【現パロ/🎲/SS】9人の超新星でCoC①

[1 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/20(水) 22:31:23]

スレタイ通り、9人の超新星でCoCがやりたいだけのスレ

例え現パロでも麦わらの一味がロストする可能性が一ミリでもあることが許せないスレ主のワガママによりルフィとゾロは不参加

ようやくシナリオが形になったので回していくよ

※現パロなので悪魔の実の能力は無し

※転生世界観だけど記憶は持ってない

※シナリオは完全オリジナル＆脱線有

※オリジナル発狂表やハウスルール有

※神話生物や事象に対する拡大解釈有

※６版と７版のハイブリッドシステム

※すべてはダイスの神の仰せの通りに

※曇らせ要素が多分に含まれています

▼準備回

【🎲/現パロ】9人の超新星でCoC｜あにまん掲示板

[2 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/20(水) 22:31:50]

▼キャストの皆さん

【PC】
PC1：トラファルガー・ロー
PC2：キラー
PC3：ジュエリー・ボニー

【メインNPC】
ユースタス・キッド
カポネ・ベッジ
ウルージ

【サブNPC】
バジル・ホーキンス
Ｘ・ドレーク
スクラッチメン・アプー

【その他登場NPC】
ドンキホーテ・ロシナンテ
ヴィクトリア・シルトン・ドルヤナイカ
バーソロミュー・くま　他

[3 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/20(水) 22:32:14]

▼ハウスルールまとめ

超新星卓ハウスルールまとめ

▼各PCのシナリオ前日譚

前日譚 - ロー

前日譚 - キラー

前日譚 - ボニー

▼PC紹介

技能値の詳細については前スレ参照

[4 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/20(水) 22:33:23]

PC1【トラファルガー・ロー】
年齢：25歳
職業：個人外科医（無免許）

▽能力値
STR:10 CON:10 POW:10 DEX:14
APP:13 SIZ:11 INT:13 EDU:19
SAN:50 HP:10 MP:10 db:±0
幸運:50 アイデア:65 知識:95

▽技能値
〈医学〉85%　〈薬学〉70%　〈生物学〉70%
〈精神分析〉85%　〈応急手当〉70%
〈経理〉45%　〈信用〉65%　〈他の言語（ドイツ語）〉61%
〈近接戦闘（刀剣）〉80%　〈回避〉78%

▽持ち物
日本刀(ダメージ:1d8+1)
医療器具(〈医学/応急手当〉の回復値+2)
日用携帯品

▽備考
〈医学〉に初期値+50の補正
一時的狂気で1.失声症を引いた際、追加で1d10のSAN値減少

[5 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/20(水) 22:34:09]

>>4

▽概要

マフィアの雇われ医師として活動する無免許医。界隈では腕利きとして名が知られている。医者としての活動名は『コラソン』。

▽関係者

ドンキホーテ・ロシナンテ（知り合い）

カポネ・ベッジ（雇い主）

▽事前情報（非公開）

[6 二次元好きの匿名さん 23/09/20(水) 22:34:10]

わーい！楽しみ

[7 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/20(水) 22:34:39]

PC2【キラー】
年齢：26歳
職業：料理人

▽能力値
STR:13 CON:11 POW:10 DEX:18
APP:8 SIZ:12 INT:14 EDU:14
SAN:50 HP:11 MP:10 db:+1d4
幸運:50 アイデア:70 知識:70

▽技能値
〈制作（料理）〉75%　〈手さばき〉70%　〈自然〉60%
〈経理〉40%　〈目星〉55%　〈聞き耳〉60%
〈説得〉50%　〈他の言語（英語）〉43%
〈芸術（ドラム）〉47%　〈回避〉80%
〈近接戦闘（格闘）〉75%　〈マーシャルアーツ〉50%

▽持ち物
中型ナイフ×2(ダメージ:1d4+2+db1d4)
日用携帯品

▽備考
〈近接戦闘（格闘）〉に初期値+50の補正
一時的狂気で3.感情の噴出を引いた際、追加で1d10のSAN値減少

[8 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/20(水) 22:35:23]

>>7

▽概要

治安の悪い地域に店を構える料理人。店の規模は大きくないが、この辺りでは一番の人気を誇るかなりの有名料理店。

キッドとドルヤナイカと幼馴染みで、15年ほど前に大怪我を負い足が動かなくなったドルヤナイカのために月に一度、二人で見舞いに行っている。

▽関係者

ユースタス・キッド（幼馴染み）

ヴィクトリア・シルトン・ドルヤナイカ（〃）

▽事前情報（公開）

[9 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/20(水) 22:35:58]

