- 1イッチ23/08/23(水) 20:39:15【閲覧注意】白宝でラノベ!|あにまん掲示板ファンタジーな白宝を書きたい!序盤はほぼリゼロコピペです展開は主にダイス・安価で決めるとりあえず主人公凪ヒロイン玲王で進めます!他キャラも場合によっては出るかも目が覚めると異世界に飛ばされていた凪。中…bbs.animanch.com
↑の続きです
安価とダイスで展開を決めます
このスレで終わるよう頑張ります!
スレ画が荒れる要因になるかも知れないとのご指摘を頂きましたので立て直ししました
忠告してくださった方、とても助かりました。ありがとうございます!
また、絵を褒めて下さった方、キャラを褒めてくださった方もありがとうございます!スレは消してしまいましたが、下さったレスはめちゃくちゃに嬉しかったのでしっかり覚えています!
今しばらくお付き合い下さい!
- 2イッチ23/08/23(水) 20:40:16
ヨイチ「お前が知る必要は無いよ」
凪「また隠すの?そうやって」
ヨイチ「知らない方が良いんだよ、頼むから黙ってここに居てくれ。この山から出ずレオの側にずっと」
ヨイチ「出来ないなら…俺がお前をもと居た場所に返してやる。それで終わりだ」
言い終わるや否や、ヨイチもどこかへ霧散してしまった
凪「言い逃げかよ…」
近くにあった椅子に倒れる様に腰掛ける
凪は、レオの事を何も知らない。優しくて少し意地悪で、とても愛しいレオの事しか
凪(俺だって俺の事、レオに何も教えてない)
それは単に言うのが面倒くさいだけで、問われれば答えるつもりだった。でも、レオ達は違う
凪「聞いたらダメなの?知ったらお別れしなきゃいけないの?」
それなら知らない方がいいのかもしれない。ここを出てしまったら、自分の足では二度と帰って来れないような気がするから
凪(…でも、やっぱり知りたいんだ)
知らなきゃちゃんと触れられない。触れられなきゃ好きも伝えられない
凪「ごめんレオ」
ここに居ない想い人に謝り、立ち上がってドアノブを握る
凪(まずは聞き込みからだ)
あの二人以外の5人、彼等に話を聴いてみよう。教えてくれなくても、もしかしたら何か手掛かりを掴めるかもしれない
しかし凪がドアノブをひねる前に、勢いよく扉が開いた
誰?dice1d5=1 (1)
1:ばぁや 2:馬狼 3:國神
4:黒名 5:二子
- 3イッチ23/08/23(水) 20:40:43
ばぁやが来た理由
dice1d3=2 (2)
1:凪を止めに来た
2:買い出し終わった報告
3:「お昼は何が良いかと伝言を預かっております」
- 4イッチ23/08/23(水) 20:42:11
- 5二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 20:42:47
あーんお疲れさま!
長く続いて欲しいな~とこっそり思ってるのでスレ主さんが心安らかにのんびり続けられるやり方で続けてくださいませ~ - 6二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 20:46:03
- 7二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 20:47:39
- 8イッチ23/08/23(水) 20:53:41
開いた扉の向こうにはばぁやさんが佇んでいた
互いに思いもよらぬ邂逅だった。普段表情のあまり変わらない二人が揃って目を見開く様子はとても珍しい光景だっただろう
凪(どうしよ、この人は口が固そうだから最後に話をしようと思ってたのに)
絶好の機会だが、相手が相手なのですぐには切り出せず。そんな凪の様子には気が付かない様子で、ばぁやさんは部屋を見渡した
ばぁや「頼まれていた買い物が終わりましたと伝えに来たのですが…いらっしゃらないようでございますね」
レオが部屋にいない事を確認すると、ばぁやさんは凪に一礼し
ばぁや「驚かせてしまったようで、申し訳ございません。もうそろそろお昼ですのでお早めに國神様の元へお向かい下さい。それでは」
そう言って踵を返した
凪(どうしよう…でもこんな機会二度とないかもしれない)
相手はレオに忠誠を誓う大精霊だ。下手したら探りを入れていることがバレてしまうかもしれない。
それでも、知りたい気持ちは抑えられなかった
凪「ばぁやさん」
ばぁや「はい、何でございましょう」
凪「レオの事について教えて欲しいんですけど」
ばぁやdice1d3=3 (3)
1: …分かりました
2: レオ様が良いと言ったらお教えします
3: 二度とその質問はなさらぬ様お願い致します
- 9イッチ23/08/23(水) 20:54:22
ありがとうございます!!
- 10イッチ23/08/23(水) 20:55:04
- 11二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 21:06:22
不穏だ…
- 12イッチ23/08/23(水) 21:07:29
凪「レオの事について教えて欲しいんですけど」
そう言った瞬間、部屋の空気が張り詰めた。そこら中の魔力が暴れ、忙しなく蠢いている
凪(あ、これ脅されてる)
直感でそう感じた。ばぁやさんの顔が見れない。
ばぁや「二度と、その質問はなさらぬ様、お願い致します」
一言一言釘を刺すように言われ、背筋が凍りつく。ころされると、身構えてしまうほど
ばぁや「……申し訳ございません。怖がらせてしまうつもりはありませんでした」
ふっと部屋の空気が軽くなる。先程までの緊張感が嘘のように、いつも通りの優しい表情のばぁやさんがそこに立っていた
ばぁや「ですがどうかご理解下さい、レオ様は私の全てなのでございます。あの方の不利益になり得ることは出来ません」
慈愛と悲哀に満ちたその表情に、凪は何も言えなくなってしまった。この人はきっと、何を言っても動かないだろう
ばぁや「それでは、失礼いたします」
深々と頭を下げ、今度こそ背中を向ける。歩いて行ってしまう直前に、ばぁやさんは確かにこう言った
「…もしも貴方がその力であの方の憂いを払って下さったなら、その時は」
次に会いに行く人dice1d4=3 (3)
1:馬狼 2:國神 3:黒名 4:二子
- 13二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 21:08:08
流石ばぁや
迫力が桁違いであるな… - 14二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 21:11:06
わー!ばぁや好き!
- 15イッチ23/08/23(水) 21:20:06
凪「あんまり当てにはして無かったけど、やっぱりダメだったな」
地下室から出て1階へ登りながら凪は独り言を呟いた。あの人の忠誠心と主人への愛は凄まじい。でも、あれ程まで大きく深いものだったとは
凪「それでも諦めないけどね」
次は鮫の歯の少年に聞いてみよう。あの二人と楽しそうに会話していた所を何度も見た事があるので、もしかしたら情報を得られるかもしれない
黒名「あ、食客…ナギだったか、こんな所で何してる?」
凪「そっちから来てくれると思わなかったんだけど」
黒名「……?なんの事だ」
ちょうど1階に出た辺りで、バッタリと黒名に出くわした。洗濯するためなのだろう、大量の服をカゴいっぱいに詰めて運んでいた
凪「あのさ、レオの事について教えてくれない?」
dice1d3=1 (1)
1: いいぞ
2: あんまり詳しくは知らないぞ
3: …悪い、急いでる
- 16二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 21:28:32
黒名ーーー!!!お前はいつも主人公の助けになってくれる…
- 17イッチ23/08/23(水) 21:30:43
黒名「いいぞ」
凪「えっ、いいの?」
黒名「お前が聞いたんだろ」
凪「そうだけど」
ばぁやさんの後だったので、あっさりとOKをする黒名に少し驚いてしまった。でも聞けるならラッキーだ。まず一番気になっていたことを質問する
凪「ここの人がレオと精霊以外山の外に出ないのはなんで?」
黒名「死ぬから」
凪「……は?」
黒名「って、ヨイチが言ってた」
想像の斜め上の回答に面食らう。そんな凪に構わず、黒名は話を続ける
黒名「俺もな、欲しい物があったから外に出たいって何度か頼んだんだ。そしたら買って来てやるよってそればっかりで一回も買いには行かせてくれなかった。楽だったけど変に思ったから何度も何度もヨイチに聞いたら、それだけ教えてくれた」
凪「えぇ、全然分かんない。死ぬの?ほんとに?」
黒名「さあ?ヨイチが言うならそうなんだろ。アイツは嘘つくやつじゃない」
凪「…そっか、分かった。ならもう一つ聞きたいんだけど良い?」
黒名「ん」
凪「レオがここに屋敷を立てて住むまでに何があったか知ってる?」
dice1d3=2 (2)
1:知ってるけど教えない
2:知らない。ゴメン
3:少しだけなら
- 18イッチ23/08/23(水) 21:38:13
黒名「それは知らない。ゴメン」
凪「そっか、まぁそうだよね」
黒名「俺からも聞きたいんだけど、なんでレオの事を俺に聞くんだ?ヨイチに聞いたほうが早いだろ」
凪「そのヨイチに断られたから聞き込みしてるんだけど」
黒名「え、そうなのか」
凪「諦めないって決めたから別に良いけどね。じゃあ次の質問。この山の結界って何なのか知ってる?」
dice1d3=1 (1)
1:危ないものを遠ざける結界
2:効果は1だけじゃないみたいだけど、詳しくは分からないな
3:それは教えられない
- 19イッチ23/08/23(水) 21:47:15
黒名「魔獣とか危ないものを遠ざける結界だろ?」
凪「…それだけ?」
黒名「その為のだろ。結界って作るのも保つのも沢山魔力が要るから張られてるだけでも凄いし、だからここは安全なんだぞ」
凪「まぁそうだよね」
凪(…でも、レオ達はコレにも何か隠してる気がする)
黒名「悪い、もういいか?早く洗って干さないと今日中に乾かない」
凪「あ、うん。聞きたいこと大体聞けたし」
黒名「じゃあまたな」
言うと、黒名は風のように走っていった
凪「結界から出たら死ぬ、収穫はこれくらいだな」
黒名から聞いた事を脳内で繰り返し、しっかり記憶に刻む。
凪「次は…」
dice1d3=2 (2)
1:馬狼 2:國神 3:二子
- 20イッチ23/08/23(水) 21:53:29
凪「ちょうど昼だし、ついでにご飯も食べよう」
同じ1階に厨房があるのも丁度いいので、早速國神のもとへ向かった
國神「おぉ、出来てるぞ。今日はグラタンだ」
凪「うわ美味しそー」
國神「食堂に運んでやろうか?」
凪「いや、ここで食べるよ。アンタに聞きたいことがあるんだ」
國神「なんだ?力になれるなら協力する」
凪「どうも。あのさ、レオの事について教えてくれない?」
國神dice1d3=2 (2)
1:分かった
2:あんま期待するなよ
3:お前やっぱり食堂で食え
- 21イッチ23/08/23(水) 21:59:17
國神「いいけどあんま期待するなよ?」
凪「何かあるの」
國神「いや、俺はレオに創られたホムンクルスだから、アイツの深いところは知る事ができないようになってるんだよ。だから詳しくは分からねぇんだ」
凪「なるほどね、でも聞かなきゃ分かんないから聞くよ。まず、レオがこの屋敷とアンタを作る前何をしてたか知ってる?」
國神「悪い、知らねえ」
凪「そっか…じゃあ、この山を包む結界の効果は知ってる?」
dice1d3=1 (1)
1:安全を守る結界だろ?
