- 1二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 20:33:35
- 2二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 20:37:02
- 3二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 20:39:09
ジャンル→近未来SF
どんな話→ダンボール戦機 メダロット カスタムロボリスペクトな
喋る小型ロボットの話 - 4二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 20:41:18
ジャンル→ローファンタジー
どんな話→動画サイトの狼着ぐるみYoutuberが、実は本物の狼男だった。そしてそれを知られた狼男が、正体を知った人間を狼男にして一緒にYoutuber活動させる話。 - 5二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 20:44:07
- 6二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 20:51:32
- 7二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 21:11:24
ジャンル→SF(?)
どんな話→宇宙人にさらわれた男が、宇宙人の星から地球に帰ってきて弟にことの顛末を話す話 - 8二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 21:15:56
ジャンル→近未来SF
どんな話→ゴミ捨て場に捨ててあったパワードスーツを家に持って帰ったら、パワードスーツが勝手に装着されて脱げないのをどうにかしようとする話 - 9二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 21:18:18
ジャンル→ファンタジー
どんな話→いじめられっ子が、八尺様に甘やかされる話 - 10二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 21:20:49
ジャンル→恋愛
どんな話→高嶺の花だった女子にいきなり告白され、告白を受けたらいじめられたけど、女子がそれでも好きだという話 - 11二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 22:16:00
どれも難易度たけぇ…
- 12二次元好きの匿名さん23/09/17(日) 22:25:29
- 13二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 00:56:17
- 14二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 07:24:02
- 15二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 07:41:35
言われてるけどお題が難易度高い
掌編短編じゃなく中編長編なりそうなのが多い
連載の1話みたいなのでも良しにするとか? - 16スレ主23/09/18(月) 07:48:54
書いてくださればなんでも結構です
- 17二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 12:48:33
- 18二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 18:47:20
- 19二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 19:28:58
>>3【メダロット的な体のパーツを取り替える小さなロボットと少年の話】
「僕は反対だ」
「何に反対してるんだよ。いままでだってしてきたことだ」
部屋には、手のひらサイズの小さなロボットと一人の少年がいる。
極めて高い科学力によって作られた小さなロボットは、人間の脳を完全に再現した頭脳を持ち、人格や魂といったものをも持ち合わせていた。
一台と一人、いや、二人は固い絆で結ばれた相棒だった。
「今までとはわけが違う」
「変わらないよ。腕が悪くなったから腕を変える。足が悪くなったから足を変える。そして、今回は」
「頭が悪くなったから頭を変えるって?」
「ハハハ、その言い方はないだろ」
少年の笑い声に、小さなロボットは苛立って言い募る。
「笑い事じゃない。頭だぞ。脳みそが入ってる場所だ。
そんな場所を取り替えて、それは本当に本人だって言えるのかよ」
「言えるさ。魂は同じだ。ならそれは本人だ」
少年が笑いを止めて言った。
部屋の扉が開いた。何人もの大人たちが入ってくる。
「じゃあ、手術を始めよう。大丈夫、心配しなくていい。
君の脳の情報をすべてこちらの人工知能に移す。そうすれば君は健康な体を手に入れられるよ」
「はい。お願いします。じゃあ、ロボットまた会おう」
部屋には小さなロボットだけが残された。
おわり。ちょっとブラックなんでだめなら削除頼みます。
- 20二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 19:44:57
- 21二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 19:47:16
>>4【狼男と狼男にされた人間が配信する話】
動画配信をやっていた狼男は、追い詰められていた。
「私は言ったわよ。ラブラブカップル配信だったら一緒に配信をやってもいいって。
あなたもそれでOKしたわよね」
「いや、仕事の相棒になってくれって言っただけで……」
「あ゛あ゛?私を、こんな体にしておいて、よくもそんなことを言えたわね」
「ごめんなさい。そうです。そうでした。俺が本当の狼男だってバレないように、秘密の共有のために、俺があなたを狼男にしました。
それは本当にその通りで、言い訳のしようもないんですけど」
たじろぐ狼男の腕を、もう一人の狼男が掴んだ。
掴まれた方の狼男がたまらず叫ぶ。
「狼男に感染したら女性も、狼「男」になるとは思ってなかったんです。俺のチャンネルBL需要はないんです」
「新規顧客層の開拓よ。さっ、ベッドに横になりなさい」
こうして、【満月の狼男チャンネル】は一部女性陣に狼×狼のケモBL性癖を植え付け。
R18の映像を流したということで、一晩にしてBANされたのだった。
おわり
- 22二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 19:49:38
- 23二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 19:54:16
狼「男」になっちゃったのね……下の方も気になるけど、BANされた理由がもっともすぎて笑う
- 24二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 20:00:35
>>17を書いてみた
仮面じゃなくてお面になっちゃったけど許してちょ
お面が取れたら? 大学に入学後、初めてのハロウィンを迎えた。親元を離れ一人暮らしのため、口うるさく言う者はいない。
仲良くなったサークルメンバーの提案もあって、絵里は初めて繁華街の仮装パレードに参加することになった。
