- 1二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 16:23:35
- 2二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 16:28:20
金子みすゞのふしぎ
小さい頃読んでから何故か気に入ってる - 3二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 16:31:26
中原中也の盲目の秋
別離とか春日狂想とか道化の臨終も好きだけど、恋愛詩として個人的に最高の作品だし言葉が綺麗で本当に好き
萩原朔太郎の恐ろしく憂鬱なると雲雀の巣
てふがチョウじゃなくてそのままてふって読ませるのがまじで好きすぎる
雲雀の巣は何故か分からないけどめちゃくちゃ好き
佐藤春夫のメフィストフェレス登場
悪魔の話し方が好き
なんかもう全文が良い - 4二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 16:35:10
昔詩人が飼ってる犬の生理の血を拭いてあげる詩をどこかで読んだんだけど知ってる人いるかな…
好きな詩っていうか不気味すぎて印象に残ってるけど詳細が全くわからない - 5二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 16:35:51
地獄の季節の何が何だかよくわからんけど凄まじい文章好き
- 6二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 16:37:12
てふてふが一匹韃靼海峡を渡って行った
自由律俳句というものを無理やり納得させるパワーがある - 7二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 16:42:36
雨ニモマケズ
詩には特に興味無いんだけどこれだけは妙に心に残ってる - 8二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 16:43:07
「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日
むちゃくちゃ有名だし詩集のタイトルナンバーだけどまさに現代口語短歌の夜明けだと思う
サラリーマン川柳とかも当たり前の時代になって詠むことか再度一般化したと言うか - 9二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 16:44:53
歌詞だけど川の流れのようにはとても良く出来た詩でもあると思う
「川の流れのように/美空ひばり」の歌詞 って「イイネ!」「知らず知らず 歩いて来た 細く長い この…」勇気をもらったり、泣けたり、癒されたり…、この歌詞をチェックしてみて!人の心を打つ「言葉」がぎっしり!www.uta-net.com - 10二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 16:45:35
つむじ風、ここにあります
- 11二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 16:47:30
ジョン・ダンっていう近世イギリスの詩人の「蚤の詩」
まさかの蚤を使った恋愛詩ってところが面白くて惹かれた
内容は「ねえ、あの蚤を見てよ。僕の血と君の血を吸ってたよ」から始まって「もうあの虫ケラの中で僕たちの血は混ざり合ってるんだから、今更純潔にこだわらなくてもいいじゃない」っていう、つまり「しようよ!」っていう詩で、最低なんだけど妙にロマンチックな書き方で笑っちゃった - 12二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 16:49:10
「問十二 夜空の青を微分せよ 街の明りは無視してもよい」
「南極に宇宙に渋谷駅前にわたしはきみをひとりにしない」
どっちもネットで見たやつだけど情景が浮かんで好き - 13二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 16:52:13
いろは歌の一種で有名な奴好き
鳥啼く聲す 夢覚ませ
見よ明け渡る 東を
空色映えて 沖つ辺に
帆船群れゐぬ 靄の中 - 14二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 16:53:10
ボリス・ヴィアンの「僕はまだくたばりたくない」
いろんな物の名前や、あるはずの無いものを見るまでは死にたくない、っていうのをつらつら並べながら、最後に「君とキスするまでは、君と抱きしめ合うまでは死にたくない」っていうストレートな愛の言葉に変わっていくところが好き
当時のフランスが軍部の独裁政権だったことも踏まえると、ふざけたようで真剣な詩なんだってことがさらに分かって好き - 15二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 16:53:34
北原白秋「海豹と雲」の序文
荒々しくも透明感のある剥き出しの自然と、それに対する敬虔な自意識と私生活の対比にも似た合一が美しい
望んであまりに遼遠なるが故に、深く頭を垂れるのである。 - 16二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 17:40:53
三好達治の「昨日はどこにもありません」
「昨日はどこにもありません そこにあなたの立っていた そこにあなたの笑っていた 昨日はどこにもありません」
昨日までいた「あなた」はもういない、いや、悲しくなんてない。昨日なんてもうないんだから……って言葉を重ねてるところにどうしようもない遣る瀬無さがにじむの好き - 17二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 17:43:14
宮澤賢治『星めぐりの歌』
全文暗唱するくらい好き 実は歌もついている - 18二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 17:50:39
月やあらぬ 春や昔の 春ならぬ 我が身一つは もとの身にして