PC2【ジュエリー・ボニー】
年齢：19歳
職業：タレント（俳優）

▽能力値
STR:10 CON:9 POW:15 DEX:15
APP:17 SIZ:10 INT:14 EDU:10
SAN:75 HP:9 MP:15 db:±0
幸運:75 アイデア:70 知識:50

▽技能値
〈変装〉85%　〈芸術（演技）〉80%　〈心理学〉40%
〈言いくるめ〉75%　〈他の言語（英語）〉41%
〈信用〉65%　〈隠密〉65%　〈回避〉70%
〈目星〉70%　〈聞き耳〉70%

▽持ち物
おやつ
メイクポーチ
日用携帯品

▽備考
〈変装〉に初期値+50の補正
一時的狂気で8.健忘症を引いた際、追加で1d10のSAN値減少

[10 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/20(水) 22:36:26]

>>9

▽概要

主に俳優として活動するフリーのタレント。まだ若いながらも優れた演技力の持ち主で、業界では一目置かれている。

▽関係者

バーソロミュー・くま（父親）

トラファルガー・ロー（知り合い？）

▽事前情報（非公開）

[11 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/20(水) 22:41:06]

▼シナリオトレーラー

[12 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/20(水) 22:43:05]

　――ひとは、どんなときに夢をみるのだろう。

　恋をしたとき。楽しいことがあったとき。悲しいことがあったとき。なにかに焦がれたとき。後悔をしたとき。思い出がよみがえったとき。

　そんなとき、ひとは夢を見る。

　めいめいに見た夢はやがてのうちに崩れ、ほどけ、散逸し、そうしていつの間にかうしなわれてしまう。

　けれども。
　ばらばらになって小さくなってしまった夢のかけらたちは、忘失の彼方にそのほとんとがさらわれ朽ちてしまっても、それでもなお息づいているのだ。
　ひとが夢をみるかぎり、夢はけして終わることはないのだから。

　零れ落ちたかけらが、すり抜け掴みそこねた端くれが、いくつもいくつも溶け合い、混ざり合い、より合わされ、ひとつのたしかな幻となってあなたたちの前にその姿をあらわす。

　それをわるい夢と呼ぶかよい夢と呼ぶか、また、それをうつつとするか夢とするかは、――きっと、あなたたち次第だ。




クトゥルフ神話TRPG『Daydream』
只今よりセッションを開始します

[13 二次元好きの匿名さん 23/09/20(水) 22:45:45]

個人外科医（無免許）の字面おもしろくて困る

[14 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/20(水) 23:09:11]

【Chapter.1_白い影】
（視点：ロー）

「待てコラ！」

　薄汚れた路地裏を走っていた。
　ある晴れた昼日中。まばゆく輝く太陽が間もなく天の頂を通り過ぎようという時分であった。

「チッ、いつにも増してしつこい……！」
「誰がしつこいだ！　今日こそは更生してもらうぞ、コラソン！」

　肩越しに振り向いた先、追ってくるのはやたらとファーの多いコートに身を包んだ背の高い知った顔――名をロシナンテという、顔見知りの刑事だ。
　闇医者と刑事が知り合いというのもおかしな話だが、まあ端的に言えば紆余曲折あったというやつだ。

　それ以来、顔を合わせる度にこうして追ってきてはやれ「更生しろ」だの「闇医者をやめろ」だの「免許を取れ」だの……率直に言って鬱陶しい。しかもこの男、これをほぼ100%善意で言っているのだ。なおのことタチが悪い。
　ならさっさと切り刻んでしまえば仕舞いでは、とローを知る者の大半がこの状況を知れば言うだろう。

　しかし生憎、そうするには少しばかりローはこのお人好しのことを知りすぎていた。

（面倒くせェ……）

　まあ端的に言えば、気に入っていた。
　あっさり死なせてしまうのは惜しいと――そう思う程度には、ローはロシナンテという男との間に生じたこの奇妙な関係に居心地の良さを感じていたのだ。
　現に今も、面倒だと内心で毒づきながら愉快に追いかけてくる男の声に知らず口角を上げていた。見る人が見れば命の危機を感じるような凶悪な笑みではあったが。ローは笑顔が下手だった。

[15 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/20(水) 23:24:41]

