- 1二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 22:43:09
- 2二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 22:43:27
ミオリネ「ーーアンタさぁ、私が水着姿を社員に見せたら、嫌だったりする?」クピッ
スレッタ「……みず、ぎ?」
ミオリネ「社員の慰安がてら観光地のホテル貸し切りにして、プライベートビーチでダラダラ過ごそうかなーって計画してるんだけどーーああ、露骨に嫌そうな膨れっ面しちゃって」クスクス
スレッタ「……いいとか嫌の前にですね、水着姿はまず最初に婿に見せるべきでは?」
ミオリネ「うわ、ちょっとやらしい目に……って、あれ、見せた事なかったっけ? ……ああ、アンタとはアス高2年からだもんね。そりゃ見せる機会無いわ。……ん、じゃあ誰に見せたんだったかな……シャディク?」チビチビ
スレッタ「……散々色々やってくれた上に新事実発覚とは、中々やってくれますねあの人……」グビグビ
ミオリネ「まー付き合い自体は長いからねー。そっかー、アンタは見た事無かったかー」
スレッタ「水着以外は粘膜まで見てるんで私の圧勝です。それはともかく、ミオリネさん、近いうちにプールかスパ行きましょう! 水の中なら私もそこそこ楽に動けるはずですから、ボディタッチ多めかつやらしい事抜きでイチャイチャしましょう! そしたら慰安旅行も安心して送り出せます」グビグビグビ
ミオリネ「別にいいけど……いや、アンタ行かないの? 旅行」
スレッタ「……へ?」
ミオリネ「配偶者の2、3人ぐらい、一部負担で同伴OKにするに決まってるでしょ。アンタもビーチで遊ぶなり、パラソルの下でカクテル傾けてのんびり過ごすなり、砂に埋められて蒸し焼きになるなりしなさいよ。……あ、嫌だったら別だけど」
スレッタ「行きますよ!? 絶対行きますからね!? ……実は昔、やりたい事リストにあったんですよ、長期休暇に友達と旅行って。しかも今回は素敵なパートナーまでいるんですよ? は〜、絶対楽しいやつですコレ〜」ニヘヘー
ミオリネ「じゃ、参加希望は海、っと。今度水着買いに行くよ。……あれ、なんか一気に参加希望者増えたわね。現金支給希望者まで海に鞍替えしてきてる。……宿ごとに振り分けとか面倒だし、いっそ現地の大きなホテルの経営権でも買おうかな……」グビグビ
スレッタ(またあらぬ方向から株ガンが手広くなろうとしてる……。実はベネリットグループもこうやって拡大してたんじゃ……) - 3二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 22:44:05
スレッタ「ーーミオリネさーん! コレ! コレにしましょうコレ! 二人でお揃いですよ!」
ミオリネ「……えっ、いや、ダサくない? ワンピタイプなのは別にいいけど、色や形がクールさんとホッツさんモチーフ……。えっ、この分厚い一体型ラッシュガード、救命胴衣なの?どうなってんのよあのキャラクターブランド」
スレッタ「ほら、やっぱり人気あるんですよ。……んー、色々な形があって、目移りしちゃいますねぇ」
ミオリネ「アンタは肌や髪の色が強いし、白とか薄くて明るい色も映えそう。身長高いから、ビキニから一体型まで綺麗に着こなせそうなのが羨ましいわ」
スレッタ「お腹周りとかプニッとしてるんで、布が少ないのはちょっと恥ずかしいんですけど……」エヘヘ
ミオリネ「アンタが筋肉でカチカチだった頃を基準にしてるだけで、今ぐらいなら全然問題無いよ。私が保証してあげるから気にせず選びな。ーーあ、小姑を思い出すアレはダメだからね」
スレッタ「むむむ。難しいですね……。ミオリネさんはどうするんですか?」
ミオリネ「んー。あんまり泳ぐつもり無いけど、袖付きの一体型は見た目が重く感じてちょっとねー……。あと、私の体型だと、チューブトップ型は無理ね。肩紐無しとか嫌な予感しかしないわ」
スレッタ「んー……じゃあじゃあ、あのマネキンが着てる、パレオとパーカー型ラッシュガード付きのはどうですか? 薄手でヒラヒラした、軽い雰囲気のやつ」
ミオリネ「アレは別個のコーデだから、水着は別に選ばないといけないんだけど……まあ、意図は伝わったわ。要するに、肌を出し過ぎないで欲しいって事ね」
スレッタ「……見たいんだけど見せたくない、そういう婿心デス」
ミオリネ「そういう要望ね。ーーじゃ、別れて探す?」
スレッタ「一緒! せっかくのお買い物デートなんですから、そこはお互い色々言い合いながら、一緒に楽しく選びましょうよ!」ガシッ
ミオリネ「はいはい、あんまりはしゃがないでよね」ギュッ - 4二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 22:44:39
チュチュ「……なーニカ姉、スレッタたち見かけたから声かけようと思ったんだけどーーあそこだけ空気違わね? なんかめっちゃミルフィーユ構造になってるっつーか……」
ニカ「本人たちは幸せオーラ全開で水着合わせてるだけなんだけど、他のお客さんが二人と自分を見比べて去って行ったり、さりげなーくサビーナさん達が周囲をガードしてたりで、ある種異様な光景になってるね……」
チュチュ「いやまぁ、アイツらそれぞれ別方向にスタイル良いから、見比べて気落ちすんのも分かるけどさぁ……」
ニカ(それだけじゃないよチュチュ……。既に最上の相手がいるというお互いの圧倒的な余裕が、飢えた捕食者を別方向から殴ってるんだよ……)
チュチュ「あっ、アイツら試着まで始めやがった。インナー持ち込んでるあたり、ついでの冷やかしじゃねーな。スレッタのはしゃぎ様で注目を集めて、ミオリネの水着姿で心をへし折るコンボやめてやれよ……。アイツと勝負になんのトップモデルぐれーだよ」
ニカ「容姿で勝負になっても、本業は複合企業の社長だから、総合力で勝負になってないのがね……。あぁ、また一人何も手に取らずに……」
チュチュ「哀愁漂う背中がつれぇ……。夏はまだまだこれからだ、強く生きろよ……」
ミオリネ「これなんかどう? お腹は出てるけど、足はそこそこ隠せてるよね?」
スレッタ「……やっぱり私の目に狂いは無かったですね。ミオリネさんには黒のビキニです。赤と黄色のパレオで腰から下をある程度隠しつつも、隙間から覗く真っ白な足に水着の黒が映えてたいへん素敵くつやらしく……あうっ」ペチッ
ミオリネ「色ぼけ。ーーまだ旅行先じゃないっての」
スレッタ「す、すみませ…………はっ!? それはつまり、現地でOKという意味では……!?」
ミオリネ「どーしよっかな〜。アンタがちゃーんと約束守れないと、せっかくの海で遊べなくなるからな〜」ニヤニヤ
ニカ「……喫茶店行こっか。濃い目のブラックコーヒー奢るよ」
チュチュ「あー、うん、実はあーしも誘おうと思ってたんだ……」 - 5二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 22:45:13
ミオリネ「ーーこほん。あー、あー。ーー弊社社員の皆さん及び、優秀なスタッフを日々支えて下さっている御家族の皆さん、こんにちは。社長のミオリネ・レンブランです」
ミオリネ「株ガンの創業からかれこれ4年弱。艱難辛苦を耐え、山場となる3年を越えてなお勢いを増しているのは、ひとえに皆さんの尽力によるもの。この度の慰安旅行は、賞与以外の形で皆さんに報いられる最初のイベントです」
ミオリネ「こうした催しが毎年の恒例となるよう、社員一同一丸となり、人々の生活に寄り添う我が社をより一層盛り上げていきましょう。そのためにも、今回の慰安旅行の間に、心身を存分に労ってあげて下さい」
ミオリネ「私は今回沖縄に居ますが、山のキャンプツアー、月の観光ツアー、そして残念ながら予定の合わなかった皆さんも、それぞれ時間の許す限り骨休めをして、休み明けにはまた元気な姿を見せてください。それでは、これで挨拶を終えさせていただきます」
ミオリネ「…………よし。ここ、編集点ね。スレッタ〜、編集よろしく〜。今度はちゃんと切っといてよ〜」
スレッタ「はーい! 今夜は自家製トマトソースのミートパスタですから、食べたくなったら言ってくださいねー。それとも先にお風呂にしちゃいます? ……あっ、もーしーかーしーてー?」キャーミオリネサンノエッチー
ーーー
ヌーノ「……今度の挨拶メッセージ、3分で消えたらしいぜー。それから2分で修正版が再掲載されたとか」
オジェロ「前回は5分で消えて、30分後に再掲載だったな。……録ったか?」
ヌーノ「勿論。初回のアレは誰も保存してない伝説のメッセージになっちまったからなー」
オジェロ「アレ残念だったよな〜。残してたら絶対後でネタに出来たのに」
ヌーノ「ま、今回の方が笑えるからいいだろ。しっかし、何でまた同じ失敗を繰り返すんだろーな、ウチの社長」
オジェロ「再掲載までのスピードから察するに、スレッタが完成版と間違えてオリジナルデータを上げちまったんだろうな〜」
ヌーノ「残しとくにしろ、なーんで隔離しておかないかね。ま、今度チェックリスト作って渡しとくか。……で、社長は?」
オジェロ「スレッタ追いかけて出てったまま。ーー杖ありとはいえ、思いのほか足の機能も戻ってんなぁ……」 - 6二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 22:45:53
スレッタ「ーー星も見えそうなぐらい高い空! ちょっと生臭くてジメッとした潮風! ガラスより透き通った青い海! そして眩しいお日様の陽射しと……全部吹き飛ばす冷え冷え大ジョッキビール! ーー憧れの沖縄のビーチですよ、ミオリネさん!」グビグビ
ミオリネ「ーーふぁあぁ〜……すっごい陽射し……身体溶けそう……。亜熱帯気候、ちょっとナメてた……」
スレッタ「思いのほかジメッとしてましたね……。でも、陽射しと風が気持ちいいです。あ、パラソル傾けて、ビーチベッドも影に入れちゃいましょうか?」
ミオリネ「んー……このままでいいや……。日頃はこんな風に陽に当たらないから、じっくり日光浴して一年分溜めておかないと……」クピッ
スレッタ「それが出来たら人間じゃないです。……そのお酒、何ですか?」
ミオリネ「チャイナブルーってカクテル……。明るい青が海の深さに似て涼しげで良かったから、最初の一杯はコレにしたの。あぁ、グレープフルーツの酸味も良い感じ……。アンタは生ビールと……なんか、暴力的な匂いがする……」スンスン
スレッタ「ソース焼きそばとタコ焼きだそうです。ホテルの敷地外で売ってるの見かけて、さっきぱぱっと買ってきちゃいました」ハフハフ
ミオリネ「めざとい腹ぺこたぬきめ……。あんたの水着、下がハーパン型のビキニなんだから、うっかりこぼしたら火傷するよ。……それはそれとして、美味しい?」
スレッタ「はい! 焼きそばはソースの濃い味が軽い焦げ目の食感と絡んで、大味なのに美味しいんですよ! タコ焼きもサイズ的に食べやすくて……あっ、そうだ。ミオリネさん、あーん」プスッ
ミオリネ「ん? あー……あっふ!? はふっ、はっ!? はふっ!?」
スレッタ「あれ、そんなに熱かったですか? おかしいな……さっきは丁度良かったのに……あっふ!? はふっ!?」
ミオリネ「……っ、ふぅー……。焼き加減か冷め方にバラつきあるみたいね……。外はフワッと、中はトロッとしてて美味しいんだけど……」グビグビ
スレッタ「ひー……。ミオリネさん、お口の中火傷してないですか?」グビグビ
ミオリネ「多分大丈夫。……二杯目と一緒に、一応パフェでも注文しようかな。ハロ、注文」
スレッタ「ドローンが届けてくれるの、楽でいいですねぇ……。至れり尽くせりって感じします……」プハー - 7二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 22:46:29
スレッタ「んー、どこを見ても皆さん笑顔でなによりですねぇ。ーーあ、ちっちゃな子が波に!?」ガタッ
ミオリネ「ちゃんと親が付いてるから大丈夫よ。ほら」クピッ
スレッタ「むむむ……。この環境はいけません、元レスキューの血が騒いじゃいます」グビ
ミオリネ「アンタがやってたの、モビルスーツ使ったレスキューでしょ? そんな個人単位で見てられないでしょうに。ーーあ、きたきた」
スレッタ「そんな事ないですよ? ミオリネさんの事だって、ちゃーんと見つけましたからね!」フンス
ミオリネ「救助を求めてたかは別として、救助警報も出てない状態で、よくまー見つけたもんよねー。……んー、あまーい。完熟フルーツってこんなにも匂い立つのねー」モグ
スレッタ「きっと何か凄い運命の歯車があの瞬間に噛み合って、私たちを巡り合わせたんです。そこから先は全部私たち自身の選択の結果で、つまりラブです、ラブ。……なんかそれ、凄い見た目ハデハデなパフェですね。全体的に黄色というか、オレンジというか」グビグビ
ミオリネ「完熟マンゴーパフェだって。近くの有名な果樹園と提携してて、その日最高に熟したのを提供してるらしいわ。無駄がないし、隙間無くみっちりって感じで、見た目だけでも満足感あるのよね。ーーはい、あーん」
スレッタ「あー……ぅわ、あっま……。これ、ミオリネさんに初めて貰ったトマト以来の衝撃ですよ……。アイス部分もあるにせよ、果物ってこんなに甘くなるんですねぇ……」モグ
ミオリネ「ふむ、あのトマトももっと甘く……いや、トマトに求める物じゃないか」クピッ
スレッタ「……ミオリネさん、甘いもので甘いお酒進む方でしたっけ? いや、今度はなんか見たことないお酒飲んでますけど」
ミオリネ「さすがにこのパフェと甘いカクテルじゃ喧嘩するから、一緒に頼んどいたの。ほら、口直しにどうぞ?」
