- 1二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 16:46:11
- 2二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 16:50:10
P×悪霊はありますか?
- 3二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 16:50:25
最初から相思相愛で2人とも幸せな成人済み純愛Pにちもあるんですか!?
- 4二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 16:53:37
Pあさは発禁で
- 5二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 16:55:02
- 6二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 16:56:00
供給が追いついていないので、お取り寄せになりますね
- 7二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 16:57:01
765や他のプロダクションはありますか?
- 8二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 17:00:50
Pドルってことは社長とはづきはないのか…
帰ります - 9二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 17:01:44
P甜があると聞いて来たんですが…★
- 10二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 17:02:47
P雛を…P雛をくれよ…
- 11二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 17:03:43
3Pはありますか?
- 12二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 17:04:25
三峰×P
- 13二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 17:11:46
ふふっ、ないでしょ
P透以外はさ - 14二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 17:13:44
すいませんPこいってありますか?
- 15二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 17:15:02
最近のPにちは摂取してもお腹を壊しにくくなってるらしい
- 16二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 17:18:05
お前それで良いのか…
- 17二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 17:25:01
「いや、思った以上に難しいな……!」
プロデューサーさんはそう言いながら、クレーンゲームの中をけわしい目で見つめている。うぃいいいいって音を立てて動くクレーンが向かう先は、パジャマ姿のなーちゃんのフィギュア。
プロデューサーさんにはちょっとめずらしく、「ここだ!」ってつよめに気合の入った声をあげてボタンを押したけれど、アームはフィギュアの箱のフタにちょっと引っかかってズラしただけ。設定によるけどそろそろ天井に行きそうなくらいには100円玉を溶かしてる。逆に言うと天井に行かないかぎり、プロデューサーさんの腕前だとたぶんとれない。
ここはひとつ、甜花がいいところを見せるチャンス……!そう思って、プロデューサーさんがお財布の中から100円玉を出しているあいだにボタンに手を置く。
「甜花に……まかせて……!」
「お、おお……!」
「プロデューサーさん、おかね……!」
「よし、頼んだぞ甜花!」
プロデューサーさんの入れた100円玉がかしゃんって投入口から落ちて、にぎやかなBGMがはじまる。プライズ機はたまにしかやらないけど、動画で攻略は知ってる。棒の間に置かれたフィギュアは、どこかの角を押したりひっかけたりして少しずつ回して……
「あうっ……」
と思ったのに、おろしたアームは動かしていた間のゆれのせいで狙いからズレた。両側のツメはきれいに箱のフタに引っかかって、そのまま、すーっと上に持ち上げていく。
「あ、あれ……?」
「おお……!」
さっきまでのなでるみたいなパワーしかなかったのがうそみたいに、アームはなーちゃんが描かれた箱をを抱えて運んできた。そして、ぱっと開いて取り出し口に落っことす。
「甜花、凄いな!」
本当に嬉しそうに、プロデューサーさんはフィギュアを取り出し口から出してまんめんの笑みをした。たぶん、設定されてた天井金額まで行ったからアームが強くなっただけで、甜花はあんまりなんにもしてない。
でも、本当は甜花のおかげじゃないのにほめられたことよりも、いまは。
「ありがとうな」って言いながら、甜花じゃなくてフィギュアの、なーちゃんのことを見ているプロデューサーさんに、むねがちくりとした。 - 18二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 17:27:24
ジャングルジムで遊ぶPあさください
- 19二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 17:30:30
すいません、Pひお恋愛感情マシマシって注文できますか?
- 20二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 17:39:10
めーっちゃ……かわいい……★
- 21二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 17:39:23
Pみこをください
- 22二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 17:40:50
それは咲耶さんの撮影の日の事でした
いつもみたいにカッコいい咲耶さんにスタップさんたちもみんなドキドキしてたのです
『咲耶さんにあんなに迫れたら誰でも即堕ちでしょ』とキャーキャーする声を聞いた咲耶さんは、自分のお仕事が完璧だったと満足してたのです
プロデューサーさんもスタップさんたちの反応を見て微笑んでいました
「さすが咲耶だな、見事な魅せ方だったよ」
「ありがとう、プロデューサー。アナタから見た私はどうだったかな?」
「うん?そりゃもちろん、いつもの咲耶だったよ。とても素敵だった」
咲耶さんはプロデューサーさんの笑顔を見てふと思いました
スタップさんたちはあんな事言ってたけど、プロデューサーさんにも通じるんでしょうか?
咲耶さんは席から立ち、プロデューサーさんに近寄りました
「うん…?どうした、咲耶」
でも咲耶さんはプロデューサーさんと目を合わせるためには下から見上げるしかありませんでした
咲耶さんは女性としてはとても高い背でしたけど、プロデューサーさんは男性の中でもとても高い身長だったからです
(そういや、ハイヒールを履いてもアナタに追いつけなかったんだよね)
それを思い出すと咲耶さんもちょっと苦笑いするしかありませんでした
「いや、何でもないよ。ところで、ちょっと私の頼みを聞いてくれるかな?」
「おう、なんでも言ってくれ」
「では、ほら、ここにちょっと座ってくれるかい?」
「…?ああ、それは構わないが……」
咲耶さんは先まで自分が座っていた椅子をプロデューサーさんに勧めました
プロデューサーさんはちょっと?と思いながらも、咲耶さんの言う通りに従ったのです
「えーと、これから何が始まるんだ…?」
咲耶さんは椅子に座ったプロデューサーさんの横に手を置いて顔を近づきました!
「さ、咲耶!?」
「……ふふっ、どうかな?少しはアナタも私に…ときめいてくれるかい……?」
二人は目と目を見つめ合いながら、その顔はまるですぐ口づけでもするかのような距離になったのです!
咲耶さんはプロデューサーさんに謡うような、優しい声で囁きました
この声も眼差しも、とても深い愛情と共に少しの期待が隠されてるようでした - 23二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 17:41:24
「……それはもちろんだが、その」
「ふふ、なんだい…?アナタの言葉を私に聞かせてくれ……」
「いや、何と言うか、これをやりたくて椅子に座らせたのか……?」
「………」
そうなんです!いつもはプロデューサーさんを見上げなきゃならなかった咲耶さんでしたが、プロデューサーさんが椅子に座ってやっと、プロデューサーさんの方が咲耶さんを見上げてたのです!
「…あは、あははは!参ったよ、本当にアナタには敵わないなぁ」
「お、おう…?」
未だに困惑してるプロデューサーさんを置いて、咲耶さんは大笑いしながら離れました
プロデューサーさんに指摘されて、精一杯我慢してた恥ずかしさが一気に湧いたのです
「ちょっとした悪戯だったのさ、気を悪くしないでくれ」
「いや、それは構わないが……」
咲耶さんは真っ赤になった顔をプロデューサーさんに見せないためにも横を向いて平然なフリをしましたが、そんな咲耶さんの照れ顔を見たプロデューサーさんは咲耶さんがとても可愛いと思ったのでした
私は真っ赤な照れ顔をプロデューサーさんから隠してあまりの恥ずかしさに笑うしかない咲耶さんの髪に飾る、ラベンダー色のリボンでした - 24二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 17:48:37
Pドル屋さん、お勧めのP樹里はありませんかね?
- 25二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 17:52:25
- 26二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 17:53:20
P夏を…P夏の純愛を…!
- 27二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 17:54:31
まぁ夏は放クラが旬だよね
- 28二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 18:00:52
- 29二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 18:04:25
- 30二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 18:08:52
カプ名だけのお客さん方
ご注文は具体的に頼んますよ
具体的なご注文のお客さん方
そこまで書けるならあとは自分でお書きなせぇ - 31二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 18:21:46
- 32二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 18:35:08
真面目な話書こうにも候補が多いんで…前半くらいはよろしく
- 33二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 18:42:35
風野灯織ちゃんがもしかしてこれって恋愛感情だったのでは…?と気づいて途端に今までみたいな行動が取れなくなる料理はありますか?
- 34二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 18:45:45
- 35二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 18:47:56
……こちらへどうぞ(店の裏側を指差す)
- 36二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 18:51:21
P果穂はありますか?
- 37二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 18:52:49
大将!センシティブでアダルティなPちゆは無いですかい?
- 38二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 19:04:42
「灯織、灯織?」
「はいっ!?」
「うおっ!?」
「え……あっ!?ご、ごめんなさい!」
「俺は、大丈夫……」
「……ごめんなさい」
「いや、大丈夫だよ。灯織こそ、大丈夫か?包丁持ったままぼーっとするなんて、灯織らしくない……」
「いえ……その、何でもありません」
「そうは見えなかったけど……何か、悩んでる?」
「………………はい」
「俺には話せないことか?」
「ううん……まぁ、そう、です」
「……真乃やめぐるには?」
「……話してません」
「そうか。はづきさんにも……話してない、よな」
「はい……ごめんなさい」
「いや、いいんだ。一人で悩む時間も、大事だから……でも、そうぼーっとしてるまま料理はちょっと見過ごせない。刃物とか、火とかさ」
「うっ……でも、プロデューサーさんのお夜食くらい作っていきたいので……あっ、せめてコーヒーだけでも」
「駄目。お湯、危ないだろ」
「……すみません」
「いやいや。……まぁ、不完全燃焼な方が嫌だよな」
「……はい」
「じゃあ、傍にいるよ。そうだな……料理の手順を説明してくれないか?」
「えっ?」
「料理に集中できればいいんだからさ。それに、こうやってトークも一緒に出来たら、新しいお仕事のテクニックになるかも」
「な、なるほど……!」
「じゃあ、やってくれるか?」
「はい!まずは、お野菜を切ります」
- 39二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 19:05:38
「……完成、です!簡単ですが、焼きそばです」
「うん、おいしそう」
「ありがとうございます!」
「それに、落ち着いたみたいでよかった。よく喋れてたし……ずっと見ていたい、なんて言ったら変かな?ははっ」
「そうですね……ずっと、というのは難しいです。家庭料理は、いくら長くても一時間かそのくらいですし」
「う、うん」
「ですが……毎朝、毎晩、お見せすることは出来ると思います。そう出来たらいいと思いますし、私も、料理のときはプロデューサーに隣にいてほしいな、と思います」
「ははっ、それは嬉しいけど、アイドルや学業の方を優先してくれよ」
「はい。なので……そうするのは、アイドルと、学業が終わってからでよろしいでしょうか」
「え……?」
「……あっ。そうだ、早く召し上がってください。冷めちゃいます」
「あ、うん……」
- 40二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 19:09:37
それはとても暑い日の昼の事務所での事でした。プロデューサーさんと樹里ちゃんは二人だけの事務所の中で大声を上げて口喧嘩をしていました!
