- 1二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 19:59:38
お題は『海外遠征デート』
テンプレートというか簡易あらすじを置くから思い思いに好きな組み合わせで書いていって欲しい
もちろんその流れに従わなくてもいい
トレトレでもトレウマでもウマウマでもなんでもいいぞ!
凱旋門賞制覇を目指す"L'Arcプロジェクト"に参加して早一年、遂に本番に向けて仕上げる海外遠征の時期がやってきた。
志を共にするプロジェクトメンバーと降り立った異国の地は、日本とは違う雰囲気を醸し出すお洒落な街並み、聞き慣れない現地の人々のネイティブな話し声、そして何よりVRでしか体験してこなかった欧州のターフの感触……全てが新鮮で、逸る気持ちを抑えられない。
ここへは決して遊びに来たわけではない。ないのだが、この興奮をそのままに宿泊場へ直行してすぐ眠りに就けるとは思えなかった。
長旅で疲れているかもしれないけど、あの人をお出かけに誘ってみよう……。 - 2二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 20:26:27
SS書きが5人集まったらスペシャルSSマッチになるのか…
- 3二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 22:22:02
主が初動で書かなかったら伸びないんだよなぁ…この手のスレ
メイちゃんを一度踏まないとお疲れ様イベントが発生しないように - 4二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 22:26:17
遅筆SS書きだと絆貯まるのに時間が掛かるので作品を投稿する前にスレが終わってたりするんですよ…
- 5スレ主23/09/03(日) 22:28:30
とりま埋もれても見れるように保守しとく
- 6二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 22:30:15
できたら書きたいところ
果たしてまともに仕上げられるかはわからない - 7二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 22:36:52
「こんな時間にお出かけに誘うだなんて、フジも悪い子になっちゃったんだな」
おどけた様子で笑うトレーナーさんに、私も釣られて笑顔になっちゃう。
「ふふっ。海外の空気が、そうさせちゃうのかもしれないね」
遊びで来ているわけではもちろんないんだけど……それでも、気持ちは浮足立つ。これは不安から来るもので、彼の顔を見て安心したかっただけかもしれないけど。
「呼び出してくれたってことは、どこか行くアテでもあるのか?」
「うーん……実は、どうしようかは決まってないんだ」
「じゃあ、俺にちょっと付き合ってくれるか?」
トレーナーさんが、私の手を握る。大きくて硬い彼の手に引かれながら、私たちは異国の闇へと消えていった。 - 8二次元好きの匿名さん23/09/03(日) 23:15:09
ウマレーターでレース場の景色には慣れているものの、街の風景やそれを取り巻く空気感にはどこか慣れない。部屋でじっと待機するのはなんだか耐えきれず外をぶらぶら歩こうと扉を開けたところ。
「あ!トレーナー!」
担当であるツインターボと偶然出くわした。
「もう夜遅いよ。ちゃんと寝なきゃ明日に影響しちゃう」
「でもターボ、なんか眠れないぞ…」
どうやら異国の空気に当てられていたのは自分だけじゃなかったらしい。あの活発な少女も…いや、活発だからこそ、ここでは動かずにはいられないのか。
うーんと唸り声を発した後、1つの提案をした。
「一緒に外に出ようか」
母国語が一切存在しない街であるため、はぐれないよう互いに身を寄せホテルを出る。身を寄せると言っても体の一部が触れ合ってればいいという縛りのため、ターボはあっちにひょっこりこっちにキョロキョロとせわしなくこっちの体を触りながら辺りを見渡す。
夜も近づいているため開いている店は少ないものの、どこか見たことのある、まさしく海外の眺めにお互い好奇心が止められなかった。次はここ、次はあそこと繰り返すうちに、ちょっとした休憩中にターボは電池が切れたように寝てしまった。満足げでスヤスヤだった。
ターボを起こさないよう背負うと、少し首が締まる。どうやらターボが強く腕を握っているらしい。初めての海外遠征。慣れない海外でも今日という日が彼女にとって良いものになっていますように、とささやかな祈りを送りながら。