在原業平の歌の中でこれが一番好き 月も春も昔見たものではないのに、自分だけが取り残される……っていう寂しさが伝わってくる - 19二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 17:54:10
中原中也の月夜の浜辺
月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちていた。 - 20二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 17:54:17
おれはかまきり
おう なつだぜ
おれは げんきだぜ
あまり ちかよるな
おれの こころも かまも
どきどきするほど
ひかってるぜ
おう あついぜ
おれは がんばるぜ
もえる ひをあびて
かまを ふりかざす すがた
わくわくするほど
きまってるぜ
かまきりりゅうじ - 21二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 17:59:55
今はとて 我が身時雨に ふりぬれば 言の葉さへに うつろひにけり
小野小町の歌 三十六歌仙に数えられるのも納得の言葉の美しさ - 22二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 18:01:56
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。
シンプルなのに情景が浮かぶのが好き - 23二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 18:08:18
李白の『月下独酌』
月と影を友達にして一緒に呑もうぜ、っていうのも好きだし、最後に「次会う時は天の川でね」っていうのが格好良すぎ - 24二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 18:16:47
都良香の白楽天讃と良馬讃、菅原道真の祭連聡靈文。四言の古体詩なのにあそこまで対句、句中対、平仄を練り込むのすげえ
- 25二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 18:36:40
宮沢賢治の春と修羅
俺は一人の修羅なのだ
これしか知らないがずっと覚えている - 26二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 18:42:48
石麻呂(いはまろ)に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻(むなぎ)とり食(め)せ
という石麻呂が痩せているのを煽っている万葉集の歌好き
当時からウナギは栄養があると知られてたことが分かるのも面白い - 27二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 18:44:39
現代短歌もいいか? 余韻のある日常、この生活感が好き
煙草いりますか、先輩、まだカロリーメイト食って生きてるんすか /千種創一(砂丘律)
このアカウントは存在しません 桃は剥くとしばらく手から香るから好き /千種創一(千夜曳獏) - 28二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 18:44:49
切磋琢磨の元となった『淇澳』
- 29二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 18:49:16
現代短歌なら塚本邦雄が大好き
テレビとかでペンギンを見るたびに
日本脱出したし皇帝ペンギンも皇帝ペンギン飼育係りも
と口ずさんでしまう - 30二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 21:08:50
サラリーマン川柳という悲哀を込めた詩
- 31二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 21:38:43
「勧酒」の井伏鱒二訳
このさかづきをうけてくれ
どうぞなみなみつがしておくれ
はなにあらしのたとへもあるぞ
さよならだけが人生だ - 32二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 21:47:15
とある漫画に出てきてすごく印象に残った
宮沢賢治の「眼にて云ふ」
あなたの方からみたらずゐぶんさんたんたるけしきでせうが
わたくしから見えるのは
やっぱりきれいな青ぞらと
すきとほった風ばかりです。 - 33二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 21:51:18
都々逸から
恋し恋しと 鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が 身を焦がす
すげーうまいこと言うなって頭悪い感想しか出なかったけどなんかずっと残る詩 - 34二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 21:54:59
誰ひとりきみの代わりはいないけど上位互換が出回っている
いつまでもそこで苦しまなくていいきみの代わりはいくらでもいる - 35二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 21:56:27
山のあなたの空遠く
「幸」住むと人のいふ。
噫、われひとと尋めゆきて、
涙さしぐみ、かへりきぬ。
山のあなたになほ遠く
「幸」住むと人のいふ。
上田敏訳、カール・ブッセの「山のあなた」
小さい頃に漫画か何かで使われてるのを見てから忘れられない - 36二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 22:03:55
- 37二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 22:04:41
愛するものが死んだ時には、
自殺しなけあなりません。
愛するものが死んだ時には、
それより他に、方法がない。
けれどもそれでも、業(ごふ)(?)が深くて、
なほもながらふことともなつたら、
奉仕の気持に、なることなんです。
奉仕の気持に、なることなんです。
愛するものは、死んだのですから、
たしかにそれは、死んだのですから、
