【🎲・閲覧注意】ゆりかごの街

[1 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 20:46:40]

「覚悟の準備はしておいてくれたわね！？マグカップ組＆ラウダでオリジナルシナリオを独自ルールで遊ぶわよ！

　シナリオを進行するキャラ（PC）とは別にメタ視点の私たちワイプ組もいるからね！」

「ワザップミオリネ…？」

「俺の持ってる情報が不穏すぎて今すぐ皆と共有したい」

「兄さんが…他人で…女性で…」

「エランさんと生き残りたいです…！」

「………」

「…気休めでもいいから返事してあげなよ」

「本シナリオではメイン格のキャラ以外にもサブキャラとのCP成立＆サブキャラ間のCP成立要素が含まれる可能性があります。

　左右は明言しませんが、こだわりの強い方や地雷のある方はブラバ推奨ですよ。

　それと展開によっては猟奇的な展開や性癖モロ出しになる可能性がありますのでご注意ください」

[2 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 20:47:08]

「私はすごいえらいつよい愛の女神。

　語気の強いレスやレスバはサクッと撃滅しますね。愛の女神なので。

　CPに関する質問や展開への不満も基本的にスルーです。愛の女神なので。

　合わないと感じた方はそっとブラバ＆理想のスレがあるなら自分でレッツスレ立て！ですよ」

「このスレでは独自ルールを採用してるわ。

　広く知られているTRPGとは異なり、ダイスを振った際の成功値は『定められた数値以上の出目』となる。

　ある技能が60％で成功する場合、出目が41以上で成功といった形になるわね。

　今回のシナリオで使用する技能は…まあその都度こっちで適当に処理するから。

　キャラの技能成功率は設定から考えて反映してる。

　キャラのロストは…発生率がそれなり。こっちでもできるだけロストしないよう調整するけど…全てを決めるのはダイス。結果のみが真実よ。

　あといろいろ…ひどい目に遭うこともあるだろうし、つらい過去を持つキャラもいる。

　そういうのが苦手な人はブラバ推奨かな。

　…他に説明を忘れていることがあれば、その都度説明するね。

　数字を処理するのはこっちの仕事だから、閲覧している人は展開を楽しんで」

[3 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 20:49:51]

「早速説明忘れがあったんだけど、今回のシナリオ進行役は私。

　そしてこっちの強化人士コンビはNPC担当として私の補佐に回ってもらうわ」

「本スレの設定としては、ワイプ組にできるのはダイスを振ることだけ。

　その結果PCがどう動くのかは僕たちにも予想できない部分がある。

　また、自分の担当するPCについてすべての設定をKP…もとい進行役から開示されているわけではないよ」

「ま、難しいことは考えずにライブ感で楽しもうよ」

[4 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 20:52:02]

「これまでの長編シナリオは以下参照だよ」

↓『ダイス・オブ・ザ・リング～船旅の仲間～』

【🎲・閲覧注意】ダイス・オブ・ザ・リング～船旅の仲間～｜あにまん掲示板

↓『すすめ！アスティカシア冒険隊』

【🎲・閲覧注意】すすめ！アスティカシア冒険隊｜あにまん掲示板

[5 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 20:54:27]

「こっちは単発のシリーズまとめだ」

「カオスすぎて『夢とかで見るやつ』とまで言われたのはグッと来たね」

「…グッとくるところなのか、それ？」

【愛の女神シリーズまとめ】

[6 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 21:04:01]

「今回のシナリオにおけるメイン登場人物…PCを紹介するわ。

　ここだけの話、グエルが実質的な主人公…みたいな立場になるわね。割と世界の行く末を左右する立場よ」

「しりたくなかったそんなこと」

「世界観としては…Mと名乗る存在、通称マザーによって『完全に正しく』管理された世界で、レジスタンス『フォルドの夜明け』と治安維持のための特殊部隊『ドミニコス』の人々が織りなす物語を見ていくことになるわね」

グエル：『革命者/まだ愛を知らない者/キャリバーン』

年齢27、女性。フォルドの夜明けの首領。

首領の座は両親から受け継いだものであり、彼女自身は体制側の在り方について思うところがある…？

シャディク：『復讐者/愛を失った者/シュバルゼッテ』

年齢30。フォルドの夜明けのメンバー。

過去、体制側に愛する人を奪われたことで復讐の道を選んだ。しかし情を捨てきれていない。

ラウダ：『守護者/愛を求める者/ミカエリス』

年齢26。異端審問官。Mの側近。

過去Mに救われたことがあり、心酔している。

スレッタ：『信奉者/愛を信じる者/ダリルバルデ』

外見年齢は15歳程度。異端審問官。Mの愛娘。

Mとの間に血縁はないが、母のことを無邪気に慕っている。

[7 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 21:06:32]

「しれっと女にされてるグエル(笑)」

「…そこが一番の注意ポイントだったかもね？

　ともかく、そろそろシナリオを始めよっか…」

[8 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 21:13:40]

プロローグ　『吾子よ吾子』

　ゆめに、うつつに、まぼろしに……

　初めて目を開けたあなた。
　初めて寝返りを打ったあなた。
　初めてつかまり立ちをしたあなた。

　小さな口で一生懸命にご飯を頬張ったあなた。
　小さな手で世界を知ろうと触れて回ったあなた。
　小さな足で私の後ろを一生懸命に追ったあなた。

　私の胸に抱かれたあなた。
　私の指を掴んだあなた。
　私の目を見て微笑んだあなた。

　私の手から、――

[9 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 21:14:49]

「こんな世界、『間違っている』」

「だから、『正しくする』」

「もう二度と、こんな――」

[10 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 21:19:12]

「プロローグ終了よ」

「いや短っ」

「すでにもうちょっとしんどい」

「これは…」

「…なんだか、悲しい気持ちになりました」

「…そうだね」

「…うん」

「切り替えて一章いくわよ」

[11 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 21:28:22]

「豆知識。

　プロローグの冒頭一文はタイトルと同名の詩から引用している。

　興味のある人は読んでみてほしい」

[12 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 21:41:31]

第一章　『未舗装地区北東部・整備作戦』

～未舗装地区北東部・『ドミニコス』臨時拠点～

「…ったく。『ネズミ』の始末なんてついてないな」

「いつまでもスラムのままにゃしておけないってことだろ」

「にしたって…わざわざうちの出向くような…」

「…Mの決定に何か不満でも？」

「た、隊長！？いえ、そのようなことは！」

「Mより賜った任務、必ず遂行してみせます！」

「それでいい。不要な考えは捨てろ。それは『間違っている』。

　…何故僕たちがここにいるか、Mが僕たちを選んだ理由も分からないわけじゃないだろう」

「は、はい！」

「承知しております！」

「そうか、それは何より。…一度は見逃す。二度はないと思え」

[13 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 21:46:42]

「………愚物」

「ラウダさん、今日も怖いお顔です。ね、エランさん」

「そうだね」

「私たちは楽しく過ごしましょうね～。えーと、私の役が～…dice1d2=2 (2)　（1：お父さん　2お母さん）で、

　エランさんはdice1d2=1 (1)　（1：息子　2：娘）です！」

「了解した、スレッタ」

「もー！ちゃんと呼ばなきゃ駄目ですよー！」

「…ごめん」

[14 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 21:53:56]

「『おかあさん』」

「ふふっ！なんですか？エランさん」

「…ええと。…お腹が、すいた？」

「じゃあお母さん特製のご飯をご馳走しちゃいます♪」

「…ありがとう」

「…あれは…どうして子供がこんなところに？」

「何だ新入り、知らないのか。あれはうちの二大戦力の一人で、スレッタ様だ。

　くれぐれも馴れ馴れしく口を利くなよ」

「まさかあんな可愛い顔して隊長並みに怖いとか…ですか？」

「ま、ある意味間違っちゃいないが…俺としちゃ、隊長よりあっちが怖いね」

「はあ…？」

[15 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 22:00:11]

（スレッタは相も変わらずにままごとか…忌々しい奴。

　Mは何故あんな愚鈍な…

　…いや。この疑問は『正しくない』な。Mにとって必要な存在なら受け入れるだけだ）

（………僕は、Mにとって必要な存在足り得ているだろうか）

（…悩むな、証明しろ。

　僕は『正しい』。僕は『間違っていない』、『役に立つ』。

　僕の価値の証明は、僕を救ってくれたMの『正しさ』の証明だ）

「…本当、かわいそうだね」

「スレッタ？」

「…お母さん、ですよ！」

[16 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 22:09:23]

「作戦開始時刻が迫っている。各員、装備の確認は済んでいるな。

　…よし。スレッタ、くれぐれも大事な『髪飾り』は忘れるな」

「ラウダさんこそ～。お母さんに貰った『首輪』、失くしちゃ駄目ですよ」

「…お前」

「作戦前。…予定通りに事を進めないと、Mの不興を買う」

「…チッ。本作戦の目的はこの土地と資源を『正しく』管理・活用するための整備を行うことだ。危険性・緊急性の高いもの以外、独自判断での処分は認めない」

「でも、誰が見たって『間違っていて』『役に立たない』ものは、お片付けしちゃいましょうね」

「お前たち。肝に銘じておけ。この隊における位は僕が上だ。僕の命令を優先しろ」

[17 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 22:13:53]

「では…『正義』のため」

「『愛』のために、行きましょうか」

「…未舗装地区北東部・整備作戦、開始！」

（…未舗装地区…通称スラム。

　Mに『不要』と判断されたものが逃げ出した先、Mに『反発』するものが集まる先…）

「エランさん、行きましょう♪」

「うん」

（何人…殺すことになるだろうか）

[18 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 22:20:56]

～未舗装地区南東部～

「…グエル。…ねえ、グエルー！」

「ん？…どわっ！？」

「えっへへ、隙あり～♪」

「お前たち…邪魔するんじゃなくて手伝ってくれ。畑を耕すのも立派な仕事だぞ？」

「…グエルの作る野菜はおいしい」

「アタシも好き！」

「…そうか？そうだろ。俺の作った野菜だからな」

（チョロ…）

（チョロ～い）

[19 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 22:31:09]

「…で、三人して畑でじゃれてたって？」

「おかげで僕たち、半時間くらいこの部屋で待ちぼうけ食らわされたんだけどな～」

「す、すまん。せっかく時間を作ってもらったのに」

「べー。アンタたちも遊びに来たらいいだけじゃん」

「ソフィ、やめなよ」

「…子供が子供らしく遊ぶのは、いいことだと思うけどね。

　さて、それじゃあ本題に入ろうか」

「時間も押してることだしね？」

「そ、そうだな。駆け足でいこう」

[20 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 22:35:40]

「今日は『外殻武装』の整備について話をしよう。

　…と言っても、ノレアは先日エランに話を聞きに来てくれたんだって？」

「！…話したんですか」

「あれ、駄目だった？シャディクの方が詳しいし、僕に聞くよりいいと思ったんだけど」

「何それ抜け駆けじゃん！」

「まあ待て。興味を持ったから聞きに行くのは自然なことだ。責めることじゃないよ」

「むー…で、どうだった？」

「…正直、難しい。軽いメンテくらいなら何度かしたことあるけど…」

「本格的な整備となると、人体の構造――医学に関連する知識も必要になってくるからね」

[21 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 22:45:40]

「『外殻武装』…私の『ルブリスソーン』、ソフィの『ルブリスウル』…それにあなたたちの持っているものも…

　装着時、神経に接続されるから、ですよね」

「そうだね。肉体・神経に接続された武装は、体の延長のように馴染む…。身体機能も大幅に向上するし、何より全身を守る鎧として機能してくれる。

　俺たちの武器というだけではなく、守ってくれる盾でもある」

「それはもう充分分かってるって」

「…だからこそ、大事に使おうって話だよ。特に俺たちの使用している外殻は、神経接続率が高く反応速度や身体性能向上率が高いのと比例して…」

「…体へのフィードバックも大きい。本当ならお前たちに使わせるべきじゃないんだが…」

「別にいいよ。適合率が高かったんだし、アタシけっこうこいつのこと気に入ってるんだ」

「…私も。いざって時に自分で自分を守れるし、気にしてない」

「…すまないな。それと、ありがとう」

「はい、しんみりするの終わり！そろそろ整備についてのレクチャーを…」

[22 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 22:51:17]

「待て、通信が入った」

「！」

『よおグエル。お前のセンスを磨くために小洒落た挨拶でも言ってやりたいところだが――緊急事態だ。

　スラムの北東部にドミニコスの出動を確認した。整備作戦なんて銘打っているが…実際に行われるのは殺しと誘拐ってところかな』

「な…」

『作戦開始までの猶予はないと思え。じゃあな、健闘を祈る』

「おい、待て！具体的な場所…ああクソッ、切られた！」

「その点は抜かりないらしい。端末に情報が来てる」

「…ソフィ、ノレア。すまないが整備の説明はまた今度だ！シャディク、エラン、出撃するぞ！」

「ってお姉ちゃん、『指輪』忘れてるよ！」

「！？」

[23 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 22:55:08]

