- 1二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 17:42:23
怪異や都市伝説が具現化する異世界にピクニックに行く銃の扱いに手慣れた大学生2人
怪異の正体を見たりできる右目や怪異に触れたりできる左目をそれぞれ持っている
裏世界ピクニック - Wikipediaja.m.wikipedia.org - 2二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 17:46:06
キヴォトスの生徒『紙越ソラヲ』と「仁科トリコ』でもいいし裏世界を経由したら何故かキヴォトスに迷い込んだ2人でも良いかもしれない
空魚の目や鳥子の手を使うとどうなるかみたいなそんな話とかしたい - 3二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 17:59:27
キヴォトスで大学生がまず存在してないからどうなるかな。あと酒が多分飲める店がないから長期間いるのは辛そう。
それと空魚の目で生徒を見ると神秘の本質見えたりとかするのだろうか。
その他猫タイプの一般市民を見たときの反応も気になる。
ただ迷い込むの方が話は膨らませそうだけど実質アロナ無しの先生見たいな耐久力になるからキヴォトスの生徒の二人の方が安全そうだな…… - 4二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 18:03:45
ヘイローとか神秘由来の何かは鳥子の手で触れたりしそう
- 5二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 18:10:08
2人が生徒の場合はゲマトリアに閏間冴月がいそう
- 6二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 19:54:33
裏世界の最奥の青色と色彩を絡めてなんかこう上手いこと設定リンクさせられないだろうか
- 7二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 20:14:10
オーパーツとか色々持ち帰りそう
- 8二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 20:24:33
一般人には危険地帯だもんな……
- 9二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 20:26:52
生徒とかみたらどうなるのかは気になるけど…
碌なことにならなそうな? - 10二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 20:27:01
キヴォトスの生徒でかつ裏世界に入り浸る空鳥の場合結構な頻度で色彩に接近しつつ完全には変質しきらないで保ってるとかいうイレギュラーになる
- 11二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 21:42:13
- 12二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 23:37:43
『先生! 手紙が来ています!』
何時ものようにシャーレで書類を捌いていたある日、アロナのその言葉が耳に届いて手を止めた。
”手紙? シロコ達の時みたいに?”
『はい!電子メールではなく手紙です』
教師としてキヴォトスに来てから暫く。
最初のうちはあまり使われなかったシャーレへの電子メールは今ではひっきりなしに生徒からの依頼が舞い込むようになっている。
だからこそ、手紙を態々送るという方法に珍しさと勘が働いて、届いたばかりのそれを取った。
【──居なくなった先輩を探すのを手伝ってほしい。
可能であれば明日の朝、DU地区のカフェで会いたい。】
挨拶等を省いて内容を噛み砕けばそういったもの。
差出人はトリニティの生徒──仁科トリコ。
”アロナ、最優先で片付けなきゃ行けない仕事は他にある?”
『いえ!大丈夫です!そこまで急ぎの物はないので早めに処理が必要なものを今日は終わらせちゃいましょう!』
”うん、いつも助けてくれてありがとう”
その日は普段より早めに仕事を終わらせて、シャワーと食事を取ってから睡眠を取って──翌日。
「はじめまして、先生! いやー、まさか本当に来てくれるとは思わなかったよー!」
「…………」
待ち合わせ場所のカフェに入ると同時に呼び掛けられた先には二人の少女が居た。
長い金色の髪に深い青瞳で、アサルトライフルを肩から提げたトリニティの制服を着て片手袋をした快活な少女と、短い茶髪に空と茶のオッドアイで、ハンドガンを鞄に入れてゲヘナの制服に身を包み、胡散臭い者を見るような目で見る少女。
トリニティとゲヘナ。
複雑な関係の2校の生徒の組み合わせに少々以上に驚きを抱きつつも、対面に座ってから挨拶を口にする。
”初めまして、君が仁科トリコ?”
「うん、そうだよー。それでこっちが──ほら、ソラヲ!」
「うっ……わかってるよ……紙越ソラヲです……その、よろしくお願いします、先生」
”うん、よろしくね、二人共。……早速本題だけど、居なくなった先輩を探しているんだって?”