「これはアンタが悪いだろ!素直にアタシに謝れよな!」
「そんな事ない、完全に樹里の早とちりじゃないか!俺は何も悪くないぞ」
「嘘言え、アンタとどんだけ一緒にやって来たと思てんだよ!アンタの考えなんか全部お見通しだかんな!」
喧嘩の理由は冷蔵庫の中にあったアイスケーキのでした
外の暑さで二人ともへとへとのまま事務所に帰ってきたら、冷蔵庫の中にとても美味しそうなアイスケーキが置いてあったんです!
一つは素朴な普通のバニラアイスのケーキで、もう一つはとても美味しいチョコとイチゴと砂糖菓子まで飾ってる豪勢なアイスケーキでした
二人はとても嬉しそうにもうこれ二人で食べちゃおうとしましたけど、プロデューサーさんが豪勢な方のケーキを樹里ちゃんに渡せたのが原因でした
「いや、それアンタが食えよ。アタシは別に…」
「いやいや、樹里が食べてくれ。後でレッスンあるだろ?体力付けなきゃ」
「はあ…アンタな、アタシがアイドルだからってそんなに遠慮する必要ないだろ」
「え?違うぞ、俺は別に遠慮なんかしてない」
「アンタいつもそんな見え透いた嘘付くの感心しねーよ」
「…いや、今のはちょっと言いすぎだろ」
「言い過ぎなもんか、チョコもアタシと同じこと言うって賭けても良いかんな」
…こんな風に始めた口喧嘩はもう10分になりかけていて、その間アイスケーキまで溶け始めたのです
もう二人ともこんな子供みたいな真似は辞めようとも思いました
「……本当ガキかよアタシらは。もう二人で同時に謝って、じゃんけんで勝った方が決めるって事にしようぜ」
「……まあ、そうだな。1,2,3で同時に謝ろう」
「だよな、今更先に謝るのもなんか癪だし、それが良い」
「1」
「2」
「3」
「「……………」」
「……アタシはもうアタシら二人全部に失望したんだ……」
「……うん、まあ、そう、だよなぁ……」
私は事務所のソファーにぐっだりしてるお二人さんの前の置かれてる、小さなフォークでした - 41二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 19:24:23
サンキュー文豪果穂
アルバイトがワンオペで頑張ってる店みたいになってる - 42二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 19:52:03
- 43二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 20:01:26
- 44二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 20:04:27
- 45二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 20:22:17
「シートベルトいいね、発進するよ……美琴、どうした?」
「……14歳みたいって、言われたの」
「あぁ……今日の、芸人さんのか」
「うん……流行も、遊びも知らなくて、高校や大学の……皆持ってるみたいな学生時代の思い出もなくて……」
「……でも、ダンスや歌は完璧だろ」
「そうだけど……最近は、それじゃダメかな、って思うことも、ある。新しい趣味とか、見つけた方がいいのかな?」
「うーん……俺もさ」
「……うん?」
「こうして、皆を支える中で……たまに言われるよ。『自分より若い、幼い女の子に使われてるばっかりでいいのか』って」
「え……?」
「にちかや、他の皆には秘密な。気にするだろうし」
「あ、うん」
「で……『自分ってものはないのか』とか……言われる。休日もみんなのサポートに使ってるって言うと、結構驚かれるんだよな」
「…………私には休めって言ってるのに、プロデューサー、何かしてたの?……あなたもちゃんと休んで。いい?」
「はい……。……えーと、何の話だったっけ……そうだ、だからさ……俺も『自分がない』ように見られるんだ」
「そう、だったんだ」
「俺としては別に、嫌ではないんだけどさ。でも確かに、いい趣味とか探してみようかなー、と思うことはあるよ。実際、真乃の散歩や灯織の料理みたいに、皆から影響されて興味のある話もあるしさ」
「……ふぅん」
「だから、美琴も」
「私もプロデューサーと一緒に、休日を過ごしてみればいいのかな?」
「……え?」
「あ……違った?」
「いや……いい、かもな」
「ふふ……からっぽ同士、一緒に……いいかもね」
「あぁ……新しいもの、見つけられるといいな」
- 46二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 20:22:52
- 47二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 21:07:29
「……お風呂、頂きました。その……すみません。長くいただいてしまって」
「いや、それを言うなら俺も先にもらっちゃって……」
「いえ!プロデューサーさんもお疲れなのにシャワーで……私はゆっくり、頂いちゃって。……あの!まだお湯流してないので!入ってもらっても!」
「いやいや、大丈夫だよ。俺はシャワーだけでも慣れてるから。はい、お茶」
「ありがとう、ございます……」
「どうした?」
「……いえ……髪が、まだ少し濡れてます。しっとりしてる、ってくらいですけど……よければ、拭いても、いいですか?」
「あ……お、お願いします」
「どうですか?痛くないですか?」
「あぁ……気持ちいいよ。マッサージも出来たんだな」
「見様見真似、です。……なんとなく、美容室で見たことがあって、調べたことがあって……」
「ん……そっか。灯織は、勤勉だな……灯織の髪型も、いつもと違って……なんていうか、大人っぽい。綺麗だ」
「……それを言うなら。プロデューサーさんは……いえ、何でもないです」
「……子供っぽい?」
「っ!?なんでわかったんですか!?」
「タイミングがタイミングだからな……」
「……すみません」
「いいや。いいよ……こうして、灯織に身を預けて……くぁ……眠くなってるんだから、子供だよ」
「……嘘は、いけません」
「え。いや、子供って言うのはモノのたとえで、嘘ではなくて」
「そこじゃないです!……身を預けるなら、もっと預けてください。頭だけじゃなくて身体ごと……」
「いや、それは……」
「遠慮はいいです、から、ぁっ!?」
「ははっ……体格差って、あるからさ。……その、気持ちは預けてるつもりだから、それでいいか?」
「……嫌です。もっと、しっかり預けてほしいです。膝枕とか……だ、抱き枕とか」
「……今日は、いつになく積極的だな」
「甘えた顔の貴方を独り占めできるのなんて……今夜だけですから。いざというときに踏み込む大切さを教えてくれたのは、あなたです」
「……ははっ、一本取られたな」
- 48二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 21:26:58
ヤダどれも良いじゃない…☆5付けちゃうわよこんなの…
- 49二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 21:40:28
- 50二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 22:08:39
「お前、まだいたのかよ」
「ルカこそ、こんな時間にどうした?」
「……こんな時間まで残ってる奴に言われたくねぇよ」
「ははっ、まぁ、そうかもしれないけど……」
「私は、別に。自主練してただけ。で、こっちにちょっと忘れ物してたから……」
「そうか。もう遅いから、気をつけてな」
「……お前、いつまでいるんだ?」
「うーん……あと1,2時間かな」
「……終電そこそこじゃねぇか」
「ははっ、まぁ大丈夫だ」
「ふざけんな!」
「っ!」
「……あー……っとに。私や美琴を散々心配したくせに……ッ」
「……ははっ、まぁ、俺は大丈夫だから」
「大丈夫じゃねぇよ帰ンぞ」
「え、でも」
「アイドルを。夜道一人で帰らせる気かよ」
「……」
「それとも、事務所で一晩一緒に過ごすか?」
「……はぁ、わかったよ」
「あとは……どうせろくな飯食ってないだろ」
「はは……お見通しか」
「カミサマじゃなくても分かる」
「どこか、食べに行くのか?」
「食べに行く、っていうか……作ってやる。ナポリタンと、あと、色々」
「……え?」
「ほら、早く帰り支度しろ」
「あっ、あぁ」 - 51二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 22:15:53
あにまん産アイマスSSはもっと増えて欲しい
- 52二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 22:27:21
急に良質なPルカが投下されて俺の情緒がおかしくなってる
- 53二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 22:37:41
雨宿りで入った喫茶店で真乃がシャニPへ少し攻めるP真乃はありますか?
- 54二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 23:04:00
このPドル屋の大将は信用してもいい
- 55二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 23:35:05
でたわね
- 56二次元好きの匿名さん23/08/15(火) 23:36:17
大将、このPの年齢っていじれるのかい?