2:効果は1だけじゃないらしいけど詳しくは…
3:口止めされてる
- 22二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 21:59:40
統一されてるなぁ
- 23イッチ23/08/23(水) 22:04:30
國神「安全を守る為のものだろ」
凪「やっぱり…それ以外に何か、聞いたことはある?」
國神「ないぞ」
凪「そっか…分かった。どうもありがと」
國神「あんまり役立てなかったか?」
凪「そんなことないよ。グラタン美味しかった、ご馳走さま」
國神「おう、綺麗に食べてくれたな。夕飯も楽しみにしてろよ!」
凪「分かったー」
凪「徹底してるなぁ…それじゃ次は」
dice1d2=1 (1)
1:馬狼 2:二子
- 24二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 22:06:25
凄い
ダイスの女神が世界観理解してる - 25イッチ23/08/23(水) 22:11:37
馬狼「てめぇクサオ!服に汚れが付いてんじゃねぇか!誰が洗うと思ってんだ!」
凪「二子が最後かぁ」
馬狼「なんの話だ…これ食べかすじゃねえか!丁寧に食え!」
凪「あのさぁ質問があるんだけど」
馬狼「マイペースかお前…人の話をちゃんと聴け」
凪「メイドバロウに言われたくない。ねぇレオの事について教えてくれない?」
馬狼dice1d3=3 (3)
1:俺はアイツのことは良く知らん
2:あ?その食べかす拭いたら教えてやるよ
3:お前それ聞き回ってんなら辞めたほうがいいぞ
- 26二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 22:13:51
おお…何この…面白い……
- 27二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 22:13:53
おっなんか知ってる?
- 28二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 22:14:15
ヒロインとか抜きにしても話として気になる
- 29二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 22:20:26
今のところ黒名國神が話したことが玲王に伝わっても勝手に話した罰(玲王がそういうことするかどうかは置いといて)とかにはならなそうなレベルなのがスレ主の匙加減上手いなーってなる
- 30イッチ23/08/23(水) 22:22:08
馬狼「お前それ、聞き回ってんなら辞めたほうがいいぞ」
凪「は?なんで?」
馬狼「ろくな事になんねぇからだよ。俺はあの坊っちゃんに興味ねぇから詳しくは知らねぇぞ。ただ嗅ぎ回るのは辞めとけ、これだけは確かだ」
凪「…ふーん、じゃなんでお前はここに居るの」
馬狼「決まってんだろ、ヨイチとあのバーさんに勝つためだ!勝てるまで俺はここから一歩も出ないし、ついでに汚え所を掃除してやってんだよ」
凪「メイド服は?それも勝つため?」
馬狼「趣味だ」
凪「……そっか」
〜〜〜〜〜〜〜
凪「馬狼にまであんな事言われると思わなかった」
二子「何を言われたんです?」
凪「こっちの話。ねぇ質問があるんだけど」
二子「人の部屋に押し掛けて質問とは、君は相変わらず肝が座ってますね。図太いと言うべきでしょうか」
凪「まぁまぁ、レオの事について教えて欲しいんだけど」
dice1d2=2 (2)
1: 良いですよ
2: それは教えられません
- 31二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 22:48:39
ガードが堅いな…
- 32イッチ23/08/23(水) 22:50:25
二子「それは教えられません」
凪「…なんで?」
二子「僕が彼の事を、友人だと思っているからです」
膝の上のフェレットを撫でながら二子は語り始める
二子「僕がドワーフなのはご存知でしょう?でも見てくれは全然そうじゃない。なので同族から、親からさえも気味悪がられて育てられたんですよ…いえ、あれを育てたと言うべきではありませんね。まぁ、そこそこ酷い扱いを受けていた所に、あの二人に言われたんです。一緒に来ないかって」
二子「そうしてここに連れてきてもらって、その時にこの場所の秘密についても教えてもらいました。どうして僕だけに教えてくれたのかは分かりませんが。最初聞いた時は躊躇いましたよ、凄く。でもそれが二人への恩返しになるならと、ここで働く事を決めたんです」
二子「…なので、彼の事を勝手に教えることは出来ません」
凪「そっか、なら仕方ないね」
二子「随分とあっさり引き下がりますね」
凪「なんていうか、今の話で分かったから良いかなって」
二子「何をですか?」
凪「そんなふうに秘密を守ってもらえるレオは、良いやつだ。ヨイチもそう、事情はあるけどそれだけ。良いやつ」
二子「……」
凪「向き合いたい。ちゃんと知って、俺の事も知って欲しい」
凪「だからもう一回話してみるよ、あいつらと」
二子「…そうですか、いつ話すんです?」
凪「夕飯食べたあとにでも突撃してみる」
二子「分かりました。人払いは任せてください」
凪「え、いいの?」
二子「当たって砕ける分には一向に構いませんので」
凪「砕けないし」
二子「……頑張ってください」
話すのはどっち?dice1d2=2 (2)
1: レオ 2: ヨイチ
- 33二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 22:55:56
ああーーいい友情だなあ!!!好きだなぁ
- 34二次元好きの匿名さん23/08/23(水) 23:08:10
ばあやも黒名も國神もメイドバロウも二子も皆良い!!
諦めない凪も好き
ヨイチとレオもめっちゃイイ
良スレ! - 35二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 00:56:45
ハピエンなってくれ頼む〜
- 36二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 07:27:39
真相気になる…
- 37イッチ23/08/24(木) 07:43:47
その日の夜
ちょうど夕飯が出来上がった頃に二人は帰って来た。怪我は無いようで安心したけど、服が少しだけ汚れていて馬狼に見つからないようそっと洗いに行っていた。
凪「おかえり、大丈夫だった?」
レオ「おーバッチリ!これでしばらくは安全だぜ。麓の近くに小さい村があるから偶に駆除しないと被害が出るんだよなぁ」
話しかけてみると、いつもと変わらず明るい様子で返してくれる。その事に少しホッとしながら隣のヨイチに目線を向けると、こちらも変わらず人当たりの良さそうな穏やかな顔をしていた
凪(レオは夜に精霊達の所に行くから、まずはヨイチと話してみよう)
凪「ねぇ、今夜また図書室行かない?聞きたい事があるんだけど」
ヨイチ「なんだ?今聞けば良いじゃん」
凪「いやゆっくり話したいから」
ヨイチ「じゃあ夕飯の時に話そうぜ」
凪(二人きりじゃ話さないって事か)
凪「俺が夕飯をゆっくり食べれると思う?メイドバロウが居るのにさー」
ヨイチ「お前が綺麗に食べればいいだろ…」
凪「それは追々改善しまーす」
レオ「……おいこら」
ヨイチと見えない火花を散らしていると、不意にレオが地鳴りの様に低い声を出した。驚いてそちらを見ると、大きな目をぐぐっと細め、全力でこちらを睨んできている
凪(やば、バレた?)
レオ「お前ら…また俺を仲間外れにする気か!?」
凪「……へ?」
レオ「昨日の今日でなんて酷いことする奴らだ!しかも俺の目の前で!俺も誘えよナギ!」
ヨイチ「ちょ、違う、違うって」
レオ「お前もお前だぞ!話振ってくれよ!心臓がキュッてなったじゃねぇか!」
凪(なんだ、そゆこと…) - 38イッチ23/08/24(木) 07:57:32
レオ「俺も行くからな、帰ってくるまで待ってろよ?」
ヨイチ「いやだから話すなら夕飯の時にって」
凪「うん、二人で図書室で待ってるね」
ヨイチ「ちょっと!」
レオ「分かった。寝てたら許さないからな」
凪「いえすぼーす」
こちらにビシッと指を突きつけた後、「じゃあ食堂行くぞ」と言ってレオは踵を返した。その後を少し離れてついていく
ヨイチ「お前なぁ、勝手に話まとめるなよ」
聞こえるか聞こえないかの小さな声でヨイチが話しかけてきた。眉をしかめて全力で不満を表している。
それに構わず
凪「レオって面白いよね」
と、凪も小さな声で返した
ヨイチ「はぁ?」
凪「そんで優しくって一緒にいると落ち着くし楽しい。…分かるよ、守りたいって思う気持ちは」
ヨイチ「俺の気持ちはそんなんじゃない。お前には分かんねーよ」
凪「あっそ、分かるようになるからいいし」
静かな攻防は食堂に着いたことで強制的に終了した
dice1d3=2 (2)
1: 図書室の時間までスキップ
2: 図書室までのイベント安価
3: 大変だ!こんな時に馬狼がばぁやに挑んでる!
- 39イッチ23/08/24(木) 07:58:40
図書室でヨイチと話す前に何かあるらしい
どんなことがあった?>>42
- 40二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 08:44:34
ksk
- 41二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 08:55:23
ksk
- 42二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 11:52:21
凪がレオのことを受け入れる覚悟が本当にあるのかヨイチが確認する
- 43イッチ23/08/24(木) 12:50:55
夕飯を食べ終わった後、二子に「図書室で二人と会う」と伝えると静かに頷いてくれた。頼もしい。
凪「ほら行こう、レオが帰ってくるのに2時間は掛かるからゆっくり話できるよ」
ヨイチ「……お前な、せっかく忠告してやったのに何してるんだよ」
凪「なんのこと?」
ヨイチ「皆にあれこれ探り入れたって聞いたぞ。もうしないでくれ」
凪「うん、聞きたいことは聞いたし」
ヨイチ「……あのな、俺達はお前を嫌って隠し事してる訳じゃない。むしろ逆だ、気に入ってるから言いたくない」
凪「うん」
ヨイチ「このまま冗談にして終わらせるって出来ないか?」
凪「それは無理」
ヨイチ「そんなに知りたいのか」
凪「うん、俺の事も知って欲しい」
ヨイチ「…分かったよ、でも一つだけ確認」
いきなりだった。胸ぐらを掴まれ、屈まされる。
ヨイチ「お前はアイツがどんな奴だろうと、何をしていようと、受け入れて一緒に居られるか?」
凪「何、急に…」
ヨイチ「誓えるのかって聞いてるんだ。たとえ死んでもアイツを見捨てないでくれるのか?」
凪「当然」
ヨイチ「………!」
凪「何を言うかと思ったら。今更そんな当たり前のこと聞かないでよ、ビックリした」
ヨイチ「…そっか、お前って本当に変なやつ」
凪「それ3回目?4回目だっけ」
ヨイチ「もういいよ、じゃあ早く行こうぜ」 - 44イッチ23/08/24(木) 13:04:13
図書室に着くと、ヨイチは鍵を閉めた
凪「慎重だね」
ヨイチ「まぁ他の誰かに聞かれる訳にもいかねぇからな」
凪「でもそれだとレオが入ってこれなくない?」
ヨイチ「アイツなら鍵なんて開けられるし、なんならワープして飛び込んでくるぞ」
凪「確かに」
ヨイチ「それで、聞きたいのは結界の事か?」
凪「そっちもだけど、それよりまずレオの事を知りたい。この屋敷を作って皆と暮らし始める、その前のレオの事を」
ヨイチ「ま、それを話さなきゃ結界のことも分からないだろうしな」
凪「それじゃよろしくおねがいします」 - 45イッチ23/08/24(木) 13:52:03
ヨイチ「レオに喚び出されたのは5000年くらい前だったな」
大樹から産まれ、精霊として生きて4000年になろうとしていたある日。
その精霊は大きな力によって呼ばれ、それと同時に大精霊と成った。
呼び出された場は腐敗した木造の小屋で、あちこちに得体のしれない虫が這い回っている。
そこに齢8歳程にしか見えない小さな子供が座っていた。ドロドロに汚れ、布の切れ端となっている服を着ているその姿はあまりにも惨めで弱く、憐れであった
しかし、身の内に宿す魔力は凄まじく、何千年を生きた精霊を喚び出せた事にも納得できる。
「どうして僕を呼んだの?」
そう聞くと、子供は身じろぎして唸った。いや、喋ろうとしているのだろうが、まるで話し方を忘れた様に口をぱくぱくさせて藻掻いている。
そのまま暫く待つと、ようやく子どもは言葉を紡いだ
「…か、ぞくが、ほしい」
「ぜったいに、死なない、ずっと一緒に居てくれる、家族が、欲しい」
縋るように放たれた言葉に精霊は少し驚いた
普通、精霊を呼び出すときに求める事といえば力だ。術者が呼び出し願いを言い、精霊がそれに応えれば契約成立となる。
「家族って言うのは、僕に君の親になって欲しいってこと?」
「違う。一緒に、いて欲しい」
(───それだけ?)
