- 1二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 20:35:09
- 2二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 20:36:13
乙です
ぅゎグエルっょぃ - 3二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 20:43:05
和ホラー風ちょっと気になる
- 4二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 20:43:05
広義のハッピーエンド
- 5二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 20:44:08
このレスは削除されています
- 6二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 20:44:27
立て乙
グエルのダイス運よ - 7二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 20:45:18
わかる。スレ主様筆致力高いので、スレ読んでみたかった
- 8二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 20:46:29
エランが当たったの場合様だったのかそっちもいつか見てみたいな
- 9二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 20:46:36
グエルは気づいている。
ここが学パロの世界であると。
それもBL学パロの世界だ。
なんだよ学パロって水星の魔女って学園モノじゃなかったのかよ。グエルは理解に苦しんだが、思い返してみれば本編に平和で愉快なキャッキャウフフの学園要素__主にグエルとスレッタ・マーキュリーの__が少なかったような気もすることは確かである。この世界ではグエルは一介の大学生だ。親元を離れて一人暮らしをしているおかげで多少生活が苦しいのが、むしろいいアクセントになっている。ここまで来るともはや誰だよともなるが、しかしであれば誰か__主にスレッタ・マーキュリー__に進めるのではないか、という希望も抱いた。
だがその決意は早々に打ち砕かれることになる。
前世の知り合い抜きにしてもイケメンの比率が異様に高い弊学。の割に顔の造作が曖昧な女子生徒。前世のしがらみなく普通にできた同じ学科の友人__と談笑中に現れその友人を連れ去っていく謎の美形。次の講義で使う実験道具の話から好みの教授(男)の話にいつの間にかすり変わる話題。
最初は疑問に思っていたが、この世界が『BL学パロ』であると考えると途端に納得が行くのである。
だがグエルはそんな世界でも自分の貞操は安全だと信じていた。何故か?それは__
dice1d4=2 (2)
1:ミオリネ・レンブランとのNLフラグがあるからである。
2:研究漬けで朝から晩まで忙しいからである。
3:変装スキルを使えば集団に埋没することは容易だからである。
4:どこぞの弟がいないからである。
- 10二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 20:46:36
世界に好かれ過ぎてるグエル
SAN値削られないように生き残れよ - 11二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 20:49:54
グエルとスレッタのキャッキャウフフ学園要素が少しは存在したかのような叙述トリック
- 12二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 20:50:09
4が出たらラウダお休み回だったのだろうか
- 13二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 20:52:12
わぁい新作
ぼくハッピーエンドが確約された世界だぁいすき♡
ツンデレ完全詠唱~VSエラン前までは十分学園ラブコメしてただろォ!?なお - 14二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 20:52:46
スレッタに進めない以外は楽しい学園生活もあっただろ多分…
- 15二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 20:54:44
研究漬けで朝から晩まで忙しいからである。
図書館と研究室と自習室とたまに家を往復する日々。この状況からBLに入れる余地があればいれてほしいレベルでの多忙さ。というかそもそもやたら爛々と輝く目の下に隈を作っているような人物を、世間はBL時空には呼ばない。ベッドインするにしてもベッドイン(病床)。前世のような業も背負っていないため、グエルは余裕ぶっていた。
と思っていたらロウジがやられた。
同じ学科の後輩の彼は、グエルと同じくらい毎日研究漬けだったはずだ。一体どこに色恋にうつつを抜かす暇があるのか。理解に苦しんだが、とにもかくにも「と、友達だと思っていた人が気になって……どうすればいいんでしょう、グエルさん……」と言われた時、グエルはシンプルに頭を抱えた。確かに社畜が属性として存在するのは知っている。だがそうはならないと思う
「はいはいはいはい友情と恋愛の履き違えね!気の所為!!」
「そ、そんな……こと、ないとおもうんです……」
「そ、そうなのか?」
グエルは困ったようにロウジを見やる。ロウジはしばらく居心地悪そうにした後__
dice1d3=2 (2)
1:「シャディク先輩が……」と呟いた。
2:「エラン先輩が……」と呟いた。
3:「ラウダ先輩が……」と呟いた。
4:……?よく聞き取れなかった。
- 16二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 20:57:21
エラロウエラかぁ…
- 17二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 20:59:01
エランだとどのエランだとなって完全に対消滅が確認できない罠
- 18二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:01:05
(ダイスミスしたけど続行するよ!)
「……?エランが?」
「は、はい。……エラン先輩が……その……」
「エラン、というと」
「つ……ついてきてくれますか」
グエルはそこで、ロウジのあとについて立ち上がる。
最初__最初?は逃げるばかりであったが、グエルは既に「対消滅させる」という方法を学んだ。BL回避のためには手段を選んでなんていられない。なんかこの世界でもスレミオは結婚しているような気もするが、それはそれとしてBLに呑まれるのはプライドが許せないのである。グエルの青い瞳が、研究室の薄暗い闇の中で、きらりと輝いた。
エラン・ケレス。
グエルと同学年であり、儚げな王子様。女子にもよくキャーキャー言われている。あと三つ子で三人いる。なんでも同じ名前を継ぐきまりとかで、強化人士二人も兄弟としてこの世に生を受けたらしい。ハッピーバースデーされなくてよかったとおもう(小並感)
ロウジはグエルの前をちょこちょこと歩く。ちょこちょことしてはいるが、その足取りには迷いがない。そういうわけでロウジが向かい、辿り着いたのは__
dice1d3=2 (2)
1:図書館だ。
2:美術サークルだ。
3:経済学部棟だ。
- 19二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:02:16
5号かな?
- 20二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:05:56
なるほど上から4号5号様か
- 21二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:11:10
いつの間にか外は夕暮れが近づいていた。
帰宅時間のことを考えるとグロい感情になってくるが、とりあえず今はそんなことはどうでもいい。ロウジといっしょに、教室のドアの隙間からそちらを見やる。
窓辺には、一人の少年が腰掛けて、なにやらスケッチをしていた。
その横顔はどこか儚げだが、歴史学部だかなんだかに所属し、暇さえあればフィールドワークにいっているらしい彼が、存外強い人間であることを、グエルは知っている。
「エラン末っ子か」
「エラン先輩末っ子です」
「いいんじゃないか?知らないが」
「……細い腕……折れてしまわないか、心配で……」
どうやらロウジは重症らしい。確かにグエルと比較すれば華奢だが(そもそもグエルを比較対象におけば人類の九割華奢である)、どう見てもロウジよか筋肉がついている逞しい腕を見て、女性的な形容詞。これはもう手遅れだろう、可哀想に……グエルはそっと手を合わせた。ロウジが怪訝なものを見る顔をした。
「えっと……聞いてくれて、ありがとうございます、グエルさん。研究室、帰りましょうか」
ロウジは微笑み、踵を返そうとする。
グエルは、
dice1d3=3 (3)
1:「告白はしないのか?」と直球で聞いてみることにした。
2:不意に扉の向こうから、「いるんでしょ」と声が聞こえてきた。
3:「そうだな、帰るか」と死んだ目で頷いた。レポートの締切はすぐそこに迫っている……
- 22二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:13:17
BLよりも激務にやられそうなグエル…
- 23二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:15:40
レポート落とすのはやばいな
- 24二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:17:13
理系は大変だね
- 25二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:17:41
というか5号そっちなのね…
- 26二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:20:48
わーい新作だ〜! 平和時空なので安心して見れるね(弟が何レス目くらいでシュバって来るか密かに賭けつつ)(どうしてもダイスにスリルを求めてしまう末期患者並感)
- 27二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:21:02
新作嬉しいです!