- 57二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 02:12:14
予報外れのにわか雨の中を二つの影が駆けていく。
「まいったな…今日は1日晴れの予報だったのに。いや、折り畳み傘の一つでも持っていれば…!」
「とってもいいお天気でしたから…。それに、傘なら私も持ってませんでしたしっ。」
「いや、真乃は悪くないよ。俺が備えてさえいれば…。とりあえず、あそこの喫茶店で雨宿りさせてもらおう。」
「空いててよかったですねっ。」
「ははっ、真乃の日頃の行いのおかげかもな。…雨が上がるまで、ここで少し時間をつぶしていこうか。
そこまで強い雨ではなかったとは言え、2人とも水が滴るほどには濡れてしまっている。
「結構濡れちゃったよな…。ごめんな。待ってくれ、今拭くものを…。」
「い、いえっ。濡れちゃってるのはプロデューサーさんも一緒ですっ。まずはプロデューサーさんから…。」
「いやいや、大事なアイドルに風邪をひかせるわけにはいかないよ。俺のことはいいから真乃が先に……っ!」
タオルを手渡たすために真乃に正対していたプロデューサーの視線が、不意にあらぬ方向へと外れる。
「?プロデューサーさん…?どうかしましたか?……………ほわっ…!」
何事があったのかと視線を彷徨わせた真乃も、ややあって彼の行動の真意に気づいた。
濡れた服が素肌にぴったりと張り付き、下着と、その下のふくよかな膨らみが強調されている。
「す、すまん真乃!決して悪気があったわけじゃ…いや、見てない!見てないぞ!」
「…………………」
慌てふためくプロデューサー。突然のことへの驚きと羞恥から、唖然とする真乃。しばしの沈黙。
それを破ったのは、意外にも真乃の方からだった。
「いいですよ…。」
「…?」
「いいですよ、プロデューサーさんにならっ…。私っ、みっ、見られてもっ…!」
口にした決意が鈍らぬよう、半ば倒れ込むように、彼の胸へと飛び込んだ。
雨に濡れ額に張り付く髪、ほんのり上気した頬。
プロデューサーの視点からは、その表情を伺うことはできなかったが、いつもの真乃とは、違っているように見えた。
「聞こえ、ますか…。私の、心臓の音っ…。恥ずかしさのせい、だけじゃっ…ないですっ…。」
窓を叩く雨音が大きくなっていく。雨はその勢いを増していた。 - 58二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 07:05:28
「おかえりなさい、あ・な・た♡」
「ただいま。……なにかあったか?」
「はぁ……これだけで見抜かれるなんてふゆも鈍ったわね。……ごめん、お風呂もご飯もあるけど……後で大事な話、していい?」
「どうしたんだ、冬優子、改まって。今でいいよ」
「……アリガト。……あんた最近、あさひとしっかり話した?」
「あさひ?いや……なかなかタイミング合ってないな。相変わらず多忙だもんなぁ……」
「うん……それがね、今日ふらっと来たの。昔みたいに、アポなし」
「ははっ、それは……元気でよかった」
「それはそうなんだけどね……ふゆが出かけてたらどうする気だったんだか。……でも、あんまり真剣な目をしてたから、怒る気にもならなくて」
「真剣……?」
「うん。……『お兄ちゃんについて大事な話です』って」
「……お兄ちゃんって、うちの、だよな?」
「うん、うちの。……この間うちに来たときに、あさひ、あの子に告白されたんだって」
「……告、白?それって、あー……恋愛、の?」
「もう中学生よ、あの子も。初恋だってしておかしくないじゃない。……相手があさひじゃなかったら、応援するんだけどね……」
「いや……そうか、あさひを……?……だって、歳の差も」
「歳の差なんて、ふゆたちが言えることじゃないでしょ。……まぁ、ふゆたちより差はあるけどね」
「ははぁ……気付けなかったな」
「誰かさんと同じで、隠すのが上手だったってわけね」
「そうだな、誰に似たんだろうな?」
「……両親がこれなら、そりゃ上手にもなるか」
「だな……。それで、どうする?裏は取った?」
「まだ。こういうのって、男の子は訊かれると気まずいものかと思って、まずあんたに相談したかった。……どうだったの?親に訊かれるのって、嫌?」
「どーだろうな……冬優子が初恋だからわからん……」
「あぁ、そうだったわね……。やれやれ、ふゆって罪な女♡」
「……冬優子」
「あ……ごめん、真面目な話だったわね」
「いや、大丈夫。大丈夫だけど……後で、お風呂一緒に入ろうか?」
「はいはい、困った旦那様ね♡」 - 59二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 08:58:24
あ〜〜っ!!!Pふゆがしれっと結婚して子供までこさえてます〜〜!!!良
- 60二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 09:36:57
「プロデューサー!」
「夏葉!?なんで車で……?だって今日は……」
「……それは、立ち話ではよくないわね。乗って?」
「あぁ……」
「それで、どうしたんだ?」
「あー……お見合い、断ってきちゃった。断るというより、逃げ出してきたわ。このまま東京に戻るところよ」
「……そうか」
「複雑な顔ね」
「いや。……意外だと思った。どうあれ一度会うと決めたのに、夏葉が投げ出すとは思わなかった」
「私も。幻滅した?」
「ううん。もっと大事なことがあったんだろ?」
「……まあ、ね。土壇場で気付けてよかったわ」
「後始末とか色々あるだろうから、あんまり無責任なことは言えないけど……嬉しいよ。夏葉が放クラを、アイドルを大事に思ってくれてるってことだろ?」
「違う」
「えっ」
「貴方が大切なの。あなた以外ありえないと思ったの。プロデューサー……いいえ、――さん」
「……っ」
「今すぐ答えてほしいとは言わないわ。まだまだアイドルもやりたいもの。だけど……この言葉だけ、先に受け取っておいて。愛してるわ、プロデューサー」
「……あぁ、わかった」
「うん……じゃあ、私の話はおしまい。続きは五年か、十年後にしましょう。それで……あなたは何で、こっちにいるのかしら。有給とは言っていたけれど、東京にいるものだとばっかり……もしかして、私が心配だった?」
「ははっ、そう言えたらよかったんだけどな……残念だけど、別の用事だよ」
「残念だわ。それで、用事は済んだのかしら。こんな呑気に街を歩いてるなんて……」
「用事はなくなったよ。実は俺も見合いで呼ばれててさ……相手に今朝断られたんだって」
「……ええと、その会場って」
「ここから二駅くらいの……ええと、なんて読み方だったかな?この会場で、11時から」
「……プロデューサー。今日、まだ時間あるわよね?特にこっちの観光とか、考えてないわね?」
「あ、うん……お土産でも買うかと思ってたくらいだけど。観光案内でもしてくれるのか?」
「えぇ……いい場所に連れていってあげるわ!」
- 612623/08/16(水) 10:48:10
ありがとうございます…ありがとうございます…これで何日かは食い繋げられそうです…病床の弟も泣いて喜びます…
- 62二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 11:03:26
そろそろ書く側から食う側に回りたくなったけど自分が書きたい奴だいたい自分で書いてたわ
- 63二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 11:34:15
健全めなP×雫を下さい
自由研究にどうしても必要なんです - 64二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 11:45:55
禁断のP八ありますか?
- 65二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 12:33:50
プロデューサーさんの肩に乗せた頭は、ごつんとあんまりロマンチックじゃない音を立てた。
夜の事務所にふたりきり。お酒を飲む席としてはふさわしくなかったかもしれないけど、他に安心してふたりきりでいられる場所もなくて。
「……千雪」
すぐ近くから優しい声がする。プロデューサーさんは私に寄りかかられたまま、ただグラスを傾ける。
きっと、頬に手を添えて見つめ合えば、お互いの吐息が感じられてしまう。それくらい近くにいるのに、ふたりとも、いただきもののワインとコンビニで買ってきたおつまみだけに視線を向けている。そうでもしていないと、転がり落ちて行ってしまいそうなのをふたりとも分かっているから……なんて思うのは、傲慢でしょうか。
「……ご、ごめんなさい。私、酔ってますね……それも、かなり……!」
この期に及んで照れ隠しを口にする自分を、いくじなしと罵る自分が見ている。心臓の音がうるさくて、言ったそばから酔いも覚めてしまいそう。
「まあ……酔うよなあ、こんなの」
そんなに強くないワインを片手に、プロデューサーさんは軽い調子で言って笑った。その拍子に肩が揺れて、私の頭の中もシェイクされる。
今なら酔った勢いでってごまかせるかもしれない。そうすればきっといつも通りに戻れる。踏み越えていいのか分からないままの一線に踏み出した足を、安心できる立ち位置にまで戻せる。
でも。
「……たぶん、俺も千雪もひどい酔い方してるからさ。今日は、何も言わないままにしておこう」
プロデューサーさんがそんな事を言うものだから、私は口をつぐんでしまう。
お酒のせいなんて言い訳をしようとした私は弱虫だ。でもそれ以上に、お酒のせいじゃない、って言わなくていいようにしたプロデューサーさんはずるい。
テーブルに残っていたチーズのおつまみを手で取って、プロデューサーさんがかじる。頭で肩をぐーっと押すと、食べかけのチーズが私の口の前に差し出された。それを摘んでいる指ごと口にしても、プロデューサーさんは、本当に何も言わないままだった。 - 66二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 12:53:54
地の文多めのもいいわね
ええもん見せてもらいました - 67二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 14:59:01
Pちょこの身長差絡めたネタください
- 68二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 19:52:23
道端で困ってる少年を助けたら園田弟だった回ください
- 695323/08/16(水) 20:53:28
ありがたや、店長…
- 70二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 23:35:53
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- 71二次元好きの匿名さん23/08/16(水) 23:58:31
それは夏葉さんの誕生日の事でした
プロデューサーさんは夏葉さんのお家で一緒にプロデューサーさんのアルバムを見ていました
夏葉さんが『今年のプレゼントはアナタの学生の時の写真が見たいわ!』と言ったからなんです
写真の中のプロデューサーさんはたくさんのお友達と色んな場所で楽しく遊びながら笑っていました
そんな高校生なプロデューサーさんはお友達だけじゃなく、時々可愛い女の子達とも仲良く写真を撮っており、それを見る度に夏葉さんの綺麗な眉毛がビクついてたのです
「俺は写真をあまり撮らないけど、俺の友達で写真撮るのが趣味なヤツがいたんだ。この写真も殆どそいつが撮ったのだな」
「ふふ、ならそのおかげで今私が高校生の時のアナタを見れるのだから感謝しないと駄目ね!」
「ははっ、まったくだよ。もっと撮らせればよかったな」