スレッタ「……ぅわわっ!? 何ですかこれ、匂いはコーヒーで、飲んだ感じは……ビールに近い?」クピッ
ミオリネ「そう、その両方。カフェ・コン・セルベッサっていう、ビールとコーヒー半々で作るカクテル。度数低いし甘さも無くて、リキュール要らずで作れるから、機会があったらアンタも試してみたら?」 - 8二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 22:47:24
スレッタ「へぇ〜。ミオリネさん、色々知ってますねぇ……。いつの間にそんなに詳しくなったんですか?」
ミオリネ「……一緒にお酒飲めば仲が深まったって考える輩が多くて、潰れないよう色々調べていくうちに、ね……。緩やかに杯を重ねていく状況なら、一度潰れても5分も休めば復帰できるようサビーナたちに鍛えられたりもしたわ……。この間はキツかったけど……」
スレッタ「あ、あんまり嬉しくない成長ですね……」
ミオリネ「必要に応じてだからねー。あ、きたきた」
スレッタ「ちょっとペース早過ぎないですか?」
ミオリネ「食べながらだし、度数も低いのだから大丈夫。まあ、早めのお昼ご飯には量が軽すぎるけど」
スレッタ「むむむ……。そういう事なら、ちょっとだけ待っててください」ガタッ
ミオリネ「へ? スレッタ、どこにーーああ、人波に紛れちゃった。……アイツ、本当に動けるようになってきたわね。無理してないといいけど」クピッ
エリクト「ーーまあ、無理してそうなら僕から止めとくよ。……ところでさ、一緒に旅行って気遣いはとても嬉しいんだけど、強い陽射しと潮風のコンボって、僕のボディ的に大丈夫なのかな?」
ミオリネ「……一晩中アルコールに浸かって揺らされてても無事だったんだし、多分大丈夫よね?」
エリクト「自分で自分の身体は見えないから、正直判断つかないんだよ……。塗料剥げたり、中身スカスカになったりしてない?」
ミオリネ「剥げたら塗り直してあげるから気にしないの。スカスカになって捥げたら……どっちに意識が宿るのか実験出来るわね」
エリクト「洒落にならないんだけど!?」
ミオリネ「冗談冗談。んー、やっぱり苦味で締めた後は甘いお酒に限るわ」チビチビ - 9二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 22:47:57
スレッタ「ーーお待たせしました! こちら、タコライスとゴーヤチャンプルー、スープ代わりのソーキそば、ですっ!」デンッ
ミオリネ「待つって言うほど時間経ってないんだけど、随分がっつりしたのを……。スープっていうか、ほぼ主食じゃないコレ……。さっきのタコ焼き、焼きそばと名前似てるけど、関係あるの?」
スレッタ「知りません!」フンス
ミオリネ「いっそ清々しい……。んー……タコライスはメキシコ料理で、ゴーヤチャンプルーとソーキそばは地元の郷土料理、と。ふーん、タコ焼きも焼きそばも日本のもので、タコライスとは特に関係ないんだって。ーーハロ、注文」
スレッタ「……なんで日本の郷土料理に混じってメキシコ料理が売ってるんでしょう?」
ミオリネ「さあ? アンタの好きなチキンオーバーライスみたいに、現地人の舌に合ったんじゃない? たしかアレも、トルコ発祥でアメリカで流行った料理らしいし」
スレッタ「料理に国境線って無いんですねぇ」
ミオリネ「低重量環境だと水気の多い物は食べ難いから、地球と宇宙での線引きはありそうだけどねー。ーーよし、きたきた。スレッタ、こっち座って。食べる前に、ご飯と一緒に写真撮るよ」
スレッタ「おぉ、旅の記念の一枚ですね!? 撮りましょう撮りましょう!」ニヒッ
ミオリネ「初めてのPV終盤並に表情が固い。ーーほら、はみ出るから頬寄せて。エリクトもカクテルグラスの脚に括り付けて……っと」
スレッタ「あっ……。もー、ミオリネさんってば、そんなにくっついたら、汗とオイルでペトペトしちゃいますよ〜」ニヘラ
ーーピー、パシャッーー
ーー初日は少し早めにビーチでランチ。腹ぺこ花婿のチョイスは、郷土料理のゴーヤチャンプルーとソーキそばに、メキシコ由来のタコライス
泡盛は夕食で味わうことにして、この場では同じメキシコ由来のテキーラ・サンライズを添えてーー - 10二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 22:48:32
ミオリネ「タコライス……。ピリリと辛いのは……チリソース? 野菜の水気やチーズ、玉ねぎの甘さで多少マイルドになってるけど、炒めた挽肉に絡んだ胡椒やソースが結構舌に来て、なんだかんだでご飯が進むのがズルいわ……」モグ
スレッタ「お米と一緒の主食ですし、カレーみたいに刺激があると食が進みますね。……あとあと、どうもタコライスって、メキシコ料理のタコスの具材をライスに乗っけるスタイルの事を指してて、それは沖縄発祥らしいですよ」モグモグ
ミオリネ「しまった、リサーチ不足でやらかしたわね……。また株主総会でチクチク突かれるネタが……」クピッ
スレッタ「か、株主総会? ミオリネさん、一体何が……?」
ミオリネ「……アンタが重篤なデータストーム障害から回復したのは、医療界隈だとそこそこ有名でね……。そっち関係の出資者が、どの程度影響が残っているのかの判断材料に、日常生活の記録なんかを求めてるのよ。あと、創立時からの株主たちも、アンタが本当に無事なのか知りたいって何故か騒いでるから、今回の旅行記録も限定公開してるんだけど……迂闊なこと言うと、最悪株価にすら関わるのよね……」
スレッタ「ま、まあ、公開内容を主導出来る分には……。よし、とりあえず味変して忘れましょう。辛味がスープで拡散するとダメですから、ゴーヤチャンプルーをどうぞ」アーン
ミオリネ「むぐ……。醤油っぽい味が豆腐や卵に染みてるんだけど、噛み締めたゴーヤの苦みと絡んで不思議な味わいに……。野菜の苦味って、成長とともに嫌じゃなくなる魅力があるのよね……」モグ
スレッタ「その感覚、私にはよく分からないですけど、ピーマンとかは普通に美味しいと思います」グビグビ
ミオリネ「……ところで、その……素敵な花婿さん? 流石にちょっと量が多くないでしょうか……。どれもお肉系でボリュームも……」
スレッタ「そうですか? じゃあタコライスとゴーヤチャンプルー、もう少し貰っちゃいますね! んー、どれも美味しくて、モリモリいけちゃいます」モグモグ
ミオリネ「いや、アンタが加減してくれたのは分かるのよ……。タコライスもゴーヤチャンプルーもシェアしてるし、食の細い私を気遣ってくれたのは伝わってるわ。うん、ありがとね。……でもね、これに加えてソーキそばを一人一杯は、常人には辛いのよ……」ズルズル - 11二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 22:49:07
スレッタ「でもでも、ミオリネさん学生時代から大型カップ麺食べてましたよね? これぐらい余裕じゃないですか?」グビ
ミオリネ「アレは単品でのコスパを優先してただけ……。見なさいこの濃厚な豚骨スープに、油を浮かせるスペアリブ! それが三つも四つも入ってて、カップ麺の薄っぺらいチャーシューと比較にならないぐらい重いのよ!」
スレッタ「あっ、ミオリネさん、見てください! 麺の下にもうひとつ沈んでますよ! とってもお得感ありますね!」
ミオリネ「……仕方ない。美味しい物に罪は無いし、七分目まで解禁するわ」ズルズル
スレッタ「解禁って事は、まだまだ全然余裕あるんじゃないですか」
ミオリネ「私のセーフティーラインが七分目ぐらいなのよ……。ふふ、MSから降りて久しい腹ぺこたぬきさんの場合はどの辺りなのかしらねー……」クピッ
スレッタ「んんー?」モグモグ
ミオリネ「……ああ、そうそう。売店で面白い物見つけて買っておいたんだった。今こそ出番じゃない」ゴソゴソ
ミオリネ「ーー女の子の味方、豆腐よう。胃壁の保護効果のおかげで消化を助けてくれるわ」トンッ
スレッタ「……ミオリネさん。既に二十歳になり、お酒を嗜み、一日中やらしい事に耽る退廃的な生活すら送ってきた私たちは、もはや女の子という輝かしい形容詞を冠する資格を失って久しくないですか……?」
ミオリネ「何も出来なかった二年分の反動よ。白い目で見られようと、その分は存分に女の子していくから。……うわ。吹き曝しの屋外なのに、開封した瞬間の匂いキッツ。真っ赤な半溶けキャラメル風の見た目なのに、甘ったるさとも微妙に違うというか……」
スレッタ「なんか……甘い匂いと混じったのが、こう……ムワッときますね……。これ、本当にお豆腐なんですか?」グビ
ミオリネ「豆腐を泡盛っていう地酒ベースのソースに漬けて、もっと発酵させた珍味らしいわ。アルコール強めだから、楊枝なんかでちょっとずつ食べるのが良い、と」スチャッ - 12二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 22:49:51
ミオリネ「……んん。これはまた、ほんの少しなのにねっとりと濃厚な……」ムグ
スレッタ「この舌に絡みつく甘じょっぱい感じ……これは……ビールの出番ですね!?」モグ
ミオリネ「そうね、これはビールだわ。もしくはワイン」
スレッタ「やっぱり。……おや? おやおやおや? これはいけませんねぇ〜。もう三杯目も空になってしまいました。いざ、注文です!」カンッ
ミオリネ「生ビールとはいえ大ジョッキで四杯目って、アンタもペース早いわね……。これアルコール染みてるから、あんまり短時間で飲み食いすると一気にくるよ。あ、私は中ジョッキね」ムグ
スレッタ「じゃあじゃあ、このお豆腐食べたら食休みにしましょう。おやつに紅芋タルトっていうのも買ってありますよ」ガサゴソ
ミオリネ「鞄から個包装の袋がゴロゴロと……。アンタの中の食休みって一体……」
スレッタ「エネルギー過多なぐらいじゃないと、日々のリハビリなんて出来ないんですよ! 食べた分はきちんと使ってるんで、この旅行中もある程度は頑張ります」フンス
ミオリネ「そ、そう……。ほんと、無理だけはしないでよ。なんか最近のアンタ、頑張らないと、頑張らないとって空回りしてた頃に被るのよ。……あんな事言ったけど、私はゆっくりでいいんだからね」
スレッタ「いえいえ。多少無理しないと、これ以上は時間が勿体ないんで。別に一番のやり方にこだわりはしないですけど、時間は有限ですから。ーーミオリネさん、昔に立てた日本周遊の計画も、いつか本当に行きましょうね」マグマグ
ミオリネ「周遊……ああ、療養中の気慰みに二人で計画したアレ……。誰かさんが縁結びスポットばっかり組み込んだ弾丸ツアーだったし、あたらしい計画たてたいわね〜」
スレッタ「え〜、いーじゃないですか〜。せっかくですし、おたがい制服着て、学生気分でいってみましょうよ〜。制服デートみたいでたのしいですよ、きっと〜」
ミオリネ「なにそれ却下〜。アンタ将来、コスプレ旅行を主導した学生服好きの校長とかいわれてもいいの〜? ーーあ、来たよ、ビール。かんぱーい」キンッ
スレッタ「はい、かんぱーい! ……うーん、さすがに制服マニアあつかいはまずいですねぇ……。じゃあ〜、お忍びっ! お忍びでいきましょう!」グビグビ - 13二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 22:50:52
ミオリネ「それならまぁ、いずれね〜」グビ
スレッタ「またそうやって生へんじするぅ〜。ミオリネさん、よくない! よくないですよぉ〜そういうの! わたしふあんで泣いちゃいますっ! チキンオーバーも食べられませんっ!」グビグビ
ミオリネ「しーてーまーせーん〜。もー、なーにがチキンオーバーよ。ちょっとぽやぽやし始めてるじゃない。アンタも少しやすみなさいよね〜」
スレッタ「むー。じゃあじゃあ、麦ジュースのんでから……っぷはー! やっぱりあつい日はひえひえビールですねぇ〜!」グビグビ
ミオリネ「まったく……。どうなっても知らないからねー」バサッ
スレッタ「ぉおっ!? みっ、ミオリネしゃん !? なぜぬいでるんですかっ!?」
ミオリネ「脱いでるって、ラッシュガードとパレオぐらいならいいでしょ。せっかく海に来たんだから、まんべんなく焼かないと……アラームかけて、と……」ゴロン
スレッタ「はぁ〜! いけません、いけませんよぉ〜それはっ! ミオリネさんのせなかは私しか見ちゃいけないんですからっ!」
みおりね「せなかフェチのフリしちゃって……からだの裏側ならどこでもすきなくせに……」スャァ
すれった「みっ、ミオリネしゃーん!? ……くっ、ここははなむこのわたしが、あいするはなよめさんのねすがたを守らないと……!」
すれった「……ぐぅ…………」ドテッ
ミオリネ「………………よし、同調行動成功」ムクリ
ミオリネ「ーーにしても……ククッ、やっぱり危惧した通りになって……ふふっ……」パシャッ
ーービーチに出没した腹ぺこたぬき、お腹いっぱいになってあえなく撃沈
……三か月って大体これぐらい?ーー - 14二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 22:51:22
スレッタ(ーーあつい……おみず……)
スレッタ(……あれ? からだがおもい……うごかない……?)
スレッタ(……なんで……? )
スレッタ(うそ……だって、ほとんどなおったのに……)
スレッタ(……まさか……まさか、ぜんぶゆめ……だった、の……?)
スレッタ(あぁ……きこえる……。みんなの、たのしそうなこえ……)
スレッタ(そんな……やだ……こんな、あんまりだよ……)
スレッタ(みおりねさん……みおりねさん……? どこ、どこにいるの、みおりねさん……? みおりねさん……おねがい、おいてかないで……ひとりにしないで……ひとりはやだよ……みおりねさん……みおりねさん……!)