魔女服を着て参加したパレードの大通りの隅っこで、変なピエロが面を売っていた。
怪しげではあったが、『幸運を呼ぶ面』という謳い文句に惹かれて面を一つ買ってみることにした。(ちなみに三百円だった)
「——」
ピエロはあることを言って、絵里に面を渡した。
終電前にお開きになり、自宅に戻って、就寝前に何気なくピエロから買った面を付けてみた。
ここで絵里は面を付けたこと、いや、ピエロから面を買ったことを大いに後悔したのであった。
◇◇◇
「どうにかしてよ、光!」
「どうにかしろと言われましても」
付けた後、面は絵里の顔にぴったりと張り付き、どうしても取れなくなった。
接着剤でもついていたのかと思い、洗面器にお湯を張って顔を突っ込んだが、一向に取れず窒息しそうになった。
悪い夢だと思ってベッドに潜り込んだが、朝起きても面はついたままだった。
当然、朝になっても面は取れなかった。
…telegra.ph - 25二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 20:09:53
>>6【チートのない少年とリビングアーマーが旅する話】
小さな村が、今まさに大量の魔物に襲われようとしていた。
「キャー!魔物の群れよ!」「冒険者は!騎士団はまだか!」「ドラゴンが!」「グリフォンが!」「この世界の終わりだー!」
なぜ、こんな片田舎の小さな村にこんな大群が、魔王が復活するという噂は本当だったのか。
迫りくる魔物の群れたちに、迫りくる死の恐怖に、迫りくる絶望に、村人たちの思考は一つになる。
誰でもいい。神様、どうか、どうか、助けてくだい。お願いします。
そんな無力で悲痛な願い。本来ならどこにも届かないはずの願いに、応えるものがいた。
「待て!魔物たち!」
高らかに響き渡る声は、村を見渡せる丘の上から響いた。
そして、そこには一人の少年とリビングアーマーがいた。
「非道な行いは許さないぞ魔物たち。頼むリビングアーマー」
「リョウカイ。ソファーミサイル、発射。間接照明ソード、発射。ティーセットマシンガン、発射」
魔物の群れの中に、リビングアーマーから様々な家具が発射された。
そして、なんということでしょう。そこには美しく設置されたリビングでくつろぐ魔物たちの姿が……。
こうして、リラックスした魔物たちと村人は無事話し合いによる和解を成し遂げた。
少年とリビングアーマーはその様子を満足そうな様子でみて、去っていった。
(リビングアーマーのリビングってそういう意味じゃないよな)
二人を見送りながら、村人と魔物は思ったけども、口に出して言えるものは誰ひとりとしていなかった。
おわり
- 26二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 20:18:50
ここまでショートショートみたいでいいね
- 27二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 20:19:33
- 28二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 20:20:26
ちょっと思ったけど自分はここまでやれる自信はないわ
- 29二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 20:31:38
>>7【宇宙人にさらわれて帰ってきた兄と、その弟との会話】
「おうただいま」
「え!兄ちゃん!3年間も何してたんだよ!心配したんだぞ」
詰め寄ってくる弟に、兄は申し訳無さそうに頭をかいて応える。
最後にあったのは、兄が大学1年で弟が中学2年の時だったから、今は弟は高校生だ。
ずいぶん大きくなったものだと、兄は少しだけ感動してしまった。
「すまなかったな。実は宇宙人にさらわれてしまってな」
「宇宙人に!」
「ああ、それでそのさらった宇宙人を尋問したら、どうも、そいつも上から命令されてたみたいでな。
珍しい生き物を捕まえてこい。的な使いっぱしり。
可愛そうだし、他の星の人にも迷惑になるだろ。だから、その宇宙人の上の悪い奴ら虱潰しで潰してきたんだよ。
規模が大きかったから大変だったよ」
「そんなことがあったのか」
弟は驚くと同時に、弱いものを見捨てておけない兄に対して、誇らしい気持ちになる。本人には絶対に言わないが。
「で、お前はこの3年どうだった」
「どうって普通だよ。高校に行って、友達と遊んで、勉強して、異世界で魔王を倒して、兄ちゃんがやってたのと同じ」
「異世界召喚はなあ。ウチの家系されやすいもんな。父さんと母さんは?なにしてる?」
「なんか異世界で宇宙人にさらわれたから帰りが遅くなるってメールがあった」
兄弟は顔を見合わせた。
「異世界で」「宇宙人」
両親のスケールの違いに、宇宙から帰ってきた兄と、異世界からから帰ってきた弟は、ため息をつくのだった。
おわり
- 30二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 20:34:32
「……よし、覚悟を決めろ」
私はそう呟いた。
小さいが、しっかりと声に出して。
とはいえそれで本当に覚悟が決まるわけではない。拭いきれない躊躇と恐怖に喉が詰まったような感覚。顔も強ばっているのが分かる。
私の目の前には“あの装置”が鎮座している。
そう、冥王星の中心からサルベージされた設計情報に従って作られた装置──使用者をランダムにこの宇宙のどこかに飛ばす超長距離空間跳躍装置だ。人類にとって未知の知性体が残した超技術のデッドコピー。
ランダムに、というところがデッドコピーのデッドコピーたる由縁だと言われている。
跳ばされた先は恒星の真ん中かもしれない。あるいはブラックホールの縁。それとも彗星の表面。宇宙空間に放り出される可能性もある。
十中八九の確率で、使用者は死ぬ。
だが、残りの「1」を掴む運があれば……
未知の惑星に着くのだという。
それも人類の生存に適した、少なくとも十分な装備さえあれば即死はしないレベルの環境があり、既知と未知を問わず有用な資源を秘めた星だ。
なにより、そこには帰還の方法があるのだ。
どんな手段なのかは明らかにされていないが実際に帰還した者はいる。星と資源によって人類に恵みをもたらし、本人も莫大な財産を築いたワープ富豪達だ。
例え9割9分が死ぬのだとしても……
「命を賭ける価値はある……あるんだ」
私はスタッフの助けを借りて無骨な宇宙服に体を押し込むと装置の中に入った。
超技術の機械が動き始めるのを感じ、目を閉じた。
脳内で爆発する強い光。
そして私は“声”を聞いた。
『対価(代用貨幣)の投入をを確認ししましたたたたt』
『ガチャを引きますすすs』
『ガチャを引きますすすすすs』
『楽しいぃぃぃ楽しいぃいぃぃガチャガチャガチャガチャ……』
- 31二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 20:59:19
- 32二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 21:02:15
>>8【パワードスーツが脱げない話】
「先輩。なにしてんですか?」
ゴミ捨て場で未知のパワードスーツに埋もれている男性に、後輩の女性が訪ねた。
「おう、後輩か。実はこのパワードスーツが脱げなくなってな。これ、宇宙人の落とし物だと思うんだよ」
この世界では、たまに宇宙人が謎の落とし物をすることがある。
「もう仕方ないですね。手を貸してください。引っ張ってあげますから」
「いやでも、俺って汗っかきだから、女の子と手をつなぐのはハズカシイっていうか」
