【🎲・閲覧注意】ゆりかごの街part2

[1 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 23:21:04]

「マグカップ組＆ラウダでオリジナルシナリオを独自ルールで遊んでるわ。

　シナリオを進めるキャラとは別にメタ視点の私たちワイプ組の反応も入るからね。

　現在は第三章の佳境…レジスタンスの拠点が襲われてるって連絡を受けたところね」

「ちょっと待て」

「ワァ…」

「…この章で死亡してた可能性のあるサブキャラってもしかしなくてもそうなのか…？」

「い…生きててよかった…！」

「…これから先、誰がどうなるんだろうね」

「色ボケとかいろいろどうでもよくなるよね。生きてるって素晴らしい」

「本シナリオではメイン格のキャラ以外にもサブキャラとのCP成立＆サブキャラ間のCP成立要素が含まれる可能性があります。

　左右は明言しませんが、こだわりの強い方や地雷のある方はブラバ推奨ですよ。

　それと展開によっては猟奇的な展開や性癖モロ出しになる可能性がありますのでご注意ください」

[2 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 23:22:40]

「私はすごいえらいつよい愛の女神。

　語気の強いレスやレスバはサクッと撃滅しますね。愛の女神なので。

　CPに関する質問や展開への不満も基本的にスルーです。愛の女神なので。

　合わないと感じた方はそっとブラバ＆理想のスレがあるなら自分でレッツスレ立て！ですよ」

「このスレでは独自ルールを採用してるわ。詳細が知りたい場合は…part1参照」

↓part1

【🎲・閲覧注意】ゆりかごの街｜あにまん掲示板

[3 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 23:23:57]

「これまでの長編シナリオは以下参照だよ！」

↓『ダイス・オブ・ザ・リング～船旅の仲間～』

【🎲・閲覧注意】ダイス・オブ・ザ・リング～船旅の仲間～｜あにまん掲示板

↓『すすめ！アスティカシア冒険隊』

【🎲・閲覧注意】すすめ！アスティカシア冒険隊｜あにまん掲示板

[4 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 23:24:44]

「…単発シリーズは以下です」

【愛の女神シリーズまとめ】

[5 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 23:27:22]

「本シナリオのメイン登場人物…PCを紹介する」

「光・闇・闇・闇って感じのバランスだよね」

グエル：『革命者/まだ愛を知らない者/キャリバーン』

年齢27、女性。フォルドの夜明けの首領。

首領の座は両親から受け継いだものであり、彼女自身は体制側の在り方について思うところがある…？

　備考：専用エランと順調に愛を育んでいる（？）

シャディク：『復讐者/愛を失った者/シュバルゼッテ』

年齢30。フォルドの夜明けのメンバー。

過去、体制側に愛する人を奪われたことで復讐の道を選んだ。しかし情を捨てきれていない。

　備考：ロリコ…

ラウダ：『守護者/愛を求める者/ミカエリス』

年齢26。異端審問官。Mの側近。

過去Mに救われたことがあり、心酔している。

　備考：1/2を引き続けてスレッタを言葉責めしまくっている

スレッタ：『信奉者/愛を信じる者/ダリルバルデ』

外見年齢は15歳程度。異端審問官。Mの愛娘。

Mとの間に血縁はないが、母のことを無邪気に慕っている。

　備考：魔性の女（？）

[6 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 23:28:45]

乙！多分今グエルのそばにいる2人はあの2人なんだろうけど目的がわからんなー

[7 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 23:44:39]

「…すまない。通信が、来て…」

「――やられた」

「え？」

「こっちの話だよ。…やってくれたね、本当」

「………グエル、何があったの？」

「あ、ああ…すぐに戻らないといけなくなって。…悪いが…」

「大丈夫。私のことは気にしないで」

「…迎えに来るから」

「ありがと」

？？？？（11～）：dice1d100=15 (15)

[8 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 23:49:16]

■『？？？？？』ルート条件③クリア

「………」

「…さて、と。俺は帰るけど。そっちはどうする？」

「帰る」

「………一人で大丈夫、とでも聞くべきかい？」

「『必要ない』。…じゃあね、素敵なあなた。『良い子』にしてるのよ」

「…この予測は、できれば当たってほしくないが…備えておくに越したことはない、か」

[9 二次元好きの匿名さん 23/09/12(火) 23:57:22]

～『フォルドの夜明け』拠点/あるいはその残骸～

「はあ、はあ、はあ…！」

　心臓の音と呼吸の音で、耳がいっぱいになる。
　痛い。心臓だけじゃない。肺も、頭も、手も足も背中も、全部ぜんぶ痛い。
　ノレアは苦痛に歪む表情を外殻――ルブリスソーンの下に隠して、最後の敵に止めを刺した。

――やった、勝ったんだ。私、まだ生きてる。

　安堵が胸に広がる。何か理由でもあるのか、エースと呼べる人員を欠いた魔女狩り部隊。それでも精鋭揃いであることに間違いはなく、一点物の外殻しか持たない…主力であるメンバーしか外殻武装を纏って戦えないレジスタンスに比べると、量産型の外殻を使用した圧倒的な物量を有している。
　それでも、拠点を守り抜けた。…暮らすことは難しいかもしれない。犠牲がなかったとも言えない。
　しかし、ほとんどの仲間を逃がすだけの時間は稼げた。あとは自分たちも新しい拠点に移動するだけ…。そう考えていたノレアの隣に、よく似た姿の鎧が並んだ。

「…ソフィ」
「よっ。ノレア、ボロボロじゃん。あと一撃でも食らってたら死んでたんじゃない？」
「…うるさい」

　朝の喧嘩なんてなかったみたいに話しかけてくるソフィに、苛立ちよりも安心を覚える。
　そっちから謝って来るなら、許してあげなくもない。そんな気持ちになって、目の前が明るくなった、ような。

　目の前が、明るい？

[10 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 00:04:14]

「…あれ…わたし…」

　どうしたんだっけ。
　顔を上げる。右の手首につけたブレスレットが見えた。

　そう、ブレスレット。小さなヒビが入っていて、今にも壊れてしまいそうな――

「…ほんと、あと一撃で死ぬところだったとはね～」
「う…ん…？」

　頭がぐらぐらする。見慣れた装甲が見える。
　ルブリスウルーーソフィが、目の前に立っている。



「あっちゃ～」

　軽々しい声音だったが、ソフィの表情は険しい。ルブリスウルの装甲に隠され、誰もその表情を知ることはなかったが。
　外殻武装により常人より強化された目は、遠く離れた敵陣で次弾を装填する動きまで捉えていた。
　先程の衝撃が、もう一度来る。

　振り返るとノレアが頭を押さえて蹲っていた。ルブリスソーンは衝撃に耐えかね、装甲を解除してブレスレットの形に戻っている。
　少しだけ考えて、「まあいいか」と結論をだした。

　そういうことなら、ソフィはやりたいようにする。その結果が『そう』なら、『まあいい』と受け入れることにした。
　ルブリスウルの装甲を解除し、ノレアと揃いのブレスレットの形に戻す。
　それを、ノレアの手に持たせ、展開した。

[11 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 00:06:16]

「…？ソフィ…？何やって…」

「あのさ、嘘ついてごめん。アタシ、本当はノレアの絵が…」

　『だいすき』と聞こえた気がしたのは、気のせいだろうか。

　爆風の中、ぎゅっとソフィの体を抱き締めながら――ノレアは、ぼんやりとそんなことを考えていた。

[12 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 00:12:03]

「………これ、は」
「…ごめん。僕も、残ってたら、こんなことには」
「………ノレア！…ノレア、ソフィ…は……」

　瓦礫の中に、見慣れた紺色の髪を見つけて駆け寄ったグエルは、ノレアが座り込んだ血溜まりを見て言葉を失った。
　その中心にいるのは、ノレアに抱えられたソフィだ。

「…グエル…おかえり、なさい。…あのね、…ソフィ…血が、止まらなくて…」
「…っ…すぐ、止血…シャディク、頼む！」

　呆然としているノレアは、未だに状況がよく飲み込めていないようだった。あるいは、理解したくないのだろう。
　グエルも同じ気持ちだった。だが、それでは手遅れになる。
　シャディクを呼べば、「分かってる」とだけ答えて処置を開始してくれた。

　あとはただ、震えるノレアの体を抱き締めて、祈ることしかできなかった。

[13 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 00:16:18]

「第三章終了よ。…そのお通夜みたいな空気、やめて」

「こころがしんどい」

「度々ソフィとノレアと交流する描写入れてたのさぁ…」

「…生きてるんだよな？」

「ミオリネさんの言葉を信じるなら…そのはずです」

「…僕が残ってたら、か」

「そこはシナリオ上どうしようもない。…気になるのはわかるけど」

「…く、くらい…」

[14 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 00:28:47]

明るかったらそれはそれでこわい

[15 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 01:38:19]

重いですね…

[16 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 06:13:51]

「…一番粛々と…どんな結果だろうと受け入れて進んでたのは4号よね」

「私もいろいろ忖度してた部分はありますけど、エランさんは結果こそ真実を素で行きますからね…」

「定めた条件をクリアしていない場合、道は開かれない。当然のことだと思う」

「まあ…うん…今回とは毛色も違うしね？」

「（PCは）誰もロストしないお話でしたからね～」

「…じゃあ、次いこっか。幕間3よ。デートで心を癒してね。グエルとラウダ、シャディクとエラン（5号）、スレッタとエラン（4号）の組み合わせよ」

「そんな気分じゃないんだが？」

「ついでに補足情報。テコ入れのため固定にした…とは言うけど、元々今回の幕間ではグエル専用エランは選択肢にいなかったわ」

「！？な、何故だ…？」

「…さあ？どうしてだろうね」

[17 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 06:19:23]

幕間3

～『フォルドの夜明け』新拠点・ノレアの私室～

「…もう、この場所には慣れたか？」

「………」

「外に花が咲いてるんだ。それに、畑に良さそうな土壌も…」

「…ごめんなさい…畑、守れなくて…」

「あ――いや、そういうわけじゃない。…俺は、ノレアが無事でいてくれたことが、何より嬉しいよ」

「………」

（…まだ、話せる状態じゃない、か）

「また来るよ」

[18 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 06:29:00]

～『フォルドの夜明け』新拠点・治療室～

「…大丈夫、かな？」

「今のところ容態は安定してる。もう峠は越えた…と言いたいけど、正直なところ…血が足りないんだ。…輸血できているうちはいいが、この調子だと…」

「………僕みたいに、できればいいのにね。そうすればソフィも――」

「エラン。…ソフィは、君とは違うんだよ」

「………そ、っか。…そうだよね。ごめんなさい、変なこと言っちゃった。シャディク、疲れてるでしょ？何か飲み物取って来るね！」

（…傷つけてしまった。…何をしているんだ、俺は。エランに当たるなんて…不調をおしてでも俺を助けに来てくれたのに。

　………あの『エラン』は…どうなったんだろうな）

[19 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 06:32:13]

～『ドミニコス』本部・玄関ホール～

「ただいま」

「エランさん！おかえりなさいっ」

「…出迎えてくれて、ありがとう」

「当然です！大切なエランさんのためですから！

　にしても、あんな怪我がすぐに治っちゃうなんて…エランさんはすごいです！」

「………そう、かな。すごいのは、僕じゃなくて…」

「？」

「…『ペイル』だよ」

[20 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 06:37:47]

～『ドミニコス』本部・ラウダの私室～

「………はあ」

（あんなことを言っておいて…結局、シャディクのことは助け出せなかったな。

　スレッタ曰く、シャディクの方にも『お友達』が迎えに来たとのことだったが…旧市街を、僕より早く捜索して救出するなんて…何者だ？）

「…グエルは、大丈夫だろうか」

（妙な感覚だな…ここへ来てから、Mのことや…スレッタのこと以外を、こんなに考えたことがあっただろうか。

　…彼女は、もしかすると…）

「なんて、勝手に考えるのも失礼か。彼女には彼女の生活があるし…」

「…『家族』になってほしい、なんて」

[21 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 06:42:01]