スレッタ「ーーミオリネさんっ!!」パチッ
ミオリネ「うわっ!? ……どうしたのよ、いきなり大声出して」
スレッタ「……あ、あれ? ミオリネ、さん……?」
ミオリネ「そうだけど……スレッタ、泣いてるの? 悪い夢でも見た?」フキフキ
スレッタ「あ……は、はい。ちょっと、身体が動かな……あれ、本当にほとんど動かない!? っていうかやけに暑いし重いし、なんか起きられませんよ!?」
ミオリネ「ああ、ほら。今のアンタ、こんな感じ」パシャッ
スレッタ「焼物風たぬきボディ!? 私がちょっと寝てる間に、わざわざ砂被せてこんなの作ってたんですか!?」 - 15二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 22:51:54
ニカ「あはは。アレ、信楽たぬきっていうんだよ。質感は無理だったけど、なかなか良い再現度なんじゃないかな?」
スレッタ「ニカさんまで!?」
チュチュ「あーしらもいんぞー。株ガン地球寮メンバーほぼ総動員だ」
ミオリネ「アンタ、ビーチベッドじゃなくて砂浜で寝ちゃってたからさぁ、せっかくだし皆集めてやってみたのよ。ほら、麦茶。ストローでゆっくり飲んで」
スレッタ「んっく……んっく……ぷはぁ〜。……あの、暑いし重くて微妙に息苦しいんですけど、何でこんな事に……?」
ミオリネ「えっ? 夏のビーチってこうやって遊ぶものって聞いたんだけど、アンタのコミック知識だと違うの?」
スレッタ「……ま、まあ、わりと定番ですけど……」
ミオリネ「ならいいでしょ。ニカ、ドローンで上から撮影って出来るよね?」
ニカ「確実に逆光になるから、補正かかってもいいなら」
ミオリネ「十分。じゃあ皆、水星から来た信楽たぬきを中心に寝そべってー」ゴロン
スレッタ「奇抜さに走ったコミックのキャラみたいになってる……」
ニカ「スレッタもミオリネも元から属性過多だから今さらじゃない? はーい、笑って〜」ピーッ、カシャッ
チュチュ「うーし、終わり終わり。スレッター、あっちで水鉄砲使ったサバゲーの準備中なんだけど、おめーもやるよな? つーかミオリネ共々来い。ビーチで酒盛りして肌焼いてるだけとかもったいねー」
スレッタ「えっ!? ……私まだ機敏に動くの難しいんですけど、足引っ張っちゃいませんか?」 - 16二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 22:53:14
保守しそこねて落としてしまったので前スレ沖縄旅行編から再開します
- 17二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 23:03:52
たておつ
続き見られて嬉しい - 18二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 23:16:41
復活ありがたい。続き楽しみにしてる
- 19二次元好きの匿名さん23/08/12(土) 23:29:45
チュチュ「たかが遊びで気にする事じゃねーし。……あ、そーだ。スレッタ、腕力はそこそこ戻ってんだよな?」
スレッタ「腕力だけなら前より強くなってます! ……まあ、胴体と下半身がまだまだなんで、バランス悪いんですけどね」エヘヘ
ミオリネ「頭以外で最初に感覚戻ってきたのが腕だったからね……。そこからリハビリと筋トレ始めて、プッシュアップから車椅子への移動まであっという間に駆け抜けて、最近じゃ指立て伏せとかやってるし……」
チュチュ「想像より数段すげー情報出てきたけど、まーいーや。そんならニカ姉が持ってきた面白アイテムがあるから、それでトーチカ役やれよ」
スレッタ「は、はい。とりあえず、仕事があるなら頑張りますよ!」フンス
ミオリネ「あ、悪いけど先に行ってて。コイツシャワーに放り込んで、軽く砂落としたり身体冷ましたりしてくるから」
スレッタ「へ?」
チュチュ「あん? そんなん海にでも浸かってくればいんじゃねーの?」
ニカ「まだ両陣地のセットアップに時間かかるから大丈夫だよ。ーーあ、でも、ちゃんと戻って来てね?」
スレッタ「…………はっ!? つまりそういう……!?」モコモコ
ミオリネ「違うわこの色ぼけたぬきっ! ほら、さっさと行くよ。起こすから手ぇ出して」
スレッタ「はーい。……あれ、なんかお腹にタオル巻いてある……? ああっ、ミオリネさん待ってくださーい」ノソノソ
チュチュ「……なんなんだ、アイツら」
ニカ(まあ、あの写真のお腹を生で晒して人前に立たせるのは、花嫁的には複雑だよねぇ……)
- 20二次元好きの匿名さん23/08/13(日) 00:39:53
マルタン「え〜、開戦前に確認します。勝負の内容は、希望者を2チームに分けて行う水鉄砲サバイバルゲーム。被弾3回で死亡扱いとなり、被弾や復活判定はアプリのガイドに従って下さい。勝利条件は、各自配布したスティックで敵陣のスイカを先に割った陣営の勝利。勝利陣営は夕食が少し豪華になります。それじゃあーーフィックス・リリース!」
ミオリネ「ーーいい、アンタたち。電撃戦よ。フィニッシャーの私たちはお互いがお互いの盾になって一気に突撃。ティルかアリヤが決めるのをフォローするよ」
オジェロ「な、なぜ俺たちが最前線に……」
ヌーノ「諦めろ。くじで社長チームになった時点で分かってただろ」
ティル「というか、チュチュとスレッタの二大フィジカルエリートや、知性担当のニカとリリッケが向こうにいる以上、勝ちたいなら戦略的に勝負するしかないんだ」
ミオリネ「そういう事。一般社員部隊複数と地球寮部隊に分かれて、一気に作戦を遂行するわよ。ーーフフ、個の力は戦術を、戦術は戦略を覆せないという事を教えてやるわ」
アリヤ「……フラグだなぁ」
ミオリネ「あっ、あっちの陽動に食いついた。向こうの陽動第二陣が動いたら行くよ。ーーさーん、ーーにー、いーち、ーー今っぶべべべっべべべっべっ!?」バッシャー
オジェロ「はぁ!? 一撃で死亡判定とかどうなってぶばぁっ!?」バッシャー
ヌーノ「やべえさがっべはぁっ!?」ババババッシャーン!
ティル「アリヤ! 自陣まで後たーぶぼっ!?」バババッシャー
アリヤ「馬鹿な……四人が一瞬でーーぶばばっ!?」バババッシャー
ミオリネ「そ、そういんけいかい……な、なにかがっばばばばばっ!?」バババッシャー
?「……お母さんに言われなかったんですか……? ルールは守らないとーーダメですっ!」デデデン!デデデン!
- 21二次元好きの匿名さん23/08/13(日) 01:23:09
スナイパーたぬき強い
- 22二次元好きの匿名さん23/08/13(日) 02:45:58
シモ・ヘイヘかな?
- 23二次元好きの匿名さん23/08/13(日) 10:44:27
スレッタ「ーーよしっ、ミオリネさん取りました! 続けてオジェロさん、ヌーノさん、ティルさんにアリヤさんも! ついでにルール違反のオシオキも完了ですっ!」フンス
エリクト「あーあー……。塹壕出たらバッタリとは、向こうもツイてなかったね」
チュチュ「アイツら、こんな遊びで作戦立ててガチるとか、いつまでも学生気分かよ……」
ニカ「それは皆で遊ぶのが楽しみ過ぎて、こんなの二つも作っちゃった私に言ってるのかな?」
チュチュ「ゴメンてニカ姉。……しっかしさぁ、ちょっとバランスブレイカー過ぎねえ?」
スレッタ「ニカさん、凄いですこのガトリング水鉄砲! クランク回すだけで多段ヒットして確殺できちゃいます! さあ、豪華なお夕飯のために道を切り拓きますよ〜!」ノッシノッシ
ニカ「うーん、おかしいなぁ……。ゲーム用かつ完全人力で水弾を飛ばす都合上、見かけ倒しのオモチャにしかならない設計にしたはずなのに、20メートル前後の距離を無茶苦茶な連射速度で制圧射撃してる……」
チュチュ「すげー。向こうのガトリングは全く役に立ってねーのに、スレッタがのそのそ歩いてくだけで戦線が崩壊してやがる……。あっ、リリッケがスイカ割ったってさ」
マルタン「そこまで! チームチュチュの勝利!」パシャッ
スレッタ「やったねエリクト! これで私たちのお夕飯が豪華になったから、合法的にミオリネさんにあーん出来るよ!」
エリクト「ーーそのミオリネ、何故か倒れたまま起き上がって来ないんだけど。……あっ、電話来たよ」ハーイ
ミオリネ『…………助けて。ビキニのホック壊れたかも』
スレッタ「いっ、今行くよ、ミオリネさーん!?」
ーーフルアーマー水星たぬき、初めてのサバゲー(水鉄砲ver)にて無双しご満悦
花嫁、ビーチにて砂を噛むーー
- 24二次元好きの匿名さん23/08/13(日) 14:16:39
水圧強すぎぃ!
- 25二次元好きの匿名さん23/08/13(日) 22:04:49
ミオリネ「ーー諸々のサービスの良さに加えて大きな温泉もあるって、中々良いホテルね。お夕飯前に、砂も塩もきちんと落とさないとね」ザバー
スレッタ「ですねー。しかも露天風呂ですよ露天風呂。夕陽が沈んでいく海のグラデーションが綺麗ですね〜。ちょっと硫黄臭い気もしますけど」ザバー
ミオリネ「臭いは気にならないけど、さすがにここでは撮影出来ないのが残念ね。ーーじゃ、髪洗うから、目ぇ閉じててよ」ワシャワシャ
スレッタ「はーい。……他にも人がいるのに、二人で裸でお風呂入ってるの、なんか不思議な感覚です」
ミオリネ「別に気にする事じゃないでしょ。……私タオル巻いてるし」
スレッタ「あー、自分だけズルいですよ!? 私にも巻いて下さい!」
ミオリネ「アンタの背中流す間、ずっとこのままなのは流石にねー。同性婚は少ないけど、決してマイナーじゃないから、この場にそういう目で見てくる失礼な奴が居ないとも限らないし」
スレッタ「むー、指輪が頼りない……。じゃあじゃあ、私が背中流す番になったら、そのタオル貸して下さいね」
ミオリネ「はいはい。じゃ、背中流すよ。……サバゲーって初めてだったけど、案外楽しかったわ。結局4回もやっちゃったから、終盤なんか指が攣りそうになっちゃった」ゴシゴシ
スレッタ「まあ、水鉄砲とちょっとした塹壕を使った、なんちゃってサバゲーでしたけどね。……ミオリネさん、全ゲーム盛大に散ってましたけど、目に砂とか入らなかったですか?」
ミオリネ「散らした張本人に言われるとイラッとするんだけど……。あんなオモチャでも、あのニカが作った物だからね。砂は濾過フィルターでシャットアウトしてるんだって」
スレッタ「色々こだわりが見えますよねー。……あの、ミオリネさん、何で身体撫でてるんですか? しかもなんか、ちょっとねちっこい指遣いしてません? 襲っちゃいますよ?」
ミオリネ「はぁ!? ……って、そんな風に感じるの? ここ、ちょっと触ってただけなんだけど」ナデ
スレッタ「ここ……ああ、データストームの……。すみません、痕の周りはまだ感覚曖昧なんですよね」エヘヘ - 26二次元好きの匿名さん23/08/13(日) 23:11:08
公の場でさかるな
- 27二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 00:51:03
やっぱ全身に痣あるんだろうなぁ…
- 28二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 01:14:56
みんなの為に出来た全身の痣…尊いな
- 29二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 09:22:30
ミオミオに4戦もやる体力があったとは…
- 30二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 13:49:17
ミオリネ「逆流したデータストームが人体に滞留して神経系に干渉し、全身拘束必須な状態になったり、臓器が機能不全を起こして損壊する、か。……真面目な話、今の状況ってほぼ奇跡よね」
スレッタ「私には耐性があったから、出力される信号が限られてて、運動障害が不随で済んだり、内臓機能障害も回復が追いつく範囲で済んだのでは……って分析でしたね」
ミオリネ「アレ、致命傷以外の何物でもなかったと思うけど……。強がりでも誤魔化しでもなくて、確実に回復してるのよね?」
スレッタ「はい。昔は触感皆無な上に熱と痛みが常にあったんで、今は本当に良くなってるんですよ。ーー触れても、触れられても、体温だって分かります」
ミオリネ「足取りがまだ怪しいのはーーふくらはぎから……腿の付け根まで、何本も長い痕が残ってるからか」ツツ
スレッタ「筋力付けてるんで、意識してれば支えられるし、歩けもするんですけど、気が逸れるとバランスを崩し易くて……」
ミオリネ「腕だって一時期頑張り過ぎて、湿布と包帯でグルグル巻きだったでしょ? 足で同じ事にならないよう、自分の身体を労わってあげなさいよ。今夜は寝る前に足の指までマッサージしてあげるから」ゴシゴシ
スレッタ「もー……。そんな事されたら、我慢出来なくなっちゃいますよ……。私はミオリネさんの事、いつだって全身で感じたいって思ってるんですからね」ザバー
ミオリネ「……気持ちは分かったから、せめて最終日まで我慢しなさいよ。ーーはい、お仕舞い。ほら、交代」ペチッ
スレッタ「はーい。……ほぼ一日中潮風と陽に当たってましたけど、髪やお肌は大丈夫ですか?」ザバー
ミオリネ「髪は普段からケアしてるから平気。ーー肌はオイルのお陰で大丈夫っぽいけど、続けて焼いたら程よい小麦色になれるかもね」ワシャワシャ
スレッタ「明日もビーチに出るなら、しっかり隅々までオイル塗りますからね。私と違って相当色素薄いんですから、普段以上にきちんとしないと」
ミオリネ「えー……。アンタの手つき、本当にやらしかったからなぁ……。その気も無いのに好き放題撫でられる身にもなってよ、私だって木石じゃないんだから……」
スレッタ「そこは諦めて下さい。……お夕飯前に温泉で一休みってシチュエーションはとっても素敵なんですけど、当然今も生殺し状態なんですから」スリスリ
- 31二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 19:26:11
しっぽり温泉旅行みたいになっとるけどみんなおるぞ
- 32二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 22:51:27
ミオリネ「お願いだから、公共の場でサカるのだけはホントやめてよね。ここならそうそう見えないだろうけど、小さな子だって来てるし、出禁になったら洒落にならないんだから」
スレッタ「わ、分かってるんですよ? ただその、我慢にも限界があってですね……」クリッ
ミオリネ「……だーかーらー、洗うフリして脈絡無く指を開閉するな。挟むなっ、転がすなっ!」ボソッ
スレッタ「ひいっ!? すみませんすみません! ウチのやらしい右手と左手がホンットすみませんっ! 完全に無意識だったんでぅ〜!」ザバー
ミオリネ「こんっの色ぼけたぬきめ……。ほら、湯船行くよ。肩使って」
スレッタ「は、はいぃ……」ノソノソ
ニカ「あ、やっほー。タオルは湯船に入れちゃダメだよー」
ミオリネ「へぇ、ルールが色々あるのね。……ほら、滑らないようにね」
スレッタ「はい。んっしょ、と。ーーは〜、外の暑さとはまた違うあったかさが気持ちいぃ……」ザブ
ミオリネ「そーねー。ここに冷たいお酒とかあるともっといいのに……」トプン
チュチュ「……いやおめーら、何でこんな広いのに二人してくっついてんだよ。何ノータイムで椅子になってんだよスレッタ。何でごく自然に座ってんだよミオリネ」
ミオリネ「……逆に聞きたいんだけど、私たちがわざわざ離れる理由ある? 無いよね?」
チュチュ「くっつく理由もねーよな!? チッ、イチャつきやがって……。スレッタも何か言ってやれよ、人ひとり乗せてたら重くて邪魔だろ!?」
スレッタ「へ……? ミオリネさんちょっと不健康なぐらい軽いですし、座ると立ってる時より差が広がるぐらい座高低いですから、こうやって後ろから抱き締めても邪魔にならないというか、むしろこの密着感で幸福度マシマシというか……」ギュー
- 33二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 00:28:28
湯の温度が上がりそう