そして🎲に愛されたグエル… - 28二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:23:14
このレスは削除されています
- 29二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:25:09
「……そうだな……まだ……レポートが……」
「グエルさんは更に大変ですよね。奨学金、もらえるやつなんでしょう?」
「ああ、まあ」
「とにかく、今日中に帰れるように頑張りましょう」
ロウジは感情の読めない目でこちらを見て、ぐっとガッツポーズをしてみせる。対するグエルは、死んだ目でうなずきながら、最近全く切りにいけていないため、のばしっぱなしになってしまっている髪を、適当なバレッタでひとつにまとめる。
割と真面目に最近視力が落ちてきている気がする。眼鏡でも買うか……でも眼鏡は属性的にはどうなんだ……?目になんかいれるの怖いけどコンタクトの方がいいか……グエルは悶々と帰りながら、ロウジを連れてくるりと踵を返す。
「……」
不意に、背後でなにかが動く気配があった、気がした。
dice1d4=3 (3)
1:なんとか手早くレポートを終わらせることができた。偉いなあロウジ!
2:むり きょうはオールだ ナハハハハ
3:教授がコーヒーを差し入れてくれたぞ!一体何コットなんだ……
4:……?追いかけてくる?
- 30二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:27:05
(無言のガッツポ)
- 31二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:33:31
おー!教授オルコット…良い…
- 32二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:34:30
このシリーズのオルコットさんひたすら常識人だから安心感ある
- 33二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:36:29
※ラウダに関することが出ていますが、平和時空ということでそのまま異母兄弟にするわけにはいかず、基本別の方法で出すことを考えています。それだと出る条件がかなり限定的かつ、この展開だと割とでない可能性が高いです!
「うーん、文字数が足りんな!」
「もうちょっとここ詰めたいけど……うう、資料があ……」
二人がそんなふうにうだうだと言いながらパソコンと向き合っていると、不意に、がらがらと扉が開く音が聞こえた。はっとしてそちらに目を向けると、蛍光灯の白い明かりに、眉間に皺を寄せた見知った顔が照らされている。
「……お前ら、まだ残っていたのか」
「あ、オルコット教授」
「今日ってもういちゃだめな感じですか?」
「いや、構わない」
オルコットはこちらに入ってくると、どこからか缶コーヒーを取り出した。とん、とん、とん。いち、にい、さん。まだ冷たいそれをグエルとロウジの前にそれぞれ一つずつ、そそいて自分の前に一つおいて、表情ひとつ変えずにこちらを見やる。
「困っている学生を放っておくほど薄情じゃない。わからないことがあったら聞けといつも言っている」
「お、オルコット教授……!」
「天才じゃないか……」
窓の外の夕暮れは、相変わらず柔らかい。
二人は今までの鬼気迫る様子を放り投げて、どこか楽し気に作業を再開した。
dice1d3=3 (3)
1:オルコットの協力もあり、日が沈み切る前に終わらせることができた!さすオル
2:締め切りにはまにあったが、どうやらもうすっかり日は暮れている。
3:あっ 日付回っ あっあっあ(のうがとける)
dice1d2=1 (1)
1:……
2:帰るよ
- 34二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:37:28
のう が とけちゃった
- 35二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:39:33
頑張れグエル
ラウダはどこで出てくるか楽しみにしてます - 36二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:40:06
も う だ め だ (BL的な意味ではなく)
- 37二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:40:13
エランとロウジも気になる…
- 38二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:40:26
このレスは削除されています
- 39二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:41:51
このレスは削除されています
- 40二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:43:51
このレスは削除されています
- 41二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:45:57
レポート……うっ…学生時代のトラウマが
- 42二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:49:01
「おあ おあ おあああ……」
「……………………」
「……形式はこれで問題ない。持ち帰ってしっかり精査する」
気が付けば既に深夜零時。
オルコットはふうっと息をついて、端末に入ったpdfファイルにざっと目を通し、二人の頭をわしゃわしゃと撫でた。「よくがんばったな」。グエルはほうっとため息をついた。だいぶつかれた。とりあえず家帰って寝たい。なんならここで寝たい。
なんとかよろよろと立ち上がり、研究室から出る。外はひんやりと涼しい。半袖でいるとやや肌寒くも感じるほどだが、どちらかというと夏の終わり特有の穏やかな気候で、過ごしやすい程度に風が吹いている、という方が正しい。満天の星空に、やや見惚れた。
「……遅い!」
不意に声が聞こえて来て、はっとしてそちらを見る。
そこにいたのは、エラン・ケレスだ。
正確にはエラン末っ子だ。
鞄に刺さっているスケッチブックからそう判断して、グエルは首をかしげる。彼は歴史学部か何か、ここまで遅い時間まで残ることもそうそうないはずだ。では何が理由で? 一体__誰のために?
……グエルは、ふっと、ロウジの方を見た。
ロウジは顔を真っ赤に上気させてかたまっていた。「エラン先輩、どうして……」と声を震わせながら。エランは微かに微笑んで、ロウジに向けて、手をさしのべる。
「君を待っていたに決まっているじゃないか。ロウジ・チャンテ」
グエルは心底思った。
俺、いるか?
この健気な恋物語(?)に俺、いるか?グエルの目がよりいっそう死んでいく横で、ロウジはふわふわと声をはずませて、「も、もちろん、です……!」とその手をとった。なんだか非常に、何に起因するのかがまったくわからない敗北感があった。
dice1d2=2 (2)
1:一人で帰るのは危ないし、オルコットにおくってもらおうか?
2:俺空気読めるし一人で帰ろうかな…… dice1d3=1 (1) (1:無事 2:唐突に行き倒れている人間を見つける 3:???)
- 43二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:50:44
空気を読んだ上自身のフラグも回避する男!
- 44二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:51:15
うまいことスポットライト避けてるじゃん!その調子でガンバ
なおダイスの女神のヘキ - 45二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:51:29
珍しいくらいフラグを回避していくな
なるほど?グエルがこの世界で生き抜くためにはスペーシアンの御曹司という肩書こそが最大の敵だった…? - 46二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 21:52:36
のうがとけた後に惚気を見るのはつらいよな…
- 47二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:01:15
グエルは流石に、最低限は空気が読める子だった。
「あ、じゃ、後は若いお二人で……」のポーズでそっとその場から離れると、そのままロウジとエランからはできる限り距離を取ってそっと帰ることにした。駆け足で。グエルは危機感を持てる男だった。
__四畳半に風呂トイレと簡易キッチン。
小さいながらも、それがグエルの城だった。家賃が安いのだけが売りのこの家は、それでも机にちいさなガンプラ、布団やカーテンは好きな色、とできる限りグエルの好みに染められている。なんだかんだ楽しい場所だ。大家さん(寺生まれらしい。イニシャルはTさんだ)の勧めで、半ば強制的に盛り塩をおかされたりお札なんかを貼らされたりしたのは、若干気になるが……そのうえ「気づかれたらおわりだ。餌をやるな知るな閉じ込めろ」等と某SCPの特別収容プロトコルみたいなことを言われたのは更に気になるが……とにもかくにも、端末を操作し、充電器にさしてから、グエルは布団に横たわった。ロウジは家に帰れただろうか。……仮に帰れたとして、明日は無事に登校してくるのだろうか。薄れゆく意識の中で、そんなことを、ぼんやりと考えていた。
……
グエル・ジェターク。
あなたが眠るのは、何時ですか?