「二人なら…どこでも一番…だぞ…」
幸せな寝言を聞きながら。
暗闇の中、帰路につく。
- 9二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 07:51:01
ぽちゃり。
夕暮れ時ながら活気のある街の賑わいと、ゆっくりと流れる川のせせらぎが奏でる喧騒の中、勢いよく放たれたウキが小気味いい音を鳴らす。
「へぇ……パリでも釣りができるんだな」
「事前にしっかりと調べてきましたからね。セイちゃん、趣味には全力ですので」
そう言って担当のセイウンスカイは得意気な表情を浮かべる。釣りとお昼寝が趣味の彼女は、フランスへと向かう機内でも、事前に仕入れたと思われる知識を披露してくれた。
特に、フランスでは夜釣りができないことは少し残念がりながら話していた。
「でも、良かったのか? 到着したら真っ先に寝たいって言ってたような」
「……トレーナーさん、わかっててイジってるでしょ」
そう、日本での出発時刻は9時頃で、そこから14時間ほどのフライト予定と聞かされた彼女は『着いたら説明を聞くのはトレーナーさんに任せるので、セイちゃんはすぐ寝ますね』なんて呟いていた。
「ごめんごめん、黙ってた方が面白いかなって思っちゃって」
「トレーナーさん、ちょっと意地悪なところありますよねぇ……」
到着したら深夜。そう思い込んで初日の観光を諦めている様子が少し可愛くて、あえて指摘しなかったのだった。
課題「時差ボケ」を克服! - 10二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 08:59:16
ほ
- 11二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 11:11:31
サポーター増えろ…
- 12二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 12:09:52
某日某時刻、とあるホテルの一室にて。
扉がノックされたとき、その来訪者が現れることを、何故か予感していたような気がした。
「ハァイ、トレーナー。まだ起きてたのね♪」
「パール……まあな、寝てなくていいのか?」
「なんだか寝付けなくてね。でもそういう貴方こそ、なんじゃないの?」
そう言いつつ彼女はテーブルを挟んだ向かいの椅子に腰掛けると、窓の外へ視線を向けた。
煌々と輝く町並みと、チカチカと星が瞬く夜空。文言だけなら日本と同じように感じるはずなのに、異国の地というロケーションが一風変わった趣を生み出している。
どれくらいそうしていただろう。束の間の沈黙を破るように、パールから問いかけられる。
「……トレーナー、今回の凱旋門賞に出走するウマ娘のこと、聞いてるわよね?」
「ヴェニュスパークのことだね。果たしてどう来るのやら……」
パールと共にサポーター陣営のメンバーとして動くうちに入って来た、新進気鋭の彼女の噂。前哨戦においても文句なしの走りを見せつけ、新米ながら今回の一番人気として不動の貫禄を醸し出している。
「君も心配なのかい、パール?」
「……そうね。それ以外の要因もあるけど、今回の凱旋門賞、そうイージーにことが運ぶとは思えないわ。」
でもね、と続けつつ腰を上げた彼女は、軽く掲げた右手をしっかり握り締めて見せた。
「私達がここまで積み重ねて来たこと、あの娘たちが今日まで練り上げて来たもの、そしてその私達が今現在、この場所にいるという現状。これだけは何があっても、間違えようのない事実よ。だからこそ私達ができることは何か、分かるわよね?」
今までどんな困難が立ち塞がろうと決してそれらから背けることの無かった、そしてこれからも揺らぐことなどないと思わせる強い眼差しが、自分に向けられる。
ここまで来たのだ、数少ない選択肢の中で最大限有効な手段は、このひとつしかない。
「信じよう。俺達が今日まで続けてきたことを、あの娘たちの勝利を!」
「うふふ♪ エクセレント、マイトレーナー!」
交わされたハイタッチは、栄光が約束されたかのように部屋に響いた。 - 13二次元好きの匿名さん23/09/04(月) 23:53:23
SSゲージを貯めよう
- 14二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 11:39:25
あと一人来れば五人だ!
- 15二次元好きの匿名さん23/09/05(火) 20:59:22
保守