- 1二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 23:18:56
- 2二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 23:19:28
お前が始めた物語定期
- 3二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 23:19:41
お前が書け!
- 4二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 23:21:52
- 5二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 23:23:01
youtubeにストーリー転がってんでしょ
- 6二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 23:23:07
今日はドーベルさんしてもいいんですか
- 7二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 23:23:25
存分にいいぞ!
- 8二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 23:23:26
お前が書くんだよ!
- 9二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 23:26:16
手元にあるにはあるけど他所のスレの概念を持ち出すのは良くないので失礼する
- 10二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 23:32:39
割とマジめにドベスペが見たいぞ
早く出してくれ! - 11二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 23:33:11
むぅ、それは残念だが確かに他人様のものを勝手に持ってくるのはよくはないよな…
- 12二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 23:34:18
- 13二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 23:38:25
そのスレで二人の関係を知った
- 14二次元好きの匿名さん21/12/14(火) 23:42:31
このスレ見て途中まで書いてたけどエアプドーベルな事に気付いて投げ出した
- 15二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 00:12:41
スレ画サイズ的にドーベルを前にしたけどドーベルの髪がサラッとなってる感じで結構いいな…
- 16二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 00:13:17
スペペペペペ
- 17二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 01:39:24
エアプドーベルですが書いてしまったのでSSを供養します
- 18二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 01:40:15
あにまんに大量にあるでしょ
- 19二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 01:40:31
ちなみに上のスレの28が自分です
- 20二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 01:42:25
最悪の気分だ、自分がここまで自制出来ないとは思わなかった
自己嫌悪するだけでは抱えきれないと思った私は、トレセン内で唯一の同志、創作仲間に会いに行くことにした
「おはようデジタル……」
まだ始業より前、朝練をしている生徒達を眺めれる観測スポット、そこに同志アグネスデジタルはいた
「お、おはようございますドーベルさん。えぇと、どうされました?顔色が悪いですが」
「……ちょっと……自己嫌悪で……」
さすがデジタル、一目みるだけでわかるものなのか
それとも今の私がよっぽど参っているように見えるのか
「あらら、またトレーナーさんに強く当たりすぎましたか?」
「いや、トレーナーとは最近上手くやってる。そうじゃなくてちょっと創作方面でさ、あまり元ネタに顔向け出来ない創作をしてしまって」
顔向け出来ないとかそういう次元かと言われると怪しい気もしてきたが
「ドーベルさんでもそういう事があるのですねぇ。本来良くはありませんが、何処にも公開しなければそれは無いのと変わりません、一人でゆっくり楽しむ分には良いと思いますよ」
「……そうよね、一人で楽しむ分には」
理解してはいたことだ、抱えるのが辛くても一目に晒して良いようなものではない
「承知だとは思いますけど、ちゃんと一目につかないようにしておいてくださいね、危ないですし」
「そうだね……ごめんねデジタル、変なこと言っちゃって」
「いえいえ滅相もない、ドーベルさんが楽になれたら良いのですが……ところでその手に持ってる封書、その創作物だったりします?」
朝から握りしめていた原稿に視線を落とす、どうするか迷いながらとりあえず持ち歩いていたが、なんとか心は決まった
「そう、もっておいても良くないし、焼却炉にでも持っていこうかな」
「やや勿体ない気もしますが、それが良いでしょう、何よりドーベルさんの為に」
「ありがと、それじゃ」
離れようと踵を返した私は、恐らくまだ少し焦っていたのだろう、近くを通りかかったウマ娘に気付かず衝突してしまった
そしてその衝撃で、原稿の一部が封書から飛び出した
「ご、ごめんなさい!慌ててしまってて、その」
原稿も心配だが何よりまずは相手に謝罪を、そうして見上げた先には
「いやいや、大丈夫ですよ、立てますか?」
スペシャルウィークがいた - 21二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 01:42:56
「あっ、う、うん!大丈夫……」
突然の想い人の登場に胸が高鳴る
朝練帰りであろう彼女の手を取ると、ほんのりと汗の匂いがした
唐突に至近距離で接触してしまった私は、それに興奮して最も気を付けなければならないことから、意識を話してしまっていた
「怪我がなくて良かったです、あれ?これは……?」