- 34二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 07:45:26
チュチュ「ニカ姉、なんとか言ってやってくれよぉ……。コイツら見てたらあーしの恋愛観壊れちまうよぉ……」
ニカ「あ、あはは……。危機感持ってる時点で、もうどこか壊されてると思うよ……」
ミオリネ「失礼な奴。私は人前では弁えてるってのに」ピューッ
チュチュ「ぶっ!? 手水鉄砲やめろぉっ! クソッ、あーし人前でお前らぐらいイチャついて憚らねーバカップルの知り合い他にいねーよ!? なんなら親世代にすらいねーかんな!?」
スレッタ「ミオリネさん、私たちそんなにおかしいんですか? あとそれ、どうやってるのか教えて下さい!」
ミオリネ「私はともかく、アンタの性欲と独占欲はちょっとライン越えてるかも。あと、こうやってこうね」ピューッ
スレッタ「そんなっ!? どっちもミオリネさんが私のハートを撃ち抜いたのが原因じゃないですかっ!つまり悪いのはミオリネさんですよ!! ってことで成敗っーーぶべっ!?」
ミオリネ「落ち着きなさい色ぼけたぬき。アンタは元から色ぼけだったんだから、私のせいじゃないっての。なんなら私たちのは花嫁と花婿の正当なスキンシップだし、ニカも何も言わないあたり、おかしいのはチュチュの可能性があるわ」
チュチュ「んなわけねー! ほらニカ姉、何か言ってやってくれよ!!」
ニカ「…………ごめんね、チュチュ」
チュチュ「……えっ、ニカ姉?」
ニカ「もし私が二人のうちどっちかの立場だったら、この程度で済んでる自信ないや……」
チュチュ「……嘘だよなニカ姉? おかしいのはあーしじゃねーよな!? そうだって言ってくれよニカ姉ぇーっ!!」
- 35二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 13:50:35
さすがお柔らかい世界
- 36二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 20:31:28
チュチュ頑張れ君が最後の砦だ
- 37二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 20:31:47
アリヤ「一体どうしたんだ? 何やら騒がしいじゃないか」ペタペタ
リリッケ「これは甘い醤油煎餅みたいな香ばしい匂いの気配がしますね」ザブ
チュチュ「アリヤ姉にリリッケ……。あーしもう駄目だ。ニカ姉は同志だと思ってたのに、本当はバカップル側のスパイだったんだ……。連絡員どころじゃねー、あーしらの恋愛観をめちゃくちゃにする破壊工作員だったんだ……」
ニカ「ええー……。よりによってスパイって……」
アリヤ「ふむ……。察するに、普段は飲み会でしか摂取する機会が無かった甘いイチャイチャを過剰摂取してしまい、文句を言ったらニカが向こう側だったと判明したと」
ミオリネ「他人の恋愛事情に影響受けるなんて、チュチュも案外初心なのね」
スレッタ「ミオリネさんミオリネさん、私も昔はキスにすら抵抗あるぐらい初心だったんですよ?」
ミオリネ「仮に昔のアンタが初心な色ぼけたぬきだったとしても、私に惚れてからくっつくまでの間に勝手にヨゴレてたんだから、実際儚いもんよね」
スレッタ「言い方っ! 初心な色ぼけたぬきじゃなくて、恋に恋する清らかな乙女ですっ!! 私を汚させたの間違いなくミオリネさんなんですから、ホント責任取って下さいよ!?」
ミオリネ「責任なんて言葉に頼ってると、責任取った後は何も残らないわよー。一緒に居たいから傍に居る、泣かせたくないから助ける、それで十分じゃない」
スレッタ「いーやーでーすー! 名も実も心も身体も、望める全部が欲しいのが、真の恋する乙女なんですぅ〜!」ギュー
アリヤ「…………うん、いつも通りだなっ!」
リリッケ「こういうの良いですよね〜。一見温度差あるようで、実際はベクトル違うだけの重たい関係」
ニカ「良い悪いは別にして、私もこれぐらい愛されたいなぁ……」
- 38二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 00:06:42
表現が醤油せんべいで良いのかリリッケ
- 39二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 02:25:02
醤油煎餅くらい濃厚なんですね
- 40二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 07:48:17
チュチュ「ーーうーす、サバゲー勝利チームのリーダー、チュアチュリー・パンランチだ。初日はお疲れ様
チュチュ「共通プランは今夜までだから、残りは各々好きに過ごしてくれよなー。メシ美味いし、景色良いし、名所も沢山あるし、楽しめる場所はいくらでもあんぞー。じゃ、グラス持ってーーうっし、かんぱーい」
スレッタ「ミオリネさん、これがウワサの泡盛です。ささ、どーぞ」トクトクトク
ミオリネ「ん、ありがと。……あぁ〜、まろやかな甘さが疲れた身体に染み渡る……。でもこれ、この強さをぐびぐびっといったら、以前の二の舞よね……?」クピッ
ニカ「絶対駄目だからね。泡盛はこの間の日本酒より強いんだから。何かで割って飲むのもいいと思うよ?」
ミオリネ「ふーん? バリエーションあるんだ。あ、スレッタ、私もご飯食べたい」
スレッタ「ああ、大丈夫です。個別に頼まなくても、すぐに名物のご飯物が来るみたいですよ。私は白飯も食べますけど」
チュチュ「へー。お前、米の酒でメシも食うんだなー」
ミオリネ「以前はよく分からなかったんだけど、今の私はもう、ご飯物無しの和食は考えられなくなっちゃったのよ……」グビ
スレッタ「やりましたね、ニカさん! 私たちの粘り強い調きy……布教の成果です!」グビッ
ニカ「あはは、それでいいのかなぁ。スレッタは何呑んでるの?」
スレッタ「地元のビール業者が出してるクラフトビールです。しかもコレ、百年以上前の復刻版らしいですよ。材料はどこも同じなのに、味や喉越しに差が出るのが不思議なんですよねぇ〜」グビグビ
アリヤ「ビールは基本的に4種の材料からなる。そしてクラフトビール……地ビールという物は、産地の水を使って個性を出すものだ。無論、他の材料の育て方や、熟成期間の占めるウェイトも大きいのだろうね」
リリッケ「あとはイメージ戦略も重要ですね〜。産地限定っていう言葉は、その国、その土地の気候や地質による影響や、住む人の好む味になるものっていう刷り込みが、特有の味に背景という一層の深みを与えたりしますからね〜」
ミオリネ「そうそう。地域限定生産って、言葉以上に大きな意味と価値があるのよねー。まあ失敗すると、一気に大損するわけだけど」 - 41二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 16:12:55
今こそ泡盛のコーヒー割りの出番だ
- 42二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 23:30:49
- 43二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 07:44:09
スレッタ「まあまあ、そんな悲しい話はいいじゃないですか。ほら、海ぶどうとトマトとサーモンのサラダ食べましょうよ」プチプチ
ミオリネ「んー……。このプチプチした食感とサーモンの甘さを醤油が締める感じ、さっぱりして美味しいわね。……あっ、浴衣に海ぶどうが……」ハム
ティル「こういう食感は新鮮だな。トマトの酸味も良いアクセントになってる」プチプチ
リリッケ「ミオリネ社長のトマトと違って、甘味はあまりないんですね〜」
ミオリネ「アレはそういう方向に特化してるから、そこらのフルーツにも負けない甘さがあるのよ」クピッ
ヌーノ「アレ塩振って食いたくなるんだよなー」
オジェロ「分かる。甘さが引き立つ気がするよな〜」
マルタン「そのままでも全然食べられる甘さだし、商品価値も十分ありそうなんだけどね」
ニカ「アレの栽培規模の拡大って出来るのかなぁ。フロントでならまだしも、地球だと虫がかなり付きそうだけど」
スレッタ「はい……。家で相当気を遣って温室栽培してますけど、それでもそこそこ虫にやられちゃいます。だからといって農薬はなぁって感じですし……」グビッ
アリヤ「地球圏で育てる以上は避けて通れない問題だな。逆に言えば、純地球産の食材は、どれもそういう問題の上で成立しているという事になる」
ミオリネ「安全性とコストパフォーマンスの問題だけは絶対に避けて通れないのよねー……」モグ
ニカ「まあ、せっかくの慰安旅行なんだし、そういう重い話題はやめようか。お吸い物きたよ。これはーーアーサ汁? さすがに海藻類が続くねー」ズズッ
スレッタ「おおーっ。なんか潮風をマイルドにした感じの匂いですねぇ」スンスン
- 44二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 07:55:53
沖縄クラフトならケルシュかセゾンだな
- 45二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 14:33:41
そんなこといいだろほらほら飲め飲め
- 46二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 23:32:34
ほさつ
- 47二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 23:36:29
ミオリネ「しょうゆ系のお吸い物ね。舌触りも良いし、軽い感じで悪くないわ」ズズッ
スレッタ「……そういえば、お夕飯の豪華になった部分ってどこなんですか? 今のところ同じですよね?」
チュチュ「あー、なんか一品増えるんだって話聞いたわー。まあ、何かまでは聞いてねーけど」グビッ
ニカ「へぇー。楽しみだね。このテーブルで食べられるのは、私含めて四人だけだけど」
アリヤ「ーーん? この匂いは……」シャチョウサーン
ミオリネ「あ、はい? ごめん、ちょっと行ってくるわ。悪いけど、スレッタに何かあったらお願いね」
スレッタ「もー。別に飲み過ぎたりしないですからね」グビッ
ミオリネ「じゃなくて、お手洗いとかあるでしょ。まだ足元が怪しいんだから、誰かに肩借りなさいよ」
スレッタ「さすがにちょっと気まずいんで、余裕ある時はミオリネさんにお願いします」
ミオリネ「はいはい、じゃあ我慢し過ぎないようにね〜」
ニカ「……何かあったのかな?」
チュチュ「メシ足りねーとかなら呼びつけはしないだろーし、何か確認事項でもあんのかね?」グビグビ
アリヤ「かもしれない。というか、まさに今話していた特別なメニューについての確認な気がする」ズズッ
リリッケ「そうなんですか? ホテルの手配したうちの一人は私なんですけど、そのメニューが何か知らないんですよね〜。ミオリネ社長も知らないみたいですし、一体誰が手配したんですか?」
- 48二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 01:30:55
ミミガー食おうぜミミガー
- 49二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 08:05:13
マルタン「…………」チラッ
ティル「…………」チラッ
ヌーノ「…………」チラッ
オジェロ「…………」プイッ
チュチュ「いや、何で目ぇ逸らすんだよ。フツーに自分が手配したって言えば……待てよ。えっ、まさか目ぇ逸らす理由あんの?」
ニカ「まさか悪ノリして変なもの発注して、処理に困ったからゲームの商品にした上、手を抜いて負けた……?」ジトッ
オジェロ「いやいやいや!! そんな事してねーよ、ちゃんと地元の名物でな……!?」ワタワタ
アリヤ「しかしそれが何かは言えないし、自分が発注したのも隠したかった、と」
スレッタ「……あの、発注履歴みたいなので確認出来ないですか……?」ダラダラ
リリッケ「今から確認しても、多分現物の方が先に来ちゃいます……」
ニカ「うわぁ……。もっと早く気付けば良かったね……」
アリヤ「まあ、私の想像通りなら、そう酷い事にはならないが……」
ミオリネ「ーーはい、皆ちょっと聞いてー。サバゲーで勝ったチームの人に、今から商品の珍味が来るんだけど、食べたくない、口に合わないって人は、私たちのテーブルに持ってきて欲しいの。それで、負けたけど食べたいって人は、こっちのテーブルまで取りに来て欲しいのよ。残さず食べるためにも、皆の協力お願いねー」パンッパンッ
スレッタ「……あれ? なんか微妙に嗅いだ事のあるような、ないような匂いが……?」スンスン
- 50二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 13:07:48
ミオリネ「ただいま。はいコレ、ウチのテーブルの分のヤギ刺しと、ヤギ汁」ゴトッ
スレッタ「や、ヤギ……!?」ビクッ
マルタン「うわぁ、匂いがキツイ……」
チュチュ「へー……。これ、どう食うんだよ?」
ニカ「ちょっと待って。……なになに、お刺身の方は軽く炙って生姜ダレで、だって。ヤギ汁の方は……よもぎと生姜がデフォルトで、お好みでニンニクやネギを追加で入れるといいみたい、だけど……」
ミオリネ「スレッタ、アンタは刺身はやめときなさい。一応火は軽く通ってるけど、食中毒の危険は完全には拭えないから、病み上がりには良くないって」
スレッタ「は、はぁ……。というか私、ティコさんを思い出して、微妙に抵抗が……」
リリッケ「分からなくもないです……」
ヌーノ「そーか? ふつーに食えるし、臭いは多少気になるけど、まあ美味ぇよ」ムシャムシャ
ティル「ヌーノは割り切れるタイプだから」
ニカ「そういう所ホント強いよね……」
アリヤ「うん、いけるじゃないか。やはり侮れないな」モグモグ
ミオリネ「アリヤは普通に食べられるのね。……ん、ちょっと歯応えがあるけど、まあ美味しい。生姜多めにすれば、匂いもあんまり気にならないわね」ハムッ
アリヤ「私の実家では普通に食べているからな。最初から食べる前提で認識しているから、多分皆とは思い入れの意味が違うんだ。ミオリネのトマトとある意味同じだよ」ズズーッ
- 51二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 16:21:19
ティコ刺…
- 52二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 19:52:13
スレッタ「な、なるほど……。で、ではっ! 私もヤギ汁をいただきますっ! ーーうぷっ、に、匂いが……」ウヘェ
アリヤ「このホテルは独特の風味を残すタイプのようだな。ニンニクや生姜を多めに入れるといい。ヤギ刺しより臭みが出ているから、そこに気を遣うだけで大分違うぞ」
スレッタ「は、はいっ! スプーン一杯投入して……いざっ!!」ズズッ
ニカ「……ど、どう?」
スレッタ「……ふぉおおっ!? か、身体の芯からあったまるような感じがっ!?」
アリヤ「それはおそらく生姜を多く入れた影響だが、滋養強壮の効果があるのは確かだ。……というか、ニカは食べないのか? 広義の意味では故郷の料理だろう?」
ニカ「食べる分にはいいんだけど、臭いがちょっと抵抗あるかなって……」
リリッケ「私もちょっと……」
アリヤ「ああ、好みじゃないのは仕方ないな」
チュチュ「んー、あーしはこっちの刺身のが好きだなー。……あれ、つーかお前ら、ごく自然に食べてんじゃん。もしかしてわりと余った?」ムグムグ
ミオリネ「そりゃ食べるわよ。余りも何も、これ商品の珍味じゃないし」
チュチュ「…………はぁ?」
スレッタ「……えっと、コレより凄いのが来るって事……です、か?」タラリ
ミオリネ「そうよ。すぐに来るから、楽しみにしてなさいよ、勝利チームさん」ズズッ
- 53二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 21:36:39
目玉じゃないの!!?
