- 1二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 00:02:04
- 2二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 00:02:33
しばらくテレビも新聞も見ていない。食事もせずに、起きたらすぐに学校に行く。
間違いなく細くなっていた。頬がこけている。
学校のみんなの目線が段々気になってきた。
「お前本当に大丈夫かよ?」
「大丈夫だよ」
本当はそんなことない。でもそう思われたくない。
「オイラのこと気にしてくれるなんてやさしいね!」 - 3二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 00:02:47
こいつ冨樫義博みたいな顔してるな
- 4二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 00:02:52
このレスは削除されています
- 5二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 00:03:09
「なんだよ、そんなんもわかんねーのかよ!」
「教科書ちゃんと読みな~ァよ~う!」
お昼しか食べないのに頭が回るわけがない。学校終わりから寝るまでぶらついているのに勉強なんかしているわけがない。
元々いじられキャラだったけど、徐々にエスカレートしている。でもきっとみんなに悪意はないはずだ。傷ついてないように振る舞わなきゃ。飽きられて構って貰えなくならないようにしなければ。
「え!教科書ってそういうものだったの?」
「ハハハ!なんだと思ってたんだよ!」
知っているに決まってる。決まってるじゃないか。 - 6二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 00:03:19
おかえり!
- 7二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 00:03:53
「郵便屋さん、これをお願い!」
宛先は隣の隣の街の女の子。去年クリスマスカードを贈り合ってから、文通を始めた。
「了解、おとちくくん!しっかり届けるよ!」
「それで、今日は返事の手紙は?」
もう2ヶ月ほど返事がない。そういうわけで心配になってここ最近は毎日手紙を送っている。
「ないね。でも落ち込んじゃダメだぞ!寂しかったらお兄さんの胸でも触りなよ!」
お兄さんはいつも僕に胸を触らせたがる。別にそんなの触りたいわけじゃないけど、オイラのためにそう言ってくれるのだから、触ってあげないと申し訳無い。
それに、そうするとお兄さんは喜ぶし、僕に優しくしてくれる数少ない人だから。 - 8二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 00:04:48
そのまま一週間がすぎた。
今日はどうもみんながクスクス笑っている。家を出る時、何か言いたげな親がこちらを見ていたが、知らないフリをして家を出た。
気味の悪い気分のままいつも通り郵便局に向かった。
「郵便屋さん、お願いしま~す」
「あら、お手紙ね、預かるわ。」
いつものお兄さんではなかった。 - 9二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 00:05:33
「今日はお兄さん休み?」
郵便局の人たちは顔を見合わせてから「お兄さんは辞めちゃったの」と言った。
「そうそう、おとちくくんに手紙よ。」
「本当に!?」
ずっと待ってた返事の手紙だった。天井に頭をぶつけるほどジャンプしたい気分だった。
「それと、捨てられてた郵便物がいくつかあったらしいの。もしかするとおとちくくんのお家の手紙もその中にあったかもしれないから、お父さんに連絡するように言ってくれるかな?」
もしかすると僕に届くはずだった手紙や送った手紙もあったかもしれない。でも、そんなのどうでもいい。今手紙が手元にあるのだから! - 10二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 00:06:07
"大嫌い さよなら"
今度は地に伏したような気分だった。
「それと、お兄さんのことなんだけど...」
そんなのどうでもいい。今手元にある手紙のことすら頭に入ってこない。 - 11二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 00:06:56
「おい!あいつマジでいるじゃん!」
クラスメイトたちが何人か郵便局に入るなり一目散にこっちに来た。
「本当に宛名が女の子じゃん!」
「な?言っただろ!みんな見たって!」
「ってことは毎日手紙送ってるってマジ?ストーカーかよ!」
こいつらは何を言っているんだろう。何を。
「ちょっとそれ貸せよ!...ブハハハハハ!オイ見ろよコレ!!」
大笑いしている。何が面白いんだろう。
『次のニュースです。郵便物を廃棄し、複数の児童にみだらな行為をして逮捕された郵便局勤務の男について...』 - 12二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 00:07:36
「あ!そうそうこいつ!お前こいつの乳首触って喜んでたよな!」
「きっしょー!お前、ホモかよ!」
「女の子のストーカーでホモでバカ!ハハハハ!」
オイラは郵便局から飛び出した。気がつくと海に来ていた。
立ち話が聞こえる。
「あねちんちんもあにまんに向かったらしいぞ」
「なんだろうねェ、そんなに面白い所なんだろうか。」
どこだろう、知らない所だけど...
オイラは海に浮かべてあった宇宙船に飛び乗った。
「お兄さんみたいな、やさしくて大きい乳首の人がいたらいいな!...よし、これでいいや」
あにまんか、知らない所だけど、もしかすると僕を受け入れてくれるかもしれない。
終わり - 13二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 00:09:04
- 14二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 00:09:40
呪詛やめろ
- 15二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 00:10:00
乙でした
最後の画像いる!? - 16二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 00:10:31
なんか泣けてくる
心にぐさっと刺さる話だった - 17二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 00:10:53
泣けたのに最後の画像の落差で情緒不安定になった