- 1二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 23:17:25
- 2二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 23:23:20
BJ「テレビの占いコーナーで泣くやつがあるか!」
ピノコ「れも先生ピノコは今週の占いじぇんぶ最下位らったのよさ!ピノコはちんちんくりんだし不幸な運命の星に生まれたのよさ」
BJ「何が不幸な運命だ馬鹿馬鹿しい」
ピノコ「れも〜運命には抗えないのよさ!」エーン
BJ「そんな事はないさ私は運命に反抗した患者をいくらだって見てきた」
ピノコ「本当?」
BJ「あぁ、聞かせてやろう運命に抗い続けたとあるウマ娘の事を」 - 3二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 23:27:44
アレは私が開業してすぐの頃アメリカでの出来事だった...
アメリカ ケンタッキー州
BJ「ここがアメリカトレセン学園ケンタッキー支部か」
???「ヘーイ ドクターBJ」
BJ「アンタが依頼をくれたトレセン学園の校長か」
校長「イエス!ウエルカムBJ!ハウアイユー!ハッピーニューイヤー!」
BJ「作者の英語の成績が悪すぎて何を言ってるか解りませんね!全く学生時代にちゃんと英語の勉強をしないからこうなるんだ」
作者「返す言葉もありません」 - 4二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 23:32:58
作者「じゃあここからは英語で話してるって事で」
校長「よくいらっしゃいましたMr.BJそれではコチラへ」
私はトレセン学園関係者のさる大物の治療を頼まれていた
私にとっては大した手術では無かったが治療の経過観察としてしばらくケンタッキー州滞在する事になったんだ
校長「ありがとうございます!折角ですから我がトレセン学園の見学でもしませんか?」
BJ「まぁ、やる事が無いんで見させてもらいましょうか」
そこにそのウマ娘が居た、世の中の全てを恨んでいるような鋭い目つきをした不恰好なウマ娘だった - 5二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 23:35:32
ウマ娘「」スタスタ
「クスクス」「何回見ても不恰好な脚ね」「本当よくここに来ようと思ったよね」
ウマ娘「」ギロリ
「きゃっ!こっち見た」「目つきやば〜」「いこいこ」
ウマ娘「...」 - 6二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 23:41:20
校長「コチラがトレーニングコースとなっています。私共の自慢のウマ娘達が切磋琢磨しています」
BJ「ほう...うん?」
ウマ娘「...」
BJ「君は?」
校長「あっ!コイツ!おい教師共コイツをどっかに連れてけ!全くあんな酷いウマ娘は見たことが無い」
教師A「はい!おい、お前は向こうの荒れ地で走っていろ」
ウマ娘「離せよ!汚い手で触んな!」バシッ
教師A「コイツ!教師に向ってなんて口を!」
ウマ娘「うるせえ!言われるまでも無く1人で走ってやるよ!」ダッ - 7二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 23:45:22
校長「全く目にするのも不愉快な娘だ!あんな脚では大した結果も出せない癖に生意気な」
BJ「解りませんぜ?案外ああいう娘がバラのレイが似合ったりする娘になるかもしれませんよ?」
校長「ご冗談でしょう!奴がバラのレイをかけるときは葬式の時だけでしょう」 - 8二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 23:50:29
1週間後夜のトレセン学園寮
ウマ娘(...うっ腹が痛い)
ウマ娘(なんか悪いもんでも食ったのかな?)
ウマ娘(多分寝てれば治るだろ)
次の日 トレセン学園保健室
ウマ娘「」ガラッ
保健医「いらっしゃ...何だお前?サボりにでも来たのか不良娘」
ウマ娘「ちげえよ腹が痛えんだ、薬か何かくれよ」
保険医「そう言ってサボるつもりだろ!とっとと教室へ戻れ」
ウマ娘「違っ...本当に」
保険医「シャラップ!行った行った!」 - 9二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 23:55:07
教室 授業中
ウマ娘「...っ」ズキズキ
ウマ娘「おい...腹が痛いんだトイレに行ってきて良いか?」
「クスクス」「またよ」「さっきも行ってたよね」
教師「なんだ?今日3回目だぞ?ふざけてるのか?」
ウマ娘「ふざけてねえよ!本当に腹が...」
教師「全く、お前は反抗的だし授業の態度も悪いし...」クドクド
ウマ娘(あっ!駄目だ...もう無理だ)ダッ
教師「おい!話はまだ終わってないぞ」 - 10二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 23:59:44
トイレ
ウマ娘「あ...危なかった、あと1分、いや30秒遅れてたら...」
ウマ娘「ちくしょう...」
教室
ウマ娘「」ガラッ
教師「やっと戻ってきたか!全く話が終わるまでも我慢が出来ないのか?明日からオムツでも履いて授業でも受けるか」ニタリ
教室中「アハハハハハハハハ!」ドッ
ウマ娘「〜〜〜〜」タダッ
教師「またサボるのか?それともトイレか?」アハハハハ - 11二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 00:01:20
ウマ娘(ちくしょう!ちくしょう!みんなして私の事を馬鹿にしやがって!)
