- 1二次元好きの匿名さん23/09/19(火) 22:22:52
- 2123/09/19(火) 22:41:15
相変わらず複雑で、まだ完全には理解できてない気がするけど面白かった 陰摩羅鬼、邪魅と陰鬱でしっとりした話が続いたから今回もそんな感じかなと思ってたけど、結構コミカルなシーンも多くて楽しかった 本当は2011年に発刊しようとしてた、って京極さんが話してたけど、なるほどこれは2011年には出しづらいわな 今年は今年でちょっとタイムリーだった気もするが そして邪魅ではあんまり蘊蓄がなかった分、今回は大量の蘊蓄があって嬉しかった
- 3123/09/19(火) 22:41:55
久住さん
関口くんに分かりやすく好感を抱いてた珍しい人
旧仮名遣いの創作ノオトが冒頭に出てくるのが魍魎っぽかったから、久保みたいな人が出てくるかと思ったら常識人で良い人だった
榎さんに振り回されつつそれを全然嫌がってないあたり、下僕の素質がありそう
「屑入とか消炭とかいう名前」っていう榎さんのうろ覚えが割と的確で笑った - 4123/09/19(火) 22:42:21
御厨さん
初登場キャラだと一番好き
当時としてはどこにでもいたであろう強い女性って感じがした
本人の語りは終始淡々としてたけど、最後に涙を流したって言及されてるのが胸にきた
益田くんと結構良いコンビだった気がする
彼の言動につっこみつつ、時々暗い目をするのを彼の本質だと見抜いてるのが良かった - 5123/09/19(火) 22:42:52
登和子さん
「蛇帯」で登場してた蛇恐怖症の女性
蛇帯を読んだ時は、普通に父親殺しの手伝いをさせられたから蛇恐怖症になったんだと額面通りの受け取り方をしてたので、真相を知って驚いた
確かに蛇帯の時点だと「なんで蛇の手触りを知ってるのか?」っていう謎は残ったままだった
彼女のお父さんは殺人しちゃってるし、良い人ではなかったのかもしれないけど、娘のことは本当に大切にしてたんだろうなあ
登和子さんは何も悪くないんだけど、あんな勘違いされたのは可哀想
そして珠代さん、情報が出てきた段階で「めっちゃ怪しいじゃん!絶対黒幕だよ」とか思って申し訳ない - 6123/09/19(火) 22:43:24
寒川さん
登和子さん同様、「墓の火」で登場してるので、名前が出てきて「久しぶり!」ってなった
今回ほぼ唯一「あちら側」に行ってしまった人
満ち足りて幸せのままどこかを彷徨しているであろう雨宮や、初めから「あちら側」の住人だったような仁秀、鈴と違って、勘違いで憑かれたようなものだったから気の毒だった
御厨さんと幸せになって欲しかった - 7123/09/19(火) 22:43:54
築山さん
最後の方に過去の話が出てきて、そういえばこの人お坊さんだった、って思い出した
本人も自分がちゃんとした信仰者じゃないことを気にしてたけど
百鬼夜行シリーズだと、鉄鼠の時の坊さんたちのイメージが強いからアレだけど、実際は築山さんみたいなお坊さんの方が多いだろうな
寒川さんに引きずられてあちらに行ってしまわなくて良かった - 8123/09/19(火) 22:44:42
緑川さん
9作目にしていきなり出てきた色々属性の多い人
彼女の地の文はフラットで読みやすかった
女学生だった彼女がどこで京極堂たちと知り合ったのか気になったけど最後まで分からなかった
この先も登場しそう - 9123/09/19(火) 22:45:12
桐山寛作、笹村兄妹
巷説百物語シリーズのキャラたちの末裔、だよね?