「説明用に机に置いたまま出撃…とか、笑えない。死ぬよ？」

「す…すまん。ありがとう」

「僕みたいに肌身離さず身につけないとね？」

「さすがに寝る時は外してるだろ、その『ピアス』」

「シャディクは…いっつもつけてそうだね、『ペンダント』」

「…って、のんきに話してる場合じゃない！じゃあ行ってくる！

　留守の守りは…頼んだ」

「！…まっかせといて！」

「了解」

[24 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 23:01:41]

～未舗装地区北東部～

「るん、るん、る…♪みなさん、怖くないですからね。お母さんの『正しい』世界のため、抵抗しないでくださーい。

　抵抗しなければ、私だって何もしませんよ～」

「ひっ…」

「あれ？逃げ遅れてしまったんですか？…ああ、そんな！足を怪我して…」

「た、助けてください。抵抗しません。だから、助け――」

「その足ではもう歩けませんね？じゃあ『役に立たない』『間違った』ものですから…お母さんの世界にはいりませんね。

　大丈夫、私が優しく終わらせてあげますから。…ああ、もう終わってましたね！よかった、痛くなかったですか？」

「………」

（スレッタ、君は…）

「…私が、あなたの終わりを『愛して』あげますからね」

[25 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 23:10:57]

　踊るように歩くスレッタの、普段であればやわらかく風になびいて揺れる髪は見えない。

　そこにあるのは、鮮烈なまでの赤だった。

　赤い装甲――『ダリルバルデ』に身を包み、闊歩する。片手に持った槍の穂先から滴る血が尽きることはない。

　その背後を黙して歩いていたエランが顔を上げる。外殻武装『ザウォート』の無機質な瞳が、静かに敵を見据えた。

『…スレッタ』

　内部通信を用いて呼びかけると、スレッタの視線も幾度となく対峙してきた『魔女』――『シュバルゼッテ』へ向いた。

『相変わらず遠慮のかけらもなしにやってくれるね、君は』

『また会いましたね。今日こそ仲良くしましょう？』

『君とは願い下げかな』

　…数十メートル背後。狙撃の隙を狙う敵の姿を捉え、エランはスレッタへ目線を送る。首肯が返されるのを確認し、標的へ向けて移動を開始した。

『…『ファラクト』、今日も二人で行動しているんだね』

『やあ量産型くん。君こそ今日もあいつの金魚のフンだね？』

　戦いの火蓋が、切って落とされた。

[26 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 23:17:20]

～同時刻・同地区内にて～

「………そこ。隠れても無駄だ。そもそも…赤ん坊の泣き声に気付かず素通りするとでも？」

「あ、あ……あの…」

「見つかりたくないなら、その小さな首でも絞めておけばよかったものを。…まあ、僕は見逃すつもりなどないが」

「あの！お、お願いします…！この子だけは…この子だけは見逃してください！」

「…は？」

「私は…どうなっても構いません！ですからこの子はどうか、この子の祖父母が北西部に、ですからそこに――」

（何を言っているんだ、この女？…どう考えてもMの意思に反する存在…このまま縋りつかれても作戦の邪魔だ。

　赤ん坊だけ回収して…）

「お願いします！助けてください…！」

（………）

dice1d2=2 (2)

1：殺す

2：殺さない

[27 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 23:39:11]

（…放っておけば、いいだけ。さっさと縛るなりして、抵抗を無くしてしまえばそれで…生かすか殺すか決めるのは僕ではなくMだ。だから、僕のこの判断は――）

　『間違い』じゃない。そのはずなのに。

『――そこまでだ！』

　その声はいつでも、ラウダを否定するような鋭い響きを持っていた。

　外殻武装・『キャリバーン』を纏った何者か。『フォルドの夜明け』に所属しているという事実以外、名前も顔も、通信時に変声フィルターをかけているせいで本当の声すら知らない。なのに戦い方だけはよく知っている相手。

　誰よりもMの世界を否定する、忌々しい存在。

『またお前か…『魔女』め！』

『ここに生きるのは俺の仲間であり家族だ。これ以上傷つけさせはしない…！』

　『仲間』？『家族』？

　全身を覆う鎧――『ミカエリス』によって隠されたラウダの表情は、憎しみに染まっていた。

[28 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 23:42:50]

「さて。戦闘に入ってもらうわね」

「ラウダの選択肢おかしいだろどっちに転んでも殺すわけない（震え声）」

「あの僕はそういうやつなんだよ兄さん。…でも今回は殺さなかったね。僕も安心した」

「いや～…あの水星ちゃんと戦わされる俺…」

「キャラ設定貰った時からこうだろうとは思ってましたが…」

「…止めたい」

「無理無理。僕らは見てるだけだって」

[29 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 23:54:26]

「私の画像を忘れたけど…まあいいわ。戦闘の説明だけど、場面に合わせて多少ルールが変動するわ。

　具体的には「損傷度」を出すタイプと、「戦力」を比較するタイプの戦闘がある。

　損傷度は言葉の通りお互いの纏う鎧…『外殻武装』の損傷度ね。

　『外殻武装』が何なのかはレジスタンス側の会話である程度説明したけど、要は水星世界のガンダムを人間サイズにしたようなものよ。

　で、お気づきの人もいるだろうけど普段は『アクセサリー』の形で身に着け、戦闘の際は外殻を展開して武装する…

　超ナノテクよね。夢がある…ロマン…

　まあそこら辺のSFチックな部分は適当に流すね。脳内イメージはあるけど理論立てて説明できるほどSFや機械の知識が豊富じゃないから。

　で、本題だけど。「損傷度」を出す場合、被害が90％を超えると武装解除されて姿を見せてしまうリスクがある。

　まあ今回は損傷度の上限を50にするからそんなことは起こらないけどね。

　物語の展開的に、勝敗を決するのではなく時間稼ぎや逃走を行う場合はこのルールよ。

　「戦力」は勝敗を決する場合に出す値ね。シンプルに出目が上の方の勝ちよ。

　さらに特殊なルールとして、基本的に本家でガンダムの外殻武装は、使用者の能力を引き出す代わりフィードバックも大きく、損傷しやすい。

　だから通常の外殻武装に+20した損傷度、戦力の上限になる。

　今回ならラウダ・スレッタは上限30でダイスを振るけど、グエル・シャディクは+20して上限50…みたいにね。エランたちも同じよ。5号は+20するから」

「…何か気になることがあったら質問してくれたらいいわ。

　自分じゃ分かってるから省略しちゃってるところもあるだろうし…。

　じゃあ、戦闘結果を出しましょうか」

[30 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 23:57:14]

「各々の損傷度、ダイスを振ってもらった結果は…」

グエル：dice1d50=4 (4)

ラウダ：dice1d30=1 (1)

シャディク：dice1d50=13 (13)

スレッタ：dice1d30=28 (28)

エラン（5号）：dice1d50=47 (47)

エラン（4号）：dice1d30=4 (4)

[31 二次元好きの匿名さん 23/09/10(日) 23:58:18]

「これだからダイスって面白いんですよね」

「しぬ」

「ごめんね」

[32 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 00:07:40]

『くっ…いい加減に…！』
『…当たれ…！』

　互いが互いの手の内を知っているためか。決定打どころかかすり傷さえうまくつけられない。このままでは時間だけがいたずらに過ぎていく。
　グエルは人々の避難や救助に手を回せないことに、ラウダはMに指示された作戦を遂行できないことに焦りを覚え、その焦りがさらに攻撃の手を単調にしていく悪循環。
　そんな戦いに、突如終止符が打たれた。



『さすがですね、私の…『ザウォートさん』』
『『ファラクト』…！』

　離れた場所で繰り広げられていた相棒同士の戦いは、ドミニコス側が優勢のようだった。
　一方でこちら側ではレジスタンス側の方がやや優勢だ。このまま勢いに乗り、救援へ――
　その考えに待ったをかけるように、通信が入る。

　それと同時、空に立ち上る煙。狼煙に似たそれを上げたのは――

『待ってるだけじゃつまんないし、来ちゃった！』

　レジスタンス側が明るい少女の声を聞いている時、ドミニコス側も通信を受けていた。

　『臨時拠点壊滅、至急撤退されたし――』と。

[33 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 00:14:18]

「…ちょっと予想外の部分もあったけど、第一章はこれでおしまい。実質プロローグみたいなもんよ。

　要はソフィの救援で膠着状態の戦場が動き、ドミニコス側は撤退を余儀なくされたってこと」

「ソフィが頼りになる…」

「ノレアは言われた通りお留守番だろうね。それも大事な仕事だ」

「あっちの僕、兄さんに対して既にいろいろ抱えてそうな件」

「私はシャディクさんのこと敵Aくらいにしか思ってなさそうですね」

「…次は幕間だね」

「幕間は…まあ、始まってからのお楽しみかな」

「…幕間とはいえ…特にグエルとスレッタ。あんたたち気合い入れてダイス振りなさいよ」

「「え」」

[34 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 01:30:16]

外殻武装の設定がユニークで面白い
スレッタの精神が少し不穏に見えて

[35 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 06:06:15]

「…外殻武装はぶっちゃけMCUの蜘蛛のアレとか鉄の男のアレとか…が着想元…神経に接続うんぬんは水星本編のGUNDが元ね。

　生身に近いけど素性バレせずに戦える武装…ってことでニチアサのアレみたいなノリで考えた結果ここに行きついたわ」

「褒めてもらえて照れたからって早口で説明しなくてもいいじゃないですか。

　素直にお礼ですよ」

「…ありがとう。ネーミングセンスとか諸々自信がないからどんな反応かちょっと身構えてたけど…嬉しい」

「ふふっ。…あと、私については…まあ、ね？」

「…僕も『ラウダが知っている範囲のこと』は聞いているが…もしかするとこれ、スレッタ本人より詳しいんじゃないか？」

「どうだかね。…雑談おしまい、幕間いくよ！」

[36 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 06:14:44]

幕間1

～『フォルドの夜明け』拠点～

『よお灰かぶり。大事な『ガラスの靴』を落としていったんだって？』

「うぐっ…そ、それは、慌てていたから…そもそも誰から聞いた！？！というか靴じゃなくて指輪で…」

『そんなことは分かってる。冗談も通じないのか？』

「いや、冗談だということは重々…」

『ははは！『軽い』冗談を『重々』承知してるって？』

「………何の用だ？」

『ふっ。そう拗ねるなよ』

「拗ねてはいない。…むしろ、感謝している。あなたのおかげで仲間を一人でも多く救えた。…ありがとう」

『はいはい。お前はいつも素直だね』

[37 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 06:17:08]

「グエル」

「はい」

「何で敬語？…次のダイス、成功しなさいよ」

「…ぷ、プレッシャー…！」

「親切心で…8割にしたんだからね…？

　指輪の時に8割外し続けた弟みたいなことはしないでよね！？」

「フラグか？」

グエル？？（21～）：dice1d100=56 (56)

[38 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 06:31:37]

■『？？？？？』ルート条件①クリア

『…で、何の用って話だったよな？』

「ああ。…まさか、またどこかドミニコスに襲われて…！？」

『違う。それならお前と世間話してないって。お前、街にはいつでも潜り込めるんだよな？』

「？そうだな、自由は利く身だが…？市民IDもあなたが用意してくれたし…」

『じゃあ今すぐ移動できるな』

「…ん？」

『二時間…いや、途中キャリバーンで移動すればもっと早いか。一時間で来い』

「ど、どこに！？」

『市街地南東部の公園。ポイントは端末に送信済みだ。じゃあな』

「…か、勝手すぎる…！いつものことだが…」

[39 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 06:38:55]

～市街地南東部・公園前～

「で、来たのはいいんだが…ん？メッセージが…」

『公園内に『ファラクト』整備用の資材あり。好きに持って帰れ。見つけられたらの話だけどな』

「…親切なのか不親切なのか…。まあ見つかりやすい場所では問題があると言うのも分かるんだが…うわっ！？」

「！」

「す、すまない。端末を見ていたせいでぶつかってしまった。怪我はない、か…？

　………！？」

「大丈夫。…どうかした、お姉さん？俺の顔に何かついてる？」

（エランによく似ているが…子供？十代半ばといったところ…ソフィやノレアと同年代か。…他人の空似だろうか）

[40 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 06:41:23]

「グエル」

「はい」

「今から振るダイスは…まあ、お遊びみたいなもんよ。軽い気持ちで振っていいわ」

「たすかる」

「…ま、結果によってはワイプラウダが暴れるだろうけどね」

「！？」

グエル：dice1d100=92 (92)

少年：dice1d100=67 (67)

[41 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 06:42:58]

