【閲覧注意】アクアが警戒ノーマークだった有馬かなが刺された世界(そして前向きイマジナリー重曹ちゃん)その2

  • 1二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 19:34:18

    アクアは色々と警戒していたが、重曹ちゃんが…というパターンは想定していなかった
    重曹ちゃんはノーマークだった
    トラブルの中で重曹ちゃんはアクアの盾になった
    重曹ちゃんは最後はアクアの腕の中で去っていった
    ひとまずそれ以外の復讐とかは片付いた
    アクアは「俺はもうダメだぞ」な失意の底

    そんなアクアに、イマジナリーな重曹ちゃんが現れるようになった

    ただしその重曹ちゃんがなんだかとっても 前 向 き

  • 2123/09/03(日) 19:35:15
  • 3二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 19:35:34

    >>1

    おつおつ

  • 4123/09/03(日) 19:40:20

    このスレでは、前スレからの継続で、スレ主はストーリーラインの繋がったSS、小ネタ等を適当に投下します。
    一応、基本1の話は繋がった話になっています。

    また、前スレ同様、他のかたも自由にネタ、SS等書き込んでいただけたらと思います。

  • 5123/09/03(日) 19:41:23
  • 6二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 19:49:41

    このレスは削除されています

  • 7123/09/03(日) 20:15:59

    >>191


     その時、ありえない声を聴いた。

     聞こえる筈の無い声を。

     聞こえる筈のないその人の声を。


     ありえない奇跡が。

     暗闇の中で、見渡す。


    『あーくん?』


     もう一度、聞こえた。

     そして、姿が見えた。


     有馬だった。

     かつて、再開した時の、あの制服姿で。

     なぜか空中に、ふわりと浮かんでいた。

     暗い部屋なのに、何か一瞬、光が満ちたような感覚を覚えた。

  • 8二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 20:31:02

    「今日からアンタも大学生ねー」
    「まさか医大に一発合格すると思ってなかったわ…。いや、ほんとどんな頭してたら芸能活動しながら医学部通るのよ…」
    「でも、おめでとう。これでアンタは医大生よ。アンタが目指してる医師への第一歩を踏み出したのよ」
    「だからもっと明るい顔しなさいよね。折角の良い顔が台無しよ?」

    「へぇ大学ってこんな感じなのね。高校なんて目じゃないくらい大きいのね。」
    「キャンパスライフか~。ふふっこれから楽しみね」
    「って、なんでまたネガってるのよアンタは…」
    「はぁ?だからこれからアンタと一緒に大学生活するんじゃない」
    「医学部で一緒に学んでいくってことは私も卒業する時にはお医者さんになってるかもしれないのよねー」
    「私がお医者さん、か…。 メス!な~んてね。」
    「あっ、やっと笑った…ってなんで今笑ったのっ!」

    「やっぱりアンタ目立ってるわね~。まぁ画面の向こうにいた星野アクアが目の前に居るんだから当然か。」
    「…どいつもこいつもあーくん見てるわねー」
    「難関大学に合格して華やかなキャンパスライフ~、芸能人の彼氏も出来て人生バラ色~なんてある訳ないでしょ」
    「勉強ばっかりしてきたあんた達がアクアが釣り合い取れるかっての!」

    「ううん、何でもないわ。こんな同い年の人が集まるのなんて見たこと無かったからビックリしただけ。」
    「あーくんも大変よね。医学部って凄い忙しいんでしょ?」
    「タレント業に勉強なんて毎日が修羅場だわ、休む暇もなさそう」
    「…ふふっ。嬉しいこと言ってくれるじゃない♪」

    「でも、そうね。」
    「アンタがどれだけイヤって言っても私は離れてやらないから」
    「ずっとアーくんのなんて隣に居てあげる。だからアンタは、アンタのやりたいことを頑張りなさい。」

  • 9二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 21:35:45

    ほしゅ

  • 10123/09/03(日) 21:39:31

    >>7

     有馬は……、何故か、どこかこちらを恐れるかのように、自分を見下ろしている。

     なんだか、緊張しているようにも見えた。


    (…本当に、有馬なのか)


     声にもならない思い。だが、どうやらそれが彼女には伝わったようだった。

     彼女の表情から、こわばりが消えたようにも思えた。

     少しだけ、笑う。


    『どう思う?』


    (だけど、確かに、あの時に、有馬は)


    『そーね。それが真実ね。ついでに言えば、その後の色々もアンタの頭には記憶がある。なんというか、人間社会ならではの行事色々。あと報道とかそういうやつ、色々。インタビューアーとか来なかった? ミヤコさんとかがうまい具合にシャットアウトしてくれた? …まぁ、色々あったわよね。そういうことね。…なら、それは真実なのでしょう。不可逆の真実』


     その口調が、だんだんといつもの有馬になってきたように感じる。

     そして、有馬は、ゆっくりと降りて、俺の前に立った。


    『で、私は、どう見える?』

  • 11123/09/03(日) 21:53:55

    >>10

     それには答えずに、震えながら、手を伸ばす。

     触れられるのなら、この少女に、触れられるのなら。

     既に失われてしまった筈の、この少女を、抱きしめられるのなら。


     だが、俺の手は。

     有馬を抱きしめようとしたその手は、虚空をさまよう。有馬の体を突き抜けて。


    『いきなり乙女の体に手を伸ばすとはご挨拶じゃない。ナチュラルにセクハラよ、セクハラ。ま、良くわかるでしょう、これで』

     どこか自嘲的に笑う。

    (……なら、お前は)


    『……違うわね。多分その考えているものとは違う。人をユーレイか何かと思った? そういうもの、じゃないわねぇ。ここに、魂は、そういうものはない。私は幻。ただの幻影。

    …そ、幻。アンタが見ている都合のいい幻。イマジナリーな有馬かなさん。そこは間違えちゃいけないわね。アンタは追い込まれて、とうとう幻を見るようになった』

    (…はは、それは本格的にヤバいな)

    『そーね。ヤバいわね。でも、そうね』

     少し悪戯っぽく言う。

    『…それでも、私に会いたいとでも思ってくれたのかしら?』


     …それは。

     言うまでもなく。


    『そうでなければ、こうもリアルな幻、出てこないでしょう』

     確かにリアルだ。間違いない。

    こんな風に話しているだけで、今、俺は、こんなにも救われてしまっている。俺の表情から、有馬は何かを感じ取ったようだった。


    『……幻が、話をしているだけ。それで、救われるのなら、その程度の悩みなのよ。大丈夫』


     反応に困ることを言う。

     有馬らしい言い方とは思うが。

  • 12123/09/03(日) 22:05:25

    >>11

    『あーあー、それにしても涙でぐしゃぐしゃ。酷い顔。まぁ、いいわ。とにかくね、私は幻。幻影。イマジナリー有馬さん。でさ、そのイマジナリー有馬かなさんとして、ちょっとお願いがあるの』

    (言ってみろ。というか、言われなくても、償いはするつもりだったさ。もう少し待っていてくれればいい)


    『おバカ! 何言ってんのよ! 逆よ! 逆!』

     有馬は急に怒り出す。その感情の起伏が、なんだかとても懐かしいものに感じられる。それすら、嬉しい。


    『…お願いは極めてシンプル』

     有馬は言った。


    『今日を生きて。そして、明日も生きて』

    「……………………生きる」


     思わず、声に出た。単純だけど、だが、今の俺には、とても罪深い、その行い。

    『そう、生きる。まずはそれ。今日でおしまい、というのはナシ』

    「色々と準備をした。やっと、償いができる状況になったんだ」

    『少なくとも、この幻の有馬さんはそうは思わないわね。こっちに少しでも償いたいという気持ちがあるのなら。……とりあえず、明日も話させて』

    「明日も、居てくれるというのか」

    『アンタが望むなら。望むなら、居てあげる』

     そしてほほ笑む。

    『だから、今は、お休み』

     その言葉を聞いて。なんだか、急に疲れが出てくる。気力が色々と、失せてくる。

    『疲れたでしょう。もう寝ていいわ。今はお休み』


     この声が。この声が明日も聞けるのなら。俺に、こんな罪深い俺に、そんな幸福が許されるのなら。

     もう少し。もう少し、ここに居ても良いと思った。


     微睡みの中で、ほほ笑む彼女を、俺は見つめていた。


    『また明日ね、あーくん』

  • 13二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 00:50:56

    やはりなんとも美しく儚い話だ…

  • 14二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 01:31:36

    このまま80年くらい共にあってもいいのよ

  • 15二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 04:36:11

    うおおお元気出たありがとう

  • 16二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 07:09:43

    前回から引き続き質の良いアクかな助かる

  • 17二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 11:51:05

    >>11

    知ってるのに掴もうと腕伸ばして掴めないの辛い…

  • 18二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 11:53:11

    前向きだけどどこかしっとりしてるなこの有馬…

  • 19二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 11:53:18

    重曹ちゃんもアクアも素直になったことだし、色んなとこを旅しながら本編でのすれ違いについて振り返る会話とかしてるのかもしれないな。
    …なんか老後っぽいなこれ

  • 20二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 16:29:15

    アクアの精神状態が回復してきたと思われた矢先、「おいルビー、有馬が嫌がって…」とか口を滑らせて空気が凍ったりしそう

  • 21二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 18:41:22

    重曹ちゃんが自分は幻、ってアクアに何度も繰り返して伝えるの、自分としても割り切ろうとしてるって感じが出ててるなあ

  • 22二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 20:55:04

    雨の日に大きめの傘を広げかなちゃんに入るよう促すアクア、雨に濡れないし平気よ?と言うかなちゃん、相合い傘がしたいというアクア、仕方ないわねーと言いながら嬉しそうに傘に入るかなちゃん

  • 23二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 04:04:52

    ほしゅ

  • 24二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 08:03:56

    かなちゃんは前向きだけど読んでる側はしんみりしちゃう時があるな…そこもいいんだけどね…

  • 25二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 12:49:19

    >>22

    傍から見れば傘の位置変なんだけどアクアとかなちゃんは満足なんだよね

  • 26二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 18:59:55

    >>25

    まーた偶然目撃したあかねのSAN値が削れそうな…

  • 27二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 20:29:52

    そういえばイマジナリーかなちゃんは眠るという行動ができないから夜はずっと起きてるんだよね
    アクアが寝てから起きるまでの時間ってかなちゃんにとって結構残酷な時間帯だなとふと思ってしまった…

  • 28二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 20:44:52

    >>27

    たわいない話して少し退屈にさせて子守唄歌ってアクアが寝たのを確認した後屋根に登ってアクアの今日の1日を思い出しながら星眺めてそう

  • 29二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 23:32:32

    >>25

    ルビー「…お兄ちゃん傘…」

    アクア「いいんだこれで…」

    そう言ったアクアは傘をさす、まるで誰かが隣にいるように…


    本人達は楽しんでるけどやっぱ周りが心配するよな

  • 30二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 03:26:36

    >>29

    ルビーはそれだけで察しちゃうんだろうな

    あかねちゃんが多少のプロファイリングを挟むのに対してルビーは一言だけで全て理解して泣き崩れててほしい

  • 31二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 06:40:57

    かなちゃんは自分がただのイマジナリーでいいってスタンスなんだろうけど、どこかのタイミングでルビーあかねMEMとアクア通じて話して本物と証明してほしい気持ちがあるな
    アクアが知らない事を知ってるというのが証明になるのと、かなちゃんいなくなって皆苦しんでるからアクアに余裕できたら其方にも救いがほしい