待てなんだこのダイス。突然ホラーをはじめるな。グエルは心底思った。
dice1d3=3 (3)
1:午前一時
2:午前二時
3:午前三時
(セーフの場合)
dice1d3=1 (1)
1:明日はバイトだな!頑張るぞ
2:明日も講義がある!頑張るぞ
3:明日は休日だ!久々にゆっくり休もう
- 48二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:02:35
三時はセーフか!?
- 49二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:02:42
突然のホラー展開
- 50二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:03:28
SCPwww
セーフとは?
あとその睡眠時間でバイトは体壊すぞ - 51二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:03:46
平和時空じゃなかったんですか!?!?
- 52二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:09:36
お前たちもう寝なさい(画像省略)
……なんか細いルートを開拓してるようなしてないような…いやそんなまさか - 53二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:12:03
__丑三つ時とは、午前二時から午前二時三十分ごろを指す。
霊界との境目が曖昧になるとも言われるこの時間は、たとえ霊感ゼロの人間であっても、幽霊を認識してしまうかもしれない。残念ながらグエルは「うしみつどきってまよなかのことだよな!」程度の認識しかなかった。いやあ、午前二時きっかりに眠っていれば「セーフ」だったものの。というか深夜まで起きているような選択肢を引かないか、誰かと一緒にいる選択肢を引けばそもそもこんなことは起きなかったものの。大家さんは泣いています__
なんだか、眠れない。明日は朝早いし、さっさと眠らなければならない。ころころと寝返りをうっては、端末を開ける。ロウジからは連絡がきていない。気を使ってやった先輩に感謝の言葉もなしか。もうねむっているのか、それともメッセージも送れないほど「お楽しみ」なのか。できればグエルとしては前者であることを願いたい__
「ん、もう二時十分……」
次の講義の資料を流し見していたら、いつの間にかこんな時間になっていた。んんっと伸びをして、それからふっと、顔をあげて__
天井付近。
ふわふわと「浮いている」(なんで浮いているのかはこの際考えないことにした)、弟とよく似た顔のナニカ。
それと目が合って、グエルはひゅっと息をのんだ。
dice1d3=1 (1)
1:「……あ、あんなところに変な形のシミが!」とわざとらしく言ってごまかす。
2:「あーーーー明日はバイトがあるから早く寝なきゃな!!」と言って布団を被る。
3:「え……なんで浮いて……?」と思わずつぶやく。
- 54二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:12:10
SCP、safe,euclid,keter、セーフつまり…(勝手なこと書いてすみません)
- 55二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:13:02
きたわね
- 56二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:13:15
割とでない可能性が高いんじゃなかったのかよ
- 57二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:13:55
ピンポイントで引いてやがる……
- 58二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:15:23
前から怪異だの言われてたが遂に幽霊になったのか
- 59二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:15:31
わりとeuclidみたいなやつがでた
- 60二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:15:54
割と出ないはずだったのにきっちり出やがったな…!
- 61二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:18:33
のうがとけなければ
オルコットに送ってもらうか帰るときに誰かに出会っていれば
夜遅くまで起きてさえいなければ
なのになんでピンポイントで来るかな… - 62二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:19:01
怖!ついに生き霊とばせるようになったのか
- 63二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:19:47
くぐり抜けちゃったね…
- 64二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:21:40
無事に一人で帰れたのがフラグだなんて思わないじゃん
さすグエ - 65二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:21:44
予言者がおる
- 66二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:22:07
グエルの引きが凄いのかラウダのシュバ力が凄いのか
- 67二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:22:23
この時間ではあるけど助け呼べんか!?
- 68二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:23:51
ここに至るまでかわせる選択肢はいくつもあったのにこうなるのは運命の赤い糸で結ばれてると見た
- 69二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:23:53
「……あ、あんなところに変な形のシミが!」
グエルは咄嗟におよそ弟(仮)から斜め三十度ぶん右のところを指さし、わざとらしく言った。「いやあ変な形の染みだな!dice1d2=2 (2) (1:ねこ 2:チョコ 3:ディランザ)みたいな形の染みだな~!!」と叫び、がばりと布団を被る。だいぶ無理がある気がするしそもそもあんなところにしみがあるかは把握していないが、こンのボロッちいアパートどうせ染みまみれなので問題ない。ない染みを捏造するな
「お、おやすみ!」
グエルは誰にともなく宣言して、弟の幽霊(仮)を追い払いたいという一心のもと、わざとらしくいびきをたてる。ちなみにグエルは普段全くいびきはかかない。完全にポーズである。ホラ幽霊って噪音をたてると消えていくっていうし。てかなんでいるんだよ事故物件じゃねえか。札とか塩とかそういうことなのか?グエルは心底疑問におもった。心の中で三回悪霊退散どーまんせーまんの呪文を唱え、朝日が昇るのを待った。
翌日。
どうやらあの幽霊(仮)はもういないようだ。ちらっと薄目で確認すれば、それはあとかたもなく消えていた。ちなみに変な形のシミもなかった。ほっと息をついて、立ちあがる。警戒していたせいか、結局ほとんど一睡もできていない。だけどもバイトを休むわけにもいかないし、頑張らないと。
「……待て」
つまるところ俺これから夜更かしするたびアレに巡り合うのか?
厭な想像に、グエルはそっと顔を青ざめさせた。
グエルのバ先はdice1d3=3 (3)
1:とあるホストクラブだ。ダメだとわかってるけど給料よくて……
2:喫茶アスティカシアだ。同僚としてエラン中間子がいる。
3:フォルド学習塾だ。同僚としてシャディクがいる。
- 70二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:25:56
幽霊?の対消滅は難しすぎるな…シャディクが霊媒も出来たら押し付けられるんだが
- 71二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:26:13
なるほどそうきたかラウダ
バイト先フォルドかい! - 72二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:28:20
大家さんに相談するとか以外の方法が思い付かない...禊でも行く?
- 73二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:30:58
問題はこの弟によく似た幽霊は押し付けが効くかどうかだよ…離れてくれるのかな
- 74二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:31:08
可能性低いって言われてるし今回は流石に来ないだろうなあ……ちょっと寂しい気持ちもある(?)けどまあ仕方ないしたまにはホラー展開のない平穏もいいもんだ……とか思ってたらガチの方のホラーがピンポイントで来たので今めちゃくちゃワクワクしてる(正直)
- 75二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:31:48
ホント?ホントに消えてる?見てないだけで兄さんのバイト先に憑いてきてない?
- 76二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:32:12
待って弟がいるのに弟に似た幽霊もいるのこの世界?