もはやどうにも、ならぬのですから、
そのもののために、そのもののために、
奉仕の気持に、ならなけあならない。
奉仕の気持に、ならなけあならない。
これ好き - 38二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 22:06:57
あかあかや あかあかあかや あかあかや あかあかあかや あかあかや月
(明々や 明々明や 飽々や 明々開かや 空々や月) - 39二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 22:13:10
雨ニモマケズが好き
- 40二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 22:15:52
安西冬衛「再び誕生日」
私は蝶をピンで壁に留めました。—もう動けない。幸福もこのやうに。
ボードレール「秋の歌」(永井荷風訳)
吾等忽ちに寒さの闇に陥らん、 夢の間なりき、強き光の夏よ、さらば。
両方冒頭部分だけど特に好きで頭に残ってる
あと北原白秋の「邪宗門秘曲」も好き - 41二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 22:34:15
アルチュール・ランボォ
『最高の塔の歌』
あらゆるものに縛られた
哀れ空しい青春よ、
気むずかしさが原因で
僕は一生をふいにした。 - 42二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 23:02:41
曹操の短歌行
對酒當歌
人生幾何
譬如朝露
去日苦多
慨當以慷
幽思難忘
何以解憂
惟有杜康
と有名な第1節は暗いが、第4節では雄大になるので全文を見ることをオススメします - 43二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 23:09:12
若山牧水の
白鳥は かなしからずや 空の青
海のあをにも 染まずただよふ
国語の教科書に載っていた短歌で今でも印象に残ってる。淋しいけど美しいと思った - 44二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 23:27:31
- 45二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 23:29:57
北原白秋で
「空に真赤な雲のいろ。
玻璃に真赤な酒の色。
なんでこの身が悲しかろ。
空に真赤な雲のいろ。」
“なんでこの身が悲しかろ”は反語でも疑問でも寂しくていい詩だと思う - 46二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 23:32:15
葡萄美酒夜光杯
欲飲琵琶馬上催
酔臥沙場君莫笑
古来征戦幾人回
大叔父が晩酌でワインを嗜みながらよく口にしてたので
いつの間にか刷り込まれた - 47二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 23:33:27
穂村弘
体温計咥えて窓に額つけ「ゆひら」と騒ぐ雪のことかよ
こんな言い方はあれだけど想像膨らむ萌えシチュ - 48二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 23:40:06
私の痛みは私だけのもの
あなたにわけてあげることはできません
全世界が一本の鋭い錐でしかないとき
せめて目をつむり耐えて下さい
あなたも私の敵であるということに
谷川俊太郎「願い」 - 49二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 23:40:24
やがて地獄へ下るとき、
そこに待つ父母や
友人に私は何を持つて行かう。
たぶん私は懐から
蒼白め、破れた
蝶の死骸をとり出すだらう。
さうして渡しながら言ふだらう。
一生を
子供のやうに、さみしく
これを追つてゐました、と。
西條八十の「蝶」全体的に綺麗で好きなんだけど前提として父母や友人が地獄にいるし自分も地獄に行くのが決まっているあたり特に好き - 50二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 23:44:07
都都逸の
切れてくれなら 切れてもやろう 会わぬ昔に して返せ
切ない色っぽさが好き - 51二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 23:44:29
金子みすゞの「大漁」が無性に好き
朝焼け小焼けだ、大漁だ
大羽鰮(おおばいわし)の大漁だ。
浜は祭のようだけど、
海の中では何万の、
鰮のとむらいするだろう。
前半の賑やかそうな雰囲気度最終行のショッキングさのギャップが堪らん - 52二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 23:50:49
- 53二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 23:55:09
小学生の頃読んだ枡野浩一の本に載ってた短歌の一首
「振り上げた握りこぶしはグーのまま振り上げておけ相手はパーだ」
むかつく奴相手に暴力以外でもやり込める術はあるんだぜって感じで好き
長じてから買おうと思ったら値段が馬鹿高くなってて…
と思ってたんだけどこれ書くために調べ直してたら1000円台の中古があったから買ったぜ!! - 54二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 23:56:10
百人一首より
大江山生野の道も遠ければまだ文も見ず天橋立
やーいお前の歌おっかさんにおんぶにだっこなんだろー(意訳)とはやし立てられて咄嗟に返したのがこれっていう切り返しの強さっぷりが好き
大江山に踏み入れたありませんよとふみって言葉を二重にかけてるかつシンプルなとこが好き - 55二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 23:59:32
『 ウソ 』 川崎 洋
ウソという鳥がいます
ウソではありません
ホントです
ホントという鳥はいませんが
ウソをつくと
エンマさまに舌を抜かれる
なんてウソ
まっかなウソ
ウソをつかない人はいない
というのはホントであり