  • 32二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 12:06:56

    あんまり語られてないけどあかねちゃんも情緒めちゃくちゃになってそうだよな…

  • 33二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 15:47:40

    ルビーやMEMちょもやばいよ
    二年以上一緒にやってきた仲間だぞ

  • 34二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 16:14:13

    アクアの重さ次第なとこあるけど、ワンチャン喫茶店とかでもわざわざ対面の席空けたりとかもしてそうな感じあるのがな…

  • 35二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 18:21:35

    >>29 >>30 >>34

    最近ようやく少しだけお兄ちゃんが明るくなった。

    でもその目の先に私はいない。

    そのことを考えると泣きたくなる。

    けど、これはきっと助けられなかったことへの罰なのだ。

    お兄ちゃんとそして……


    ……その日玄関を開けると、小雨が降り始めた所だった。

    「お兄ちゃん。雨降ってるよ。」

    「…そうだな。」

    お兄ちゃんは一言だけ呟いて傘を取り出す。

    これでも、返事をしてくれるだけ、少し前から比べると大きな進歩だ。

    何より、学校へ一緒に登校出来るのだ。

    言葉の数の多い少ないなんて何の問題もない。

    ……問題はそんな所には無いのだ。


    お兄ちゃんが傘を広げて玄関から出ていく。

    「…お兄ちゃん、左肩濡れてるよ。」

    「…いいんだ、これで」


    ……まただ。

    最近のお兄ちゃんはいつも隣にスペースを取る。

    ソファーに座るときも、ごはんを食べる時も。

    この前一緒にあかねちゃんの舞台を見にいった時には

    人気で満席の舞台のはずなのに、まるで余分にチケットを買ったかのように

    私の反対側のお兄ちゃんの隣の席が不自然に空いていた。

    …そして今日は傘だ。

    少し前に新しく買ってきた、前よりもちょっとだけ大きくてオシャレな傘を

    お兄ちゃんは大分右の方に持っている。

    まるで横に誰かいるかの様に。

  • 36二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 18:22:38

    >>35 続き

    「…ねえ、お兄ちゃん。私もその傘入っていい?」

    「…自分のが有るだろ」

    「でも一緒に入りたいの。お願い。」

    「駄目だ。」

    「…お願いせんせー。私を隣に入れて欲しいの。」

    少し固まるお兄ちゃん。

    だけど……

    「ごめん。それだけはダメなんだ。」

    「……そっか。 じゃあ仕方ないね。」


    泣きそうな顔を隠しながら、自分の傘を広げて後ろから付いていく。

    もう私は大好きなお兄ちゃんの、せんせの横にいられない。

    そんな資格もないのだ。


    私は星野アクアが復讐に走ろうとしていることを知っていた。

    それでも私は止めなかった。

    止められなかったのでない。止めなかったのだ

    私はママの復讐から降ろしてもらったのに、一人重荷を背負わせてしまった。

    その結果がこれ。

    それが何を意味するのかに気づいたときには、もう何もかも手遅れだった

    大切な先輩はお兄ちゃんを守るため死んでしまいお兄ちゃんは壊れてしまった。

    私の声は決して届かなかった。


    その後、お兄ちゃんは塞ぎこんでしまっていたけど、

    ある日、部屋から出てきて少しずつ前へ進みだした。

    最初は私の声が届いたのかと思ったけど、それは違った。

    お兄ちゃんを助けたのは、また先輩だった。

  • 37二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 18:24:19

    >>36 続き

    今のお兄ちゃんの横にいるのは失ってしまった宝物の幻覚。

    幸せの世界の住民だ。でもそれでもいい。

    例え私の事を見てもらえなくても、私の隣にいなくても、

    お兄ちゃんが幸せなのならそれでいいんだ。

    私が少しあふれた涙をぬぐったその時だった。


    『……この兄妹はなんで肝心な時だけ後ろ向きなのかしら……』

    「……え?」

    周りを見渡す。当然声の主はいない、いるはずがないのだ。

    だけど聞こえてくる声は続ける。

    『あんた本当顔だけは良いはずのに、今酷い顔してるわよ。

    今だったらまだのっぺらぼうの方が美人ね。

    ったく、アイドルでしょ。辛くても笑顔でいなさい。

    ……あいつだって笑顔のあんたが好きなのよ。』


    「笑顔……」

    そういえば、先輩が死んじゃってから笑った記憶がない。

    『そうよ。あんたが私にアイドルはどんなに辛くても笑顔でいるもんだって教えてくれたんじゃない。』

    それは、ママの受け売りだった。

    ママはいつだって笑っていた。

    『……心配しなくても何時かあいつを帰すわよ。約束する。

    その時、笑って迎えてあげて欲しいの。

    ……あいつも頑固だからちょっと時間掛かりそうだけどね。』

    「約束…」

    先輩は口も性格も悪かったけど

    誰よりも生真面目で真剣だった。

    先輩が約束を破ったことは一度もない。

    口に出したことは、責任をもってやり遂げてきた。

    …なら今回もきっと。

  • 38二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 18:24:57

    >>37 最後


    「おい、置いて行くぞ」

    気づくとお兄ちゃんはだいぶ先に進んでいた。

    「あ、待ってよお兄ちゃん」

    急いで追いかけ、追い越していく。

    「学校まで競争しよ。私が買ったらジュース買ってもらうからね。」

    「おい、かってに…」

    最後まで聞かずに走っていく。

    先に学校に入って、

    トイレで少し崩れたメイクを直して

    完璧な笑顔にもどってお兄ちゃんが日常に帰ってくるのを待つ。

    今ならきっと心から笑えると思う。

    「…先輩、ありがとう!」

    何処からも声は聞こえなかった。

  • 39二次元好きの匿名さん23/09/06(水) 22:42:23

    あの3つのレスを元にここまで素晴らしい作品ができるとは…感謝です

  • 40二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 03:41:55

    ほしゅ

  • 41二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 03:55:05

    >>38

    これは光の有馬かな

  • 42二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 07:59:51

    >>33

    いっしょに頑張ってきた仲間だからこの2人も辛いよな…

  • 43二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 14:13:39

  • 44二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 21:00:56

    >>39

    >>42


    ありがとう


    SSなんかほぼ初めて書いたからボロクソ言われると思ってたから凄い嬉しい。


    明るいかなちゃん概念もっと流行れ

  • 45二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 21:17:07

    重曹ちゃんが刺された話は初めて見たから、前スレから読んできた
    幸せそうに見えて、何処か仄暗い雰囲気がとても良いね

  • 46二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 21:22:43

    >>44

    初めてなの!?

    すごいクオリティ

  • 47二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 21:24:06

    >>44

    今までSS書いてくれてた人かと思ったら別の人だったとは…神SS作家が2人いるってことか!

  • 48二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 21:30:46

    このスレまだSS書く人の新規流入あるのすごいな

  • 49二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 21:47:40

    >>46

    >>47

    厳密には前スレ83が初めてで2本目です。

    国語の成績低かったけど明るいかなちゃん好きすぎて

    我慢出来ずに書いてしまった。


    よくよく考えたら、前世バレ後なら

    お兄ちゃんじゃなくておにいちゃんだろ、とか下手な部分だらけだけど、

    褒められて物凄い嬉しい。


    他の人(特にスレ主)には足元にも及びません……

  • 50二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 22:25:00

    俺もこのスレ(のPart1)で初めてSS投稿した者だから気持ちちょっと分かる。この設定すごいいいよね…内なる何かが刺激される感じある

  • 51二次元好きの匿名さん23/09/07(木) 22:47:29

    ほんわかアクかなも良い
    アクアと一緒に漫画読んでて、
    「あーくん、このページ読み終わったから次めくって」
    「俺はまだ読み終わってない」
    「えー」
    という感じで最初はアクアのペースだったんだけど
    「……有馬、もういいだろ? 次いくぞ」
    「まだ待って。ここのシーン良くて、もうちょっとだけ待って」
    「はあ……」
    と最終的に完全にかなちゃんのペースになるやつ

  • 52二次元好きの匿名さん23/09/08(金) 00:11:04

    >>51

    事実上視界を共有してるようなものだし、重曹ちゃんのためにアクアが娯楽を色々摂るようになっててもいいよな。映画とか音楽とか

  • 53二次元好きの匿名さん23/09/08(金) 00:14:31

    >>48

    元々スレに書いてた人がハーメルンでも人気出たからな

    そっちからの逆輸入もあるのかと

  • 54二次元好きの匿名さん23/09/08(金) 05:38:25

    このレスは削除されています

  • 55二次元好きの匿名さん23/09/08(金) 07:47:08

    >>35

    これあかねちゃん的にはアクアの隣の空いてる席見て「有馬かなはもういない」を確認することになるのきついな…

  • 56二次元好きの匿名さん23/09/08(金) 17:15:49

    >>55

    丁度悲愴な演技するところで観客は「いつもより凄いな」となるんだけど本人としては演技じゃなく本心からの苦しみと悲しみと後悔と絶望を滲み出してしまっているんだよね…

  • 57123/09/09(土) 00:25:44

    >>27

    (ある程度回復後IF?)


    勉強の手を止め、ふと、横を見やると。


    『すぅ、すぅ………………』


    有馬が、ふわふわと浮かびながら、うたたねをしている。

    空中で、何か寄りかかる風な姿勢で。両腕を組んで。

    うつら、うつら…と。

    初めて見る姿だった。


    眺めているだけでも、何か、癒される。


    『すぅ……すぅ……』


    ふわ……ふわ……。


    そのまま、しばらく、眺め続けた。

    たっぷり10分は過ぎた頃だろうか。


    『……ふあっ!?』


    おお、起きた。


    『……ん……えっと……な、何よ!?』

  • 58123/09/09(土) 00:32:18

    >>57

    (おはよう。というか、お前もそんな風に寝るんだな)


    『うっさい……油断したわ……いや、普段はひっそり姿を消してたんだけどねぇ……』


    (可愛かったぞ)


    『うるさい黙れ。見世物じゃないのよ。もー。ちょっと消えてるから、勝手にやってなさいな』


    (……いや、そのままでいてくれ)


    『はぁ!?』


    (大変癒される。無防備なところをいくらでも眺められるのが良い。どこを眺めても怒られないし)


    『殴るぞマジで』

  • 59123/09/09(土) 00:44:56

    >>58

    (いや、でも、有馬がかわいいからこそなんだぞ)

    『このタイミングで真顔でそれかよ…ああもう、本当にちょっと見えなくしとくから、お勉強でも何でもやっときなさいな!』


    ちょっと照れる風に姿を消えそうになる有馬を見て、思わず声がでる。


    「待て」

    『うん?』

    「いや……すまない。ちょっと……本当に、待って欲しい」

    『どうしたのよ? ちょっとマジトーンでさ。声まで出して」


    少し迷う。ああ、これを言ってしまって良いのか。

    ええい、言ってしまえ。


    「怖いんだよ。なんだか、そのまま見えなくなってしまいそうで、有馬が」


    『……………………あー』


    有馬は、苦笑する。

  • 60二次元好きの匿名さん23/09/09(土) 01:01:46

    ハーメルンだと見やすくて良いんだけどスレだと画像付いてくるからお得感はこっちの方があるんだよな

  • 61123/09/09(土) 01:03:50

    >>59

    その表情は、どこか嬉しそうで。でも、どこか複雑そうで。

    俺は知っている。有馬は……、俺が、有馬を頼りにしている、ということ示すのを、好まない。

    嬉しそうにはするが、一方で、とても残念そうにする。

    有馬の理想は、俺が有馬に頼らないこと。


    ただ、それを分かっていても。やはり、言わざるを得ない。事実なんだから。

    それに…怖いのも、本当だ。


    素直に、怖い。もし、急に、有馬が。

    そういう感情を持っていること自体、有馬が好まないのも分かる。

    でも、やはり、抑えられない気持ちもある。


    『わかったわよ。とりあえず、今日はこのまま、ね』


    有馬は、優しく笑った。

  • 62123/09/09(土) 01:11:32

    >>61

    なんだかんだいって、その後、有馬はやはり昼寝?の時に姿を消したりもした。

    恥ずかしいものは恥ずかしい、らしい。


    ただ、こっちの気持ちを分かってくれてか、それとなく気配を残すようになった。


    『すぅ、すぅ…』


    何となく寝息も分かるし。目を凝らせばなんとなくどこに居るのかも分かる。


    『もー、何よ』


    視線に気づけば、こんな風に反応も返してくれる。

    ただ…中途半端に姿を消したりするせいで、微妙にスカートとかが透けたりもするのだが。


    『何よ!?』


    まぁ、今は、言わないで良いか、などと思ったりもした。





    (この稿ここまで)

  • 63123/09/09(土) 01:17:18

    あ、今更ですが上の方の投稿で色々反応有難う御座いました…。


    >>48

    >>49

    >>50

    このスレで楽しんで頂けてる方が多くて本当に嬉しいです…。

    ひっそり投稿サイトにSS投下とかじゃなくて、スレ立てから始めて本当に良かったと思います…。


    >>53

    そういう相乗効果があったら嬉しいですね!