「でもアナタ、この頃から背が高ったのね」
「そうだな、中学の時にはもう180くらいだった。高校卒業する頃には190まで行ってたなぁ」
「ちょっと悔しいわ…私がアナタと同じ歳で、一緒の学校だったらこの写真の中に私もいたかもしれないのに」
「どうだろう…そうかも知れないが、俺は今夏葉とこうして一緒に写真を見ながら思い出を話し合って俺をもっと知ってもらえるのも嬉しいよ」
「…もう、そんな事言ってしまうと私が欲張りみたいじゃない」
「ははっ、それが夏葉の良い所じゃないかな」
プロデューサーさんと夏葉さんはフカフカのソファーで肩を寄り添い、同じアルバムを眺めながら楽しそうに微笑んでいました - 72二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 00:34:32
「お疲れさまでした、プロデューサーさんっ」
「あぁ……綺麗だな、山頂の景色……」
「ここまでの山道も細く見えて……」
「あれが……ふもとの駅?小さいな……」
「ふふっ……それだけ、頑張ったんです」
「あぁ。だから……こんなにきれいな景色が見られる。アイドルと同じだな」
「そうですね……二人で、みんなで頑張りましょう!むんっ」
「あぁ。だけど、なんだか……頭の上に何もないのは、不思議な気分だ」
「……?」
「あ、えーと……ほら、いつもはビルとかばっかりあるだろう?たとえビルの屋上に立っても、その上のビルがいつもあって……窮屈というか」
「あぁ……確かに、そうかも?」
「ピンと来ない?」
「えへへ……いつも、プロデューサーさんがいますから。見上げればいつも、今も、プロデューサーさんがいます。だから、私にとってはいつもの景色……」
「あー……俺がいると窮屈?」
「いえっ、安心します!」
「そっか。そりゃよかった」
「……プロデューサーさん?せっかく窮屈じゃないんですから、あれ、やりません?」
「あれ?」
「山頂といえば……」
「あぁ、あれか。……やっほーっ!!」
「ほわ……いいやっほーです。やまびこ、よく聞こえます」
「いや、なかなか……山頂だとなかなか、大声出すだけでも難しいな」
「ふふっ、じゃあ、私がするのをよく見ててくださいね?」
「あぁ、よろしくお願いします」
「すぅぅぅ……プロデューサーさんが、好きーーーーっ!!」
「……え?」
「ふぅ……。もう一回、しましょうか?」 - 73二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 01:11:55
「さっき隣を歩いていて思ったんですけど。」
「?」
「プロデューサーさんって、結構身長高いですよねぇ。」
「あ、あぁ、そうだな。どうしたんだ藪から棒に…。」
「チョコっと気になることがありまして…。私の隣に立ってもらってもいいですか?」
「……?別にかまわないけど…。」
「ありがとうございますっ!わぁ…。わかってはいましたけれど、こうやって並ぶと身長差がすごいですね…。」
「言われてみればそうだな…。それで、これで何かわかったのか?」
「あー…。そのぉ…えっとぉ…。ぷ、プロデューサーさんの位置からは、何が見えますか!?」
「えっ…?うーん、そうだな…。………智代子の旋毛が見えるな。」
「も、もうっ!ひどいですよ!」
「ははっ、すまんすまん。じゃあ、智代子からはどうだ?」
「………プロデューサーさんの顎が見えますね。」
「「……………」」
「「あははっ」」
「ふふっ…!普段はここまで近づくことってあまりないので、ちょっと新鮮です。でも、そっかぁ…。」
「?」
「夏葉ちゃんや果穂が少しだけ、羨ましいです。」
「まぁ…智代子に比べれば、二人とは視点が近いかもしれないな。でも、それで仕事に支障があるわけじゃないだろ?」
「それは…!そうなんですけど…。うぅ~…。」
「すまんが、今智代子が何を不安に思っているかはわからない。けど、俺にできることならどうにかしたいと思うよ。」
「……大変じゃないですか…。」
「えっ?」
「する時、大変じゃないですか。」
「する…?何をだ?」
「きっ、キスする時っ!身長差があると大変じゃないですかっ!!」
「なっ…!智代子っ、何を言って…!」
「もー!!お、乙女にここまで言わせたんです!そこに座ってください!そうしないと…と、届かないので!」
「智代子ー!?」 - 74二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 01:56:51
P甘入荷はいつですか☆?
- 75二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 07:59:12
- 76二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 08:18:08
ホントはダメだけど!ひでえ事だけど…!
ビターエンドアで終わるPドルSS!!メリーバッドエンドで終わるPドルSSも欲しい!! - 77二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 10:40:54
良いスレだ
体にPドルが染み渡る - 78二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 12:28:45
- 79二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 17:37:53
事務所に行く途中、コンビニの雑誌コーナーで立ち読みをしているプロデューサーさんを見つけた。
何を読んでるのか真剣な表情を窓の外からしばらく眺めてみたけれど、こっちには気付かない。ひやかしになっちゃったらごめんなさい、と心のなかでコンビニに謝りながら入る。
店員さんのいらっしゃいませという声にも顔を上げないプロデューサーさんに、なんとなくこっそり「プロデューサーさんっ」と声をかけると、プロデューサーさんは「うおっ」ってびっくりするものだから、甘奈もつられてびっくり。
「おお、甘奈か。ごめんな、まさか誰かに声かけられるとは思ってなくて」
「う、ううん!甘奈こそごめんね……!邪魔しちゃった、かな……?」
「いや、邪魔ってことは無いんだが……」
なんだかばつが悪そうなプロデューサーさんがぱたんと雑誌を閉じる。その表紙に写っているのは甘奈と同世代のモデルさん。
「もしかして、お勉強中だったのかな?」
「ははっ……まあ、そんなところだ」
女の子向けのファッション雑誌を読むスーツ姿の男性。甘奈たちは見慣れているけれど、他の人達からするとちょっと不思議な光景かもしれない。
「たまには俺も甘奈に似合うファッションとか考えてみようかなあって思ったんだけど……こういうので見ても、本人が着てる姿ってなかなか想像できないな」
今度は、照れくさそうに。いたずらを見つかった子どもみたいなその表情が、甘奈の胸の中をぐしゃぐしゃにしてしまう。 - 80二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 17:40:05
いないときでも甘奈の事考えてくれてるのうれしいなあ。プロデューサーさん、こういうところかわいいんだよね。
でも、そういう事言ってくれるともしかしたらって思っちゃうんだから、あんまりよくないんだからね?
「う~ん、そっちもいいけど、甘奈が今気になるのはこういう系かな~」
自分でも分かるくらい浮かれちゃってる声で、甘奈はマガジンラックからファッション誌を取る。
表紙のモデルさんは甘奈よりもちょっと年上。おとなしめのファッションをメインに扱っていて、甘奈が着たらたぶん、大人っぽいなって思ってもらえるようなタイプ。
「ずっと立ち読みしてるのもなんだから、事務所で一緒に読も?それで、プロデューサーさんが『これが甘奈に似合う』って思ったのがあったら、甘奈が答え合わせしてあげる!」
「ええっと、甘奈の好みかどうかを教えてくれる、ってことか?」
「うん!プロデューサーさんがどんなの選んでくれるか、楽しみだな~」
「それはがんばらないとな……ああそうだ、つい読みふけってたけど、そもそも昼飯買いに来てたんだった。さっさと買ってくるよ」
「雑誌は甘奈買うよ?甘奈がほしいって言ったんだから」
「いやいや、教科書代としてここは出させてくれ。あとは……授業料としてプリンかな」
冗談みたいに言いながらカゴに雑誌とコンビニ弁当を入れたプロデューサーさんは、最後に甘奈が最近ハマってる種類のプリンを、それを選ぶのが当然みたいにカゴに入れた。
「……えへへ」
「あ、もしかして別のスイーツのほうが良かったか?」
その言葉には、首を横に振る。「うれしいなあ」って言葉が今にもこぼれちゃいそうで、ゆるんじゃう口元を引き締めるのに必死。
知ってほしいことはまだまだたくさんあるけれど、そんなだらしない甘奈にだけは気付かないでいてくれるといいな、なんて。 - 81二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 18:41:22
「……どれも思った以上にいけるな。アジフライなんか醤油のほうが好きかもしれないくらいだ」
「ですよね!?よかったあ、プロデューサーさんになら分かっていただけると信じていました……!」
「聞いたときは驚いたけど、食べてみると納得するばかりだよ。まあでも、智代子が美味いって言うもので美味くなかったことないから当然かもなあ」
「もしかして、私とプロデューサーさんって味の好みが似てるんでしょうか」
「かもしれないな」
「それなら安心ですねっ」
「安心?」
「舌が合わないと一緒にご飯食べるのがつらいなんてことも聞きますので……一緒においしいおいしいって言えるのなら、その辺りは安心かと!」
「ははっ、なるほど。たしかに智代子と一緒にご飯食べると、これも美味しいあれも美味しいっていつも楽しいもんな」
「……食卓を囲むのが楽しいって思っていただけるのは、ご飯が美味しいことだけが理由じゃないといいなあ、とか思っちゃったりもするんですが」
「えっ」
「えへへ……なんて、ちょこっとワガママを言っちゃったりするのでした……!」
- 82二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 19:20:47
可愛いじゃないか……
- 83二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 21:04:44
- 84二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 21:07:44
- 85二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 22:19:05
(私にとっては)衝撃の告白から早数か月。紆余曲折を経て、プロデューサーさんとは恋人同士の間柄になった。
担当アイドルとそういった関係になることに、かなりの葛藤や懊悩はあったみたいだけど、
最終的には、私の熱意と根気、そして勢いに、プロデューサーさんが半ば折れたような形になった。
そんなだからか、私の立場、そして年齢のせいもあり、恋人らしいことはあまりできていないのが現状だ。
「お疲れ様!すまん、一人の現場なのに付いてあげられなくて…。」
「気にしないでください!プロデューサーさんのお仕事が忙しいことも、それが私たちのためだってことも、わかってますので!」
「そうは言うけど…、甘えちゃっているみたいで悪いよ。お詫びってわけじゃないけど、この後予定がなければ、一緒に昼食でもどうかな?」
「いいんですか!?実はお腹ペコペコだったんですよぉ~!」
「今日は朝からの現場だったもんな。何が食べたい?」
「ん~そうですねぇ…、今の気分はガッツリ系…揚げ物とかどうでしょうか!」
2人でご飯…なんて、まさにデートの定番!