「『グエルは僕の母親になってくれるかもしれない女性なんだ』？」

「こわい」

「ち、ちが…そんなつもりじゃ…」

「あんまり違わない」

「なんて？」

「これだから茨の道なのよね、あんた…関わった人間に父性なり母性なりを求めるんだもん」

「…まあ、うん。受け取った設定からそうだとは分かってたけど」

「嘘だろラウダ」

「ごめんね兄さん」

[22 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 06:51:50]

～市街地北部・事故現場付近～

（あの事故での死傷者は…まだ正確な数は把握できていないようだな。

　原因は…何だったんだろう。運転中に操作を誤ったのか？

　…そもそも、あんな事故が起きていなければ、ソフィもノレアも…）

「！…やあ、グエル」

（………俺が、もっと早く…帰っていれば）

「…グエル？」

「………」

「………（どうしよう）」

グエル：dice1d100=53 (53)

ラウダ：dice1d100=38 (38)

[23 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 06:57:34]

「…グエル、大丈夫？」

「…え？あ、ラウダさん…すみません、気付かなくて」

「いや…何か、悩んでいるようだったね。まさかシャディクのことで何か…？」

「い、いえ！シャディクなら無事に帰ってきましたから！

　…ただその、ちょっと…俺にとっては妹みたいな、大切な子たちに…いろいろあって」

「…そうか、それは大変だったね。…僕で良ければ話を聞くよ」

「え？でもラウダさん、何か用があってここに来たんじゃ…？」

「…いや、その…（『君がどうしているのか気になって』…とでも言うと、誤解を招くか）

　…通りがかっただけだよ。今日は予定もないし、どうかな」

「…やっぱりラウダさんは、優しい人ですね」

（…そう言ってくれる君の方が、余程優しいよ）

[24 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 07:02:33]

～『フォルドの夜明け』新拠点～

「…エラン。こんな場所にいたのか」

「あ…何かお手伝い？だったらすぐ…」

「構わないよ。…花を描いていたんだね。上手だ」

「…この前、ノレアに教えてもらって…『上手だけど写真みたいに正確すぎてつまらない絵です』って言われたから、いろいろ考えて…

　もっと素敵な絵になったらノレアに見せようって」

「…そうか」

「…シャディクは、描かない？」

シャディク：dice1d100=11 (11)

エラン：dice1d100=80 (80)

[25 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 07:08:44]

「…そうだね。俺も少し気分転換に描いてみようかな」

「！ほ、本当？じゃあこのノート使っていいよ。…ふふ」

（………隣に座っただけで、こうも喜んでくれるとは…）

「シャディク？」

（まるで刷り込み…洗脳だな。…間違いでもないか）

「何でもないよ。…何でもない」

「？」

（………かわいそうだと、思ってはいけない。そんなふうに思う資格はない。

　あの日決めたはずだ。俺は、エランを…『復讐』のために使うと）

「…シャディクの絵、楽しみ」

（………）

[26 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 07:15:49]

～市街地中央部・大通り～

「ふふっ！エランさんとお出掛けです！」

「…体の調子は、どう？」

「平気ですよ～！病院に行ってからとっても調子がいいです。やっぱりお医者さんはすごいですね！」

「そう、だね」

（…あまり、行かせたくはなかったけど。仕方ない、か）

「エランさん？」

「…スレッタ。どこか、行きたい場所はある？」

dice1d3=2 (2)

1：お買い物

2：公園

3：路地裏

スレッタ：dice1d100=53 (53)

エラン：dice1d100=3 (3)

[27 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 07:20:19]

「ファンブル…」

「どういう処理になるんですか！？ミオリネさん！ねえ！」

「う、うぷっ…揺するのやめて…

　…ふう。別にどうともならない…と言いたいけど、『何か』ある方がおもしろいよね？」

「ひええ…」

「大丈夫。色ボケ方面の『何か』だから。…もしかするとスレッタの出目にも補正がかかるかもよ？」

「よろしくお願いします」

「現金だね、スレッタ・マーキュリー」

「じゃあ…dice1d3=3 (3)

　1：残念ハズレね。何もなし

　2：当たり。エランがスレッタを盛大に意識するわ

　3：大当たり！二人で存分に色ボケ100クリ扱い

　よ」

[28 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 07:24:52]

「こ、これは…ふざけて入れただけなのに…」

「勝った！私の色ボケレース、完ッ！」

「………（ちょっと嬉しい）」

「…す…スレッタ？」

「はい？」

「なんていうか、その…もうこれ確定に…で、でもね…」

「？」

「あれはえっと、そう…ここから二章先、かな？…か…覚悟の準備をしておいてよね！」

「！？」

[29 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 07:41:53]

～市街地中央部・公園～

「ふふっ！エランさん、ブランコに乗りましょう！私が背中を押してあげますね」

「うん（…勢いが強い。頭がぐらぐらする）」

「………本当に、治ってよかったです。またこうしてお出掛けできるのもそうですし…」

「…直らなければ、もう君の『役に立つ』ことはできなかったね」

「そんなこと…！………そんなことになったら、私…」

（そうなれば、僕は『役に立たない』『正しくない』ものになる。…スレッタ、その時、君は…）

「…？スレッタ、ブランコが止まって………ん」

「………おまじない、です。エランさんが、もう怪我しないように」

「…そ、そう。………ありがとう（…今の、は…）」

[30 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 07:43:58]

「よーし次からはファンブルを狙えばいいんだな」

「違うから」

「やるかぁ、ファンブル」

「違うって」

「シャディク、頑張ってファンブル出そうね」

「…そうだね。こうなったら俺もエランルートを狙うのが安牌かな。ファンブルで」

「しつこい！」

[31 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 08:14:46]

普通にダイス成功してもほぼほぼいいこと起きないから仕方ないね　なんでだろうなぁ…

[32 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 08:27:48]

いうて100クリ扱いでも覚悟の準備をしておいてください！って言われてますけどもそれは
ルートの問題？それはそう

[33 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 17:39:18]

いっそパルプンテにしよう

[34 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 18:24:46]

「………双方向にダイスを振るから厳しくなるのかしらね？

　今度からは一つだけ振って…」

「なんでもいいです！」

「…ほんと、現金だよね。まあいっか。

　次からはダイス一つで色ボケ濃度を決めるからよろしく。

　あと、スレッタに関しては…他の人とは100クリ出さない限り色ボケないからよろしく」

「別にいいよ」

「くっ…」

「兄さん？」

「あんた…スレッタルートはさすがに無理でしょ…」

「不可能はない…はずだったんだ…」

「…そういえば、グエルが幕間で事故現場近くにいた理由だけど。私を探してたからよ。

　うっかり書くのを忘れてた…思い出して良かったわ」

[35 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 18:28:52]

第四章　『砂の城』

〜『ドミニコス』本部〜

「お母さんからの呼び出し、久しぶりですね！」

「ああ…近頃は個人的な会話をしなくなっていたからな。しかしあの文面…」

「『仲良くしてね』って、誰を紹介してくれるんでしょう？楽しみですね！」

（…また誰か……スレッタのような存在でも見つけてきたんですか、M…）

〜『ドミニコス』本部・執務室〜

「…は？」

「えと…あなたがお母さんの紹介したい人ですか？

　そこはラウダさんの椅子で…」

「私はミオリネ。Mの名代です。あるいは端末のようなものと考えて。

　…『仲良く』してね、二人とも」

[36 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 18:38:20]

～『フォルドの夜明け』新拠点～

「…食料が足りない、か。それに資材も…」

「グエル。…打って出ることも考えるべきだ」

「それは…！」

「お前の言い分は分かっている。『俺たちは自分の居場所と家族を守っているだけ』だったな。

　…だが、これは戦争なんだよ。向こうはこちらを殲滅するつもりでいる」

「………しかし、打って出ると言っても、どうすれば…」

「具体的なことはこれから、慎重に作戦を立てて考えよう。…お前には向いていないかもしれないが、ソフィを見ただろ。

　手をこまねいているうちに、ノレアや………エランまで、同じ目に遭うかもしれない」

「………」

[37 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 18:47:13]

～元老院・会議室～

「では、会議を始めましょう」

（やはりざわついているな…。突如現れた少女を、Mの名代と認めるなど…簡単ではないだろう。

　だが、彼女は間違いなくMに選ばれた存在だ。入室のための生態認証も通ったし、Mのための席が彼女のための席に変わっている…）

（…僕は、Mの『手足』となって動いて来たつもりだった。だが、ミオリネがMの名代――名実ともに『手足』として動くなら、僕は…）

「…ミオリネ、意見を一つ」

「許可します」

「ペイルグレードが出席していませんが…」

「ええ、連絡は受けています。彼は体調を崩しているので、暫く欠席すると。…あの子、あまり体が強くないものね。

　…では、本日の会議を始めましょう。議題は――『フォルドの夜明け』の処遇について」

（………）

[38 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 18:54:25]

～『フォルドの夜明け』新拠点～

「………」

「…ソフィのこと、心配だね。分かるなんて軽々しく言えないけど、僕もシャディクが…って思うと、すごく…つらいから」

「………私の、せいで…」

「…そうだとしても、ソフィが選んだことだよ。ノレアを助けるって。

　だから…その命は、ソフィのために使わないと」

「………ソフィのために？」

「うん。僕はシャディクに救われたから、シャディクのために僕自身を使うって決めた。

　だからノレアも、ソフィが喜ぶような命の使い方をしなよ」

[39 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 19:01:38]

「………駄目だ。連絡がつかない」

「…拠点の場所を知られ、攻撃されたことも考えると…こちらの連絡経路を特定してジャミングしているのかもしれない。

　これ以上試すのはリスクが大きいな」

「しかし…『協力者』に頼む以外、どうすれば…」

「足りない資材や食料もそうだが…医療器具なんかも積極的に融通してくれたからね。

　…病院に潜伏している仲間を頼ろうか」

「…そう、だな。一度、連絡して…今日中に受け取りに行くことができればいいんだが」

「できるさ。皆もソフィのためと聞けばやってくれる」

「…ああ。皆、家族だからな」

[40 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 19:06:15]

～『ドミニコス』本部・スレッタの私室～

「………」

「スレッタ？」

「…ミオリネさん、きれいな人だったなぁ。きれいで、賢そうで、…すごく…お母さんに、信頼されてる」

「………」

「…わたし、は…」

「…僕にとっては、スレッタが一番だよ。

　………ごめんね。こんな気休めしか言えない」

「！…いえ、いいえ！とても…とっても、嬉しいです！」

[41 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 19:12:12]

～市街地中央部・病院～

「…本当にすぐに用意してくれるとは」

「頭が上がらないね」

「潜伏が知られるリスクもあっただろうに…本当に、感謝しなければな」

「…さて。受け取りまで少し時間の猶予はあるが…待合室には人も多い。

　屯していても怪しまれることはなさそうだね」

「ああ。…病院かぁ…俺にはなじみのない場所だな」

「…健康優良児って感じだよな、グエルは」

「！？い、いや…スラムにはこんな本格的な病院はなくてだな…！」

dice1d100=45 (45)

1～20：？？？？？

21～80：何事もなく時間が過ぎた

81～100：？？？

[42 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 19:16:03]

～市街地北部・抜け道近く～

「…確かに受け取った。すぐ拠点に戻るよ」

「ああ、頼んだ。…新しい拠点、北西部にあるから以前より抜け道と近いのは便利だな…」

「のんきに言ってる場合か。…ま、でもそうだな。ソフィにすぐ届けてやれると思うと、怪我の功名ってやつか」

「じゃあまた、戻ってから」

「ああ」

「…さて。俺たちは引き続き、食料や資材なんかの調達だな」

「それと、ソフィとノレアに…おやつでも買って帰ろう。

　目を覚ませば、真っ先に美味しいものを食べたがるだろうからな、ソフィは」

[43 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 19:19:51]