巷説は少ししか読んでなかったので、そこまでピンと来ず
ちゃんと読んどけば良かったと後悔した(これから読みます)
ただ自分たちを化け物の幽霊だと評すのは、化け物の時代は完全に終わったという宣言みたいで物悲しかった
あの屋敷は迷家だった、っていうのが今回一番好きな真相 - 10123/09/19(火) 22:45:43
関口くん
めっちゃ喋るな今回
冒頭に久住さんに話してたことはなるほど、と思ったし、馬鹿だの記憶力悪いだの散々言われてるけど普通に頭良いよな、とか思ってたら京極堂に怒涛のダメ出し食らってて笑った
相変わらず人と接する時の挙動が不審者ではあるけど、塗仏以降徐々に回復して成長してる気がする
自分の過去や考えを素直に、論理的に他者に説明できることが増えたよね
陰摩羅鬼以降彼の地の文がなくて寂しいので、次回はあるといいな
あと仲良いとはいえ冷めたコーヒー人に勧めるなよ… - 11123/09/19(火) 22:46:08
京極堂
今回は主に築山さん視点で描写されてたので、中禅寺って呼ばれることが多かった
日光といえば中禅寺湖だよなあとか思ってたら作中でも仁礼くんに言われてた
鉄鼠の時も思ったけど、旅先にも憑き物落としの装束持っていってるんだな
手甲とか下駄とか結構嵩張りそうなのに
今回も邪魅に引き続き、憑き物落としというよりは、純粋な謎明かしって感じだった
というか、箱根の時と同じように長逗留だろうに千鶴子さんは連れて来なかったのかな
今回レギュラー女性陣が登場しなくてちょっと寂しかった - 12123/09/19(火) 22:46:29
榎さん
相変わらずだけど登場するとホッとする
今回はそこまで派手な活躍はなかったけど、乗馬と英語ができるっていうことは分かった
確かにあのテンションはアメリカ人には受けそうだなと思った - 13123/09/19(火) 22:46:51
総一郎さん
本編では初登場の榎さんのお兄さん
目競での描写から想像してたキャラとはだいぶ違ってた
スピンオフ漫画では登場してたけど、それともちょっと違う感じ
「〜よう」って口調なんだね
榎さんとは眉毛の形以外全く似てないみたいだけど、マイペースさは通じるものがある気がした
馬鹿なアニだの愚かだの散々言われてるのをすんなり流して、榎さんに普通に話しかけてるの、兄弟だなって感じがした - 14123/09/19(火) 22:47:19
木場
唯一のレギュラーの地の文だった
今回は自分から動いたわけじゃないから本調子ではないし、登和子さんのことに巻き込まれた時はなんで俺が、って感じだったけど、何だかんだ言いつつちゃんと相談に乗ってあげてて良かった
相変わらず乱暴だけど真摯
あと総一郎さんともコロッケ蕎麦奢られるくらい親しいのに驚いた
マジでどういう経緯で榎さんと幼馴染になったんだろ - 15123/09/19(火) 22:47:52
益田くん
テンションが百器徒然袋の感じに近くて、読んでて楽しかった
御厨さんと緑川さん、初対面の女性二人から、本質は暗いっていうのを見抜かれてて笑った
卑怯を信条にしてて他人に合わせるのが得意なのに、戦争賛成とは言いたくない、って言うのが意外だった
益田くんと鳥口くんは従軍したのかちょっと気になる
ギリギリで学徒出陣したかしてないかの世代だよね - 16二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 00:33:33
自分も先ほど読み終わった
なんというか…盛大な肩透かし(褒めてる)って感じだったな
何百ページもかけて収束していったいくつもの謎が収束した状態では解けなくて、バラバラに解く必要があるというのはまるでミステリらしくない、京極堂の憑き物落としでしか扱えない手法だなと感じた
収束する物語という点では塗仏の宴へのアンサーなのかなと思ったり 堂島大佐の名前も出てたし
久住さん視点の関口君がわりかししゃっきりしててよかったよ…
久住さん、確かに冒頭の創作ノオトと関口君への好感のせいでやべーやつなのか!?ってなったけど普通にただの気にしいな若者だったね…これからも末長く下僕としてよろしくな! - 17123/09/20(水) 06:10:11
本編の中では一度も殺人が起こってない、っていうのは何気に初めてだった気がする 徹頭徹尾、過去の事件の亡霊を追っているような話で、キーワードになっていた「化け物の幽霊」が色んなところにかかっているなと思った 邪魅の後だったから、築山さんとか久住さんとか緑川さんとか殺されないか、ハラハラし通しだったけど、それはなくてちょっと安心した
- 18二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 09:32:38
鵼PVの「もういなくてもいいんだよ。もう会えないけれど」
という台詞が読後じわじわと効いてきて凄い切ない気持ちになった - 19二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 10:12:28
現実を直視しすぎないことで自分の心を守ってた冨美さんがようやく寒川さんのこと好きだったんだなって気付けたのはよかった よかったけど…もう彼が帰ってはこない段階になってからそれに気付くのはあまりにも哀しいな
- 20二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 10:22:02
- 21二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 13:18:36
つまらなかったというほどではないんだが、17年間待たされた期待に応えられるだけの作品だったかというと微妙なところ
「百鬼夜行シリーズだからこそできる、百鬼夜行シリーズでこれまでやってなかった構造の話」には違いないので新しくはあったんだけど、それが果たして面白かったのかという問題
現在進行形の事件を追ってるわけじゃないからわかりやすい謎やワクワク感がない割に、前半がやたら長い
謎解きに関しても、そういう構造の話なのは分かるんだが、「何かヤバいことが起こってそうな雰囲気だけはあったが実際には大したことは起こっていなかった」って話をやるにはさすがに長い
関口や木場が動いてるのを見てるだけでも面白いから読めることは読めるんだが、百鬼夜行シリーズを一気読みできなかったのは生まれて初めてだった(この17年間で俺の集中力が衰えたのもあるだろうけど) - 22二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 18:02:11
ちょっと分かる
陰摩羅鬼も邪魅も本作も面白かったんだけど、姑獲鳥や魍魎の時みたいな衝撃はもう味わえないのかな…と思った
それでもキャラクターたちには愛着があるし、大量の蘊蓄も面白いから、新刊が出たら絶対読むけど
- 23二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 18:11:58
今回は登場人物がみんな常識的というか、ぶっ飛んだ人がいなかったよね
もちろん変わってる人はいたし、寒川さんとかは彼岸にいっちゃったけど、基本的に[まともな人]ばっかりで狂気とか妄執みたいなのが薄かったから、読みやすかったけどちょっと物足りなさを感じた