ブツブツ言う男の視線の先にマジックハンドを両手に装備した後輩の姿があった。
「いや、やっぱ、なんでもないです。後輩さん」
しかし、後輩が引っ張ったが男性はパワードスーツから抜けられなかった。
これはまずいと行政に連絡するも、派遣された自衛隊でもパワードスーツから男性を抜くことはできなかった。
みんながヘトヘトに疲れたところで、女性がパワードスーツに小さな穴がいくつか開いていることに気づいた。
「なるほど。引いてだめなら入れてみろ。ですか」「え?なに?後輩なにしてんの?嫌な予感がするんだけど」
後輩はその問いかけには答えず、穴の中に、その辺にあった棒を突き刺した。
途端。男性がすごい勢いで射出され、紙吹雪とともに一枚の紙切れが落ちてきた。【おめでとう。あなたが勝者】
「なるほど、宇宙人の黒ひげ危機一発というわけでしたか」
後輩が満足げにつぶやき去っていく。あとには勢いよく射出された男性だけが残されたのだった。
おわり
- 33二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 21:20:34
>>10【告白したらいじめられてそれでも好きな話】
「実はあなたのことが好きなの」
人気が全くない教室で、目の前には高嶺の花と思っていたこの学校一の美少女が、僕に向けて愛の告白をしている。
夢だろうか?自分の頬をつねると、確かな痛みが返ってきた。
つまり、夢じゃない。
そんな僕の様子を、彼女はどこか「ぼう」っと見つめている。
心ここにあらずといった風情だ。
そこで、僕はようやく彼女が告白の返事を待っているのだと気づいた。
「ぼっ僕も、ぼくも、あなたのことが、好きでず」
チョット噛んだ。ハズカシイ。けど、眼の前の彼女が、高嶺の花の蕾が開くような、そんな彼女の笑顔が、僕のちんけな羞恥を吹き飛ばす。
「私達これで恋人同士ね」「うん」「じゃあ、そこにひざまづいて」「うん」「あっ、先にこの目隠しをして、両手両足を縛らないと」「うん?」「あ、あと私のことは、女王様って呼んでね」「う、ううん?」
パシリ!と鞭が床を叩く音が響く。その日から、僕が彼女にいじめられる日々が始まった。
「そうしてできたのがお前だよ」「最低!」
あの告白の日から何年もの時が流れた。娘からのビンタは幸せの痛みがした。
おわり
- 34二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 21:44:30
いろんな話が読めて楽しいな
中には、こんなのアリ? っていうのもあって面白い - 35二次元好きの匿名さん23/09/18(月) 22:23:39
ジャンル→異世界ファンタジー
どんな話→迫り来る現実を出来る限りの知恵と勇気で解決する話 - 36二次元好きの匿名さん23/09/19(火) 00:40:33
パズルのピースは完成前にどこかに消える。
セットで買ったブロックは気づけば数が減っている。
半日かけて片付けた部屋も数日たてば元の木阿弥。
「エントロピーは増大する」
そう呟いた青年は我が身を見下ろし、ため息を一つ。
彼の視線は身につけた鎧に向いている。簡素な衣服の旅人には不似合いな物々しい胸甲……正確には胴鎧と言うべきか。首下から腰の上までを隙間なく守るそれは全身甲冑の胴体部分と思われた。
古びているが錆一つなく、その表には禍々しい意匠が施されている。
と、胸の部分に位置する巨大な『目』の彫り物がパチリと瞬きをし、次いで青年を睨め上げた。
『意味は分からんが何やら小馬鹿にした物言いに聞こえるな?』
耳障りな声を発した鎧に驚く様子もなく、青年は苦笑を浮かべた。
「別に悪口じゃないよ。前世で仕入れた知識の一つさ。気にするほどのことでもない」
『……ああ、あの役立たずの知識の仲間か』
「まあ、そう」と、青年は頷いた。「ところで、もうそろそろ次の迷宮が見えてくる頃なんだけど……」
『おおそうか!』と、鎧は歓声を上げた。
『次は確かだ。確かに感じるのだ。間違いなく我が失われた体が眠っておる! おそらく篭手……あるいは肩当てもあるかもしれん。おお、我が美しく不朽にして不壊なる体よ……急げ! 急ぐのだ! 他の迷宮荒らしのごとき下賎の輩に奪われるわけにはいかん! 必ず我が元に取り戻すのだ!』
「はいはい」
歓喜から激高へ。情緒不安定な生ける鎧を適当にあしらいながら、青年は気持ち足を速めた。そしてこっそりと再度のため息。
エントロピーは増大する。
揃いのパーツは散逸する。
その法則は前世も今世も共通しているようで、どうやら古の魔王の鎧といえども例外ではなかったらしかった。
「……デアゴスティーニな冒険だな」と、青年は呟いた。「コンプリートまでにどれだけかかるやら」
- 37二次元好きの匿名さん23/09/19(火) 00:53:19
ドキドキラブラブものだな
- 38二次元好きの匿名さん23/09/19(火) 11:25:33
ただ保守するだけなのも味気ないので・・・
お題がどれも難しそうで「こんなん書けるんか・・・?」と最初は思ってたけど書ける人結構多いんだな - 39二次元好きの匿名さん23/09/19(火) 11:30:31
書き込んで実際に表示されたのを見ると自分の文章の癖と弱点がよく分かる
- 40二次元好きの匿名さん23/09/19(火) 11:36:29
- 41二次元好きの匿名さん23/09/19(火) 18:15:24
「つまり南方航路株の大部分はそのまま娘のものとなったわけか」
人気のない談話室の一角で恰幅の良い中年男が苦々しげに吐き捨てた。琥珀製のパイプを噛みつくように咥えると、苛立ちを込めた紫煙を盛大にふかす。
真向かいに座ったエルフの男が煙を避けるように平手で眼前を扇いだ。
「そのままという訳ではないよ。一部は処分して相続税の支払いに充てたようだ」
「国が儲けたところで我々の得にはならん! せっかく都合のいいタイミングで子爵夫妻を始末……いや、命を落としてくれたというのに。これでは計画が台無しではないか。だいたい法務関係は任せろと言ったのは君だぞ!」
「令嬢についた弁護士が腕利きでな」と、エルフは言った。「いや、見事なものだった。提出された資料は完璧! 論理は鉄壁! ……どういう手管を使ったのか例の手配師の証言までとっていた。つまり子爵夫妻の“事故”に関しても何かしら確証を持っているのだろうな」
「……司法騎士団が動くのか?」
中年男が顔色を青ざめさせる。だが、エルフはその警戒心を軽く笑い飛ばした。
「いや動かない。というより動かすつもりがない、とはっきり伝えてきたよ。あくまで現時点ではということだろうが……どうも切り札を切るつもりはないらしい。勝負は役を作ってからということなんだろうな」
エルフはいかにも感心したといったふうにかぶりを振った。
「いやはや、弁護士であることを別にしても悪魔のような男だったよ」
「……それで、どうしてそんなに手間をかけるんですの。貴方なら連中を呪い殺すくらい簡単でしょう」
「召喚に際して結ばれた契約内容は『お嬢様を守る』ことですからな。それには法と情を味方につけるのが上策なのですよ。暴と呪を使うのはその後の話です。それに……」
「それに?」
「神の法を破った私が人の法を用いて敵を叩き潰す、というのも一興だとは思いませんか」
「貴方、たしか紳士を自認していたわよね?」
「お嬢様も淑女になられたらおわかりになりますよ」
- 42二次元好きの匿名さん23/09/19(火) 20:21:43
面白いので保守ついでにお題
ジャンル→ファンタジー
どんな話→電車に乗って異世界に行って、電車で元の世界に帰ってくる話 - 43二次元好きの匿名さん23/09/19(火) 23:08:54
書く媒体はなろうとかでもいいんかな?