「さて…ダイスを振ってもらおうかしら」

「急にどうした」

「いいから全員振るのよ」

「説明くらいしてくれ」

dice1d100=20 (20)

「どうなることやら」

dice1d100=6 (6)

「ファンブルしていいやつか？これ」

dice1d100=17 (17)

「実質クリティカルということが分かりましたからね！」

dice1d100=57 (57)

[44 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 19:22:32]

「一番数字が近いのは…グエルとラウダか。どうしよっかな～」

「兄さんで頼む」

「まだ何も言ってないでしょ。…まあ、テコ入れも兼ねてそれでいいかな…？

　でもまだ見ぬ組み合わせも見てみたいよね」

「…こういう時はダイスよ！」

dice1d3=2 (2)

1：数字の近い組と遠い組

2：数字の低い組と高い組

3：全員集合

[45 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 19:26:06]

～市街地中央部・ショッピングモール～

「…種類が…多い…！ま、まあ…適当に甘そうなもので大丈夫、か…？」

「ん？んん？…あ！あなたはグエルさん！」

「お前は…スレッタか。…ん！？」

「…どうかした？」

「い、いや…その…俺の友人に似ていてだな」

「ああ、シャディクさんも言ってましたね！こちらはエランさん！私の…とーっても大事な人です！」

「よろしく」

「よ、よろしく…？（名前まで同じだと…！？）」

[46 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 19:31:44]

（兄弟…と聞くのも失礼だよな。このご時世、血が繋がっていても家族とは限らないし…むしろそうじゃない方が多いのか）

「グエルさん、何をしていたんですか？」

「え？ああ…家族…妹のような子たちに、甘いものでも買って帰ろうと思ってな」

「わあ、素敵ですね！グエルさん、いいお姉さん、です！」

「いや、そういうわけでもないが…」

（…本当にいい姉なら、あの子たちにあんな…戦いの道具を持たせて、命を危険に晒すような真似をさせるなど…）

「………スレッタ。君も、甘いものを買うつもりだよね」

「はい！よければグエルさんも一緒に見て回りませんか？」

「いいのか！？それは…すごく助かる」

「ふふっ…きれいなお姉さんと、デート…ちょっと緊張しちゃいますっ」

色ボケ：dice1d100=94 (94)

[47 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 19:32:18]

おっと？

[48 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 19:33:20]

クリティカルには届きませんでしたね…

[49 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 19:33:26]

「惜しかったわね～(笑)」

「くっ…かなり…良い出目なのに…！」

「すみませんグエルさん。お気持ちは嬉しいんですが私にはエランさんがいるので…！」

「くっ………」

「…ごめんね？」

[50 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 19:38:27]

「………♪」

「機嫌がいいな。彼女は甘いものが好きなのか？」

「（………）…それだけではないと思う。スレッタは君を気に入っている」

「そうなのか？…それは、まあ…悪い気はしないな」

「スレッタも、本当は…君のような人の方が、いいのかな」

「え？」

「二人だけで何のお話ですか？私も仲間に入れてください～」

「…君の取り合い」

「えっ！…えへへ～♪」

「事実を捏造するんじゃない！違うからな！？俺はそんな野暮なことは…ま、待てよ？お前たちそうなのか？なら俺はデートの邪魔を…！？」

[52 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 19:49:16]

「うっかり画像ミスしたから再投稿するわね。ダイス結果は削除前のものをコピペして振り直しはしないわ」

[53 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 19:49:53]

～市街地中央部・大通り～

（………『フォルドの夜明け』に関する世論、か。表立って口にする者は少ないが、確かに…奴らを哀れみ、支持さえする者もいると聞く。

　一方的に弾圧され、居場所を奪われていると…だが、それが何だ？Mの敷いた法に従わない愚物ども…整備の行き届いた住環境を与えてやろうというのに抵抗するなど…

　選択肢は与えてやっている。それを蹴って銃を向けてきたのはあちらだろう）

（…だが、ミオリネのあの発言。どういうことだ…？）

「『世論を動かすだけの出来事があればいい』…」

「？…おっと、久しぶりだね。あの後、スレッタとエランは元気にしているかい？」

「…あなたは」

「こうして二人で話すのは初めてだね、ラウダ」

「シャディク…」

（…あの時のことを聞く、いい機会か？どうやって旧市街を抜け出したのか…）

dice1d3=1 (1)

1：スレッタとエランの話をする

2：旧市街を抜け出した方法を尋ねる

3：グエルについて尋ねる

[54 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 19:53:19]

「…スレッタは相も変わらずだ。エランもすっかり…直ったよ」

「そうか。それは何より」

「あなたは驚かないんだな」

「…ああ、まあね。俺もこれで意外とそちらの心得があるんだ」

「へえ…どこで何のために身に着けた技術だ？」

「さぁて…君はどう思う？」

「………」

dice1d3=3 (3)

1：探る

2：探らない

3：急に色ボケダイスが！dice1d100=52 (52)

[55 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 19:56:10]

「………さあ。単に適性があって、然るべき場所で学んだだけじゃないのか。

　それとも趣味？特に興味はないよ」

「そうかい？もう少し興味を持ってくれよ」

「悪いが僕も暇じゃない。…世間話がしたいなら他を当たってくれ」

（…別に、おかしいところなんてない。グエルの友人が…怪しいはずないだろう）

「………」

（君こそ、スレッタとエランについて何か知っているようだが…下手に探ると怪しまれるだけか）

[56 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 19:58:38]

「せっかく色ボケ引いたのにいい出目出せない奴～」

「出されたら困るからいいよ。シャディク、僕相手にクリティカル決めてね」

「お前めちゃくちゃシャディクのこと好きだな」

「あっちの僕のためなんだよ！」

「ひ、必死…」

「がんばるね」

[57 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 20:05:22]

～『フォルドの夜明け』新拠点～

「…ソフィの様子を見てくるね。ついでに何かおやつでも持ってこよっか」

「…いらない。…食料、貴重なんでしょ…」

「…そうだね。じゃあまた」

「………」

（ソフィのために、命を使う…でも、どうやって…？）

「！」

（通信…それに、この回線…『協力者』！ソフィを助けるのに役立つ…！）

「は、はい！」

『――こんにちは、ノレア。『いい子』にしてたかな？』

[58 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 20:09:39]

～市街地中央部・レストラン～

「…で、そっちも偶然出会ってたわけか」

「やあグエル。…少し顔色が悪い？よく眠れていないのかな。無理は禁物だよ」

「え、そうですか？」

「…へ～。そうなんだ？ふーん…」

「何だスレッタ」

「何でもないでーす！ね、エランさん！」

「？…そうだね？」

[59 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 20:14:44]

「…スレッタ。お前はシャディクと食事にすればいいだろう。僕はグエルと話したいんだ」

「独り占めは駄目ですよぅ。きれいなお姉さんだからって、もう！ラウダさんのおませさん」

「は？」

「はは…二人は何と言うか…本当に仲が良いね」

「そうなんです！とっても仲良しなんですよ～♪」

「絶対に違う」

「息はぴったりだな」

「…そうかな？」

dice1d3=2 (2)

1：ラウダ「…『フォルドの夜明け』について、聞きたいんだが…」

2：スレッタ「これはもう、するしかないでしょう！恋バナ！」

3：グエル「探している人がいるんだが…」

[60 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 20:18:48]

「ラウダさんはまあ…おこちゃまなのでいいとして！」

「はぁ？」

「グエルさんとシャディクさんにはいないんですか？好きな人とか～恋している相手とか～」

「好きな人…？」

「恋…か」

「…そう言うスレッタはどうなんだ？」

「私にはエランさんがいますから♪」

「………そう言ってくれると、嬉しいな」

「　　　」

「し…シャディク？」

[61 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 20:24:13]

「シャディクは…エランとスレッタで最高値が1しか違わないのよね。ここは純粋に二択でいいわ。

　…目の前でスレッタ・エラン（4号）が成立してるのを見たところだし、エランを選ぶ確率が高いかな…？

　ちょっとだけエランの率を上げるね」

「了解」

dice1d3=1 (1)　　（1・2：エラン　3：スレッタ）

「あくまでこの時点では…ってことで、最終決定じゃないからよろしく。

　グエルは…まあ、そういうことで」

「わかった」

「くっ…」

「自覚があるかどうかは…微妙だけどね」

[62 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 20:30:24]

「………いた、とだけ答えておくよ」

「いえ、ビビッときました。今もいますね！？」

「はは…どうだろうね？」

（…エランの顔を思い浮かべるなんてな。…いつの間にか、俺はこんなにも彼のことを…

　………このままでは、いけない。彼はあくまで、『道具』なんだ）

「…グエルは？」

「え？えーと…そういうの、よくわからなくて」

「そう」

（まあ…うん。あれは違う、よな…？からかわれてるだけ…）

（よかった…と思うのも失礼かな。でも、彼女にはやはり…僕の家族になって欲しいと、思ってしまう）

「………？…何だろう、外の様子が…」

[63 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 20:43:04]

「…北東部の工場が襲われて――」

「爆発が起きたんだって？」

「恐ろしい…」

「何でも、『フォルドの夜明け』が――」

「…！？」

「………」

「？」

「………まさか」

（ミオリネが…何かしたのか？

　いや、だがそれは…あり得ない。仮にそうだとしたら…Mが…

　…そうだ。単に、奴らがその程度の…市街地に被害を及ぼし、一般人に危害を加えることを躊躇わない連中だったというだけで…）

「襲撃したのは、外殻武装を纏った奴だって――」

（エラン…は、ありえない。俺の指示もなしにそんなことはしない。だとすると…）

「…ノレア…？」

[64 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 21:10:25]

～市街地北東部・兵器工場～

「ソフィ…私、わかったよ。あんたのために、どうすればいいのか…
　ううん、ソフィだけじゃない。シャディクも、エランも、…グエルだって。
　皆を守るために、私がやらなきゃ」

「『どうして傷つくことになるんだと思う？』…傷つける武器が、あるから。
　『このまま全部奪われていいの？』…いいわけない。
　だって、皆…私の、大事な『家族』だから…！」

「だから、あんたの『ウル』、借りるね。
　…壊してやろう…何もかも」

[65 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 21:13:14]

～『フォルドの夜明け』新拠点・治療室～

「…ノレア…？」

「！ソフィ、目が覚めたんだ！」

「………ノレアは？」

「え？部屋にいると思うけど…」

「…探してきて、すぐに！」

「？…わかった」

[66 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 21:19:37]

～市街地北東部・兵器工場～

「…これは…」

「…ひどいな。怪我人も多くいそうだ」

「う、うぅ…足、俺の足がぁ…！」

「…あーあ。あれじゃもう『役に立たない』ですね。後でお片付けしましょうか」

「…スレッタ」

「…あなたたち二人はこれ以上近付かないでくれ。後は僕たちが対処する」

「え？」

「機密保持の観点からは、言わないでおくべきなんだが…緊急事態だ。僕たちは『ドミニコス』所属の異端審問官。奴の相手は…僕たちの仕事だよ」

「………え」

[67 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 21:26:04]

「グエル」

「あ、…え、しかし…」

「グエル、来るんだ」

「…助かるよ。グエル、怖いだろうが安心してほしい。必ず僕が事態を収めるから」

「そ、それは…でも、」

「大丈夫ですよぅ。私もエランさんもいますから！…では、いきましょう。『愛』のために…『ダリルバルデ』、展開します」

「『ミカエリス』、『正義』のため出撃する」

「…『ザウォート』、展開」

「………」

「…行こう」

[68 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 21:26:08]

わー…ついに知っちゃった…

[69 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 21:31:09]

「…シャディク！あのまま放っておいたら…！そ、それに…ラウダさん、スレッタに…あのエランだって…」

「落ち着くんだ。…ここなら人目もない。外殻武装を展開しろ」

「あ…ああ、ノレアを助けに――」

「ノレアを止めに行く」

「…わ、わかってる。止めないといけない、こんなことは。でも」

「場合によってはノレアを殺す。いいな？」

「何を言って…！」

「このまま彼女が止まらなければ、一般人に被害が広がって…誰かが死ぬこともあるだろう。その時お前は、ノレアを笑って迎え入れることが出来るのか？」

「………」

「行こう。…お前が行かないなら、俺一人でも」

[70 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 21:35:26]