- 77二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:32:34
「おはよ、シャディク」
「おはよう、グエ……どうしたの!?顔真っ青だけど!!」
シャディクは目の下に色濃い隈をつくったグエルを見て、心配げにこちらを見てくる。グエルは「なんでもない」と笑った。今日は朝から晩まで授業だ。体力の消費はできる限り最小限にすませたい。
シャディクが心配げにこちらを見てくる。コイツとは学部も専攻もサークルも全く違うが、何故か気が合うためよくつるんでいる。バイト先まで被っていたこともあり、今ではそこそこ仲がいい程度にはおさまっている、と自負していた。たまに一緒に買い食いとかするし。少なくとも前世(例:グ汚ミ)と比べたら数段マシな人間関係を築けている。グエルが「大丈夫」と繰り返せば、シャディクはそうっと、グエルの背を撫でた。
dice1d4=3 (3)
1:「無理しないでね」とこちらをじっとみつめてくる。
2:「あ、シャディクとグエルだ~~!!」とこの塾にいるセドくんが走り寄ってきた。
3:「そういえばさ。……ちょっと相談したいことがあるんだけど、その、好きな人が……いて……」と持ち掛けられオイオイオイ待てよこの世界色ボケしかいないのか
4:「……ところでその肩に乗ってるの、誰?」
- 78二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:33:07
寺生まれのTさんの言い方では部屋に憑いてるのが基本だけど気付かれたら人に憑いてそうですね
- 79二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:34:08
肩に憑いてるのか…
- 80二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:35:48
「……す、好きな人?それは一体……」
「な、悩んでいるんだ、俺、どうすれば……最近あのひとが、やけにきれいにみえて……」
「恋愛脳しかいないのかこの世界!そうだったなBL時空だもんな!!」
「グエル、相談にのって……くれるかな?」
シャディクがこちらを見つめてくる。
グエルはごくりと生唾をのむ。
これも対消滅チャンスだ。シャディクというデカいダマを潰せるのはアリだ。グエルが「それって、誰だ?」と問いかけると、シャディクは__
dice1d3=3 (3)
1:「え、エラン長子……」と答えた。なるほど様か……
2:「え、エラン中間子……」と答えた。ふうん四号……
3:「せ、セドくん……」と答えた。犯罪じゃないか?
4:「お、オルコット教授……」と答えた。犯罪じゃないか?
- 81二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:36:02
ホントに憑いてきてた
- 82二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:36:09
次から次へと勝手に相手が消えていく…いやまだ好きな人がグエルの可能性も無きにしも非ず…?
- 83二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:36:26
あら〜!シャディクも恋してるじゃん!
- 84二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:37:28
そりゃセドくんもプリンス大好きだが年齢!!
- 85二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:37:55
- 86二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:38:30
いや肩の選択肢は引いてないからまだセーフでは?!!
- 87二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:38:32
お前は身分違いの恋をしないと気が済まないのか
- 88二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:39:19
2分の1で犯罪なの笑う
- 89二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:40:48
(またダイスミスしたよ!ちょっと書いてる人が眠気で前後不覚になっている可能性があるので続きは明日以降にするね)
「せ、セドくん……で……」
「犯罪じゃないか?」
「だから困ってるんだろ!!」
「それは俺がすまなかった」
シャディクが神妙な面持ちでそういうので、グエルとしては神妙な面持ちで返すことしかできない。いやでもセドくんって確か今〇学生だったよな?年の差十歳近くあるよな?児童なんたら法に抵触している……よな?いくらこの世界が絶対BLだとはいえ、さすがに児ポはだめだとおもう。グエルはそっとシャディクの背を撫でた。同情で。
「さ、最近、ずっと……俺、どうすればいいんだろ……」
「うーん……」
とはいえ、シャディクは本気で悩んでいるらしい。グエルは__
dice1d4=3 (3)
1:「ま前向きに行こうぜ!」と共感性ゼロの返答をした。
2:「さすがにだめだろ……」と普通に否定してみた。
3:「……個別指導カリキュラムで担当になれないか、塾長に相談してみるか?」と持ち掛けてみる。積極的!
4:「ところでお前霊感とかあるか?」「突然何?dice1d2=1 (1) (1:あるよ 2:ないよ)」
- 90二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:42:31
選択肢にグエルいないあたり温情を感じる
- 91二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:44:12
対消滅の為なら手段を選ばなくなってきたな!
そしてシュレディンガーの弟…選ばれない以上はいるかいないかも確定されず… - 92二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:44:35
このレスは削除されています
- 93二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:45:44
ちょいちょい4に怖い選択肢入って来ちゃってんの草
というか一応は弟(真)のラウダも普通に存在してんのかなこの世界 じゃあその憑いてる方の奴は何? もしかして前世×nから引き継がれた無念の集合体とかだったりする?? 怖……助けて寺生まれのTさん…… - 94二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:46:35
寺生まれなら破ァ!!でなんとかしてみろ!
- 95二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:47:35
とりあえず今回は寺生まれのTさんにBETしておくわ
- 96二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 22:48:12
塾長誰だろ?やっぱナジかな?
- 97二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 23:05:51
この時空だとシュバルゼッテないから生霊飛ばしてんのかな?
- 98二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 23:06:47
寺生まれのTさんに憑いてきてる悪霊だか怨霊を破ァ!!して欲しいんだけど…
- 99二次元好きの匿名さん23/08/30(水) 23:19:14
寺生まれのティルさんじゃないことを祈ろう
- 100二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 01:25:08
寺生まれのティルさんで笑った
- 101二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 06:43:08
dice1d3=3 (3)
1:寺生まれのティルさん
2:寺生まれのチュチュさん
3:寺生まれのTさん(顔がはっきりしていない)
「……塾長に……シフトでセドとシャディクが一緒にならないか相談してみるか?」
「なんでちょっと協力的なんだよ!咎めてくれよ頼むから!!」
「逆にお前何を期待して恋愛相談したんだ?」
「耐えきれなくて……」
シャディクはうずくまって屈み込む。ちょっとかわいそうだとおもった。コイツこの世界でもこういうキャラなのか……だがそこは絶対BL。とりあえずくっつけてさえしまえば色々なことが解決……する……かもしれない時空。なればグエルのやるべきことは、対消滅のお手伝いである。
グエルがさわやかにサムズアップすると、シャディクが「グエル!」と何らかの感情をぐちゃぐちゃに押し込めたような声で叫んだ。元気そうでなによりだ。
というわけでグエルは__
dice1d3=2 (2)
1:外堀を埋め……じゃなくて、塾長に行ってセドの担当をシャディクにするよう頼んでみる。
2:セド本人の気持ちを確かめてみようか?
3:とりあえずセドとシャディクを直接引き合わせよう。
- 102二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 06:45:09
真っ向勝負か…そういうとこ昔から(ry
- 103二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 06:58:59
「おいセド!」
「あっグエル!」
「グエルじゃなくてグエル先生な」
「グエル」
「コイツ……」
相変わらず小生意気な顔をしているセドに、グエルはややぴきぴきと青筋をたてる。だがこういう平和なことで怒れるのもまた、感慨深い。こほんと咳払いをして、セドを見つめた。
「……シャディク先生が、お前の個別指導担当になりたいと言っていたんだ。それで、お前の気持ちを確認しようと思って」
直球で聞いてみれば、セドは一瞬鳩が豆鉄砲食らったような顔をする。しかしすぐにぱあっと表情を輝かせて、
dice1d3=3 (3)
1:「嬉しい!俺シャディク先生大好きだからさ~!」と無邪気によろこんだ。
2:「……うれしい」とやや頬を赤らめた。
3:「嬉しいけどなんで俺なんだ?」と不思議そうな顔をした。
子供は霊感が高いと言います
dice1d3=2 (2)
1:はい
2:いいえ
3:わからない
- 104二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 07:01:00
これは脈なしか?これからシャディクが頑張ればいいか?無理そうだが
- 105二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 07:06:28
「うれしい!でもなんで俺なんだ?シーシアとかも俺と成績はどっこいだろ」
「それはまあ……本人に聞くといいよ」
グエルは思った。
脈ナシだよお前。
いやまあ脈があったらあったですごくこわいんだけどさ。脈ナシなんだよ完全にこの反応は。どこぞのロウジみたいに気振ることすらできない完全敗北だ。本当に可哀想だと思う
だが、これ以上はグエルの関与できる範囲じゃない。あとはシャディクが頑張って欲しいと思う。グッドラック!グエルは虚空に向かって敬礼した。セドが不思議そうな顔をしていた。
端末を確認して、シフト表を見る。シャディクがここで、セドくんはだいたいこの辺だから、ふむふむなるほど。いけるきがする。グエルはこくりと頷いてから、「ま、勉強頑張れよ、セド」をその頭をわしゃわしゃと撫でてやる。それからふと、なんとなく、尋ねてみた。
「そういえばセドって霊感あるか?」
「突然なんだよ」
「俺になんか……なにかが……ついてきたりしていないか?」
「してないんじゃね?しらないけど」
「そうか……」
地縛霊か何からしかった。
dice1d3=2 (2)
1:ちょっと塾長と一悶着あった。
2:特段何事もなく業務を終え、シャディクと帰ることになった。
3:特段何事もなく業務を終え、一人で帰ることになった。
- 106二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 07:11:55
今は無理でもセドくんのプリンスへの憧れが将来的に恋愛になる可能性も…
- 107二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 07:14:10
セドくんが大人になるまでまだまだ時間はあるから!