何が来るんだ………… - 54二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 00:47:42
まさかのウミヘビか…!?
- 55二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 01:03:39
ミオリネ「……そうそう。オジェロ、アンタにはスレッタの分を食べて貰うから」クピッ
オジェロ「は!? で、でも俺負けたしーー」
ミオリネ「レア気味の刺身はまだ身体に良くないからね。それに、アンタが手配したんだから、当然食べたかったんでしょ? 皆もそれでいいよね?」
チュチュ「ま、まあいいんじゃねーの? 何来るのか知らねーけど」
ニカ(い、一体何が来るんだろう……。この流れで刺身って……)オマタセシマシター
スレッタ「…………は?」
リリッケ「こ、これ、は……?」デンッ
ニカ「この薄切りにされた円形……」デデンッ
オジェロ「マジか……何でこんな事に……」デデデンッ
マルタン「正体を知りたくない……立会人やっててよかった……」
ヌーノ「へー、コレが……」
ティル「何だろう。内臓のスライス……?」
ミオリネ「……正体知ってると、一層生々しい形に見えるわ……」
アリヤ「ーーほう。ヤギの睾丸の刺身とは、中々珍しい物が出てきたな」グビッ
- 56二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 09:20:37
えぇ…
- 57二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 11:59:29
スレッタ「はい!? ティコさんの玉々!?」ビクッ
チュチュ「まだバラしてねーよ!? ……ま、待ってアリヤ姉、言葉の綾なんだよ。そもそもティコはメスだし。そ、そうだ、こういうのってやっぱアリヤ姉の地元でも食うの?」
アリヤ「……まあな。クセが強くてあまり好む人はいないが、精力増強の効能ゆえに、常に一定の需要はある」
ニカ「こういうのって基本的にどこの国でもそういう扱いだよねー。……うぅっ、味は悪くないし、むしろ美味しい方なんだけど、外側と内側で明確に違う食感が……なんていうか……」モグ
リリッケ「こ、こう、ちょっとイメージしちゃいますよね。……スレッタ先輩、もしかして興味あります?」ハムッ
スレッタ「おおぅ……味には興味ありますけど、あらゆる意味で抵抗が……」
ミオリネ「食べちゃダメだからね。……それにしても、今さら抵抗あるって? 前に影武者からお土産にって貰ったロッキーマウンテンオイスター、嬉々として貪ってたくせに」
スレッタ「ミオリネさん、心外です。牡蠣とティコさんの玉々を一緒にしないで下さいよ」
ミオリネ「……ん?」
スレッタ「……はい?」
ミオリネ「……まあ、そうね。牡蠣は……美味しい、よね。新鮮な生牡蠣とか、たまに食べたくなるから、ちょっと分かるわ……」
スレッタ「えっ、ちょ、ちょっと待ってくださいミオリネさん。なんで今このタイミングで、ロッキーマウンテンオイスターの名前が出たんですか? ……えっ、なんで皆さん目を逸らすんですか!?」
ニカ「あ、あはは……。ロッキー山脈で牡蠣の養殖は難しいから、かなぁ……」
チュチュ「おめーならコレも普通にいけそうっつーか、おめーの色ぼけジェネレーターはそーやって強化してたのな……」ガブッ
- 58二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 19:38:14
まぁ白子だと思えば…
- 59二次元好きの匿名さん23/08/20(日) 00:45:04
睾丸料理といえばアイスランドの羊の睾丸を発酵させたモノを思い出すね。確か6年前のイッテQでオカリナが食べてたのが印象に残ってる。曰く、「最初は鯖寿司(を発酵させた感じ。多分なれ寿司)少し直後に独特の風味が来る」との事。(うろ覚え)是非とも食べてほしいな。
- 60二次元好きの匿名さん23/08/20(日) 02:13:53
いつの間にかきんたまスレになっとるやんけ
- 61二次元好きの匿名さん23/08/20(日) 06:47:04
ここまで来たらウミヘビも食おうぜ
- 62二次元好きの匿名さん23/08/20(日) 10:58:21
ミオリネ「結局ウチのテーブルは全員食べる羽目になったわね……」ハァ
スレッタ「私も一口だけ貰いましたけど、見た目がエグくていまだに抵抗感が……」
アリヤ「モノがモノだから仕方ないさ。……おお、オジェロが死んでいる」
ニカ「死んでるっていうか、責任取る形で食べさせられ過ぎて、背中丸めて転がってる以外の選択肢がなくなったというか……」
リリッケ「超即効、自業自得ですね〜!」
ティル「マルタン、少し苦しそうだけど」
マルタン「量はそれほどでもなかったんだけど、ちょっと重かったかな……。お吸い物はこのタイミングで欲しかったかも……」
ヌーノ「まー酒飲んでリセットするしかねーよ。とりあえず皆ビールでいいよな」
チュチュ「どーだろ? まだ三品目だし、もうちょい待てばーーおっ、ちょうどサッパリしたのが来たみてーだ」
スレッタ「ミオリネさん! 大きな丸皿にぐるっと綺麗に盛り付けられた白いお刺身がーー!」
ミオリネ「なになに……へぇ、石鯛の薄造りだって。泡盛もお米のお酒だし、この間のリベンジって感じがして嬉しいわね」クピッ
スレッタ「はいっ! あ、じゃあじゃあ、私も泡盛でいきますっ!」トクトク
ニカ「それならシークワーサー割りはどうかな。どっちも地元の味だし、お肉の後口を爽やかに洗い流す意味でも、果物の匂いと味は相性が良いよ。こうやって絞って、そのまま一緒にグラスに落として、と……」
ミオリネ「ニカのオススメなら試さざるを得ないわね。ーーん〜、爽やかな口当たりがいいわね。香りも少し変わって、これならスイスイ飲めそう」クピッ
- 63二次元好きの匿名さん23/08/20(日) 19:26:49
今更だけどいつの間にやら飯テロスレになってるのウケる。ヤギ刺しとヤギ玉以外は俺も食べたいなぁ…
- 64二次元好きの匿名さん23/08/21(月) 03:05:03
山羊刺しは一度食べてみたい
- 65二次元好きの匿名さん23/08/21(月) 08:39:24
スレッタ「ペースを考えずに呑んだらダメ、ですっ! またあんな事になったら私、今度こそ泣いちゃいますからねっ!」
ニカ(今度こそもなにも、薬とか持って戻った時、取り乱してちょっと泣いてたような……)
ミオリネ「分かってるって。ペース乱してるように見えたら、その時は止めてくれていいから」
スレッタ「もー。気軽に言って……あっ、ホントに口当たり良いですね、これ」クピッ
ミオリネ「ねー。さて、石鯛の方は……」ハムッ
ミオリネ「…………うん? お醤油付けたのに甘くてトロトロで、なのに締まった食感もあって……」ムグムグ
スレッタ「うっわぁ〜……。ほんの一切れなのに口の中がトロっとした甘さで一杯になって、噛めば噛むほど別の旨みがジュワッと……」モグ
ニカ「うん、かなり良いのを出して貰ってるね。多分熟成もさせてるんじゃないかな。なんにせよ、これだけ美味しいのは中々食べられないよ」モム
ミオリネ(なんならお肉より脂が乗ってるように感じるけど、スレッタの今の身体できちんと消化吸収出来るのかしら……)
チュチュ「ヌーノおめー、そんな一気にガバッと取って、ホントに味わえてんの?」
ヌーノ「一切れ一切れ丁寧にとか、正直食った気しねーよ」ムシャムシャ
スレッタ「……ミオリネさんミオリネさん、私もアレやりたいですっ!」
ミオリネ「えぇ〜……。そんなグエルの父親みたいな食べ方やめときなさいよ……。家でやるならまだ豪快って言葉で済むけど、こんな所でやるの行儀悪いからね。変な癖になって、いつか子どもがマネしたらどうするのよ。……えっ、何で口開けてるの」クピッ
スレッタ「……自分でやるのは諦めるんで、あーんしてください。あ〜……」
- 66二次元好きの匿名さん23/08/21(月) 16:09:46
流れ弾をくらうヴィム草
- 67二次元好きの匿名さん23/08/22(火) 00:31:14
あぁ゛〜〜〜〜。海鮮丼にして食いてぇ…
- 68二次元好きの匿名さん23/08/22(火) 01:30:06
誰か宴会芸でもやらんかいオジェロとか
- 69二次元好きの匿名さん23/08/22(火) 06:05:06
ほっしゆ
- 70二次元好きの匿名さん23/08/22(火) 15:16:46
ぐわっと食うのはフグ刺しのイメージ
- 71二次元好きの匿名さん23/08/22(火) 23:57:21
きんたまからの石鯛は落差がやばい
- 72二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 06:05:28
お腹空いてきた
- 73二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 16:53:49
沖縄居酒屋行きたくなってきた
- 74二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 20:25:59
- 75二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 21:10:30
フラグ
- 76二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 00:37:36
Siriから脂垂れ流しは不味いですよ!?
- 77二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 00:51:50
シャディクに差し入れるか
- 78二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 05:59:00
バラムツはヤバイ(経験者)
- 79二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 08:39:05
ミオリネ「スレッタ、よく周りを見なさい。小さな子もアンタを見てるんだからね」
スレッタ「で、でもでもっ、仕方ないじゃないですかっ! 最初はこう、勝ち取った賞品をミオリネさんにあーんして、ニカさんに写真撮って貰う予定だったんですよっ!? まさかそれが珍味で、正体がアレで、しかも盛大に余ったから普通に皆で食べちゃうとか思わないじゃないですかっ! 合法的にイチャイチャする計画が台無しですよっ!」ダンッ
ミオリネ「あぁ……取らぬ狸の皮算用って奴ね。そろばん弾いてたのがたぬきってのは斬新だわ」プハー
スレッタ「うぅ……。お嫁さんが冷たい……。チュチュ先輩、慰めて下さいぃ〜」
チュチュ「旅行先でまでおめーらのプレイに巻き込むんじゃねーよ!? ……まー、おめーがタヌキなら、ミオリネはキツネだよな」グビッ
リリッケ「並ぶと見映えしますし、社長は立ち回りはかなり上手い方ですしね〜」
チュチュ「いや、そっちのイメージじゃなくて。……なんつーか、自分の手柄だって主張しないまま律儀に恩返ししてたら、何故か撃たれて自分だけババ引くタイプっつーか」
アリヤ「あぁ、あっちの……」
ニカ「実際ほぼやらかしてるのがね……。なんていうか、簡単に諦めないスレッタが相方で良かったよね」
ミオリネ「じゃーアンタたちならどーしたのよー……。昔のアイツ、母親の言いなりみたいな言動するし、頑張ってた目標投げ出してもいいとかふざけた事言うし、あんなの放っておいたらどうなるか……。私、未だにアイツが『お母さんに言われたから〜』とか言って変なことしでかす夢見るんだから……」グビグビ
スレッタ「しません、しませんから安心して下さい。これから先もずっと、私の一番はミオリネさんですよ。ですからちょっとペース落としてください、酔い過ぎると楽しい記憶が飛んじゃいますから。ほら、美味しいお刺身食べましょう? はい、あ〜ん」
ミオリネ「あー……。おいひぃ……」パシャッ
ニカ「……んー、ちょっと顔が緩み過ぎ? まあいっか、思い出、思い出」
ーーキツネに美味しいお刺身を貢ぐタヌキ。お箸もそこそこ使えます
普段のお礼? いいえ、ちょっとイチャイチャしたかっただけですーー
- 80二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 18:01:50
ゴンミオリネ
- 81二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 18:46:02
ミオリネ「結局あーんしちゃったじゃない……。ダメって言ってるのに押し切ってくるなんて、悪い花婿なんだから……」クピッ
スレッタ「素直になれないお嫁さんの本音を引き出すために、あらかじめ後退のネジを緩めておきました!」
ミオリネ「ほんっとに鬱陶しい奴……」
スレッタ「にへへ〜。褒められちゃいましたぁ!」グビグビ
ティル「破れ鍋に綴じ蓋では」
アリヤ「完璧な人間なんて何処にもいないものだ。お互いの歪みを無理なく受け入れられるのなら、それは円満な関係というものだよ」
ヌーノ「人間変わるもんだけどなー」
マルタン「不吉な事を言うのはやめよう、うん」
ニカ「相手のために変わるなら、それは良い事だよ、きっと」
チュチュ「……そーいやさー、おめーらって何が楽しくて一緒に居んだよ? いや、スレッタは前にこう、ドン底メンタルの時にちょっと重症な事言ってたの覚えてんだよ。でもさー、ミオリネの話って殆ど聞いたこと無くね?」
リリッケ「そういえば……」
ミオリネ「…………えっ、私?」
チュチュ「おめー以外にミオリネが居んのかよ。おら、キリキリ吐け、名誉地球寮生」
スレッタ「んー、私も『どうして』は聞いた事ありますけど、それって三年以上前の話なんですよね……。ビーチでもチラッと言ってましたけど、コレがあるから一緒に居たい、みたいな話って、実はほとんど聞いた事無い気が……」チラッ
- 82二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 23:36:47
酒のせいにしてぶちまけちまえよ!