「ちょっと待って？」

「ど、どうしたんだ」

「ごめんなラウダ」

「まだ早いよ兄さん！…早いよなミオリネ…？」

「ごめんねラウダ」

「う…ウワーッ！」

[42 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 06:52:30]

「…ふーん、へえ…」

「な、何だ？（何と言うか、こう…妙に距離が近いな！？そもそもぶつかっただけの相手にこんなに興味を持つものか？…は！？まさか新手の当たり屋…）」

「…お姉さんってさ」

「（き、来た！『財布にいくら入ってる？』とか聞かれるのか！？）な…なんだ」

「…ふ、ふふ…ははは！あーおもしれえ。…やたらでかいのに小動物みたいで…思ってたより可愛いな」

「へぁ…？………はあ！？」

「ふ……無理にでも来て良かったな」

「な、何がだ？」

「別に？じゃあ『またな』、お姉さん」

「？？？？？…よ、よく分からない、が………」

（………何なんだ、この気持ちは？）

[43 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 06:56:13]

「急に色ボケするじゃん」

「(笑)」

「　　　」

「…幕間ってつまり、そういうことなんですか？」

「まあ…主にデートイベントよね。本編の補足みたいにして入れることもあるけど。

　今回はデートイベントのチュートリアルみたいな気持ちだったんだけど…初手90代とはさすがジェターク」

「…クリティカルではないだけ、確定的なものではないけど…他の人物がグエル・ジェタークと深い仲になるのはかなり難易度が高くなったね」

「　　　」

「ごめんなラウダ」

[44 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 06:59:52]

「そうそう、グエル。無事に『整備用資材』を入手できたかダイスを振ってね」

「わかった」

「失敗してもいいわよ？」

「どういう意味だ」

「失敗すれば分かる。…何かを探したり、調査する場合の技能はほとんど全て目星という扱いにするからよろしくね」

グエル目星（31～）：dice1d100=36 (36)

[45 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 07:01:19]

「何だ、無事に見つけちゃったわね。じゃあ次はシャディクの方の処理に入りましょうか」

「…見つけられなかったらどうなっていたんだ…」

「さあね？」

[46 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 07:16:51]

初めてこのシリーズ見たけどめちゃめちゃ面白いな
続き楽しみにしてます

[47 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 07:47:34]

「『なぜなに？エラン道場』の時間だ」

「何それ」

「知らない」

「前スレで説明したからってうっかり説明を忘れてたことを改めて説明する。まずは4号、お前からだ」

「了解。僕と5号…ドミニコスとレジスタンスにそれぞれ所属するエランの外見年齢は25～30程度。俗に言うアラサーだ」

「よし。次5号」

「はいはい。この世界ではMによる統治・管理の開始後、家族を最適化する制度が導入されている。

　成人していない子供はAIの計算で最適だと判断された家庭に入れられ、生みの親と関わることなく生きることになる…って制度だね」

「世界観についてさらに補足すると、Mの管理下では職業・役職の自由はない。相応しいかどうかがすべてだ。

　ただし恋愛なんかは自由に行っていいものとされている。…その結果生まれた子供は、取り上げられて他所に引き渡されるんだがな。

　…今回はこんなもんでいいだろ。他に疑問があればいつでも言えよ？気が向いたら答えるからな」

[48 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 08:14:02]

ワイプ兄さんがまーたごめんなラウダbotになりかけてる
そして初登場の様は重要人物っぽいわね…

[49 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 10:26:35]

みんな装飾品的なものを重要アイテムとして持ってるんだね

[50 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 11:00:50]

成立確定したら傍から見ればなかなかに犯罪な組合せだな笑（10代半ばとアラサー）
様の実年齢はまだ不明だといえ

[51 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 11:54:17]

>>49

指輪、ピアス、ペンダント、髪飾り、首輪…

首輪だけなんか毛色違うんだがネックレス的なものなんだろうか。首輪でもバッチコイですが。

[52 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 18:26:38]

「首輪に関しては…スレッタ？」

「はい！あれは私が意地悪してそういう言い方をしただけで、実際には『チョーカー』ですよ！」

「首輪と揶揄するのもわかるデザインだが腹が立つ」

「お、怒るならあっちの私にですよ！？

　言ったのは私ではないので！」

「はいはい喧嘩しないの。

　それじゃあシャディクの幕間行くよ」

[53 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 18:33:01]

〜市街地南西部・郊外の墓地〜

「……………」

（また大勢死んだ。力を手に入れても、すべてを守ることなんてできない。

　あの日の俺たちが、増えて行くだけだ…

　あなたは…こんな俺をどう思っている？

　結果も出せない弱者か…出来もしないことを追い求める愚かな道化だと…

　…あなたがそんなこと、思うはずもないか。

　それにもう決めたんだ。こんなこと、根本から断つしかない）

「俺が必ず、彼を奪った『М』を…」

「………。また来るよ、母さん」

「…もういいの？」

「ああ。…戻ろうか」

シャディク友好（21〜）：dice1d100=94 (94)

[54 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 18:35:38]

「ギリギリクリティカル回避。お見事」

「お見事なのかなあ」

「僕のためにもクリティカルを出してくれよそこは」

「…え？」

「気にしなくていいわよ。じゃあ5号とのデート、行ってらっしゃい」

[55 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 18:45:31]

「…やだ。ここに来ただけで帰るなんてもったいない」

「ええ？…それじゃあジャンク屋にでも寄って…」

「それもやだ」

「…エラン？」

「………わがまま言った。ごめんなさい。…帰ろ？」

（珍しいな、こんな言動。…先日の戦闘では一番損害が大きかったし、元来戦闘を怖がっている面もある。ストレスが溜まっているのか…）

「………どこに行きたいのかな」

「！え、えっと…いいの？」

「いいよ」

「…ありがとう、シャディク。じゃあ…」

dice1d3=3 (3)

1：公園　　2：ショッピングモール　　3：遊園地

[56 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 18:52:06]

～遊園地～

「…うーん」

「どうしたのシャディク？これすっごいおいしいよ！シャディクも食べてみて！」

「ああ。ありがとう」

（…傍目にはアラサー男二人が遊園地で大はしゃぎか。…まあいい。知り合いに会うわけでもないし。

　…エランには、いつも迷惑を掛けている。彼も本当なら、戦場になんて立たない方が…）

「シャディク、今度はあれ乗ろうよ！」

「はいはい。引っ張らなくてもアトラクションは逃げないよ」

（…それでも。エランを使い潰すことになったとしても、俺は…復讐を遂げる）

シャディク：dice1d100=10 (10)

エラン：dice1d100=21 (21)

[57 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 18:57:40]

「色ボケ濃度が薄すぎる…」

「もはや親子だな」

「…シャディクと二人の時の5号、非常に子供っぽく感じるんだが…？」

「気を許してるってことだよ」

「他の皆とも仲良くね」

「…シャディクさん、使い潰すなんて…ひどいです」

「…そうだね」

「あれこれワイプ側の俺が責められてる？」

「じゃあ次はラウダだけど…専用エランが用意されてないから相手はダイス次第よ」

「専用エラン…」

[58 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 19:06:00]

～『ドミニコス』本部・執務室～

（…先日の収穫は…想定の50％以下。

　奴らのせいだ…『フォルドの夜明け』…外殻武装を用いる『魔女』共が現れてから、思うように成果を上げられない）

（………このままでは、僕は、Mに…）

「はあ…。資料を睨んでいても何も変わらない、か」

（今日の仕事は終えた。これからどうやって過ごそう――）

dice1d3=2 (2)

1：街を巡回する

2：自室に残る

3：Mの部屋を訪ねる

[59 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 19:08:03]

「………あんた、そこを選ぶのね」

「ダイスを振ることを僕の選択のように言わないでくれ」

「まあいいけど…もう一度ダイスを振ってくれる？」

「わかった」

dice1d100=32 (32)

「…初回だし。21以上なら成功ってことにしようか」

[60 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 19:16:07]

～『ドミニコス』本部・ラウダの私室～

「こんにちは～。エランさんがいなくて暇なので遊びに来ました！」

「は？………は？何の用…だ。何もないだろ。さっさと出て行け」

「用ならありますよぅ。…ねえ」

「っ、おい…やめろ、離れ――」

「少し、痩せた？ちゃんと眠れてる？…無理なんてしなくてもいいんだよ」

「………ぁ、」

「ああっ！そろそろエランさんの帰って来る時間です！お出迎えに行かないとなので、さようなら～」

「………何なんだ。…何なんだよ、本当に…。…あなたは、本当は…」

ラウダ：dice1d100=99 (99)

スレッタ：dice1d100=10 (10)

[61 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 19:19:03]

「　　　」

「その反応はおかしい」

「(笑)」

「(笑)」

「…ご愁傷様？」

「は、はわわ…」

「(笑)…っと、ごめんごめん。あんた本当…持ってるよね？

　というわけであんたは内心かなり強くスレッタに惹かれてる…かもね？元の関係性や諸々の設定から考えると…

　大切な人って表現が正しいのかもしれないけど」

「　　　」

[62 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 19:24:54]

「時は少し遡って…って感じかしらね」

～『ドミニコス』本部・Mの部屋～

「それでね、それでね！私のエランさん、とってもすごくて！」

『ふふ。そうなの？自慢のお友達ができて嬉しいね、スレッタ。最近ずっとエランの話ばかりだもん』

「あ…ご、ごめん。聞き飽きてた…？」

『まさか！スレッタのお友達の話が聞けて嬉しいよ。それに、楽しそうに話すスレッタの顔も見れるからね』

「えへへ…」

『…ねえ、スレッタ。ごめんね。お母さん、暫く忙しくなりそう。だからこうして食事に付き合うのも、暫くお休みかな』

「あ…いいよ！私、お母さんのために頑張るから！だから帰ってきたら…」

『ありがとうスレッタ！またこうして食事しましょうね。じゃあまたね』

「…うん。またね、お母さん」

スレッタ友好（21～）：dice1d100=61 (61)

[63 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 19:29:27]

「…で、スレッタはラウダの部屋を訪れた後、出掛けていたエランを出迎えるってわけ」

「わーい！エランさーん♪」

「…君に出迎えられるのは、騒がしそうだけど…悪くはない、かな」

「きゃ～♪」

「僕は絶対に負ける戦いしか用意されてないのか？」

「ほんと草」

「これはあくまでワイプ側の話だから…」

「スレッタとエランの関係性、先にダイス振っとこうか。これはあくまで色ボケ濃度であって、低くても親密じゃないって意味じゃないからね」

スレッタ：dice1d100=28 (28)

エラン：dice1d100=90 (90)

[64 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 19:34:04]

～『ドミニコス』本部・玄関ホール～

「エランさーん！おかえりなさいっ」

「スレッタ。…何かあった？」

「…エランさん、すぐに気付いてくれるね。お母さん、ちょっと忙しくなるって…

　でもいいんです！私、お母さんのために頑張って、頑張って…またお喋りできるようになったら、たくさん褒めてもらうから！」

「…そう。えらいね」

「えへへ～。…エランさんもえらいですよ」

「え？」

「いつも頑張ってくれてます。私、知ってますから。私のことたくさん助けてくれて、ありがとう」

「…いいんだ。僕は、君の役に立てるなら、それで」

[65 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 19:35:58]

「あんた魔性の女か何か？」

「え、えへへ～」

「………」

「つ、次こそは！エランさんにクリティカル決めるので！」

「………」

「ミオリネさん…？」

「僕にもクリティカル決めろよ水星女」

「ラウダが自棄になっている…」

[66 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 19:40:20]

どいつもこいつも気軽に好感度90以上を叩き出しやがって…おもしれー連中…

[67 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 19:44:59]

「レジスタンス側はともかくドミニコス側のダイス結果が予想外で頭を抱えてるけど…まあいいわ。

　幕間は終了よ。第二章に備えて震えて眠りなさい」

「なんかミオリネのテンションおかしくないか？」

「予想外の事態を処理するのにパンク寸前なんだろうなぁ」

「兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん…」

「じ、呪詛…？」

「早く会いたいってことかな」

「100クリ決めたいってことじゃない？」

「まあないでしょ。…ちなみに第二章のタイトルは…『邂逅』よ」

[68 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 19:51:58]

なんかもう既に各方面の好感度がバグり過ぎて「邂逅（笑）」とかにならんといいわね

[69 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 20:29:10]

