- 1スレ主23/08/14(月) 22:27:55【閲覧注意】レオHPB!ドキドキ♡初デート編🎲🎂part2|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/board/2258135/↑の2スレ目です🎂玲王「(ダメだ…埒あかねぇ)玲王は凪の足の上に座ったまま顔を耳元に近づける玲王「トイレにいきたいんだよバ…bbs.animanch.com
↑続きの3スレ目です🎂
凪「あ、じゃあバケツパフェ二人でつつこう?前に何かで見てレオと食べてみたかったんだよね」
玲王「お前なら1人で食えるんじゃん?」
凪「いや、フツーに無理だし。てかあんなの1人で食べて何が楽しいの?カップルでつつくから楽しいんじゃん」
玲王「えー、全部食えるかな。絶対甘すぎて途中で吐きそう」
凪「レオが吐くのは俺からの甘やかし糖分だけでしょー?」
玲王「ハイハイ、じゃあ今度は吐くくらいもっと甘やかしてくれんの期待してイイんだな?」
凪「うん、今はちょっと休憩中。次はもっと頑張るから」
玲王「えっと?そんじゃバケツパフェ…ここの施設の中入ってんのか?」
玲王が店を調べようとスマホを取り出すと、ちょうど玲王が登録しているBLTVの通知が入った
- 2スレ主23/08/14(月) 22:31:04
玲王「あ、スゲー!見ろよ凪!お前の動画また再生回数増えてんじゃん!?」
凪「えー?どーでもイイよそんなの。それより早くバケツパフェ食べよーよ。なんか俺もめちゃくちゃ甘い物食べたい気分になってきた〜」
玲王「んー…」
玲王はふと凪の動画のコメント欄に目をやる
【凪くんマジカッコいい♡】
【イケメンだよねー!彼女とかいるのかな?】
玲王「(あー、当たり前だけど、凪ってモテるんだ…)」
凪「行くよ?レオ」
凪が玲王の手を繋ごうとするが、玲王はサッと手を引っ込める
凪「?どしたの?」
玲王「あ、いや…。さっきまでは凪がエスコートしてくれてたから手ぇ繋いでたけど、今はお前甘やかし休憩中だろ?」
凪「はー?手くらい繋がなきゃデート感出ねぇじゃん(今日こそはちゅーするつもりなのに)」
玲王「あ、バケツパフェの店、この上のフロアにあるって!行こ行こ!」
玲王は凪を置いて早足で進む
凪「えー…」
凪「(レオってそんなにバケツパフェ食べたかったの…?)」
そして2人はバケツパフェの店へと入る - 3二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 22:33:59
続ききましたね
不穏な気配を察知 - 4二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 22:37:11
続ききた!最後まで見届けます
- 5スレ主23/08/14(月) 22:42:02
店員「お待たせしましたー♪当店名物の糖分盛り盛り、特大バケツパフェでございます!」
2人の目の前に、文字通りバケツに入った甘さ盛り盛りの特大パフェが置かれる
玲王「うわー、スッゲェ!花火ついてるじゃん」
凪「レオ、めっちゃ喜んでるね(そんなにバケツパフェ好きなんだ…)せっかくだから写真撮ったげるよ」
玲王「は?いーよ、恥ずいから!」
凪「何で?みんな撮ってるじゃん、ホラいくよー。レオは俺のことがー?」
玲王「は?」
凪「す、き!ハイ、どうぞ!」
玲王「こんなとこで言えるかバカ!」
玲王が小声で怒る
凪「イイじゃん、誰も見てないって」
玲王「…」
凪「まぁ、いいや。そのまんまの照れてるレオもスッゲェ可愛いから」
凪がバケツパフェと一緒の玲王の写真を撮る
玲王は凪からのからかいに、照れたような、困ったような顔をしていた
凪は玲王と逢うまでほとんど写真は撮ったことが無かった
スマホはゲームをするためにあるモノだった
すぐに思い出だなんだと写真を撮りたがる奴らの気持ちなんて、以前の凪には分からなかった
玲王「俺の写真、他の奴に見せんなよ…お前にしか見せねぇ顔してんだから」
凪「うん、知ってる」
作った表情じゃない、自分にだけ向けられる素の玲王の表情
こんなの見られるのは自分だけだと思う度に、凪は心が満たされた - 6二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 22:59:45
凪…
- 7二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 23:01:26
その気持ち大事にしろよ…(?)
- 8スレ主23/08/14(月) 23:11:34
凪「ハイ、レオさん。今日の俺からの甘やかしは何点でしたか?」
玲王とバケツパフェをつついている凪が、勝手に反省会を始める
玲王「…いや、採点不能だろ。途中リタイアだし」
凪「えー!?俺にしては結構頑張ってたって!褒めてよ〜。そんで甘やかして?」
玲王「ええ…そりゃ、まぁ、映画で席座るまでとかドキドキしたし、昼ご飯の店予約してくれてたのも嬉しかった」
凪「イェーイ」
玲王「いや、でも合鍵はさすがにビビったって。お前って付き合ったらこんなになるんだー、彼女になる子は大変だな、って思ったし」
凪「ん?カノジョ?」
玲王「え、彼女…」
凪「何その概念。だから俺には親友も恋人も相方もレオ以外はいないから」
玲王「えー、わかんねぇじゃんそんなの。お前意外とモテるからさ」
凪「は?学園の王子様のスーパーモテ男が何言ってんの?もしかしてモテない俺への嫌味??」
凪が怪訝な表情をする - 9スレ主23/08/14(月) 23:14:18
凪「俺モテないし。レオにだけモテたらそれでいーの」
凪の言葉を聞いて、玲王は静かに笑う
凪「(あー、出た、作った顔)」
凪「俺はレオと違って他に誰とも付き合いないから。不安に思うことがあるなら言ってよ」
玲王「ないよ」
玲王「こんなに大事にしてもらって、不安なんてあるわけない」
凪「レオ…」
凪はジッと玲王を見つめる
玲王「何見てんだよ」
凪「世界一可愛い俺のレオを見てる」
玲王「じゃなくて、お前俺のこといっつも見過ぎだって」
凪「見るよ、レオはまだ俺に言わないこともあるから。表情で確認してんの。今楽しいのかなーって、なんか嫌なこと思ってないのかなーって」
玲王「……」
玲王は思った
玲王「(凪から今日1日甘やかして欲しいって思ってたけど、凪は凪なりに、普段から目一杯俺のことを甘やかしてくれてたんだな)」
玲王「…デート、もう今みたいに気軽に出来ないかもな」 - 10二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 23:18:24
玲王は凪より世間を知っていて
凪は玲王より覚悟が決まってて - 11スレ主23/08/14(月) 23:29:22
【凪誠士郎、天才!!】
【凪、すげぇ!日本の宝!!】
玲王「(もう、俺だけの凪じゃないんだ)」
玲王「(凪が有名になるってことは、そーいうことだ)」
玲王「(覚悟が足りなかったのに、勝手に好きになって、凪の気持ち受け入れた俺の責任だ)」
凪「ねぇ、この後まだ時間ある?」
玲王「ん?」
凪「今日指輪持って帰れなかったからさ、一昨日言ってたエプロン買って帰ろーよ。俺やっぱりどうしてもレオにエプロン選びたい」
玲王「エプロン〜?」
凪「ねぇ、お願い。イイでしょ?」
玲王「ハイハイ、分かった。じゃあお前このパフェ残り全部食ったらな」
凪「はー!?無理だしそんなの!」
玲王は笑いながら凪の口にスプーンでたくさんの甘さを詰め込んだ
そして2人はエプロンを売ってるお店に向かう
凪「この施設ってマジで何でもあんね」
玲王「いや、写真映えするバケツパフェは変化対応業としてのSCに適してるし季節を問わないエプロンは異常気象による気温の変化に左右されず、安定したテナント料を…」
凪「ハイハイ、もういーから。えっと、レオに似合うエプロンは…」
凪が選んだ玲王のエプロンはどんなデザイン?
下3レスから🎲 - 12二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 23:31:47
普段使いできるくらいの可愛いぼのぼの柄
- 13二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 23:32:17
黒地にかわいいライオンのプリントポケットが紫のシンプルなやつ
- 14二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 23:32:53
フリルエプロンを選んだら怒られたので、シンプルな愛妻エプロン
- 15二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 23:33:12
似てるって言われたからミッフィー柄
- 16二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 23:37:01
どれでも良い感じ!
- 17スレ主23/08/14(月) 23:37:53
- 18スレ主23/08/14(月) 23:49:04
凪「っぱコレっしょ!」
凪が玲王に見せたのはフリッフリの純白エプロンだった
玲王「いや…お前、コレってアレじゃん…メイ」
凪「いや、違うからね?これを着て俺だけにレモンティーをお給仕して欲しいとかそーいうのじゃないからね?」
玲王「ダメ!却下!ぜったい着ねぇ!」
凪は分かりやすく落胆する
凪「じゃあ…コレならイイですか?」
そう言って凪は玲王に真っ白のシンプルな愛妻エプロンを見せた
玲王「んー、それならまぁ…」
凪「やった!じゃあ今度これ着てまた手料理作りに来てくれる?」
玲王「いーよ。次は何食べたい?」
凪くん、オムライスの次は何食べたい?
下3レスから🎲 - 19二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 23:50:19
肉じゃが
- 20二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 23:50:32
ハンバーグ
- 21二次元好きの匿名さん23/08/14(月) 23:52:49
唐揚げ
- 22スレ主23/08/14(月) 23:57:17
- 23二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 00:01:31
肉じゃが!
お肉なにいれるかな(関東だから豚肉かな) - 24スレ主23/08/15(火) 00:05:14
凪「肉じゃが」
玲王「ブハッ!え、意外だなー?何でだよ」
凪「肉じゃがって、あんま外食になくない?家庭の味、って感じする」
玲王「あー、なるほどな」
凪「いいなぁ、肉じゃが作るレオ。新婚さんじゃん。マジで」
玲王「えー、じゃあ一緒に作ろうぜ?俺もお前のエプロン選びたい」
凪「え、俺も?」
玲王「凪は全体的に白いから何色でも似合うっちゃ似合うんだよなー。あ、でも彩度は抑えめでー」
凪「レオっていっつも俺の物選ぶね」
玲王「んー?だから言ってるだろ。俺は凪のことしか考えてねぇって」
玲王「えー、悩むなぁ。どうしよう…」
やっぱ玲王も凪に買いたがる
玲王が選んだ凪のエプロンのデザインとは?