蹲る子供が願うのは些細な事。人間なら誰しも持っている当たり前のもの。それを欲しくてたまらないと言う。
同情でも良心でもなく、大精霊はその時、ただ子供の側に居てやりたいと思った
「いいよ」
そう言って、子供の頭の汚れを払う
触れられた事に子供は一瞬縮まったが、撫でられていると気が付くと、酷く狼狽した様子を見せた
「家族ならこれくらい当たり前でしょ」
教えてみると、今度は大きな目をさらに丸くして、小さな雫を瞳から溢した。
──そして、次に大精霊が子供の涙を見るのは5000年後になる - 46二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 13:58:55
♡を押しまくっています…
- 47二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 14:02:32
続きが気になりすぎる…
- 48イッチ23/08/24(木) 14:15:04
「ところで君はいくつだい」
「あとちょっとで1500」
「なんて?」
家族になったものの、大精霊にはそんなもの居たことがない。少年も無いから欲しがったわけで知らないだろう。なのでとりあえず話をしてみようと質問したら、早速おかしな返事が帰ってきた
「人間の寿命は精々120年だと思ってたけど」
「…色々あったの」
「そっか、まぁ深くは聞かないけどね」
「お前名前は?俺はレオ」
「僕に名前は無いよ」
レオ「え、そうなのか」
「そうだ!じゃあそれを見返りにしよう!君が僕に名前をくれて、そのお返しに僕は君の家族になる。これでどう?」
レオ「わ、分かったけどいいのかそんなんで」
「契約には双方何かしら要求しないといけないからね。丁度いいしお願いしたいな」
レオ「…えー、うーん。じゃヨイチで」
ヨイチ「ありがとう!ちなみに由来は?」
レオ「ずっと前に飼ってたペットの名前」
ヨイチ「へぇ、その子は君の家族だった?」
レオ「……うん、家族だった」
ヨイチ「そうなんだ、嬉しいな」 - 49イッチ23/08/24(木) 14:34:56
ヨイチ「そういう訳でレオの家族になったんです」
凪「…なるほど」
ヨイチ「顔、怖いぞ」
凪「いやだって…絶対何かあったじゃん。ヨイチを呼び出す前に」
ヨイチ「そうだな。でも今のレオには俺が居るから大丈夫」
凪「俺も居るけど」
ヨイチ「屋敷の皆もな」
凪「それでその後は?」
ヨイチ「うーーん、じゃあその日の10年後から話そうかな」
レオは何年経っても背が伸びず、ちんちくりんのままだった。最初の2.3年で指摘した時に苦しそうな顔をして目を逸らされたので二度と追求しないつもりだったが、「俺はずっとこのままだ。でもいつまでもヨイチの背が高いと見上げるのに首が疲れる」と自分から言ってくれたので、変身魔法を教えてみた。18歳位の青年の姿になったレオはそれは見事な美青年だったが、わざわざヨイチより10センチも身長を高くしたのには笑ってしまった。
出掛けるとき、レオはいつもフード付きのマントを纏う。紫色の髪の毛を隠すためだそうだ
レオ「この髪色を見せるとあんまり良い顔されないからな…俺のせいで、他の紫髪の人も嫌な目にあってんだろうし」
そう言って悲しそうな顔をするレオに、ヨイチは何も言えなかった。何があったのか聞くのはもっとずっと後にしよう、まずはレオの負った傷を癒やしたい。そう心に決めた日だった - 50イッチ23/08/24(木) 14:58:19
レオとヨイチの生活は安定していた。別に働いていた訳じゃない。二人は魔法を使えたので、必要なものもそのための金も手に入れるのは難しいことじゃ無かったからだ
世界中を旅しながら、色んな景色を見て色んな話をして、出会ってから1000年程経った頃にレオはようやく過去の事を話してくれた
レオ「ずっと前にあった不死鳥団って知ってるか?」
ヨイチ「本で読んだことならあるよ、不老不死の究極魔法なんて謳ってたけど結局偽物で大量殺人した挙げ句消滅した宗教団体でしょ」
レオ「ははは!そうそう!その胡散臭い宗教!」
レオ「…俺さ、そこで育てられた孤児だったんだよな」
俺が居たのは田舎の派生した小さい教会だったけど、不自由なく暮らせててさ、お布施もけっこう多かったから潤ってたんだろうな。楽しくやってたんだけど、ある日急にそこの孤児全員で教団の本拠地に連れてかれたんだよ。人が足りないとかなんとか言ってな。
そこで俺達は人体実験を受けた
と言っても俺はご覧の通り無傷だけどな?不老不死の為の魔法の実験台にされて、ぐちゃぐちゃの肉塊になってく兄弟達を見るのは辛かったよ
──最後が俺だったんだ。ああ、死ぬんだなって思った。ところがどうだ、俺に魔法を使っても何も起こらなかった。それどころか抵抗した時に折れた腕まで治っちまうんだからもう大騒ぎだったぜ、ついに究極魔法が完成したって - 51イッチ23/08/24(木) 15:19:16
助かったって思った。実際その後俺は最初の不老不死の人間ってことで現人神みたいに扱われたからな。でも俺は本部の奴らが大嫌いだった、同じ飯を食って育った仲間は全員アイツらに殺されたし、それに…俺は毎晩色んな方法で死なないか試されてたからな。
あ、ここは詳しくは言わねぇぜ?グロいし。まぁそんなこんなで教祖共は完成した魔法をあちこちのお偉いさんに大金で売って儲けてたんだよ、貴方様のお陰だって何度も何度も言われたけど、ちっとも嬉しく無かった。
順風満帆に運営されていた教団が破滅したのはその四年後だ
不老不死の魔法を受けた金持ち達が次々に奇形になって死んでいった。どうやら効果が保たれるのは四年だけだったみたいでさ、教団は一気に詐欺師の殺戮者集団。散り散りになって追われる身となった。同時に現人神として扱われていた紫髪の子供は指名手配され、魔法使いはそれだけで災いを運ぶ存在だって言われるようになった。
不思議だったのは、俺はなんとも無かった事なんだ。これが何でかは今でも分からないけど、俺だけ本物の不老不死になったらしい。
でもさ、史上最悪の大犯罪者として追われて、何百年経ったあとも悪者として本に書かれて、誰にも受け入れて貰えない人生なんて続くだけ拷問みたいなもんだったよ
オマケに身体も成長しない。誰も頼れない、それどころか見つかっちゃいけない。たまたま魔力が人並み以上にあるだけのガキは何もできやしない。
ヨイチと会うまであのボロ小屋で、何も食べず何も飲まず、俺は何年過ごしてたと思う?…俺も分かんねぇよ - 52二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 15:20:32
つら...幸せになってくれ...
- 53二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 15:26:02
しんどい…そりゃヨイチも大切に思うよ…大事な家族だもんな辛すぎるよ
- 54イッチ23/08/24(木) 15:49:17
レオ「だから俺、ヨイチに会えて良かった!お前が側に居てくれるから、俺は今すごく幸せなんだ」
ヨイチ「…俺もだよ。あの時、レオの呼び声に応えて良かった」
レオ「俺の呼び声?」
ヨイチ「うん、聞こえたんだ。誰でもいいから隣に来てくれって。届いたのはきっと偶然魔力の波長が合ったからなんだろうけど…お前の助けを呼ぶ声を聴けたのが、側に行けたのが俺で良かった」
レオ「ヨイチは優しいもんな、他のやつじゃこうはならなかったかも知れない」
ヨイチ「そうじゃなくてさ。俺もお前と居られて幸せだから、他の誰かにこの場所を取られなくて良かったって、そう思った」
レオ「……うわー」
ヨイチ「何だよ、嫌か?」
レオ「違う…今嬉しすぎて飛んじゃいそうだった」
ヨイチ「はは!いいね、次の国には飛んでいく?」
とある聖域を見つけ、そこに楽園を築く時まで、二人の長い旅は終わらない - 55二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 16:44:04
ヨイチとレオが家族になって良かった…ちょっと真面目に涙腺にきている…
- 56二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 17:09:56
ヨイチの一人称が僕から俺に変化してるのが時の流れというかレオとの付き合いの長さを感じる
- 57二次元好きの匿名さん23/08/24(木) 20:27:23
(これヨイチに勝てるのかな…)
- 58二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 00:58:31
あんまりにもつらいから本当に幸せになって欲しい……幸せになれよ……
- 59イッチ23/08/25(金) 09:01:21
ヨイチ「これが俺の知ってるこの屋敷を作るまでのレオの過去。まぁもっと色々あったけど話し始めたら一日二日じゃ足りないからやめとくよ」
凪「……色々あったんだね」
ヨイチ「同情するか?アイツに」
凪「いや、それはきっと失礼だ。俺じゃレオの痛みの半分も理解できないから」
ヨイチ「…そっか」
凪「あと、ありがとう。レオと一緒に居てくれて」
ヨイチ「はっ!何様だよ、当たり前だっつうの」
凪「うん」
ヨイチ「……俺も、ありがとうな。あの時、あの路地裏でお前がレオに"普通に"接してくれて、きっとアイツは救われてたと思うんだ」
凪「?…なんのこと」
ヨイチ「レオの髪色を見ても、魔法を見ても、年齢を聞いても、お前は大して驚かず普通にしてただろ?そんな人間、何千年と一緒に居たけど一人だって現れなかった」
凪「…別に、レオはレオだし」
ヨイチ「うん、そうだな」 - 60イッチ23/08/25(金) 11:03:58
- 61イッチ23/08/25(金) 11:05:57
- 62二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 11:20:49
5000年を共にした家族はなかなか超えられない壁になりそうだ
頑張れ凪 - 63二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 13:24:24
凪もいつかは家族になるかもしれない存在だし多少は対抗意識あるっぽいけど好きな人の親兄弟(ヨイチ)に勝つとか負けるっていう感覚はなんか違うかも?