コクリと真剣な表情で頷くトリコと、どうでも良さそうな表情を浮かべつつトリコを眺めるソラヲ。
少し奇妙な二人とのこの出会いが色彩に繋がるものだとは、まだ先生は知らなかった。 - 13二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 23:52:29
めっちゃ面白そうなのが始まった!?
続き期待 - 14二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 00:00:58
(落ちることさえなければ続きは恐らく明日の夕方以降にでも綴らせていただきます。落ちたらそれまでで……)
- 15二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 05:24:41
面白そうやな!
- 16二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 05:25:11
エ駄死!
- 17二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 11:43:27
鳥子がトリニティで空魚がゲヘナなのめちゃくちゃ解釈一致
- 18二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 12:06:39
このレスは削除されています
- 19二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 12:08:28
このレスは削除されています
- 20二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 12:21:38
このレスは削除されています
- 21二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 17:56:47
生徒たちのホラー耐性というか怪異への恐怖耐性ってどんな感じになるんだろう
- 22二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 18:29:08
”話を纏めると、3ヶ月位前からその先輩は音信不通なんだね?”
「はい。サツキは元々オーパーツ集めとか言ってふらっと居なくなる事も多かった人なので、最初はまたいつものだと思ってたんですけど、一週間経ってもモモトークも何にも反応してくれなくて……知り合いに聞いても同じくらいから連絡が途絶えたって言われたんです」
”それで、今までは手掛かりを探っていたけれど手詰りになってシャーレに来たと……
机の上に並べられたオーパーツと呼ばれる遺物。
話終えて、少しだけ落ち込んだ様子のトリコはコーヒーを口に含む。
そのタイミングで合わせてコーヒーを飲みながら思案する。
──中々難しい問題だ。
サツキ──閏間サツキという生徒が居なくなったのが1〜2週間ならともかく、3ヶ月となると足跡を辿るのは難しいだろう。
見せてもらった写真から長い黒髪でメガネを掛けた、羽根や角のない一般的な生徒だと言うのはわかるけれど、逆に言えばそれだけだ。
キヴォトスの中、ましてや三大校の一角であるトリニティの中なら該当する生徒はあまりにも多い。
生徒の行方が掛かっている以上、諦めるという選択肢は存在しないけれど、何処から手をつけるべきかと思考を巡らせつつ、そういえばと口を開く。
”ソラヲは、サツキに付いて何か心当たりとかはないの?”
「……は?」
少しでも情報が欲しいと思いながら口にした言葉に対して返ってきたのは呆けた表情。何を言っているんだと言わんばかりのソレに変なことを言っただろうかと思い返すも別にない。
「えっと、先生。ソラヲはサツキとは関係ないの」
”…………関係ないの!?”
「あ、はい……全く関係無いです」
居心地悪そうに少しだけ顔を背けて肯定するソラヲにそっかぁ……と言葉を溢す。しかし、それなら何故トリコはこの場に呼んだのだろうかと疑問を覚えて問いかける。
「ソラヲは私の──「トリコ!」うぇ!?」
意気揚々と口を開こうとしたトリコをソラヲは止める。その表情は大きな声を出した恥ずかしさが滲むもののそれ以上にこちらに対する警戒の色が強かった。 - 23二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 18:30:09
──どうやらこれ以上聞き出すのは難しそうだ。
”──わかった。二人が納得して言えると思うまでは聞かないよ”
そう口にすれば、少しだけ空気が弛緩する。
「えっと……すみません、センセイ。大きな声を出して……」
”ううん、此方こそ複雑そうな所に口を出しちゃってゴメンね”
冷静に考えればゲヘナとトリニティの生徒が一緒に行動するのはかなり珍しいモノであり、其処に至るまでにも色々あっただろうし軽率に聞くようなモノでは無かっただろう。
先程よりも気まずい沈黙。
それを破るために柏手を一つ打ち、二人の視線を集める。
”とりあえず、私の方でも情報をまずは集めて見るよ。それから出来ればそっちから共有してもいいと思えるような情報が他にもあれば教えて欲しいかな”
「──えっ、受けてくれるんですか?」
信じられないと言いたげなトリコに対して勿論と頷く。
”先生は生徒を見捨てないよ”
”君達も、そのサツキって子もね”
「あ──ありがとうございます!」
深く頭を下げるトリコにそんなことしなくていいと言葉を送りつつ、差し当たっての方針を考える。 - 24二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 18:30:19
”とりあえずは……トリニティに行ってサツキの生徒情報を確認するところからかな”
シャーレの権限で行方不明の生徒の捜索であればティーパーティーの力も借りられるだろう。
そうすれば個人ではなくなる分グッと探しやすくなるはずだ。
「──え?」
”………えっ?”
