今日、グラトレは迷っていた

  • 1二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 22:54:46

    最近グラスからの視線に粘っこさが含まれているような
    気配がするからである。
    グラトレには恋人も配偶者も居ない。
    結婚もなるべく早くしておきたいとは思っていた。
    が、しかしだ。
    流石に6、7も歳の違う少女を
    恋愛対象として見てはいなかったのだ。
    見てはならないものだとさえ思っていたのだ。
    だが、難儀な事に
    グラトレの心には変化が生じていた。
    グラスワンダーを女として見はじめているのだ。
    滑らかな四肢。艷やかな栗色の髪。
    淡い青の瞳。嫋やかな佇まい。
    そして、豊満な臀部。
    雑念を払おうとすればする程に
    担当の姿が瞼の裏に浮かんでくる。
    最早、押し留めるのは不可能な程に充満していた。
    吹き出る渇きが己の中の牡をこれでもかと
    突きつけて来る。
    廊下から、足音が聴こえる。
    担当の、グラスワンダーの足音だ。
    グラトレの心の抑えは、崩れようとしていた。

  • 2二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 22:57:25

    粘っこさって

  • 3二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 22:58:00

    もっとネバネバしろ

  • 4二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 22:58:13

    なんか湿ってきたな…

  • 5二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 22:59:07

    日本の怪談みたいな怖さがある

  • 6二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 22:59:14

    >豊満な臀部。

    唐突にわらかすな

  • 7二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 22:59:21

    ええやん
    続けて?

  • 8二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 23:00:28

    これはグラトレの方も知らず識らずにグラスに粘っこい視線を送っていそう。

  • 9二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 23:01:08

    胸に触れられてなくて草

  • 10二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 23:02:48

    続きが見てえや

  • 11二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 23:03:54

    今行くか…いや、まだか…いや、今か

  • 12二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 23:34:19

    昂りをなんとか閉じ込めた所で、扉が開いた。
    「おはようございます。トレーナーさん♪」
    柔らかく穏やかな、蜜のような声。
    なんともなしにジャージの裾を握りしめる。
    「…あぁ、おはよう、グラス。体調はどうかな?」
    「フフ♪すこぶるいいですよ~
     今日のトレーニングも頑張れそうです〜」
    清廉な微笑みにさえ魔性を感じる。
    今この瞬間だけ、グラスが不機嫌そうに
    柳眉を逆立てていたら良かったのに。
    息を整えつつ、トレーナーはなるべく普通そうに応えた。
    「そりゃ良かった。もうじきレースだしね
     君には頑張って貰わないとね!」
    「…トレーナーさん?」 「…えっと…何かな?」
    「さっきから変ですよ?顔も赤くなってますし」
    グラスは、心配そうにトレーナーの顔を覗き込む。
    大きく青い瞳が怪訝そうな視線を投げかけている。
    絹のような肌。整った眉毛。瑞々しそうな唇。
    整った面立ちは、グラトレの高揚に火を焚べるには
    十分すぎる魅力を秘めている。
    「…ハハ。疲れてるのかもしれない、かな?
     まあでも、この程度なら指導に支障はないさ
     心配してくれてありがとう。グラス」
    「…トレーナーさん。風邪は万病の元ともいいますよ?
     その体調であれば休んだ方が良いのではないかと…」
    優しい言葉だった。否定など出来ない程心地よい言葉。
    思えば最初から頭がボーッとしていたのだ。
    最近のグラスへの意識が妙だったのも
    風邪で頭が働いてなかったからそう感じたのだ。
    グラトレはなんともなしにそう飲み込んだ。

  • 13二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 23:58:03

    道に迷ってるのかと思った

  • 14二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 00:11:58

    「では、今日のトレーニングは休みにする、と」
    「うん、そういう事にしといて欲しい
     担当に風邪なんか移しちゃいられないしね。」
    顔が熱いが、妙な事を言わないようなんとか頭を働かす。
    「良ければ何か買ってきますがどうでしょうか?」
    「…大丈夫だよ。
     こういう時の為に薬とか栄誉ドリンク買ってあるし。」
    「一に看病ニに薬ともいいますよ?
     せっかく時間もあるので出来る限りお世話を…」
    「…ごめん。気持ちは嬉しいんだけど、いいよ
     僕の体調管理の甘さで君の練習を潰してしまったのに
     今は、君にお世話になってしまったら
     トレーナーとして失格だよ…
     …だから、悪いけど…」
    酷い男だ。担当からの好意を立場の違いを使って退けた。
    だが、これも妙な事にならない為には必要な事なのだ。
    「…そうですか…分かりました。
     では、回復するまでず〜ッと待ってますから、ね?」
    「…申し訳ないね。埋め合わせはするつもりだから…」
    「…埋め合わせですか?」
    「うん、埋め合わせ。迷惑かけちゃうしさ」
    「…分かりました。お大事になさって下さいね?」
    「ご心配なく」
    「フフフ♪それではまた〜」
    挨拶をして廊下に出た瞬間、強い疲れを感じた。
    安堵にしては、あまりいい気分ではなかった。
    後でグラスには美味しい和菓子でも買ってやろう。
    その時までには、この動悸に似た感情も
    収まっているだろう。
    グラトレは、寮の自室に歩みを進めた。

  • 15二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 00:12:26

    『フフフ♪分かりやすいヒト♪』
    『澄ました顔をしていると
     思っているのでしょうが
     視線や脈拍でバレバレなんですから〜♪』
    『…埋め合わせですかぁ♪』
    『フフ♪もう少し…もう少しで
     "もう一つの"レースも勝利出来そうです、ね』

  • 16二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 00:18:17

    策士グラスワンダーだ...

  • 17二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 00:21:25

    グラトレはポーカーフェイス出来なそう

  • 18二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 00:22:45

    実に素晴らしいものを見た

  • 19二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 00:22:51

    >>14

    栄誉ドリンク


    ただの誤字なんだけどグラス担当って部分でなんか笑っちゃった

  • 20二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 07:03:18

    オンナの方が「そういう」視線に敏感なんですよ~って言いそう

  • 21二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 07:09:42

    勝利を確信するグラスも良き

  • 22二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 07:12:48

    まぁグラトレ絶対分かりやすいよな…

  • 23二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 15:41:23

    つよい

  • 24二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 15:43:13

    これが…独占力…!

  • 25二次元好きの匿名さん21/12/23(木) 03:11:51

    あげ

  • 26二次元好きの匿名さん21/12/23(木) 14:52:55

    >>17

    もしも多少はポーカーフェイスができても、会話を交わす毎にボロが出てそう。

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