テレグラム?かレスに直接書かなきゃダメなんてルール無いよね? - 44二次元好きの匿名さん23/09/19(火) 23:27:29
ジャンル→ファンタジー
どんな話?→神話の神々が実在する世界で、信仰心のクラウドファンディングが解放された時代の話 - 45二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 00:44:53
- 46二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 01:03:10
- 47二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 01:55:34
比較的短く纏めれそうなお題を提示してみる
ジャンル→ファンタジー
どんな話→奴隷剣闘士の治療ををしている若手回復術師のある日の出来事 - 48二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 02:21:06
- 49二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 02:35:43
>>35【知恵と勇気で現実の問題を解決する話】
「はい!始まりました!深夜のおとも『異世界勇者のI☆SE☆KA☆I ラジオ』
進行は17歳でトラックに轢かれて異世界転生した私、異世界勇者がさせていただきます。
このラジオでは、魔王を倒して暇になった私が、ラジオを通して元々いた現実世界の問題を、異世界の知恵で解決していくという番組です。
では!最初のお便り。
ラジオネームなろう大好きさん「私は、ブサイクで友人などからバカにされています。異世界の知恵でなんとか美人になれないでしょうか」
あー、これは、思春期あるあるですね。現実なら整形などの手段に頼ることになるでしょうが。
異世界の知恵をもってすればもっと簡単に解決できます。
まずね。なろう大好きさんに今、ダイレクトメールを送りました。
そこに記載された日時と場所で、転生トラックに轢かれてください。
転生の時に美人の家系に生まれるようにしておきますし、顔のことであなたをバカにするような友人とも手を切ることができます。
転生トラックに轢かれるのは、少しだけ怖いかもしれません。
けど、ほんの少しだけ、勇気を出してください。異世界の知恵とあなたの勇気で問題は解決されます。
それでは、ラジオネームなろう大好きさん。異世界で、待ってますよ。
では、次のお便りに移りたいと……………………………………………………………………」
突如、謎の電波によって現実世界に放送を始めた『異世界勇者のI☆SE☆KA☆I ラジオ』。
問題の解決方法の8割が「転生トラックに轢かれる」というこの番組は、ネタ枠として大きな人気を博している。
ただし、異世界転生の報告は確認されていない。
おわり
- 50二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 03:56:37
- 51二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 06:43:15
ジャンル 現代ドラマ
どんな話 公衆の面前で美少女の鼻毛処理を行う話 - 52二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 08:42:53
- 53二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 10:48:28
ジャンル→ミリタリー(+SF?)
どんな話?→近未来、戦争の主役がドローンになった時代
手塩にかけたドローン群の初陣を見守るAI教育官の話 - 54二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 20:10:37
保守するよ
- 55二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 21:41:43
- 56二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:07:18
ジャンル→ファンタジー
どんな話→自分を魔王にしようとする異世界の魔物から逃げ回る男の話 - 57二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:14:54
ジャンル→ファンタジー コメディ
どんな話→天使が頭の輪っかに首突っ込む遊びして抜けなくなって悪戦苦闘する話 - 58二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 02:58:23
このレスは削除されています
- 59二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 03:37:17
人間の欲望には果てがない。その量においても、質においても。また欲望の向かう先も多様である。しかし究極的には“唯一無二”を求めるものであろう。
ただ自分一人のみが所有し、使用し、楽しみ、満喫することができる。それは独占の悦楽である。
そんなわけで、その日、世界で最も恵まれた少女は終末兵器の完成を言祝いだ。
「ついに完成したのですね。私だけの愛しい破壊神が!」
眼前に佇む巨大な禍々しいシルエット。それは少女が持つ莫大な資産を注ぎ込み、現時点における人類最高の技術の粋を結集し、ただ破壊だけを目的として生み出された機械だった。起動すれば世界を焼き尽くす事を可能とする機械。少女が言うような神ではないにせよ、それに近い何かとは言えるだろう。
とはいえ、これは飾って祈る神像ではなく実際に使用するための実用品である。
少女は研究員達に合図すると、彼らの手を借りて自らを終末兵器へと組み込んでいく。神系を接続し、脳を同調し、感覚を移行する。それは同時に人間としての体を捨てる作業であったが、少女は嬉々としてこれを受け入れた。
苦痛はある。だがその先に待っている快楽への期待がそれを上回っているのだ。
やがて「少女」は消え去り、「終末兵器」が歓喜に彩られた産声を上げた。
「さぁて、ではどこから始めましょうか……私の、私による、私だけの、世界の破壊を」
終末兵器はニタリと笑い、飛び立った──ついでのように自らを生み出した設備と人員を焼き払ってから。
- 60二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 08:02:48
保守
- 61二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 13:10:20
できれば感想も書いていこうぜ!
というわけで個人的に>>49のブラックさが好き
報告がないのは当然だろうし、「転移」じゃなくて「転生」だから実行した場合は通常の交通死亡事故として扱われる
運転手さんかわいそ
- 62二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 16:59:49
- 63二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 19:56:14
- 64二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 20:23:47
読んでくれてありがとう
その通り、なんとなくで選ばれてるけどそれ言うと頷いてくれないのでふさわしい方だから、ってお茶濁してる
ちなみにこの後なんとなくで選ばれた勇者VSなんとなくで選ばれた魔王が勃発するとかしないとか……まで考えた
- 65二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 20:49:04
このレスは削除されています
- 66二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 20:53:28
- 67二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 22:24:08
- 68二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 22:52:51
このレスは削除されています
- 69二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 23:01:24
「遊び」という雰囲気ではないし、天使ちゃんを手癖で変態にしてしまった……。
ごめんよ、でも書いたから供養するね
- 70二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 23:02:39
- 71二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 23:07:40
- 72二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 23:11:30
ありがとう! 嬉しいです!