  • 64二次元好きの匿名さん23/09/09(土) 11:12:19

    むっつりアクアと恥ずかしながら怒るかなちゃんの関係好き

  • 65二次元好きの匿名さん23/09/09(土) 15:55:30

    かなちゃんの反応が楽しくて風呂上がりはしばらく上裸のアクア

  • 66二次元好きの匿名さん23/09/09(土) 21:10:20

    >>55 >>56

    『これか凄い演技?笑わせるわね』

    『感情は乗ってるけど、ただそれだけ

     立ち位置はずれてるし、声色も澄んでいない。

     何より、ただの空席にいる私と何回も目が合うのはどういうこと?』

    『黒川あかねの演技は有馬かなの自分を出す私と違って役を理解して入り込むモノ』

     でも今の貴女の演技には自分が一杯で全然成り切れていない。』

    『そのままだと、すぐにダメになる。経験があるから断言できるわ。落ちるときは一瞬よ。』

    『言っとくけど貴女の前に出てあげるつもりなんかサラサラない。

     落ちてくるならそれまでのこと、精々大声で笑ってやるわ。』

    『……もしも違うというのなら、

     ……有馬かなが認めた天才と言うのなら、一人で乗り越えてみせなさい。』

    『頂き昇るのか、それともここで転がり落ちるのか、楽しみしてるわ。』

  • 67二次元好きの匿名さん23/09/10(日) 00:34:04

    >>66

    鼓舞するのいいなぁ…全部聞こえてなくてもかなちゃんの声が聞こえただけであかねちゃんにバフかかりそう

  • 68二次元好きの匿名さん23/09/10(日) 09:07:10

    MEMちょはアイドル衣装見てる時に現れそう。大好きで憧れで夢まで見てたアイドルなのにかなちゃんを思い出して向き合えなくなってる、みたいな。

  • 69二次元好きの匿名さん23/09/10(日) 18:32:07

    保守

  • 70123/09/10(日) 20:05:31

    >>51

    (回復後IF?)

    『あーくん、そろそろあのドラマの続きやるわよ』

    「そうか」

    有馬に言われて、テレビをつける。

    最近の、お気に入りらしい。

    * * *

    二人で、ぼうっと画面を眺める。

    『やっぱりコイツ犯人じゃない? ちょっと演技に力入っちゃってるし』

    「……そういうメタい読みは許してやれ」

    『まー、面白いと思うわ。あ、逃げた』

    「逃げたなぁ……」

    『………』

    「………あのさ」

    『何よ。ちょっとイイところなんだから』

    「………いやさ、平和にドラマを楽しむのは別に良いんだが。俺の肩に座る必要あるか?」


     今更の疑問を有馬に投げる。

     さっきからずっと右肩に「座って」いるのだ。

     有馬は楽し気に足をばたばたさせる。


    『どこに座ろうといいでしょー♪』

    「たまには降りないか」

    『やーよ♪』

    「……肩が凄く重たい」

    『いい運動になるわね』

    「こいつ…」

    『ふふっ』


     そんな、何事もない時間が流れる日だった。

  • 71二次元好きの匿名さん23/09/10(日) 20:38:49

    それにしても鼓舞のお話イイですね…。空席を見てしまうのが良いですね…。あとMEMちょの話みたいなのも良いですね…。周囲の人との話は色々と書けますね…。


    >>60

    前スレにも書きましたが、表現形式の違いの部分というのは興味深いですね。

    というかこっちだと長すぎるのは色々あれだと思ってしまうので、そこの違いはありますね。


    ちなみにこっちとの違いと言いますと、投下するには長すぎてダークすぎる、みたいな夢の話とかあちらのみに投下してます。

    (あと冒頭に書いた初めての再会シーンですが、あっちではハグシーンを一応追加しましたので、楽しんでいただけたら幸いです)

  • 72二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 06:19:53

    保守

  • 73二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 07:55:42

    霊体ならではのこと考えたけどちょっとえっちだったからやめとくか…

  • 74二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 17:07:28

    この概念、アクアの思考はかなちゃんに流れるけどかなちゃんの思考はアクアにはわからないところがミソだなあ

    アクアの精神状態は日に日に良い方向に向かっており、一歩ずつ、されど着実に立ち直っていっているのが分かる。この様子だと私が必要無くなるのもそう時間はかからないはずだ。あとは私からの干渉を徐々に減らしていければスムーズに私のいない生活に移行できるだろう。
    嬉しい限りだ。やはり死者に固執するのは良くない。どこまでいっても生者は今生きている現実の、これからの日々に目を向けるべきなのだ。
    それはアクアに限らず私が生前に関わった人達、特にルビーにMEM、あと、黒川あかねも同様だ。
    まあ、同事務所の二人はなんだかんだいって私の死を早くから受け止めてくれていたし、アクアの回復していく様子が良い影響を与えてくれているのもあってそこまで深刻には考えていない。
    不安要素があるとしたら最後に挙げた一人、黒川あかねだった。

  • 75二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 17:08:28

    >>74


    私はアクアの近くから離れられないから、あの子の様子を確認することはしばらくできなかった。それができたのは、アクアが多少長時間の散歩に慣れてきた頃だった。

    あまり乗り気でないアクアをどうにか言いくるめて黒川あかねが出演している舞台に向かわせた。目的を持った外出によるアクアのリハビリついでに黒川あかねの様子を確認しておこうと思った。

    そこで見た黒川あかねの姿、舞台の壇上で演技をしている所が、私が死後に見た最初の姿だ。

    はっきり言って、クソみたいな演技だった。あれがかの天才役者黒川あかね?冗談じゃない。あれは、壇上のアイツは役に入っていなかった。作品の一側面でしかない悲壮感だけが先行して、全体を壊している。だのに観客は絶賛してるんだから心底ムカついた。これじゃ嫉妬する気も何も起きないわよ。

    家に帰って私の不満もとい愚痴、もしくはただの文句をアクアに放り投げた。まあ、これはこれとして、せっかくアクアが事務所の仲間以外の親しい相手に顔を見せられたのだ。手紙か何かで挨拶くらいしておきなさいとだけ告げ、ふて寝してその日は終えた。

  • 76二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 17:09:39

    >>75


    ある日、黒川あかねが苺プロに来た。良い機会だから話してきなさいと部屋から送り出した。しばらくして、ドアの向こう側がなにやら騒がしいことに気づく。アクアが何かやらかしたのかと思った直後勢いよくドアが開かれ、黒川あかねがすごい形相で部屋に入ってきた。

    初めてアクアの自室に入っただろうに感慨など一切無く、ベッドの下、本棚の裏、ゴミ箱の中、窓を開けて屋根の方を見た。まるで必死に何かを探しているようだった。一通り動いて疲れたのか、目的のものが見つからなかったのか床にへたりと座り込む。表情は何を考えているかはわからないけれど、深く考え込んでいるようだった。

    その後、黒川あかねは部屋を出てそのまま帰って行った。帰る直前もアクアと何やら話していたようだがその内容は聞かなかった。少なくとも黒川あかねが帰った後のアクアの精神状態が悪くなるといったこともなかったし、むしろどこか嬉しそうな様子ですらあったからだ。

    負の感情が生まれるようでなければアクアの気持ちはアクアだけのものとして持っているのが良いのだ。

  • 77二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 17:10:44

    >>76


    あれから何ヶ月か経った。アクアの調子は随分と良くなっている。私が起こさなくても一人で起きるし、身支度も済ませられる。自分からご飯を食べに行くし、なんならたまに料理だってする。私が何か行動を促さなくても、その日を普通に過ごす事ができている。ルビーや MEM、ミヤコさんとの関係ももちろん良好だ。アクアの頭の中からはもう、悪いイメージは流れ込んでこない。

    時間はかかったけれど、ようやくここまできた。もう大丈夫だろう。心配するようなことは浮かばない。ここ最近日課となっている確認作業を頭の中で行う。

    私は役目を果たせたか? 果たせたはず。消えても問題はない? 問題ない。アクア達はちゃんと本当に? 本当だ。

    そこまで考えて、ふと、頭に疑問がよぎる。

    なら、なんでまだここに残っているの?

    「…………私は、」

    ガチャりとドアの開く音に思考が遮られた。振り返るとアクアがいる。朝食から帰ってきたようだ。

    「有馬」

    「どうしたの、あーくん」

    「舞台、行かないか」

  • 78二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 17:12:01

    >>77


    黒川あかねから舞台のチケットが届いていたらしい。アクアとルビーとMEMの分となぜか余分に一枚の計4つ。正直、あの舞台みたいな演技を見せられるくらいなら行きたく無かったのだが。

    だけど、今回はアクアが乗り気だった。アクアが自分から舞台に行こうと誘ってきた。驚くと同時に本当に嬉しかった。アクアが自分の意思で前向きな選択をしたことが、何よりも。

    こうなれば見に行かない選択肢は無い。また、ルビーと MEMと一緒に行動するのもより良い影響を互いに与えるだろう。とにかく、ごちゃごちゃした考えは捨てて、目の前のことを楽しんでおこう。

  • 79二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 17:13:14

    >>78


    それは、圧巻の演技だった。一人の役者が舞台を、壇上を支配していた。彼女の発する台詞、つま先から指先に至るまでの諸動作の機微、呼吸から瞬き、視線移動の一つ一つが世界を構築していた。これだ。これが天才役者黒川あかねだ。息をする暇もないなんて言葉では足りない。

