お姉ちゃんは────継いだ。

1二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 19:24:25

ある時お姉ちゃんが死から目覚めると、謎の焚火のような物が目の前にあった。見覚えの無い土地、しかしそれでいて懐かしさを感じるその場所、近くにいた項垂れている男。状況把握の為に彼に情報を求めたお姉ちゃんは驚愕した。ここは遠く離れた異国の地、ロードランだったのだ。
自分が不死であり、火継ぎの資格があると気付いたお姉ちゃんは、永い旅路へと向かった。

数多の恐ろしい敵と出会い、その全てを殺し尽くし、数多の死を迎え、そして生き返った。
何度も挫けそうになった心を、輝く月光の刀身に映るカレンチャンの姿を見て奮い立たせた。

やがて、かつて火を継いだ王、グウィンの元へと至る。全ては世界を救う為の旅路であり、今この瞬間の為に今までがあったのだ。故にお姉ちゃんは迷わなかった。

お姉ちゃんは─────その身を賭して火を継いだ。

それはそうと玉座からすぐに降りてトレセンに帰ることにした。

「お姉ちゃん……すごい痩せちゃったね？」
「うん、ちょっとね」
「……カレンの手料理、食べたい？」
「ﾐ゜(歓喜)」