未来はわからないわけだし頑張れプリンス - 108二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 07:21:35
「お疲れ様」
「お疲れ、シャディク」
帰り支度をしていると、不意にシャディクに声をかけられる。そういえば記憶を辿ってみれば、確かにグエルはこうしてシャディクと帰途を共にすることが多かった、ような気が。シャディクはニコリと笑って、周囲には人がいないことを慎重に確認して、グエルの手を取り目を輝かせた。
「俺、セドくんの個別指導担当になった。グエルがかけあってくれたんだよね?ありがとう!」
「ぇあ、あぁあ……」
お前脈ナシだぞ。
まさかそれを直接言う訳にもいかなくて、グエルは軽く言葉を濁した。ほら世界の強制力でそうなる可能性が無いわけじゃない……だろ!しどろもどろにわざとらしく空咳をして、至極真面目な表情でシャディクを見返す。
__正直あの事故物件に一人で帰りたくない。
今は優雅に地縛霊やっているらしいが、いつそうでなくなるかもわからなくて怖いし。そもそも普通に幽霊がいるとか怖いし。だがだからといって、ここでシャディクを頼ってもいいのだろうか?いくらシャディクに対消滅フラグがたっているとはいえ、その年の差はアウトだ。ここからワンチャンなにかの弾みで親切にしてくれたバ先の同僚__つまりグエル__にをの鋒が向かわないとも限らない。
「グエル、どうしたの?」
迷っているうちにいつの間にか駅まで辿り着いていた。電車の方向は反対だから、引き取めるならここしかない。
グエルは__
dice1d3=2 (2)
1:「あー……久々にお前の家行ってもいいか?」と聞いてみる。
2:「……話くらい聞いてやる。ウチ来いよ」と誘ってみる。
3:「えあ、えっと、またな……?」とひらひら手を振る。
- 109二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 07:25:51
ワンチャン幽霊?とシャディク対消滅いけるのでは!?
- 110二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 07:32:03
えっ!脈ナシ(恋愛的)と脈ナシ(物理的)で対消滅を!?
- 111二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 07:33:12
シャディクに霊感があればワンチャンあるかな…
- 112二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 07:35:44
選ばれなかった選択肢は霊感アリだったが果たして…
- 113二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 07:41:37
脈ナシ(物理的)wwwwww
- 114二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 07:44:15
既に本命がいる相手を誘うのは賢い
- 115二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 08:56:01
「まさかお前に誘われるとはね~」
「狭い家で申し訳ないが」
「ううん、気を使って……くれてるんだよね。嬉しい」
シャディクはコンビニで買いこんだ酒とつまみを持ちながら、さっさと部屋に上がり込んでくる。グエルはさっさと布団を片付けると、最近ほとんど使ってない気がするミニテーブルを引っ張り出してきた。その上に不透明なビニール袋をひろげて、向かい合って座る。
__グエルは不意に、注意深く周囲を見回した。
……なんかうっすらと薄い人間が浮いているのが見える。正直気になってならないが直視したら負けだ。にしてもそういうのアリなのかよ。なんだか肌にざわざわしたものを感じる。だがTさんのお札や盛り塩が機能しているのか、それともシャディクがいるからか、丑三つ時ではないからか__とにもかくにも、こちらに近寄ってくる様子はない。グエルはこの世界で霊に憑かれたものの末路を知っている。当然恋に落ちる。本で見た
シャディクはニコニコと笑いながらかしゅ、と発泡酒の缶を開け、「かんぱーい!」とこちらに打ち鳴らしてきた。そして__
dice1d3=1 (1)
1:「そういえばグエルって同居人いたっけ?」と首をかしげて聞いてきた。
2:「今夜は飲み明かすぞ~!!」と判断力が著しく落ちるまで飲むことになった。
3:……お供えとかした方がいいのか?酒とついでに塩をそっ……と捧げてみることにした。除霊も兼ねて。
- 116二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 09:04:34
ヒィ……急に怖いこと言うやんシャディク……
- 117二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 09:36:49
大家さん呼ぼう…破ァーー!!!してもらおうよ
- 118二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 10:06:28
シャディクさあ…見えてるのか
- 119二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 11:29:49
今回のグエルを救う王子様はTさんなのかもしれない
- 120二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 11:33:48
Tさんの顔が突然はっきりするのか
- 121二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 11:43:45
「そういえばグエルって同居人いるっけ?」
「エッ……なんだ急に……」
「いやだって、いるじゃん」
「本当に何!?!?」
シャディクはぱちぱちと目を瞬かせる。グエルは「しっ、ししし、しらねえよ、きのせいじゃないか……!?」と挙動不審に目を瞬かせた。グエルは嘘がド下手だった。
だがそれでもシャディクをだますには十分だったらしい。「えー、確かに見えるんだけどな……?」と不思議そうな顔をしながらも、それ以上踏み込んでこようとはしない。そうだよな。塾で禁断の恋やってるやつが突然知り合いの家(事故物件)で地縛霊見つけたら収集つかなくなるもんな。なんでそんなところだけ整合性取ろうとするんだよ。
グエルはふっとため息をついて、顔をあげる。
うごいてる。
すっと俯き、こめかみをぐにぐにと指で押し、ぱちぱちと瞬きをしてから、もう一度顔をあげる。
弟(幽霊(仮))が、うごいている。
「あっ……アッ……」
「どうしたのグエル!?」
ふわふわと浮きながら四畳半を闊歩し、こちらに近づいてくる怪異(弟)を見て、グエルの唇から悲鳴が漏れた。グエルは殴れるタイプのおばけは怖くないが、殴れないおばけとBLになるかもしれないおばけと締切間近のオルコットにはめちゃめちゃ恐怖を感じるのだった。
ラウダ(幽霊)は__
dice1d4=4 (4)
1:シャディクに向かって、「僕が見えるのか養子野郎……!?」と問いかけた。
2:グエルに向かって、「う そ つ き」と囁いた。
3:なんか当たり前に席について一緒に酒盛りしはじめた。あっ俺が狙ってたチー鱈取られた……
4:幽霊(?)が動く前に「アハハハハもしかしたら何かがいるのかもな大家さんに連絡してみよう!!」と早口でまくしたてる。
- 122二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 11:48:59
- 123二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 11:50:45
うわあ!ポルターガイストだ!