    一瞬、彼女が客席に向かって手を伸ばした。落ちそうになる武器を掴むシーンだった。彼女は別に誰かの手を掴もうとしている訳ではない。頭では分かっていた。

    しかし、私は思わずその手を掴もうとしてしまった。その手に、触れようとしてしまった。

    私は死してなお、彼女の演技に応えたいと思った。

    そう、演技をしたいと、思ってしまった。

  • 80二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 17:13:55

    >>79


    黒川あかねが主演を務めた舞台は大成功を収めた。私も大満足の出来だったので気分がいい。

    「まったく、ちゃんと演技ができるなら前回の舞台からやりなさいってのよね」

    家に帰ってからアクアと話す。前回と同じ光景だけど、その内容はまったく異なる。

    「ああ、すごい演技だった」

    初日公演が終了してから何時間も経っているのに、未だ興奮がさめない。それほどまでの演技だった。それはアクアも同じで、思考に熱が入る。

    「あ〜、良い演技を見ると刺激受けちゃって、私もしたくなってくるわね。あーくんもそうでしょ?」

    「……それは」

    「なに、まだ演技のトラウマぬけだせないわけ?」

    「演技は、俺が有馬を」

    「あんたの演技で死んだわけじゃないでしょ」

    「しかし、遠因としては」

    「あーもう、めんどくさい!その性格なんとかならないのかしら」

    さてどうするかと考えて、思いつく。

  • 81二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 17:14:40

    >>80


    「そうだ、あーくん」

    「なんだ?」

    「演技、付き合ってよ」

    「だから」

    「お願い、良いでしょ。今まで散々あんたに付き合ってきたんだから」

    「……わかった。でも、題材はどうするんだ」

    「そうねえ、題材は……あれなんかどう?」

  • 82二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 17:15:28

    >>81


    「有馬、冗談は程々にしてくれ」

    「冗談? 私は本気よ」

    「なんだって題材をこれにする必要はないだろう」

    「良いじゃない、なんでも」

    「よくない、これは俺は出来ない」

    「あら、しばらく役者やってないうちに演技力が下がっちゃったのかしら?」

    「っ!そういう問題じゃ」

    「これじゃないとダメなの」

    アクアがここまで拒否する理由を私は分かっている。

    「お願い。最後だから」

    この題材が、何を意味するのかを知っている。

    「……最後って、なんだよ」

    これは少年と幽霊の少女との恋物語。結ばれるはずのない物語。

    「私の、最後の演技って意味よ」

    その結末は。

  • 83二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 17:16:10

    >>82


    幽霊の少女の姿は誰にも見えません。呼びかけても呼びかけても誰も反応できません。

    ひとりぼっちで辛くて、どうしようもなくなった幽霊は神様に願いました。

    「誰か、私を見つけて」

    そのとき、幽霊の願いが伝わったのでしょうか。神様が言いました。

    「とある村に、幼馴染の少女を失った少年がいる。お前はその幼馴染に姿を変えて失意の少年を助けなさい。お前が幼馴染を演じているうちは少年にのみお前が見えるようにしてやろう」

    続けて、神様は言いました。

    「しかし、お前が幼馴染でないと暴かれたとき、お前が今以上の願いを抱いたとき、お前はこの世から消えてしまうだろう」

    「わかりました。では、その少年の元へ連れて行ってください」

  • 84二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 17:16:56

    >>83


    幽霊は早速少年の幼馴染に姿を変えて、少年の前に姿を見せました。

    自分は幼馴染の幽霊であり少年にしか見えないことを告げ、周りに人がいるときは口で会話をしないことを条件に、少年と共に過ごしました。

    少しずつ少年は回復していきました。そうしているうちに、幽霊は少年に恋心を抱いてしまいました。幼馴染の姿を借りて、冗談混じりに好きなどとこぼしてしまうのでした。

    しかし、とうとう幽霊はある想いを持ってしまいます。

    触れたい。本当の私を見てほしい。

    そして、この少年と現実で生きたい、と。

    幽霊は願いを持ってしまいました。最初の願いではない、新たな願いを。

    思わず幽霊は少年を呼びかけてしまいます。

    少年が振り返ったとき、そこに幽霊の姿はありませんでした。

  • 85二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 17:17:44

    >>84


    私のさ、最初の願いはアクアが立ち直ることだった。だから私が必要なくなったらすぐに消えようと思ってた。

    けど、私の願いは変わってしまった。アクアが立ち直ってから、消えるのが惜しくなっちゃった。

    調子のいいアンタと過ごす毎日が楽しくなっちゃって、ここままでいたいなんてね。意味もないのにアンタの肩だとか膝だとかに座るのは、触れたかったからかもね。

    私にとって演技は生きることそのもの。最後にアクアと演じられたこの瞬間だけは、私は生きていると感じられたわ。ありがとう。

    まあこれでも、筋は通したのよ。分かる?幽霊の物語と違うところ。

    好きだったのよ、アンタのこと。でも言わなかった。

    これだけは褒めてほしいわね、なんて今更野暮だから、口にはしないけどね。

  • 86二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 17:17:50

    久しぶりにきたらめっちゃ進んでる!!ありがとう‥

  • 87二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 17:29:54

    劇中劇って感じ好き
    保守がてらにss書くかとネタ練ってたら、めっちゃ力作が投稿されてびっくりしたよb

  • 88二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 21:47:23

    すげー大作来てる……好き……

  • 89二次元好きの匿名さん23/09/11(月) 23:48:32

    このレスは削除されています

  • 90123/09/12(火) 00:16:48

    大作投稿乙です! 劇中劇形式でまとめるというのも良い感じですね…。

    >肩だとか

    ふれあい、をどうとらえるか。そこは考えを巡らせても良い部分かもですね。


    >>73

    とりあえず、基本的にスレ主は何も禁止していない、ということでどうぞよろしく…。


    というか、投稿版とかでも少し匂わせてますが、1も多少アクセル踏むこともあろうかと思うので…。

    というかそれだと1も投稿できなくなるよ! といいますか。

    という訳で掲示板としてのルールに触れない範囲でしたらセーフとなるかと思います。あとはまぁ、ここは閲覧注意スレでもあります。その上で、それぞれの判断といいますか。どうぞよろしく…。

  • 91二次元好きの匿名さん23/09/12(火) 00:26:28

    >>89

    >>73です。分かりました、挑戦してみます!ありがとうございます!



    何気なくテレビを見ていた。特に見たいものもなかったが何かしら気晴らしになるだろうと思いチャンネルを回していた。

    「だいぶあんたも余裕出てきたわね。」

    声をかけられた。有馬かなだ。

    かな「一発芸百連発?意外ね、そういうのに興味出てきたの?」

    アクア「いや、特に。たまたまチャンネル回してたらここにたどり着いただけだ。」

    かな「一発芸…あっ!私とっておきのがあるわよ!」

    アクア「ピーマン体操か?」

    かな「違うわよ!霊体ならではのやつ!」

    そういうと有馬は一度壁をすり抜けまた出てきた。しかし出てきたのは上半身だけだ。

    かな「くっ、はまった!この穴なら通り抜けられると思ったのに!」

    アクア「ふっ!」

    思わず笑ってしまった。間抜けなセリフを天才役者の有馬かなが真面目にやってることが滑稽だ。焦りの躍動感もこちらまで伝わってくる。しかしあんなにじたばたしていてはスカートの中が丸見え…

    アクア「隣の部屋行ってくる!!!」

    かな「意図してない形で元気になるな!!」

  • 92二次元好きの匿名さん23/09/12(火) 06:14:17

    だいぶ元気になったなアクア…俺嬉しいよ…

  • 93二次元好きの匿名さん23/09/12(火) 16:48:24

    湿度高いのも好きだけど
    明るいかなちゃんやっぱ一番かわいい

  • 94二次元好きの匿名さん23/09/12(火) 16:57:03


    アクアは壁尻好きだったか……

  • 95二次元好きの匿名さん23/09/12(火) 19:23:43

    >>73 ふむ、霊体でえっちなやつか…ちょっと違うけど

    (バチン!)「っ、いったぁ!」

    「どうした有馬!?」

    「…っう。ここに入ろうとしたら障壁みたいなのに弾かれてめっちゃ痛かったのよ!」

    「はぁ、そういうのしてるなら看板立てときなさいよね!『霊立ち入り禁止』みたいなやつ」


    「…確かに犬とかセコムとかはあるけど霊避けのやつは見ないな」

    「そうよ。ちゃんとやっときなさいよね~。そういうの見かけたら私だってちゃんと迂回するわよ。」

    「って、あ…れ?」


    「有馬!大丈夫か!お前薄くなってるぞ」

    「あぁ、それでクラクラしてるのね。風邪、ひいたかと思った、わ…」

    「有馬ぁ、くそこのままだと有馬が…ッ!早くどこか休めるところにッ!」


    「あー、まだふらついてるわ。ていうかなんか身体が熱いし、周りが靄がかってピンクに見える…」

    「起きたか有馬?」

    「あーくん?あぁ、アンタはちゃんと見えるわ。良かった…」

    「それでなんでアンタ禅組んで瞑想してるの?ていうかここどk…っ!」


    周りを見渡すと薄暗いピンクの照明、透明なガラスで仕切られたシャワー室、動画の中でしか見たことない大人の玩具があちらこちらに整備されている。つまりここは…


    「なんでラブホにいるのよ!?」

    「…すまない。倒れた有馬をちゃんとした所で休ませないとって思ってつい…」

    「ついじゃないわよ!こんなところに居たら身も心も休まはないわよ!」


    私と会話しながら瞑想しているアクア。なんでずっと目を瞑ってるのかしら…ふと自分の身体を見下ろすと…

    「なんじゃこりゃー!」

    赤く光沢のあるボンテージ。手先には真っ白い手袋、靴下の代わりに白のストッキング。肘から肩まで何も覆われていない上に、脚の付け根ギリギリまで露出してる。思わず屈んで身体を隠す。

  • 96二次元好きの匿名さん23/09/12(火) 19:25:38

    「な、なによこれぇー!」
    「なんでこんな、こんな格好してるの私!?」
    プイっと顔をそらすアクア…絶対コイツなんか知っているわよね…

    「アクアぁ!説明しなさい!」
    「…今の有馬は不安定になっていてな。ざっくり纏めると今の有馬の姿は俺の思考に影響されるみたいだ。」
    渋々といったように話し出すアクア

    「はぁ…。ってことはなに?」
    「アンタは私がボンテージ着てるところを想像してると…真っ赤なボンテージ服に白の手袋ストッキングなんていい趣味してるじゃない」
    「えっ、今の有馬ってボンテージ着てるのか!(チラっ)」

    「は?」
    アクアと視線が合う。そのまま上から下まですっと眺めた後また目を瞑った。
    無言の時が流れる。
    「・・・・」
    頭に違和感があるので手をやると兎耳が生えていた。下を見るとボンテージからバニーガールへ、ご丁寧に丸いしっぽも付いていた。

    「よし。有馬も元気になったみたいだしそろそろ行くか!」
    「待てぇ!」
    「いや、でも有馬が回復したなら早くここから出ないと…」
    「そうは問屋が卸すもんですか!」

    そりゃお年頃の男子校生の性欲の強さは知ってるけど、私の姿で散々妄想してくれたとなると話しは別だ!
    …ずっと一緒にいたからそういう事出来なかったかもしれないからそこまで強くは言わないけど!乙女の純情なんだと思って…

    また胸元に違和感がある。鏡で自分の姿を確認すると
    「・・・・・」
    指先から肩までしっかりと艶のある服に包まれて、足先も太ももの付け根までびっちりと覆われている。兎耳は変わりなく頭に乗せたまま。
    また首から腕の付け根くらいまで装飾のある服を被っていて…

  • 97二次元好きの匿名さん23/09/12(火) 19:29:05

    ただし股間と胸の先端には♥️のニップルシールが貼ってあり、女の子の大事な所は前も後ろも丸裸…

    「…ってこれ逆バニーじゃないの!」
    「あんた何てモノ想像してるのよ!!」
    「悪い!ノブが逆バニーの話なんてしてたから…そのうん。ご馳走でした」
    「しっかり確認してるんじゃないわよ!」
    「ていうかさっさと何時もの姿に戻しなさ~いっ!」
    「さっきから戻そうとしてはいるんだが…」

    また身体に違和感が走る。
    見慣れた高校の時何時も着ていた制服だ。
    「そうそう。これで良いのよ、出来るなら早くやりなさいよねー」

    紺のベレー帽を被って、胸にはピンクの大きなリボン、グレイのスカートは股上5センチ、その下には黒のオーバーパンツ。そうそう下着が見えないように…

    股上5センチ?
    (チラっ)「あっダメだったか(小声)」
    短いスカートから顕にされたオーバーパンツ、うっすらと透けているピンクの花柄の下着…

    「…ねぇ?」
    「よし、準備も出来たし行こうか有馬!大丈夫俺は何も見てない」
    「なんでアンタが私の履いてるパンツ知ってるの?」
    「あっ、会計お願いします。」
    「待ちなさいアクア!これアタッシュケース買う時に履いてたやつじゃないの!!」

