- 1二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 19:57:28
校舎裏でしゃがみこんでパソコンのキーボードを叩いていると雲のようにふわふわした声が降ってきた。
「……なンか用か?」
「ネコちゃんを追ってたらここまで来ちゃいまして~」
そう話すスカイの胸にはふてぶてしい表情の猫が抱えられていた。
スカイが猫を下ろすと、猫はオレのほうにすり寄ってきた。
無視してパソコンに向き直る。
「おやおや~、先輩のことを気に入ったみたいですねえ」
「知ったことじゃねェよ」
「ネコは嫌いでしたっけ?」
ふんと鼻を鳴らす。
「猫なンてのはこっちが来るなって言ったときに限って近づいてきて、そのくせこっちが近づこうとすると逃げてくンだよ」
キーボードを叩く指が止まる。
「…………どっかの誰かみてェにな」
ふと横を見るとスカイもしゃがみこんでこちらを覗き込んでいた。
にやにやと笑みを浮かべるスカイをにらみつける。
スカイは意にも介さず言い放った。
「でも嫌いじゃないんでしょう?」
言い返そうと口を開いた瞬間。
「シャカール~?」
ファインの声が飛んできた。
スカイが笑いながら立ち上がる。
「にゃはは、本当に来てほしくないときに来ますねえ。顔赤くなってるのなんとかしたほうがいいですよ?」
慌てて校舎のガラスで自分の姿を見ると、映っていたのは普段と変わりない顔色の自分だった。
だまされた……!
怒りの矛先を向けようとしたときには、すでにスカイは校舎の陰に消えていた。 - 2二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 19:58:36
怪文書SSもっと増えて
- 3二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 19:58:51
史実だとスカイのほうが年上なんだなあってなんとなく思いながら書きました
お目汚し失礼しました
こちら新しく作ったまとめです
書いたSSスレをまとめたやつ|あにまん掲示板前のまとめからひと月経ったのでまた改めてまとめなおしました新作の告知は応援スレのほうに投下する予定なので保守等はしなくて大丈夫ですまあまあ多くなってきたので全部貼るのに時間がかかりそうですがご寛恕くだ…bbs.animanch.com