「…俺も、行く」

「覚悟はいいんだな？」

「………ああ」

（俺は…決めたよ）

[71 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 21:40:31]

『壊す…壊す…壊してやる…！』

『もう、派手ないたずらですね？…っと、わわ…この子…すごい勢いです』

『…リミッターを外している？』

『放っておいても勝手に自滅するか…だが、それまでに生じる被害は見過ごせない。

　早めに片付けるぞ』

『はぁい』

『了解』

『邪魔しないで…私たちが生きるには…居場所を…家族を…しあわせを守るには…こうするしかないんだから！』

『…他人の人生を、幸福を壊しているのは、お前たちだろう。逆賊が』

[72 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 21:45:08]

『…『ソーン』じゃなく『ウル』を使ったのか。本来の持ち主に叱られるよ』

『！』

『…お前を、止めに来た』

『どうして…！？』

『なんだ、仲間割れか？そのまま共倒れして構わないが』

『………』

『…ここは共同戦線といこうじゃないか。俺たちも、街に被害を与えるのは本望じゃないからね』

『えへへ～。初めての共同作業、ですか？うっかり後ろから刺しちゃっても…許してくださいね♪』

『…精々避けられるよう努力するよ』

[73 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 21:50:03]

「戦闘よ。相手はノレア。戦力が上回った方の勝ち」

「5VS1で少女を嬲るって絵面がひどいな」

「………言わないで。私もちょっと後悔してるところだから。ほら、さっさと振るのよ。ノレアは1d250、レジスタンスは1d120、ドミニコスは1d100だからね」

「ちょっと待て？」

「ノレアはリミッター解除して最大限に神経接続してるけど…長引くと神経が焼き切れちゃうかもね？」

「ちょっと待て！」

戦力

ノレア：dice1d250=141 (141)

グエル・シャディク：dice2d120=32 97 (129)

ラウダ・スレッタ・エラン：dice3d100=42 69 27 (138)

[74 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 21:51:48]

おしい！

[75 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 21:52:05]

「これはどうなるんだ？」

「こうなるわよ」

「こうってなんですか？」

「次のレスに乞うご期待」

[76 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 21:56:09]

『お願い…邪魔しないで…！全部壊して、皆を守るんだから！』

『…それは、違う！壊すだけじゃ何も解決しない！』

『どうして…どうして分かってくれないの！』

『っ…錯乱しているな。このままだと…』

「ノレアーーー！！！」

『………え？』

「何やってんの、バカ！…いっ、……たぁ…！」

『こら、あんまり大声出して無茶しない。普通の声でも感覚強化されてるからちゃんと聞こえるよ』

『！』

[77 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 22:01:13]

『わあ…『ファラクト』さんと、それにあの女の子は？誘拐でしょうか』

『…彼女もレジスタンスのメンバーだろうね』

『ああ、なるほど！…ふふ、そうですか。それなら…』

『そ、ソフィ…？どうして、だってまだ傷が…』

「アンタがバカなことしてるから来たんだよ。まだ傷も塞がってないのにさ」

『だ、だったら早く休まないと…！』

「うん。だからさ、ノレアも一緒に帰ろうよ」

『………』

「こんな場所で、武器振り回して、人をいっぱい傷つけてさ…アタシはよくわからないけど、でも…たぶん、お姉ちゃんは悲しむよ」

[78 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 22:04:51]

「だって…初めて会った時もそうだった。誰かに傷つけられたり、誰かを傷つけたり…

　そういうの、お姉ちゃんは全部悲しむから。だから約束したじゃん。三人で、星を見ながらさ。

　『守るため』に力を合わせようねって。

　…アタシ、暴れるのいっぱい我慢してるんだけど！一人だけ暴れるとかずるいし！…っと、いてて…」

『だから大声出すなって。もー』

『………でも、私…もう、こんなこと…取り返しがつかない…』

「…そうなの？お姉ちゃん」

『………』

dice1d2=1 (1)

1：許す

2：許さない

[79 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 22:08:53]

『確かに、取り返しのつかないことをした…と思う』

『………う…』

「………」

『…でも。それでも俺は、ノレアを許すよ。…だって、家族だろ。間違ったって、正しくなくたって…一緒に歩んでいきたい。

　…駄目かな、ノレア』

『………駄目じゃ、ない……全然、ダメじゃない…！ごめんなさい、…ごめんなさい…！』

『…帰ろう。その前に…今の『ウル』を展開したままだと、負担が大きすぎる。俺が抱えて帰るから…』

『………』

[80 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 22:14:50]

「もー、何泣いてんの。早く帰ろ――」

『えいっ』

『！』

『………あ』

『あらら？『ファラクト』さんが代わりに受けちゃいました？…でも、ちょうどいいですね！

　このままレジスタンスのメンバー、二人まとめて『愛して』あげますからね』

「え…う、腕……なくなって…！」

『っ、大丈夫…僕は、これくらいじゃ、死なない。でも…こいつは限界かな』

『ふふっ。装甲解除されちゃいましたね？さーて、どんなお顔を………』

『………』

『え………』

[81 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 22:22:07]

『わ、わた、わたし…わたしが、わたしがエランさんを、え、…や……やだ…そんな…』

『（まずい、動揺してスレッタの装甲が…）…スレッタ、まだ『ダリルバルデ』を仕舞わずにいて』

「え…え？」

『…『キャリバーン』、ノレアを頼む。『ファラクト』とソフィは俺が回収する』

『わかった。急いで手当てしてやってくれ』

「は、早く帰ろ！じゃないと、このままじゃ…」

「…ごめんなさい。迷惑、掛けて」

『…迷惑じゃない。ソフィと一緒に来てくれて助かったよ。さあ、行こう』

「あ…ま、待って、エランさん、エランさん…！」

（…仕方ない）

「『ザウォート』、装甲解除。…スレッタ、僕ならここにいるよ」

[82 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 22:24:36]

「あ、あれ…？エランさん…で、でも今のは…あれ…あれ…？」

（…？今、向こうで何か光って…まずい！）

「スレッタ！」

「え？」

[83 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 22:30:03]

（…どうして、突き飛ばされたのかな…？）

　のそりと倒れていた体を起こし、周囲の様子を伺う。

　スレッタが右腕を斬り飛ばしたエランの姿はとうになく、少し離れた場所では『ミカエリス』と『キャリバーン』が対峙しているのが見えた。

「エランさんは…？」

　少し頭が落ち着いて来る。

　そうだ、スレッタが腕を飛ばしたのはレジスタンスのエラン。『ファラクト』を使っていたから間違いない。

　それならこの場に、スレッタのエランもいるはずだった。

　どこだろう、と視線を彷徨わせ、振り向いたところで見慣れた服を見つける。

　ああ、なんだ。

　こんなところにいたのか。

　ほっとして、それから「どうして突き飛ばしたりしたんですか」と怒ったふりをして構ってもらおうとして…

「エ………」

　エランの顔を見て、呼びかけの言葉は途切れる。

　仰向けに倒れたエランの頭から、赤い何かと、黒い何かが流れ出していた。

[84 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 22:33:12]

『………』

（許す、だとか…家族だとか。反吐が出る）

（…どうしてお前のような人間が、スラムにいるんだ…『キャリバーン』…！）

（…あの少女は装甲を解除した。こんな事態を巻き起こした、間違いなく危険人物だ。

　始末するなら、今…！）

dice1d2=1 (1)

1：殺す

2：殺さない

[85 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 22:36:33]

ああ～ここでそっち選んじゃうのか…

[86 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 22:40:17]

『『正義』を執行する』

　一拍置いて、想定より固い感触に目を見張る。
　何故ラウダの突き出した刃は、少女ではなく、『キャリバーン』の腹部を貫いている？

『…っ…ドミニコスは、生身の相手を狙うのが、好きらしい』
『は…お前たち、犯罪者に、生身も何も――』

　手が震えた。理由は、理解できない。
　目の前の『怪物』が、あまりにも、理解の及ばない存在過ぎた。

　この少女は、仲間にさえ攻撃を仕掛け、場合によっては殺していたはず。
　それなのに何故、身を挺して庇う？何故許す？何故受け入れる？

　何故、何故、何故………。

『ノレア、掴まれ！』
「わ、わかった」

　押し寄せる疑問に硬直した一瞬を見逃さず、『キャリバーン』は少女を抱えて戦場を離脱した。
　追い掛けなければ、と思ったところで、スレッタの悲鳴が聞こえる。
　振り返ると、頭を抱えて泣き叫ぶスレッタと、倒れて動かないエランの姿があった。

　ラウダは一度だけ『キャリバーン』の去った方向を見たが、舌打ちするとスレッタたちの方へ向かった。

[87 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 22:53:40]

～？？？？～

「………あいつ馬鹿なのか？庇うかよ普通」

「そういう人だって、ずっと前から分かっていたでしょう」

「そうだけど」

「だから気に入っているんですよね？」

「…ま、そうだな。………で、頼んでた資料は？」

「用意しました。でも、この時代に紙の資料なんて…」

「アナログだからいいこともある。特に相手がアレじゃあな。

　…読み通り。悪い予感が当たってくれたな」

「…どうするんですか？」

「ああ…向こうが動いた時が正念場だな。

　精々利用させてもらうとするか。ドミニコスも…フォルドも」

「…悪ぶったりして。あの子に会うの、楽しみにしてたでしょう？」

「さてね。何のことかな」

[88 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 22:59:23]

「第四章終了よ。…グエル以外暗くない？」

「いやあ、ノレアを守れて満足だ」

「俺のエランが…」

「私のエランさんが…」

「兄さんを…僕がこの手で…」

「駄目だこりゃ」

「………僕としては、スレッタ・マーキュリーを守れてよかった」

「…とにかく。休憩して幕間いくよ」

「俺以外デートの気分になれないだろこれ」

[89 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 23:21:23]

幕間4

～『フォルドの夜明け』新拠点～

「………お姉ちゃん、本当に人間？」

「しつれいだぞ」

「………内臓に傷がなかったから…にしても、塞がるの早いね」

「気合いでなんとかなる」

「ならないよ普通」

「ソフィだってもう歩き回ってるくせに」

「外殻武装で負担のかかったノレアの方が重症だな…」

「うっ…わ、私が普通だと思う…」

[90 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 23:29:41]

「…ノレア。そろそろ気持ちも落ち着いた頃だろうし、どうしてあんなことをしたのか聞いても？」

「………みんなのために、何ができるのか、考えてて。悩んでいるところに…『協力者』の回線から連絡があった。

　その声に言われて…『子供が戦場に立って命を散らすなんておかしいよね』『どうして傷つくことになるんだと思う？』『このまま全部奪われていいの？』って…

　それで、外殻武装を作ってる工場の位置と、ドミニコスの本部がある位置、どっちが知りたいかって。

　…ドミニコスを殺せば、私たちを襲う敵もいなくなる。でも、武器がなければドミニコスはそもそも私たちを襲えない。だから工場の位置を聞いた。

　声は機械音声みたいな…いつもと同じ、元の声が分からない状態だったけど。でも、あの口調は…女の人だと思う」

「…『協力者』ではなさそうだな」

「そんな怪しい声に乗せられるなんてさ」

「………ごめん」

「もう過ぎたことだ。それにニュースで知ったんだが…あの時、怪我人こそいたが、死亡者は一人もいなかった。

　今はそのことを喜ぼう」

「…うん」

[91 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 23:33:24]

（…女の声。拠点が襲撃されたタイミング。ノレアの内面を知っているような誘導の方法…

　やはり彼女なのか）

「シャディク？…あのさ、エランのこと…」

「…ああ。ソフィを守れてよかったって喜んでいたよ。

　それじゃあ俺はエランを看てくるから、三人も自由に過ごしてくれ」

「…うん」

「………」

「………えーと。…ん、通信…？」

『よおグエル、久しぶりだな』

[92 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 23:38:10]