- 124二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 11:57:23
わりと自由な霊だな
- 125二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 12:20:33
アルコールは捧げ物の定番だがバタピー食えるんか
- 126二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 12:58:59
- 127二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 13:03:34
今のところ酒飲みたくて絡んできた酒飲み幽霊だ
- 128二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 13:14:30
「……とりあえずウチの知り合いに声をかけておくから、それまで待っていなさい。いやあ、悪いものには見えなかったんだけどね……」
「ありがとうございますありがとうございます……」
「ちなみに今は何をしているだ?その霊は」
「今ですか?……バタピー食べてます」
「バタピー」
「あと酔っぱらった友人つっついてます。幽霊って質量あるんですね」
「……塩で祓えないとなると、悪いものではない。だがお前さんが来てから突然現れたんだ、できるだけ警戒はしておけ」
電話が切れる。
グエルはちらりと部屋の惨状を見た。シャディクはなんか酔っぱらって大笑いしてるし、幽霊のラウダは黙々とバタピーを食べている。時たまぐいぐいとシャディクの服を引っ張っているのは、もしかして許可をとっているのだろうか。妙なところで律儀な幽霊だ。
とにもかくにも、明日までなんとか耐えなければ。
グエルがぐっと決意を新たにすると__
dice1d3=2 (2)
1:シャディクが「グエル、ぐえる、ぐえ……」とぶつぶつ呟きながら押し倒してきた。本当に怖かったのは人間だったというオチ?
2:ラウダ(幽霊)が突然外を見た__かと思えば、なんか窓の方から異音がしてきた。えっ!?怪奇現象!?
3:右からシャディクが酔っぱらいながら、左からラウダが何やらぐずぐず泣きながら縋りついてくるが、なんも気にせず寝ることにした。グエル、聡明!
- 129二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 13:17:53
おっ?
- 130二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 13:19:26
まだ、事件は続く…
- 131二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 14:26:46
BLからホラーにジャンル移動できるかもなのでは?!
- 132二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 14:44:15
平和学パロくん……!生きて!!
- 133二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 15:31:24
割かし安牌引けたな(?)
- 134二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 15:40:26
BL回避できるかも!?
なおその先はホラーだ - 135二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 15:42:36
学パロものがホラーに鞍替えしそうな件
- 136二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 16:55:22
弟霊は悪霊からグエルを守ってくれる系の幽霊か?
- 137二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 17:04:45
- 138二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 17:07:24
風向き変わりすぎだろ
- 139二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 17:08:19
煽りに乗るなグエル
- 140二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 17:10:24
飲み会で調子ノッてするイタズラかよ、マジで飲み会したかっただけなのかラウダ(幽霊)
そして、シャディクお前には想い人がいるんだからそのまま寝てなさい - 141二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 17:27:00
本格的にガタガタと窓が揺れ始める。シャディクもさすがにきづいたのか、やや怯えるような素振りを見せた。いや原因に予測はつくが、なんだこれ霊障?
「わっ……な……なに、地震!?」
「いやわからん!なんもわからん!!」
「こわいよ、グエル……」
「泣くなシャディク!?」
身を寄せあってそんな風に叫んでいると、不意にラウダがふわりとグエルの前に屈み込んだ。
「驚いた?」
「なんだお前!?」
グエルが咄嗟に叫ぶと、ラウダはくすくすと笑った。俺たちの反応がそんなに面白いのか__と一瞬思ったが。すぐにその事実に気づき、さあっと顔を青ざめさせる。ついでにシャディクがぎゅうっとグエルの服のすそをつかんでおり、さらにびくりと肩を跳ねさせる。
今、自分は何といった?
というか何だこの状況?
「爪が甘いね。少しゆさぶったらすぐにぼろをだす。やっぱり最初から、僕の姿が見えていたね?」
「あ……アッ……」
「グエル……怖くて……俺……」
「アアッ……あッ……」
前門の獅子、後門の蛇。
しかしこのままではグエルの前門(意味深)も後門(意味深)も無事ではすまない可能性が非常に高い。悲鳴をあげると、二人がささやいてきた。
「「ねえ、いいよね?」」
dice1d3=2 (2)
1:「うわあああああ!?」逃走!!dice1d2=1 (1) (1:成功 2:失敗)
2:つつつ対消滅だ!とりあえず二人とも背負い投げして落ち着かせる!!dice1d2=1 (1) (1:成功 2:失敗)
3:「ま……まて。一旦状況を整理しよう」と冷静に提案する。
ちなみに折角なのでdice1d3=2 (2)
1:前世のオルガノイドアーカイブ?に保存されてた白パメラウダだよ
2:今世のラウダ(どこかにいる)が前世×たくさんのラウダの協力の元の飛ばした生霊・集合無意識だよ
3:普通に古い神社か何かの神様だよ!ラウダ・ガチ怪異・ニール
- 142二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 17:29:27
本来のラウダはまた別にいるのか
- 143二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 17:30:57
飲み食いできる霊は背負い投げもできるんか
- 144二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 17:31:24
グエルがフィジカルお化けでよかった…
やはり弟は怪異じゃないか!! - 145二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 17:32:40
2も十分怪異なんよ
- 146二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 17:34:02
冷静に考えよう 1から3まで全部オカルトなのだ
- 147二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 17:38:11
グエル良かったな!対処可能な殴れるタイプの幽霊だぞ!!
- 148二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 18:01:00
除霊(物理)いけるぞ!
- 149二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 18:15:41
他者から見たらガチ怪異だけどグエルから見たら大事な弟だから……
側から見たらガチの怪異だけど。 - 150二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 19:33:32
異世界の僕たち!僕に力を貸してくれ!(飛ぶ生霊 )……ってコト!?
- 151二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 19:37:52
本体いるなら直接会いに行けばいいだろ(正論パンチ)
- 152二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 19:40:49
直接会ったことなくて無意識に生霊だけ飛ばしてるんだろ(適当)
生霊って本当はわざと飛ばすもんじゃないから… - 153二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 20:10:28
というかどこかにいる?ってここでのラウダはどんな設定なんだろう
気軽に連絡取れない状況だったりする? - 154二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 20:25:18
病弱でベッドの上にいることが多いとか?
- 155二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 20:33:39
怪異になれるくらいヤバい所に居るのかな
生きてはいるけどどっかの神様の贄にされたとか?
多世界の自分を認識できるなら次元の狭間にいるん? - 156二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 20:47:07
単純に家出中だから実家に居る弟とは連絡取りづらいとか?
- 157二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 20:59:18
- 158二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 21:07:23
いやなんか奨学金狙ってたり長時間バイト入れてたりでこの世界のグエル苦学生っぽいなー親から学費の支援とかされてないのかなーって感じたので
単に平和時空だからボンボン設定じゃないよってだけかもしれんけど
- 159二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 21:13:39
家出してて支援とか一切無しでバイトと奨学金だけで学費と家賃生活費全部出せてたらすごくね?
夜更かししてる場合じゃねえ寝ろ - 160二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 21:16:05
(どっちかというとどうやってもグエル父が平和時空で同時期に二人仕込んだヤバイ奴になっちゃうので異母兄弟ではなくしたというかんじ。一応グエパパ※ヴィムかもしれないは小さな町工場の主、グエルは「もう大学生なんだから独立する!」とか言って完全に親元を離れている……という脳内設定があるので開示しておきます)
ちなみにラウダ(今世)は
dice1d3=3 (3)
1:病弱で寝たきり
2:実は生き別れの弟。高校生やってる
3:全然そんなことない。なんならグエルやロウジたちと同じ大学に通っている
「ウッウワアアア喧嘩両成敗キック!!」
「それはキックじゃなくて投げ技んぐっ……!?」
「……!?」
どうやら除霊(物理)はきくようだ。おそいかかろうとしたシャディクをぎりぎりと捻り上げながら、弟と友人を交互に見やり、静かに考えてみる。
これ対消滅いけるのでは?
