ゼンノロブロイの難聴トレーナー概念SS

  • 1二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 21:48:32

    私のトレーナーさんは難聴だ。
    生まれつき耳が聞こえないらしくて、補聴器の効き目も無かったという。
    つまり、トレーナーさんは音を聞くことができない。声を聞くことができない。
    あのウイニングライブの激しい音楽と、私の歌声を聞けない。
    あのレースの時の、燃えるような観客の応援と私の吐息を聞けない。
    トレーナーさんは私たちとは違う。
    トレーナーさんの周りは…いつも静かだ。
    でも、それでいいと思っている。
    図書室で、二人きり。その時私はトレーナーさんと同じ世界にいるかもしれないと錯覚する。
    でも、それでも私の大きな耳はいろんな音を聞いちゃうからそれがもどかしいようなもどかしくないような。
    そんなことを思っていた私に対してトレーナーさんは手話で私に尋ねてくる。
    それに対して、私は頑張って覚えた手話で平気だと答える。
    トレーナーさんは難聴だ。
    でも、私の言葉は通じる。私と同じ物語を読めるし、見れる。
    私の努力を見て喜び、私が負けてしまった時は泣く。それが私のトレーナーさん。
    なら、それでいいと思った。
    私の物語にとっての魔導士で予言者で、私だけのマーリン。
    おかげで私は立派な物語の主人公になれました。

    ―――ありがとう。
    『ん? 何か言った?』
    『何も言ってませんよ、トレーナーさん』

    でも、私はまだ主人公になり切れていないみたいです。
    英雄譚の主人公になれても…恋愛小説の主人公になるのはまた、別の道のりみたいです。
    でも、大丈夫だと思います。
    必ず成し遂げますよ。だって私はあなたに導かれた主人公なんですから。
    こんどは私が導いてみせますから、ね。

    ―――大好き。

  • 2二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 21:55:07

    拙い出来なうえ長文失礼いたしました。

    なんていうか難聴系聞き逃しを無理なく行わせたいなあと思って雰囲気のままに書いたらこうなってました
    気に入ってくれたら幸いです。

  • 3二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 21:55:59

    いい……

  • 4二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 22:01:56

    >>2

    ええんやで

  • 5二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 22:21:21

    これはアリだ

  • 6二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 22:23:36

    体が砂になってしまったんだけどどう責任とってくれんの?

  • 7二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 22:24:56

    いい……すごく、良いです……ありがとう、これはいい概念です……

  • 8二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 22:25:30

    クソッ!おれはこの、静かな森の奥でささやかに湛える!微塵も不純物が含まれぬ清き清流の如き!尊き概念に対し!ハートと感想を置くことしか出来ない…!!畜生ッ畜生ッッ!!

  • 9二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 22:25:49
  • 10二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 22:26:03

    「私の物語にとっての魔導士で予言者で、私だけのマーリン。」
    ここすっごい好き

  • 11二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 22:29:07

    夕日の当たる静かな図書室の隅っこでくっついて英雄譚を読みながら
    胸にぴとっと当てた耳が心臓の音を拾う時間が好きなロブロイと
    平静を装ってるけど鼓動の速さで色々と筒抜けなトレーナーのお話をください!!!

  • 12二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 22:35:25

    ロブロイって、なかなか自分から話しかけることが難しい、引っ込み思案な子なんですよ
    でも、トレーナーさんが難聴であることを知って、少しでも、少しでも自分の言葉を届けたくて、勇気を出して一歩、トレーナーさんの近くに寄っていくんですよ
    大好きな物語のことでたくさん語ってしまう彼女はなかなか人との距離感が上手くつかめないのではないかな、って
    だから、こんなに近づいていいのだろうか、こんな距離感でも大丈夫かな、って心配になりながらトレーナーを見るんです
    そしたらトレーナーさんの柔らかな微笑みがあって、だからもう一歩、もう一歩、少しずつ、トレーナーにその声を届けたくて少しずつ近づいて……
    二つの影が一つになる、あなたにこの気持ちが届く距離。
    そして二人で一緒に物語を語り合うんですよ、お互いの鼓動を感じ合いながら……

    そんなお話しください!

  • 13二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 22:37:43

    >>11

    書きたくてもどういう構図ならロブロイの耳でトレーナーの鼓動を聞けるようにピトッてさせればいいのか分からない…

    俺は、弱い!!!

  • 14二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 22:41:35

    >>13

    そこはこう……うまいこと横向きにくっつくとか……背中を預けてたら後頭部越しに伝わってくるとか……

  • 15二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 22:42:35

    >>13

    ぴとっとさせるのにはね……意識的にやらなくてもいいんですよ

    一緒に本を読むためにトレーナーの膝の上に座って一緒に読むこともあると思うんですよ

    そして、トレーナーさんの胸に背中を預けながら本を一緒に呼んでいるうちに、もっとあなたの音を聴きたい、って無意識的に思って、ピトッてくっついちゃう。

    意識的にではなく、無意識にやっちゃう、そういうことだってあると思うんですよ

  • 16二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 22:45:12

    >>15

    トレーナーの膝に座っているのなら耳はトレーナーの胸に対して同じ方向にあるはず

    ウマ耳って180度ぐらい自由に回るもんだっけ…?

  • 17二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 22:50:58

    >>16

    そうですね、例えばですが、膝の上に座った状態で、トレーナーさんの顔を視ようとするんですよ

    ウマ耳もあり、また背中を預けている状態なので、斜め上を向く形でトレーナーさんの顔を見るんです

    そうすると、片方の耳が横向きに触れて、トレーナーの胸の鼓動が聞こえてくるんです

    そしてもっと聞いてみたい、そういう想いが強くなって……っていう感じを妄想しています

  • 18二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 05:17:59

    気になって開いてみたら素敵な概念すぎて滅された…良い…

  • 19二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 13:25:22

    これ、逆にロブロイがくっつきに行こうとするのもいいけど、トレーナーもロブロイの音を感じたくてその手に思わず触れてしまう、なんていうのもあるのでは?

  • 20二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 21:24:59

    これはとてもいい…デジたん化する

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