ここだけミカのゲヘナ嫌いの理由が part2(再)

  • 1二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 21:34:30

    幼い頃に触れた自由と混沌への激しい羨望

    秩序に重きを置くトリニティや首長の立場では口にすらできない煩わしさ

    自分の好きなものが友人や取り巻き達からは絶対に理解されないと悟ったが故の虚しさ

    ゲヘナの自由奔放振りを耳にする度に湧き上がる嫉妬心


    等の感情が積み重なった結果、可愛さ余って憎さが百倍状態だったことが判明した世界線



    なおこの世界線のミカは現在ゲヘナ内通疑惑をかけられた上、拗らせた首長二人の前で連邦生徒会長にお姫様だっこされる未来が確定している


    前スレ

    ここだけミカのゲヘナ嫌いの理由が|あにまん掲示板幼い頃に触れた自由と混沌への激しい羨望秩序に重きを置くトリニティや首長の立場では口にすらできない煩わしさ自分の好きなものが友人や取り巻き達からは絶対に理解されないと悟ったが故の虚しさゲヘナの自由奔放振…bbs.animanch.com
  • 2二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 21:35:16

    たておつです

  • 3二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 21:36:32

    一度スレを落としてしまったので再度立て直しました
    今後は気を付けながら進めたいと思います

  • 4二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 21:39:00

    まずは前スレ情報まとめから



    この世界線のミカは他人からどう思われているか


    ナギサdice1d5=1

    セイアdice1d5=5

    フィリウス分派dice1d5=4

    サンクトゥス分派dice1d5=4

    パテル分派dice1d5=4


    ツルギdice1d5=4

    ハスミdice1d5=5

    イチカdice1d5=1

    マシロdice1d5=2

    コハルdice1d5=5

    正義実現委員会モブdice1d5=5


    サクラコdice1d5=1

    ヒナタdice1d5=5

    マリーdice1d5=4

    シスターフッドモブdice1d5=3



    1.ホントはゲヘナに行きたいんだよね

    2.少なくとも嫌いではなさそう

    3.原作通り嫌ってそう

    4.貴女が嫌いなのトリニティでしょう

    5.お前裏ではゲヘナと内通してない?

  • 5二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 21:39:37

    ミネdice1d5=4

    セリナdice1d5=4

    ハナエdice1d5=4

    救護騎士団モブdice1d5=3


    スズミdice1d5=1

    レイサdice1d5=2

    トリニティ自警団モブdice1d5=5


    ナツdice1d5=5

    ヨシミdice1d5=1

    アイリdice1d5=2

    カズサdice1d5=2


    ウイdice1d5=1

    シミコdice1d5=2


    ハナコdice1d5=1

    ヒフミdice1d5=3

  • 6二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 21:40:11

    この世界線のミカに対する他人からの友愛度


    ナギサdice1d100=50

    セイアdice1d100=16

    フィリウス分派dice1d100=62

    サンクトゥス分派dice1d100=41

    パテル分派dice1d100=3


    ツルギdice1d100=0

    ハスミdice1d100=1

    イチカdice1d100=34

    マシロdice1d100=25

    コハルdice1d100=125(特殊ダイス補正)

    正義実現委員会モブdice1d100=49


    サクラコdice1d100=67

    ヒナタdice1d100=35

    マリーdice1d100=92

    シスターフッドモブdice1d100=62

  • 7二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 21:40:51

    ミネdice1d100=120(特殊ダイス補正)

    セリナdice1d100=16

    ハナエdice1d100=35

    救護騎士団モブdice1d100=49


    スズミdice1d100=105(特殊ダイス補正)

    レイサdice1d100=72

    トリニティ自警団モブdice1d100=19


    ナツdice1d100=74

    ヨシミdice1d100=64

    アイリdice1d100=56

    カズサdice1d100=26


    ウイdice1d100=29

    シミコdice1d100=73


    ハナコdice1d100=23

    ヒフミdice1d100=0


    アロナdice1d100=94

  • 8二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 21:41:33

    特殊ダイス補正による3人の状態異常(ミカに対してのみ以下の内容を要求するようになる)


    コハル:ミカ様は私以外好きになっちゃダメッ!

    ミネ:ミカ様、私の隣で『救護』の道を極めませんか?

    スズミ:……やがて訪れるであろう『虚しさ』から、貴女だけは守らせてください

  • 9二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 21:42:31

    ほしゅ

  • 10二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 21:44:40

    立て乙
    ここまでくれば後は続きを投下できたらとりあえず安心かな?
    アロナの所業がどう転ぶか正直めっちゃ気になる

  • 11二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 21:49:11

    「…………やっぱり、私じゃダメだったんだよ。瑕疵ばかりの私なんかじゃ、誰かの期待に応えることなんて……」
    「そんなことはありませんっ!!」
    「──うわぁっ!?」
    「「ミカ(さん)っ!?」」


    「あ、あ、アロナちゃん!?」
    「今のミカちゃんはあんぽんたんです! おたんこなすさんです! 私がこんなに大好きなミカちゃんを否定するなんて、いくらミカちゃんでも絶対に許せませんッ!!」
    「それと私をお姫様抱っこすることに一体何の関係が!?」
    「だから私決めました! 言葉では分かってくれなさそうなミカちゃんには、行動で示して分からせようって!」
    「行動で示す前にまずは言葉で分かり合う努力をすべきじゃないかなぁ!?」

  • 12二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 21:51:51

    私、スーパーアロナちゃんがミカちゃんに示す行動は!dice1d4=4 (4)


    1.ミカちゃんをお姫様抱っこしたまま良いところをひたすら挙げ続けます!

    2.このまま連邦生徒会にお持ち帰りして愛でに愛でて愛でまくります!

    3.もう私がパテル分派に入ってミカちゃんを補佐するしかありませんね!

    4.うおおぉぉぉ! ミカちゃん結婚してくれやぁぁぁ!!

  • 13二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 21:54:08

    なにしてんのー!?

  • 14二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 21:56:59

    言動がおかしい時の先生とダブる暴走の仕方

  • 15二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 22:13:15

    裏表のないストレートさは効く……か?

  • 16二次元好きの匿名さん23/08/29(火) 23:44:44

    セイアちゃん爆発しちゃわない?

  • 17二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 00:33:23

    ここまでアレなら混乱したセイナギが本音ぶちまけてくれるかもしれないので一周回ってアリかもしれん

  • 18二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 07:37:14

    朝保守

  • 19二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 13:59:53

    元カノさんも一度鬱憤吐き出す必要ありそうだしな

  • 20二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:22:20

    「け、けけけ結婚っ!? ちょ、ちょっと待ってよアロナちゃん! 流れが、流れが支離滅裂すぎてついてけそうにないんだけど!?」
    「連邦生徒会長アロナ、一世一代のプロポーズです! ミカちゃん、私と結婚して幸せな家庭を築きましょう!!」
    「いやいや受けるわけないじゃんよ!? 大体私たち結婚できる年齢に達してないから婚姻届出せないってば!」
    「それについては抜かりありません! その程度の瑣末な問題なんて、リンちゃんに土下座して1週間も泣き付いてしまえば、こう、最後にはなんかいい感じの改正案を嫌々纏めてくれるはずですから!」
    「うわー……。なんでだろ、見たことないのに絵面が想像できちゃうのは……って、リンちゃんにそんなことさせちゃダメだって! アロナちゃんがこんなバカやってるなんてバレたら、前みたいに「ちゃんと面倒を見ていてください」とか言われて私まで一緒に怒られちゃうじゃん!」
    「……ミカちゃん。私は今、とんでもないことに気付いてしまったかもしれません」
    「ああもうっ! 今度はなに!?」




    「『面倒を見ていてください』ということは、控えめに言って私という存在をミカちゃんに託したということ。つまり私は……もうすでにミカちゃんのお嫁さんだったといっても過言ではないのかもしれません……」
    「……私、お婿さん側なんだね。意味が分からないままお姫様抱っこされて、プロポーズまでされたのに……」

  • 21二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 23:18:02

    なんだかんだいい感じにほぐれてきたなあ
    …再起動した二人の反応とこれをやったアロナがこの後消える事が怖すぎるけど

  • 22二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 23:20:49

    アロナが他のところと密になればなるほど失踪の影響どでかくなんない?

  • 23二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 07:30:19

    背景でひたすらUnwelcome Schoolが流れていそうなテラス席で、アロナの暴走を目の当たりにした首長達の反応は?