ヨイチとはちがうドキドキとかを感じさせられるような特別な存在になるんだ凪…! - 64二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 13:37:55
このヨイチはいわゆる『花嫁の父』概念
つまり「お前にレオはやらん」から「お前にならレオをまかせられる」となれば凪の勝ちというわけ(後方見守りオタクの顔) - 65イッチ23/08/25(金) 14:25:54
ヨイチ「あと知りたいのは結界の事だよな」
凪「まぁね、散々レオが口滑らせてたし」
ヨイチ「はぁ…お前の前だと気を抜いちまうみたいなんだよな」
凪「ふぅん」
ヨイチ「おい、今ちょっと喜んだだろ」
凪「鋭いね……あのさ、その結界から出たら死ぬって本当?」
ヨイチ「なんだそりゃ、それで死ぬなら俺もレオもとっくに死んでるよ」
凪「いや、なんか黒名がそう言ってた」
ヨイチ「黒名が?…ああ、なるほど。確かに言ったけど、死ぬんじゃなくて早死にするって教えたんだ」
凪「そうなの?それもなんか怖いんですけど」
ヨイチ「これについては結界の効果から教えないと分からないしなぁ…あのな、結界の中にいると時間の進みが遅くなるんだ」
凪「つまり?」
ヨイチ「ここに居ると寿命が十倍に伸びるってこと」
凪「へぇ、それって普通良いことなんじゃないの?」
ヨイチ「…バカ、時間が遅くなるのはここだけなんだ。ここで過ごす間に知り合いや親兄弟はどうなる」
凪「……あぁ」 - 66イッチ23/08/25(金) 14:39:59
ヨイチ「俺達はこの結界の事を二子以外誰にも教えてない。馬狼は俺に挑むために自分から、黒名は大怪我して瀕死の所を助けるために連れてきたけど、結界のことは教えてない」
ヨイチ「人狼の寿命もドワーフの寿命も250年、でもあの二人は特殊だからその2倍はある。二人はここに来てもう1000年以上だ、まず間違いなく知ってる仲間は死んでるな」
凪「それだけ時間があるなら流石に気が付くんじゃないの?」
ヨイチ「気が付かせないようにする術ならいくらでもある。魔法を使えばな」
凪「…そうなんだ」
ヨイチ「俺達は善人じゃないよ、こうやって騙して酷いことだってしてる」
凪「別に彼奴等なら気にしなさそうだけど」
ヨイチ「それでも、騙してることに変わりはない…失望したか?」
凪「全部受け入れて一緒に居るって誓った」
ヨイチ「お前ってほんとに…少しくらいはがっかりするだろ普通」
凪「俺は変なやつなので。ねぇ、國神とか黒名とか、ばぁやさんはどうなの?寿命」
ヨイチ「精霊に寿命なんて概念は無いよ、魔力が尽きたら消えるだけだ。俺とばぁやさんはレオから供給されるからそんな日は永遠に来ないけど。國神も同じだな、レオが止めようと思わない限り生き続ける」
ヨイチ「黒名は…元々消えかけだったからな、多分ここを出たら一日保たずに消える」
凪「そっか…ねぇ、それなら俺は?」
ヨイチ「……」 - 67二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 15:02:36
えっっ...
- 68イッチ23/08/25(金) 15:03:10
凪「ねぇ、俺はどうなの?」
ヨイチ「そういえば、どうしてこんな結界を作ることにしたのか言ってなかったよな」
凪「………」
ヨイチ「聞きたいか?」
凪「教えて」
ヨイチ「…分かった」
俺とレオで旅をする、その終わりの300年前、俺達は人間の捨て子を拾ったんだ。どうしても孤児院には預けたくないってレオが言うから、二人で育てることにした。
名前をつけて、食べ物も服も作ってやって、大人になってくその子を二人で見守るのは楽しかったし幸せだったよ
ヨイチ「でも、あの子はすぐに死んじゃったんだよな」
凪「…病気?」
ヨイチ「いや、102歳の大往生」
ヨイチ「でも百年なんて俺達にとっては風みたいに早く過ぎ去る時間だったんだ」
シワシワになって、俺達のことも分からなくなったその子をレオは甲斐甲斐しく世話してたよ。でもあっけなく死んでしまった。短すぎるんだよ、俺達にとって人間や他の亜人の寿命なんて。あんなに落ち込むレオをもう見たくないって思った。
だから提案してみたんだ、精霊の集まる山でならこういう結界を作れるかもしれないって。最初は凄く悩んでたけど、最後には同意してくれた。そうして國神と屋敷を作って、少し経ってからたまたま見つけた二子を拾った。
レオは自分と似たような境遇だった二子にだけは秘密を教えたけど、他の皆には言わないでほしいって。怖かったんだろうな、去っていかれることが - 69二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 19:36:23
全裸で待機上げ
- 70イッチ23/08/25(金) 21:26:03
ヨイチ「そうやってここで過ごしてもう3000年だ。時間を遅らせる結界を保ち続けるには莫大な魔力が要る。だからレオは精霊の集まるこの聖域で毎晩彼等と対話をする見返りに魔力を貸してもらってるんだよ」
凪「ああ、だから欠かさずあの湖に通ってるんだね」
ヨイチ「そういう事」
凪「そっか、みんな千歳超えてるんだ。おじいちゃんばっかりじゃん」
ヨイチ「身体は若いっつーの。この先まだまだ千年じゃ済まない時間を生きるんだし」
凪「ふーん…」
ヨイチ「……なぁ、もう察しがついてるだろ?俺の言いたいことが」
凪「さぁ、知らない」
ヨイチ「お前は人間だ、俺達とは違う」
凪「知らないって」
ヨイチ「お前は生きて精々1000年。俺どころか、他の皆の半分も生きていけない…なのに、お前はこんな短期間でレオの特別になりかけてる」
凪「……」
ヨイチ「俺はお前のこと好きだよ、友達だって思ってる。でも、レオの事を思うとこれ以上仲を深める前に離れたほうが良いと思うんだ」
凪「………」
ヨイチ「何も知らないで居てくれるなら、たとえ短い間でも一緒にいて、綺麗な思い出になって欲しかった。でもこれから先、お前はあいつの秘密を知って、たった千年しか一緒に居られない自分を呪うかもしれない…お前がレオに恋してるのは知ってるんだ」
凪「俺は」
ヨイチ「一緒に居るって誓わせたのは、万が一話を聞いてお前がレオを軽蔑するような事があったなら契約違反で元の場所に送り返そうと思ったからだ。でも、知った今は自分で決めてくれ。ここを出ていくって」
ヨイチ「レオと…お前の為なんだ」 - 71二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 21:38:53
こんな読み応えのあるSSを読めるなんて幸せ過ぎる…
- 72イッチ23/08/25(金) 21:42:17
凪「…言ってる事は分かるよ、俺が死んだ時にレオが悲しむから、そうなる前に居なくなれってことでしょ」
ヨイチ「ナギも、レオを残していく事に罪悪感を感じるかもしれない」
凪「…分かってるよ、お前が俺を本気で気遣って、本気でレオを大切にしてる事」
ヨイチ「………」
凪「でも、それでも一緒に居たいんだ。もっとレオの笑顔を見たい。レオと色んな話がしたい。レオに、レオの事をちゃんと教えて欲しい」
ヨイチ「……ナギ」
凪「俺が人間だから駄目なの?寿命があるから?俺が居たらいつかレオが悲しむ事になるなんて、そんなの嫌だ」
ヨイチ「……分かってるなら」
言いかけた途端、世界が固まった
ヨイチ(……!?)
凪「俺に、時間制限があるのがいけないんだよね?寿命なんて邪魔くさいものがあるから、レオの側にいちゃいけないんだよね」
凪から、何か得体のしれないものが…いや違う。凪が、理解の及ばない何かになろうとしている
ヨイチ「ナギ…?何を」
凪「それなら」
「───そんな概念、要らない」
凪はスキルをdice1d2=1 (1)
1:自覚 2:無自覚
- 73二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 21:47:02
そうだった!そんなスキルだった!!
- 74二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 21:55:34
わ…ここで……
めっちゃ楽しみです面白い!! - 75二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 22:19:30
展開が熱すぎる!!スレ主こんな素敵なSSを書いてくれてありがとう…
- 76二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 22:37:21
うわあ!うわあ!すごいここでいらねその概念が来るなんて胸熱すぎる!!!
- 77イッチ23/08/25(金) 23:15:13
凪は唐突に理解した
自分がこの世界に来た理由を
授けられた力とその訳を
凪(ああそっか、俺は───レオに逢う為にここに来たんだ)
自らの変貌を自覚しつつ、確信を持ってそう思う。こんな世界で、果てのない道をただひたすらに歩くレオを救うために、きっと自分はここに喚ばれた
固まっていた世界が解け、やっと身動きが取れるようになったヨイチは恐る恐る凪に近付く。見た目はいつも通り、でも明らかに何かが違う
ヨイチ「ナギ……?」
そっと肩に伸ばした手を、凪は勢いよく掴んできた
ヨイチ「いっ…!おい!?」
凪「ヨイチ、俺とレオはやっぱり運命だったんだ!」
ヨイチ「はぁ!!?」
凪「もう大丈夫。何も心配する事ないよ、全部うまくいく」
突然ペラペラと喋りだした凪はどこか異質で、だがとても晴れやかな表情を浮かべていた
ヨイチ「なぁ、説明!何があったんだよ!?」
凪「あぁ、それはね」
言い終わる前に、図書室の扉が開いて誰かが入って来た
dice1d3=2 (2)
1:ばぁや「何事でございますか」
2:レオ「ただいまー!」
3:他の誰か
- 78二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 23:21:14
ナイスタイミング!!頑張れ凪!
- 79二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 23:22:53
はーーー楽しい!
- 80イッチ23/08/25(金) 23:35:43
レオ「ただいまー!」
ヨイチ「!」
凪「あ、レオだ」
レオ「はいはいレオ様ですよっと。ちゃんと待ってて偉いなー二人とも!何して遊ぶ?」
凪「こんな夜中に騒いだら流石に怒られるよ、メイドとかに。ねぇそれよりさ俺」
ヨイチ「ちょっっと待て!!!」
早速レオに話しに行こうとした凪をヨイチが抑える。そのままレオから離れた場所に引きずり、耳打ちで会話をし始めた
凪「何?急いでるんだけど」
ヨイチ「今日話したことはまだ秘密だ!せめて俺から話したって伝えるのを待ってくれ!」
凪「なんで?俺は今言いたいんだけど」
ヨイチ「頼む、いきなり自分の秘密が全部バレたなんて、しかもお前に!そんな事知ったらレオがどうなるか分からない!」
凪「じゃあ今すぐ言ってよ、全部喋りましたって。そしたら俺が全部解決してあげるから」
ヨイチ「時間をくれよ…!俺達が何千年この秘密を抱えてきたと思ってるんだ!」
凪「そんなの俺に関係ないし」
ヨイチ「この…!」
レオ「……お前らはさぁ、よっぽど俺に隠れて仲良くしたいんだなァ?」
ヨイチ&凪「「!!」」
レオ「さっきからこそこそと…吐け!なに話してた!?」
凪「うん、あのね…」
ヨイチ「後でちゃんと教えるから!今は寝よう?遅いし!明日はほら、俺達の買い出し当番だし!?」
レオdice1d2=2 (2)
1:引き下がらない
2:引き下がる
- 81イッチ23/08/25(金) 23:43:07
レオ「そういえばそうだったな、早く寝ねぇとダメか…ちぇ、せっかく肝試し出来ると思ったのに」
ヨイチ「残念だけどしょうがないね、早く部屋に行こう?ナギ、おやすみ!」
凪「えぇ、そんな勝手な」
ヨイチ「お・や・す・み」
凪「………」
凪dice1d3=3 (3)
1:部屋までついていく
2:夜這いかけて話す
3:仕方ない、朝まで寝よう
- 82イッチ23/08/25(金) 23:46:19
ちょっとイッチも朝まで寝ます
シリアス続きだったから明日は楽しい話書きたいです!見て下さってる方々、ありがとうございます!