下3レスから🎲 - 25二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 00:07:15
このレスは削除されています
- 26二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 00:08:03
黒地にミッフィーの模様が入ったかわいいやつ
- 27二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 00:09:42
ポメラニアンの柄色は黒
結ぶ紐のとこが紫 - 28二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 00:12:06
黒色のシンプルなやつで
小さくワンポイントにライオンのついてるやつ - 29スレ主23/08/15(火) 00:20:42
- 30二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 00:22:35
小さくライオンで自分のって主張するのいじらしいかわいい
- 31スレ主23/08/15(火) 00:39:37
玲王「うん、これ良いじゃん!」
玲王が凪に見せたのは黒色のシンプルなエプロンに小さくワンポイントのライオンが付いたデザインだった
凪「えー、ライオン?これってレオでしょ?可愛い!」
玲王「だろー?」
凪「これ着て2人で一緒に肉じゃが作ろうね」
玲王「うん」
凪「…あのさ、レオ」
玲王「んー?」
凪「レオが俺に興味を持ってくれた時、レオは俺にそのままでいいって言ってくれたけど、レオが興味あるのは俺の中のサッカーの才能だけなんだって前までは思ってた」
玲王「え?」
凪「だからあの頃スパイク買ってくれた時も、レオがきっと俺のためにこうして悩んで選んでくれたのに、それって俺じゃなくてサッカーのためだろ、って思ったらなんか喜べなくて…あの時ちゃんとありがとうって言ってなくてごめんね」
玲王「…」
そんなことない
玲王は凪になんて言う?
下3レスから🎲 - 32二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 00:44:22
いいよ凪
大丈夫
ちょっと寂しそうに微笑む - 33二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 00:56:48
そういう下心が無かったかって言われると嘘になるけど……楽しかったのも本当、似合いそうだなとか、喜んでくれると良いなって思ってた選んだのも嘘じゃない
- 34二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 01:04:53
謝んなよ凪
最初の頃はそういう打算的なのもあった
ごめんな…… - 35スレ主23/08/15(火) 05:40:55
- 36二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 07:34:55
頑張れ 頑張れ
- 37スレ主23/08/15(火) 12:01:29
玲王「そういう下心が無かったかって言われると嘘になるけど……楽しかったのも本当、似合いそうだなとか、喜んでくれると良いなって思って選んだのも嘘じゃない」
凪「うん、分かってるよレオ。ありがとうね」
2人がエプロンを買って店から出ると、夕食時のため施設の混雑度はさらに増していた
玲王「やっぱこの時間は人増えてんな」
凪「ねぇ、いくら俺らデカくてもはぐれるよ。そろそろ手ぇ繋がない?」
玲王「いや…もう、こっから出ようぜ」
凪「だね」
2人が複合型施設から出ると、外は少し薄暗くなっていた
凪「ねぇ、今日ってもうバイバイ?」
夕方の、湿気を含んだ風が2人を撫でる
玲王「…」
凪「…俺はまだレオと一緒にいたい。レオは?」
玲王「俺も…」
玲王が言いかけたその時だった
?「あ、あの!もしかして凪選手ですか!?」 - 38スレ主23/08/15(火) 12:10:21
凪「…?」
凪はそっと玲王を自分の後ろに隠す
凪「何?」
ファン「あ、あの、本物ですか!?ゴール見ました!BLTVで…何回も…すっごくカッコ良かったです!」
凪「あー、どうも…」
凪はファンらしき人物に一言だけ言って玲王の手を取り、その場から足早に立ち去る
玲王「お、おい、凪」
凪は玲王の制止も聞かずどんどんと人のいない方へと進んで行く
玲王「凪、止まれって」
凪「…」
玲王「ちょ、どこまで行くんだよ!?」
玲王の声が強くなったことで、凪はようやく足を止めた
凪「…はぁ、何さっきの。ビックリした」
玲王「え、お前、もっとちゃんと対応しろよ。さっきの子ってお前のファンだろ?」
凪「ファン?だから?」
玲王「だから、じゃねぇよ…」
凪「いや、関係ないじゃん。あの人なんで急に声かけてくんの?俺知らない人だし」
玲王「…凪、お前これから日本代表背負うんだろ?そしたら今みたいに突然声かけられたりもするって」
凪「えー?やだなぁ」
凪はまるで他人事のようだった - 39スレ主23/08/15(火) 12:19:08
玲王「マスコミとかメディアにもいっぱい出るようになったら、この先BLTVの登録者の比じゃないくらいの人達がお前を見るぞ?だから凪が一流のアスリートになるならさ、もっと受け応えとかも気をつけていかねぇと。ファンが発信出来るSNSなんて特にちょっとしたコトで叩かれやすいんだし」
凪「…?何で俺がそんなこと気をつけなきゃいけないの?意味わかんないんだけど」
玲王「いや、意味わかんないとかじゃなくて…」
玲王はまるで自分の置かれた立ち場を理解していない凪にため息を吐く
玲王「あのなぁ、凪。いい加減大人になれよ、お前も」
凪「…は?大人?じゃあレオは俺がやりたくもないのに、さっきの奴にニコニコしてファンサービスでもしろって言うの?」
玲王「いや、別にずっと愛想良くしとけなんて言ってねぇよ。その時と場合とで、上手く使い分けりゃイイだけじゃん」
凪「…俺はお前みたいに器用じゃないし、そんな簡単に出来ないよ」
玲王「……」
凪「てか、さっきレオが自然体の俺が好きって言ってくれたんじゃん。言ってるコト、変わってない?」 - 40スレ主23/08/15(火) 12:24:00
玲王「…いや、そりゃ俺は自然体のお前が好きだけど、世間がお前に求めてる姿はそうじゃないだろ…」
凪「?何、世間って。俺らがやってんのはサッカーでしょ?なんでそんなコトまで気にしなきゃいけないの?」
凪「俺はレオにだけ好きでいてもらえたら、それでいい」
玲王「…凪」
凪の言葉に、玲王は心が嬉しくなる
玲王「(いや、待て…なんだこの感情。これで、いいのか?あんなに凪が有名になるのが嬉しかったのに?俺は凪が有名になるのを願ってるのに?凪が好きで、凪の好意に甘えて、このままそこに縋って…)」
玲王「……」
凪「レオ…?」
玲王「(ダメだ。あの時自分の手から離れた凪を見て、悔しくて、でも、やっとまたその成長が嬉しく思えるようになってきたのに…俺が、凪の邪魔になるのだけはダメだ。好きだって言う言葉で、凪の可能性を繋ぎ留めたくない)
玲王「あのさ…凪…」
凪「何?」
玲王「好き、って言って、ごめんな」 - 41スレ主23/08/15(火) 12:27:03
凪「は?」
玲王「(俺らが気持ちのまま付き合ったらどうなるのかよく考えずに突っ走って、ほんとにガキなのは俺だった。お前の可能性を潰したくないのに)」
玲王「このままじゃ俺、お前の邪魔になる」
凪「いや、話が見えない。どーいうこと?」
玲王「だから…恋人っぽいのは今日でもう最後にしよ?明日からは今まで通り、俺たち普通の相棒に戻ろうぜ」
凪「…は?え、何それどーゆー意味?」
玲王「だから、恋人『ごっこ』は今日で終わり」
凪「いや、ごっこって…何それ。レオ、意味分かんないよ。急にどしたの?」
玲王「いや、なんか…急に気分変わった。ワリィ。知ってるだろ?俺が前から飽きっぽいの」
凪「いやいや、そうだとしても…さすがに急すぎるって」
玲王「さ、今日はもう帰ろーぜ!」
凪に背を向けて歩き出そうとする玲王の右肩を凪が掴む
凪「ちょ、ちょっと待ってよ!ほんとに明日からただの親友に戻んの?」
玲王「…そうだけど?」
凪「何それ…ついて行けないって。いくら何でもそれは都合良すぎない?」
玲王「…」
凪「今まで散々俺の気持ち煽っといて…指輪も作って、この先レオと記念日増やして、お前と色んなこと出来るの楽しみにしてたのに。今更元の関係になんか戻れるワケないじゃん…」 - 42スレ主23/08/15(火) 12:33:17
玲王「え、別に…。戻れるだろ?前まではそうだったんだから。また今まで通り世話もして甘やかすし、ちゃんとお前にパスも出すから」
凪「ッ、やだよ。ただの親友なのにそんなのされたら、余計キツイじゃん。好きでもないのに、お前はまた今までみたいに俺を甘やかせるの?じゃあ、結局レオは俺以外の奴だったとしても、誰にでもそーすんのかよ!?」
玲王「は?なワケねーよ。俺の宝物はお前だけだって。でも…、きっとこれがお前のためなんだよ」
ぐるぐると終わりの見えない会話に、凪は苛立ち始める
凪「今、俺のためって言ったの?じゃあレオが思ってる俺の幸せって、何?」
玲王「…お前の幸せ?」
玲王「(ゲーム三昧…働かずに暮らす…目標3億?)」
凪「俺が世間の評価とか、そんなモン欲しくないってレオは知ってるじゃん」
玲王「だから、欲しいとか欲しくないとか、そんなガキみたいな考えじゃなくて…」
凪「俺がレオの横にいるのって、何のためなの?」
玲王「え?」
凪「何回もこうやって拗れてすれ違ってさ…今もなんでそんな辛そうな顔してんの?俺はレオを傷つけるだけなら、もうお前の横にいない方がいい人間だよ」
玲王「?おい凪、何言って」
凪「俺はレオを幸せにしたいから、今までお前の横にいた。でもそこに俺がいない方がいいんなら、俺はもうお前の前からいなくなる」
玲王「は!?いなくなるって何だよそれ?誰もそんなことしろなんて言ってねぇじゃん」 - 43二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 12:41:09
😭
- 44スレ主23/08/15(火) 12:43:11
凪「じゃあ、俺どうしたらいいの?」
凪「もう、めんどくさいよ、レオ」
玲王「…ッ!」
凪「(あ…)」
凪は、絶対にもう二度と玲王には言わないと決めていた言葉を吐いてしまった
しかし、一度言葉にしてしまったらもう止まらない
凪「…レオ、俺との約束、忘れてないよね?ずっと一緒って、それっていつまでだったの?俺はお前とは、W杯優勝してそこで終わるような関係だとは思ってないよ」
玲王「だから…(俺だって、そう思ってるよ)」
玲王はショックから、上手く言葉が出なかった
凪「今までお前がそこまでやりたがるサッカーを、俺も同じくらい好きになってみたいと思って頑張ってきた」
玲王「…うん」
凪「俺は、レオと一緒じゃなきゃサッカーしてなかった。俺とお前が終わるんなら、俺はもうここでサッカーも辞める」
玲王「は?な、なんでそーなるんだよ…!?」
凪「サッカーには、お前との思い出がありすぎるから。サッカーする限り、俺はレオのこと思い出すから…」
玲王の宝物がサッカーを辞めるということは
玲王が夢を諦めるということ
玲王「何だよ、それ…」
凪「恋人『ごっこ』、今日で最後だっけ?」
玲王「…」 - 45二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 12:47:38
がんばれ…がんばれ…!