ホントだ
というのはえてしてウソであり
冗談のようなホントがあり
涙ながらのウソがあって
なにがホントで
どれがウソやら
そこで私はいつも
水をすくう形に両手のひらを重ね
そっと息を吹きかけるのです
このあたたかさだけは
ウソではない と
自分でうなづくために
国語の教科書にも載ってる有名なヤツ
冗談めいた語りだしからの最後の一文があったけえ… - 56二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 00:00:09
- 57二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 00:02:40
- 58二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 00:11:45
「階段の上の子供」谷川俊太郎
かいだんのうえのこどもに
きみははなしかけることができない
なくことができるだけだ
かいだんのうえのこどもがりゆうで
かいだんのうえのこどもに
きみはなにもあたえることができない
しぬことができるだけだ
かいだんのうえのこどものために
かいだんのうえのこどもはたったひとり
それなのになまえがない
だからきみはよぶことができない
きみはただよばれるだけだ - 59二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 00:21:27
優秀なペンギンなので空を飛ぶことを望んでなんていません
文房具屋の委託販売コーナーみたいな所に置いてあった自費出版の小さな歌集に載ってた
なんか気に入ってその場でメモった(買わなくてすみません) - 60二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 00:27:01
智恵子はすでに元素にかへった。
わたくしは心霊独存の理を信じない。
智恵子はしかも実存する。
智恵子はわたくしの肉に居る。
智恵子はわたくしに密着し、
わたくしの細胞に燐火を燃やし、
わたくしと戯れ、
わたくしをたたき、
わたくしを老いぼれの餌食にさせない。
精神とは肉体の別の名だ。
わたくしの肉に居る智恵子は、
そのままわたくしの精神の極北。
智恵子はこよなき審判者であり、
うちに智恵子の睡る時わたくしは過ち、
耳に智恵子の声を聞くときわたくしは正しい。
智恵子はただ嬉々として飛び跳ね、
わたくしの全存在をかけめぐる。
元素智恵子は今でもなほ
わたくしの肉に居てわたくしに笑う。
『元素智恵子」 (高村光太郎)
愛がすごい(語彙力が消えた) - 61二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 00:31:37
われは草なり 伸びんとす
伸びられるとき 伸びんとす
伸びられぬ日は 伸びぬなり
伸びられる日は 伸びるなり
われは草なり 緑なり
全身すべて 緑なり
毎年かならず 緑なり
緑のおのれに あきぬなり
われは草なり 緑なり
緑の深きを願ふなり
ああ生きる日の 美しき
ああ生きる日の 楽しさよ
われは草なり 生きんとす
草のいのちを 生きんとす - 62二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 00:35:25
「幸福が遠すぎたら」寺山修司
さよならだけが 人生ならば
また来る春は 何だろう
はるかなはるかな 地の果てに
咲いている 野の百合 何だろう
さよならだけが 人生ならば
めぐり会う日は 何だろう
やさしいやさしい 夕焼と
ふたりの愛は 何だろう
さよならだけが 人生ならば
建てた我が家 なんだろう
さみしいさみしい 平原に
ともす灯りは 何だろう
さよならだけが 人生ならば
人生なんか いりません - 63二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 00:37:05
せめて作者名は明記してくれ法に触れるぞ
- 64二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 00:40:48
島崎藤村の初恋
まだあげ初めし前髪の林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の花ある君と思ひけり
やさしく白き手をのべて林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に人こひ初めしはじめなり
わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を君が情に酌みしかな
林檎畑の樹の下におのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと問ひたまふこそこひしけれ
出だしは春で甘酸っぱい一目惚れなのに色っぽく進行していく恋と季節の移ろいがロマンチックで好き - 65二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 00:44:53
- 66二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 11:02:34
俳句だけど、小林一茶の
「雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る」
コミカルな感じで好き - 67二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 13:55:54
詩集『道程』高村光太郎
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出來る
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちにさせた廣大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の氣魄を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため
まさかフルバージョンが102行もあるとは知らなかった - 68二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 19:55:37