ちなみにこの時ヨイチは話した後レオと凪が接触する前に凪を元の所に返そうと思ってたので、予定が狂ってかなり焦ってます
おやすみなさい! - 83二次元好きの匿名さん23/08/25(金) 23:47:11
ちゃんと(?)レオがやきもち焼く展開も挟まれるのなんか可愛いw
でもお話自体はスケールでかいしあっちぃねだしでつまり最高です - 84二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 04:46:21
ほしゅ
- 85イッチ23/08/26(土) 07:28:48
晴れやかな朝だった
これ程までに清々しい気分で朝を迎えたのは久しぶりかもしれない
凪「レオ、もう起きたかな」
部屋を出て、早速扉をノックする
〜昨夜・レオ達の部屋〜
ヨイチ「……で、全部話しました」
レオ「…!………!!」
ヨイチ「あの、大丈夫?息できてる?」
レオ「なっ、ななななんで」
ヨイチ「俺にも色々考えがあったんだけど…その…ごめんね?」
レオ「ごめんで済むかーーっ!!」
ヨイチ「うわっ」
レオ「ど、ど、どうしようきっと失望された!明日にでも出て行くって言うかも、ていうか皆に秘密を喋られたら俺…!」
ヨイチ「その辺はちゃんと言っておいたから大丈夫」
レオ「そ、そっか…いやでももしナギに冷めた目で見られたら…!」
一通り狼狽した後、レオはベッドで丸くなる。猫のように身体を丸めて頭を抱える様子を見て、ヨイチは罪悪感に胸が痛むのを感じた
ヨイチ「あのさ、もしかしたらナギは普通の人間じゃない気がするんだ」
レオ「…………」
ヨイチ「昨日レオが帰ってくる前に、得体のしれない力をナギから感じた…魔力でも何でもない何かだ」
レオ「…………」
ヨイチ「それにさ、全部話してもナギは変わらなかったよ。レオはレオだって言ってた」
レオ「……ほんと?」
ヨイチ「本当!だから今日はゆっくり休んで、また明日しっかり話そう」
レオ「うん……」
〜回想終わり〜
凪「おはようレオ、いい朝だね」
レオ「…お、おはよ……」
ヨイチ(時間をくれって言っただろうが!!)
ノックされた扉を出たら立っていたやけに上機嫌な凪に、今度はヨイチが頭を抱える事になった - 86二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 07:31:46
おはよ〜スレ主!朝からありがとう!
今日も楽しみにしてる - 87イッチ23/08/26(土) 07:42:19
扉をノックして出てきたレオは、なんだかとても顔色が悪いように見えた
ずっと凪の方を見ないし、目が泳いでいる
凪「レオ?体調でも悪いの」
レオ「いや大丈夫、元気だぞうん…」
そうは言うものの、手のひらを真っ白になるほど握り込み変な汗が浮かんで居る様子はどう考えても元気ではなかった
dice1d3=2 (2)
1:凪「ちょっと風にでも当たりながら話さない?」
2:レオ「二人で話そう、外に出てくれるか」
3:ヨイチ「とりあえず食堂行こうぜ」
- 88二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 07:48:21
スレ主さんおはようございます!
今日は朝からこのお話が読めたので良い日確定 - 89イッチ23/08/26(土) 08:13:06
レオ「凪、二人で話そう。外に出てくれるか」
言いながら凪の袖をそっと掴んできた。まだ目は見てくれないが、その仕草に思わず頷く
ヨイチ「レオ、それなら俺も一緒に」
レオ「大丈夫だ、お前だって考えがあったから昨日話したんだろ?なら次は俺が頑張る番だよ」
ヨイチ「…分かったけど、何かあったらすぐ呼んでね」
レオ「うん、ありがとな」
凪(そんなに緊張しないでも大丈夫なのに)
去り際、何か言いたげにヨイチが目線を送ってきたので「大丈夫」の意を込めて小さく頷く。まだ心配そうな顔をしていたが、渋々送り出してくれた
バルコニーに出ると、レオは意を決した様子で話し始める
レオ「あのさ、聞いたって本当か?」
凪「本当だよ」
レオ「どこまで?」
凪「宗教の所から結界の事まで」
レオ「全部じゃん…」
凪「うん、色々あったんだね」
レオ「……お前、どう思った?」
凪「レオは凄いなぁって」
レオ「…それだけ?」
凪「うん、すごく、頑張ったんだなって思った」
レオ「………!」
凪「レオが何をしてようと、俺はレオの側にいるよ。これから先もずっとだ」
レオ「そっか…ありがとうな」
一瞬、側にいるという言葉にレオは目を輝かせたが、その後のずっとという言葉でまた少し視線が下がる
凪(ああ、そっかレオはまだ知らないんだ)
教えてあげないと、と思った凪はトントンとレオの肩を叩いた。きょとんとした顔でこちらを見るレオに精一杯の優しい表情を向け、「見ててね」と囁く
凪dice1d3=2 (2)
1:首を掻き切る2:その場で飛び降りる
3:心臓を抉り出す
- 90二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 08:52:41
いらねその概念…!
- 91二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 08:55:14
うう…泣きそう
- 92二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 11:14:28
3出たら面白そうだったのに…
- 93イッチ23/08/26(土) 15:11:52
バルコニーの柵に手を掛けると、レオは怪訝そうに首を傾げた
レオ「危ないぞ?」
そう気遣ってくれるが、今はその危ない事が目的なのでスルーする。チラリと下を見ると花壇のレンガが積んであった。ここは4階。
凪(確実だな)
そう確信し、重心を思いっきり後ろに移動させる
レオ「おいっ…!?」
慌ててレオが駆け寄るが一瞬差で間に合わない。ふわりと内臓ごと宙に浮く感覚を味わいながら、凪は真っ逆さまに落ちていった。
バルコニーから身を乗り出し、レオがこちらに手を向けている。空を飛んで遊んだ時の様に凪を浮かそうとしてくれてるみたいだったけど、魔力を操作してそれを拒んだ
レオ「嫌───⋯⋯!!」
視界が赤く染まる一瞬前に見えたのは、レオの絶望した表情。
凪(うわこれ、伝え方間違えたかも)
後悔の直後、頭蓋が割れる感覚
と、同時に再生。
凪「結構痛かった…最悪」
一瞬前まで割れていた頭を撫でると、髪の毛に付いている血がベッタリと手についてしまった。振り返ると凪の血で汚れたレンガがある
凪「後で掃除しなきゃ。でも今は」
ふわりと浮いて4階まで辿り着くと、レオは顔を覆って震えていた - 94イッチ23/08/26(土) 15:12:12
- 95二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 15:24:11
この伝え方はヨイチの指導待ったなしですよ
- 96二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 15:42:12
ヨイチに叱られる凪…原作にもいるね…
- 97イッチ23/08/26(土) 16:28:48
凪「あの、レオ?ほら見て人体再生マジック〜」
レオ「嫌、嫌ぁ…ナギ……」
凪「生きてる生きてる、俺さ死の概念を」
レオ「嘘つき…一緒に居るって言ったのに…!」
凪「居ますけど?未来永劫」
おずおずと話し掛けるが、全く声が届いてないようだ。おそらく幻聴とでも思い込んでいるのだろう
凪「レオほらこっち見て、生きてるから」
顔を覆う手を掴みこちらに引き寄せると、やっと凪の方を見てくれた
レオ「……え、あれ?」
凪「分かった?俺もう死んでも死なないの」
レオ「な、ナギ、ナギ!血が…!」
凪「あー気にしないで、命に別状はありません」
レオ「ふざけてる場合か!見せろ!」
思いっきり頭をわしづかみされ、暫くわしゃわしゃとかき回された。傷口を気にしている様だったが、綺麗サッパリ無くなっているので無問題。
レオ「信じらんねぇ…ぶつかる音も聞こえたのに」
凪「だからね俺、不老不死になったんだよ。レオとお揃い。嬉しい?」
レオ「………は」
凪「レオを置いて何処かに行ったりしないよ」
そう言って手を握ると、レオは唇を震わせて顔を伏せた。泣いているのだろうかと覗き込むと
レオ「この…馬鹿っ!!」
全力で、殴られてしまった - 98二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 16:33:30
トラウマなるて
- 99二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 17:56:39
言葉にしろーーーー!!!!!って思ったけど玲王相手だと実際に見せた方が確実なんだよな…でもワンクッション置こう???
- 100二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 18:00:40
- 101二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 18:03:18
それはそれでどうだろう!???
- 102二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 18:33:36
圧倒的言葉不足……!!
- 103二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 18:46:18
これは殴られても仕方ない…!
- 104二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 19:46:40
仕方ないんだけどでもレオのために死の概念イラネしたのなんか…好き♡
- 105二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 19:47:40
えぇ?(すっとぼけ)
- 106イッチ23/08/26(土) 19:58:08
鳩尾に綺麗なストレートを食らい、凪は数秒息ができなくなった。ぜぇはぁとやってる間に怒りを込めてレオが叫ぶ
レオ「心臓止まるかと思ったぞ!?いきなり4階から飛び降りるやつがあるかアホ!仮にお前が不死だったとして、無痛じゃないんだ!痛いだろうが!」
凪「…仮に、じゃなくて本当に不老不死だってば。それに俺だって無意味に飛び降りた訳じゃない。レオが感じた痛みを少しでも知りたかっただけ」
レオ「はあ!??」
凪「だってレオ、今まで死ぬ様な怪我何回した?」
レオ「……!」
凪「全部聞いたって言ったでしょ、されてきた事だって知ってるよ」
レオ「……全部知ってるなら、どうしてお前は不老不死なんかに。いやその前にどうやって」
凪「それは俺のスキル。特殊能力みたいなもんでちょっとね」
レオ「そ、そんな軽い感じで背負っていい重荷じゃないだろ!?お前だってただの人間なんだ、寿命の何倍も生きたら辛いに決まってる!」
凪「軽いよそれ位。俺にとっては」
レオ「嘘つけ!!」
凪「嘘じゃない」
凪「レオの為なら永遠だって背負えるよ、重荷なんかじゃない。レオの隣に居れるって事なんだもん」
凪「まだ17年しか生きてない俺じゃ、レオの六千年をまだ知れない。だからこれから知っていきたいって思ったんだ」
凪「だから良いよ、俺はレオの隣が欲しいんだ。その為ならどんな概念でも捨ててやる」
レオ「お前……どうしてそこまで」
凪dice1d3=3 (3)
1:好きだから
2:レオが特別だから
3:俺も家族になりたいから
- 107二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 20:07:36
- 108二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 20:19:41
お母さん(概念)じゃん
- 109イッチ23/08/26(土) 21:26:52
凪「俺も、レオの家族になりたいから」
レオ「……うぁ」
凪「レオにとっての家族って、絶対に死ななくて、ずっと一緒に居てくれる人のことなんでしょ?」
レオ「うん……」
凪「だったら俺もそうなるよ、約束する。俺はもう絶対に死なないし、何があってもレオの側にいる」
レオ「…うん……!」
レオ「本当に、良いのか…?いつか俺に飽きて、どっか行ったりしない?」
凪「レオこそ俺に飽きたりしないでよ」
レオ「俺、色々面倒くさい性格だし隠し事もいっぱいあるけど、それでもいい?」
凪「レオが言ってくれるまで待つよ。それこそ時間は無限にあるんだし」
レオ「……あは、そうだな!」
凪dice1d2=1 (1)
1:勢いでキス
2:抱きしめる
- 110二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 21:33:14
キャー!!!!!