- 46二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 12:50:45
ヒィィ…
- 47スレ主23/08/15(火) 12:52:25
凪は両手で玲王の頭を掴み、そのまま口にキスをする
凪「…」
玲王「…」
凪「…もう好きじゃねぇんなら、ちゃんと嫌がれよ」
玲王「…」
凪『え、それってレオも一目惚れだったの?』
玲王『わかんね。てか、「今好きになった!」なんて、そんなのすぐに分かんなくね?』
玲王『感情や心って、もっと非合理的なモノだろ』
凪「レオってほんと、嘘吐きだね」 - 48二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 12:59:20
悲しいキス……
- 49二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 13:01:12
アッアッアゥ
- 50二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 13:05:37
ううう切ない…
- 51二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 13:11:31
あぁ…泣いちゃう泣いちゃう!!
- 52スレ主23/08/15(火) 14:15:53
- 53二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 15:15:03
耐えろみんな…乾いた後に水をたくさんあげるとサボテンは綺麗な花を咲かせるらしいから…ウッウゥ
- 54二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 20:31:58
スレ主を信じてるけどやっぱしんどい
信じてるから耐えるけどしんどい - 55スレ主23/08/15(火) 22:21:02
(23:00すぎくらいから続きます)
- 56スレ主23/08/15(火) 23:02:07
in凪の家
凪「うりゃ、ヘッショじゃー!」
凪は久しぶりにスマホゲームをしていた
あの後、どうやって家まで帰ったかなんて覚えていない
無理矢理玲王にキスをして、玲王の唇の感触だとか、初めてのキスの味だとか、何万回も脳内でイメトレして、それらを想像していたのに
大切に温めていた想いをぶち壊し、衝動的にしてしまったキスからは凪は何にも感じられてはいなかった
それは、玲王に出逢う前の無気力で無感情な凪の人生と同じだった
そこそこ平均的で、挑戦もしなければ
傷つかずに生きていける
その代わりに熱くなれるコトは何も起こらない
無痛、無臭、無害、無感動で退屈な人生
凪「(あーでも…アイツ、ちょっと震えてたかも)」
そう思った時、手元の操作をミスり凪のスマホの中のキャラクターが死ぬ
凪「今日はチョーシ出ねぇな…なんかもういいや…」
凪はスマホをベッドに放り投げる
凪「(このダブルベッドだって…この部屋のどこ見ても、レオとの想い出だらけだ)」
凪「(初めてレオが俺んちに泊まった時も、すれ違って泣かせちゃったんだよな…)」
わずか数週間前のことさえも、今の凪には遠い昔のことのように思えた - 57スレ主23/08/15(火) 23:10:50
グーッ!!
凪のお腹が鳴る
凪「ハァ、こんな時でも…お腹って空くんだね」
数時間前、凪は玲王にバケツパフェを結婚式のファーストバイトよろしくスプーンで無理矢理口に詰め込まれていたが、やはり時が経てば感傷に浸っていようともお腹は空く
凪は仕方なく起きて冷蔵庫を漁った
凪「あ…」
そこにあったのは、玲王が一昨日オムライスの材料と一緒に買って来てくれて、そのまま置いて行ったレモンティーだった
凪はそれを手に取り冷蔵庫を閉め、ドアに貼られた部活のスケジュールを目にする
凪「明日練習何時だっけ…て、明日は日曜か」
凪「(てか、来週からはもう練習も行かなくてもいいんだった。サッカー辞めるんだから)」
凪「(良かったじゃん、俺。ずっとサッカーめんどくさいって思ってたじゃん。暑いし疲れるし、負けたら悔しいしムカつくし…)」
凪「(でも…)」
凪の頭から最後に話していた時の玲王の辛そうな表情が離れない
玲王『サッカーでさ、もっとスゲェシュートいっぱい見せてくれよ』
玲王『そしたらさ、俺ずっとあの時のワクワクした顔してると思うぜ?』
凪「サッカー辞めちゃったら、もう俺の好きなレオの表情は見れないんだ…」
凪はレモンティーのペットボトルの蓋を開けて口にする
凪「…なんか、今日のレモンティー、スッゲェにげぇ…」 - 58二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 23:16:55
折角のお誕生日デートだったのにね😢
- 59スレ主23/08/15(火) 23:18:18
in玲王の家
玲王「えっと、豚肉400gと水400ml…」
玲王はあの後無心で帰路につき、その途中で無意識のままスーパーに寄って肉じゃがの材料を買い、今こうしてキッチンに立っていた
玲王「(えっと、凪は甘い方が好きだから砂糖は多めにして…)」
玲王「え?あ、肉じゃが…もう練習しなくていいんだった…」
玲王はようやく我に帰る
凪『恋人「ごっこ」、今日で最後だっけ?』
玲王「…うっ」
玲王は今日凪に買ってもらったエプロンを着ていた
真っ白な新しい愛妻エプロンを着ていたって、玲王の心の中はもうボロボロだった
玲王「(こんなの作っても、もう受け取ってもらえないんだろうな…)」
玲王「(手料理とか、恋人でもねぇなら重いだけだもんな。きっとまた『めんどくさい』とか言われるだけだ…)」
この恋が間違いだった
気付かなきゃ良かった
相棒なのに、好きになっちゃいけなかった
自覚しなかったら、こんなキモチ無いのと同じだったのに
玲王「(いや、これで良かったんだよ。俺アイツと出逢ってからちょっとおかしくなってた。これで元の俺のままでいられる。完璧な、みんなが期待する白宝の王子様で、御影の御曹司の俺に…?)」 - 60スレ主23/08/15(火) 23:23:38
玲王「(…嘘だ、凪にあんな顔させる今のこんな俺、全部嫌い、大嫌いだ)」
玲王は目に涙を溜める
凪『…好きじゃねぇんなら、ちゃんと嫌がれよ』
玲王「(凪のこと好きじゃないなんて、嘘だよ)」
玲王「(俺の、人生で一番の宝物)」
器用すぎる大富豪は落ち込んでいる時でも無事肉じゃがを作り上げてしまう
玲王「…凪の幸せって、何なんだろう」
玲王はフラフラと自室へと戻る
玲王「(アイツの喜ぶモノって、ゲームとか金以外にもあんのかな。だから来年の凪の誕生日も…俺があげられるモノなんて豪華な船上パーティしか思いつかなかったけど)」
玲王は勉強机に置いてあった『ROAD TO WORLD CUP with NAGI』と表紙に書かれた紫色のノートを手に取り、来年の凪の誕生日計画を書いていたページを開いてみる
玲王「え、なんかこのページ汚れてね…?」
何かの液体が吹き付けられたように汚れたそこには、一部玲王ではない人物の字が書かれていた
『俺はレオと一緒にいられるだけでいい』
玲王「…これ、アイツの字じゃん」 - 61二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 23:27:48
伏線回収!スレ主凄い
- 62二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 23:37:57
玲王なりに凪を思ってるの泣けるし、凪の感情にも泣く
- 63スレ主23/08/15(火) 23:43:20
〜再び凪の家〜
凪「(あー、レオの誕生日…こんなはずじゃなかったのに)」
凪は窓辺に置いてあるチョキを見る
凪「チョキ…俺の話し相手、またお前だけに戻るのかな」
玲王『好き、って言って、ごめんな』
玲王『恋人「ごっこ」は今日で終わり』
合宿の夜、砂浜で、掠れて震えた声で、必死に自分のことを「好き」だと言ってきた玲王が、あんな風にあっさりとそれを無かったことにするなんて凪には考えられなかった
凪「……」
凪は、玲王が言うことはいつも正論だと分かっていた
凪「(レオは俺よりたくさんの世界を見てきてるし、たしかに俺よりも大人だけど…)」
子ども扱いされても玲王から甘やかされるのは嬉しかったけど、もう恋人になったなら自分を頼って欲しい、信じて欲しい
だから今日も玲王を甘やかせるように自分なりに頑張ってみたけど、やっぱり玲王みたいに甘やかすなんて凪にはまだ上手くできなくて
そして、凪は玲王に心配かけさせてる自分がカッコ悪くて嫌だった
凪「…結局俺、もう頭の中レオのことしか考えられないんだ」
もうとっくに凪の世界の中心は玲王で出来ている
大好きなはずのゲームをしていたって、玲王のことが頭から離れない
誰かを好きになるってこういうことなんだ
スッゲェ苦しくて、めんどくさくて…
…でもやっぱり、これだけは絶対に諦めたくない - 64二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 23:46:02
頑張れ!その心の赴くままに我が儘に!進め!