    ミカ dice1d5=4 (4)

    (ダイス1か2で友愛度変動)


    1.多分私を元気付けるためにやってくれたんだよね

    2.……もう。アロナちゃんはしょうがないなぁ……

    3.正直意図は分からないけど、二人の気が逸れてくれて助かったよ

    4.もしかしてアロナちゃん、徹夜明けかなにかで疲れてるのかな?

    5.……アロナちゃん、危ないおクスリとかキメてないよね?



    ナギサ dice1d5=5 (5)

    (ダイス1か5で友愛度変動)


    1.ミカさんといいこの方といい、不器用なところは似通うものなのですね

    2.やりたいことは分かりますが、もう少し上手いやり方はなかったのでしょうか?

    3.……理解できません。アロナさんの奇行の真意が

    4.この方ひょっとして頭がおかしいのでは?

    5.……で? 貴女はいつまでパテル分派の首長を、私の幼馴染を辱め続けるおつもりなのですか?



    セイア dice1d5=4 (4)

    (ダイス3〜5で友愛度変動)


    1.……癪に障ることに変わりはないが、今だけは目を瞑ろう。ミカの憂いを断とうとする君の想いに免じてね

    2.理解に苦しむ。もうこのままお帰り願おうか

    3〜5.──君の真意は理解したとも、連邦生徒会長。つまるところ君はこの私に、サンクトゥスの代表である百合園セイアに喧嘩を売っているわけだ。私の内に巣くう葛藤など取るに足らない、飴細工程度の値打ちしかないと嗤っているのだろう? いやはや、流石は頭脳明晰で山高水長、政治手腕も並び立つ者無しと噂されるほどの傑物様だ。君の眼に映る私は宛ら、寒さに悴む子ギツネのように、見窄らしく震えているように観えているのだろうね

  • 24二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 10:19:46

    セイアちゃんは順当としてナギサ様までブチ切れておられる…

  • 25二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 10:33:18

    2人共脳破壊されてるぅ!?
    これは失踪にはティーパーティーが関わってますね(すっとぼけ)

  • 26二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 18:31:26

    保守

  • 27二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 00:00:16

    これはUnwelcome Schoolが流れ続けてくれるかは半々くらいだろうか…

  • 28二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 06:25:54

    あの……振り出しどころかスタート地点から10歩ぐらい下がってるんですけど、いいんですかこれ……



    友愛度変動ダイス

    ナギサ→アロナ 56−dice2d50=24 14 (38)

    セイア→アロナ 17−dice2d50=25 15 (40)

    (最低値0、最大値25に固定)



    友愛度が下がったナギサとセイアが次にとる行動は


    ナギサdice1d5=3 (3)

    セイアdice1d5=1 (1)


    1.アロナとミカを引き剥がしにかかる

    2.今すぐミカを離さなければ連邦生徒会に抗議するぞと脅す

    3.傘下の生徒を呼び付けこの場からアロナを立ち去らせようとする

    4.特殊ダイス組の生徒を呼び付けアロナを鎮圧

    5.感情が昂りすぎてしまいミカへの想いが露呈してしまう

  • 29二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 10:43:45

    ああ…余裕で0になったセイアが実力行使に出ちゃった……

  • 30二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 18:37:11

    セイア、キレた!

  • 31二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 19:43:59

    連邦生徒会長が失踪したら、このナギサとセイアは表向きは悲しそうな顔しつつ裏ではガッツポーズしてそう
    そしてそんな二人の裏を感じ取ってしまうミカ
    下手すると他のところから目障りだから排除したんじゃ……的な疑いの目を向けられる

  • 32二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 22:45:28

    ティーパーティー傘下の生徒(各分派の腹心的ポジションの生徒)はナギサの緊急招集に応じたのか


    フィリウス dice1d2=1 (1)

    サンクトゥス dice1d2=1 (1)

    パテル dice1d2=2 (2)

    (すべて2の場合フィリウス分派の生徒のみテラスに駆け付ける)


    1.たまたま近くにいたためすぐに駆け付けてくる

    2.別件対処中、もしくは遠く離れた場所にいるため間に合わない




    パテル分派の生徒が駆け付けた理由は? dice1d5=2 (2)

    (パテル分派の生徒が招集に応じた場合に適応)


    1.仕事の一環だから。それ以上でも以下でもない

    2.行く気はなかったが途中で他分派の生徒に捕まった(パテルのみの場合除外)

    3.言葉の節々から感じられた怒気に気圧され向かわざるを得なかった

    4.せっかくの休憩時間を潰された腹いせにアロナをシバいてやろうと思ったから

    5.ミカの危機と聞いた瞬間猛ダッシュ(実はこいつもセイアの同類だったパターン)



    5が出たときのミカに対する真の友愛度(表向きは3)

    パテル分派モブ→ミカ dice2d100=95 79 (174)

    (最低値75に固定)

  • 33二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 22:47:37

    パテルだけ来ないか

  • 34二次元好きの匿名さん23/09/01(金) 23:24:09

    呼べば来るやつだな!

  • 35二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 09:25:49

    保守

  • 36二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 10:14:39

    なんだか優雅な蹴落とし合いしてんな……

  • 37二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 19:20:44

    急な招集にも対応してみせたナギサとセイアの腹心的ポジションの生徒

    二人は互いの主が抱く捻れた情念にdice1d2=2 (2)


    1.気付いている

    2.気付いていない

    (1の場合ミカへの友愛度に補正がかかる。2の場合は先のダイスの出目のまま)



    ミカへの友愛度

    フィリウスモブ→ミカ 62+dice1d40=7 (7)

    サンクトゥスモブ→ミカ 41+dice1d60=49 (49)




    色々ダイスを振って長くなりましたが、次のフィリウスモブ視点進行でこのイベントを締める予定です

  • 38二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 19:24:19

    それぞれ別個に振る予定だったのに間違えて纏めてしまいました

    最初のダイスだけ振り直しです


    フィリウスモブdice1d2=2 (2)

    サンクトゥスモブdice1d2=1 (1)

  • 39二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 23:23:49

    主が明らかにキャラやフィジカルにそぐわない実力行使してるサンクトゥスモブの方はさすがに気づいてた
    でも友愛度90はそれセイアのジェラシーセンサーに引っ掛かりません??

  • 40二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 23:28:50

    何だろう、このナギセイのゲームとかでよくある幼馴染負けヒロイン臭

  • 41二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 23:29:57

    セイアの負けヒロイン感が凄いな

  • 42二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 10:07:59

    負けヒロインというか…一度は掴んだ勝ちを自ら手放したのがこのセイアというか…

  • 43二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 17:23:46

    自分から別れ話切り出したんだもんな…

  • 44二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 19:17:05

    うーん、この……

  • 45二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 23:38:51

    続き待ち保守

  • 46二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 01:09:45

    ほしゅ..

  • 47二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 12:31:21

    「ナギサ様からの招集命令なんて……一体何があったというのです!?」
    「詳しいことはお伝えされませんでしたが、ミカ様の身に良からぬことが起こったとのこと!」
    「ではパテルの者が一向に見えない理由は!?」
    「たまたま近くに居ないだけだと思いましょう!」

     今ではすっかり顔馴染みとなった、セイア様のお付きと並んで校舎を駆ける。思い返すのは、焦りと怒気を孕んだナギサ様のお声。時折後ろの方から聞こえる、誰かと誰かが諍う怒声。

    (あのナギサ様が、あそこまで感情を露わにするなんて……)

     それ程の異常事態が、予想だにしない何かが起きたに違いない。ならば私達の動く理由などそれで十分とばかりに、首長の皆様方がお茶会を開いているであろうテラスを目指し、共に足を動かし直走る以外の択は無し。
     幸いにも目的地はそう遠くない。運良く近場に居たことが功を奏した。
     本来ならもう一人、この場に居なければならない者がいるのだが、私は彼女が……より正確には、彼女が属する派閥の人間があまり好きではないので内心ほっとしている。人目も憚らずあの方を詰る姿がどうにも受け入れ難く、度し難いが故に。この場に居てくれなくて良かったと、そう思わずにはいられなかった。

    「……ミカ様に内通の疑いなどと、揃いも揃って馬鹿馬鹿しい」
    「ええ、まったくです。だからこそ一刻も早く、ミカ様達の元へ参じお助けしなければ!」
    「当然です! さぁ、目的の場所は目前ですよ!」

     伝う塩水に滲む視界の先に、絢爛な白い扉の前で佇む影二つ。私達が向こうに気付いたと同時に、向こうも私達の存在に気付いたようで。固く閉ざされた扉を守っていたであろう生徒二人が、酷く慌てた様子でこちらに近づいてきた。

    「〇〇様、△△様! お待ちしておりました!」
    「その様子を見る限り、どうやら間に合ったようですね。……御三方は、まだ中に?」
    「は、はい……。誰も通さないようにとのお伝え通り、中には一人も入れていません」
    「ありがとうございます。もしもの時はあなた方にも手伝っていただいく場合かあるので、今暫くはこの場にて待機していてください」
    「「畏まりました!」」

     彼女達はそう言いながら、左右に別れて道を譲る。私と△△は互いに目配せ合い、縦長の取手に手をかけ勢いよく扉を開いた───


     ───開く、はずだったのに

  • 48二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 23:10:10

    さてどんなアクシデントが起きたのか

  • 49二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 10:58:39

    保守

  • 50二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 22:04:20

    保守

  • 51二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 02:45:22

    保守

  • 52二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 07:47:01

    保守

  • 53二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 13:34:47

    昼保守

  • 54二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 23:29:00

    続き期待してます!