なんかお似合いな気がしてきた。前世でも似た者同士とか言われてたし。ほら髪の色が反対!接点!え?シャディクはセドという本命がいる?〇学生に手を出すのと幽霊に憑かれるのだったら少なくとも現行法に抵触していないという観点から後者の方が百倍マシだろ!グエルは極論に走りがちだった。そしてそれを実行できるフィジカルも持っていた。
__時計を確認する。
もうすぐ丑三つ時だ。この三十分さえ乗り切れば、いける!明日はdice1d3=1 (1) (1:授業 2:バイト 3:休み)だし、早く寝たい。グエルはそう願いながら、捻り上げた二人を順に見て__
dice1d3=3 (3)
1:……どうせ明日お祓い行くんだし、もう今日はさっさと寝た方がいい気がしてきた。暴力はよくないし。
2:……まずい、急速に酔いが回ってきた。意識が、遠ざかっていく__
3:力業で無理矢理キスさせるぞ!俺は負けん、何故ならグエル・ジェタークだから!!
- 161二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 21:18:14
初めてつよいグエルを見てる気がするぞ!
- 162二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 21:20:26
元気に大学生と悪霊並行してるこの世界線のラウダ面白すぎる
別のオカルトバトル系漫画の主人公か何か? - 163二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 21:21:53
べ…別に悪霊じゃないから!まだ悪さしてないから!!
- 164二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 21:24:11
ラウダはdice1d4=1 (1)
1:工学部(グエルやロウジと同じ)
2:経済学部(シャディクや様と同じ)
3:法学部(いずれ法的に兄さんを拘束したいので)
4:医学部(なんかぽいので)
__力を貸してくれ、前世×たくさんの俺達。
グエルは臍の下、丹田のあたりに力を込めて、ほんの一瞬、痛いほどにぎゅっと目を閉じた。そうしてかっと目を見開き、シャディクの後頭部あたりを半ば無理矢理掴む。ついでにラウダの生霊? をベッドに押し付け、シャディクの頭を思いっきり叩きつける。
「んぐっ!?」
「むうっ……!?」
「……対消滅、完了かな」
なんかもう絵面が完全にそういった類の決め技じみていたが、グエル自身の相対評価としては「完璧だ……」と己の手腕に惚れ惚れするしかなかった。
dice1d4=3 (3)
1:……うん?あれ?(すかっ)(ラウダの頭部がシャディクの頭部をすり抜けている)
2:シャディクが全力で口を拭いている。ついでにラウダも壁の方でぶつぶつ呟いたまま動かない。まあ誤差だろ
3:片や泥酔、片や生霊なので状況がよく理解できていない……のか?dice1d2=2 (2) (1:じゃ俺はこの足でお祓い行くか……2:俺もう寝る……)
4:「シャディク……」「君は……」といい雰囲気。おいここでその感じを始めるな!!
- 165二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 21:30:11
よし勝ったな!…いやダメだ何でそこで寝るんだ詰めが甘過ぎるんだお前はそんなんだから最弱の烙印を押されるんだ
- 166二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 21:32:42
「……?」
「…………???」
「なんでお前らそんな突然意識が薄れるんだよ……!!」
グエルはキレた。
渾身の対消滅のはずが、「片方にフラグが立ってる」「もう片方がなんかヤバイ生霊」「シャディクも一応ハピエンが確定している」「書いてる人がおにショタ・ショタおに贔屓」等の原因が過不足なく積み重なった結果、なんかよくわからんなあなあな感じになったのにブチギレた。
……そしてどっと疲れてきた。
そうだ、明日は朝から授業があるんだ。オルコットに資料を提出しないと。ロウジにきのう__正確にはおととい__のことを聞かないと。あと、それから、それから。考えているうちにどんどん思考がまとまらなくなってくる。今日はもう眠るべきだ。ロウジ。オルコット。五号。シャディク。ラウダ__
……ラウダ?
記憶の中の同級生に、今しがた宇宙猫顔を晒している生霊と似た顔の人物を見つけ、はっとした__瞬間、眠気の限界からか、グエルの意識が、こてりとおちた。
翌日。
「ごめん、飲みすぎちゃったみたいで記憶がなくて……今度またお詫びするよ」と申し訳なさそうな顔をするシャディクに、グエルは「構わない」と笑いかけ、端末を取り出す。今日の予定を確認してから、考えてみる。
__とにかく学校に行かないことにはかわらない。が、なにかこう、よくないフラグがたってしまっている気がする。
というわけでグエルは、まあ登校するしかないのだが__
dice1d3=2 (2)
1:ま、真っ先にロウジのところにいって、進捗を聞いてみるぞ!
2:オルコット教授を頼ろう。ついでにレポートも見てもらうか……
3:……ぎゃ、逆にこう……うまいことラウダ(本体)とあって誰かと対消滅させられないか?シャディクとか……
- 167二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 21:34:16
スレ主おにショタ好きなのか趣味が合うな
- 168二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 21:36:24
すげえ…あの状況を乗り切ったぞこのグエル…
そして安心と信頼のオルコットをここで引く - 169二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 21:41:44
オルコットルート行こうとしても家に生霊が住み着いてる状況は嫌すぎる
- 170二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 21:47:04
大家さんの知り合いのアポ早く取らないとグエルが寝不足になる
- 171二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 21:51:45
「お、オルコット~!」
「……グエルか、どうした」
オルコットは書類を確認しながら、こちらにはちらりとも視線をくれずに言った。グエルは「あ~う……」とあれこれ視線を巡らせてから、誤魔化すように笑って見せた。
「授業までの間、オルコットの手伝いをしようと思って」
「不要だ」
「え~!手伝わせてくれよオルコット~!!」
「……はあ。それなら、そっちとそっちの棚から道具引っ張り出してきてくれ」
オルコットがため息をつきながら仕事を振る。グエルは「ああ!」と力強く頷いて、たったか走り回ってはたったかあれこれ回収する。
__それから、ふと。
思いついたように、そういえば、と問いかけた。
「うちの学部、ラウダ・ニールという名の学生がいるか?」
「突然だな。……確か、ペイル教授の研究室にいたはずだ。何かあるのか?」
「……いや、なんでもない」
グエルはふっと、視線を下ろす。
オルコットがふっと息をついて、手元の書類に目を落とした。
dice1d3=3 (3)
1:特に何事もなく授業がはじまったし何事もなく終えることができた。グエつよ!
2:途中でロウジも合流した。オルコットの研究室は居心地がいいな
3:……?突然誰かがノックしてきた。一体だれだろう……dice1d2=2 (2) (1:自分が出る 2:オルコットが任せる)
- 172二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 21:57:07
誰だ?
