- 1二次元好きの匿名さん21/12/17(金) 23:49:40
「よし! いいタイムだぞ、バンブーメモリー」
ストップウォッチのボタンを押して、俺はたった今直線コースを走り終えた担当ウマ娘、バンブーメモリーに声をかける。
彼女は肩で息をしながら頷くと、呼吸を整えながら俺の方に駆け寄った。
「今までで一番仕上がってる。次のレースは強敵揃いだが、この調子なら勝ち目は十分にあるな」
「トレーナーさんの指導のおかげっス!」
バンブーらしい快活な返事だ。よほど嬉しいのだろう、無意識のうちに尻尾を左右に振っている。
その真っ直ぐな笑顔を見ていると、何だか俺まで明るい気分になるから不思議だ。
「それじゃあ、今日はこれくらいにしておくか」
「はいっス! ……あ」
また明日、と去ろうとする俺の手を取って、バンブーが藪から棒に言った。
「トレーナーさんの手、がさがさっスね」
「最近乾燥してきたからなぁ」
「そうだ、ハンドクリーム塗ってあげるっス!」
バンブーだって競技者である以前に年頃の女の子だ。
当然ハンドクリームくらい持っているだろうが、まさか彼女にこういう事で気を遣われるとは思ってもみなかった。
だが純粋な善意から来るバンブーの提案を無碍にする事も出来ず、俺は困惑しつつもそれを承諾した。
肌荒れに悩んでいるのも事実だし。 - 2121/12/17(金) 23:59:17
ごべーん!!メンテあるの知らなくてSS書いちゃったー!!
ひとまずこのスレは落としてまた別スレで続き書きます!! - 3二次元好きの匿名さん21/12/17(金) 23:59:48
期待してるぞ
- 4二次元好きの匿名さん21/12/17(金) 23:59:49
今すぐ伸ばせ
- 5二次元好きの匿名さん21/12/17(金) 23:59:53
俺は楽しめたから頑張ってくれー!
- 6二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 00:00:00
うおおおお
- 7二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 00:00:22
このレスは削除されています
- 8二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 00:04:46
保守
- 9二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 00:09:37
なかなかメンテ来ないから一応保守
- 10二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 00:21:17
掲示板の方は大丈夫みたいだぞ
- 11121/12/18(土) 01:08:42
「じゃっ、始めるっスよー」
トレーナー室に戻ると、バンブーはクリームをつけた指先で俺の右手の甲を撫でた。
優しい指圧とクリームのひんやりした感触が心地よくて、思わず呟く。
「……上手いな」
「ありがとうっス。さ、もう片っぽもいくっスよ」
「はーい」
左手を差し出して、俺は再びバンブーメモリーの手の温もりに身を委ねた。
いつまでもこうしていたいと思ってしまうほど穏やかな時間の中で、ふとバンブーの顔を覗いてみる。
優しい顔だった。友に見せる快活な笑顔ともレースの時に見せる鬼気迫る表情とも違う、心の底から安心しきった表情。
かわいかった。けれどバンブーにそう伝えたら、きっと慌てて取り繕ってしまうだろうから黙っておいた。
「はい、終わったっスよ」
「ああ、ありがとう」
夢のような時間が終わりを告げて、バンブーが手の甲を確認するよう促した。
少し滑らかになった手の甲を見て、再びお礼を言う。
「大したことないっスよ。あ、そうそう」
- 12121/12/18(土) 01:09:09
バンブーはそこで言葉を切って、いつもの明るい調子で続けた。
「このハンドクリーム、継続的に使わないと効果が出ないみたいなんス。だから家でもちゃんと使わなきゃダメっスよ?」
「ああ、わかってるよ」
「本当にわかってるんスかー?」
「わかってるってば」
何度も聞いてくるバンブーに継続的な使用を約束して、その日は解散となった。
その足でドラッグストアに立ち寄り、バンブーが塗ってくれたハンドクリームを購入する。
きっとこれを塗る度に、今日の事を思い出すんだろうなぁ。
俺はそんな風に考えながら、いつもよりしっとりした手の甲にそっと触れてみた。
終
- 13二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 01:15:00
うーん最高...ボーイッシュな面がある子が時折見せる女の子要素、すごくいいよね...