  • 55二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 00:19:45

    (…………どう、しよう。すぐに開けないと、ナギサ様達の元に行かないといけないのに……)

     途方もなく。決して少なくない回数をこなした、この扉を開け閉めするという単純な動作が、今日に限って、今頃になって、途方もない作業に思えて仕方がなくなっていく。
     勇んだ気持ちに偽りはないのに。ナギサ様の命に背くつもりもないのに。私の腕は、足は、体は、頭は後一歩。踏み出す勇気を欠いてしまっていた。

    (……私、怯えてるんだ。ナギサ様の側近なんて大役を任されていながら、未だに上手く勤め上げる自信が持てなくて。なんとか体裁を繕うばかりで、まるで成長できてない……)

    じわりと滲んだ嫌な汗。全力疾走したときとは違う、熱とは無縁の冷たさが浮かび上がってくる。
     一分一秒が惜しいこの状況下で、私事に耽るなど以ての外。そう頭の中では分かっていながら、でも私の体はちっとも動いてくれなくて。いっそ△△だけで解決してほしい、なんて。薄ら寒い浅ましさが、懲りずに顔を覗かせようかという───
     
     ちょうど、そんなときだった。

    (あ…………これ……)

     俯いたからこそ目に入った、私が誇れる数少ない宝物。今ではお茶会の席より遠のいてしまったあの方───聖園ミカ様が、私にくださった黒色のシュシュ。

    『おまじないをかけてあげる。あなたが二の足を踏んでしまっても、最後には自分の意思で、ちゃんと前に進めますようにって』

     夜空に散りばめらた星々を、ほんのひと匙く〜るくる。
     シミ一つ、傷一つない綺麗な食指を時計回りに。艶やかに廻して、それからシュシュで私の髪を結えて。

    『───だから、思い悩んだら、これを見て。私がかけた"あなたもトクベツなんだよ"っておまじない、きっと力になってくれるはずだから』

     あぁ、そうだった。今の今まで忘れてかけていた。
     私は以前あの方から、聖園ミカ様から───

    『だから〇〇ちゃん。そんなに哀しい顔して、泣かないで』

     二人きりの庭園で、溢れんばかりの慈しみを賜ったんだ。

  • 56二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 00:25:10

    続き、ありがとうございます!

  • 57二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 11:39:18

    保守

  • 58二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 22:44:07

    62のフィリウスモブちゃんでこれだと90のサンクトゥスモブちゃんはどうなっちゃうんだ…

  • 59二次元好きの匿名さん23/09/08(金) 01:57:47

    念の為保守

  • 60二次元好きの匿名さん23/09/08(金) 12:31:31

    昼保守

  • 61二次元好きの匿名さん23/09/08(金) 23:16:10

    保守

  • 62二次元好きの匿名さん23/09/09(土) 09:18:58

    保守

  • 63二次元好きの匿名さん23/09/09(土) 19:54:40

    保守ー

  • 64二次元好きの匿名さん23/09/10(日) 00:25:00

    できれば生存報告は欲しいなー保守

  • 65二次元好きの匿名さん23/09/10(日) 00:33:06

    保守!
    できればプロットか生存報告があると嬉しいです。

  • 66二次元好きの匿名さん23/09/10(日) 04:04:11

    『へー。じゃああなたがナギちゃんの側近で、これからお付きの子になるんだね☆』

     きっかけなんてものは存外、至極単純で。急用が入りナギサ様がその日のお茶会に参加できなかったとか、確かそんな理由だったと思う。
     
     青青と生い茂る緑ばかりが目立つ、人気のない庭園でふたりぽつりと。色気のないテーブルに置かれた3段のケーキスタンドやティーポットが一等目を引く、ミカ様には到底似つかわしくない簡素なお茶会の席。
     配下の従者どころか、端役たるオーディエンスさえ居ない群青の下。私とミカ様の"特別" な時間は何の前触れもなく、唐突に始まってしまったのだが……。

    『んー……。私はこういうの、結構好きなんだけどなぁ。静かにのんびりできて気楽だしさ』
    『そ、そうなんですね。あはは……はは…』

     ───今にして思えば、あの時の私は本当に、本当に不敬極まりない奴だった。
     幾ら緊張で何も考えられなくなっていたとはいえ、重圧に押し潰されそうになっていたとはいえ、ミカ様に給仕の真似事をさせたばかりか、語り掛けて下さった御言葉の一切を、右へ左へ流してしまうだなんて。
     
     もしあの場にナギサ様も同伴されていたなら、きっとお咎めを受けたはずだ。
     権謀術数が横行するトリニティで隙を晒す脇の甘さ。主と同格の最高権力者に対する無礼や非礼。そして、極め付けは───大切な友人にして幼馴染を軽んじる、或いは舐めていると思われても仕方がない粗末で稚拙な応対。
     どれも言い訳のしようがなく、顰蹙を買って然るべき振る舞いの数々は、当人である私でさえ思い返せば眉を顰めずにはいられない。そんな権利が私にあるのかは分かないが、少なくともそうしたくなるような行いを過去の私は行なった。その自覚は、今でも内に残っている。
     
     そうだ。かの日の私は、貴女から罰を受け取る側の立場にいたはずだ。それなのに、それなのにミカ様は……貴女様は……


    『……〇〇ちゃん、ずっと上の空。───もしかして、なにや悩み事でもあるのかな?』


     派閥も立場も、何もかもが違った雲上の貴女様は、私の元まで降りてきて、そっと顔を覗き込んでくださったのだ。

  • 67二次元好きの匿名さん23/09/10(日) 04:09:16

    遅くなってしまいすみません
    自分の遅筆的に1〜2日に一回が限界なので、終わるまでもう少しかかりそうです。
    今日はまだ時間もとれそうなので、頑張って書き溜めしてみることにします。

  • 68二次元好きの匿名さん23/09/10(日) 15:12:11

    これは自己評価が低くなってるせいで逆に他人に寛容になってるミカ

    一日に一度くらい保守がてら今日は投下できそうかのご報告が聞けると待つ側としても安心できます

  • 69二次元好きの匿名さん23/09/10(日) 22:46:29

    保守

  • 70二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 09:40:43

    保守

  • 71二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 17:53:51

    スレ主です
    明日中には一つ投稿できそうです

  • 72二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 23:01:21

    明日を楽しみに保守

  • 73二次元好きの匿名さん23/09/12(火) 09:39:20

    そいつぁ楽しみだ

  • 74二次元好きの匿名さん23/09/12(火) 19:54:30

    保守

  • 75二次元好きの匿名さん23/09/12(火) 23:15:33

    『……そっか。ナギちゃんの近くにいられるのはとっても嬉しいけど、上手くやってける自信が全然ないから……ずっと苦しそうな、辛そうなお顔をしてたんだね』

     あれだけ隠し通そうと、奥底に眠らせようと、日夜踠いていたはずなのに。気付けば胸の内に抱えていたあれこれを、余すことなくミカ様へぶちまけていた。
     
     ナギサ様の期待を裏切らないか不安で、顔色ばかり伺うようになってきていること。パテル分派の実質的なNo.2に成り上がった重責に加え、以前にも増して露骨になってきた他人からの敵意や嫉みに悩まされ、段々と眠りが浅くなってきていること。その他諸々。
     どうしてミカ様は、私の不調をあっさりと見抜かれたのか。真っ先に至らねばならない思考も、摩耗し、疲労した精神などではどうしようもなく。過去の私はただただミカ様に、汚泥のような胸の内を垂れ流すことしかできずにいた。

