- 1二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 19:40:15
カバンから教科書を取り出すヘリオスはいつものカラフルなネイルをしておらず、すっぴんの爪が顔をのぞかせていた。
「えっ!?あ、うん!今朝はちょっと時間なくて!」
「そうなんだ……なんだか新鮮だね」
やや挙動不審な彼女の様子に内心首をかしげながら授業の準備をする。
授業中もヘリオスは何度もカバンの中を確認していた。
忘れ物でもしたのだろうか。
ヘリオスがノートを取り忘れていてもいいように、いつもより集中して授業を聴くことにした。
午前のカリキュラムを終え、身体を伸ばしながらヘリオスに話しかける。
「お昼どうするヘリオス?カフェテリア?それとも購買?」
「えっと……その……」
ヘリオスはうつむいたままもじもじしている。
彼女の顔を覗き込もうとかがむと、不意に手を掴まれた。
ヘリオスのもう片方の手にはカバンが提げられている。
そのまま廊下を駆け抜け、昇降口で靴を履き替えて校舎裏にたどり着いた。
「ど、どしたんヘリオス?」
ようやく立ち止まったヘリオスの背中に声をかける。
ヘリオスはカバンからなにか取り出し、カバンを地面に置いた。
振り向いたヘリオスの頬はピンク色に染まっていて。
手には弁当箱が乗っていた。
「その、おべんと作ってきたんだ……い、いらなかったら全然いいから……っ!?」
ヘリオスが言い切る前につい抱きしめてしまった。
ふわりとヘリオスの髪の香りが鼻をくすぐる。
「ぱぱぱ、パーマー……!おべんと崩れちゃうから……!」
「あっ、ごめんヘリオス」
さっと離れる。
ヘリオスの頬はピンクを通り越して赤くなっていた。 - 2二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 19:40:29
弁当箱を受け取り、ふたを開ける。
「み、見た目は気にしないで!味は味見ちゃんとしたし、ニシノ神直伝だし……」
「とってもおいしそう……!ありがとう、ヘリオス」
にこりと微笑むとヘリオスは恥ずかしそうに両手を頬にあてた。
弁当箱についている箸を取り出し肉団子を口に運ぶ。
甘じょっぱいタレと肉のうまみが口の中に広がる。
咀嚼しながらヘリオスに向けて親指をぐっと立てた。
ヘリオスはほっと胸をなでおろした。
しかし。
ぐうう~。
安心したせいかヘリオスのおなかから大きな音が響いた。
ヘリオスの手が大慌てで胸からおなかに移る。
「……そういえばウチの分のお昼ごはん考えてなかったや」
私は弁当箱の中からもう一つ肉団子を箸でつまみ、ヘリオスに差し出した。
「ヘリオス半分こしよう。はい、あーん」
「え、いや、ウチは……!」
ぐうう~。
腹の音に急かされ、ヘリオスは観念したように口を開いた。
ヘリオスの口に肉団子を運ぶと彼女はもぐもぐと口を動かす。
「どう?おいしい?……ってヘリオスはもう味見してるんだっけ」
ヘリオスがごくんと飲み下す。
そしてうつむきがちにつぶやいた。
「……パーマーから食べさせてもらったらなんだっておいしいに決まってんじゃん」
私はうれしくなってしまって箸を持っていないほうの腕でヘリオスを抱き寄せた。
またヘリオスの香りが鼻をくすぐった。 - 3二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 19:43:17
自分の書くパーマーがスパダリ過ぎるのではと悩んでいるとこんな声が降ってきました
「その分乙女なヘリオスを書けばいいんじゃないか?」
「てか書きてえ、書こう」
「はあ~、出力しきれねえくそ雑魚脳内CPUが恨めしい」
てな感じで書いてみました
ヘリオスは”おべんと”呼びだといいなあ(願望)
お目汚し失礼しました
こちらまとめです
書いたSSスレをまとめたやつ|あにまん掲示板前のまとめからひと月経ったのでまた改めてまとめなおしました新作の告知は応援スレのほうに投下する予定なので保守等はしなくて大丈夫ですまあまあ多くなってきたので全部貼るのに時間がかかりそうですがご寛恕くだ…bbs.animanch.com - 4二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 19:51:45
あぁ^〜
- 5二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 19:56:14
パマヘリほんとに助かる
- 6二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 20:07:32
お前船乗れ
- 7二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 20:08:53
このギャルズもしかしたらかわいいな?