「！」

「噂をすれば」

『手短にいく。今後はこの回線を使うからそのつもりで。

　連絡は最低限だ。またハッキングされちゃ敵わないんでね』

「ハッキング！？」

『で、回線を使用したやり取りを減らす代わり――もっとアナログに行こうぜ。

　端末に送信するポイントで待ってる。さっさと来いよ』

「あ、おい！」

「…切られた。勝手な人」

「…ん？もしかして『協力者』の素顔がわかっちゃう？信頼の証、って感じだね～！」

「そ、そうなのか？とうとう…正体が…？き、緊張してきたな」

[93 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 23:42:09]

～『フォルドの夜明け』新拠点・シャディクの私室～

「…エラン」

「…ん、シャディク…？」

「痛みは？」

「んん…何ともない。痛覚、もう、ずっと前から切ってる…」

「………」

「…ごめんなさい。役に立ちたいのに、この体じゃ…シャディクの盾くらいになら、なれる…？」

「………っ」

dice1d100=62 (62)

[94 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 23:46:41]

「そんな、ものに…なる必要はない」

「………そう」

（…そんなことになったら、俺は…

　………駄目だ。こんなことでは、『彼』の…母さんの、父さんの無念を、晴らすことができない…）

（…シャディク。僕のこと、どうして…ちゃんと『使って』くれないのかな。僕は、役に立たない…？）

「…出掛けてくるよ。その腕…何とかしないとな」

「うん。いってらっしゃい」

[95 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 23:52:27]

～元老院・資料室～

（…ミオリネ。そんな人間、どのデータにも存在していなかった。

　だが、Mが果たして素性も知れない人間を使うだろうか？

　一般には知られないよう注意していたとして…記録自体は残しているはず）

（…ない、ない、ない…どこにもない。どこにも、ミオリネはいない。

　何か、根本から見誤っている？…Mのルーツ…24年前の政権打倒…武力蜂起…初めてこの世界に現れた、外殻武装…

　何がきっかけとなってMは…当時の政権を倒した？24年前…25年前はどうだ。何か大きな出来事は…

　『高架道路崩落事故』…。………関係ない、か。………いや、待て！）

「…『ミオリネ・レンブラン』？」

「いい子ね」

[96 二次元好きの匿名さん 23/09/13(水) 23:55:06]

　背中に、ぬくもりを感じた。

　椅子に腰かけ、資料を読み漁ることに熱中するあまり、迫る気配に気付かなかった。

「本当に、いい子」

　背後から回された手が、ぎゅうとラウダの体を抱き締める。

　息が詰まる。心臓の音がうるさい。

「Mの周辺人物の素性はすべて詳らかにして、安全を期す。守るために全力を尽くす。

　…あなたは本当にいい子よ、ラウダ」

　やさしく頭を撫でられ、穏やかな声でそう言われて。

　ラウダは、呆然と呟いた。

「………M？」

[97 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 00:00:54]

～『ドミニコス』本部・スレッタの私室～

「………」

「………」

（ずっと…目を覚まさない。ずっと、ずっと…今までなら『定期検診』さえ受ければ、どんな傷も治ったのに）

（…でも、こんな傷…見たことない。エランさんの、頭、の…中。どうなってるの…？

　血も、黒い。…匂いが、違う。鉄の匂いじゃない、これは…分からないけど、でも…）

（…私じゃ駄目だ。お医者さんでも駄目。

　これは、きっと…機械に、詳しい人じゃないと…駄目。

　………でも、誰も治してくれない。ラウダさんも、ミオリネさんも…お母さんも、聞いてくれない）

（…狙撃。気付かなかった。レジスタンス？それとも別の組織？わからない、けど…）

「…どうして…こんなこと…私のこと、庇ったりしたの。エランさん…」

[98 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 01:07:22]

地獄〜

[99 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 06:01:55]

～市街地南東部・公園～

（…子供たちが遊んでいる。親とは…あまり似ているようには見えないが。幸せそうだ。

　『最適』な家族を選ぶ制度…本当に相性のいい人と巡り合えるなら、それは…生まれた場所で生きるより…選択肢がないよりも、ずっといいのかもしれない。

　…あの子たちにも、もっと選択肢があれば…）

「………」

（辛気臭い面。っつーか腹やられて普通に歩き回ってんのかよ。さすがにシャディクが来るかと思ったんだが…）

（…俺のしてきたことは、間違っていたのか？父さん…

　だが、それでも俺は、家族を守るために…戦い続けるしかない）

？？（31～）：dice1d100=88 (88)

[100 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 06:10:50]

「…グエル」

「！？き、君は…待て、ち、近い…！…っ、う」

「何だ、やっぱり完治してないのか。そんな調子でよく一人で出歩けるな」

「（怪我のことを知って…？）…君は、何者だ？」

「鈍いねえ。…ジリ貧のお前らに『アクセサリー』を提供してやった、出来る『協力者』…と言えば分かるか？」

「………！（外殻武装のこと、か？なら、この少年が…！？）」

「やっとわかったか。じゃあ行こうぜ」

「…どこに？」

「さてね。お前はデートだとでも思ってればいいよ、お姉さん」

[101 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 06:18:18]

「どこに行きたい？選択肢はこれね」

「え、俺決めていいのか。じゃあdice1d3=2 (2)　（1：図書館　2：映画　3：アイスクリーム屋）で」

「ぶっちゃけどこに行こうがデートってことは変わらないし」

「待ってくれ僕にチャンスはないのか」

「…欲しいの？チャンス」

「欲しい！」

「素直…。まあそう焦ることはないから。専用エランとのデートの後はラウダにもチャンスはあるよ」

「本当か？ナイスだミオリネ」

「…あんたに素直に感謝されるの、むずむずするわね…」

[102 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 06:23:06]

～市街地中央部・映画館～

（映画…古い作品を端末で見ることはあるが、最新作をスクリーンで見るのなんて初めてだな。

　内容は…dice1d3=2 (2)　（1：『指輪の少女と船旅の仲間』　2：『放課後冒険隊』　3：『ツインズマンション』…何だこれは？））

「…ホラー作品の上映数、多すぎだろ…」

（…苦手なんだろうか？）

ホラー耐性　高いほど耐性も高い

グエル：dice1d100=40 (40)

協力者：：dice1d100=11 (11)

[103 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 06:25:58]

「へちょくて草」

「うるさい」

「…作品自体のホラー指数は未知数だ」

「そうね…各作品ごとに…」

『指輪の少女と船旅の仲間』：dice1d100=41 (41)

『放課後冒険隊』：dice1d100=18 (18)

『ツインズマンション』：dice1d100=50 (50)

「ってところかな？高いほどえげつない内容だからよろしく。恐怖に震えるがいいわ」

「俺もそんなにホラー耐性、高くないんだがな…」

[104 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 06:30:34]

（まあ…この程度なら大して…。恐怖演出よりストーリーの方に集中できる範疇だな。

　…にしてもこのキャストたち、妙に見覚えがあるような…気のせいだろうか）

「っ…」

（！？て、手…！）

「………」

（に、にぎ…、………ど、どうするべきだ！？）

dice1d3=1 (1)

1：無心でスルー

2：握り返す

3：覚悟を決める（51～）：dice1d100=24 (24)

[105 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 06:36:45]

（…無事…映画が終わったな…。途中から何が何だかよくわからなかったが…）

「………あのな」

「はい」

「俺が阿呆みたいだろうが」

「は、はい…」

「…まあ、いいけどな」

（怖くて咄嗟に掴んだだけだし）

「？」

「何でもない。…それよりこれ、やるよ。図書館で調べてみれば面白いことが分かると思うぜ。じゃあな」

「あ、ちょっと！」

「悪いが…戻らないといけないんでね。またな」

[106 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 06:39:57]

「スルーは草」

「デート下手かお前」

「くっ…」

「覚悟って何の覚悟だったんですか？」

「そりゃあ…映画館で手を握り、見つめ合った後にすることと言えば…」

「…そうはならなくてよかった。本当に…！」

[107 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 06:45:43]

～旧市街地・スクラップ置き場～

（…目ぼしいものはなし、か。エランを直すためには、こんなものでは…

　念のため、ジャンク屋も確認しよう。『彼女』が何か仕入れているかもしれない）

～市街地北西部・裏通り～～

（さて、彼女はどこに…）

「…ん？…あれは」

「…なきゃ……直さなきゃ、直さなきゃ…」

「…スレッタ」

[108 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 06:50:13]

～市街地中央部・図書館～

（…『高架道路崩落事故』…調べたら何が分かるんだ？

　そういえば…名前も聞かないまま別れてしまったな。次に会った時には必ず…

　っと、誰だ？同じ本を手に取るなんて…）

「…！」

「あ。…グエル？」

「…ラウダ、さん」

（………『ミカエリス』）

dice1d100=10 (10)

[109 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 06:52:09]

「おかしい」

「おかしくない。イベント自体は起きてるんだから恋愛を諦めればいいだけよ」

「おかしい…」

「俺はケレスさんと幸せになるよ」

「ううっ…」

「悪いな弟くん。お兄様と呼んでもいいぜ？」

[110 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 06:58:22]

「この前はあんなことが起きて…あの後、無事に帰ることはできた？」

「あ、ああ…はい。大丈夫、です」

「そうか、それならいいんだ。あなたのような善良な市民を守ることこそ、僕の仕事だからね」

「…そう、ですか」

「…『フォルドの夜明け』の連中、あそこまでするとは。世間でも単なるテロリストに成り下がったなんて言われているが…」

「………」

「ああいう奴らは、根がそうだ。…スラムに生きている人間なんて、皆…

　…あ、すまない。グエルは違うって、分かっているよ。あなたはこの街で生きるのに相応しい人だ」

「…ラウダさんは…スラムのことが嫌いなんですか？」

グエル交渉（26～）：dice1d100=27 (27)

ラウダ対抗（31～）：dice1d100=86 (86)

[111 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 07:02:58]

「…ああ、嫌いだよ」

「どうして…」

「あんな場所。…好きになるはずがない」

「………」

（俺とは…違う。この人は…）

「…Mの作ったこの街の方が、皆ずっと豊かに、穏やかに、幸福に生きられる。

　グエルも、そう思うだろ？」

（…それは）

「…この街のことは…俺も、好きです」

「！やっぱり…あなたならそう言ってくれると思ってた」

（…ラウダさん。時々…子供みたいな顔をするな。

　あんなに冷徹に…俺たちを排斥しようとする『ミカエリス』とは、別人みたいな…）

[112 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 07:20:28]

～市街地北西部・裏通り～

「直さなきゃ…直さなきゃ…」

（…彼女が…エランを…

　再び俺の手から、………違う。エランは、『道具』で。

　…だが…俺にとっては必要だ。それを、奪おうとした彼女は…）

「………エランさん…」

（…あの後、あちら側のエランにも何かあったのか？）

dice1d2=2 (2)

1：声を掛ける

2：声を掛けない

[113 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 07:26:27]

（…放っておこう。これ以上関わると…きっと、踏み込み過ぎる。

　彼女はあまりにも…『彼』に似ているから）

「………あ」

「？（急に走り出して…、…！あれは…）」

「や、やめてください！これは私が運んできたパーツで…！」

「それを寄越せって言ってんだよ。いつもいつもふらっと現れては客を掻っ攫いやがって」

「言葉じゃわからないなら、きつい灸を据えてやってもいいんだぜ？」

「きゃ…！」

「やめなさい！」

「んだよガキ。ここはおこちゃまの来る場所じゃねえんだよ！」

「あ…危ない！」

[114 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 07:32:54]