- 65二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 23:46:29
2人してお腹の音がグーッ!なの愛しすぎる
- 66スレ主23/08/15(火) 23:52:14
凪「あーめんどくせぇ!!」
凪「レオ、マジでめんどくせぇ!!」
凪は玲王に関しては特にジーニアスを発揮するその頭脳で、一昨日のことを思い出していた
玲王『明後日めいっぱい甘やかしてやるし、何でも1つ言うこと聞いてやるから』
凪「そうだ、俺…まだ今日めいっぱい甘やかしてもらってなくね?言うことも、まだ聞いてもらってなくね??」
凪は慌ててベッドに投げていたスマホを手に取る
時刻は21:00を過ぎたところ
まだ時計の針は0時を回っていない
玲王の誕生日は続いている
なら、恋人ごっこの期限は超えていない
凪は急いで玲王にLINEを送る
凪【お願い】
凪【恋人が終わる前に、最後にもう一度だけ、めいっぱい充電させてほしい】
〜♪〜♪
玲王が、スマホの画面を見る
玲王「…凪」
凪からのLINEに、玲王の返事は?
下3レスから🎲 - 67二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 23:53:50
いいよ……約束したもんな……
- 68二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 23:54:11
俺も凪に用がある
- 69二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 23:54:26
走って来い
- 70スレ主23/08/15(火) 23:57:53
- 71二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 23:59:51
頑張れ!
- 72スレ主23/08/16(水) 00:13:59
〜♪
LINEの通知音に、凪がスマホに飛びつく
凪「レオっ!?」
【ツムツム:千切さんがハートをおねだりしています!】
凪「お前じゃねぇ!!」
〜♪
凪「クソッ、しつけぇな…」
玲王【俺も凪に用がある】
凪「レオ…!」
凪「どうしよう…どうする…どうしたら…俺!?」
凪は居ても立っても居られず、部屋の中をぐるぐると歩き回る
ガツッ!!
凪「いってぇ!!」
凪は興奮のあまり思わずベッド前のローテーブルに脛をぶつけてしまう
凪「とりあえず、レオに逢いたい!今すぐ逢いたい!!」
心の動くまま、玲王の家まで行くしかない
玲王の誕生日が終わるまであと3時間弱
凪はどうやって玲王の家まで行く?
下3レスから🎲 - 73二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 00:14:29
凪頑張って
玲王の優しさに気づいてあげて - 74二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 00:15:40
走る
- 75二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 00:16:00
千切w
タイミングww - 76二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 00:16:33
流石に時間短縮しよう
タクシー - 77二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 00:16:36
全力ダッシュ
- 78二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 00:17:41
千切さんwwwわかっててやっても素でやっても美味しいポジションの千切さんwwwww
- 79スレ主23/08/16(水) 00:18:10
- 80二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 00:19:46
やっぱり走らされるのね……
うん青春だね - 81二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 00:19:47
全力ダッシュで愛を証明するんよ
- 82二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 00:19:47
玲王の家行くにはダッシュ一択ですよね女神
- 83二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 00:29:29
脳内で
THERE IS A REASON
流してる - 84二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 00:37:18
いっっっっっっっっけぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーー
- 85スレ主23/08/16(水) 00:40:57
やはり、走るしかない。走るしかないのだこの男は!!
物語の主人公は、最後は必ず全力ダッシュと相場が決まっている!!
凪「今日は日も暮れてるし、行けるハズ…!」
凪「ぅえっ!?」
部屋のドアを開けて凪は驚いた
台風の影響か、外は強風と大粒の雨だった
凪「クソッ、でももう時間がない…!」
凪は走った、雨と風の中、とにかくめちゃくちゃ走った
凪「ハァ…ハァ…レオ、待ってて…!」
この夏、短期間で玲王の家まで10kmダッシュを2度してきた凪は、確実に脚力が向上していた
もう残像しか見えないレベルで御影コーポレーションまで走りまくった
凪「ハァ…ゼェ…!ヤッベ、めっちゃくちゃ腹減った…!」
脚力は問題なかったものの、先程空腹なのにレモンティーしか摂取していなかった凪は違う意味で倒れそうになる
しかし、今日はナギ・オブ・ザ・デッドを発動するワケにはいかない
この想いを、玲王に届けなくてはいけないから
40分後、凪は何とか御影コーポレーションの前まで辿り着く
時刻はもう22:00近かった
凪「オェッ、ゲホッ…!」
全身ずぶ濡れになりながら住居用のインターホンを押す
完全なる不審者!見慣れた展開だ!
インターホンに出たのは誰?下3レスから🎲 - 86二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 00:42:09
玲王
- 87二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 00:42:14
エプロンつけてるレオ
- 88二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 00:43:21
流石にここは玲王で
- 89スレ主23/08/16(水) 00:46:51
- 90スレ主23/08/16(水) 01:01:01
玲王「…はい」
凪「あ、な、凪です!レオくんの宝物でパートナーの!それで、今日はまだ恋人の…!!」
玲王「モニターで見えてる」
凪「レオっ…!!」
玲王「とりあえず早く入れよ。今の格好じゃ警備員に取り押さえられるぞ」
重厚なオートロックが開錠され、凪は高速エレベーターで御影家の最上階自宅フロアへと向かう
国内最速のこのエレベーターをもってしても、今の凪には玲王と恋人でいられる残り時間の1分1秒が惜しくてたまらなかった
凪が最上階フロアに着くと、既に玄関のドアを開けて愛妻エプロンをつけたままの玲王が待ってくれている
玲王「今、家族みんなもう自室で休んでるから静かに…」
凪「レオッ!?それ今日俺がプレゼントした愛妻エプロンだよね!?もう着てくれてるの!?それって恋人ごっこ超えて新婚さんごっこの続きってこと!?」
玲王と再会できた喜びとランナーズハイの影響により、凪は様子がおかしかった
いや、これが通常運転なのか?
この凪の様子に玲王は何と声をかけた?
下3レスから🎲 - 91二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 01:03:32
お前なぁ……
ほんと……
なんなの…… - 92二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 01:06:00
なんか…お前いつも通りだな
ほっとするような調子くるうような… - 93二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 01:06:45
静かにつったろ!!
- 94スレ主23/08/16(水) 01:09:00
- 95スレ主23/08/16(水) 01:22:53
玲王「静かにつったろ!!」
凪は初っ端から玲王に怒られ、飼い主に叱られ尻尾を下げた犬の様に、目に見えてションボリする
しかし玲王との恋人タイムが残りわずかに迫っている凪は、これくらいでは怯まなかった
凪「レオ、そこは違うでしょ?『おかえりなさい、アナタ♡お風呂にする?ご飯にする?それとも…わ・た・し?』だからね?」
玲王が絶対零度の目線で凪を見つめる
凪「うーわっ!夏なのに俺凍りそう!この家クーラー強過ぎない?節電しよっ!?あ、でも風邪引いたらまたレオが看病してくれるよね。今度は今の料理上手なレオが作ったお粥食べてみたいな…あ、でもあと2時間で恋人タイム終わっちゃうから、それまでに…」
玲王「……」
凪のテンションと反比例するように玲王は落ち込んでいる
凪「(あ…これ、ヤバい感じ?)」
凪「あ、あのさレオ、ゴメンね。無理矢理キスしたの。ほんと、ゴメン…」
凪のキス謝罪に玲王の答えは?
下3レスから🎲 - 96二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 01:25:15
抱きつく
- 97二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 01:32:48
手をそっと握って見つめる
- 98二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 01:33:28
謝んなよ……
- 99スレ主23/08/16(水) 01:48:22
- 100二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 08:01:09
いよいよクライマックス?
- 101スレ主23/08/16(水) 09:19:21
玲王は凪の手をそっと握って見つめる
玲王「…ずいぶん…元気そうだな」
凪「え、あ俺?ちょー元気!レオの前でなら、俺はいつでも元気だよ」
玲王「そっか…もっと落ち込んでんのかと思った」
そう言って凪を見つめる玲王の表情は、どこか少しホッとしていた
しかし玲王と再び逢えたことで精神的には喜びゲージがMAXとなっていた凪も、体力的には明らかに疲労困憊だった
凪の頭には強風で舞い上がった落ち葉が乗っているし、雨で全身ずぶ濡れで空腹で、もうボロボロだった
玲王「お前…この雨の中、また走って来たの?」
凪「え、あ、うん…なんか、気付いたらもう走ってた」
玲王「危ねぇから、次からばぁや呼ぶかタクシー使えよって、前来た時に言ったじゃん…」
凪「あ、そ、そうだよね、ゴメン。レオに早く逢いたくて…」
玲王「…だったら、やっぱタクシーのが早ぇだろ」
凪「あーたしかに!そうだった!レオと恋人の時間が、20分も減っちゃった…」
凪はめちゃくちゃ落ち込んで残念そうにする - 102スレ主23/08/16(水) 09:23:58
玲王「…なんで怒んねぇの?」
凪「え?」
玲王「俺、お前に会ったら殴られるの覚悟してたんだけど」
凪「は?なんで?なんで俺がレオを殴るの…?(ハッ!レオ、もしかしてヤンデレ彼氏からの激し目プレイをご所望!?)いや、俺はむしろレオに殴られ」
玲王「凪」
玲王が凪の言葉を遮る
凪「はひっ!?」
玲王「恋人ごっことか…お前にヒドいコト言って、ごめんな…」
凪「レオ…」
玲王「…ごめん」
凪「え?」
玲王「ごめん、って、凪…ごめん、ごめんなさい」
玲王はそのまま俯いて泣き出してしまった
凪「い、いや、え!?(クッソかわ!)泣かないでよレオ」
凪は予想外の玲王の涙に慌てふためく
凪「いや、お前がそんな泣いたら…なんか俺がワリィことしたみたいじゃん」
いや、この男、悪い事はしている。玲王に無理矢理のキスを - 103スレ主23/08/16(水) 09:34:49
凪は玲王に握られていた手を、そっと上から優しく握り返す
玲王「な」
凪「レオ…」
凪「あのさ…俺…」
凪「ぶえっきしょい!!!」
玲王「!?」
凪「あ、あのさ、良い雰囲気の時にマジで空気読まなくてゴメンけど、先にお、お風呂借りてもい?」
玲王「え、あ、ああ。ワリィ、気ィきかなくて。濡れてるから寒かったよな。早く中入れよ」
凪「あ、でさ、もうあんま恋人タイム無いからさ、お風呂一緒に入ろ?」
玲王「…は?」
凪は急いでポケットからスマホを取り出し時間を確認する
凪「うっわー!?俺ら10分も玄関先で立ち話しちゃってたの!?これが立ち◯ックなら喜んでたんだけど。じゃあもうあと1時間50分くらいしか恋人タイムねぇんじゃん!?っ、マジかよー!」
玲王「凪…?」
凪「ねぇ、レオもお風呂まだだよね!?ジャグジー!早く準備して!?それで俺のこと泡風呂の泡でまたベ◯マックス凪にしてよ!」
凪は玲王の背中をグイグイと押して御影家に上がりこむ
玲王「…え?」
あまりの凪の勢いに玲王は圧倒されていた
そう、凪は欲望に忠実に、いや、本能の赴くままに、玲王との恋人タイムの残り時間を楽しむことに躊躇が無かったのだ
この調子で仲直り…大丈夫そうか凪くん?
