- 1二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 19:18:55
「なんでシンボリルドルフが嫌いかって?」
トレーナーからシリウスシンボリにそんな質問が浮かんだのは、皇帝シンボリルドルフが記者会見を開いているのを、中継で眺めている時だった。今年のトゥインクルシリーズ、クラシックに挑むウマ娘達について聞かれて、画面の向こうのシンボリルドルフは、いつも通りの泰然自若とした口調で答えている。
「この会見を見てれば分かるだろ」
立派な回答だと思うが、シリウスのお気には召さないらしい。
「皇帝サマは、あくまで皇帝サマなのさ。話すことも為すことも、全て上の立場からでしかない。あいつのことをライオンなんて呼ぶ奴もいるが、まさしくその通りだ」
記者の質問攻めに顔色一つ変えず、全てに完璧な答えを返していく姿は、確かに自分のことを、ウマ娘の代表と捉えているかのようには見えた。
「あいつは雄ライオンだ。群れのボスは下々を気に掛けても、同じように狩りに混ざりはしない。そのくせ一番に餌にありつく。対外の脅威に目を向ければ、頼りになる牙だろうさ。だが、群れからはみ出した奴らはどうなる」
牙の庇護も受けられず、拾いあげられることもない。いや、きっと目に留まってすらいないだろう。
だから、問題児の王が必要なのか。
「王なんてのは、誰かが勝手に並べているだけさ。私は鼠で良い。潰されようが、食われようが、しぶとく生きて、しぶとく数を増やして、思い上がったお猫サマに手痛い一撃を食らわせる鼠で十分だ」
その目に宿る闘志は、日々の餌を探すだけの小さな鼠のものではない。
猛々しく群れ、一緒になって狩りをする、気高き狼の群れの長に見えた。 - 2二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 19:30:44
シリウスの心意気カッコイイ
- 3二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 19:40:58
餓狼などは思い上がりも甚だしい。狼とはもっと誇りを持った生き物だ。
君はいいとこ狂犬病に罹患して、誰これ構わず噛み付かずにはいられなくなった病み犬だろうに。
とか誰か言ってください - 4二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 19:48:03
「病み犬か、悪くないな。病だからと切り捨てる、アンタの傲慢で屠殺される狂犬に、アンタは喉元食いちぎられるんだ。その誇りとやらが失われるのが楽しみだな」
- 5二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 21:09:40