ニシノフラワー「スカイさんに”お姉ちゃん”と呼ばれてみたい」【SS】

  • 1二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 21:10:33

    「スカイさん、お菓子を作ってきたので食べませんか?」
    「おお~、いいですなあ」
    にこにこと微笑むスカイさんにカップケーキを一つ手渡します。
    早速一口かぶりつくと、スカイさんは首をかしげました。
    「中になにか入ってる?」
    「はい、板チョコが入ってるんです!少し変わったところがあるので見てみてください」
    スカイさんがケーキの中からチョコを取り出します。

    そこには“妹”と彫られていました。

    「えっと、これは~……?」
    「……知ってますかスカイさん?」
    私はスカイさんに向けてとびきりの笑顔で話しました。

    「そこに書かれている役柄を演じるって遊びがあるそうですよ?」

  • 2二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 21:10:44

    逃げ出そうとするスカイさんの服の裾を掴んで引き止めます。
    「ふ、フラワー?セイちゃん、ちょっと用事を思い出して~……」
    「今日はオフだ~、って言ってませんでした?」
    スカイさんとの距離を詰めて胸元にすがりつきます。
    とくんとくん、と頬のあたりにスカイさんの鼓動を感じます。
    私よりずっと背が高いはずのスカイさんがいつもより小さく感じました。
    「ほら、遠慮しないでください。あくまでお遊びなんですから」
    観念した様子のスカイさんが小さくささやきます。

    「ふ、フラワーお姉、ちゃん……」

    ちょうどスカイさんの口元が私の耳に当たっていて、スカイさんの声がダイレクトに入ってきます。
    あまりにも甘い、とろけるような愛しい声。
    それは私がにやけてしまうには十分すぎるほどでした。
    「もう一回!もう一回お願いします!」
    「だ、ダメだよ!恥ずかしいし!」
    「じゃあ甘えてください!」
    「もっと恥ずかしいよ!?」
    じっと見つめるとスカイさんは目をそらしてつぶやきました。

    「……好きな子の前でくらい、カッコつけさせてよ」

    かあっと顔が熱くなります。
    スカイさんも頬が赤くなっています。

    二人分の心臓の音が熱と一緒に混ざり合っていました。

  • 3二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 21:11:59
  • 4二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 21:12:29

    良きかな…

  • 5二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 21:14:06

    スカイさんはフラワーさんに対してはあまり弱いところを見せたがらない気がするんですよね(妄想)
    ウマ娘の中でスカイさんが甘える対象というとキングが真っ先に上がってくれると私は大変うれしいです

  • 6二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 21:14:37

    >>5

    同志よ

  • 7二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 21:15:13

    いつもいいものを書いてくれるねぇ

  • 8二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 21:15:48

    はえ〜〜
    浄化された

  • 9二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 21:22:56

    書き忘れてましたけど史実でフラワーのほうがずっと年上だったというところから着想を得ています
    自然な感じで落とし込めているでしょうか……?

  • 10二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 22:22:48

    いいと思います

  • 11二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 22:23:46

    素晴らしいものをみた

オススメ

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