第二章　『邂逅』

　衣擦れ。水音。甘ったるい声。

　鼓膜を揺らすその音に近づき、下ろされた天幕を引いた。

「おはよう、スレッタ」

　ぴたりと音が止む。濡れたシーツの上、ぺたんと座り込んだスレッタが、茫洋とした目を彷徨わせる。

　ここにいるよ、と教えるために頬を撫でると、エランに焦点を結んだ目が細められた。

「おはよう、エランさん」

「入浴の準備はできているから」

「そんな…すごいです。私、何も言ってなかったのに」

　お返しのように頬を撫でられ、蕩ける視線を向けられる。とくんと心臓が跳ねた――ような気がした。

　あくまで、気がするだけ。こんなものは、錯覚だ。

「それじゃあお風呂、入ってきますね」

「うん。その間に片付けて、朝食の用意をしておく」

「本当に…いつもありがとう、エランさん」

　ベッドから下り、素足で床を踏み鳴らすスレッタを見送りながら、エランは頬を濡らす血をそっと拭った。

「…おやすみ。名前も知らない君」

　さて。スレッタが戻るまでに、死体を片付けなければ。

[70 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 20:44:19]

ﾋｴｯ！？

[71 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 20:47:28]

～元老院・会議室～

『馬鹿じゃないのか』

　会議室が静まり返る。沈黙を破ったのは機械的な、それでいてどこかぬくもりを感じる女性の声だった。

『意見があるなら具体的に、『ペイルグレード』』

『言われずとも分かってるだろ、『M』。前は馬鹿の一つ覚えみたいに『公園』、『学校』、『テーマパーク』に『アイスクリーム屋』。今度は使いもしない地区の道路整備か？それも独断で進めてたとはな。

　未来の子供たちの生活を見据えてなんて言うが、あの地区はまだそれが必要な段階じゃない。それとも爺さん婆さんを殺して子供の国でも作る気かよ』

　歯に衣着せぬ物言いに、椅子に座った、あるいはモニター越しの人々が顔色を変えていく。壁際に立ちそれを眺めるラウダの眉間にも深い皺が刻まれていた。

　顔色が見えないのは、意見を交わしている二人――音声のみで参加しているMとペイルグレードだけだ。

『意見ありがとう。あなたのおかげで今日も元老院の議論は活発になっています。そしてその意見に正当性を認めました』

『なら、他に優先すべき事業があることは理解できるな。一旦その工事は凍結して今からでも開発計画の見直しを――』

『当該地区、来期の子供振り分け率を見直します。子供が増えれば工事の結果得られる利益も増えます。反対意見はありますか』

　賛成の声が波のように押し寄せ、Mが『ありがとう』と答える。ペイルグレードは暫し押し黙った後、『本日も実りのない会議をどうも、女王様』と言って通信を切断した。

「M、お疲れ様です」

『ラウダ、あなたこそお疲れ様。ドミニコスだけでも忙しいのに、熱心に会議にも来てくれて…いい子ね』

「…ありがとうございます」

『ペイルグレードも悪気はないの。あの子、とても優秀だから。でもね、私は子供たちが少しでも幸せな世界にしたい。すべての地域の子供にとって、住みやすい環境を整えてあげたい。でしょ？』

「はい」

　ラウダは微笑み、Mの意見を肯定した。彼女はいつでも、昔からずっと。子供の未来を想う優しい人だと、瞳を輝かせて。

[72 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 20:56:17]

～『フォルドの夜明け』拠点～

「あの」

「やあノレア。どうかしたのかな」

「…あの人、調子悪そうですけど。あまり連れ回さない方がいいんじゃないですか」

（…エランのことか）

「…気に掛けてくれてありがとう。俺も気を付けるよ。初めて会った時は冷たい子だと思ったけど、君はやさしいんだね」

「…あなたこそ。変に気を張って、距離を取ろうとするの、下手ですね。

　向いてないならやめればいいのに」

「…手厳しいなあ」

（…本当に、君はやさしい子だね。でも俺は、やめることなんてできないんだよ。

　母さんのためにも…彼のためにも）

[73 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 21:01:57]

～『フォルドの夜明け』拠点・グエルの私室～

「おねえちゃーん！」

「ぐえ！？ちょ、待て、…こら！」

「きゃはは！捕まっちゃったぁ」

「ったくもー…今何時だ？…ああ、もうこんな時間か。ちょうどいい目覚ましだったよ、ソフィ」

「ねえねえ、『畑仕事も大事な仕事だ～』って言ってたでしょ？見て！

　これ畑からとってきたの！朝一番の採れたてだよ？これで朝ごはん作ろうよ！」

「…ふふ。ソフィも畑の良さに目覚めたか。よしよし、いい子だ。あまりはしゃいで落とすなよ」

（ああ、今日も――いい朝だ）

[74 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 21:08:46]

「…どう？アタシの採ってきた野菜の味！」

「育てたのはグエルでしょ。…おいしかったけど」

「やった！今度ノレアも一緒に行こうよ～！あ、野菜の絵とか描いてみる？」

「描かない」

「…グエル、話がある」

「ん？…外殻武装の整備のことか」

「ああ。以前持ち帰ってくれた資材のおかげで、当面の問題はなさそうだが…いつ状況が悪くなるとも分からない。だろ？」

「…可能なうちに、可能な限り資材を貯め込んでおきたいな」

「同意見だ。今日は俺たち二人で調達に出よう」

「了解。…二人？エランは…具合、悪そうだったからな。今日はゆっくり休ませてやるか」

[75 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 21:17:39]

～市街地中心部・大通り～

「いつ来ても…きれいな街だな」

「スラムみたいな活気はないけどね」

「ああ、あの活気も大好きだ。…けど。この美しさや穏やかさも、俺は好きだよ」

「首領らしからぬ発言だな」

「うっ。…い、今の…秘密にしておいてくれないか」

「わざわざお前の立場を悪くするほど、俺は意地悪くもなければ馬鹿でもないよ。

　流れ者の俺たちが組織に所属することを許してくれたのはお前だったからな、グエル」

「…懐かしいな。もう三年近く前の話か…」

dice1d3=1 (1)

1：ジャンク屋に寄る

2：大手の店に寄る

3：休憩のため喫茶店に

[76 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 21:19:56]

～北西部・裏通り～

「…この辺りの雰囲気は少し苦手だな」

「俺が行ってくるから、待っていても構わないよ」

「そうだな…」

dice1d2=1 (1)

1：ついて行く

2：待っている

[77 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 21:24:00]

「いらっしゃい！…っと、常連さんか。いいパーツが入ってるよ」

「やあ。…生体パーツはどうかな？」

「悪いがそんな貴重品は滅多に…また必要なのかい？」

「…？（生体パーツ…シャディクはそんなもの使っていただろうか？腕も足も…体中どこも生身だと思うが）」

「………ないなら構わないさ。それじゃあいつもの部品を――」

（気になる）

グエル交渉（26～）：dice1d100=34 (34)

シャディク対抗（51～）：dice1d100=67 (67)

[78 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 21:28:26]

「この場合どちらも成功でシャディクの方が出目がいいからシャディクの勝ちよ」

「教えろよ」

「だーめ♡」

「シャディク、今の――」

「さて！次は仕入れをしている人に直接あたってみようか。いい腕の知り合いがいてね」

「あ、ああ（…聞かれたくないこと、だったか）」

[79 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 21:40:05]

～市街地中央部・大通り～

「あーあ。エランさん、早く帰って来ないかなぁ。ずっと側にいてくれたらいいのにな…」

「………」

「あーあー！エランさんはやさしくて、素直で、…ふふっ！時々かわいくて、素敵だなぁ」

「………」

「はぁーあ。どうしてこんなお天気のいい日に、ラウダさんと二人なのかなぁ」

「喧嘩を売っているのか？言い値で買ってやる」

「違います。エランさんがいなくて寂しいだけでーす。…すぐに定期検診、テーキケンシン…はぁ」

（…この前は、あんな……クソッ…中途半端に手を差し伸べるくらいなら、最初から…。…Mに頼まれたのでなければ、絶対について来なかったのに）

「うーん…どこに行こうかな？」

dice1d3=3 (3)　　（1：病院　　2：公園　　3：路地裏）

[80 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 21:43:56]

～路地裏～

「ああ、たっくさんいますね！『間違って』いて、『正しくない』人！」

「あ？」

「喧嘩売ってんのかガキ」

「きゃあこわい。ラウダさん、守ってくださーい」

「嫌だ。自分で何とかしろ」

「…いいんですね？それじゃあ私、自分で何とかします」

「………お前…」

dice1d2=1 (1)

1：止める

2：止めない

[81 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 21:48:05]

「…やめておけ。彼らはまだMに認められ、この街に存在している」

「ケチ」

「は？」

「…M？…やべえ、警備隊か何かか！？」

「な、何もしてねえだろ、俺たち！休日を好きに過ごして何が悪いんだよ！」

「何も悪くはない。そのまま無為に時間を浪費していろ。…行くぞ」

「あーあ。『愛して』あげたかったのになぁ」

「………本当、ラウダさんは『いい子』だね。全然変わらない」

[82 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 21:52:24]

～市街地中央部・レストラン～

「おなかがすきました！」

「勝手に注文して勝手に食べろ。僕もそうする」

「はーい」

「………何のために連れ回されているんだ、まったく」

「昼食はここにするか」

「おいしそうな匂いがするね」

「…実を言うと…初めてなんだ。こっちのレストラン、ちゃんと利用するの…！」

（わかりやすくワクワクしてるなぁ）

[83 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 21:59:17]

「これと～…こっちもおいしそうですね！全部注文しちゃいましょう」

（…あの子、すごい量を注文して…プレート一つじゃ乗せきれないんじゃないか？）

「食べ切れなかったらエランさん…は、いないんだった。………はぁ……あっ！？」

「！…大丈夫かな？………え」

「あ、ありがとうございます～…。………？あの、どうしました？」

「ああ、いや。健啖家だなと思ってね」

「は！こ、この料理はですね…（…？何だろう、この人…）そうだ！あなた、注文はまだですか？」

「？そうだけど」

「じゃあ、良ければ一緒に食べましょう！（何だか、とっても…好きな気がする！）」

シャディク：dice1d100=39 (39)

スレッタ：dice1d100=74 (74)

[84 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 22:02:30]

「おい待て水星女」

「スレッタ・マーキュリー…」

「ち、違うんです！あれは向こうの私が！」

「こっちの方が修羅場っぽくなってて草」

「………」

「何か言え」

「騒いでないで次行くわよ」

[85 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 22:07:40]

スレッタを中心とした何角関係までいくんだろうなぁ～？

[86 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 22:10:06]

「………？？？」

（注文…店員がいないが、どうすれば…？料理の出てくる場所は分かるんだが…勝手に取るのはまずい、よな…？）

「おい」

「は、はい！？」

「立ち止まられては邪魔だ」

「す、すみません…」

「…まさかとは思うが、注文方法が分からないとでも？冗談にしてももっとマシな――」

「そ、そうなんです。実は俺、最近スラムから上がってきたので…（嘘ではないよな、うん）」

「！………それは…」

グエル：dice1d100=30 (30)

ラウダ：dice1d100=8 (8)

[87 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 22:15:39]

「…注文方法を教えるから、こっちに来てくれ」

「え？いいんですか？」

「ああ。…意地の悪いことを言ったね、すまない」

「いえ、迷惑になっていたのは事実ですし…むしろ注意してくれてありがとうございます」

「…あなたは素直だな。いいことだと思うよ。

　それにしてもその年でスラムから…今まで苦労も多かっただろう」

「まあ、苦労がなかったとは言えませんけど…良いこともたくさんありましたよ。

　今も親切な人に助けてもらえましたし！」

「………何と言うか、危なっかしいな…。（あいつと一緒に昼食というのも癪だし…）良ければ食事に付き合ってくれないか」

「（おお！親切な人が食事に誘ってくれている…！）はい、是非！」

[88 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 22:17:36]

「僕と兄さんの間に盛大に何も始まらない予感」

「好感はあるのよ。単に恋愛感情がないだけで」

「僕は兄さんとゴールインしたい」

「ラウダ、ダイスで頑張れ。俺も頑張る」

「兄さん…！」

「…誰とのルートを開拓するつもりなのかしらね、グエルは…」

[89 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 22:22:22]

「ああ、いたいた。ラウダさん、私この人とお昼にするので～…あれ？」

「…奇遇だな。僕も彼女と昼食にしようと考えていたところだ」

「すごい巡り合わせだな…都会っぽい」

「何か間違ったイメージを持ってないか？」

「むむ…きれいなお姉さん…こちらのお兄さんとはどのようなご関係で？」

「まあ家族みたいなものだ」

「ふ、夫婦ですかー！？」

「…いや。彼女は親しい人間をやたら家族と呼ぶんだよ」

「…ますます変わっているうえ、騙されやすそうな人だな…」

[90 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 22:24:28]

「…結局、どの組み合わせで食事になったのかな？」

dice1d3=1 (1)

1：グエル・ラウダ、シャディク・スレッタに別れる

2：全員で食事

3：女子会＆男子会

[91 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 22:30:32]