    この後アクアはしばらくムッツリと呼ばれ続けることになった。

  • 98二次元好きの匿名さん23/09/12(火) 21:54:40

    >>91

    アクア「勘違いするなよ?俺はただ隣の部屋に忘れ物したから取りに行くだけだ。決して有馬のスカートが気になったわけではない!!」

    かな「あっそ、じゃあこの部屋で待ってるわね。」

    そう言うと有馬かなは壁がすり抜けて出てきた。

    アクア「あっ…」

    かな「ものすごく名残惜しそうじゃない!!」

  • 99二次元好きの匿名さん23/09/13(水) 05:51:26

  • 100二次元好きの匿名さん23/09/13(水) 12:32:36

    しっとりしてるのもいいけどワーキャー言ってるのもやっぱいいよなぁ

  • 101二次元好きの匿名さん23/09/13(水) 19:31:32

    かなちゃんがキレッキレなツッコミしてるのが普段の感じがして微笑ましく思う

  • 102二次元好きの匿名さん23/09/14(木) 00:24:51

    今更だけど幽体離脱ネタ(ネタじゃない)できるのか

  • 103二次元好きの匿名さん23/09/14(木) 00:50:35

    >>102

    肉体側が無いのですが……

  • 104二次元好きの匿名さん23/09/14(木) 00:57:30

    >>103

    そこはほら、アクアがかなちゃんの格好して…ダメだ、本人達が目茶苦茶楽しんでても有馬かなの格好したアクアをルビーやミヤコさんやMEMちょやあかねに見られたら洒落にならないな…「そこまで追い詰められて…気づいてあげれなくてごめんね…」ってなるやつだ

  • 105二次元好きの匿名さん23/09/14(木) 01:03:12

    そもそも重曹ちゃんが生きててもアクアがその格好してるって地獄なのに、それが故人であるという事実でありえんくらい重い空気が展開されてしまう

  • 106二次元好きの匿名さん23/09/14(木) 07:24:11

    このレスは削除されています

  • 107二次元好きの匿名さん23/09/14(木) 12:31:46

    極少数だけど特定のもの(お守り等)は触れられるとか

  • 108二次元好きの匿名さん23/09/14(木) 20:36:16

    かなちゃんとアクアはツッコミとか交えたキレのある会話もいいんだよね

  • 109二次元好きの匿名さん23/09/14(木) 20:38:32

    多分お互いに無理してる部分もあるし逃避してる部分も有るだろう事含めて、生前よりもお互いにふざけ合ってるの
    本当に好き。

  • 110二次元好きの匿名さん23/09/14(木) 23:46:43

    イマジナリーな存在としてただそばにいる
    それ以外は何もできず、またそれ以上を望むことも不可能である
    このある種の諦めみたいなものがお互いにあって、だからこそ皮肉にも二人の関係がこれまでの中で1番穏やかで気楽なものになってるんだよね
    切ないけど美しい

  • 111二次元好きの匿名さん23/09/15(金) 07:21:22

    age

  • 112二次元好きの匿名さん23/09/15(金) 08:06:36

    一番近くて一番遠いよな…

  • 113二次元好きの匿名さん23/09/15(金) 15:23:15

    あまりに良スレと良概念
    スレやSS読んだ限りだとイマジナリーはガチのアクアのイマジナリーも本人の幽霊だけどアクア的には自分に都合のいい幻想パターンのどっちもありでいいのかな?

    セルフ幻想だと無意識なロングの重曹ちゃん概念生み出したり広告見てウェディングドレス着せてしまったりして欲しい

  • 114二次元好きの匿名さん23/09/15(金) 15:32:55

    >>113

    どっちでもいいし、どっちでも有るかもしれないし、どっちでも無いかもしれない。

    ただ傷心のアクアの前にいるのは明るくて都合の良い女の子がいる状況であるのは間違いない。


    何が言いたいかというと、多分どっちでも髪伸ばすし着てくれる。

  • 115二次元好きの匿名さん23/09/15(金) 16:29:06

    >>114

    ただ傷心のアクアの前にいるのは〜 うーん最高


    お着替えでいうとまだアクアが徐々に慣れ始めてる頃とか、アクアにせっついてファッションショーしてもらってたら可愛い

    「いいじゃない。今じゃないと出来ないんだから!ほら、サイト調べて!この服!」

    「で、アクアの好みのテイストはどれ?」

    「へーアクアってばこういうのが趣味だったのねーへーーーーー」

    「じゃあ。今度は私があんたの服を選ぶ番ね」

    って最終的には外に誘導されて久しぶりに買った新しいジャケットを着て帰ったらルビーにあれお兄ちゃん、そのジャケットいつもとちょっとテイスト違くない?って指摘されたりするんだ…

  • 116二次元好きの匿名さん23/09/15(金) 23:12:46

    午前4時30分
    私は大きな問題を抱えて居た。
    『……暇!』

    今の私には睡眠と言う物は必要ない。
    以前なら寝れないときには、役の幅を広げる為という名目で本を読んだりした物だが、
    今の私はページをめくる事が出来ない。
    もちろん、スマホもPCも触れないのでいよいよやる事がない。
    『まったく、この体も便利なのかそうじゃ無いのかわかんないわ』
    悪態をつきながら傍らのベッドに寝る顔を見る。
    『安らかな寝顔……とは口が裂けても言えないわね、これ』
    そこに眠る顔に映るのはは、およそ寝ているとは思えない、苦悶の浮かぶ表情。
    悪夢に襲われているのは明らかだった。
    もっとも、そもそも考えている内容がわかる私にはそんなこと顔を見なくてもわかる。
    彼が見ている夢はいつもおんなじ物。
    母に、妹に、元カノに、自分自身に、……そして私に。
    彼の人生のすべての人に責められて誤っている夢。
    彼はいつも苦しんでいる。 寝ているときも、起きているときも。
    『これでも、眠らなかったあの頃よりはマジなのかしらね。』
    私が、この状態になったころは寝ようとはしなかった。
    あの頃は、とにかく寝かせつける為にいろいろとやって見た物だ。
    思い出すと少し笑える。
    初めてこの状態で目の前に出現したときは、お互いに訳が分からず大慌てだった。
    ……そもそも私は何者なのなのだろうか。
    死んだ有馬かなの記憶を引き継いでいる……気はする。
    でも、幽霊というわけでもない気がする。
    そもども、星野アクアの後悔と憎しみの記憶を持った私は有馬かなとは言えないだろう。
    ならば、やはり私はこの男が見ている都合のいい幻覚なのだろうか。
    私は私の正体がわからい。
    でも、なぜ此処にいるのかだけはわかっている。

  • 117二次元好きの匿名さん23/09/15(金) 23:13:10

    >>116 続き


    『大丈夫だからね。今度こそ助けてあげるから。』

    すぐそばで眠る、触れられない頭を撫でる。

    私は私が何者なのか分からないけども

    彼の苦しみに最期まで気付かなかった私はその苦しみの記憶を知って大いに後悔した。

    そしてもう一度チャンスをくれた神様に心から感謝した。……彼の記憶ではロクでも無い存在のようだけど。


    とにかく私はここにいる。

    今度こそ、あーくんに幸せになってもらう。

    そのためには、私の事を忘れて前向きになってもらおう。あの日私はそう決意したんだ。


    ……顔を上げて時計を見ると5時55分。

    あと五分で、無理やりセットさせたアラームが鳴る。

    私は彼のほっぺたに顔を近づける。

    『…chu…』

    ……唇にはしない。たとえ触れられないとしても其れをする権利は私にはないだろうから。

    「……ピピピピ!!」

    ついにアラームが鳴る。今日も新しい朝が始まった。

    でも目覚めた男の顔は絶望そのもの。

    ならば私がやるべき事は……


    「とりあえず起きろ! まずは起きろ! いつまでもふさぎ込まない!

    ほーら! 起き上がる! 顔洗う!

    いーから! なんでもいいから! とにかくベッドから出る! 一日の始まりよ!」

  • 118二次元好きの匿名さん23/09/15(金) 23:34:04

    良い…

  • 119二次元好きの匿名さん23/09/16(土) 00:05:51

    朝4時くらいの青黒い光に包まれながらじっとアクアを眺める重曹ちゃん、神秘性が高すぎる

  • 120二次元好きの匿名さん23/09/16(土) 00:13:47

    布団を剥がしたり部屋から引き摺り出したりとかの強行手段に出れず、あくまで声をかけることしか出来ないから、明るい言動の裏では忸怩たる思いを抱いてるのかもしれないな。アクアがルビー・ミヤコさんと飯を食べるようになった時、二人はめちゃくちゃ喜んでるけど、裏ではそれと同じくらい重曹ちゃんも喜んでるんだ

  • 121二次元好きの匿名さん23/09/16(土) 00:22:30

    >>115

    アクア「いや、仕事の関係で着た服だったんだけど、結構周りから評判良かったから買ってみたんだよ」

    ルビー「ふーーーーーーん…」

    重曹(これ、またあーくんを狙う女が増えたって思われてそうねえ…)

  • 122二次元好きの匿名さん23/09/16(土) 11:05:00

    >>121

    まあもうダメ状態のアクアが他の女に手を出せる状態にまでなったなら、多分逆に安心するやろ。

  • 123二次元好きの匿名さん23/09/16(土) 20:55:20

    「なあ、有馬
    その……なんだ、明日行きたいところないか。」
    『…あら、珍しいわね。あーくんからお出かけのお誘いなんて。』
    「明日はお前の誕生日だろ。だからお祝いしたいんだよ。」
    …そういえばそんな時期かもしれない。
    この状態になってから日付感覚と言う物を完全に失っていて全く気付かなかった。
    それにしても…
    『…ふーん?その為にお出かけのお誘いしてくれたの?顔真っ赤にして?そんなに行きたかったの?』
    『いっつも引込ろうとしてるくせに?私の【お祝い】の為に勇気ふり絞ってお外に出るの。私の為だけに?』
    『ていうかお祝いっていうの?おを付けちゃうの?ほんと似合ってない言葉使ってまで私の気を引きたかったの、本当にカワイイわね』
    「……このイラっとさせるウザさも久しぶりだな。
    そして最近の行動に騙されてたけどお前本気で性格悪いな。死んでも治らねえのかよ。」
    全くその通りだと思うけど、私だってこいつには手を焼かされているんだからこの位許してもらおう。
    「……それで?、どこか行きたい所はないのか」
    聞かれて考える。いつもならあーくんの元気が出そうな所を考えるのだけど、私が今更行きたいところなんて。
    少し考えてそして……一つだけ思いつく。
    『……それじゃあさ、行きたい…と言うか来てほしいんだけどさ』
    『……お墓参り行かない?……有馬かなの』

  • 124二次元好きの匿名さん23/09/16(土) 21:24:14

    >>123

    翌日

    「……本当にいくのか?その、折角誕生日なんだからもっと楽しいところの方が」

    『昨日、散々ごねたのにまたやるつもり?一度行くって言ったなら男らしく行きなさい、お花はカワイイのにしてよね。』

    嫌がる男を無理やり連れて、何とか墓地にたどり着く。

    『……此処に私が埋まってるのよね。なんかすっごい変な気分だわ。』

    ふと横の石板?をみると一番新しい所に[有馬かな]と彫ってある。

    有馬家のお墓にはまあ勿論来た事は有るのだけど、そこに自分がいると思うと見え方が変わるのは仕方ないだろう。

    そして私以上にその文字を見ている男に話しかける。

    『ほら、さっさと準備する!お水君出来てお花生けてお線香焚いて、やる事一杯有るのよ!私は出来ないんだからさっさと動く!』

    「……ああ分かった。」

    そう返事をすると思った以上に手早く準備していく。

    一通り終わったらお祈りの時間。

    いやまあ、ご冥福をお祈りされてもどうすれば良いのかは分かんないのだけれども。

    ……というかこの時間私はどうするべきなのだろうか。

    そんな意味のないことを考えていると、

    お祈り……ではなく謝罪をおえたアクアが声をかけてくる。

    「…今日は何で墓参りに誘ったんだ。」

    『……そろそろ、お互いにちゃんと認識しないとって思ったのよ。……この状態の終わりのためにもね』

    その言葉を聞いた顔が歪む。

    『別にすぐじゃ無いからそんな顔しない!