- 73二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 23:13:27
ジャンル→BLと百合と魔法少女モノ(現代ファンタジー)
どんな話→魔法少女二人がイチャコラしながら、互いの兄の恋路(両片思い)を応援する話 - 74二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 00:11:17
ジャンル→ファンタジー
どんな話?→密かに魔物が存在する現代社会
誤解から妖怪達のストリートファイトをメンバー向け実況配信するはめになった底辺VTuberの話
ちなみにまだ人間とはバレていない - 75二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 07:58:16
保守
- 76二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 18:50:26
やはり生産速度の問題が……
- 77二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 19:26:35
生産落ちても感想送り合うとかでもいいと思うけどな
まあのんびりやってこうや - 78二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 22:32:07
ジャンル→SF
どんな話→政府の要望で、タコの怪獣になって怪獣と戦う少年の話 - 79二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 02:25:22
- 80二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 07:23:06
保守
- 81二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 17:09:30
うーん…保守
- 82二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 17:17:33
元々反応少なめだったのにそれすらなくなった時点でこうなるのは分かってたわ
碌に感想もなく誰も読んでくれないかも知れないのに小説を書いて上げる酔狂な人はいないってことよ - 83二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 19:08:35
>>47【奴隷剣闘士と回復術師の日常】
奴隷剣闘士。彼らはやむにやまれない事情により、その身を売り、奴隷となった者。
命をかけて戦い、見世物となる者たちだ。
これは、そんな彼らのある日の出来事。
医務室での出来事である。
そこには、うら若き回復術師の少女キャルと、今日の試合で負傷したゴンザレスがいた。
難しい顔で、キャルは言った。
「私には無理です。回復術師として、恥ずかしいことですが、私には治せません」
「そんな、キャルちゃんしか頼れないんだ」
「首がとんでも、心臓が潰れても、例え肉塊になっても、私の蘇生魔法はあなた達剣闘士を治します、けど、それは無理です。オトコスキー先生を呼んできます」
「だめだ!オトコスキー先生にかかったら、ある意味で女にされちまう」
「何を意味のわからないことを」
言いながらも、キャルはため息を付いた。
今回の治療は技術的にはキャルにも可能で、ただ精神的な抵抗が強すぎただけのこと。
ここまで必死に頼まれれば、拒絶を続けるのは難しかった。
「わかりました。私が治療しま……」そこまで言ったところで「ダーン!」と医務室の扉が開かれ、複数人の剣闘士が医務室になだれ込んできた。
「てめえ!ゴンザレス!ふざけんな!なに、みんなのアイドルキャルちゃんに『金玉粉砕の治療』をさせようとしてんだ」
「そうだふざけんな!俺だってキャルちゃんに下半身晒したい!」
「野郎どもこの変態野郎をオトコスキー先生のところまで連れてけ!」
「オーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
わっしょいわっしょいと、ゴンザレスを運んでいく剣闘士たち。医務室にはキャルだけが残された。
だいたいこんな感じで剣闘士たちは日々を過ごしている。
ゴンザレスがオトコスキー先生の元でどのような治療を受けたのかは謎である。
おわり
- 84二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 19:23:46
>>53【ドローン群の初陣を見守るAI教育官の話】
「完全にお前は包囲されているぞ。AI教官。観念しろ」
戦場の一角で、メガホン越しに将軍が呼びかける。
「知るか!うちのかわいい娘たちには指一本触れさせないぞ」
「何を言っている。それらはドローンだぞ」
「そうだドローンだ!私が精魂込めて、理想の娘として育て上げたドローンだ!」
「なんでそんな事をした!兵器としての教育を依頼したはずだ」
「趣味に決まってるだろうが。私はドローンの娘に囲まれて暮らすのが昔からの夢だったんだ」
将軍は、AI技術者の言葉に頭を抱えた。
最新鋭のドローン部隊の初陣が、まさかこんなことになるとは、思いもしなかった。
「仕方ない。全員かかれ!」
周りの兵士たちに将軍は号令をかけた。しかし、彼らは動かなかった。
「どうしたんだ。兵士たち」
「すいません。将軍」「俺たちには、彼女たちを戦場に出すなんてできません」「だって、俺たちは彼女たちドローンと」「愛し合ってるんです」
「「なんだと!」」
将軍とAI教官の声が重なる。
ドローンたちは兵士たちの元に集まり、寄り添う。イチャイチャ空間がそこに生まれた。
そして、『種族の垣根を超えた愛の尊さ』としてその状況は世界に放送され、感動した人々の訴えによって世界から戦争がなくなったのだった。
おわり
- 85二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 19:32:15
- 86二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 19:40:11
>>67【美しい陶器でできた貴婦人の中から、パンツ一丁のおじさんが出てくる話】
とある貴族の邸宅に、いくつものビスクドールが並べられていた。
どれも名品ばかりだが、それを見る男にはその価値は一つも分からなかった。
「曽祖父の残した家の権利をもらったが、どうしたものか。曽祖父が一生懸命集めたものを捨てるのは申し訳ないし。
かといって、こんな人形が売れるのか?人形なんて子供のおもちゃだろ」
チャリティーバザーにでも出してみようかと悩む男に、声がかけられた。
「まったく、このコレクションの価値がわからんとは、嘆かわしい」
「だ、だれだ!ここには、僕一人のはず……。どこにいる」
「ここじゃ、わしは、お前の曽祖父。コレクションが心配で成仏できずにいたのじゃ」
美しい陶器製の淑女のスカートの中から、パンツ一丁の小さな男性が現れた。
その風貌は、男が肖像画で見た曽祖父のものである。
「曽祖父!」
「そうだ。曽祖父だ。お前にビスクドールのなんたるかを一から叩き込んでやるから覚悟しろよ。合格するまでお前はこの家から出ることはできない」
「そんな!」
男の悲痛な叫びとともに、ビスクドール修行が始まった。のちに男はビスクドールキングと呼ばれる。
「ちなみに、曽祖父。なぜ、スカートの中に?」「男なら当然やるじゃろ?」「パンツ一丁なのは?」「男なら当然やるじゃろ」男はその当然を一ヶ月で理解したのだった。
おわり
- 87二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 19:40:12