    『私が特別、ではないからでしょうか……』
    『特別じゃない? 言ってる意味はよく分からないけど……あなたは十分頑張ってると思うよ。じゃなきゃそもそもナギちゃんだって』
    『いいえ、それでは駄目なんです。ミカ様やナギサ様のような、誉れある方々をお支えするには、まだまだ足りないものが多すぎるのです』

     私だって無知じゃない。不安を拭えない原因が、責務に押し潰されそうな理由が自分にあることぐらい、嫌という程言い聞かせてきたつもりだ。
     平々凡々。御二方のような、"特別" な存在からは程遠い私には、所謂自信というものが欠けていて。"特別" な何かを持ち得ない私は、人一倍努力して、至高の皆様方に追い縋る───それ以外の方法を、何一つ知らなくて。
     
    『今の私では、今のままでは駄目なのです』

     ミカ様の優しさをありのまま咀嚼すれば、足を止めてしまうかもしれないから。

    『もっともっと、精進しなければ』

     その先に待っているのが……いや、例え果てに何もなかろうとも。

    『でなければ、そうでなければ、私なんて……』

     この歩みを止めてはいけない。決して止めたくなんかない。だって、だって、そうしなかったら、私なんて……。

    『…………ナギサ様の、お側には……』

     ───近づくことさえ、許されたかどうか分からないのだから。

  • 76二次元好きの匿名さん23/09/12(火) 23:16:36

    次の予定は一応2〜3日後です
    もしかしたら少し遅れるかも

  • 77二次元好きの匿名さん23/09/13(水) 08:37:58

    朝保守

  • 78二次元好きの匿名さん23/09/13(水) 19:49:43

    保守

  • 79二次元好きの匿名さん23/09/14(木) 00:17:40

    楽しみにしてます!保守!

  • 80二次元好きの匿名さん23/09/14(木) 11:33:55

    保守

  • 81二次元好きの匿名さん23/09/14(木) 11:34:18

    このレスは削除されています

  • 82二次元好きの匿名さん23/09/14(木) 23:01:45

    保守

  • 83二次元好きの匿名さん23/09/15(金) 06:32:41

    念の為保守!

  • 84二次元好きの匿名さん23/09/15(金) 13:14:56

    昼保守

  • 85二次元好きの匿名さん23/09/15(金) 22:37:26

    続きいつでも待ってます♪
    保守!

  • 86二次元好きの匿名さん23/09/15(金) 23:21:55

     長い、永い沈黙だけが、空になったティーカップの縁を優しくなぞっていた。
     スクリーン上に映し出されたミカ様は私を嗤わなかったが、決して笑われる様子もなく。深々と思案するように目を閉じたまま、静かに黙したままである。

    (やはり、見限られてしまいました……。ですが、これで良いのです)

     ミカ様の好意を嬉しく思わないはずがない。心を砕いてくださったことを誉れと思わぬはずがない。悪かったのは、いつだって私。いつだって悪いのは、半端な私の方なのだから。
     
     誰かに認めてほしいと願う癖して、差し出された手を取る勇気一つ持てない弱虫に。これだけ歩み寄ってくださったのに、気の利いた世辞すら飛ばせない惰弱者に。これ以上貴重な時間を割いていただく、そんなわけにはいかないじゃないか。
     ───私はあの日、あの瞬間まで、本気でそう思っていた。
     先刻口にした、精進云々の件は一体なんだったのかと。呆れ返るほど矛盾が止まない、自身の矮小さが色濃く滲み出た思考を拗らせて。ミカ様から離れたい本当の理由を一度も口にしないまま、停滞という名のどん詰まりを選ぼうとしていたのだ。
     
    『───ミカ様、大変申し訳ありませんでした。せっかくこれほどまでのご厚意を、お時間をいただいたというのに』

     心にもないことばかりは饒舌な舌の巡りが、一層苦々しさを増してあの方を苦心させる前に。これ以上ミカ様に不快な思いをさせないようにと、私が席を立とうとして。

    『この御礼は、後日改めてお返し致します。ミカ様のお気に召す物をご用意できる自信はありませんが、なにかリクエストなどがございましたら、何なりとお申し付けに───』




    『───じゃあ、あなたを一晩貰っちゃおうかな』
     

  • 87二次元好きの匿名さん23/09/16(土) 10:09:44

    保持

  • 88二次元好きの匿名さん23/09/16(土) 19:47:27

    保守

  • 89二次元好きの匿名さん23/09/16(土) 23:11:03

    保守

  • 90二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 10:13:49

    保守

  • 91二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 21:46:09

    保守

  • 92二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 08:50:29

    保守

  • 93二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 16:58:53

    このレスは削除されています

  • 94二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 23:40:05

    保守

  • 95二次元好きの匿名さん23/09/19(火) 05:54:07

    『え…………わたし……を、ですか?』
    『うん。あなたの時間を、私にちょうだい』

     ───今から日が暮れて、朝日が昇るまでの15時間。明日の朝まで、あなたの大事な時間を私にくれませんか。

     ほぅ……、とため息をつきたくなるような、真摯的なご尊顔に添えられた口説き文句が。少女漫画の世界などでは鉄板の、大胆かつ熱烈な告白が、何の心構えもしていなかった私を備に絡め取っていく。
     
     もう終わったことなのに、心臓が、早鐘を撞くような痛みを以て訴えかけている。私の知らない、淡い熱を帯びた琥珀色の瞳は、私にどう在ってほしいと、何を望んでいたのかと。

    『で、ですが』
    『あ、先に言っておくけど「私の時間より高価なものなんていくらでも……」とかはナシだから。
     私の一分一秒は、あなたの一分一秒となんら変わらない。私をそんな高い位置に置くなら、あなただってそれなりのとこに置いといてくれないとさ』

     そんなの不公平でつまんないし、なにより寂しくて泣きたくなっちゃうよ、などと。
     ナギサ様がお聞きになればなんと申されるか分からない、滅茶苦茶にすら思える言い分に───しかし、あの時の私は


    『───わ、たし……などで、よろしければ…』


     ものの数十秒で、あっさり降参してしてしまったのです。
     
     ……仕方ないではないですか。ミカ様ならのお求めを拒める者が、一体この世に何人いるというのですか。
     

  • 96二次元好きの匿名さん23/09/19(火) 12:41:14

    モブちゃんが異様に濃い……

  • 97二次元好きの匿名さん23/09/19(火) 22:58:42

    これは脳が焼かれる

  • 98二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 10:02:35

    保守

  • 99二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 19:27:54

    念の為保守!

  • 100二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 00:49:33

    保守

  • 101二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 12:13:51

    保持

  • 102二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 00:05:54

    保守

  • 103二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 11:18:06

    保守

  • 104二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 11:38:19

    『お邪魔しま〜す☆ わー、すっごく女の子らしい可愛いお部屋だぁ! ねね、あそこの本棚にある薄い本はなぁに? あの胴体の曲がった猫さんはなんてお名前なの?』
    『あ、あれは、その、同人……色んな人が好きに作ったあれこれで……あっちのネコは、ウェーブキャットさん、と、言いまして……』

     青天の霹靂。
     そう評してもなんら遜色のない衝撃が、澄んだ思い出が、記憶の片隅に置かれた私の中を目まぐるしく駆け巡っていく。

    『このアクセも良い感じ! ……なのに、どうして付けてこないかなぁ。こっちのだって、絶対あなたに似合うと思うのに……』
    『これダーツだよね! 私やったことないから一緒にやろ! 昔ナギちゃんにね、やろうよって言ったのにね、「そんな遊びは結構です」、なーんて言われて断られちゃったんだよ。酷くなーい?』
    『ほあぁぁぁっ!? でで、でっかい赤ちゃんが追いかけてきてるよぉ!! 出口は、出口はどこにあるの!? 早くしないと時間が……うはぁぁ足のほうから食べられちゃったぁぁぁ!?』
    『あ、ここ間違ってる。そっちじゃなくて、左上の公式を当て嵌めてみて……そうそう上手。後はさっきと同じ手順でやれば解けるはずだよ』

     アクセサリーを見繕って、ダーツ一つではしゃいで、ホラーゲームで怖がって、色々勉強を教えてくださった貴女様。遥か遠くに居たはずのミカ様が、手の届く距離にいる。そんなことを考える暇もなく、唐突に始まった非日常を、私が楽しんでいる様子が絶え間なく伝わってくる。
     
     眺めていなくても分かる。過ぎた自分事だから。
     
     楽しかった。掛け値無しに。玄関先までの緊張は霞となって霧散して、気付けば私はミカ様と旧来の習慣かのように、同じ時を刻みながら過ごしていた。

     ───こんなに笑ったの、いつ以来なんだっけ

     俯瞰して巻き戻す今だからこその疑問にも目もくれず、数十cm先でミカ様が微笑んでいる。
     
     あぁ……確かこの後も、ミカ様と楽しい一幕を───


    『じゃあ、そろそろ…………一緒にお風呂、入ろっか?』


     ─────ほぎょぅえぁぇ?