彼女は先天的な体質によって教師や周りの生徒からいつも馬鹿にされていたんだ - 12二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 00:04:23
そして問題が起こったのはそれから3日後だった
ウマ娘「ハァハァ...」
ウマ娘(ちくしょう...腹が痛いのが治まれねえ...)
ウマ娘「ハァハァ...うっ...」ドサッ
教師「おい!何を寝ている早く立て!」 - 13二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 00:06:58
BJ(何か騒ぎが起こっているな)
モブウマ娘A「なに?何が有ったの?」
モブウマ娘B「なんかあの娘倒れたみたいよ」
モブウマ娘C「え〜マジで!」
教師「コイツ...早く起k「辞めろ!」はい?」
BJ「何をしているんだ!!どう見ても病人じゃないか!保健室に運ぶんだ」 - 14二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 00:09:18
校長「ウイルス性の腸疾患だと?」
教師「えぇ一応隔離して供託医に任せましたが」
校長「ちっ...ただでさえ見苦しいのに病気にまでなるとはとんだ疫病神だ」
BJ「....」 - 15二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 00:14:43
1週間後 町通り
BJ(あのウマ娘...未だに具合が良くないと聞くが...アレは?)
供託医「ウィーヒック」
BJ「アンタ...トレセン学園の供託医じゃなかったのか?あのウマ娘はどうした?」
供託医「あぁん...知らねえよ!アイツが治らねえせいで俺は遊ぶ事も出来ねえんだ!」
BJ「...まさか患者を放ったんじゃないんだろうな!」
供託医「それが悪いかよ!治らねえアイツがわr」バキッ
BJ「ふざけるな!患者を見捨てる医者が何処にいる!」 - 16二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 00:19:20
トレセン学園 隔離教室
BJ「大丈夫か!」ガチャ
ウマ娘「」
BJ「マズイ!重度の脱水症状を引き起こして衰弱している!」
ウマ娘「」
BJ「全くとんでもない所だなここは」 - 17二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 00:23:17
数日後
ウマ娘「...うっ」
BJ「目が覚めたか」
ウマ娘「アンタ...たしか校長と一緒に居た...アンタが助けてくれたのか?」
BJ「取り敢えず峠は越したな、後はしっかりと水分を摂取して安静にしていれば落ち着くだろう」
ウマ娘「....アンガト」
BJ「何か言ったか?」
ウマ娘「ありがとうって言ったんだよ!聞き直すなバカ」
BJ「取り敢えず大声を出す元気は有るようだな」 - 18二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 00:25:28
ウマ娘「おーいツギハギ先生!」
BJ「ツギハギと言うのは辞めろと言っただろう」
ウマ娘「良いだろうツギハギ先生!昼飯まだだろう!アタシもまだなんだ一緒に食おうぜ!」
BJ(やれやれ...すっかり懐かれちまった) - 19二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 00:30:12
ウマ娘「ふーん先生もはぐれ物なんだ」
BJ「あぁ医師免許を持っていないからな世間からは嫌われてるよ」
ウマ娘「...嫌われものは辛いよな先生」
BJ「私は気にしたことは無いがな」
ウマ娘「そっか...つえーんだな先生は、アタシは駄目さ、周りは馬鹿にするし脚は歪だし同期に3冠確実って言われるとんでもないエリートが居てさ、何処までもお先真っ暗な運命を辿るんだよ」
BJ「運命ね」 - 20二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 00:38:03
BJ「そうやって自分に言い訳をして諦めるのか?」
ウマ娘「だってしょうがねえじゃん...それとも先生ならこの脚を治す事が出来るか?」
BJ「その脚は先天的な物だからな流石の私でも治せん」
ウマ娘「ほらな...決まっちゃってるんだよアタシの運命って奴は」
BJ「...」
ウマ娘「...まっ!暗い話はここまでにして明るい話をしようぜ!先生明日からアタシはしばらく居ないからな!」
BJ「あぁトレセン合同練習でカリフォルニア遠征だったな、言っておくがお前さんは病み上がりだからレースは禁止だぞ」
ウマ娘「解ってるって!先生アタシが居なくて一緒に飯を食う相手が居なくなっても寂しがるんじゃねえぞ!」 - 21二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 00:43:25
3日後 トレセン学園バス
運転手「」ブーン
運転手「うむ...うぐぐぐぐ」
ウマ娘「...おい?バスの走行おかしくねえk」
ドカーーーン
ケンタッキー州 レストラン
BJ「」カチャカチャ
ラジオ「緊急ニュースです!大きな事故が起こりました!トレセン学園のバスが路肩から外れ横転しました」
BJ「なんだって!?」 - 22二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 00:45:49
ウマ娘(何が起こった?)