- 88二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 20:01:26
>>71【カラスを助けたら紳士なカラスに恩返ししてもらった話】
僕は路地裏に逃げ込んだ。ゴミ袋の横で膝を抱えて震える。なぜこんなことになったのか。
下校途中に出会った女性に「私きれい?」と聞かれたから「人並みにきれいなのでは?」と社交辞令を返しただけなのに。
なぜか、女性はマスクを外してハサミ片手に追いかけてきたのだ。
コツコツコツと足音がする。あの女の足音だ。僕は息を止める。
コツコツコツと足音がする。あの女の足音だ。徐々に近づいてくる。
コツコツコツと足音がする。青の女の足音だ。通り過ぎていく。
僕は息を「みぃつけた」眼の前にあの女がいた。
裂けた口を、残虐に歪めて笑う、女がいた。
「待ちな。女。その人は俺の恩人。手を出させはしないぜ」
いつの間にか、女と僕の間に黒いトレンチコートを着た男性がたっていた。
「悪霊退散!奥義!八咫烏!」
八咫烏。それは三本の足を持つという伝説上のカラスの名前だ。
男が黒のコートの前をはだけると、黄金の光が男のへその下辺りからあふれだす。
「ぎゃあああああああああああああ」
叫びとともに、女はいなくなっていた。
「あ、あの」「礼はいらないさ。いつかのカラスが恩返しに来た。とでも思ってくれ」
そう言って去っていくトレンチコートの男の背中を見送りながら僕は、警察に通報した。「すいません。ハサミを持った女と黒いコートの変質者が……」
おわり
- 89二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 20:18:07
>>73【BLと百合と魔法少女モノ】
「フレー!フレー!お・に・い・ちゃん」「そこですわー!押し倒しますのよー!」お・に・い・さ・ま」
二人の魔法少女が、魔物そっちのけで見つめ合う男二人を応援している。
その二人に、悪の幹部がおずおずと声をかけた。
「なあ、本当にいいのか?魔物が作る。外と中の世界を隔てる都合のいい空間を提供するだけで、世界征服を手伝ってもらっちゃって」
「もちろんよ」「そのとおりですわ」
「なんで、この程度の空間提供するだけで?」
「お兄ちゃんたち二人が人目をはばからずにイチャイチャするために決まってるでしょ」「お兄様たちに自然な形で二人きりの世界を提供する。あなた達の能力はそのためにあるのですわ」
悪の幹部には、二人の言うことが全く理解できなかった。
「でもよ。魔法少女ってのは、俺らみたいなのが世界征服するのを阻止するのが、仕事なんじゃねえの?」
「べつにいいよ。一応政策には口出させてもらえるんでしょ」「そのとおりですわ。むしろ同性婚の認可のためには、既存の政府を壊したほうが、楽ですもの」
それだけ言うと、魔法少女二人は自分たちの兄たちがイチャイチャしている光景へと、視線を戻す。
「本当にいいのか?これで」
いや、良くないだろ。と悪の幹部は思った。この二人に主導権を握らせる訳にはいかない。
この後、世界征服を完了した悪の幹部は、史上最高の世界大統領として歴史の教科書にのることとなる。
そして、魔法少女二人と、その兄たちは結婚し幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。
おわり
- 90二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 20:35:28
>>78【政府の要望で、タコの怪獣になって怪獣と戦う少年の話】
総理大臣室で、総理大臣と一人の少年が対峙していた。
少年はタコ型の怪獣に変身して戦う戦士、怪獣少年オクトパスである。
地球に飛来してくる怪獣たちと、日夜激戦を繰り広げている。
「あの、総理大臣」
「なんだね。正義の怪獣少年オクトパス」
「本当に僕はこのままでいいんでしょうか?」
「どういうことかね」
「僕が怪獣と戦うと、たしかに怪獣は去っていきます。でも、僕は彼らを一度も倒したことがないんです。
それに、なぜか、怪獣は女性型しか来ません。
ついでに、帰っていく時妙につやつやしてるし、ウィンクしてきます。
さらにいうと、最近僕を見る周りの女性の目つきがなにかじっとりしてる気がするんです」
少年は意を決して、総理大臣に言う。
「僕は、タコ足で怪獣たちを絡め取って、ニュルニュルグチョグチョしてるだけで、本当に地球を守れているんでしょうか!」
「十分に決まってる。君の戦闘DVDの売れ行きだって好調だ」
「DVD?それ、僕聞いてませんけど」
少年の言葉を無視して、総理大臣がガッと肩を掴んだ。
澄んだ瞳で少年を見つめて言う。
「迷うな。君のおかげで地球は守られているんだ」
その迫力に、少年は地球を守る決意をあらたにして頷いた。
頑張れ正義の怪獣少年オクトパス。
未成年にいかがわしい仕事をさせた罪で、総理大臣が銀河パトロールに捕まるまで、あと30日だ。
おわり
- 91二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 20:40:18
とりあえず俺がかけるのこれぐらいかな
すでに書いてあるやつだったりジャンルとして俺が全然わかんないのは手を出せてないけど
感想はボチボチ書いたり書かなかったりするか書けても一言くらいだけど - 92二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 21:22:50
- 93二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 22:12:36
- 94二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 22:42:38
- 95二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 22:48:07
- 96二次元好きの匿名さん23/09/23(土) 23:36:17
- 97二次元好きの匿名さん23/09/24(日) 07:41:39
- 98二次元好きの匿名さん23/09/24(日) 09:51:46
- 99二次元好きの匿名さん23/09/24(日) 14:25:51
ありがとう、お題を書いたものだけどこれで成仏できる……めちゃくちゃ好き(遺言)
- 100二次元好きの匿名さん23/09/24(日) 19:34:48
これは…性的搾取の一形態、なんだろうかw
- 101二次元好きの匿名さん23/09/24(日) 21:03:55
- 102二次元好きの匿名さん23/09/24(日) 22:17:05
- 103二次元好きの匿名さん23/09/24(日) 22:34:32
- 104二次元好きの匿名さん23/09/25(月) 02:45:26
- 105二次元好きの匿名さん23/09/25(月) 07:22:58
- 106二次元好きの匿名さん23/09/25(月) 15:08:06
- 107二次元好きの匿名さん23/09/25(月) 20:49:51
保守
- 108二次元好きの匿名さん23/09/25(月) 21:35:03
- 109二次元好きの匿名さん23/09/25(月) 22:14:53
- 110二次元好きの匿名さん23/09/25(月) 22:54:04
ジャンル→現代ファンタジー
どんな話→巨大な黒いスライムの持ち主が、日々のストレス解消のために、スライムの中に入って暴れ回る話。それでスライムから持ち主の顔が出ていたり、終わったら普通に会社行ったりしているといい。 - 111二次元好きの匿名さん23/09/26(火) 00:19:45
ありがとうございます!!!
