- 1二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 00:55:08
府中駅から徒歩数分。この地にラーメン屋を開いて、かなり時間も経ったものだ。
一人娘の名前にそっくりなこの店は、娘も在籍していた中央トレセン学園のウマ娘に溢れている。多くのウマ娘の要望を聞こうと研究と交渉を重ね、メニューもずいぶん増えたものだ。今回はそんな中でも、特に印象に残っているウマ娘の話をしようと思う。
「よーお、おっちゃん!また来たぜー!!」
「すっかりここも常連になってしまいましたね、シップ」
お昼時の混む時間の少し前、狙いすましたかのようにやってくる2人組がいる。
ゴールドシップとジャスタウェイ。どちらも数多のG1レースを勝ってきた名実ともに最高峰のウマ娘の一角だ。
「アタシは豚骨!チャーシュー大盛りで頼むぜ大将!」
「柚子塩ラーメン麺固めでお願いします。あと今日はギョーザも追加で」
来るたびに色々な商品を食べるゴールドシップと、毎回柚子塩ラーメン一択のジャスタウェイ。性格も正反対のようだが、うちに来るときはいつも一緒なあたり、相当仲はいいのだろう。
「なあジャス、ギョーザ1つくれねえ?」
「嫌ですよ、自分で頼んでください」
「普段なら頼むけどよお、6つも食う気分じゃねえんだよなー」
「...チャーシューと交換ならいいですよ」
「よーし乗った!サンキュー、ジャス!」
こうして何気ない会話をしながらラーメンをすする2人が、ターフの上では豪快に勝利を決めている。その走りの助けに、うちのラーメンが少しでもなってるなら嬉しいねえ。 - 2二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 00:59:13
ジャスタウェイが「柚子塩ラーメン麺固め」に拘る理由が分からぬ
何のネタだっけ
それはそれとして飯テロじゃぁ……ラーメン食いてぇ - 3二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 01:16:55
- 4二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 01:20:59
また、別の日。
「ここデース!タイキ先輩が美味しいって言ってたラーメン屋!」
「うわあ...すごい行列。結構待ちそうだよ~?」
「けど、それだけ美味しいラーメンってことだよね?」
「醤油、みそ、塩、豚骨、煮干し...どれをとっても一流と聞かれたら、食べない選択肢はないわね」
「ちょうど5人いますし、みんなで分け合ってみるのはどうでしょう?」
エルコンドルパサー、セイウンスカイ、スペシャルウィーク、キングヘイロー、グラスワンダー。
『黄金世代』と呼ばれる彼女たちは、ターフでは死力を尽くして競い合い高めあう存在なのだろう。しかい、そんな彼女たちも学生であることは事実。夕暮れが迫るこの時間帯、おなかを空かせた学生にとってラーメンは抗いがたい魅力の1つである。
「私は味噌ラーメンでお願いします!」
「エルは豚骨デース!」
「では、私は煮干しラーメンを」
「セイちゃんは塩でいこうかなー」
「となれば...私は醤油ね」
「あ、あと炒飯とギョーザもお願いします!炒飯は大盛りで!」
「スペちゃん食べすぎじゃない?また太るよー?」
「走った後だしきっと大丈夫デース!」
話と学園指定のジャージを着ているあたり、走ってきた後なのだろう。友と走り、飯を食い、競い合う。青春だなあ、なんて思いつつ、今日も今日とて私は厨房で麺を茹で、湯切り、どんぶりに載せる。今か今かとソワソワしながら待つ彼女たちを横目にトッピングを添え、輝く眼の前にお出しする。
「「「「「いただきまーす!!」」」」」
この瞬間が、ラーメン屋をやっててよかったと思えるひと時だ。 - 5二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 01:34:00
店の外がざわついている。揉め事が起こったわけではないようだが...
「ここだ、姉貴」
「そのようだな。しかし、この時間帯にすでに行列ができているとは...」
「うっわ...、入るのに数十分はかかりそう。どうするハヤヒデ、やめとく?」
「普段なら撤退も式に入れるのだが...」チラッ
(ラーメンを食べたいという顔をしている三冠ウマ娘)
「まだ時間もある。少し様子を見てみよう」
「わかったまかせて!並んでくるぞおー!!」
「ってちょっと!!....ハァ~。行こうハヤヒデ。ブライアンも行っちゃったし。」
「そうだな。しかしラーメン、ラーメンか...」
「どうしたのさ」
「いや、少しな」 - 6二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 01:40:30
仲良い黄金世代いい…
- 7二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 01:53:45
「ねえねえねえねえ見てよみんな!トッピングに『クラシック盛り』っていうのがあるよ!」
「うるさいって...。へえ、青菜が『皐月』、チャーシューが『ダービー』、コーンが『菊花』ね」
「それぞれに見立てたトッピングというわけだな。面白い発想だ」
「じゃあアタシ、『ダービー』トッピングした醤油ラーメン!」
「では私は、『菊花』トッピングの味噌ラーメンを」
「『皐月』の塩で。野菜食べたかったし」
「それで、ブライアン。お前はどうする?」
「...豚骨だ。そして────」
「『三冠』トッピングがしたいが、野菜をとりたくない。だが『二冠』では納得がいかない、といったところか」
「!!...姉貴は、なんでもお見通しだな。」
「だが頼む以上は手伝わない。豚骨ラーメンという高カロリーな食事をとる以上、少しでも野菜は入っていた方がいいからな」
「クッ...。.........『三冠』だ...。『三冠』トッピングで頼む。」
どうやら怪物とまで恐れられた三冠ウマ娘は野菜が苦手なようだ。しかし、まさかこんな形で野菜嫌いの克服に協力するようなことになるとは...。運命はどう転ぶか分からないものだ。 - 8二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 02:35:50
うーんお腹すいてきた
- 9二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 02:57:47
店名から察するとステゴが店主なんだろうけどアイツがスープ仕込んだり湯切りしたりトッピングしたりメニュー考えてるの思うと笑ってしまう
三冠トッピングとか何を考えて思いついたのだろうか - 10二次元好きの匿名さん21/12/15(水) 03:01:17
黄金旅程の親なんだからゴールデンサッシュなんじゃ