- 83二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 01:35:04
さぁどうなる
- 84二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 05:57:12
名誉地球寮生なんか好き
- 85二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 08:35:28
ミオリネ「何がって言われてもね……。特別な理由なんて無いっていうのが一番近いんだけど……」グビ
チュチュ「おーおー、ご立派に言うねぇ。社長様は理由無く人を好きになると」ケラケラ
ミオリネ「今聞いてるのは一緒に居たい理由でしょ? 心配しなくても、恋愛感情になったきっかけは別にあるわよ。……でもさー、なーんかスレッタがさー、そういうのは私にも秘密ですーって言うからさー、じゃー私も黙ってていいよねーって思ってさー」チビチビ
チュチュ「チッ。……じゃーよー、スレッタの苦手な所は?」モグ
ミオリネ「あり過ぎて困るんだけど、厳選すると……勝手にネガって迷走する所とか、ひとの話聞かずにその場の感情優先で後先考えずに行動する所とか、鬱陶しいぐらいやりたいようにやる所とか、自分は負けないって自信持って勝手に決闘受けてくる実は自惚れ屋な所とか、私の気持ち考えずにデートしに行く無神経な所とか、私にパーティードレス借りといて胸がきついとか無自覚に煽ってくる所とか、どう考えても理屈の通らない論点ずらしにまんまと引っかかる単純な所とか、自分の事を勘定に入れずに痛い目に遭ってもトータルで勝ってるって信じて疑わない真っ直ぐな所とか、なんかやたら色ぼけ気質でやらしい所とか、体力お化けな所とか、無駄に恥ずかしがる所とか、それから……」グビグビ
スレッタ「……お……おぉう…………」グラッ
リリッケ「すっ、スレッタ先ぱーい!?」
ニカ「スレッタ、気を確かに!! 傷は浅いよ!!」
アリヤ「浅い……浅いか……? ほぼ全否定に聞こえるぞ。しかも現在進行形で増え続けてる」
ヌーノ「なー、今って相手の好きな所を吐かせようとしてんだよな。何でスレッタがボッコボコにされてんだ?」
オジェロ「わからん……。所詮俺らはモテない男どもよ……」フッ
ティル「もしかして、開くべきではない扉をうっかりこじ開けたのでは……?」
マルタン「ま、まずいよ!? スレッタの顔色がどんどん悪くなってる……!!」
チュチュ「わ、分かった、もういい、もういーからさ……それ踏まえて、スレッタの気に入ってる所は?」アセアセ
- 86二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 14:45:26
ダメなところをたくさん言えるのはそれだけ相手の事をわかっている証だから大丈夫だぞスレッタ
- 87二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 18:23:16
ミオリネ「全部」
スレッタ「あうぅ……直さないといけないところがたくさんあり過ぎて……はい?」
チュチュ「……は?」
ミオリネ「だから、全部」グビッ
チュチュ「……い、いや、全部ってお前……今の今までさんっざん……」
ミオリネ「自分じゃ出力できない真っ直ぐな気持ちを他人に向けてるから苛立つだけで、ポジティブな感情もネガティブな感情も全部私由来で生まれて、それが真っ直ぐ私に向いてるのよ? これ以上幸せな事なんてある? 無いよね?」
チュチュ「えぇ……。い、いやお前、よくそんなんであんな盛大に仲違い出来たっつーか……そんな思考回路してんのに、身売りしてまでスレッタを母親から切り離そうとか、どんな捻くれ方してんだよ……」
ミオリネ「私がどう生きるかは私が決めるの。極端な話、私は元々地球に行くつもりだったから、スレッタが他の誰とくっ付いても、アイツが幸せならそれで良いつもりだったし。……まあ、あくまでつもりであって、実際は何度もメンタルへし折れそうになったんだけどね」
チュチュ「そこでなんの痛痒も感じねー鋼のメンタルしてなくて、あーしは心底ほっとしてるよ……」
スレッタ「あ、あれ……? もしかしてミオリネさん、私が思ってた以上に……っていうか、いつから私のこと……えっ……?」
ミオリネ「ていうかさー、デートの待ち合わせまでの時間潰しに婚約者を付き合わせたり、片想いの相手に会いたいからってパーティー出ようとしてるのに、ドレスやアクセどころかメイクまで私に頼るとか、正直どうなのって話よねー。まぁ? そこはね? 私だってね? 頼られたら悪い気はしないし? フォローだってするけどさぁ〜」グビグビ
チュチュ「あー、そりゃデリカシーねーわ……。つーかよく考えたら、スレッタってアイツと二回もデート行って……」
チュチュ「…………なあ、ミオリネ。あーし今ちょっと嫌な事実に気付いた気がすんだけどさ。ーーもしかしてお前らって、学生時代に一度もデートとかしてないんじゃ……」
スレッタ「………………あっ」
- 88二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 01:07:00
トマトが実質デートみたいなもんだから…
- 89二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 01:22:59
お、お家デート(理事長室)だってしてるし…
- 90二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 02:33:10
お泊まりはしてるからセーフ…
- 91二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 09:02:37
ミオリネ「…………しました」ボソッ
チュチュ「……そ、そーか。あーしの勘違いならよかったよ……。まぁ、呑めよ」トクトク
ミオリネ「うん、ありがと……」グイッ
ニカ「……スレッタ、学園時代にミオリネとデートした事あるの?」コソッ
スレッタ「あるわけないじゃないですかっ! 私たちが両思いだって確認し合ったの、あのクエタテロの時ですよ!? しかも直後に引き離されて、それ以降はデートなんかする時間少しも無かったですからね!?」ボソボソ
ニカ「でもミオリネのあの反応、あれ微妙に迷ってない? 何か言い難い事があるとか?」
スレッタ「んー? ……いえ、ホントに心当たり無いです。ただのホルダー時代だって、せいぜい温室で一緒にトマトのお世話したり、パジャマ借りて理事長室でお泊まりして勉強見てもらったり、一晩中ゲームしたりしたぐらいで……」
ニカ「……それ、後者は立派なデートじゃないかな? 名目上とはいえ、婚約者同士なら特に……」
スレッタ「でっ、でもでもっ、私まだミオリネさんのこと意識してない頃……で……」
ニカ「……なるほど、それであの態度かぁ」
スレッタ「……ニカさん。もしかして学園時代の私って、ミオリネさんにとんでもなく申し訳ないことしてたんでしょうか……」
ニカ「……まあ、今気付けて良かったって考えようよ」
スレッタ「うぅっ、そのフォローが辛いです……」
- 92二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 15:52:40
まぁ1号の時は内申穏やかではなかっただろうね…
- 93二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 00:23:46
これからいっぱい埋め合わせしてあげるんだ
- 94二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 10:03:47
想いを伝えたクエタ以降は最終決戦までほとんど離ればなれだしね
その後は後遺症との戦いだし - 95二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 13:03:56
ミオリネ「はぁー……。全部あのダブスタクソ親父が悪いのよ……。ねーニカぁ、旅行前にスレッタ連れて顔見に行った時のアイツ、何て言ったと思う? 開口一番『孫娘はまだか?』よ? 色々時間食ってるのは多分にアイツの尻拭いを含んでるってのに、なーんで娘婦妻に初手セクハラかますかなぁーアイツはー」グビグビ
ニカ「あはは……。ま、まあ、結婚は認めてくれてるって事でしょ? ならいいんじゃないかな?」
スレッタ「極端に無駄を嫌うストイックな所といい、なんか色々凄い人ですよね……。地球に住むなら家の地下にパニックルームを作っておけとか真顔で言いますし」
チュチュ「いやまあ、絶対あった方がいーぞ。お前ら有名人だし」
ミオリネ「んなもん最初から作ってるわよぉ〜……。はー……改心したクソ親父が30年ぐらい前から人生やり直しても、このメンツはぜったい揃わないの、はっきり言って世界のバグよね〜……あー、みんなでしあわせになりたい……」グビグビ
スレッタ「ウチのお母さんも大分アレな人なんで、その辺はもう仕方なーーああっ!? もっとペース落とさないとダメですっ、せめてもっとお腹に入れないとっ!」
チュチュ「そろそろ次が来る頃だろ。スレッタ、ちょっと押さえとけ。あと、そいつ胸元緩くなってんぞー」グビ
スレッタ「了解ですっ! ミオリネさん、ちょっと胸元を失礼しーーひぃっ!? ちょ、何でノーブラ・ノーインナーなんですかっ!?」ザワッ
ミオリネ「えー? だってこれ日本のバスローブだってニカが言ってたしー。下着つけないんでしょー? 下着の線浮いちゃうじゃないのよー」
ニカ「語弊! それに近い物で、下着を付けなかったのは昔の話っ!!」
スレッタ「ていうか、バスローブでご飯は食べないですよね!?」アワアワ
ミオリネ「そんなことないわよー。朝ごはんはベッドで食べたりするしー」グビッ
スレッタ「文化が違うっ!? し、仕方ない、ミオリネさんっ、一旦お部屋に行きますよっ! ニカさん済みません、すぐ戻りますからっ! おんぶーーはダメだ、ミオリネさんの一番やらしい所が強調されちゃう! ふおおぉぉおぉっ……!!」ガシッ
ニカ「うわぁ……微妙に色気の無いお姫様抱っこだ……。ていうか、他にも慌てて部屋に戻る女性社員がちらほら……。異文化交流って難しいなぁ」クピッ
- 96二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 21:49:48
父親がヴァナ事変起こさないと愛する人が産まれてこない悲しい事実…
- 97二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 23:36:13
ミオリネ「ただいま」ノソッ
チュチュ「お、早かったなー。てっきり一時間ぐらい戻ってこねーかと」ニヤニヤ
スレッタ「さすがに弁えてますよっ。……ところで、それは一体?」
ニカ「ラフテーっていう豚の角煮と、お野菜の煮物だって。よく染みてて美味しいよ」
ミオリネ「大根、にんじん、さやいんげんに昆布、揚げ豆腐。ぱっと見だと、ええと……何だっけ……オーディン? そんなのに似てるわね」トクトク
ニカ「おでんだね。あっちも煮物だし、間違いじゃないよ。さすがに角煮まで入れる事は少ないだろうけど」モグ
スレッタ「んー、お箸がスッと入るのが気持ちいいですねー。……んむっ、大根からジュワッと滲み出る甘じょっぱいお出汁がまた……」
ミオリネ「にんじんも独特の風味があんまり残らないぐらい染みてるわね。こっちもお箸の通りが良いのは、それぞれきちんと煮る時間に気を遣ってるから? 細やかに作ってるわねー」ムグムグ
チュチュ「自分で作ると時間や温度管理がどうしても大雑把になっちまうから、こーいうの食うと尚更美味く感じるよなー」グビグビ
ニカ「えっ、そんなに雑になるかな……?」
リリッケ「ニカ先輩は技術畑ですから、そういうのをきちんとする意識が根っこにあるんじゃないですか?」
アリヤ「そうだな。逆にチュチュは完全にエンドユーザータイプだから、省ける手間はどんどん省いて簡略化していく意識があるんだろう」
スレッタ「へー。そういうのって普段の生活にも出ちゃうんですねぇ。ミオリネさんはそこそこ手間をかけるタイプって気はしますけど」グビグビ
ミオリネ「他人に食べさせる物ぐらいはね〜。自分一人ならもっと手間減らすけど。さて、メインの角煮……ラフテーを、っと……」
- 98二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 05:55:38
実際、ラフテーと豚の角煮ってどう違うの?ラフテー食った事ないからイマイチよく分からないんだけど。教えて詳しい人
- 99二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 08:24:28
日本酒や焼酎の代わりに泡盛を使って煮込む
ぶっちゃけ違いはそれくらい - 100二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 18:33:46
有難う。今度作ってみる。
- 101二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 21:42:31
こだわりの店ならアグー豚の皮付きのやつ使ってるだろうけど自作ならスーパーの塊肉でも泡盛使えば風味は味わえると思う
- 102二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 00:09:34
泡盛は琉球王朝が好き
- 103二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 06:02:30
保湿
- 104二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 08:36:26
ミオリネ「んむ。……お箸で簡単に切れるぐらい柔らかくて、豚の脂と絡み合った茹で汁の甘さがすっごいわね……。味も濃いし、今すっごくご飯欲しいんだけど……」クピッ
チュチュ「ご飯物も来るらしーから、もうちょい泡盛で耐えるしかねーな。……ところでコレ、豚の角煮と何か違うん?」モグ
スレッタ「私には分かりません……。強いて言うなら……柔らかさ?」
ミオリネ「もちろん風味は泡盛のそれだし、柔らかさはお出汁や煮込み時間なんかはこだわりの有無で違うんだろうけど、いや、でもなにか……?」グビ
ニカ「一番の違いは部位になるのかなぁ。ラフテーは皮付きのを使うんだって。ただやっぱり、しっかり柔らかくなるまで煮込んじゃうから、そこまで食感の差は出ないのかな?」
ミオリネ「ふーん。となると、名前とルーツが違うだけの、基本的に同じ料理ってことかぁ」トクトク
ニカ「ちなみに、角煮は料理酒だけど、ラフテーは倍以上度数の強い泡盛を、料理酒より沢山使って煮込むらしいよ。だからアルコールを全部飛ばす頃には、しっかりトロトロになってるんだろうね」