なのに、お腹が減っていたとはいえ、食い気が先に出てしまうのは、私の性なのだろうか。
………プロデューサーさんは、どう思ってくれてるのかな。少しは意識してくれてたり、するのかな。 - 86二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 22:20:01
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- 87二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 22:22:40
プロデューサーさんが連れてきてくれたのは、路地を入ったところにある、洒落た小料理屋だった。
「ここのとんかつが絶品だって聞いてな。いつか来たいとは思ってたんだ。」
「そうなんですねぇ…!どれも美味しそうだなぁ…。あっ、すいませーん!とんかつ御膳を一つと…。」
「俺も同じのにしようかな。」
「じゃあ、二つで!」
ご飯が運ばれてくるまでの間、色んなことを話した。放クラのこと。これからのこと。未来の私のこと。
でもそれは、あくまでアイドルとプロデューサーの会話で。
やっぱり、意識しているのは私だけなのかな。プロデューサーさんは、本当は私のこと、どう思ってるのかな。
「あっ、来ましたよ!うわぁ~、メニューの写真よりも、実物はもっと美味しそうですねぇ!」
さっきまでの不安はどこへやら。食事を目の前にすると、そちらに心が奪われてしまうあたり、我ながら単純だと思う。
「そうだなぁ、俺も食べるのが楽しみになってきたよ。……やっぱり醤油か?」
「え、えへへ…。チョコっと変わってるかもしれませんけど、好きなので…!」
「そうか…。なぁ、次、醤油貸してもらってもいいか?」
「えっ?はい、かまいませんけど…。この御膳、お醤油かけるようなお料理ありましたっけ?」
「えーと、その…だな。」
なんだろう、珍しくプロデューサーさんが言い淀んでいる。
暫く逡巡していたが、やがて意を決したように、口を開いた。
「智代子の…、こ、恋人の好きなものがどんなものなのか、知っておきたいと思って、な…。」
普段なんでもそつなくこなし、余裕のある大人のように見えているプロデューサーさん。
そのプロデューサーさんの耳が、真っ赤にそまっていた。
「!!!!!!!」
「はぁ…。改めて言葉にするのは、少し恥ずかし…智代子、どうした?」
慌てて片手で顔を覆い、そっぽを向いた。
ダメだ。今の表情は見せられない。きっとものすごくふにゃふにゃになってしまっているに違いない。
ズルいなぁ、本当に。 - 88二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 22:24:20
ウワッごめん激突しちゃった!
- 89二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 22:24:24
切れちゃった…。
下拵え(プロット)はしてたんだけど、調理してる間にサーブされてたみたいなんでお出しするか迷ったけど…。
よければご賞味ください。 - 90二次元好きの匿名さん23/08/17(木) 22:36:03
「ルカのナポリタンが食べたい…………はっ」
「プロデューサーさん……今割と具体的に声出てましたよ。ヤバいですよ今の」
「そうだな……独り言はよくないよな」
「独り言もですけど、内容も……え、誰の何ですって?」
「……ルカのナポリタン」
「食べたんですか?」
「……うん」
「えー……そういう関係だったんですか……?」
「違う違う!にちかの考えてるようなあれじゃない!」
「えー」
「はよー……うるせーぞ二人とも」
「おはよう、ルカ」
「……目。また隈出来てる。ッ……ハァ、今日も残業なしな」
「えっ、でも今日は結構いろいろ」
「残業なしで解決させろ。お前なら出来ンだろ」
「……ちょっと。オーボーすぎないですかー」
「いや……残業すればいいってもんじゃないからな。ルカの言うとおりだ」
「ン。じゃあレッスンルーム借りっから」
「……ナポリタンで絆されたんですか?」
「そっ、んなことはないって!」
「……ふーん?」
「……いや、真面目な話……無理をして回すことに慣れすぎちゃったからさ。他所を知ってるルカに叱ってもらえたのは有難いと思う」
「……ビジネスパートナー?として?ナポリタンとか餌付けされたからではなく?」
「あぁ。それとこれとは別」
「そーですか。それならいいですけど……でも、もともと283にいた皆も、ずっと心配してたことは忘れないでくださいね」
「あぁ、勿論だ」
「じゃあ今夜は仕事さっさと終わらせて、お姉ちゃんと帰ってきてくださいね。っていうか、無理やりにでも連れ帰ってきてください!」
「……ん?」
「お姉ちゃんも心配してるし……お姉ちゃんも心配なんですから、私。二人でうちに、早く帰ってくれば万事おっけーじゃないですか?」
「……あぁ。連れ帰るかはわからないけど、伝えておくよ」 - 91二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 01:27:48
「遠回りかぁ」
「あー……駄目?」
「いや、全然いいよ。ちょっと意外だった」
「そうか?いかにもワルガキって感じで……『西城樹里』のコンセプトに合ってないか?」
「うーん、まぁ合ってるな。でも、寄り道が悪ガキだと思うのは、まだまだ真面目だよ」
「えっ」
「……なんて、ね」
「……なんだよ。子ども扱いしやがって……」
「ははっ、ごめんごめん」
「……じゃあ、あんたは……どういうのが『わるいこと』だと思う?」
「どう、かぁ……」
「せっかく……その、二人きりで寄り道するんだし、教えてくれよ。わるいこと」
「……そうだな。じゃあ、手を貸してくれるか?」
「ん……?」
「ごめんな」
「あ……っ!」
「……ほら。こーやって無理やり抱きかかえるとか、されるんだから。……『わるいこと』、なんてそんな簡単に言うもんじゃないぞ?」
「あ……う、ん」
「あ……ごめん。怖かったよな?」
「ううん……あの、なんか……安心、した」
「え……樹里、それは不用心だぞ……」
「そうじゃねーよ!あんただからだよ……多分」
「お、う……。おほん、それじゃ、どこ寄り道しようか」
「いや……いいや。もう、満足した……と、おもう」
「そうか……?」
「でも……寮まで……寮の二つ前の交差点まで、さっきみたいに手、握ってくれるか?」
「あぁ、いいぞ」
- 92二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 01:34:42
大将やってるかい?このブライダル衣装でいつもの調子で横着するフリをして
新婚気分を味わう甜花ちゃんひとつ頼むよ - 93二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 07:09:01
- 94二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 07:51:52
大将!P愛依を純愛のまま曇らせてくれねぇか!最後はハッピーエンドだと助かるんだ!愛依の弟が危ねぇんだ頼むよ!