　とは言え、いつまでも鬼ごっこがしていたいのかと問われれば答えは否だ。

　無免許医とはいえ雇われである以上仕事はあるし、何より走り回るのは疲れる。こちとら頭脳労働担当なのだ。そこらの荒くれ者共と一緒にしないで欲しい。

　そんな訳で、相も変わらず長い足を時折もつれさせながら追ってくる刑事を本格的に振り払うべくローは足に力を込めた。

【DEX対抗】

ロー：14（能動）

ロシナンテ：11（受動）

成功値65

dice1d100=2 (2)

[16 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/20(水) 23:26:18]

こんなとこでクリティカル出されてもな……どうしようもないので次の判定で成功値に+20%のボーナスをあげるってことで

[17 二次元好きの匿名さん 23/09/20(水) 23:27:02]

初手クリティカルは草　持ってる男だな…

[18 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/20(水) 23:52:58]

　細い道を走り抜け、放置された路駐車を飛び越え、配管の這う角を曲がり、倒れ掛けのフェンスを乗り越え、そうしてようやく追っ手の足音が聞こえなくなった頃。
　刑事のくせに騒がしい気配が近くにいないことを確かめ、ローは身を潜めていた廃ビルの隙間から滑り出した。
　軽くため息を吐き、ようやく落ち着いて拠点へと足を向けたそのときだ。

　凄まじいブレーキ音と甲高い悲鳴がローの鼓膜を打った。

　咄嗟に顔を上げ、それらの聞こえてきた方向を探る。どうやら建物を挟んだ向こうの通りからのようだ。
　悲鳴の主は子供……恐らくは女児の可能性が高い。最悪の想像が脳をよぎって、ローは居てもたってもいられず駆け出した。無免許でも医者の端くれ、救える命が多いに越したことはないのだ。


　息を切らせながら路地裏から飛び出したとき、そこにあったのは凄惨な現場ではなかった。ひとまずはそのことに胸を撫で下ろす。
　地面に色濃く残ったタイヤ跡を辿れば、壁際ギリギリの位置で座り込む見知った顔とその腕の中に抱えられた子供がいた。たちまち状況を理解したローは呆れと安堵の混ざったため息を胸中に落とし、二人のもとへ歩みを進める。

「おい」
「何か用……っコラソン……！？」
「怪我は無いか」
「えっあっ、いや……」
「アンタには聞いてねェ」

　わたわたと両手をさ迷わせるロシナンテを切り捨て、黙りこくっている子供に声をかける。思った通り、女の子だ。

[19 二次元好きの匿名さん 23/09/21(木) 10:49:52]

保守

[20 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/21(木) 21:11:28]

　しゃがみ込んで目線を合わせれば、きょと、とまるい瞳を動かしてこちらを見上げてきた。さっと全身を観察し、左の肘に軽い擦過傷があるのを発見する。
　手にしていた医療バッグを下ろし手招けば少女はロシナンテとローとを交互に見てくりくりとした目を彷徨わせた。

「あー……あのお兄さんはな、お医者さんだから大丈夫だ」
「おいしゃさま？」
「そうだ。だから、お嬢ちゃんの怪我もすっかり綺麗に治してくれるのさ」

　身振り手振りでどうにか少女を説得しようとするロシナンテを眺めながら、脱脂綿と消毒液などを取り出し近くの自販機で水を買い求める。
　やがておずおずと近寄ってきた少女に患部を差し出すよう指示し、まずは傷口を洗い流す。清潔なタオルで水気を拭いてから脱脂綿に染み込ませた消毒液を塗布し、仕上げに絆創膏。慣れた手つきで瞬く間に手当を終え小さい頭を撫でると、ぽかんとしていた少女ははっと顔を上げた。

「これで終わりだ。……えらかったな」
「おいしゃさま、すごい……！」

　きらきらと尊敬の念を向けられて悪い気はしない。
　ありがとうございましたと礼儀正しく頭を下げられて、どこかむず痒いような心地にぼけっと一連の動作を眺めていたロシナンテを指さす。

「礼ならアイツに言え。詳しいことは知らねェが……助けてもらったんだろ」
「！　のっぽのおじさん、ありがとーございました！」
「おじっ！？　……い、いやいいんだ、当然のことをしたまでだから」
「でも、おいしゃさまが言ってたからおいしゃさまの分もおじさんにおれいするです！　おじさん、たくさん、ありがとーございました！」