なのに、呆けた声を上げるトリコ。何を言っているんだと言わんばかりのソレに変なことを言っただろうかと思い返すも別にない。
どこかデジャブめいたソレに戸惑う中。
「あの、センセイ……トリコの言うサツキさん、トリニティの生徒じゃないんです。それどころか、何処の生徒なのかもわからないんだとか」
元々色んな学園に潜り込んでは探索するのが趣味で、それ用に制服を用意している為元が何処の生徒なのかもわからない。トリコと出会ったのもトリニティに入った時の一環だった。
”……………………そっかぁ”
「うわ、センセイがスペースウェーブキャット顔になってる」
猫……ちょっと可愛いかも。
そんな声が聞こえた気がする中、探索の前提が崩れてどうやって手を付けようかと振り出しに戻った事に少しだけ途方に暮れるのだった。
──続く。 - 25二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 18:34:30
更新ありがとう……めっちゃ楽しみ……
- 26二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 18:54:35
「もう!本当に吃驚したんだから!いきなりどうしたの、ソラヲ?」
「だから悪かったってば……」
DU地区のカフェを後にして、私とトリコは歩を進める。センセイに対して少し強く当たってしまった私を嗜めるように頬を膨らませて怒っています!と表現するトリコに少しだけ申し訳無さを覚えつつ、それでも理由を口には出せない。
──だって、トリコと私だけの関係をセンセイにバラしたくなかったとか、ただ変に重い女みたいじゃん。
そんな言葉が脳裏を過ぎっては、柄じゃないと首を振り、だけど不快なモヤモヤが胸元に残る。
一応言っておくと私達はそういう変な関係じゃない。ただの──と言っていいのかはわからないけれど共犯者というだけだ。
──オーパーツ。
この世界に存在する遺物にして遺物。
少しだけ特異なソレに纏わる事から、私とトリコは二人で探索している。
その為には他校の領土にある遺跡にも脚を運ぶから、見つかればただでは済まない。特に、ゲヘナの私はともかくトリニティなんていう内ゲバの凄そうな場所のトリコは大変だろう。それでも続けるのはその探索の目的の中にトリコは大切な人の捜索が混じっていて、私には──。いや、考えるのを止めよう。
「ソーラヲー」
「ふぉりこ……ふぁにしへるのさ」
「だってさっきから呼び掛けてるのに全然返事しないんだもん」
「ふぁふぁらっへ……あぁ、もう!いい加減頬を摘まむの止めて!」
「あははっ!ごめんごめん!」
全く。
油断するとすぐイタズラしてくるんだから。
呆れてため息を一つ漏らしたところで、目の前に手を伸ばされる。
「それで? 今日は何処に行こっか?」
「……今から? センセイが探索するなら連絡してって言ってたけど……するの?」
「んー、今日はサツキのことを色々調べてくれるみたいだし忙しそうだから、次からということで!」
「……ホントいい加減なんだから」
これで探索中は頼りになるんだからトリニティのお嬢様はわからない。
でも、センセイを呼ばないと知って少しだけ安堵が胸を過ぎたのもまた、事実だった。
──幕間(1)fin - 27二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 18:55:31
(本日の更新はこれでラストになります……可能であれば明日にでもまた次回を綴らせて戴きます……)
- 28二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 19:51:08
原作の二人とこの世界の二人は別に両方いてもいいな
- 29二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 19:52:35
トリニティ生とゲヘナ生のカップリングって概念も含めてるのが最高…
- 30二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 23:11:17
裏世界にピクニックしに行くのとキヴォトスにピクニックしに行くのは果たしてどちらが危険なのか
- 31二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 01:34:39
キヴォトスのオーパーツは無名の司祭案件
でもあるからな… - 32二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 12:21:48
保守
- 33二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 15:03:28
(申し訳ありません……本日は更新が無理そうです……
可能でしたら明日の夕方に綴らせて戴きます) - 34二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 15:29:47
無理とかしないで全然マイペースにやってほしい
- 35二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 23:47:40
上げとこう
- 36二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 05:01:12
意外に設定の親和性が高そうな組み合わせだ…
- 37二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 15:30:32
保守
- 38二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 19:58:10
『先生! ちょっと時間貰える?』
トリコとソラヲ。
トリニティとゲヘナの生徒という珍しい組み合わせの二人との邂逅から数日。
シャーレに届く書類を片付けている中で、そんなモモトークの通知がタブレットの画面にポップした。
差出人はトリコだった。
”もちろん。どうかしたの?”
