さっきは闇のBSSエアグルーヴを描いたので今度は光のBSSエアグルーヴを描きました

1怪文書初心者21/08/30(月) 01:48:17

……む、なんだきさ……いや、その顔は…………ああ、お前か。久しぶりだな、いつ以来だ？
……直に会ったのは七年以上前？　な、もうそれほどになるのか。確かに、トレセン学園に入学してからはあまり帰郷しなかったのでな。
とは言え、連絡もほとんどしなかった、というのは友人として些か不義理だったのも事実だろう。すまなかったな。

何？　トゥインクル・シリーズのレースも全て見た？　皆どれも素晴らしいレースだった、か……ふっ、当然だ。この身は“女帝”、あらゆるウマ娘の理想を体現し、指針となる者。爛漫と咲き誇る花が誰にとっても美しいように、誰にとっても夜空に咲く花でなければならない。
お前にとってもそう在れたのなら、それは喜ばしいことだ。私たちの大志への道は、着実に進んでいるということだからな。

私たち？　……む、いつものように言ってしまったか。
私のこ…………と、トレーナーのことだ。何番目かに担当契約を結んだ男でな、トレーナーとしての実力もあるが、それまでのトレーナーとは違いこちらに理解を示してくれた。よって今でも契約を続行している。

……顔が赤い？　う、うるさいっ！　お前の気のせいだっ！　だいたい、いつも奴が無自覚に顔を近づけてくるからこんな……。

——好きなのか、だと？
…………………………そう、だな。もはや誤魔化しも効かんか。それに将来的にはお前とも関わりができるだろうから、今のうちに言っておくのが賢明か。
ああ、すでに母にも挨拶は済ませてあるが、現役のうちは大きな動きを起こすつもりはない。あまり広めても愉快なことにならないのはわかりきっているのでな。

守秘は信頼に比するものだ。お前を信頼しているからこそ、明確に言葉にした。その重みを裏切ってくれるなよ。
もっとも、お前もトレーナーを志しているのだから当然理解しているだろうがな。

……む？　今はその夢は諦めた、だと？
……………………そうか。それも仕方あるまい。誰でもなれるものでもないからな、『トレーナー』というものは。
（ピロリン♪）
少し待て。……これは……ふっ、トレーナーらしい案件だな。まったく、いつまで経っても微妙に頼り甲斐のない。これでは精々、八分咲きがいいところだ。

すまないが用事ができた。これで失礼させてもらう。
久々の語らいだったが、なかなかに楽しかったぞ。

貴様も息災でな、○○。