- 1二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 11:57:48
タイトル通りです
ジャンルとしてはSF(すこし不思議)な感じ
アイデアだけで言語化できてない部分が多いので自分の考えをまとめながらのぐだぐだ進行になります。それでもよければお願いします
とりあえず今考えてる概要？ アイデアを
ひょんなことから蛇の神様と出会った主人公
お酒をあげて愚痴を聞いてもらったら懐かれて、部屋に住み着くことに
すっごいぐうたらで怠惰な神様との生活はのほほんとしてほのぼの そんな波の無い平穏無事な日常のお話
こんな感じです
悩んでいるのは
・作品のタイトル
・主人公とヒロインの名前
・冒頭の流れ
等です こことかどうなの？という質問があれば気軽にお願いします - 2二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 12:33:09
- 3二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 12:42:07
全く考えてなかったのですが看取りエンドか子孫を見守る感じがいいかなと思ってます
主人公とサブヒロイン(人間)の間にできた子どもをあやす感じで締めたら素敵かなと
ヒロインは人外なのでその後も平和に暮しましたがいいかと思いました
- 4二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 12:44:08
主人公の名字は「ヤマダ」にしてタイトルは「ヤマダのオロチ様」とかどう
- 5二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 12:44:38
冒頭の流れはメイドラゴンでもパクれば
酔ってる時に蛇に話しかけられて夢だと思って一緒に呑む
場の勢いでした約束が契約みたいになってなし崩しに同居 - 6二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 12:45:08
- 7二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 12:49:52
- 8二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 12:51:14
よく勘違いされるけど日常ものって別に波が無い訳じゃないからね
ちゃんと中心に本筋があるし、時間経過に伴う人間関係の変化とかが起伏を生んでいる
サザエさん？あれは社会風刺入ってるから… - 9二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 12:53:47
- 10二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 12:55:26
蛇の神様と言えば奈良の大神神社を連想するな
あそこの神様、卵が好物ということでいつも卵が供えられてるんだけど（神社内でもお供え用に売ってるらしい）
たまたま酒を持ってた主人公が卵の代わりに酒を供えたら、実は卵に飽き飽きしていた蛇神様に感涙されるとか - 11二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 12:55:45
- 12二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 12:56:07
- 13スレ主23/09/02(土) 13:00:34
- 14二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 13:09:28
このレスは削除されています
- 15二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 13:10:13
- 16スレ主23/09/02(土) 13:12:27
- 17二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 13:17:20
蛇神様も怠惰らしいし神基準のどん底だったりするん？
お社壊れて消滅間近なところを主人公と出会って居候することで命拾いするとか
やけっぱちな主人公が”本質的には上位だけど自分よりダメでケアが必要な相手”と同居することで強制的に更生の第一歩を踏み出す的な - 18スレ主23/09/02(土) 13:22:42
厳密に言うと蛇神様は長生きしすぎて力を持て余してる妖怪みたいな存在を想定してます 天気が変えられるぐらいの妖力持ち
お社とか信仰とか別にいらないけどお酒くれるならお返しはするよ みたいなノリ
蛇なので変化した人間形態でも歩くの遅いし不器用だし色々不便な感じです そこらへん主人公に頼りっきりですね
- 19二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 13:29:16
金の稼ぎ方でしばらく回せそうな設定ね
- 20スレ主23/09/02(土) 14:08:45
- 21二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 14:15:17
- 22スレ主23/09/02(土) 14:19:32
- 23スレ主23/09/02(土) 14:47:20
タイトルですが、あまり良いのが思いつきません
『うわばみ様に呑みこまれ』
とかどうですかね？ - 24二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 15:11:07
スレと逆行するけど、
>ヒロインの奇妙な生態に驚いたり
>人間社会を味わってもらったりですかね
がメインでいいと思うけどな
話のついでにちょっとだけ状況が改善されたりされなかったりぐらいで