     ただ、前を向くには必要でしょ。』

    「……そんなの必要ない。俺はお前さえいれば」

    その言葉を聞いて、不覚にも喜んでしまう心を押さえつける。

    『……またお説教するわよ。アンタか幸せにならなきゃ、幸せになれない人が一杯いるのよ』

    ルビーにMEMにみやこさん。……あと黒川あか。、

    私にとっても大切な人たちだ。

    『今すぐで無くてもいい。 けれどずっと逃げてちゃダメよ。私もアンタもね。』

    「それでも……俺は…」

  • 125二次元好きの匿名さん23/09/16(土) 21:24:51

    >>124

    ……全く本当に頑固なんだから。

    『まあ、今日はここまで来たからこれで良しにしましょう。』

    『私の願いは聞いてもらったから、あとはあーくんの好きにしていいわよ。

     ……私のお誕生日どんなエスコートしてくれるのかしら?』

    「……ああ、任せといてくれ。ちゃんと考えてきたから。」

    ルビーたちには悪いけどもう少しだけ掛かりそう。

    それでも、いつか約束通り帰すから。

    ……だからもうちょっとだけ私も楽しんでいいよね?


    そんなことを考えながら、甘くてちょっとだけ苦い誕生日デートに繰り出すのだった。

  • 126123/09/17(日) 00:31:08

    >>62

    「あーくん! 今日は大掃除するわよ! そうよ、大掃除!

    アンタわかってる? この部屋……めちゃくちゃ荒れてるわよ?

    まぁ、色々あったからしょうがないけどさ…。

    だから今日は大掃除。OK? ほら! 準備準備!」

  • 127123/09/17(日) 00:38:42

    >>126

    「そーよ。荒れてるわよ。

    ……さ、落ち着いて部屋を見渡してみて?


    そうよねー。本棚倒れっぱなしだわねぇ……。

    ゴミも片付いていないわねぇ……。

    服もろくそっぽ片付いていないわねぇ……。


    まぁ、仕方ないのは分かるから、私も何も言わなかったんだけどさ…。

    部屋でじーっとしてるにしても、片付いていた方が、色々気分も落ち着くわよ、きっと」

  • 128123/09/17(日) 00:54:45

    >>127

    「……言われればちゃんと動くじゃないの。いい感じいい感じ。


    あー、その辺は捨てましょう。ほら、まとめてまとめて。

    取っ散らかってるわね。本、ひとまずそこの棚に入れましょう。

    はい、言われたとおりにやる。


    あー、何? 役者本じゃない。

    なーにが裏方希望よ。ちゃーんと勉強してたのねぇ…。


    こっちは…何? ふーん、アンタホントにそういう知識あるのねぇ…。めっちゃ高そうな本…。

    何万円もの本をアンタ派手にバラまいてたのねぇ…あーあー、折り目ついちゃって…。

    本が泣くわ……いや別にお値段が価値ってワケじゃないけどさ……。


    ん? 大体こういうところにさ…そういう本とか混ざってたりしないの? ……いや、具体的に説明しなくていい。

    ちゃんと整理してる!? せんでいい! そういうところは別にしっかりしなくてもいい!

    いいから! はい次! だから次! あーーーーーー!


    ……よーしその辺はそこ。いいわね。

    うわっ………、メッチャホコリかぶってる…ほら雑巾。早く早く!」

  • 129二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 01:38:36

    一歩ずつ真人間に戻っていってる感

  • 130123/09/17(日) 02:04:58

    >>128

    「よし、移動空間は確保できたわ。

    じゃあ本格的に行くわよ。


    ……何言ってるの。ここからがスタートラインよ。

    じゃ、天井から………。


    もー。もう疲れたの?

    まぁ、いいけど…。


    仕方ないわね。じゃあ、掃除機持ってきて。

    ちゃんと床が見えたんだから。

    そこは、がーっとやっちゃいましょう。

    ほら、早く。


    あーくん? ……へぇ? 抵抗するんだ?


    ……悪いわねー、私は口ばっかりで。

    手伝えなくて……私……こんな体だから……ううっ……。


    あー、冗談冗談!


    ………冗談よ、分かってるでしょ?

    そんなに慌てなくてもいいのに……ふふっ……」

  • 131二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 13:09:21

    保守

  • 132123/09/17(日) 13:28:43

    >>130

    『さぁ掃除機よ。ちゃっちゃとかける。

    あー、その辺の箱はあっちに。そんなに丁寧に動かさなくていいわよ。

    こういうのは最初大雑把にやるの。細かいのはそれからでいいから。

    ほら、がーっと、がーっと。

    ……偉い偉い。


    そーそーそーそー。

    あー、なんか床が呼吸してる気がする……わかる?

    部屋の乱れは心の乱れ、よ……。いや、今適当に考えたけど。


    ……はい、お疲れ様。

    いいわよー、休んで。


    じゃ、私も休ませてもらうわー。

    ……うるさい、肩くらいケチケチするなや。

    あー、いい眺め。

    窓の外からも空気が吹き込んでいい感じよね……。


    どうよ、あーくん?

    こういうのも、気持ちよいでしょう?

    部屋が喜んでるわ……。


    ところでさ。さっきの箱、何?

    ……何よはっきり言わなくて。気になるじゃない』

  • 133123/09/17(日) 13:57:47

    >>132

    『あ、ちょっと気分が見えた。恥ずかしいもの? 隠すじゃない。

    よし、見せなさい♪


    そうよ、ほら、その箱出して。

    抵抗するじゃない。もう見せるまで動かないわよ?


    その……大丈夫よ? なんていうの……ナニ方面っていうか……そういうやつでも許すから……。

    安心して……? その、何? 妹モノっていうの…? そういうのでも軽蔑しないから……。

    めっちゃひくけど……。


    あ、そもそも基本デジタル? ああそう……っていやそこ聞いてないから!?

    って話を逸らすな!


    見せなくていい! しつこい! 話をずらすな!


    ……だからほら、早く♪


    ……ナニこれ。

    なんでアンタがピーマン体操のCD持ってるのよ……』

  • 134123/09/17(日) 14:04:30

    >>133

    『っていうかCDというかグッズ一そろい……。これ初回盤のやつ……。

    っていうかこっちは何? この曲も、この曲も、皆私が歌って……大爆死した奴……。

    待ってこれ……私の黒歴史フルセットじゃない……。

    っていうかほぼ完全アーカイブの勢い……。

    黒歴史完全フルセットアーカイブ……。

    なんでアンタが……。


    集めた?

    色々気にしてはいたが、私がこうなった後に、動けていた時期に、できるだけ集めた?

    ちゃんととどめておきたくて……?


    ………重いわ、バカ。


    本当にバカね……。


    ……さ、あーくん。

    仕事もしたってことで、散歩でも行きましょ?

    そーよー、そこは別タスク。今決めたわ。


    ……まぁ、なに?

    そのうちに、さ。

    アンタが望めば、歌の一つ二つ位はいつでも歌ってあげるから、さ。


    ……言ってない! ピーマン体操を歌うとは言ってない!』


    そんなとりとめのないある日の風景だった。

  • 135二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 15:44:24

    ある日目覚めたら急にいなくなってるのかな有馬…

  • 136二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 16:36:00

    >>135

    起きて、呼びかけたらいつもの有馬かなの声が聞こえなくて、胸騒ぎを覚えて

    ずっと側にいたから遠くにいるわけがないのに、二人で訪れた先々で必死にかなちゃんの姿を探すアクアの姿がみたくないかといったら嘘になる

  • 137二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 00:11:26

    >>136

    探す時間が経過するほど焦燥感が増して悪い予感がどんどん強くなっていく

    最終的に見つからなくて途方に暮れていたころに突然後ろから有馬かなの声が聞こえて、振り返るとテレビのドラマかなんかの再放送の音だった

    加えて一般通過モブ達の「あ、有馬かなじゃん」「誰?それ」「あー、なんか刺されて死んだ人」みたいな会話が聞こえる

    とかになったらよりアクアに相当なダメージが入りそう

  • 138二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 00:43:23

    1回目の消滅は割とすぐ返ってくるんだ

    でも戻ってきてからもイマジナリー重曹ちゃんが突然消えたことがいつも頭にチラつくようになっちゃって、常にどっかしら焦りを抱えるようになるんだよね

  • 139二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 10:29:34

    ルビーやミヤコさんやあかねやMEMちょに相談なんかできないしなぁ…

  • 140二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 10:40:31

    そもそもどんなに明るくて幸せそうでも完全にバッドエンド向かえた後の後日談だからな……
    ダメージ受けるというか、本質的にアクアはもう壊れてる。
    修復完了しないままだと、周りの意見とかでどうにかなるもんじゃない。

  • 141二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 11:54:10

    この概念、アクかなだし前向きかなちゃんに癒されるものではあるんだけど、アク虐も含んでるんだよな

  • 142二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 12:52:45

    >>141

    アク虐出しかな虐だし

    残された人ももれなく虐待してる

  • 143二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 12:55:44

    マイナススタートからゼロにしようとしてるもんな…

  • 144123/09/18(月) 14:02:16

    「マイナスからでもなんでも、アンタは朝はちゃんと起きなきゃいけないし、ご飯は食べなきゃいけないの。
    ゼロがたどり着く先なら、まずそこに行かなきゃいけないの。
    アンタは、毎日を、生きていくの。

    それが私の望みなのよ。
    罪滅ぼしでも何でもいいけど、なぁ、ひとまずは私の希望は聞いて欲しいものだわね?

    ……さ、分かったらさっさとご飯を食べてきなさいな?
    あーくん?」

  • 145二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 17:36:43

    書きたい衝動に任せて最初の出会いと最後の別れだけ書いたんだけど、振り返ってみたら
    アクアもかなちゃんも互いの思考は読めない・ガッツリ幽霊・とてもというよりはそれなり?に前向きで、スレSSというよりインスパイアになっちゃたんだけど落としても大丈夫かな?