     

  • 105二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 11:48:29

    多分いつも以上に長くなるのでお風呂シーンは多分カットします

  • 106二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 14:07:17

    こんなの絶対脳焼かれてえらいことになるやん...

  • 107二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 01:43:07

    保守

  • 108二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 01:52:48

    あれ?ミカってセイアちゃんと付き合ってなかったっけ
    もしやこういうことの積み重ねで...?

  • 109二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 03:16:11

    そういえばこの世界線だとセイアちゃん元カノでしたね

    ……箸休めにダイス挟んでみましょうか



    セイアちゃんはミカとモブちゃんの一夜を dice1d5=4 (4)


    1.(付き合う前のことだから)知らない

    2.(付き合う前のことだけど)知っている

    3.(付き合った後のことだけど)知らない

    4.(付き合った後のことだけど)知っている

    5.知っているが、ミカの純粋な善意を汲んで知らない振りをしているし、別にこれに関しては全く怒っていない



    2か4が出た場合に適応 

    なぜセイアはこのことを知っているのか dice1d4=1 (1)


    1.ミカが次の日に自分から話した

    2.ミカから香るシャンプーの匂いがいつもと違うことにセイアが気付いた

    3.予知夢で前から知っていた

    4.なぜか知っていたナギちゃんがお茶会の席でうっかり口を滑らせた



    なおそのときのセイアのジェラシーメーター

    dice1d100=74 (74)

    (50以下で後日ミカはセイアと添い寝、51以上でエ駄死なお仕置きエッをされた)

  • 110123/09/23(土) 03:22:23

    このキツネ頭に海綿体詰め込み過ぎでは?

  • 111二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 13:35:52

    こじらせてんなぁ……

  • 112二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 13:37:34

    ミカに未練タラーリですまない

  • 113二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 17:51:26

    保守

  • 114二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 23:00:16

    保守

  • 115二次元好きの匿名さん23/09/24(日) 09:24:39

    保守

  • 116二次元好きの匿名さん23/09/24(日) 12:33:20

    続きまで保守!

  • 117二次元好きの匿名さん23/09/24(日) 22:52:09

    「───もし、もし! 私の声が聞こえておりますかっ!?」
    「…………はっ!?」

     重い瞼をこじ開けるとそこは、慣れ親しんだ我が家の私室……などではなく。△△と共に駆けた先。△△と共に駆ける先の、セーブポイントど真ん中。
     
     テラスへ通ずる扉の前で項垂れた私の瞳と、心配そうな様子で此方を窺う6つの眼が三度かち合った。頭を振って話を聞けば、急に私が動かなくなったり、青くなったり赤みが差したり。兎に角様子がおかしいことに気付き、こうして見守っていてくれたとのことだった。
     「まるで信号機みたいでしたよ」とは△△の言。……信号機、ですか。言い得て妙だと思ったのは、言わぬが花、というものなのでしょうね。

    「ご迷惑をおかけしました。近頃あまり───いえ、ここのところ、ずっと眠れていなかったもので」
    「……安眠グッズ。私のものでよければお譲りしましょうか?」
    「ありがとうございます。ですが今は…………随分と、お待たせしてしまいましたから」
    「腑抜けた顔を首長様達に晒すよりは、余程。──では、今度こそ参りましょう」

     本日二度目の冷たさを掌で受け止めて。軽く見積もっても私の2倍以上はある、内開きの扉を左右から開け放ち歩を進める。
     
     テラス、と三文字で軽く流してはいるが、ほぼティーパーティー専用である白塗りの間は、他の会館のそれとは規模も格もまるで違う。御三方が囲む卓は十数人が横並びしても尚余る程長く、当然そんなものを置ける間取りは、広々としていなければまるでお話にならないと言わんばかりに荘厳だった。
     即ち、言い換えればそう。私達がナギサ様達の元へ辿り着くには、それなりの歩数を要しなければならないことを。幾何学模様が浮かぶ青空から差し込む陽光が、眼前を淡く包み霞ませることを、語らずとも示していたのです。
      

     故に、私達はすぐには気付けませんでした。

  • 118二次元好きの匿名さん23/09/24(日) 22:53:07

     凡そ千年の歴史を積み重ねてきた、トリニティ総合学園における由緒正しき統治者達の集いが。ティーパーティーが誇る主要分派首長3名と連邦生徒会長様を加えた、絢爛なる会合の様相が───



    「ぐ、ぐぐぐぐぐっ………、い、いい加減ミカを解放したまえッ、連邦生徒会長ッ……」
    「やだやだやだやだやだやだやだやだ! ミカちゃんはもう私のものです! 私はもうミカちゃんのものなんです! 絶対絶対返しませんっ!!」
    「ま、待っでアロナぢゃっ…………は、吐ぐ。ぞ、ぞろぞろ私吐いぢゃいそうだがらぁっ……」
    「う、うぅ……。こ、腰が…………腰が痛すぎて、全く動けません……」



     キャットファイト宛らの取っ組み合いとなって、現在進行形で行われているだなんて。
     私達はまるで予想もしておらず、ただただ目の前で繰り広げられる光景を漫然と、呆然と立ち尽くしながら見ていることしかできなかったのです……。





     ───いや、あの、………………お茶会の席って、普通そうはならなくないですか?

  • 119二次元好きの匿名さん23/09/24(日) 23:57:28

    この後ミカはフィリウスモブとサンクトゥスモブ、セイアの必死の抵抗の甲斐あって、なんとか吐瀉物を撒き散らさずに救出されました

    またミカを連れ去ろうとしたアロナ連邦生徒会長にはdice1d1000=832 (832) 枚の反省文提出に加え、dice1d100=82 (82) 日間のトリニティ自治区立ち入り禁止命令がセイアとナギサより下されることに


    なおナギサはアロナに投げ飛ばされたときにぎっくり腰となり、完治するまでにdice1d31=12 (12) 日要すこととなりました



    予定より遥かに長くなりましたが、これでナギサ&セイアスタートのイベントは終了です

  • 120二次元好きの匿名さん23/09/25(月) 08:40:18

    ゲヘナダイス(予定)までのラストイベントの登場人物

    dice1d4=4 (4)


    1.スズミ&ミネ&コハル

    2.???1+1

    3.???2+1

    4.???3+1

  • 121二次元好きの匿名さん23/09/25(月) 08:52:51

    よ、よりによって1番最悪なやつを引くのかぁ……


    dice1d100=42 (42) −80

    (値が高いほどミカは近づく)

  • 122二次元好きの匿名さん23/09/25(月) 13:41:33

    好感度限界突破組が揃ってる時点で嫌な予感しかしない

  • 123二次元好きの匿名さん23/09/25(月) 22:49:10

    後の展開に大きく関わる追加ダイス(さっき思い付いた)

    dice1d10=6 (6) −3(最低値6)



    その時居たのはdice10d7=4 3 4 6 5 3 1 3 4 6 (39)

    (左側の番号から順に選ばれる。最大値で全員が対象となる)


    1.空???

    2.棗???

    3.陸???

    4.黒???

    5.氷???

    6.鬼???

    7.鬼???

  • 124二次元好きの匿名さん23/09/26(火) 01:56:45

    念の為保守!

  • 125二次元好きの匿名さん23/09/26(火) 07:57:42

    保守

  • 126二次元好きの匿名さん23/09/26(火) 13:02:46

    どうなるか……

  • 127二次元好きの匿名さん23/09/26(火) 22:31:07

    保守!

  • 128二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 00:56:08

    完結まで保守!