　この年頃特有のよく分からない理屈を唱えてはぴょこぴょこと頭を下げる少女にたじたじの顔見知りを横目に、応急道具を手早く片付けたローはさっさと立ち上がり踵を返す。

「じゃあな、怪我には気を付けろよ」
「あっおい待てコラ！」

　慌てたようにロシナンテが顔を上げ、引き留めるように一歩踏み出し――見事なまでにすっ転んだ。

[21 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/21(木) 21:14:59]

「やべっ、ドジっ……」

　長い足を天に向け、盛大にひっくり返ったドジ刑事の声が派手な騒音にかき消される。振り向いたローの視界で角のひしゃげた金属バケツがやかましい音を立てながら跳ね回った。

「きゃあっ！　のっぽのおじさん！？」
「なんでそうなる……！」

　致命的なドジだからである。
　悲鳴を上げた少女が駆け寄って揺すぶるも、大の字になったロシナンテは反応を示さない。どうやら気絶してしまっているようだ。

　何度目か分からないため息を吐いて、倒れたドジと傍にいる少女の元へ戻る。

「……あまり揺らさねェ方がいい」
「あ、おいしゃさま！　おねがいおいしゃさま、のっぽのおじさんをたすけてください！」
「そのつもりだ。――頭部外傷による一時的な失神、微量の出血……少なくとも頭蓋骨骨折はしてねェな」
「おじさん、へいき……？」

　新しいタオルを濡らし、ひとまず患部を押さえる。
　不安げな表情を浮かべる少女にしばし逡巡し、近場の拠点までの道のりを思い描く。

「……しばらく安静にしてりゃ治る。近くに診療……あー、病院があるから、そこに運んでおく」
「びょーいん？　おじさん、へいき？」
「ああ。だからお前も早く家に帰れ。……心配してんじゃねェのか」
「おうち……あっ、ほんとだ！」
「ったくどいつもこいつも……。コイツのことは心配するな、おれが責任持って治療してやる」
「おいしゃさま、おねがいします！」
「分かったらとっとと帰れ。保護者に迷惑かけるんじゃねェ」
「はあい！　おいしゃさま、のっぽのおじさん、ありがとーございました！」
「事故には気を付けろよ」

[22 二次元好きの匿名さん 23/09/22(金) 07:02:37]

保守

[23 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/22(金) 07:56:08]

　少々骨を折りながら長身の体躯を担ぎ上げ、ぴょこんと頭を下げては走り去っていく少女の後ろ姿を見送る。

【目星】1/2

成功値13（+クリティカル補正20）

dice1d100=14 (14)

[24 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/22(金) 08:24:02]

　小さな歩幅で駆けていくあどけない子供の姿。ゆらりと吹いた風が少女の服と髪を揺らし――ほんの一瞬、その下に見えた肌がやけに病的なほど白く見えた気がした。
　咄嗟に手を伸ばそうとして、けれども瞬きの後には、少女は角を曲がり視界から消えてしまう。

「…………気のせい、か」

　ぽつりと落とした声には柄にもなく動揺の色が乗っていた。
　じっと見下ろした手はいつも通りの自分の手だ。

（考えすぎだ）

　かぶりを振って妙な考えを追い払い、背中に担いだドジ男を拠点へと運ぶことに意識を切り替える。ドジなくせにやたらと手足が長い。そんなだから転ぶだけでも迷惑なのだ。

　幾度となく目にした――ときには巻き込まれた――数々のドジを思い出して、歩きながら思わず遠い目をする。
　拠点に運び込んだ暁にはベッドから縛り付けておいた方が良いだろうか。

　ともあれ、治療の約束をしたからには医者として相応の処置をしなくてはならない。午後の予定が空いていることに感謝しつつ、ローは狭い路地を進んでいった。

[25 二次元好きの匿名さん 23/09/22(金) 17:13:30]

ローなんかやたら出目が良いな
白がやたら強調されてる気がするけどこの目星まさか……

[26 二次元好きの匿名さん 23/09/22(金) 23:53:45]

保守

[27 二次元好きの匿名さん 23/09/23(土) 10:33:28]

保守

[28 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/23(土) 18:39:11]

（視点：キラー）

『すまねェな……、迷惑かけちまって』

　店に備え付けの電話から流れてくる弱りきった声を珍しく思いつつ、キラーはゆるく首を振り言った。

「気にするな。お前に死なれる方が困る」
『ニュ〜、嬉しいこと言ってくれるじゃねェか』

　海鮮をメインにしているこの時期、主要な仕入れ先のひとつとして日頃から世話になっている漁師が病に倒れたとの報が舞い込んできたのは昨晩のことだった。
　どうにか今朝の仕入れは他で都合をつけ、ランチタイムを乗りきった頃合にようやく本人と連絡がついたのだ。