    それはちょっととかだったら、止めとくので。
    弁明すると個人的にハッピーエンドが見たくて、逆算して気づいたら上の設定に…

  • 146二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 17:39:56

    スレ主さんが想定していたハッピーエンド見たいです。

  • 147123/09/18(月) 21:36:14

    こんばんは、スレ主です。

    色々と書き込み有難う御座います……。


    >>145

    とりあえず、今の所、スレ主としては禁止しているものは何もありませんよ。

    >>4>>90辺りで書いている通りですね。

    これは小ネタ等についても同様です。


    むしろ>>1は不定期に投下や書き込みを行うので、他の方々の投下後直後に何かの投下を行う場合もあるかも知れず、その時は申し訳ありません、という感じでしょうか。


    >>146

    有難う御座います。

    その上でちょっと書いておきますと、スレ主が、前スレの>>1から投下を継続しているこのストーリーラインの話、

    それは同時に今>>5で加筆再編成、及び新規の話等の投下を継続しているストーリーラインの話ですが、これは、

    (もちろん悲劇の起ったこの状況下で、という留保をつけてですが)ある種の『ハッピーエンド』を予定、想定した話となっております。

    1としては、悲しい結末より、そうではない結末が好きなので……。


    上記の通り、既にどう考えてもハッピーとは言えない状況であり、>>140さんや>>143さんが記載した通りの話ですので、その上で、物語の世界において、ということになるのですが、それはそれとして、スレ主としては良い方向の話にしたく思っています。というか、そのつもりで前スレから投下を開始しています。

    既に話の持って行き方もある程度設定済みという感じです。


    もっとも、これはスレ主が投下及び予定するストーリーラインのみの話であり、同時に現在ハーメルンで投稿しているストーリーについての話であり、他の方々の小ネタ等に制限をつけるものではありません。


    という訳で、今後もそのような物語を投下して行けたらと思っておりますので、投下やあちらの投稿等の際には、お楽しみ頂けますと幸いです。


    どうぞよろしくお願い致します。

  • 148二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 22:55:37

    僕ももしかしたらイマジナリー重曹ちゃんとの出会いから別れまでのちょっと長めのやつ後で出すかも

  • 149二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 23:16:59

    ハッピエンドがみたい

  • 150二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 23:18:28

    >>145

    いろいろな作品読みたいので良ければお願いします!

  • 151二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 23:38:08

    >>148

    お願いします!

  • 152二次元好きの匿名さん23/09/19(火) 11:08:20

    保守

  • 153二次元好きの匿名さん23/09/19(火) 21:30:13

    休日の度に繰り返される日常

    「有馬映画見ないか」
    「ええ、いいわよ。何見るの?」
    「子役の有馬が出演してた、[学校の怪談~恐怖給食室おばさん~]」
    「いつのよ!そんなドマイナー作品よく見つけてきたわね!」
    「それなら、この前DVD出たばっかりの有馬が出てる超人気ラブストーリーを…」
    「嫌味か!120分中7分くらいしか出てないことへの嫌味か!」
    「そんなわけないだろ!これが嫌なら次は……」
    「いや、私の出演作以外にしなさいよ。もう見つくしてロクなの残ってないじゃない」
    「嫌だ」
    「そういわずに、ほらあかねの主演映画の続編とか配信始まってるでしょ。
     後、映画じゃなくて配信限定ドラマだけど、あのメルトの主演作最近にわか人気あるみたいじゃない。」
    「嫌だ」
    「……それなら、ルビーとMEMが出た学園物見ましょうよ。私居なくなってから活動休止してたの
    やっと復帰して取ったやつ。脇役とは言えセリフ結構あるみたいじゃない。」
    「嫌だ 有馬をみる」
    「恥ずかしいこと言うな!!」
    「……あーもう、わかったわよ。見ればいいんでしょ見れば。」
    「その代わり学校の怪談だけよ。あと終わったらルビー達の見せなさい。私もあの子らの見たいわ」
    「ああそれじゃ流すぞ」
    「言っとくけど結構クソ作品だから期待しないでね……」
    「有馬が出てるから神作だぞ」
    「……ありがと」

  • 154二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 08:01:57

    >>107

    イレギュラーだけどこの話書いてみたい

  • 155二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 12:42:25

    >>154

    書いてけ書いてけ

    この概念が少しでも広がることは世界平和につながる。

  • 156二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 21:49:10

    >>107

    >>154

    >>155 書きました。


    かな「こんなところに神社なんかあったのね。」

    アクア「まぁ初詣以外だとあまり賑わってないからな。」

    かな「でも掃除も行き届いてきれいなところじゃない。痺れもないし気に入ったわ!」

    アクア「まあ前に有名な神社行った時は有馬痺れてたもんな。今思い出しても笑える。」

    かな「おいこら!人を悪霊みたいに…こんな可愛い悪霊いないでしょ!」

    アクア「自分で言うな。着いたぞ。」

    お賽銭箱の前に着く私達。お金を入れ願いを祈り二礼二拍手一礼。帰り道にお守りをおいてある場所に来た。

    かな「へー結構いろいろ置いてあるのね。アクアはなんか買うの?恋愛成就とか?」

    アクア「馬鹿言うな。俺は無難に…金運のお守りにする。」

    かな「もー面白くないわねー…えっ嘘。」

    アクア「どうした?」

    かな「…このお守り、私触れる。」

    アクア「本当か!?」

    かな「びっくりした…今日一の声出たわね…ただでさえ1人でぶつぶつ言ってるように周りから見えるんだから気をつけなさい。」

    アクア「何のお守りだ?」

    かな「聞けよ!えっとね…」

    アクかな「「…」」

    安産祈願

    アクア「…まぁなんかの縁だ。買っとくか。」

    かな「…そうね。」

    そう言ってアクアはお守りを買ってくれた。触れるとはいえお守りが浮いてるのは変だろうということでアクアが持つことになった。そのお守りを見てルビーが怪訝そうな顔をしたのはまた別のお話。

  • 157二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:34:23

    >>68今さらだけど


    MEMちょがアイドル衣装握りしめて泣いてる時に「しわになっちゃうでしょ。大切にしなきゃ」って現れてほしい。MEMちょが「…かなちゃん?」って発するよりも先に手を伸ばすんだ…通り抜けてしまうんだけど。そこから話して(ここの内容は後日また考えて書く)元気付けて「永遠の17歳の女子高生は私のものね!」ってブラックジョーク言いつつも「頑張んさないよ」って言いながら眼の前から消える、そんなMEMちょとかなの話

  • 158二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 08:03:51

    楽しんだけどイマジナリーであるがゆえに終わる時のこと考えると切ないな…

  • 159二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 12:26:14

    >>156

    恋愛成就ですらなく安産祈願なのか……

    あの疫病神は霊体or幻想を何処に導こうとしてるんだ……

  • 160二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 12:26:46

    ・遊びの一つの貞子ごっこ
    テレビから出るタイミングで有馬かなも一緒にすり抜けて出てくる。アクアと笑っていたが何回かしてるとすり抜け途中で止まり焦った。その日の晩はイマジナリーなのに怖くてアクアとずっといた。

  • 161二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 17:41:08

    >>147 >>150

    ありがとう。スレ主のあくかなちゃんの行く末も楽しみにしてます!

    他の人のSSも日々の楽しみにしてる。


    自分はまだ纏めてるんだけど、文字数がだいぶ長くなってきたから(六千近く)連投するよりかはどこかに纏めてリンクを貼り付ける予定

  • 162二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 18:35:00

    SS供給多いの本当に助かる

  • 163二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 23:18:16

    >>161

    六千近く!大作だ…楽しみです!

  • 164二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 08:28:34

    >>156

    お願いごとはアクアは変わらないことを祈っててかなちゃんは変わることを祈ってると思う

  • 165二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 18:12:22

    良SS多発するのホントありがたい。
    凄い大作がわんさか来る。

  • 166二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 20:59:08

    >>157

    かなちゃんが亡くなってしばらく経つ。ルビーやアクたんはまだ引きずってるように見えるが幸か不幸か、歳のせいもあって私は立ち直りつつある。お姉さんだからね、私がルビーを支えてかなちゃんの分まで頑張らないと。

    MEMちょ「って思ってたのになぁ…」

    懐かしくなってJIFの時に着た衣装を触るとB小町の今までの思い出が溢れ出てくる。衣装を握りしめながら嗚咽が漏れる。

    「もうそんな握り方するとシワになっちゃうでしょ。大好きなアイドルの衣装なんだから大切にしなきゃ。」

    とても懐かしく聞き覚えのある声のした方を振り向く。そこにはいるはずのない人物がいた。

    MEMちょ「かなちゃ…」

    私は名前を呼ぶと同時に手を前に出す。その手がかなちゃんに触れることはなかった。

    かな「ほらアイドルがそんな顔しない。私のことは心配いらないから気にしなくても大丈夫よ!って言ってもまぁ気にしちゃうわよね…」

    MEMちょ「かなちゃん、私…」

    かな「ほらまたそんな顔して。可愛い顔が台無しよ?…まぁそんな顔にさせた本人が言うなって話なんだけどね。でもそんな顔してる方が私は心配になるから。」

    MEMちょ「…うん。」

    かな「ちゃんと見てるから。B小町の活躍、MEMちょの活躍を。」

    MEMちょ「…うんうん。」

    かな「でもこれで永遠の女子高生は私のものね!」

    MEMちょ「それはちょっと笑えないよ…」

    かな「ごめんごめん。でもやっと頬が緩んだわね。…じゃあそろそろ行くから…頑張なさいよ!」

    そう言ってかなちゃんは消えていった。本物なのか分からない。幻覚かもしれない。それでもその言葉は暖かかった。

    MEMちょ「かなちゃんありがとう。」

  • 167二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 05:29:10

    重曹ちゃんの自虐は生前通りで笑いにくいけど前向きで良いな……
    いや重曹お前高校卒業したやろ、何でお前もサバ読んでんだ

  • 168二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 10:09:10

    重曹ちゃんはイマジナリーになってから毎朝起こしてくれるけど、アクアの精神状態の回復に従って起こしたときの口調が変わるとエモいなって。

    初期「アクアー!起きろー!」
    後期「おはよ」

    時間が経つにつれてアクアも普通になっていくから、頑張って行動させるって形じゃなくてどんどん寄り添っていく形に変わっていくんだ…

  • 169二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 14:31:20

    >>167

    制服着てふわふわしてた印象あったからつい…

  • 170二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 23:02:48

    いろんな人の書いたSS含めるとルビーとあかねとMEMちょのメンタルケアはできたかな?

  • 171二次元好きの匿名さん23/09/24(日) 07:42:55

    >>168

    かなちゃんがこう言ってるってことはアクアの精神は安定してるってことだから喜ばしいんだけど安定してるってことはかなちゃんいなくなる準備してそうなんだよな…ただかなちゃんがいなくなってアクアの精神がどうなるのか、また揺れ出しそうだよな…

  • 172二次元好きの匿名さん23/09/24(日) 10:05:15

    >>170

    まあ解決はしてないだろうし皆ふとした瞬間に落ちる事も多々あるだろうけど。


    後アクア次第でもある。

  • 173二次元好きの匿名さん23/09/24(日) 18:24:02

    >>145

    一旦出会いの方だけ。分割したお別れパートも近日に落としにきたい。

    初めてこのサービス使ったんでうまく見れてたらいいんだが。


    アクアと幽霊かなちゃんー出会いー 時刻は既に昼を過ぎ、外は眩しいほどの太陽が輝いているのに、アクアはカーテンを締め切ったままの荒れ果てた部屋屋のすみで一人、布団にうずくまっていた。寝るつもりはなかったのに体のほうが先に疲れ果てて寝てしまったのだろう。悪夢に魘されながら時折苦悶の表情を浮かべていた。

     そんな辛そうなアクアの姿を見て────私はひどく、ほっとした。

    「……良かった。アンタが元気そうで」


     他人が見たらどこが元気そうなんだとか言われるでしょうけど。ちゃんと、生きている。咄嗟にアクアを庇ったあの後、薄れゆく意識の中で彼を守り切れたかが気がかりだったから、こうしてアクアがまだこの世界に無事でいるだけで私には十分に嬉しかった。それでもあわよくばで、ダメ元でアクアに手を伸ばしてみたら案の定私の手はアクアの手をすり抜けた。

    「あー……、やっぱりダメね」

     好きな人が目の前にいても、触れられない。あー!分かっちゃいたけど、落ち込むわ!こんなの!!!今の自分が何にも触れないのは知っていたけれどそれでも、こうして実感すると落ち込まずにはいられない。はあと大きなため息を付いて数秒しっかり落ち込んでから、首を横にふって気持ちを切り替える。それ…
    telegra.ph
  • 174二次元好きの匿名さん23/09/24(日) 22:22:23

    >>173

    新しいSSだ!ありがとうございます!見た目きっかけからアクアを戻そうとするかなちゃんいいな…続きも楽しみです!