ウマ娘(身体の全部が痛い...)
ウマ娘(アタシ死ぬのか?...コレがアタシの運命?)
ウマ娘(嫌だ...嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ)
ウマ娘「誰...助けっ...せん..せ..」ガクッ - 23二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 00:46:33
(凄いなこれ・・・作者のくだりとか本物だ)
- 24二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 00:52:00
ケンタッキー州 病院
ウマ娘「...うっ、ここは?アタシ生きてる?」
BJ「あぁ、そうだ」
ウマ娘「せ...先生...アンタが助けてくれたの?」
BJ「そうだ」
ウマ娘「そっか...先生...他の娘達は?...やっぱり...あの事故じゃ...」
BJ「全員無事だ」
ウマ娘「へっ?」
BJ「心臓発作を起こした運転手含め全員無事だ」
ウマ娘「...アンタとんでもねえ医者だったんだな」ボーゼン - 25二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 00:55:49
数週間後 空港
BJ「」コツコツ
???「おーい!待ってくれよ!」
BJ「なんだお前さんか」
ウマ娘「なんだとはなんだ!唯一の友達に向って」
BJ「お前さんと友達になった記憶は無いが」
ウマ娘「全く...そんなんだから友達が出来ないんだぜアンタ」
BJ「お前さんには言われたくないんだがな...本題は?」 - 26二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 01:00:57
ウマ娘「アタシ...走る事にしたよ!」
BJ「ほう...」
ウマ娘「2回も死にかけたらさ、やるしか無いじゃん!運命?そんなもん中指突き立てて蹴っ飛ばしてやる!それでアタシを馬鹿にしてた奴等を見返してやるんだ!」
BJ「そうかい...そう言えば私も君に渡すものが有ったな、手術の請求書だ」
ウマ娘「へっ?手術代100万ドル!?」
BJ「私はモグリだからな、しっかり払って貰うぞ」 - 27二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 01:03:23
このレスは削除されています
- 28二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 01:05:14
BJ「....君の脚は素晴らしい」
ウマ娘「えっ?」
BJ「手術の時に君の身体を調べたが、たしかに脚は曲がってるがそんなものをハンデにすらならない程に天性の筋肉がついている」
ウマ娘「...初めてだなアタシの脚を褒めてくれた人は...払うよ!絶対に払うよ100万ドル!アタシのこの自慢の脚できっと!」 - 29二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 01:09:45
現代 BJの家
ピノコ「それで?その人はどうなったのよ?」
BJ「彼女は見事に素晴らしい成績を残した、同期のエリートウマ娘との対決は全米が注目する程にな」
BJ「その後、彼女は引退して研究者へと進みとある仮説を提唱した、しかし突拍子もないとんでも理論だった為に彼女は世紀の笑いものになり追い出されるようにアメリカの研究所を出たんだ」
ピノコ「何よそれ!結局報われってないじゃないのよさ!」
BJ「そうかな?」 - 30二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 01:16:47
BJ「運命なんてものは」
TV「次のニュースです、昨日ノーベル賞を獲得したウマ娘の身体に発見された新たな細胞をノーベル賞受賞者の博士の功績を称えて【SS細胞】と名付けられる事が決定しました」
BJ「案外当てにならないのかもしれないな」
fin - 31二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 01:21:57
面白かった
- 32二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 01:22:30
ブラボー⋯