具体的な進展が無い回でも、上のようなエピソードだけで「お互いのことを
より深く知る」ことになるからその分信頼が強まる意味はあるのよね…
縦軸を意識しすぎると「都会の企業に馴染めなかった俺が実家に帰って近所の
蛇の神様の力で人生逆転する話」になっちゃうからね…
それが悪いとは言わないけどスレ主の書きたいものではないと思う
- 25スレ主23/09/02(土) 15:51:48
『かえる男とうわばみ様』がしっくりきたのでこれにしてみたいと思います
井の中の蛙だった男が神様と出会ってゆっくり立ち上がる感じで お酒好きな蛇なのでうわばみ様
確かにそうですね
メインはそっちにして最後の執着点というかサブで主人公の環境改善という形にした方が書きたいものが書けそうです
- 26二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 16:31:52
小林さんちのメイドラゴンじゃね？
- 27スレ主23/09/02(土) 16:54:10
- 28二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 16:59:36
- 29二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 17:06:41
- 30二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 17:19:01
実家に帰ると井の中の蛙と蛇の餌の意味がある感じ？
主人公の名前も蛙由来にするか…？ - 31二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 17:31:20
一応名字は少し構想があって、昔うわばみ様に生贄として捧げられた娘の末裔という設定にしたいと思ってます
うわばみ様の現在の変化した姿はその娘に似せてるということにして それで考えてみようかなと
それとも普通にありそうな名前の方がいいんですかね？
- 32二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 17:49:22
見た目が小さい子なら
酔ってたところにその姿が見えて
慌ててお酒をその子から取り上げてジュースをあげるとかを
最初にするかなぁ
預かってた子とか、迷子かと思って接してたらなつかれたみたいな - 33スレ主23/09/02(土) 18:01:10
名前はカエルにちなんで川澄尊(かわすみたける)にしてみます
カワズノミコトみたいな感じです - 34スレ主23/09/02(土) 18:07:58
出会いとしては少しホラーちっくにしたいと思います
キャンプしてテントで酒盛りして寝てたらいつのまにか周囲に何かしらの気配を感じて、勇気を出して外に出たら大蛇に出会う
その後ビビリ散らかしながら会話してお酒と引き換えについてくる流れです
こんなものを考えてますが酒に酔った勢いで話すとかの方がいいですかね？
- 35二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 18:11:41
まず全体の流れを筋道立てて考えてみたら？
部分部分の場面を出されても全体が分からないからあんまり助言は出来ない - 36二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 21:47:44
- 37二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 22:09:08
- 38スレ主23/09/02(土) 22:13:50
参考にさせていただきます
だらだらと読める感じにしたいのでそういう感じのプロットにしてみます
話は変わってヒロインの名前なのですが、
うわばみ様(仮称)だと硬いので良い感じのアイデアを教えていただければ…
とりあえず今考えている設定出しますね 少々お待ちを
- 39スレ主23/09/02(土) 22:26:07
こんな感じです
ヒロイン
名前:弁財天白龍王大権現(通称)
姿形:
蛇の形態の時は体長10m太さ1mほどの白い大蛇
だいたいバスぐらい長い 里山でシカとか食べてゆっくり過ごしていた
人間形態の時は身長140cmぐらいの真っ白な短髪の女の子
真っ赤な瞳を糸目にして隠している(瞳術をかけてしまわないように)
立ち位置:神様？ 大妖怪
性別:女性
性格:怠惰でぐうたら、義理堅い
欲望・信念:お酒を飲みたい おかずも食べたい
好きなもの
酒 人間(お酒作れるから) 昼寝
嫌いなもの
動くこと(動くとカロリー消費するので)
無駄な殺生 地位向上(龍には面倒でならない)
トラウマ(心残り):
昔から裏山に住んでるけど崇められて禁域になったせいであんまりお酒恵んでくれなくなった
弱点:
変化して人間の姿になっているので手の使い方も足の使い方も下手くそ
箸は使えないし歩くのもゆっくり - 40二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 22:34:03
だらだら読んでて面白い作品って、間延びしてるように見えて小さな山と谷がちゃんと中身に詰まってるんよね
だから書くにしても細かくプロット立てた方が安定して面白い物が作れる気がする - 41二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 23:01:47
ヒロインの名前…清子とか清美とか（冗談です ヤンデレになってしまいます）
蛇の神様で軽く調べけどウカ様ぐらいしか出てこなかった
（宇賀／宇迦之御魂神）
弁財天との関連もあるみたいだし悪くはないと思う - 42二次元好きの匿名さん23/09/02(土) 23:22:58
夜刀神
- 43スレ主23/09/02(土) 23:33:53
宇賀神様がイメージ的にあってますね
ちょっと柔らかくウカさんにします