『今からソラヲと気になる場所の探索に行くの!だから先生に伝えとかなきゃって』
”…………今から?”
窓の外にちらりと目を向ければもう間もなく日が沈む頃。外出をするには少々遅すぎる時間帯だ。
”どこに行くのか教えてもらっていい?”
『えーっと……スランピアって場所の遊園地だよ』
その場所は知っている。
かつてテーマパークとして建設されたが既に廃業となり、廃墟として放置されて久しい場所であり。
──時期によっては厄介なのが其処に現れる場所。
カレンダーに目を向ければまだ猶予はあるはずだけれど、不測の事態も考えられる。
そうとなれば/そうでなくとも。
選択肢は決まっていた。
”今から私もそっちに行くから、ちょっと待ってて欲しいな”
『…………えっ?』 - 39二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 19:58:32
「わぁ……本当に来てくれたんだ、先生」
「…………」
”こんばんは、二人共”
使える移動手段を駆使してスランピアに向かい、二人と合流する。
嬉しそうにはにかむトリコと、俯き気味にこちらに視線を合わせないソラヲ。
変わらない二人の無事な姿に安堵しつつ、それでと口にする。
”二人はどうしてここに来ようと思ったの?”
「学校で調べものをしてたらソラヲから噂を聞いたの。内容は──えっと、ソラヲ。………ソラヲー?」
トリコが幾度か呼びかけて、ハッとしたソラヲがええっとと口を開く、
「夜にこの遊園地に行くと行方不明になるっていう実体験系の話です。『これは私の友人が行方不明になった話です。どうか知っている人がいたら教えて下さい』から始まる物で、詳しい話を抜きにすると夜に肝試しめ此処のアミューズメント広場に行ったら友達がマスコットキャラクターに連れて行かれるって内容です。
……この話はネットとかで記録を遡ると度々同じような話が出るんですけど、前にウチの学校でその話があったときに、確かに以前から出席をサボりがちだった子が完全にゲヘナで見かけなくなったって話があったみたいなんです。でも、誰もそれを真面目に考えてる人はいなくて」
「ゲヘナだとヘルメット団に行ったとかも多そうだもんね……」
”……なるほど”
”でも、それなら二人で行くのは危ないんじゃない?”