「…悪いけど、そこまでにしておいてもらおうか」

「あ？なんだてめぇ…」

「ま、待てよ。こいつ…何度か見たことがある。…関わるとまずい」

「は？」

「…『グラスレー』の女共と関りがあるって噂だ。行こうぜ」

「わ…分かった」

「…し、シャディクさん？…わ…わたしの、こと…かばって…」

「………君だけじゃない。そちらの彼女に用があったんだ」

「シャディクさん！あの、怪我…平気ですか？」

「ああ、何ともない。見てごらん、どこも傷ついてないよ。あの程度、軽く受け流せないとね」

「よかった…あ、そうだ！私に用があるって…何が必要なんですか？」

「話が早くて助かるよ、ニカ」

（………どうして、皆…私のことを、庇ってくれるの…私は…）

[115 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 07:47:33]

「…おい」

「は、はい？（この人…片腕が、義手？一目見て分かるなんて…生体パーツを使ってないのかな。珍しい…）」

「ニカ姉のこと…助けようとしてただろ。

　ガキのくせに危ないことしてんじゃねえよ」

「す、すみません？」

「…でもまあ、ありがとな。

　これやる」

「…ええと…」

「あーしらの住所。何か困ったことがあったら来いよ。恩返しくらいはしてやる」

「…ありがとう、ございます（…私、何もできてない、のに…）」

[116 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 17:26:48]

保守

[117 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 17:30:35]

ドミニコス側は危ういというか不安定だな…

[118 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 18:29:53]

～市街地北部・抜け道近く～

（…ラウダさんと話すのに気を取られて、資料の確認を忘れてしまった。

　次に街へ来たら、また図書館に寄らないとな…緊急性の高い内容じゃないといいんだが）

「…グエル。久しぶり」

「…ミオリネ…！無事だったんだな、よかった。ごめん、見つけてやれなくて…」

「ううん。私こそ連絡もせずにごめんね。やらなきゃいけないことが分かったの。それで忙しくて」

「…いいんだ。…こうして生きて、話ができて…それだけで。それに記憶も戻ったならもう心配なさそうだな。

　そうだ。どうしてあんなことになっていたのか――」

「ねえ。グエルはこの世界をどう思う？『正しい』？それとも…」

「…それは」

dice1d3=3 (3)

1：正しい

2：正しくない

3：わからない

[119 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 18:34:59]

（この世界が、『正しい』か、『正しくない』か？それは…）

「…分からない」

「…そう」

「でも…」

「でも…？」

「わからないけど…大切な人のいる世界だから、好きだとは思う」

「…！…グエル、あなたって、本当に…」

「わ！？何だ…？（抱き着かれている…）」

「…急にごめんね。グエルのこと、大好き…って思ったら、我慢できなくなっちゃった」

「だ、だ……それは、その…ありがとう…」

「ふふ…じゃあ、また。お互い頑張ろうね」

[120 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 18:39:39]

「………本当に、素敵な子。

　グエル、グエル…。名前だって…運命みたいね」

「…あなたと、もっと一緒に…側に居たいな。グエル…」

（ラウダはよくやってくれた。今はまだ、知られたくないものね。

　まさかグエルに出会うとは思わなかったって、あの子は思っているでしょうけど…

　ふふっ。いつ教えてあげようかな？

　きっとラウダも喜ぶよね。グエルのこと気に入ってるもん）

（ああ、そういえば…スレッタのことはどうしようかな。

　最近落ち込んでるみたいだけど。…何か気晴らしでも用意して…

　そうだ。ちょうどいいよね）

「…あなたもそろそろ、舞台に上がる頃合いよね、エラン」

[121 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 18:43:33]

「幕間終了よ。次の章に備えてね」

「お、俺のケレスさんに魔の手が…！」

「とうとう俺のって言っちゃったよ」

「くっ…」

「私のエランさんはどうなるんですか…！？」

「…次に、備えて」

「………がんばれ～」

[122 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 18:44:45]

「…私も…つらい展開は可能な限り避けたいし…二段階でいくわよ。二連続で駄目な結果になったら…受け入れて」

「だ、誰に言ってるんですか？」

「あんた」

「　　　」

[123 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 18:57:57]

第五章　『シャル・ウィ・ダンス？』

～元老院・会議室～

『…何だって？』

「激務に追われ疲弊した人たちの慰労のため、そして何よりも親交を深めるために…パーティーを開こうと思うの」

（…久々にペイルグレードが会議に出席したと思ったら…M――ミオリネは、何を言って…？）

『とうとうバグったか？やりたいなら勝手にしろ。俺は――』

「あなたも出席するのよ、『エラン』」

（名前…今のが、ペイルグレードの本名？参加者たちもざわついている…）

「さあ。皆に自己紹介して。今のあなたならできるわね？」

『………ああ、いいとも。女王陛下の、御心のままに。よう置物議員たち。俺がペイルグレードだ。

　…ミオリネ、パーティーの件だが、こちらからも条件がある』

「ええ。言ってみて。…きっと、私の計算通りの答えだろうから」

[124 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 19:01:23]

～『ドミニコス』本部・スレッタの私室～

（エランさん…）

「スレッタ、ちょっといいかな？」

「あ…み、ミオリネさん！あの、エランさんのこと――」

「パーティーに行って欲しいの。お願いね」

「え…あ、あの、でも私、」

「…これは、Mからのお願い。スレッタ、最近落ち込んでるよね？少しでも元気になってほしくって…」

「………わかり、ました…」

（…ごめんね、エランさん…）

[125 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 19:07:18]

～『フォルドの夜明け』新拠点～

「…通信だ。グエル」

「ああ。…そ、その…ひさしぶり、だな…」

「？（何だこの反応…）」

『よお。とうとうMに引きずり出された。端末に情報を送信するから、指定の日時にそのポイントに来い。

　今回は『キャリバーン』と『シュバルゼッテ』…お前たちに俺の護衛を頼む』

「！それは、まさか命の危険が――」

『そうでもなきゃ護衛なんて頼まないだろ。じゃあな』

「…切られた。………彼に、危険が…」

「…グエル、直接『協力者』に会ったんだったよな？」

「？そうだが…」

dice1d2=1 (1)

1：からかう　　2：からかわない

[126 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 19:10:17]

「惚れたか」

「！？ち、違うからな！？そもそも彼はまだ少年でだな――」

「そうか～俺のことロリコンなんて言えなくなったな～」

「だから違うって！」

「…と、ふざけるのはこれくらいにして。そんなに強く想っている相手なら、何としても助けないと。だろ？」

「！…ああ、そうだな」

[127 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 19:14:04]

～『フォルドの夜明け』新拠点・シャディクの私室～

「おおーここが二人の愛の巣」

「何言ってんだか」

「…エランの部屋、用意するって言っても聞かなかったよね。そんなにシャディクと一緒がいいの？」

「まあね。僕はシャディクのこと、大好きだから。…世界のすべて、みたいなものだし」

「おも～い」

「うっとうしい…」

「ちょっと、ひどくない？」

（………シャディクは、どう思ってるのかな。ずっと僕と一緒なの、本当は…嫌？）

[128 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 19:20:18]

～市街地中央部～

「…で、どうしてこんなことになってるのかな？」

「ご、護衛と聞いていたんだが…この格好は、その…」

「パーティーに出席するのに野暮ったい格好なんてさせたら俺の品位を疑われるだろ。…よく似合ってるよ、グエル」

「あ、アリガトウゴザイマス…」

「………へえ～？」

「何だよ」

「いや？…仕事の話をしよう。俺たちは君…ペイルグレードに雇われた用心棒ってことでいいんだな？」

「ああ。市民IDに紐づいた勤務先もうちの傘下の警備会社に書き換え済みだ。堂々としてろ」

[129 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 19:25:30]

「…それにしても、意外だな。俺たちに協力してくれているのがこんな少年だったとは」

「グエルから聞いてなかったのか？ちゃんと情報共有してやれよ」

「い、いや。その、タイミングを逃してだな」

「で、俺がやったせっかくの情報も未確認と」

「すまない…」

「別にいいけど。…こんなナリだが、お前のところの『エラン』よりは人生経験豊富だぜ、俺は」

「…！」

「いや、それはおかしい。エランはどう見ても俺たちと同年代だ」

「はいはい。お前にはそう見えるんだろうな」

「？」

[130 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 19:31:01]

～パーティー会場～

「おお…すごい！映画とかで見るやつだ…」

「語彙力猫の額か？」

「はは…グエルはだいたいいつもこうだよ」

「（さすがに視線が集まるな…）…今回の趣向はダンスパーティーらしい。そのうち音楽が掛かるだろうが…経験は？

　ま、グエルはないだろうけどな」

「くっ…」

「俺は…知人に何度か付き合わされたことはあるけど、その程度かな」

「そりゃ頼もしいね。…おっと、来たか」

「？………！」

[131 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 19:36:07]

（何故僕があんな不遜な奴を――…あれは！？）

「グエル？…それにシャディクも」

「俺はおまけかい。…やあ、スレッタ」

「………あ、は、はい。こんばんは。いい夜、ですね」

（………）

「あ、え……エラン、さん…？」

「ああ…知り合いにでも似てるか？残念ながら平凡な顔なんでね。よく言われる」

（いけしゃあしゃあと…）

「…ラウダさん、どうしてここに？」

「…ペイルグレードの護衛をするように、と。Mに命令されてね」

「そういうわけだ。護衛仲間として仲良くしてくれよ？」

[132 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 19:38:46]

>>119

ここで「わからない」選択肢を選ぶのがすげーいい

[133 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 19:43:07]

「ラウダ…どうしても色ボケしたいなら今しかないわよ」

「なん…だと…」

「ペイルグレードに出目で勝てば…グエルと踊ってもいい」

「………（ごくり）」

「よく考えたらこれ一人余るよね？それともペイルグレードを放置して踊るの？ひどくない？」

「………それもそうか。いっそのこと全員で踊る？」

「輪になってですか？楽しそうですね～！」

「馬鹿にしか見えないから絶対に嫌だね」

「…だって、シャディクはスレッタと踊る流れでしょ？じゃあ…出目の差が20以内なら二人とも踊っていいよ」

ラウダ：dice1d100=93 (93)

ペイルグレード：dice1d100=79 (79)

[134 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 19:45:20]

「あんたたちグエルに対して本気出しすぎでしょ…」

「ヒロインになってしまったか、俺…」

「でも俺の方が好きだろ？」

「今回出目が良かったのは僕だから僕が好きだよね兄さん！」

「…俺、安全圏でよかったな～」

「ほぼエランさんルート確定ですもんね、私たち」

[135 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 19:49:56]

「………」

「（睨まれている…？どこか不審な部分でもあったのか！？）あ、あの、ラウダさん…？」

「…え？あ…ああ。すまない、じっと見てしまって。不躾、だったよね…」

「…？」

「………へえー…グエルって意外と…」

（あっこれ面倒くさいやつだ）

「…スレッタ、向こうで踊ろうか。それとも休憩するかい？」

「え？ええと…」

dice1d2=2 (2)

1：踊る

2：休憩する

[136 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 19:53:24]

「…すみません。私、きっとうまく踊れません。足が、もつれて…

　…エランさんが、居れば…それでもいいよって、言ってくれたかもしれないけど…」

「………」

「エランさん…」

（…エラン。ソフィとノレアがついているから、大丈夫だとは思うが…）

「………」

dice1d3=2 (2)

1：「大切な人はいますか？」

2：「…エランに何があったのか、聞いても？」

3：何も話さない

[137 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 19:57:22]

「…エランに何があったのか、聞いても？」

「………わ…わたし、を…かばって…」

「…うん」

「う、うたれ…あ、頭、あたまの、なか…が、ふつうと、ちがって…！」

「…そう、か（頭部へのダメージ…深度によっては、彼はもう…）」

「で、でも、まだ生きてる…生きてるんです…息、してます…

　ずっと、起きない、けど…でも、…まだ………っ」

「………」

[138 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 20:01:55]

「………えっと？」

「だからさ、俺と踊ろうぜ？お姉さん」

「は？どう考えても僕と踊った方がいいだろ。子供は引っ込んでろ」

「どっちがガキだよ。…なあ、グエルは俺の方がいいだろ？優しくリードしてやるぜ」

「え…っと、それは…」

「っ、あ、あの…グエル。さっき、見ていたのは、その…」

「？」

「あ…あれは…」

dice1d2=1 (1)