- 173二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:00:03
こん こん こん
「……?」
突然ノックが聞こえてきた。グエルは首をかしげる。ロウジだろうか?オルコットが立ち上がり、「なんだ」と応対した。その大きな背に遮られて、向こう側を確認することは容易ではない。
__グエルは咄嗟に、そう、無意識に__窓の外を、確認した。
ここは二階。頑張れば飛び降りられなくもない位置にある。ここから逃亡するのもアリだな。だいぶ最終手段を爽やかに検討しつつ、グエルは慎重に持っていたものをオルコットのデスクに置き、自身の手荷物に手をかける。
しばらく話した後、不意にオルコットがこちらにそのすみれ色の瞳を向けた。そこには一切の邪気がない。ぱちぱちと瞬きをして、じっとこちらを見る。
「グエル。お前のdice1d3=3 (3) (1:弟 2:同居人 3:恋人)を名乗る人物が、お前にとアポイントメントを取りに来たんだが……お前、そんなのいたのか?」
「いないな!」
何故ここがわかったんだよ。グエルは心底思った。冷や汗をかきながら食い気味にそう言って、そっと後ずさる。オルコットは__
dice1d3=1 (1)
1:「……事情があるんだろう。俺が引きつけてやるからそっちの裏口から回っていけ」とかばってくれた。う、ウワアッ!さすオルだ~~!!
2:「そうなのか……?だが……」と食い下がってくる。やめろオルコット!そういう頑固さはいらん!!
3:オルコットがなんか言う前に「いるんでしょ?」と聞き覚えのある声が聞こえてきた。やめろ選択肢で選ばれていない和ホラーにするな
- 174二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:02:44
さすオル!!!
- 175二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:03:09
初手恋人はやばい
そしてさすオル - 176二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:03:33
さすオル先生!!
- 177二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:03:35
この世界で兄弟じゃないし知り合いでもなさそうな関係ならガチ不審者やん怖
- 178二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:04:14
前世×nの力を借りて生き霊飛ばしたことが納得のヤバさ
- 179二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:07:40
同居人はまぁあながち間違いじゃないか…無断だけど
- 180二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:09:30
__グエルは先程、わざわざ「ラウダ・ニール」という人間について尋ねた。
おそらくオルコットは、ちらりとくらいならその顔を見たことがあるのだろう。あるいはなんとなく、その人物と今しがたオルコットの前にいる人物の関係性について考えたのかもしれない。「厄介なことに巻き込まれたんだな」と小さく手をあわせ、オルコットはふうっとため息をつく。
「ここは俺が食い止める。お前は先に行け」
「オルコット……それ死亡フラグだよ……」
「いいから早く」
「わ、わかった!」
グエルは荷物をまとめると、端末を開け、例のTさんから紹介された神社の住所をナビアプリに入力する。それからぐっと唇を噛み、顔をあげた。
意を決して、窓から飛び降りる。
受け身をとるのは容易だ。前世で無重力空間を生きていた経験がこんなところで生かされるとは。すくっと立ち上がると、目に見える土埃だけ払い落として、そのまま端末片手に走り出した。ごめんロウジ。ごめんシャディク。今だけはお前らを無視することを許してくれ。
__前世、「お祓いに行け」と言われ続けてきたダイス運。
それらをまとめて、ここでぶっ飛ばす__!
一度こうと決めたグエルは強かった。たまたま歩いていたらしいエラン中間子とエラン長子とすれ違う。「なに?あれ」「さあ」と目を瞬かせているのが見えた。
dice1d3=1 (1)
1:神社にたどりついたぞ!お、お祓いを……頼んでもいいか!?(お祓い効果ダイス:dice1d100=16 (16) (高いほど霊験あらたか)。効果量によりますが基本逃げ切りハッピーエンド!)
2:神社にたどりつ……あれなんか空がピンク!?雲が紫!?!?(カルトエンド)
3:なんか生霊の方が並走してきたんだが!?!?!?(もう一回ダイス)
- 181二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:09:54
初手恋人はちょっと人間の価値観じゃないですね…
- 182二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:10:37
ダイス値が低いぞいけるかこれ
- 183二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:11:30
このお祓い当てになるの?大丈夫?
- 184二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:11:36
かろうじてハッピー!薄氷の安寧
- 185二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:13:13
効果低すぎる草
- 186二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:13:31
助けてオルコットさん
- 187二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:13:48
- 188二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:14:49
生霊の本体が凸してきておしまいじゃん…
- 189二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:14:55
生霊がどうにかなっただけでも前進だな!
- 190二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:15:16
う、中間か…
グエル夜道に気をつけろよ - 191二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:15:53
自称恋人ヤバ本体が何も解決してねえ!!!
- 192二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:17:11
ホラーは終了していつもの絶対BL時空に戻ったな
学パロ本編始まりって展開だな……
…………助けてオルコットさん - 193二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:17:27
どう考えても生霊の方より現実にいる人間のヤツの方がヤバそうなんですがそれは……(白目)
- 194二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:18:13
生霊と自称恋人が融合して超強化されませんかこれ
- 195二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:20:37
本体引き止めたであろうオルコット教授なら間に入ってくれるかも…
がんばれグエル! - 196二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:27:29
まぁ不審者が生身の学生ならオルコット教授の知るところとなったんだし学生課にストーカー通報接触規制とか物理的にやりようはあるでしょ…
- 197二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:28:03
絶対BLから逃げ切れてハッピーエンドやん!おめ
- 198二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:37:37
(エピローグ)
__祓え給い、清め給え、神ながら守り給い、幸え給え__
グエルはばさばさと振られる幣を前に、割と真剣に祈りを捧げていた。今までのあれはもしかしてあれかもしれない。信心が足りてなかったとかそういうのかもしれない。「遠神能看可給」。なんだかよくわからない呪文を聞きつつ、一心に祈った。
おねがいします、女神様。
そろそろ俺にどこぞのシャディクやエランみたいな100%のハッピーエンドをお恵みください。
なんだかつよそうなお守りを受け取ると、Tさんの友人だというそのあまり顔の判然としない人物は、そっとグエルの肩を叩いた。
「……我々にできるのは、貴方に憑いていた、その__エネルギー?を、近づきづらいようにすることだけです」
「言葉濁さずに生霊で大丈夫ですよ」
「原因となる人間を遠ざけることまでは、うち縁切りじゃないので……難しい、ですけれど。心がけ次第です!」
「本当ですか?信じますよ?」
「大丈夫です。女神はいつも見ていらっしゃいます」
「それ邪神じゃないですか!!」
グエルはツッコミをいれながら、ゆっくりと顔をあげる。
空は、青い。
雲は、白い。
ひさびさにこんなに気持ちのいい快晴を見た気がする。ほうっと息を吐いてみれば、最近日を浴びていなかったからだが、直射日光に歓喜の悲鳴をあげるのが、ありありとわかる。
世界は、こんなにも色鮮やかだったか?
長らく忘れていた気がする。例の方が「お気を付けて」と送ってくれるのを背に、ゆっくりと一歩、踏み出した。清々しい空気、夏の終わり、秋の気配が混じる涼やかな風が、穏やかにグエルの頬を撫でた。
__これからも多分フラグは襲い掛かってくる。主に弟(自称恋人)とか、なんだかフラグが立ってる気がするオルコットとか。ロウジと五号はまあ十中八九うまくいく__というか最早「どこまでいっているのか」を考える段階に入っている__が、シャディクとセドが上手くいくかはまだわからない。
それでも、と思う。
こんなにきれいな世界なら、存外、悪くない。
グエルは微笑んで、とりあえずオルコットに詫び缶コーヒーを買っていこうと自販機に立ち寄った。やや迷った末、アイスコーヒーのボタンを、三回押した。
【グエルの戦いはこれからだ!エンド】
- 199二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:41:29
- 200二次元好きの匿名さん23/08/31(木) 22:41:39
乙
グエルの戦いはここからだ!