- 1二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 21:21:20
1日のトレーニングを終えたライスシャワーがお兄さまのところに戻ってきた。
いつもは笑顔で駆け寄ってくるライスだが、今日はどことなく浮かない表情だ。
どうしたのか尋ねると、明日のレースに出走するミホノブルボンへ、ライスが応援の言葉を述べた途端台風が発生し、予報では明日にはレース場のある地域に直撃するコースらしい。
ライスは自分のせいだと責任を感じているようだった。
お兄さまは少し考えた後、
『ここは眷属にお任せを』
ただ自分だけだと心もとないため、ライスにも明日いい天気になるように一緒にお祈りして欲しい、と言った。
「う…うん、わかった!」
ライスは目をつぶり、手を合わせて必死で祈っている。
お兄さまはといえば手を合わせてはいるが特に祈りをささげているわけではない。
お兄さまがやっているのは気流の操作だ。優れた五感を生かして海上の台風と日本上空の気流をつかみ操作する。台風とは逆回転の気流を発生させた。今日の夜半には消滅するだろう。次いで上空の雷雲を消し去り、雨雲は水不足の地域や水害に強い地域に集めて降水させた。人的、物的被害が出ないように細心の注意を払った。
ひとしきり気流を整え目を開けるとライスは既に祈りを終えていた。
。ライスの視線は不安げに合わせた手を見つめたままだ。やはり、まだ不安なようだった。
明日は絶対にいい天気になるよ、そうライスを元気づけ、トレセン学園を後にした。
翌朝、ライスが息を切らせながら駆けてきた。
「お兄さま!夜のうちに台風さんがいなくなったって!お兄さまありがとう!」
ミホノブルボンの出走を晴れやかな笑顔で喜んでいるライスを見るとお兄さまも嬉しくなった。
『ライスはいい子だな』
そういいながらライスの頭をなでた。
「ミ°ッ!」
ライスは―――耐えた。
ミホノブルボンを応援しなけらばならないという鋼の意志がライスを気絶から救ったのだ。
その日はアジア全土で雲一つない快晴になり、お兄さまとライスは一緒にミホノブルボンを応援した。 - 2二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 21:22:18
お兄さまが神になってる…
- 3二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 21:22:33
まあ幸せそうだしいいか
- 4二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 21:23:00
規模がおかしい
- 5二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 21:33:46
吸血鬼も越えてきた…
- 6二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 21:39:26
ミ°ッ!ってどういう発音するのかわからんけど声付きで聞いてみたい
絶対可愛い - 7二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 21:56:21
吸血鬼は嵐を操れるみたいなやつ?
- 8二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 22:00:35
二人してお姉ちゃん取り込んでない?大丈夫?
- 9二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 22:33:36
お兄さまはライスに鋼の意志とらせたのか
- 10二次元好きの匿名さん21/12/19(日) 22:51:08
ライスは耐えてるから取り込んだのはお兄ちゃんだな
- 11二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 08:44:23
お兄さまはかっこいいね…