「じゃあ俺たちは向こうの席に行くが…本当にいいのか？二人はその…家族なのでは？」

「は？」

「ふふっ。そう見えますか？」

「…年齢は離れて見えるけど、親子かな？それとも兄妹？」

「そうですね、どちらかと言えばきょうだいですね～」

「そうか。親切でいい人だし、いいお兄さんだな」

「本当ですか？えへへ～」

「………行くよ」

「あ、ちょっと！歩くの早っ」

「………（何か、引っ掛かる）」

[92 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 22:37:11]

「…それで、あなたは…」

「はい？」

「（食事のマナーは、まあ…スラム上がりならこんなものか）…今はどんな仕事を？」

（…どういう設定だったっけ？）

「そういえば、まだ名乗ってもいなかったな。僕はラウダ。見たところ同年代だし、敬語は外しても構わないよ」

「…グエルだ。よろしく、ラウダ」

ラウダ交渉（31～）：dice1d100=4 (4)

グエル対抗（26～）：dice1d100=78 (78)

[93 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 22:40:00]

「(笑)」

「ここでファンブル(笑)」

「も～ラウダさんったら～」

「腹が立つ（迫真）」

「…このファンブル処理は…dice1d3=1 (1)

　1：圧が強くてちょっとグエルに怖がられる

　2：逆に自分の素性を軽くゲロってしまう

　3：喜びなさいラウダ。突然の色ボケ

　にするね」

[94 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 22:44:07]

「で、グエルの職業は？これまでの経歴、出身、両親の名前――」

「？？？」

「…グエル？」

「…俺、何か怒らせるようなことしましたか…？」

「（しまった、尋問の癖で…！）い、いや…あなたは悪くない。すまなかったね」

「…あ。ラウダさん、食べ方きれいですね。俺の食べ方…まずいですよね？」

「…そのせいで機嫌が悪かったというわけではないけど…そうだね。直したいなら教えるよ」

「本当ですか？ありがとうございます！」

（やっぱり心配になるな、グエルのこの素直さ…）

[95 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 22:47:17]

「ふん、ふふ～ん♪今日は思わぬ良い日になりました」

「…そう。どうして？」

「シャディクさんに会えたから、です！」

「え？」

「どうしてかは分かりませんが、私、シャディクさんのことをとっても気に入ってしまいました！

　こんなの数年ぶりです！」

「…それは光栄だね」

シャディク目星（41～）：dice1d100=38 (38)

スレッタ目星（61～）：dice1d100=10 (10)

[96 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 22:50:54]

「もう駄目だよこいつら」

「…ボロボロ…」

「兄さんがナチュラルに敬語に逆戻りしててつらいんだが？」

「あとちょっとだったのになぁ」

「私の目星、低くないですか？」

「あんたは全体的にステ低めよ。その代わりほぼずっと一緒にいるエランのステが高い」

「今いないじゃないか」

「そういうこともあるわよね」

[97 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 22:56:47]

「………むー。シャディクさん、きれいですね」

「えーと…褒めてくれてるのかな？」

「はい。そしてちょっと悔しいです」

「はは…」

（…それ以外にも何か、引っ掛かるけど…分からないなぁ）

（…気のせい、だろうか。…きっとそうだろう）

[98 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 22:59:02]

魔性の女のスレッタくせになるな

[99 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 23:00:42]

「はあ。またラウダさんと二人に逆戻りです」

「今からでもグエルとお前を交換したい」

「それでもいいですよ？私はシャディクさんと一緒にお買い物して回りますから！

　あ、でもそうするとエランさんもグエルさんのものに…？それは寂しいです。

　あと、お母さんのことも…」

「………」

dice1d2=1 (1)

1：言う

2：言わない

[100 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 23:06:28]

「――ああ、その方が、いいかもしれないな」

「え」

「お前よりグエルの方が、よっぽど…Mの『理想の娘』だろう」

「な、にを」

「彼女を見ただろ？素直で、穏やかで、人懐こい。…そこが心配にもなるが…

　『家族』にするなら、お前のような壊れた人間よりも――」

「やめて。…やめてください」

「頼みの綱のエランはいないぞ。どうするスレッタ？僕も他の連中のように『愛して』黙らせるか？」

「………」

dice1d2=1 (1)

1：………おかあさん

2：………エランさん

[101 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 23:09:53]

「おかあさん」

「………」

「お、おかあさん、おかあさん…！おかあさん…わ、わたし、私、ちゃんとしてる…ちゃんとしてるよね」

「………」

「ちゃんと、娘、理想の、むすめ…ただしい、まちがってない、あいされてる」

「…本当に。かわいそうな奴」

[102 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 23:13:30]

「ラウダさんはいい人だけどこわい」

「おつかれさま」

「…シャディクも妙に疲れてないか？やっぱり若い子とは話が合わないか…」

「いや、そういうことじゃないんだけどね…」

「？」

グエル交渉（26～）：dice1d100=92 (92)

シャディク対抗（51～）：dice1d100=40 (40)

[103 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 23:17:51]

「…まさか」

「うん？」

「…まあ、可愛いよな？分かるぞ。でも、その…ソフィやノレアと同年代だってことを思い出して、自分の胸に手を当てて…もう一度よく考えてみてくれ」

「違う違う違う」

「いや、悪いとは言わないんだ。ただその、スレッタは言動もちょっと幼い部分があったし」

「いや違うって！昔の知り合いに似てたから気になっただけ！…あ」

「ほう。詳しく聞かせてもらおうじゃないか」

「………断固拒否する」

「ロリコ…」

「だから違うって」

[104 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 23:20:18]

「…過去のことをあまり話したくないのは分かってる。ただ、彼女のことが気になるならそう言ってくれ」

「聞いてどうする？」

「わくわくする」

「わくわく」

「運命の出会いってやつかな～って」

「…お前は本当に、何と言うか…裏表がないね」

グエル：dice1d100=84 (84)

シャディク：dice1d100=9 (9)

[105 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 23:22:31]

「グエル、ラウダのこと以外好きじゃん」

「気の多い女…」

「兄さん。」

「俺だってこうなるとは」

「大丈夫よ。今のところグエルが好きなのはグエル専用エランだから」

「何も大丈夫じゃない！！！」

[106 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 23:28:40]

「…ん？通信だ…」

「誰だ？またあの『謎の協力者』か？自分で名乗ってて恥ずかしくないのか、あの名前…」

「…グエル。ちょうど買い物も終わったところだし、急いで引き返そう」

「何があった」

「…市内に潜伏していたメンバーの正体が割られ、命が危ないと。エランからの連絡だ」

「！大至急向かうぞ！場所は！？」

「落ち着いてくれ。…先に人目につかない場所に入って、外殻を展開しよう」

[107 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 23:35:28]

～市街地中央部～

「『間違っている』からいらない『正しくない』からいらない『役に立たない』からいらない全部全部ぜんぶ…」

「………不愉快だな、あの独り言」

「あ、あ…わ、わたし、私が、『愛して』あげます。『いらない』子も、『役立たず』も、ぜんぶ、ぜーんぶ、『愛され』ながら終わればしあわせ、幸せですよね、そう…そうだよね！」

「…来たか、『魔女』」

「…まだ無事、だな！？」

「正確には、無事なメンバーもいるってところか。…魔女狩り部隊、それも主力の二人が現場にいるなんてね。

　彼らの攻撃を凌いで逃がすのは至難の業だが…」

「いいからやるぞ！」

「了解」

[108 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 23:40:20]

「僕が鬼畜すぎる件」

「私のことを好きなはずでは！？」

「ラウダにもいろいろあるのよ。それにどれだけ好意を持っていようと、嫌悪感や憎悪がなくなるわけじゃない」

「待ってくださいそんなの持ってるんですか」

「うん」

「い、いい笑顔…！」

「…さて、戦闘ね。今回は3ターン戦ってもらって、その結果からシナリオ分岐が生まれるって寸法よ。

　総合戦力の高い方が勝ち…って感じね。とにかくやってみよっか」

1ターン目

グエル・シャディク戦力：dice2d50=12 10 (22)

ラウダ・スレッタ戦力：dice2d30=26 30 (56)

[109 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 23:43:17]

『………』

『…今日は不気味なくらい静かだな、『ダリルバルデ』。

　その分、一撃一撃が…重い…！』

『くっ、…こんな、押されている暇は…！』

『丁度いいところに来てくれたな。あの独り言を相手にするよりはお前の方がマシだ、『魔女』』

2ターン目

グエル・シャディク戦力：dice2d50=11 17 (28)

ラウダ・スレッタ戦力：dice2d30=15 16 (31)

[110 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 23:45:18]

「…結果が確定しました。まさかストレートで負けちゃうとはね？」

「………」

「………」

「…こっちまで苦しくなるんだが」

「す、すみません。強くて…」

「水星ちゃん？」

「え、えへへ～…」

[111 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 23:50:05]

　乾いた音が響いた。

　振り返ると、グエルが必ず助けると願った家族が。
　シャディクがこれ以上犠牲にさせないと誓った同志が。
　銃弾に貫かれ、倒れていた。

　狙撃だ、と理解する。並び立つ建造物の群れの中、どこかから撃たれたのだろう。
　それと同時に、もう一つ。

　助からない。
　一目見ただけで、それが分かった。

『撤退する』
『え、あ…でも』
『撤退だ。…これ以上ここに居て、何になる？『キャリバーン』』

　有無を言わさないその声に従い、急加速して戦場を離れる。
　非戦闘員という荷物のない体は軽く、難なく逃れることができた。

　そう、誰も救えない代わりに。

[112 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 23:56:05]

～市街地北部・隠し通路近く～

「相手が悪かった、状況が悪かった、場所が悪かった…理由はいくらでも並べられるけど、結局のところ俺たちが弱かった」

「…ああ」

「…俺たちに出来るのは、強くなることだけだよ」

「………」

dice1d100=64 (64)

[113 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 23:57:05]

お…お手上げ···

[114 二次元好きの匿名さん 23/09/11(月) 23:57:57]

上限戦力的には有利なはずなのにね…

[115 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 00:04:01]

　声が聞こえた。

「グエル？」

　顔を上げ、周囲を見回し、耳を澄ませ…そして。

「…たすけて」

　確かに、そう聞こえた。聞こえたからには、走り出さずにはいられない。

　相手が誰だとか、どうしてこんな場所でとか、そんなことは頭からすっかり抜け落ちている。

　ただ、自分にも誰かを助けられるのだと――そう思いたかったのかもしれない。

「どうした！？」

「あ…お願い、助けて！」

　そこにいたのは、儚げな容姿の女性。周囲を取り囲むのは…警備用のドローン？

　武装何てお飾り程度で、主な仕事は専ら警告ばかりのそれが、女性に向けて実弾を発射する。

　間に合わない。――常人であれば。

「きゃっ…！」

「！グエル、よせ！」

「『キャリバーン』！」

　手を伸ばし、抱き締めて庇う。シャディクの舌打ちと、装甲の展開音。次いで重たい金属音が響き、ドローンの飛行する音が聞こえなくなった。

「助けてくれて、ありがとう…」

　俯き震える女性の背を撫で、もう大丈夫、と笑いかける。そしてまだ外殻を纏っていたのだったと思い出し、慌てて素顔を晒して再び笑いかけた。

「あ――」

　女性は目を見開き、そして。

「…本当に、ありがとう」

　幸せそうに微笑んだ。

[116 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 00:08:24]

「…どうしてこんなことになっていたのか、分からない？」

「何も覚えていないの…自分が何者なのかすら」

「…それじゃあ、このまま放っておくわけにもいかないな」

「グエル」

「だってそうだろう？…その、出会ったばかりで信じ切れないかもしれない。だが――」

「信じる」

「え？」

「あなたのこと、信じたいの。私…どうしてだか分からないけど」

「…そうか。ありがとう。そうだ、どう呼べばいいかな」

「お礼を言うのはこっちよ。それとね、不思議だけど、名前だけは覚えているの。私の名前は…『ミオリネ』よ。よろしく、グエル」

[117 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 00:11:39]

「第二章終了よ。お疲れ皆」

「ついに出たなM」

「ミオリネよ」

「記憶喪失（大嘘）じゃないかこれ」

「何疑ってんのよ」

「僕たちを放っておいて何ヒロインごっこしてるんだM」

「ミオリネだって」

「ひどいですお母さん」

「しつこい！ミオリネよ！」

[118 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 00:18:27]

「出番なくて暇だった～」

「幕間ではきっと出番があるよ」

「そうね。二人とも最低限顔を出す機会はあるわよ。

　…本当、誰と誰がどうなるか読めないわね…」

[119 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 00:44:12]

専用エラン概念と誰も隠すつもりのないミオリネの正体に草

[120 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 06:05:04]

「そういえば…あの謎のダイスは何だったんだ？」

「あんたの目星。失敗してたら声が聞こえるんじゃなくて私が二人の前に飛び出してきてた」

「何が何でも助けてもらうつもりで草」

「非力な女性なんだから当たり前でしょ」

「非力？妙だな…」

「あんたたちね…」

[121 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 06:10:39]