花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ
- 69二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 19:58:27
キリスト教系病院に通ってるんだけど血圧測るところによく聖書の引用が書かれてる
独特の雰囲気で好き、ただ聖書は詩なのだろうか
わたしはまことのぶどうの木ってやつが一番目立つ位置にある - 70二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 20:29:43
曹操の詩は何についての詩でも堂々たる気概と圧倒的な気宇と前向きなデカさが感じられて好き
対酒当歌 人生幾何
譬如朝露 去日苦多
慨当以慷 幽思難忘
何以解憂 唯有杜康
青青子衿 悠悠我心
但為君故 沈吟至今
呦呦鹿鳴 食野之苹
我有嘉賓 鼓瑟吹笙
明明如月 何時可採
憂従中來 不可断絶
越陌度阡 枉用相存
契闊談讌 心念旧恩
月明星稀 烏鵲南飛
繞樹三匝 何枝可依
山不厭高 海不厭深
周公吐哺 天下帰心
大体の内容は「酒って素晴らしい。どんなに辛い時も私を癒してくれた。そうして今はこんなに素晴らしい臣下を集めて楽しく宴会出来ている。もっと人材も集めたい。みんなありがとうイヤッホー」
みたいな感じ - 71二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 20:36:57
村の女は眠れない
どんなに腕をのばしても夫に届かない
どんなに乳房が熱くみのっても夫に示せない
どんなに腰を悶えさせても夫は応えない
夫が遠い飯場にいる女は眠れない - 72二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 20:38:04
- 73二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 20:39:14
種田山頭火
後ろ姿のしぐれていくか - 74二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 20:45:40
武者小路実篤の「喜びは」
喜びよ、お前は何処からくる、
深い、深い処からくるね、お前は、
たしかにお前は、自然の子だね、
さもなければ人類の子だ、
お前は。
個人から生れるにしてはお前は深すぎる。
山頭火すこ
- 75二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 21:02:16
ありがちだけど杜甫の春望
小学生の時に読んでめちゃくちゃ印象に残ってる
あと松尾芭蕉の夏草や〜の句も同じ匂いがして好き - 76二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 21:10:53
合唱曲にもなってる池澤夏樹の詞のフレーズがめちゃくちゃ好き
「潮はあふれる 魂の壷に」
「海は広がりと空虚 いつでも一個の容れ物」
「船倉の暗い一隅にまんまと隠れてゆっくり揺れている幸福な死体」
「長い髪は濡れれば潮 乾けば塩」
学生当時めちゃくちゃ衝撃受けた - 77二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 21:32:17
閑雲野鶴空闊く
風に嘯く身はひとり
月を湖上に砕きては
ゆくへ浪間の舟ひと葉
ゆふべ暮鐘に誘はれて
訪ふは山寺の松の風 - 78二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 21:37:07
平家物語より
祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらはす
傲れる者も久しからずただ春の世の夢の如し
たけき者も遂にはほろびぬ
ひとえに塵の前の風に同じ
世の無常と人の儚さを謳っているところが好き
学生時代教科書で習ったっきりだが未だに空で言えるくらい好き - 79二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 21:43:14
牀前看月光
疑是地上霜
挙頭望山月
低頭思故郷
李白は高校のときに授業で解説うけてから社会人になるまでずっと諳んじられるくらい好き - 80二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 21:44:11
この度は
幣も取り敢へず手向山
紅葉の錦
神のまにまに - 81二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 22:04:49
小学生のときからずっと好きな雨ニモマケズ
看病や稲束運びくらいならできるのに死にかけてる人を安心させるとか喧嘩の仲裁とか大きなことは中途半端にしかできず災害には無力でホントにどうしようもないでくのぼうでも挫折せずできることだけを精一杯やるその生き方ってかっこいいなと思う - 82二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 22:06:35
信濃なる 千曲の川の 細石も 君し踏みてば 玉と拾はむ
とか
我を思ふ 人を思わぬ 報いにや 我が思う人の 我を思わぬ
とか好き - 83二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 22:06:38
For sale: baby shoes, never worn.
- 84二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 23:30:59
どれほどふたりが離れても
私の行く場所は
あなたの行く場所
私の成すことは
あなたの成すこと
もう運命など恐れない
あなたが私の運命だから
もう世界など欲しくない
あなたが私の美しい世界だから
E・E・カミングスの「I carry your heart with me」の一節が大好き - 85二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 23:57:52
谷川俊太郎の「しぬまえにおじいさんのいったこと」
わたしは かじりかけのりんごをのこして しんでゆく
から始まるのが当時の自分には衝撃的で
「あなた」に対する想いも凄く優しくてずっと一番好きな詩