  • 129二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 08:43:31

    保守

  • 130二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 16:48:53

    恐らく今日の夜ぐらいには一つ出せそうです
    上のダイス目で相当流れを変えたのでその辺りはどうかご容赦ください

  • 131二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 22:45:34

    楽しみ

  • 132二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 23:05:07

    『■■様! お逃げください!』
    『我々は嵌められたのです! どうか貴女だけでも、貴女様だけでもこの場から脱出を!』
    『クソっ、何が公会議による合併だ! 何がより良き安寧を保つ為の統合だ!』
    『大人しく降伏すれば停戦してやるなどと、よくもぬけぬけと! 全ては私達を滅ぼす為の建前……、策謀でしか無かったのだッ!!』
    『急げ! 今はどうにか巻けているが、すぐにヤツらが、───ィ──徒─の阿婆擦れ共が迫ってくるぞ!』
    『それだけじゃない! 三大校側に付いた奴らも続々と兵を差し向けているに違いない!』
    『ゲ───園からの増援はどうなっている!? もしもの時は支援を寄越してくれるんじゃなかったのか!?』
    『返答は、未だ無い…………あの、約束一つ守れもしない蝙蝠野郎がぁっ!』
    『…………どうせはなから私達を、捨て駒同然として切り捨てる腹積りだったに違いない……。もう、終わりだ。私達の自治区は……美しかった筈の、─リ──の街並みは……』


    「────。─────」


    『■、■■様っ!? 一体何を仰っているのです!?』
    『貴女だけ置いていけだなんて……そんなことが許されるとお思いですか!?』
    『それだけは、その命令にだけは従えません! おめおめ貴女様を渡すぐらいなら、我らも玉砕覚悟で』


    「────。───、────────」


    『なぁっ…………■■、様……』
    『…………』
    『…………』
    『……行きましょう。我等が代表、■■様の御言葉です。…………力及ばす、申し訳……ありませんでした。■■、様……』


    「───、────────。……─、────────……」

  • 133二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 23:05:39

    「……………」
    『お一人で何を黄昏ているのですか、■■さん』
    「っ!? ─、────!? ───……」
    『どうしてまだ逃げていないのか、ですか? ……理由など一つしかありません。私は……私達は最後まで、貴女の傍に居ると決めました。ですから絶対に逃げません。これは誰に強制されるでもなく、私達6人で決めたことですから』
    「──、────」



    『そ、そうよっ……。■■様を一人きりになんてさせないんだから!』
    『───信念と誇りを胸に。適切に、必要なところに慈愛の手を。……■■様、私も共にお付き合いいたします』
    『も、もうここまできたらヤケよヤケっ! どれだけみっともなくったって、最後まで足掻いてやろうじゃないの!』
    『ふふっ。これほどまでの敗北の味、早々味わえるものではありませんもの。それに、苦楽を共にしてきた仲間が一緒なら……きっと更なる特別な味わいが、より良き別れが最期には待ってくれているはずですわ』
    『まあ詰まる所、理由などこの際どうだっていいわけだ! とかく片っ端から敵を片付けて、派手に滅茶苦茶にしてしまえばそれで良いのさ! ハーハッハッハッハ!』



    「……──、──。───、────……」
    『そうです。私達はどうしようもないほど愚かなんです。……そんなどうしようもない私達を、最期までお傍に置いてくださいますか?』
    「───────? ───────…………────、────」
    『……はい。私達も■■さんのことが、心の底から大好きでした─────間も無く敵が来ます。ア───の未来を後世に残すため、1秒でも長く粘りましょう』




    「───頼りないリーダーでごめんね、みんな。……でも、ありがとう」

  • 134二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 23:10:32

    ───昨日夢を見たんだって、知らない私が『私』にそう言っていた。
     多分、気が遠くなるほど遠い遠い昔のお話。胸が張り裂けそうなほど悲しくて、涙が溢れて止まない悲劇のお話を、今宵も私が眺めている。


     見つめた先は戦場と化した自治区の真っ只中。辺り一帯が瓦礫の山に埋もれ崩れゆく、見るも無惨な剥き出しの征野だった。
     
     抗うは少数、迫り来るは悪虐の命を帯びた大軍勢。並外れた個の力を以ってしても覆せない、思わず目を覆いたくなるような戦力の差がそこにはある。
     十、二十、三十と、退けた数だけ傷を負い。四十、五十、六十と、沈めた頃には保たれていた均衡が崩れだして───

     それから百余りを地に塗れさせようかという時になって、遂に天秤の針が振り切れた。
     
     最初に伏せたのは小柄な女の子。小ぶりな黒羽とピンク髪が特徴的な優しい少女は、身に余る凶弾の雨に晒されながら息を引き取った。それでも弱音を吐かずに旅立ったのは、少女なりの意地の表れであったのか。
     
     ───そこから先、残された6人を待ち受けているのは、文字通り言葉通りの、凄惨極まりない蹂躙劇に他ならない。
     勝ちの見えない、否、はなから用意されていなかったであろう、滅びという名の終幕に向けたカウントダウンは。刻一刻と喉元に、すぐ近くまで差し迫っていた。
     

  • 135二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 00:07:11

    この後ミカは dice1d2=2 (2)


    1.夢の続きを見る

    2.夢から覚める



    ミカは悪夢の内容をどれだけ覚えているか

    dice1d100=24 (24) −90

    (ダイスの出目が2だったときに適応)

  • 136二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 05:57:13

    このレスは削除されています

  • 137二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 05:57:54

    ミカが目を覚ました場所は

    dice1d3=3 (3)


    1.借りているアパートのベッドの中

    2.救護騎士団内にある病人用のベッドの中

    3.正義実現委員会の部室に並べられた高級ソファの上

  • 138二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 11:49:06

    念の為保守!

  • 139二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 21:29:49

    前世っぽい夢の中でゲヘナと内通してたような示唆…

  • 140二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 05:10:32

    次の続きまで保守!

  • 141二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 13:07:42

    保守

  • 142二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 22:06:33

    ほしゅ

  • 143二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 00:49:00

    念の為保守!

  • 144二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 06:03:12

    「───ま、た……」

     行方の知れない後味の悪さに、また侵されていたのかと。肌に吸い付くノースリーブの気持ち悪さを受け入れながら、ひりつく瞼をそっと持ち上げてみた。
     ちょちょぎれた塩っ気が薄傷に染みて、ちょっぴり気分が落ち込んで。頭上で光るシャンデリアを少しだけ眺めた後───自分はどこで寝てるんだろうって疑問に、私は初めて行き当たる。

    「あれ……? 確か、私…………正義実現委員会に……」
     
     鈍い痛みが残る頭で考えた。私、さっきまで何してたんだっけ。
     
     絢爛な照明を枠外へと追しやり辺りを見回せば、黒を基調とした服装がトレードマークの、正義実現委員会の子達がわちゃわちゃしながら行き交う様子が目にとまる。数は疎らでそこまで多くはない。組織の規模を考えるなら、せいぜい数十分の一ぐらいじゃないのかな。
     
     ……どことなく、慌てているような。落ち着きのない様子が、少し気になりはしたけれど。
     彼女達の存在を確認できたおかげでこの場所が、正義実現委員会の部室であることはすんなりと理解できた。眠っていたのがソファの上であること、体調が良ければ寝心地はかなり快適なんだろうなってところ。私の置かれた現状とか、細かいあれこれもいくつか含めて、同様に。

     どうやら私は知らぬうちに、正実の人達に迷惑をかけてしまっていたみたいだ、と。
     そんな思いをぼんやりと、一人侘しく食んでいると───


    「……ミカ様?」
     

  • 145二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 06:04:01

    ミカの目覚めに気付き、近づいてきたのは

    dice1d5=3 (3)


    1.コハルだけ

    2.コハル+少し気弱な正実モブちゃん

    3.コハル+マシロ

    4.コハル+イチカ

    5.コハル+ハスミ

  • 146二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 06:17:18

    コハルは dice1d100=32 (32)


    マシロは目覚めたミカを見て dice1d100=52 (52)

    (値が76以上でコハル同様心配そうに駆け寄る。75以下で心配よりも警戒が上回った様子をミカに見抜かれる)



    値が75以下のとき、ミカは dice1d2=2 (2)


    1.マシロへコハルに危害を加える気はないと伝える

    2.内心傷付くも知らない振りをして流す

  • 147二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 17:33:33

    何かやらかしちゃった……?
    コハルの方のダイスが謎

  • 148二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 17:35:27

    保持

  • 149二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 21:01:09

    ダイスの結果より、コハルは3割弱前世のことを思い出していることになりました

    以降、コハルの言動や選択肢の内容もそれに伴ったものに変化する場合があります


    なお、コハルはミカとの思い出に関してはdice1d100=32 (32) %ほど思い出している

  • 150123/09/30(土) 21:03:20

    オメーさてはミカとのあれこれ以外全く思い出してないな、この頭真っピンクが

  • 151二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 21:03:28

    これもうミカ(前世?)との思い出のみ思い出してるだろ

  • 152二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 23:44:33

    続きまで保守!

  • 153二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 07:59:25

    次の続きまで保守!