「あー……それはまあ、そうなんですけど……」
少しだけ困った様子で隣に目を向けるトリコ。
視線を追ってソラヲに目を向けるも、合わせようとすると逸らされ、歩き始めた。
「それで、説明は済んだのでもういいですか、先生? 私はもう行くので」
「あ、ちょ……待ってよソラヲ!」
歩を進めるソラヲへと足早に向かうトリコ。
二人を追いかけながら、壁のように高く積まれた距離感を覚え続けた。 - 40二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 19:59:48
(短くて申し訳ありませんが本日はここまで……
一応大筋は組めましたがやはり小説を書くのは大変ですね……) - 41二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 20:22:54
空鳥の雰囲気がとても良く再現されてて好き……無理せず進めて欲しい……
- 42二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 20:45:19
──何してるんだろう私。
足早に道を進みながら、ふと自分を振り返って自己嫌悪気味になる。
客観的に見て、さっき迄の私は、今もだけれど性格の悪い女としか言いようがないだろう。
忙しい中来てくれた先生に荒い態度で当たったり、トリコの話を途中まで流し聞きをしてたり。
はっきり言っていい態度だとは我ながら思えない。思えないけれど、それを直そうとも思えなかった。
──だって、センセイが信用出来ないし。
『ねえ、ソラヲ。私達の探索だけど、やっぱり今のままだと足がつくと思うの。制服とかを誤魔化せばまだどうにかなるかもしれないけれどそれだって多分限度があるし、そうなったらソラヲにも迷惑が掛かっちゃう。だから、シャーレの先生に頼ろうと思うの。』
トリコの言った言葉の意味はわかってる。
お人好しだし、考え過ぎというかこっちの事ばかり考えている馬鹿だけれど、選択肢としては最適なのは否定出来ない。
ゲヘナの中でも日陰族で地味な生徒の私と違って、トリニティの生徒であるトリコが私といるところを見られたら面倒だろう。
でも、其処にシャーレを噛ませれば、シャーレの活動の一環だからと言い訳が聞く。
それは私ではなくトリコとしては目的を熟しつつ問題を無くせる一石二鳥の一手だろう。
──でも……相手はあのシャーレの先生なのだ。
軽く噂を確認しただけでもカイザーと渡りあったやらシャーレにメイドやバニーを連れ込んでるやらキナ臭い噂がチラホラとある。
無論、全部本当とは限らないけれど一部は写真も取られてるから事実の可能性が高い。
そんな危険な相手とトリコを行動させるのは流石に嫌だで……でもいざ私が一人増えた所で何を話せばいいのかわからないし、相手のことを知りたいとも聞きたいとも思わない。一人のほうが気楽な陰キャ族なので何も変わらない。
それでもトリコと先生だけにするのに比べたら……何よりこの場所、スランピアに単独で行かせる事に比べたら我慢できた……筈なのに。
「──ねぇ、ソラヲってば!」
「……あ、ゴメン。聞いてなかった」
「もう! さっきからそればっかり!」
”二人共、余所見して歩いてると危ないよ”
「はーい!わかってます先生!」
「……っ」
どうしても言いようのないモヤモヤが止まなくて、わけわかんない苛つき混じりに肩に掛けた鞄をキツく握りしめた。
──幕間(2) fin - 43二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 20:46:08
(追加投稿の幕間です……これで本日は本当にラストです……
明日か明後日の夜にまた可能であれば綴ります……) - 44二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 02:13:38
このレスは削除されています
- 45二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 12:17:18
保守
- 46二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 22:10:08
続きをのんびり期待
- 47二次元好きの匿名さん23/09/08(金) 03:14:14
原作からして有事に死ぬほど容赦がなくなる空魚、あまりにもゲヘナにいるのが納得すぎる……
キヴォトスならオッドアイでもあんまり違和感ない - 48二次元好きの匿名さん23/09/08(金) 12:32:10
あげ
- 49二次元好きの匿名さん23/09/08(金) 18:42:09
夜の帳が下りて半刻程。
懐中電灯と微かなヘイローの燐光を頼りに廃墟の中を進む。カツカツと3人分の足音が響く中、先導する様に先を行くソラヲをチラチラと横目で眺めるトリコの様子を後ろから見て、今更ながらに早まった選択をしただろうかと不安が胸に過ぎる。
人懐っこく、距離感を積極的に縮めて来たトリコと違い、ソラヲという少女は借りてきた猫の様に警戒心が極めて高かった。
対人関係でトラウマを抱えているのかあるいは──……。
本来であれば先生として積極的に干渉するべきではない、あるいは本人が気付けない程度に留めるのがベターである相手だろう。
それでもこの場所、スランピアという地に二人で向うとあれば流石に見過ごすことは出来なかったのだけれど……。
「ソラヲ、どうしてそんなに機嫌が悪いの?」
「別に、機嫌が悪いわけじゃないってば」
「嘘。普段ならもう少し雰囲気が柔らかいもの。なんかあるならはっきり言って」
「……夜になるってわかってたのに当日、しかも直前に先生を呼んだりして考え無しだなと思っただけだよ」
「うっ……別に呼んだ訳じゃないんだけど……」
「結果的に来て貰ったなら一緒でしょ」
「ちょっと……さっきから感じ悪いよソラヲ」
”二人共、落ち着いて。私は気にしてないから”
明らかに雰囲気が良くない。
ヒートアップする直前に口を挟み、なんとか沈静化を測るものの、原因は自分である以上そこまで効果は望めない。
それでも、最低限この場で仲違いして解散とかの最悪を避けるためにどうするべきかと言葉を重ね── - 50二次元好きの匿名さん23/09/08(金) 18:45:53
『何か来ます!先生、注意してください!』
”──!二人共、構えて!”