凪からの一緒にお風呂希望、玲王の返事は?
下3レスから🎲 - 104二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 09:38:06
(勢いに流されて)え、あ…うん
- 105二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 09:41:20
(凪はこのごっこ期間が終わったら、俺とはもう一緒にいてくれないのかよ…)いいけど…
- 106二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 09:45:48
後から行くから先に入ってて
- 107二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 09:47:40
よくも悪くも通常運転
- 108スレ主23/08/16(水) 09:52:54
- 109二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 09:59:34
2人の行く末を見守るよ!
- 110二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 10:00:19
うまいと言えばうまい 玲王に思考の隙を与えてない
- 111二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 10:00:56
(最後の思い出作りにはちょうどいいな)いいぜ
- 112二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 10:04:33
まぁ風呂一緒は何度もしてるから気にしてなさそう…(危機感がないとも言う)
- 113二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 10:13:30
追いついた!夜明けまで寝ずに見守ってようかな
- 114二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 11:01:00
状況
親が寝てる隙に恋人(一応)家に連れ込んでるんだよね……
しかも凪なんか色々ふっ切れちゃってるし……いやいつものことか - 115スレ主23/08/16(水) 15:22:17
玲王「あ、分かった…後から行くから先に入ってて?俺、準備あるから」
凪「え!?」
玲王「ん?」
凪「え、じゅ、準備!?準備って何の!?(セッ!?)」
玲王「あ…え…やっぱ要らない?(肉じゃが)」
凪「え!いや、(セッの)準備はいると思うし、俺は嬉しいよ!?レオがその…そーいう準備してくれてたら…!」
玲王「あ、ほんと?良かった…(俺の作った肉じゃが)食べてくれるんだ?」
凪「!う、うん、もちろん!(レオを)いただきます!」
玲王「今日帰りに気付いたら(肉じゃがの材料)買って帰ってたんだよ、なんか…俺、お前に(肉じゃがを)食べて欲しくて。なんだろ、やっぱお前のこと考えちゃってたのかな…無意識に」
凪「レオ…そっか…色々考えて(セッの)用意してくれてたんだ(なんだ、やっぱ両想いなんじゃね?)じゃあ…俺、(レオを)食べれるの期待して待ってても良いんだよね?」
玲王「あ、うん。(肉じゃが作ったの)初めてだから、凪の口に合うか分かんないけど」
凪「ううん、こんな可愛いレオなら、ナニしても美味しいに決まってる」
玲王「(しても?)うん、分かった…じゃ、楽しみにしてて」
凪「オッケー…」 - 116二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 15:25:11
もぉーなんですれ違うかなぁwwwwww
- 117スレ主23/08/16(水) 15:25:29
凪「うわー、初体験が風呂場かぁ〜。しかも『後から』とか焦らされてるし…やっぱレオって男の喜ぶコト分かってるっていうか、エロいよなぁ…ほんとレオには敵わないや。って、いや待て!0時まであと1時間45分だから105分で…1,2,3…何回戦出来るんだろ」
凪はその天才的頭脳で玲王と何回戦ヤれるのか逆算を始める
凪「あー、でもあの時無理矢理キスしといて良かった。なんかいきなり進展したな、俺とレオ」
もうダメだこいつは…手遅れだ
そして何も知らない玲王はキッチンで肉じゃがに乗せる仕上げのサヤインゲンを茹でていた
玲王「肉じゃが、作っといて良かった…」
そして玲王は凪のいる風呂場へと向かう - 118スレ主23/08/16(水) 15:29:52
凪「あー、泡風呂あったまる〜」
凪は玲王が湯はりしてくれたジャグジーで思いっきり寛いでいた
前回来た時も勝手に風呂に入り、ぶっちゃけ玲王がいなくても風呂の使い方などマスターしていた
凪「ボタンで風呂の色変わるんだよね。何色にしよ。風呂場はちょっと照明暗くしてムード出しつつ、浴槽内はやっぱ紫でしょ」
凪はラ◯ホよろしく風呂の照明まで操作し始める
玲王「凪ー?入るぞー?」
凪「ハーイ!お待ちしてましたぁ!」
玲王「え、なんで風呂の照明こんな暗いの?」
凪「いや、ムード出るじゃん。今からヤるんだから」
玲王「え…(ベ◯マックスって紫だっけ?)そーなの?俺あんま詳しくないから…」
凪「そりゃそーでしょ、泣くよ?俺、レオがそーいうとこ(ラ◯ホ)行ってたら」
玲王「フーン?(俺が子ども向け映画観たらダメなのか?)」
玲王は凪の邪心などまったく気付かずにシャワーで髪と身体を洗っていく - 119二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 15:31:25
もう見なくても悲惨なことになるのが分かる!!助けてばぁや!!
- 120スレ主23/08/16(水) 15:32:53
凪「てか、どーやって勉強したの?準備とか。変な奴に教えてもらったりしてないよね?」
玲王「え?あー、だから最初はシェフとか家に呼んで(料理の)家庭教師してもらってたけど、もうだいたい(料理の)コツは分かったからあとは自分でスマホ見たらもう何でも出来るようになった」
凪「え?な、何でも!?(そこんトコ詳しく!!)てか、シェフってそんなコト教えんの!?どんなシェフだよ!?つか触らせてねーだろうな?え、まさか見せたりしたの!?」
玲王「(ん?なんか凪ってたまに意味分かんないとこでキレだすよな…)いやいや、(切り方とか)目の前でやってもらったりするし、俺もやり方合ってるか分かんない時とかやって見せたりしたよ」
凪「はぁぁぁぁ!?」
凪は泡まみれになったまま怒っていた - 121スレ主23/08/16(水) 15:34:52
凪「お前何してんの、見せちゃダメだろ俺以外にそんなとこ…!!」
玲王「え、いや、全部お前のためじゃん…」
凪「あ…」
玲王「食うなら何でも美味い方がイイだろ?」
凪「うん…だよね…(俺もDTだしその手の知識はないから仕方ないか)」
凪「てかいつまで洗ってんの?時間ヤバいって、もうあと85分しかねーじゃん。0時超えたら恋人じゃなくてセ◯レになっちゃうけど」
玲王「んー?」
玲王は髪のトリートメントを流していてよく聞こえていない
玲王「焦んなってそんなに、(肉じゃがは)逃げないからさ…別に」
凪「えー、絶対1回じゃ足りないからね、俺。はい、とにかく早くおいで」
凪が風呂の湯をバシャバシャと叩いて玲王に浴槽に入るように催促する
玲王「ハイハイ」 - 122二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 15:34:58
えっと
数時間前まで切なくて泣いてたんだがえっと
かっこ内を口に出せお前ら - 123スレ主23/08/16(水) 15:37:25
凪は紫色に光る浴槽内で玲王と向かい合った
凪「あらためてこーなると、やっぱ緊張すんね…(俺、ちゃんと最後までデキるかな…)」
玲王「そっかぁ?(泡乗せるだけだろ?)」
凪「俺ずっとこの日を待ってた。初恋の人と出来るなんて、マジで感動して胸が張り裂けそう…」
玲王「ハハ(前もしたのに)んな大げさな」
玲王「ホラ、じゃ(ベ◯マックス凪)するぞ?」
凪「え!レ、レオから!?」
玲王「ん?当たり前じゃん」
玲王はそう言って風呂の泡を凪の頭や身体に乗せて泡泡にしていく
凪「(ワクワク…)」
しかし、凪は玲王に全身泡だらけにされただけで、いくら待てども期待するような展開は始まらなかった
凪「……あの、ゴメン、これなんて言うプレイ?(泡まみれ放置プレイ?)」
玲王「えー?(プレイ?)だから、ベ◯マックス凪だろ?」 - 124二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 15:38:51
凪くんステイ
- 125スレ主23/08/16(水) 15:40:31
凪「…は?(何言ってんだコイツ)」
玲王「?」
凪「あ、待って、でもゴムない!どうしよう」
玲王「ゴムー?え、何で(輪)ゴムがいるの?」
凪「!シェフに教えてもらわなかったの?ゴムの必要性」
玲王「うん」
凪「そりゃスゲェシェフだな…真似しちゃダメだよ、レオは。ん?でもさっき帰りに買ったとか言ってなかったっけ?」
玲王「うん。材料な。凪って肉じゃが豚肉派で良かった?なんかレシピには豚肉って書いてたんだけど」
凪「ん、え?(肉じゃが?)」
玲王「なー、もうのぼせそう。出ていい?肉じゃが冷めちゃうって」
凪「は!?え、いや、まだ何も始まってねぇじゃん!?」
玲王「えー?ちゃんと言われた通りベ◯マックス凪にしたよ?」
凪「は?準備っておま…え、(まさかこの展開…)じゃあ、さっきまで何の準備してたんだよ?」
玲王「あっつ〜…だから、肉じゃがの仕上げしてたの!」
凪「…(肉じゃが?準備?セッ?シェフ…?)」
凪の天才的頭脳は瞬時に全てのピースを合体させた
凪「ブクブクブク…」
ヤバい、ヤれないと知ってブチ切れた凪が玲王に分からせてしまいそうだ…
凪くん、この後ちゃんとヤらずに耐えれたよね?