スレッタ「ことさら風味の強いお酒だからこそ、フランベした時ぐらいに残ってるんでしょうか」
ミオリネ「アンタ基本見てるだけなのに、そういう知識はちょいちょい仕入れてくるよね」グビ
スレッタ「私だって軽いお料理はしますからね。揚げ物とかはダメって言われてますけど。そろそろ解禁してくれませんか?」モグモグ
ミオリネ「絶対ダメ。うっかりバランス崩して煮えた油避けれなかったら、アンタ死ぬよ。頭や身体に来た物を避けられるぐらいになるまでは我慢して。もし勝手にやって大怪我したら、わたし泣くからね。病院のベッドに齧り付いて、年甲斐もなく大声で泣き喚くから。アンタ自分の花嫁のそんな姿見たい?」
スレッタ「……はい、自重します」
チュチュ「過保護な奴だなー」
ミオリネ「それぐらいでいーの。どーせ痛い目見たら、昔みたいに毎日べそかいて泣くんだから。そうだチュチュ、アンタ聞いてたでしょ? 学園で試験の邪魔された時の大泣き。入院中に毎日アレやらかして、現代医療じゃどのみち限界がある症状だからって事で、仕方なく自宅看護に切り替えたんだからね」グビグビ
- 105二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 19:27:33
足元がおぼつかないのに揚げ物はアカン
てかバリアフリー化はしてないのかな? - 106二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 23:25:49
腹が減ってくる、ラフテー食いたい
- 107二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 00:37:27
軟骨たっぷりのソーキが食いてぇ…
- 108二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 00:40:19
フライパンやトースターによる揚げない揚げものレシピかノンフライヤー使おう
- 109二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 05:55:59
ほしし
- 110二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 12:03:34
ニカ「その辺の事情ほとんど知らないなぁ。聞いてもいいの?」チラッ
スレッタ「はっ、恥ずかしいから、だっ、ダメ、ですっ!」ブンブン
ミオリネ「だってさ。だからひたすらストレス溜め込んで私に当たり散らして、『一度は私を捨てたミオリネさんが毎日来るなんておかしいです! やっぱりわたし死ぬんだ! 季節が変わったら死ぬんだ! あの花瓶お花が散ったら死ぬんだ! まだ初フィッ「わああああああっ!? 言ってる!? もう言ってます! ダメ、その先は絶対ダメですっ!!」ガシッ
ニカ「う、うん。なんか壮絶だったのは伝わったから、スレッタいじめるのやめてあげてね。あと、ちょっとお水飲もうか」
チュチュ「しかしすげーな。花散ったら死ぬて。もし頭よぎっても、口に出したら笑っちまいそー」
ミオリネ「ふー……。コイツが一度本気でネガり始めたらこんなもんよ。仕方ないからドライフラワー用の接着剤で補強して置いといたら、今度は元気無くなってきた途端に泣くし、鉢植えに変えたら『いつまでも寝たきりでいろって言うんだ!』って泣くし、それならって造花に変えたら『私がリプリチャイルドだからあてつけにこんなの置くんだ!』って。まだ今より多少元気だった御義母さんも頭抱えてたわ」ゴクゴク
リリッケ「わたしお見舞いに行った時、扉越しに色々聞こえちゃったんですよね……。あ、こんなに神経過敏になってるなら、今顔見せたら逆効果だなって、看護士さんにお土産預けて帰ったんですよ」
スレッタ「そ、その節は大変ご迷惑を……。ですからなにとぞ、なにとぞそれ以上の話は……」
アリヤ「鉢植えはまあ仕方ないかもしれないが、これはたしかに病院のスタッフも苦労しただろうな……」
ミオリネ「用意した今の家に移ってからは、まーここまでじゃなくなったから、ストレスって人を変えるってホントなのねー」
スレッタ「……自覚あるから仕方ないですけど、それ、ミオリネさんにだけは言われたくないです。ーーニカさん、知ってます? 学園時代のミオリネさん、ノーマルスーツにバックパックひとつで、学園フロント飛び出して逃げようとしてたんですよ」グビッ
ミオリネ「ちょっ」ガタッ
ニカ「えっ、それ初耳」
チュチュ「おー、なんかすげー話出てきたな。リリッケ手伝え、ミオリネ押さえるぞ!」ガシッ
- 111二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:36:58
アレはぶっちゃけ無茶よなw
- 112二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 23:33:01
あの後どうするつもりだったんだろな?
マツコが来る予定? - 113二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 01:22:28
そうだよ
本当はフェンに拾われる予定だった - 114二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 05:57:46
保湿
- 115二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 10:54:32
スレッタ「まだ入港前だったんですけど、学園フロント眺めてたら宇宙遊泳してるミオリネさんを見つけてですね、大慌てでエアリアルで助けに行ったんですよ。それでコクピットに引き込んだら、なんと頭突きですよ頭突き! 計画台無しって怒ってたんですけど、ぶっちゃけ半分ぐらいしか頭に入ってなかったんですよね」ハーナーセー!ハナシナサーイ!ワタシシャチョウナンダケドー!?
ニカ「というと?」ウルセーブレイコーダー!
スレッタ「私、初めて出会った同年代の女の子がミオリネさんなんですけど、ほら、ミオリネさんって超美人で可愛いじゃないですか。だから私、都会の女の子ってみんなこんな容姿してるの!? って驚いちゃって。まあ、私も平均ぐらいあるなってとこに落ち着いたんですけど」
ニカ「あぁ、最初に見たのがミオリネじゃあ気後れするよね」
スレッタ「はいっ! ミオリネさんとこんな関係になるなんて、さすがに思ってもみませんでしたっ!」
リリッケ「やっぱり運命ってあるんですねぇ」
アリヤ「以降の事も踏まえると、激動の人生という表現がピタリとはまるな。……しかし、よくまぁ無茶な事を」
ミオリネ「ぐぎぎぎっ……! 逃し屋雇ってて、合流地点で回収して貰う予定だったのっ! 私だって最寄りのプラントまであのまま行く気なんか無いってーの!」ジタバタ
チュチュ「いや、エアリアルが逃し屋じゃないって気付いてたって事は、時間か場所か、その両方がズレてたって事だろ? 一体どんだけ宇宙遊泳し続けるつもりだったんだおめーは。微小なデブリが掠めただけでもアウトだっつーのに」
ニカ「そうだよ。せめてダクトテープは持っていかないと」
ミオリネ「そっちの方が成功率が高かったの! アンタたちも他人に虫の声で謝罪させたり、取り巻きつれて他人の大切なもの壊したり、編入初日の下級生に退学迫ったり、気に食わなきゃ30センチぐらい小さい女の子にも暴力振るう上、こっちを人間と見てないクソ野郎との婚約状態で一年過ごしてみなさいよ! いっそ死にたくだってなるわっ!!」
スレッタ「うわぁ……。あの頃のグエルさんの所業って、思い返すと本当に…………はい?」
ミオリネ「…………あっ」
ニカ「…………こ、この話題やめよっか! ミオリネも本当に大変だったね! さ、呑もう呑もう! チュチュ、ミオリネ離してーー」
- 116二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 10:55:07
ビーコン無かった気がするけどマツコ拾えるんかな…
- 117二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 13:10:23
拾ってもらえなかったらこのまま死んでもいいやみたいな心境だったんかな…
- 118二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:26:03
ほし
- 119二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 01:19:15
グエルの黒歴史が…
- 120二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 05:55:17
保守
- 121二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 14:27:43
スレッタ「……その、ミオリネさん? えっと……死ぬ気、だったんです、か?」
チュチュ(……やべーよ。双方向にとんでもねー地雷埋まってやがった……)
ミオリネ「……別に、死ぬ気は無かったわよ。………………でも、死んでもいいとは思ってた」ボソッ
スレッタ「……グエルさんの決闘に私が巻き込まれて死にかけた時、わざわざ戻ってきて助けてくれた上、転んだ私の盾になってくれましたよね。……もしかして、あの時も……?」
アリヤ(おいおい待て待て、一度ならずだと?)
ミオリネ「勘違いとはいえ、一応助けてくれた恩があったから、その分を返しただけ」プイッ
スレッタ「……じゃあじゃあ、私が退学賭けて決闘受けた時、ミオリネさんが代わりに戦ったのは? 負けたらただじゃ済まないって、ミオリネさんは分かってたんですよね?」
リリッケ(まさかの三連発……ミオリネ社長……)
ミオリネ「…………アンタ、何も知らなかったのに、悪い事は悪いって、当たり前に怒って、助けようとしてくれたから。……そんな事してくれた奴、もうずっといなかった。……だから、嬉しかった分ぐらい、ちゃんと返すわよ。……アンタがあんなに強いって知ってたら、わざわざ助け船なんて出さなかったのにね」
スレッタ「ミオリネさん」
ミオリネ「……なによ」
スレッタ「……あの日、あの時に出会えて、本当に良かったです。……無事で、良かった」ギュッ
ミオリネ「……ふん。会わなきゃ私は地球に行ってたし、アンタも多分、因縁から解放されてたでしょ。決闘なんかしないで、普通に学園で勉強して、普通に恋とかして、水星に帰って終わり。それで良かったんでしょ」
スレッタ「……まあミオリネさんなら、厳しい地球の環境でも、案外上手くやれてたかもですけど。……私は色々……本当に色々あったですけど、今がとっても幸せだから、こっちで正解だったと思ってます。……ミオリネさんは……どう、ですか? 会社作って、皆で一緒に頑張って、色々酷いこともあって、それでもこうやって旅行に来れるようになったの、ミオリネさん的にはまだ、足りないですか?」
- 122二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 23:52:07
星油
- 123二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 02:06:43
素直になりなさい社長
- 124二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 12:57:42
まだ酒が足りない様だな
- 125二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 22:04:25
思い切ってスピリタスでも呑ませれば良いのでは(ヤケクソ)
- 126二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 00:24:34
- 127二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 09:46:33
ミオリネ「さあね。……やりたい事も、やるべき事も多過ぎて、止まったら死ぬのは間違いないわ」
スレッタ「普通の人が望めるもの、だいたい手に入れちゃってる気がしますけど、まだ足りないんですか? 欲張りさんですねぇ」ナデナデ
ミオリネ「……世の中にはね、言っちゃいけない事があるの。悪い事した奴が善人面で苦労話してたら当然恨まれるし、幸せ面してたら石投げたくなる。……私について来てくれて、今も支えてくれる人たちのためにも、今に満足する事無く、成果を出し続けないといけないの」クピッ
スレッタ「…………お母さんの責任、もっとしっかり追及するべきだったのかも」ボソッ
ミオリネ「どのみち変わらないわよ。……グループ解体の件でも恨まれてるだろうし、いつ潰されてもおかしくないわ」
スレッタ「……なら、私が側で支えます。一番大事な人ですから、いざとなったら水星に拐ってでも守ります。……それに、そんな事しなくても、いつか必ず分かって貰えますよ」
ミオリネ「楽観的なんだから……。アンタはもう十分頑張ったんだから、大人しく私の後ろで、水星を豊かにする方法でも考えてればいーの」プニプニ
スレッタ「イヤでーす。私、欲張りに生きるって決めましたから、ミオリネさんのやりたい事も一緒にやるんです。一人で抱え込んだらパンクするって、お嫁さん見てて分かりましたからね」ギュー
ミオリネ「その私に何回窮地を救われたんだか……」
スレッタ「だっ、だからですよっ! 一人で何でも出来るミオリネさんでも、必ず限界があるから、足りない所は私が補うってお話です!」
ミオリネ「アンタはもう、一番得意だったMSを扱えないけどねー。ドクターストップかかった身体で、私の出来ない何をしてくれるのかしらねー」
スレッタ「……ま、まあ、そっちはサビーナさんたちが居ますし? あ、なんか身体にGがかからないバリアフリーな機体とか無いですか?」
ミオリネ「そんな技術あったらそれだけで大儲けしてるっての。……ま、一応言っとくけど、私と死別したら、私を忘れていいからね。ああでも、子どもがいたらそっちはよろしく」
スレッタ「お願いですから、変な事言うのホントにやめてくださいよ。……あっ。もしかしてミオリネさん、お腹空いてます? 色々考え過ぎて、カロリー足りてないんじゃないですか?」
- 128二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 21:06:15
エピローグ時点でもまだ二十歳なんだと考えると、本当激動というか生き急ぎというか
- 129二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 01:50:18
作業用MSもダメなんだろうか?