アロナの言葉に思考するよりも早く二人に注意を促す。途端にハッとして背中をソラヲに合わせ、アサルトライフルを構えるトリコと、一拍遅れて鞄を漁り、ハンドガンを取り出そうとするソラヲの姿を見ながらシッテムの箱の指揮モードを起動、敵の反応を確認する。
──数は3。
「先生!敵は何処!」
”11時の方向!数は3!奥から来てる!敵とは限らないけど注意して!”
「わ、わわっ!」
「ソラヲ!落ち着いて構えて!」
「わかってるよっ!」
ようやく取り出したハンドガンをソラヲは構え、方向がわかったことでそっちへアサルトライフルを向けて重心を低く構えるトリコがセーフティを外す。
その頃になってようやく自分達意外の足音……奇妙な効果音のようなソレが近づいて来ることを知覚して、油断なく構えて──懐中電灯で照らされた光の元にソレが警戒無く現れた。
「「………はっ?」」
”…………えっ?”
それは白く、丸かった。それは黄色い嘴を持っていて、だらしなく舌を出していた。それの目線は合わず、フラフラと虚空を眺めているようだった。
『────』
そしてその鳴き声は、数えるのも億劫な程にある生徒が見せてくれた動画で聞き馴染んだ声をしていた。
そんな等身大の鳥をモチーフにしたと思われるソレの名前を、キヴォトスではそこそこの知名度のあるソレを全員は知っていた。
「「──ぺ、ペロロ様ぁ!?」」
『────!』
思わずといった様子で白目を剥く二人に対して、此方に気付いたペロロ様は手を振りながら目を輝かせて──!
”二人共!避けて!”
咄嗟の叫びにトリコは機敏に反応してソラヲの手を掴んで横に動き、一拍遅れていた場所をビームが裂く。真後ろの壁がバターの様に溶け落ちて行くのを尻目に冷や汗が溢れた。
「いや嘘でしょ!?なんでペロロ様が襲ってくるの!?」
「いやいや言ってる場合じゃ無いでしょ!襲ってくるんだったら殺るしかないって!」
”さっきも言ったけど3体、つまり後続もいる!私が指揮するから任せて!”