  • 154二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 11:28:26

    「み、ミカ様っ!? その……お、お身体の具合は大丈夫、ですか?」
    「お目覚めになったようで何よりです」

     驚きと安堵を孕んだ声。続いて、同じく安堵と……こっちは、私に対する警戒心の方が強いのかな、って感じの声色が。少し離れたティーテーブルの方から聞こえて、それから二つばかり。歩く音が遅れてこちらに近づいてくる。
     声の主はなぜか私によくしてくれるコハルちゃんと、えっと……多分、同い年ぐらいの女の子ってことしか分かんない。同じ正義実現委員会の服を着ているから、悪い子ではないんだろうけど。
     
    「大丈夫だよ、コハルちゃん。えっと、それからあなたは……」
    「あっ、ご挨拶がまだでしたね。……トリニティの正義実現委員会中等部3年、静山マシロです。コハルさんとは同じ学年の友人同士で、共にミカ様が起床されるまで、こうして護衛の任に就かせてもらっていました」

     そんな風に礼儀正しく、ぺこりと頭を下げたマシロちゃん。まだもやっとしたしこりは残ってるみたいだけど、さっきよりは気を緩めてくれたのか、表情には僅かながらの笑顔が浮かんでいる。
     
    「そうなんだ……。コハルちゃん、マシ……静山さん。二人とも、ありがとね」

     まだ事態を把握しきれていない私は、それでも。まずしなければならないと思ったことをすぐさま実行した。
     私を見守ってくれていたらしい二人へ向けた、心よりの感謝の気持ち。互いを蹴落とし合う政争の舞台では滅多に使えない、ありがとうの一言は、

    「わ、私はその、正義実現委員会のエリートとして、当たり前のことを、しただけで……」
    「ティーパーティーの方をお守りするのも、正義実現委員会が成すべき正義の一つですから」

     うん。二人とも、まだちょっと硬いけど。
     裏がないってことは伝わってくれたみたいだ。嬉しいな。

  • 155二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 11:29:00

    「……それで、どうして私が正義実現委員会の部室で寝てるのかな? その、まだちょっと頭がぼんやりしてて、上手く思い出せないの」

    「そうなんですか? えっと……」

    「すみません。私たちが任務を終えて戻った時には、もうミカ様はソファで横になっていまして……」

    「そっか……。うーん、ここに居る理由が分からないんじゃ、動くに動けないんだよね……」



    どうしたものかと頭を悩ませる三人だが

    dice1d4=1 (1)


    1.ホットミルクを持ったイチカが現れ、事のあらましを説明してくれる

    2.タイミングよくスズミがミカを迎えに現れ、事のあらましを説明してくれる

    3.部室の扉の前から言い争う声が聞こえたので、三人揃って扉の外へ

    4.救護だ! 救護だ! 救護をもってこーい!!(大惨事)

  • 156二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 11:54:46

    ミカはなぜ正義実現委員会の部室で眠っていたのか

    dice1d3=2 (2)


    1.人気の無い廊下で壁にもたれかかっていたミカをイチカが発見。トラブルを避けるため迅速に部室内へ運び込んだ

    2.パテル分派の生徒がトラブルを起こしたので、ミカと正義実現委員会のハスミがこの件に対応。処罰の内容を擦り合わせている最中に、突然ミカが意識を失った

    3.エデン条約に新たな動きが見られた。ゲヘナ学園にてトリニティ側の代表者、連邦生徒会長アロナを交えた説明・合意の可否を決める会議が予定され、唯一出席を明らかにしていないミカに正実側が警護の有無の確認をするため密会を開いていた。後の流れは2と同じ

  • 157二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 12:01:10

    やっぱこれ救護要るのでh救護の長も厄介勢だったわ…

  • 158二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 21:07:59

    念の為保守!

  • 159二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 07:30:20

    保守

  • 160二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 13:04:56

    保守

  • 161二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 21:43:50

    この突然の失神からの悪夢コンボは頻繁に発生してるのかな?
    夢の内容は残らないみたいだけどかなりつらそう…

  • 162二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 22:44:04

    せっかくレスしてもらえたのでダイス振って採用してみます

    (続きは恐らく明日投稿)



    この世界線のミカは今現在、一周間で平均dice1d7=7 (7) 回ほど悪夢に魘されている


    また、一日の睡眠時間は平均dice1d8=3 (3) −dice1d8=5 (5) 時間程度取れている

  • 163二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 22:51:38

    アカン(アカン)

  • 164二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 23:33:19

    ・この世界線のミカは今現在、1週間で7回悪夢を見て魘されている


    ・また、1日の平均睡眠時間は−2(最低値以下なので強制的に0〜1、2)時間程度

    (恐らく連日徹夜か理由があって眠れていないかで最後は気を失っていると推察)



    ミカの睡眠時間が終わっている理由は

    dice1d5=4 (4)


    1.悪夢を見たくないから極力眠らない・眠れない(でも結局寝落ちして見る)

    2.同派閥の生徒にほぼほぼ見限られている為、山のような書類を独力で捌かなければならない。結果、終わるか落ちるまで眠れない

    3.毎日夜中の空いた時間にトリニティ自治区のパトロールを自主的に行っているから

    4.パテル分派は過激派揃いで問題児も多く、日々揉め事などの後始末に終われてしまっている

    5.上記全てが該当する

  • 165二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 10:32:08

    パテルさぁ…

  • 166二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 14:50:50

    「──そこから先は私が説明するっすよ、ミカ様」

     さて、これからどうしようかと、三人で。顔を付き合わせ頭を悩ませていた時だ。今居る席より更に後方最奥の、こことは違う区画へと繋がる暗がりから響いた独特のイントネーションに、私たちの意識は自然と吸い寄せられていた。

    「これ、良かったらどうぞっす。きな粉と黒蜜を混ぜて作る、最近見つけた一押しの味なんすよ」

     現れたのは、赤いヘアピンで分けた艶のある黒髪が目を引く、気さくな閉じ目の女の子。恐らくこの子たちの先輩に該当するであろう女生徒が、ネコ──あ、これ前に紹介してもらったウェーブキャットさんだ──の柄が入ったマグカップをそっと手渡してくれた。
     軽い会釈を済ませてから、ほんのり茶色がかった中身を喉に通す。一押しの味、との言葉通り、きな粉と黒蜜を混ぜたであろうホットミルクは、控えめな甘みと風味がマッチした、口当たりの優しい味に仕上がっていて。

    「……ふぅ」
     
     気が付いたら、全部飲んじゃってた。
     そんな私の姿に閉じ目の女の子は───イチカちゃんは嬉しそうに、ちょっぴり得意気に微笑んでいる。

    「おいしかったぁ……。このホットミルク、優しい味がして私は好きだよ。仲正さん」
    「へへっ……。気に入ってくれたのならなによりっす……って、ミカ様。今、私のこと……」
    「あなたのお話、軽くだけど聞いたことがあったんだ。一年生の中でも飛び抜けてできる礼儀正しい子だって、結構評判が良いんだよ?」
    「そ、そうなんすか……たはは、なんだかちょっと照れ臭いっすね」

     褒められるとは思っていなかったらしいイチカちゃんが、誤魔化すようにぱたぱた顔を仰いでいる。驚いた時に見開かれた瞳は宛らアメジストみたいで、澄んでいて綺麗だなって、そう思った。

  • 167二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 21:49:42

    「───ざっくり説明すると、大体こんな感じっすね。ハスミ先輩はミカ様を徒に追い詰めてしまったんじゃないかって、ちょっとヘコんじゃってましたけど」

    「……また今度、ハスミちゃんには改めて謝らないとだね」


     軽い歓談を挟んでの、イチカちゃんから伝えられたあらましを前に肩を落とす。どうやら私が倒れた理由は例に漏れず、すっかり日常の一部に組み込まれてしまった後片付けの最中だったとか。

     

     あぁ、そう言われたらなんだか。少しずつ思い出してきたかもしれない。

     今回パテルと揉めたのはdice1d3=3 (3) (1.自警団 2.正実 3.救護騎士団)の子で、現場に着く頃には小競り合いを超えた銃撃戦にまで発展してしまっていた。幸いにもハスミちゃん率いる正義実現委員会がすぐに駆け付けてくれたから、その場はなんとか収まったんだけど───

     

    「……すぐに帰って、顛末書なんかを纏めなきゃ」


     先方への謝罪や今後を見据えた交渉を首め、諸々の事後処理が待っている事実は変えられない。此度の騒動で壊した調度品の補填はパテル側が全て負担する必要があり、主犯格の生徒には厳重注意の上、3日間の謹慎処分を下すことも既に決まっていた。

     

    (これでもかなり譲歩してもらった方なんだけど……きっと幹部の子たちは納得なんてしてくれないんだろうな)


     パテル分派はプライドが高い過激派揃いで有名(揺るがぬ事実)だから、遠からぬ内にまたどこかと揉め事を起こすに違いない。私だって間違っても品行方正とはいえない性分なのに、彼女達の勇ましさと熱量を前にしては、及び腰と謗られるほど弱々しく映って見えるのだと人は言う。

     憤るにも、怨むにも、そして憎み続けるのも。ある種の才能なんじゃないかと、近頃は考えるようになった。どれもこれも、今の『私』が持ち得ないものばかりだから。ちょっとだけ、だからちょっとだけ───


     


    蒼森ミネ dice1d100=71 (71)

    守月スズミ dice1d100=10 (10)

  • 168二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 02:18:44

    続き、ありがとうございます♪
    保守!