(どんな安価だ)
下3レスから🎲 - 126二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 15:40:55
言ってたねベイマックスにしてってwwwwwww
- 127二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 15:41:51
いやまあ耐えないとね、凪くんステイ
- 128二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 15:42:09
ここは何とか耐えて、肉じゃがを食べて英気と精気を養ってから事に及ぼうとする
- 129二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 15:42:30
勝手に誤解して勝手にキレるのは流石にどうかと思うんですよ凪くんステイ
- 130二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 15:51:37
冷水を頭から被って耐えたし肉じゃがも堪能した
- 131二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 16:03:01
頭ん中ピンクのお花畑wwwwwww
いいねエゴイよ - 132二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 16:14:13
天才なので耐えられた
- 133スレ主23/08/16(水) 16:18:21
- 134二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 16:20:03
凪くんえらい
- 135二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 17:12:22
御曹司は男同士でメイクラブするイメージ無いのかもしれないね……だから無防備……
- 136二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 17:22:07
- 137二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 18:04:06
それはそれで……良いな……
- 138スレ主23/08/16(水) 18:27:22
玲王「ちょ、オイ!凪、大丈夫かよ!?」
玲王はブクブクと泡まみれの浴槽に沈んでいく凪を前から抱きつくようにして引っ張り上げた
凪「!」
凪「これ以上俺の誠士郎を振り回すようなコトすんなよ!?」
凪は玲王の手を振り払い、頭を冷やすために浴槽から洗い場に出て冷水にしたシャワーの栓を全開でひねった
天井についているシャワーから冷たい水が凪の頭へと注がれる
玲王「おい、お前また冷水なんか浴びたら風邪引くじゃん!」
玲王も慌てて洗い場に出てシャワーを止めた
凪「…じゃあ、このまま暴走してもイイの?」
玲王「何が?(トーマス?)」
凪「もうほっといてよ、恋人タイムも短くなっちゃったし…どうせ俺は一生DTのままなんだから」
玲王「凪…(何の話?)」
凪「あ、でもオカズにはさせてね」
玲王「(おかず?肉じゃがを?)おう!もちろん米もつけとくな!」
凪「…」
いっそ清々しいほどフラグの立たない玲王に、凪は落ち込む
玲王「じゃ、先上がって飯の用意しとくから。着替えとかも置いてるからな」
凪「…うん」
凪「(レオは悪くない。こんな純粋御曹司のレオ相手に、残り恋人タイム105分で一線を越えようって考えた俺が甘かったんだ)」
凪「(変わらなきゃいけないのは俺の方だ)」
凪「(もう一度、レオの隣で熱く生きていけるように———)」
凪と玲王の恋人タイムが終わるまで、あと70分 - 139二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 18:29:35
wwww
- 140二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 18:30:49
米もつけとくなwwwwwww
- 141スレ主23/08/16(水) 18:34:16
凪がダイニングルームに向かうと、例の貴族のごとき無駄に長いテーブルには、肉じゃが、副菜、味噌汁、ご飯といった家庭的な料理が綺麗に並べられたトレーが置かれていた
玲王「お、早かったな。はい、召し上がれ♪」
玲王がグラスに冷たいお茶を注いで出してくれる
凪「…いただきます」
玲王とセッ出来ると期待して風呂場で無駄に空回りしてしまった凪は、空腹を通り越していたため大人しく肉じゃがを食べた
凪「…」
玲王「あ、お前ドライヤーしてねぇじゃん!」
凪「いい。これ以上恋人のレオと過ごす時間減るのヤダ」
玲王「…」
凪「…」
玲王「…美味しい?」
凪「うん、美味しいよ。恋人のレオが俺に愛情込めて作ってくれたご飯がマズいワケないじゃん」
玲王「肉じゃがくらい、親友に戻っても作ってやるから」
凪「親友に作る肉じゃがと、恋人に作る肉じゃがは、愛情の量が違うでしょ…」
凪は、もう2度と食べられないかも知れない恋人としての玲王が作った肉じゃがの味を噛み締めている
玲王「…」
玲王は玲王で、自分から恋人を終わりにすると言い出してしまった手前、凪の幸せを知った今もその言葉を取り消せずにいた
玲王「(凪にあんな思いさせといて…今更俺に何が出来るって言うんだよ…)」
凪「ねぇ、レオ」
玲王「ん?」
凪「LINEに書いてた【俺も凪に用がある】って、何のこと?」
玲王は凪に何の用があったの?下3レスから🎲 - 142二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 18:41:59
凪に謝りたかったから
- 143二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 18:43:49
謝らないといけないことがある
ちゃんとけじめをつけようって - 144二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 18:46:55
ちゃんと俺たちのこと話をしたいんだ
- 145スレ主23/08/16(水) 19:06:18
- 146二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 19:25:08
なんとかなれーーーっ!!
- 147二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 19:28:06
ディスカッションが始まるのかな?
- 148二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 19:37:59
がんばれーーーー!
- 149二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 19:43:08
そうだ!ちゃんと話し合うんだ!
- 150スレ主23/08/16(水) 20:12:36
玲王「…」
玲王「ちゃんと俺たちのこと話をしたいんだ」
凪「…うん、わかった」
真剣な玲王の表情に、凪はいよいよ本当に別れを告げられると覚悟し重い気持ちになる
玲王「あのな、凪」
玲王「お前からあのLINEが来た時、めちゃくちゃ嬉しかったよ」
凪「…!」
玲王「今日店から出た時も、お前から『俺はまだレオと一緒にいたい』って言われて、『俺もまだ一緒にいたい』って、あの時言おうとしてた」
玲王「でも、あの後すぐにお前のファンに声かけられて、なんかその前も、BLTVでお前のこと褒めてる人達のコメント読んだりしてて…『どうだ、俺の凪はスゲェだろ!?』って思って嬉しかったハズなのに、お前がどんどん俺から遠くに離れていっちゃうような気がしてさ。多分このまま凪と恋人でいると、お前の好意に甘えて、誰かに嫉妬したり、凪を独り占めしたくなったりして、俺はお前の枷になるって思った」
凪「…」 - 151スレ主23/08/16(水) 20:29:04
玲王「ただの親友や相棒の立場なら自律出来てたことも、恋人でいたらきっともうその気持ちを抑えることが出来なくなる。俺はお前のことが本当に…好き、だから。俺は凪と一緒だと余裕なくなるし、どんどん俺が俺じゃなくなっていく」
凪「うん」
玲王「きっとまた俺は何回もめんどくさくなる…それでお前から嫌われる勇気なんて、俺にはもう残ってない。だからお前から嫌われる前に、俺から、恋人ごっこは今日で終わり、なんてヒドいコト言った。俺は、ただ自分が傷つくのが怖くて、お前の方を傷つけただけなんだよ。だって御影玲王じゃない本当の俺は…こんな弱くて、臆病な人間だから」
玲王は、話しながらまた目に涙を溜めていく
凪にそんな顔を見られたくなくて下を向くと、大粒の涙がパタパタと大理石の床に落ちた
玲王が凪に選んだ小さなライオンのついたエプロン
本当の自分はライオンみたいに勇敢じゃない
玲王「(あー、何で俺ってこんなにめんどくさいんだろ…きっともう完全に嫌われた)」 - 152二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 20:33:36
凪くん大丈夫?
かわいいが天元突破してる玲王目の前にして
とんでもない愛の告白されて
無事でいれてる?
凪 く ん の 誠 士 郎 は 大 丈 夫 ? - 153二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 20:35:47
このまま幸せになれー!イケー!抱けーっ!
- 154スレ主23/08/16(水) 20:41:51
凪にずっと話すつもりなんてなかった弱い心の内を、玲王は全部さらけ出してしまった
凪「…」
凪はグラスに入ったお茶を飲む
凪「なーんだ、そんなこと?別にいいじゃん」
玲王「…え?」
驚いた玲王が顔を上げる
凪「何、また泣いてんの?」
玲王「ッるせぇって…」
玲王が涙を手の甲で拭って凪に背を向けようとする
凪「おいで、レオ。まだ恋人でしょ?」
凪は玲王を椅子に座る自分の近くに呼んだ
そして、もう逃げられないように玲王を膝の上に座らせ、自分の目線と合うようにして目を見て話し始める - 155スレ主23/08/16(水) 20:44:05
凪「あのね、レオ」
玲王「なんだよ」
凪「めんどくさくても、俺はレオがいい」
玲王「…っ」
凪「だって俺のこと考えて、一生懸命になってくれて、俺のせいで余裕なくなってるそのまんまのレオが、俺は世界で一番愛しいって思う」
玲王「…いいって、もう」
玲王「(優しいことばっか言うなよ。これ以上もう好きになりたくない)」
凪「俺と恋人になってくれてありがとうね、レオ」
玲王「…」
凪「だから最後に、めいっぱい甘やかして欲しいんだけど」
2人の恋人タイムは残りあと35分
復縁まで、あと少し
約束だった玲王からのめいっぱいの甘やかし
凪は玲王に何してもらう?下3レスから🎲 - 156二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 20:45:13
いっぱいぎゅってしたいし、いっぱいちゅーもしたい
- 157二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 20:45:56
恋人のキスして
- 158二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 20:47:51
胸に抱きしめて撫で撫して
- 159二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 20:49:37
この後凪による怒濤の言いくるめがくるのだろうか?
- 160スレ主23/08/16(水) 20:55:24
- 161二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 22:55:16
今更だけど凪が玲王の名前を呼ぶときの表記が”レオ”なのスレ主のこだわりが感じられてすげー好き
凪玲幸せになれーーー!!! - 162二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 22:56:53
いけー!キーッス!キーッス!