幕間2

～『フォルドの夜明け』拠点・グエルの私室～

「…ん、………ん！？」

（だ、だだだ、抱き着かれ、誰……っ！）

「…ふわ……あ、グエル？おはよう」

（…そうだった。昨日、ミオリネを連れて帰って、それで…『俺が面倒みるから！』って言って部屋で寝かせたんだった。

　それにしても…）

「…お、おはよう」

「ふふ…寝癖。子供みたいなんだから。私が直してあげるね」

「あ、ああ…（こう…距離が近い。あと、美人だし…何か落ち着かないような、でも心地いいような…妙な感じだ）」

[122 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 06:18:05]

「ここにあるものは自由に使ってくれて構わない。ただ、そっちの机のものと…あちらの棚のものは触らないようにしてくれ」

「ふぅん…」

「どうかしたか？気になることがあるなら聞いてくれ」

「ここって武装勢力の拠点なのかな」

「…！！？い、いや、そんなことは！（下手に情報を与えたら巻き込むことになってしまう…！）」

「そうでもなきゃ、人を殺すための道具なんてこんなに必要ないでしょ」

「…違う」

「グエル？」

「殺すため、じゃない。守るためだ」

「…そう。やっぱりグエル、やさしいんだね」

[123 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 06:25:01]

「それじゃあ守るために戦ってるんだ」

「！う、…まあ…その……気にするなと言っても気になるだろうし、ひょっとすると怖かったり、軽蔑したかもしれないが…」

「ううん、気にしない。グエルがどんな人なのかはよくわかったもの。そんなに自分を卑下しなくたって、あなたは素敵よ」

「ミオリネ…」

（…何故だろう。見たところ二十代…いや、ひょっとすると二十歳前か？

　俺より年下のはずなのに、ミオリネは…）

「ね、だからそんな顔しないで？」

「…ああ。ありがとう」

（優しく、包み込んでくれるような…持って生まれた包容力か…？

　…だとしたら見習いたい。俺、あんまり…女らしくないからな）

「？」

[124 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 06:31:20]

～『フォルドの夜明け』拠点・会議室～

「…さて。既に知っていると思うが…」

「あの人。誰なんですか？」

「どう考えても怪しいよね。警備用ドローンに襲われてたっていうのも信じ難い」

「…それに関しては、俺もこの目ではっきりと見たよ。あのままなら抵抗できず殺されていただろうね。

　…抵抗する手段がないというのが事実であれば、だが」

「皆、なんでそんなに怖い顔してるの？あのミオリネってお姉さん、優しいしアタシは好きだけどな～」

「…単純。優しいからっていい人とは限らないでしょ」

「えー？でもグエルお姉ちゃんとも仲良いし。グエルお姉ちゃんはいい人なんだから、仲良い人もいい人でしょ」

「…訂正するね。あんた、救いようがないくらい単純」

「むー」

[125 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 06:39:43]

「…それに。ただの非力な女性が、命の危機に直面した直後、平静な態度で接してきたっていうのも引っ掛かるかな」

「ん？そんなもんでしょ。ほら、喉元過ぎれば～って言うじゃん」

「それはあんたみたいな特殊ケースだけ」

「じゃあノレアも怖かった？…あーそうだった！あの時、アタシにくっついて離れなくて――」

「そんな話はしてない。…あと捏造しないで。あの時の話なら、あれは…」

「…話を戻そう。ミオリネは明らかに怪しい。昨日、拠点に戻る前に持ち物や体をチェックしたが…所持品はなし。

　体についても多少の掠り傷を負っている程度で特に異常は見られなかった。…だからこそ、何故あんな状況に陥っていたのかが謎だ。

　各自、警戒を怠らないでくれ。いくら言っても警戒せず受け入れようとする…あのお人好しを失いたくないならね」

「！…了解」

「了解」

「分かってるよ、シャディク」

[126 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 06:45:05]

～元老院・会議室～

『それは『不要』です』

『『正しくない』』

『『間違って』います』

（…Mに、何かあったのか？）

『今日は随分話が早いじゃないか。いつもそうしててくれよ、女王様』

『その呼称は『不適切』です。参加者の混乱を招く可能性のある言動は慎みなさい、ペイルグレード』

『はいはい。…で、議題についてだが――』

（いつもより、ずっと…温度を感じない、とでも言うのか。何かあったのだろうか。

　…いや。彼女が話さないということは、僕には伝える必要がないということ。

　それならば…それが『正しい』ことなら、僕はただ受け入れるだけだ）

[127 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 06:48:38]

～『ドミニコス』本部・スレッタの私室～

「ふふ、ふーん♪」

「…機嫌がいいね、スレッタ。先日出会ったという人物を思い出している？」

「ん？それもありますけど…エランさんがいますから♪」

「………そう」

「お母さんが忙しいの、早く落ち着いてほしいな…って思うと、ちょっと寂しくなりますけど。

　…あ！エランさんもエランさんですよ！定期検診多すぎです！」

「…ごめんね。僕も、もっと君と過ごしたいな」

[128 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 06:56:15]

「ま、こんなもんね。さらに追加でデートイベントよ。

　相手はダイスで決めるけど…相手が被った場合の優先度も決めるね。

　相手が被って、かつ優先度ダイスの出目が低い方は別の候補に振り直すか…それもできない場合はデートなしよ」

「デートなしはつらい」

「青春したいです～」

「じゃ、決めていこっか。…それぞれ当たる確率を調整したいところだけど…どうしたものかしらね」

「1d100で振ればいいんじゃないか？」

「それ採用。基本的に自分専用エランが一番高確率、相手側のデート相手が次点、味方陣営は一番低いからよろしく」

グエル　　相手：dice1d100　（1～50：？？？　51～65：シャディク　66～100：ラウダ）　優先度：dice1d100=95 (95)

シャディク　　相手：dice1d100　（1～50：エラン　51～65：グエル　66～100：スレッタ）　優先度：dice1d100=19 (19)

ラウダ　　相手：dice1d100　（1～75：グエル　76～100：スレッタ）　優先度：dice1d100=10 (10)

スレッタ　　相手：dice1d100　（1～50：エラン　51～65：ラウダ　66～100：シャディク）　優先度：dice1d100=22 (22)

「僕だけ相手が少ない件」

「ごめんねラウダ」

[129 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 06:58:55]

「…"="が抜けてたわね！そしてグエルの圧倒的な優先度の強さ…」

「そんなにデートしたいのかグエル」

「まあデートはしたい」

「素直で草」

「…相手を決めよう」

グエル　　相手：dice1d100=9 (9)　（1～50：？？？　51～65：シャディク　66～100：ラウダ）

シャディク　　相手：dice1d100=99 (99)　（1～50：エラン　51～65：グエル　66～100：スレッタ）

ラウダ　　相手：dice1d100=4 (4)　（1～75：グエル　76～100：スレッタ）

スレッタ　　相手：dice1d100=65 (65)　（1～50：エラン　51～65：ラウダ　66～100：シャディク）

[130 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 07:02:15]

「………スレッタ」

「はい？」

「どうしてエランを当てないのよ！バカ！」

「ええっ！？」

「あんたとラウダ、メインシナリオを進めるだけで関係値がマイナスしていくからほぼデメリットしかないのに…！」

「そんなもの選択肢に入れないでください！？」

「………まあ、仕方ないわよね。消去法でシャディクの相手はエランよ」

「やった～」

「兄さん。」

「ごめんなラウダ」

[131 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 07:04:50]

「…本当、このままだと…グエル以外ほとんどロストするかもね」

「！？」

「！？」

「………」

「別にいいんじゃない？」

「………」

「何か一人おかしいのがいたぞ」

「自分は生存レースで一歩リードしたからって…！」

[132 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 07:18:41]

～市街地中央部・公園～

「うーん…」

（ミオリネのためやって来たのはいいが、わからない…）

「？…あ」

「どんな服が…似合うんだ…！？」

（そもそもどんな系統があるのかとかよく知らないぞ俺は！下着とかも可愛いのを買うべきか？そうだよな…ミオリネ、きれいだもんな…

　きれいな人にぴったりの服で全身コーディネイトするべきだ…！）

「…へーえ。お姉さん、ファッションとか興味あるんだね？」

「ん？…あ！こ、この前の…」

「よお。本当に偶然だな。…ついて来いよ」

「え？」

「買い物、付き合ってやってもいいぜ」

グエル：dice1d100=35 (35)

少年：dice1d100=75 (75)

[133 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 07:31:11]

（おかしい…俺はミオリネの服を買いに来ていたはずだ…）

「…へえ、似合うじゃん」

（何故俺が試着を…しかもこんな高級そうな服、とてもじゃないが支払えないぞ…）

「おーい、聞いてんのかよ」

「…あ、ああ。その、俺は知人の服を買いにだな…（ん？待てよ…）その！君さえ良ければ、一緒に服を選んでくれないか？知人はこう、色白で華奢で…」

「悪いけど俺はもう戻る。…そう余裕がないんでね」

「え」

「そうそう。その服の代金は払っといたから安心しろよ。…今度、それ着てデートでもしようぜ、お姉さん。じゃあな」

「…は！？…な、何なんだ、あの少年は…」

[134 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 07:36:15]

「どうしてあんたたちだけ相思相愛になってんの？」

「相思相愛なのかこれ」

「初手90代と安定して高めの出目はもうほぼ相思相愛でしょ」

「そうなのか…」

「俺が相手でよかったな」

「うわあ何か来た」

「何かとは何だ」

「…まあそうね。あんたの相手として主に想定してたのは主にそいつとラウダだから…そしてラウダルートは茨の道だから…幸せにはなれるかもね…」

「今回の僕、そんなのばっかりだな」

[135 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 12:35:17]

一人だけエランいないし幸せの道が極細…というかあるのかわからないラウダ…
生きろ

[136 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 18:26:00]

〜『フォルドの夜明け』拠点〜

「…そう。あなたも記憶がないのね」

「そ。気付いたら一人で倒れてて、凄い怪我でさ〜。

　『このまま一人ぼっちで死んじゃうのかな、それはやだな』って思ってたら…」

「…何の話かな？」

「あ！シャディクの話をしてたんだよ。…シャディクが来て、僕を見つけてくれたんだ。

　助けてくれて、それからはずっと一緒にいさせてくれて…」

「そうなの。シャディクっていい人なのね」

「…どうも」

「ミオリネお姉ちゃーん！こっち来て遊ぼうよ！」

「はーい！…呼ばれてるから行くね。あの子たち、すっごくかわいい。

　それにエランも。…グエルもね」

[137 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 18:34:35]

「見張り、お疲れ様」

「…グエルやソフィが警戒できないのも分かるな。ミオリネってなんだか…ううん、何でもない。

　ねえシャディク、何か他に手伝えること、――うわっ」

「エラン！」

「…ご、ごめんなさい。ちょっとふらついただけだから。

　最近の僕、本当に…何の役にも立ててないね」

「…そんなことない。俺が面倒見切れてないせいだよ」

「シャディクは悪くなんか…」

（………エラン…俺は『悪い人』だよ。

　あの日、君を拾ったのだって…『使える』と思ったからだ）

シャディク：dice1d100=91 (91)

エラン：dice1d100=49 (49)

[138 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 18:41:57]

「…今日は、部屋でゆっくりしようか」

「え？でもシャディク、忙しいんじゃないの…？

　…いっしょに、いてくれるの？」

「ああ。…時間もあるし、君のことを診ておくよ」

「！…うん。次はちゃんと、一緒に戦えるようにするから」

「………」

（…体を直して、真っ先に考えるのが戦うこと、か。

　そうしたのは…俺だ）

「…エラン、いつも…ありがとう。助かっているよ」

「本当に？よかったぁ」

（…俺は…こんな気持ちになるなんて、エランに対しても、『彼』に対しても…許されないことのはずなのに）

シャディク？？（31～）：dice1d100=22 (22)

[139 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 18:45:52]

「7割外すか普通？」

「すみませんでした」

「色ボケしてくれたから許しちゃう♡」

「…あんた、本当にこのまま生き残っちゃいそうね。なんていうか…すごいね」

「次は私たち…ですね！」

「…どうなるんだ」

「…そうね。エランがいるかどうか決めようか。いれば最悪の事態は免れるわ」

「ここだけ温度感がデートじゃないな…」

dice1d2=2 (2)

1：いる

2：いない

[140 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 18:47:49]

ダメみたいですね…

[141 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 18:50:24]