- 130二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 06:54:38
ネガ酔いしとるな
- 131二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 08:33:26
ミオリネ「はぁ? アンタなに言って……むぐっ」モガガッ
スレッタ「考え過ぎて落ち込んじゃった時でも、お腹がいっぱいになれば案外持ち直すものですよ。ささ、騙されたと思ってどーぞ。お刺身食べてお酒呑んで、大丈夫になりましょうね〜」グイグイ
ミオリネ「んん〜!?」モガモガ
チュチュ「いやいや、力技過ぎんだろ。死ぬぞソイツ」
スレッタ「大丈夫、大丈夫〜。辛くて悲しくて心が苦しい時も、美味しい物をお腹いっぱい食べれば大丈夫って教えてくれたの、チュチュ先輩たちじゃないですか。だから今度は、私がミオリネさんに教えてあげたいんです。そうやって少しずつ広がっていけば、いつかきっと、みんな大丈夫になれますよ」ヒョイヒョイ
チュチュ「いや、オメーはあーしらが何か言う前にさっさと切り替えて、夜中に盗み食いしてたじゃねーか」
スレッタ「……あれ?」トクトク
アリヤ「おそらくだが、スレッタが特別強かっただけだと思うぞ。少なくとも私なら、スレッタほどあっさり受け入れられたか分からないな」
スレッタ「わ、私だって色々考えてましたよ? ……でもなんていうか、みんなと出会って、一緒に過ごした時間全てが私の財産っていうか、そうじゃない私は私じゃないっていうか……」エヘヘ
ニカ「テセウスの船に似た、ある種の同一性の問題だもんねぇ。ちょっと成長過程とか違い過ぎるけど。エリクトさん、その辺はどうお考えで?」
エリクト「いや、疑問を持つような事じゃないでしょ。例えばの話、僕はミオリネに身体を許したりしたいとは思ってないし。まぁ、ミオリネは僕にベタベタ触ってくるけどさ。いやぁ、妹の前でとか、お姉ちゃんちょっと困っちゃうよね」
リリッケ「あの〜、それは間違いなく別の話では……?」
エリクト「まあ、僕はスレッタに似てキュートな上、奥ゆかしくて気遣い屋で献身的な所もあるから? ミオリネがスレッタに惚れたみたいに、僕によろめいても仕方ないよね? そういえば僕がアルコール漬けにされた後、随分と情熱的に隅々まで拭いてくれたけど、あれは寝たきりのスレッタがして貰ってたのと同じで、ある種のフィッーー」ヒョイ
スレッタ「へー……。エリクト、動けない私がミオリネさんに色々して貰ってたの、そんな風にやらしい方向に受け取った上、自分に重ねちゃうんだ? へー、ふーん?」ヒュンヒュンヒュン
- 132二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 17:08:21
小姑をヒュンヒュンする刑好きだから助かる
- 133二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 23:20:23
怒りッタすき
- 134二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 02:08:08
コピー元である事を考えたらエリィも色ボケ要素はあるよね
- 135二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 05:54:38
スレッタの情操教育とかしてたの多分エリクトだし、一緒にいた時間も多分エルノラより長いからエリクトの色ボケが移ったって俺は思ってる。それはそれとしてエルノラも多分色ボケだったからある種の「その血の運命」だとも思ってる。
- 136二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 10:35:44
エリクト「くっ……。妹よ、いつの間にキミはこんなに強く……。仕方ない、ここはお姉ちゃんの物は妹の物、妹の物はお姉ちゃんの物精神で、二人仲良くお嫁さんシェアリーー」ギュワン
スレッタ「私もね、エリクトのことは大事だけど、ミオリネさんは私の一番なの。私のミオリネさんなの。私が寝たきりだった間も今も、エリクトがずーっとミオリネさんと一緒なの、頑張って飲み込んだんだよ? 仕方ないもんね、私がやりたくてやった事の代償だもん」ヒュンヒュンヒュン
エリクト「ーースレーーやめーーお願ーーからーー部僕ーーかっーーちょーーしたーー目じーー」チカチカ
スレッタ「でもね、私の大事な人を不倫する不埒者みたいに言うのはダメだよ。それに、私がどんな状態でミオリネさんに何を頼ってたのか殆ど見てたくせに、それをあげつらってお茶目で済ませようとするのを笑って許せると思う? あまつさえお嫁さんシェアリング? ミオリネさんを何だと思ってるの? ねえ? 聞いてる?」ギュンギュンギュン
ニカ「あぁ、エリクトが大回転してる……」
リリッケ「時折漏れ聞こえる悲鳴と謝罪がもの悲しいですね〜……」
チュチュ「すげー……。あの小さい目が強く虹色に点滅して、出来のわりーミラーボール使ってるダンスホールみてーになってる……」キョロキョロ
アリヤ「ミオリネ、大丈夫か? ほら、水を飲むといい」
ミオリネ「あ……ありがと……。うぅ、花婿が花嫁のお口の容量を分かってくれなくて辛い……」グビグビ
マルタン「っていうか、これ大丈夫なの? この虹色の光、スコア8オーバーの時のアレじゃないの!?」
ヌーノ「ま、ガンダム無いし大丈夫だろ。……大丈夫だよな?」
オジェロ「理屈上は大丈夫なんじゃね? データストーム発生する環境じゃねーし」
ティル「スレッタの顔の痣も光ってないし、大丈夫だと思う。単にエリクトの目が光ってるだけなんじゃないかな?」
ニカ「光源もエネルギーも無いのにこんな風に光るなんて、やっぱりエリクトはミステリアスだねぇ」グビ
- 137二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 17:38:30
ミオリネ「存在自体がミステリアスだもんね。ベルメリアさんも匙投げてたし、完全に現代の科学の枠からはみ出てるわ」クピッ
ニカ「だよねぇ。……っていうか、何であの二人はお互いあんなに攻撃的なの? 他のみんなには基本的に普通なのに」
ミオリネ「さあ? まあエリクトに関しては、姉妹喧嘩とかしてみたかったんじゃない? エアリアルの中で一応家族扱いって状態で、基本的にスレッタとしか意思疎通出来なかったんでしょ? ヘソ曲げて乗って貰えなくなったら精神的にも死活問題だし、言いたい事も言えなかったんでしょ。あとはまぁ、素の性格の悪さ?」
ニカ「へー、性格悪いんだ?」
ミオリネ「言わなくていい事言うというか、あえて神経逆撫でしてくるのよ。アレはお義母さんの血を感じるわ。今だって手も足も出ないのにわざとスレッタのこと怒らせてるし、性格悪い上にマゾなんでしょ、きっと」
エリクト「ちがっ、マゾなのは僕よりミオリネだろっ!? 僕はあんな夜明けまで激しくされてなお腕の中で甘える神経持ち合わせてなーー」ヒュゴッ
スレッタ「ミオリネさんはマゾじゃないっ! すっごく優しいから、ちょっと気が進まない事でも私のしたい事ならって付き合ってくれてるだけなのっ! だから私もホントに嫌がりそうな事は絶対しないし頼まないって決めてるのっ! そういう機微がわかんないお子ちゃまアラサーは黙っててっ!!」ブンブンブンブンブンブン
エリクト「こいっつ姉の前で堂々とイチャつきやがってー! 僕もあんな素敵な彼女か彼氏欲しいぞチクショーっ! 僕用の全身義肢の開発頼んだよミオリネーっ!」ギュワンギュワンギュワン
ミオリネ「スレッタ、エリクト、お願いそろそろやめて。色々恥ずかしいからホントやめて。今アンタたち大声で凄い事言ってる」
スレッタ「はっ!? しまった、お子さんも居るの忘れッタ! お休みエリクトっ!」ポチャン
ミオリネ「私のプライベートの一面が皆に知られちゃった……つらい……」
チュチュ「いや、その辺は大体予想されてた通りだから気にすんな。むしろマゾ疑惑が払拭されてよかったじゃねーか」
ミオリネ「大事な社員たちにそんなふうに思われてたのを知るのもつらい……」グビグビ
ニカ「あはは、ご愁傷様……。ほら、元気出して。待望のご飯物が来たよ」ナデナデ
- 138二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 23:31:41
女傑と言って差し支えないような人間なのに、何故ミオリネはこうもマゾっぽく感じられるのか
- 139二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 01:11:02
どう見てもネコだからなぁ
マゾってかドMのが似合うけど - 140二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 05:46:39
なんか分かる。意味的には同じ筈なのにマゾじゃなくてドMなんだよなミオリネは。
- 141二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 10:43:44
ニカ「っていうか、なんでミオリネがそんな風に思われてたの? 口調がキツイ所はあるけど、実際はかなり献身的なタイプだよね? まあそれでもネコらしいけど」
チュチュ「たしか……きっちり会社回せる有能クール系学生社長が、何で同性の全身不随女を囲ってるんだろうって話になったんだっけ。そんでまぁ、アイツら学生時代から相思相愛って差し支え無い範囲で話したんだけど、あーしらも何がきっかけだったか知らねーから経緯は濁すしかなくてさ」
ニカ「それで伝言ゲーム?」
チュチュ「いや。最初はもっと単純に、有能クール系と元フィジカルエリートなら、関係性はそっちのが似合う、程度の与太話だったはず。……ただのネタがあっという間に広まったあたり、ミオリネの方が受けって共通認識があったっぽいのがすげーよアイツ……」
ニカ「まぁ、ミオリネだからねぇ……」
ミオリネ「うわ、すっごいいい匂いする……。スレッタ、もしかしてこのお櫃の中は……」
スレッタ「は、はい! 開けてみましょう! ……おぉっ! やっぱり炊き込みご飯ですねっ! 薬味はきざみネギですねっ!」
ミオリネ「んー、美味しそう。家じゃ微妙に作りづらいから嬉しいわ」
スレッタ「去年の夏にスタミナ付けてリハビリ頑張ろうってお釜で炊いて、うっかり放置した次のお昼にはあっという間に傷んでたのは、今は懐かしい苦い思い出ですね……」
ミオリネ「苦いけど懐かしくはないっての。こっちはお味噌汁かしらね。やけに具がいっぱい入ってるわ」
スレッタ「ボリューミーですねぇ。……でも、本命はこっちの……」
ミオリネ「天ぷらね。綺麗な黄金色してる。……見たこと無い具がいっぱいあるわね」
スレッタ「見てください、エビさんがすっごい大きいですよ! そしてこのどんぶり……もしや、これは……!」ゴクリ
ミオリネ「なんて欲張りセット……! いや、待ってスレッタ。先に炊き込みご飯のままで味わわないと、タレの味に負けちゃうじゃない」
- 142二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 21:17:47
飯テロやめろ!!!
- 143二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 22:29:15
炊けこみご飯だと…?夜遅くにスレを覗くべきでは無かった…あまりにも罪深い飯テロ
- 144二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 22:53:56
ソーキ丼か?
- 145二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 05:52:10
来年の夏休みは絶対に沖縄に行くわ。寧ろ今からでも行きたい。
- 146二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 07:43:48
徒歩5分のところに本格的か沖縄居酒屋あるワイ大勝利
- 147二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 08:36:33
スレッタ「で、でもでもっ、あの炊き込みご飯さんが、このちょっとトロみのある天つゆを絡めて欲しそうな目で私を見てるんですっ!」
ミオリネ「ならアンタは、あの穢れを知らない無垢な炊き込みご飯を、ひと口も味わう事なく欲張り天丼にするつもりなの!? そんなの炊き込みご飯への冒涜じゃない!」
チュチュ「いや、そんなら軽くバウンドさせれば良くね? こう、焼き肉の時の白飯にするみてーに」
スレッタ「ミオリネさん! ここに天才が居ますよ!!」グビグビ
ミオリネ「さすがチュチュ、我らアス高地球寮飲み会の特攻隊長ね!」グビッ
チュチュ「ははーん。さてはお前ら、見た目へーきそうなわりに、もうそこそこ回ってんな?」ケラケラ
ニカ「そう言うチュチュもちょっと顔赤いよ。……あのー、ミオリネ? ちょっと聞きたい事があるんだけど……」
ミオリネ「えっ、なに? 私今から待ちわびたご飯食べるんだけど」
ニカ「あ、はい。なら後でいいよ。もっとお酒回ってからにするから、存分にジューシーをご堪能下さい」
ミオリネ「うん、ジューシー? この炊き込みご飯のこと?」
ニカ「そう。豚の出汁を使って、豚肉とにんじん、ひじきなんかを具材にしたものだって。あ、でもコレ、他にも色々入ってるね」
ミオリネ「また豚かぁ……。なんか今日の私、一日中ブタ食べてる気がするわ」
スレッタ「それだけ自信のある名物なんですよ、実際どれも美味しかったですしねっ! ささっ、頂きましょうっ!」
ミオリネ「そうね。じゃあ、私は炊き込みご飯……ジューシーから、っと」モグ
- 148二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 17:16:39
いったい何を聞くつもりなんだ…
- 149二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 23:07:23
この週末は近所の沖縄料理屋に行くことを決意
- 150二次元好きの匿名さん23/09/08(金) 01:03:44
定期的にソーキを取り寄せてる
米でも麺にもツマミにもなって良いぞ - 151二次元好きの匿名さん23/09/08(金) 05:53:34
飯テロスレと化している…
- 152二次元好きの匿名さん23/09/08(金) 08:34:20
ミオリネ「……しあわせの味がする……」ホゥ
チュチュ「すげー、めっちゃ満たされた笑顔じゃん」
スレッタ「かわいいでしょう、私のお嫁さんですよ? 勿論おうちでもかわいいんですよ?」クピッ
ニカ「ふふっ、はいはい。いやぁ、いい顔するねぇ」
ミオリネ「こう、ね? ひじきの一本、豚肉やにんじんの一片、お米のひと粒ひと粒まで甘じょっぱい出汁が染みてて、噛み締める度にジュワッと旨味が溢れてね? ねぎの絶妙な辛味と相まってね?」クピッ
スレッタ「分かりまふ。これ、学生時代ならどんぶり三杯はいけまふ」モッキュモッキュ
アリヤ「スレッタのあの頬袋、リスかな?」
リリッケ「雰囲気的にはハムスターの方が近い気がしますねぇ」
ミオリネ「もー。美味しいのはわかるけど、一度に口に入れ過ぎだっての」クスクス
スレッタ「いーじゃないれふか。贅沢に食べないと。んー、天ぷらも具が沢山あって、どれから食べるか迷っちゃいますねぇ」モグモグ
ミオリネ「お品書きによると……エビ、キス、かき揚げみたいな有名所に加えて、イカに、マグロに、メカジキに、紅いもにゴーヤに……カニカマに、もずく? ふぅん、こんなの天ぷらに出来るんだ」
ニカ「海産物多くて独特だよねぇ。とりあえず、もずくに挑戦してみようかな。……んー、歯応えがちょっと違う? あっ、これ下味付いてる。衣も塩味を感じるし、もしかしたら天つゆ必要無いかも」パリッ
ミオリネ「へぇ? 衣が厚目になってる上、具と同じく揚げる前から味を付けてるんだ。面白い」サクッ
スレッタ「んん〜! ミオリネさん、噛んだらパリッとか、サクって音しましたよ! なんかお菓子みたいな歯触りで、だけど中身はしっかり天ぷらでーーこれ、とってもイイ感じです!」