- 163スレ主23/08/17(木) 05:44:38
玲王「なんだよ、最後の甘やかしって…」
玲王は自分で言った『最後』という言葉に傷ついてしまう
凪「あのさ、レモンティーの淹れ方、教えてくれない?」
玲王「え、レ、レモンティー?」
てっきり凪からの恋人最後の甘やかしリクエストは、
『いっぱいぎゅってしたいし、いっぱいちゅーもしたい』
という糖度とエゴが高めなお願い事だと思っていた玲王は、そのあっさりとした予想外の内容に面食らってしまう
玲王「俺のレモンティーの淹れ方を、凪に教えるだけでいいのか…?」
凪「うん」
玲王「これが、最後の甘やかしなんだぞ?」
玲王は凪に念押しして確認する
凪「あ、レオは俺ともっとイチャイチャする甘やかしが良かったの?」
玲王「バカ、ふざけんな…」
玲王「(なんだよその甘やかし…レモンティーの淹れ方って、全然恋人っぽくねぇじゃん。もう凪は…諦めてんのか?)」
玲王はいまだに素直に気持ちを伝えられない自分がとことん嫌になっていた - 164スレ主23/08/17(木) 05:47:26
凪「この前パパさんに絞られた後にレオが出してくれたあのレモンティー、めちゃくちゃ美味しかったんだよね。だから、レオがまだ俺の恋人でいる間に俺にその淹れ方を教えて欲しい」
凪が妙に深刻な顔をして言う
凪「俺とレオが恋人じゃなくなった後も、1人で淹れて飲めるように…」
玲王「なるほどな、そっか。分かった。教えるよ(やっぱり凪は、俺とはもう…)」
2人はダイニングルームからキッチンへと移動する
凪「あ、ちなみに」
玲王「何だよ」
凪「紅茶の淹れ方1行程につき1つ、俺がレオの好きなところを言います」
玲王「?」
凪は人差し指を立てて得意げに説明を続ける
凪「さらにその後、俺がレオの好きなところへ1ヶ所、キス出来る権利がもれなくついてきます」
玲王「ハァ?(キス?)お前、それスッゲェ後出しじゃん…!?」
凪「ちょ、レオ、静かにしないとパパさん達が起きてきちゃうよ?」
玲王「あ」
玲王が慌てて自分の口を塞ぐ - 165スレ主23/08/17(木) 05:49:14
凪「ていうか、世間の恋人達はこれくらいイチャイチャするって何かの雑誌に書いてた気がする」
玲王「え、そ、そうなのか…?」
玲王が首を傾げる
凪「(なワケないじゃん…レオこーいうとこマジで純粋培養御曹司すぎない?)」
そして玲王は凪によって再び愛妻エプロンを着せられていく
凪「こーいうのってね、男はみんな脱がすのが楽しみで買うんだよ。知ってた?」
玲王の後ろでエプロンの紐を蝶々結びにしながら凪が言う
玲王「俺があのエプロンをお前に買ったのは、純粋に一緒に料理するためだからな」
凪「え、そーなの?なんなら今度俺、レオがくれたので裸エプロンでもしよっか?」
玲王「いらねぇし、見たくねぇ!つかそんなことにあのエプロンを使うんじゃねぇ!」
凪「冗談だって、見たくないとか傷つくなぁもう」
凪は普段の玲王らしさが戻ってきたことに、少し安心する
玲王「…で、マジで今から俺がそのセクハラ付きのレモンティー講座やんのかよ?」
凪「ハイ、先生。時間押してるので早く始めてください!」
玲王「もぉ。ったく、しょーがねぇなぁ」
恋人タイムは残り30分だ
凪はスマホのアラームを0時ちょうどに合わせる
こうして玲王のレモンティー講座が開講した - 166スレ主23/08/17(木) 05:53:03
玲王「まず、最初にたっぷりのお湯を沸かす」
玲王がケトルに水を入れて火にかける
凪「はい、じゃあ早速レオの好きなところ1つ目ね。いつも俺のことを見ていてくれるところ」
凪は玲王の手を取り、その指先にキスをする
玲王「…」
玲王は約束なので、凪に大人しくされるがままだった
凪「ねぇ、そういえば今日頼んだ指輪…どうすんの?」
玲王「…ちゃんと取りに行くって」
凪「もちろん俺と一緒に、でしょ?」
玲王「凪くんが真面目に俺の話聞いて、上手にレモンティー淹れられるようになったら、かな」
凪「先生、俺めちゃくちゃ頑張ります!」
玲王「で、次に紅茶を淹れる前にポットとカップ全体を温めておく」
玲王がケトルの湯をポットとカップに注ぐ
凪「レオの好きなところ2つ目。普段はめちゃくちゃノリがイイのに、俺がメイドネタを振った時は結構マジで怒っちゃう可愛いとこ」
凪は玲王の肩に手を置き、玲王の頬に軽く触れるようなキスをした
玲王「つか、このキス…何なの?やる意味あんの?気が散るんだけど」
玲王の顔が少し赤くなっている
凪「意味あるよ。俺のヤる気が上がる」
玲王「…なんのやる気だよ」 - 167スレ主23/08/17(木) 05:57:16
玲王「じゃあ次、ポットに人数分の茶葉を入れる。ちなみに、レモンティーは少し少なめのが合うからな〜」
玲王がポットにティースプーンで茶葉を入れていく
凪「レオの好きなところ3つ目。本当は雷が怖くて猫舌で、体調が悪くても誰にも言えずに我慢しようとするとこ。あ、でもガマンはもうしなくてもいーからね?」
凪は玲王の綺麗な紫色の髪の毛を手で梳かし、そこに顔を埋めるようにして口付けた
凪「あー、俺、マジでレオのこの匂い好きなんだよなー」
玲王「だから嗅ぐなって。そんなに好きならうちのシャンプー持って帰れよ」
凪「違うの。俺がレオと同じシャンプー使ってもこの匂いにはならないの。だから、レオを俺んちに持って帰ってもい?」
玲王「…」
凪「え、無視?」 - 168スレ主23/08/17(木) 05:59:02
玲王「次行くぞ?沸騰させた人数分のお湯をポットに勢いよく注ぐ。だいたい一杯が150mlから160mlな」
玲王が先程茶葉を入れたポットにケトルで再び湯を注ぐ
凪「レオの好きなところ4つ目。最初はすげーメシマズだったのに」
玲王「…オイ!」
凪「その後ちゃんと俺のために料理の練習して、すぐに上手くなっちゃう器用なとこ」
凪は玲王の手を取り、次は手の甲にキスをする
玲王「危ねぇって、お前。ケトル持ってんのに急に触んなよ…火傷するぞ?」
凪「だってどこにキスされるか言っちゃったらドキドキしないでしょ?あと、俺はいっつもレオ見る度に心が火傷してるよ」
玲王「…」
凪「え?オイ、黙んなって。なんか言ってよ」
凪はとうとう玲王がツッコミを完全に放棄したことで、自分の言葉に居た堪れなくなってしまう
玲王「恥ずかしいんなら最初っから言うなっつーの」 - 169スレ主23/08/17(木) 06:00:34
玲王「次、蒸らし時間はだいたい3分くらいかな。レモンティーの場合は渋みを抑えるために短め。ティーコージーを被せて保温するのがポイント」
凪「レオの好きなところ5つ目。めちゃくちゃモテる学園の王子様なのに、実は誰とも付き合ったことないし、初恋が俺なこと」
凪が玲王の顔に近づく
玲王「え」
凪「はい、レオ。目閉じて」
玲王「何で?」
凪「なんで?恋人でしょ。恋人タイム、まだあるよ」
玲王「…」
凪「もしかして、今日、俺が無理矢理キスしたの、やっぱり怖かった?」
玲王「…謝らなくていいって」
凪「大丈夫、口にはしないから」
玲王は目を閉じる
凪は玲王の瞼にキスをした
凪「俺のこと、信じてくれたんだ?ありがとね」
玲王「…」
玲王は先程から凪がなんでこんなことをしてくるのかよく分からないでいた
玲王「(マジでさっきから何がしてぇんだよコイツ…?)」 - 170スレ主23/08/17(木) 06:03:35
玲王「茶こしで茶がらをこしながら、濃さが均一になるまで回しながら紅茶を注ぐ。ゴールデンドロップっていう最後の一滴まで絞り出すのがポイント」
凪「レオの好きなところ6つ目。俺のことを好きなところ」
凪が玲王の首筋にキスをする
玲王「うわっ、もうマジでくすぐってぇ!ってか、お前絶対噛むなよ!?」
玲王が急いで首に手をやる
凪「しないよ。パパさんに怒られるし。あ、風呂場では興奮し過ぎて見るの忘れてたけど、もう噛み跡消えちゃってんじゃん…」
凪が心底残念そうな顔をする
凪「もっかい跡つけちゃおうかな」
玲王「ダーメ!」
玲王「仕上げにレモンは薄切りにして、飲む直前に入れたら2,3回かき回して苦味が出る前にすぐ引き出すこと」
凪「ねぇ、これ最後の行程だよね?」
玲王「うん」
凪「…」
玲王「(つか、なんだよ…これだけやらせといて、最後はなんもねーのかよ?)」
凪「レモンティー、いただきます」
凪が玲王の淹れたレモンティーを飲む
玲王「じゃあ俺も、いただきます」
玲王「フーッ、フーッ、フーッ、フーッ」
2人はレモンティーを飲む
玲王「あっち!」
玲王「(凪の言う俺の好きなところって、そういえば全部コイツしか知らねーようなことばっかだな…)」 - 171スレ主23/08/17(木) 06:07:26
凪「ねぇ、逆にレオからはさ、恋人の俺に何かして欲しいこととかないの?」
玲王「…あるよ」
人生はただ退屈なものだった自分にとって
凪と出逢ってから過ごす毎日はどれだけ楽しかったかを玲王は思い出していた
きっともう、凪以上に自分のことを想ってくれる人なんて現れないことは分かっていた
だからもう最後だと思い、玲王は心の声を口にする
玲王「俺は、凪にずっとそばにいて欲しい」
凪「…うん、知ってる」
玲王「え?」
凪「俺もね、もしまたレオと恋人になれたら、手を繋いでもっかい映画デートに行きたいし、そしたら次は絶対ちゃんとイチャイチャしたい。メイド服姿だって、もう一度見たい」
玲王「なんだよ、イチャイチャしたいとかメイド服見たいとか、そんなのばっかかよ」
凪「怒ったの?」
玲王「怒ってるっていうか…悲しいのかな」
凪が玲王の身体をギュッと抱きしめる
凪「じゃあ、許してくれるまで、俺はレオのこと抱きしめて離さないから」
玲王「何それ、お前が楽しいだけじゃん」
凪の腕の中で、どうしたらいいのか玲王は困っていた - 172二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 06:12:10
ドキドキ
- 173スレ主23/08/17(木) 06:18:13
凪「毎日こうしてレオを抱きしめて充電したいし、ちゃんと、口へのキスだってやり直したい」
玲王「凪…」
凪「レオの誕生日だって、この先ずっと一緒に祝いたい」
その時、0時を告げるスマホのアラームが鳴った
凪「あ」
凪「…日付け変わっちゃった。恋人ごっこ、もうお終いだね」
玲王「…あ、うん」
玲王「(これで、本当にもうお終い?)」
凪が玲王を抱きしめていた手をほどき、玲王から離れようとする
玲王「あ」
玲王が思わず凪の首に、行かないで、と言うように両手を回した
凪「…レオ、どしたの?」
玲王「…これは、その」
凪「もしかして俺と離れたくない?」
玲王「…いや、さっき、俺が許すまで離さないって、お前が言ったんじゃねぇのかよ」
凪「レオは素直じゃないね」
凪「ほんとに俺と、恋人やめたかったの?」
もう凪には分かりきった答えをあえて玲王の口から言わせるために、わざとらしく凪が玲王に問いかける
玲王「……ない」
凪「何?ちゃんと言ってよね。じゃないと俺たちすぐに拗れたりすれ違うんだから」
玲王「恋人、やめたくない」
凪「うん」
玲王「もう凪と離れたくない。ずっと、お前と一緒にいたい」