～『ドミニコス』本部・廊下～

（…お母さん…もう何日も話してない。私のこと、忘れちゃってないかな…

　エランさんも…こんなに頻繁に検診なんて変。本当は、私の傍にいたくなくて…？

　………二人とも、私のこと…）

「おい、廊下のど真ん中で立ち止まるな」

（…この子も、そう）

「………邪魔なら隣を避けて通ればいいじゃないですか？

　ああ、ラウダさんったら！私に声を掛けたくてそんな言い方したんですか？かわいいですね～」

「………」

dice1d2=2 (2)

1：無視する

2：会話に付き合う　　？？（71～）：dice1d100=77 (77)

[142 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 18:53:28]

「…はあ。子供みたいな屁理屈言っていないで、脇に避けるなりさっさと目的地に向かうなりしろ」

「………子供なのはラウダさんなのに」

「は？」

「出会った時から変わってない。私は…たくさん変わった、よね？」

「………」

「…変わる前の方が、好きでしたか？

　この前の…グエルさん、みたいでした？」

「………さあ。覚えていないな」

ラウダ：dice1d100=23 (23)

スレッタ：dice1d100=60 (60)

[143 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 18:57:25]

「…私は…わ、……わた、し…？」

「………部屋に戻って休めばどうだ」

「あ…そ、そうだね！うん、そう、そのほうが、きっと…

　お、おかあさん、それに、あのこも、しんぱい、心配、して…あ、あれ？おかあさん、おかあさ…」

「………」

（…もう、きっと、…長くないな。

　…こんなことをして、どんな意味があったんですか？…いや、こんな疑問は…『正しくない』）

[144 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 19:04:24]

「デートから改名しろ」

「闇ですよ闇」

「うるさいわね。…あんたたちの関係値、現在マイナスだってことだけ教えておいてあげるわ」

「え！？」

「二回もデートしたのに…！？」

「スレッタの『愛』を止めたこと、心を壊すような発言をしたことで…デート2回のプラスは荼毘に付したわ」

「あれどう考えても止めるのが正解だろ！？」

「他の人ならね。…さて、次は三章。グエルのダイスがいろんな人の今後を決めるから死ぬ気で振りなさい。

　…そのためにも、ラウダといい関係を築いておいて欲しかったんだけどね…」

「出会ってすぐだぞ無茶言うな」

[145 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 19:41:36]

うーんこのフラグを集めきれてない感
ゲームなら良くてノーマルエンドの流れ

[146 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 19:44:45]

第三章　『ねじれた街』

～『フォルドの夜明け』拠点～

『で、最近拾った女について調べてほしいって？』

「ああ。…外見の特徴は先程述べた通り。名前はミオリネだ。偽名の可能性もあるが…」

『…街の住人にはヒットなし。名前を条件から外しても一致する人間はいないな。外から来た…とも思えないか。

　人の出入りは常に監視してるが、そんな女はいなかった。他に何か気になることは？』

「…ああ、そういえば。一つだけ所持品があったんだ。と言っても何の変哲もない――、待て」

『ん？』

「部屋の外に誰か…」

『…後で改めて連絡して来い。こっちでももう少し探っておく』

[147 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 19:50:01]

「！…ミオリネ、ここで何を」

「しー…」

「…？」

「っく……ぐす、…うぅ……」

「大丈夫、大丈夫だよ。…そうだ。今夜、三人で星でも見に行こうか。いつぶりだろうな」

「グエルって、本当に…優しい子。いいお姉さんね」

「…何があった？」

「…さあ？私もたった今通りかかったところだから」

[148 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 20:00:46]

～数分前～

（…向こうの廊下、騒がしいな…）

「――だから、大丈夫って言ってるじゃん！」

「そんなわけないでしょ。シャディクだって『警戒しろ』って言ってたの、忘れたわけ？」

「元々はシャディクのこと信じてなかったくせに、都合のいい時だけ信じてるふりしないでよね」

「…シャディクは、もう三年近くも一緒にいる。あんな数日一緒に過ごしただけの人とは違う」

「でも、ここ数日なんにも怪しいことなんかしてなかったよ？」

「簡単に尻尾を出さないだけでしょ」

「…分からず屋」

「…あんたこそ、考えなし」

「頑固！クールぶっちゃってさ、暗いだけだってーの！」

「なっ…そっちこそ単純だし、自分勝手！この前、私のおやつまで食べた！」

（…うん、まあ。この調子なら放っておいても大丈夫そうだな。

　しかし…そうか。シャディクはそんなにミオリネのことを警戒して…俺も首領として、もう少し慎重になるべきか？）

「もう絵だって見せてあげない！」

「はあ！？別にいいよ！アンタの絵なんか大っ嫌い！」

（………あ）

[149 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 20:04:04]

「………ソフィ、ノレア。今のは…」

「…アタシだけ悪者にするとこも嫌い」

「あ、おい！ソフィ…！

　…あいつ、足速いな…」

「…グエル…」

[150 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 20:09:21]

「…というわけで、ノレアについていてやりたい気持ちもあるんだが…。

　ソフィのことも心配だな。いつもの軽口の延長だろうし、気に病んでいないといいんだが」

「あの子なら大丈夫って気もするけどね。それと、ノレアにはエランがついていてくれるよ。

　あの二人、仲良いからね」

「…そうだな。それじゃあ俺たちはいつも通り資材の調達と…それから。今日はミオリネのことも調べようと思って」

「！…意外だな、お前がそんな提案をするなんて」

「俺だって、何も考えていないわけじゃないさ。

　じゃあ、ミオリネにも声を掛けて準備してもらおう」

「ん？」

「記憶喪失だからいろいろ分からないことが多いなら、記憶を取り戻せばいい。

　もともと街で出会ったんだ、街の中に記憶の手掛かりがあると思わないか？」

「…うん、まあ…お前らしいと思うよ。そういうの」

[151 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 20:27:34]

～元老院・会議室～

『あなたには私たちの基本とする方針、理想とする社会の視点が共有されていない』

『は。それじゃあ何か？自分の意見に皆揃って拍手してはいおしまいっていうのが理想かよ。

　そういうのはおままごとって言うんだ。こっちは会議に参加してるつもりだったんだけど？』

（…また、ペイルグレード。飽きもせずMの手を煩わせる不届き者…

　ペイル社の次期後継者ということ以外、何も…顔も、年齢も分かっていない。口調からすると男だが…それすらブラフかもしれないな。

　Mは彼の正体を知っているのだろうが…）

『あなたが会議に参加する許可を与えたのは私です』

『ああ、おっしゃる通り。だから役目を果たしてるつもりなんだがね』

『今の地位は誰の計算によるものか、理解していないのですか』

『与えられずとも自分で手に入れたさ』

（…与えられずとも、手に入れるなんて。

　それができるのは、一部の人間だけ。

　そんなもの…きれいごとだ）

[152 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 20:31:10]

～『ドミニコス』本部～

「は、…はぁ……あ……！」

（足、重い…どうして、体、うまく、うごかない…転ぶの、何回目、だっけ…）

「…おかあ、さん……エランさん…」

「………」

「あ…」

「………」

dice1d2=1 (1)

1：言う

2：言わない

[153 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 20:35:54]

「出来損ないの『娘』だな、お前は。…ああ、『出来損ない』はどうするんだった？」

「や、やめて…ちがいます、…違う…！」

「…救えないな、本当に」

「……な…………なきゃ………」

「スレッタ？…ごめん、戻るのが遅くなって。検診、終わったから…スレッタ？」

「なおさきゃ…直さなきゃ、直さなきゃ…」

「………スレッタ」

[154 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 20:41:22]

ラウダ
おいラウダ

[155 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 20:43:53]

「ラウダとスレッタの関係値が最悪な件」

「1/2を引き続ける僕」

「エランさんとデートできない私」

「…さすがに胸が痛むから…次の幕間はテコ入れしようかな…」

「じゃあ僕の相手は兄さんで」

「…いいよ？」

「えっ」

「えっ」

「どうせ次は…げふんげふん何でもないわ。次いこっか」

[156 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 20:48:03]

～『フォルドの夜明け』拠点～

「それじゃあ悪いけど、留守番頼んだよ。…くれぐれも無理はしないように。起きているのがつらいなら休んでいて構わないから」

「大丈夫！最近ちょっと調子がいいし…ノレアに絵でも教えてもらおうかな？気分転換にさ」

「グエル…その、……早く帰って来て」

「ああ。かわいいノレアを待たせたりしないよ」

「か、…かわいいとか、やめて」

（かわいい）

（かわいい）

（かわいいわね…）

[157 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 20:53:02]

「…で、街に行くのはいいんだが…ミオリネには変装してもらう」

「変装…」

「この前のこともあるし、念のためにね」

「またドローンに襲われたりしたら危ないだろ？安全のためだと思ってくれ」

「…ええ。じゃあ、お願いするね」

「よし！頼んだシャディク」

「え、俺？」

「…ちょっとだけ、不安になってきたかも…」

グエル変装（66～）：dice1d100=41 (41)

シャディク変装（41～）：dice1d100=15 (15)

[158 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 20:55:07]

「おかしい…人ごみに溶け込むどころか目立ってしまうだろ、こんな美人」

「…何と言うか…生まれ持った気品のようなものを隠しきれないね」

「くっ…こんなはずでは…！」

「…ええと。私、自分でやってみるね？」

ミオリネ変装（？？）：dice1d100=89 (89)

[159 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 20:57:23]

シャディクさっきから成功率のわりに出目がへっぽこすぎる…

[160 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 21:00:50]

「…どう？」

「す、すごい。ミオリネだとは分からないな」

「そうだね…一見するとdice1d2=1 (1)　（1：美少年　2：どこにでもいそうな女性）だ」

「ふふ、ありがと。変装が得意なんて…もしかして私、元々は警察か何かだったのかな？」

「…？」

「グエル？」

「…警察は今のこの街にはいないよ。いるのは警備隊だ」

「あら、そうなの。…私の知識、ちょっと遅れてるみたいね…」

（…警察が街からいなくなったのは、俺が子供の頃…その頃ミオリネは、果たして生まれていたのか…？）

[161 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 21:07:06]

～市街地北部～

「何だか…工事中のところが多いのね」

「昔からずっとだよ。この辺りでは大きな事故があってね」

「ああ、高架道路が崩落したんだったか。俺はその頃まだ赤ん坊だったからよく知らないけど…」

「…そう。きっと大勢の人が犠牲になったのよね。…つらいことだわ」

「…下の市街地も含め、悲惨な有様でね」

（…よく、あの人たちに連れて来られたな。『いらなくなったらここから落としてやる』なんて言われて…）

「（まずい、雰囲気が暗い！こういう時は、えーと…）…あ！アイスが売ってるな。ミオリネ、どうだ？」

「え？そうね…」

dice1d3=2 (2)

1：買う

2：買わない

3：「二人で半分こしない？」

[162 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 21:11:27]

「…私はいいかな。グエル、食べたいの？じゃあ買ってきてあげるね。何味にしよっか？」

「え？俺は別に」

「遠慮しないの。アイスを見て目を輝かせてたの、ちゃんと見てたんだから」

「う…まあ、ちょっといいなとは思ったが」

「ふふ、そうでしょ？ほら、一緒に並ぼう？」

（………ミオリネは、随分とグエルに親しみを覚えているな。何かと助けられている立場だ、当然かもしれないが…）

「………あ、あなたは！」

「ん？…君は。……っ！？」

「おひさしぶり、ですね！」

「…僕に、何か？」

[163 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 21:17:46]

（落ち着け。予想は…できていた。………だが、何故彼女が『あれ』を連れている？）

「あの、シャディクさん？」

「…すまない。そこの彼が…俺の知り合いと似ていたものだから」

「そうなんですか？この人はエランさん！私の大切な…えーと、お友達…でいいのかな？とにかく大切な人です！」

「（名前も同じ…）…そうか。よろしく、エラン」

「よろしく」

「…それで、二人はデートかな？それとも仲良しの友達でお出かけ？」

「え？えーと……、あ……あれ、…わたし…」

「…病院に行く途中。スレッタ、少し疲れているから」

「………そうか（…何か、あるのか？）」

[164 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 21:20:50]

「ねえ、トリプルなんていうのもあるよ。グエル、どれにする？」

「うーん…どれも捨てがたいな…シャディクはどう、…あれ？

　あいつ、あんなところで誰と…」

「？」

「――あ」

[165 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 21:34:19]

　何か大きなものが、猛スピードで目の前を横切り、そして。

「――まずい」

　衝撃音。悲鳴。それと、この匂いは。

「ガソリン…！」

　匂いがする、ということは。ここにいてはまずいということだ。

　横転したタンクローリーから少しでも――いざとなったら『キャリバーン』を使ってでも――距離を取らなければ、と駆けだそうとして、隣にミオリネがいないと気付く。

　振り返ると、彼女は周囲の人々が逃げ惑う中、呆然と立ち尽くしていた。

「ミオリネ！」

　グエルは、咄嗟に――

dice1d2=2 (2)

1：ミオリネを庇う

2：ミオリネの手を引いて逃げる

[166 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 21:36:29]