次にサブヒロインの名前ですがなめくじからとりたいので何かアイデアありますでしょうか？ - 44スレ主23/09/02(土) 23:41:36
滑川露華(なめかわつゆか)ちゃんとかどうですかね？
ぬめっとしてそうでいい感じです
サブヒロインが実質的ヒロインなので何かアドバイスあればお願いします
個人的にはおっぱい大きいぐらいしか決めてないです - 45スレ主23/09/03(日) 04:25:56
- 46二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 04:59:43
- 47スレ主23/09/03(日) 05:10:06
- 48二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 07:30:51
ヒロインとサブヒロインでのお出掛け回とか
（逆に主人公不在の留守番でもいいかも）
本人に直接言えない主人公に対する評価を言わせられるし
単純にこっちはこっちで仲良くなっておくと雰囲気が柔らかくなるのと
最終的な着地点の後味が良くなると思う - 49二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 07:37:04
- 50スレ主23/09/03(日) 08:29:59
ちなみにですが登場人物の時代考証とかは皆さんどのぐらいしてます？
ウカさんは平安以前の人なので不思議パワー使っても常識が乖離してると思われて
古語とか取り入れた方がいいですかね？ - 51二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 11:22:42
自分は考証は雑ですね…
縄文とか恐竜擬人化とかもはや正解が分からないぐらい古い時代にして逃げる癖がありますが
平安以前から存在してるにしても人間と関わりは持ち続けてる（見てるだけでも）から
近現代にある程度適応してるという設定ならそんなに昔の人らしくなくてもいいと思います
（何故かウカさんを昭和後期ぐらいの感性ののじゃロリでイメージしてるけど参考にしないでください）
まあスマホとかSwitchとかVRとか新しいエンタメに驚いたり感心したりで
話を作れるからあんまり最新の知識を持ってない方が良さそうというのはあります - 52二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 13:05:56
解答ありがとうございます！
ウカさんはのじゃロリにする予定ですが読めなくちゃダメですからね 参考になります
いい感じに煮詰まって来たので試しに一話書いてみたいと思います
かなり時間かかるのでまた後ほど
- 53スレ主23/09/03(日) 16:40:23
- 54二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 17:17:53
- 55二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 17:27:27
同じこと言ってる箇所が幾つもあったり、主人公の心情描写が長かったりでくどい
文頭の空白が改行ごとに入ってないから視覚的に違和感がある
情景描写がよく分からん箇所が幾つかある(暑いんだか寒いんだか分からないし、冒頭二行のせいで夢なのか現実なのか混乱する等々)
1話の内容にしては詰め込み過ぎ
多分殴り書きした物をそのまんま載せてるんだと思うので推敲を推奨 - 56二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 17:41:07
冒頭からよく分からんのだが裏山に物置があって主人公はそこにいるの？
テントには一体いつ入ったんだ？？震えてるのは何で？？？
必要な情報が欠けてるせいで全然分からん
上でも言われてるが晒す前に推敲した方が良いんじゃないかなと思いましたまる - 57スレ主23/09/03(日) 17:48:05
- 58二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 17:57:12
上で指摘されてることは否定しないけど…お手柔らか寄りで…
ウカさんはいいキャラしてるし、主人公も嫌味がなくて良いと思った - 59二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 18:41:14
文章とか展開については上の指摘に概ね同意
あと自分としては1話の中でずっと側にいる契約はもったいないなと思ったわ
序盤の盛り上がりを作れる絶好の要素なのに - 60スレ主23/09/03(日) 19:10:05
改善点
・状況描写を増やす
・詰め込みすぎたので出会いまで
・情景描写を簡潔に
推敲はしてるのですが、推敲自体が下手くそな感じがします
第一話 実家かえるとうわばみ様 八月の冒頭、実家の裏山、少し開けた池の前。俺はそこでテントを構えて酒盛りをして、すっかりと寝入っていた。コンクリートで覆われた地面とは違って、森の中は夜になると夏でも涼しくなる。
ここは昔から好きな場所だった。
十数年以上前には秘密基地と称して、幼馴染と一緒にキャンプをしたのだけれど、今となっては狭くて仕方がない。昔は早く大人になりたかったけど、二十代も後半になるともう一度子供に戻りたい。
(どうしてこんなふうになったんだろうなぁ)。
俺──川澄尊の今までの境遇に思いを馳せる。
高校までは地元のヒーローだった。主席で卒業した俺は、期待を胸にして都会の名の知れた大学に通い始めたのだ。しかしそこでは俺は井の中の蛙。勉強についていけず落ちこぼれになり、あっという間に腐ってしまった。
そのまま入りたくもない会社に入り、したくもない仕事をして、身体を壊してこの実家に帰ってきたのだ。
(そして、今では無職の飲んだくれかぁ)。
家にいると親の目が痛い。