『お言葉に甘えてしばらく療養に専念させてもらうことにするぜ……あっちこっちから怒られちまった』
「賢明な判断だな。お前の漁の腕は替えがきく代物じゃない」
『おめェの料理の腕もな！　復活したらたっぷりサービスさせてもらうから、もうちょっと待っててくれ』
「期待しておく。……お大事にな」

　電話を切り、ディナーの仕込みのためキッチンへ向かう。
　それにしても、この時期に海鮮の仕入れ先がひとつ潰れるのはかなりの痛手だ。明日からの食材はどうするべきか……と思考を巡らせた辺りで、ふと先の電話口で聞いた奇妙な病についての話が脳裏をよぎる。

[29 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/23(土) 18:40:02]

（〝肌が白くなる病〟だったか）

　いわく、皮膚の一部が白く硬く変質しやがて徐々に体調を崩して最終的には寝込んでしまう奇妙な病らしい。

　医者にかかっても具体的な治療法は無いと言われたとのことだ。

（ああは言っていたが……果たしていつ治るのやら）

　そもそも治る病気なのかすら怪しいところだ。

　とはいえ、医療の知識などまるで持たないキラーにはどうしようもない話だ。その病気に関する詳しい情報を手に入れられればあるいは何か変わるのかもしれないが。

（客の話の中に似たようなものがあったか……？）

【聞き耳】

成功値60

dice1d100=56 (56)

[30 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/24(日) 04:57:03]

　忙しく店を回す中で聞き流していた会話の中に思い当たるものが無いか記憶を掘り返していると、数日前に訪れた客がそれらしい話をしていたことを思い出した。

（確か、知り合いの肌が白くなって原因が分からないとか……）

　詳しいことは覚えていないが、そんなような内容だった気がする。

　これ以上何かを探るなら本腰を入れて調べる必要があるだろう。少なくとも、店があるキラーには今すぐ取り掛かることはできない。

「……ディナーの準備にするか」

【アイデア】1/5

成功値14

dice1d100=22 (22)

[31 ◆.Az2ZT.Ax2 23/09/24(日) 05:14:44]

　頭の隅にこびり付いた奇妙な違和感を振り払い、冷蔵庫の前に立ったときだった。
　派手な音を立てて店の扉が開かれ人影が飛び込んでくる。やかましく鳴ったベルに眉を顰め、文句を口にしながら振り向くとそれより大きな声に言葉を遮られた。

「悪いが今は準備中――、」
「キラー！！」

　真っ先に目に飛び込んできたのは、鮮やかな赤。逆立った特徴的なその髪型の持ち主はキラーの知る限り一人しかいない。

「……キッド？　どうした、急に」

　今日は確か月に一度の見舞いの日だったはず。ランチの予約があったため自分は行けなかったが、見舞い品を買うための代金を預けたはずで……と、そこまで思考を巡らせたところでずかずかと近付いてきたキッドに腕を掴まれた。

「おいキッド、」
「行くぞ」
「待て、おい。先に用件を言え」

　有無を言わさず引かれて、驚きながらも肩を叩き制止する。
　ぴたりと足を止め振り返ったキッドの顔はらしくもなく焦燥に塗れていて。ただならぬ事態の予感に、思わず息を飲んだ。

「――ドルヤナイカが、消えたんだ」

[32 二次元好きの匿名さん 23/09/24(日) 14:01:17]

保守

[33 二次元好きの匿名さん 23/09/24(日) 23:59:36]

保守

[34 二次元好きの匿名さん 23/09/25(月) 10:38:43]

保守

[35 二次元好きの匿名さん 23/09/25(月) 21:43:07]

保守

[36 二次元好きの匿名さん 23/09/25(月) 21:54:56]

保守

[38 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 00:15:49]

ドルヤナイカがキエトルヤナイカ…

[39 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 10:56:46]

保守

[40 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 21:55:26]

大体判定に成功してるしダイス運が強いな
キャストの皆にはこの強運のままで乗り切ってほしい

[41 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 07:02:59]

保守

[42 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 17:49:28]

保守

[43 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 00:17:16]

保守

[44 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 09:48:18]

保守

[45 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 19:18:28]

保守〜 楽しみに待機！