「逃げるぞ！」

「あ…グエル？」

「早く！」

「わ、わかった！」

　彼らが駆けだした、次の瞬間。

　爆発音が周囲に響いた。

[167 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 21:46:55]

～市街地北部・事故現場～

「…っつー…ギリギリ、『キャリバーン』の展開が間に合ったか…。

　ミオリネ、怪我は？」

「う、うん。掠り傷くらい…グエルのおかげ。ありがとう」

「はあ…事故の被害、大したことないといいんだが。爆発の規模は………」

「………地面に、いくつか穴ができてる。気を付けて」

「………さっき、伝えそびれたけど。この辺りは事故の後、崩落で駄目になった旧市街地を覆うように作られた地区なんだ。

　それでずっと地盤強化の工事を続けていて…この辺りはそれがまだだったらしい」

「そんなところに住まないといけないなんて…この地域の人、大変ね」

「こんな事故、滅多に起きないだろうけどな。…一旦、安全な場所まで移動しよう。いつまでもこの格好でもまずいし…

　そういえば、シャディクは！？」

「…あのね、言いづらいんだけど…私、見てたの。シャディクが、穴に落ちた女の子を庇って…一緒に落ちていくの」

[168 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 21:51:12]

「実際にこんなことが起こり得るのかは全然知らないわ。フィーリングよ」

「適当万歳」

「もっと俺のこと心配して？」

「どうせ生きていると思う」

「選択肢の結果とかならともかく、そういうのじゃないしな」

「庇われた女の子ってやっぱり私ですよね？」

「その通りよ。ちなみにエランにも庇われたから三人仲良く落ちたわね」

「それだけ聞くとコントみたいだな」

「三人そろってミンチになってないことを祈るよ」

「嫌なものを想像させるな！」

[169 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 21:58:11]

～？？？？？～

「ん、う……あ、あれ…？」

「気が付いたかい？」

「あ…シャディクさん？ええと、お話ししていたら…何か、大きな音がして、それで…」

「大型の車両が事故を起こしたらしい。そして爆発が起こり…爆発自体の規模はそう大きくなかったけど、衝撃で地面の一部が崩れてね。

　その崩落に巻き込まれた結果、俺たちは地下――旧市街地に落ちてしまった」

「…そ、そうです！私がうまく逃げられなくて、それで…シャディクさんは、どうして私のことを…？」

「…昔の知り合いに似ていてね。俺のことより、彼のことを気にした方がいい」

「………あ…え、エランさん！エランさんはどこ…に…」

エラン損傷度：dice1d40=36 (36)　+50

[170 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 22:06:45]

「………」

「あ…あ……！やだ、いやです、エランさん、エランさん…！」

「落ち着いて、スレッタ。無闇に刺激すると逆効果だ。…俺たちは軽い傷で済んだけど、それは彼が庇ってくれたからだろうね。

　あの落下の勢いでまともに思考が働き、反応できるとは…（やはり、彼は…）」

「ど、どうしよう。どうすれば、わたし…！」

「…俺が何とかするよ。心得はあるからね。君は…（見せない方がいいだろうな）

　こんなことを頼むのは申し訳ないんだが、周囲を警戒してくれないか？

　旧市街には表で生きられない人間…いろいろと訳ありの連中が潜んでいる。

　彼らに見つかった時、エランの処置中で対処できない…となると、俺たち全員が危険に晒されるからね」

「わ、わかりました。わたし、わたしにできること、します…！」

「…行ったな。さて、『エラン』。ここで会ったのも何かの縁だ。助けられた恩もある。…俺に出来る限りのことはするよ」

シャディク？？（31～）：dice1d100=28 (28)

[171 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 22:08:49]

「僕を殺すつもりなのかな」

「ごめん」

「最低ですシャディクさん」

「ごめんって」

「…まあ、別にいいよ？私としては」

「え？」

「むしろよくやったシャディク」

「？？？」

[172 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 22:17:18]

～市街地北部・事故現場～

（…シャディクを助けに行きたい、が…人も集まってきた今、『キャリバーン』を使うことは…。

　エランには連絡したし、スラムから旧市街へ入る抜け道もある。だが、もし怪我をしていたら…？）

「…グエル」

「…あ。すまない、不安にさせてしまったな」

「いいの。むしろ、グエルがつらい思いをしてるんじゃないかって…」

「ミオリネ…」

「グエル？」

「え？…あ！」

「事故現場で何を…危ないから早く帰った方がいい。…そっちの少年は？」

「………」

[173 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 22:23:25]

「…そうか。シャディクが下に…」

「助けに行きたいんですが、どうすればいいのか…」

「は！？何を言って…こういうことは専門の人間に任せるべきだ。でないと命がいくつあっても足りない」

「でも、ラウダさんもスレッタを助けたくて来たんじゃ…？」

「…やや語弊があるが…まあ、目的としてはそうだ。僕はこの手のことには慣れているし、許可も得ているからね」

「（やっぱり警備隊とかの人なのか…？）…だったら」

「先に言っておくが、あなたのことは連れて行かない。あまりにも危険だ。…シャディクはスレッタを庇ったんだろう？なら一緒にいる可能性が高いし、彼のことも僕が救助するから待っていてくれ」

「…どうする、グエル？」

dice1d2=1 (1)

1：説得する

2：ラウダを信じる

[174 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 22:25:59]

「………グエル」

「はい」

「説得の成功率…半減させるから」

「え」

「じゃあそういうことでよろしく」

「な、何故だ…？」

グエル説得（66～）：dice1d100=78 (78)

ラウダ対抗（31～）：dice1d100=18 (18)

[175 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 22:28:34]

「………」

「み…ミオリネ？」

「よく考えたらグエルとラウダは出会いと食事で二回分イベント発生してるから信じる確率もちょっと高めのはずなのよね！」

「急にどうした」

「お願い…お願いだから…」

「これ説得しちゃダメなやつだったんだな！？」

信じる？（41～）：dice1d100=47 (47)

[176 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 22:32:21]

■『？？？？？』ルート条件②クリア

「っすー………やってしまったわ。どうしても…受け入れられなくて」

「ロストしないならそれでいいじゃないか」

「そうね…そうよね…。

　…教えておいてあげるね。ここでグエルがラウダを説得していると、この章で一人。さらに先でもう一人、サブキャラの死が確定していました。

　あと、確定ではないけど別のキャラも一人、死亡率がグッと跳ね上がってたわ」

「死のピタゴラスイッチ過ぎるだろ！」

「…本当…最後の最後に成功してくれてありがとうね。

　ルートとして用意してはいたけど…さすがにつらすぎるから」

[177 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 22:36:44]

GMやってるとどうしてもバッドエンド一直線PLには救済入れたくなるよな……わかるよ……
今回は最後の最後のお情けが通じたみたいでよかった……

[178 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 22:38:59]

「………ラウダさん」

「何だ？説得するつもりなら――」

「シャディクのこと、お願いします」

「…！」

「…ラウダさんは、優しくて、親切で…頼りになる人だから。

　きっと助けてくれるって、信じてます」

（…真っ直ぐすぎて、眩しい。でも、嫌じゃないな、この感覚）

「………わかっている。ここで…と言っても、危ないか。あなたは家に帰って、シャディクから無事だと連絡を受けるのを待っていて欲しい」

「…はい」

「………そう、降りないんだ」

グエル：dice1d100=80 (80)

ラウダ：dice1d100=78 (78)

[179 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 22:41:19]

「割といい出目じゃない。この調子であと2回くらい80～100を出したらあんたたちのルートも考えてあげていいよ」

「死亡ルートを避けて気楽になったからってこの態度」

「それよりお前が不穏なんだが」

「何のことか全然分からない」

[180 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 22:45:28]

ミオリネの反応を見るにめちゃくちゃギリギリ（アウト）な展開だったっぽくて草
いや草生やしてる場合じゃねぇな…完結後にここで信じなかったらどうなってたかのIFが知りたいわね

[181 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 22:46:12]

～旧市街～

「…パーツが足りない、か。悪いね、無駄に苦しませてしまったかな」

「ぅ……」

「！」

「…きみ、は…僕のことを、知って…？」

「…君とよく似た知り合いがいると、言っただろう」

「…ああ……そういう、ことか。……彼は、…」

「無理して話すことはない。…彼は、元気だよ。今のところはね」

「………」

[182 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 22:48:24]

スレ主様のご負担でなければED後に各ルートと分岐条件の公開お願いします！

[183 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 22:51:58]

「…シャディクさん、エランさーん！このあたり、安全だと思います！」

「…おかえり。それは良かった」

「エランさん、大丈夫ですか…？」

「…うん。直るよ、この程度なら」

「よかったぁ…」

（………どこで直しているのか、は…聞ける雰囲気ではないか）

「シャディクさん…本当に、ありがとうございます。私のことも、エランさんのことも…」

「…いや。俺が…そうしたかったからだよ」

（彼女は、『彼』に似ているだけ…助けたところで、あの日の後悔なんて消えないのにな）

[184 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 22:54:46]

「色ボケダイスを忘れてたわ。スレッタ、あんたは二人分ね」

「え」

「二人に助けられたんだし、当然でしょ」

「出たよ魔性の女。僕のシャディク、取らないでね？」

「私はエランさんとミオリネさん以外は別に…」

「PCスレッタはそんなこと思ってないから」

シャディク：dice1d100=92 (92)

スレッタ：dice1d100=84 (84)

スレッタ：dice1d100=54 (54)

エラン：dice1d100=58 (58)

[185 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 22:58:12]

「………シャディクさんは…」

「うん？」

「素敵な人、ですね」

「…ありがとう」

（彼も…そう言ってくれたことがあったかな）

（…スレッタ。彼と一緒にいるのが…君にとっては、幸せ？それなら、僕は…）

[186 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 23:01:05]

「おめでとうスレッタ・マーキュリー」

「違うんですエランさん！」

「と、とられた…」

「フラグなんか立てるから…」

「ルートや分岐条件は…頭の中で感覚で計算してる部分もあるけど、そうね。

　言語化できる部分は可能な限り言語化して…シナリオ終了後に説明する予定」

[187 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 23:05:33]

～市街地北部・事故現場近く～

「…もう、星が見えるな。すっかり帰るのが遅くなってしまった」

「ノレアだって分かってくれると思う。あの子、とってもいい子だもんね」

「…うん。そうなんだ。ノレアも…ソフィも。二人とも、いい子で…大事な家族だ」

「………そう、だよね」

「…？ミオリネ、どうか――うわ、と…すまない！…んっ！？」

「当たり屋かよ。これでぶつかるの二回目だぜ、お姉さん？」

「き、君は…！」

「………」

[188 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 23:10:45]

「………」

「………」

「………？（何故か…空気が重く感じる…？）」

「…で、お姉さんは何してたんだよ」

「え？ああ…その、事故に巻き込まれてな」

「そりゃ大変だ。怪我は？」

「何ともない。それより、シャディク…ああ、その。家族が崩落に巻き込まれてしまって…」

「ふーん…」

「…あなたは、こんなところで何してたの？」

[189 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 23:16:16]

「そっちの『お姉さん』こそ」

（！？ミオリネは…変装、したままだよな…？ど、どうして分かったんだ…？）

「私はただ…。………」

「！………」

「？…あ…（通信が…）」

『よおグエル。いいニュースと悪いニュースだ。まずいいニュースから。『ファラクト』が『ミカエリス』の回収に成功。旧市街地を抜けるのには時間が掛かるだろうが、無事は確保できた。大した怪我もなしだ』

（よかった…）

『で、次は悪いニュースだが…『フォルドの夜明け』の拠点が襲撃されてる』

「………は？」

[190 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 23:29:09]

【🎲・閲覧注意】ゆりかごの街part2｜あにまん掲示板

「次スレですよ」

「…シナリオの続き、書いてて平常心を保てるかしら…」

[191 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 00:24:32]

アッ…アッ…ワアッ…

[192 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 01:15:32]

相変わらず面白いぜ

そしてgmスレッタ女神よりもPLに甘めのミオリネgm(だいたいダイスのせい)いいね

[193 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 07:51:50]

「持っている方がいらっしゃれば、ですが…

　ソフィさんとノレアさんの画像が増えるととても嬉しいです。

　できればなので雑談や質問で埋めてもらっても大丈夫ですよ～」

[194 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 11:05:03]

再び本格的な戦闘なのか··· 今度はレジスタンスチームも頑張ってほしい！

[195 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 12:32:59]

スレ主いつもありがとう！
しょんぼり気味ソフィ

[196 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 12:33:38]

えんぴつノレア

[197 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 12:34:27]

はしゃぎ気味の二人

[198 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 12:37:53]

ドヤ顔ソフィ

[199 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 12:38:58]

神妙ソフィ

[200 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 12:45:06]

休憩ノレア