1：言う

2：言わない

[139 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 20:08:03]

「き…きれい、だったから…」

「へ」

「あ、あなたが…その、ドレス…あ、ち、違う！普段もきれいだ！けど、今夜は…い、いや、僕は何を…？」

「え…っと…？」

「くっ…と、とにかく…僕と、踊って欲しいん、だけど…」

「…くくっ…必死過ぎておもしれぇ。いいぜ、先に踊れよ。その間に俺はあいさつ回りしてくる」

「…護衛は？」

「壁際で休憩しっぱなしの二人を捕まえるから問題ない。…後でちゃんと返せよ？」

「…グエルはお前のものじゃない」

「はいはい」

[140 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 20:12:38]

「？？？？？」

（ラウダさんは何を言って…え？…いや、今のは社交辞令というやつで…うん？そもそもラウダさんは…）

「…じゃあ、その。…踊ろうか」

（…敵、なんだよな）

「………はい」

「と言っても、あまり…慣れていないんだ、こういうことには。…あなたに恥をかかせないよう、気を付けないと」

「え？…意外ですね。ラウダさん、気品があるって言うか…むしろ得意そうなのに」

「………」

dice1d2=1 (1)

1：言う

2：言わない

[141 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 20:17:57]

「…僕も、スラムの出身だから」

「………え」

「だから…Mに見出されて、彼女の庇護下に入るまでは…こんなこと、想像もしない…できない、世界に居た」

「………（スラム出身…なら、どうしてあんなにスラムを嫌って…憎んですらいるんだ）」

「………ごめん。変な話をしてしまったね。その…できれば、笑顔で踊りたい。

　あなたの笑顔を見たいと思うのは…おかしいかな」

「………！？」

「？…あ、その、変な意味ではないんだが！…へ、変な意味って何だ…？僕は何を…くっ…今夜は何かがおかしい…！」

「………ふ…（…まあ、いいか。踊ってる時には、敵も味方も…スラムも何もない。ただ、楽しむだけで…）」

[142 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 20:21:59]

「あんたどうしちゃったの？対グエルでペイルグレードを上回る最高の出目、まさかの『言う』二連続選択で色ボケ濃度とシリアス濃度を高める…」

「僕の勝ち」

「…まだ勝ってないわよ。でも、まあ…びっくりするくらい追い上げて来たね…これもしかすると本当に…？」

「今僕は嬉しくてたまらない」

「でしょうね！」

「いやおかしいだろ…完全に俺が勝つ流れだった…」

「風向き、変わったな」

[143 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 20:28:56]

土壇場の追い上げに定評のある弟
しかしスレッタへの対応と合わせると隠せないというか何でも言っちゃうんじゃ疑惑出てきたな…

[144 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 20:32:53]

「…ダンスの技能値、振ってない」

「用意が足りないね」

「適当に決めたら？」

「…そうね。ラウダは真面目に練習してきてそうだし…50はあっていいか。

　グエルは…ダンスって初期値…5！？………25にしとこうか」

「やさしい」

グエルダンス（76～）：dice1d100=38 (38)

ラウダダンス（51～）：dice1d100=10 (10)

[145 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 20:36:35]

ダンス　とは

[146 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 20:36:54]

「くっ…こ、こんなはずでは…」

「す、すみません。足、踏みましたよね…」

「いや、それはいいんだ。ただ…こう…もっとスマートにリードしたかった…！」

「…でも、楽しかったですよ」

「そ…そう？」

「はい。…上手くできなくても、二人でこうして何かするのって…楽しいですよ」

「…グエル…」

「はいそこまで。次は俺の番」

「！？」

「え、ちょっと――」

[147 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 20:42:29]

「お、おい…ラウダさんのこと置いて来ていいのか？」

「…お前さぁ」

「な…何だ？（怒っている…？）」

「………ま、いいか。ほら、来いよ」

「…踊るのか？分かってるだろうが、俺は…」

「ポンコツロボットダンスだろうがへなちょこダンスだろうがいい。…今日はお前と踊りに来た」

「？？？」

（何なんだ今夜は皆して…これが…パーティーの魔力…！？）

（…バカなこと考えてるんだろうなぁ）

グエルダンス（76～）：dice1d100=65 (65)

ペイルグレードダンス（16～）：dice1d100=79 (79)

[148 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 20:48:53]

「くっ…」

「何だその反応」

「い、いや…お前は上手くリズムに乗っているのに、俺はこう…」

「ものの見事に踏み外してるよな。でもさっきよりは形になってるんじゃないか」

「…そ、そうだな。練習台にしたみたいで、ラウダさんには少し悪い…んっ！？」

（ほ、頬を掴まれた…）

「…今更、心配になってきた」

「にゃ…にゃにが…？」

「………ふー…ま、仕方ないか。これ以上目立つのも得策じゃない」

「？？？」

「…本当、誰かに掻っ攫われなきゃいいんだが…」

[149 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 20:53:09]

「――さて。楽しい時間もおしまいだな、お姉さん」

「え？」

「…挨拶し忘れてる奴がいた。ちょっと行ってくるから、あのクソガキの相手でもしてやれよ」

「は？ま、まさかラウダさんのこと…おい、ちょっと」

「じゃあな」

「い、いいのか…？俺、一応護衛なんだが…」

「グエル」

「あ…ラウダさん」

「…リベンジしたい。次はもっと上手く踊れるようになっておくから、また、僕と――」

[150 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 21:00:40]

　照明が落ちて、ラウダの言葉の続きは悲鳴に呑まれた。

　ただの停電、ではない。

　暗闇の中、何か――青白い軌跡を描いて、一直線に向かう、その先は。

「………駄目だ！」

　叫んで、駆け出す。相手は速過ぎる。追い付けない。――生身なら。

「グエル？」

　振り返ると、暗闇のなかでもラウダと目が合った。

　ダンスで触れ合った手や、二人揃ってステップがめちゃくちゃだったこと、でもそれが、とても楽しかったこと。全部が頭の中を駆け巡って、ほんの少しの躊躇が生まれて。

　それでも。

「…『キャリバーン』！」

　命の危険に晒されるペイルグレードを見捨てることは、できなかった。

[151 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 21:03:52]

　暗闇の中、隣に立っていたシャディクが駆け出した。

　言葉少なに、それでもスレッタの痛みに寄り添うように、側に居てくれたのに。

　どこへ行くんですか、と問おうとして、視線の先に見つけたのは。

「あ」

　スレッタが、守らなければいけないはずの人。

　大切なエランによく似た少年へ、真っすぐに向かう、青白い光を放つ何か。

　そして。

「『ミカエリス』…展開」

　先程まで寄り添ってくれていた友人。…だったはずの男が、敵の姿へ転じるところだった。

[152 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 21:06:08]

「ガバった！」

「え？」

「どこを…？」

「『ミカエリス』にしちゃった！」

「ああ～…」

「…『シュバルゼッテ』だと思って読んでね」

「今まで…気を付けてたのに…っ」

[153 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 21:08:03]

スレ主承知！
シュバルゼッテと読み替えますね！
続きも楽しみです！

[154 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 21:09:35]

「…え？」

「シャディク…さん？」

『………間に合った…！』

『何者だ…この、外殻武装…！』

『………』

『くっ…この…！』

「………こりゃ、驚いた。直々に来てくれるとはね」

『ブツブツ言ってないで、逃げるんだ！』

「…はいよ」

[155 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 21:12:28]

ここだけの話前スレの最後でもガバってげふんげふん()
元々のイメージが強いから仕方ないよね…

[156 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 21:13:47]

「戦闘よ」

「僕たちは…？」

「精神的ダメージが大きすぎて動けないから待ってて。はいこれ振ってね」

「わかった」

「まあ…二対一だし」

グエル・シャディク：dice2d120=13 37 (50)

謎の外殻武装：dice5d150=14 117 16 26 145 (318)　　（最低値250保証）

「ちょっと待て」

「待たない」

[157 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 21:17:18]

「シャディクが『ミカエリス』っぽ過ぎるのが悪いのよ」

「えっ俺ぇ？」

「俺もダリルバルデっぽいって始まる前散々悩んでただろ」

「始まってみたら意外とキャリバーンっぽかった」

「キャリバーンっぽいとは…？」

[158 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 21:19:34]

最大値120のダイスなのに弱すぎぃ～…と思ったが敵もなかなかだった
でも最低保障値的にどうあがいても勝てないね…

[159 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 21:21:40]

『ぐ、ぁ……！』

『シャ……『シュバルゼッテ』！』

『はは…今更隠しても、意味ないだろうが…

　…強い、どころの話じゃないな。この外殻武装…！』

『だが、逃げる時間くらいは――』

　銃声。

　振り返る。

　赤色。

『………』

　青白い光は『仕事は済んだ』とばかりに飛び立つ。

　残されたのは、ペイルグレード…先程までグエルと踊っていた少年の、亡骸だけだった。

[160 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 21:25:41]

なんてこった、様が…

[161 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 21:26:09]

『………グエル、……グエル！』

『あ………？』

『俺たちの仕事は失敗だ。すぐに逃げよう。…ここには、ドミニコスもいる』

『あ、でも…彼を、』

『もう死んでるんだ、彼は！』

『………！』

『…グエル、頼む。…帰ろう、『仲間』のところへ』

（…そうだ。ここで、立ち尽くしていても、何にもならない。俺は…まだ、他にも…守らないといけない人が、たくさん…）

『………分かった』

[162 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 21:28:14]

「シャディク、さん…？」

「………」

　パーティー会場は、今やパニックに陥った人々の溢れかえる混乱の坩堝と化していた。

　その中で動けずにいる二人は、ただ、去って行く光の軌跡を見ていた。

[163 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 21:32:09]

～『フォルドの夜明け』新拠点～

「…そ、っか。…お疲れ様、二人とも」

「………」

「………まだ、もう一つ。俺から報告が」

「何？」

「パーティーの前、彼に教えられていたんだ。『エランを直したいなら必要なものは用意してある』…と。

　…ペイル社に」

「！」

「…これは、俺のわがままだ。こんな時に何をと思うかもしれない。

　だが、俺は…」

[164 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 21:34:54]

「そんなの行くしかないじゃん！」

「当然。悩む必要ない」

「………！」

「…ああ。エランは、…シャディク、お前にとってだけじゃない。

　俺たちみんなにとって、大切な…『仲間』で『家族』だ。

　行こう、ペイル社に」

「…ありがとう」

[165 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 21:38:55]

～『フォルドの夜明け』新拠点・シャディクの私室～

（エランは…よく眠っているな。

　…ただいま。あと少しで、君を…直してやれる）

「………」

（あの時の、スレッタの表情。…俺を、信頼してくれていたのか。

　………その信頼を、俺は…）

「すまない、母さん…わかっているんだ。彼のためにも、彼女を…」

「ん…シャディク…？…おかえり…」

「…ああ、ただいま」

（彼女は、敵なのだから）

[166 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 21:43:56]

～未舗装地区北部・朽ちた公園～

（………俺は…）

「…星、きれいよ」

（！背中が、温かい…。………星…本当に、満天の星空…）

「何かあった？」

「…俺は、誰も…守れないのかな（…みっともないな。声が、震えて…）」

「そんなことない。グエルは今まで、たくさんの人を救ってきたはずだよ。

　…それに、何よりあなたは…やさしい子」

[167 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 21:48:42]

　背中の体温が離れ、名残を惜しんで振り返ったグエルの頭が、ぎゅうと抱き締められる。

「…いい子。たくさん頑張ったんだね」

「………あ」

　後ろ髪を撫でつけられ、背を擦られ、包み込むように抱き締められて――ギリギリのところで溢れずにいたものの、表面張力が崩れ、決壊した。

「あ…ああ……うあぁ……！」

　溢れて止まらないのは涙も嗚咽も同じで、そのすべてをミオリネは受け入れてくれた。

　「泣いてもいいんだよ」と許してくれる声があまりに穏やかで、グエルは自分よりずっと小さなミオリネの体に縋りついた。

「…本当に…本当に、いい子。頑張ったね、つらかったね、苦しかったね…

　…でも、大丈夫。私がいるからね…」

[168 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 21:53:57]