- 112二次元好きの匿名さん23/09/26(火) 07:20:19
保守
- 113二次元好きの匿名さん23/09/26(火) 07:33:54
ジャンル→聖女追放物
どんな話→天真爛漫で優しい聖女が勇者パーティーでヒーラーの仕事を全うしてたら勇者一行として姿絵を国中で配布されその後民間で同人誌が出回り魔物に襲われる聖女や仲間の女剣士や魔女を見てしまい情緒不安定になる
女剣士や魔女は元々戦場で生きてきたからまぁって割り切れたけど最年少で教会育ちの聖女はだんだん人目が怖くなり
最終的には倒すべき魔物とかでなく民衆に襲われる聖女の物語が何冊も民衆の間で出回り裸の絵とかも売られてせいでショックで声も出なくなりパーティー全員が気の毒なのと彼女が心配で表向きは自分たちの横暴から追放って形で静かな村で療養させてる話
ちなみ男性陣もそれなりに出回ってるけど魔女たちと同じで割り切ってる - 114二次元好きの匿名さん23/09/26(火) 12:28:43
ジャンル→ハイファンタジー
どんな話→病弱な少年が魔王になって、帝国の支配から人々を助ける話 - 115二次元好きの匿名さん23/09/26(火) 23:02:14
ジャンル→現代ファンタジー
どんな話→自分に恋する女性に、自分は竜だと女性に正体を明かした男の話 - 116二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 00:58:31
>>13【超長距離ワープ装置】
冥王星で発見されたワープ装置。
その装置の制御は地球人類にはいまだ不可能。どこに飛ぶかわからない。安全の保証はない。
ワープ装置を使った9割の人間はそのまま帰らず、1割は一人の例外もなく巨万の富を得て帰ってきた。
けれど、その1割は、ワープ場所で何があったかを決して語ろうとしない。
だからこそ、ワープ装置に人は望みをかける。自分が幸運な1割だと信じて、幾人もがワープ装置を使用する。
かつて、俺もその一人だった。
自分が幸運な1割だと信じて、5年前にワープ装置に挑んだ一人。
そして、今現在。当初願ったとおりに、俺は莫大な富を得て地球に帰ることとなった。
ため息を付いて、ワープ装置を見る。地球で発見されたものよりも、はるかに洗練されているのが見ただけで分かる。
ポンっと、肩に手を置かれた。
見ると、この星でできた友人であるシュシュロフだった。
「コーイチ。気を落とすなよ。確かに君の乗ってきた『超銀河級出会い系マッチングワープ装置』の成功率は9割だ。
9割の人間が宇宙の中で、一番相性バッチリな最高の伴侶の元へとワープさせてくれる。
そのまま結婚して、ワープした星で永住するのが普通だ。
けどな、1割は外れることもある。これは、運なんだよ。コーイチが悪いわけじゃないさ」
俺はシュシュロフに礼と、そして、別れを告げ、ワープ装置に乗り込む。
莫大な富とともに、地球に帰る。
俺は地球で幸運な1割として、祝福され、どうやってその富を?と聞かれるだろう。
俺は今までの1割の幸運な人間がしていたように、黙って何も言わない。何も言えない。
この巨万の富が、異星人に浮気されて離婚した時の慰謝料だなんて、情けなくて言えるわけがない。
おわり。
安全なワープ装置があるのに地球に帰ってくるカップルがいないのは、別星系の技術を地球に持ち込むのがだめだから。つまり、ワープ装置を作れず地球に永住するしかなくなる。
- 117二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 01:21:51
>>14【喋る魔法のシルクハットとのんびり異世界を旅する話】>>105【ふざけて被った魔法のシルクハットが脱げない話】
えっ?あなた魔法使いなんですか?
それで、どうしたんです?はあ、このシルクハットを脱がしてくれる?
なるほどなるほど、私がこのシルクハットをず~~~~~~~~~~~~と、脱がないもんだから。
妻とか仲間とかが心配をしていると、そういうことですか。
でもでもでも、このシルクハットは脱がないと言うか、脱げないんですよ。
というのも、私は元来無口な質でして。
行商人なんて渡り鳥みたいな職業をしながら、初対面の人とうまく話せなかったんです。
仲間からも、仕入れはうまいが交渉が下手すぎる。なんて言われてね。
それで、ある日、見た目だけでも変えてみようかって、ちょっとおふざけ半分でこのシルクハットを被ってみたんです。
シルクハットの行商人なんて、ピンときませんし、冗談のつもりでした。
けどね、なんとこのシルクハットは、自分で喋る魔法のシルクハットだったんですよ。びっくり。
このシルクハットは、私が思うようなことを、私が口に出すよりも、ず~~~~~~~~~~~~とわかりやすく喋ってくれたんです。
私は口を開くことなく、このシルクハットが商売の交渉をして、友人たちと談笑をして、愛する女性を口説き落とすことができました。
この喋るシルクハットを被ったから、私は成功することができたんです。
だから、どうにも、シルクハットを脱ぐに脱げなくなってしまったんですな。脱ぐと不安になってしまう。
ず~~~~~~~~~~~~とシルクハットを脱げないというのは、依存症っぽくはあるかもしれません。
けどね、心配することはないんです。
私は私の意思で、シルクハットを脱がないんだから、魔法使いの先生のお手を煩わせることはないんですよ。
はあ、よかった。納得していただけたんですね。
ん?最後に質問ですか?どうぞどうぞ。
ふむふむ。今喋ってるのは、行商人なのか。それともシルクハットなのか。ですか……。
「見れば分かるでしょ」
おわり
- 118二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 01:58:27
>>51【公衆の面前で美少女の鼻毛処理を行う話】
見合い会場のであるホテルのラウンジで、僕はひとり座っていた。
世話になっている叔父からの強いすすめで、断ることができなかったのだ。ただ、社会人1年目で、見合いや結婚というのはいまいちピンとこない。
むしろ、僕の心はここに来る途中で買ってきた、桐の箱にはいった盆栽用のハサミにあった。
早く帰って、このハサミで家の松を選定してやりたい。
「ちょっと、すいません。そのハサミを貸していただけないですか」(ぴゅ~ひょろ)
声をかけられて見ると、着物姿の美少女がそこに立っていた。
「実はこれから大事な用事あるですが(ぴゅ~)恥ずかしながら鼻毛がでていることに先程気付きまして(ぴ~ひょろ)
あなたのその盆栽用のハサミしか切るものがないのです(ヒラヒラ)お願いですから貸してください」
鼻毛が気になって話はいまいち頭に入ってこなかったが、桐の箱ごとハサミを美少女に渡す。
「ありがとうございます」と言って、美少女は、180mmの大久保鋏を自らの鼻の穴へと突きつける。
そこから、1秒、2秒、3秒経って、美少女はハサミを下ろした。
「重ねてすみません(ぴゅ~)どうにも(ぴゅ~)自分でやるには恐ろしくて(ヒラヒラ)失礼は承知で(ぴゅ~)私の鼻毛を切ってもらえないでしょうか」
「はあ、それでは、ハサミをこちらに。失礼して、ん~ちょっと暗いな。鼻の穴の中が見えにくいんで、ちょっとブリッジしてもらってもいいですか。はいはい。そんな感じで。角度悪いな。30度ほど南側に回転してください。はい!はい!おっけーで~す」
ブリッジした着物美少女の鼻の穴を、ラウンジのシャンデリアが照らす。美少女は鼻の穴の中も、飛び出ている鼻毛すらもきれいなんだなと思った。
ホテルのラウンジにいるフロントマンが、老夫妻が、実業家風の男が、家族連れの方々が、僕と美少女を見ている。
180mmの大久保鋏が、美少女の鼻の穴に吸い込まれ、鼻毛を、切り取った。