- 111二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 21:43:48
ヨシ!!風呂行ってくる!!
- 112イッチ23/08/26(土) 21:54:34
涙を零して微笑むレオを愛おしいと思った。守りたいって思った、誓ってそれだけだ
──いつの間にかレオの肩を抱き寄せ、凪は彼にキスをしていた
あれ?と思った時には既に唇が触れ合っていて、目の前には大きく見開かれた紫紺の瞳が煌めいている
凪(うわ、柔らかい)
レオとキスしている。その事を認識した瞬間凪は倫理観も道徳心もかなぐり捨て、ただ感触を覚えようとそれだけに集中した。
焦ったのはレオの方だ。この男、六千年以上生きていながらキスなんて一度もした事がない。もちろん知識として知っているが、頬などでなく口へのキスは『愛し合う男女がするもの』と認識していた。つまり、今のこの状況はレオを混乱させるのに充分な条件が揃っていて、錯乱したレオが何をしたかというと
レオ「ヨイチーーー!!!」
凪を突き飛ばし、そう叫んだのだった
ヨイチside1d3=
1:正座させ、説教
2:丸一日接触禁止
3:物理攻撃(本気) - 113イッチ23/08/26(土) 21:55:10
- 114二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 21:57:04
死ぬって!あ、不死身か
- 115二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 21:57:30
本気はよろしくないぞ
- 116イッチ23/08/26(土) 22:11:22
レオが叫んだ瞬間、懐の水晶が緑色に輝き丸い光が飛び出した。その光がヨイチを形作る
ヨイチ「どうし……」
心配した顔で現れたヨイチは、口元を抑え涙目になっているレオと同じく口元を抑えて「やっべ」みたいな顔をしてる凪を見比べると、冷たい声で言い放った
ヨイチ「…なるほどね、言い訳は?」
凪「ありません」
ヨイチ「歯ぁ食いしばれ」
拳にありったけの魔力を込め、全力で叩き込む。凪もそれを避けずに受け止めた
四肢が離散し、また繋がっていくのを感じながら
凪(次はちゃんと順序踏もう)
そう心に誓ったのだった
ちなみにレオは
dice1d3=1 (1)
1:ドキドキしすぎて混乱した
2:ビックリしたけど、嫌ではなかった
3:混乱100%
1なら恋、2なら芽生え、3ならまだ家族愛
- 117イッチ23/08/26(土) 22:11:49
ッッしゃあ!勝ったぞオラァ!!
- 118二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 22:12:46
勝ったな、風呂行ってくる
- 119二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 22:14:37
フラグを立てるな!
- 120二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 22:15:13
イッチおめでとうおめでとう
胴上げさせてくれ - 121二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 22:24:52
未来は明るいな!
- 122二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 22:28:15
めっっっちゃいい!!!素敵!!
- 123イッチ23/08/26(土) 22:33:12
随分と吹き飛ばされてしまった凪はヘロヘロになりながら帰って来た。半壊したバルコニーをレオが直していて、申し訳無さそうにヨイチも手伝っている。
ちょうどバルコニーが復活した辺りで帰ってこれたのでそのまま4階まで飛び上がると、レオは目が合った瞬間顔を真っ赤にして思いっきり目を逸らし、ヨイチは普段より少し冷たい目で「おかえり」と言ってくれた。
ヨイチ「お前、本当に不死身になったんだな」
凪「おかげさまで」
ヨイチ「大丈夫なのか?…楽じゃないぞ、永く生きるのは」
凪「余裕、レオが一緒だから。ヨイチだってそうでしょ?」
ヨイチ「…ああ、それにお前も増えるみたいだしな。今回の事もじーーーっくり時間を掛けて謝ってもらえるのを期待してるよ」
凪「あれはつい…いや、ごめんなさいでした」
ヨイチ「よろしい」
レオ「……なぁ、ナギの国では家族は口にチューするのが当たり前なのか?」
凪「違うよ?そんな訳無いじゃん」
レオ「……(えっえっ、じゃあなんで俺にキスしたんだ?家族になったからじゃないのか?まさかナギも俺の事…!?)」
ヨイチ「話も纏まったし、お腹空いたから食堂行こうよ」
凪「うん、そーする」
レオ(纏めちゃった!?俺は全然混乱中なのに!)
朝食の時間から随分経っているのに、食堂にまだ誰か残っていた。誰?>>130
- 124イッチ23/08/26(土) 22:33:55
ありがとう!嬉しい!!
- 125二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 22:39:18
混乱してる玲王かわいいなぁ
- 126二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 23:33:27
こんなの恋する乙女じゃん!!!
ksk ksk - 127二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 23:35:40
良かったねレオ…
ksk - 128二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 23:35:46
ksk
- 129二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 23:38:21
kskksk
- 130二次元好きの匿名さん23/08/26(土) 23:40:26
國神くん
- 131イッチ23/08/27(日) 07:58:13
食堂に着くと、國神が三人分の朝食を並べてくれている最中だった
國神「よぉ、レオにヨイチ…お客さんも居るな。温かいうちに食べてくれ」
レオ「ありがとな!あと、ナギはもうお客さんじゃないぞ」
國神「そうなのか?」
凪「うん、永住するのでヨロシク」
國神「そうか嬉しいな、よろしく」
國神「あと、さっきもの凄い爆発音が聴こえたけど大丈夫なのか?」
ヨイチ「ああ気にすんな。ちょっと鉄拳制裁しただけだから」
國神「…?まぁお前らが無事なら良いんだが」
皆でご飯を食べている途中、「レンガに血が!」と焦った様子で駆け込んできた
誰?dice1d3=1 (1)
1:馬狼 2:黒名 3:二子
- 132二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 08:01:55
あ……w
- 133イッチ23/08/27(日) 08:14:42
馬狼「オイッ!花壇のレンガで死んだ奴誰だ!?」
そう言いながら駆け込んできたのは、ふわりとロングスカートを靡かせるメイド・バロウだった。片手に血塗れのレンガを持ち、珍しく焦った顔をしている
凪「あ、掃除するの忘れてた」
馬狼「チッ、お前じゃなかったのか」
凪「酷くない?でもその血は俺のだよ」
馬狼「ああ?生きてんじゃねぇか。となるとまさか二子の野郎か、死んだのは?」
凪「俺だってば。後で掃除するから元の場所に置いといて」
馬狼「……おいコイツとうとう頭おかしくなったぞ。早くつまみ出せ紫」
レオ「つまみ出さないしレンガは俺が綺麗にしてやる、ほら」
そう言ってひょいと人差し指を動かすと、レンガが元の色に戻った。しかし馬狼はまだ納得できてない様子だ
馬狼「さっきもデケぇ音聴こえたし、あれヨイチだろ?今朝に何が起きたんだよ」
レオ「それはその…」
ヨイチ「ちょっとした喧嘩だから大丈夫。あとナギは正式にここに住むことになったよ」
凪「ども」
馬狼「は!?フザけんなこんな奴いたら掃除してもし足りねえ!」
凪「じゃあ俺の事ほっといてよ、頼んでないし」
馬狼「ぶっ飛ばす」
そんなこんなで、賑やかな食後の運動会が始まったのだった
dice1d3=3 (3)
1:運動会第一種目・狼男との闘争
2:スキップして二子との会話
3:スキップして三人で買い出し
- 134二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 10:04:50
楽しい~~~ダイスの選択肢全部読みたいよ~~~
- 135二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 11:21:43
一瞬3人で腕組んでスキップしながら買い物行くとこ想像してしまった
- 136イッチ23/08/27(日) 14:38:16
- 137二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 14:41:33
玲王はともかく凪と馬狼がスキップするところ想像出来なくて草
- 138イッチ23/08/27(日) 15:09:04
馬狼と凪の追いかけっこをほのぼの眺めた後、レオとヨイチは出掛ける準備をしていた
凪「あー疲れた…あれ、どっか行くの?」
レオ「消耗品を買いに行くんだ」
ヨイチ「レオ、お財布持った?」
レオ「おーばっちり!金貨50枚で良かったか?」
ヨイチ「その25分の1で充分なんだけど…まぁいっか、行こう」
ちなみに金貨一枚は現代の10万円ほどの価値がある。二人は凪と出会った時と同じお揃いのフード付きマントを羽織り、荷物を確認していた
凪「ねぇ、それ俺も付いてっちゃだめ?」
レオ「そんなのダメに…あ、そっかナギはもう年を取らないんだっけ」
ヨイチ「不死は実際見せてもらったけど、不老はどうなんだろうね、時間魔法でも掛けてみる?」
レオ「うーーん、不安だ…」
凪「大丈夫大丈夫、掛けてみてよ」
ヨイチ「……信じるからな」
魔法で50年凪の時間を進める。しかし見た目に変化は起こらなかった
凪「言ったでしょ?」
ヨイチ「良かったおじいさんにならなくて」
レオ「じゃあナギも一緒だな!」
心做しか嬉しそうに顔を綻ばせるレオは、ヨイチと繋いでいる逆の方の手を凪に差し出した
レオ「それじゃ行くぞ、城下町!」
どんな街?>>140
- 139二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 15:25:53
ksk
- 140二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 15:33:54
上品な街並みの城下町で人はそこそこ、なんか怪しい店もある
- 141二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 15:35:11
ドイツのローテンブルク的な感じのメルヘンっぽい町並み
- 142イッチ23/08/27(日) 16:02:26
- 143二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 16:06:41
ぬいぐるみ
- 144二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 16:07:35
- 145二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 16:07:56
馬狼用の洗濯石鹸漂白剤モップの替えその他もろもろ
- 146イッチ23/08/27(日) 16:38:05
ヨイチ「食材を買った後にぬいぐるみを見に行って、次に服を新調する。最後に馬狼のお掃除セットを買い揃えて終了だ」
レオ「結構買うな」
凪「うへぇ、いっぱい歩く感じ?」
レオ「自分で付いてくるって言ったんだから頑張れよ、荷物は無いようなもんなんだし」
そう言いながらレオは腕を組んできた。ヨイチとは既にガッチリ組んでいる。
レオ「早く行こうぜ!トマト沢山買おう!」
ヨイチ「こら、國神が困るだろ?」
レオ「いーじゃんイタズラしようぜ♪」
深く被ったフードで表情がよく分からないが、声音と軽い足取りからニコニコなのは分かる。
レオに引っ張られるようにして野菜を買い揃え、持てなくなるたびに屋敷へワープさせる、その繰り返し。
凪「魔法ってほんとに便利だね」
レオ「だろー!よし、さっきので野菜終わり!次はぬいぐるみだな」
凪「…気になってたんだけど、誰の為のぬいぐるみなの?」
dice1d8=8 (8)
1:凪 2:レオ 3:ヨイチ 4:ばぁや
5:馬狼 6:國神 7:黒名 8:二子
- 147二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 16:40:41
二子!可愛い!といっていいやつ!?