彼女の視線は、落ちている原稿へと注がれていた
「こ、これは!」
この時の私は今まで生きてきて最も俊敏だったと思う、原稿が傷付くのを気にせず大急ぎで封書へねじ込む
「実は漫画を書いてて……その原稿」
今にも破裂しそうな心臓を抑えつけながら、平静を装い、お願いだから気付かないでくれと神に祈りながら答えた
「えっと、その表紙、もしかして私ですか?」
祈りは届かなかった
動揺した私は、ただ無言で首を縦に振った、振ってしまった
「ほんとですか!だったら、見せてくれませんか?」
予想出来ていた回答の筈だ、何故肯定してしまったのか、そしてここからどうするべきか
頼ろうと視線を移すも、何故かデジタルはもういない
どのように答えるべきかと悩んでいると
「迷惑、でしたかね。あはは、ちょっと嬉しくて調子に乗っちゃいました」
悲しげに答える彼女を見て、つい言葉が溢れる
「迷惑だなんてそんなことないから!……いいよ、読んでも」
勢いに任せて恐ろしい事を口走ってしまった - 22二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 01:44:31
「おじゃましまーす」
どうしてこうなった
その場で読み出そうとしたので慌てて彼女を止め、場所と日時を相談していた所にタイキが来て、それなら一晩部屋を交換しまショウ!等と言われてあれよあれよと決まってしまった
まぁタイキもスズカとゆっくり話したいっていつか言ってたし一石二鳥ではあるけれど
「はいこれ、紅茶と漫画」
「ありがとうございます!じゃあ読ませて貰いますね」
そうしてページは捲られた
実際に部屋交換を実施するまでに期間が開いたのは僥倖だった、あの時の漫画は到底見せられるものではないが見られたのは表紙、しかも一瞬だけだ
ならば表紙だけ似たような構図にして問題ない内容の本を書き上げればいい
生まれてきて一番の修羅場となったが、なんとか見せられる完成度のものが出来た、手伝ってくれたデジタルには感謝してもしきれない
切っ掛けは恐ろしい事態だったが、何とか大事にならずにすんだので今はこの時を楽しもう
自室に二人っきりというシチュエーションは早々訪れる事はない訳だし
その後読み終わったようだ彼女もとても満足したようで、紅茶を飲みながら取り留めもない話をたくさんした
そんな時
「ところでドーベルさん、さっきの漫画みたいに他の人の事も漫画に描いたりしてるんですか?」
「いや、特に他の人は描いてないけど」
返答には困ったが、それも見たいと言われたも困るので正直に答えることにした
「つまり私だけ?なんだかちょっと照れますね……」
後ろで尻尾が元気に揺れている、やっぱり可愛いなと再確認
「もしかしてドーベルさんって私の事大好きなんじゃ」
「んっ!そ、それは……」
いきなりの事で言葉につまる
「ねぇ、どうなんですか?」
そう言ってこっちにすり寄ってくる彼女
いや待って近い近い、あぁ近くで見ると綺麗な目と柔らかそうな肌とその他諸々全部が刺激的過ぎてやばい、助けてスズカ
「まぁ、その、うん、好き……」
「えへへ、ありがとう、私も好きですよ」
そのままぎゅっと抱き着いてきた
あまりの事に心臓が急速に鼓動を早める、触れている部分は火がついたように熱く、胸からは彼女の鼓動すら伝わってくる、それは私と同じように早鐘を打っていた
「それじゃあ、この間の漫画、みせてくれますか?」 - 23二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 01:44:54
「えっ?」
心臓が止まったかと思った
おかしいそんな筈は、確かにあの時は表紙しか見えていない筈、先ほどの漫画と表紙は合わせたし、何故
「実は、一ページだけ拾っちゃったんです」
そう言って彼女はカバンの中から一枚の原稿を取り出す
間違いなくそれはあの漫画の一ページ
ウマ娘同士の情事のワンシーンだった
「これ、私とドーベルさんですよね?」
知られてしまった、己の欲望が詰まった、呪いのような作品を
きっと軽蔑されたに違いない、二度と彼女とは口を利く事も出来ない
何も言えずにいた私の頬にそっと彼女の手が触れる
「教えてください、これは私とドーベルさんで間違いないですよね?」
全てを諦め、私はゆっくりと首を縦に振った
次の瞬間、私は彼女の背に天井を見ていた
彼女に優しく押し倒されたのである、何故
「ドーベルさん、あの、私の話を聞いてください」
そういう彼女の声は、小さく震えていた
ポツポツと話し出す彼女の話を静かに聞いていた
「はじめて会ったときから、可愛い人だなって、今まで会ったどんな人よりも綺麗に見えて、少しずつドーベルさんの事がわかる度に魅力的だなぁって思って、それで、もっとドーベルさんを知りたい、仲良くなりたいって、それで、いつの間にか」
そこで言葉を止め、潤んだ目でこちらを見る
頬は紅潮し、唇は震えている
「ねぇ、この漫画みたいなこと、したいですか?」
先ほどまでの絶望と、衝撃と、喜びとで私の頭は空っぽだったけど、私は返事の代わりに彼女の震えていた唇を塞いだ
その夜は、今までで一番幸せな夜だった - 24二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 01:46:25
(終)
エアプの勢いだけでガリガリやっちまったのでお目汚し失礼した - 25二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 01:48:56
Ettidesuyo!
- 26二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 01:51:06
わお、肉食系スペちゃん…ええやないですか……
- 27二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 01:55:07
素晴らしい!
- 28二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 05:15:32
夜の描写が足りてないんだが?
とても良かったです - 29二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 16:23:36
いい……
- 30二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 16:25:49
めっちゃよかった
- 31二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 20:13:00
よい……