～『ドミニコス』本部・スレッタの私室～

「シャディクさん、が…『シュバルゼッテ』…レジスタンス…敵………？」

（でも、それならどうして、私のことを助けて…）

「…おかえり、スレッタ」

「あ……あ、……エランさん…！よかった、目、覚まして…す、すぐに、すぐにお医者さん…！」

「無駄だ。僕はもう直らないよ」

「…え」

「君も、気付いているだろう。僕が人ではないこと。…アンドロイド、と言えば分かる？

　僕はペイル社に製造された『エラン』シリーズの試作品4号…

　生体パーツを用いることで、限りなく人に似せて作られただけの…機械だよ」

[169 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 22:01:26]

「そ、そんなの、いいんです。機械だって、私は…！」

「…もう、『役に立たない』のに？」

「………」

「三年前。君と、初めて出会った日…僕はドミニコスの廊下で、歩くこともままならずに…

　あまりに大きな損傷だったから、きっとこのまま廃棄されるんだろうと思っていた。いや…予測していただけ、かな。

　…君はそんな僕を見つけて、『あなたは役に立ちそう』と…そう言って、助けてくれたね」

「…はい」

「『役に立つ』『必要』…『大切』。そんなふうに言ってくれたのは、君だけだ。

　ただの機械のはずの僕が…人と同じように、生きているような錯覚を得られたのは、君が僕を見つけてくれたから」

「…それ、なら。これからも、私の傍で…」

[170 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 22:05:38]

「できない」

「どうして、ですか…！」

「先程も言った通り、この損傷は…修復できない。できても、限度はある。

　…でも、記憶領域に破損がなかったことは幸運だ」

「だったら、出来る限り修復して…！」

「以前のようには、役に立てないよ。そんな僕に、価値はない。『正しくない』。

　…実を言うと…ずっと、羨ましかったんだ」

「何が…ですか？」

「…君に、『愛され』ながら終わることのできる人たちが」

「………っ」

[171 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 22:07:41]

「…僕を作ったのは、ペイルだ。でも、命を与えてくれたのは、彼らではない。

　…君なんだ、スレッタ。

　だからずっと夢見ていた。終わる時も、君の手で、と。

　ずっとやってきたことだよ。『正しい』君が、『正しく』僕に『愛』を与えて欲しい」

「………」

dice1d2=2 (2)

1：………

2：殺さない

[172 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 22:12:19]

「…いや…」

「…スレッタ？」

「いや…嫌だ……嫌です！」

「…どう、して？…僕のことは、」

「大好きです！…大好きだから、だから…！」

「………」

「だから、死なないで………『正しく』なくてもいい、『間違って』いてもいい…！

　お母さんの！『理想の娘』じゃなくなってもいい！

　エランさんのためなら、もう、何もかも…どうだっていいから！…私と、一緒に来て…！」

「…泣かないで。…どこにでも、行くよ。君がまだ、僕を必要としてくれるなら」

[173 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 22:19:09]

　一筋。流星のような光がドミニコス本部から飛び立った。

　ラウダは重い溜息を吐き出した。

　スレッタが、エランを抱えて逃亡した。今からその事実を、ミオリネに報告しなければならない。

　つい先程まで出掛けていた彼女は、上機嫌な様子で戻ってきた。

　悪いニュースを届けるのは本意ではないが、後回しにしていい話でもない。

（…どうして、今更。もっと早くに逃げていればよかったのに）

　執務室へ入ると、ミオリネが微笑みながら出迎えてくれた。

　何故かその笑顔を見て、馬鹿みたいにぎこちないダンスを「楽しい」と笑ってくれたグエルを思い出し、胸が痛んだ。

「どうかした？」

「…スレッタが、ダリルバルデを装着し、エランを連れて逃亡しました。すぐに捜索を――」

「ああ、いいわよ。そのままにしておいてあげて」

「…は？」

「スレッタがそうしたいなら、いいんじゃないかな。あの子にはいろいろ負担を掛けちゃったし…『理想の娘』は難しいよね」

　今更、何を言ってるんだ、この人は？

「それにね…もっと、ずっと、いい『娘』がいると思わない？」

　ミオリネの穏やかな笑みに、ぞっとした。

[174 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 22:22:57]

「第五章、終了よ」

「俺のケレスさんーーー！！！」

「とうとうバレちゃったなあ」

「色ボケで喜ばせておいてこれ」

「っすーーー…エランさんとゴールインできてよかった…！！！」

「一発で当てるとはね」

「普通に殺されると思ってた」

「エランさん？」

[175 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 22:58:33]

「うーん…どうしよう。こっちを恋人にして…」

「カップル乱立…」

「それもそっか。じゃあやっぱりこれはやめで」

「…何をしてるの？」

「次のシナリオ製作！あ、そうそう。4号もらうね」

「3連続NPCはかわいそうでしょ」

「あと次は限りなく54だから注意！」

「聞け」

「…この設定は表には出せない」

「まあ…探索者がものすごい出目を出したら開示されるくらいのノリでいいんじゃない？」

[176 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 23:16:23]

幕間5

～『フォルドの夜明け』新拠点～

「………」

「…お姉ちゃん、すごい落ち込んでるけど…そんなに『協力者』のこと好きだったの？」

「…え？」

「それだけじゃないでしょ。…『ドミニコス』の奴と…仲良かったんだよね」

「うん？」

「「…どっち？」」

「んんっ！？」

[177 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 23:19:55]

「ち、ちがう、そんなんじゃない」

「うっそだぁー！顔赤くなってるもん！」

「…怒らないから正直に言ってよ」

「何を！？」

「…元気だな、彼女たちは」

（エランの調子は…あまり良くないな。

　…これ以上悪くなる前に、ペイル社に行きたいところだが…

　ペイルグレードが殺された今、正面切って入れるとは思わない方がいい。

　潜入…になるな。もう少し騒ぎが落ち着いてから…）

「…シャディク」

「エラン、起きて来たのか？」

「うん。あんまり寝てると…鈍っちゃうかなって」

dice1d100=65 (65)

[178 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 23:23:25]

「…一緒に、散歩でもしようか」

「いいの？」

「ああ。…俺が、一緒に歩きたいんだよ」

「…うん」

「………」

（何を、言っているんだ…俺は）

「………ごめんね、シャディク」

「体のことなら気にしなくても――」

dice1d2=1 (1)

1：言う

2：言わない

[179 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 23:27:42]

「…シャディクのこと、困らせてる。シャディクには…好きな人、いるんだよね。

　だったら、僕のこんな気持ち…」

「…言うな」

「………」

「それ以上は、何も。…言わないでくれ」

「…ごめんね」

（…謝るのは、俺の方だ。

　俺が中途半端に好意を持ったりするから、エランが悩むことになる。

　…道具を好きになるなんて、おかしな話だな）

（…君はどう思う？…エリクト。…いや、君なら…『素敵な恋だね』と笑うだろうな）

[180 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 23:30:03]

うわぁ…不穏じゃぁ

[181 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 23:31:53]

「………！？」

「いやあ…とうとう出たか。これで一人で抱えずに済む」

「やたらスレッタに反応すると思ったら…しかし、『彼』？」

「俺の貰った設定だとエリクトは男ってことになってるんだよ。

　スレッタとは…血縁？」

「さあね」

「………言いたい…僕の知っていることを…！」

「それより僕のこともっと真っ直ぐに愛してよ」

「熱烈な告白…」

[182 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 23:35:00]

～『ドミニコス』本部・ラウダの私室～

「………」

（スレッタが…エランも、いなくなって。

　…やけに、静かになったように感じる）

「…側に居るって、言ったのに」

「…うそつきだ、あなたは」

「………」

dice1d3=1 (1)

1：グエルのこと

2：ミオリネのこと

3：スレッタのこと

[183 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 23:38:30]

（グエルは…『キャリバーン』だった。つまり、レジスタンスで…

　………あの時、僕が、刺したのも…）

「………グエル…」

（あなたが『家族』と呼んでいたのが、『フォルドの夜明け』の…スラムの連中だと言うのなら…

　どうして…）

「………どうして、僕のことは、誰も…

　愛して、くれないんだ…」

[184 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 23:43:38]

～市街地北西部～

「…ふわ…こんな朝早くに誰…うおっ！？」

「た…たす、助けて……お願い、します…！」

「な………に、ニカ姉ー！ちょっと来て！」

「………（まあ、うん。僕の顔を見れば…驚くのも無理はない。到底人とは思えないだろうし…）」

「どうかしたの～？…こ、これは！」

（………）

「す、すごい！本物！？スレッタさんどこでこんな――ああ、とにかく中に入って！ここじゃ目立つから！」

「…人間の適応能力と知的好奇心、すごい」

「？と、とにかく…お世話になりましょう！」

[185 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 23:49:58]

「それじゃあ、ペイル社の…」

「けっ。医療だ何だと言っといて、裏じゃとんでもないもん作ってやがる」

「…僕は、医療目的に製作されたアンドロイドだよ」

「あん？」

「ある人物の、ために…、んっ…」

「え、エランさん、無理して話さないでください…」

「…うーん。私にできる範囲で、修理を試してみるね。ただ…見た目は上手く直せないかな。あんまり生体パーツを弄るの得意じゃなくて…」

「生体パーツよりずっといいよ。あーしのこの腕だって…ニカ姉が作ってくれたんだし」

「…見た目は、いいです。エランさんが元気になってくれるなら、それで！」

「…わかった。それじゃあ奥の部屋でちゃんと見てみよっか。エランさんも、自分の状態を分かる範囲で伝えてね」

[186 二次元好きの匿名さん 23/09/14(木) 23:53:37]

「…短いけど、今回の幕間はこんなものかな」

「本当に短い」

「もっとエランと触れ合わせてほしい」

「1/3で兄さんを引く僕…」

「ニカさんがいるなら一旦は安心して良さそうですね！」

「…次は…僕か」

「！？」

「頑張って」

[187 二次元好きの匿名さん 23/09/15(金) 00:02:08]

「…今夜のうちに次スレを立てるだけ立てておこうかな…朝からだと忙しいし」

「じゃあちょっと立ててきますね～」

[188 二次元好きの匿名さん 23/09/15(金) 00:16:59]

【🎲・閲覧注意】ゆりかごの街part3｜あにまん掲示板

「次よ」

「こっちは…まあ、適当に埋めてくれると嬉しいです」

「僕と4号の画像をください」

「急に何？」

「できればかわいい感じのやつ！次のシナリオの僕たち、かわいいかわいいエランくんだから！」

「嫌な予感しかしない」

[189 二次元好きの匿名さん 23/09/15(金) 01:24:59]

びっくり5号

[190 二次元好きの匿名さん 23/09/15(金) 01:26:26]

ひょっこり5号

[191 二次元好きの匿名さん 23/09/15(金) 06:52:39]

パジャマ（）4号

[192 二次元好きの匿名さん 23/09/15(金) 06:53:10]

何もなくなかった４号

[193 二次元好きの匿名さん 23/09/15(金) 08:00:07]

あちゃー顔5号

[194 二次元好きの匿名さん 23/09/15(金) 08:01:17]

絶望4号

[195 二次元好きの匿名さん 23/09/15(金) 08:02:53]

見返り美人4号

[196 二次元好きの匿名さん 23/09/15(金) 08:04:40]

くつろぎ5号

[197 二次元好きの匿名さん 23/09/15(金) 08:05:54]

なんやこれ顔5号

[198 二次元好きの匿名さん 23/09/15(金) 08:06:58]

白兵戦5号

[199 二次元好きの匿名さん 23/09/15(金) 08:08:03]

お目覚め4号

[200 二次元好きの匿名さん 23/09/15(金) 08:09:28]

珍しく感情的な4号