  • 175二次元好きの匿名さん23/09/25(月) 07:32:34

    >>172

    亡くなった頃よりは話せて楽になったって感じか

  • 176二次元好きの匿名さん23/09/25(月) 11:49:33

    最近になってこのスレ見つけたんだけど、なにこれええやん……
    平井堅の歌をbgmで流しながら読んだらエモさが天元突破したわ

  • 177二次元好きの匿名さん23/09/25(月) 13:31:09

    閲覧注意入ってる分ちょっと来にくいからな…
    その分荒れなかったりSS投下するような濃いめの人らがいるのかなって思うけど

  • 178二次元好きの匿名さん23/09/25(月) 21:12:28

    >>176

    知ってるかもしれないけどこのスレその2だから前スレもあるぞ

  • 179二次元好きの匿名さん23/09/25(月) 21:21:22

    >>178

    うん、知ってるゾ


    ちなみに平井堅は「アイシテル」とか「いとしき日々よ」とか流しながら読んでた

    いとしき~はアクアが本当に前向きになったら合いそうかな、と思った(隙自)

  • 180二次元好きの匿名さん23/09/26(火) 06:59:06

    アクア目線の話書こうとしてるけど、こいつエミュ難過ぎて泣きそう。

  • 181二次元好きの匿名さん23/09/26(火) 12:25:11

    >>179

    私も試してみよ

  • 182二次元好きの匿名さん23/09/26(火) 22:18:56

    かな(鏡に写らないなんて変な感じね…)
    下を向いても影もない。誰からも認識されていないんだと改めて感じる。それでも、
    かな(ちゃんと立ち直れるまでサポートしなきゃ!)
    気合いを入れ直す。

    いつも通りあーくんを起こしに行く。すると今日はすでに起きていた。でもまだ眠そうだ。
    かな「おはよう、あーくん。」
    アクア「…おはよう、有馬。」
    眠気眼を擦りながら挨拶をする彼はやけに幼く見えた。
    また1日が始まる。

  • 183二次元好きの匿名さん23/09/26(火) 22:57:47

    まだちょっと早いけど、SS投下が有ると埋まりかねないから先に聞くけど、
    スレ主様パート3作る予定ある?
    見てたら教えてほしい。

  • 184123/09/26(火) 23:03:31

    こんばんは。スレ主です。

    一つお知らせです……。おかげさまで、2スレももう182という塩梅で本当に有難う御座います。

    (というか>>182さんの投稿と微妙にかぶったタイミングですみません)

    その上でなのですが、この通り書き込みや投稿はいくらでもできるのですが、タイミングによってはちょっとスレ立てしづらいかもです。

    皆様のおかげで、思ったよりペースが速く、ちょっといつ埋まるのか分からないので……。

    という訳で、スレが埋まるなり、落ちるなりしてしまうかもしれませんが、次スレを立てる時期は多少遅れるかもしれません。埋まってから数日後とかそんなタイミングになったりすることもあるかも。ちゃんと次スレは立てたいと思っておりますので、どうぞよろしく……。

    あ、このスレみたいに、スレ立て時はちょっとした話を冒頭に投下したいと思っています。

    どうぞよろしく。


    >>177

    そもそもの設定からして閲覧注意なので……。あとはまぁ、最近だとたまに別の意味での閲覧注意ネタもあったりしますしね! まぁあれです、あとスレタイが長すぎるとは感じているので、次スレは調整します。

    ハーメルンに投稿しているものも既にタイトルを短くしていますが……。


    ちなみに、ハーメルン版の次回投稿か、もしくはその先かは分かりませんが、現在、いわゆる『第ゼロ話』とも言うべき話を準備しています。本当に閲覧注意な部分の話ですね。

    お楽しみに、というのもあれなのですが、お楽しみに……。


    あとまぁ別途『ルビー』も準備中です。これは第六話、となりますでしょうか。

    こちらもお楽しみ頂けますと幸いです。


    >>169

    ちなみに>>1の投稿版からして制服でふわふわかなちゃんなので……。

    このスレか前スレにどなたかが書き込んだふわふわかなちゃんネタにを採用させて頂いた訳ですが。

    かわいいですよね、ふわふわかなちゃん。制服だとまた猶更。


    『何で制服だ、って? そりゃあ……アンタにとって、もっとも印象に残った私の姿がそれだから、じゃないのかしら、ね。

    ……アンタは私を覚えていてくれた。そういうこと、よ。

    ふふっ……。


    まぁ、あれよね? アンタがそういう趣味だった可能性もあるけどね?

    ……違う! そういう意味じゃない! 想像するな! 想像するんじゃない! 私でそういう妄想をするんじゃない!』

  • 185二次元好きの匿名さん23/09/26(火) 23:06:09

    >>184

    ありがとう

    次スレ無いならSS投げないほうがいいかなって思ったけどあるなら気にせず投下しちゃおう(まだ書けて無いケド)

  • 186123/09/26(火) 23:23:44

    一応、今のうちに、ハーメルンのリンクだけは張っておきますね。

    アクアが警戒ノーマークだった有馬かなが刺された世界(そして前向きイマジナリー重曹ちゃん) - ハーメルン有馬かなが刺されてしまった世界での、アクアと、「イマジナリー」を自称する有馬かなの物語。 自責の念から絶望し、自決すら望んでいるアクアと、そのアクアを毎日起こし…syosetu.org

    >>185

    このタイミングで直張りで5個連投とかだと>>1が制御できないので、さすがに消費量が多いとちょっとあれかもしれませんが、単発なり、上にあったテレグラフとかでしたらお気軽にどうぞ。

    なんにせよ、以前同様特に>>1は今のところは何も制限はしていません。200となったりスレ落ちなりの場合はそれはそれで、上記の通り適当にやります。

  • 187二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 08:06:21

    元気になってちょっとむっつりさが出てくるアクアと喜怒哀楽激しめで反応するかなちゃんほんと好き

  • 188二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 12:41:08

    かなちゃん触れないし見て楽しめる動物園や水族館や博物館等のミュージアム系でのデートがありそう。もちろん2人分払う。

  • 189二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 14:15:21

    >>188

    動物園でパンダの檻に寄った時、「そういえばアンタ、私のことパンダに例えて話したことあったわよね」とか言いそう

  • 190二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 20:22:15

    イマジナリー(霊体?)かなちゃんでパロディ思いついたからそれは次スレで書いてみようと思う

  • 191二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 06:03:34

    >>190

    楽しみ

  • 192二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 15:40:43

    俺は大きな間違いを犯した。……いや、間違いですらない。
    アイは復讐なんて望まない。そんなこと分かりきっていた。
    それでもその道に進み続けた。その先にあるのは地獄と知りながら。
    俺が地獄に落ちるのが相応しい。あの時凶刃を前にして微かな笑みさえ零れた。
    ……だが、そうなってはくれなかった。
    あの時凶刃の前に身を出した少女を身代わりに俺は生き延びてしまった。
    そして俺の手により利用され、弄ばれ、翻弄されてきたその少女はその命すら奪われた。
    皮肉なことにそれを切っ掛けにして奴の事は世に出回り復讐は終わった。
    ……もう二度とあの憎まれ口を聴く事は出来ない。
    陰で誰よりも努力をして身に着けた芝居も、文句を言いながらも一度も手を抜かなかったステージも見ることは叶わない。
    誰よりも光輝いていたあの力強い太陽は俺の過ちにより、永遠に光を失った……筈だったのだが……。

    『ほら、起きなさい!朝よ!さっさと起きて歯を磨いて来なさい!』
    今日も大きな声で目が覚める。
    そこに居るのは、フワフワと宙に舞う生前と変わらない輝きを見せる少女。
    もう二度と見ることが出来ないと思っていた笑顔がそこには有った。
    再開した時の驚きは生涯忘れないだろう。

    『なに、またロクでもない事考えてるの?』
    「いや、お前が初めて出てきた時の事を思い出してた ……というかお前俺の考えわかるんだろ?」
    『直ぐに詳しくは分かんないわよ。人間の考えてることってムチャクチャ複雑なんだから』
    げんなりした顔で苦笑する有馬、少しして今度はニヤニヤし始める。
    『初めての時といえば、あんた本当に面白かったわね。私を見るなり俺を殺しに来たのかって真面目な顔で呟くんだもの。
    髪も髭も伸びっぱなしで、お風呂に入ってないから薄汚れてるし、ご飯ほとんど食べないのと寝ないのでやつれてるしで
    あんたの方がよっぽどバケモン見ないな見た目だったのに。』
    「……頼む忘れてくれ」
    『嫌よ、あんなに面白い物忘れる訳ないじゃない。』

  • 193二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 15:41:43

    >>192 続き

    ……あの姿を覚えられてる事に酷い羞恥心を覚える。

    確かにアレは我ながら本当にひどい姿だったと思う。

    有馬の死を病院で聞かされてから、多分ひと月近くほとんど部屋から出ずに過ごしていたある日

    『暗い!汚い!臭い!さっさと元気出して身だしなみ整えろ!』

    突然現れて暴言を吐いた彼女は自分の正体を俺が生み出した幻覚だと答えた。

    こんなリアルな幻覚がいるかと言うと

    『なに、じゃあこの超絶美少女な私がわざわざあんたに会うために天国から舞い降りたとでも思ってるの。

    その見た目で?イキるのは鏡見てからにしなさいこのネクラネズミ男が!』

    と散々な言われ様だった。

    実際の所、彼女が幻覚なのかそれとも幽霊なのか未だにわかっていない。

    どちらにしても俺にとってあまりに都合の良い彼女が現れたことで俺の人生は再び始まったのだ。


    「あれから、もう半年近く立つのか……」

    『まあ、あの時に比べたら随分マシになったわね。少なくともご飯食べるしルビー達ともしゃべる様になったし。』

    「そうだな……」

    『なんか私に物凄く依存しててキッッモイ所は有るけどね』

    ……否定は出来ない

    今の俺はこの輝きがあるから生きていける。

    もう一度失ってしまう時こそが死ぬ時なのだ。

    俺はいずれ今までの報いを受け惨たらしく悲惨な死を迎えるだろう。

    そうで無くてはならない。

    だけど、それが途轍もなく贅沢な願いだとしても、せめて今だけはこの幸せに浸りたい。

    ……そう願ってしまっているのだ。

  • 194二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 15:42:08

    >>193 ラスト

    ふと見上げると有馬が頭を抱え込んでいた。

    「どうした?」

    『いや、この頑固者の思考回路をどうやったら叩き治せるのかと思って……』

    …こいつはたまに、よく分らないことを言う。

    『……まあいいわ、とにかく早く身支度しなさい。ルビーが朝ごはん用意して待ってるわよ』

    「ああ、……と、まだ言って無かったな」

    「…おはよう、有馬」

    『……おはよ、あーくん、今日はどこ行っか』


    こうして今日も新しい一日は始まる。

    ……今日も太陽が明るく輝いていた。

  • 195二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 20:02:50

    そろそろ次スレかな?

  • 196二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 23:49:01

    >>190

    デジタル始めたから拙いけど絵にも挑戦したい

  • 197二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 01:04:33

    >>196

    色塗ってないけどこんな感じで描きたい。BLEACHの27巻のところ参考にした。パロディしたいって言ってた話もそこ。朝起きて後悔したら消すかも。

  • 198二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 07:32:40

    気づけばここまできたね

  • 199二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 17:32:39

    こりゃ埋まる前に次スレ立つのは厳しそうだな

  • 200二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 22:02:56

    200ならイマジナリーかなちゃんが増殖

オススメ

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