困惑するトリコを置いて素早く立ち直ったソラヲが銃を構える中、それに負けないように叫んだ。
『────!』
呼応するように叫ぶペロロ様を見ながら、少しだけトリニティのある生徒が居なくて良かったと思った。
──to be continue - 51二次元好きの匿名さん23/09/08(金) 18:47:25
(かなり短くて申し訳ありませんがここまでです……
最低限第一話のこの話は終わらせたいですが何時になるかな……) - 52二次元好きの匿名さん23/09/08(金) 18:54:11
(あと物語としては相性良いけれど両方の雰囲気を出すのはやはり難しいですね……)
- 53二次元好きの匿名さん23/09/09(土) 05:48:50
更新助かる……ほんとうに最近の楽しみ……
- 54二次元好きの匿名さん23/09/09(土) 14:17:18
保守
- 55二次元好きの匿名さん23/09/09(土) 23:34:01
期待の保守
- 56二次元好きの匿名さん23/09/09(土) 23:50:11
保守
- 57二次元好きの匿名さん23/09/10(日) 11:20:54
保守
- 58二次元好きの匿名さん23/09/10(日) 22:15:17
続きをゆっくり期待
- 59二次元好きの匿名さん23/09/10(日) 22:16:56
- 60二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 04:40:52
謝る必要ほんと全然ないから、無理せずマイペースに書いて欲しい……
- 61二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 13:07:54
保守
- 62二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 23:55:14
- 63二次元好きの匿名さん23/09/12(火) 11:55:17
保守
- 64二次元好きの匿名さん23/09/12(火) 22:29:12
保守ついでに
小桜がいたらミレニアムあたりにいるのかな? - 65二次元好きの匿名さん23/09/13(水) 03:37:29
保守
- 66二次元好きの匿名さん23/09/13(水) 14:00:24
続きをのんびり期待
- 67二次元好きの匿名さん23/09/13(水) 23:56:06
早めだけど保守
- 68二次元好きの匿名さん23/09/14(木) 11:31:20
- 69二次元好きの匿名さん23/09/14(木) 21:28:14
対象ひとりに狂気(味方にはスキル使用不可と攻撃力上昇、敵には確定で恐怖状態と被ダメージ増加を付与)みたいになりそう
- 70二次元好きの匿名さん23/09/14(木) 21:54:27
- 71二次元好きの匿名さん23/09/14(木) 22:00:35
全然問題ない、超マイペースに進めてほしい
- 72二次元好きの匿名さん23/09/15(金) 04:49:13
スキルのカットインは邪視が妖しく青く光る感じで…
- 73二次元好きの匿名さん23/09/15(金) 13:58:03
保守
- 74二次元好きの匿名さん23/09/15(金) 22:57:39
上げ
- 75二次元好きの匿名さん23/09/16(土) 05:13:03
このレスは削除されています
- 76二次元好きの匿名さん23/09/16(土) 13:15:16
保守
- 77二次元好きの匿名さん23/09/16(土) 23:54:04
ほ
- 78二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 04:33:46
ほし
- 79二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 15:57:48
トリコからの被ダメージアップはらしくて良き
- 80二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 00:40:28
キヴォトスの裏世界が色彩の何かと繋がってるとしたら、裏世界由来の変異を持つソラヲとトリコならテラー化を覆せるなんてことも…?
- 81二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 03:46:04
あげ
- 82二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 15:37:39
保守
- 83二次元好きの匿名さん23/09/19(火) 00:32:54
他の生徒と絡みとかあんのかね
- 84二次元好きの匿名さん23/09/19(火) 08:47:05
エデン条約編だとトリコはナギサからめっちゃ警戒されてそう
- 85二次元好きの匿名さん23/09/19(火) 13:42:16
ゲヘナ生と頻繁に会って人気のない場所に行くトリニティ生とか怪し過ぎ…ってなりそう
- 86二次元好きの匿名さん23/09/19(火) 21:49:44
あげ
- 87二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 01:06:58
保守
- 88二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 10:07:53
続きをのんびり期待
- 89二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 20:15:08
保守
- 90二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 04:58:04
保守
- 91二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 16:58:09
あげ
- 92二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 23:07:42
これからそんな事態が起きた時にかなりありがたいでもクロコは元の世界が既に終わってる上に同一人物のパラドックスが適応されかねないから元に戻せなさそう…
- 93二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 09:07:51
色彩由来の目と手でフレキシブルにテラー化とテラー化解除ができる空鳥…?
- 94二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 19:57:13
バフデバフのノリで神秘と恐怖反復横跳びさせるのは厄災では?
- 95二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 04:41:15
保守
- 96二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 15:49:45
ソラヲとトリコが同時に編成されてると色彩ペロロジラみたいな色彩要素のある敵に対して特攻が入ったりしそう
- 97二次元好きの匿名さん23/09/24(日) 01:24:06
ほ