ファインモーション「シャカールってオオカミみたいだよね!」【SS】

  • 1二次元好きの匿名さん21/12/23(木) 00:28:56

    部屋でデータをまとめていると、ベッドの上で本を読んでいたファインが話題を振ってきた。
    「……いきなりどうした」
    「なんとなく動物で例えたくなっちゃった!」
    「…………そうか」
    ドトウなら狸か羊だろうか、とふと思い浮かべた。
    あいにくオペラオーやアヤベと一緒にクリスマスの買い出しに行ってしまっていたが。
    二人きりの部屋の中、仕方なく話題に乗ってやることにした。
    「ふん、オレは周りから遠ざけられてる一匹狼ってとこか?」
    「違うよ?」
    あっけらかんとファインが言い放つ。

    「オオカミってね、すっごい頭がよくて情が深い生き物なんだよ」
    「……後者は当てはまらねェだろ」
    「私はそう思わないけどなー」
    ファインの手が伸びてきてオレの唇に触れた。
    「それにシャカールの歯もそれっぽいかなーって」
    「……お望みなら噛ンでやろうか?」
    「うん、噛んでいいよ」
    思わず目を丸くしてファインのほうを向く。
    ファインは妖しい笑みを浮かべながらオレの頬をなでた。


    「……つけてよ、シャカールのものだって証」

  • 2二次元好きの匿名さん21/12/23(木) 00:29:09

    オレは一つ息をついて椅子から立ち上がった。
    そのままファインをベッドに押し倒す。
    上気した頬でオレを見つめるファイン。
    彼女の首筋に顔を近づけると、頬がやたらと熱く感じた。
    唇をつける。
    ぴくりと彼女の身体が震える。
    唇を離す瞬間、小さく水音が鳴った。
    上体を起こして彼女から離れてもまだ頬が熱かった。
    オレはそっぽを向いてまだ彼女の熱が残る口を開く。

    「今はそれでガマンしろ」
    「……痕ついてる?」
    「つけるワケねェだろ!自分の身分考えろよ!」
    「ふーん……」
    そう言うとファインはベッドから起き上がり、オレの首筋に飛びついてきた。
    ちゅぱっという水音とともに離れたファインは満面の笑みを浮かべていた。
    「お~、結構うまくできたかも。練習したかいがあったなあ」
    「ファインお前、痕つけやがッたのか!?」
    オレが抗議してもなおファインはにこにこと笑っている。
    「気になるなら明日の買い出し付き合ってね♪マフラーすれば隠れるから」
    「~~~ッ!フツーに誘えよ!」
    「こっちのほうが確実かなあって」
    苛立ちを紛らわすように首筋を押さえる。

    強く吸われたわけでもないのに、キスをされた部分がぼんやりと熱っぽかった。

  • 3二次元好きの匿名さん21/12/23(木) 00:29:59

オススメ

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