- 95二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 08:28:03
- 96二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 09:03:37
すいません
「Pといる時のドキドキが恋によるものだと気づくあさひ」
か
「恋心を自覚したことで積極的にアプローチを仕掛けるあさひ」
のPあさって扱ってますか? - 97二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 18:22:33
P果穂を…誰か頼む…
- 98二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 21:19:31
- 99二次元好きの匿名さん23/08/18(金) 23:38:24
かわいいな、って思ったコーヒーカップは、ふたつでひとつでした。
どうしようって考えながら、どうしようもできなくて見ていると、「霧子?」と後ろからプロデューサーさんが。
「お、かわいいカップだな。ひとつ買っていくのか?」
「いえ……ふたつでひとつの、コーヒーカップさんたちなんです……」
「ふたつで?」
こくりとうなずいた私のとなりで、プロデューサーさんは「ああ、なるほど」とうなずきました。
「買った後も、棚で並べてあげればいいんじゃないのか?」
「え、と……使うのは、ひとつずつになっちゃうので……」
「うーん……」
プロデューサーさんは、すこし考えるみたいに腕組みをしました。それから、しばらくして、「うん」とまたうなずきました。
「霧子さえ良ければさ、このコーヒーカップさんたち、事務所に置いてもいいか?」
「事務所……ですか?」
「うん。それでさ、霧子が誰かとお茶をするときに使えば、ちゃんとふたつでひとつのままいられると思うんだ」
「わ……」
プロデューサーさんのお話は、なんにも遮るもののないまま、わたしにその光景を想わせてくれました。そして、そうするのはとっても素敵なことだとも思わせてくれました。
「帰ったらさっそく、この子たちを使ってお茶にしようか。せっかくだしちょっといいコーヒーとお菓子で、カップさんたちの歓迎会だ」
さっきまで迷っていたのが嘘みたいに、わたしは「はい」と言うことができました。
プロデューサーさんがひとつカップを取って、小さなかごに入れました。わたしもひとつカップを取って、小さなかごに入れました。隣り合って並んだカップさんたちは、プロデューサーさんがかごを持ち直すと、ふちがぶつかってかちゃりと音を立てました。
それはハイタッチをしたみたいにも聞こえて、もしかしたらコーヒーカップさんたちもプロデューサーさんにありがとうって言っているのかな、とも思う音でした。 - 100二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 00:26:33
「果穂ー?プロデューサーさんがお待ちよー?」
「ああ、そんなお気になさらず。私が早めに来てしまったものですから」
「いえいえ。五分前行動は大事、って果穂にも教えていただいていますし、本人も分かっているはずなんですけど……」
「……ごめんなさーい!プロデューサーさん、もうちょっと、まってください!」
「お……おう!ゆっくりで大丈夫だからなー!」
「……ふふ。実は最近、果穂が身だしなみに使う時間が増えちゃって」
「ははっ。そういうお年頃……あ、すみません、こういう言い方は……」
「いいえ。実際、そうなんだと思います。特に、プロデューサーさんが来てくださるときは顕著で……」
「お、おまたせしましたプロデューサーさん!いきましょう!」
「あら……」
「あ、ああ。行こうか。では、果穂さんをお預かりします。どうもお邪魔しました」
「はい、お願いします。果穂、いってらっしゃい」
「うん!いってきまーす!」
「あ、あの、プロデューサーさんっ。えっと……今日の髪、本を見ながら自分でむすんでみたんです。でも、それで遅くなっちゃて……ごめんなさいっ」
「ははっ、まだ遅れてはないから大丈夫だよ。……うん、髪も綺麗に結べてる」
「……に、似合ってますか?」
「似合ってる。かわいいよ」
「!……えへへ……ありがとうございますっ!」 - 101二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 06:03:09
- 102二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 06:20:11
- 103二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 14:23:52
「お姉ちゃんじゃなくていいんですか?」
「美琴さん……は、駄目です。美琴さんは駄目っ」
「……私、ですか?」
「にちか、電話してるの~?」
「ひゃああっ!?」
「……ひとり?」
「なんでもないっ!なんでもないでーす!お姉ちゃんお帰り!」
「はいはい、ただいま~……妄想もほどほどにね~」
「なんでっ、なんで!?」
「だいたい全部聞こえてたわよ~……あんなにつんけんしてるのに、そっかそっか」
「うっ……違うの!」
「違うの?」
「……秘密ね!!」
「はいはい。でも……本気なら早めにね~?」
「え」
「ライバルは多いわよ~」
「うぎぎ……!」 - 104二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 21:24:00
Pにち!!!Pにちだ!!!!ありがとうございます!!!ありがとうございます!!!
- 105二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 22:18:35
「もしもし、愛依?久しぶりだな」
『ねぇ、プロデューサー?』
「ン……?」
『ウチね……昔、プロデューサーのこと、好きだったんだよ』
「……え?」
『あは、びっくりした?』
「あぁ……あの、すごく」
「あ、でもでも、あれだから!今も独り身なのは……ほんとに、プロデューサーよりいい人がいなかっただけで、ずっと好きで、えーと…………あれ、あ、アテレコじゃないから」
「……当てつけ?」
『そうそう、それ』
「……どうして、急に?」
『ん~……地元の友達の、結婚式の帰り。ほら、『あんな演技させてるなんてヘン』って……昔つっかかったさ』
「あぁ……覚えてるよ。おめでたいな」
『ね!……だけど、結局……ウチは、ホントに演技しかしてなかったな、って』
「……ごめん」
『あ、違うの。アイドルのことじゃなくて……アイドルとして、恋をしてない演技を、してた』
「……」
『……好きだよ。プロデューサー。今も。……ごめんね』
「……え?」
『え?』
「いや……なんで謝るんだ?」
『困っちゃうっしょ?プロデューサーは相手もいるのに』
「……いないけど」
『え?だって……ほら、冬優子ちゃんとか、キョリ近かったし……?恋鐘ちゃんとか千雪さんとか……あ、はづきさん!?』
「いや、全然……っていうか、むしろ……愛依が、その気なら俺は……嬉しい。俺も……その気、だったし」
『……え!?』
「……なぁ。次、いつ東京に来る?」
『明日!』
「えっ!?」
- 106曇らせはできませんでした23/08/19(土) 22:23:56
「ごめん。うち、プロデューサーのことは好きだけどさ、これは……」
愛依が言ったそれは、かつてないほどに真剣で、これまでにないほどはっきりとした、拒否だった。
「約束のために、って言っても?」
「うん。むしろ……約束のために、違う方法考えなきゃっていうか……」
向かい合う二人の間には一台のバイク。愛依が高校生の頃からずっと憧れていながら、数年越しにようやく手に入れた、タンデム可能な大型バイクだった。
「試してみないか、もう一回くらいはさ」
「……一回だけだよ?」
プロデューサーの提案に対して悲しげに首を横に振りながら、愛依はバイクにまたがる。愛依が前傾姿勢でハンドルに手を添えたのを確認してから、プロデューサーは後ろのタンデムシートに腰を下ろした。
後付の後部座席にも申し訳程度の取っ手はあるが、ハンドルほど掴みやすい場所は用意されていない。自然、長身を支えられるだけの安定を求めたプロデューサーは愛依の細い腰に手を回して後ろから抱きつくような形になる。
信頼と愛情が籠もったその抱擁に、緊張に強張っていた愛依の顔は、瞬く間に紅潮した。
「……いやいや!やっぱこれ恥ずいって!なんでプロデューサーは平気なん!?」
「いや、俺も平気では無いけどさ……!」
思わず身をよじった愛依から手を離して、プロデューサーはシートの上でわずかにのけぞって距離を離す。
「サイドカーを付けるってわけにもいかないだろ?だから、我慢するしか……」
「でも、ほとんど日本一周になるじゃん?そんな長い間ずーっとプロデューサーに抱きしめられてるのは、うちもさすがにヤバいって!」
「……むしろ、それだけ長ければ途中で慣れたりするんじゃないか?」
まだ赤い顔のまま、愛依はその可能性を考える。しかし。
「や、無理っしょー。だって、うちまだプロデューサーにハグされるとめっちゃ照れるし……」
「昔は愛依の方から腕組んだりしてきてたのになあ」
「あれはー……ほら、言うじゃん?わかりのいたり?」
「……若気の至りか」
かねてからの夢を前に、思いもしなかった障害に足止めを食らう。人が見ればいっそ馬鹿馬鹿しいと一蹴されそうな悩みには、二人に乗られたバイクもどこか呆れているようだった。 - 107二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 22:34:38
濃厚なP愛依だぁ!
さなぴーも自分の幸せを掴めたんだな - 108二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 22:40:47
クッキングバトルになっちゃったよ
- 109二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 22:48:52
素晴らし過ぎるP愛依を頂いて本当に感無量です…本当にありがとうございました…家宝にさせていただきやす…
これで愛依の弟も成仏出来ます - 110二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 22:50:48
間に合わなかったか…
- 111二次元好きの匿名さん23/08/19(土) 22:58:02
勝手に殺された和泉弟に叶わぬ恋を抱いた哀しき過去…
- 112二次元好きの匿名さん23/08/20(日) 02:42:51
和泉弟……Pふゆ成立に立ち会ってしまったのね
- 113二次元好きの匿名さん23/08/20(日) 11:55:48
P愛依という事は自然と愛依弟×ふゆになるという事か?
- 114二次元好きの匿名さん23/08/20(日) 12:08:37
愛依弟×あさひかもなぁ
- 115二次元好きの匿名さん23/08/20(日) 19:24:36
Pだぶるは有る?
- 116二次元好きの匿名さん23/08/20(日) 21:04:48
未来人に頼んでください
- 117二次元好きの匿名さん23/08/20(日) 21:15:53
材料が流通してないと料理も作れないからね
- 118二次元好きの匿名さん23/08/20(日) 21:26:52
だぶるはは冗談として結構色々あるもんだなここ
- 119二次元好きの匿名さん23/08/20(日) 23:30:27
こんなに幸せな気持ちになれるお店初めて入ったぜ
テンション上がるなァ〜 - 120二次元好きの匿名さん23/08/21(月) 03:16:23
オーダーすら入ってないのは摩美々だけかな?