凪「レオ、ちゃんと言えるじゃん」 - 174スレ主23/08/17(木) 06:27:03
凪「いっつも1人でぐるぐる考えてさ。そんなの疲れるだけでしょ」
凪「俺の前ではレオのままで良いんだよ。難しいコト考えなくてさ、その分俺のこと考えてほしいんだけど」
玲王「…うん」
凪「俺はね、レオ。お前と恋人じゃなくなるんなら、何回だってまたお前に告白するよ」
凪「レオ、大好きだよ。だから俺ともう一度、恋人になってください」
玲王「…」
凪「ねぇ、レオ。返事聞かせてよ」
玲王「…俺も、好き」
凪「ほんと?」
玲王「いや…違った」
凪「え!(ここまで来て…?)」
玲王「…俺も凪のことが、大好き、だよ」
玲王から2回目の告白の返事を聞き、凪は玲王の顔に自分の顔を近づける
先程から紅茶を淹れている間も、ずっと玲王の顔を近くで見ていた
いきなり口へのキスは平常時の凪にはハードルが高すぎるから、さっきから少しずつ色んな場所にキスをしていった
だからきっと、もう今までみたいにDT力を拗らせて失敗したりしないはハズだ - 175スレ主23/08/17(木) 06:36:10
玲王が目を閉じている
顎が細くて、まつ毛が長くて、髪と同じ綺麗な紫色だなと分かるくらいには今の凪には余裕があった
そして、凪は玲王の唇に口付ける
凪「…」
玲王「…」
凪「…どう?レモンの味、した?」
玲王「は?味なんて、わかんねぇよ」
凪「え、じゃあ、もっかいしてみる?俺、レオにもファーストキスはレモン味だって覚えてて欲しいんだけど」
玲王「また始まった…つか、どっちにしても最初のはお前が無理矢理したんだから、これもファーストキスじゃねぇじゃん」
凪「だから、やり直してんの!言うなよ!」
玲王「つか、マジで、味とか聞くなよ。変態みてぇ」
凪「ごめんね、だってレオが可愛すぎて」
玲王「…」
凪「どしたのレオ?顔、真っ赤じゃん」
そう言われた玲王が凪の顔を睨みつける
玲王「…お前もだろ」
凪「…そんなの、当たり前じゃん。世界一好きな人とキスしたんだから」
凪「でも、スッゲェ嬉しくて死にそう」 - 176スレ主23/08/17(木) 06:42:23
凪は、首に手を回してきている玲王を強く抱きしめた
玲王「おい、苦しいって」
凪「やだ、もっかいちゅーさせてくれるまで離さない」
思えばたくさん寄り道した、遠回りもした
でもそうしなきゃこの答えには辿り着けなかった
もしこの先何度玲王とすれ違ってその度に拒絶されても、もう絶対に離さないと凪は決めていた
17年間生きてきて、今まで自分のことですら熱くなれなかった男が
愛する人のためにならどんなめんどくさいことにでも挑戦できる
そんな凪誠士郎は
間違いなく青春大好きのロマンチストで
御影玲王にとっての最高で最愛のパートナーだった
凪「これでまた一つ、俺の中のレオの好きなところが増えたよ」
『キスしてる時の顔が、めちゃくちゃ可愛い』
凪のやり直しファーストキスは、ちゃんとレモンの味だった
〜end〜 - 177スレ主23/08/17(木) 06:45:41
【あとがき】
長かったデート編🎂
皆様最後までお付き合いくださりありがとうございました
一部の時、初手🎲で札束を凪への手土産にする玲王、玲王の隠し撮りメイドコス写真を持つ凪が生まれ、毎週温かく皆様に見守られながら、その2人がようやく度重なるエタシャンの末に結ばれました
時には無茶ぶりの安価に笑い、悩みつつ、コメントを参考にさせていただきながら、ここまで書けたのはいつも2人を応援してくださった皆様のおかげです!
エタシャンな2人はこの先も何度もすれ違ってはまた仲直りすると思います
またスレ立てした際はぜひお付き合いいただけると嬉しいです
ここまで読んでくださりありがとうございました🌵 - 178二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 06:45:45
おめでとう おめでとう おめでとうーーーーーーーーーー
- 179二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 06:46:53
良かった スレ主ありがとう!
- 180二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 06:49:10
めちゃくちゃドキドキしたし笑ったし切なくもなったけど、最後はちゃんとハッピーエンドで良かった!
なぎれおちゃん幸せになってね!
スレ主毎週楽しませてくれてありがとう!お疲れ様でした! - 181二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 06:54:58
ハピエン
良かった!様々な今までを経てから今がある演出が素晴らしかったです!
この後凪くん泊まるのか帰されるのかw
くっついたり離れたり周りをやきもきさせながらいちゃいちゃするんでしょうね
何度だって恋人に良いですね
スレ主ありがとう 愛してる
また不定期にとのことなので楽しみにしてます - 182二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 06:58:35
今朝はエピ凪情報とスレ主のおかげで最高の朝だったよ、ありがとう
- 183二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 07:11:26
スレ主ありがとうございます
おもしろかった
恋人はなにするか認識擦り合わせないとね凪くん(色々今なら言いくるめられるやりすぎるとばぁやにしかられると思うけど)
日常会話で「そういやお前ら付き合いだしたんだっけ?んでどんな感じ?」って特攻してくる千切さんいないかなww
外堀埋めに参戦して欲しいwww - 184二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 07:23:19
スレ主お疲れ様!
レオ宅編で俺にレオを下さい安価した戦犯なのでずっと見守ってたけど、ハッピーエンドで良かった〜!
また不定期でやってる時楽しませてもらうね
良きSSを本当にありがとう! - 185二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 07:28:09
完結おめでとうございます
素敵なSSありがとうございます
この後どうなるのか気になる
泊まっていちゃいちゃする…かな?
天気悪いなか帰らせられないだろうし…朝ご両親が起きる前に帰らせ…るのには失敗しそうだな…玲王だし押しきられるな
など妄想ですでににやにやしてます
スレ主ありがとう - 186二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 09:05:04
スレ主お疲れ様でした!もう涙が止まらん最高のハピエンをありがとうございます!!
- 187二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 10:34:59
ハッピーエンド!!良かった…幸せになってね………
完結おめでとうございます!毎週の生きがいでした…!
すこし寂しいけど不定期での更新楽しみにしてます🌵
スレ主本当にありがとう! - 188二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 12:52:14
完結おめでとう&ありがとう!
スレ主の凪ちょっと口悪くて暴走しがちだけど
玲王への想いを感じてかわいかったよ
不定期でもまたやってくれたら嬉しい!
おつかれさまでした - 189二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 12:52:19
完結おめでとうございます
スレ主お疲れ様でした
玲王の「もーまたキモイこと言ってるー」がなんかツボでした
またいつかこの二人が帰ってくるの待ってます! - 190スレ主23/08/17(木) 20:24:34
- 191二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 20:54:35
- 192二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 21:45:28
スレ主お疲れ様でした!!!
Part1の時に勢いで「学祭ノリで女装(メイドさん)してる玲王の写真」をレスしたら女神に採用されてしまい本当にすまない…と思って読んでいましたが、無事完結おめでとうございます&楽しいSSありがとうございます
伏線回収凄くて面白かった〜〜〜次回も楽しみにしてますね!!! - 193二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 22:04:17
お陰でメイドが最後までついて回りメイドフェチ疑惑を残しましたねw
なんか懺悔大会になってるので
パスワードを見つけるを女神に採用されて、後々とんでも誤解の一助になり笑いました。
燃やされちゃったけど記憶力良い凪覚えてたらウケるくらいに思っておきます。
あと完全犯罪達成させたの自分です。有耶無耶になったメイド写真はそのうちまた痴話喧嘩の種になりそうですね。
スレ主ありがとう - 194二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 22:15:10
スレ主お疲れ様
最高のSSをありがとう
スレ主の凪玲王最高でした!
次回も楽しみにしてます - 195二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 08:05:57
ゾンビパニック気になりすぎる
- 196二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 18:03:55
次回も楽しみにしてます
- 197二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 18:53:40
最近たけのこの里を見かけるとこのスレの凪を思い出す
次回も楽しみ! - 198二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 23:34:38
次は惚れ直させることができるのかそれとも通常運転なのか
二人が楽しそうなら無問題
次回も楽しみにしてます - 199二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 10:40:06
不定期でも連載していただけて嬉しいです。
今回も最高に楽しかった!
ありがとう。スレ主
そのうち秋になったら体育祭編とか冬はクリスマス編とかもみたいです。
でも体には気をつけてね - 200二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 16:12:54
二人は何度だって恋人になる