬかと思った。このお茶会終わったらぜったい口直しを……」「お食事の時間に下品な言葉は控えて下さい。『お話』しますよ」「ひぃっ!?」
「ふふっ。天にまします我らの父よ……我らの罪をも許したまえ。……アーメン。
……うん。みんな、しっかりお祈りした? それじゃあ、今日も一日、幸せでいられたことに感謝して──」
「「「いただきまーーーす!!」」」
いつもの日常。流石に鬱SSばっか書きすぎたので、たまにはほのぼのとしたどーなつぐみをひとつまみ…… - 189二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 19:52:50
本当に、最後のセーフティネットなんやなって
彼女たちに幸あれ - 190二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 21:26:59
そろそろこのスレも終焉か…
- 191二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 22:31:11
百鬼夜行支部はどうなることやら……
- 192二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 22:33:24
「『追憶』は本来人が読めるようには出来ていませんが、アロスは記録を目的として作られた存在なので読むことができます!」
「えっ、頑張って全部読んだんですけど(アロスは凄いですね)」
「わざわざ編纂して読めるようにしたんですけど(アロスさんは凄いですね)」
「読ませられたんですけど(私の苦労は?)」
「どうしてマトモで居られるんですか?(現場宇宙猫アロス)」 - 193二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 22:42:48
- 194二次元好きの匿名さん23/08/04(金) 23:13:36
忘れないで伝えていくことを重視するなら
「一部の人間しか閲覧・理解できない」より「だれでも閲覧・理解できる」の方が良いからね
それはそれとして信頼のおける記録媒体に残しておくのも大事だよね… - 195二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 00:27:41
「本当になんで無事なんですか?写本を読むということは人の中に人を捩じ込むような物なのですが」
「経験だけを取り込めるように編纂された物でも大概なのにどうなってるのほんとに…」
「まあ、ちょっとしたコツです。何かが入り込んで来るのが解っているのならば最初から心にスペースを空けて置くイメージを強く持つ事、これが肝要です」
「確固たる自我で、何色も混ぜ込んで出来た黒で、全てを塗り潰すだけです」
「理解しました。部長も司書も人間ではありません」
「人間ですが??????」 - 196二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 00:29:00
これが若者の人間離れですか・・・
- 197二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 00:32:10
- 198二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 00:33:34
たて乙です、さあ看取ろう
- 199二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 00:34:16
このレスは削除されています
- 200二次元好きの匿名さん23/08/05(土) 00:36:49
さあ…このスレ最期の輝きを見届けましょう…わっぴ〜☆