というわけで
意を決してPにアタックする摩美々とそれがいたずらだと思われて拗ねる摩美々が見たいですお願いします - 121二次元好きの匿名さん23/08/21(月) 07:19:44
今の所Pドル屋さんが取り扱って無いのはめぐる、こがたん、摩美々、三峰、凛世、あさひ、ノクチル全員か
- 122二次元好きの匿名さん23/08/21(月) 13:05:30
- 123二次元好きの匿名さん23/08/21(月) 19:10:24
- 124二次元好きの匿名さん23/08/21(月) 20:41:42
90はPルカのつもりだったんだなぁ
- 125二次元好きの匿名さん23/08/21(月) 21:11:05
PにちとPルカを同時に摂取出来る完全食ってことなんだ
まぁ自分はPルカとして読んで尊死したんだけどね - 126二次元好きの匿名さん23/08/21(月) 21:33:36
「……本当に申し訳ない」
そうやって謝ったところで、何かが変わるわけじゃない。
「今日は帰り送っていくから」と言っていたのが、「やっぱり一人で帰ってくれ」とひっくり返された部分は、変わらない。
「別にいいですよ、タクシー代はたっぷりもらいましたしー。残った分は好きに使っていいですよねー?」
「それは……いや……うん、好きに使ってくれ」
ポケットマネーから出したそれが十分なお詫びになるとでも思っているのだとしたら、ひどい勘違い。どうせ一人の帰り道なのに、何に使えと言うんだろう。
「あ、すまん、ちょっと電話出るな」
私に背中を向けて「はい」と応答した声は、ほんの少しだけ高いよそ行きのもの。耳をすましたら電話の向こうにいる人の、女の人の声が聞こえそうで、嫌だった。
「いえ、これから向かうところで……!はい、はい。そんな、こちらこそよろしくお願いします!」
電話を切ったプロデューサーが、こっちに向き直る。何かを言う前に、耳打ちのジェスチャーで屈ませる。
狙うのは耳じゃなくて、一つボタンを開けたシャツの襟元。はっきりとした痕じゃなくていい。じっくりと見るような人だけが気付くくらいの、薄い痕。
「え……あっ!」
耳じゃなくて首に顔を近づけた私を訝しんだプロデューサーが、襟についた紫色に気付く。
「摩美々……!」
「まあ、そんなに濃くないんでー」
プロデューサーは、せいぜい帰りの約束を反故にされた仕返しくらいにしか思ってない。襟についた唇の痕がただのイタズラだと思うのはプロデューサーだけってことにすら、気づかない。
「じゃ、摩美々帰りますねー。お仕事がんばってくださいねー、摩美々ちゃんのプロデューサーさんー」
「う……今度埋め合わせはするから……!」
「お寿司がいいですねー」
「ま、回る方なら……」
慌てたように言いながら、無意識なのか、付けられた紫色を隠すように指が襟元を撫でている。その仕草に、摩美々も自分の唇に指を当てて笑ってしまう。
ぜひ、この後のお相手にも同じ仕草を見せつけてくださいね。
摩美々の、プロデューサー。 - 127二次元好きの匿名さん23/08/21(月) 21:42:44
独占欲強い摩美々良い……
- 128二次元好きの匿名さん23/08/21(月) 22:02:06
ああ良いよ…とても良いね…
- 129二次元好きの匿名さん23/08/21(月) 22:20:20
「はい!ナポリタンです!女子高生の手作りナポリタン!」
「おぉ、うまそうだ!」
「あの人のより?」
「あの人?プロデューサーさん、誰のことですか~?」
「いや、その……」
「……お姉ちゃんには言えないんですか?」
「別ににちかにもはっきり言ったわけでは」
「あのねーお姉ちゃん、プロデューサーさんね」
「あぁいい!自分で言う!」
「……?」
「……この間、残業してたらルカが『早く帰れ』『ちゃんとご飯を食べろ』って言って……」
「……連れ込まれたんだって」
「あら~……二人とも大胆ですね~」
「いやいやいや!そういう変な……やましいことじゃないんですよ。ただ……心配、されただけで」
「あはは……いっそやましいことくらいあった方が、まだマシなんですけどね」
「えっ……?」
「そんなに心配されるくらい、あのルカさんにお世話されるほどに追い詰められて、ひとりで残業して倒れるくらいなら……いつも一緒にいてくれる誰かがいる方が、よっぽどいいです。たとえ、アイドルであっても」
「……すみません」
「うー……っ、ふたりとも!手洗ってきて!冷めちゃう前に食べてください!しんみりは終わり!」
「はいはい!この子ったら、アピールのチャンスだからって張りきっちゃって」
「ははっ、料理の番組だって取れるかもな。美琴に教えるみたいな形式で」
「仕事の話も終わり!おわり~おわり~!」
「ですって、プロデューサーさん。ほら、座ってください。お酌しちゃいますよ~」
「いやいや、お呼ばれなんてしてるんですから。俺がお酌しますよ!」
「い~え。今日はプロデューサーさんがゲストですから~」
「あはは……じゃあお互いに、ってことで」
「アー……お姉ちゃん、私がするよ?」
「ふふ……にちか?言ったわよね……『勝負をかけるなら早くしろ』って」
「あーっ……!?」 - 130二次元好きの匿名さん23/08/21(月) 22:59:25
Pにち、Pルカ、Pはづを同時に摂取出来る究極完全食にグレードアップして帰ってきた……表情筋が鍛えられてとても良いね……
- 131二次元好きの匿名さん23/08/22(火) 06:06:34
- 132二次元好きの匿名さん23/08/22(火) 09:28:06
このレスは削除されています
- 133二次元好きの匿名さん23/08/22(火) 19:45:40
- 134二次元好きの匿名さん23/08/22(火) 23:18:34
「こがたん」
「っっ!?」
「ははっ、なんちゃってな」
「もーっ!急になんね!」
「いや、なんか呼び方変えてみようかなって……ほら、この占い」
「……プロデューサーが占いとか気にするイメージ、なか」
「あぁ、まぁそんなに気にする方じゃないけど……まぁ、ファッション誌の占いとか、トレンドの勉強がてらちょっと遊びくらいには見るかな」
「ふ~ん……そいで?他にどがん呼び方してくれると?」
「えー……じゃあ、恋鐘さん」
「こそばゆか~」
「恋鐘ちゃん」
「ん~、ファンの子ぉに言われとるときみたい」
「月ちゃん」
「……?あ、うち?」
「……駄目だなぁ、やっぱり恋鐘は恋鐘だ」
「ん!うちはうち!おんりーわんやけんね!」
「あぁ、これからもよろしくな」
「あ……そうだ、うちもいっこ、言ってよか?」
「ん?あぁ、呼び方?いいぞ、どんとこい」
「すぅー……ふぅー……」
「……?」
「……いつも、お疲れさん、あんた……愛しとぉよ」
「……あぁ。いつもありがとう、お前……。愛してるよ、恋鐘」
「……ふふっ!」
「ははっ……!」
「「……あ!?」」
==
長崎弁、全然しっくりこない - 135二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 00:03:16
- 136二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 00:19:52
実は供給が少ないPこが
感謝します - 137二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 07:48:47
次は誰じゃろな
- 138二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 12:43:51
次はあんたが書く番ばい
- 139二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 18:45:14
>>131こんなのでよろしければ
──なんでアタシがこんなことやってんだ?
時刻は午前8時。少し手狭なキッチンであまり使用した跡の見られない調理器具を使いながら簡単な朝食を作る。そんな朝。
普段とは違うところを挙げるとするならば、
ここが、寮ではなく我らが283プロのプロデューサー宅であることだろう。
──いやいや、冷静に考えるとまずいよな?
くつくつと煮える味噌汁をかき混ぜながら、ここに至るまでを思い返していた。
──えーっと、確か……
「そういえば、プロデューサーは休みの日は何してんだ?」
なんでもない、本当にふと湧いた疑問だった。
「……え?休日か?」
「おー、別に年がら年中働いてるわけじゃないだろ?」
そう言いながら予定の詰まったホワイトボートに目を向ければ、
「ん、ちょうど次の日曜休み……プロデューサー?」
返答が返ってこないことを訝しみ、再びプロデューサーに目を向ければ。
「い、いや違うんだ。えーと、休みだな」
「……プロデューサー。まさか、何もしていない、とか」
「……ええと、だな」
図星なのか、宙に目線をやるプロデューサー。言い訳は聞こうと黙る樹里。
たっぷり数十秒掛け、やけにキリッとした顔でプロデューサーは口を開いた。
「……休みって、一日寝ていたくないか?」
- 140二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 18:46:13
──だからって、自宅に来ることは無いだろ!?
程よく煮えた味噌汁の火を止め、味見をしながら自らの判断にツッコミを入れる。そうだ。不摂政な一日を送るくらいなら自分が食事くらい作ると言ってしまったのだ。
当然ながらプロデューサーは断ったのだが、断られたことがなんだか悔しく、結果強引に朝食だけでも作りに来ると約束したのであった。
──だって、悔しいだろ。
これまた使用した跡の見られない食器を並べながら、自分の中にいる何かに言い訳をする。
──あんたはアタシ達のために身を粉にしてんのに
──アタシ達は、何も返せないなんて。
支度ができたとプロデューサーを呼びに行けば、
「……ったく、まだ寝てる」
決して静かではなかったであろうに、そこにはすやすやと熟睡するプロデューサーの姿があった。
普段アイドルのため東奔西走するプロデューサーの姿はそこに無く、気を緩めた、たった一人の男の人の姿。
「……起きろー!」
「うぉっ!?」
何か、とても良くない思考に陥りかけたのでそれを振り払うように布団をひっぺがす。
「え、あ、じゅ、樹里?」
「……ぷっ、なんて顔してんだよ、プロデューサー!」
間抜けな顔をして気の抜けた声を出すその姿が何だかおかしくて、もやもやした気持ちも吹き飛んでしまう。 - 141二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 18:46:53
「ほら、顔洗ってこい。飯が冷めちまうぞ!」
「あ、ああ……ええと、樹里」
「ん?どうし……」
「ありがとう、迷惑かけて済まないな」
──それは、こちらの台詞で。
「……あーもう!どういたしまして!早く顔洗ってこい!」
「お、おう!」
バタバタと掛け出したその背に、小さく声をかける。
「……あんたが楽できるのなら、迷惑ぐらい、いくらでもかけろよな」
アタシ達だってあんたが心配なんだよ、と。最後まで言葉にならなかったそれは彼に届くことはなく。
「……うし、準備すっか!」
けれど、きっと。彼は、プロデューサーはこちらに迷惑をかけたいだなって思ってくれないから。
──見てろよな!プロデューサー!