- 148二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 16:59:46
フェレットのぬいぐるみだったりするかな
- 149イッチ23/08/27(日) 17:00:01
レオ「二子の為だよ、あいつ可愛いもん好きなんだよな〜」
凪「へぇ、なんか意外」
ヨイチ「使い魔がフェレットな時点でなぁ」
レオ「お、ここ!いいね可愛いのが沢山ある」
凪「ファンシーなお店…」
レオ「あ!このぬいぐるみめっちゃふわふわ!これにしよっと」
薄い灰色の大きなぬいぐるみを抱え、レオは笑顔を浮かべていた。まるまるとしたフェレットのぬいぐるみは確かに愛嬌があり、きっと二子も気に入ることだろう
凪(俺もレオにこっそり買おっかな)
手伝いをするたびレオがくれていた金貨を二人の目を盗んで店主に渡し、どれなら買えるか聞いてみた。どれでも好きなものを持っていってくれと言われたので、色は黒だけど見た目はライオンっぽいぬいぐるみも気付かれないように転送した。調子に乗って山のようにぬいぐるみを買ったレオが山積みにしていた中にそっと混ぜたので、おそらくバレてはいないだろう
レオ「次は服だな!ナギの分は沢山買わなきゃだろ?布もなるべく多く…」
ヨイチ「もう、無駄遣いし過ぎだよ」
レオ「たまにはいいだろ?今日はナギも一緒なんだしさ」
ヨイチ「ダメ。服は俺が選ぶからな」
レオ「ちぇ〜」
そう言って服屋に入ったヨイチは、両手いっぱいに袋を抱えて出てきた
レオ「すげぇ、服でヨイチが見えねえ」
凪「結局いっぱい買うんじゃん」
ヨイチ「う、うるせえな!お前の分が一番多いんだからな!」
凪「そりゃどうも」
人通りの少ない場所で服もワープさせ、残す所は馬狼のお掃除セットのみとなった
レオ「よし、次が本番だ。買い漏らすなよ」
ヨイチ「一つでも忘れたら地獄の説教祭りだからな」
凪「あいあいさー」 - 150二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 17:04:48
はあ…ただただ楽しい…設定自体は結構エグイことを思うとこの日常が尊い…
- 151イッチ23/08/27(日) 17:17:23
三人で手分けして奔走した結果、三人共両手が塞がる程の大荷物となった
レオ「よし、3回は確認したぞ」
ヨイチ「忘れた物はない…ハズ」
レオ「もう一周確認しとく?」
凪「やだ…疲れた…重い…」
揃って肩で息をし、ヘトヘトになって広場で座り込む三人はさぞ怪しく見えた事だろう。
最後の力を振り絞って細道へ行き、謎の売人を掻い潜って、人の目が届かない場所まで着いてから全ての荷物を転送した。
凪「ねぇ、もう馬車とか使えば良くない?たまに走ってたじゃん」
レオ「ダメなの。アレはお偉いさんの乗り物だからな」
凪「そーなんだ、面倒くさいね」
ヨイチ「でもこれで全部終わりだぞ」
レオ「やったー!遊ぼう!」
凪「帰りたい…」
レオ「何でだよ!せめて買い食いしてから帰ろうぜ?」
ヨイチ「汗かいたしアイスでも買う?」
レオ「賛成!皆にも買って帰ろうっと」
凪「しょうがないなぁ」 - 152二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 17:21:26
幸せすぎてニコニコしてしまう
- 153イッチ23/08/27(日) 17:36:06
広場まで戻り少し歩くと、色とりどりのアイスクリームを売る店があった
凪「この世界にも冷凍庫みたいなのあるんだ…」
レオ「レイトウコ?誰だよそれ」
凪「違う違う、人名じゃない」
ヨイチ「結構並んでるね」
凪「立ちたくない…レオおんぶして〜」
レオ「順番が来るまでな」
凪「…えっ、いいの」
レオ「お前が頼んだんだろ?」
そう言って屈むレオは、なんだか少し楽しそうだった。遠慮なく乗らせてもらうと、よっこらせと立ち上がったレオがくすくすと笑う
レオ「お前って本当に面白いよな」
凪「そう?」
レオ「今日も、一緒に居て楽しかったよ」
凪「……」
フードからチラリと見えた目元が幸せそうに細められていて、自分と居て楽しいというレオの言葉が嘘偽りのないものだと知る
凪「俺も、楽しかった」
レオ「ほんとかー?面倒とかばっかり言ってたくせに!」
凪「ほんとほんと」
こうやって少しずつレオと思い出を重ねていけたらいいなと、そう願った。
凪はレオと出逢い、レオを救い、レオと幸せになるためにこの世界へ来たのだから
二人を眺めるヨイチもまた、彼等の幸せを願っていた
ヨイチ(まぁ、バルコニーでのアレはアウトだけどな?)
当分許すつもりは無いらしいが - 154イッチ23/08/27(日) 18:45:37
レオ「冷た!甘!最高だな〜」
凪「すっぱ甘い」
ヨイチ「落とさない様にね」
せっかくなので噴水を見ながら食べようという事になり、三人はまた広場に向かっていた。
ちなみにお土産用のアイスはヨイチが冷凍魔法を使いながら抱えている。
凪はレモン、レオはチョコ、ヨイチはバニラを買った
レオ「あ!ほらほら見ろよ!水が見えてきたぞ!」
ヨイチ「ホントだ、でっかいよねあの噴水」
夕日にキラキラと照らされた水が遠目に見え、レオが少し早足になる。
レオ「なぁ、走ろうぜ!」
と、レオがこちらを振り向いた瞬間
「避けろーッ!!!」
大声が響き渡った
馬の蹄の音がどんどんと近付いてくる
道の真ん中で大きな馬車が走っているが、どうやら馬が興奮してしまっている様だった
幸いすぐに気が付いたので、3人とも道の端に避けることが出来た…が
「誰か!息子が!」
馬車の数メートル先に、転んで泣いている小さな子供が居た。
母親が必死に駆け寄るが、どう考えても間に合わない。御者も馬をどうにか制しようとしているが、馬は言うことを聞かない
飛び出していったのはレオだった
レオ「……っ!このっ!」
魔法で地面スレスレを飛び、寸での所で小さな子供を抱え上げる。その一瞬後に、子供とレオが居た空間を馬車が駆け抜けていった - 155イッチ23/08/27(日) 19:54:27
凪「レオ…!無事!?」
宙に浮かんで子供を抱きしめるレオを見上げる。3m程の高さでふわふわしながら子供の安全を確かめた後、レオは振り返って「この子は無事だ!」と笑顔で言った。
レオ「おい、大丈夫か?痛い所は?」
改めて子供に問うと、ギュッと目を閉じていた子供はおずおずとレオを見上げた。
レオ「良かった、顔にも怪我は無いな」
子供「…ま、マジン….!」
レオ「………は?」
頭に手を伸ばすと、フードが取れて紫の髪が外に出ている事に気が付く。急いで被り直したが、時は既に遅かった。
広場の近くの大通り、人の多い場所で魔法と髪色の両方を晒してしまった
ザワザワと声が上がり始め、レオを中心にした円のように人が離れていく
子供「嫌!お母さん!お母さん助けて!お母さん!」
レオ「ちょ、痛い、大丈夫だから」
まだ地面と距離があるというのにジタバタと暴れる子供。それを落とさない様に降りていくと、子供の母親らしき女の人が駆け寄って来た。
レオ「…あ、この子の」
母親「触らないでっ!!!」
毟り取るように子供を奪うと、母親はレオから隠すように子供を抱え、急いで走り去って行った。
「紫髪の魔法使い…」「まさか、あんなに若いんだぞ!」「だけど伝説の魔神は不老不死だと本に書いてあったぞ」「見てよあの格好、コソコソとこの街で何をしてたの?」「異形にされて殺されるんだろ?早く逃げよう」「誰か衛兵を呼んで!」
レオ「ちが、違う…!俺は何も」
声は届かず、周囲の目は鋭くなる一方だった - 156二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 19:56:51
辛い辛い
- 157二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 19:57:44
つらいよ...ねぇ...
- 158二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 21:23:22
あー😭
- 159二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 21:50:21
なんで…なんで…
- 160イッチ23/08/27(日) 21:56:16
凪「なんだ、コレ…」
レオを指差し、コソコソとありもしないデタラメを喋る人々を見て、凪は悪寒と嫌悪感に苛まれた
凪「さっきレオはあの子を助けたじゃん、誰も見て無かったの…?」
反論しようと口を開けるが、ヨイチに腕を掴まれる。
ヨイチ「やめとけ、面倒な事になるだけだ」
凪「はぁ…?何言ってるの、だってコイツら」
ヨイチ「今はレオが先だ!」
はっとした。急いでレオの方を見る。
フードの縁を握り込み、肩を震わせながら辺りを見渡すレオは、動くに動けない様子だった。自分の一挙手一投足が周りの人を混乱させると分かっているのだろう
今、側に居なきゃなんの為に──
凪「レオ!」
名前を呼んで駆け出そうとしたその時、ナギとヨイチは見知らぬ男に腕を掴まれた
男「ダメだ、死にたいのか!?」
凪「誰だよ、離せ」
男「アレに近付いちゃいかん!呪われるぞ!」
凪「……あ?」
何を言っているんだろうこの男は。
問答無用で殴り飛ばそうと腕を上げたが、ヨイチに先を越される。魔力を込めていないので死にはしなかったが、男は派手に吹き飛んだ
ヨイチ「三日後にアイツの睾丸は潰れる。そういう魔法を掛けた……急ごう」 - 161二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 22:00:39
ヨイチ容赦無ぇ!