なのでこうして裏山まで来て秘密の酒宴を開いていた。惨めで孤独な宴。どうしようもない自分の現状を少しでも忘れるための現実逃避だった。
(帰ろうかな…telegra.ph - 61二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 19:33:40
- 62二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 19:35:22
- 63二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 20:41:26
思うことがあるのは分かるが他人様の創作を
自分ルールで書き換える気は起きないな
ホラーじゃないのにホラーな引きを作るのも
ジャンル違いな気がする - 64二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 20:57:46
- 65スレ主23/09/03(日) 21:00:52
一応主人公はこういう人間ですよ〜っていう紹介なので…そこは入れときます。
なんで深夜の森で酒盛りをしていたのかの説明にもなるので 後は井の中の蛙というフレーズを入れたかったのです
>>61を参考にして弄ってみました
第一話 実家かえるとうわばみ様 八月の冒頭、実家の裏山、少し開けた池の前。俺はそこにテントを構えた。物置で埃を被っていたそれは、中に入ると黴臭さを感じさせたが、それが自然と懐かしさを感じさせる。
持ってきたクーラーボックスから適当に缶を取り出して酒盛りをする。コンクリートで覆われた地面とは違って、森は夜になると夏でも涼しくなる。街灯の無い暗い木陰ではカンテラの灯りだけが頼りだ。
ここは昔から好きな場所だった。
十数年以上前は秘密基地と称して、幼馴染と一緒にキャンプをしたのだけれど、今となってはこのテントも狭くて仕方がない。昔は早く大人になりたかったけど、二十代も後半になるともう一度子供に戻りたい。
(どうしてこんなふうになったんだろうなぁ)。
俺──川澄尊の今までの境遇に思いを馳せる。
高校までは地元のヒーローだった。主席で卒業した俺は、期待を胸にして都会の名の知れた大学に通い始めたのだ。しかしそこでは俺は井の中の蛙。勉強についていけず落ちこぼれになり、あっという間に腐ってしまった。
そのまま入りたくもない会社に入り、したくもない仕事をして、身体を壊してこの実家に帰ってきたのだ。
(そして、今では無職の飲んだくれかぁ)。…telegra.ph - 66二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 21:20:43
イッチ体言止め好きね……
あとくどいって言われるのは多分声とか音とかに関する言及が短い間隔で連続してるからだと思うよ - 67スレ主23/09/03(日) 21:26:08
- 68二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 21:33:07
- 69スレ主23/09/03(日) 21:42:37
- 70二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 22:20:51
方針は尊重するけど導入ホラーで中身ゆるく
という構成がWeb小説という形態と相性が
良いのかという問題もあるからなぁ - 71スレ主23/09/03(日) 22:46:31
- 72二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 23:20:04
修正した方が展開にツッコミ所増えてる……
これなら雨の中テントで寝てたら外から声が聞こえて……の方がまだホラー味あった
あと最後の蛇が人に変わる件がコメディ色強すぎるのと、やっぱりイッチは物語の山を魅せるための溜めが拙い印象
終始淡々と進んでいるので恐怖感もあんまり伝わってこない
>>61みたいに一旦気のせいか？的に安心させてから畳みかけると恐怖に拍車をかけられるんよ
- 73スレ主23/09/04(月) 01:32:32
ぐぐぐ 一話目は人間に変化せずにそのまま気を失う方向で行きますかね？
いやでも一話目でヒロインの顔見せ無しなのは少しなぁ
自分の甘い考えと拙い文章力が自分を苦しめている… - 74二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 03:17:51
このレスは削除されています
- 75スレ主23/09/04(月) 03:18:59
書き直してみました
>>61さんを参考にして貯めと緩急を意識したつもりです
あと上手い引きが思いつかないのでアドバイスあればどうかお願いします
第一話 実家かえるとうわばみ様 八月の深夜のこと。俺はカンテラを持って実家の裏山を歩いていた。
手に持っているのはテントとクーラーボックス。どちらも最近はめっきり使われていないようで、押し入れの中で埃を被っていた。
それらを引っ張り出して、幼い頃の思い出の場所へと急ぐ。
「いつまでも変わらないな。ここは」
中腹にあるそれなりの大きさの池。
小学生の時に秘密基地と称してテントを立てた。
幼馴染と一緒にキャンプをして、肌が真っ黒になるまで遊んだものだ。今ではそんな日々が懐かしい。
俺──川澄尊は、ここ十数年ですっかりと変わってしまった。
高校生までの俺はヒーローだった。
成績優秀でクラスでも人気者。そのまま期待を胸に抱いて大学進学のために上京したのだが。
そこでは俺は井の中の蛙。勉強には全くついていけなくて、周りとも話が合わず孤立してばかり。そのまま行きたくもない会社で、したくもない仕事をしていたら、二年ほどで身体を壊してしまった。
(どうしてこんなになったんだろうなぁ)
カンテラに集まる虫を払い、黴臭いボロボロのテントの中に身を潜らせる。小学生の時に大きく見えたそれは、今ではすっかり手狭で窮屈になってしまった。缶チュ…telegra.ph