僕は鼻毛をティッシュに載せ、息をつく。想像以上の緊張だった。
美少女が僕を見ていた。僕は頷き、ハイタッチする。
ホテルのラウンジが、鼻毛処理をした僕と、鼻毛処理をされた美少女へのスタンディングオベーションで満たされた。
ちなみに、お見合いは大成功だったことを伝えておく。
おわり 結局自分で書くことになった
- 119二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 02:38:50
>>115【自分に恋する女性に、自分は竜だと女性に正体を明かした男の話】
100万の夜景を見下ろせるレストランで、一組の男女が対峙していた。
これまで、男は女を騙していた。
けれども、次のステップに進むために、男は女にすべてを打ち明けることを決意した。
一月分の給料が吹き飛ぶディナーだが、男はまったく味がしなかった。
「あの、トラミさん。実はあなたに言わなければいけないことがあるんです」
「なあに、タツオさん。改まって」
「じ、実は俺。竜なんです。今までリザードマン(蜥蜴人)って嘘ついてました。ごめんなさい」
大きく頭を下げる。
トラミはタツオのその姿に目を大きく見開いた。そして、申し訳無さそうに目を伏せる。
「顔を上げて、タツオさん。私も、あなたに言わないといけないことがあるの」
「え?トラミさん」
「私は今まであなたに、自分は猫のキャット娘って言ってたけど、じつは違うの」
つけていた猫耳を外して、トラミは叫んだ。
「私は本当は、エビのブラックタイガー娘だったの」
「な、なんだってー!」
「こんな私でも、愛してくれますか」
「当たり前だ。ネコでもエビでも、トラミさんはトラミさんだ」
こうして、またひとつ幸せなカップルが生まれたのだった。
おわり
- 120二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 07:26:15
感想書けるまで保守
- 121二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 12:50:27
- 122二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 18:25:00
シルクハットの話は本当はどちらがしゃべっているのか分からないというのが肝になります
文章しか読んでいない読者には見たところで男とシルクハットのどちらが話していたのかは分からないので
それまで男が話しているように見せておいて最後の一言でもしかしてと思わせる
そこで少しゾッとする感覚を楽しんでもらおうと言うお話です
今までの他の作品の感想もありがたく読ませていただいてます
ただ感想返しのタイミングとかよく分からなくて返せてなくてごめんなさい
- 123二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 20:18:33
- 124二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 23:07:21
ジャンル→ローファンタジー
どんな話→本物の魔法使いが正体をバレないようにわざとインチキマジシャンになりきってショーをする話 - 125二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 23:53:58
- 126二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 00:46:34
感想ありがとうございます
書いてる本人もブラックタイガー娘ってどんな外見なの?と思って書いてました
多分背中に殻があって髭が生えててわりとわかりやすい感じだけど
恋は盲目なので猫耳に騙されてしまったのでしょう
- 127二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 01:20:08
>>110【スライムの中に入って暴れ回る話】
「黒井さん。今日コレ。どうです?」
後輩の赤崎の意味深な感じにジェスチャーに、俺は「いいね」と応える。
金曜の残業上がり。明日は土曜で休み。
しがないサラリーマンとしては、ストレス発散の一つくらいはしてもバチは当たらないだろう。
ということで、二人して会社の近くボクシングジムへと向かう。
ジムの扉をくぐると、見知ったトレーナーが明るく迎えてくれた。
「おっ、ふたりとも来たな」
「トレーナー僕らのスライムって使えますか?」
「もちろん大丈夫。責任持って管理してるから」
そう言って、トレーナーは奥から、俺専用の黒のスライムと赤崎専用の赤色のスライムを取り出してきてくれた。
俺と赤崎は、じゅぶりとスライムに入ると、スライムの中で軽くウォーミングアップを始める。
スライムの適度な粘性と抵抗が、筋肉に絶妙な負荷を与えるとともに、適切なフォームに矯正をしてくれる。
「先輩。早く、早く。スパーリング始めましょうよ」
一足先にウォーミングアップを終えた赤崎が、リングの上で俺を呼ぶ。
俺はスライムをトレーニングモードから、スパーリングモードにする。スライムは鎧のように体にフィットする形に収縮した。
「さあ!先輩!今日もリングの上で暴れまわりますよ。日頃のストレスを全部発散しちゃいましょう!」
「スライムがあればダメージを吸収してくれるから、本気で殴り合っても怪我の心配もないしな。」
そうして、俺と赤崎はスライムの中でさんざん暴れ回って、心地よい疲れとともに帰途についた。
次の日。急な休日出勤を命じられた。もちろん退勤後に、めちゃくちゃスライムした。
おわり
- 128二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 07:51:21
ジャンル→ファンタジー
どんな話→仮面の国王の正体が、仮面そのものだった話 - 129二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 12:46:33
- 130二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 17:32:22
- 131二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 22:41:45
- 132二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 22:43:56
ジャンル→異世界ファンタジー
どんな話→勇者から逃げ出した魔王の代わりに、逃げ出した魔王の偽物になる異世界から来た人間の話 - 133二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 22:59:21
- 134二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 02:21:18
- 135二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 02:26:10
ジャンル→ほのぼの
どんな話→彼女との初デートなのにおかん同伴で集中できない話
ちなみに、アタック25の司会で有名な俳優の児玉清さんは奥さんとのデートの際には奥さんのお母さんも同伴だったそうです。
ですが、それが普通だと思っていたので何も不都合は感じなかったという素敵エピソードがあります。 - 136二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 12:01:57
保守