  • 169二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 05:41:09

    「………羨まし「ミカ様!!」…い、な?」

    「えっ」

    「何!?」

    「なんすか!?」



    正義実現委員会の部室の前に、興奮状態の蒼森ミネが現れた!

    どうやらミカを探してここまで来たようだが、予想外の事態に誰も動くことができずにいる




    蒼森ミネはそのまま dice1d5=1 (1)


    1.部室の扉を外から叩きまくる(dice1d100=23 (23) で51以上なら扉破壊)

    2.扉を殴り飛ばし部室内に侵入

    3.扉にミネ形の穴が空く(タックルの要領で部室内へ到達)

    4.追いかけてきたハスミと口論になる

    5.4+二人の撃ち合いが始まった



    蒼森ミネ dice1d100=56 (56)

  • 170二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 14:09:02

    一歩間違えればホラゲの光景なんよ

  • 171二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 23:22:23

    まあもめ事の相手が救護騎士団だったもんね
    会いに来る可能性は十分考えられた
    その上で急にぶっ倒れたなんて明らかに救護が必要そうな話を聞いてしまったら……

  • 172二次元好きの匿名さん23/10/05(木) 04:34:04

    続きまで保守!

  • 173二次元好きの匿名さん23/10/05(木) 13:41:15

    保守

  • 174二次元好きの匿名さん23/10/05(木) 22:45:05

    「ミカ様! 半日ほど前に倒れられたと聞きしましたが、それは本当なのですか!?」 ドンドン!

    「また一睡もなさらずに職務を果たされていたのですか!? それとも、ハスミ副委員長や他の正義実現委員会の方々が総出で圧力を!?」 ドンドンドンドン!

    「怪我は!? また以前のように、昔のように頑丈だからという理由で救護されることを拒んではいませんか!?」 ドンドンドンドンドンドン!

    「今回の騒動には救護騎士団の者が関わっていたことは既に聞き及んでいます! パテル分派の代表者たるミカ様は現場でお立ち合いになられたのに、当の私は、私はその場に居なかったなんて!」 ドンドンドンドンドンドンドンドン!

    「ミカ様! どうか私に、今一度機会をいただけないでしょうか! 救護騎士団団長としての在り方が偽りでないことを、私の掲げる「救護」が損なわれていないことを、どうか証明させていただきたいたいのです!!」 ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!




    「…………あの。これって、その」

    「この声は救護騎士団のミネ団長、で間違いなさそうですね……」

    「な、なんであんなに叫びながら扉を叩き続けてるの!? 用があるなら、静かに入ってくればいいじゃない!?」

    「……………………」

    「ミカ様、大丈夫ですか? 先ほどと比べて随分顔色が悪いような……」

    「うん、ちょっと……。こういうときのミネちゃんって、大概とんでもないことしちゃうから。今回も多分そうなっちゃうんだろうなって、今ちょっと諦めてたとこ」

    「「「……え?」」」




    興奮冷めやらぬミネはそのまま dice1d5=1 (1)


    1.扉を殴り飛ばし部室へ侵入

    2.壁をタックルで壊し中へ侵入

    3.偶然居合わせたスズミに止められる

    4.怒り心頭のハスミが現れ二人仲良く喧嘩を始める

    5.スズミ+ハスミの制止に耳を貸さなかった為、部室の外で二人と戦闘になる

  • 175二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 10:07:15

    こういう突撃受けた事一度や二度じゃすまなそうな反応……

  • 176二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 21:15:29

    保守

  • 177二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 08:49:22

    保守

  • 178二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 13:30:25

    続きまで保守!

  • 179二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 23:53:26

    保守

  • 180二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 05:16:47

    続きまで保守!

  • 181二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 12:28:16

    このレスは削除されています

  • 182二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 16:09:53

    気長に待ってます!

  • 183二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 22:11:59

    そういえば殴り飛ばされた扉は無事なんだろうか…

  • 184二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 02:22:30

    続きまで保守!

  • 185二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 08:01:44

    「───ミカ様? ………妙ですね。とっくに目覚めていてもおかしくない時間なのに…………まさか!」

     この後のこととか、言い訳とか。暴走したミネちゃんをどう鎮めようかとか、ハスミちゃんたちになんて説明すればいいんだろう、なんて考えて。
     漣のように押し寄せる頭痛の種に、掠れた吐息を沿わせて気を散らしてしまうから。気付くのが遅れた、遅くなった。扉の外に居る、見知った人の声音が変容していく様を。
     
    「今まさに、ミカ様の身に危機が訪れているのでは!?」

     ミネちゃんの厄介な悪癖のボルテージが最高潮にまで昇り詰めてしまっていたことを。

    「こうしてはいられません! 正義実現委員会の方々に申し訳が立たないのは承知の上ですが、今回は致し方ないと割り切る他ないでしょう!」

     ねぇ、ちょっと待ってよ───なんて思ったときには、時既になんとやら。
     あれだけ室内に響いてた張りのある声、ドアを打ち付ける音は瞬く間に鳴り止んで。経験則からなる警鐘が代わりだと云わんばかりに鳴り響いていて───あ、普通に間に合わないねコレ。

    「ミカ様! 今参ります!!」

     できれば、そのまま帰ってくれないかな。そんな言葉を飲み込みながら、私はなるべく被害が少なくなるよう最善の手を打つべく行動に移る。

    「ちょっとだけ我慢してねー」
    「えっ!?」
    「あの、なにを」

     私の対面に座っているコハルちゃんとマシロちゃんを、ティーテーブルとソファの溝に押し込んで。

    「───イチカちゃん、後のことは頼んだよ」
    「……はい?」

     ちょっと離れた位置にいるイチカちゃんに、私がもう一度倒れた後のことを任せる、とだけ手短に伝えおく。あっちはなにがなんだかかわんないって顔してるけど、残念なことに、私にはもう説明し切るだけのじか───

    「救護ォッ!!」

  • 186二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 08:02:10

    ミカに直撃したのは dice1d2=2 (2)


    1.ミネ団長が殴り飛ばした扉

    2.殴り飛ばした後に跳躍しながら侵入したミネ団長



    dice1d100=87 (87)

    (出目が1以外なら衝撃により気絶、1ならギリギリ耐えられた)

  • 187二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 09:16:46

    タックルは選択肢回避したはずだったのに…

  • 188二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 17:30:24

    念の為保守!

  • 189二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 22:06:45

    >「今まさに、ミカ様の身に危機が訪れているのでは!?」

    あんただあんた

  • 190二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 07:39:34

    最後まで保守!

  • 191二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 13:23:18

    なんか机の下に押し込まれたと思ったら頭上を飛び越えていったミネにミカが吹き飛ばされる光景を目の当たりにしてしまったコハルたちの心境やいかに

  • 192二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 00:13:19

    保守

  • 193二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 10:09:14

    次話が来たらそのまま次スレへ移行になるかな?

  • 194123/10/11(水) 18:55:06

    先の展開も少しは考えているのですが、日常生活が忙しくなりしっかりとした時間が取れなくなって上手く内容を進められそうにない為、こちらの方は一旦ここでお終いとさせてください
    また再開する気力が沸けばしれっと立てるかもしれません。拙いスレにお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました

  • 195二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 20:20:59

    とても残念……だけど2スレ同時並行が大変なのは分かるからしかたないか……
    本当ならどこかの投稿サイトとかを使う方が相性のいい執筆ペースなんだろうけど安価やダイスは掲示板だからこそでもあるから難しい所ですね
    またいつか続きが見れたら嬉しいです

  • 196二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 20:30:04

    仕方ないね
    リアル優先や

  • 197二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 00:09:50

    ここまで楽しかったです。ご自愛ください。
    またいつか続きを観れるのを楽しみにしています!

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