- 162二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 22:02:28
「三日後にアイツの睾丸は潰れる」
ヨイチさん!!!!(戦慄) - 163二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 22:13:30
魔法のある世界だし治癒魔法で再生できるのかもしれないから(震え声)
- 164二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 22:16:30
殴るより酷くて笑った
さすがはヨイチ - 165イッチ23/08/27(日) 22:20:13
改めて走り出そうと振り向いた時、今度は大勢の足音が近付いてきた。
黒と赤の制服に見を包んだ衛兵達がレオを取り囲む
町民「アイツです、若く見えますが恐ろしい魔法使いなんです。確かに馬車に子供を轢かせようとしたんです、魔法で!」
レオ「そんな事してない、俺はっ」
衛兵「黙りなさい!手を上げて跪け!」
ヨイチ「この…人間ども……!」
バチバチとヨイチが緑色の火花を散らし、莫大な魔力で周囲の人々を薙ぎ倒す。
凪「レオ!!!」
その間に出来た隙間を凪が走り、レオの元に辿り着いた。青い顔で震えていたレオは、凪の顔を見た途端ホッとしたのかへたり込んでしまった
ヨイチ「レオ、もう帰ろう」
少し遅れてやって来たヨイチが手を差し出す。三人で手を握って屋敷へワープする一瞬前、町民達の罵声が飛び交った
「やはり悪魔だ!生かして返すな!」「なんて恐ろしい…」「私の旦那が怪我したわ、あんたのせいよ!」
「子どもを攫って何をするつもりだったんだこの外道!」「何千年前の魔神が生きてたなんて…」「存在するな、この邪悪が!」
死にかけた子供を救って、この仕打ち
汚らわしくて悍ましくて。
凪(気持ち悪い…)
屋敷へワープした瞬間、最初に思ったのは
凪(アイツらの"生"の概念、奪っとけば良かった)
その後悔だった - 166二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 22:24:06
そうだな全員睾丸潰すべきだな
- 167二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 22:38:09
容赦ないヨイチ好き
- 168二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 22:49:26
凪が本気で怒る前にレオの方へ意識を向けさせたヨイチ
グッジョブ過ぎでは? - 169イッチ23/08/27(日) 23:23:53
屋敷の庭、三人向かい合う形で立ち尽くす
レオ「……」
凪「……」
ヨイチ「……」
レオ「…あの、ごめんな?俺がちょっとヘマこいちゃって、大変だったなぁ」
ヨイチ「謝る必要ない」
レオ「……あは、でもほんとゴメン。まさか今でもあんなに知名度あると思わなくってさ」
凪「レオ」
レオ「いやぁ、有名人ってのは苦労するもんだな!あ、せっかく買ったのにアイス落としてきちゃった」
凪「レオ、もういいから」
レオ「ん?何が?あ、うるさかった?ごめんごめん、黙るから許し」
凪「無理しなくていいってば!」
レオ「!」
凪「ご飯食べて寝よう、それからあの街には二度と近付かない。これで決定ね」
ヨイチ「賛成、なんなら跡形も残らず消し飛ばしてもいい。一緒にやるか?」
凪「いいね、今夜にでも」
レオ「…ふは、冗談言うなよもう!」
沈んでいた空気が、レオの笑顔で少し明るくなる。凪とヨイチの応酬がよほど面白かったのだろう、涙目になっていた
凪「冗談じゃないんだけど」
ヨイチ「貯めに貯めた魔力、解放しても良いんだけど?」
レオ「あははっ!もうやめろって!…なぁヨイチ、ナギ」
レオ「助けてくれて、ありがとう」
ヨイチ「…当たり前でしょ、家族なんだから」
凪「次はもっと早く動く。次なんて無いけど」
そうやって笑い合って、ついさっきの苦い記憶を押し込めた - 170イッチ23/08/27(日) 23:27:49
ちなみに今回の件は
dice1d3=2 (2)
1:レオのトラウマの仲間入り
2:家族愛で浄化
3:どっちかというとヨイチとナギのトラウマ
- 171二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 23:30:05
愛は全てを解決する
- 172二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 23:30:25
うん…これなら何とか家族愛で浄化できそうだと思える…辛かったけど良かった…
- 173二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 23:33:03
「トラウマの仲間入り」?
まだ何かあるのかよおいおい - 174二次元好きの匿名さん23/08/27(日) 23:41:19
これお屋敷の場所バレてたりしない…?大丈夫かな…
- 175二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 00:18:01
世界観とスレ主の書くキャラ同士のやりとり大好き
- 176二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 07:59:21
出てくるブルロキャラ全員好き
スレ主がみんなを好きなのが伝わってくる - 177二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 17:05:42
スレ主の書くSS好きすぎて、朝昼晩ごとに毎日確認してる
毎日の楽しみを増やしてくれてありがとう - 178イッチ23/08/28(月) 19:17:04
屋敷に入ると、馬狼が窓を拭いていた。流石はメイドである。さっき買った掃除道具を早速使っていて、何時もより機嫌が良さそうに見えた
馬狼「おい、靴の土は落としてきたんだろうな」
ヨイチ「もちろん」
馬狼「あとこの雑巾、今後もコレにしろ」
レオ「おっ、気に入ったか?ちょっと高めの買って来たんだ」
凪「めっちゃ選んでたもんね」
馬狼「ふん…オイ、さっさと風呂入って来いよ」
ヨイチ「今から?」
馬狼「その辛気くせえ面をとっとと洗い流せっつってんだよ。屋敷の空気が重くなるだろうが」
レオ「……!」
凪「ありゃ、バレてた」
レオ「はっ!流石馬狼だな、じゃあもう入っちゃおうぜ」
馬狼「上がるときに床は洗い流せよ」
凪「……意外な一面を見た気分」
レオ「たまーに優しいんだよな」
ヨイチ「たまーに、ね」
狼男の遠回りな気遣いを有り難く受け止め、三人はピカピカに磨かれた大浴場へ向かって行った。お湯も既に張っており、すぐに飛び込める状態だ
凪「…あれ?浴槽に誰か居る」
dice1d3=3 (3)
1:國神 2:黒名 3:二子
ばぁやは女性なので除外
- 179イッチ23/08/28(月) 19:18:07
- 180イッチ23/08/28(月) 19:50:51
レオ「二子じゃん!風呂で会うのめずらしー」
二子「…あのぬいぐるみの山はどういうつもりですか」
レオ「え?欲しいって言ってたろ?」
二子「言いましたけど!普通は一つでしょう!後で部屋に来てくださいね、ぬいぐるみで埋もれているのでそれ見て反省して下さい」
レオ「うっ、分かったよ。半分くらい持ってこうか?」
二子「いえそれは結構です。一つ一つ僕がお世話しますので」
凪「愛がすごい」
ヨイチ「殆どフェレットのぬいぐるみだったしな」
凪(…そうだ、レオへのぬいぐるみ回収しなきゃ)
会話の中でレオに買った贈り物を思い出す。二子の部屋に入った時にこっそり持ち出そうとぼんやり考えていたら、洗い終わるのが遅くなってしまった
レオ「すっきりしたー!なんか風呂って気分が明るくなるよな!」
ヨイチ「分かる、念入りに身体を洗った日なんか特に」
凪「分かんない…面倒くさくない?」
二子「さぁ着きましたよ、ちゃんと見て下さいね」
風呂から上がった後、四人で二子の部屋まで歩いた。扉を開けると、そこら中ぬいぐるみで埋め尽くされていて、部屋を歩くのにもぬいぐるみを踏まないようにするので大変であった
レオ「…やりすぎた、ごめん」
二子「分かってくれたなら良いんです」
レオ「代わりにこの部屋を大きくする。これじゃ過ごしにくいだろ」
二子「そんな事出来るんですか?」
レオ「ああ、いくぞ」
パチンとレオが指を鳴らすと、少し部屋が揺れたと思った次の瞬間には2倍の広さになっていた。
どうやら壁をぶち抜いて2つの部屋を1つにしたらしい
二子「すごい…」
レオ「ふふん、これ位朝飯前だ!」
ヨイチ「これに懲りたら無駄遣いはやめなね」
レオ「……ハイ」
3人の会話をよそに、凪は黒いライオンぐるみを探していた。
凪「あ、あった」
部屋の隅にちょこんと置かれていたぬいぐるみを持ち、自分の部屋に転送する。レオが何度も使っているのを見ていたので、ちょっとした物なら凪もワープさせる事が出来るようになっていた - 181イッチ23/08/28(月) 19:52:05
二子はぬいぐるみが一つ消えたことに
dice1d2=1 (1)
1: 気付く
2: 気付かない
- 182二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 20:19:17
動体視力がいいのもあるだろうけどぬいぐるみのことすごい大切にしてくれてたから気づいたんかな
- 183イッチ23/08/28(月) 21:38:32
二子「今、何をしましたか?」
凪「!?」
転送した瞬間肩をガッと掴まれ、流石の凪も少し驚く。振り向くと、二子が怒りを露わにしていた
二子「黒い子がここに居たはずですけど?どこにやったんですか」
凪「あのいやその」
二子「レオさんが僕にくれたぬいぐるみです。盗みは犯罪ですよ、一つたりとも渡しません」
凪「違くて」
二子「返してください」
凪「俺がレオの為に買ったやつなんです」
その迫力に思わず敬語を使ってしまったが、レオへのプレゼントだということを伝えると二子は直ぐに怒りを沈下させた
二子「ああ、そういう事だったんですか」
凪「分かってくれた…?」
二子「貴方が普通に外に出かけてる時点で何かあったのは察してましたが、随分と仲睦まじくなったんですね」
凪「うん、上手くいったよ」
二子「…そうですか、てっきり当たって砕け散るかと思いましたが。良かったです」
凪「物理的に一回砕けたけどね」
二子「?」
そのまま四人は黒名が「ご飯 ご飯」と呼びに来るまでぬいぐるみに囲まれながら談笑した
次のイベントdice1d3=2 (2)
1:メイドバロウとばぁやの対決
2:黒名の使い魔大騒動
3:諸々スキップ・ぬいぐるみプレゼント
- 184イッチ23/08/28(月) 21:39:25
黒名が使い魔召喚します
どんな使い魔?>>186
- 185二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 21:42:38
ワニ
- 186二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 21:54:26
- 187二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 21:57:25
可愛い
- 188二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 22:01:25
使い魔可愛いのしか居ないじゃん幸せ
- 189イッチ23/08/28(月) 23:11:14
アルパカって多頭飼育が基本らしい
dice1d10=7 (7) 匹纏めて召喚したよ!普通のアルパカと違って頭も良いし魔法の手伝いもしてくれるよ!これはフェレット達も同じだ!
- 190二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 23:12:57
黒名蘭世と7匹のアルパカ
かわいいな… - 191二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 23:13:25
白雪姫かな?
- 192イッチ23/08/28(月) 23:35:34
夕飯を食べ終わり、ばぁやさんが全員分の食器を片付けている頃
黒名「俺、使い魔召喚する」
そう突然宣言したのだった
二子「召喚してる間の体力消耗ヤバいですよ」
ヨイチ「色々準備した方が安全なんじゃ」
レオ「1ヶ月位時間かけてさ」
黒名「いや、今すぐやる」
使い魔召喚は便利な分リスクも多い。三人で説得してみたが、黒名はがんとして譲らなかった。
凪「そもそもなんで召喚したいの?」
黒名「フェレット羨ましい」
二子「可愛いですよね、分かる」
黒名「もう準備も済ませてあるんだ」
そう言いながら、黒名は四角形の大きな紙に魔法陣を描いたものを取り出した。その上にロウソクを4本立て、真ん中に黒名が立つ
レオ「ホントにやるのかよ」
ヨイチ「心配だけど、何かあったら俺もばぁやさんも居るし安心して見守ろうぜ」
レオ「…ん、そうだな」
指の先を切り、黒名は血を魔法陣の真ん中に垂らす。すると魔法陣が強く光り、何かが複数飛び出してきた
形は馬に近い。だけど首が長くて、ふわふわで
凪「これって…アルパカ?」
大小様々なアルパカが黒名の周りに召喚された - 193イッチ23/08/28(月) 23:37:39
まさかアルパカでこのスレ締めることになると思わんかった
アルパカの色は?
dice1d5=2 (2)
1:白 2:黒 3:茶色 4:灰色 5:全部
- 194二次元好きの匿名さん23/08/28(月) 23:46:05
黒アルパカかわいい
- 195二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 00:03:05
使い魔っぽくて良いね
- 196二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 00:10:36
黒なんだね!黒名だけに
- 197二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 00:18:14
次スレもたのしみ!ぬいぐるみどうなるやら…
- 198二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 00:51:26
昨日一気に読んで号泣してたからほのぼのエピ助かる
続きも楽しみにしてます! - 199二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 07:41:31
埋め
- 200二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 07:48:59
200ならモブの睾丸が潰れる