それがアイドルとしての自分なのか、これから出す朝食なのか、はたまた、勝手に迷惑を掛かりに行く自分達の事なのか。
明確な答えなんてどうでもいいと、樹里はそう思った。
3スレも使っちゃってごめんね…… - 142二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 19:35:28
ジュリチャン…アリガトウ…
そういやノクチルだけまだ誰も出てないか? - 143二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 19:52:12
ノクチルは空気感が難しいというか
ひとり出したら4人出てくるというか… - 144二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 20:01:31
- 145二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 20:03:50
- 146二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 00:21:00
このレスは削除されています
- 147二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 00:22:00
このお店は信頼出来る良い店
- 148二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 07:42:00
Pめぐひとつお願いします
ハグより先に踏み込んだめぐる - 149二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 13:18:37
- 150二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 13:56:22
思いのほか軽い音を立てて、取り外された首が皿の端に除けられる。
「頭は……食べられないので……」
そう言って、霧子は衣を纏ったプロデューサーの体にゆっくりと口を近づけた。
ピンと伸びた気をつけの姿勢で揚げられたプロデューサーの足先が、霧子の口に入る。艷やかな舌が、衣越しに足に触れる。それを見た途端、プロデューサーはぞわりとした妖しい快楽に声を漏らした。
咀嚼一回にも時間をかけて、丁寧に味わって、霧子はプロデューサーの一部を飲み込んだ。
プロデューサーに痛みは無い。ただ、飲み込まれたはずの足が、霧子の内にある熱を感じて疼く。
「ふふっ……とってもおいしいです……プロデューサーさん……」
どこか恍惚とした様子で言いながら、霧子はゆっくりとプロデューサーを食べ進める。
脚を、腰を、腹を、胸を。霧子はそのすべてに「おいしい」「おいしい」と繰り返し、そのたびにプロデューサーは、食われたことで生じる熱が快楽に近いものであることを理解してしまう。
最後に、肩を口に入れて、霧子は微笑んだ。小さな口がもぐもぐと動いて、プロデューサーの体を堪能する。味付けも必要ないほどに美味だったそれを、細い喉が飲み込んだ。
「もう、なくなっちゃった……」
一転して残念そうに眉尻を下げた霧子を、プロデューサーは皿の端から見つめる。
あれだけ怖かったはずのものを、いつの間にか願うようになっていた。
霧子に食べてほしい。
気づけば、霧子、と呼びかけていた。
まだ、残っているじゃないか、と。
「……あ」
プロデューサーが言わんとすることこそは理解したが、霧子は首を傾げた。
「でも、頭は……食べたことが、なくて……」
ちょっと硬いけど、頭も食べられる。そう言われて霧子も、それじゃあ、とプロデューサーの頭に手を伸ばした。
「……ふふっ、なんだか、ちょっとだけ……恥ずかしいです……」
言葉とは裏腹に、霧子は嬉しそうに笑っている。
「どこから……食べたらいいかな……」
悩むことすら楽しみながら、霧子はプロデューサーの頬や頭を撫でる。そして、最も柔らかそうな部位に目をつけた。
唇は、どんな味がするんだろう。
「いただきます」と言った霧子も、「めしあがれ」と答えたプロデューサーも、考えていることは同じだった。
- 151二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 18:42:38
- 152二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 18:54:06
(書いといてなんだけどこれでいいんだ…)
- 153二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 19:52:46
- 154二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 20:16:33
困惑と興奮を同時に食わせるな
Pきりでしか出せない味だなこれ… - 155二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 22:43:54
「……『してもいい?』って毎回聞かなくてもいいんだぞ?その、俺がめぐるにされたくない時、っていうのは無いから」
「えへへ……それはそうかもなんだけど……」
「けど?」
「『いいよ』って言ってくれる時のプロデューサーの顔、好きだなーって。だから聞いちゃうの」
「……なんか、変な顔してたり?」
「ううん、全然変じゃないよ!そういうのじゃなくてね、やさしいなーとかかっこいいなーとか大人っぽいなー……わたし、プロデューサーのこと好きなんだなあって思うのが全部入ってる顔というか……」
「……」
「あー、照れてるー」
「照れないわけないだろ……」
「じゃあー……ね、してもいい?」
「ダメ」
「えー?『されたくない時、っていうのは無いから』って言ったのにー」
「めぐる、悪いこと覚えたな……!?」
「えっへへー……プロデューサーがわたしに悪いこといっぱいするから、似ちゃったのかもねー?」
- 156二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 23:00:29
「おっと……」
「どうぞ~、チェックしてください」
「お姉ちゃん、私には食事中にスマホいじるなって言うのに」
「大事な連絡かもしれないでしょ~?……ほんとは、私も嫌だけど」
「うぐっ……あぁ、でも大丈夫です。チェインですよ」
「ふぅ……」
「それで……返信しないんですか?」
「こら。返信はプロデューサーさんのペースでいいでしょ」
「でもなー、返信待ってるんじゃないかなー?」
「まぁ、ちょっとだけ。……そうだ。にちか、さっき撮ったナポリタンの写真送っていいか?」
「なんでです?」
「いやぁ……ちゃんと食べてるのか、って心配されてさ」
「ふぅん……いいですよ?ふふーん!」
「じゃあ、送信っと」
「ほんと、みんな心配してるんですから。ちゃんと休んでくださいね、プロデューサーさん?」
「うぐ……そういうはづきさんもですよ」
「む……」
「あ!あー、そういえばさっきの相手って誰だったんです?」
「あ、こら、詮索しないの」
「ははっ、いいですよこれくらい。ルカですよ」
「……え。……あの人に、私のナポリタンの写真を?」
「あぁ。ちゃんとにちかの自信作だって書いておいたぞ」
「プロデューサーさん……ほんとに……」
「えっ、えっ!?」 - 157二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 23:01:20
美しい……一歩進んだ二人の美しさ……
- 158二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 23:32:08
このレスは削除されています
- 159二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 23:32:26
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- 160二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 23:32:41
このレスは削除されています
- 161二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 02:20:03
来てたか
- 162二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 05:58:07
まだ来てないのでPあさひを所望します
- 163二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 08:25:03
Pにちはづルカ連作助かる
ルカ大丈夫?またブチギレない? - 164二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 08:37:52
ルカはキレるし、この流れから美琴も入ってこないとも限らない
- 165二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 15:15:41
来るか?
- 166二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 22:42:26
あさひPラブ学会員と思われる死体が店の前で倒れてたんだ
ここで供養してやってくれないか - 167二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 22:45:28
- 168二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 00:51:33
酷い……
- 169二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 02:44:39
あさひPラブ学会員は生きてるよ
Pルカ幼馴染論者の俺がここまで生きてるんだから間違いないよ - 170二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 10:40:01
「私も料理、してみようかな」
「あぁ……この前の趣味の話?」
「そうそう。最近、ルカやにちかちゃんが料理のこと考えてるみたいだったから。今日もレッスンの合間にナポリタンの話してた」
「あ~……」
「何かあったの?」
「い、いや何もないぞ?」
「そっか。それで……料理って何をすればいいのかな?包丁とか用意するの?」
「うーん……美琴はまず、料理に関心を持つところからだから…美味しいもん食べに行ったりするといい」
「ん……そうだね。じゃあ、一緒に行こう」
「一緒に?」
「うん。カロリー管理とかも共有したいから、一緒に行こう」
「ん……そうだな」
「プロデューサーも、あんまりちゃんと食事してないから。お互いに支え合う……これがパートナーってやつなのかな」
「そういう意味ならにちかと行ってもいいんじゃないか?」
「そう……だけど、プロデューサーがいいの。……なんでだろう?」
「さぁ……なんでかな」 - 171二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 18:22:46
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- 172二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 18:30:32
個人的には>>1さんが旬としてお勧めのP樹里が一番好きなんだけど(シャニPが攻めで樹里ちゃんがタジタジになっていたり樹里ちゃんが初々しくて彼女っぽくなってたり)、他にもある色んなPドルも捨てがたいと思ってしまった…
可愛らしいP霧とか目覚めを感じさせるP果穂とか醤油というテーマからいい雰囲気に仕上げたPちょことか
- 173二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 19:02:36
P凛世は大トリ用に取ってあるの?
- 174二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 21:35:27
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- 175二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 21:35:44
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- 176二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 21:36:06
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- 177二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 21:36:20
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- 178二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 21:36:32
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- 179二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 21:36:45
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- 180二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 21:36:58
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- 181二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 21:37:12
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- 182二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 21:37:30
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- 183二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 21:37:52
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- 184二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 21:38:06
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- 185二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 21:38:25
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- 186二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 21:38:42
「貝殻、拾ってきたのか」
「はいっす。なんか、おかしな感じだったから」
「へえ……どういうところがおかしいんだ?」
「わかんないっす。でも、冬優子ちゃんと愛依ちゃんは、プロデューサーさんに似てるって言ってたっす」
「……俺、似てるのか?貝殻に?」
「わたしは似てないと思ってるっすよ」
「そっか。ちょっと安心したよ。それじゃあ、あさひなりにおかしいと思った理由を考えるために持ってきたのか」
「んー……それもあるっすけど」
「けど?」
「置いてきたり他の人にあげたりするのは、なんかイヤだと思ったんすよ。だから、持ってきたっす」
「……はは」
「プロデューサーさん、なんで笑ったっすか?」
「いや、なんでもないよ。それ、あんまり硬くなさそうだからさ。カバン入れとくなら、中で潰れちゃったりしないよう気をつけてやってくれよ」
「……?はいっす」 - 187二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 22:07:01
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- 188二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 22:07:24
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- 189二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 22:08:40
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- 190二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 22:08:56
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- 191二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 22:10:50
あにまんにアイマスSS書けるやつはもっと増えて欲しい
- 192二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 00:10:05
- 193二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 00:23:04
- 194二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 01:02:39
色々難しいからなあ
- 195二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 01:05:41
Pめぐを…Pめぐを…
- 196二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 09:27:23
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- 197二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 10:19:12
- 198二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 10:25:47
そろそろ200行くが閉店しないでほしい…
- 199二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 10:32:58
Pドル職人とお客さんどうもありがとうね
- 200二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 10:42:34
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